JP2003521959A - 水泳若しくは潜水ゴーグル - Google Patents

水泳若しくは潜水ゴーグル

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JP2003521959A
JP2003521959A JP2000590737A JP2000590737A JP2003521959A JP 2003521959 A JP2003521959 A JP 2003521959A JP 2000590737 A JP2000590737 A JP 2000590737A JP 2000590737 A JP2000590737 A JP 2000590737A JP 2003521959 A JP2003521959 A JP 2003521959A
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frame
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swimming
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JP2000590737A
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ジョバンニ・バッティスタ・ベルトラーニ
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テクニスブ・ソシエタ・ペル・アチオニ
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    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B33/00Swimming equipment attachable to the head, e.g. swim caps or goggles
    • A63B33/002Swimming goggles

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Abstract

(57)【要約】 利用時に利用者の顔面に密閉して接触し得るサラウンド部(8)と共に単体ピースにて形成される実質的な可撓性ある環状本体から形成されるフレーム(2)と、様々な曲率半径を伴う円筒形表面に従う形状を備えるレンズ(3)とを、含む水泳若しくは潜水ゴーグル(1)である。サラウンド部(8)は、実質的に横向き8の字の環状形状を備えており、利用者の目を取り囲む単一の連続境界線を描く。レンズ(8)は、実質的に可撓性ある1重シートから形成され、その周辺端部は、フレーム(2)の中に同時モールドされることによって密閉して埋め込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 本発明は、水泳又は潜水のためのゴーグルに関する。
【0002】 広い範囲のタイプの水泳ゴーグルが、商業上幅広く入手可能である。20世紀
当初からポリネシア又は日本のゴーグルが継承しているのであるが、これらは、
完全分離する2つのアイピースから本質的に構成されるという構造により特徴付
けられる。各々のアイピースは、平坦若しくは湾曲したレンズと、レンズが中に
密閉入される柔らかいリングとから、本質的に構成され、環状リアエッジが目の
周辺に直接被さり眼窩に入り込む。アイピースは、可撓性の中央ブリッジにより
接合される。該ブリッジも調整可能である。これらのゴーグルは、長さ調整可能
な弾力あるヘッドバンドが備わる。
【0003】 (背景技術) このタイプのゴーグルの例は、米国特許A5,524,300号にて記述され
示されている。
【0004】 それらは非常に幅広く利用されているという事実があるにもかかわらず、この
タイプの水泳ゴーグルは2つの重大な欠点を有する。それらは設計そのものに内
在するものであるから除去し得ない欠点なのである。
【0005】 第1の欠点は、水中の屈折による光学歪曲である。この欠点は、2つのレンズ
に対し、平坦であるなら単一の共通面上に位置どりさせ湾曲であるなら設計によ
