JP2003520668A - 流体フィルタのためのフィルタ挿入体 - Google Patents
流体フィルタのためのフィルタ挿入体Info
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Abstract
(57)【要約】
燃料のための流体フィルタ（２１）のためのフィルタ挿入体が提案され、このフィルタ挿入体の場合、外方へ突出した、管状の管片（１７）が、保持機能の他にシール機能をも提供するように形成されている。フィルタ挿入体（１０）は、管片（１７）の外周部に、モミの木状のプロフィル（１８）を有しており、このプロフィルは、接続モジュール（２２）の貫通した接続開口（２４）に管片（１７）を軸方向で挿入した後に、汚染側と清浄側との間の内部シールを提供する。交換可能なフィルタ挿入体（１０）は、カップ状のケーシング（２６）で、接続モジュール（２２）に容易かつ迅速に取り付けることができ、容易で安価な構造形式を可能にする。
Description
【０００１】
本発明は、請求項１の上位概念部により詳しく述べられた種類の流体フィルタ
のためのフィルタ挿入体から出発している。
のためのフィルタ挿入体から出発している。
【０００２】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第１４６１４５１号明細書から、このような流
体フィルタのためのフィルタ挿入体が公知であり、この場合、シールされた端部
ディスクの間に設けられた中空円筒状に形成された半径方向に流過されるフィル
タエレメントが配置されている。一方の端部ディスクは閉鎖されていてかつプラ
スチックから製造されているのに対し、他方の開放した端部ディスクは中央通路
を有しており、この場合、フィルタエレメントはその縁部において密に、プラス
チックから成る端部ディスクに固定されている。この場合、この開放した端部デ
ィスクは金属のベースプレートに一体的に形成されており、ベースプレートは、
中央通路として、外方へ突出した管状の管片を有している。接続モジュールにフ
ィルタ挿入体を取り付けるために、管状の管片は雄ねじ山を有しており、接続モ
ジュールは対応した雌ねじ山を有している。さらに、管片の汚染側と清浄側との
間の内部シールのために、管片に付加的なシールリングが配置されている。取付
け及びシールの機能のために、フィルタ挿入体はコストの高いねじ配列と、付加
的な構成エレメントとしてのシールを必要とし、これにより製造コストが高くな
る。さらに、プラスチックから成る開放した端部プレートが同時にベースプレー
トの一部であり、外側に位置した放出開口を有しており、さらに外部シールのた
めの付加的なシールリングを支持しており、これにより、ベースプレート自体は
フィルタハウジングの一部を形成していることは不都合である。この構成は、フ
ィルタ挿入体の容易かつコストの安い構成には適していない。
体フィルタのためのフィルタ挿入体が公知であり、この場合、シールされた端部
ディスクの間に設けられた中空円筒状に形成された半径方向に流過されるフィル
タエレメントが配置されている。一方の端部ディスクは閉鎖されていてかつプラ
スチックから製造されているのに対し、他方の開放した端部ディスクは中央通路
を有しており、この場合、フィルタエレメントはその縁部において密に、プラス
チックから成る端部ディスクに固定されている。この場合、この開放した端部デ
ィスクは金属のベースプレートに一体的に形成されており、ベースプレートは、
中央通路として、外方へ突出した管状の管片を有している。接続モジュールにフ
ィルタ挿入体を取り付けるために、管状の管片は雄ねじ山を有しており、接続モ
ジュールは対応した雌ねじ山を有している。さらに、管片の汚染側と清浄側との
間の内部シールのために、管片に付加的なシールリングが配置されている。取付
け及びシールの機能のために、フィルタ挿入体はコストの高いねじ配列と、付加
的な構成エレメントとしてのシールを必要とし、これにより製造コストが高くな
る。さらに、プラスチックから成る開放した端部プレートが同時にベースプレー
トの一部であり、外側に位置した放出開口を有しており、さらに外部シールのた
めの付加的なシールリングを支持しており、これにより、ベースプレート自体は
フィルタハウジングの一部を形成していることは不都合である。この構成は、フ
ィルタ挿入体の容易かつコストの安い構成には適していない。
【０００３】
さらに、ドイツ連邦共和国特許出願第１９６０４３７１号明細書からフィルタ
挿入体が公知であり、この場合、開放した端部キャップが、外方へ突出した管状
の管片を備えた中央通路を有している。このフィルタ挿入体の実施形態の場合、
