JP2003520363A - 部分的に複製されるデータベースシステムのネットワークにおけるデータメンテナンス方法 - Google Patents

部分的に複製されるデータベースシステムのネットワークにおけるデータメンテナンス方法

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Abstract

(57)【要約】 中央データベース(SC)を備えた中央システム(CS)とローカルデータベース(LD)を備えた複数のノードシステム(NS)とを有する、オフライン分散型データベースネットワークシステム(DBNS)におけるデータメンテナンス方法において、ローカルデータベース(LD)は少なくとも部分的に異なる中央データベース(SC)の部分集合を含んでおり、データベースネットワークシステム(DBNS)のデータベース(CD、LD)に記憶されているデータに対する変更情報は複数のノードシステム(NS)に登録され、この変更情報はオンラインコネクションが形成されている場合に複数の異なるタイプで構造化されたIDキーを含むリプリケーションオブジェクトとしてノードシステムから中央システムへ伝送されるかまたは中央システムからノードシステムへ伝送され、オンラインコネクションが存在しない場合にはリプリケーションオブジェクトは後の伝送のために出力列で調製される。変更情報をともなうリプリケーションオブジェクトは中央システム(CS)内でリプリケーションアルゴリズムにより少なくとも1つのルックアップテーブル(LUT)を介して伝達相手先のノードシステム(NS)に宛先として割り当てられ、少なくとも1つのルックアップテーブルが変更情報を考慮してリアライメントアルゴリズムにより更新される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、部分的に複製されるデータベースシステム、特にリレーショナルデ
ータベースシステムのネットワークにおけるデータメンテナンス方法に関する。
また本発明はこの種の方法にしたがって動作するデータベースシステム、この種
のデータベースシステム用のコンピュータプログラム製品、およびこの種のコン
ピュータプログラム製品を備えたデータ担体を対象とする。
【0002】 データベース、特にリレーショナルデータベースはデータ処理装置内で処理さ
れるデータの管理のために多様に使用されている。リレーショナルデータベース
では、データは関係を記述した複数の2次元のテーブルを形成している。テーブ
ルは例えば所定のオブジェクトとこのオブジェクトに対して一義的に割り当てら
れるデータとに関連する。例えば企業の顧客データは“顧客”のテーブルに記憶
され、このテーブルの列は顧客の種々の属性(名称、住所、担当者、売上高など
)に関連している。種々の顧客の値はテーブルの行を形成している。オブジェク
トそのものだけでなくオブジェクト間の関係もリレーショナルデータベース内で
はテーブルとして示される。例えば所定の顧客に対して注文が行われる場合、注
文を管理するために形成された“注文”のテーブルに“顧客へ”という属性が含
まれ、これにより顧客と注文との関係が定められる。この種のポインタはデータ
ベースの種々のテーブルによって記述されるオブジェクト間の関係を示すのに重
要な役割を果たしている。
【0003】 ポータブルコンピュータ(ラップトップコンピュータ)が広範に普及している
ので、中央データベースシステム(データベースサーバ)に保管されているデー
タを例えばラップトップコンピュータにインストールされた複数のローカルデー
タベースシステムに対して複製するという課題が多様に発生している。ラップト
ップコンピュータのローカルデータベースは当該のユーザによってオフラインで
、すなわち中央データベースサーバへの定常的なコネクションなしで利用されて
いる。この場合にデータはローカルデータベースから呼び出されるだけでなく、
ローカルで得られた情報に基づいて変更されたり、補足されたり、また消去され
たりする。
【0004】 典型的な例は顧客担当システムであり、これはSFAシステム[Sales Force
Automation System]またはCRMシステム[Customer Relation Management Sy
stem]とも称される。この種のシステムは特に顧客ごとの相談、サービスおよび
販売などのEDV要求へ適合化されている。これに属するのは、企業の外勤社員
がラップトップコンピュータを携行しており、このラップトップコンピュータ固
有のローカルデータベースにそれぞれの外勤社員が例えば販売区域および担当の
顧客に基づいて必要とする全てのデータが含まれているような状況である。
【0005】 本発明は一般にオフライン分散型データベースネットワークに関している。こ
こでは複数のデータベースシステムへのデータ記憶は定常的には相互接続されて
いないオフラインの種々のコンピュータによって分散的に行われる。もちろんこ
の種のデータベースネットワークには、ローカルデータベースシステムとして、
ラップトップコンピュータのほかそれぞれ固有のデータベースを備えた他の定置
型コンピュータシステムまたはモバイルコンピュータも関与する。
【0006】 オフライン分散型データベースネットワークでは、データは関連するデータベ
ースシステム間で通常は報告すなわちメッセージを介して交換される。いわゆる
ハブストラクチャではメッセージの交換は星形で行われる。すなわちメッセージ
はローカルデータベースシステムから中央データベースシステムへ伝達され、そ
こで処理され、必要な場合にはネットワークの他のローカルデータベースシステ
ム(ノード)へ転送される。ローカルデータベース間での直接のデータ交換はハ
ブストラクチャを有するデータベースネットワークでは行われない。
【0007】 以下では中央データベースシステムを中央システムと称する。データベースネ
ットワークシステムのローカルデータベースシステムをノードシステムと称する
【0008】 本発明は特にハブストラクチャを有するデータベースネットワークに関する。
もちろんこのデータベースネットワークおよび別のコンピュータシステムを備え
た関連するデータベースシステムをネットワーク化して、ネットワーク内でデー
タをハブストラクチャによらずに交換することもできる。本発明のデータベース
ネットワークシステムのノードシステムはそれ自体で同様に星形に編成された下
位のデータベースネットワークシステムの中央システムとなることができ、これ
によりツリー構造を形成可能である。
【0009】 一般に本発明のデータベースネットワークに関与するコンピュータシステムは
データベースシステムのみではなく他のアプリケーションも含んでおり、これら
は直接に、ハブストラクチャを考慮せず相互に通信する。ただしここではデータ
ベースネットワークに関与するデータベースのメンテナンスに必要となるデータ
交換を前述の手法で星形に行うことが必須である。
【0010】 オフライン分散型データベースネットワークのメンテナンスには困難な問題点
が結びついている。
【0011】 ノードシステムのローカルデータベースは中央データベースの完全な複製とは
なりえない。第1にはこのためのメモリ容量が一般に充分でなく、第2にはノー
ドシステム内でときおり必要となるデータの定常的なメンテナンスが許容不能な
計算時間および接続時間を生じさせるからである。しかも企業の包括的なデータ
を多重に複製する際のセキュリティ問題も同時に生じる。ここから、中央システ
ムの中央データベースをノードシステムのローカルデータベース内で選択的かつ
部分的に複製し、各ノードシステムにはその中から必要な各データを使用させる
という課題が発生する。
【0012】 また、ネットワークの種々の部分システムにおいて、他の部分システムにとっ
て重要でありデータベース内のデータメンテナンスのフレームで処理すべきデー
タの変更を記録しなければならないという別の問題も生じる。例えば1人の外勤
社員が契約を取り付けて自身のノードシステムのデータベースにジョブを形成し
た場合、この外勤社員が顧客側の新たな担当者をデータベースに記録し、これま
での担当者を消去する場合、またはこの外勤社員が顧客の住所を変更したい場合
などにデータ変更がローカルで登録される。これらの例はデータベース技術で通
常用いられている3つの変更情報、すなわち挿入[Insert]、更新[Update]、
および消去[Delete]がローカルで行われることに相当する。さらに変更情報は
一般に大規模に中央データベース内で処理される。こうした変更は例えば外勤社
員にも必要な製品データの変更、新製品の導入、従来製品の消去などのケースで
ある。以下では更新・挿入・消去のデータベースオペレーションに基づく情報を
まとめて変更情報という概念を使用する。
【0013】 関与しているデータベース内のローカルの変更には許可が必要であるため、中
央システムとノードシステムとの間のデータの整合性、すなわちシステム全体に
関与するデータベースの一貫性は変更の行われる回数が増大するにつれて低下す
る。データの一貫性を保証するためには、オフライン分散型データベースの内容
が時間ごとに一致しなければならない。データの変更はデータベースネットワー
クに関与するそれぞれのコンピュータシステム内で行われるので、中央データベ
ースおよびローカルデータベースで変更されたデータまたは補充されたデータを
相互に比較し、必要な場合には変更されたデータまたは新たなデータを交換しな
ければならない。こうしたデータ交換には特に次の要求、すなわち a)変更された全データを必要とするシステムの全加入者に報告しなければなら
ない(更新)、 b)新たなデータを必要とする全てのローカルデータベース内へ入力しなければ
ならない(挿入)、 c)部分システムでもはや必要ない全てのデータを消去しなければならない(消
去) という要求が課される。
【0014】 オフライン分散型データベースネットワークのメンテナンスに結びついたデー
タ交換は、前述の要求のために、特にネットワークに多数のコンピュータシステ
ムが関与している事実を考慮するときわめて複雑となる。全世界で活動する国際
的な機構では数千または数万以上の加入者を有するオフライン分散型データベー
スも存在する。
【0015】 米国特許第5873096号明細書には、変更情報が中央システムとノードシ
ステムとの間をドッキングオブジェクトと称されるデータコンストラクトを介し
て伝送されることが記載されている。このドッキングオブジェクトは相応のデー
タベース内容を指示するIDキーないしID識別子の形状の変更情報と、変更情
報の宛先、すなわちどのノードシステムへこのドッキングオブジェクトに含まれ
るそれぞれの変更情報を伝達すべきかを定めている分配情報とを有している。こ
の分配情報は可視性ルールと称される。データベースネットワーク全体の全ての
変更情報は相応の伝送プロセスおよび混合プロセスを経て中央変更レジスタ[Ce
ntral Update Log]内でまとめられ、中央システム内部からノードシステムの数
に相応する数の部分レジスタ[Partial Update Logs]へ分配される。この分配
は各データ変更に対して可視性ルールが個々のノードシステムごとに適用される
ことにより行われる。すなわち可視性ルールはN個のノードシステムに対してN
回適用される。この場合SQL‐SQLステートメントとして符号化された分配
規則を直接に適用してもよいし、またこのルールが関係ドッキングオブジェクト
への指示であってもよい。後者はその時点で処理されているドッキングオブジェ
クトの変更情報が関係ドッキングオブジェクトにおけるのと同様にノードシステ
ムへ分配されるケースに相当する。このように部分レジスタ内で収集された変更
情報は、ノードシステムと中央システムとのコネクションが形成されると、個々
のノードシステムへ伝送される。
【0016】 このプロセスは中央変更レジスタ内に含まれるデータを可視性ルールを用いて