り予め決定される曲率を備えた単一の不変面に従って位置どりさせるために、何
らなされていないという事実に起因する。ゴーグルを装着しアイピースが利用者
の眼窩内に固定されると、レンズが多かれ少なかれある角度を持って配置される
のは不可避である。最も不運の無い状況では、各々の法線が、単一水平面にあり
、よりしばしば生じるのは、眼窩内のアイピースの異なる角度配置のためにその
各々の法線が湾曲してしまうことである。仮想の視覚の方向は実際の方向と異な
るため、あらゆる場合において視覚が2つの像へと2重になる。よって、利用中
は、利用者は非常に厄介な悪心に見舞われる。
【0006】 第2の欠点は、2つのアイピースの、痛みのある非密着の眼窩支持である。2
つのアイピースは眼窩内部の柔らかい解剖学的領域に留まるという手段によって
は、密閉は十分にはなし得ない。なぜなら、リングの各々は堅さが対照的ではな
いからである。たとえヘッドバンドの張りが緩まなくても同様である。その結果
、いずれにせよ痛みがあり、表面血液循環を阻害し眼圧値を変えてしまうという
事実において、眼球の健康に確実に害がある。長時間では、医学的見地から言う
と、この効果は危険なものになり得る。
【0007】 上述の2つの欠点を回避するため、出願人は、全く異なるタイプの水泳若しく
は潜水用ゴーグルを提供した。それは欧州特許出願EP−A−0824029号
に記される。これらのゴーグルは、曲率半径が段々に変動する実質的に直線の鉛
直方向生成ラインを備えた円筒形面に従って形成される2重(若しくは理論的に
は1重)レンズを含む。曲率半径は前面部位に対応して大きくなり側面部位に対
応して小さくなる。レンズを担持するフレームは上記レンズの同じ円筒形表面に
略従って形成され配置される。さらに、フレームに担持されるシール部は、利用
中は、利用者の顔面に強く密着して接触され、利用中レンズは利用者の顔の表面
への強い密着を保持するように設定されている。
【0008】 手短に言うと、EP−A−0824029号に係るゴーグルの設計の特徴は、
以下のように要約できる。
【0009】 実質的に堅固な(理論的には1重の、実際には、堅固な支持構造により隙間無
く保持される2重レンズのアセンブリから形成される)レンズにおいて、連続し
て変動する半径と鉛直方向形成ラインとを備える楕円柱と同じの全く正確な外形
を与える曲率を有し、2つの光学軸の間のゾーン内にて略平坦であり逆に2つの
周辺ゾーンで大きい曲率半径となり、レンズの種々のゾーンの間にて端部を除い
て結合し、最大のパノラマの視野を与えることができ、二平面角が無いために不
連続も無く、中央ゾーン内の行差及び屈折欠陥が無く、目は光学的欠陥を完全に
看破でき、強い屈折効果を伴うゾーンはレンズの最外部の右及び左のゾーンに追
いやられており、そこでは目はぼんやりとしか見えず結局屈折欠陥に混乱させら
れることはない。
【0010】 通常の水中マスクに比べて、全面積が大きく減少されており、両眼用支持を備
える従来の水泳ゴーグルのものと比較しても、2つの眼窩の完全に外側に配置さ
れる、支持部が、以下のような長所を備える。
【0011】 a)支持部は骨ゾーン(額、頬骨、鼻)若しくは緻密な顔面筋肉(頬)上にて
支えるので、容易で安全な密閉である。 b)ヘッドバンドの相当な張りが要求されても、無痛効果があり、特に、血液
循環や眼圧への有害な効果はない。
【0012】 しかしながら、従来からの両眼用ゴーグルに関する2つの前述の問題を完全に
解決したとはいえ、所定の円筒形表面を備える堅固なレンズを有し利用者の顔の
表面に非常に密着するこのタイプのゴーグルは、さらに、以下のような欠点があ
る。
【0013】 第1に、上記の利点は、相対的に高価な構成により達成されるが、前述の欧州
特許出願EP−A−0824029号にて十分に記載され例示されており、それ
は、本質的に3つの構成要素(一対のレンズと、レンズを囲み顔面上で支持され
る柔らかい本体と、堅固さと密閉性を確保するプラスチックフレーム)を含み、
かつヘッドバンドのための2つの側方バックルにより締められる。この構成では
、高価なモールドが要求される。なぜなら、ゴーグルの種々の部分の結合におい