管片は外部にＯリングを収容するための環状溝を有しているのに対し、第２の実
施形態は管片に雌ねじ山を有している。第１の場合には内部シールのために付加
的なＯリングが必要であるのに対し、第２の場合には端部キャップは管片に、射
出成形により埋め込まれた金属のねじリングを有しており、この場合、内部シー
ルは詳しく説明されていない。しかしながら、さらに、ケーシングにフィルタ挿
入体を組み込むことも詳しく述べられていない。
挿入体が公知であり、この場合、開放した端部キャップが、外方へ突出した管状
の管片を備えた中央通路を有している。このフィルタ挿入体の実施形態の場合、
管片は外部にＯリングを収容するための環状溝を有しているのに対し、第２の実
施形態は管片に雌ねじ山を有している。第１の場合には内部シールのために付加
的なＯリングが必要であるのに対し、第２の場合には端部キャップは管片に、射
出成形により埋め込まれた金属のねじリングを有しており、この場合、内部シー
ルは詳しく説明されていない。しかしながら、さらに、ケーシングにフィルタ挿
入体を組み込むことも詳しく述べられていない。
【０００４】
発明の利点
請求項１の特徴を備えた流体フィルタのための本発明によるフィルタ挿入体は
、これに対して、特に容易かつコストの安い構造形式を可能にするという利点を
有する。環状の管片におけるモミの木状プロフィルは、容易に製造することがで
き、フィルタ挿入体取付けと内部シールとの機能を共通して果たすので、付加的
なシールリングが省略される。さらに、管状の管片におけるこのプロフィルの形
成により、迅速な軸方向の差込みによるフィルタ挿入体の容易な取付け、又は抜
取り時のこのような取外しを可能にする。モミの木状プロフィルは良好な内部シ
ールを提供し、内部シールのシール性は、圧力閾値試験及び衝撃試験時に耐える
。また、この内部シールは、温度変化に対して極めて安定しており、さらにフィ
ルタ挿入体の良好な支承を可能にする。端部ディスクを可燃性プラスチックから
形成しかつフィルタエレメントを紙から形成することによって、汚れた後に良好
に燃やすことができ、ひいては熱的に再利用可能なフィルタ挿入体が提供される
。
、これに対して、特に容易かつコストの安い構造形式を可能にするという利点を
有する。環状の管片におけるモミの木状プロフィルは、容易に製造することがで
き、フィルタ挿入体取付けと内部シールとの機能を共通して果たすので、付加的
なシールリングが省略される。さらに、管状の管片におけるこのプロフィルの形
成により、迅速な軸方向の差込みによるフィルタ挿入体の容易な取付け、又は抜
取り時のこのような取外しを可能にする。モミの木状プロフィルは良好な内部シ
ールを提供し、内部シールのシール性は、圧力閾値試験及び衝撃試験時に耐える
。また、この内部シールは、温度変化に対して極めて安定しており、さらにフィ
ルタ挿入体の良好な支承を可能にする。端部ディスクを可燃性プラスチックから
形成しかつフィルタエレメントを紙から形成することによって、汚れた後に良好
に燃やすことができ、ひいては熱的に再利用可能なフィルタ挿入体が提供される
。
【０００５】
従属請求項に記載された手段によって、請求項１に述べられたフィルタ挿入体
の有利な発展及び改良が可能である。請求項１から６より、容易かつコストの安
い構造形式をさらに提供する実施形態が提供される。請求項７に記載の実施形態
は特に有利であり、これにより、フィルタ挿入体が容易に流体フィルタに挿入可
能であり、ひいては接続モジュールにおけるハウジング内への有利な組付けが可
能になる。本発明のフィルタ挿入体を備えたこのような流体フィルタの別の有利
な構成は、その他の請求項８から１１より提供される。フィルタ挿入体が案内フ
ィルタに組み込まれるならば、請求項１４から１７の更なる構成が有利である。
の有利な発展及び改良が可能である。請求項１から６より、容易かつコストの安
い構造形式をさらに提供する実施形態が提供される。請求項７に記載の実施形態
は特に有利であり、これにより、フィルタ挿入体が容易に流体フィルタに挿入可
能であり、ひいては接続モジュールにおけるハウジング内への有利な組付けが可
能になる。本発明のフィルタ挿入体を備えたこのような流体フィルタの別の有利
な構成は、その他の請求項８から１１より提供される。フィルタ挿入体が案内フ
ィルタに組み込まれるならば、請求項１４から１７の更なる構成が有利である。
【０００６】
図面
本発明の実施例は図面に示されており、以下の説明においてさらに詳しく説明
されている。図１は、流体フィルタのためのフィルタ挿入体の縦断面を簡略化し
た図で示しており、図２は、流体フィルタに組み込まれた図１のフィルタ挿入体