フィルタリングすることに相応するが、これによりシステム全体にわたって全て
のデータ変更(更新・挿入・消去)を所定の規則にしたがってノードシステムへ
分配することができる。ただしこのプロセスは、特にデータベースネットワーク
システムを種々の要求に適合させる点で柔軟性に乏しい。さらにこのプロセスで
は必要な計算時間の点できわめてコストがかかる。したがって多数のノードシス
テムを有するデータベースシステムではパフォーマンスが不充分となる。
【0017】 本発明の基礎となる課題は、必要な変更情報をオフライン分散型データベース
ネットワークシステムのノードシステムへ分配するための改善された方法を使用
できるようにすることである。
【0018】 この課題は、中央データベースを備えた中央システムとローカルデータベース
を備えた複数のノードシステムとを有するオフライン分散型データベースネット
ワークシステムにおけるデータメンテナンス方法において、ローカルデータベー
スは中央データベースの少なくとも部分的に異なる部分集合を含んでおり、デー
タベースネットワークシステムのデータベースに記憶されているデータに対する
変更情報を複数のノードシステムに登録し、この変更情報をオンラインコネクシ
ョンが形成されている場合に複数の異なるタイプで構造化されたIDキーを含む
リプリケーションオブジェクトとしてノードシステムから中央システムへ伝送す
るかまたは中央システムからノードシステムへ伝送し、オンラインコネクション
が存在しない場合にはリプリケーションオブジェクトを後の伝送のために出力列
で調製し、変更情報をともなうリプリケーションオブジェクトを中央システム内
でリプリケーションアルゴリズムにより少なくとも1つのルックアップテーブル
を介して伝達相手先のノードシステムに宛先として割り当て、少なくとも1つの
ルックアップテーブルを変更情報を考慮してリアライメントアルゴリズムにより
更新することにより解決される。
【0019】 本発明を以下に図示の実施例に則して詳細に説明する。関連して説明する本発
明の特徴は個々に使用することも組み合わせて使用することもでき、本発明の有
利な実施例を形成している。
【0020】 図1には本発明のデータベースネットワークシステムのアーキテクチャの主要
な要素の概略図が示されている。図2には本発明の範囲で使用されるリプリケー
ションオブジェクトBDocのストラクチャが示されている。図3にはローカル
のノードシステムで得られる変更情報を処理するプログラムモジュールのフロー
チャートが示されている。図4にはノードシステムと中央システムとの間に一時
的なコネクションを形成して監視するコネクションマネージャのフローチャート
が示されている。図5にはフロー制御による中央システム内のリプリケーション
オブジェクトを処理する際のフローチャートが示されている。図6にはバルク型
リプリケーションのフローチャートが示されている。図7にはインテリジェント
型リプリケーションタイプのフローチャートが示されている。図8には従属性リ
プリケーションのフローチャートが示されている。図9にはリアライメントプロ
グラムモジュールのフローチャートの第1の部分が示されている。図10には図
9のフローチャートの続きの部分が示されている。図11には図10のインター
リンクリアライメントを実行するプログラムモジュールのフローチャートの第1
の部分が示されている。図12には図11のフローチャートの続きの部分が示さ
れている。図13にはエクストラクタプログラムモジュールのフローチャートが
しめされている。図14にはバルクサブスクリプションチェックモジュールのフ
ローチャートが示されている。図15にはオブジェクトサブスクリプションチェ
ックモジュールのフローチャートが示されている。
【0021】 図1には本発明のデータベースネットワークシステムDBNS[Data Base Ne
twork System]の概略図が示されており、このシステムは中央システムCS[Ce
ntral System]および複数のノードシステムNS[Node System]から成ってい
る。このシステムは例えばCRMシステムであり、ここでノードシステムNSは
特に企業の外勤社員の携行するラップトップコンピュータによって形成されてい
る。ノードシステムはシステムのモバイルクライアントとも称される。外勤社員
は情報(例えば注文情報)をノードシステムNSへ入力し、必要なデータ(例え
ば担当する顧客およびその注文に関するデータ)をノードシステムNSで呼び出
す。こうした機能を一時的かつ自律的に満足するために、これに必要な全てのデ
ータはローカルデータベース[Local Data Base]内に記憶されている。
【0022】 データベースネットワークシステムにはモバイルクライアントのほかに他のシ
ステムもノードシステムとして関与しており、例えば当該の企業または顧客の定
置型のコンピュータシステムが定常的にオンラインで、または一時的にオフライ
ンで中央システムCSに接続される。このようにして例えば直接に顧客の注文を
外勤社員の仲介なしで処理することができる。この種の別のコンピュータシステ
ムを用いたデータベースもハブストラクチャとして編成された本発明のデータベ
ースネットワークシステムDBNSのローカルデータベースLDを形成すること
ができる。ここでこのデータベースは同時に他のネットワークに接続することが
できる。
【0023】 ノードシステムNSでは相互に独立して変更情報が形成されるが、この情報は
中央システムCSにとってもノードシステムNSにとっても重要である。具体的
なシステムコンフィグレーション次第では別の変更情報が中央システムCS自体
の内部で形成されることもある。中央システムは各ノードシステムが必要かつ許
容された情報を受け取るように制御する。中央データベースCDはコンソリデー
ティドデータベース[Consolidated Data Base]と称される。なぜならこのデー
タベースは、データベースネットワークシステムDBNSに関連するデータベー
ス間でのデータ交換の点で、ノードシステムNSの全てのローカルデータベース
の「公開」内容を最後のデータ交換の時点で有するからである。「公開」とはこ
こではデータベースネットワークシステム内で交換されるデータを意味する。も
ちろんローカルデータベースはそのほかにデータバンクネットワークシステムD
BNSの他の全ての関与者にとって重要というわけではないデータ、すなわち「
非公開」データも含むことができる。中央データベースCDによりローカルデー
タベースLDにはそれぞれ必要なデータが供給され、必要な場合にもローカルデ
ータベースLDが再形成される。
【0024】 ノードシステムNSは所定の間隔を置いて(例えば毎晩)適切な通信路(例え
ば電話回線、インターネットまたはイントラネット)を介して中央システムCS
へ接続される。その際に最後の接続以来収集されたデータが中央システムCSへ
伝送される。またノードシステムNSはこのときそのつど先行の時間範囲で自身
が処理したデータと別のノードシステムNSまたは中央システムCSで新たに入
力されたデータとを受け取る。
【0025】 アプリケーションプログラムAS[Application Software]とノードシステム
NSのローカルデータベースLDとの間の全データストリームはノードシステム
内に実現されたトランザクション層TLを介して伝送される。これによりローカ
ルデータベースLDでの変更全体は通用前に記録される。中央システムCSから
ノードシステムNSへのデータ送信も専らトランザクション層TLを介して行わ
れる。
【0026】 トランザクション層TLは透過性である。すなわちアプリケーションプログラ
ムASからローカルデータベースLDへ引き渡されるアプリケーションデータは
トランザクション層TLを経ても変更されない。出力側でこのトランザクション
層はプラットフォームの上位にあり、種々に実現されたローカルデータベースL
Dと共働する。
【0027】 CRMシステムの実施例では、データベースネットワークシステム内部で交換
されるデータは例えば顧客や注文その他のビジネス上のプロセスに関連している
。したがってこれらのデータはビジネスデータと称される。データベースネット
ワークシステムDBNSでのデータ交換は構造化されたID識別子(IDキー)
を有するリプリケーションオブジェクトを介して行われる。このリプリケーショ
ンオブジェクトをBDocと称する。BDocはそれぞれのBDocのタイプご
とに定められたストラクチャを有するデータコンテナであり、このことは後に詳
述する。BDocはデータベースネットワークシステムDBNSでのリプリケー
ションの最小単位を形成している。例えば所定の注文に対するBDocは当該の
注文に属するデータを含んでおり、このときこのデータがリレーショナルデータ
ベースのテーブルとしての関連するデータベースLD、CDの論理ストラクチャ
内にどのように存在しているかは無関係である。ノードシステムNSおよび中央
システムCSの機能に必要な制御データはそれぞれのデータベースLD、CDの
特別の論理部に記憶され、これをレポジトリと称する。
【0028】 図1に示されている実施例では、中央システムCSはOLTP‐R/3と称さ
れる別のシステムと接続されている。OLTP‐R/3はSAP AG, Walldorf Deu
tschland のERPシステム[Enterprise Resouce Planning System]である。
このようなERPシステムにより種々の企業領域、例えば人材、販売、保管など
のEDVサポートが共通のデータベースに基づいて可能となる。この共通のデー
タベースは図1ではOLTP‐DBと称される。データベースネットワークシス
テムDBNSの中央システムCSは例えばLAN[Local Area Network]を介し
てERPシステムOLTP‐R/3に接続されている。
【0029】 以下では変更情報の伝達に使用されるリプリケーションオブジェクトをBDo
cと称し、中央システムをCRMシステムとし、中央システムCSに接続された
ERPシステムをOLTP‐R/3とするが、これらはそれぞれ実施例としての
呼称であって一般性を制限するものではない。ここで説明する特徴は一般に本発
明の範囲で使用される相応のリプリケーションオブジェクトの機能および他のソ
フトウェア環境におけるコンピュータシステムにも相当する。
【0030】 ノードシステムNSと中央システムCSまたは他の任意の外部システムとの間
のデータ伝送はキュードリモートファンクションコールqRFCと称される機能
モジュールを介して行われる。これは遠隔呼すなわちリモートコールである。こ
こでは付加的なインテリジェント指標により、qRFCが列として順次に動作し
、複数の呼に必要な共通のデータが1度だけ記憶されることが保証される。
【0031】 中央システムCS内でのデータ処理はサービスないしアダプタと称されるプロ
グラムモジュールにより行われる。サービスはBdocに対して適用される所定
の機能を使用する。アダプタは特殊なタイプのサービスであり、外部システムへ
の付加的な接続を行うことができる。各外部システムに対して固有のアダプタが
存在しており、このアダプタはBDocモデリングと関連してレポジトリエント
リに基づいてそれぞれのBDocタイプごとに形成される。アダプタは外部シス
テムのプロトコルおよびデータストラクチャを中央システムCSに対して変換す
るために用いられる。
【0032】 フロー制御部[Flow Control]は中央システムCSの中心となるコンポーネン
トである。このフロー制御部はフロー定義FDに基づいてBDocの処理を制御
する。これは到来するBDocを適切なシーケンスでサービスおよびアダプタへ
引き渡し、必要な場合にはエラー除去プロシージャをトリガすることによって行
われる。フロー制御は全てのサービスおよびアダプタに対してタイプごとに同じ