て、モールドに動く部品を備えさせることが要求され拠ってひときわ優れた正確
性が要求されるからである。さらに、洗練され制御されたモールド技術が要求さ
れ(不規則な収縮やひれによって、公差内での接着ができなくなってしまう。)
、手作業による組みたてが求められるため自動化できずよって相当にコストが掛
かる。なぜなら、レンズを取り囲み利用者の顔面上で支持する柔らかい本体はロ
ボットによる操作になじまないからである。
【0014】 第2に、設計の観点からいうと、ゴーグルの透明エレメントは1重レンズによ
り現実には形成することができるのであるが、実際にはゴーグルの構造からは、
高いコストなくしてこの構成をとることが困難なのである。実際には、件のゴー
グルの実際の商用における実用化では、各々それ自身の環状ゴム内に封入された
2枚のレンズと、プラスチック周辺部とを備える構造を利用することを、従って
本質的に強いられる。とはいえ、その結果、2枚のレンズ間の中央ゾーンにて、
鉛直ブリッジが存在するために、結果としては所望のものに比べて審美的に劣っ
てしまう。しかも、2枚のレンズから構成される組み立て品の必須の堅固さを保
証するため、2枚のレンズの間の結合及びトーションフレックスの堅固化のため
の構成は、相対的に重いものであり、既に説明したように、製造するのに高価で
ある。
【0015】 (本発明の概要) 本発明の目的は、上記のタイプのゴーグルを作成することであり、視覚上の有
効性と利用者の快適性とにおける利点を維持しつつ、前述の欠点を除去すること
を可能にすることである。
【0016】 本発明によると、この目的は以下の特徴の組み合わせにより本質的に達成され
るものである。 フレームは、実質上可撓性のある環状本体から形成され、エラストマー好まし
くは熱可塑性物質の注入モールドにより前述サラウンド部を伴う単体ピースとし
て、生成され、 サラウンド部は、単一の連続した境界線を描く環状形状を備え、実質上中央部
で接しない横方向の8の字形状であり、利用時には利用者の両眼を取り囲み、 周辺端部には多数の貫通ホールが形成されており上記フレームに同時にモール
ドされることによって上記フレーム内に密閉して埋め込まれる、実質上可撓性あ
るシートから、上記レンズ(3)が構成される。
【0017】 別言すれば、本発明に係るゴーグルは、可撓性あるレンズから形成される単体
ピースから構成される。レンズは、既に触れた欧州特許出願EP−A−0824
029にて数学的に示された漸化的外面形態に従って湾曲され、統合する柔らか
い本体に同時モールドすることにより埋め込まれる。統合する柔らかい本体は、
適切なモールドを利用するエラストマー又は熱可塑性物質の注入により形成され
、単一の連続境界線を描いて顔面上に配置するように形が与えられる。単一の連
続境界線は、利用者の、左部の、額−こめかみ−頬骨−頬/鼻の付け根部/右部
の、頬−頬骨−こめかみ−額、という解剖学上の順序に沿う。
【0018】 この構成では、EP−A−0824029に係るゴーグルに特有の機能上の効
果が、維持されている。しかし、以下の付加的な利点が、得られる。 モールドの資本的コストと、レンズとフレームを同時にモールドする技術とに
関する、経済的な製造。 あらゆる段階での手作業による組立の排除。 煩わしさも害も与えない、しかも完全密閉性を備えた鼻上の支持部。 レンズの中央ゾーンでの非連続もない、完全なパノラマ式の視界。
【0019】 更に、レンズとフレームからなるアセンブリの可撓性は、漸化的であり水中の
視覚で非連続を発生させる視界における角のある変化を生じることが無く、よっ
て、様々な幅の顔に容易に適合することを可能にする。
【0020】 レンズは1重でもよいが、分離してはいるが両者の間にて撓みと捻りにおいて
強固である2つの部品から形成されてもよい。
【0021】 (発明の詳細な説明) 図では、本発明に係る水泳用若しくは潜水用ゴーグルが、全体に関し1により
示されている。ゴーグル1は、2つの要素からのみ構成される。フレーム2とレ
ンズ3とである。両方とも可撓性があり、さらに両方とも以下に説明する手段に
より、密閉して永続的にに接合せられる。
【0022】 ゴーグル1には、図5に部分的に示すようにヘッドバンド4が備えられており
