JP2003520496A - リソース割付け - Google Patents

リソース割付け

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JP2003520496A
JP2003520496A JP2001552576A JP2001552576A JP2003520496A JP 2003520496 A JP2003520496 A JP 2003520496A JP 2001552576 A JP2001552576 A JP 2001552576A JP 2001552576 A JP2001552576 A JP 2001552576A JP 2003520496 A JP2003520496 A JP 2003520496A
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アンドリュー・リチャード・カーヴァー
ディビッド・シンクレア・ファーガソン
ラッセル・ジョン・ハガー
ネイル・フィリップ・パーシー
レベッカ・ブロウ・ホイル
ペーター・ケリー
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クアリバ リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 リソースにアクセスしまたはそれを使用するよう動作可能な複数装置間の共有リソースを割り付けるための共有リソース割付けシステム。システムは、各装置によるリソースへのアクセスまたはその使用を制御するための制御手段、および一つ以上の装置からの入札を受信するための手段を含む。各入札は、リソースの要求量、および要求量に対して提供された価格を示す。システムはまた、受信した入札を処理するための割付け手段も含み、適度なリソース割付けを決定する。また、決定された割付けに応じて共有リソースへのアクセスまたはその使用を制御する制御手段を命令するための命令手段も含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、通信ネットワークのユーザーへ共有リソースを割り付けるための方
法と装置に関し、詳細には、かかる割付けを、動的ベースで、かつリソースが持
つとユーザーのみなす価値に依存して実行できるようにする方法と装置に関する
【0002】
【発明の背景】
電話網やコンピュータネットワーク等の通信ネットワーク内には、制限付きデ
ータリンク(すなわちボトルネック)の帯域幅、共有処理ユニット上の処理パワ
ー、および共有データ記憶ユニット上のデータ記憶容量を含め多数の共有リソー
スがある。かかるリソースを共有する従来の方法は、早い者勝ちベースでリソー
スの利用がいっぱいになるまでリソースを割り付けている。この場合、そのサー
ビスに対する課金は、定期的改訂を別にすれば固定的である。
【0003】 需要が高いときリソースの利用はいっぱいになり、それを超えるユーザー需要
は拒否され、需要が低いときリソースの利用はいっぱいに満たない。従って、リ
ソースは効率的な方法で利用されてはいないことになる。
【0004】
【発明の概要】
本発明の第1の局面によれば、以下を含む共有リソース割付けシステムが提供
される。
【0005】 (i)共有リソース; (ii)リソースへのアクセスまたはその使用に適する複数の装置、 (iii)各装置によるリソースへのアクセスまたはその使用を制御するための制
御手段; (iv)一つ以上の装置からの入札を受信するための手段であって、その入札は、
共有リソースの要求量、およびその要求量に対して支払う用意がある対価を示す
;および、 (v)共有リソースの適切な割付けを決めるために、受信した入札を処理するた
めの、そして、決められた割付けに従って共有リソースへのアクセスまたはその
使用を制御するように制御手段に命令するための手段。
【0006】 かかるシステムは、共有リソースの需要が高い場合であっても、他のユーザー
は、十分高い価格を提示する用意があるなら、依然として共有リソースにアクセ
スできるという利点を有する。同様に、需要が低い場合でも、単に低価格しか提
供しようとしないユーザーへ割り付けることにより、共有リソースは利用可能な
ままである。
【0007】 共有リソースは、装置のうち2台の装置間でのデータ通信を許可することが要
件であるリソースであることが好ましい。理想的には2台以上の装置が同一割付
けのリソースに対して、例えば、2台間のデータ通信を許可することにより両当
事者がそのコストに寄与できるようにして入札を行ってもよい。例えば、通信当
事者である2台の装置が入札を行って、両入札による価格提示を集約することに
より、通信を許可することを要件とするリソースの割付けコストに向けて寄与す
ることが望ましい。
【0008】 ユニット当たりのリソース利用課金は、好ましくは、リソースに対する平均需
要が、利用可能全リソース量の規定の大部分に一致するときの市場需給均衡価格
に近い価格を確定することにより決められたレートで課される。この利点は、入
札者がリソースにあるとみなす価値の真の反映である対価を提示するよう入札者
を促すことである。
【0009】 共有リソースは、既定期間にわたって装置へ割り付けられるのが好ましい。と
いうのは、これによりシステムは過剰信号のオーバーヘッドを避けることができ
、また入札者への課金の変動を減らす緩衝メカニズムとして作用するからである
。既定期間は、1から100秒の範囲内であることが好ましい。需要が上昇して
いるときには、或る量の共有リソースの新規割付けを要求する装置へ課される初
期価格は、それより早い時期に或る量のリソースを最初に割り当てられて、その
間リソースの割付けを維持していた装置への課金より高いことが好ましい。これ
もシステムに安定性をもたらす。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の典型的な実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0011】第1の実施の形態 概観 この実施の形態は、一群の相互接続サーバー(以下、サーバーファームと称する
)が最大データ伝送レート(すなわち最大帯域幅)に制限があるデータリンクを
介して、著しく多数のパーソナルコンピュータに接続されたデータ通信システム
である。このデータ通信システムは、サーバーファーム内の1台のサーバー上に
ホスティングされるウェブサイトアプリケーションが、いずれか1台のパーソナ
ルコンピュータへの保証帯域幅割付けに入札して、成功すれば購入することを許
可する。帯域幅は動的ベースで割り付けられて、ウェブサイトアプリケーション
が、制限付きデータリンクの恒久的な保証帯域幅割付けを必要とせずに、転送の
ための保証帯域幅割付けを用いて、限られた時間内にデータを1台のパーソナル
コンピュータに転送することを許可する。
【0012】 ここで、図1を参照すると、データ通信システム1は、それぞれのモデム20
−1、20−2、..、20−nを介してサーバーファーム50に接続される多
数のパーソナルコンピュータ10−1、10−2、..、10−nと、マルチプ
レクサ編成30と、データリンク40とを備える。この実施の形態では、モデム
装置20は非対称デジタル加入者線(ADSL)モデムである。かかるモデムは
、最大で毎秒9メガビット(Mbps)のダウンロード(すなわち、サーバーフ
ァーム50から接続PC10までのデータ転送)速度を達成でき、理想的な状態
では最大1.5Mbpsのアップロード(すなわち、接続PC10からサーバー
ファーム50までのデータ転送)速度を達成できる(最大のアップロード速度と
ダウンロード速度の違いが「非対称」という用語の起源であることに注目)。マ
ルチプレクサ編成30は電話交換機内に設置されている。この場合、マルチプレ
クサはデジタル加入者線アクセスマルチプレクサ(DSLAM)である。DSL
AM30は、ADSLモデム装置20から単一データリンク40に至る多数のラ
インをリンクする。この技術に精通する者にとっては明らかなように、DSLA
Mを常に使って、例えば、ADSLモデム装置20などの「X−DSL」モデム
装置からの信号を単一データリンク上に多重化している。本実施例では、データ
リンク40は最大200Mbpsで転送可能であり、これは、75Mbpsの利
用帯域幅を割り付けたベストエフォート部分42と、125Mbpsの割り付け
たサービス品質保証部分41とに分離される。サーバーファーム50は、複数の
ホストサーバー81、82、83、84、ゲートコントローラ60、インターネ
ット100への順方向接続部を持つ汎用ルーター90、およびこれらの構成要素
を相互接続するローカルエリアネットワーク70を備える。サーバー81は汎用
サーバーであり、多数の不特定ウェブサイトアプリケーションをホスティングす
る。サーバー82はサーバー81と類似するが、以後、ウェブサイトアプリケー
ションAと称するウェブサイトアプリケーションを追加してホスティングする点
で異なる。従って、サーバー82は、以後、ウェブサイトホストサーバー82と
称する。サーバー83は、サーバー81および82と類似するが、入札ルーター
プログラムをホスティングする点で異なる。従って、サーバー83は、以後、入
札ルーターホストサーバー83と称する。サーバー84はサーバー83と類似す
るが、帯域幅ブローカープログラムをホスティングする点で異なる。従って、サ
ーバー84は、以後、帯域幅ブローカーホストサーバー84と称する。
【0013】 この実施の形態で、データリンク40のサービス品質保証部分41は、ゲート
コントローラ60からDSLAM30まで移動するデータ専用である一方、ベス
トエフォート部分42は双方向に移動するデータを搬送するために用いられる。
こうして、データがサーバー81、82、83、84の一つに向けて送られると
、ゲートコントローラ60は従来型ルーター装置として働き、データを直接、宛
先のホストサーバーへルーティングする。さもなければ、データがインターネッ
ト100を経由してのみコンタクト可能な別の装置に向けて送られる場合は、ゲ
ートコントローラ60はデータをルーター90に送り、ルーターは次いでインタ
ーネット100へデータをルーティングする。
【0014】 別の方向からくるデータについては(すなわち、1台のパーソナルコンピュー
タ10宛の通信)、ゲートコントローラ60が各データブロック(以後、データ
グラムと称する)を調査して、各調査データグラムがサービス品質保証部分41
を通じて伝送できる品質を持っているかどうか判定する。そうであれば、部分4
1を通じてルーティングされ、それにふさわしい品質を持っていなければ、ベス
トエフォート部分42を通じて従来方法でルーティングされる。
【0015】 説明のための実施例 図2は、説明のための一実施例を通じてデータ通信システム1の各種構成要素
間を通過する信号を説明するが、ここでは、ウェブサイトアプリケーションAは
、サービス品質保証部分41内の帯域幅の入札に成功して、データが、ウェブサ
イトホストサーバー82からパーソナルコンピュータ10−1へ転送される。こ
の実施例では、パーソナルコンピュータ10−1のユーザーが、ウェブサイトホ
ストサーバー82にホスティングされたウェブサイトAを閲覧していて、新しい
販促用オーディオビデオクリップをダウンロードしてリアルタイムで見るという
オプションに気が付いたとする。ユーザーはそのオーディオビデオクリップを見
るという選択をし、それにより、パーソナルコンピュータ10−1は要求信号2
02を発生し、その信号はウェブサイトホストサーバー82へ送信される。要求
信号202が取るルートは、モデム20、DSLAM30、データリンク40の
ベストエフォート部分42、ゲートコントローラ60、およびローカルエリアネ
ットワーク70を経由する。要求信号202を受信すると、ホストサーバー82
上で実行されるウェブサイトアプリケーションAはその要求を処理し、要求され
たオーディオビデオクリップの高品質の経験をユーザーに与えるために比較的高
速のデータレートで、要求されたデータをパーソナルコンピュータ10−1のユ
ーザーへ完全無欠に送信すべきかどうか判定する。従って、ウェブサイトアプリ
ケーションAは、データリンク40のサービス品質保証部分41内の或る帯域幅
を購入する意向のある旨を示す入札メッセージ204を発生する。本実施例では
、入札メッセージは、ウェブサイトアプリケーションAが部分41内の3つの異
なる量の帯域幅に幾ら支払う用意があるかを述べる。この入札メッセージ204
はローカルエリアネットワーク70を通じて入札ルーターホストサーバー83へ
転送される。ホストサーバー83上で実行される入札ルータープログラムが入札
メッセージ204を受信すると、ウェブサイトアプリケーションAは、入札が順
調にいくよう管理するために、何れの帯域幅のコスト支払いを借方記入できる口
座を持っているかどうかを確認する。口座があれば、入札ルータープログラムは
その口座で利用可能なクレジット金額を含めるように入札メッセージを修正し、
ローカルエリアネットワーク70を経由して帯域幅ブローカーホストサーバー8
4へ修正入札メッセージ206を送信する。
【0016】 修正入札メッセージ206を受信すると、帯域幅ブローカはそれを処理して、
入札メッセージで提示された値段の何れもが、部分41内の幾らかの帯域幅売却
をウェブサイトアプリケーションAに保証するほどに十分高いかどうかを判定す
る。本実施例では、入札が順調であった場合、帯域幅ブローカーホストサーバー
84は、ローカルエリアネットワーク70を経由してゲートコントローラ60へ
命令信号208を発行する。命令信号208は、ゲートコントローラ60に、ウ
ェブサイトホストサーバー82から発行され、パーソナルコンピュータ10−1
宛に送られるデータグラムが、固定時間(本実施例では最初の6秒間)の間、サ
ービス品質保証部分41を経由してデータリンク40上に送信されるべき旨通知
する。命令信号208はまた、サービス品質保証部分41内の、特定データグラ
ムのために確保されるべき最小量の帯域幅をゲートコントローラに知らせる。ゲ
ートコントローラ60に到着する残りの特定データグラムは、次いで、ベストエ
フォート部分42を通じて従来方法でルーティングされることになる。ゲートコ
ントローラ60は命令信号208を受信すると、関連する詳細を格納し、帯域幅
ブローカへ送り返される肯定応答メッセージ210を発生する。肯定応答メッセ
ージ210は、ゲートコントローラ60が受信した旨の詳細を確認するとともに
、それに従って自らを再構成した旨確認する。
【0017】 ゲートコントローラ60からの肯定応答メッセージ210を受信すると、帯域
幅ブローカーホストサーバー84は、ローカルエリアネットワーク70を経由し
て入札ルーターホストサーバー83へ通知メッセージ212を発行する。通知メ
ッセージ212には、サービス品質保証部分41内に割り当てられた帯域幅の量
、その帯域幅の利用可能保証持続時間(6秒間)、その帯域幅に対して入札者に
課される現在価格、および、入札が入札者(すなわちウェブサイトアプリケーシ
ョンA)からの確認メッセージがないために無効になる時刻が含まれる。この実
施の形態では、入札がアクティブであると見なされ持続時間は30秒に設定され
る(すなわち、各契約時間6秒で5契約時間分)。通知メッセージ212を受信
すると、入札ルーターはメッセージを調査し、それを順方向通知メッセージ21
4としてローカルエリアネットワーク70を経由してウェブサイトホストサーバ
ー82へ送る。入札ルーターホストサーバー83からの通知メッセージ214を
受信すると、ウェブサイトアプリケーションAは、サービス品質保証部分41内
に割り付けられている帯域幅量を測定し、ローカルエリアネットワーク70、ゲ
ートコントローラ60、データリンク40、DSLAM30、およびモデム20
−1を経由して、ウェブサイトホストサーバー82からパーソナルコンピュータ
10−1へ、適切なデータレートでデータ送信を開始する。これはデータ信号2
16により指示される。
【0018】 最初に入札メッセージ206を処理して通知メッセージ212を発行した6秒
後、帯域幅ブローカープログラムは再度自動的に入札を処理して、この実施例で
は、入札が依然有効であること、そして入札者の帯域幅割付けが維持されるべき
であることを判定して、新規通知メッセージ218を発行する。入札ルーターが
通知メッセージ218を受信した場合は、再度これを順方向通知メッセージ22
0として、ウェブサイトホストサーバー82へ送る。一方、ウェブサイトホスト
サーバーは、データ信号222の指示通りにパーソナルコンピュータ10−1へ
データを継続して送信をする。通知メッセージを発行するこのプロセスは、通知
メッセージ224、230および236、順方向通知メッセージ226、232
および238、およびデータ信号228、234および240の指示通りに、さ
らに3回繰り返される。5つの通知メッセージ212、218、224、230
および236を発行した後、入札は、帯域幅ブローカにより、各6秒間5契約時
間の間、アクティブに維持されている。従って、確認メッセージがその前に受信
されない限り、5回目の契約の終了時点で無効になる。本実施例では、5契約期
間後、ウェブサイトアプリケーションAは、より多くのデータが、サービス品質
保証部分41を用いて送信されることをなおも望むであろう。従って、それは確
認メッセージ242を入札ルーターホストサーバー83へ発行する。確認メッセ
ージ242は問題の入札を識別してそれを再確認することにより、帯域幅ブロー
カが元の入札をさらに5契約期間の間アクティブとして扱うことができる。確認
メッセージ242を受信すると、入札ルータープログラムは、ウェブサイトアプ
リケーションAがその口座に十分な資金をまだ保有していることをチェックする
。本実施例では、この判断は「正」であり、入札ルータープログラムは確認メッ
セージ242を順方向確認メッセージ244として送る。次いでそれを帯域幅ブ
ローカーホストサーバー84へルーティングする。
【0019】 順方向確認メッセージ244を受信すると、帯域幅ブローカは入札の終了時間
をリセットする。引き続いて、入札が次回の処理をなされる場合(5回目の契約
期間の終了時)、帯域幅ブローカは、入札がまだアクティブであるか否かを判定
する。なぜなら確認が終わったばかりだからである。こうして入札者への帯域幅
割り付けを維持すべきであると判定してから新規通知メッセージ246をこの効
果に対して発行し、それは入札ルーターホストサーバー83へ送信される。通知
メッセージ246は再度、順方向通知メッセージ248として、入札ルーターホ
ストサーバー83からウェブサイトホストサーバー82へ送られる。ウェブサイ
トホストサーバー82は、データ信号250の指示通りに、この時点までデータ
送信を継続している。しかし、本実施例では、順方向通知メッセージ248を受
信した直後に、ウェブサイトアプリケーションAは、販促用オーディオビデオク
リップのデータ送信を終了し、従って、データリンク40を通じた帯域幅割付け
入札の終了を望む。これを達成するためにウェブサイトホストサーバー82は、
入札ルーターホストサーバー83へ終了要求252を送信する。終了要求252
を受信すると、入札ルーターは順方向終了要求254として終了要求を帯域幅ブ
ローカーホストサーバー84へ送る。
【0020】 順方向終了要求254を受信すると直ちに、帯域幅ブローカーが終了命令25
6を発生し、この命令は帯域幅ブローカーホストサーバー84からゲートコント
ローラへ送信される。それと同時に、帯域幅ブローカーホストサーバー84は終
了通知メッセージ258を送信するが、このメッセージは契約が終了したという
指示、およびセッション全体(すなわち、完全に終了した5契約、および6回目
の部分的に完了した契約)のコストを含む。終了通知メッセージ258は、帯域
幅ブローカーホストサーバー84から入札ルーターホストサーバー83へ送信さ
れる。終了通知メッセージ258を受信すると、入札ルーターはセッションのト
ータルコストを格納し、次いで通知メッセージ上に載せて、ウェブサイトホスト
サーバー82へ順方向終了通知メッセージ260として送る。順方向終了通知メ
ッセージ260を受信すると、ウェブサイトアプリケーションAは、セッション
のトータルコストを、自らの会計目的で書き留める。
【0021】 ゲートコントローラ60は、帯域幅ブローカーホストサーバー84から終了命
令256を受信すると直ちに自らを再構成して、元の命令信号208の詳細に従
うデータグラムがサービス品質保証部分41を通じて送信されることを防いで、
肯定応答メッセージ262を発生する。このメッセージは、これが実行されてい
ることを知らせるために帯域幅ブローカーホストサーバー84へ送信されるもの
である。
【0022】 ウェブサイトホストサーバー82、入札ルーターホストサーバー83、および
帯域幅ブローカーホストサーバー84のさらに詳細な説明は、図3から19を参
照して以下説明する。
【0023】 ウェブサイトホストサーバー 図3はウェブサイトホストサーバー82のブロック図である。図に示すように
、ウェブサイトホストサーバー82は、メモリー320との間で通信するプロセ
ッサ310を含む。このメモリーは、ウェブサイトアプリケーションA321を
含む多数のウェブサイトアプリケーションを格納している。ウェブサイトアプリ
ケーションA321は、サイトを遠隔地から訪れるユーザーがダウンロードに利
用できるウェブサイトコンテンツ322を作り上げている多数のデータファイル
;ウェブサイトアプリケーションがどのようにサービス品質保証帯域幅割付けに
入札するかを制御する入札プログラム324;および入札プログラム324が用
いる各種オプションのための数値である一組の入札初期設定326を格納するデ
ータファイル;を含む。
【0024】 図4は、入札プログラム324の基本操作を説明するフローチャートである。
ステップS350でプログラムが開始されると、ステップS351で、遠隔地か
らのサイト訪問者が使用するコンピュータ(以後、要求者と称する)からウェブ
サイトコンテンツ322を経てコンテンツ要求がウェブサイトホストサーバー8
2で受信されているか否かが判定される。かかる要求が受信されていない場合、
要求が受信されるまで制御ループはステップS350とS351を通じて戻る。
【0025】 コンテンツ要求が受信されると、制御はステップS351からステップS35
2へ移り、そこで、要求されたコンテンツデータが「入札可能」であるか否かを
判定する。本実施例では、ウェブサイトアプリケーションAは、ウェブサイトに
より販売促進されている新製品を広告するオーディオビデオクリップデータファ
イルを含み、このオーディオビデオクリップファイルは入札可能であると旨マー
クが付されている。要求されたコンテンツデータが入札可能でない場合、制御は
ステップS353へ移り、そこでは要求コンテンツデータが、通常のベストエフ
ォートクラスのサービスを用いて要求者へ送信される(従って、要求者がパーソ
ナルコンピュータ10のうちの1台であると、要求コンテンツデータはデータリ
ンク40のベストエフォート部分42を通じて送信されることになろう)。ステ
ップS353が完了すると制御は開始ステップS350へ戻る。コンテンツデー
タが入札可能な場合には、次に制御はステップS352からステップS354へ
移り、ここでは新規入札が、ウェブサイトホストサーバー82のメモリー320
に格納された入札初期設定326を用いて生成される。
【0026】 この実施の形態では、入札プログラム324により生成される各入札に含まれ
るデータは以下の通りである: ウェブサイトアプリケーションの入札識別子(これはシリアル番号とフィール
ドであり、フィールドには以後、入札者の入札識別子と称するものが記憶されて
いる); ウェブサイトホストサーバー82のインターネットプロトコル(IP)アドレ
ス(このフィールドは以後、入札者のIPアドレスと称する); 要求者のIPアドレス(このフィールドは以後、通信者のIPアドレスと称す
る‐本実施例では、要求者は常に通信者と同一であり、通信者は、サービス品質
保証部分41を通じて送信されるべきデータがアドレスされる装置である。しか
し、要求者も入札できる後述の実施の形態では、通信者は受信者ではなくて、デ
ータの送信者であってもよい); ウェブサイトアプリケーションの請求識別子番号(このフィールドは以後、入
札者の請求識別子と称する。これは入札初期設定326内に格納され、この実施
の形態では、サーバーファーム50を制御するインターネットサービスプロバイ
ダのために口座を開設したときのウェブサイトアプリケーションAの所有者へ与
えられる口座番号である。口座は、データリンク40のサービス品質保証部分4
1を通じてウェブサイトアプリケーションAにより購入される保証帯域幅を許可
するためにのみ用いる);および、 3つの送信入札オプション。そのいずれも帯域幅の要求量、およびその帯域幅
に関連する最大提示額を含む。
【0027】 従って、通常の入札は次の形式をとることになろう: 入札者の入札識別子:1234 入札者のIPアドレス:12.34.56.78 通信者のIPアドレス:78.56.34.12 入札者の請求識別子:888 入札オプション送信: 帯域幅______最大提示額 2Mbps 3セント/分 1Mbps 3セント/分 333kbps 2セント/分
【0028】 入札を生成した後、制御はステップS355へ移り、そこで入札が入札ルータ
ーホストサーバー83へ送信される(図2の入札メッセージ204)。次に制御
はステップS356へ移り、そこで、入札の成功可否を識別しながら、入札ルー
ターホストサーバー83からの回答を待機する。回答が受信されると、制御はス
テップS357へ移り、入札の成功可否を回答から判定する。入札が不成功であ
った場合、制御はステップS353へ移り、要求されたコンテンツデータは、以
前のように従来のインターネットプロトコルを用いて送信される。しかし、入札
が成功した場合、制御はステップS358へ移り、そこで入札ルーターホストサ
ーバー83から受信した回答(図2の順方向通知信号214)を調査して、どれ
だけの量の保証帯域幅が入札に応答して割り付けられているかを測定して、要求
されたコンテンツデータの送信を対応するデータレートで開始する。
【0029】 次いで、処理はステップS359へ進み(図4bに示す)、ここで、この実施
の形態の場合、ウェブサイトホストサーバーは、すべての要求されたコンテンツ
データが送信済みかどうかを調べるために試験を行う。送信済みでなければ、こ
の実施の形態の場合、ステップS360で入札が現契約期間の終了時に無効にな
ろうとしているか否かを調べる。現入札が無効になる前の残り時間が6秒を超え
ていれば、制御はループしてステップS359へ戻る。しかし、現入札が無効に
なる前の残り時間が6秒未満で、かつ送信済みの要求コンテンツデータがそのす
べてではない場合、制御はステップS361へ移り、ここでは、確認メッセージ
が入札ルーターホストサーバー83へ送信され(図2の確認メッセージ230)
てから、処理がステップS359へ戻る。すべての要求データが送信済みの場合
、制御はステップS362へ移り、ここで、終了要求が入札ルーターホストサー
バー83へ送信される(図2の終了要求240)。次いで、ステップS363と
S364で、妥当な時間内に終了通知が入札ルーターから受信されたか否かを判
定する(この実施の形態では1秒)。かかる通知が受信されていない場合、制御
はステップS362へ戻り、ここで新規の終了要求が入札ルーターホストサーバ
ー83へ送信される。終了通知信号が受信されている場合、制御は、開始へ戻る
ステップS365を経由して開始ステップS350へ戻り、セッションは終了す
る。図4に記載されていないが、入札プログラム324は、通知信号が入札ルー
ターホストサーバー83から到着次第、更に監視機能を実行して、各セッション
に係わる自らのコスト記録を保全する。
【0030】 入札ルーターホストサーバー 図5は、プロセッサ410と、入札ルーター421を格納するメモリー420
とを含む入札ルーターホストサーバー83のブロック図である。入札ルーター4
21は、入札ルータープログラム422;口座を設定したサーバーファーム50
上にホスティングされるすべてのウェブサイトアプリケーションの口座詳細を格
納しているデータファイル424;および、帯域幅ブローカと関連宛先IPアド
レスとを格納するデータファイル426;を含む(宛先IPアドレスは、この場
合、帯域幅ブローカーホストサーバー84、およびデータリンク40を経由する
各パーソナルコンピュータ10のIPアドレスと一致する)。
【0031】 図6は、入札ルータープログラム422の基本構造を、その機能モジュールの
見地から、そしてそれらがどのようにインタラクトしているかという見地から図
解する。図示の基本的機能モジュールは、入力モジュール430、入札メッセー
ジ処理モジュール432、帯域幅ブローカ通知処理モジュール434、タイミン
グモジュール436、および出力モジュール438である。入力モジュール43
0は、入札ルータープログラム422へアドレスされたメッセージを受信し、そ
れらが帯域幅ブローカからか、あるいは潜在的入札者からなのかを判定する。潜
在的入札者からのメッセージは、入札メッセージ処理モジュール432へ移され
、帯域幅ブローカからのメッセージは、帯域幅ブローカ通知処理モジュール43
4へ移される。新規入札が入札メッセージ処理モジュール432により受信され
る場合と、新規入札を出力モジュール438へ送る前にタイミングモジュール4
36に通知する。出力モジュールは帯域幅ブローカへの新規入札の順方向ルーテ
ィングを扱う。タイミングモジュール436は新規入札に関する記録を創出し、
既定時間の間待機する(この場合には10秒)。この時間が経過すると、この入
札に関する何らの通知も帯域幅ブローカから返信されなかった場合、タイミング
モジュールは、潜在的入札者に、入札が時間切れの結果失敗に終わった旨の通知
を出力する。帯域幅ブローカからの通知を帯域幅ブローカ通知処理モジュール4
34が受信した場合は常に、そのモジュールは、時間切れプロセスにある既存記
録にこれが一致しているかどうかを見て調べるタイミングモジュール436に知
らせる。それが記録の一つへの通知と一致する場合、単純にその記録を消去する
(この入札に関して時間切れ通知が生成されるのを防ぐ)。一致が見られない場
合、タイミングモジュールはアクションをとらず、既存記録は継続して時間切れ
とする。
【0032】 入札メッセージ処理モジュール 図7は、入札メッセージ処理モジュール432の操作のフローチャートである
。ステップS440での開始後、制御は新規入札メッセージの受信を待機するス
テップS441へ移る。新規入札メッセージを受信すると、制御はステップS4
42へ移り、そこで入札メッセージを送る入札者の請求ステータスが評価される
。入札者の請求ステータスの評価後、制御はステップS443へ移り、入札メッ
セージ処理モジュール432はその入札が請求可能であるか否かを判定する。
【0033】 ステップS443で入札が請求不能であると判定された場合、制御はステップ
S444へ移り、入札者認証に失敗したことを示す通知が入札者へ返送するため
に生成される。さらに、初めに受信した信号が旧入札に関する入札メッセージで
あった場合(帯域幅ブローカ入札識別番号の有無により判定されるように)、帯
域幅ブローカへ送るための、問題の入札を終了するよう要求するメッセージも用
意される。ステップS444の完了後、制御はステップS441へ戻される。
【0034】 ステップS443で入札が請求可能であると判定された場合、制御はステップ
S445へ移り、処理モジュール432は、受信メッセージが新規入札かどうか
、またはそれが旧入札に関するメッセージであるかどうかを判定する。旧入札に
関するメッセージである場合、制御はステップS446へ移り、そこでメッセー
ジは修正せずに直ちに帯域幅ブローカへの送出のために送られる。ステップS4
46の完了後、制御はステップS441へ戻される。
【0035】 ステップS445で入札メッセージが新規入札であると判定された場合(これ
は、帯域幅ブローカ入札識別子が入札メッセージに含まれていない場合であると
見なされる)、制御はステップS447へ移る。ステップS447では、通信者
のIPアドレス(新規入札から判定される)がメモリー420内に格納された関
連宛先IPアドレス426(すなわち、パーソナルコンピュータ10のIPアド
レス)のひとつと一致するかどうかが判定される。これを行うことによって、こ
の実施の形態の帯域幅ブローカがこの目的のためにデータリンク40を通じて帯
域幅を割り付けるのに適切となるように、確実に、コンテンツデータがデータリ
ンク40を通じてルーティングされる。注目すべき点は、通信者がルーター90
とインターネット100を経由してのみアクセス可能な場合、帯域幅ブローカへ
入札を渡すポイントがないことである。従って一致が見つからなければ、制御は
ステップS448へ移り、そこで要求通信者にとってサービスが利用できないこ
とを入札者へ知らせる通知が、入札者への返信のために生成される。その後、制
御はステップS441へ戻る。ステップS447で通信者のIPアドレスが関連
宛先IPアドレス426のひとつと一致すると判定された場合、制御はステップ
S449へ移り、入札者の口座番号とクレジット限度が新規入札へ加算されて、
修正入札メッセージが生成される。その後、制御はステップS450へ移り、そ
こで修正入札メッセージが出力モジュール438へ渡されて、帯域幅ブローカへ
ルーティングする。同時に、タイミングモジュール436には新規入札が知らさ
れるので、新規入札のために上記時間切れ期間を初期化できる。ステップS45
0の完了後、制御はステップS441へ戻る。
【0036】 上記のステップS442では入札者の請求ステータスが評価されたが、この実
施の形態でそれが行われる方法を図8を参照して説明する。図示のように、サブ
ステップS4421でステップS442が開始すると、制御はサブステップS4
422へ移り、そこで入札メッセージが新規入札の場合、入札メッセージ内に含
まれる請求IDを用いて、入札者の口座詳細がデータファイル424内でルック
アップされる。ここで、入札メッセージが旧入札に関する場合、口座データファ
イル424が、入札メッセージ内に含まれる帯域幅ブローカの入札識別子を用い
てアクセスされる。というのは、(さらに以下に説明するように)データファイ
ル424中の入札者用口座データは、現在アクティブな入札を継続的に更新して
いるからである。次いで制御はサブステップS4423へ移り、そこで認証チェ
ックを新規入札に対して実行する。これは、間違った口座詳細を語って他の入札