インタフェースを介して行われる。フロー定義FDはBDocタイプごとにレポ
ジトリとしての制御データメモリ内で定義されている。
【0033】 ノードシステムNSから伝達されたBDocは入力列IBQに記憶され、そこ
からランチャーLCHによりフロー制御部FCによる処理へ引き渡される。
【0034】 ERPシステムOLTP‐R/3との通信は相応のサービスR/3‐Sと2つ
のアダプタ、すなわちアウトバウンドアダプタOLTP‐ADOおよびINバウ
ンドアダプタOLTP‐ADIとを介して行われる。
【0035】 データベースサービスCDS[Consolidated Database Service]はコンソリ
デーティオデータベースCD内にデータを記憶するために用いられる。サービス
CDSはデータをデータベースCDへ書き込む際にデータの一貫性に対する検査
を行わない。この種のチェックはデータを中央システムへ伝送するノードシステ
ムによって行わなくてはならない。データベースCDを読み出すために、他のプ
ログラムモジュールは、データベースサービスCDSではなく必要に応じて呼び
出されるエクストラクタモジュールEXTを使用する。
【0036】 リプリケーションサービスRPSはデータを中央システムCSから必要な場合
にノードシステムNS内へ複製するために用いられる。このサービスは処理され
たBDocを受け取り、ルックアップテーブルLUT[Lookup Table]から読み
出すことによりその宛先を求める。ルックアップテーブルを以下省略してLUT
と称する。LUTは有利にはきわめて簡単な2列のテーブルであり、BDocの
プライマリキーにそれぞれ宛先全体のキーすなわちサイトIDが対応づけられて
いる。キーにはインデクスが付され、アクセスは対数的な時間特性で行われるの
で、大規模なLUTでもBDocの宛先をきわめて迅速に読み出すことができる
【0037】 リプリケーションサービスRPSが現時点で処理されているBDocによりL
UTの宛先割り当てを変更しなければならないことを検出した場合、このサービ
スはリアライメントジョブをリアライメントモジュールRAに対して形成する。
リアライメント中、このリアライメントモジュールはサブスクリプションテーブ
ルST[Subscription Table]内に格納されたリプリケーション規則を使用する
。さらにこのリアライメントモジュールRAはエクストラクタモジュールを介し
てノードシステムNSに対する変更情報をフロー制御部へ引き渡し、フロー制御
部はこの変更情報をアウトバウンドキューOBQと称される出力列で調製してノ
ードシステムNSへ伝送する。
【0038】 別のタスクに対して付加的なサービスS1、S2を実現することができる。前
述のプログラムモジュールはBDocのタイプごとに固有に定義されているので
、図1に示されているシンボル(例えばCDS、RPSなど)はそれぞれ一連の
相応のモジュールをデータベースネットワークシステムDBNS内で使用される
BDocの全てのタイプに対してシンボル化している。またシンボルLUTは有
利には種々のBDocのタイプに対する複数のルックアップテーブルを表す。
【0039】 中央システムCS内のソフトウェア実現に対して有利にはSAP AG の技術およ
びR/3テクノロジのプログラム言語ABAPが使用される。このプログラム言
語は種々のプラットフォームに対して透過性を有する。中央システムCSの機能
は複数のマシンへ分割される。特にデータベースごとに、また要求の処理形態な
いしシステム管理形態ごとに個別のマシンを使用することもできる。
【0040】 実際にはシステム管理の目的のために、例えばWindowsNT(登録商標
)で動作する管理ステーションASと称されるマシンを使用すると有利である。
【0041】 サブスクリプションチェックモジュールSC[Subscription Checker]はLU
Tを更新するために用いられる。これは管理ステーションでのシステム管理のフ
レームで変更情報を宛先へ分配するのに重要なシステム変更が行われる場合であ
る。有利にはこのためにBDocのタイプに依存してサブスクリプションチェッ
クモジュールSCの2つの異なるタイプが使用される。ここで第1のタイプはL
UTにおける直接の変更を形成し、第2のタイプは間接的にリアライメントモジ
ュールを使用して作用する。
【0042】 図2にはBDocのストラクチャが詳細に説明されている。
【0043】 本発明に使用されるリプリケーションオブジェクトBDocの主な特徴は、こ
のオブジェクトが論理ユニットを形成しており、これにより内部に含まれる変更
情報の1回きりの輸送および処理が保証されることである。BDocは特に1つ
の括弧を形成し、これにより受信部へのデータ伝送は完全である場合にのみ有効
と見なされることが保証される。このことは完全かつ適正なリプリケーションの
重要な前提条件である。BDocのこの機能がないと、例えばシステムダウンの
際に、部分的に伝送された旧いデータのみが完全であると見なされることになっ
てしまう。この場合リプリケーションエラーが発生する。
【0044】 前述したようにBDocはデータコンテナ、すなわち種々のデータを充填する
所定のストラクチャである。種々のタイプのBDocは一般にストラクチャが異
なっている。例えばBDocのタイプには“顧客”“製品”などがある。BDo
cの個々のサンプルないしインスタンスは所定の顧客、製品などのデータを含ん
でいる。
【0045】 有利にはBDocはプラットフォームを超えるデータ伝送ないしアプリケーシ
ョンを超えるデータ伝送に用いられる。つまりBDocは異なるプラットフォー
ム、すなわち異なるオペレーションシステムおよびデータベース管理システムを
使用し異なるアプリケーションで実現された複数のコンピュータシステム間での
データ伝送を可能にする。これを保証するために、関与しているデータベースシ
ステムのストラクチャをBDoc内へマッピングしなければならない。これは調
製中のプロセスのフレームで行われ、BDocモデリングと称される。その場合
データベースのテーブルに相応してBDocのセグメントが定義される。このセ
グメントはデータベースの相応のテーブルへのリンクを相応のキーの形状で含む
。したがってBDocは、有利な実施例によれば、物理的にはデータそのもので
はなく、データベースに記憶されているデータへのリンクを含んでいることにな
る。ただしこれは論理的にはBDocがデータを輸送するコンテナを形成してい
ることを意味する。
【0046】 例えばテーブル“物件‐ヘッダ”および“物件‐位置”を有するデータベース
では、相応する“注文‐ヘッダ”のタイプのBDocがデータベーステーブル“
物件‐ヘッダ”を有する。これは例えば顧客のID、物件番号、および供給の日
付などの基本データを含む。“注文‐ヘッダ”のBDocの下位に存在する“注
文‐商品”のBDocはデータベーステーブル“物件‐位置”へのリンクを含む
。このテーブルに物件の個別の位置が記憶されている。簡単なケースではこのテ
ーブルと関連するデータベースおよびBDocのセグメントとの対応関係は相互
に一義的である。ただしテーブルの内容を複数のBDocへ分割したり、また複
数のテーブルの内容を1つのBDocへまとめたりするケースもある。
【0047】 全体ではBDocは関与している全てのデータベースシステムの上述の意味で
の公開データ集合の全体の解析となっている。解析という概念はここでは数学的
な意味で理解されたい。すなわちデータベースの全ての公開データは1度だけ、
つまりオーバラップなしに完全にBDocで受け取られる。
【0048】 上述のことから判るように、BDoc全体はデータベースネットワークシステ
ムDBNSに関与しているデータベースシステムの公開データのマッピングであ
る。BDocモデリングのフレームでは続いて、関与している全てのデータベー
スのストラクチャをセマンティクスレベルで考慮しなければならない。さらにB
Docモデリングのフレームではデータベースネットワークを使用する専門領域
の個別性が考慮される。実際にはこれはソフトウェアメーカ側でこうした領域に
依存したテンプレートと称されるベースモデルを供給することによって行われて
いる。これに基づいてアプリケーションごとの適合化が所定の企業でのシステム
の実現に関して行われる。
【0049】 図2には上方にBDocのタイプの定義のストラクチャが示されている。BD
ocのストラクチャ自体は下方に示されている。2つのストラクチャは中央シス
テムCSのレポジトリ内に記憶されている。
【0050】 BDocはBDocヘッダBDoc‐HおよびBDocボディBDoc‐Bか
ら成る。BDocヘッダBDoc‐Hは例えばBDocのタイプ(“顧客”、“
注文”など)や送信者(ノードシステムNS)や時間識別子(タイムスタンプ)
などの制御情報を含んでいる。パフォーマンス上の理由からさらにこのヘッダが
プライマリキーのコピーを有すると有利である。
【0051】 データはBDocボディBDoc‐B内に含まれている。ルートセグメント内
のフラグにより、更新・挿入・消去のいずれのデータベースオペレーションにB
Doc内で符号化された変更情報が相応しているかが示される。データレコード
DRは本来のデータを含んでいる。ストラクチャは対応するデータセグメントD
Sの定義によって定義されている。セグメントは実際の物理的なテーブルの一種
のテーブルビューを形成している。付加的にBDocは1つまたは複数のエラー
レコードERを備えたエラーセグメントESを含む。
【0052】 データ領域は固定の長さを有する。このデータ領域はキーとデータフィールド
とから成る。データ領域が消去情報を有している場合、キーフィールドのみが有
効データを含む。データ領域が挿入情報または更新情報を含んでいる場合、全て
のフィールドが有効なデータを含んでいるか、または変更されていないフィール
ドが調整値(例えば0.0)を含んでいる。所定のフィールドが充填されている
かまたは利用されていないかを表示するために、いわゆる送信ビットが用いられ
る。第1キーおよびフィールドはリプリケーションおよびリアライメントの際に
考慮しなければならないので、変更されたか否かにかかわらずつねに送信される
。送信ビットは値が実際に変更された場合にのみセットされる。
【0053】 BDocのタイプの定義、すなわち階層的に配列されたエレメントにおけるそ
れぞれのBDocタイプごとに専用のストラクチャに関する情報はBDocタイ
プ定義BDTD内に含まれており、これはBDocボディ定義Bdoc‐BDお
よびBDocセグメント定義Bdoc‐SDから成っている。BDocボディ定
義Bdoc‐BDは唯一のデータレコードのみを有するルートセグメントを含む
。この条件は、BDoc内に含まれている情報が個別に各ノードシステムNSへ
伝達されるかまたは別の手段で処理されるかを保証するために遵守しなければな
らない。例えばタイプ“顧客”のBDocには唯一の顧客に関する情報しか記憶
できず、これにより顧客情報を個別に、各顧客に対して所望に相応のノードシス
テムへ供給することができる。
【0054】 BDocタイプ定義BDTD内のセグメントが階層的に構造化されているのに
対して、BDocの物理的な複製そのものはこの種の階層性を有さない。階層的
な従属性はBDoc内ではセグメントに依存するデータレコードDRが上位のデ
ータレコードのキーを含むことにより示されている。
【0055】 システムのパフォーマンスのためにはBDocが論理的にそのつど必要な変更
情報のみを伝達することが重要である。これは実質フィールド伝送とも称される
。したがってこの伝送には完全なデータ集合を挿入する場合にのみそれぞれのB
Docタイプのインスタンス、すなわち例えば1つの注文に対する全てのデータ
が含まれる。更新の場合、伝送には、タイプのIDおよびBDocのインスタン
スのIDのほか、論理的に見て変更されたデータフィールドの内容(例えば変更
