JP2003519732A - 紙及び板紙の印刷性及び塗工性を改善する方法 - Google Patents

紙及び板紙の印刷性及び塗工性を改善する方法

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JP2003519732A JP2001551891A JP2001551891A JP2003519732A JP 2003519732 A JP2003519732 A JP 2003519732A JP 2001551891 A JP2001551891 A JP 2001551891A JP 2001551891 A JP2001551891 A JP 2001551891A JP 2003519732 A JP2003519732 A JP 2003519732A
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ニーニコスキ、マリ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、カレンダー処理を施した紙及び板紙の印刷性及び塗工性を改善する方法に関する。該方法は、紙及び板紙の製造時に、原料繊維液に、多糖類、更に疎水剤として疎水性モノマー含有ポリマー分散液を添加することを包含する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、紙及び板紙の製造時に、製造される紙の印刷性(printability)及
び塗工性(coatability)を改善しておく方法に関する。第一に、本発明の方法
の目的は、カレンダー処理(機械仕上げ又はスーパーカレンダー処理(SC))
を施した後には印刷に適する平滑性及び光沢を有している紙を製造することにあ
る。
【0002】 本発明はまた、カレンダー処理、特にスーパーカレンダー処理(SC)を施し
た紙、及び該紙をオフセット印刷だけでなくグラビア印刷にも用いる方法に関す
る。特に、本発明の方法により、オフセット印刷に要求される特性のみならず、
グラビア印刷にも適する特性を有する紙を製造することが可能になる。
【0003】 本発明は、そのような紙の製造に好適に用いる組成物にも関する。
【0004】 本発明において「紙」とは、紙及び板紙を意味し、これはリグニンを保存しつ
つ繊維化する方法により得た繊維材料を用いて製造したものである。このような
繊維材料の例として、砕木パルプ(groundwood、GW)、圧縮砕木パルプ(press
ure groundwood、PGW)、精砕パルプ(refiner groundwood)及びサーモメカ
ニカルパルプ(thermo-mechanical pulp、TMP)が挙げられる。本発明は、化
学的に処理した繊維材料を用いて紙を製造する方法にも適用できる。化学的に処
理した繊維材料の例として、硫酸塩パルプ及び亜硫酸パルプばかりでなく、ケミ
サーモメカニカルパルプ(chemi-thermo-mechanical pulp、CTMP)も挙げら
れる。繊維材料はNSSC繊維(NSSC-fiber)などのようなリグニン成分を軟化
する穏やかな化学的条件でのみ処理しておいてもよい。本発明においては、繊維
材料として脱インク繊維(de-inked fiber、DIP)などの再生繊維(returned
fiber)を用いることもできる。また、本発明においては、繊維材料として、漂
白繊維(bleached fiber)及び無漂白繊維(unbleached fiber)のどちらでも用
いることができる。
【0005】 前述の各種繊維材料及びそれらの混合物は、通常高い比率でリグニンを含んで
おり、広く、数種のグレード(grade)の印刷用紙の材料に用いられている。印
刷用紙の一例として挙げられるものに、雑誌用紙(magazine paper)がある。
【0006】 スーパーカレンダー処理(SC)を施した雑誌用紙は通常、漂白砕木パルプ(
bleached groundwood)のようなリグニンに富む繊維材料を約75%含んでいる
。無漂白亜硫酸繊維(unbleached sulphite fiber)や半漂白硫酸塩繊維(semi-
bleached sulphate fiber)は補強繊維(reinforcing fiber)として用いる。リ
グニンに富む繊維材料の一部は、サーモメカニカル精砕パルプ(thermo-mechani
cal refiner fiber)から成っていてもよく、これによって、補強繊維の量を低
下させることができる。このような紙には12〜13%の充填材(填料)を含ま
せてもよい。充填材の添加によりスーパーカレンダー処理した紙の良好な平滑性
及び良好な光沢性が促進される。充填材は、カオリン、焼成カオリン、アルミノ
シリケート、タルク、炭酸カルシウム(土壌中(earth-based)の炭酸カルシウ
ムでもよいし、沈降炭酸カルシウム(PCC)でもよい)、並びにこれらの混合
物を含んでいてもよい。本発明の紙の有利な製造方法においては、充填材の量は