者のふりをする詐欺の入札者を防ぐためである。このチェックを行うために、口
座詳細に格納されたIPアドレスは、その入札メッセージの起源を調べることに
より判定された入札者のIPアドレスと比較される。これら2つのIPアドレス
が一致しない場合、制御はサブステップS4426へ移り、入札ステータスは、
「請求不能」と設定される。
【0037】 サブステップS4423でIPアドレスの一致が見出された場合、制御はサブ
ステップS4424へ移り、そこで口座がアクティブかどうか、クレジットが利
用可能かどうかを判定する。口座が閉鎖されていたり、口座に控除分が設定され
ていたり、あるいは口座がクレジットを利用できない場合、制御はステップS4
426へ移り、入札ステータスは上記のように「請求不能」と設定される。しか
し、口座がクレジット利用可能なアクティブである場合、制御はステップS44
25へ移り、そこで入札のステータスは請求可能と設定される。サブステップS
4425で請求可能、またはステップS4426で請求不能として入札のステー
タスを設定後、制御はサブステップS4427へ移り、評価ステップS442の
終了をマーク付けする。
【0038】 帯域幅ブローカ通知処理モジュール 図9は、帯域幅ブローカ通知処理モジュール434の操作を説明するフローチ
ャートである。開始すると、制御はステップS460からステップS461へ移
り、そこで帯域幅ブローカからの通知を待機する。かかる通知を受信すると、制
御はステップS462へ移り、そこでタイミングモジュールは通知の受信を知ら
される。このステップが完了すると制御はステップS463へ移り、これまでの
セッションコストがその通知から判定され、入札者の口座詳細とともにデータフ
ァイル424に格納される。注目する点は、関連口座詳細は、それが新規入札に
関する最初の通知でない限り、帯域幅ブローカの入札識別子を用いて識別される
ことであり、その場合、口座詳細は、通知に含まれる帯域幅ブローカの入札識別
子を用いて識別され、更なる参照のためにデータファイル424の口座詳細とと
もに格納される。ステップS463が完了すると制御はステップS464へ移り
、そこで入札者への順方向ルーティングのために通知メッセージが出力モジュー
ル438へ渡される。ステップS464の完了後、制御はステップS461へ移
る。
【0039】 帯域幅ブローカーホストサーバー 図10は、プロセッサ510とメモリー520とを含む帯域幅ブローカーホス
トサーバー84のブロック図である。メモリー520に格納されるのは帯域幅ブ
ローカ521である。帯域幅ブローカ521は、帯域幅ブローカープログラム5
22、ゲートコントローラデータ526、および入札ルーターデータ528を含
む。さらに、メモリー領域には、帯域幅ブローカープログラム522のための作
業メモリー524が設けられている。この実施の形態では、ゲートコントローラ
データ526は、単に、ゲートコントローラ60のIPアドレスを備えるだけで
ある。同様に、この実施の形態において、入札ルーターデータ528は、入札ル
ーターホストサーバー83のIPアドレス、およびドメイン名、または入札ルー
ターホストサーバー83内の入札ルータープログラム422の仮想アドレスを含
んでいる(ドメイン名、または入札ルーターの仮想アドレスは、入札ルーターに
対して意図されたメッセージが順調に運ばれることを確保するだけのために用い
られる)。
【0040】 図11は、帯域幅ブローカープログラム522の全体的構造および作業メモリ
ー524のブロック図である。図示のように、帯域幅ブローカープログラム52
2は、入力/出力メッセージハンドリングモジュール530、ゲートパフォーマ
ンスモニターモジュール532、新規入札メッセージの初期処理モジュール53
4、クレジット管理モジュール536、最低入札価格(MBP)・スポット価格
(SP)・最大効率容量(MEC)判定モジュール538、および旧入札処理モ
ジュール540を含む。作業メモリー534内にはアクティブ入札格納部544
がある。
【0041】 入力/出力メッセージハンドリングモジュール530のタスクは外部装置からの
信号の受信および帯域幅ブローカープログラム522内の適当なモジュールへそ
れらを送る。この実施の形態では、帯域幅ブローカだけが入札ルーターホストサ
ーバー83またはゲートコントローラ60からのメッセージを受信する。さらに
メッセージハンドリングモジュール530も帯域幅プログラム522内のモジュ
ールからのメッセージを受信するよう働き、適当な外部装置にそれらを送る。
【0042】 ゲートパフォーマンスモニターモジュール532は、データリンク40のサー
ビス品質保証部分41の使用記録を保全する。特に、この実施の形態では、それ
は部分41のどれだけの実際のスペア帯域幅が利用可能であるかの記録を保全し
、この情報をそれを知る必要のある他のモジュールが利用できるようにする(す
なわちモジュール534、538および540)。この実施の形態では、利用可
能な実際のスペア帯域幅の量が、割り付けられた帯域幅を持つ各入札の記録を保
つことにより判定される。これらの記録は、モジュール534または540から
発行される命令信号を監視することにより保全され、それらの命令信号はゲート
コントローラ60に命令して、何らかの方法(すなわち、その割付けを増減して
)、部分41を通じて帯域幅の割付けを変える。それとともに、命令された割付
け変更が成されたことを確認するゲートコントローラ60からの肯定応答信号も
監視される。新規命令信号が作成される場合は常に、ゲートパフォーマンスモニ
ター532が各記録に仮補正を加える(利用可能なスペア帯域幅量の算出時に考
慮される)。仮修正を確認するゲートコントローラ60からの肯定応答が受信さ
れると、補正が確定される。肯定応答が受信されない場合、または受信された肯
定応答が正しくない場合、ゲートパフォーマンスモニターモジュール532は命
令信号をゲートコントローラに再送する。モジュール534または540の一方
が仮補正をキャンセルする命令を送った場合、モジュール532はその仮補正を
消去する。
【0043】 さらに、ゲートパフォーマンスモジュール532は、どれほどの帯域幅が部分
41内に割り付けられているか(この実施の形態では、115mbpsで常に一
定のままである)、つまり部分41の最大容量と利用可能なスペア容量を判定す
るために、全体ステータス要求メッセージを周期的にゲートコントローラ60へ
送る。ゲートコントローラ60から受信すると、必要に応じてこの情報を用いて
、ゲートパフォーマンスモジュールの内部記録を更新できる。
【0044】 この実施の形態では、クレジット管理モジュール536が、新規入札メッセー
ジを入力/出力メッセージハンドリングモジュール530から受信し、入札者の
利用可能なクレジットと口座番号とを含む、入札に関連する入札者記録を設定し
、その後、新規入札メッセージモジュール534の初期処理または旧入札モジュ
ール540の処理から生成された通知を受信することにより、その入札の結果と
して課されたコストを監視する。ユーザーがすべての利用可能なクレジットを使
い切っている場合、クレジット管理モジュールは、以下さらに詳細に説明するよ
うに、関連セッションを終了させる旧入札モジュール540の処理に警告を送る
【0045】 アクティブ入札格納部544は、再審用に各入札の次回期日順に多数の入札を
格納し、また、格納部内の各入札は以下の情報を含む: 入札者の入札識別子、 入札者のIPアドレス、 通信者のIPアドレス、 入札者の請求識別子、
【0046】 送信入札オプション、 帯域幅(オプション1) 最大提示額(オプション1)、 帯域幅(オプション2) 最大提示額(オプション2)、 帯域幅(オプション3) 最大提示額(オプション3)、
【0047】 入札者のクレジット限度額、
【0048】 帯域幅ブローカ(BB)の入札識別子、 次回再審時間、 入札時間、 最後確認時間、 現在の帯域幅、 セッション開始時でのMBP、 セッション開始時でのSP、 現在価格、 次回再審までの保証帯域幅のコスト、および、 トータルコスト。 新規入札メッセージモジュールの初期処理 ここで、新規入札メッセージモジュール534の初期処理の基本機能および詳
細処理について説明する。モジュール534の基本機能は、帯域幅ブローカによ
り入札メッセージが受信されたときに、それら入札メッセージの初期処理を実行
することである。この実施の形態では、かかるメッセージは、新規入札のいずれ
か一つ、旧入札の確認、または旧入札に関する終了要求であり得る。終了要求の
場合、終了通知を発行することにより対応セッションを終了させ、適当な帯域幅
を再割付けするようにゲートコントローラ60へ命令する。確認の場合、対応入
札の最終確認時間が更新される。新規入札の場合には、入札メッセージが何れか
の入札オプションを満たすかどうか調査される。一つの入札オプションが満たさ
れる場合、セッションは開始され、その入札はアクティブ入札格納部544に格
納される。さもなければ、入札は拒否されて、入札が不首尾に終わったことを示
す失敗通知が生成されて入札ルーターを経由して入札者へ送信される。
【0049】 図12は、新規入札メッセージモジュール534の初期処理の詳細操作のフロ
ーチャートである。ステップS550でモジュールの操作が開始されると、新規
入札メッセージはステップS551で待機する。新規入札メッセージを受信する
と、制御はステップS551からステップS552へ移り、そこでモジュール5
34は、そのメッセージが旧入札と関係しているのか、あるいは新規入札と関連
しているのかを判定する。メッセージが旧入札と関係しているかどうかを判定す
るには、受信した入札メッセージがBB入札識別子を含むかどうかを調べる。か
かる識別子が存在する場合は、メッセージは旧入札に関係していると見なされ、
さもなければ、新規入札に関係していると見なされる。
【0050】 メッセージが旧入札に関係していると見なされる場合、制御はステップS55
3へ移り、そこでモジュール534は、メッセージが確認メッセージであるかど
うか判定するとともに、メッセージ内に含まれるBB入札識別子を、アクティブ
入札格納部544に格納される入札の一つとを一致させることにより、それが現
在のアクティブ入札と一致するかどうかを判定する。一致が見つかると、制御は
ステップS553からステップS554へ移り、そこでアクティブ入札格納部に
格納された一致入札内の最後確認時間フィールドが現在時間にリセットされる。
ステップS554が完了すると、制御はステップS550へ戻る。
【0051】 ステップS553で、受信した入札メッセージが確認メッセージでないと判定
された場合、または既存の入札と一致しないと判定された場合、制御はステップ
S555へ移る。ステップS555では、メッセージが終了要求かどうか、そし
てアクティブ入札格納部544内の既存入札と一致するかどうか調べられる。そ
れが終了要求である場合、制御はステップS556へ移り、そこで終了通知が生
成されて、メッセージハンドリングモジュール530経由で入札ルーターに送ら
れ、次いで入札ルーターは入札者へ通知を送る。ステップS556でも、命令が
生成されて、メッセージハンドリングモジュール530経由でゲートコントロー
ラ60へ命令が送られる(自らの記録内に仮の再割付けを行うゲートパフォーマ
ンスモニターモジュール532へも送られる)。この命令は、ゲートコントロー
ラ60に対して、対応帯域幅を再割付けすることにより現セッションを終了させ
るよう命令する。最終的に、終了した入札はアクティブ入札格納部544から消
去され、制御は開始ステップS550へ戻される。
【0052】 ステップS555で、受信した入札メッセージが終了要求ではない、あるいは
現入札と一致しないと判定された場合、この実施の形態では、そのメッセージは
、多分何かのせいで損壊したとして無効とみなされる。このような場合、制御は
ステップS557へ移り、そこでエラーメッセージが生成されて、メッセージハ
ンドリングモジュール530経由で入札ルーターへ返送される。ステップS55
7が完了すると制御は開始ステップS550へ戻る。
【0053】 ステップS552で、処理モジュール534が、受信したメッセージが新規入
札に関連していると判定される場合、制御はステップS558へ移り、そこで新
規入札識別子番号が生成されて新規入札へ加えられる。ステップS558が完了
すると制御はステップS559へ移り、そこで入札オプション(要求された帯域
幅量の降順)が、現在の最小入札価格(MBP)、およびデータリンク40のサ
ービス品質保証部分41内で利用可能なスペアの実際帯域幅と比較される。制御
は次いでステップS560へ移り、そこで何れかの入札オプションが成功してい
るかどうか判定する。この実施の形態では、成功するには、セント/分でみた最
大提示額と、各要求量の帯域幅との比は、現在の最低入札価格(MBP)より大
きくなければならず、要求帯域幅はスペアの実際の帯域幅と等しいかそれ未満で
なければならない。入札オプションが成功しない場合、制御はステップS560
からステップS566へ移り、そこで失敗通知が生成されて、入札ルーター経由
で入札者へ送られる。この通知は入札が失敗したことを示すとともに入札者の入
札識別子を含む。ステップS566が完了すると、制御はステップS550の開
始へ戻る。
【0054】 ステップS560で、少なくとも一つの入札オプションが成功していると判定
された場合、制御はステップS561へ移り、そこで命令が生成されて、メッセ
ージハンドリングモジュール530経由でゲートコントローラ60へ送信される
が、この命令は、ゲートコントローラ60に、対応する入札者から通信者へのあ
るレートでデータグラムを介して許可するよう命令するものであり、このレート
は、データリンク40のサービス品質保証部分41を経由する最高の帯域幅を有
する成功入札オプションに対する帯域幅の量に等しいかそれ未満である。この命
令はまた、この割付けの仮記録を行うゲートパフォーマンスモニターモジュール
532へも送られる。
【0055】 ステップS561の完了後、制御はステップS562へ移ってわずかな遅延を してから、制御がステップ563へ移り、そこで肯定応答メッセージがゲー
トコントローラ60から受信されているかどうかをモジュール534が判定する
。肯定応答が受信されていない場合、制御はステップS564へ移り、そこでモ
ジュール534は、ゲートコントローラ60に対する3回未満の命令の試みが、
失敗して、その結果として肯定応答メッセージが受信されたのかどうかを判定す
る。かかる試みが3回未満の場合、制御はステップS561へ戻ってゲートコン
トローラ60に命令し、それによって肯定応答を検出する更なる試み行われる。
かかる3回の試行が不首尾に終わった場合、制御はステップS565へ移り、キ
ャンセル命令がゲートコントローラ60へ送られて、入札は失敗したものとして
扱われる。制御はステップS566へ移り、そこで失敗通知が上記のように発行
される。
【0056】 ステップS563で、ゲートコントローラ60自身が再構成を終えて、要求さ
れた通信の通過を許可することを示す肯定応答メッセージが受信された場合、制
御はステップS567へ移る。ステップS567では、入札内の以下を含む各種
入札フィールドが初期化される。すなわち、現在時間へ設定される入札時間フィ
ールド;同様に現在時間へ設定される最後確認時間フィールド;現在時間に6秒
を加えて設定される次回再審時間フィールド;成功した入札帯域幅量へ設定され
る現在帯域幅フィールド;現在の最低入札価格の値へ設定されるセッション開始
フィールドでの最低入札価格(MBP);同様に最低入札価格の現在の値へ設定
される現在価格フィールド;ゼロへ設定されるトータルコストフィールド;次回
再審までの時間を乗じた現在帯域幅を乗じた現在価格設定される次回再審フィー
ルドまでの保証帯域幅のコスト;スポット価格の現在値へ設定されるセッション
開始フィールドでのスポット価格(SP);およびゼロへ設定されるサービス期
間カウントフィールド。ステップS567が完了すると制御はステップS568
へ移り、そこでモジュール534は通知メッセージを生成する。この通知メッセ
ージは、入札オプションの一つが成功したことを確認し、現在帯域幅、現在価格
、次回再審までの保証帯域幅のコスト、および入札の無効を防ぐよう入札の確認
が要求される時間(すなわち、最後確認時間プラス30秒)を示す。通知メッセ
ージは、入札者の入札識別子およびBB入札識別子も含む。通知メッセージは、
入札者に利用可能クレジット額を監視するためのクレジット管理モジュール53
6と、入札ルーターホストサーバー83へ順方向送り、本実施例ではウェブサイ
トホストサーバー82へそこから戻すためのメッセージハンドリングモジュール
530との双方へ渡される。
【0057】 ステップS568が完了すると制御はステップS569へ移り、そこで入札が
アクティブ入札格納部544に格納される。この実施の形態では、アクティブ入
札格納部544に格納される全ての入札は、現在時間に6秒を加えて設定された
次回再審時間を有し、それにより新規に処理される全ての入札は、再審を受ける
入札列の最後尾に付き、前の入札が処理されると一つづつ上がっていく。ステッ
プS569が完了すると制御は開始ステップS550へ戻る。 旧入札モジュールの処理 ここで、旧入札モジュール540の処理の基本機能および詳細処理について説
明する。需要変化を動的に把えるためには、モジュール540の基本機能が、ア
クティブ入札格納部544内の各入札を周期的に処理すること、そしてデータリ
ンク40のサービス品質保証部分41内の帯域幅割付けを調整することである。
特に、この実施の形態では、モジュール540は周期的に各入札を調査し、その
入札に関連する帯域幅割付けを維持し得るかどうか、あるいは現在のスポット価
格(以降で詳細に説明するが、現在の需要レベルを表す)がある値に上昇したか
どうかを判定する。ある値とは、入札対象の帯域幅割付けが、入札に関連する新
規低帯域幅オプションまで逓減されねばならない値であるか、またはどの入札オ
プションも、現在のスポット価格と比較して、それと関連する十分に高い価格を
持たない場合に、入札が完全に終了すべき値である。
【0058】 図13は旧入札モジュール540の処理の詳細操作を説明するフローチャート
である。ステップS587で開始すると、制御はステップS588へ移り、ここ
で、モジュール540は、再審期限となる、アクティブ入札格納部544内のい
ずれか一つの入札を待機する。これは、この実施の形態では、現在時間と、アク
ティブ入札格納544の入札の列の最初の入札の次回再審時間フィールドとを比
較することにより行われる。次回再審時間が現在時間以下である場合、再審準備
が済んだばかりの入札が選択されて、制御はステップS589へ移る。さもなけ
れば、入札の再審準備ができるまで制御はステップS587へ戻る。
【0059】 ステップS589では、入札のサービス期間カウントは一つ増分し、次に制御
がステップS590へ移る。ステップS590からS593を用いて、入札オプ
ションの成功と失敗の評価にどの価格を使うかを判定するとともに、オプション
の一つが成功した場合にユーザーが次回契約期間に課金される価格を判定する。
全般的な効果として、新規入札は最低入札価格(スポット価格より高いこともあ
る)で取引されねばならない一方、達成された入札はスポット価格を用いている
ということである。これら2つの極値の間で、入札に課される価格は多くの契約
を繰り返すうちに最低入札価格(MBP)からスポット価格(SP)へとゆっく
りと下がる(10契約または「サービス期間」の最大値まで)。明らかに、セッ
ション開始時にMBPがSPに等しい場合は、何ら移行も要求されない。
【0060】 こうしてステップS590では、選択された入札のセッション開始時のMBP
が、セッション開始時のSPより高いかどうかが判定される。ステップS590
の判定が肯定の場合、制御はステップS591へ移り、そこでモジュール540
はサービス期間カウントが10以下であるかどうか判定する。ステップS590
またはステップS591の判定が否定の場合、制御はステップS592へ移り、
そこで「トークン価格」と呼ばれる中間変数はスポット価格の現在値に設定され
る。ステップS591でサービス期間カウントが10以下であると判定された場
合、制御はステップS593へ進み、そこで中間変数トークン価格は、現在のス
ポット価格または、現在の価格(入札の現在価格フィールドに格納されている)
からセッション開始時のMBPとSPの差の10%を差し引いたいずれか高い方
へ設定される。ステップS592またはステップS593の中間変数トークン価
格の値を設定した後、制御はステップS594へ移る。
【0061】 ステップS594でモジュール540は、トークン価格が、選択された入札の
現在サービス中の入札オプションに含まれる最大提示額より高いかどうか判定す
る。この実施の形態では、これは現在のスポット価格が、入札が再評価された6
秒前の最後の時間のときの値から上昇している場合だけであろう。トークン価格
が現在サービス中の入札オプションの現在帯域幅に対する最大提示額より低い場
合、制御はステップS595へ移り、そこで現在の値はトークン価格へ設定され
る。ステップS595が完了すると制御はステップS596へ移り、そこで次回
再審時間は現在時間に6秒を加えて調整される。すなわち、トータルコストは、
次回再審フィールドまで、保証帯域幅コストに現在格納されている分だけ増加し
、次いで次回再審までの保証帯域幅のコストは、現在の帯域幅と、現在価格と、
次回再審までの時間との積へリセットされる。ステップS596が完了すると制
御はステップS597へ移り、ここで通知メッセージが生成されるが、この通知
メッセージは、BB入札識別子、入札者の入札識別子、現在の帯域幅、現在の価
格、次回再審までの保証帯域幅のコスト、および入札が無効になるのを防ぐよう
確認メッセージに要求される時間を含む。この通知メッセージは、入札ルーター
ホストサーバー83への順方向ルーティングのために、クレジット管理モジュー
ル536、ゲートパフォーマンスモニターモジュール532、およびメッセージ
ハンドリングモジュール530へ渡される。ステップS597が完了すると制御
はステップS598へ移り、そこで入札がアクティブ入札格納544に戻されて
格納される。ステップS598が完了すると、制御は開始ステップS599へ戻
ってから開始ステップS587へ戻る。
【0062】 ステップS594で、選択された入札の現在サービス中の入札オプションに含
まれる現在の帯域幅に対する最大提示額よりトークン価格の方が高いことを、モ
ジュール540が判定した場合、制御はステップS594からステップS600
へ移る。かかる肯定判定は、現在サービス中の帯域幅割付けに対して支払う用意
があると入札者が示しているしきい値以上に上昇しているスポット価格を示すこ
とに注目されたい。従って、ステップS600で、もしあれば、トークン価格を
上まわる価格を支払う用意があると入札者が示している次回の帯域幅最低要求量
を見つける試みがなされる。ステップS600が完了すると制御はステップS6
01へ移り、そこでモジュール540は、少なくとも一つの入札オプションがス
テップS600で受け入れられることが判明したかどうか判定する。
【0063】 いずれの入札オプションも受け入れられないことが判明した場合、制御はステ
ップS602へ移り、そこでトータルコストは、次回再審フィールドまで、保証
帯域幅のコストに現在格納されている値分だけ増加する。ステップS602が完
了すると制御はステップS603へ移り、そこで終了メッセージ通知が生成され
る。終了メッセージ通知は、帯域幅ブローカ入札識別子、入札者の入札識別子、
セッションが終了した旨の表示、およびトータルコストを含む。この終了メッセ
ージ通知は、クレジット管理モジュール536(これが入札者の記録を消去でき
る)と、入札ルーターホストサーバー83(そこから入札者をホスティングする
、例えばウェブサイトホストサーバー82などのサーバー)へ順方向ルーティン
グするためにメッセージハンドリングモジュール530とへ渡される。
【0064】 ステップS603が完了すると制御はステップS604へ移り、そこでゲート
コントローラ60への送信用命令メッセージが生成される。命令メッセージもゲ
ートパフォーマンスモニター532へ渡され、サービス品質保証部分41内の帯
域幅割付けの記録から仮の再割付けを行う。そして、ゲートコントローラ60か
らの、仮の再割付けが永久化されるよう帯域幅が再割付けされたという肯定応答
の形での確認を待機する。命令メッセージは帯域幅ブローカの入札識別子、およ
びこの入札に関して成された割付けが終了されるべきであるという指示を含む。
ステップS604が完了すると制御はステップS605へ移り、そこで入札はア
クティブ入札格納部544から消去され、次に制御が開始ステップS606を経
由して開始ステップS587へ戻る。注目すべきは、この実施の形態で、帯域幅
ブローカは、入札を消去する前に、そしてウェブサイトホストサーバー82への
順方向送信のために入札ルーターホストサーバー83へ終了通知を発行する前に
、ゲートコントローラ60からの肯定応答メッセージ受信を待機しないので、ゲ
ートコントローラ60の再構成に問題がある場合でも、ユーザーは追加コストを
負担しないで済む。
【0065】 ステップS601でモジュール540が、選択された入札の少なくとも一つの
入札オプションが受け入れ可能であると判定した場合、制御はステップS607
へ移り、そこで少量で新規の適当なデータグラム(すなわち、選択される入札オ
プションの特定データグラム)へのサービス品質部分41内の帯域幅割付けを低
減するようゲートコントローラ60に命令するメッセージが生成されて、それは
メッセージハンドリングモジュール530経由でゲートコントローラ60へ送信
される。ステップS607が完了すると制御はステップS608へ移り、選択さ
れた入札の現在の帯域幅フィールドは、受け入れられた帯域幅(すなわち、選択
され受け入れ可能な入札オプションに対する帯域幅入札)へそれを設定すること
により調整される。
【0066】 ステップS607が完了すると、制御は上記のようにステップS595へ戻る。 MBP、SPおよびMEC判定モジュール MBP、SPおよびMEC判定モジュール538の基本機能および詳細動作に
ついて説明する。モジュール538の基本機能は、周期的に現在の需要レベルと
、利用可能帯域幅の利用との関係を再審することであり、それは一般に最高価格
入札が低価格の入札に優先してサービスされるように、サービス品質保証部分4
2全体の利用可能帯域幅に対する適当な価格を確定できるよう試みるためである
。適用される基本原理は、需給均衡化価格以上の価格を提示する全入札が需給均
衡化価格で帯域幅を与えられるように、そしてかかるすべての均衡入札の帯域幅
の合計が、適度な量の安定性を有するサービス品質保証帯域幅に対する利用可能
帯域幅へ、実用可能なほど近くに維持されるように、需給均衡化価格を達成する
ことである。
【0067】 この概念を、価格弾力性を表す代表的需要曲線を示す図14を参照して、ここ
でより詳細に説明する。縦軸は競売に付されるリソース(この場合は帯域幅)の
値段を表す。値段は入札者がそれに対して支払う用意がある値段により決められ
ているが、帯域幅のユニット当たりの値段(この場合、セント/分/Kbps)で表
される。水平軸は値段毎にランク付けされた累積帯域幅需要を表す。曲線は需要
が価格とともに変わる様子を説明している。従って、価格が高ければ需要は低下
し、価格が低ければ需要は高まる。固定量の帯域幅が競売にかけられる場合(線
RLにより示される)、マーケットの需給均衡価格Pを判定することが可能とな
り、ここでリソース限度は需要曲線と交点を結ぶ。このマーケットの需給均衡価
格を課すことにより、線RLの左の需要(領域SDで示される)は正確に利用可
能帯域幅の量と一致し、従って受け入れ可能である。より低い価格にある(領域
RDで示される)余分な需要は、事実上価格を外されるので拒否される。
【0068】 この技術に精通する者には明らかなように、このように正確に定義された需要
曲線により瞬間需要を完璧に知ることができる。実際には、完璧に需要を知るこ
とは実現できない。この実施の形態には、特定量の短期需要変動性がある。従っ
て、短期需要は、需要が単一の線ではなく、そこで経験的な曲線状領域を定義す
ることによってより良好に特性付けられる。これは図15に説明されている。領
域STVは、単一線UDが基本需要曲線を表し、曖昧要因が短期変動性を表して
単一線UDを、それを横切る両方向に拡げたものとして考えることができる。(
破線STVH、STVLで表す)。従って、マーケットの需給均衡価格が基本需
要に従って設定された場合(図15で需要Pのユニット当たり値段で示す)、需
要はリソース限度RLをしばしば越えることになろう(ハッチング領域EDで表
される)。
【0069】 基本需要UDの変化によりもたらされる需要領域の変化を、図16に示す。こ
の図で注目すべきは、領域STVの厚さは変わらず、短期変動性が一定のままで
あることを示しているということである。基本需要のかかる変化の典型は電話通
信ネットワークであり、ここでは、需要は一日の時間、そしてネットワークオペ
レータのコントロール範囲外の他のイベントに従って変動する。
【0070】 この実施の形態のシステムは、価格(スポット価格)を設定することにより短
期変動性の問題を克服する。ここで、その価格は十分高いので、基本需要は、最
も短期の変動性が適合可能なリソース限度を大きく下回るレベルまで低減される
。これを図17に示す。注目すべきは、価格Pでの平均需要(線MDで表される
)がリソース限度RLより幾らか低いということである。図17はベル型曲線(
STD)も示す。この曲線は、価格Pでの瞬間需要が、P線と需要曲線型領域S
TVの交点を越えて広がっているが、近似的な正規分布を持つ平均の両側に落ち
着く確率は低く、平均値MDで落ち着く確率が最も高いであろうことを示してい
る。
【0071】 この実施の形態では、最大効率容量(MEC)が設定されて、システムが対処
できる平均需要MDに一致するよう試行して、需要の短期変動をリソース限度を
越えずに順応させることができる。少なくとも、予め定めたごく一部の入札およ
び入札再審は、サービスを拒否されるに過ぎない。なぜなら、さもなければ、そ
れらはリソース限度を超過させてしまうからである。)課せられる価格を変動さ
せて、MECと略等しい基本需要を試行して保持する。
【0072】 MBP、SPおよびMEC判定モジュール538はまた、最低入札価格(MB
P)の値段も設定する。これは、需要がリソース限度を超えるほど早く上昇する
のを防ぐとともに、スポット価格が需要変化を計算に入れるために変化させなけ
ればならないレートを低減する緩衝メカニズムとして働く。その狙いは、スポッ
ト価格が、基本需要の変化がない場合に、需要の短期変動に応答して変化するの
を防ぐことである。
【0073】 MBP、SPおよびMECの判定モジュール538の詳細動作を、図18に示
すフローチャートを参照して説明する。ステップS650でモジュールが動作を
開始すると、モジュールが必要とする多数の変数がステップS651で初期化さ
れる。変数MAXは115に設定される。すなわち、これはデータリンク40の
サービス品質保証部分41内の入札者への割付けに利用可能な最大量の帯域幅を
表し、本実施例では、115Mbpsに固定されていると仮定している。変数M
ECは80に設定される。すなわち、MECはサービス品質保証部分41内の最
大効率容量を表す。上記理由により、これは最大利用可能量MAXより幾らか低
く設定されて、新規入札に適合できるバッファを提供する。このシステムの狙い
は概ね、スポット価格と、最大効率容量にかなり近い平均帯域幅割付けを維持す
るよう入札者に課される最低入札価格とを動的に変化させることにより、平均帯
域幅割付けを、妥当な範囲で最大効率容量に近づけることである。変数HITH
RESHは、需要の増加が部分42内の帯域幅割付けをこのしきい値を超えて増
加させたときに、最低入札価格の増加をトリガーするために用いる変数である。
この実施の形態では、HITHRESHは88の値に設定される。変数LOWT
HRESHは、HITHRESHに類似するが、異なるのは、需要の低下がデー
タ部分40内の帯域幅割付けをこのしきい値未満に低下させた時に、それがスポ
ット価格の低減をトリガーするために用いられる点である。この実施の形態で、
LOWTHRESHは68の値に設定される。
【0074】 この実施の形態では、MEC、HITHRESH、およびLOWTHRESH
は、区別できる許可された多数の値の間で下記のように変化する。この実施の形
態で、各MEC、HITHRESH、およびLOWTHRESHに関連する3つ
のかかる区別できる許可された値がある。この実施の形態では、これら許可され
た値は下表に従って設定される:
【0075】
【表0】 MEC、HITHRESH、およびLOWTHRESHの初期値が上記のように
MEC2、HITHRESH2、およびLOWTHRESH2それぞれに対応す
ることに注意されたい。
【0076】 定数W、N、M、K、ZおよびVもまたステップS651で初期化される。こ
の実施の形態では、以下の値に初期化される。すなわち、W=50、N=4、M
=30、K=0.4、Z=1、V=0.6である。これらの定数は、モジュール
538が各種の式で用いるが、より詳細に以下に説明する。アレイSPの150
個すべては100に設定される。SPアレイは、任意の特定サンプル時間で入札
者に課されるスポット価格の値を保持する。実際には、アレイ要素の一つは現在
のスポット価格を格納し、他の要素は先行する149のサンプル期間でのスポッ
ト価格の値を格納する。スポット価格の値の数が150個を超えると、新規のス
ポット価格の値が循環的に旧い値に上書きされる。同様にアレイMBPは、15
0会員すべてを100の値に初期化する。アレイMBPは入札者に課される最低
入札価格を上記150サンプル期間全体に示す。同様に、アレイUTILは15
0会員すべてを初期値85に設定する。アレイUTILは、任意のサンプル時間
でのデータリンク40のサービス品質保証部分42内に割り付けられた実際の帯
域幅の量を表す。アレイSP、MBPおよびUTILを用いて、先行する149
サンプル期間(この実施の形態では30分間)全体のこれら各変数により採用さ
れた値の履歴を保持する。
【0077】 以下のパラメータもまた初期化される。すなわち、MINSP、THRESH
TOOMANYおよびTHRESHTOOFEWである。この場合には、以下の
値に初期化される。すなわち、MINSP=0、THRESHTOOMANY=