された顧客の住所)のみが含まれる。消去の場合には必要なIDキーを伝達すれ
ば充分である。
【0056】 以下に説明するフローチャートはCRMシステムの実施例に関連している。こ
こでは中央システムCSをCRMサーバとする。
【0057】 図3はノードシステムNSから出発する変更情報の処理、つまにまず最初にア
プリケーションプログラムASにおいて行われる変更情報の処理すなわちアップ
ロードに関連している。したがってこのプログラム部分はアプリケーション修正
処理と称される。このプログラム部分はトランザクション層TLの構成要素であ
る。
【0058】 アプリケーション修正処理をステップ301で開始した後、ステップ302で
アプリケーションプログラムASによって変更されたデータがローカルデータベ
ースLDに記憶するためにトランザクション層TLから受け取られる。その後同
じコミットサイクルのステップ303で、変更されたデータ集合に含まれる新た
な情報すなわちデルタ情報が求められる。ステップ304で送信フォーマットと
してBDocが形成され、これは前述のように一義的なキーと変更情報とを含ん
でいる。
【0059】 続くステップ305〜311は同じコミットサイクル内で処理される。これら
のステップは強制的に完全に実行すべきであるという意味の1つのトランザクシ
ョンを形成する。すなわちトランザクションの各部分オペレーションは他の全て
の部分オペレーションが実施された場合にのみ行われる。
【0060】 この実施例では、トランザクションは、BDocのデルタ情報を中央システム
へ送信するオペレーション306とデルタ情報をローカルデータベースLDに記
憶するオペレーション310とに関連している。トランザクションとしてプログ
ラミングすることにより、このオペレーションは2つのオペレーション双方の実
行が保証された場合にのみ行われる。
【0061】 ステップ306に続いて、ステップ307では当該のノードシステムNSがそ
の時点で中央システムCSに接続されているか否か、すなわちオンラインとなっ
ているか否かの問い合わせが行われる。この問い合わせの結果がイエスであると
きには直接にリモートコールが中央システムCSのインバウンドキューIBQへ
伝達される。伝達すべきBDocはリモートコールの追記を形成している。
【0062】 一般に中央システムCSとのオンラインコネクションは存在していない。この
実施例で問い合わせステップ307の結果がノーである場合、ステップ308で
リモートコールが出力列内へ設定される。このリモートコールはノードシステム
NSのローカルデータベースLDに記憶される。
【0063】 このキューについて他の全てのキューと同様に以下の条件が相当する。すなわ
ち a)列の各呼が受信部に達し、そうでない場合にエラー信号が形成されることが
保証される[Guaranteed Delivery]。
【0064】 b)列の呼は所定のシーケンスで処理される[In Order Processing]。
【0065】 c)各呼は1度だけ行われる[Exactly Once]。
【0066】 ステップ310で、変更情報がローカルデータベースLDへエントリされる。
ここではトランザクション層TLがテーブル内のBDocを解析し、対応する全
てのテーブルの全てのデータ集合を1コミットサイクル内で処理する。挿入はデ
ータベース内のSQLステートメントにより行われる。変更は正味で同様にSQ
Lステートメントにより行われる。
【0067】 図4には関与しているコンピュータシステム間でデータ交換に必要なコネクシ
ョンを形成して維持し、必要なデータ交換の終了後に終了するのに用いられるソ
フトウェアモジュールのフローチャートが示されている。このモジュールはCT
M[ConTransManager]と称されるが、図1には簡単化のために示されていない
。このモジュールは完全に自動で機能するように構成されており、CTMを呼び
出した後にはユーザは何ら操作する必要はない。
【0068】 CTMの開始ステップ401の後、ステップ402でコネクションサービスが
呼び出され、ステップ403で中央システムCSとのコネクションが形成される
。これは例えば通常の技術の電話番号、IPアドレス、パスワードなどの選択を
含む。続いてステップ404でCRM送信サービスが呼び出され、このサービス
は相応のノードシステムのトランザクション層TLの出力列に存在しているBD
ocがリモートコールを介して伝達されるように制御する。このようなリモート
コールが存在するかぎり、問い合わせステップ405に基づいてBDocが伝送
される。それ以上リモートコールが存在しなくなると、問い合わせステップ40
5で応答がノーとなり、問い合わせステップ407へ移行して中央システム側で
相応のノードシステムに対するデータが調製されているか否かが問い合わされる
。この問い合わせに対する応答がイエスである場合、ステップ408でデータが
ノードシステムへ伝送される。
【0069】 問い合わせステップ409によりコネクションが切断されたか否かが検出され
、切断されている場合には制御部はステップ402へ移行し、コネクションサー
ビス402を介した新たなコネクションが形成される。切断されていない場合に
は、問い合わせステップ410でセッションが終了したか否か、すなわち中央シ
ステムCS内で実行できる他の送信サービス(例えばEメールの送信)が呼び出
されるか否かが検出される。こうしたサービスが呼び出される場合、すなわちセ
ッションがまだ終了しない場合にはステップ411で次の送信サービスが呼び出
され、そうでない場合にはこのシーケンスはステップ412で終了する。
【0070】 中央システムCSでのBDocの処理はフロー制御部FCにより行われる。ラ
ンチャープロセスにより入力列IBQが処理され、受信されたBDocに対して
フローが開始される。BDocの各タイプごとにフロー定義FDとしてグラフが
定義され、このグラフにより定義された全てのサービスを通るBDocの進行が
監視される。これは完全にタイプごとに行われる。具体的な処理は定義されたサ
ービスに依存する。その際にこのサービスはBDocを輸送するだけでなく、例
えば付加的なフィールドを補充したり、また既存のフィールド内容を除去したり
といったようにその内容を変更することがある。例としてシステムを超えるキー
を種々のデータベースシステムのセマンティクス統合の際に付加することが挙げ
られる。このことは本出願人によるヨーロッパ特許出願第99120009.8
号明細書 "Integriertes Datenbank Verbundsystem" に記載されている。この明
細書の内容は本明細書の内容を補足するものとして本発明に完全に組み込まれて
いる。
【0071】 フロー制御部FCの一般的な特徴は図5に示されている。フローの開始ステッ
プ501の後、ステップ502でBDocが処理のためにフロー制御部へ引き渡
され、別のフローがステップ503で記憶されたフロー定義FDから得られたグ
ラフに基づいて行われる。このグラフにしたがってフロー定義に必要なサービス
が処理される。使用されるBDocのタイプ(例えば“顧客”、“注文”)ごと
にこのフローは特に次のサービスを実行する。すなわち a)サービスR/3‐S:企業のERPシステムに関連して、企業のERPシス
テムから変更情報にアクセスできるようにする。企業のERPシステムに関連し
ない場合にはこのR/3‐Sシステムは相応のBDocタイプのフローでは定義
されない。
【0072】 b)サービスCDS:変更情報をコンソリデーティドデータベースCD内で通用
させる。このためにデータベースサービスCDSはテーブル内のBDocを解析
し、対応する全てのテーブルの全てのデータ集合をコミットサイクル内で処理す
る。挿入はSQLステートメントによりデータベース内で行われる。更新は同様
にSQLステートメントを介して正味で処理される。
【0073】 c)リプリケーションサービスRPS:当該の変更情報を担当するノードシステ
ムNSを宛先リストすなわちレシピエントリストへ入力する。
【0074】 獲得したグラフに定義されているフローの全サービスの処理はループによって
保証される。つまり問い合わせステップ504でフローが終了したか否かが問い
合わされ、ステップ505でこの問い合わせへの応答がノーであった場合には次
のサービスが呼び出される。
【0075】 全てのサービスが処理されると、フロー制御部FCによって制御される各フロ
ーの終了ステップとしてのステップ506で変更情報がノードシステムNSへ分
配される。このことは図5では「フィールドへ進行する」として示されている。
ここではフロー制御部はリモートファンクションコールを介して宛先リストに基
づく宛先を呼び出す。これにより通常の場合、すなわち呼び出されたノードシス
テムへのオンラインコネクションが存在しない場合にコールのキューが個々のノ
ードシステムのアウトバウンドキューOBQ内に形成される。オンラインコネク
ションが存在する場合にはこの呼び出しを直接に転送することができる。エラー
の場合にはエラー処理サービスへ分岐し、所定のエラー除去動作が導入される。
【0076】 続いて図6〜図15に則して変更情報を中央システムCSからノードシステム
NSへ選択伝送するプロセスに関連した主な特徴を説明する。このプログラムモ
ジュールの動作は、本発明の有利な実施例によれば、データがデータベースネッ
トワークシステムDBNS内で定常的にダイナミックに変更される際にも変更情
報が僅かな計算コストのみでノードシステムのそのつど適切な宛先へ良好なパフ
ォーマンスで分配されることを保証する。同時にこのシステムは種々のユーザグ
ループの要求に対する適合化の点においても、また既にインストールされている
システムを変動する要求へ後から適合させる点においてもきわめて大きな柔軟性
を保証している。
【0077】 ここでは次の機能が重要な役割を果たしている。すなわち a)リプリケーションサービスRPSによる複製 b)リアライメントモジュールRAによるリアライメント c)エクストラクトサービスEXTによる抽出 d)サブスクリプションチェックモジュールSCによるサブスクリプションチェ
ック である。
【0078】 図6、図7、図8に示されたプログラムフローチャートでは3つの異なる基本
タイプのリプリケーションが示されており、処理すべき所定のBDocタイプが
存在しているところから出発する。前述したように、所定のデータベースネット
ワークシステムDBNSで使用されるBDocのタイプはこのシステムの装置で
はBDocモデリングのフレームで定義される。リプリケーションサービスRP
Sを介したリプリケーションはBDocのタイプごとに個別に定義されており、
すなわちそれぞれのタイプごとに所定のリプリケーションサービスが定義されて
いる。ここでもちろん同じリプリケーションサービスを複数のBDocのタイプ
に対して使用することもできる。データベースネットワークシステムDBNSの
装置では、必要なリプリケーションサービスがタイプに応じたエンジンを用いて
レポジトリに記憶されている制御データ内で形成される。各リプリケーションサ
ービスはフロー制御部がBDocを引き渡してサービスを呼び出す時点で開始さ
れる。
【0079】 よりよく理解するために、以下の説明では例としてCRMシステムを挙げる。
ここでは外勤社員がそれぞれ所定の空間的な販売区域を担当している。販売区域
には各外勤社員の担当する所定の顧客が局在している。
【0080】 顧客側の担当者の名称が変更される場合、これに結びついた変更情報は更新と
してそれぞれの区域の全ての外勤社員へ伝達される。このことはリプリケーショ
ンのフレームで行われる。
【0081】 ただし多くの変更情報では、変更情報を最新のLUTにしたがって相応の宛先
へ転送するだけでは充分でない。むしろ変更情報によってLUTも変更しなけれ
ばならないことが多い。これに属するのは挿入および消去のタイプの全ての変更