、5%を超えることが好ましく、10%を超えることがさらに好ましく、15%
を超えることがさらに好ましく、20%を超えることが最も好ましい。
【0007】 通常の新聞用紙の原料(furnish)は、10〜20%のケミカルパルプ(chemi
cal pulp)を含有する繊維混合物からなっており、該繊維混合物の残りの成分は
、主に砕木パルプ(GW)、圧縮砕木パルプ(PGW)、精砕パルプ又はサーモ
メカニカルパルプ(TMP)のようなメカニカルパルプからなる。更に脱インク
した古紙(DIP)を紙の原料の一部として用いる。メカニカルパルプの一部は
古紙で代替される。
【0008】 軽量コート紙(light-weighted coated paper、LWC)の原料は、上記新聞
用完成紙料より補強繊維の含有率がより高く、50%にも達している。残りは、
リグニンを多く含んだサーモメカニカルパルプ又は砕木パルプからなる。種々の
方法により製造された原料繊維の中には、軽く漂白した繊維、公知のリグニンの
維持方法を用いて得たリグニンを多く含む繊維材料、及び半漂白法(semi-bleac
hing method)を用いて漂白したケミカルパルプがある。通常、このグレードの
紙の製造において充填材は使用しない。例外的に、脱インクしたパルプを用いる
ときは充填材の使用は通常不可欠であり、充填材の使用によりコート紙の特性に
影響を与える。
【0009】 本発明の紙については、少なくとも機械仕上を施しておき、好ましくはスーパ
ーカレンダー処理を施しておき、最も好ましくはサブストラタモールディング(
substrata moulding)等の現代的なカレンダー方法による仕上処理を施しておく
。現代的なカレンダー方法による仕上処理を施しておくことによって、スーパー
カレンダー処理を施した紙と同等かそれを超える品質を有する紙が製造される。
【0010】 リグニンを多量に含む繊維の比率が高いと紙の強度が低下する。この問題に対
しては旧来から、紙の製造段階で、繊維材料がまだ原料繊維液を形成している間
に、添加物としていわゆるストックスターチ(stock starch)、つまり、破壊さ
れていない鎖状構造を有するデンプンを、通常は少なくとも5kg/tonの量
比で加えることにより対処している。該デンプンは、デンプンモノマー中のOH
基に陽イオン性、陰イオン性又は電気的に両性の化合物を結合させることにより
、陽イオン性、陰イオン性又は電気的に両性であるという特性が少し改善される
。置換度(degree of substitution、DS)は0.01〜1であればよく、通常
は0.1未満であり、置換度(DS)がこの範囲にあればデンプン鎖が破壊され
ずに残る。本来のストックスターチの使用により、例えば、紙の印刷や塗工のと
きに必要とされる、紙の強度が改善される。本発明においては、紙に高い強度を
与えるために、15kg/tonまでの量のデンプンを使用してもよい。要求さ
れる強度と適当な液体浸透性とを得るために、高比率のストックスターチを用い
て、特に、オフセット印刷用の紙を製造することができる。添加するデンプンの
量は、一般的には、繊維分1トン当たり3kgを超える。
【0011】 しかし、紙がデンプンを高い含有率で含んでいると、紙の性質が変わるため、
紙の用途が制限されてしまう。大量のデンプンにより紙が硬くなるため、圧縮性
が低下する。このことは紙の表面をカレンダー処理するときに悪影響を与える。
また、このような紙は、高い平滑性と一定の圧縮性とに加えて良好な印刷性が要
求されるグラビア印刷用には、もっと不適当である。オフセット印刷用の紙の原
料繊維は、グラビア印刷の紙の原料としても適したものであることが望ましいが
、デンプンを使用して製造した紙の性質はこの目的に適さなくなる。グラビア印
刷用の紙の製造において、貯蔵デンプンの添加量は通常、繊維分1トン当たり1
.5kg未満である。
【0012】 高希釈度の陽イオン性デンプン(highly thinned cationic starch)を、保護
コロイド及び疎水性サイズ分散液(アルキルケテンダイマー(AKD)等)の保
持剤として用いることが知られている。しかし、この方法では、本発明の方法に
よって製造した紙が有する特性である、強度や圧縮性は得られない。
【0013】 多糖類で形成するサイズ剤(内部サイジング(internal sizing)用のデンプ
ン等)を用いる旧来の方法を用いて高リグニン含有率の繊維材料から製造される
紙の抱える諸問題は、原料繊維液(fiber stock)に、多糖類及び、疎水性増進
剤(hydrophobicity increasing agent)としての、疎水性モノマー含有ポリマ
ー分散液を添加するという本発明の方法によって解決される。
【0014】 本発明の新規な組成物は、カレンダー処理及びスーパーカレンダー処理を施す
グレードの紙(オフセット印刷用の紙及びグラビア印刷用の紙)の製造に用いる
ことができるものであり、前述の多糖類とポリマー分散液とを含んでいる。
