JP2000259466A - データベースアクセス方法 - Google Patents

データベースアクセス方法

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JP2000259466A
JP2000259466A JP11060051A JP6005199A JP2000259466A JP 2000259466 A JP2000259466 A JP 2000259466A JP 11060051 A JP11060051 A JP 11060051A JP 6005199 A JP6005199 A JP 6005199A JP 2000259466 A JP2000259466 A JP 2000259466A
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Akira Nakashige
亮 中重
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Hitachi Software Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メインフレームのネットワーク型データベー
スに対して、複数の既存業務アプリケーションからの更
新処理と共存可能な標準的なテーブル形式のクエリーイ
ンタフェースでのデータベース利用方法を実現する。 【解決手段】 各クライアントから送信されるデータア
クセス要求をネットワーク上に設けた中継装置により汎
用電子計算機上のデータベースにアクセス可能なデータ
構造に変換して前記汎用電子計算機に送信し、該汎用電
子計算機においてクライアントからの参照、もしくは更
新要求に従い、該汎用電子計算機上で稼動している既存
業務アプリケーション間で規定された排他制御に基づく
レコードアクセスを行い、そのアクセス結果を前記中継
装置を介して要求元のクライアントに返信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データベースに蓄
積されたレコード情報を、それを蓄積した動作環境とは
異なる環境から利用する場合に使用して好適なデータベ
ースアクセス方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インターネット・イントラネットの普及
に伴い、企業内の情報システムはダウンサイジングが進
み、メインフレーム中心のシステムから、ネットワーク
を利用した分散システムへと変化してきている。そこ
で、従来メインフレーム上のシステムが提供してきた機
能をそのまま、利用してインターネット・イントラネッ
ト環境から利用できる新しい統合システムを構築したい
という要望が多い。
【0003】既存のデータを利用するためにラッピング
と呼ばれる各種方式が考えられている。このラッピング
方式とは、既存のソフトウェアやデータベースなどの企
業内資産レガシーシステムを統合するために有効であ
る。
【0004】しかし、その一方で具体的なラッピング方
式は対象とするレガシーシステムの構造に依存するとい
う問題がある。例えば、メインフレームで構築され、利
用されるネットワーク型データベースは、メインフレー
ムで動作する業務プログラムと過去の蓄積から、データ
の流れ、処理が非常に効率よく動作、処理され、密接な
連帯をすでに構築している。そのため、メインフレーム
以外の端末や、アプリケーションでアクセスしようとす
ると新たにデータの構造やレコードの構成、業務処理プ
ログラムをクライアント、ホストの両サイドでの変更を
余儀なくされるという問題がある。
【0005】本発明では、特にメインフレームで広く利
用されているネットワーク型データベース固有のラッピ
ング方式を対象とする。
【0006】従来、ネットワーク型データベースに対し
ては、次の2種類のラッピング方式が考えられている。
【0007】(1)業務アプリケーションを含めたオン
ライン画面ラッピング ラッピングの対象を、データベース内のレコード情報だ
けでなく、それを利用している既存の業務アプリケーシ
ョンも含めたものとし、業務アプリケーションの出力で
ある画面データを介した動作に従って、データベース内
のレコード情報をPC環境に提供する。
【0008】(2)データベースのミラーリングによる
バッチラッピング ネットワーク型データベースに保存されているレコード
情報の一部または全部をPC環境にあるデータベースへ
一括してコピーし、関係型データベースなどを利用して
PC環境内で管理し、参照や更新などの操作を行う。す
なわち、ネットワーク型データベースを自分のローカル
サーバとして丸ごと、持ってきて処理するものである。
この場合、元のネットワーク型データベースとのデータ