、塩素処理水及び海水に対し耐性のある構造の弾力帯から形成され、その弾力帯
の端部はフレーム2の側面に直接に接合され得るか、例示のケースに示されるよ
うに、1対のバックル5を経由して、スナップフィットで接合される単体ピース
又は2ピースのボタン締め具によりフレーム2に固定される。ヘッドバンド4は
、従来タイプの長さ調整のためのシステム、若しくは同一出願人名義の欧州特許
出願EP−A−0892666に記述され提示されるタイプの別のシステムによ
り、もたらされる。
【0023】 別の例として、ヘッドバンド4は、ギザギザ状の端部を備えたゴムバンドから
構成され、それは潜水マスクに通常利用されるタイプであり、フレーム2の端部
に配置される2つの調整バックルを備える。
【0024】 上記フレーム2は、エラストマー及び好ましくは熱可塑性物質の柔らかい本体
から構成され、その物質としてポリ塩化ビニルが最適であり、更に、C字形断面
であり可撓性にやや乏しい相対的に厚い前面部位7と、より柔軟でより可撓性あ
りより弾力ある背面部位8とを備える。この背面部位8は、額/こめかみ/頬/
鼻の付け根ゾーンの単一境界線にて利用者顔面に支持されるようにワンピースサ
ラウンド部を画定し、後で説明するレンズ3の可撓性のため眼窩を圧力から軽減
ししかも様々な幅の顔に適用可能である。実際には、背面部位8が画定するサラ
ウンド部は、実質的に横向きの中央部で接近しない8の字型である。即ち、直線
又は僅かに湾曲した部位により頂上部にて接合し逆U字部位により底部にて接合
する2つの横方向のローブから形成される。図4及び図5から明らかなように、
この背面部位8は、前面部位7よりずっと薄い断面を有し、額と鼻の間にて鉛直
方向に絞られた1重リングとして形成され、(2つのアイピースを備える従来の
水泳ゴーグルの場合のように)利用者の眼窩内部の環状ゾーンにより痛みをもら
って支持されるのではなく、利用者の額−こめかみ−左頬骨、鼻−頬骨の頬の付
け根、右頬−右こめかみ−額、という境界線に沿って、痛みなく完全なシールに
より、支持される。
【0025】 前に説明したように、フレーム2全体は、(可塑性ポリ塩化ビニル、熱可塑性
ゴム、ポリウレタンなどの)どんなエラストマー熱可塑性物質から生成されても
よく、(天然若しくは合成ゴム、ネオプレン、EPDM、固体若しくは液体シリ
コンゴムなどの)加硫処理物質から生成されてもよい。
【0026】 必須ではないが好ましくは、フレーム2は、更に、レンズ3の内側と外側の両
面にて、中央ゾーン(鼻)の陥没部と額の僅かの陥没部との間に配置される鉛直
方向中央ブリッジ10を不可欠の要素として、形成される。このブリッジ10の
機能は、ゴーグルの構造に更なる補強を与えることにある。
【0027】 レンズ3は、例示の場合のように、単体ピースであるのが好ましい。しかし、
分離しているが関連する補強部材を用いるフレーム2の構成のため、2つの部品
間で撓みと捩れに強い、というような2部品から形成されてもよい。
【0028】 例示の単体ピースレンズ3は、“ドミノ”即ちアイマスクの形状をしており、
注入モールドにより得られる。若しくは、シート及び熱形成からカットして得ら
れるのも好ましい。若しくはモールドにて型を取られて得られてもよい。(ポリ
カーボネート、セルロースアセテート又はプロピオネート、CR39などの)破
れない有機材料から構成されてもよく、湿気耐性、引っかき耐性、反射、着色、
及び紫外線吸収のためのトリートメントに委ねられ得る。更には、光屈性、偏光
性、又は他の特性をシートに与える他の可能な処理ためのトリートメントに委ね
られ得る。
【0029】 レンズ3は、前述の欧州特許出願EP−A0824029号内に記される漸化
的外形に従って、湾曲されている。即ち、それは、実質的に直線の鉛直方向形成
ラインと、水平面方向にて連続的に変化する曲率半径とを有する、楕円柱形状を
備え、曲率半径は中央ゾーンに対応してより大きく側面に対応して漸化的に小さ
くなる。この特別な湾曲は、レンズ3と利用者の目との間の非常に短い距離を伴
うことになるが、実用上水中の視界が2重にならずゴーグル1の中央ゾーンの屈
折の欠陥も完全に除去されることを保証する。