50、THRESHTOOFEW=10である。MINSPが示すのは、スポッ
ト価格がシステムより許可されて低下できる最低値である。システムはTHRE
SHTOOMANYおよびTHRESHTOOFEWを用いて、最大効率容量(
MEC)の設定が高過ぎるかまたは低過ぎるかを判定する。注意すべきは、大き
な短期変動は比較的低いMECを必要とする一方、低い短期変動は、より高いM
ECを使用できるようにすべきであるということである。サンプル期間を計算す
るために用いるインデックス変数SAMPLECOUNTもまた、SAMPLE
COUNT=0に初期化され、変数SAMPLETIMEは現在時間に初期化さ
れる。パラメータMINMBPも初期化される。この場合には、0.5に初期化
される。MINMBPは、SPがゼロに低下する場合に、MBPがゼロに貼り付
くことを防ぐ。これは以下さらに詳細に説明する。
【0078】 ステップS651が完了すると制御はステップS652へ移り、そこで変数S
AMPLETIMEは2秒だけ増分する。次いで処理はステップS653へ進み
、次のサンプル期間を待つ。次のサンプル期間になると(すなわち、現在時間が
SAMPLETIME以上の場合)、制御はステップS654へ移る。ステップ
S654で、SAMPLECOUNTは1だけ増分し、現在のサンプル期間のU
TILの値は、MAXから利用可能なスペアの実際の容量を減じることにより判
定される。この実施の形態では、部分41内の利用可能なスペアの実際の容量は
、ゲートパフォーマンスモニターモジュール532によりモジュール538へ提
供される。ステップS654が完了すると制御はステップS655へ移り、モジ
ュール538は、現在のサンプルについてのUTILがHITHRESH以上か
どうか判定する。否定であれば制御はステップS656へ移り、肯定であれば制
御はステップS657へ移る。ステップS656でモジュール538は、現在の
サンプルについてのUTILがLOWTHRESHを超えるかどうか判定する。
肯定であれば制御はステップS664へ移り、否定であれば制御はステップS6
70へ移る。
【0079】 ステップS657で変数Cは次式に従って設定される: C=(K×(MAX-HITHRESH)/(MAX-UTIL))2 次いで、この方法で計算したCの値を、次のステップS658で用いて、現在の
サンプル期間の最低入札価格(MBP)についての初期値を次式に従って決定す
る: MBP(SAMPLE COUNT)=MAX[SP(SAMPLE COUNT-1)×(1+C); MINMBP] この技術に精通する者には明らかなように、上記2つの式は基本的に現在のサン
プル期間についての最低入札価格がある値を取るように組合わせる。その値は、
先行するサンプル期間中に決定されたスポット価格を、最大量に対する高位のし
きい値をどれほどの利用が超えているかに依存する量分だけ大きく、その最大量
により、SPがゼロまたは非常に小さく、MBPが最小MINMBPへ設定され
る場合、しきい値は利用可能な帯域幅の実際の量を超える前に超える(ここで、
UTIL>HITHRESH。UTIL<HITHRESHの場合、MBPがM
INMBP以下に低下することを許可される点に注意すること。)。
【0080】 ステップS658が完了すると制御はステップS659へ移り、モジュール5
38は、先行するNサンプル期間(この場合、Nは4に設定されている)中の最
低入札価格が、先行するサンプル期間で判定されるスポット価格を超えているか
否かを判定する。否の場合、制御はステップS660へ移る。かかる負の判定が
基本的に意味することは、最低入札価格が、スポット価格以上に最近だけ上昇し
ているということであり、それゆえ、需要の上昇が単純に短期変動性の結果かも
しれないので、この時点でスポット価格を替える必要がないということである。
従って、ステップS660で、現在のサンプル期間についてのスポット価格は、
先行するサンプル期間についてのスポット価格と同一価格に設定される。次いで
制御はステップS677へ移る。
【0081】 ステップS659で最低入札価格(MBP)が先行Nサンプル期間についての
スポット価格(SP)を超えていると判定された場合、制御はステップS661
へ移る。かかる肯定判定がここで基本的に意味することは、最低入札価格が十分
に長い期間の間スポット価格より高くなっているということであり、これは短期
変動だけに対抗するときの基本需要の変化を示し、こうしてスポット価格(SP
)を上昇させて、需要を下げる試みをする。従って、ステップS661において
、現在のサンプル期間に対するスポット価格の新規値段は、最後のNサンプル期
間全体の最低入札価格(MBP)の平均値段と、先行するサンプル期間中に判定
されたスポット価格(SP)との重み付け平均値として設定される。この重み付
け平均に用いられる重み付けは、この場合には、0.6に設定されたVにより与
えられ、重み付けの60%は最後のNサンプル期間全体の最低入札価格の平均値
を伴い、重み付けの40%は先行サンプル期間中のスポット価格を伴う。ステッ
プS661が完了した後、制御はステップS662へ移り、モジュール538は
最低入札価格(MBP)がスポット価格の新規値段より低くはないことをチェッ
クする(ステップS661で判定されたように)。否であれば、制御はステップ
S677へ移り、肯定であれば制御はステップS663へ移り、最低入札価格(
MBP)は、新規スポット価格と等しくなるまで上昇し、制御はステップS67
7へ移る。
【0082】 ステップS656へ戻って、UTILがLOWTHRESHより大きいと判定
された場合、これは部分41内の実際の帯域幅割付けが高位しきい値と低位しき
い値間にあることを示し、基本需要が安定であることを示していると受け取られ
る。従って、この場合、最低入札価格(MBP)はゆっくりと降下して、スポッ
ト価格との線へ入ってくるか、既にそこにあるならスポット価格と等しくそれを
保つことができる。なぜなら、需要が安定なら、スポット価格は安定であるべき
で、最低入札価格によって提供される緩衝アクションの必要がないからである。
こうしてステップS664で、現在のサンプル期間についての最低入札価格(M
BP(SAMPLECOUNT))は、先行最低入札価格の値段(MBP(SA
MPLECOUNT−1))から、(i)最後のサンプル期間についての最低入
札価格とスポット価格の差の(W)部分、すなわち(W×(MBP(SAMPL
ECOUNT−1)−SP(SAMPLECOUNT−1)))、または(ii)
最後のサンプル期間での最低入札価格の低下、すなわち(MBP(SAMPLE
COUNT−2)−MBP(SAMPLECOUNT−1))の大きい方を減じ
た値段へ設定される。これは、前回のサンプル期間での最低入札価格がスポット
価格未満に設定されない場合である(なぜなら、現在のサンプル期間についての
スポット価格はまだ設定されていないからである)。これは次式で表される: MBP(SAMPLECOUNT)=max[SP(SAMPLECOUNT); MBP(SAMPLECOUNT-1)- max[Wx(MBP(SAM
PLECOUNT-1)- SP(SAMPLECOUNT-1)); MBP(SAMPLECOUNT-2)- MBP(SAMPLECOUNT-1)]
] ステップS664が完了すると制御はステップS665へ移り、モジュール538
は、最低入札価格が先行するNサンプル期間についてのスポット価格より一貫し
て高いかどうかを再度チェックする。そうでなければ、これはスポット価格の変
化が必要とされていないことを示し、制御はステップS660へ移り、現在のサ
ンプル期間についてのスポット価格が先行サンプル期間についてのスポット価格
の値段と等しくなるよう設定され、制御はステップS677へ移る。ステップS
665で、最低入札価格が、先行するNステップについてのスポット価格より一
貫して高いことが判定された場合、制御はステップS667へ移り、現在のサン
プル期間についてのスポット価格は上昇する。これは、先行するNサンプル期間
全体の最低入札価格(MBP)の平均値と、先行するサンプル期間のスポット価
格(SP)の値段との重み付け平均値として判定することにより再度行われる。
上記のように、使用する重み付けはこの場合には、0.6に等しく設定されるV
により与えられる。ステップS667が完了すると制御はステップS668へ移
り、そこでモジュール538は、現在のサンプル期間についてのMBPが現在の
サンプル期間についてのスポット価格以上であることを再度チェックする。否で
あれば制御はステップS677へ直接移り、肯定なら制御は最初にステップS6
69へ移る。ここで現在のサンプル期間についてのMBPの値段は、現在のサン
プル期間についてのスポット価格の値段と等しくなるよう上昇している。
【0083】 ステップS656でUTILがLOWTHRESH以下であると判定された場
合(すなわち、部分41の帯域幅割付けは、需要を増加させるようスポット価格
が低下すべきことを示す低位しきい値を下回っている)、制御はステップS67
0へ移り、そこでモジュール538は最初に、先行サンプル期間の最低入札価格
が、先行サンプル期間のスポット価格より高かったかどうかを判定する。高けれ
ば制御はステップS671へ移り、そこで最低入札価格はステップS664で用
いる同一式を用いて、スポット価格へ向かって低下する。ステップS671が完
了すると制御はステップS672へ移り、そこで現在のサンプル期間のスポット
価格が、先行サンプル期間のスポット価格と等しくなるよう設定される(すなわ
ち、一定に保たれる)。ステップS672が完了すると制御はステップS677
へ移る。
【0084】 ステップS670で、先行サンプル期間の最低入札価格が先行サンプル期間の
スポット価格を超えなかったと判定されると、これは基本需要が下落しているこ
とを示し、スポット価格が低下する必要があると考えられる。従って、この場合
、制御はステップS673へ移り、そこでモジュール538は、利用が一貫して
先行するNサンプル期間についての低位しきい値を下回っているかどうかを判定
する。否の場合、基本需要が短期変動のせいであるかもしれないことを示すと見
なし、制御はステップS674へ移り、そこで現在のサンプル期間のスポット価
格と最低入札価格は、先行サンプル期間のスポット価格の値段に設定される(す
なわち、それらは変化しない)。ステップS674が完了すると制御はステップ
S677へ移る。
【0085】 利用が一貫して先行するNサンプル期間の低位しきい値を下回る場合、制御は
ステップS673からステップS675へ移る。このステップS673での肯定
判定は、下回っている需要が実際に落下していて、スポット価格がより多くの需
要を喚起するように下げるべきことを示すものとして把える。こうして、ステッ
プS675において、スポット価格は(i)先行する値段の90%;または(ii
)最後に低下した量と同じ量によってスポット価格を低下させることにより得ら
れた値段(先行するサンプル期間中低下したら);の低い方に設定される。これ
は、スポット価格が、MINSPと定義されるスポット価格に許される最低価格
を下回って低下することが許可されない場合である(この実施の形態では、ゼロ
に設定される)。ステップS675が完了すると制御はステップS676へ移り
、そこで現在のサンプル期間についての最低入札価格が、現在のサンプル期間に
ついてのスポット価格に等しくなるよう低下し、制御はステップS677へ移る
【0086】 ステップS677は接合ステップであり、そこでは、各サンプル期間(すなわ
ち、高位しきい値より多い利用、高位と低位しきい値間の利用、または低位しき
い値より低い利用)に起きる帯域幅利用に関連する3つの異なる潜在的な状況に
対応する3つの主要分岐すべてが合流している。ステップS677で、モジュー
ル538は、スポット価格が先行するMサンプルについて変化しないままである
かどうかを判定する(この場合には、Mは30に設定されている)。変化しない
ままであれば、システムが安定し過ぎていて、スポット価格が高過ぎることを示
すと見なす。この場合、制御はステップS678へ移り、そこで現在のサンプル
期間についてのスポット価格は、(i)先行値段の90%、または(ii)取り得
る最低値段(MINSP)、の高い方まで低下する。ステップS678が完了す
ると制御はステップS679へ移る。
【0087】 ステップS677で、スポット価格が先行Mサンプルについて一定でないと判
定された場合、制御はステップS679へ移り、ステップS679で、モジュー
ル538は、最大効率容量(MEC)を調整するかどうかの評価をすべきか否か
を判定する。SAMPLECOUNTが150で正確に割りきれるか否かを判定
することにより成される。言いかえれば、MECは、150サンプル毎、または
5分毎に評価される。ステップS679での判定が否の場合、制御はステップS
680を経由してステップS652へ戻る。
【0088】 ステップS679で、最大効率容量(MEC)が再審されるべきと判定される
場合、制御はステップS681へ移り、モジュール538は、利用が、先行する
150サンプル期間中で、変数THRESHTOOMANY(この場合50の値
を持つ)により設定される既定の時間数より多くHITHRESHを超えている
かどうかを判定する。超えていれば、MECが高すぎることを示していると考え
られる(高い短期変動が需要をあふれさせることが多いということに基づく)。
従って、この場合、制御はステップS682へ移り、そこでMECは、可能なら
、それを次に低いMECの許可された値段へ設定することにより、低下する(例
えば、MECがMEC2に等しい場合、MECはMEC1へ低下する)。ステッ
プS682でも、HITHRESHは、次に低いHITHRESHの許可された
値段へ低下し、そしてLOWTHRESHは、次に低いLOWTHRESHの許
可された値段へ低下する。ステップS682の完了後、制御はステップS683
を経由してステップS652へ戻る。
【0089】 利用率が、先行する150サンプル期間中のTHRESHTOOMANYを超
えるHITHRESHを超えていない場合、制御はステップS681からS68
4へ移り、モジュール538は、UTILが、先行する150サンプル期間中の
THRESHTOOFEW未満の回数よりHITHRESHを超えたかどうかを
判定する。そうでない場合には、MECが、システムが体験する短期変動に対す
る正しい値段を持つということを示すとみなされ、制御はステップS685を経
由してステップS652へ移る。しかし、ステップS684での肯定の判定は、
MECが低すぎるということを示すものと考えられる。すなわち、短期変動は、
最大効率容量(MEC)が、値付けの不安定性と、利用可能な帯域幅の最大値を
超える需要の頻繁な発生との危険に遭遇しないで上昇することを許すほど十分に
低い。結果として、制御はステップS686へ移り、MECは、次に高い許可さ
れたMECの値段へ上昇し(例えば、MECがMEC2に等しかった場合、ME
C3へ上昇する)、HITHRESHとLOWTHRESHもまた次に高い許可
されたそれらの値段へ上昇する。MEC、HITHRESH、およびLOWTH
RESHは常に互いに上下動することに注意されたい。また、MECが上昇する
と、LOWTHRESH、MEC、およびHITHRESHの差は減少する(す
なわち、LOWTHRESHとHITHRESH間の帯域は小さい)。これはM
ECが上昇すると、システムは、利用率の変化に対してさらに敏感になるという
ことを意味する。ステップS686が完了すると、制御は戻りのステップS68
7を経由してステップS652へ戻る。
【0090】 図19で、ゲートコントローラ60をさらに詳細に説明する。図に見られるよ
うにゲートコントローラ60はインターフェース196を有し、LAN70へ接
続されている。帯域幅ブローカからの命令は、インターフェース196からメモ
リー194の命令を格納するコントローラ192へ送られる。また、コントロー
ラ192からの肯定応答は、インターフェース196とLAN70を経由して帯
域幅ブローカへ返送される。ゲートコントローラ60の他の主要な要素は制御可
能なルーター190である。ルーター190は、データグラムをLAN70から
インターフェース196を経由して受信し、それらをコントローラ192の制御
のもとで部分41または42へ載せてルーティングする。
【0091】 第1の実施の形態に関する一般的な注釈 MECが上昇するか下降するかを判定するための代替アルゴリズムは以下のよ
うである。
【0092】 MBPは需要における短期(すなわち、数10秒間隔を超える時間)変動率に
抑制をかけるための手段である。低い変動率の状況下では、MBPはSPとさほ
ど違わないが、高い変動率の条件下では、MBPは、需要が瞬間的に急上昇する
場合(および、MAXに達する恐れがある場合)、瞬間的な需要が収束するとき
のSPと同じレベルに戻る前に、SP以上に上昇することが多い。それゆえに、
我々は変動の測定基準としてMBPとSPの差を用いることができ、従って、M
ECの設定が高すぎるかあるいは低すぎるかを設定できた。
【0093】 手順は以下の通りである。つまり、ステップS679がMECの再審が必要で
あると判定する場合、MBPとSPの150の直近の値が使用されて(MBP−
SP)の150の値を計算する。次いでこれらの150の値の合計を計算する(
代替として、大きな値の(MBP−SP)にさらに重み付けを与えたい場合には
、これら150の値の2乗の合計を用いる)。この合計は2つのしきい値、HI
THRESH2およびLOTHRESH2と比較される。合計がHITHRES
H2を超える場合には、変動率が高いことが示され、従って、MECは、次に低
いレベル(例えば、MEC1およびMEC2)にまで下げられるはずである。合
計がLOTHRESH2未満の場合は変動率が低いことが示され、従って、ME
Cは、次に高いレベル(例えば、MEC2およびMEC3)にまで上昇するはず
である。
【0094】 上記の説明から、単一の制約付きリンク(またはボトルネック)全体の帯域幅
が、彼らが割付けを望む帯域幅に対して支払う用意がある最高価格に依存して、
動的な方法で各種の入札者に割付けされるシステムを、第1の実施の形態のデー
タ通信システム1が提供することは明らかであろう。そのシステムの重要な局面
は、帯域幅割付けがさほど動的には実行されないので、大きな不安定性が生じな
いことである。また、システムがあまり動的ではないことを保証することによっ
て、所望データを転送する能力を著しく損なうことになるから、入札と割付けの
状態をシステムの別の構成要素に知らせることにだけ関連する余計なデータを防
ぐ(すなわち、信号のオーバーヘッドの量を可能な限り低く保つ)。
【0095】 システムが極端に動的すぎるのを防ぐ重要なメカニズムは、契約期間の使用で
あり、第1の実施の形態では6秒に設定された。言うまでもなく別の長さの契約
期間を状況に応じて用いてもよい。さらに、契約期間の長さは、システムオペレ
ータにより、任意の特定のシステムについての最適値を試行して達成するよう周
期的に調整できる。代替として、この処理は、システム安定性の測定を周期的に
評価することにより(例えば、スポット価格の変化レートが正と負の間を交代す
る周波数、または全体の送信データ量に対する入札情報に関する送信データ量の
比、すなわち、信号オーバーヘッド)、そして契約期間をそれに従って調整する
ことにより自動化できる。システムを比較的安定に保つ別の重要な特徴は、スポ
ット価格以上に設定される最低入札価格を用いることである。これはヒステリシ
スの形として動作し、それにより、需要増加の場合には、比較的長い期間成功し
続けているような入札だけが、上昇するスポット価格の観点から、最初に帯域幅
を割付けされる。この効果は需要の短期変動をある程度抑制する傾向がある。
【0096】 上記実施の形態において、単純なアルゴリズムを用いて最低入札価格とスポッ
ト価格が、任意の特定の時間で変化するはずであるかどうかを判定する。アルゴ
リズムは単純に、しきい値レベルを超えた場合、最低入札価格をスポット価格を
超えて上昇させる需要しきい値レベルの使用に基づくものである。最低入札価格
は基本需要の増加に応えて上昇するはずである(その後、基本需要の増加に応え
る最低入札価格に続いてスポット価格はゆっくりと上昇するはずである)。こう
して第1の実施の形態の単純なアルゴリズムは、特定のしきい値以上の絶対的な
需要の増加が、基本需要における増加を示すということを基本的に仮定している
。しかし、上記のように、期待されているのは、短期変動が幾つかの低い平均需
要を超える正規分布を持つであろうことである。従って、しきい値を超える需要
の大きさが、基本需要における変化よりむしろ短期変動のせいであるであるとい
うことが常に起こり得る(しきい値が設定されない場合は、多数の帯域幅のとき
は非効率ではあるが、平均需要より高い多くの標準偏差が非常にまれにではある
が用いられる)。
【0097】 スポット価格と最低入札価格を判定するための多数の代替アルゴリズムを説明
する。
【0098】 アルゴリズムB 上記の代替として用いられるもう少し洗練されたアルゴリズムを説明する。そ
のアルゴリズムは、短期変動を無視することが可能となるよう瞬間利用率の平均
または積分を実行する。このアルゴリズムでは、需要(すなわち、UTIL)は
、前記のように頻繁な間隔でサンプリングされ(例えば、前記のように2秒毎)
、そして瞬間利用率と最大効率容量(すなわち、標準偏差で表されるUTIL−
MEC、つまり、長期間測定されるかまたは過去の記録から計算された(UTI
L−MEC)の標準偏差)が測定される。次いで、既定数n(例えばn=5)全
体の、連続したサンプル期間のかかる測定(UTIL−MECの)の合計につい
てのしきい値の値を用いて、基本需要が増加しているかどうか判定する。このよ
うに、それが単に短期変動による場合、UTIL−MECの測定値から離れた大
きな値は無視され、そして、大きな測定値のどちらかの側のUTIL−MECの
別の測定値は、すべてのn測定値の合計がしきい値値を超えないように、十分小
さくする、同様な低位しきい値(例えば、高位しきい値の負反転)を用いて基本
需要の低下を検出する。基本需要が増加していると検出される場合、MBPはS
Pより高く設定され、SPは以前に成されたように上昇するかもしれない(すな
わち、UTIL≧HITHRESHがステップS655で判定されたように扱わ
れる)。同様に、基本需要が減少していると検出される場合、MBP(および多
分SP)は前記のように減少する(すなわち、UTIL<LOWTHRESHが
ステップS656で検出される)。
【0099】 上記のように、最大効率容量(MEC)の特定の許可された値は、既定であり
、高位しきい値の値を長期(すなわち、1500サンプル期間)にわたって超過
する回数の測定は、最大効率容量が高すぎるか(この場合には、次に低い許可さ
れた最大効率容量の値へ低下する)、あるいは低すぎるかの(この場合には、次
に高い許可された最大効率容量の値へ上昇する)測定として扱われる。上記のよ
うに、MECの各許可された値は、対応する高位および低位しきい値の許可され
た値を有し、最大効率容量が減少するとき高位しきい値が増加するという一般的
なルールを有している。
【0100】 アルゴリズムBは、第1実施の形態で説明したアルゴリズムより少しだけ更に
洗練されているが、それが、需要が典型的なセッション長さ(すなわち、入札が
アクティブな典型的時間)に対して短い間隔でサンプリングされる場合、短期需
要でも正規分布によって非常に精度が高く捉えられることが期待できない(なぜ
なら、全体に瞬間的な利用率が平均化されている多数のサンプルは、典型的なセ
ッション長さと比較して短い)という事実を回避することはできない。この理由
は、あるサンプル時間での大部分の利用率が前回のサンプル時間についてのそれ
と同じためである。
【0101】 アルゴリズムC アルゴリズムCを用いて、第1の実施の形態で説明したアルゴリズムで用いら
れるHITHRESHとLOWTHRESHの値を置き換える瞬間的な高位しき
い値と低位しきい値の値を生成できる。この場合、HITHRESHとLOWT
HRESHは各サンプル期間で変化でき、従って、これらの過去の値は、最低入
札価格、スポット価格そしてサンプリングされる実際の利用率と関連付けられて
配列に格納されるべきである(すなわち、UTIL)。
【0102】 アルゴリズムCは、制限のあるリソース(例えば、帯域幅)に関するデータ送
信の試みの長期的挙動から得られる結果に基づく。かかるデータ送信の試みつま
り呼出しは以下を有すると仮定する。
【0103】 (i) 安定な平均値周囲の呼出し長さのランダム分布、 (ii)既定範囲内の、そして安定な平均値周囲の帯域幅要件のランダム分布、お
よび、 (iii)安定な平均値を有する到着のポアソンレート。
【0104】 上記仮定の組合せにより、瞬間的な容量利用率はランダムに変動するが、平均
の容量利用率は安定であるシステムが生まれる。
【0105】 かかる挙動をシミュレートするモデルを呼出しモデルとして以下に参照する。
かかる呼出しモデルはアルゴリズムCでHITHRESHとLOWTHRESH
の値を計算するために用いられる。各呼出しモデルは多数の既定のパラメータを
共有する。既定のパラメータは、 (i) 利用可能な最大容量、 (ii) 平均呼出し長さ、 (iii) 各呼出しの要求帯域幅の範囲と平均の要求帯域幅、および、 (iv) サンプル間の時間(例えば2秒)。
【0106】 これらの値はオペレータにより時折変更される。呼出しモデルを完全に特定す
るためにさらに2個のパラメータが必要である。しかし、先に特定された固定の
4個のパラメータを持つ部分的に特定されたモデルは、現在の包括的モデルと呼
ばれる。
【0107】 現在の包括的モデルのコンピュータシミュレーションは、先行するサンプル期
間から判定される2個の追加パラメータの各値で何回も実行される。呼出しモデ
ルを完全に特定するために必要な2個の追加パラメータは、 (v) 平均化された容量利用率、および、 (vi) 先行するサンプル期間内の実際の利用率。
【0108】 ネットワークオペレータは、モデルとなるシステムの実際のパラメータを反映
する上記第1の4パラメータの適当な値を持つ包括的モデルを創出する。できれ
ば、関連する過去の経験を参考にする。次いでネットワークオペレータは、この
包括的モデルから導き出された呼出しモデルを各サンプル時間で、第5パラメー
タの値として最大効率容量の現在値を用いて、また、そのサンプルについての実
際の利用率(すなわち、UTIL)のサンプル値を用いて実行する。各モデル実
行は2秒間のシミュレーションを行い、シミュレーションされた最終利用率、つ
まり、シミュレーション期間の最後でシミュレーションされた利用率を生成する
。オペレータはまた信頼範囲を判定する(例えば90%、実行によっては例えば
100シミュレーションで個別シミュレーション結果の最大値5%と最小値5%
を除外する)。残った最大最終利用率はHITHRESHに対応し、残った最小
最終利用率はLOWHRESHに対応する。次のサンプル期間についての実際の
利用率(すなわち、UTILの値)がこうして決定されたHITHRESHを超
える場合、基本需要は最大効率容量以上に増加していることを示していると考え
られる。同様に、次のサンプル期間で測定された利用率がLOWTHRESHよ
り低い場合、基本需要は最大効率容量以下に移動していることを示していると考
えられる。かかる基本需要の仮定された変化をすべて把握するために、最低入札
価格および/またはスポット価格は、第1の実施の形態で成されたのと同様に変
化させられる。
【0109】 注意すべきは、上記アルゴリズムは、需要曲線(すなわち、需要が価格変化に
つれてどう変化するか)を計算するのにアクティブ入札内に含まれる情報量すべ
てを使用しないということである。サービスされているアクティブ入札と、最近
受信して失敗した入札との双方に含まれる情報すべてを考慮するアルゴリズムが
用いられる。しかし、これを達成するために、例えば、略10秒ないし20秒の
、それらが受信された後の短時間での、かかる失敗入札を格納するための新規格
納が必要とされる。下記のアルゴリズム(アルゴリズムD)は、アクティブ入札
と最近受信して失敗した入札双方の入札オプションすべての内部に含まれる情報
を用いて、需要(少なくとも、現在アクティブな入札と現在の受信して失敗した
入札に基づく)が最大効率容量の現在値と等しくなる価格を示す値(以後、ME
CPRICEと称する)を決定する。次いでMECPRICEを用いて、スポッ
ト価格を調整する。こうしてシステムはスポット価格の値を見付けるよう試行し
、基本需要が最大効率容量と等しくなることを実際に確認する。
【0110】 アルゴリズムD アルゴリズムDは、何れの上記アルゴリズムをも補強する。アルゴリズムDは
、汎用アルゴリズムが、スポット価格変化が要求されていることを示すときはい
つでも、アクティブ化される(すなわち、図18のステップS661、S667
、およびS675)。スポット価格変化が要求されている場合、アルゴリズムは
、アクティブ入札格納内と、現在の受信して失敗した入札格納内とに格納されて
いるすべての入札を並べる。すべての場合で、アルゴリズムは最初に、入札価格
としてユーザーに入札された最初の選択値段だけを考慮する(すなわち、各入札
のオプション1)。この選択が現在提供されているものであるかどうかに拘わら
ない。これらの最初の選択入札オプションの何れも値段(すなわち、kbps(
または別の容量単位)あたりの最高価格)の降順で並べられ、アルゴリズムは、
最高入札オプションから任意の別のオプションまで探した帯域幅集合全体を計算
する。得られた全容量のリストから、要求された全容量がMECと等しくなるか
、あるいはそれを超える入札オプションが識別され、これを以後、LASTBI
Dと称する。
【0111】 最初の最大提示価格が、並べられた入札オプションリストのLASTBIDの
それよりも下回るすべての入札について、第2の選択入札オプションは、それが
LASTBIDのそれよりも高い最大提示価格であるかどうかを調査される。新
規の高い第2の選択入札オプションを用いて、入札オプションは新規LASTB
IDを識別するために再度並べ替えられる。この処理は平衡に達するまで繰り返
される。この処理の後続の繰り返しの間、そのオプションがLASTBID以下
に並べられる入札は、LASTBID以上に並べられるオプションが見つかるま
で、第2、第3、第4などのオプションへ移動する。一旦それらがオプションを
使い果たすと(つまり、LASTBID以下に並ぶオプションのみを有する)、
入札は処理から廃棄される。平衡に達すると、LASTBIDとして現在選択さ
れた入札オプションに関する最大提示が、変数MECPRICEについての現在
の値段として用いられる。
【0112】 一組の所与の入札を有するMECPRICEを判定するための上記処理は、次
の表1から表6を参照して以下説明する。表1は、それぞれ3つの入札オプショ
ンを有する5つの入札、AからEを示す。注意すべきは、各入札オプションが、
要求された量の帯域幅、および、分とkbpsあたりのセントの1000分の1
で表される最高価格を含むことである。これは、入札内の各オプションと関連す
る、要求された帯域幅フィールドと最大提示フィールドを、帯域幅(kbpsで
表される)あたりの最大提示価格で割って、1000を掛けることにより導き出
される。
【0113】
【表1】 以下に示す表2は、各入札の第1オプションが価格/kbpsにより並べられ
ているアルゴリズムの第1ラウンドを説明する。合計.kbpsとあるコラムは
、最高入札オプションから任意の別の入札オプションまで探した合計容量を示す
。本実施例では、MECは800kbpsである。従って、LASTBIDは入
札Cである。
【0114】
【表2】 表2で各入札を識別する文字に続く括弧内の数字は現在選択されている入札オ
プションを示す。第1ラウンドで判定されるLASTBIDは入札Cであるので
、次のラウンドで入札DとEの双方についての第2オプションが選択され、入札
オプションが再度並べ替えられる。
【0115】
【表3】 従って、このラウンドでのLASTBIDはBとなる。次のラウンドで入札C
のオプション2が選択され、入札オプションが再度並べ替えられる。その結果を
以下の表4に示す。
【0116】
【表4】 従って、ラウンド3のLASTBIDはEである。次のラウンドで入札Bのオ
プション2が選択され、入札オプションが再度並べ替えられる。その結果を以下
の表5に示す。
【0117】
【表5】 従って、ラウンド4のLASTBIDはDである。次のラウンドでオプション
3が入札Eで用いられ、入札オプションが再度並べ替えられる。その結果を以下
の表6に示す。
【0118】
【表6】 従って、ラウンド5の終了でのLASTBIDはDである。それより低く並べ
られた入札はないので平衡に達している。従って、MECPRICEは、Dの現
在選択されている価格/kbps、つまり2、に設定される。
【0119】 MECPRICEの値を上記の方法で決定すると、スポット価格の値は以下の
方法で修正(図18のステップS665,S673またはS677で判定された
ように、増加または減少)されてもよい: i) 増加する場合、スポット価格は次式で計算される。
【0120】 スポット価格=最後のスポット価格+下記の高い方 (a)((MECPRICE−最後のスポット価格)のW%)、または、 (b)最後のサンプル期間でのスポット価格の増加、および、 ii) 減少する場合、スポット価格は次式で計算される。
【0121】 スポット価格=最後のスポット価格+下記の高い方 (a)(最後のスポット価格−MECPRICE)のW%、または、 (b)最後のサンプル期間でのスポット価格の減少。
【0122】 スポット価格が、ある固定最小値(MINSP)より低く低下することが許容さ
れない場合である。
【0123】 スポット価格がどのように修正されるかという上記修正を別にすると、図18
を参照する上記アルゴリズム、実際には上記アルゴリズムBまたはCを用いても
よい。
【0124】 実施の形態1についての更に一般的な注釈 既にある入札が修正できない例を第1の実施の形態で説明する。しかし一般に
、入札を修正することは可能である。これを行う一つの方法は、入札者に修正さ
れた入札を送るよう許可することであり、その修正入札は元の入札の入札識別子
を含むが(確認または終了要求が行うのと同じ方法で)、ある方法で入札オプシ
ョンを修正する(例えば、ある方法で帯域幅の要求量または最大提示を上昇また
は下降させることにより)。かかる修正入札を受信すると、入札ブローカはアク