の整合性は、一定期間をおいて例えば1日ごと、2時間
ごとなど、PC環境からメインフレームへと対応するレ
コード情報を最新のものへ反映する処理を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
方式によると、レコード情報の利用はメインフレームの
業務アプリケーションに対して定義された画面の状態遷
移やトランザクションなどの動作に制約され、レコード
情報に対して参照や更新などの操作をする際には基本的
に画面データ単位を意識したものとならざるを得ない。
【0010】また、第2の方式によると、反映処理を実
行する際に元のネットワーク型データベース内の情報と
整合性が取れなくなり、PC環境で行った操作が無駄に
なってしまう可能性が高い。
【0011】本発明の目的は、このような事情を解決す
べくなされたものであり、その目的は、メインフレーム
のネットワーク型データベースに対して、メインフレー
ム環境の変更や負荷を最小限に抑え、参照処理だけでな
く、複数の既存業務アプリケーションからの更新処理
(追加、削除を含む)と共存可能なトランザクション処
理や画面の状態遷移に依存しないアクセス排他制御を可
能にし、さらにPC環境のクライアントアプリケーショ
ンに対して広く普及している標準的なクエリーインタフ
ェースを提供するという条件を満足する、ラッピングに
よるデータベース利用方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は汎用電子
計算機上で稼動する複数の既存業務アプリケーションに
よって蓄積されたデータベースをネットワークを介し
て、複数のクライアントからアクセスするデータベース
アクセス方法において、ネットワーク上に前記汎用電子
計算機とクライアントが接続するデータ変換を行う中継
装置を設け、前記中継装置にはクライアントから要求さ
れるデータアクセス要求を受け付け、前記汎用電子計算
機上のデータベースにアクセス可能なデータ構造に変換
する変換手段を設け、前記汎用電子計算機には前記中継
装置から送られてきたクライアントからのデータアクセ
ス要求を受け付ける受付手段を有し、前記受付手段は前
記クライアントからの参照、もしくは更新要求に従い、
前記汎用電子計算機上で稼動している既存業務アプリケ
ーション間で規定された排他制御に基づくレコードアク
セスを行い、当該アクセス結果を前記中継装置を介して
要求元のクライアントに返信することによって達成され
る。
【0013】さらに本発明の他の目的は、クライアント
からの参照、もしくは更新要求を前記汎用電子計算機に
送り、返送されてきたデータをテーブルデータ形式のデ
ータに変換して、前記クライアントに返信することによ
って達成される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の一実施
形態について説明する。
【0015】図1は本発明に関するラッピングによる統
合システムの適用の一例として営業員支援システムを示
した図である。ユーザである営業員は顧客先で営業活動
をする際、モバイル環境からインターネットを通じ、情
報統合サーバ101経由で提供される各種データを、そ
れぞれの情報源の違いを意識することなく利用できる。
しかし、企業内で既に構築している受発注管理システム
102、在庫管理システム103、見積もりデータ管理
システム104などは、そのプラットフォームがメイン
フレーム、ワークステーション、パーソナルコンピュー
タなどである可能性があり、また蓄えているデータの構
造もネットワーク型データベースのデータ、関係型デー
タベースのデータ、表計算ソフトウェア用のデータな
ど、多種多様の可能性がある。そこで、それぞれのシス
テムに対してラッピング105,106,107を適用
し、情報源のもつデータを固有の形式から共通の形式に
変換する必要がある。図1ではラッピングにより、標準
的な共通データ形式として定義した分散オブジェクト1
08,109,110に変換し、分散オブジェクト通信
環境を通じて各々のデータを提供していることを示して
いる。本発明は特にメインフレームのネットワーク型デ
ータベースを対象とし、このラッピングの部分105の
具体的な実現方式に関するものである。
【0016】図2は本発明の一実施形態の構成要素を示
した図である。本実施形態によるシステムでは、汎用大
型電子計算機で構成されるメインフレーム21とパーソ
ナルコンピュータなどで構成される複数台のPCクライ
アント(以下、クライアントと略記)22がネットワー
クを介して接続されている。
【0017】メインフレーム21に対してクライアント
22がアクセスする場合、インターネットやイントラネ
ットによる接続が行われるため、ラッピングサーバ23
がネットワーク上に設けられている。