【0030】 “実質的に直線の鉛直方向形成ライン”という言葉は、熱形成技術から生成さ
れ得る僅かの球状湾曲を明確に除去していると理解される、ということが指摘さ
れる。この欠陥の最大限界は、100mmの曲率半径以内と把握されるべきもの
である。
【0031】 レンズ3は適度に可撓性があり、よってゴーグル1の幅も変動し得、従って異
なる幅の顔に適合し得る。フレーム2の中央ブリッジ10に加えて、フレーム2
の前面部位7に結合する部分前面アーク若しくは(全体又は部分)周辺囲いエレ
メントのような、横方向補強エレメントの存在により、この可撓性は減じられ或
いは制御され得る。これらの補強エレメントは、図には示されていないが、機械
的な実装により、又はより便利には同時モールドの間の埋め込みにより、ゴーグ
ル1の本体に装着され得る。
【0032】 図3及び図5に示されるように、フレーム2の前面部位7との耐久性接合を、
後述のように、向上させる機能のための小さい貫通ホールが、外側の境界線に沿
って、レンズ3に付されている。図3にて“9a”により示されるレンズ3の端
部に対応して配置されたホールは、他のホール9よりも大きい半径を備えてもよ
い。“9b”により示される、レンズ3の中央ゾーンに対応して配置されたホー
ルは、さらに大きくてもよく延長スロットの形状であってもよい。図示されない
変形例によると、ホール9はオメガ形状のノッチに置き換えることができ、更に
レンズ3の周辺部の形状は、上記のホールが対応して形成されているのだが、ゴ
ーグル1の製造過程の間に、フレーム2のエラストマ材料との接着を行なう機能
を実施するプライマ利用により形成される。
【0033】 レンズ3は、フレーム2の前面部位7内に、以下に記すの技術に係る同時モー
ルドにより、埋め込まれる。経済的観点からすれば、フレーム2及びレンズ3が
機械的に組み立てられる際の基となる別の生産技術よりも、この技術の方がより
よいものである。その最新の生産方法では、レンズ3のための適当な溝又はシー
ティングを備えてフレーム2が前もって形成され、次にこれが力により実装され
適切な外部エレメントにより適所に保持され、例えば、鉛直方向中央クリップが
中央ブリッジ10に対応した機能を果たし、利用者の鼻のゾーンの中のフレーム
2の対向側面間の牽引力を働かせる。
【0034】 あらゆるケースにおいて、フレーム2の前面部位7は、レンズ3の周辺端全体
を隈なく取り囲む。この前面部位7のC形状横断面は、水の進入に対する密閉性
とレンズ3の突発的に生じる分解への耐性を、保証するものであり、一方、その
最新のレンズにおけるホール9は、後で説明するようにフレーム2の材料が詰め
られており、対応する保持ペグを画定する。
【0035】 本発明に係るゴーグル1の好適な生産技術は、レンズ3の分離生産を想定する
。前述したように、便利なことに透明ラミネートシートから生成され、完全な光
学特性を備える。後続の段階は、シートを所与の形状にカットしトリミングし、
シートの周辺端に沿ってホール9若しくはオメガ形状ノッチを機械加工し、設計
上の漸化的湾曲に従い熱形成する。(くもり防止などの)内部トリートメントや
(かき傷防止、反射、などのための)外部トリートメントは、機械加工の前若し
くは後に為され得る。しかしながら、それらは、可撓性あるフレーム2の同時注
入モールドの間に達する高温には感応しないタイプのものでなければならない。
【0036】 別の例では、レンズ3が適切なモールド内への注入により直接形成され、所望
の特性を得るため化学的又は機械的トリートメントに委ねられ得る。
【0037】 従って、レンズ3は、上記レンズ周囲のフレームの同時モールドのために、注
入モールド内に配置される。この操作は以下のようなステップを要求する。
【0038】 モールド上の適切な位置設定物を利用して、ロボット又は手作業により、モー
ルド内部にレンズを正確に配置する。
【0039】 吸い上げカップ又は吸い上げシステムによって、圧力の密閉に先立ちモールド
内にレンズを保持する。
【0040】 レンズ3をシーリングすることを意図されたフレーム2のモールドのゾーンは
、必ず完全に滑らかでなければならず、また中央ゾーンにおいては緩衝機能を持