ティブ入札格納内の入札の記録を修正する。入札が次回に再審される場合、修正
入札オプションが考慮される。かかる修正入札を再審する場合に用いる価格(す
なわち、トークン価格)は、それが幾つかの場合に変化しないままの入札が持っ
ていたであろう価格と同じである。しかし別の場合には、ネットワークオペレー
タは代替の価格を用いて(例えば、MBP)、MBPがSPより高い場合に起き
る悪用(例えば、SPを課されてしまうまでに帯域幅の少量だけを最初に要求し
、次いで、彼がMBPを支払う必要が決してない大量の帯域幅を要求するよう入
札を修正する入札者による)を防ぐことができる。
【0125】 同様に、第1の実施の形態において、利用可能帯域幅の最大量が固定されるよ
う考慮される。多くの場合はそうではないだろうが、この場合、ゲートコントロ
ーラまたはネットワークオペレータは、帯域幅ブローカに、しかるべく知らせる
。概略としては、ゲート性能モニターは、制御データリンクの一般状態について
知らせるゲートコントローラからの状態チェックを受信する(すなわち、それが
落ちていないことを確認するために)。
【0126】 第1の実施の形態は、入札ルーターや帯域幅ブローカと同じ領域にいる入札者
にだけ入札をすることを許可した。これは単純なセキュリティメカニズムが適し
ていることを意味した。しかし一般的には、これが実情に合っているとは言えな
いだろう。従って、システムは以下のセキュリティ機能の何れかを達成するよう
拡張されることが好ましい。
【0127】 i) 商業的に流用されやすいユーザーデータの秘密の安全を確保すること、
ii) ユーザーを、入札ルーターおよび/または帯域幅ブローカにより、または
第3者機関の請求組織(例えば、クレジットカード会社またはインターネット支
払いプロバイダ)により、適切な口座のユーザーとして認証すること、およびか
かる口座の状況をチェックすること、および、 iii) 入札がユーザーから来たこと、それらがどこから来たと主張するかを認
証すること。
【0128】 (i)上記は普通に利用可能な例えば、ハイパーテキスト転送プロトコル保護な
どの暗証技法を用いて達成してもよく、(ii)チャレンジアンドレスポンス技法
を用いて達成してもよく(デジタル署名の使用を含む)、そして(iii)デジタ
ル署名および個人/パブリックキー暗証技法を用いて達成してもよい。
【0129】 上記システムにおいて、各データ通信セッションの一方のパーティだけが、す
なわち、データ送信者だけが制限付きデータリンク40上の帯域幅の入札ができ
た。しかし以下に説明する第2の実施の形態はデータ送信者(例えば、ウェブサ
イトアプリケーション)とデータ受信者(例えば、パーソナルコンピュータ10
−1)のどちらかあるいは双方が、制限付きデータリンク上の帯域幅割付けに入
札できる。
【0130】 同様に、第1の実施の形態のシステムでは、購入した帯域幅割付けに対して入
札者が請求される単一メカニズムだけが説明された。代替の実施の形態では、請
求入札者に対する多くの別のメカニズムがサポートされる。代表的には、入札ル
ーターまたは帯域幅ブローカのどちらかが請求が行われることを確認する責任を
持つ。一般に、特定の小さな金額までは使えるように、別々のエンティティ(例
えば、ISPの請求センターまたは例えば、Visaなどの第3者機関)から認
証を得ることを含む。小額が使用された場合、入札ルーターまたは帯域幅ブロー
カは別々のエンティティに請求書を発行し、さらに認証された小額を使用できる
よう認証を要求する。注意すべきは、多くの場合、ビジネスユーザーの口座は限
度なしで操作され(ISP請求センターが言うことによると)、従って、リアル
タイムのクレジットチェックは行われないということである。こうして、第2の
実施の形態を以下に説明する。どの入札者(データの送信者でも受信者でも)に
とっても第3者機関(例えば、Visaなどのクレジットカード会社)のサービ
スを用いることが付加的に可能になる。
【0131】 以下に説明する第2の実施の形態は、第1の実施の形態に対して施す更に多く
の改良を説明する。これらはウェブサイトアプリケーションの請求プログラムに
、どの入札オプションが用いられたかを判定する場合、ユーザーフィールドのク
ラスを考慮させることを含む。ユーザーフィールドのクラスは、ウェブサイトア
プリケーションに見られる有名な特徴であり、それにより、各ユーザー(すなわ
ち、ウェブサイトへの訪問者)は、例えば、ユーザーが以前に幾らの金額を消費
したか、ウェブサイトを何回訪問したかなどの、ウェブサイトに関するユーザー
の以前の振舞いに従って、多数の別々のクラスの一つに割り当てられる。第2の
実施の形態で説明される別の改良点は、入札オプションに含まれる情報の拡張で
あり、サービスフィールドの形態を含む。サービスの形態は、インターネットプ
ロトコルの特徴であり、別々の種類のサービスを要求するデータグラムに、別々
の方法で一つ以上のネットワークを越えてルーティングさせることを可能にする
。この特徴は、別々の制限付きボトルネックが別々の種類のサービスについて発
生するシステムで有用である。
【0132】 第2の実施の形態 第2の実施の形態のシステム構成は第1の実施の形態のそれと同一である。第
1と第2の実施の形態の違いは以下にある。
【0133】 (i)パーソナルコンピュータ10−1において、第2の実施の形態では入札プ
ログラムと、入札プログラムと関連する入札初期設定とをそのメモリーに格納し
ていた、 (ii)入札ルーターにおいて、この実施の形態では、すべての入札者がデータリ
ンク40を越える帯域幅を調達する目的のためにそれで設定する口座を持つ必要
がない、そして、 (iii)帯域幅ブローカにおいて、それはセッションのコスト共有を許すよう適
合し、またそれは第3者機関(例えば、Visa)が、入札ルーターで口座を持
たない入札者からの支払いを得るよう請求するための手段を含む。
【0134】 入札可能なパーソナルコンピュータ 図19を参照して、この実施の形態におけるパーソナルコンピュータ10−1
は、処理ユニット1010、処理ユニットへ接続されるモニター1020と入札
プログラムインターフェースディスプレー領域1024を表示するよう適合され
たスクリーン1022を有し、入札プログラム1031と入札初期設定1032
の関連データ格納を含むメモリー1030、キーボード1040、およびマウス
1042を備える。上記のように、パーソナルコンピュータ10−1はモデム2
0−1へ導かれる接続を有し、そしてこれは処理ユニット1010へ接続されて
いるよう示される。
【0135】 入札初期設定1032はデータを格納し、それは入札プログラム1031によ
り必要とされる。特に、それは以下のデータ項目を含む。
【0136】 1)既定値モードフィールド。このフィールドを用いて入札プログラムが自動で
入札を適切に生成するかどうかどうか、あるいはそれがユーザーに適切な時間に
促すべきかどうかを示す。
【0137】 2)入札者の収入識別子。この実施の形態では、このフィールドはVisaカー
ド番号、購入した帯域幅に支払うために用いられるVisaカードの有効期限、
およびカード保持者の名前を保持する。
【0138】 3)最後に用いた入札者の入札識別子。このフィールドは最後に用いたシリアル
番号を保持する。これは新規入札が創生される度に更新される。
【0139】 4)入札オプションの既定値設定の数。このフィールドは入札オプションの別の
設定の数(現在の場合3)を保持し、特定の設定が、自動的に用いられるべき、
または上記第1フィールドの値に従ってユーザーを促す場合に、強調表示され提
案された設定として提示されるべき状況を示すデータとともに別の状況で用いら
れる。
【0140】 3つの実施例の設定を下記に挙げる。
【0141】 a)設定1(例えば、インターネット電話) 帯域幅 サービス種別 最大提示 100kbps #3 1cent/min 支払いオプション:別のパーティが負担するかもしれない。自己負担 0〜10
0% プロトコル:UDP この設定が用いられるべき状況:インターネット電話の会話を設定する場合。
【0142】 b)設定2(例えば、インターネットビデオ電話) 帯域幅 サービス種別 最大提示 2Mbps #3 2cent/min 支払いオプション:別のパーティが負担せねばならない。自己負担 0〜50%
プロトコル:UDP
【0143】 1Mbps #3 2cent/min 支払いオプション:別のパーティが負担せねばならない。自己負担 0〜50%
【0144】 333kbps #3 1cent/min 支払いオプション:別のパーティが負担せねばならない。自己負担 0〜50%
【0145】 用いられるべき状況:インターネットビデオ電話セッションを設定する場合。
【0146】 c)設定3(例えば、汎用) 帯域幅 サービス種別 最大提示 2Mbps #3 1cent/min 支払いオプション:別のパーティが負担せねばならない。自己負担 0〜33%
【0147】 1Mbps #3 1cent/min 支払いオプション:別のパーティが負担せねばならない。自己負担 0〜100
【0148】 333kbps #3 0.5cent/min 支払いオプション:別のパーティが負担するかもしれない。自己負担 0〜10
0% プロトコル:不特定
【0149】 用いる状況:設定1も設定2も適用できない場合。
【0150】 サービスフィールドの種別は3つの可能な異なるコードの一つを含むことができ
る。1)#1は通常サービスを表す、2)#2は低ジッターサービスを表す、3
)#3は低待ち時間を表す。
【0151】 5) 入札者の個人的暗証キー。
【0152】 6) 入札ルーターアドレス詳細。
【0153】 7) 時間と日付、持続時間およびトータルコストを含む前回セッションの記録
【0154】 入札プログラム1031の詳細操作は、図21で説明する。ステップS105
2で開始すると制御はステップS1053へ移り、モデム20−1を経由して接
続される情報源からのダウンロードデータへの要求が発生しているかどうかを判
定する。かかる要求が発生していない場合、制御は、かかる要求の発生が検出さ
れるまで、ステップS1053へ戻って循環する。かかる要求が検出されると、
制御はステップS1054へ移り、入札の初期設定の既定値モードフィールドが
質問されて、ユーザーを促すべきかどうか、あるいは入札を自動的に発生するべ
きかどうかを判定する。ユーザーを促すべきと判定した場合には、制御はステッ
プS1055へ移る。
【0155】 ステップS1055で、入札プログラムはインターフェースディスプレイに入
札プログラムインターフェース表示領域1024内のスクリーン1022を表示
させ、ユーザーは表示領域内で、彼または彼女が、提案したデータのダウンロー
ドを送信するために新規入札したいかどうか促される。インターフェースは、ユ
ーザーが選択するよう利用可能入札オプションの全設定を挙げ、使用フィールド
についての状況に従って適当な一つを強調表示させる。こうして、ユーザーが入
札を送りたいと欲すれば、用いるべき関連する入札の設定は確立され、制御はス
テップS1056へ移る。ユーザーが入札を送るのを欲しない場合、制御はステ
ップS1053へ戻る。ユーザーが入札を送ることを選択した場合、制御はステ
ップS1056へ移り、ユーザーにより選択されるどちらの設定であっても、関
連する入札オプションが入札初期設定1032から得られ、制御はステップS1
058へ移る。ステップS1054で入札が自動的に発生されるべきと判定され
た場合、制御はステップS1057へ移り、最初に、どれが支配的状況に与えら
れた選択すべき正しい入札設定であるかを判定するために、入札初期設定テーブ
ルの質問によって適切な入札詳細が得られる。次いで、関連入札オプションが入
札初期設定1032から読み込まれる。その後、制御はステップS1058へ移
り、新規入札が生成される。入札は、以下に与えられる形式を持つ。
【0156】 1.入札者の入札識別子。
【0157】 これは最後に用いられた入札者の入札識別子を入札初期設定テーブルから読みこ
むことにより得られる。そしてそれを1だけ増分する(これが成される場合、最
後に用いた入札者の入札初期設定内の入札識別子フィールドも、新規に増分され
た値へ更新される)。
【0158】 2.通信者の入札識別子。
【0159】 このフィールドは、この実施の形態では、空欄のままである。値は、一致した入
札が見つかった場合、入札ブローカによりここに格納される(下記に更に詳細に
説明する)。
【0160】 3.入札者のIPアドレスとポート番号。
【0161】 この情報はパーソナルコンピュータの通信を扱うオペレーティングシステムの一
部により生成されるダウンロードデータへの要求から得られる。
【0162】 4.通信者のIPアドレスとポート番号。
【0163】 これらの詳細はダウンロードへの要求から得られる。
【0164】 5.プロトコルタイプ。これもダウンロードへの要求から得られる。
【0165】 6.入札者の請求識別子。この情報は入札初期設定から得られる。
【0166】 7.入札者デジタル署名。これは入札者の入札識別子と、入札初期設定から得ら
れる入札者の個人キーとを用いて生成される。
【0167】 8.入札オプションの設定。
【0168】 これらは以下に説明する方法で入札初期設定から選択される。
【0169】 こうして生成された入札は、ステップS1058で入札初期設定内に格納され
ている入札ルーターのアドレス詳細を用いて入札メッセージとして適切な入札ル
ーターへ送信される。
【0170】 ステップS1058が完了すると制御はステップS1059へ移り、応答が受
信されているかどうか判定される。応答が受信されている場合、制御はステップ
S1060へ移り、入札が成功しているかどうか判定される。入札が不成功であ
った場合、制御はステップS1068を経由して開始へ移り、新規トリガーイベ
ントをステップS1053で待機する。入札が成功した場合、制御はステップS
1061へ移り、入札プログラム1031は、終了条件が満たされているかどう
かを判定する。
【0171】 この実施の形態では、終了条件は、セッションを終了するために、または、す
べての可能な入札オプションについての最低提示をゼロに低下させために、入札
プログラムインターフェースを介してのユーザーからの直接命令を含む。代替と
して、終了条件は、入札初期設定に設定し格納できる。かかる終了条件の実施例
は、モデムリンクが例えば30秒間の既定長さを越える間アイドル状態にあるか
どうか判定される。終了条件が満たされていない場合、制御はステップS106
2へ移り、入札プログラム1031は、入札が無効となる前に残っているのが1
2秒を超えているかどうか判定する。超えている場合には、制御はステップS1
061へ戻る。さもなければ、制御はステップS1063へ移り、確認メッセー
ジが入札ルーターへ送信され、次いで制御はステップS1061へ戻る。注意す
べきは、この実施の形態では、パーソナルコンピュータ10−1が、確認のため
の12秒を帯域幅ブローカに到達するよう許可することである。なぜならそれは
ウェブサイトホストサーバーより遠いからである。
【0172】 ステップS1061で終了条件が満たされると判定される場合は、制御はステ
ップS1064へ移る。ステップS1064では、終了要求が生成され入札ルー
ターへ送信される。終了要求は帯域幅ブローカの入札識別子を含む(これは帯域
幅ブローカにより送信される通知の一つから得られ、入札ルーターによりパーソ
ナルコンピュータ10−1へ送出される)。注意すべきは、セッションの終了要
求の代わりに、入札プログラムが代替としてすべての入札オプションへの最大提
示をゼロにまで低下できることである。これは終了しているセッションに常に生
じる結果ではない。なぜなら、ユーザーの入札は共有入札の一部であるかも知れ
ず、入札への別の参加者がセッションを維持させるよう十分高い最大提示をして
いるかもしれないし、あるいはゼロを超えるより低い帯域幅割付けへ低下させて
いることもあり得るからである。代替として、帯域幅のためにユーザーに課され
るスポット価格は、実際には、どんな場合でもゼロになるようにしてもよい。ス
テップS1064が完了すると制御はステップS1065へ移り、流れがステッ
プS1066に制御を渡す前に、短時間遅延され、終了通知が受信されているか
どうか判定される。そうでなければ、制御はステップS1064へ移り、終了要
求(または、すべての入札オプションにゼロの最高価格を提示するよう入札を修
正する要求)は再送信され、次いで更なる僅かな遅延の(例えば、10秒間の)
後、制御は再度ステップS1066へ移る。終了通知が受信されると、制御はス
テップS1067へ移り、入札初期設定内に格納されるセッションの記録は、今
終了したセッションの詳細、セッションの長さ、およびセッションのトータルコ
ストを含めるよう更新される。ステップS1067が完了すると制御はステップ
S1068を経由して開始ステップS1050へ戻る。
【0173】 入札プログラム1031はまた、ユーザーが入札初期設定1032内に格納す
る各種詳細を修正することを許可するためのソフトウエア(不図示)を含む。
【0174】 この実施の形態では、帯域幅ブローカは、第1の実施の形態の帯域幅ブローカ
と比較して、第2の実施の形態の帯域幅ブローカがコスト共有の可能性を扱うこ
とができるよう僅かに修正される。かかる修肯定のひとつは、この実施の形態で
は、入札を格納するよう用いる一致入札格納を含めることであり(以後、潜在的
一致入札と称する)、その入札は、彼らが別のパーティからの少なくとも幾つか
の分担を必要とする支払いオプションフィールドに含んでいるか、あるいはその
入札が別のパーティからの幾つかの分担を許可するかのいずれかであり、その入
札に対する一致入札は、入札が最初に受信される場合には発見できない。一旦、
入札が一致入札格納内に既定の待機時間の間、一致入札へ一致されないで格納さ
れると、それがそれ自身の帯域幅入札をサポートできるかどうか判定するよう処
理される。できない場合は、失敗通知が生成されて入札者へ返送される。入札が
処理された後(成功して、または失敗して)、一致入札格納から消去される。し
かし、事前に帯域幅ブローカにより一致入札が受信される場合は、初期の入札は
一致入札格納から消去され、次いで2つの入札は一致して、下記に詳細に説明す
るように互いに処理される。
【0175】 別の重要な修正は一致入札格納を含めることである。この格納は互いに一致し
ている全入札の記録を保持していて、混成入札設定が作り出される(これは下記
に詳細に説明する)。
【0176】 別の重要な修正はコスト共有機能モジュールを含めることである。これはすべ
ての新規の到来メッセージをチェックし、コスト共有に関係することを処理する
。その基本機能は、可能な場合、同一セッションに関する入札を一致させること
であり(すなわち、一致入札)、そして2つ以上のパーティがセッションのコス
トを共有する混成入札を生成し維持することである。
【0177】 コスト共有機能モジュールの動作の実施例を図22に示す。動作はステップS
1080で開始され、その後、制御はステップS1081へ移り、帯域幅ブロー
カは新規入札メッセージが受信されているかどうかを判定する。受信されていな
ければ、制御はステップS1080へ戻る。一旦、新規入札メッセージが受信さ
れると、制御はステップS1081からステップS1082へ移り、帯域幅ブロ
ーカは、入札メッセージがコスト共有の可能性を示す新規入札、あるいは下記の
ようなコスト共有機能モジュールにより現在管理されている旧入札のいずれに関
係するかを判定する。入札メッセージがいずれのかかる入札にも関係しない場合
には、制御はステップS1083へ移り、入札メッセージの処理は上記のように
第1の実施の形態の新規入札メッセージモジュール534の初期処理において実
行される。
【0178】 ステップS1082の判定が肯定の場合には、制御はステップS1084へ移
る。入札メッセージがコスト共有の可能性を示す新規入札の場合には、コスト共
有機能モジュールが潜在的分担入札を探す。これを実行するために、プログラム
はアクティブ入札格納544と一致入札格納(不図示)を通じて探す。これらの
格納を探した後一致入札が見つからない場合には、入札はそれ自身を一致入札格
納に格納する。一致入札がその後受信される場合、この実施の形態では、入札は
一致入札格納に最大2秒間格納され、その後入札処理はステップS1085へ移
る。その間に一致入札が見つかると、双方の入札は共同処理のために次のステッ
プS1089へ移る。一致入札がアクティブ入札格納544で見つかった場合は
、処理はアクティブ入札が再審される時間になるまで中断され、次いで双方の一
致入札はステップS1089へ移る。ステップS1084では、帯域幅ブローカ
は一致入札が割付けされているかどうか判定する。割付けされていない場合は、
制御はステップS1083へ移り、入札が通常通り処理される。ある入札が別の
入札と一致するかどうかを判定するために、コスト共有機能は最初に、その通信
者の入札識別子フィールドに入札がゼロでない値を含むかどうか判定する。もし
含む場合は、すべての他の入札を単純に探して、入札者の入札識別子フィールド
の一致する値が、他の入札のそれの一つであることを見付けることができるかど
うかを調べる。同様に、一致すべき入札の入札者の入札識別子フィールドが、任
意の他の入札の通信者の入札識別子フィールドに保持されている値と一致しない
ことをチェックする。次に、コスト共有機能モジュールは、普通はフローと称さ
れるものと同一であるパラメータを参照して入札を一致させるよう試みる。これ
らのパラメータは、発信元と宛先のIPアドレス、発信元と宛先のポート番号(
与えられていれば)、および用いられるプロトコルの種類(例えば、TCPまた
はUDP)(与えられていれば)である。これらの詳細は入札者のIPアドレス
とポート番号フィールド、通信者のIPアドレスとポート番号フィールド、およ
びプロトコル種類フィールドに見出される。
【0179】 一致入札がステップS1084で発見されると、制御はステップS1089へ
移り、入札オプションを調査して、少なくとも一つの一致入札を形成し、それら
の間のパーティ双方が、セッションのコストの100%を負担する用意があると
いう可能性があるかどうかを判定し、または代替として、個人的な入札オプショ
ンを形成し、一つのパーティが個人的にセッションのコストの100%を負担す
る用意があるという可能性があるかどうを判定する。少なくとも一つのかかる入
札オプションを見付けることができる場合は、制御はステップS1090へ移り
、さもなければ、制御はステップS1087へ移り、失敗通知が生成され、入札
者または各入札者へ送られる。通知は、最低入札価格の現在値、同一のセッショ
ンの入札者から新規入札がいつまでに処理されるかの指示、および入札が失敗し
たことの指示を含む。この通知が生成され送られた後、新規の入札または各入札
は消去される(一致入札格納から)。ステップS1087が完了した後、制御は
開始ステップS1080へ戻る。ステップS1089の判定が肯定の場合は、制
御はステップS1090へ移り、混成入札設定がコンパイルされる。最初に、帯
域幅入札の量によって入札オプションを一致させる試みが成される。帯域幅の一
致が、それぞれの帯域幅が特定の許容誤差(例えば、±10%)内で等しい場合
は、存在が考慮される。ペア内の入札オプション双方の「自己負担」の百分率の
各ペアが、加算すると100%になるかどうかも調べる。かかる入札オプション
は以後、一致入札オプションと称する。一致入札オプションの各ペアを用いて、
共同入札オプションを生成する。その場合には、共同入札オプションの最大合計
提示は、可能な場合には、各個人的一致入札オプションからの最大提示の合計で
ある。個人的な最大提示が、各入札に示される「自己負担」の百分率の許容範囲
へ対応する別の人に対する適切な比ではない場合、これは可能ではないかもしれ
ない。かかる場合、共同入札オプションの最大提示は、各一致入札オプションか
らの最大負担を判定することにより形成され、これは「自己負担」の百分率、お
よびこれらの最大負担をともに合計した百分率の要件が満たされることを可能に
する。幾つかの非一致入札オプションがある場合には、各非一致入札オプション
の支払いオプションは、コストの100%負担の用意があるかどうかを検査する
。かかる入札オプションは、以後、実行可能個人入札オプション、と称する。混
成入札設定は、ジョイント入札オプション、実行可能個人入札オプション、また
はその双方を含む。
【0180】 こうして形成された混成入札設定は、元の入札とともに一致入札格納に格納さ
れる。元の入札に関するどのメッセージもコスト共有機能モジュールによりしか
るべく処理される。コスト共有機能モジュールは混成入札設定をしかるべく修正
でき、修正された入札設定を適切な時に再実行する(例えば、入札が確認された
時)。ステップS1090が完了すると制御はステップS1091へ移り、混成
入札設定は、通常入札として処理されるために送られる。通常入札と異なるのは
、通知が発行される場合はいつでも、それはコスト共有機能モジュールへ向けら
れ、通知は、各当事者について一通の、計2通の通知へ処理される。その通知で
各当事者の負担が計算され、通知に含まれる。ステップS1091が完了すると
制御は開始ステップS1080へ戻る。
【0181】 入札一致の説明として、2つの一致入札の入札オプションを、結果として生じ
る混成入札設定とともに以下に述べる。
【0182】 第1入札 2Mbps 2セント/分 支払いオプション: 他の当事者が負担するかもしれない。
【0183】 自己負担 0〜100% 1Mbps 2セント/分 支払いオプション: 他の当事者が負担するかもしれない。
【0184】 自己負担 0〜100%
【0185】 0.5Mbps 2セント/分 支払いオプション: 他の当事者が負担するかもしれない。
【0186】 自己負担 0〜100%
【0187】 第2入札 1Mbps 2セント/分 支払いオプション: 他の当事者が負担するかもしれない。
【0188】 自己負担 0〜33%
【0189】 333kbps 1セント/分 支払いオプション: 他の当事者が負担するかもしれない。
【0190】 自己負担 0〜67%
【0191】 112kbps 0.5セント/分 支払いオプション: 他の当事者が負担するかもしれない。
【0192】 自己負担 0〜100%
【0193】 混成入札設定 帯域幅 最大提示額 当事者1:当事者2 2Mbps 2セント/分 100:0 1Mbps 3セント/分 67:33 0.5Mbps 2セント/分 100:0 112kbps 0.5セント/分 0:100
【0194】 最初に、異なる量を一致させることを試みると、112kbps(第2入札の
第3オプション)の量は、第1入札のどのオプションとも一致させることができ
ないが、第2入札でこの入札オプションに対して100%の支払いの用意がある
ので、この入札オプションはそれ自身の支払いに基づく。それゆえ実行可能個人
入札オプションとして混成入札設定に現れる。333kbps(第2入札の第2
入札オプション)の量は、第1入札のどのオプションとも一致させることができ
ないが、この入札オプションは負担を必要としているので、それ自身の支払いに
基づくことができない。それゆえこの入札オプションは混成入札設定に現れない
。第1入札の0.5Mbpsオプションは、第2入札のオプションと一致させる
ことができないが、単独の支払いに基づく。よって、これは実行可能個人入札オ
プションとして混成入札設定に現れる。双方の入札の1Mbpsオプションは一
致し、従って集約できる。しかしこの場合、第2入札者が負担する用意がある最
大値は、全体の33%であり、従って、第2入札者により提示される最大量は、
1セント/分であり、第1入札者に承認可能な負担比2/3と、第2入札者への
1/3とで、ジョイント入札オプションに対する3セント/分の全最大提示額を
与える。最終的には、第1当事者だけが2Mbpsの量について提示しているに
すぎないが、第1当事者は100%負担支払いの用意があるので、この入札オプ
ションは実行可能個人入札オプションとして生き残り、従って、混成入札設定へ
加算される。
【0195】 第1の実施の形態と比較したときの、この実施の形態における帯域幅ブローカ
ープログラムの機能性に関する他の著しい拡張は、クレジット管理モジュール5
36にあり、このモジュールは、第1の実施の形態で説明した機能性に加えて、
第3者機関の請求システムとの処理ができるよう拡張される。例えば、この実施
の形態では、パーソナルコンピュータ10−1のユーザーは、生成される新規入
札毎にVisaカードの詳細を含むように自身の入札初期設定を設定している。
新規入札が、例えば、Visa等の第3者機関請求詳細を有する入札ルーターに
より受信されると、入札ルーターはそれ自身の請求行動をとらない。その代わり
、新規入札が帯域幅ブローカに到着すると、クレジット管理モジュール536は
、入札が第3者機関請求詳細を含んでいること、そしてそれが請求識別子フィー
ルドで識別される口座からの支払いを第3者機関が認証するというチェックに関
わる第3者機関(例えば、Visa)に直接連絡することを判定する。クレジッ
ト管理モジュール536は、既定の小額(例えば、10ドル)までの課金のため
に第3者機関請求システムからの認証を求める。要求が認証されると、クレジッ
ト管理モジュール536はセッションコストを監視し、認証された全量が使い果
たされてしまった場合、自動的に第3者機関請求システムからの少量合計額追加
に対する更なる認証を求める。セッションの最後に、第3者機関請求システムに
、セッショントータルコストの請求書が送付される。
【0196】 図23を参照すると、第2の実施の形態のウェブサイト入札プログラムは、第
1の実施の形態から僅かに修正されている。その修正は主として、入札を共有す
る勧誘が、ウェブサイトからのコンテンツデータを要求するパーソナルコンピュ
ータへ送信可能になるということである。更に、第2の実施の形態のウェブサイ
ト入札プログラムは、それ以上の強化を含み、それにより、異なるユーザーを複
数の異なるユーザークラスの一つへ分類でき、入札プログラムが、異なる帯域幅
オプションについて入札をする用意がある量を、任意の特定ユーザーについての
ユーザークラスに依存して変化させることができる。
【0197】 その方法はステップS1100で開始し、その後、制御はステップS1101
へ移り、そこでコンテンツデータの要求を待機する。かかる要求が受信されてい
る場合、制御はステップS1102へ移り、データを要求しているユーザーのユ
ーザークラスが判定される。ユーザーを複数の異なるユーザークラスの一つへ分
類する方法は、この技術では周知であり、詳細についてはここで説明しないが、
説明するための実施例としては、この実施の形態のウェブサイト入札プログラム
は、既知または未知の2つの異なるユーザークラスしか持たない。新規ユーザー
はウェブサイトで登録するよう勧誘され、以前に訪問したウェブサイトで既に登
録しているユーザーは「ログオン」へ招待される。ウェブサイトにログオンした
後、ユーザーは既知のクラスへ所属するよう分類され、一方、以前は登録してい
たとしても、現在は登録していないおよび/またはログオンしないユーザーは、
未知のユーザークラスへ分類される。
【0198】 ステップS1102が完了すると制御はステップS1103へ移り、要求コン
テンツデータが以前決定されたユーザークラスで入札可能か否かを判定する。こ
れを行うために、ユーザーへダウンロードする利用可能コンテンツデータの各項
目は、各ユーザークラスで入札可能かどうかを示すフィールドを含む。入札可能
でない場合、制御はステップS1104へ移り、要求コンテンツデータは、ベス
トエフォートだけを用いてユーザーへ送信される。ステップS1104が完了す
ると制御は開始ステップS1100へ戻り、コンテンツデータの新規要求を待機
する。ステップS1103でコンテンツデータが各ユーザークラスで入札可能で
あると判定されると、制御はステップS1105へ移り、新規入札者の入札識別
子が生成される。ステップS1105が完了すると制御はステップS1106へ
移り、入札者の入札識別子は、よりハイレベルのアプリケーションが、通信者(
すなわち、最初にコンテンツデータを要求したパーソナルコンピュータ)へセッ
ションコストを負担する勧誘を生成し送信することを希望する場合に、入札プロ
グラムとともに実行されるそのハイレベルのアプリケーションで利用可能となる
。かかる勧誘は入札者の入札者識別子(すなわち、ウェブサイト入札プログラム
の入札識別子)を含み、その識別子は、勧誘に応えて入札を生成する場合に、パ
ーソナルコンピュータ10−1により用いられる。この技術に精通する者には明
らかなように、パーソナルコンピュータからの新規入札にウェブサイトの入札識
別子を含めることは、ウェブサイト入札プログラムから一致する入札を探し出す
のを、より高速に、かつ、より信頼度の高いものにする。ステップS1106が
完了すると制御はステップS1107へ移り、ステップS1108へ制御が渡さ
れる前に僅かな遅延が発生する。この実施例では、略2秒の僅かな遅延が用いら
れる。ステップS1108で、適切な帯域幅ブローカへの順方向送信のために新
規入札メッセージが生成されて入札ルーターへ送信される。注意すべきは、新規
入札が、勧誘されている通信者(すなわち、パーソナルコンピュータ10−1)
へ送信したものと同じ入札者の入札識別子を含むことである。
【0199】 ステップS1108が完了すると制御はステップS1109へ移り、帯域幅ブ
ローカからの入札メッセージへの応答を待機する。応答を受信すると制御はステ
ップS1110へ移り、ウェブサイト入札プログラムは入札の成功可否を判定す
る。入札が不成功であった場合、制御はステップS1104へ移り、要求された
コンテンツデータがベストエフォートを用いて通信者(パーソナルコンピュータ
10−1)へ送信される。しかし、入札が成功した場合は、制御はステップS1
111へ移り、セッションで割付けられた保証帯域幅が判定されて、データは対
応するレートで通信者(パーソナルコンピュータ10−1)へ送信される。送信
を開始した後、送信を続けながら、制御をステップS1112へ移し、ウェブサ
イト入札プログラムは、要求された全コンテンツデータが送信されたかどうか、
あるいは幾つかの別の終了条件が満たされているかどうかを判定する(例えば、
一般的な時間切れ、またはセッションの最大コストが超過している等)。終了条
件がまだ満たされていない場合には、制御はステップS1113へ移り、受信さ
れる確認がないまま入札が期間満了となる前に残り6秒を超えるかどうか判定す
る。入札が残り6秒を超えている場合は、制御は、終了条件が満たされるか、ま