を縮小して簡略化された図で、図３に示したＩＩ−ＩＩ線に沿って見た縦断面と
して示しており、図３は、図２に示した流体フィルタの下面図を示しており、図
４は、案内フィルタ内のフィルタ挿入体を部分的な縦断面で示している。
されている。図１は、流体フィルタのためのフィルタ挿入体の縦断面を簡略化し
た図で示しており、図２は、流体フィルタに組み込まれた図１のフィルタ挿入体
を縮小して簡略化された図で、図３に示したＩＩ−ＩＩ線に沿って見た縦断面と
して示しており、図３は、図２に示した流体フィルタの下面図を示しており、図
４は、案内フィルタ内のフィルタ挿入体を部分的な縦断面で示している。
【０００７】
実施例の説明
図１は、燃料フィルタの場合に使用されるような、流体フィルタのためのフィ
ルタ挿入体１０の縦断面を簡略化した図で示している。フィルタ挿入体１０は、
中空円筒状に形成されたフィルタエレメント１１を有しており、フィルタエレメ
ント１１は、星形に折り畳まれたフィルタ紙から形成されており、フィルタエレ
メントのジグザグに延びた縁部は、プラスチックから成る端面側の端部ディスク
１２，１３に密に取り付けられている。下部の端部ディスク１２は閉鎖されてい
てかつ平坦な円形のプレートとして形成されているのに対し、上部の端部ディス
ク１３は、中央開口１４によって開放して形成されている。星形のフィルタエレ
メント１１は、したがって半径方向の通過流のために設けられており、この場合
、通過流は通常内部から外部へ生じる。フィルタエレメント１１の端面における
星形に延びた縁部は、プラスチックから形成された端部ディスク１２若しくは１
３に成形により埋め込まれており、これにより密でかつ堅い結合が生じる。
ルタ挿入体１０の縦断面を簡略化した図で示している。フィルタ挿入体１０は、
中空円筒状に形成されたフィルタエレメント１１を有しており、フィルタエレメ
ント１１は、星形に折り畳まれたフィルタ紙から形成されており、フィルタエレ
メントのジグザグに延びた縁部は、プラスチックから成る端面側の端部ディスク
１２，１３に密に取り付けられている。下部の端部ディスク１２は閉鎖されてい
てかつ平坦な円形のプレートとして形成されているのに対し、上部の端部ディス
ク１３は、中央開口１４によって開放して形成されている。星形のフィルタエレ
メント１１は、したがって半径方向の通過流のために設けられており、この場合
、通過流は通常内部から外部へ生じる。フィルタエレメント１１の端面における
星形に延びた縁部は、プラスチックから形成された端部ディスク１２若しくは１
３に成形により埋め込まれており、これにより密でかつ堅い結合が生じる。
【０００８】
図１がより詳しく示すように、開放した端部ディスク１３は、２つの部分から
形成されており、フィルタエレメント１１と結合された外部リング１５と内側部
分１６とから成り、内側部分は回転対称的に形成されておりかつ中央通路１４を
有している。内側部分１６は、フィルタ挿入体１０から外方へ突出した管状の管
片１７を有しており、管片１７は、外周面においてモミの木状のプロフィル１８
を有している。このプロフィルは、この場合環状に延びた２つのリブ１９から形
成されており、これらのリブ１９は互いに間隔を置いて延びていてかつほぼ管片
１７の端部まで配置されている。このプロフィル１８は、今や２つの機能、すな
わち１つは、詳しく図示していない接続モジュールへのフィルタ挿入体１０の取
付けのための接続手段としての機能、もう１つは汚染側と清浄側との間の流体フ
ィルタにおける内部シールのためのシール手段としての機能を果たす。内側部分
１６は、容易に、安定的に、コストが安く組み立てられており、外部リング１５
と同じプラスチックから製造されることができる。有利には、このために燃料に
対して耐性のあるプラスチック、例えばポリアミドを使用することができる。内
側部分１６をプラスチックから製造する場合、モミの木状プロフィル１８は比較
的容易に一体成形することができる。
形成されており、フィルタエレメント１１と結合された外部リング１５と内側部
分１６とから成り、内側部分は回転対称的に形成されておりかつ中央通路１４を
有している。内側部分１６は、フィルタ挿入体１０から外方へ突出した管状の管
片１７を有しており、管片１７は、外周面においてモミの木状のプロフィル１８
を有している。このプロフィルは、この場合環状に延びた２つのリブ１９から形
成されており、これらのリブ１９は互いに間隔を置いて延びていてかつほぼ管片
１７の端部まで配置されている。このプロフィル１８は、今や２つの機能、すな
わち１つは、詳しく図示していない接続モジュールへのフィルタ挿入体１０の取
付けのための接続手段としての機能、もう１つは汚染側と清浄側との間の流体フ