情報である。なぜなら新たなリプリケーションオブジェクトインスタンス(例え
ば新たな顧客または新たな注文)の挿入によりそのつどルックアップテーブルの
相応の更新(新たなリプリケーションオブジェクトインスタンスの挿入、もはや
存在しないリプリケーションオブジェクトインスタンスの対応個所の消去)を行
わなければならないからである。更新はLUTの適合化を発生させることもある
。例として1件の顧客が販売区域Aから販売区域Bへ引っ越した場合について考
えてみよう。この場合まずBDocの“顧客”のフィールド“住所”内で変更が
行われる。本発明の範囲では、このような更新は変更データを宛先へ分配する際
に、相応のデータフィールド(例えば顧客のアドレスの郵便番号を含むデータフ
ィールド)を分散上クリティカルなフィールドとして定義することにより考慮さ
れる。この種のフィールドでの変更はLUTの変更を発生させる。このことは後
に詳述する。LUTの更新はリアライメント機能の一部である。
【0082】 この種のアドレス変更により、この顧客のデータを販売区域Bの全てのノード
システムへ伝達し、これまでの販売区域Aのノードシステムから消去しなければ
ならない。このことはLUTの変更を意味する。変更を含むアドレスフィールド
を有するタイプ“顧客”のBDocが処理される場合、まず最初に分散上クリテ
ィカルなフィールドにおけるこの変更が実際に分配の変更を発生させるか否かを
検出しなければならない。発生させない場合には、この変更をこれまでの未変更
の販売区域Aの全てのノードシステムNSへ報告しなければならない。発生させ
ている場合には新たな販売区域Bの全てのノードシステムへ報告しなければなら
ない。同時に旧い販売区域Aのノードシステムでの消去が行われる。
【0083】 こうした変更の処理には挿入オペレーションおよび消去オペレーションが必要
であり、これらのオペレーションはリアライメントのフレームでトリガされる。
有利にはこれらのオペレーションは直ちには実行されず、エクストラクタモジュ
ールEXTによって独立かつ非同期的に処理される抽出ジョブが形成される。エ
クストラクタモジュールは挿入オペレーションまたは消去オペレーションを実行
するためにデータベースネットワークシステムDBNSに関与するデータベース
へ伝達される。
【0084】 さらにシステムアドミニストレータによって管理ステーションASを介して行
われるシステム変更を考慮しなければならない。これは特にデータベースネット
ワークシステムの構造の変換に相当する。こうした構造変換は例えば付加的なノ
ードシステムの挿入、または変更情報を宛先へ分配する際に用いられる規則の変
更、すなわちサブスクリプションテーブルの変更にいたる規則の変更などから生
じる。この種の変更はサブスクリプションチェックモジュールSCによってシス
テム内で処理される。
【0085】 図6にはリプリケーションサービスのバルク型リプリケーションと称されるタ
イプのプログラムフローが示されている。このサービスはBDocに対して使用
され、BDocはタイプに依存して、それぞれのBDocのインスタンスおよび
データ内容には依存せずに、所定の宛先へ伝送される。典型的な例としては企業
のそれぞれの外勤社員が使用しなければならない基本データ、例えばこの企業の
製品に関するデータが挙げられる。これはBDocのタイプ“製品基本データ”
となる。
【0086】 このようなバルクBDocは、本発明の範囲では簡単化されており、最小の計
算コストできわめて迅速に処理される。典型的なアルゴリズムは図6に示されて
いる。
【0087】 開始ステップ601およびBDocの引き渡しステップ602の後、フロー制
御部により、ステップ603でBDocのタイプに対する最新の宛先[Current
Responsibles]がLUTから読み出される。このためにデータベースソフトウェ
アのフィルタ関数を使用することができる。LUTはBDocのタイプの第1キ
ーにそれぞれ宛先全体のキーすなわちサイトIDを割り当て、これをサブスクリ
プションテーブル内で当該のBDocタイプの加入者として示す。有利には複数
のバルク型リプリケーションまたは全てのバルク型リプリケーションに対して、
すなわちバルク型リプリケーションを経由して宛先へ分配される複数のBDoc
タイプまたは全てのBDocタイプに対して共通のLUTが設けられる。このL
UTは図6ではB‐LUTと称される。
【0088】 次のバルク型リプリケーションステップ604では、BDocの送信者がその
内部に含まれている変更情報の宛先に属するか否かが問い合わされる。イエスの
場合には、ステップ605でBDocのヘッダBDoc‐Hに宛先リストがエン
トリされる。これは有利には物理的に宛先リストを定義する宛先リストAL内の
データ集合への指示により行われる。この指示は宛先のキーすなわちサイトID
を有している。
【0089】 変更情報の作者、つまりBDocに含まれている変更情報を登録したノードシ
ステムが宛先に含まれず、問い合わせステップ604がノーであった場合の手段
も存在する。この手段はシステムがデータの関わり合いを許容しなければならな
いことに結びついている。例えば外勤社員が販売区域Aから販売区域Bの同僚に
代わって変更をシステムへ入力するために、このために販売区域Aに属する自身
のラップトップコンピュータを使用するケースなどがそうである。
【0090】 このようなケースでは、ステップ605での宛先リストの形成前に、ステップ
606で抽出ジョブがエクストラクタキュー内へ調整され、相応の受信情報が消
去される。このことは後に詳述する。ここでは変更されたデータ集合が販売区域
Aに属するノードシステム内に保持されたままとなることを阻止する必要がある
。このデータ集合はそこでは不必要であり、しかもメンテナンスされていないの
で迅速に老化しデータの不安定性をまねく。
【0091】 図7に示されているインテリジェント型リプリケーションと図8に示されてい
る従属性リプリケーションとはオブジェクト別リプリケーションという上位の概
念によって統合することができる。これにより宛先への分配はBDocのタイプ
に依存するのみでなく、個々のBDocインスタンス、すなわちそれぞれのデー
タオブジェクトに依存するケースが特徴づけられる。ここでは次のケースが区別
される。すなわち a)分散上クリティカルなフィールドの内容により、当該のBDocとこれに結
合されたBDocのうちできる限りのものとに対するLUTを変更しなければな
らない。これはインテリジェント型リプリケーションにより行われ、ここでリア
ライメントジョブが形成される。
【0092】 b)リプリケーションはBDocインスタンスのレベルに対してオブジェクトご
と上位のオブジェクトに依存して行われる。このようなリプリケーションオブジ
ェクトの従属性は一般にテーブルとデータベースネットワークシステムに関与す
るデータベースとの相応の依存関係に相応する。典型的な例はつねに顧客に結び
ついた注文であり、この場合1件の顧客の注文のみが存在する。これにより1件
の顧客の全ての注文を顧客データそのものと等しい宛先へ分配しなければならな
い。ただしBDocのタイプ“注文”は種々の顧客の多数の注文に対して使用さ
れる。こうしたタイプの各インスタンスは顧客のID識別のためのフィールドG
UIDを有しており、このフィールドは上位のどのリプリケーションオブジェク
トに対して従属性を有するかを示しており、宛先への分配のために用いられる。
【0093】 インテリジェント型リプリケーションに対するアルゴリズムは図7に示されて
いる。サービスの開始ステップ701およびBDocの引き渡しステップ702
の後、BDocのフィールドに定義されているデータベースオペレーションのタ
イプの問い合わせが行われる。
【0094】 挿入または消去の場合、ステップ704内でリアライメントジョブが形成され
る。これはただちにリアライメントが実行されることを意味しない。むしろ唯一
の命令のみが形成され、この命令がリアライメントキューRAQ内へセットされ
、非同期的に任意の時点で処理される。
【0095】 BDoc内で符号化されるデータベースオペレーションが更新である場合には
、問い合わせステップ706で分散上クリティカルなフィールドが変更されたか
否かが問い合わされる。正の場合にはステップ704でリアライメントジョブが
形成される。
【0096】 リアライメントジョブの形成に続いて、問い合わせステップ707でつねにB
Doc内で別のリプリケーションオブジェクトBDocへのリンクが存在するか
否かが問い合わされる。存在する場合には、ステップ708で結合しているオブ
ジェクトごとにリアライメントジョブが形成される。これは例えば顧客の住所は
販売区域Aに存在するが、コンツェルンに尋ねるとその本部は販売区域Bに存在
するというようなケースである。こうした情報はリンクを介して顧客の相応のB
Doc内で符号化され、ステップ708で販売区域Aの外勤社員だけでなく、販
売区域Bの外勤社員も変更情報を受け取ることを保証するために使用される。親
会社の住所は双方にとって重要だからである。
【0097】 この場合アルゴリズムは図6と同様にLUTから最新の有効な宛先が最新のB
Docの処理から得られた変更を考慮せずにが読み出され、これに基づいてステ
ップ710で宛先リストがBDocのヘッダに形成される。
【0098】 宛先リストは多くの場合にエントリを有さない。例えば図7に示されたアルゴ
リズムを実行するBDoc内で符号化されたデータが新たな顧客に関連する場合
、一般に各挿入で新たなリプリケーションオブジェクトに対するO‐LUTはエ
ントリを有さない。新たな顧客を担当するノードシステムへの分配はリアライメ
ントのフレームではじめて行われる。
【0099】 インテリジェント型リプリケーションはBDocインスタンスのレベルで行わ
れるので、すなわち各インスタンスに対してLUT内の全ての宛先の割り当てが
存在しなければならないので、例えば通信販売の顧客の大多数に対してきわめて
大きなLUTが発生する。有利には1つのBDocタイプのインスタンスの宛先
割り当てが共通のLUTにまとめられる。これをオブジェクトLUTすなわちO
‐LUTと称する。
【0100】 特に有利には中央システムCSには、1つのB‐LUTすなわちバルク型リプ
リケーションに対して分配されるBDocタイプのアドレス割り当てと複数のO
‐LUTとが設けられており、これらはそれぞれインテリジェント型リプリケー
ションによって分配されるBDocタイプの個々のインスタンスごとに宛先の割
り当てすなわちサイトIDを有する。
【0101】 ステップ711はサービスの終了、すなわちBDocのフロー制御部FCへの
引き渡しをマーキングしている。
【0102】 図8には従属性リプリケーションと称されるBDocのリプリケーションサー
ビスのフローが示されている。BDocの宛先への転送は上位のBDocに依存
しており、上位のBDocは図8ではリプリケーションオブジェクトROとして
示されている。このケースではサービスの開始ステップ801およびBDocの
引き渡しステップ802の後、ステップ803でルックアップテーブルから上位
のBDocの宛先、すなわち例えば発注先の顧客の上位のBDocの宛先が問い
合わされる。更なるステップ804〜808は図6のバルク型リプリケーション
サービスのステップ604〜608に相応する。
【0103】 従属性リプリケーションのほうがより簡単なアルゴリズムを有しており、きわ
めて迅速に実行可能であることが明らかである。このことは全システムのパフォ
ーマンスにとってきわめて重要である。なぜなら実際には従属性リプリケーショ
ンオブジェクトの数は通常きわめて多いからである。
【0104】 図9〜図12はリアライメントモジュールRAによって実行される機能を説明
するものである。機能は2つの部分タスクへ分割される。すなわち a)LUTをローカルデータベースLDまたはコンソリデーティドデータベース