たは入札が無効となる前に残り6秒未満となるまで、ステップS1112へ戻る
。入札が、無効となる前に残り6秒未満になっている場合は、制御はステップS
1114へ移り、帯域幅ブローカに順方向送信するために確認信号が入札ルータ
ーに送信される。ステップS1114が完了すると制御はステップS1112へ
戻る。
【0200】 ステップS1112で全コンテンツデータが送信されていると判定された場合
、または幾つかの他の終了条件が満たされている場合は、制御はステップS11
15へ移り、終了要求が生成され、帯域幅ブローカへ順方向送信するために入札
ルーターへ送信される。ステップS1115が完了すると制御はステップS11
16へ移り、ステップS1117に制御を渡す前に僅かな遅延が生成され、ウェ
ブサイト入札プログラムは、終了通知が入札ルーターから戻って受信されるかど
うかを判定する。かかる通知が受信されていない場合は、制御はステップS11
15へ戻り、更に終了要求が生成され、帯域幅ブローカへ順方向送信するために
入札ルーターへ送信される。これは終了通知が受信されるまで続き、制御はステ
ップS1118を経て開始ステップへ戻る。
【0201】 第2の実施の形態に関する一般的注釈 上記の第2の実施の形態は、2人以上の当事者がどのようにデータ送信セッシ
ョンのコストを分担できるかを説明する(特にデータ送信者とデータ受信者)。
その概念は、3人以上の関係当事者がデータ送信セッションのコストを分担する
ことを許可するよう拡張できる。それぞれの場合に、関係当事者は、同じデータ
送信セッションに対して、より大きな入札に向けて分担を形成する用意があると
いう指示を伴う入札を提出する。次いでこれらの入札は帯域幅ブローカにより混
成入札として取り込まれる。セッションのコストを格納したいと願う当事者達が
、ジョイント歩調をとって帯域幅ブローカを助けるには多くの方法がある。一つ
の選択は、一人の当事者に、どんな帯域幅であっても特定の最高金額(例えば、
1セント/分)を支払う用意があることを示させることである。かかる入札を用
いて、他の当事者または当事者達により提出されるすべての入札オプションでジ
ョイント入札オプションを形成することができる。
【0202】 第2の実施の形態で説明されたシステムの基本構造は、リンクを制限している
単一の帯域幅つまり単一のボトルネックを通じての割付け帯域幅に制限されたま
まである。以下に説明する第3の実施の形態は、2つのかかるボトルネックを通
じて帯域幅が割付けられる場合を説明する。かかるシステムは2台のゲートコン
トローラと2台の帯域幅ブローカを含む(一台のブローカが各ゲートコントロー
ラと関わる)。この実施の形態では、単一の入札ルーターは、受信する入札メッ
セージを、最適の帯域幅ブローカへルーティングするために応答できる。各帯域
幅ブローカの機能性は、双方のボトルネックを通じてデータが送信されるデータ
送信セッションのために、双方のボトルネック内部の帯域幅割付けを可能とする
ように、単一入札が2つの入札に分離されるようにすべく拡張される必要がある
【0203】 第3の実施の形態 第3の実施の形態に従ってデータ通信システムの構築が図24で説明される。
簡明にするために、この第3の実施の形態は、2人以上の通信当事者からの入札
分担を許可しない。図1のものと同様の項目は、図24で同じ参照番号が与えら
れている。このように、基本構造はPC10−1と同一であり、モデム20−1
、多重編成30、およびデータリンク40を経由して接続されている。データリ
ンクは、単一領域51へのベストエフォート部分42とサービス品質保証部分4
1を有する(すなわち、ネットワークや、例えばインターネットサービスプロバ
イダ等の単一当事者により制御されるネットワークの組合せ)。この実施の形態
では、単一の領域51はサーバーファーム50より著しく大きく、ワイドエリア
ネットワーク71(WAN「A」)を経て広い面積に広がって接続される多くの
サーバーを有している。この実施の形態では、単一の領域51は、サーバーファ
ーム52へ接続されるサービス品質保証部分44と、ベストエフォート部分45
とを有する第2のデータリンク43を持つ。注意すべきは、どのシステムでもそ
の帯域幅およびサービス品質は2本以上の、例えば、この実施の形態では、以後
、マルチノードシステムと称する、制限付きデータリンクを通じて割付けられて
いるのが普通である。同様に、2本以上の制限付きデータリンクを通じて、帯域
幅割付けを確認する他の帯域幅ブローカと通信するよう適している帯域幅ブロー
カは、マルチノード可能帯域幅ブローカと称する。
【0204】 ウェブサイトB95も図24で説明する。これは、ローカルエリアネットワー
ク72およびデータリンク43を経由して単一領域51に接続されている。単一
領域51内には、ワイドエリアネットワーク71およびワイドエリアネットワー
ク71に接続されている3台のゲートコントローラ61、62、63がある。
【0205】 ゲートコントローラ62、63は、ワイドエリアネットワーク71上に伝送さ
れるデータ量を制御し、それにより、データは予測可能に振舞う。これを行うと
ネットワークオペレータ(不図示)はいつでも、各ゲートコントローラがワイド
エリアネットワーク71の上にどれほどのデータを載せるかを命令できる。ゲー
トコントローラ61、62、63はそれぞれ第1、第2、および第3ゲートコン
トローラと称する。第1ゲートコントローラ61は、前記のようにデータリンク
40を通じてPC10へのデータ伝送を制御する。第2ゲートコントローラ62
は、データリンク43を通じてサーバーファーム52からのデータ伝送を制御す
る。第3ゲートコントローラ63は、インターネット100からのデータ伝送を
制御する。
【0206】 ワイドエリアネットワーク71には、第1の帯域幅ブローカ93および第2の
帯域幅ブローカ94も接続されている。この実施の形態では、第1と第2の帯域
幅ブローカ93、94は異なるサーバー(不図示)によりホスティングされ、各
帯域幅ブローカは、ワイドエリアネットワーク71へのリンク同様、それぞれ第
1と第2のゲートコントローラへの直接リンクを有する。ワイドエリアネットワ
ーク71へは第1入札ルーター91も接続されている。第1の入札ルーター91
は第1の実施の形態の入札ルーターと類似していて、異なるのは、それが第1と
第2の帯域幅ブローカ双方の詳細を格納していることと、下記に更に詳細に説明
するように、適当な帯域幅ブローカへ、受信する入札メッセージをルーティング
できるということである。第1の入札ルーター91も、ワイドエリアネットワー
ク71へのリンクと同様に、第1の帯域幅ブローカ93と第1のゲートコントロ
ーラ61双方へ直接リンクを有している。サーバーファーム52も、第2のワイ
ドエリアネットワーク73(WAN「B」)への接続も含むローカルエリアネッ
トワーク72へ接続される第2の入札ルーター92を含む。第2の入札ルーター
92は、WANA71とWANB73双方について入札をルーティングできる。
【0207】 図25は、図24で説明されるデータ通信システムの各種要素間を流れる信号
を説明する単一フロー図である。
【0208】 本実施例では、パーソナルコンピュータ10−1のユーザーは、ウェブサイト
B95を訪問していて、自身のスクリーン上に表示される関連するアイコンをク
リックすることによって、販促用オーディオビデオクリップをダウンロードする
ことを決める。この行動は要求信号265を生成させ、ウェブサイトBに送信さ
れる。要求信号265が取る経路は、モデム20−1、マルチプレクサ編成30
、データリンク40のベストエフォート部分42、第1ゲートコントローラ61
、ワイドエリアネットワーク71、第2ゲートコントローラ62、ローカルエリ
アネットワーク72、および最後にウェブサイトBである。要求信号265を受
信すると、ウェブサイトB入札プログラムは、要求されたコンテンツデータが入
札可能であると判定して、第2入札ルーター92へ送信する新規入札266を生
成する。第2入札ルーター92が新規入札を受信すると、第2入札ルーターはウ
ェブサイトB95がその入札に関して真正の口座を有し、その口座が利用可能資
金を保有するということを判定する。入札ルーター92は入札が入札者の口座詳
細(すなわち、ウェブサイトBのそれら)を含むよう修正し、第2の帯域幅ブロ
ーカ94に入札メッセージを送る。新規入札をどの帯域幅ブローカに載せて送る
かを知るために、入札ルーター92はその帯域幅ブローカ、および関連する宛先
IPアドレス格納46を検査する。ウェブサイトB95からパーソナルコンピュ
ータ10−1へ伝送するデータが、第2の帯域幅ブローカ94により制御される
第2のゲートコントローラ62により制御されるデータリンク43を通じて最初
に伝送しなければならないことをそのアドレス格納から判定する。
【0209】 こうして修正された入札267は入札ルーター92から第2の帯域幅ブローカ
94に送信される。修正された新規入札267を受信すると、第2の帯域幅ブロ
ーカ94は、以下で更に詳細に説明する方法で、新規入札を処理し、データリン
ク44とデータリンク41上の双方の割付けに対して入札するように、入札を配
分しなければならないと決定する。この決定の結果、第2の帯域幅ブローカ94
は入札を配分し、データリンク41の帯域幅の割付けを制御する第1の帯域幅ブ
ローカ93に仮入札268を送信する。仮入札268を受信すると、第1の帯域
幅ブローカ93は、仮入札を処理して、少なくとも一つの仮入札オプションが承
認されるだろう旨を示す仮応答269を戻す。仮応答269を受信すると、帯域
幅ブローカ2は、データリンク44およびデータリンク41の双方上で一致する
帯域幅割付けを保証するために選択する入札オプションを決定し、次いで第1の
帯域幅ブローカ93に限定入札270を送信する。同時に、第2の帯域幅ブロー
カ94は、ウェブサイトBからのデータグラムを、データリンク43のサービス
品質保証部分44を通じて送信させる命令271を第2のゲートコントローラ6
2に発行する。限定入札270を受信すると、第1の帯域幅ブローカ93は入札
を処理して、ウェブサイトBからパーソナルコンピュータ10−1に適当なレー
トでデータグラムを送信させる同様の命令272を第1のゲートコントローラ6
1に発行する。命令271を受信して少し経過すると第2のゲートコントローラ
2は、第2の帯域幅ブローカ94に、要求された割付けが成された旨を知らせる
ために肯定応答273を発行して戻す。同様に、命令272を受信して少し経過
すると第1のゲートコントローラ61は、第1の帯域幅ブローカ93に、要求さ
れた割付けが成されたことを確認するために肯定応答274を送信して戻す。肯
定応答274を受信すると、第1の帯域幅ブローカ93は限定入札270が成功
したことを知らせる限定応答275を送る。第2の帯域幅ブローカ94により、
第1の帯域幅ブローカ93からの限定応答275と、肯定応答273(自身のリ
ソース割付けを扱う第2の帯域幅ブローカの一部からの最初の限定応答が、入札
配分を扱う第2の帯域幅ブローカの一部へ送られる)の双方を受信すると、第2
の帯域幅ブローカは通知276を生成し、第2の帯域幅ブローカ94から第2の
入札ルーター92へ送信する。
【0210】 通知276を受信すると、第2の入札ルーター92は、ウェブサイトB95へ
の送信通知277として通知を送る。送信通知277を受信すると、ウェブサイ
トBは、要求されたようにパーソナルコンピュータ10−1に帯域幅が割付けら
れたことを判定し、帯域幅量がこうして割付けられたことを知って、データ信号
278によって示されたようにパーソナルコンピュータ10−1にコンテンツデ
ータ送信を適切なレートで開始する。
【0211】 第1の契約期間が完了すると、ウェブサイトBからの入札は再度帯域幅ブロー
カ94により再審され、帯域幅ブローカは第1の帯域幅ブローカ93に送信する
仮入札279を再度生成する。また、配分を扱う第2の帯域幅ブローカ94の一
部は、自己のリソース割付けを扱う第2の帯域幅ブローカの一部に仮入札を内部
で渡す。これは不図示である。仮入札279を受信すると、第1の帯域幅ブロー
カ93は、仮入札279を処理して、第2の帯域幅ブローカ94に仮応答280
を発行して戻す。仮応答280は、第2の帯域幅ブローカ94により処理され、
次いで第1の帯域幅ブローカ93に送信するために限定入札281が生成され送
信される(内部限定入札もやはり、第2の帯域幅ブローカのあるポートから別の
ポートへ送られる)。限定入札281に応答して、第1の帯域幅ブローカ93は
限定応答282を発行する。この例では、限定入札281は、実質的に限定入札
270と同一であり、2つの帯域幅ブローカによる課金は増加していない。従っ
て、現在のデータ送信セッションに対して割付けられた帯域幅の変更は不要であ
る。よって、ゲートコントローラ61または62のどちらにも命令を送る必要が
ない。従って、この実施例では、限定応答282は、割付けが以前の契約から変
更されていないことを確認する。
【0212】 限定応答282を受信すると、第2の帯域幅ブローカ94は、各データ割付け
と関わるコストを組み換える通知信号283を生成する(すなわち、第2の帯域
幅ブローカリソースと、第1の帯域幅ブローカの自己リソースとに関わるコスト
)。この通知283は、ウェブサイトBへの送信通知284として通知を送る第
2の入札ルーター92へ渡される。この入札ルーターは、データ信号285によ
り示されるようにデータの送信を継続する。
【0213】 送信通知信号284を受信して少し経過すると、ウェブサイトBは終了条件が
満たされていることを判定し(例えば、要求されたデータの送信を終了した)、
終了要求286を生成する。終了要求は第2の入札ルーター92に送られる。終
了要求286を受信すると、第2の入札ルーター92は、それを送信終了要求2
87として第2の帯域幅ブローカ94に送る。送信終了要求287を受信すると
、第2の帯域幅ブローカ94は、第1の帯域幅ブローカ93へ送られる終了要求
288を生成し送信する。また第2のゲートコントローラ62へ送られる終了命
令289も生成する。これはウェブサイトBからパーソナルコンピュータ10−
1へのデータグラムによる部分44への更なるアクセスを防ぐよう命令するもの
である。第1の帯域幅ブローカ93が終了要求288を受信すると、それは第1
のゲートコントローラ61へ送られる終了命令290を生成する。これはウェブ
サイトBからパーソナルコンピュータ10−1へのデータグラムによる部分41
への更なるアクセスを防ぐよう命令するものである。同時に、第2の帯域幅ブロ
ーカ94も通知信号291を生成する。この通知信号はセッションの終了とセッ
ションのトータルコストを示し、これは第2の入札ルーター92へ送られる。第
2の入札ルーター92は通知信号291を受信し、それをウェブサイトBに送信
通知信号292として送る。送信通知292を受信すると、ウェブサイトBは自
己の記録のためにセッションのトータルコストを書きとめる。命令289を受信
して少し経過すると、第2のゲートコントローラ62は肯定応答293を生成し
、第2の帯域幅ブローカ94へ送信して、ウェブサイトBからパーソナルコンピ
ュータ10−1へのデータグラムに対する部分44を通じての帯域幅割付けが停
止したことを知らせる。同様に、命令290を受信して少し経過すると、第1の
ゲートコントローラ61は肯定応答信号294を生成し、第1の帯域幅ブローカ
93へ送って、ウェブサイトBからパーソナルコンピュータ10−1へのデータ
グラムに対する部分41を通じての帯域幅割付けが停止したことを知らせる。肯
定応答信号294を受信すると、第1の帯域幅ブローカ93は通知295を生成
して送る。その通知は、第2の帯域幅ブローカ94へ送られ割付け解除が成功し
たことを知らせる。
【0214】 ここで図26へ移ると、第2の帯域幅ブローカ94の全体構成が示されている
。この構成は、マルチモード可能帯域幅ブローカ94の代表例である。帯域幅ブ
ローカ94は機能的に2つの部分940と949へ分割される。第1部分940
は入札配分事項を扱い(すなわち、複数の制限付きデータリンク全体の帯域幅の
安全確保のために単一入札を複数入札に配分する)、一方第2部分949は自己
のリソース(すなわち、自己制御のもとにあるデータボトルネック)の仲買いを
扱う。第1部分940内に、すべてのルーティング局面を取扱う入札ルーティン
グモジュール941(次のホップ)を含む(すなわち、もしあるなら、更に別の
どの帯域幅ブローカが、入札者が所望する全接続にわたって保証帯域幅を確保す
るための取扱いに必要かを判定)。入札ルーティングモジュール941は、帯域
幅ブローカのアドレス詳細と、関連する順方向宛先のIPアドレスとの格納を含
む。
【0215】 入札ルーター94の第1の部分940は、3個の要素943、944、および
945を備える入札配分モジュール942を含む。3個の要素はブローカの仲買
詳細格納943であり、入札分配目的の通信を可能とするための、自身の仲買詳
細と任意の帯域幅ブローカの仲買詳細を含む各種仲買詳細を格納する。このデー
タは、最低入札価格と、下記の自己リソース仲買モジュール946と、通信状態
にある任意の他のブローカとの双方によって課されるスポット価格を含む。分配
モジュール942はまた、帯域幅ブローカ94が2つ以上の帯域幅ブローカ間の
分配に責任を持つすべての入札を格納するために用いられるアクティブマルチブ
ローカ入札格納944も含む。入札配分モジュール942はまた、分配プログラ
ム945も含み、これは、自己リソースと、通信をしている帯域幅ブローカのそ
れらとの間で必要な場合に、入札を分配するために用いられる。分配プログラム
945の動作を以下に詳細に説明する。
【0216】 帯域幅ブローカ94の第2の部分は自己リソース仲買モジュール946を含み
、これは基本的に上記の第1の実施の形態で説明した帯域幅ブローカと同様であ
る。第2の部分949はまた仮入札処理モジュール947も含み、仮入札を処理
して、入札が限定入札であったとしたら、各仮入札内のどの入札オプションが、
承認されただろうかを判定する。かかる仮応答は誰が仮入札を送ったとしても返
送される(すなわち、自己入札分配モジュールまたは遠くにある帯域幅ブローカ
の入札分配モジュール)。
【0217】 図27を参照して、図26の分配プログラム945の動作を説明する。ステッ
プS1200で開始された後、制御はステップS1201へ移り、新規入札が受
信されると、分配プログラム945は、要求された接続が更に別の帯域幅ブロー
カにより制御されるボトルネック内の帯域幅を必要としているかどうかを判定す
る。かかる更に別のブローカが必要とされない場合、制御はステップS1202
へ移り、第1の実施の形態に関して説明したように、新規入札が通常入札として
処理される。代替として、更に別の帯域幅ブローカからの帯域幅が必要であると
判定された場合、分配プログラム945は、どの帯域幅ブローカが特別な帯域幅
について連絡されるべきかを、入札者のインターネットプロトコルアドレスおよ
び新規入札で識別された通信者についての情報を伴った入札ルーティングモジュ
ール941を参照することにより判定する。制御はステップS1203へ移り、
新規入札は2つの仮入札を生成するために、現在保有している仲買詳細に従って
、再分割される。これを成すために、分配プログラム945は、ブローカの仲買
詳細格納943に相談して、自己リソース(自己リソース仲買モジュール946
により判定されたように)、および帯域幅を必要とする更に別の帯域幅ブローカ
双方に対する現在の最低入札価格を決定する。自己最低入札価格の詳細は非常に
正確であろうが、更に別の帯域幅ブローカにより提示された最低入札価格の記録
は、若干日付が古いであろう。というのは、更に別の帯域幅ブローカだけがその
現在の最低入札価格を周期的に一斉通知しているからである(例えば、10秒毎
に)。関連する最低入札価格(または、旧い入札が処理される場合には、最低入
札価格とスポット価格の間の適当な中間価格)を確立すると、入札の入札オプシ
ョンは、最低入札価格の比率と同じ比率に分割される。例えば、第1の帯域幅ブ
ローカ93が最近、最低入札価格を1000分の1セント/分/kbpsで広告
し、そして第2の帯域幅ブローカにより提示された最低入札価格が1000分の
2セント/分/kbpsで広告されていた場合、一つの入札オプション(例えば
、1000分の6セント/分/kbps)は2つの再分割入札に分割され、第1
は最大提示額として、第2の再分割入札オプションについての最大提示額(例え
ば、1000分の4セント/分/kbps)のそれの半分を持つ。
【0218】 ステップS1203が完了すると、この実施の形態では1秒後に時間切れとな
るタイマーが開始し、制御はステップS1204へ移って、再分割入札オプショ
ンが、それぞれの帯域幅ブローカの仮入札処理モジュールへ仮入札として送られ
る。制御はステップS1205へ移り、分配プログラム945は、先行するステ
ップに送られる仮入札に関して仮応答が受信されたかどうか判定する。仮応答が
受信された場合は、分配プログラム945は、各ブローカでの最大許容帯域幅選
択が帯域幅量に関して一致するかどうか判定する。一致する場合は、制御はステ
ップS1206へ移り、仮入札に対応する限定入札が提出される。しかし仮応答
に不一致がある場合は(一つの帯域幅ブローカが別の帯域幅ブローカより高い帯
域幅入札オプションをサービスすることを提示する用意があることを示す)、制
御はステップS1207へ移り、入札オプションの再分割が再計算される。
【0219】 仮応答は、最低入札価格の更新バージョンを含み、(または中間価格またはス
ポット価格等の適切な価格)それぞれ帯域幅ブローカが課金している。従って、
再分割入札オプションの再計算は、各再分割された入札オプションに関する別の
再分割された最大提示額を生じるかもしれない。ステップS1207が完了する
と制御はステップS1208へ移り、配分プログラム945は、再計算された再
分割入札オプションが前回計算された再分割入札オプションと異なるかどうか判
定する。ステップS1203で開始されたタイマーが時間切れしたかどうかも判
定する。タイマーがまだ時間切れになっていない場合、および再分割入札オプシ
ョンが変更された場合は、制御はステップS1204へ戻り、新規再分割入札オ
プションが新規仮入札の一部として送られ、上記処理が繰り返される。しかしス
テップS1208で、再分割入札オプションが変更されないままであるか、また
はタイマーが時間切れと判定される場合は、制御はステップS1209へ移り、
限定入札がすべての帯域幅ブローカにより仮に受け付けられる最高入札オプショ
ンだけを用いて提出される(すなわち、帯域幅の大部分を要求する入札オプショ
ン)。限定入札はその自己リソース仲買モジュール946と、更に帯域幅ブロー
カとの双方へ送られ(例えば、入札ブローカ1)、制御はステップS1210へ
移る。
【0220】 ステップS1210で、すべての限定応答(すなわち、更に別の帯域幅ブロー
カから、そしてそれ自身のリソース仲買モジュール946からの)は、各データ
割付けと関わるコストを判定するために検査され、これらのコストが組み合わさ
れて、適切な入札ルーター(この実施例では、第2の入札ルーター92)を経由
して入札者に送られる従来の通知を生成する。この通知は、入札者に入札が成功
したこと、どれだけの帯域幅が割付けられたか、および通知が関係する保証契約
期間にわたってどれだけのコストがかかっているかを知らせる。ステップS12
10が完了すると制御はステップS1211へ移り、元の入札は現在の契約期間
が満了するまでアクティブマルチブローカ入札格納944に置かれる。その時間
に入札は再処理され、新規仮入札ラウンドと仮応答が以前のように発行される。
【0221】 図28はスポット価格と最低入札価格を計算するためのアルゴリズムに対する
可能性のある強化の動作を説明する。このアルゴリズムは、第3の実施の形態の
単一領域マルチノードデータ通信システムへ適用可能である。このアルゴリズム
を用いて、スポット価格と最低入札価格を再審する時(すなわち、サンプル時間
が発生する時)を判定し、そして同じ領域内のすべての帯域幅ブローカを調整す
る。これを行う目的は、同じ領域内の異なる帯域幅ブローカ間の入札分配による
スポット価格と最低入札価格の判定内の変動に、平衡状態へ落着く機会を与える
ことを可能にすることである。手順を制御するために、単一領域内の単一帯域幅
ブローカはマスターブローカと呼ばれ、同じ領域内の他のすべての帯域幅ブロー
カはスレーブブローカと呼ばれる。
【0222】 ステップS1220でアルゴリズムを開始すると、制御はステップS1221
へ移り、ブローカはスポット価格再審がトリガー(起動)されたかどうかを判定
する。マスターブローカの場合は、特定の時間切れ期間(すなわち、4秒間)が
経過するとスポット価格再審はトリガーされる。スレーブブローカの場合は、ス
ポット価格再審を初期化するマスターブローカからの信号を受信するとスポット
価格再審はトリガーされる。かかるスポット価格再審トリガーが検出される場合
は、制御はステップS1222へ移り、ブローカは限定入札または2つ以上の帯
域幅ブローカ間に分配される必要がない通常入札の承認を中止する。限定入札の
承認はSP、MBPを計算中の場合は中止する。入札分配モジュール(BAM)
がすべての帯域幅ブローカを満足させる入札の分配を発見した場合は(すなわち
、図26bのS1208が「YES」と返答した場合)、限定入札を送る。これ
が処理される時間までに、価格は変更されるかもしれないし、入札は一つ以上の
帯域幅ブローカで失敗するかもしれない。しかしそれが限定入札であるので、ユ
ーザーは始めから終わりまでのサービスを受けていないにも拘わらず、成功した
入札として課金される。その解答は、価格が再計算されたとBAMが認識した時
(帯域幅ブローカはBAMにこれを明白に知らせることができるし、あるいはB
AMはこれを限定入札の承認が中止されているという事実から推定できる)、別
の限定入札を送る前に、入札がまだ可能である(仮入札を送る)かどうかを調べ
るためにチェックすべきである。
【0223】 ステップS1222が完了すると制御はステップSへ1223へ移り、マスタ
ーブローカは、そのスポット価格を再審するようすべてのスレーブブローカに信
号を送る。次いで、ステップS1224で各帯域幅ブローカはそのスポット価格
と最低入札価格(および適切なら、それは最大効率容量も再審できる)の再審を
、第1の実施の形態で行ったのと同じ方法で実行する。ステップS1224が完
了すると制御はステップS1225へ移り、先行するステップでの再審の結果が
仮結果として設定され、単一領域内のすべてのブローカへ一斉通知される。制御
はステップS1226へ移り、マスターブローカは、すべてのスポット価格と最
低入札価格の仮結果が他の帯域幅ブローカから一斉通知されるのを待機し、何れ
かのスポット価格と最低入札価格(それ自身を含む)が5%を超えて変化したか
どうかを判定する。少なくとも一つの変化が5%を超えて大きい場合は、制御は
ステップS1227へ移り、マスターブローカは、再審処理が、この実施の形態
では1秒に設定される既定の最大再審時間を超えての処理中ではないことをチェ
ックする。処理中の場合は、制御はステップS1228へ移り、マスターブロー
カは他のブローカへ信号を一斉通知して、スポット価格再審を終了することを知
らせる。再審が終了されるべきでない場合は、制御は、各帯域幅ブローカが最初
に、単一領域内の各帯域幅ブローカから受信されるすべての最低入札価格とスポ
ット価格の仮結果を待機する段階へ移る。
【0224】 一旦、すべてのこれらの結果が受信されると(この実施の形態では、すべての
帯域幅ブローカは、自身の結果を一斉通知する50ms以内にすべての結果が一
斉通知されたということを仮定している)、各帯域幅ブローカは、アクティブマ
ルチブローカ入札格納944内に含まれるすべての入札を検査し、それぞれの帯
域幅ブローカへ送るそれぞれの仮入札を生成する。帯域幅ブローカはまた、他の
帯域幅ブローカからの仮入札を承認する。仮入札の送信と受信が、短い時間にわ
たって実行される(例えば、50ms)。各帯域幅ブローカにより一斉通知され
るスポット価格と最低入札価格の仮の値を用いて、アクティブマルチブローカ入
札格納内のマルチブローカ入札がどのように分配されるかを判定する。ステップ
S1231が完了した後、制御はステップS1224へ戻り、新規の仮スポット
価格と最低入札価格が計算され、他の帯域幅ブローカへ一斉通知される。そして
処理は、いずれかの平衡位置に達するまで繰り返される(ステップS1226に
より判定されるか、または再審がステップS1227で時間切れとマスターブロ
ーカにより判定されるように)。再審の終了がステップS1228でトリガーさ
れる場合は、制御はステップS1232へ移り、各帯域幅ブローカのスポット価
格と最低入札価格の最新の仮の値が現在の限定値として設定される。制御はステ
ップS1233へ移り、各帯域幅ブローカは限定入札と通常入札の承認を再開す
る。ステップS1233が完了した後、制御は開始ステップS1220でアルゴ
リズムの開始へ戻る。
【0225】 第3の実施の形態についての一般的な注釈 第3の実施の形態は、2つ以上のボトルネックを扱うにはシステムをどのよう
に拡張すればよいかという実施例を与える。ボトルネックを2つ以上扱えるよう
にする異なる方法がある。例えば、単一の帯域幅ブローカは、特定のボトルネッ
クと関わる多数の異なるゲートコントローラを制御できる。かかる帯域幅ブロー
カは、特定のデータ送信セッションまたは接続が、どのボトルネックを通じての
アクセスを要求しているのかを判定し、近似的に各ボトルネックと関わるコスト
と見なされる代理価格を計算する。次いで、この代理価格を超える新規入札が承
認され、帯域幅ブローカは、帯域幅の所望量が各ボトルネックを通じて割付けら
れることを保証するよう必要な全ゲートを制御する。
【0226】 第3の実施の形態の別の局面は、2つの帯域幅ブローカが同じ領域に割付けら
れたことである。ネットワークオペレータは、異なる帯域幅ブローカ間での迅速
な通信を確保することができた。この特徴を用いて、各帯域幅ブローカにより実
行される最低入札価格とスポット価格の再審を調整した。これは、異なるボトル
ネックの帯域幅に対する値段の内部分配の反復を特定回数実行することにより、
不安定さに合理的平衡点へ落着かせる機会を与えることが可能になった。
【0227】 システムを拡張して2つ以上の領域をカバーすることは可能であり、以下に説
明する第4の実施の形態はかかるシステムの例である。かかるシステムでは、異
なる領域に割付けられた異なる帯域幅ブローカ間の迅速な通信の保証はないので
、図27に説明するアルゴリズムは用いられない。しかし、異なる領域間の入札
者分配により発生する不安定さは単一領域内の場合よりも軽微であると期待でき
る。
【0228】 第4の実施の形態 図29は、マルチ領域通信システムの概略図である。5つの内部接続された領
域を示す。そのうちの2つ、ISP A、ISP Bは、割付け領域1にあり、そ
のうちの2つ、ISP C、ISP Dは、割付け領域2にある。第5領域のIS
P Eは、領域1と領域2の双方にまたがっていて、データを一つの領域から他
の領域へ流す制限付きデータリンク46を有する。2つの異なる領域の例は、欧
州と北米であり、大西洋光ファイバーケーブル内の容量が制限されていることを
象徴する制限付きデータリンクを有する。第1のユーザー11は、ISP Bに
より制御される領域に接続され、そこには第1の帯域幅ブローカ97が割付けら
れている。第2のユーザー12は、領域2のISP Dにより制御される領域に
接続されている。ISP Dにより制御される領域は、第2の帯域幅ブローカ9
8を含む。第1のユーザー11が、第2のユーザー12とデータ送信セッション
を設定するよう望んでいる場合は、データはISP Bにより制御される領域、
ISP Eにより制御される領域、およびISP Dにより制御される領域を通っ
て流れなければならない。従って、データは領域1と領域2を接続している制限
付きデータリンク46を通って流れなくてはならない。かかる接続は著しく多数
の異なるデータボトルネックの通過に関わることになる。しかし、上記の階層化
様式の技法を用いることにより、単一データ送信セッションが関係している限り
、その複雑さは軽減され、2つの帯域幅ブローカ、すなわち第1の帯域幅ブロー
カ97と第2の帯域幅ブローカ98だけがあればよい。
【0229】 これを行うために、第1の帯域幅ブローカは、特に、データリンク46の使用
を含み、そのデータリンクに至る任意の入口ポイント(例えば、入口ポイント1
3)間のアクセスを制御する。同様に、第2の帯域幅ブローカ98は、どのデー
タがその領域への任意の出口ポイント(例えば、出口ポイント14)間を通るか
を制御し、そして制限付きデータリンク46の使用を含む。これを行うために、
各帯域幅ブローカは、入口または出口ポイントとデータリンク46間の全ボトル
ネックを考慮して代理価格を判定する(例えば、BB1にとって、代理価格は、
入口ポイント13、ISP BとISP Eとの間のゲートウェイ15、およびデ
ータリンク46内部を対象とする。同様に、第2の帯域幅ブローカは、データリ
ンク46と出口ポイント14間の全データボトルネック、リンク46の使用、I
SP DとISP E間のゲートウェイ、および入口ポイント14の代理価格を決
定する)。
【0230】 第1のユーザー11が、第2のユーザー12への接続のために入札する場合は
、第1の帯域幅ブローカ97は、自己のリソースと第2の帯域幅ブローカ98と
の間で入札を分配する。第1の帯域幅ブローカは、次いで、第1と第2のユーザ
ー間の任意の限定データグラムが、入口ポイント13からリンク46までの間の
明瞭な経路を有すること、リンク46の使用を含んでいることを確保する。同様
に、第2の帯域幅ブローカは、すべての限定データグラムが、データリンク46
と出口ポイント14との間の明瞭な経路を有することを確保する。限定データグ
ラムが、データリンク46を通じて明瞭な経路を有することを確保するためには
、ISP BとISP D双方がISP Eからデータリンク46上の帯域幅の割
付けを購入する必要がある。これはISP Eがデータリンク46と関わる適切
な帯域幅ブローカを有する場合は、本発明の動的入札メカニズムを用いて成され
る。注意すべきは、かかる帯域幅割付けは、大量の個人データ送信セッションを
データリンク46を通じてISP Bから渡すのに十分な大量(すなわち、バル
ク)帯域幅を必要とする場合だろうということである。代替として、ISP B
はデータリンク46を通る固定の静的バルク量の帯域幅を購入できる。