ィルタにおける内部シールのためのシール手段としての機能を果たす。内側部分
１６は、容易に、安定的に、コストが安く組み立てられており、外部リング１５
と同じプラスチックから製造されることができる。有利には、このために燃料に
対して耐性のあるプラスチック、例えばポリアミドを使用することができる。内
側部分１６をプラスチックから製造する場合、モミの木状プロフィル１８は比較
的容易に一体成形することができる。
【０００９】
図２は、流体フィルタ２１の縦断面の簡略化された図を示しており、流体フィ
ルタには図１に示したフィルタ挿入体１０が組み込まれており、この場合、フィ
ルタ挿入体１０は縮小して示されている。流体フィルタ２１は接続モジュール２
２を有しており、接続モジュール２２には、流入のための第１の接続開口２３と
、流出のための第２の接続開口２４とが形成されている。両接続開口２３，２４
は、接続モジュール２２の平坦な接続面２５で互いに近くに位置している。流出
のための第２の接続開口２４の直径及び深さは、モミの木状プロフィル１８を備
えた管片１７をぴったりと収容することができるように形成されている。フィル
タ挿入体１０は、管片１７を第２の接続開口２４に容易に軸方向に差し込むこと
によって、容易かつ迅速に取り付けられることができる。接続モジュール２２に
フィルタ挿入体１０を取り付けた後、管片１７はリブ１９において保持機能及び
シール機能を提供する。
ルタには図１に示したフィルタ挿入体１０が組み込まれており、この場合、フィ
ルタ挿入体１０は縮小して示されている。流体フィルタ２１は接続モジュール２
２を有しており、接続モジュール２２には、流入のための第１の接続開口２３と
、流出のための第２の接続開口２４とが形成されている。両接続開口２３，２４
は、接続モジュール２２の平坦な接続面２５で互いに近くに位置している。流出
のための第２の接続開口２４の直径及び深さは、モミの木状プロフィル１８を備
えた管片１７をぴったりと収容することができるように形成されている。フィル
タ挿入体１０は、管片１７を第２の接続開口２４に容易に軸方向に差し込むこと
によって、容易かつ迅速に取り付けられることができる。接続モジュール２２に
フィルタ挿入体１０を取り付けた後、管片１７はリブ１９において保持機能及び
シール機能を提供する。
【００１０】
フィルタ挿入体１０は引き続きカップ状のケーシング２６によって被覆され、
この場合、ケーシング２６は、開放端部に形成された環状フランジ２７において
接続面２５に当て付けられる。環状フランジ２７には周面に沿って均等に分配さ
れた４つの突起２８が形成されており、これらの突起２８においてケーシング２
６がねじ結合２９によって接続モジュール２２に取り付けられる。この場合、環
状フランジ２７には環状溝３１が形成されており、この環状溝３１は、外部シー
ルのために働くＯリング３２を収容する。接続開口２３及び２４は、当然ながら
、ケーシング２６によって被覆された面の内部に位置する。さらに、ケーシング
２６の軸方向長さは、下側の端部ディスク１２がケーシングにおいて支持するこ
とができひいてはケーシング２６内でのフィルタ挿入体の軸方向での固定が生じ
るように形成されている。
この場合、ケーシング２６は、開放端部に形成された環状フランジ２７において
接続面２５に当て付けられる。環状フランジ２７には周面に沿って均等に分配さ
れた４つの突起２８が形成されており、これらの突起２８においてケーシング２
６がねじ結合２９によって接続モジュール２２に取り付けられる。この場合、環
状フランジ２７には環状溝３１が形成されており、この環状溝３１は、外部シー
ルのために働くＯリング３２を収容する。接続開口２３及び２４は、当然ながら
、ケーシング２６によって被覆された面の内部に位置する。さらに、ケーシング
２６の軸方向長さは、下側の端部ディスク１２がケーシングにおいて支持するこ
とができひいてはケーシング２６内でのフィルタ挿入体の軸方向での固定が生じ
るように形成されている。
【００１１】
図２に基づく流体フィルタ２１の下面図を示した図３が詳しく示しているよう
に、汚れたフィルタ挿入体１０を取り外すために４つのねじ結合２９が解放され
、ケーシング２６が取り外される。この後、汚れたフィルタ挿入体１０は迅速か
つ容易に軸方向の移動によって引き出され、新たなフィルタ挿入体と交換される
。交換可能なフィルタ挿入体１０を備えた流体フィルタ２１により、したがって
、生じる廃棄物が僅かとなる。なぜならば、フィルタ挿入体１０がポリアミド及
びフィルタ紙等の可燃性材料から成っており、ひいては熱的に再利用可能である
からである。
に、汚れたフィルタ挿入体１０を取り外すために４つのねじ結合２９が解放され