CD内でのデータ変更に基づいて更新するタスク、および b)変更に基づいて必要となる挿入オペレーションおよび消去オペレーションを
トリガするタスク である。
【0105】 リアライメントは非同期的に、通常の場合システムアドミニストレータによっ
て定められる任意の時点でバッチプロセスにより実行される。リアライメントモ
ジュールはフロー制御部FCによっては監視されないので、サービスとは称され
ない。非同期的な、リプリケーションに依存しないリアライメントの実行は全シ
ステムへの負荷の均一化、すなわち負荷平衡に対して重要な意義を有している。
例えばリアライメントを夜間に行う場合、システムの主利用時間の負荷が軽減さ
れ、これによりパフォーマンスが改善される。
【0106】 リアライメントキューに存在するリアライメントジョブは有利には、BDoc
インスタンス、例えば所定の顧客を一義的に表すそれぞれのBDocのプライマ
リキーおよびBDocタイプのIDのみを含む。BDocのデータ内容は必要に
応じてプライマリキーに基づいてコンソリデーティドデータベースCDから問い
合わされる。BDocのタイプはデータとノードとの割り当て[Assignment]の
形態に対して定められている。
【0107】 図9、図10はインターリンケージの機能を除いたリアライメントアルゴリズ
ムのプログラムシーケンスが示されている。インターリンケージの機能について
は続く図11、図12に示されている。
【0108】 開始ステップ901の後、ステップ902でリアライメントキューRAQ内に
存在するジョブがシーケンシャルにキューリーダから受け取られる。シーケンシ
ャルな処理によりリアライメントジョブの基礎となる変更情報が中央システムC
S内で処理された際のシーケンスと等しくなることが保証される。
【0109】 続いてステップ903でアサインメントのタイプについての問い合わせ、すな
わちリアライメントキューRAQ内のBDocとノードシステムNSとの割り当
てのタイプについての問い合わせが行われる。この割り当てはBDocのタイプ
に依存している。レポジトリにはどのタイプのアサインメントが個々のBDoc
タイプに対して使用されるかが格納されている。次の手段が区別される。
【0110】 a)ダイレクトアサインメント この割り当ては宛先が直接にBDocのフィールドのデータ内容に依存するケ
ースで利用される。宛先を求めるには例えば販売区域(“エリア”)のフィール
ドが問い合わされ、その内容にしたがって中央システムCSに格納されているサ
ブスクリプションテーブルSTのレポジトリに基づいて宛先が検出される。
【0111】 b)リファレンシャルアサインメント このタイプの割り当ては、宛先は第1には上位のリプリケーションオブジェク
トの既存のLUTから読み出されるが、付加的にデータ内容に基づくインテリジ
ェント型の問い合わせも必要となるケースで使用される。例として、主として前
述したように顧客に依存して行われる注文が挙げられ、これはそれぞれの顧客に
対応する宛先へ分配される。付加的な分配基準を考慮しなくてよい場合には、こ
の分配は図8の従属性リプリケーションとして行われる。この場合にはリアライ
メントは必要なく、リアライメントジョブはリアライメントキューRAQ内には
存在しない。
【0112】 また付加的な基準を宛先への分配の際に考慮しなければならないケースも存在
する。これは例えばノードシステムNSが建築家によって利用されるネットワー
クに相当する。ここでは建築家は所定の建物(注文)を担当しているが、顧客(
施主)の領域に住んでいるわけではなく、顧客を担当してもいない。この場合に
は建物に関するデータは従属性リプリケーションとして顧客の販売区域内に局在
しているノードシステムへ分配されるだけでなく、所定のフィールドのインテリ
ジェント型の問い合わせに基づいてこの建物を担当している建築家へも分配され
る。
【0113】 c)インターリンケージ このタイプの割り当ては図11、図12に関連して説明する。
【0114】 ダイレクトアサインメントまたはリファレンシャルアサインメントの場合、プ
ログラムシーケンスはステップ904〜912へ進行し、順次に、また部分的に
は任意に実行される。
【0115】 ステップ904ではBDocの分散上クリティカルなフィールドの内容がコン
ソリデーティドデータベースCDから受け取られる。続くステップ905、90
6では任意に割り当ての形態と処理されたBDocとに依存して少なくとも1つ
のステップが実行される。ここでステップ905を複数回実行することもできる
【0116】 ステップ905では新たな宛先[Current Responsibles]が上位のリプリケー
ションオブジェクトSRO‐LUT[Lookup Table of Superior Replication O
bject]から問い合わされる。この問い合わせは処理されるBDocが上位のオ
ブジェクトへの複数のリンクを有する場合、例えば複数の顧客に対して1つの注
文が行われる場合(施主の組合に対する1つの建物の注文など)には複数回必要
となることもある。
【0117】 ステップ906ではダイレクトアサインメントに基づいて新たな宛先が計算さ
れる。これはBDocの分散上クリティカルなフィールドとレポジトリ内に格納
されているサブスクリプションテーブルSTとを比較することにより行われる。
リファレンシャルアサインメントの場合にはステップ905、906の2つとも
必要となる。ダイレクトアサインメントによるBDocの場合にはステップ90
6のみが行われる。
【0118】 サブスクリプションテーブルSTはしばしば変更されるので、高度にダイナミ
ックである。例えば新たな外勤社員が販売区域Aに入ると、システムアドミニス
トレータはこの外勤社員XYを新たな加入者として販売区域Aに関連する変更の
ために挿入する。ここから生じるサブスクリプションテーブルSTの変更は図1
4、図15のサブスクリプションチェックにより処理される。
【0119】 ステップ907〜909は処理されたBDocのルックアップテーブルで必要
な更新を行うために用いられる。変更情報の宛先が不変のままであるかぎり、L
UTの変更は必要ない。したがってまずステップ907で旧い宛先がLUTから
読み出され、ステップ908で最新の宛先と旧い宛先との比較が行われ、付加さ
れた宛先すなわち新宛先ともはや最新ではない宛先すなわち旧宛先とが求められ
る。
【0120】 これに基づいてステップ909でLUTの更新に必要な変更が検出される。た
だし更新はこの時点ではまだアクティブではない。つまり変更はまだ行われず、
フラグのセットによるマーキングのみが行われる。これは実際上重要な意味を有
している。特にアウトバウンドキューOBQ内へ所定のノードシステムに対する
変更をセットしたのにもかかわらず、このノードシステムが当該の挿入のリプリ
ケーションオブジェクトの充填基本データをまだ有さないという事態を阻止しな
ければならないからである。前述の実施例に関連して云えば、顧客側の担当者の
変更を所定のラップトップコンピュータが顧客データそのものを得る前にこのラ
ップトップコンピュータへ伝達してしまうことを阻止しなければならない。
【0121】 図10に示されているステップ910、911は必要な挿入オペレーションを
新宛先でトリガし、消去オペレーションを旧宛先でトリガするために用いられる
。このために必要な抽出ジョブが形成され(図13を参照)、エクストラクタキ
ューEXQ内へセットされる。このことはそれぞれ現時点で処理されているBD
ocおよび場合によりこれに依存するBDocに関連している。
【0122】 現時点で処理されているBDocに依存するBDocの抽出ジョブの形成も、
ノードシステムNSの第1の充填データに必要な全ての情報が伝達されることを
保証するために必要となる。例えば新たな顧客のデータを担当の外勤社員へ伝達
する場合、新たな宛先ではその顧客のデータだけでなく別のデータ例えば担当者
やこの顧客に対する注文などのデータも受け取れなければならない。
【0123】 挿入オペレーションにより全ての新たな宛先が現時点で処理されているBDo
cインスタンスの全データ集合を獲得する。旧宛先ではこのBDocインスタン
スの全てのデータが消去される。これにより当該のリプリケーションオブジェク
トの将来のデータ変更も新たな宛先へ伝達され、また旧宛先への伝達が回避され
るという前提が得られる。したがって新宛先および旧宛先がO‐LUT内へ引き
渡され、それ以前には行われなかったLUTの更新が今度はアクティブとなる。
これは有利には抽出ジョブを形成したのと同じコミットサイクル内で行われる。
【0124】 さらにステップ912では、固有の規則にしたがい、かつ付加的に上位のリプ
リケーションオブジェクトに依存して分配される従属性インテリジェント型BD
ocの場合、ジョブシーケンスが形成され、リアライメントキュー内へセットさ
れる。この例として前述のリファレンシャルアサインメントのケースが挙げられ
る。例えば現時点で処理されているBDocが前述の建築システムのケースの建
築家へのリンクを含む注文である場合、これに対して付加的なリアライメントジ
ョブが形成される。
【0125】 更なる問い合わせステップ913では、処理されるBDocを付加的にインタ
ーリンケージを介して複製すべきか否かが検出される。複製すべき場合にはステ
ップ914でインターリンケージリアライメントが行われる。これは図11、図
12に則して詳細に説明する。インターリンケージリアライメントの終了後、ま
たは先行の問い合わせへの応答がノーであった場合、このサービスはステップ9
15で終了される。
【0126】 図8の従属性リプリケーションによると例えば顧客とこの顧客について処理さ
れる注文との間の1:Nの関係しか処理できない。ただし実際にはN:Nの関係
のケースもしばしば発生する。例えば上述の建築システムにおいて、建築家が自
身の担当区域外に住所を有する“区域不明”の顧客の建物を担当するとする。こ
の建築家はリファレンシャルアサインメントを介して顧客データでなく建物すな
わち“注文”のデータを得る。顧客データはこの建築家には“注文”のBDoc
内に設けられている顧客へのリンクによって獲得される。これが異なるBDoc
タイプ(注文‐顧客)間のインターリンケージである。同じBDocタイプの異
なるインスタンス間のリンクが設けられることも多く、これにより例えば変更情
報の分配に作用する種々の顧客間の関係が考慮される。
【0127】 この種のタスクはインターリンケージと称されるプログラムモジュールを介し
て解決される。ここではシステムの装置または後の時点で相応のリンクが定義さ
れていることを前提とする。リンクの定義は、例えば外勤社員がシステム内でい
ままでにまだ考慮されたことのない顧客間の関係を定める場合に、ノードシステ
ムNSのアプリケーションソフトウェアASによって形成される。このような変
更情報もBDoc内で符号化され、中央システムCS内へ輸送され、そこで回帰
的に実行される。これにより相応のリンクが形成される。
【0128】 同種または異種のBDoc間の全ての結合は有利にはコンソリデーティドデー
タベースCD内にいわゆるインターリンケージテーブルとして記憶されている。
このテーブルではキーGUIDが相互に結合された全てのリプリケーションオブ
ジェクトに割り当てられている。この割り当ては有利には組として2列のテーブ
ルで示される。BDocは結合に関する情報を有利にはこの種のインターリンケ
ージテーブルへの指示により有する。
【0129】 このことはBDocのID識別のために使用されるキーが全システムにわたっ
て一義的であることを前提としている。すなわち全データベースネットワークシ
ステムDBNSにわたって異なるリプリケーションオブジェクトのインスタンス
を複数回表すキーは存在しない。この前提条件はGUIDでももちろん満足され