【0231】 この技術に精通する者にとっては明らかなように、上記入札システムは多くの
人々により共有される有限リソースが存在する任意のシステムに適用でき、ここ
でリソースのユーザーは共有リソースの特定量に対して別のユーザーと異なる価
格を支払う用意がある。例えば、リソースは、共有サーバー上の帯域幅処理パワ
ー、バッファー待ち行列位置の共有データ格納のデータストレージであってもよ
い。上記例は、ボトルネックの帯域幅が乏しいリソースとなるような、データ送
信ボトルネックが存在するコンピューターネットワーク環境に大部分の焦点を合
わせている。ここで第5の実施の形態を説明する。これは基地局と、基地局によ
りサービスされている多くの移動体局との間に類似の帯域幅ボトルネックがある
のが普通な移動体データネットワークに関する。
【0232】 第5の実施の形態 移動体データネットワークの概略図を図30に示す。ネットワークは、第1基
地局コントローラ600により制御される基地局601から607の第1グルー
プ、第2基地局コントローラ610により制御される基地局611から617の
第2グループ、コアネットワークまたはバックボーン630、ネットワークサー
バー640の集合、および外部ゲートウェイ650の集合を含む。移動局620
は、外部ゲートウェイ650のうちの一台を多分経由して、コアネットワーク6
30に接続される任意の他のユーザーと通信できる。
【0233】 実施例として、移動局620が、或る量のデータを一台のネットワークサーバ
ー640からダウンロードしたいという状況を考える。これを実行するために、
移動局620は最も近い基地局(すなわち、基地局601または基地局603)
の一つとの呼出しを初期化し、移動局に奉仕する何れかの基地局(すなわち、基
地局601)を経由して伝送される要求信号を送信する。第1基地局コントロー
ラ600およびネットワークサーバー640の集合までのコアネットワーク63
0は、ここで適切なサーバーへルーティングされる。ネットワークサーバー64
0の集合内の適切なネットワークサーバーは次いで、要求データをコアネットワ
ーク630、第1基地局コントローラ600、および適切な基地局を経由して、
移動局620へ送信する。多くの移動局が基地局601によりサービスされてい
る場合は、基地局601と、それによりサービスされている各移動局との間の送
信できるデータ量に制限がある。従来の編成では、移動局によってはサービスを
拒否されることが起き、場合に応じて、基地局との接続を初期化するか、ベスト
エフォートサービスへの格下げを試みることになる。しかし、この実施の形態で
は、各移動局は無線インターフェースの帯域幅に入札でき、この入札は帯域幅ブ
ローカ660により処理される。基地局601と、基地局によりサービスされる
すべての移動局602との間の利用可能な帯域幅の一部は、上記のように2つの
部分、すなわち、従来のベストエフォート部分と、サービス品質保証部分とに分
割される。どの移動局もサービス品質保証部分内の帯域幅割付けに入札できる。
かかる入札は、入札を処理する帯域幅ブローカ660へ渡され、成功すれば、適
切な基地局コントローラ600の構成は、問題の移動局宛てのデータが、無線イ
ンターフェースのサービス品質保証部分内を運ばれるように制御する。
【0234】 第5の実施の形態の強化 移動局内では、無線インターフェース上を搬送されるトラヒック(すなわち、
データ)が、以下のパラメータを用いて多数の異なるクラスへ分類される。
【0235】 (1) 最大ピークと平均要求帯域幅の比(以後、コンテンション比と称する)
【0236】 (2) 最大許容遅延(普通は、オペレータが、かかる最大遅延が時間にして例
えば5%かそれ未満の僅かな割合しか超えないことを確保する)。
【0237】 (3) 3つの起こり得る値を有する移動度インジケータで表す、すなわち、低
移動度−例えば室内での使用、中移動度−例えば歩行中の使用、および高移動度
−例えば車両内使用、である。
【0238】 帯域幅ブローカ660により実行される基本処理は、サービス品質保証を必要
とするトラヒック種類の特定クラスを特定する入札が処理される場合、以下のス
テップを含むよう強化される。
【0239】 新規入札を受信すると、帯域幅ブローカは最初に、要求されたトラヒック種類
が別の種類のトラヒックと同じリソース(例えば、無線インターフェースで指定
された容量)を用いるかどうかを判定する。同じリソースを用いない場合は(例
えば、各トラヒック種類が自身のリソースを有する場合)、入札は通常の方法で
処理される。そうでない場合は、特定のトラヒック種類に対する帯域幅の要求量
は、要求された実効帯域幅の普通の量へ変換される。この実効帯域幅に提示され
る最高価格を計算し、最低入札価格と比較して、入札を承認するかまたは拒否す
るかを判定する。すべての入札オプションを拒否する場合は、入札失敗と記録さ
れ、入札が不成功に終わったことをユーザーに知らせる通知がユーザーに送られ
、既定の時間の後、入札は消去される。しかし、入札を承認した場合は、適切な
基地局コントローラに適切なトラヒック通過を許可するよう命令し、入札者に入
札の成功を通知する。更に、トラヒック種類のクラスが中移動度または高移動度
の場合には、帯域幅ブローカは関係の基地局コントローラに、移動局の隣接セル
への移動に備えて、かかる隣接セル内のトラヒックのために幾つか準備をするよ
う通知する。
【0240】 承認された入札が再審の期限となる場合には、接続が維持できるかどうかを判
定する(入札に課せられる最低入札価格、および、現在使用中の特定リソース、
すなわち基地局と移動局間の無線インターフェースの指定帯域幅のスポット価格
、の現在値に基づく)。トラヒック種類が中移動度または高移動度クラスの場合
は、トラヒックのための準備が隣接セル内で幾つか成される。すなわち、移動局
が隣接セルの一つに移動する場合は、そのセル内の帯域幅の利用効果が、移送の
正味効果に従って判定される。例えば、要求された実効帯域幅の20%の確保が
隣接セルに予約されていて、かつ問題の移動局がその隣接セルに移動する場合は
、そのセルに与えられた帯域幅の利用増加は、実効要求帯域幅の80%であると
考えられる。
【0241】 実施例として次の表を考える。
【0242】
【表7】 各入札オプションは、要求されたトラヒック種類を、コンテンション比の平均
により特定する。コンテンション比は、3つの値すなわち、1:1、5:1、2
0:1の一つをとるとともに、3種類の移動度、すなわち、室内、歩行または車
両の一つをとる。表7は次いで、現在セルと、次に移動するセルとして期待され
る指定隣接セルとの双方の内部の、実際の要求領域に基づく実効要求需要をどの
ように計算するかを説明する。実施例として、種類が歩行移動度で、最大提示額
2セント/分の、コンテンション比5:1を有する100kbps(ピーク)の
トラヒックを要求する入札オプションを考える。これは、現在セルについては1
00kbpsに20%を乗ずることにより、「次に期待されるセル」については
5%を乗ずることにより、実効要求帯域幅へ変換できる。従って、これは現在セ
ルの20kbpsの実効需要、および「次に期待されるセル」の5kbpsの実
効需要に一致する。
【0243】 すべてのボトルネックを制御するために、単一帯域幅ブローカを用いる代替と
して、別の帯域幅ブローカが各セルと関連付けられる。この場合は、入札オプシ
ョンは、現在セルの帯域幅ブローカと、「次に期待されるセル」の帯域幅ブロー
カとの間で分配され、その場合、入札は、各セルでの最低入札価格を乗じた各セ
ル内の要求された実効帯域幅の比に従って分配される。こうして、上記実施例に
おける、「次に期待されるセル」の最低入札価格が、現在セルでの最低入札価格
のそれの2倍であった場合は、入札は1を乗じた20kbpsと、2を乗じた5
kbpsの比、つまり2:1に等しく、すなわち、現在セルの20kbpsに対
する6.7セントと、「次のセル」での5kbpsに対する3.3セントに従っ
て分配される。
【0244】 データネットワークのユーザーは、トラヒック種類の異なるクラスと関わる別
のコストを有するネットワークの保証帯域幅を提示される。しかし、異なるクラ
スのトラヒックが同じリソースの使用を共有することもある。効率の観点から、
データネットワークのオペレータは、トラヒック種類の異なるクラス間のリソー
スの容量を、固定された方法で分割することを望まないかもしれない。その代わ
りに、各トラヒック種類または少なくとも特定のトラヒック種類が、異なるトラ
ヒック種類へのリソースの動的割付けを伴ってリソースの全容量へアクセスする
ことを望むかもしれない。それでも、オペレータは、特定のトラヒック種類がそ
の容量を利用できる範囲を制限することも望むかも知れない(例えば、特定の別
のトラヒック種類が共有リソースへの少なくとも或る量のアクセスを常に有する
よう保証する)。
【0245】 異なるトラヒック種類の例は、サポートされる保証最大ピーク帯域幅と、平均
帯域幅との比(すなわち、コンテンション比)の違いである。サービスは例えば
、1:1、2:1、および20:1等のコンテンション比で提示される。
【0246】 オペレータは、コンテンション比とともに要求ピーク需要から導き出される平
衡実効要求帯域幅へ変換することにより同一リソース上のこれらの異なるトラヒ
ック種類を管理できる。適当な変換因子の実施例を下記の表8に与える。
【0247】
【表8】 オペレータはまた、特定のトラヒッククラスによるリソースの利用を制限し、そ
の他については制限しないと望むかもしれない。例えばオペレータは、クラスA
とBを結合させることによるリソースの継続使用が、利用可能リソースの全容量
の50%を超えないよう要求できる。これを達成するために、クラスAまたはB
のトラヒックのために帯域幅を要求するすべての入札オプションが、全体として
のリソース(すなわち、すべてのトラヒッククラスに提示されるリソース)およ
び全容量の50%部分のリソース(クラスAとBに属するトラヒックが全体の中
で越えることができないリソース)に関する第1の最低入札価格の双方より高い
最高価格を提供していなければならないことを要求する帯域幅ブローカが使用さ
れる。
【0248】 かかる状況を扱うために、帯域幅ブローカは、新規に受信した入札設定を下記
のように処理する。
【0249】 (1)入札設定を受信すると、帯域幅ブローカは、入札が、単一リソースを一種
類以上の他のトラヒック種類と共有するトラヒック種類についての要求帯域幅か
どうかを判定する。そうでない場合は、入札設定は通常の方法で処理される。さ
もなければ、 (2)要求帯域幅は、例えば上記したような適切なアルゴリズムに従って、実効
要求帯域幅へ変換される。
【0250】 (3)入札設定の特定トラヒック種類に対して利用可能な全リソースの一部に制
限があるかどうか判定する。かかる制限がない場合は、入札は上記で計算した実
効需要に基づいて処理される。さもなければ、 (4)最低入札価格(または、この種類の入札の後続する処理の場合には、長期
の確立された入札に対する適切な中間価格またはスポット価格)が、特定された
トラヒック種類に関わるすべての市場に関して検査され、最高の最低入札価格を
有する市場が識別される。入札設定内の入札オプションは、最高の識別価格およ
びその市場で利用可能な容量に基づいて承認されるか、拒否される(成功した入
札オプションの結果として入札者に或る容量が割付けられる場合、リソースの利
用は、入札で特定したトラヒック種類に関するすべての市場に対して考慮される
ということを心に留めておく)。
【0251】 提示される単一のサービス品質(QoS)レベル 上記に説明した実施の形態は、帯域幅のユニット毎に十分に高い価格を提示す
る入札者への予約帯域幅の提供に焦点が当てられていた(すなわち、瞬間的なス
ポット価格または最低入札価格以上の支払いを提示するこれらの入札者)。しか
し、例えば、パケット損失や遅延等の、サービス品質に対する幾つかの既定の測
定基準またはパラメータによって判定できるので、最低サービス品質レベルのネ
ットワーク容量の提供に同一原理を適用できる。
【0252】 第6の実施の形態 図31は、ローカルエリアネットワーク(LAN)710を経由して接続され
る単一の販売者ネットワーク730を表す概略図であり、販売者のサービスに対
する4人の潜在的購入者を有する(販売者のネットワーク730上のデータのユ
ーザー750への送信のための容量である)。購入者はA、B、CおよびDと名
付ける。この実施の形態では、購入者から販売者へ流れるトラヒックだけが考慮
される。購入者のトラヒック(すなわち、例えば、ユーザー750へネットワー
クを越えて送信されるデータパケット)は、購入者のポート701a、701b
、701c、701dを経てLAN710へ入る。それらのポートで送信の最大
レートが制御されて、ポートが過密状態になってサービス品質が劣化を始める前
までは、最大の実効帯域幅または送信レートを有する販売者のポート720を経
由して販売者のネットワークへ入る。通常は、すべての購入者A、B、Cおよび
Dの最大送信レートの合計は、過密状態にならずに、すなわち、パケットの遅延
または損失なしに、販売者がサポートできる最大実効帯域幅を超える。上記のよ
うに、購入者のポート701a〜701dには各購入者の最大送信レートを制御
する能力があり、これは動的に成される。
【0253】 この実施の形態では、ネットワークは、第1の測定点と第2の測定点との間で
その性能の連続品質試験を実施する。第1の測定点は、購入者の送信レートが制
御される点から下流のローカルエリアネットワーク内の点であるように選択され
る(すなわち、購入者ポート701a〜701d)。この選択は、送信レートの
制限により発生する購入者のネットワーク内の過密状態によって品質測定が影響
されないことを保証する。この実施の形態では、測定は大部分の時間でパケット
遅延(待ち時間)の形をとるが、パケット損失またはECN(明瞭過密状態通知
)を測定することも可能である。この実施の形態では、第2の測定点は第1の測
定点の下流にある販売者のネットワーク730内の単一点である。しかし、ユー
ザーはネットワーク内の第2測定点下流の多くの点を測定した加重平均を提供す
るネットワークを要求するかもしれない。この場合は、各種の測定が用いられ、
それらは単一計量値へ集約される。
【0254】 この実施の形態では、販売者はできるだけ多くの購入者へのサービス提供を、
可能性のある最高送信レートで、或る最低しきい値レベル以上の品質測定値を一
貫して維持しながら目指す。最低しきい値レベルは十分に広告されるので、この
実施の形態では、購入者との契約に基づいて財務的違約金(最低しきい値が維持
されない場合に販売者によって蒙る)のきっかけとなる。例えば、そのレベルは
、100msの往復遅延と設定されるかもしれない(契約として同意された例え
ば6ヶ月間にわたって)。従って、販売者は往復遅延を100ms(最大遅延)
以下に維持しようと目指し、この実施の形態では、平均遅延(目標平均遅延)に
ついて更に低い目標を持つ。次いで、販売者は、スポット価格と最低入札価格に
一貫性を持たせて、先の実施の形態へ関連して上記したように予約帯域幅の価格
設定と類似する価格管理を操作する。
【0255】 この価格管理の下で最大遅延と目標平均遅延は、予約帯域幅容量を販売する場
合は、最大容量と平均実効容量へ対応している。従って、現在の遅延が目標平均
遅延以上に上昇する場合は、販売者のネットワークへの新規送信に対する最低入
札価格は、スポット価格以上に上昇する。この実施の形態では、この場合は5分
である既定の持続時間を超える最大送信レートについて、価格はドル/Mbps
/hで定義される。既定の持続時間を超える最大送信レートに基づく課金をする
と、購入者は、可能な限り送信のバースト性を最小化しようとする。この実施の
形態では、最低入札価格は、既存の購入者による追加容量に対するどんな要求に
も適用され、あるいは新規購入者からの容量に対するどんな要求にも適用される
【0256】 スポット価格および最低入札価格を変更するために用いるアルゴリズムは、第
1の実施の形態に関して詳細に説明した予約帯域幅を販売するために用いるもの
と同じであるが、ただし必要な変更を加えてある。
【0257】 この実施の形態では、各購入者は、最高限度価格と一致する最大送信レートに
ついての初期設定を常に有している。実施例は下記の表9に与えられる。第1の
実施の形態に関する予約帯域幅で説明したように、購入者は周期的に自身の初期
設定を適切な帯域幅ブローカ740へ入札の形で送る。ブローカ740は、周期
的に現在の遅延、最大遅延および平均実効遅延の間の関係に基づいて価格を変更
する。現在の価格は各購入者の最大送信レートを判定するために購入者の入札と
比較される。例えば、遅延の増加は価格を0.8ドルから1.3ドル/Mbps
/hへ上昇させるかもしれない。これは購入者の最大送信レートを変化させる効
果を持つ。この購入者の入札を下記の表9に10Mbpsから5Mbpsまで並
べておく。
【0258】
【表9】 合理的な購入者は、価格が上昇すると送信レートを低下させる。これは販売者
のネットワークの過密状態を低下させるので、現在の遅延を低下させる傾向を持
つ。価格が上昇したとき、この購入者が送信レートを低下させる意味を理解する
には、各購入者A、B、CおよびDは、低下した送信レートから被害を受けるの
は低価値のトラヒックだけであるから、自身のトラヒックに優先権を与えるため
のメカニズムを持つことから利益を受ける。これは、この実施の形態では、購入
者自身が保有する内部ネットワークサービスを自分の依頼客、またはアプリケー
ションへ販売する、すなわち事実上販売者となる各購入者により、ここで説明し
たのと同じシステムを用いて、達成される。
【0259】 卸売りと小売り 待ち時間(および他のQoSベースの)ベースのサービスの卸売り用途がある
ので、これらが予約帯域幅に対するものであるかまたは他のQoS基準に基づく
ものであるかとは無関係に、卸売りと小売の用途で適用される幾つかの実施の違
いには注釈を加える価値がある。
【0260】 小売の場合、2人の当事者間の各セッションに対する請求記録があるべきかも
しれない。セッションについて予約されるか許可された帯域幅の増加がある場合
は、以前から存在する部分(スポット価格で)および追加の部分(最低入札価格
で)について別々に請求することは現実的でない。従ってこの場合、セッション
全体は最初にMBPで請求される方が都合がよく、次いで、短期間についてはス
ポット価格へ低下する価格で請求される。卸売りの場合も同じ規則が適用される
が、MBPでの追加帯域幅だけを請求する代替案には、実行するだけの価値があ
るだろう。
【0261】 小売の場合、個人当事者間のセッションは頻繁に設定されたり中止されたりす
る。つまり、販売されるサービスの特徴は、それが間欠的であるということであ
る。小売の場合はまた、思いもかけないサービス拒絶や、他のユーザーの行動か
ら起きるQoSの変化により、著しく影響されやすいということもある。よって
、現在のサービス契約に、過渡的な変化に対する何らかの保護を提供する価値が
ある。卸売りでかつ単一のネットワークサービス販売者の場合は、販売者のネッ
トワークを通じて恒久接続をしていることがある。しかし、購入者による送信レ
ートの変動性は、販売者の価格の変動性に暗に含まれている。すでに注記したよ
うに、購入者は販売者のネットワーク使用を最近の過密状態の兆候に応じて調整
できる。販売者は、過密状態の影響を、契約でそれを認めている自分の顧客に渡
すことによりこれを調整するのが普通である。卸販売の購入者のサービス変動に
対する許容範囲の重要性の一つは、MBPにより提供される既存サービス容量の
保護が、小売の場合より価値が低いということである。ピーク送信レートによる
価格設定は実効スループットに近いピーク送信レートを保つことをユーザーに奨
励するが、過密状態もまた、ユーザーの現在のピーク送信レート内のトラヒック
レベルの増加により起きる。ピークレートが増加せずに過密状態が上昇する場合
には、MBP上昇は過密状態が悪化するのを妨げない。スポット価格は、MBP
の変化が過密状態に逆らわない場合には、すばやく変化しなければならない。従
って、MBPの既存トラヒック安定化の影響も、この筋書きで若干少なくなる。
よって、特定の状況では、MBPを常にスポット価格と一致させることが適切で
あろう。つまり、事実上、可変スポット価格だけを維持する。
【0262】 すべてのトラヒックへ適用可能な単一スポット価格がある場合は、著しく簡略
化された実施が可能であり、帯域幅ブローカは現在価格をユーザーに広告し、ユ
ーザーは自身の制限を適用する。この場合、ユーザー送信レートのネットワーク
監視はないであろうから、価格設定は、相互に合意した最高限度ではなく、実際
の帯域幅使用(ピークレートまたは送信容量のどちらか)に基づくであろう。
【0263】 多様なサービスレベル 上記実施の形態は2種類のサービスレベルの可能性だけを説明した。つまり、
ベストエフォートとサービス品質保証レベルである。しかし、多くの別のサービ
スレベルが、第7の実施の形態を参照すると下記のように提供できる。
【0264】 第7の実施の形態 図32は、図31と類似の設定を示すが、3種類のサービスレベル、ゴールド
、シルバーおよびベストエフォートを有し、販売者により販売されている。この
実施の形態では、購入者A、B、C、Dはすべて、ローカルエリアネットワーク
(LAN)810、および多くのユーザーが接続される販売者のネットワーク8
30への販売者のポート820を経由して接続されている。すなわち、帯域幅ブ
ローカ840は各購入者がLAN810上に送る最大トラヒック量を制御する。
この実施の形態の販売者のネットワーク830では、ゴールドのトラヒックはシ
ルバーのトラヒックより高い優先権を有し、シルバーのトラヒックはベストエフ
ォートトラヒックより高い優先権を有する。にもかかわらず、ゴールドのトラヒ
ックだけがネットワーク830内の、ある割合のリソースの使用を許可されてい
る。この実施の形態では、ゴールド、シルバーともにその割合は50%に設定さ
れていて、その割合はこの実施の形態では、75%に設定されている。販売者は
異なるサービスレベルについて異なる最低品質基準を設定する。また、各サービ
スレベルについて、それぞれの品質基準に基づきスポットと最低入札価格を別々
に設定する。
【0265】 各サービスレベルは、適当なマーカーでトラヒックをマーキングしてアクセス
される(この実施の形態では、トラヒックまたはデータパケットは、DiffServe
CodepointsまたはIP先行マーカーを用いてマーキングされる。すなわち、イン
ターネットプロトコルヘッダー内の既存の3ビット先行フィールドによる)。よ
って各購入者は、選択する最高限度価格と関わる各サービスレベルについての最
大送信レートを示すサービスの初期設定を有する。この場合、購入者は異なるサ
ービスレベルの性能間には相互依存性があることを意識する必要がある。すなわ
ち、ゴールドのサービスが比較的過密状態にあるときは、他のサービスもまた同
様である。下記の表10は可能性のある初期設定テーブルを示す。
【0266】
【表10】 上記実施例において、シルバーを外れるトラヒックは(または、例えばゴール
ドから外される最後の3Mbps等の、シルバーへ入らずにゴールドから外れる
トラヒックは)、保証のないベストエフォートサービスか、同等の目標、品質基
準へ移る。これにより、プレミアムサービスレベルを通常用いるこれらの通信に
対する品質保護の値段を超える場合には、他の(プレミアム)サービスレベルの
価格を最後の方策のサービスとして用いることができる。従って、ベストエフォ
ートサービスに対する使用ベースの価格はない。同様に、購入者は45Mbps
の全トラヒックに対する最大送信レートを有する(ベストエフォートを経由する
トラヒックを含む)。ゴールドサービス価格が上昇すると、購入者はゴールドの
使用をセグメント化するという実施例を示す。購入者は最大価値セグメントをゴ
ールドトラヒックとして保護し、残りをシルバーへ格下げする。これらの条件の
もとで、シルバーも同様に高価格(そして過密状態)になると予想されるので、
購入者は、シルバー価格が特定のしきい値以上に上昇する場合、シルバートラヒ
ックだったものをベストエフォートレベルへ移動することにより、格下げされた
ゴールドトラヒックのための余地を作るのを助ける。
【0267】 すべての購入者の初期設定テーブルは、帯域幅ブローカ840へ提出される。
この実施の形態では、それは、各購入者のネットワークのはずれにある装置上の
、最大送信レートと適切なトラヒックマーキングの双方を強化するとともに、ス
ポット価格と最低入札価格の設定に責任を持つ。
【0268】 マルチノードネットワーキング 予約帯域幅以外の品質基準に基づくサービスに対するマルチノードネットワー
キングは、予約帯域幅のそれと同様に動作する。一旦、関連する帯域幅ブローカ
が識別されると、第1の帯域幅ブローカはユーザーの入札を各ノードの現在の価
格に基づいて関連ブローカ間で分割する。そして、各ノードの承認可能入札とと
もに最高帯域幅オプションを限定入札として提出する。マルチノード、単一領域
および複数領域の動作間の違いも変化しないままである。
【0269】 複数の販売者 上記の実施の形態は、かかる接続、および、かかる接続の特定帯域幅または他
の品質基準の動的使用を伴う、所望の接続に用いられる単一ネットワークまたは
一組のネットワークのみを取扱う。しかし、類似の原理は、関連当事者間の要求
データを送ることができる競合ネットワークの選択がある場合、複数の異なるネ
ットワークのうちのどれが用いられるべきかを選択するのに用いられる。下記の
第8の実施の形態はかかる状況を説明する。
【0270】 第8の実施の形態 図33は、サービスセンターの概略図であり、複数の購入者A、B、Cおよび
Dは、希望する接続のために複数の販売者のネットワークX、Y、Zへアクセス
できる。第6と第7の実施の形態にあるように、各購入者は、購入者のポート9
01a〜901dを有し、そこで、LAN上または交換ネットワーク910上の
最大データ送信レートが帯域幅ブローカまたは帯域幅マネージャー940により
制御される。各販売者のネットワークX、Y、Zは、単一ネットワークの場合と
同じようにスポット価格と最低入札価格を操作する。論理的に見ると、かかる各
ネットワークX、Y、Zは帯域幅仲買機能を有し、その機能は、これらの価格を
設定し、ユーザーにより成される入札に応えるそのサービスへのアクセスを制御
し、そして、これは、データが交換ネットワーク910上にしかるべく送られる
レートを制御する帯域幅ブローカ940に知らせる。更に初期入札フィルタ処理
があり、帯域幅ブローカ940によりこの実施の形態で実行される。これは各購
入者の入札が、購入者に最上のオプションを提示するサービスX、YまたはZへ
送信されることを保証する。下記の表11はこれを説明する。フィルタ処理は、
購入者が、最高の帯域幅/品質オプションで代替サービスX、YまたはZのどれ
かで承認される入札を有するかどうかチェックする。入札は最低価格の制約付き
サービスへ送られる。制約付きオプションの場合には、処理は入札者のテーブル
の次の最高レベルの帯域幅/品質について繰り返される。表3で、最上のオプシ
ョンはサービスXの5Mbpsピーク送信レートである。購入者の入札は従って
、サービスXへの入札へ送られる(または処理される)。入札が一旦承認される
と、より高次レベルの仲買機能は、交換ネットワーク910の交換機能へ、購入
者のトラヒックを販売者のネットワークへ向けるよう信号を送る。サービスプロ
バイダ変更の場合は、これは必須のルーティング命令の送付を意味する。変更が
ない場合は、かかる何かが交換ネットワークにより必要とされるなら、既存のル
ーティングの確認を意味する。
【0271】
【表11】 サービス供給者の変更はすべて、新規供給者から新規帯域幅を購入することを
意味する。この場合は従って、MBPは、プロバイダ自身がトラヒックの揺動(
swing)に応える価格変化に従って一つのサービスプロバイダから別のプロバイ
ダへトラヒックが振動して揺動するのを抑制するという重要な役割を演ずる。あ
る供給者により値下げされ、他の供給者ではそのままの価格は、トラヒックをそ
の供給者へ惹き付けるだろう。それが低価格供給者の目標を越える容量利用率を
生じる場合、上昇する最初の価格がMBPである。これは既存のユーザーにサー
ビスを切換えさせるか、帯域幅を低下させることを優先させるサービス上の追加
の帯域幅需要を抑制する効果を持つ。トラヒックレベルが目標レベル以上のまま
である場合(すなわち、新規要求は少なくともサービス終了に等しい)、スポッ
ト価格は、サービス終了を加速するよう上昇する。
【0272】 二者択一の供給者間の価格競争が原因で、ネットワークが過密状態にない場合
は需要は価格に非常に敏感である。これらの状況では、価格に対する強い下方圧
力があり、あるサービスプロバイダから別のプロバイダへのトラヒックの切換え
は、ネットワークが過密状態にないので、サービス上ほとんど有害な影響がない
。潜在的な過密状態がない場合、MBPはスポット価格より高くなるであろう。
従って、それが、避けることができる過密状態を引き起こしてしまうと、サービ
スプロバイダを切換えることに財政的な違約金がかかる。
【0273】 サービス分類による価格調整 過密状態のIPネットワークリソースの使用に、IPネットワークに対する優
先度の仕組みを用いることにより、そして、最終ユーザーの予算を与えることに
より、ユーザー価値に従って優先順位を付けることが示唆されている。しかし、
本発明者は、ユーザーが購入サービスに対する十分なサービスレベルを受ける確
信をどのようにして得るか、あるいは、ネットワーク条件変更のために、ユーザ
ーはどのようにして自らの要件を自動的に調整するか、について如何なる示唆も
意識しない。しかし、示唆される優先順位を付ける技法を、ユーザーの入札初期
設定の使用、および帯域幅ブローカ、インテリジェント入札エージェント、リソ
ース管理エージェントの品質試験の局面、または以下に説明する方法のネットワ
ークサービス品質試験手段と組合せ、期待性能と対応させて、ユーザーにネット
ワーク使用の自己規制を実行させ、そして最終ユーザーの価値に従ってネットワ
ークリソースへの優先順位を付けたアクセスの非常に単純なネットワーク実施を
実行することができる。
【0274】 この種の実施の例は、上記のマルチレベルサービスであるが(図32参照)、
少なくとも日単位の既定時間で、サービスレベル毎の固定価格となる。これらの
価格は、ユーザーの入札エージェントまたはリソース管理エージェントには既知
である。また、ネットワークプロバイダが維持または概算を引き受ける目標サー
ビスレベルはない。それに代えてユーザーは自身の目標サービスレベルを、各サ
ービスオプション(入札)と関連付ける。ネットワークは(多分アプリケーショ
ン種類に関する入札者からの情報との関連において)、入札者により用いられる
経路に沿うネットワークの性能に関する更新情報を提供する。これは以下に更に
詳細に説明する。入札者がネットワーク性能データを用いて、各サービスレベル
についてアプリケーション性能の予測を形成できる(または、関心のあるアプリ
ケーションの種類についてネットワークが入札者により十分な情報を与えられる
場合、実施の形態によっては、ネットワークはこれらの予測を自動的に提供する
)。入札者(または、この場合実際の入札が実施されないので、どちらかと言え
ば、ネットワークサービスバイヤー)はこれらの予測、価格、データおよび入札
者の入札オプション(または、どちらかと言えば、リソースが幾らであるかに関
する彼の指示、およびバイヤーがネットワークから或る量のリソースを幾らで購
入するかに興味を持つか)を用いて、利用可能な最上のオプションをいつでも選
択できる。下記の表12で実施例を説明する。初期設定2だけが承認可能な価格
でサポート可能である。シルバーサービスはそのための実行可能なオプション2
の低価格の方として選択される。
【0275】
【表12】 入札エージェントはまた、可能であれば、実際のアプリケーション性能をチェ
ックし、これを用いてネットワーク性能または使用インジケータに基づく予測ア
プリケーション性能の予測を再校正する。
【0276】 この実施はネットワークプロバイダによる非常に単純な実施という利点がある
。彼は単に優先順位付けサービスを提供し、別勘定、固定価格に従って各サービ
スクラスに送られるすべてのトラヒックを請求する。彼は提供するサービスレベ
ルに対する責任を持たないので、価格変更または入会管理に介入する必要がない
。彼はまた送られた容量当たりの価格決定もでき、請求目的のために個人セッシ
ョンの記録をとる必要はない。ユーザーは、サービスに利用価値がある場合、ど
のサービスを用いるべきか、そしてどの制限を彼の送信レートに適用すべきかの
決定に対して責任を持つ。トラヒックは、価値により、サービスレベルを上げる
ことにより、優先順位付けが成され、需要が増大すると所望の品質を達成する。
これは一定のサービス品質での価格変更に等しい。低い価値のバイヤーは、送信
レートを低下させ、彼らのうちの一人が承認可能な価格で承認可能なアプリケー
ション性能を提示する場合、最終的にはプレミアムサービスの使用を放棄するだ
ろう。
【0277】 リソース管理エージェントの動作についての一つの特定の実施例に従って、入
札の自己規制について更に詳細を説明する。
【0278】 1.各サービスレベル(G、S、B)について、例えば、ECN、Ping試験
、パケット損失、およびフロー当たりスループット等の一種類以上の測定基準に
よりネットワークの性能を試験する。
【0279】 2.各アプリケーション(X、Y、Z、例えば、声、ゲーム、適応可能ビデオ)
について、各サービスレベルのネットワーク性能基準に基づく性能予測を導く。
アプリケーションに相応しい測定基準でのアプリケーション性能測定。
【0280】 3.各サービスの予測性能を用いて、最も好ましいアプリケーションを決定する
。つまり、バイヤーの初期設定テーブルに基づくネットワークサービスレベル対
である。表中のこれらの予測性能レベルは、リソース管理エージェントにより継
続して更新される。
【0281】 4.アプリケーション出力に関するアクション、およびネットワークサービス選
択が、最上のオプションを実施するために成される(これは最大送信レートを設
定すること、トラヒックが適切にマーキングされることを含む)。
【0282】 5.短時間tの間、予測性能が達成されている場合、直接評価するため周期的に
アプリケーションの性能を試験する。アプリケーション性能が所望のレベル以下
である場合には、または所望のレベル以下になりそうなことを示す兆候がある場