、ケーシング２６が取り外される。この後、汚れたフィルタ挿入体１０は迅速か
つ容易に軸方向の移動によって引き出され、新たなフィルタ挿入体と交換される
。交換可能なフィルタ挿入体１０を備えた流体フィルタ２１により、したがって
、生じる廃棄物が僅かとなる。なぜならば、フィルタ挿入体１０がポリアミド及
びフィルタ紙等の可燃性材料から成っており、ひいては熱的に再利用可能である
からである。
【００１２】
図２が図３に関連して詳しく示すように、流体フィルタ２１の構造形式は、ケ
ーシング２６の容易かつコストの安い構造形式を可能にする。ケーシング２６は
、必要な場合に有利な形式で金属から製造されることができ、この場合、ねじ結
合２９が、接続モジュール２２における申し分ない確実で密な取付けを可能にす
る。この場合、ねじ結合２９は、ケーシング２６のためのセンタリング機能をも
提供するので、管状の管片１７の保持機能及びシール機能が影響されない。この
場合、フィルタ挿入体１０はカップ状のケーシング２６の底部に支持することが
できるので、フィルタ挿入体は軸方向でも固定されている。さらに、必要な場合
にはケーシング２６をプラスチックから製造することも容易に可能であり、この
場合、有利には補強ガラス繊維を２５％まで備えたポリアミドが適している。ケ
ーシング２６がプラスチックから製造されている場合、取付けは同様にねじ結合
２９によって行うことができ、他方では、プラスチックのケーシング２６の場合
環状フランジ２７に適切なぴったりの孔を設けることができ、取付けのために自
動的にねじ切りするねじを使用可能である。
ーシング２６の容易かつコストの安い構造形式を可能にする。ケーシング２６は
、必要な場合に有利な形式で金属から製造されることができ、この場合、ねじ結
合２９が、接続モジュール２２における申し分ない確実で密な取付けを可能にす
る。この場合、ねじ結合２９は、ケーシング２６のためのセンタリング機能をも
提供するので、管状の管片１７の保持機能及びシール機能が影響されない。この
場合、フィルタ挿入体１０はカップ状のケーシング２６の底部に支持することが
できるので、フィルタ挿入体は軸方向でも固定されている。さらに、必要な場合
にはケーシング２６をプラスチックから製造することも容易に可能であり、この
場合、有利には補強ガラス繊維を２５％まで備えたポリアミドが適している。ケ
ーシング２６がプラスチックから製造されている場合、取付けは同様にねじ結合
２９によって行うことができ、他方では、プラスチックのケーシング２６の場合
環状フランジ２７に適切なぴったりの孔を設けることができ、取付けのために自
動的にねじ切りするねじを使用可能である。
【００１３】
流体フィルタ２１の作用形式は以下のように説明される。浄化したい燃料は、
第１の接続開口２３を介して上部の第２の端部ディスク１３の外周を通り過ぎて
流体フィルタ２１の汚染側３３に達する。燃料は引き続き半径方向にフィルタエ
レメント１１を流過し、浄化された状態で清浄側３４へ達する。通路１４を介し
て、浄化された燃料が、接続モジュール２２に設けられた第２の接続開口２４へ
流出することができる。モミの木状プロフィル１８に設けられた、環状に延びた
両リブ１９は、この場合、保持機能の他にシール機能をも提供するので、付加的
な構成エレメントを設けることなくに清浄側３４と汚染側３３との間の内部シー
ルを提供する。
第１の接続開口２３を介して上部の第２の端部ディスク１３の外周を通り過ぎて
流体フィルタ２１の汚染側３３に達する。燃料は引き続き半径方向にフィルタエ
レメント１１を流過し、浄化された状態で清浄側３４へ達する。通路１４を介し
て、浄化された燃料が、接続モジュール２２に設けられた第２の接続開口２４へ
流出することができる。モミの木状プロフィル１８に設けられた、環状に延びた
両リブ１９は、この場合、保持機能の他にシール機能をも提供するので、付加的
な構成エレメントを設けることなくに清浄側３４と汚染側３３との間の内部シー
ルを提供する。
【００１４】
図４は、流体フィルタ４０の部分的な縦断面図の簡略化された図を示しており
、流体フィルタには図１に示したフィルタ挿入体１０が組み込まれており、この
場合、フィルタ挿入体１０は縮小して示されている。この場合、流体フィルタ４
０は、案内フィルタとして形成されており、この流体フィルタは、アルミニウム
から成るケーシング４１を有しており、このケーシングの場合カバー４２とカッ
プ状のケーシング部４３とが密にかつ堅く互いに結合されている。カバー４２に
設けられた接続管片４４と、ケーシング４３に設けられた接続管片４５とは同軸
的に位置している。カバー４２は、この場合、接続モジュールの機能を提供し、