つ即ち先細になるのが好ましく、そうすると可視のためのレンズ部分の劣化が生
じない(例えば、レンズが1mm厚ならば、モールドの壁は各々0.5mmによ
り緩衝され得る)。
【0041】 一方、モールドの前述のゾーンの周辺端部は、ロードされる、即ち少なくとも
10分の1から2ミリメートル厚くされなければならず、熱可塑性物質のばりの
進行を防ぎレンズをロックするためであり、よって、フレーム2を構成すべき注
入物質の流れのための変質や変形を防ぐ。このことによって、フレーム物質から
開放されたレンズゾーンの外側周囲内に僅かな切り目(“コイニング”)を生じ
るが、美的外観においても視覚においても全く支障がない。
【0042】 フレーム2の物質が熱可塑性エラストマー物質である場合、同時モールドによ
る埋め込みレンズ3の技術は、特別な方法を要求するものではない。というのは
、熱可塑性エラストマーでは冷やされたモールドが要求されるのであり、このこ
とによりレンズの熱損傷のリスクが排除されるからである。一方、フレーム2の
物質が、よく知られるように120℃から220℃の間で加熱されるモールドを
要求する加硫処理エラストマー物質であるときは、モールド内でのドエル時間で
のレンズの変形の問題が生じ得る。この問題は、レンズとの接触を必要としエラ
ストマー物質の硫化処理を必要としない、モールドのゾーンへの熱注入と冷却と
により、容易に解決される。
【0043】 全体としてゴーグル1の横方向の可撓性を限界づけることを意図する場合には
、前面ゾーン内の横方向ブロックや、既に述べた、フレーム2の前面部位7の周
辺を全部又は一部取り囲む周辺エレメントなどのような、補強エレメントを利用
することが可能である。これらの補強エレメントは機械的な組み立てによってフ
レーム2に接合し得、更に便利なことには、同時モールドの間に埋め込むことが
できる。
【0044】 更に、ゴーグル1の組み立て及び密閉性を改良する目的で、上述の製造過程の
終りにて、図示されていないがクリップの形態で中央鉛直方向エレメントを利用
することが想定され得る。それは、鉛直方向ブリッジ10と置換可能であり、利
用者の額の中央部と鼻の付け根とに対応するフレーム2の前面部位7のゾーンが
、レンズ3の対応するゾーンから離れてしまわないように、形成される。
【0045】 (本発明の効果) 本発明に係るゴーグル1上述の構造から得られる利点は、以下のように要約さ
れる。
【0046】 (モールドの資本コストの節約) (ヘッドバンドは別にして)必要な装置は、レンズ3を切り撓ませる道具と、
柔らかいフレーム2の同時モールドのためのモールドである。前に示した欧州特
許出願EP−A−0824029号に係るゴーグルと比較すると、堅固な外部リ
ングと組み立て装置に対して、より複雑でより高価なモールドを節約することが
できる。
【0047】 (経済的な生産) 注入モールドにて唯一の操作が要求される。レンズ3の周辺端部上への柔らか
いフレーム2の同時モールドである。これは更に、容易に自動化できる。実際作
業が終了したゴーグルにはモールドが残る。その時点ではヘッドバンド4を欠く
のみである。
【0048】 (手作業組み立て無し) ヘッドバンドはさておき、ゴーグルの組み立てにおいては、レンズを汚し又は
損傷する危険を惹起する更なる組み立て作業はもはや想定されない。
【0049】 (害も無く煩わしさも無い顔面上への支持) フレーム2の背面部位8によりもたらされる支持部は、利用者の眼窩内の柔ら
かな部分に何らの圧力も与えず完全な密閉性を保証するので、非常に快適である
【0050】 (パノラマ式の視界) 利用時の視界は、ゴーグルの極右端から極左端までの全体である。それには間
断が無く、正確で中央ゾーンで2重像になることもない。小さい屈折異常はレン
ズの極周辺ゾーンに追いやられており、目立たない。
【0051】 (様々な形状の顔への適合性) レンズの可撓性は、純然として漸化的であり水中視界での非連続を生じさせる
予期せぬ角ばりも生じることなく、様々な幅の顔に即座に適合せしめるものであ
る。ゴーグルが顔にフィットするまでは、適度に可撓性を残しているが、一旦フ
ィットすると顔により接近して適合する外形を想定し、よって、実際歪まなくな