【0018】複数台からなるクライアント22の各クラ
イアントアプリケーション201からのアクセスは、S
QLに制限を付けた疑似SQLクエリー202によって
行われる。擬似SQLクエリー202については後述す
る。ネットワーク上に存在するラッピングサーバ23に
はラッパープログラム203が格納されており、このラ
ッパープログラム203はテーブルを単位としたクエリ
ーに対するインタフェースを提供する。ラッパープログ
ラム内203にはクエリー変換部204、テーブル作成
・管理部205、参照処理部206、更新処理部20
7、データ通信部208を具備する。また、メインフレ
ーム21に対してクライアント22からアクセスする場
合には疑似SQLクエリーによって、リクエストが発行
される。このリクエストによるネットワーク型データベ
ース215へのアクセスを実行するため、メインフレー
ム21上にはアクセス受付プログラム210が実装され
ている。このアクセス受付プログラム210は、データ
ベース操作言語に基づいたコマンド列を発行する標準的
なルーチン213をコア部分211に具備している。
【0019】図3はクライアント22からラッピングサ
ーバ23を介してメインフレーム21上のネットワーク
型データベース215にアクセスする処理を示すフロー
チャートである。ネットワーク型データベース215内
の各レコード216へのアクセスは、まず、クライアン
トアプリケーション201が分散オブジェクト通信環境
24を介してレコードに対するクエリーを発行する(ス
テップ301)。次に、このクエリーを受けたラッパー
プログラム203は、クエリー変換部204により、ク
エリー内のレコード検索条件などの情報を抽出すると同
時に、どのコマンド列発行ルーチン213を使うかを判
断し(ステップ302)、参照または更新の要求に従っ
て、参照処理部206もしくは更新処理部207へと、
クエリー内の情報を受け渡す(ステップ303)。
【0020】参照処理部206もしくは更新処理部20
7は、クエリー変換部204が選択したアクセス受付プ
ログラム内のコマンド列発行ルーチン213の実行をメ
インフレーム21のアクセス受付プログラム210に対
して、データ通信部208を介して要求する(ステップ
304)。
【0021】アクセス受付プログラム210は、データ
通信部208からメインフレーム21内のオンライン制
御プログラム209を介して指定されたコマンド発行ル
ーチン213を実行し(ステップ305)、ネットワー
ク型データベース215から該当するレコードをすべて
取得し、ラッパープログラム203へ返す(ステップ3
06)。
【0022】これら、ラッパープログラム203とアク
セス受付プログラム210間の通信は、ラッピングサー
バ23内のデータ通信部208とメインフレーム21内
のオンライン制御プログラム209を介して行われる。
【0023】ラッパープログラム203では、テーブル
作成・管理部205において、受け取ったレコードの集
まりをテーブルの形に整え、さらに分散オブジェクト通
信環境24を通じて、クライアントアプリケーション2
01へ受け渡す(ステップ307)。
【0024】また、レコード更新処理における排他制御
に関しては、複数の既存業務プログラム218,219
間でロック情報を保持しておく排他制御用共用エリア2
17に着目し、アクセス受付プログラム211もこれら
業務プログラム218,219と同等にこの共用エリア
217を利用できるようにしておく。これは、アクセス
受付プログラム210のユーザオウンコーディング部分
212中の排他制御部214に実装する。
【0025】一方、アクセス受付プログラム210が長
時間にわたりデータベース215内の特定のレコード2
16をロックする状況が発生しないように、必要に応じ
てコマンド列発行ルーチン213の個々の実行ごとにロ
ックをかける時間を区切る。これにより、更新処理にお
ける既存業務プログラム218,219との共存が可能
になる。
【0026】図4は、ネットワーク型データベース21
5の例を示した図である。
【0027】本発明が対象とするネットワーク型データ
ベース215は、メインフレーム21上で通常複数の業
務プログラム218,219から利用され、オンライン
制御プログラム209を介してオンライントランザクシ
ョン処理を行うことを想定している。また、高速アクセ
スを実現するため、それぞれの業務処理に適したレコー
ド間のネットワーク構造を定義でき、アクセスのために
固有のデータベース操作言語が用意されている。
【0028】図4ではネットワーク型データベース21
5の内部構造を示してある。ここでは、「取引先」のレ
コード集合401、「商品」のレコード集合402及び
それらからリンクが張られている「伝票」のレコード集