このために、適合した接続開口４６を内側に有しており、この接続開口は接続管
片４４と同軸的に位置しており、接続開口４６に、管片１７を備えたフィルタ挿
入体１０が差し込まれている。この場合、モミの木状プロフィル１８は保持機能
及びシール機能を提供する。
、流体フィルタには図１に示したフィルタ挿入体１０が組み込まれており、この
場合、フィルタ挿入体１０は縮小して示されている。この場合、流体フィルタ４
０は、案内フィルタとして形成されており、この流体フィルタは、アルミニウム
から成るケーシング４１を有しており、このケーシングの場合カバー４２とカッ
プ状のケーシング部４３とが密にかつ堅く互いに結合されている。カバー４２に
設けられた接続管片４４と、ケーシング４３に設けられた接続管片４５とは同軸
的に位置している。カバー４２は、この場合、接続モジュールの機能を提供し、
このために、適合した接続開口４６を内側に有しており、この接続開口は接続管
片４４と同軸的に位置しており、接続開口４６に、管片１７を備えたフィルタ挿
入体１０が差し込まれている。この場合、モミの木状プロフィル１８は保持機能
及びシール機能を提供する。
【００１５】
もちろん、発明出願の思想から逸脱することなしに、示された実施形態を変更
することができる。フィルタ挿入体１０の円形の構成が特に有利であるが、フィ
ルタ挿入体１０を軸方向で取り付ける若しくは取り外すことにより、環状の管片
１７は、組付け環境が適切である限り、他の断面形状、例えば正方形、方形又は
三角形又はその他の任意の形状を有することができる。モミの木状プロフィル１
８におけるリブ１９の数、形状及び構成も、満足される保持機能及びシール機能
の範囲において変更されることができる。
することができる。フィルタ挿入体１０の円形の構成が特に有利であるが、フィ
ルタ挿入体１０を軸方向で取り付ける若しくは取り外すことにより、環状の管片
１７は、組付け環境が適切である限り、他の断面形状、例えば正方形、方形又は
三角形又はその他の任意の形状を有することができる。モミの木状プロフィル１
８におけるリブ１９の数、形状及び構成も、満足される保持機能及びシール機能
の範囲において変更されることができる。
【００１６】
ケーシング２６及び取付け手段２９の構造形式も、発明の思想から逸脱するこ
となく変更されることができる。つまり、フィルタ挿入体は別のケーシングフィ
ルタ、パトローネ又はボックスフィルタ、案内フィルタ、及び使い捨てフィルタ
において使用されることができ、特に、フィルタ挿入体はより少ない構成エレメ
ントで十分であり、フィルタ挿入体の取扱いはより容易である。さらに、図４に
示されたアルミニウムケーシングの代わりに、ケーシングが鋼薄板又はプラスチ
ックから製造されることもできる。また、ケーシングは、フィルタ挿入体のため
の収容開口が別のケーシング部、つまり例えばカップ状ケーシングに配置される
ように構成されることができる。
となく変更されることができる。つまり、フィルタ挿入体は別のケーシングフィ
ルタ、パトローネ又はボックスフィルタ、案内フィルタ、及び使い捨てフィルタ
において使用されることができ、特に、フィルタ挿入体はより少ない構成エレメ
ントで十分であり、フィルタ挿入体の取扱いはより容易である。さらに、図４に
示されたアルミニウムケーシングの代わりに、ケーシングが鋼薄板又はプラスチ
ックから製造されることもできる。また、ケーシングは、フィルタ挿入体のため
の収容開口が別のケーシング部、つまり例えばカップ状ケーシングに配置される
ように構成されることができる。
【図１】
流体フィルタのためのフィルタ挿入体の縦断面を簡略化した図で示している。
【図２】
流体フィルタに組み込まれた図１のフィルタ挿入体を縮小して簡略化された図
で、図３に示したＩＩ−ＩＩ線に沿って見た縦断面として示している。
で、図３に示したＩＩ−ＩＩ線に沿って見た縦断面として示している。
【図３】
図２に示した流体フィルタの下面図を示している。
【図４】
案内フィルタ内のフィルタ挿入体を部分的な縦断面で示している。
１０ フィルタ挿入体、 １１ フィルタエレメント、 １２，１３ 端部デ
ィスク、 １４ 中央開口、 １５ 外部リング、 １６ 内側部分、 １７
管片、 １８ モミの木状のプロフィル、 １９ リブ、 ２１ 流体フィルタ
、 ２２ 接続モジュール、 ２３ 第１の接続開口、 ２４ 第２の接続開口
、 ２５ 接続面、 ２６ ケーシング、 ２７ 環状フランジ、 ２８ 突起
、 ２９ ねじ結合、 ３３ 汚染側、 ３４ 清浄側、 ４０ 流体フィルタ
、 ４１ ケーシング、 ４２ カバー、 ４３ ケーシング部、 ４４ 接続
管、４５ 接続管片、 ４６ 接続開口
ィスク、 １４ 中央開口、 １５ 外部リング、 １６ 内側部分、 １７