る。顔面自身は第4の壁となり、装着すると、可視像は固定化し歪みは無くなる
【0052】 本発明の範囲を乖離することなく詳細な構造及び実現の方法を変更させること
は、勿論可能である。例えば、柔らかいフレーム2が、利用者の鼻を自由にする
代わりに、通常の水中マスクのように鼻を完全に覆い上部リップ上で顔への直接
の支持をなす、というような可能性も排除すべきではない。この場合においても
、本発明の特徴ある主要点が無くなるわけではない。そこでは、光学欠陥の無い
パノラマ式視界を保証する、漸化的曲率を伴う可撓性1重レンズ3と、顔への支
持部が眼窩の厳密な外側にあり実に様々な顔の形に適合可能な可撓性あるフレー
ム2と、適度な資本支出を伴う最大に経済的な生産を保証する、同時モールドの
技術によって1重レンズ3を可撓性あるフレーム2に埋め込む技術とを含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る水泳用若しくは潜水用のゴーグルの、概略斜視図で
ある。
【図2】 図1の正面図である。
【図3】 フレームに装着される前のゴーグルのレンズの頂面図を示す。
【図4】 図2の線IV−IVを通過する鉛直断面である。
【図5】 図2の線V−Vを通過する水平断面である。
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に直線である鉛直方向生成ラインを備え、曲率半径が
    漸化的に変動し前面部位に対応して半径が大きくなり側面部位に対応して半径が
    小さくなる円筒面に従って、形付けられたレンズ(3)と、 レンズ(3)を担持し上記レンズ(3)の同一の円筒形表面に従って実質上形
    付けられ配置される、フレーム(2)と、 フレーム(2)により担持され、利用時には利用者の顔面上に密閉して接触さ
    れ得、利用の間にはレンズ(3)が利用者の顔面と近接を保つように配置される
    、サラウンド部(8)とを含む、水泳又は潜水ゴーグル(1)において、 上記フレーム(2)は、実質上可撓性のある環状本体から形成され、エラスト
    マー好ましくは熱可塑性物質の注入モールドにより上記サラウンド部(8)を伴
    う単体ピースとして、生成され、 サラウンド部(8)は、単一の連続した境界線を描く環状形状を備え、実質上
    中央部で接しない横方向の8の字形であり、利用時には利用者の両眼を取り囲み
    、 周辺端部には多数の貫通ホール(9、9a、9b)が形成されており上記フレ
    ーム(2)内に同時にモールドされることによって密閉して埋め込まれる、実質
    上可撓性あるシートから、上記レンズ(3)が構成される ことを特徴とする、水泳又は潜水ゴーグル(1)。
  2. 【請求項2】 上記フレーム(2)が、上記サラウンド部(8)と統合され
    実質上C字型横断面を有する前面部位(7)を含み、その前面部位(7)内に上
    記レンズ(3)の貫通ホール(9、9a、9b)を伴う上記周辺端部が挿入され
    ることを特徴とする、請求項1に記載のゴーグル。
  3. 【請求項3】 上記貫通ホール(9a、9b)が、上記レンズ(3)の端部
    と中央部とに対応して大きいサイズであることを特徴とする、請求項1に記載の
    ゴーグル。
  4. 【請求項4】 フレーム2を補強する手段を含むことを特徴とする、請求項
    1乃至請求項3に記載のゴーグル。
  5. 【請求項5】 上記フレーム(2)と共に単体ピースとして形成され上記レ
    ンズ(3)の中央ゾーンの両対向面に配置される中央ブリッジ(10)を、上記
    補強手段が含むことを特徴とする、請求項4に記載のゴーグル。
  6. 【請求項6】 上記シート(3)が1重であることを特徴とする、請求項1
    に記載のゴーグル。
  7. 【請求項7】 上記シート(3)が2重であることを特徴とする、請求項1
    に記載のゴーグル。
  8. 【請求項8】 上記フレームが、水中マスクと同じ方法で利用者の鼻を覆う
    ような形を与えられていることを特徴とする、請求項1に記載のゴーグル。
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