る。
【0130】 図11、図12は図10にフィールドとしてまとめられたステップ914を説
明するものである。プログラムモジュールの開始ステップ1101およびBDo
cの引き渡しステップ1102の後、最初にステップ1103でリンク、すなわ
ちコンソリデーティドデータベースCD内のポインタにより相互に結合されてい
る全てのBDocが1つのクラスタへまとめられる。具体的には相互にリンクを
介して結合されている全てのBDocインスタンスのプライマリキーのリストが
形成される。これはタイプを超えて一義的なキー(例えばGUID)を使用する
ことにより可能となる。共通の処理はシステムのパフォーマンスにとって重要で
ある。タイプを超えるアルゴリズムでBDocを処理することにより処理時間を
大幅に短縮することができる。
【0131】 もちろん、前述のようにリンクを介した全ての結合が1つのクラスタへまとめ
られる場合にのみ、つまりデータの分配に関する制限が例えば信頼性のために損
なわれない場合にのみ、このことは相当する。
【0132】 クラスタの全てのBDocについて、図11に示されているステップ1104
〜1108のforループが動作する。ここで図9のステップ907、908と
同様に最新の宛先が求められ、旧い宛先と比較され、付加された新宛先ともはや
最新でない旧宛先とが求められる。ここでの最新の宛先の計算にはサブスクリプ
ションテーブルへ戻るアクセスを必要とせず、直接にBDocのLUTから読み
出しが行われる。なぜならこのアルゴリズムではアサインメントによる宛先の計
算は必要ないからである。
【0133】 続いてLUTの更新がステップ1109で図9と同様に行われる。このステッ
プをクラスタの全てのBDocについて先行のループの完全な処理後に行うこと
はパフォーマンスにとって重要である。
【0134】 図12に示された必要な挿入オペレーションおよび消去オペレーションのトリ
ガのステップは図10と同様に行われる。ただしステップ1110〜1116か
ら成る別のforループにおいて、先行のループから修正された宛先が生じるク
ラスタの全てのBDocを処理してもよい。
【0135】 リアライメントは計算時間コストの高い過程であるので、リアライメントキュ
ーRAQ内に存在するジョブの並列処理を行うと有利である。これは許容される
が、1つのBDocインスタンスに対するリアライメントジョブの処理が、この
リアライメントジョブをリプリケーションのフレームで形成したのと同じシーケ
ンスで行われることに留意しなければならない。換言すれば、リプリケーション
オブジェクトインスタンスのリアライメントジョブはつねにこのリプリケーショ
ンオブジェクトインスタンスが形成されたシーケンスで処理される。これにより
所定のBDocインスタンスの全てのリアライメントジョブが同じリアライメン
トキュー内へセットされ、強制的な順次のプロセシングが保証される。
【0136】 前述したように、リアライメントモジュールRAはLUTの更新だけでなくL
UTの変更によって必要となった挿入オペレーションおよび消去オペレーション
をトリガするためにも用いられる。これらの変更オペレーションを実行するため
に、エクストラクタモジュールEXTとは独立に非同期的に処理される抽出ジョ
ブが形成される。エクストラクタモジュールは挿入オペレーションまたは消去オ
ペレーションを関連するデータベース内で行うために用いられるBDocを形成
する別の関連においても使用される。
【0137】 図13に示されているフローチャートはエクストラクタモジュールに適したア
ルゴリズムを示している。モジュールの開始ステップ1301の後、ステップ1
302でジョブがエクストラクタキューEXQからシーケンシャルな処理を保証
するキューリーダを介して引き渡される。抽出ジョブはBDocの関連するプラ
イマリキーを含んでおり、このキーは挿入オペレーションまたは消去オペレーシ
ョンを行う1つまたは複数のノードシステムのアドレスすなわちサイトIDを含
んでいる。挿入オペレーションのステップ1304では、BDocのデータがコ
ンソリデーティドデータベースCDから読み出される。続いてステップ1305
で宛先のアドレスがBDocヘッダBDoc‐H内へアドレスリストALへの指
示によりエントリされる。さらにステップ1306では抽出されたBDocがフ
ローチ制御部FCへ引き渡され、フローが開始される。ステップ1307はモジ
ュールの終了をマーキングしている。
【0138】 LUTの変更とこの変更に基づいて必要となる挿入オペレーションおよび消去
オペレーションとはノードシステムNSから伝達される変更情報から得られるだ
けではない。むしろ前述したように、システムアドミニストレータが管理ステー
ションASを介して行う変更は、多くの場合に、データベースシステム内の情報
分配の変更をもたらす。特に、新たな外勤社員が加入し、そのラップトップコン
ピュータをデータベースネットワークシステムDBNS内のノードシステムNS
として接続しなければならない場合や、またはノードシステムNSと販売区域と
の対応関係に関する変更が生じる場合(例えば1つまたは複数の外勤社員別の販
売区域へ異動した場合)など、しばしばサブスクリプションテーブルSTの変更
が必要となる。
【0139】 この種の変更はサブスクリプションチェックモジュール[Subscription Check
er]と称されるプログラムモジュールを介してシステム内へもたらされる。図1
4、図15には2種類のサブスクリプションチェックモジュールSCに対するア
ルゴリズムのフローチャートが示されている。このモジュールはBDocのタイ
プに依存して使用される。図14に示されているバルク型サブスクリプションチ
ェックモジュールは図6のバルク型リプリケーションによって複製されるBDo
cタイプに応じて使用され、図14に示されているオブジェクト型サブスクリプ
ションチェックモジュールは図7のインテリジェント型リプリケーションによっ
て複製されるBDocタイプに応じて使用される。
【0140】 バルク型サブスクリプションチェックモジュールの開始ステップ1401後、
ステップ1402で管理ステーションAS内で形成されたバルク型サブスクリプ
ションジョブが引き渡される。このジョブはバルク型リプリケーションを介して
分配されたBDoc(例えば製品基本データ)ごとに最新の状態に相当する全て
の宛先へのリンクを含む。ステップ1403ではバルクLUTからそこに記録さ
れている相応のBDocの宛先が読み出される。続いてステップ1404でバル
ク型サブスクリプションジョブに含まれるリンクを介して相応のサブスクリプシ
ョンがサブスクリプションテーブルSTから読み出される。ステップ1403、
1404で得られたデータを比較することにより、ステップ1405で新宛先と
もはや最新でない旧宛先とが求められる。次の問い合わせステップ1406で新
たな宛先が検出されたか否かについての応答がイエスであった場合、ステップ1
407でバルクLUTに対する相応のエントリが形成され、エントリされる。さ
らにステップ1408で抽出ジョブが形成され、エクストラクタキューEXQ内
へセットされる。これにより相応の挿入オペレーションの処理がトリガされる。
【0141】 相応に更なる問い合わせステップ1409で旧宛先が検出されたか否かについ
て応答がイエスであった場合、消去のメモが形成され、これによりバルクLUT
内の相応のエントリが消去される。この場合にもステップ1411で抽出ジョブ
が形成され、ノードシステム内の相応のデータが消去される。ステップ1412
はモジュールの終了をマーキングしている。
【0142】 図15に示されているオブジェクト型サブスクリプションチェックモジュール
の開始ステップ1501の後、ステップ1502は管理ステーションASで形成
されたオブジェクト型サブスクリプションジョブが引き渡される。このジョブは
分散上クリティカルなデータフィールドの相応の内容と当該の宛先との間の対応
関係を含んでいる。したがってこのジョブは例えば販売区域Aを外勤社員1、3
、5、8が担当し、販売区域Bを外勤社員2、4、6、7が担当しているといっ
たデータを含む。
【0143】 次のステップ1503ではコンソリデーティドデータベースCDから当該の条
件を満足する全てのBDocのキーが読み出される。すなわち、販売区域を表す
データフィールド内でエントリAを有する全ての顧客データが読み出される。さ
らにステップ1504で全てのBDocに対してリアライメントジョブが形成さ
れ、リアライメントキューRAQがセットされる。これにより独立かつ非同期的
に図9〜図12に則して説明したリアライメントモジュールが処理される。その
後モジュールはステップ1505で終了する。
【0144】 本発明によれば複数の観点で部分的に複製されるデータベースシステムを備え
たネットワークでのデータメンテナンスに結びついた問題を解決する特に有利な
手段が得られる。特に本発明によればきわめて多数の加入者数(10000件以
上の加入者)を有するデータベースネットワークシステムの構成および動作につ
いて良好なパフォーマンスが得られ、きわめて柔軟かつ簡単にデータベースネッ
トワークシステムの各オペレータの要求へ適合させることができる。
【0145】 特徴的な要素は非同期的かつ相互に独立に動作するプログラムモジュールの共
働である。これらのモジュールはそれぞれ定義されたタスクを満足し、定義され
たインタフェースを介して相互に通信する。中心的な機能はルックアップテーブ
ルに基づいた複製であり、ルックアップテーブルからそのつどの時点で最新のリ
プリケーションオブジェクトの宛先がリプリケーションオブジェクト内で符号化
されている変更情報に基づく変更を考慮せずに読み出され、その際にデータのプ
ロセシングは必要ない。変更情報がネットワークシステム内の宛先への分配に関
する変更をもたらす場合、ルックアップテーブルは非同期的に実行されるリアラ
イメントプロセスにより適合化される。挿入および消去の関連する宛先への伝送
は同様にリアライメントのフレームで新宛先および旧宛先が検出された後に行わ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のデータベースネットワークシステムのアーキテクチャの主要な要素の
概略図である。
【図2】 本発明の範囲で使用されるリプリケーションオブジェクトBDocのストラク
チャを示す図である。
【図3】 ローカルで得られる変更情報を処理するプログラムモジュールのフローチャー
トである。
【図4】 ノードシステムと中央システムとの間に一時的なコネクションを形成して監視
するコネクションマネージャのフローチャートである。
【図5】 フロー制御による中央システム内のリプリケーションオブジェクトを処理する
際のフローチャートである。
【図6】 バルク型リプリケーションのフローチャートである。
【図7】 インテリジェント型リプリケーションのフローチャートである。
【図8】 従属性リプリケーションのフローチャートである。
【図9】 リアライメントプログラムモジュールのフローチャートの第1の部分である。
【図10】 図9のフローチャートの続きの部分である。
【図11】 図10のインターリンクリアライメントを実行するプログラムモジュールのフ
ローチャートの第1の部分である。
【図12】 図11のフローチャートの続きの部分である。
【図13】 エクストラクタプログラムモジュールのフローチャートである。
【図14】 バルクサブスクリプションチェックモジュールのフローチャートである。
【図15】 オブジェクトサブスクリプションチェックモジュールのフローチャートである