管片、 １８ モミの木状のプロフィル、 １９ リブ、 ２１ 流体フィルタ
、 ２２ 接続モジュール、 ２３ 第１の接続開口、 ２４ 第２の接続開口
、 ２５ 接続面、 ２６ ケーシング、 ２７ 環状フランジ、 ２８ 突起
、 ２９ ねじ結合、 ３３ 汚染側、 ３４ 清浄側、 ４０ 流体フィルタ
、 ４１ ケーシング、 ４２ カバー、 ４３ ケーシング部、 ４４ 接続
管、４５ 接続管片、 ４６ 接続開口
【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成１３年９月１８日（２００１．９．１８）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 ユルゲン ケーラー
スペイン国 コベナ カイェ アハルヴィ
ア ６／３
(72)発明者 アルフォンソ バス
スペイン国 マドリード カイェ ドノー
ソ コルテス 32
(72)発明者 エウヘニオ フェルナンデス トレモチャ
スペイン国 マドリード エスカレラ セ
ントロ ４エ コクイ ヌメロ ４
Ｆターム(参考） 4D064 AA23 BM03
Claims (17)
- 【請求項１】 流体フィルタのための、特に燃料のためのフィルタ挿入体で
あって、特に星形に折り畳まれたフィルタ材料から成る、ほぼ中空円筒状に形成
されたフィルタエレメントが設けられており、該フィルタエレメントが、端面側
の端部ディスクの間に密に配置されていてかつ、ろ過される流体によって、フィ
ルタ挿入体の長手方向軸線に対して半径方向に流過されることができ、第１の端
部ディスクが閉鎖されて形成されているのに対して、別の第２の端部ディスクが
中央開口を有しており、該中央開口が、外方へ突出した管状の管片を通って延び
ており、該管片に、接続モジュールへのフィルタ挿入体の取付けのための接続手
段と、汚染側と清浄側との間の内部シールのためのシール手段とが配置されてい
る形式のものにおいて、前記管片が、接続手段とシール手段との機能を有する、
リブ（１９）を備えたモミの木状プロフィル（１８）を有しており、これにより
、フィルタ挿入体（１０）が管片（１７）において接続モジュール（２２）の接
続開口（２４）に長手方向に挿入可能であることを特徴とする、流体フィルタの
ためのフィルタ挿入体。 - 【請求項２】 前記管状の管片（１７）を備えた前記第２の端部ディスク（
１３）がプラスチック、特にポリアミドから形成されている、請求項１記載のフ
ィルタ挿入体。 - 【請求項３】 前記管状の、中央に配置された管片（１７）を備えた第２の
端部ディスク（１３）が円環状に形成されている、請求項１又は２記載のフィル
タ挿入体。 - 【請求項４】 前記モミの木状プロフィル（１８）が少なくとも２つの環状
に延びたリブ（１９）を有している、請求項１から３までのいずれか１項記載の
フィルタ。 - 【請求項５】 前記第２の端部ディスク（１３）が専ら汚染側（２３）と清
浄側（２４）との間の内部シール（１９）を提供する、請求項１から４までのい
ずれか１項記載のフィルタ。 - 【請求項６】 前記第１の端部ディスク（１２）がプラスチックから形成さ
れており、前記フィルタエレメント（１１）がろ紙から形成されている、請求項
１から５までのいずれか１項記載のフィルタ挿入体。 - 【請求項７】 第２の端部ディスク（１３）が、２つの部分から形成されて
いてかつ、プロフィル（１８）を備えた管片（１７）を有する環状の内側部分（
１６）と、該内側部分と堅く結合された、フィルタ材料（１１）を密にかつ堅く
保持した外側リング（１５）とを有しており、前記内側部分と前記外側リングと
がプラスチックから形成されている、請求項１から６までのいずれか１項記載の
フィルタ挿入体。 - 【請求項８】 前記フィルタ挿入体が環状の管片（１７）によって、接続モ
ジュール（２２）の配属された接続開口（２４）に突入しており、前記接続モジ
ュール（２２）が、流入のための付加的な接続開口（２３）を有しており、フィ
ルタ挿入体（１０）と、接続モジュール（２２）に設けられた両接続開口（２３
，２４）とが、鍋状のケーシング（２６）によって被覆され、該ケーシングが、
開放した端部に位置する縁部（２７）において接続モジュール（２２）に密に取
り付けられている、請求項１から７までのいずれか１項記載のフィルタ挿入体。 - 【請求項９】 前記フィルタ挿入体（１０）が、第１の端部ディスク（１２
）において内部でケーシング（２６）の内部に支持している、請求項８記載のフ
ィルタ挿入体。 - 【請求項１０】 前記ケーシング（２６）が特にねじ結合（２９）によって
接続モジュール（２２）に解離可能に取り付けられており、挿入されたシールリ