【0015】 ポリマーのフィルム形成温度は、好ましくは−50〜200℃、更に好ましく
は−25〜100℃、最も好ましくは0〜80℃である。多糖類のほかにこのよ
うなポリマー分散液を使用すること、又は多糖類の一部をこのようなポリマーで
代用することにより、紙の剛性(stiffness)が低下するとともに、カレンダー
処理がより容易となる。その結果、強度を維持したまま、より高い平滑性を有す
るカレンダー処理紙が得られる。このことは、一般に紙の印刷性に有益な効果を
与える。したがって、オフセット印刷に適した紙を製造することができ、更に、
柔軟性の改善によりグラビア印刷に適した紙を製造することもできる。
【0016】 ポリマー分散液の製造に用いられる化合物の例として、酢酸ビニル、アクリル
酸ブチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−メチルヘキシル、メタクリル酸メ
チル、アクリロニトリル、スチレン、α−メチルスチレン及び/又はブタジエン
が挙げられる。ポリマー分散液の製造において、種々の酸、アミン及びアミドの
ような重合可能な陰イオン及び/又は陽イオン性モノマーも使用できる。例とし
てアクリル酸、メタクリル酸及びアクリルアミドが挙げられる。
【0017】 ポリマー分散液は、アクリレート、スチレンアクリレート又はスチレンブタジ
エン共重合体を含んでいることが好ましい。ポリマー分散液は、水溶液中で重合
を行う乳化重合法によって製造することが好ましい。該重合法については例えば
Peter A. Lovell、Mohamed S. El-Aasser共著のハンドブック“Emulsion Polyme
risation and Emulsion Polymer”(John Wiley and Sons社)37〜58頁に記
載されている。
【0018】 ポリマー分散液の製造において、デンプン、マンナン、カルボキシメチルセル
ロース、ポリ酢酸ビニル及び/又は乳化剤を安定剤として使用することができる
。陽イオン性及び/又は酸化デンプンを安定剤として使用するのが好ましい。安
定剤としてデンプンを用いたポリマー分散液の製造については、国際公開公報0
0/46264に記載されている。
【0019】 本発明では、ポリマー分散液は、該分散液の乾燥重量が全繊維組成物の繊維分
の乾燥重量1トン当たり0.5〜20kgとなる量比で添加する。ポリマー分散
液は、好ましくは0.5〜10kgとなる量比で、最も好ましくは0.5〜5k
gとなる量比で添加する。
【0020】 本発明において用いる多糖類として、多糖類鎖の陰イオン性基(anionic grou
ps)及び/又は陽イオン性基(cationic groups)の置換度(substitution degr
ee;DS)が0〜2である天然、両性又は陽イオン性のデンプン、マンナン又は
カルボキシメチルセルロース(CMC)が挙げられる。多糖類としては、デンプ
ン鎖の陽イオン性基の置換度が0〜1である陽イオン性デンプンが好ましい。陽
イオン性デンプンのデンプン鎖の陽イオン性基の置換度については、好ましくは
0.01〜0.4、より好ましくは0.01〜0.2、更に好ましくは0.01
〜0.1、最も好ましくは0.01〜0.05である。多糖類の粘度(5%、6
0 C、ブルックフィールド(Brookfield)粘度計で測定。)は、通常5mPa
sを超えており、100mPasを超えていることが好ましく、300mPas
を超えていることがより好ましく、400mPasを超えていることが最も好ま
しい。多糖類は、実質的に希釈されておらず(粘度は400mPasを超える)
、且つ0.01〜0.05の低い陽イオン性基置換度を有することが最も好まし
い。本発明の方法において、多糖類は、原料繊維液の繊維分1トン当たり0.1
〜15kg、あるいはもっと広く0.1〜20kgの量比で添加する。多糖類は
、好ましくは0.5〜6kgの量比で、より好ましくは1.5〜5kgの量比で
、最も好ましくは2〜5kgの量比で添加する。
【0021】 他の合成ポリマー又はイオン性モノマーで安定化したポリマー分散液を使用す
るときは、多糖類として、陽イオン性基置換度が0〜2である陽イオン性デンプ
ンを使用するのが好ましい。この陽イオン性デンプンの陽イオン性基置換度につ
いては、好ましくは0.02〜1、より好ましくは0.03〜0.7、更に好ま
しくは0.05〜0.5、最も好ましくは0.1〜0.4である。多糖類の粘度
(5%、60 C、ブルックフィールド粘度計で測定。)は、5mPasを超え
ていることが好ましく、50〜2000mPasであることがより好ましく、1
00〜500mPasであることが最も好ましい。この態様においてもっとも好
ましい多糖類は、少し希釈され(粘度は100〜500mPas)、0.1〜0
.4の比較的高い陽イオン性基置換度を有するデンプン、マンナン又はカルボキ
シメチルセルロース(CMC)、特にデンプンである。本発明においてこの多糖
類を用いる場合、この多糖類の添加量は、原料繊維液の繊維分1トン当たり0.