合には(7)へ行く。アプリケーション性能が時間tの後でもまだ可能な場合は
(6)へ行く。
【0283】 6.現在のレベルより低価格のサービスレベルのための予測アプリケーションの
性能が少なくとも現在のアプリケーション性能と同じであるか? YESなら(
3)に行く。でなければ(5)に行く。
【0284】 7.可能なら、予測アプリケーションの性能が少なくとも現在のサービスレベル
のアプリケーション性能を維持するための必要性能と同程度の良好さを持つ次候
補のより高い優先度のサービスへ行く。そのサービスは初期設定テーブルにより
指示される最高限度価格内である。次いで(5)へ行く。可能でなければ、(3
)へ行くが、少なくとも失敗したばかりのそれと同じくらい高いアプリケーショ
ン性能を有する初期設定テーブルのすべてのオプションを除去する。すなわち、
以下を条件とする。短時間tの間、プレミアムサービスが利用可能でなく(例え
ば、ベストエフォートを送る、または利用できないメッセージを送る)、かつ、
より低いアプリケーション性能を有するオプションが初期設定テーブルにより指
示されるようなアクションをまだ取らないなら、最低アプリケーション性能オプ
ションまたは正当として扱われるオプションだけを伴って(3)へ行く。
【0285】 注意すべきは、マーカーは、初期設定テーブルの使用に影響を与えるので、性
能についての過去の記録を設定する必要があるということである。
【0286】 アプリケーション性能試験が、ネットワーク性能について、およびアプリケー
ションプラットフォーム性能について、別々に試験可能である場合の変形。
【0287】 7.(代替) 7.1.(5)での試験がネットワーク性能の不完全さを示した場合は、これが
、ネットワーク条件に基づく現在の予測アプリケーション性能と一致しているか
どうかチェックする。一致していれば、(3)に行く。さもなければ、所与のネ
ットワーク性能から導き出された予測アプリケーション性能を、或る量/百分率
(各種アルゴリズムが適用できる)だけ割り引き(再校正する)、(3)へ行く
【0288】 7.2.(5)での試験はネットワーク性能の不完全さを示さないが、それにも
関わらず、アプリケーション性能が不完全な場合は、(3)に行く。しかし、現
在の宛先IPアドレスがアクティブユーザープロファイルと関連している限り、
そのIPアドレスとの通信に失敗したアプリケーションと少なくとも同じ位高い
アプリケーション性能を伴う初期設定テーブルの全オプションを消去する。
【0289】 7.3.周期的に、所与のネットワーク性能データについてのアプリケーション
性能予測を既定値にリセットする。または代替として適切なアルゴリズムを用い
てそれらを増加させる。これは7.1の下方傾向とは逆に予測値に上方傾向を生
み出す。
【0290】 注意すべきは、隣接するサービスレベル間の好ましくない振動を防ぐことであ
り、ある形のヒステリシスが用いられるべきである。例えば、ステップ6で、ス
テップ3へ行く決定は、より低いレベルで測定されたネットワーク性能が、所望
のアプリケーション性能を維持するために、予測される要求ネットワーク性能よ
りも、例えば15%良好な既定のマージンを持つ場合だけ成される。代替として
、ネットワークは、異なるサービスレベル間の過度の変化を最小化するために、
任意のサービスレベル内の新規データフロー上のある種の罰金を課すことができ
る。例えば、新規フローの課金を負わせない等、すなわち、MBPを新規フロー
に適用すると、これは急速に標準価格に低下するか、または短い初期期間にわた
って、新規フローの派生的な更に悪いサービスレベルを最初は課すことになる。
しかし、これらの最後の3つのオプションは、ネットワークが実行する必要があ
るデータフロー監視の複雑さが著しく増大するという不利な面を持つ。
【0291】 全般的な変形 上記の実施例は、概ね、分離したハードウエア内の入札ルーターにより実行さ
れる機能を、帯域幅ブローカおよびゲートコントローラにより実行されるそれら
へ設置した。しかしこれらの機能は、多数の異なるハードウェアの組み合わせで
実行できる(例えば、サーバー、強化されたルーターまたはゲート制御装置等の
単一処理装置内のすべて)。
【0292】 第1の実施の形態では、スポット価格が下がった場合でも、より高い品質のサ
ービスへアクティブ入札のグレードを上げるようなアクションは取られなかった
。しかし、スポット価格がそれを許すほど低下した場合には、かかるグレードア
ップが実行されることが予想される。
【0293】 最終ポイント 1.入札初期設定の設定値 1.1 コストと他の因子に依存する所望の量のリソースに関する入札初期設定
または全体初期設定の事前格納設定を有することが、第1と第2の実施の形態で
説明したように、ユーザーまたはコンピューターアプリケーションが特定のクラ
スの通信を実行しようと要望する場合、または第2の実施の形態により、ユーザ
ーが自動的にネットワークにより交渉されるコスト共有を要望する場合の、自動
的な使用を可能にする。
【0294】 1.2 上記1.1との組合せで、入札初期設定の事前格納設定を有することが
有用である。なぜなら、それは適用される通信クラスについての単一入札初期設
定の生成を可能とするからである。
【0295】 1.2.1 多くのネットワーク条件。
【0296】 1.2.2 多くの異なるネットワークでは、彼らの間に、異なるネットワーク
条件、異なる利用可能サービス、および異なる価格体系を有する。これは例えば
、異なるが唯一であるネットワークを越えて到達する同じクラスのユーザーへの
多くの異なる送信のサポートへ適用できる。あるいは、例えば、ネットワークサ
ービスの動的選択へ適用でき、そこでは、ユーザーまたはユーザークラスとの通
信のために使用するネットワークサービスの選択がある。
【0297】 入札初期設定は従って、次の利点を持つ。
【0298】 a) 異なる条件の下で、ユーザーの好む通信品質を交渉するための簡単で高速
な使用法。
【0299】 b) 多くのネットワークを有し、自動的に交渉を達成する実用的な手段、およ
び、多くのネットワークを越えて到達するユーザーと通信の品質を購入する実用
的な手段。そうでなければ、サービスの知識、すべての可能なネットワークにつ
いての価格設定の方針、および、いつでも所与の通信クラスに対して最も適切な
サービスを選択する複雑な手順が必要となろう。
【0300】 注意すべきは、これは、ネットワークが何らかの動的なリソース価格設定を適
用するかどうかの利点を有することである(帯域幅ブローカによる使用のための
第1の実施の形態に関して説明した特定システムは言うまでもない。このシステ
ムはどんな場合でも固定価格で動作できる)。すなわち、下記の一つを用いるネ
ットワークからのサービス品質の交渉に適用する提案された概略図からの一般的
な利点がある。
【0301】 a. 上記実施の形態で説明した入札プロトコル。
【0302】 b. 任意の他の正式な交渉または信号化処理。
【0303】 c. (i)通信サービス利用可能性および価格設定、および(ii)ネットワー
クと、サービスバイヤーの代わりにデータ送信および/または受信に責任を持つ
サーバーとの間の必要な承認管理、のための特別編成。
【0304】 この利点は以下により著しく強化される。
【0305】 1. 最終ユーザーとキャッシュサーバー間の通信に対する入札サポート能力(
下記2参照)。
【0306】 2. バイヤーからの限られた情報に基づくバイヤーに代わって入札を生成する
能力(下記3参照)。
【0307】 2.キャッシュ環境での入札 上記の第1または第2の実施の形態の代表的使用例は、図1で示されるような
最終ユーザーとウェブサーバー間の通信のためのアクセスネットワークの品質サ
ービスを交渉するためである。コンテンツと完全なウェブアプリケーションは、
図1に示されるように「ラスト1マイル」ネットワークに隣接して割付けできる
が、更に一般的な場合は、アプリケーションが遠隔地のホストサイトでホスティ
ングされるということであり(汎用インターネットまたは、図1のサーバーファ
ームとアプリケーションホスト間の個人的ネットワーク編成を経由してアクセス
される)、その場合には、図1に示される一種のサーバーファームでキャッシュ
される、ネットワーク品質の影響を受けやすいより多くのデータを伴う。普通は
、ユーザーログオンおよび、アプリケーションの類似局面は、遠隔ホストとの通
信を必要とする。
【0308】 この、更に一般的な場合には、アプリケーション所有者は、グローバルまたは
たぶん地域的な正当使用権をもつユーザークラスとコンテンツクラスについての
入札初期設定ができるという利益を享受できるだろう。これは以下により達成さ
れる。
【0309】 1.「ラスト1マイル」ネットワークへ隣接するサーバーファームのサーバーで
、適切な内容を添えて入札初期設定テーブルをキャッシュすること(すなわち、
帯域幅が幾らで、どんな品質の通信であるかを設定するテーブルは、異なる最高
限度価格の選択のために確立されるべきである)。
【0310】 2.この発明の入札プログラムのためのある範囲の手段を以下へ提供すること。
【0311】 a.初期設定テーブルを、特定設定またはコンテンツ種類の送信のための特定の
サブのテーブルと一体にする。
【0312】 b.IPアドレスを、認識されたユーザークラスと一体にする。
【0313】 3.追加の入札情報の価値 第1から第5の実施の形態において、帯域幅ブローカは、帯域幅の降順で(ま
たは別のサービス品質測定基準で)ユーザーの入札を処理する。多くの場合、こ
れは帯域幅ブローカが、入札者の利益を最大にするために行動することを明白に
保証する。しかし、利益が、例えば、第1から第8までの実施の形態の帯域幅ブ
ローカによるか、または入札テーブルの事前処理をする入札プログラム(別の言
い方では、入札エージェント)によるこれまで以上の、行動の基となる情報を、
入札に組み入れることにより得られる場合があり、特に、価格設定と帯域幅仲買
が、これまでの実施の形態を参照すると上記の帯域幅ブローカ要素として実行さ
れるだけではない場合である。
【0314】 特に以下の4つの機能は価値がある。
【0315】 a)オプション群の初期設定の明示的な順序の使用。これは適切な順序の入札の
処理を可能にする。すなわち、 a. 順序は、2つ以上の品質の測定基準が使用されているので、そうでなくと
も不確定である(例えば、70msの遅延未満で700kbpsと、100ms
遅延未満で1000kbpsとの間の選択)。
【0316】 b. 入札は、別の価格ではない或る価格で、選択サービス種類によりサポート
される幾つかのフローを有する価値フロー集合から生まれる。実施例は、複数の
サービス品質ネットワークのシルバーサービスに対する入札テーブルである(上
記の表10)。この場合、入札はユーザー利益を表さず、単に、シルバーサービ
ス自体の価格へ付加する情報(または仮定)に基づく品質レベル間のフローを切
換えるときに成される判断を伴う、価格に対する一組の応答にすぎない。
【0317】 b)サービス利用可能性の変更に直面して、入札テーブルを用いた正しい価格キ
ャップの計算目的に対するユーザー利益を推定できることを示すためのマーカー
の使用。このマーカーは、テーブルがユーザー利益の真の反映であったというこ
とをまず示すだろう。そして、受信する入札プログラムまたは帯域幅ブローカに
、ユーザーにほのめかされた利益に基づいて適切な入札またはサービス選択を構
築する認可を与えるだろう。機能は、等価値ではあるがサービス品質パラメータ
は異なるサービスオプションの場合でさえ適用できる。入札テーブルは、ユーザ
ーの初期設定の順序を示すことができる(解の不確定性問題を避けるために)。
入札プログラム受取人またはブローカは次いで、等価格キャップを有する2つ以
上の隣接入札があるかどうかを書き留める(購入したユニットは異なるだろうか
ら、ユニット価格ではなく総消費で表す)。プログラムはすべてのかかる等価性
から、ユーザー利益がこれらの場合に等しいことを推定する。従って、それは、
サービスオプションに制限がある場合に、いずれかのサービスに対する適切な入
札を構築できる。それは計算目的のために、すべてのサービスが利用可能であり
、等しい利益のサービスが利用可能であるという仮定によりこれを行う(例えば
、下記最終ポイントの4を参照)。
【0318】 c)その異なるフローに信号を出すインジケータおよび関連処理は、価値を持つ
ために必要な同時サポートとして処理されるべきである。実施例は、ストリーミ
ングビデオアプリケーションのオーディオチャネル、ビデオチャネル、およびア
プリケーション制御チャネルであろう。入札プログラムまたはブローカはこうし
て、例えば、少なくとも、各サービス種類についてオプションのサービス最低保
証性能が、かかるサービスについて指示された価格制限内で利用できた、という
場合にだけ入札を続行するよう命令される。別の実施例は、それぞれのフローに
対する性能の好ましい関連性であろう(すなわち、組合せの範囲はどこまで許容
されるか)。次いで、ユーザーはフローの組合せに対する価値に入札でき、入札
プログラムまたはブローカは、異なるフロー種類間で適切な入札価格を割付ける
ことにより、最高価値の組合せを見付けるよう探し求める。これは、複数ノード
全体で正当な最高帯域幅の解を求めるためにアナログ式で成されよう。
【0319】 4.簡単なアルゴリズムによる階層的入札の実施例/より高いレベルの入札の自
動化処理 第4の実施の形態は、2つのネットワーク間の中間点へ(または、から)アク
セスするリソースのための、2つのアクセスネットワークのそれぞれへの入札に
制限された最終ユーザーによるリソースのための入札を有するサービス階層の場
合を説明する。不変のものとしてのアクセスネットワーク間のバックボーンリソ
ースの瞬間的な取扱いは、かかるリソースが、結局は、アクセスネットワーク所
有者の中期制御の下にあり、彼の領域内にあるとして取扱われるということを意
味する。これは、アクセスオペレータが、マルチノード、単一領域の解を実行す
るか、またはより高いレベルのオペレータの中間点へアクセスする所与の割付け
内のすべての最終ユーザーへ利用可能なリソースの有用な代理測定基準を持つか
のどちらかを、更に実行可能にさせる。すなわち、トラヒックが、受取人のアク
セスネットワークに事実上受け渡されるポイントである。特に、各アクセスネッ
トワークが、彼の制御の下で、利用可能リソースの単一で代理の測定基準を用い
る場合には、端から端までのサービス品質は、既に説明したように帯域幅ブロー
カの2ノードバージョンにより交渉できる。これは、経路中のすべてのノードで
の最上の解、およびその解に続く安定性の素早い同定の大きな助けとなる。なぜ
なら、経路中の各ノードでの需給均衡価格を見付ける試行が不要となるからであ
る。代替の広域解は、経路に沿って各関連ノード間で分割されるべきユーザーの
入札値段を必要とし、あるノードでの条件の変更がすべてのノードへの入札を変
化させるので、満足すべき解を見出すのが、時間とリソースの消費であり、かつ
本質的に不安定であるという結果を伴う。それはまたフロー毎の入札と仲買手数
料が、すべての通信経路に沿って可能でなければならない解を意味する。階層的
なこの実施の形態では、これを必要とせず、従って、彼らが更に大きな対象範囲
で実行できるようにする。そして、入札者に関係するネットワークの入口と出口
を除いてアクティブな入札を避けるよう探す。
【0320】 バックボーンネットワークは、大容量と高レベルの性能で動作するので、バッ
クボーン内の個々のフロー毎に品質制御を正確に実施するのは可能ではないし、
また経済的ではなく、数千、数百万毎の異なるフロー市場の需給均衡アクティビ
ティや、多数の異なる広域リソース群の間でほとんど確実にその価値を分配する
こととなるとなおさらである。従って、どんなバックボーンの動的リソース管理
であっても、高レベルの集合体で実行する必要がある。
【0321】 第4の実施の形態の詳細を参照してこの実施例に従ってみる。第4の実施の形
態を参照して、すでに与えられた実施例において、ユーザー11がどのようにし
て入札するかを示す。ユーザー12への送信を事実上2ノードの解決法で、第1
に、ISP Eのネットワーク(ISP Bの制御下にある)の中間点へ到達する
ための代理リソースへのアクセスを用いて行う。第2に、ISP Eのネットワ
ークの中間点からユーザー12(ISP Dの制御下にある)へ、かかる別のリ
ソースへのアクセスを用いる。この目的のために、ISP Bは、彼のネットワ
ークからISP Eのネットワークの中間点へのリソースの固定容量を用いる。
【0322】 ISP Eがその顧客に動的ネットワーク容量を提示する場合を考えると、I
SP Bはこのリソースの余裕のある使用の推定値段を監視できる。特にISP
Bは、彼が、Eのサービスの現在スポット価格に、必要な付加コストと許容でき
るマージンを加えたものに基づくスポット価格を提示した場合、どれ位の需要が
あるかを連続的に監視できる。彼はまた、かかるサービスと収入発生の現在レー
トの提示から彼への収入の違いが判る。彼は次いで、これと他の情報に基づいた
Eのリソースについての入札ポリシーに到達する必要がある。この情報だけを用
いて、彼は上記のように、短期のマージン(直接コスト未満の総収入)を最大に
するための入札初期設定テーブルを引き出すことができる。彼が制約のない独占
主義者でない限り、彼はこれを実行しそうにない。もっとありそうなのは、彼は
、目標マージン、等価サービスに対する現在の市場価格により、および/または
、価格または第1初期設定の拒否レートのいずれかまたは両方に関しての中期性
能に関する顧客への説明または義務により導かれるであろう。
【0323】 ISP Bが動的価格を目指している場合には、動的価格は彼に収入の50%
のマージンを与え、彼は連続的に、ISPのネットワークの中間点への再販売ア
クセスに対する彼の現在の価格、市場需給均衡価格と、そのサービスの卸価格に
適切な目標利益幅を加えたものと、比較できる。ISP Bのスポット価格が、
卸価格に利益幅を加えたものを越える場合には、彼は原則として、Eの現在のス
ポット価格で、彼らの入札の監視からユーザーによる要望として示される帯域幅
量に入札でき、そして、最高容量入札が失敗の場合には、より高い価格(示され
た最終ユーザー需要に従って)でより少ない帯域幅量に入札できる。 しかし、ISP Bはかかる危険を冒すだけではなく、Eのネットワークへの
リソース価格と容量へ変更することによりマルチノード入札へ不安定さも導入す
るということを考慮する必要がある。それゆえ、彼は彼の顧客からの現在の需要
が、彼が購入する卸売り帯域幅の変更に値する程十分安定であるということの確
立に努める。そして、彼のユーザーの接続の変化より長い時間フレームを越える
かかる変化をさせるよう努める。例えば、彼が、彼のユーザーと6秒間動作して
いるかもしれない間に、ISP Eから購入する帯域幅の5分以上の期間を扱う
方が有利かもしれない。
【0324】 従って、最低限でも、ISP Bは、最後の5分間を越えるスポット価格(提
示された)をISP Eの価格に利幅を加算したものと比較する。代替として、
例えば、彼は最後の3つの5分間を越えるこれらの価格の移動平均を取るかもし
れない。更に、変更する前に最低しきい値によっては越える価格の差を必要とす
る方が有利かもしれない。これは、Eによる価格変更によるか、またはBのネッ
トワークの価格低下により獲得された特別帯域幅の急な戻し入れがある場合を減
らすべきであるという有利さを持つ。ISP Eが最低入札価格を操作している
場合には、ISP Bは、サービスの安定さを提供するためにそれに頼るかもし
れない。特に入札の変更が最低入札価格の使用にトリガーをかける場合には、I
SP Bがその変更に効力を持たせるために、示された入札の著しい変更を必要
とするなら、有利である。
【0325】 それで、かかる編成の一実施例は、第1のBB97で仲買されたリソースのス
ポット価格と最低入札価格を維持することに加えて以下の手順を用いるBを有す
る。
【0326】 1.ISP Eからのリソース購入のための最後の3つの5分間のそれぞれにつ
いて、注、顧客からの入来入札から、要求される帯域幅は、 a.Eの価格に適切な利益幅 b.(a)の20%を超える c.(a)の40%を超える d.(a)の60%を超える 2.以下より低いときの指示された入札を計算する a.3周期を超える関連価格の加重平均と結び付けられた各価格での需要の加重
平均 b.直近の3つの需要と価格状況 3.結果が、供給される現在容量での提示価格の低下があるにちがいないという
示唆がある場合、指示された入札を直ちに実施する。さもなければ、現在の供給
された容量についての指示された入札が(あるいは、書き込みを経た暗黙の入札
)、最低入札価格を15%超える場合のみ、指示された入札を実施する。さもな
ければ、ISP Bの入札テーブルは変更しないままとする。
【0327】 代替の手順は以下の実施例により説明される。ここでBは、Bにより彼の顧客
に販売される帯域幅のコストとして、EによりBに課されるコストの2倍の目標
を持つ。
【0328】 1)特定の時間で、Bは、Eを通り抜ける経路上の帯域幅に対して顧客に$5/
Gbps/hのスポット価格を課している。しかし、EはBに$1.5/Gbp
s/hのMBPとともに、$1/Gbps/h(スポット価格)を課しているに
すぎない。
【0329】 2)Bは、その顧客へのその現在のスポット価格が、その目標価格と実質的に異
なるかどうか(例えば、±20%)を見て試験する。この場合には、Bは、顧客
への現在のスポット価格($5/Gbps/h)>目標価格(2×$1.5/G
bps/h ×1.2)を判定し、そうなることを判定する(注意すべきは、M
BPが目標価格を計算するときに用いられることである。なぜなら、Bが成功裏
に新規入札を提出する場合、これは彼が最初に課されるものであるから)。
【0330】 3)異なる価格での彼のオプションを判定するために、Bは、Bにより課される
異なる処理で、Eを通る経路に沿う帯域幅についての彼の顧客からの需要を試験
する。すなわち、本実施例では、Bは、1.5、2、3および4$/Gbps/
hで需要について試験し、更に$5/Gbps/hで需要を知るために試験し、
次いでBは、1.5、2、3、4および5$/Gbps/hでの集合体における
彼の顧客の需要に対応する各価格で要求される量を伴って0.75、1、1.5
、2および2.5$/Gbps/hで入札オプションを生成する。
【0331】 彼が、特定種類の送信(例えば、送信されるデータクラスおよび、データの受
信者および/または送信者のクラスにより判定される)のためのネットワーク上
のデータ送信のための各種サービス品質レベルにある、と考える利点を示すポリ
シーまたは初期設定テーブルを設定しているネットワークサービス(例えば、コ
ンテンツプロバイダ)の、各潜在的購入者にとっての一つの概略の利点は、この
情報が、ネットワーク構成の上位当事者に渡され、そして他の当事者が、どれほ
ど多くのリソースを、そして幾らのコストで、試行して確保すべきかを判定する
のを助けるために用いられる、ということである。これは、関与するネットワー
クの正確な動作が未知である場合でも、最も価値があるトラヒックにリソース割
付けをするための、安定な解決を提供することを容易にする。
【0332】 全体の注釈 上記の実施の形態は、かなり複雑なネットワーク設定を参照して説明された。
そこでは、ネットワークは、過密状態のリソースを割付ける試みを一つの方法ま
たは別の方法で捜し、それにより、最も価値のあるトラヒックが、価値の少ない
トラヒックに優先して実行される。しかし、ネットワークが余り賢くなくても、
帯域幅ブローカのそれと等価のメカニズムは、固定価格で単純な早い者勝ち承認
管理基準に基づいてリソース割付けをするために提供されるだろうか? かかる
場合には、入札創生の、かつ知的な入札のメカニズム提供に依然として価値があ
る。なぜなら、それらが用いられる環境(例えば、インターネット)は、不均一
な環境だからである。事前設定を可能とし、ネットワーク上の各種送信によって
変わる価値をネットワークまたは他の当事者に示すことを可能とすることは、ネ
ットワークサービスのコンテンツプロバイダまたは類似の購入者にとって有用で
ある。
【0333】 第2の実施の形態では、3種類のサービスが規定される実施例だけを与えるに
すぎない。しかし、これは可能とするものの全てではない。例えば、上記に示し
たもの以外の別のサービス基準があり、サービスは2個以上の定義パラメータで
規定される(例えば、最大70msの待ち時間および最大3%のパケット損失)
【0334】 第4の実施の形態で、Eのネットワークの中間点にアクセスする必要があるリ
ソースの組合せに対する代理価格が参照されている。これは、オペレータが、こ
の目的のために、ユーザー利用可能なリソースの単一代理測定基準を用いるとい
う概念、および代理測定基準により表されるリソースの集約へのアクセスのため
に、実際のスポット価格と最低入札価格を確立するという概念を表す意図を持っ
ている。
【0335】 上記の実施の形態は、通信ネットワークのリソース割付けのための装置と方法
に関連している。しかし、本発明はまた、上記方法のすべてを実行するためのソ
フトウエアに適用可能である。例えば、磁気媒体等の、適当な媒体に格納される
か、または、サーバーやルーター等の、処理装置のメモリー内に格納される。ソ
フトウエアは、例えば、インターネット等の、データ通信ネットワーク上の信号
として運ばれてもよい。ソフトウエアは、ソースコード形式または、完全にまた
は一部がコンパイルされた形式であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、制限付きデータリンクを介して相互に通信する多数のコンピュータ端
末を備えるコンピュータネットワークの概略図であり、
【図2a】 図2aは、制限付きデータリンクの帯域幅に入札への操作中および操作後の、
図1に示すコンピュータ端末間のデータフローを説明するフロー図の一部を示し
【図2b】 図2bは、図2aで説明するフロー図の残り部分を示し;
【図3】 図3は、図1に示すコンピュータネットワークの一部を形成するウェブサイト
ホストサーバーの主要構成要素を説明するブロック図であり;
【図4a】 図4aは、図3に示すウェブサイトホストサーバーの一部を形成する入札プロ
グラムのフロー制御の一部を説明するフロー図であり、
【図4b】 図4bは、入札プログラムの残り部分のフロー制御を説明するフロー図であり
【図5】 図5は、入札ルーターホストサーバーの主要構成要素を説明する概略図であり
【図6】 図6は、入札ルーターホストサーバーの一部を形成する入札ルータープログラ
ムの基本構成要素を説明する概略図であり;
【図7】 図7は、図6に示す入札ルータープログラムの一部を形成する入札メッセージ
処理モジュールのフロー制御を説明するフロー図であり;
【図8】 図8は、図7で説明した処理ステップの一部を形成する、入札者の取引ステー
タス評価に関わる処理ステップを説明するフローチャートであり;
【図9】 図9は、図6で説明した入札ルータープログラムの一部を形成する、帯域幅ブ
ローカの通知処理モジュールの処理ステップを説明するフローチャートであり;
【図10】 図10は、帯域幅ブローカーホストサーバーの主要構成要素を説明する概略図
であり;
【図11】 図11は、図10で説明した帯域幅ブローカーホストサーバーの一部を形成す
る帯域幅ブローカープログラムの基本構成要素を説明するブロック図であり;
【図12a】 図12aは、図11に示す帯域幅ブローカの一部を形成する新規入札メッセー
ジモジュールの初期処理に関わる処理ステップの一部を説明するフローチャート
であり;
【図12b】 図12bは、新規入札メッセージモジュールの初期処理の残り部分の処理ステ
ップを説明するフロー図であり;
【図13a】 図13aは、図11で説明した帯域幅ブローカの一部を形成する旧入札モジュ
ールの処理に関わる処理ステップの一部を説明するフロー図であり;
【図13b】 図13bは、旧入札モジュールの処理に関わる処理ステップの別の部分を説明
するフロー図であり;
【図13c】 図13cは、旧入札モジュールの処理に関連する残り部分の処理ステップを説
明するフロー図であり;
【図14】 図14は、需要ユニット当たりの価値が需要に影響を与える様子を説明するプ
ロット図であり;
【図15】 図15は、需要ユニット当たりの価値が、潜在需要に対して変動する様子を説
明するプロット図であり;
【図16】 図16は、短期流動性に何らの変化もなく、需要ユニット当たりの価値が、潜
在需要の変化の結果として変化し得る様子を説明するプロット図であり;
【図17】 図17は、固定価格での瞬間需要が、正規分布を持つ平均需要に対して変化す
る様子を説明するプロット図であり;
【図18a】 図18aは、図11に示す帯域幅ブローカの一部を形成するMBP、SP、M
EC決定モジュールに関わる処理ステップの一部を説明するフロー図であり;
【図18b】 図18bは、MBP、SP、MEC決定モジュールにより使用される処理ステ
ップの別の部分を説明するフロー図であり;
【図18c】 図18cは、MBP、SP、MEC決定モジュールにより使用される処理ステ
ップの別の部分を説明するフロー図であり;
【図18d】 図18dは、MBP、SP、MEC決定モジュールにより使用される処理ステ
ップの別の部分を説明するフロー図であり;
【図18e】 図18eは、MBP、SP、MEC決定モジュールにより使用される処理ステ
ップの残り部分を説明するフロー図であり;
【図19】 図19は、図1に示すコンピュータネットワークの一部を形成するゲートコン
トローラの主要構成要素を説明するブロック図であり;
【図20】 図20は、図1で説明するコンピュータネットワークの一部を形成するパーソ
ナルコンピュータの主要構成要素を示すブロック図であり;
【図21a】 図21aは、図20で説明するパーソナルコンピュータにより形成される処理
ステップの一部を説明するフロー図であり;
【図21b】 図21bは、図20で説明するパーソナルコンピュータが実行する処理ステッ
プの残り部分を説明するフロー図であり;
【図22a】 図22aは、コスト共有機能モジュールが実行する処理ステップの一部を説明
するフロー図であり;
【図22b】 図22bは、コスト共有機能モジュールが使用する処理ステップの残り部分を
説明するフロー図であり;
【図23a】 図23aは、ウェブサイトホストサーバーが実行する処理ステップを説明する
フロー図であり;
【図23b】 図23bは、ウェブサイトホストサーバーが使用する処理ステップの別の部分
を説明するフロー図であり;
【図23c】 図23cは、ウェブサイトホストサーバーが使用する処理ステップの残り部分
を説明するフロー図であり;
【図24】 図24は、2つの制限付きデータリンクを介して相互に通信する多数のコンピ
ュータ端末を備えるコンピュータネットワークの概略図であり;
【図25a】 図25aは、制限付きデータリンクの帯域幅への入札操作中、およびその後の
、図24に示すコンピュータ端末間のデータフローを説明するフロー図の一部を
示し;
【図25b】 図25bは、図25aで説明したフロー図のさらに別の部分を示し;
【図25c】 図25cは、図25aで説明したフロー図のさらに別の部分を示し;
【図25d】 図25dは、図25aで説明したフロー図の残り部分を示し;
【図26】 図26は、図25のコンピュータネットワークの一部を形成する帯域幅ブロー
カの基本構成要素を説明するブロック図であり;
【図27a】 図27aは、図26の帯域幅ブローカの一部を形成する分配プログラムが実行
する処理ステップの一部を説明するフロー図であり;
【図27b】 図27bは、分配プログラムが使用する処理ステップの残り部分を説明するフ
ロー図であり;
【図28a】 図28aは、図25に示すコンピュータネットワークの構成要素である帯域幅
ブローカが、SPおよびMBPの再審をいつ実行すべきかを決定するための処理
ステップを説明するフロー図であり;
【図28b】 図28bは、図29aで説明するフロー図の残り部分を説明するフロー図であ
り;
【図29】 図29は、多数の制限付きデータリンクを介し、かつ3つの異なる領域を介し
て2台のコンピュータ端末が相互に通信するコンピュータネットワークの概略図
であり;
【図30】 図30は移動電話ネットワークを説明するフロー図であり;
【図31】 図31は、ローカルエリアネットワークを介して4件のネットワークサービス
潜在購入者へ接続されるネットワークの概略図であり、ここでネットワークはネ
ットワーク使用コストを制御して、ネットワークを通過する通信量によって蒙る
遅延レベルを、最大遅延しきい値以下に維持する。
【図32】 図32は、図31と類似のネットワークの概略図であり、2種類以上の保証サ
ービス品質、すなわちサービスレベルをネットワークがどのようにして提供する
かを示す。
【図33】 図33は、複数のネットワークが、ネットワークサービス潜在購入者のための
通信を搬送する上で、直接の競合状態にあるネットワーク編成の概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ディビッド・シンクレア・ファーガソン 英国,CB2 5GG,ケンブリッジシャ ー州,ハーストン,ハーストン ミル,サ イエンティフィック ジェネリクス リミ テッド内 (72)発明者 ラッセル・ジョン・ハガー 英国,CB2 5GG,ケンブリッジシャ ー州,ハーストン,ハーストン ミル,サ イエンティフィック ジェネリクス リミ テッド内 (72)発明者 ネイル・フィリップ・パーシー 英国,CB2 5GG,ケンブリッジシャ ー州,ハーストン,ハーストン ミル,サ イエンティフィック ジェネリクス リミ テッド内 (72)発明者 レベッカ・ブロウ・ホイル 英国,CB2 5GG,ケンブリッジシャ ー州,ハーストン,ハーストン ミル,サ イエンティフィック ジェネリクス リミ テッド内 (72)発明者 ペーター・ケリー 英国,CB2 5GG,ケンブリッジシャ ー州,ハーストン,ハーストン ミル,サ イエンティフィック ジェネリクス リミ テッド内 Fターム(参考) 5K030 GA08 GA19 HB08 KA04 LC09

Claims (80)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共有リソースのアクセスまたは利用システムであって、以下を備える: 共有リソース; 或る量の共有リソースへアクセスしまたは使用するよう動作可能な複数の装置
    ; 一台以上の前記装置から、前記装置が使用を望む前記共有リソースの一つ以上