ング（３２）が、外部に対するケーシング（２６）の内部空間のシールを提供し
ている、請求項８記載のフィルタ挿入体。 - 【請求項１１】 前記接続モジュール（２２）が、ほぼ平坦な接続面（２５
）を有しており、該接続面に接続開口（２３，２４）が開口している、請求項８
から１０までのいずれか１項記載のフィルタ挿入体。 - 【請求項１２】 前記ケーシング（２６）のフランジ（２７）が、シールリ
ング（３２）を収容する、周方向に延びた環状溝（３１）を有している、請求項
８から１１までのいずれか１項記載のフィルタ挿入体。 - 【請求項１３】 前記ケーシング（２６）が、円周に沿って分配された複数
のねじ結合（２９）によって接続モジュール（２２）に取り付けられており、前
記ねじ結合（２９）が、ケーシング（２６）を接続モジュール（２２）に対して
センタリングしている、請求項８から１２までのいずれか１項記載のフィルタ挿
入体。 - 【請求項１４】 前記フィルタ挿入体が、管状の管片（１７）によって、接
続モジュールの配属された接続開口（４６）に突入しており、該接続モジュール
が、案内フィルタ（４０）の２つの部分から成るケーシング（４１）の部分のう
ちの１つとして形成されている、請求項１から７までのいずれか１項記載のフィ
ルタ挿入体。 - 【請求項１５】 前記接続モジュールとしてケーシング（４１）のカバー（
４２）が使用される、請求項１４記載のフィルタ挿入体。 - 【請求項１６】 カバー（４２）とたらい状のハウジング部（４３）とに設
けられた接続管片（４４，４５）と、フィルタ挿入体（１０）の管片（１７）と
、フィルタ挿入体の所属の収容開口（４６）とが、互いに同軸的に配置されてい
る、請求項１４又は１５記載のフィルタ挿入体。 - 【請求項１７】 前記案内フィルタが、プラスチックから成るケーシングを
備えた使い捨てフィルタとして形成されている、請求項１４から１６までのいず
れか１項記載のフィルタ挿入体。
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE10003993A DE10003993A1 (de) | 2000-01-29 | 2000-01-29 | Filtereinsatz für ein Flüssigkeitsfilter |
| DE10003993.6 | 2000-01-29 | ||
| PCT/DE2000/004206 WO2001054791A1 (de) | 2000-01-29 | 2000-11-25 | Filtereinsatz für ein flüssigkeitsfilter |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003520668A true JP2003520668A (ja) | 2003-07-08 |
Family
ID=7629225
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001554768A Pending JP2003520668A (ja) | 2000-01-29 | 2000-11-25 | 流体フィルタのためのフィルタ挿入体 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP1255604B1 (ja) |
| JP (1) | JP2003520668A (ja) |
| DE (2) | DE10003993A1 (ja) |
| ES (1) | ES2210037T3 (ja) |
| WO (1) | WO2001054791A1 (ja) |
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| JP2014505822A (ja) * | 2010-12-23 | 2014-03-06 | マーレ メタル レーヴェ エス．エイ． | 燃料フィルタ |
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| DE202007014821U1 (de) * | 2007-10-02 | 2009-02-26 | Mann+Hummel Gmbh | Filterelement V-Dichtung |
| DE202008004290U1 (de) * | 2008-03-27 | 2009-08-06 | Mann+Hummel Gmbh | Filterverschluss-System |
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