合403の3個のレコード集合を図示している。各レコ
ードへのアクセスは、これら内部のレコード間に張られ
たリンクを次々にたどってゆくことで参照され、また更
新は、既存業務アプリケーション218,219間で規
定されたアクセス排他制御の下で実行される。
【0029】例えば、取引先を指定して参照する場合、
まず取引先レコード集合401と伝票レコード集合40
3を指定し、「取引先1」に関連するレコードは「取引
先1レコード」404から始まるリンク(図4では実線
の矢印)を次々とたどることで、「伝票A」405,
「伝票D」406,「伝票E」407,「伝票F」40
8のレコードが順次得られる。この場合、「伝票E」の
レコード407は、「商品」レコード集合402と「伝
票」レコード集合403を指定して、「商品2」レコー
ド409から始まるリンクをたどって、伝票B410経
由でも得ることもできる。「伝票D」306は、「取引
先」レコード集合401と「商品」レコード集合402
からのリンクが張られているので、「伝票D」のレコー
ド306内には、日付418や数量419などの、レコ
ード特有の情報だけでなく、両方のレコード集合に関す
る情報412(取引先ID),413(取引先名),4
15(商品ID),416(商品名)と、それぞれのレ
コード集合からのリンクに関する情報414(取引先関
連リンク),417(商品関連リンク)が蓄積されてい
る。
【0030】図5は、クライアントアプリケーション2
01に提供されるテーブルの例である。これは、図4に
示したネットワーク型データベース215内のレコード
から、特定のリンクをたどり、制約条件を満足するもの
を選択し、また、不要なフィールドを省くことにより、
リンクで繋がった形式からテーブル形式へと変換され
る。図5では、図4の取引先レコード集合401中の
「取引先1」レコード404に相当するレコード501
から繋がっている伝票レコードへのリンクをたどり、
「数量が100以下」の伝票レコードを集めてテーブル
を構成している。ここで、リンクをたどるために各レコ
ード内に用意してあった次レコードへのポインタを格納
するための取引先関連リンク(図4の404)と商品関
連リンク(図4の417)のフィールド504,507
は、テーブルを構成する際に省いている。
【0031】図6、図7を用いて、クライアントアプリ
ケーション201からのクエリーによるアクセス受付プ
ログラム210で実行されるコマンド列発行ルーチンの
処理について説明する。図6はクライアントアプリケー
ション201からのクエリーの例とそれに対してアクセ
ス受付プログラム210で実行されるコマンド列発行ル
ーチンの例を示した図である。クライアントアプリケー
ション201からのクエリー601は、SQLに制限を
付けた疑似SQLに従う。この例では、各種レコード集
合をテーブルのように扱えると仮定しているため、「取
引先レコード集合」602や「伝票レコード集合」60
3を「FROM」のあとに指定している。また、取得す
るレコードに対する条件604は、「WHERE」の後
に置き、各レコード集合で定義されたフィールド名等を
使って記述している。この例では、ある条件の下ですべ
てのレコード情報を順次参照するためのコマンド列発行
ルーチン605を選択し、指定した状況を示している。
このルーチン指定の際に、クエリーから抽出された情報
である「取引先レコード集合」などの名称606,60
7や、「取引先ID=T001」などの条件608,6
09が、同時に受け渡されており、その結果として「r
epeat〜until」などを利用した汎用ルーチン
のテンプレートの中にこれらの情報が埋め込まれてい
る。なお、変数「ptr」610は、ネットワーク型デ
ータベース215内のレコードをリンクに従って順次た
どるためのポインタ情報を格納するために用意されてい
るものである。
【0032】図7は擬似SQLクエリーを受けたアクセ
ス受付プログラム210で実行されるコマンド列発行ル
ーチンの処理を示すフローチャートである。疑似SQL
クエリーを受けたラッパープログラム203は、クエリ
ーの中からネットワーク型データベース215にアクセ
スするために必要な情報602,603,604を抽出
し(ステップ701)、アクセス受付プログラム210
中に用意されているコマンド列発行ルーチン213のう
ちでどのルーチンを利用するかを定義する(ステップ7
02)。
【0033】ステップ702でのルーチンの判断とは、
例を示すと図6の601の「SELECT」と605の
「READ」が対応するように擬似SQLクエリーの条
件とネットワーク型データベースアクセスコマンドの定
義付けをあらかじめ行っておくことで、擬似SQLクエ
リーからの条件がコマンド列発行ルーチンに一致するか
どうかで判定する(ステップ703)。条件が不一致の