    の所望量指示と、前記装置が、前記共有リソースの前記所望量または前記各所望
    量のために支払う用意がある金額との指示を入手するための手段; 一ユニット量の前記共有リソースにアクセスしまたは使用するために現在コス
    トにアクセスしまたは判定するための手段; 前記装置または前記各装置が、その指示と前記現在コストに従ってアクセスし
    または使用できる前記共有リソースの量を判定するための手段;および、 前記装置または前記各装置がアクセスしまたは使用できる前記共有リソースの
    前記量を、前記装置または前記各装置に知らせるための手段。
  2. 【請求項2】 前記共有リソースが、異なる特性および/またはユニット量当たりのコストを
    有する複数の異なる種類のサブリソースに分割される、 請求項1によるシステム。
  3. 【請求項3】 前記共有リソースは、通信ネットワーク上で信号を送信している間に要求され
    るリソースである、 請求項1または2によるシステム。
  4. 【請求項4】 前記共有リソースが、前記ネットワークの2人以上のユーザー間の通信ネット
    ワーク上の、帯域幅、通信ネットワークに接続される共有処理装置の処理パワー
    ;または通信ネットワークへ接続されたデータ格納装置内のデータ格納容量;あ
    るいはこれら3種類のリソースの任意の組合せ;のうちの一つである、 請求項1、2または3によるシステム。
  5. 【請求項5】 前記各指示が、前記リソースの前記所望量または前記各所望量に関わる前記リ
    ソースの品質測定基準と、前記装置が前記量に対して支払う用意がある金額とに
    関する指示を更に含む、 上記請求項のいずれかによるシステム。
  6. 【請求項6】 前記品質測定基準が、最小許容待ち時間または往復パケット遅延;パケットジ
    ッター最小レベル;最低保証連続帯域幅スループット;またはネットワーク性能
    の別の測定基準;のうちの一つである、 請求項5によるシステム。
  7. 【請求項7】 前記各指示が、複数の入札オプションを並べる初期設定テーブルを備え、各入
    札オプションは前記リソースの要求量および関連する最高限度価格を含む、 上記請求項のいずれかによるシステム。
  8. 【請求項8】 前記初期設定テーブルが、コンテンツの種類にそれぞれが関わる複数の入札オ
    プション群を備え、よって、異なる入札オプション群を異なる種類のコンテンツ
    のために用いて送信できる、 請求項7によるシステム。
  9. 【請求項9】 前記初期設定テーブルが複数の入札オプション群を備え、各群はユーザークラ
    スと関連付けられ、それにより、異なる入札オプション群を、データを送受信す
    る異なったユーザークラスのために用いることができる、 請求項7によるシステム。
  10. 【請求項10】 前記初期設定テーブルが複数の入札オプション群を備え、各群はアプリケーシ
    ョンの種類に関連付けられ、よって、異なる入札オプション群を、前記装置が取
    り付けられているネットワーク上に送信されるデータを制御する異なった種類の
    アプリケーションのために用いることができる、 請求項7、8または9によるシステム。
  11. 【請求項11】 前記初期設定テーブルが、前記入札オプションのための明示的な初期設定順序
    を含む、 請求項7によるシステム。
  12. 【請求項12】 前記初期設定テーブルが、一群以上の入札オプションを備え、各群は、前記リ
    ソースの要求量およびその量に対する提示価格を並べる複数の入札オプションを
    含み、よって、前記各入札オプション内の前記リソースのユニット当たりの前記
    提示価格が、前記次に安い入札オプションから前記それぞれの入札オプションへ
    移るときの前記リソースの前記量の差で除した前記装置の利益の差に等しく設定
    される、 請求項7から11までのいずれかによるシステム。
  13. 【請求項13】 前記初期設定テーブルは、前記入札テーブルが、前記入札オプション内に含ま
    れる前記各リソース量の前記装置への前記利益を反映することを指示するマーカ
    ーを含む、 請求項7から12までのいずれかによるシステム。
  14. 【請求項14】 前記初期設定テーブルは、或る量の前記リソースに対する一件以上の異なる要
    求が、成功している一件の要求と関わる前記利益が他の関連する前記要求または
    前記各要求の成功に依存するような、何らかの方法に関連しているという指示を
    含む、 請求項7から13までのいずれかによるシステム。
  15. 【請求項15】 第1ネットワークおよび前記第1ネットワークに接続される第2ネットワーク;
    前記装置または前記各装置により要求される前記共有リソースの一部として、一
    台以上の前記装置へのオンワード販売のための前記第2ネットワークから、或る
    量の第2ネットワーク共有リソースを購入するための購入手段を含む前記第1ネ
    ットワーク;および、前記装置または前記各装置からの前記指示に基づいて、前
    記装置または前記各装置が所望する前記共有リソースの複数の異なるコストで、
    前記共有リソースに対する需要の前記集合量を評価するための手段を含む前記購
    入手段;を含む、 上記請求項のいずれかによるシステム。
  16. 【請求項16】 前記購入手段が、前記第2ネットワーク共有リソースの前記所望量を、前記装
    置または前記各装置からの前記共有リソースに対する需要の前記評価レベルに基
    づいて、第1ネットワークに代わって購入することを決定するよう動作可能であ
    る、 請求項15によるシステム。
  17. 【請求項17】 前記購入手段が、毎時1回を超えるが毎分1回未満の頻度で購入するために、
    前記第2ネットワーク共有リソースの前記所望量を再審するよう動作可能である
    、 請求項15または16によるシステム。
  18. 【請求項18】 前記指示入手手段が、リソース割付け手段への入札を生成して送信するための
    入札生成手段を備え、前記入札は、前記リソースの少なくとも一つの要求量およ
    び関連する価格を含む、 先に記載の請求項のいずれかによるシステム。
  19. 【請求項19】 前記現在コストアクセスまたは判定手段は、前記受信した入札に依存する利用
    可能な前記リソースのユニット当たりの現在価格を判定するとともに、前記受信
    した入札と、利用可能な前記リソースのユニット当たりの現在価格とに依存する
    前記各装置により使用またはアクセスされる前記リソースの前記量を判定するた
    めに、一台以上の前記装置から一件以上の入札を受信するためのリソース割付け
    手段、を備える、 請求項18によるシステム。
  20. 【請求項20】 前記リソース割付け手段が、前記装置または前記各装置に、使用またはアクセ
    スされる前記リソースの前記量を知らせるための前記報知手段、を含む、 請求項19によるシステム。
  21. 【請求項21】 前記装置または前記各装置による前記リソースへのアクセスまたはその使用を
    制御する制御手段を更に備え、前記リソース割付け手段は、前記装置または前記
    各装置が、前記リソース割付け手段により判定された前記量にアクセスまたは使
    用できる前記リソースの前記量を制限するよう前記制御手段に命令するための手
    段、を更に備える、 上記請求項のいずれかによるシステム。
  22. 【請求項22】 前記割付け手段が、前記共有リソースのユニット当たりの第1価格を決定する
    ための手段、および前記リソースのユニット当たりの提示価格が前記第1価格以
    上である入札に応えて、前記共有リソースの前記要求量を割付けるための手段を
    含む、 請求項19、20または21のいずれかによるシステム。
  23. 【請求項23】 前記割付け手段は、前記リソースの前記利用率を、可能な前記リソースの規定
    の最大利用百分率に略等しくなるよう維持するために、前記受信された入札によ
    り決定したように、前記共有リソースに対する需要レベルに従って第1価格を変
    えるための手段を更に含む、 請求項22によるシステム。
  24. 【請求項24】 前記割付け手段が、前記リソースのユニット当たりの第2価格を決定する手段
    、および前記リソースのユニット当たりの提示価格が前記第2価格以上となる場
    合に、新規入札に応えて前記共有リソースの要求量を割付けるための手段を更に
    含む、 請求項22または23によるシステム。
  25. 【請求項25】 前記割付け手段が、前記第1価格が変化するレートを超えるレートで、前記受
    信した入札により決定したように、前記需要レベルに従って前記第2価格を変え
    る手段を更に含む、 請求項23または24によるシステム。
  26. 【請求項26】 前記割付け手段が、第2価格を既定のしきい値を超えて前記受信した入札によ
    り決定したように、前記需要レベルに応えて前記第1価格を超える値段に設定す
    るための手段を更に備える、 請求項25によるシステム。
  27. 【請求項27】 前記割付け手段が、前記第2価格を、既定のしきい値以下に低下する前記リソ
    ースの前記品質の測定値に応えて前記第1価格を超える値段に設定するための手
    段を更に備える、 請求項25によるシステム。
  28. 【請求項28】 前記指示入手手段が、前記現在コストアクセスまたは判定手段および前記報知
    手段も含むリソース管理エージェントの一部として形成され、前記各装置は関連
    するリソース管理エージェントを有する、 請求項1から17までのいずれかによるシステム。
  29. 【請求項29】 関連する装置の前記リソース管理エージェントは、前記サブリソースの各々に
    対する前記リソースユニット量当たりの現在価格についての通知を、現在価格の
    現在価格格納手段から受信するように成され、そして前記装置は、各サブリソー
    スと関わる前記サービス品質の測定と、所望の前記共有リソースの前記量、品質
    、価格に関する前記装置からのそれぞれの指示とに従って、アクセスまたは使用
    すべきリソースの量、およびそのひとつのサブリソースまたは複数のサブリソー
    スを判定するように成される、 請求項2、5および28によるシステム。
  30. 【請求項30】 リソースを使用するよう動作可能である多数の装置群間の共有リソースへのア
    クセスまたは使用を割付けるためのリソース割付け装置であって、以下を備える
    : 前記共有リソースのアクセスまたは使用に適する一台以上の装置から複数の入
    札を受信するための受信手段であって、前記入札は前記共有リソースの量、およ
    び前記要求量についての提示価格を指示し; 受信される前記入札に依存して前記リソースを使用するよう動作可能である前
    記装置による前記リソースへのアクセスまたは使用の割付けを判定するための割
    付け手段;および、 前記判定された割付けに従って前記共有リソースへのアクセスを制御するよう
    制御装置に命令するための命令手段。
  31. 【請求項31】 前記データネットワーク上のデータを送受信するために前記装置により必要と
    されるひとつのリソースまたは複数のサブリソースを、データネットワークに接
    続される装置が使用するのを制御するためのリソース管理エージェントであって
    、前記リソース管理エージェントは以下を含む: 前記装置に関わる一組の初期設定とインターフェースするための手段であって
    、前記一組の初期設定は、前記リソースまたは前記サブリソースに関わる所与の
    サービス品質レベルに対して、そして前記ネットワーク上の前記装置から/への
    関連するデータフローの所与の一組の特性のもとでの所与の最高限度価格に対し
    て、前記リソースまたは前記サブリソースのどれだけの量が前記装置に所望され
    ているかに関する少なくとも一組の指示を含み; 関連する前記サービス品質レベルおよび関連する前記コストを含む前記リソー
    スまたは前記サブリソースの特性を判定するよう前記ネットワークとインターフ
    ェースするための手段;および、 前記一組の初期設定と、前記リソースまたは前記サブリソースの前記特性とに
    依存して、関連するデータフローのために用いる前記装置に対する、前記リソー
    スまたは前記サブリソースの適切な量を判定するための処理手段。
  32. 【請求項32】 請求項31によるリソース管理エージェントであって、前記処理手段は、前記
    リソースまたは前記サブリソースに関わるサービス品質レベルに対して、そして
    前記ネットワーク上の前記装置から/への所与のデータフローのための、前記ネ
    ットワークから実際に利用可能な前記リソースまたは前記サブリソースのコスト
    に対して、前記リソースまたは前記サブリソースのどれだけの量が前記装置によ
    って実際に所望されるか、に関して前記装置と関わる前記一組の初期設定に基づ
    いて、評価された指示を生成するための変換手段を含み、前記実際に利用可能な
    サービス品質レベルおよびコストは、前記一組の初期設定に含まれるコストとは
    異なる。
  33. 【請求項33】 入札ルーター装置であって、以下を備える: 入札が共有リソースの要求量、および前記要求量に対する提示価格を指示する
    、前記共有リソースのユーザーからの入札を受信する手段; 割付け装置または前記各割付け装置により割付けられることが可能な前記共有
    リソースの性質を示すデータとともに、前記共有リソースの部分を入札ユーザー
    へ割付けるよう動作可能な、一台以上の前記割付け装置のアドレスデータを格納
    するためのデータ格納手段; 前記入札を前記割付け装置へ送るべきか否か、もし送るべきなら、どの割付け
    装置へ送るかを判定する、前記格納データを用いて各入札を処理するための手段
    ;および、 前記割付け装置へ入札を送るための送信手段。
  34. 【請求項34】 通信ネットワーク上の通信装置と通信するよう動作可能な入札装置であって、
    前記通信ネットワークは少なくとも一つの共有リソースを含み、前記共有リソー
    スへのアクセスは、前記入札と通信装置間で通信が生成されるように、前記入札
    装置と前記通信装置の双方により必要とされ、前記装置は以下を備える: 前記入札装置と前記通信装置間の通信開始を検出するための検出手段;および
    、 前記通信開始の前記検出手段による検出に応えて、前記共有リソースの要求割
    付けと、前記要求割付けに対する提示価格とを指示する入札を生成するための入
    札生成手段。
  35. 【請求項35】 前記通信の終了を検出するための終了検出手段;および、 前記通信と接続している前記共有リソースの前記割付けを終了するよう要求す
    る終了要求を生成するための終了要求生成手段を更に備える、 請求項34による装置。
  36. 【請求項36】 前記通信に対する所望サービス品質を判定するためのサービス品質判定手段を
    更に備え、前記入札生成手段は、前記所望サービス品質を達成するために、前記
    共有リソースの十分な割付けを要求する入札を生成するよう動作可能である、 請求項34または35による装置。
  37. 【請求項37】 前記入札生成手段が、複数の異なる入札オプションを有する入札を生成するよ
    うに成され、各入札オプションは、前記共有リソースの要求割付けと、前記要求
    割付けに対する提示価格を含む、 請求項34から36までのいずれかによる装置。
  38. 【請求項38】 共有リソースへアクセスまたはそれを 使用するよう動作可能な一台以上の装置により、前記共有リソースへのアクセス
    またはその使用を制御するための制御装置であって、前記制御手段は以下を含む
    : どれだけの量の前記共有リソースが、前記装置または前記各装置に割付けられ
    るべきかについての命令を受信するための命令受信手段; どれだけの量の前記共有リソースが、前記装置または前記各装置に割付けられ
    るべきかを指示するデータを格納するための格納手段;および、 前記格納データに従って、前記共有リソースへアクセスまたはそれを使用する
    よう動作可能な前記装置または前記各装置による、前記共有リソースへのアクセ
    スまたはその使用を制御するための制御手段。
  39. 【請求項39】 共有リソースへのアクセスまたはそれを使用するよう動作可能な複数の装置群
    間の共有リソースへのアクセスまたはその使用を制御するための方法であって、
    以下のステップを含む: 前記装置が使用を望むとともに、前記装置が前記共有リソースの前記所望量ま
    たは前記各所望量について支払う用意がある、前記共有リソースの一つ以上の所
    望量の指示を一台以上の装置から入手するステップ; 前記共有リソースの1ユニット量にアクセスし、またはそれを使用するための
    現在コストを入手するまたは判定するステップ; 前記装置または前記各装置が、その指示と前記現在コストに従って、アクセス
    または使用できる前記共有リソースの前記量を判定するステップ;および、 アクセスまたは使用できる前記共有リソースの前記量を、前記装置または前記
    各装置に知らせるステップ。
  40. 【請求項40】 前記共有リソースが、ユニット量当たりの異なる特性および/またはコストを
    有する、複数の異なる種類のサブリソースに分割される、 請求項39による方法。
  41. 【請求項41】 前記共有リソースが、通信ネットワーク上の信号の前記送信中に必要とされる
    リソースである、 請求項39または40による方法。
  42. 【請求項42】 前記共有リソースが:前記ネットワークの2人以上のユーザー間の通信ネット
    ワーク上の帯域幅;通信ネットワークに接続される共有処理装置の処理パワー;
    または、通信ネットワークへ接続されるデータ格納装置内のデータ格納容量;ま
    たはこれら3種類のリソースの任意の組合せ;のうちの一つである、 請求項39、40または41による方法。
  43. 【請求項43】 前記各指示が、前記リソースの前記所望量または前記各所望量に関わる前記リ
    ソースの品質測定に関する指示、および前記装置が支払う用意がある金額を更に
    含む、 請求項39から42までのいずれかによる方法。
  44. 【請求項44】 前記品質測定が、最小許容待ち時間または往復パケット遅延;パケットジッタ
    ー最小レベル;最低保証連続帯域幅スループット;またはネットワーク性能に関
    する別の測定;のうちの一つである、 請求項43による方法。
  45. 【請求項45】 前記各指示が、複数の入札オプションを並べる初期設定テーブルを備え、前記
    入札オプションの各々は前記リソースの要求量および関連する最高限度価格を含
    む、 請求項39から44までのいずれかによる方法。
  46. 【請求項46】 前記初期設定テーブルが、コンテンツの種類と関わる複数の入札オプション群
    を備え、よって、異なる入札オプション群を異なる種類のコンテンツのために用
    いて送信できる、 請求項45による方法。
  47. 【請求項47】 前記初期設定テーブルが複数の入札オプション群を備え、各群はユーザークラ
    スと関連付けられ、よって、異なる入札オプション群を、データを送受信する異
    なるユーザークラスのために用いることができる、 請求項45または46による方法。
  48. 【請求項48】 前記初期設定テーブルが複数の入札オプション群を備え、各群はアプリケーシ
    ョンの種類と関連付けられ、よって、異なる入札オプション群を、前記装置が取
    り付けられているネットワーク上に送信するデータを制御する異なる種類のアプ
    リケーションのために用いることができる、 請求項45、46または47による方法。
  49. 【請求項49】 前記初期設定テーブルが、前記入札オプションのための明示的な初期設定順序
    を含む、 請求項45から48までのいずれかによる方法。
  50. 【請求項50】 前記初期設定テーブルが一群以上の入札オプション群を備え、各群は、前記リ
    ソースの要求量およびその量に対する提示価格を並べる複数の入札オプションを
    含み、よって、前記各入札オプション内の前記リソースのユニット当たり提示価
    格が、次に安い入札オプションから前記それぞれの入札オプションへ移るときの
    前記リソースの前記量の差で除した前記装置の利益の差に等しくなるよう設定さ
    れる、 請求項45から49までのいずれかによる方法。
  51. 【請求項51】 前記初期設定テーブルは、前記入札テーブルが、前記入札オプション内に含ま
    れる前記各リソース量の前記装置への前記利益を反映することを指示するマーカ
    ーを含む、 請求項45から50までのいずれかによる方法。
  52. 【請求項52】 前記初期設定テーブルは、或る量の前記リソースに対する一件以上の異なる要
    求が、成功している一件の要求と関わる前記利益が他の関連する前記要求または
    前記各要求の成功に依存するような、何らかの方法に関連しているという指示を
    含む、 請求項45から51までのいずれかによる方法。
  53. 【請求項53】 前記装置が第1ネットワークに接続され、次いで第2ネットワークに接続され
    、前記方法は、前記第1ネットワークが、第2ネットワーク共有リソースの或る
    量を、前記装置または前記各装置により要求される前記共有リソースの一部とし
    て一台以上の前記装置にオンワード販売するために、前記第2ネットワークから
    購入するステップを更に含み、前記購入ステップは、前記共有リソースについて
    の需要合計量を、前記装置または前記各装置からの前記指示に基づいて、前記装
    置または前記各装置が所望する共有リソースの複数の異なるコストで評価する、 請求項39から52までのいずれかによる方法。
  54. 【請求項54】 前記購入ステップが、前記第2ネットワーク共有リソースの前記所望の量を、
    前記装置または前記各装置からの前記共有リソースに対する需要の前記評価レベ
    ルに基づいて前記第1ネットワークの代わりに購入するよう決定することを含む
    、 請求項53による方法。
  55. 【請求項55】 前記購入ステップが、前記第2ネットワーク共有リソースの前記所望の量を再
    審して、毎時1回を超えるが毎分1回未満の頻度で購入することを含む、 請求項53または54による方法。
  56. 【請求項56】 前記指示入手ステップが、リソース割付け手段への入札を生成し送信すること
    を含み、前記入札は、前記リソースの少なくとも一つの要求量、および関連する
    価格を含む、 請求項39から55までのいずれかによる方法。
  57. 【請求項57】 前記現在コストへのアクセスまたは判定するステップは、前記受信した入札に
    依存する利用可能な前記リソースのユニット当たりの現在価格を判定するととも
    に、前記受信した入札と、利用可能な前記リソースのユニット当たりの前記現在
    価格とに依存する前記各装置により使用またはアクセスされる前記リソースの前
    記量を判定するために、一台以上の前記装置から一件以上の入札を受信するため
    の前記リソース割付け手段を含む、 請求項56による方法。
  58. 【請求項58】 前記リソース割付け手段が、前記装置または前記各装置に、使用またはアクセ
    スされる前記リソースの前記量を知らせるための前記報知ステップを実行する、 請求項57による方法。
  59. 【請求項59】 制御手段に、前記装置または前記各装置による前記リソースへのアクセスまた
    は使用を制御させるステップ、および前記装置または前記各装置が、前記リソー
    ス割付け手段により判定された前記量へアクセスまたは使用できる前記リソース
    の前記量を制限するよう前記制御手段に命令するステップを更に含む、 請求項39から58までのいずれかによる方法。
  60. 【請求項60】 前記割付けステップが、前記共有リソースのユニット当たりの第1価格を決定
    するステップ、および前記リソースのユニット当たりの提示価格が前記第1価格
    以上である入札に応えて、前記共有リソースの前記要求量を割付けるステップを
    含む、 請求項57、58または59のいずれかによるシステム。
  61. 【請求項61】 前記割付けステップは、前記リソースの前記利用率を、可能な前記リソースの
    規定の最大利用百分率に略等しくなるよう維持するために、前記受信した入札に
    より決定したように、前記共有リソースに対する需要レベルに従って第1価格を
    変えるステップを更に含む、 請求項60による方法。
  62. 【請求項62】 前記割付けステップが、前記リソースのユニット当たりの第2価格を決定する
    ステップ、および前記リソースのユニット当たりの提示価格が前記第2価格以上
    となる場合に、新規入札に応えて前記共有リソースの要求量を割付けるステップ
    を更に含む、 請求項60または61による方法。
  63. 【請求項63】 前記割付けステップが、前記第1価格が変化するレートを超えるレートで、前
    記受信した入札により決定したように、前記需要レベルに従って前記第2価格を
    変化させるステップを更に含む、 請求項61および62による方法。
  64. 【請求項64】 前記割付けステップが、前記第2価格を既定のしきい値を超えて前記受信した
    入札により決定したように、前記需要レベルに応えて前記第1価格を超える値段
    に設定するステップを更に含む、 請求項63による方法。
  65. 【請求項65】 前記割付けステップが、前記第2価格を既定のしきい値以下に低下する前記リ
    ソースの前記品質の測定値に応えて前記第1価格を超える値段に設定するステッ
    プを更に含む、 請求項63による方法。
  66. 【請求項66】 前記指示入手ステップは、前記現在コストへのアクセスまたは判定ステップお
    よび前記報知ステップを実行するリソース管理エージェントにより実行される、 請求項39から55までのいずれかによる方法。
  67. 【請求項67】 関連する装置の前記リソース管理エージェントは、前記サブリソースの各々に
    対するリソースユニット量当たりの前記現在価格の通知を、現在価格格納手段か
    ら受信し、そして前記装置は、各サブリソースと関わる前記サービス品質の測定
    と、所望の前記共有リソースの前記量、品質、価格に関する前記装置からのそれ
    ぞれの指示とに従って、アクセスまたは使用すべきリソース、および前記リソー
    スのひとつサブリソースまたは複数のサブリソースの量を判定する、 請求項40、44および66による方法。
  68. 【請求項68】 リソースを使用するよう動作可能である多数の装置群間の共有リソースへのア
    クセスまたは使用を割付けるためのリソース割付け方法であって、以下を含む: 前記共有リソースへアクセスまたは使用に適する一台以上の装置から複数の入
    札を受信する方法であって、前記入札は前記共有リソースの要求量、および前記
    要求量について提示価格を指示し; 受信される前記入札に依存して、前記装置による前記リソースへのアクセスま
    たは使用の割付けを判定し;そして、 前記判定された割付けに従って前記共有リソースへのアクセスを制御するよう
    制御装置に命令する。
  69. 【請求項69】 前記データネットワーク上のデータを送受信するために前記装置により必要と
    されるリソースまたはサブリソースを、データネットワークに接続された装置が
    使用するのを制御するためのリソース管理方法であって、前記リソース管理方法
    は以下を含む: 前記装置に関わる一組の初期設定とインターフェースし、前記一組の初期設定
    は、前記リソースまたは前記サブリソースに関わる所与のサービス品質レベルに
    対して、そして前記ネットワーク上の前記装置から/への関連するデータフロー
    の所与の一組の特性のもとでの所与の最高限度価格に対して、前記リソースまた
    は前記サブリソースのどれだけの量が前記装置に所望されているかに関する少な
    くとも一組の指示を含み; 関連する前記サービス品質レベルおよび関連する前記コストを含む前記リソー
    スまたは前記サブリソースの特性を判定するよう前記ネットワークとインターフ
    ェースし;および、 前記一組の初期設定と、前記リソースまたは前記サブリソースの前記特性とに
    依存して、関連するデータフローのために用いる前記装置に対する、前記リソー
    スまたは前記サブリソースの適切な量を判定する。
  70. 【請求項70】 請求項69によるリソース管理方法であって、前記判定ステップは、前記リソ
    ースまたは前記サブリソースに関わるサービス品質レベルに対して、そして前記
    ネットワーク上の前記装置から/への所与のデータフローのための、前記ネット
    ワークから実際に利用可能な前記リソースまたは前記サブリソースのコストに対
    して、前記リソースまたは前記サブリソースのどれだけの量が前記装置によって
    実際に所望されるか、に関して前記装置と関わる前記一組の初期設定に基づいて
    、評価された指示を生成するステップを含み、前記実際に利用可能なサービス品
    質レベルおよびコストは、前記一組の初期設定に含まれるコストとは異なる。
  71. 【請求項71】 入札のルーティング方法であって、以下を含む: 共有リソースのユーザーからの入札を受信し、前記入札が前記共有リソースの
    要求量、および前記要求量に対する提示価格を指示し; 前記共有リソースの性質を示すデータとともに、前記共有リソースの複数部分
    を入札ユーザーに割付けるよう動作可能な、一台以上の割付け装置のアドレスデ
    ータを格納し、前記共有リソースは前記割付け装置または前記各割付け装置によ
    り割付けられることが可能であり; 前記入札を割付け装置へ送るべきか否か、もし送るべきなら、どの割付け装置
    へ送るかを判定し、前記格納データを用いて各入札を処理し;そして 前記割付け装置へ入札を送る方法。
  72. 【請求項72】 通信ネットワーク上の通信装置と通信するよう動作可能な入札装置が使用する
    ための入札方法であって、前記通信ネットワークは少なくとも一つの共有リソー
    スを含み、前記共有リソースへのアクセスは、前記入札装置と前記通信装置間の
    通信が生成されるように、前記入札装置と前記通信装置の双方により必要とされ
    、前記方法は以下を含む: 前記入札装置と前記通信装置間の通信開始を検出し;そして、 前記通信開始の前記検出手段による検出に応えて、前記共有リソースの要求割
    付けと、前記要求割付けに対する提示価格とを指示する入札を生成する。
  73. 【請求項73】 更に、前記通信の終了を検出し;そして、 前記通信と接続している前記共有リソースの前記割付けを終了するよう要求す
    る終了要求を生成する、 請求項72による方法。
  74. 【請求項74】 前記通信に対する所望サービス品質を判定するためのサービス品質判定手段を
    更に含み、前記入札生成手段は、前記所望サービス品質を達成するために、前記
    共有リソースの十分な割付けを要求する入札を生成するよう動作可能である、 請求項72または73による方法。
  75. 【請求項75】 前記入札生成ステップが、複数の異なる入札オプションを有する入札を生成す
    るステップを含み、各入札オプションは、前記共有リソースの要求割付けと、前
    記要求割付けに対する提示価格とを含む、 請求項72から74までのいずれかによる方法。
  76. 【請求項76】 共有リソースにアクセスまたは使用するよう動作可能な一台以上の装置により
    、前記共有リソースへのアクセスまたはその使用を制御する方法であって、前記
    方法は以下を含む: どれだけの量の前記共有リソースが、前記装置または前記各装置に割付けられ
    るべきかについての命令を受信し; どれだけの量の前記共有リソースが、前記装置または前記各装置に割付けられ
    るべきかを指示するデータを格納し;そして 前記格納データに従って、前記共有リソースへアクセスまたは使用するよう動
    作可能な前記装置または前記各装置による、前記共有リソースへのアクセスまた
    は使用を制御する方法。
  77. 【請求項77】 請求項39から76までのいずれかによる方法を実行するためのコンピュータ
    プログラム。
  78. 【請求項78】 請求項77によるコンピュータプログラムを搬送するキャリア媒体。
  79. 【請求項79】 通信ネットワーク上の通信装置と通信するよう動作可能な入札装置が使用する
    ための入札を生成する方法であって、前記通信ネットワークは少なくとも一つの
    共有リソースを含み、前記共有リソースへのアクセスは、前記入札装置と前記通
    信装置との間の通信が生成されるように、前記入札装置と前記通信装置の双方に
    より必要とされ、前記方法は以下を含む: 複数の入札オプションを形成し、前記各入札オプションは、その量のリソース
    についての提示価格を伴うリソースの所望量を指示し; 前記共有リソースが要求されるフローの一つ以上の特性を識別する情報を生成
    し;そして 入札を形成するよう前記入札オプションとフロー情報を一緒に束ねる。
  80. 【請求項80】 通信ネットワーク上の受信装置への送信装置による送信のためにデータを生成
    する方法であって、前記通信ネットワークは、少なくとも一つの共有リソースを
    含み、前記共有リソースへのアクセスは前記送信装置と前記受信装置とにより必
    要とされ、前記方法は以下を含む: 前記送信装置および前記受信装置が、どれだけの量の前記共有リソースを用い
    れば、前記生成されるデータの送信が可能となるか、に関する指示を受信し; 前記ネットワーク上の送信のためのデータを生成し、そのデータが前記送信装
    置および前記受信装置双方のアドレス情報を含み;そして 前記共有リソースの前記指示された量を超過しないレートで前記ネットワーク
    上に前記データを送信する。
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