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 5B045 DD15 DD18 5B082 GA14 GB02 GB04 GB06 【要約の続き】 クアップテーブル(LUT)を介して伝達相手先のノー ドシステム(NS)に宛先として割り当てられ、少なく とも1つのルックアップテーブルが変更情報を考慮して リアライメントアルゴリズムにより更新される。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央データベース(SC)を備えた中央システム(CS)と
    ローカルデータベース(LD)を備えた複数のノードシステム(NS)とを有す
    る オフライン分散型データベースネットワークシステム(DBNS)におけるデー
    タメンテナンス方法において、 ローカルデータベース(LD)は少なくとも部分的に異なる中央データベース
    (SC)のデータの部分集合を含んでおり、 データベースネットワークシステム(DBNS)のデータベース(CD、LD
    )に記憶されているデータに対する変更情報を複数のノードシステム(NS)で
    登録し、 該変更情報をオンラインコネクションが形成されている場合に複数の異なるタ
    イプで構造化されたIDキーを含むリプリケーションオブジェクトとしてノード
    システムから中央システムへ伝送するかまたは中央システムからノードシステム
    へ伝送し、オンラインコネクションが存在しない場合にはリプリケーションオブ
    ジェクトを後の伝送のために出力列内で調製し、 変更情報をともなうリプリケーションオブジェクトを中央システム(CS)内
    でリプリケーションアルゴリズムにより少なくとも1つのルックアップテーブル
    (LUT)を介して伝達相手先のノードシステム(NS)に宛先として割り当て
    、 少なくとも1つのルックアップテーブルを変更情報を考慮してリアライメント
    アルゴリズムにより更新する、 ことを特徴とするオフライン分散型データベースネットワークシステムにおける
    データメンテナンス方法。
  2. 【請求項2】 リプリケーションオブジェクトによりデータベースネットワ
    ークシステム(DBNS)のデータベース(CD、LD)間で公開されている全
    データ集合の解析を形成する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 リプリケーションオブジェクトはタイプのIDと、リプリケ
    ーションオブジェクトで符号化された変更情報に相応するデータベースオペレー
    ションすなわち更新、挿入または消去のIDとを含む、請求項1または2記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 リプリケーションオブジェクトの中央システム(CS)での
    処理をフロー制御部(FC)によりリプリケーションオブジェクトのタイプごと
    に固有のフロー定義(FD)にしたがって制御する、請求項1から3までのいず
    れか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 変更情報を中央システム(CS)からノードシステム(NS
    )へ伝送するためにリモートコール(qRFC)を使用し、出力列に存在してい
    る複数のコールに必要な共通のデータが一度だけ記憶されるように前記リモート
    コールを構成する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも2つのタイプのルックアップテーブルを使用し、
    そのうち第1のタイプ(B‐LUT)はリプリケーションオブジェクトと宛先と
    の対応関係を含み、第2のタイプ(O‐LUT)はリプリケーションオブジェク
    トのインスタンスと宛先との対応関係を含む、請求項1から5までのいずれか1
    項記載の方法。
  7. 【請求項7】 複数の第2のタイプのルックアップテーブル(O‐LUT)
    を使用し、該ルックアップテーブルはそれぞれリプリケーションオブジェクトの
    タイプのインスタンスとインスタンスの宛先との対応関係を含む、請求項6記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 リプリケーションオブジェクトのタイプに依存して異なるタ
    イプのリプリケーションアルゴリズムを実行し、 第1のタイプのリプリケーションアルゴリズム(バルク型リプリケーション)
    によりリプリケーションオブジェクトの所定の部分集合をそのタイプに依存して
    第1のタイプのルックアップテーブル(B‐LUT)を使用して宛先に割り当て
    、 第2のタイプのリプリケーションアルゴリズム(インテリジェント型リプリケ
    ーション)によりリプリケーションオブジェクトの第1の部分集合とは重ならな
    い所定の部分集合をそのインスタンスに依存して第2のタイプのルックアップテ
    ーブル(O‐LUT)を使用して宛先に割り当てる、 請求項6または7記載の方法。
  9. 【請求項9】 第3のタイプのリプリケーションアルゴリズム(従属性リプ
    リケーション)によりリプリケーションオブジェクトの第1の部分集合および第
    2の部分集合とは重ならない第3の所定の部分集合を上位のリプリケーションオ
    ブジェクトに対して第2のタイプのルックアップテーブル(O‐LUT)にエン
    トリされた対応関係に依存して宛先に割り当てる、請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 リアライメントアルゴリズムをリプリケーションアルゴリ
    ズムから独立に、かつ該アルゴリズムに対して非同期に実行する、請求項1から
    9までのいずれか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 リプリケーションアルゴリズムでは、処理されるリプリケ
    ーションオブジェクトで符号化された変更情報に相応するデータベースオペレー
    ションが挿入[Insert]または消去[Delete]である場合に、データベースオペ
    レーションのIDの問い合わせ(703)に基づいてリアライメントアルゴリズ
    ムに対するジョブを形成する、請求項3から10までのいずれか1項記載の方法
  12. 【請求項12】 リプリケーションアルゴリズムでは、処理されるリプリケ
    ーションオブジェクトで符号化された変更情報に相応するデータベースオペレー
    ションが更新[Update]でありかつ少なくとも1つの所定のリプリケーションオ
    ブジェクトの分散上クリティカルなデータフィールド内のデータが変更されてい
    る場合に、データベースオペレーションのIDの問い合わせ(703、706)
    に基づいてリアライメントアルゴリズムに対するジョブを形成する、請求項3か
    ら10までのいずれか1項記載の方法。
  13. 【請求項13】 データベースオペレーションのIDの問い合わせ(703
    )を第2のタイプのリプリケーションアルゴリズム(インテリジェント型リプリ
    ケーション)の動作中に行う、請求項8、11、12のうちいずれか1項記載の
    方法。
  14. 【請求項14】 リアライメントアルゴリズムで分散上クリティカルなデー
    タフィールドの内容とサブスクリプションテーブル(ST)に定められている分
    配規則とを比較し、この比較に基づいてルックアップテーブル(O‐LUT)を
    更新する、請求項10から13までのいずれか1項記載の方法。
  15. 【請求項15】 リアライメントアルゴリズムでリプリケーションオブジェ
    クトのルックアップテーブル(O‐LUT)を上位のリプリケーションオブジェ
    クトのルックアップテーブル(SRO‐LUT)を考慮して更新する、請求項1
    0から14までのいずれか1項記載の方法。
  16. 【請求項16】 リアライメントアルゴリズムでまず最初にリプリケーショ
    ンオブジェクトで符号化された全ての変更情報を考慮して最新の宛先を定め、該
    宛先とルックアップテーブル(O‐LUT)内に示されている宛先とを比較し、
    付加された新宛先ともはや最新でない旧宛先とを求め、新宛先および旧宛先に関
    する情報を調製してルックアップテーブル(O‐LUT)へ引き渡す、請求項1
    0から15までのいずれか1項記載の方法。
  17. 【請求項17】 リアライメントアルゴリズムで新宛先および旧宛先を求め
    た後、必要となった新宛先での挿入オペレーションと旧宛先での消去オペレーシ
    ョンとを開始し、これにより新宛先へリアライメントアルゴリズムで処理された
    リプリケーションオブジェクトの完全なデータ内容を伝達し、またリプリケーシ
    ョンオブジェクトに相応するデータ内容を旧宛先のデータベース内で消去する、
    請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 必要となった挿入オペレーションまたは消去オペレーショ
    ンをリアライメントアルゴリズムから独立にかつ該アルゴリズムに対して非同期
    に動作する個別の抽出アルゴリズムにより開始し、該抽出アルゴリズムとしてリ
    プリケーションオブジェクトを形成し、該オブジェクトを挿入オペレーションの
    実行のために新宛先へ伝達するか消去オペレーションの実行のために旧宛先へ伝
    達する、請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 必要となった挿入オペレーションまたは消去オペレーショ
    ンの実行が保証された後、最初にリプリケーションアルゴリズムにおいて変更さ
    れたルックアップテーブルへのアクセスが行われるまでに、新宛先および旧宛先
    をルックアップテーブル(LUT)へ引き渡す、請求項17または18記載の方
    法。
  20. 【請求項20】 リプリケーションオブジェクトで符号化されている他のリ
    プリケーションオブジェクトへのリンクを考慮するためにリアライメントアルゴ
    リズムで相互に結合されたリプリケーションオブジェクトのクラスタを形成し、 該クラスタに対してforループでまず最初にリプリケーションオブジェクト
    で符号化された全ての変更情報を考慮して最新の宛先を求め、 該最新の宛先とルックアップテーブル(O‐LUT)内に示されている宛先と
    を比較し、付加された新宛先ともはや最新でない旧宛先とを求め、 新宛先および旧宛先に関する情報をクラスタ内の全てのリプリケーションオブ
    ジェクトに対してforループの終了後に調製してルックアップテーブル(O‐
    LUT)へ引き渡す、 請求項1から19までのいずれか1項記載の方法。
  21. 【請求項21】 リプリケーションオブジェクトを全データベースネットワ
    ークシステムにわたって一義的なキーによりID識別する、請求項1から20ま
    でのいずれか1項記載の方法。
  22. 【請求項22】 直接にディジタルコンピュータのメモリ内にローディング
    可能であり、 コンピュータ上で動作する際に請求項1から20までのいずれか1項記載のオ
    フライン分散型データベースネットワークシステムにおけるデータメンテナンス
    方法のステップを実行するソフトウェアコード部を含む、 ことを特徴とするコンピュータプログラム製品。
  23. 【請求項23】 請求項22記載のコンピュータプログラム製品を備えてい
    ることを特徴とするコンピュータに適した記憶媒体。
  24. 【請求項24】 請求項22記載のコンピュータプログラム製品を含むこと
    を特徴とするデータベースネットワークシステム。
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