場合はそのままエラー終了する(ステップ706)。ス
テップ703でコマンド列発行ルーチンが一致した場合
に、そのルーチンの実行をアクセス受付プログラム21
0に要求する(ステップ704)。このルーチン指定の
際には、ルーチン実行に必要な情報を先にクエリー内か
ら抽出したものから受け渡す(ステップ705)。
【0034】図8は、ネットワーク型データベース21
5内のレコード情報に対する参照処理の手順を示した図
である。ネットワーク型データベース内のレコード情報
を参照するには、まず、クライアントアプリケーション
210から、図6に示したような疑似SQLのクエリー
601をラッパープログラム203へ受け渡す(ステッ
プ807)。ここで、受け渡しの方法は、分散オブジェ
クト環境に対するメソッド呼び出し806で行う。
【0035】ラッパープログラム203は、クエリー変
換部204により受け取ったクエリーを分析し(ステッ
プ808)、参照処理部206によりアクセス受付プロ
グラム210内に用意されている参照用のコマンド列発
行ルーチン213の選択を決め、そのルーチン213に
必要な情報をクエリー内から抽出する。
【0036】次にデータ通信部208を介して、メイン
フレーム21上で動作しているオンライン制御プログラ
ム209に対し、アクセス受付プログラム210の起動
を要求する(ステップ811)。
【0037】アクセス受付プログラム210は、メイン
フレーム21でオンライン制御プログラム209により
起動される。起動の後、ラッパープログラム203によ
って指定された(ステップ813)アクセスコマンド列
発行ルーチンを選び出し、図6に示した例のように、受
け渡されたクエリー情報を埋め込む。そして、そのルー
チンを実行することによって、ネットワーク型データベ
ースに対してアクセスコマンド列を発行する(ステップ
818)。アクセスコマンド列発行ルーチンの実行時に
は、参照コマンド発行毎にネットワーク型データベース
215内のレコードが逐次得られるので、アクセスコマ
ンド列を発行している間は、ラッパープログラム203
とアクセス受付プログラム210との間でレコード情報
受け渡しのための繰り返し処理が双方で実行される(ス
テップ814,815,816,817)。ここでは、
レコード情報を1つずつラッパープログラム203に受
け渡すことを想定しているが、複数レコードをまとめて
受け渡す方法であってもよい。
【0038】ラッパープログラム203では、逐次受け
渡されるレコード情報を、図5に示したようにテーブル
として整理し、また、ネットワーク構造のためのポイン
タ情報格納用フィールドなどの不要なフィールドを省く
処理を行う(ステップ819)。
【0039】このようにしてクエリーの条件に合致する
レコードへの参照が最後まで行われ、それらの受け渡し
が完了した際には、ラッパープログラム203はアクセ
ス受付プログラム210に対して終了を要求する(ステ
ップ820)。アクセス受付プログラム210はその終
了要求に応答した後(ステップ821)、終了する。
【0040】最後に、ラッパープログラム203は、ク
エリーの結果として得られたテーブルを、分散オブジェ
クト通信環境24を通じて、クライアントアプリケーシ
ョン201に提供する(ステップ822)。
【0041】図9は、ネットワーク型データベース内の
レコード情報に対する更新処理の手順を示した図であ
る。ネットワーク型データベース215内のレコード情
報を更新するには、あらかじめクライアントアプリケー
ション201から参照のためのクエリーが出され、図8
に示したような参照処理が行われた後で、どのレコード
情報を更新するかが特定されている、という状況を想定
する。このような状況において、まず、クライアントア
プリケーション201から、更新したいレコード情報に
対する更新用の疑似SQLのクエリー907をラッパー
プログラム203へ受け渡す。ここでの受け渡しの方法
は、分散オブジェクト環境に対するメソッド呼び出しで
行う(ステップ906)。
【0042】ラッパープログラム203は、クエリー変
換部204により受け取ったクエリーを分析し(ステッ
プ908)、更新処理部207によりアクセス受付プロ
グラム210内に用意されている更新用のコマンド列発
行ルーチン213の選択を決め、そのルーチン213に
必要な情報をクエリー内から抽出する。そして、データ
通信部208を介して、メインフレーム21上で動作し
ているオンライン制御プログラム209に対し、アクセ
ス受付プログラム210の起動を要求する(ステップ9
11)。
【0043】アクセス受付プログラム210は、メイン
フレーム21でオンライン制御プログラム209により
起動される。起動の後、ラッパープログラム203よっ
て指定された(ステップ913)されたアクセスコマン
ド列発行ルーチンを選び出し、受け渡されたクエリー情
報を埋め込む。ここでアクセスコマンド列発行ルーチン
の実行に先立ち、更新対象レコードの排他制御のため、
ロック処理を行う(ステップ914)。排他制御の処理
は、既存業務プログラム218,219の間で用意され
ているものであり、この手続きに従って行う。具体的に
は、図2における排他制御部214がオンライン制御プ
ログラム209の提供する排他制御用共用エリア217
に対し、更新対象のレコードに対応するロック用のデー
タを変更することなどである。ロック処理の後、アクセ
ス受付プログラム210は、指定されたアクセスコマン
ド列発行ルーチンを実行することによって、ネットワー
ク型データベース215に対してアクセスコマンド列を
発行する(ステップ916,919)。
【0044】手順としてはまず、ラッパープログラム2
03から更新対象レコードの確認要求を受け(ステップ
915)、そのレコードを再度参照するためのアクセス
コマンド列を発行し(ステップ916)、レコード取得
結果をラッパープログラム203へと受け渡す(ステッ
プ917)。ここで、更新対象レコードが前回参照した
ときのものと同じ内容であることがラッパープログラム
203において確認された場合(ステップ918)、ラ
ッパープログラム203から対象レコードの更新要求を
受け(ステップ919)、実際にレコードを更新するコ
マンド列を発行する(ステップ920)。さらに、対象
レコードの更新処理に対する結果をラッパープログラム
203へ通知する(ステップ921)。
【0045】更新対象レコードの確認をした際(ステッ
プ918)に、前回参照したものと同じ内容でなかった
場合はエラーの扱いとし、実際に更新するコマンド列の
発行は行わない。アクセスコマンド列発行ルーチンが終
了した際には、アクセス受付プログラム210は、排他
制御部214により、先にロックをかけた対象レコード
に対してアンロック処理を行って(ステップ922)解
放し、他の既存業務プログラムからの更新を含むアクセ
スが可能な状態に戻す。
【0046】ラッパープログラム203は、クエリーの
条件に合致する対象レコードへの更新処理が最後まで行
われ、結果の受け渡しが完了した際にはアクセス受付プ
ログラム210に対して終了を要求する(ステップ92
3)。アクセス受付プログラムはその終了要求に応答し
た後(ステップ924)、終了する。最後に、ラッパー
プログラム203は、クエリーの結果として、アクセス
受付プログラムから受け渡された更新処理の結果を、分
散オブジェクト通信環境24を通じてクライアントアプ
リケーション201に提供する(ステップ925)。
【0047】以上のように、本実施形態では、各クライ
アント22から送信されるデータアクセス要求をネット
ワーク上に設けた中継装置(ラッピングサーバ)により
メインフレーム21(汎用電子計算機)上のデータベー
ス215にアクセス可能なデータ構造に変換してメイン
フレーム21に送信し、該メインフレーム21において
クライアント22からの参照、もしくは更新要求に従
い、該メインフレーム21で稼動している既存業務アプ
リケーション218,219間で規定された排他制御に
基づくレコードアクセスを行い、そのアクセス結果を中
継装置を介して要求元のクライアントに返信するように
構成したため、メインフレームのネットワーク型データ
ベースに対して、メインフレーム環境の変更や負荷を最
小限に抑え、参照処理だけでなく、複数の既存業務アプ
リケーションからの更新処理(追加、削除を含む)と共
存可能なトランザクション処理や画面の状態遷移に依存
しないアクセス排他制御が可能となる。
【0048】さらに、PC環境のクライアントアプリケ
ーションに対して広く普及している標準的なクエリーイ
ンタフェースを提供するという条件を満足するデータベ
ースの利用形態が可能になる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、メインフ
レームのネットワーク型データベースに対して、メイン
フレームなどの構築された既存環境の変更や負荷を最小
限に抑え、データベースに対する参照処理だけでなく、
複数の既存業務アプリケーションからの更新処理追加、
削除を含むと共存可能な、トランザクション処理や画面
の状態遷移に依存しないアクセス排他制御が可能とな
る。
【0050】さらに、アクセスを行うクライアントであ
るPC環境のクライアントアプリケーションに対して広
く普及している標準的なクエリーインタフェースを提供
するという条件を満たすデータベースの利用形態が可能
になるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関するラッピングによる統合システム
の適用例を示した図である。
【図2】システム全体の中で本発明のラッピング方式を
構成する要素を示した図である。
【図3】メインフレーム上のネットワーク型データベー
スにアクセスする処理を示すフローチャートである。
【図4】ネットワーク型データベースの内部構造例を示
した図である。
【図5】クライアントアプリケーションに提供されるテ
ーブルの例を示した図である。
【図6】クライアントアプリケーションからのクエリー
の例と、それに対応してアクセス受付プログラムで実行
されるコマンド列発行ルーチンの例を示した図である。
【図7】コマンド列発行ルーチンの処理を示すフローチ
ャートである。
【図8】ネットワーク型データベース内のレコード情報
に対する参照処理の手順を示した図である。
【図9】ネットワーク型データベース内のレコード情報
に対する更新処理の手順を示した図である。
【符号の説明】
21…メインフレーム、22…PCクライアント、23
…ラッピングサーバ、201…クライアントアプリケー
ション、202…疑似SQLクエリー、203…ラッパ
ープログラム、204…クエリー変換部、205…テー
ブル作成・管理部、206…参照処理部、207…更新
処理部、208…データ通信部、209…オンライン制
御プログラム、210…アクセス受付プログラム、21
3…コマンド列発行ルーチン、214…排他制御部、2
15…ネットワーク型データベース、217…排他制御
用共用エリア、218,219…業務プログラム。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汎用電子計算機上で稼動する複数の既存
    業務アプリケーションによって蓄積されたデータベース
    をネットワークを介して、複数のクライアントからアク
    セスするデータベースアクセス方法であって、 ネットワーク上に前記汎用電子計算機とクライアントが
    接続するデータ変換を行う中継装置を設け、 前記中継装置にはクライアントから要求されるデータア
    クセス要求を受け付け、前記汎用電子計算機上のデータ
    ベースにアクセス可能なデータ構造に変換する変換手段
    を設け、 前記汎用電子計算機には前記中継装置から送られてきた
    クライアントからのデータアクセス要求を受け付ける受
    付手段を有し、 前記受付手段は前記クライアントからの参照、もしくは
    更新要求に従い、前記汎用電子計算機上で稼動している
    既存業務アプリケーション間で規定された排他制御に基
    づくレコードアクセスを行い、当該アクセス結果を前記
    中継装置を介して要求元のクライアントに返信すること
    を特徴とするデータベースアクセス方法。
  2. 【請求項2】 前記中継装置は、前記クライアントから
    の参照、もしくは更新要求を前記汎用電子計算機に送
    り、返送されてきたデータをテーブルデータ形式のデー
    タに変換して、前記クライアントに返信することを特徴
    とする請求項1記載のデータベースアクセス方法。
  3. 【請求項3】 汎用電子計算機上で稼動する複数の既存
    業務アプリケーションによって蓄積されたデータベース
    をネットワークを介して、複数のクライアントからアク
    セスするデータベースアクセス方法であって、 各クライアントから送信されるデータアクセス要求をネ
    ットワーク上に設けた中継装置により前記汎用電子計算
    機上のデータベースにアクセス可能なデータ構造に変換
    して前記汎用電子計算機に送信し、該汎用電子計算機に
    おいてクライアントからの参照、もしくは更新要求に従
    い、該汎用電子計算機上で稼動している既存業務アプリ
    ケーション間で規定された排他制御に基づくレコードア
    クセスを行い、そのアクセス結果を前記中継装置を介し
    て要求元のクライアントに返信することを特徴とするデ
    ータベースアクセス方法。
JP11060051A 1999-03-08 1999-03-08 データベースアクセス方法 Pending JP2000259466A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009187201A (ja) * 2008-02-05 2009-08-20 Mitsubishi Electric Corp サーバ装置及びプログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009187201A (ja) * 2008-02-05 2009-08-20 Mitsubishi Electric Corp サーバ装置及びプログラム

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