1〜4kg、好ましくは0.1〜3kgである。
【0022】 本発明を実施する場合、用いる多糖類の陽イオン性基置換度と該多糖類の添加
量との関係は次の通りである。
【0023】
【表1】
【0024】 2種類以上の多糖類を、全体で上記の添加量になるようにして使用することも
、有益である。
【0025】 ポリマー分散液及び多糖類は別々に添加してもよいが、同時に抄紙機(paper
machine)に投入するのが好ましい。同時に投入する場合、混合液としたものを
投入してもよいし、各々を同時に投入してもよい。混合液としたものを使用する
のが最も好ましい。
【0026】 多糖類は数回に分けて添加することもできるので、多糖類の一部をポリマー分
散液とともに同時に又はポリマー分散液との混合液にして添加することができる
。多糖類とポリマー分散液とを同時に添加することにより、両者を十分に混合し
、その結果、均一な品質を有する紙を製造することができる。多糖類とポリマー
分散液との同時添加により、ポリマー分散液の効果が向上するので、紙の平滑性
も向上する。
【0027】 本発明の実施時に、ポリマー分散液に加え、他の疎水剤を原料繊維液に添加す
ることにより、紙の疎水性を向上させることができる。他の疎水剤はポリマー分
散液と同時に添加する(各々を同時に添加してもよいし、混合液として添加して
もよい)ことが好ましい。疎水剤の例として、アルケニルコハク酸無水物(AS
A)、アルキルケテンダイマー(AKD)、ロジンサイズなどが挙げられる。
【0028】 以下、実施例により本発明をより詳細に説明する。
【0029】
【実施例1】 脱水度70 SRの100%過酸化物漂白サーモメカニカルパルプ(TMP)
を用いて、紙(50g/m2)を製造した。充填材としては、全繊維組成物に対
して10%の量比で、陰イオン性炭酸カルシウム(anionic calcium carbonate
)を原料繊維液に添加した。各試料(試料1〜6)においては、全繊維組成物に
対し0.2%の量比で、陽イオン性基置換度(DS)が0.2である陽イオン性
デンプンを原料繊維液に添加した。試料1、2、5及び6のそれぞれにおいては
、全繊維組成物に対し0.2又は0.4%の量比で、陽イオン性基置換度(DS
)が0.032であるストックスターチを繊維懸濁液に更に添加した。保持剤と
して、Percol 162及びHydrocol Oをそれぞれ0.02%、0.17%の量比で用
いた。用いたポリマー分散液はスチレン−アクリロニトリル−酢酸ブチル共重合
体の分散液であり、該分散液は、分散液安定剤として陽イオン性基の置換度が0
.2である陽イオン性デンプンをポリマー分散液の乾燥重量に対して20%含ん
だものであった。ポリマー分散液はデンプンとの混合液として添加した。各添加
物の添加量は、全繊維組成物の乾燥重量に対する添加物の乾燥重量の比として計
算される。得られた紙に対し、カレンダー処理による機械仕上を施した。
【0030】
【表2】
【0031】 実施例1の結果から分かるように、ポリマー分散液を用いることにより、デン
プンの使用によって得られる強度と同程度まで向上した強度を有しつつ、より柔
軟性のある紙を製造することができる。特に、ポリマー分散液とデンプンとの混
合液を使用することにより、最も低い剛性(これはグラビア印刷に有利である)
、最も高い内部結合強度(これはオフセット印刷に有利である)を有する紙が得
られる。ポリマー分散液の使用は紙の多孔性にもよい影響を与える(空隙率を低
下させる)。もっと密な紙は、インクが紙に浸透するのを妨げるので、紙の塗工
性が向上する。
【0032】 次の実施例2の結果からも、対応する結果が得られる。実施例2においては、
実施例1とは異なり、合成ポリマー(synthetic polymer)によりポリマー分散
液を安定させた。ポリマー分散液を使用すると、カレンダー仕上を施した紙の、
剛性に加え空隙率及び表面粗さが小さくなる。ポリマー分散液を使用することに
より、紙の内部結合強度(internal bonding strength)及びび引張強度にも、
よい効果を与える。
【0033】
【実施例2】 脱水度70 SRの100%過酸化物漂白サーモメカニカルパルプ(TMP)
から紙(50g/m2)を製造した。原料繊維液に、陽イオン性基置換度(DS
)が0.2である陽イオン性デンプンを0.2%又は0.4%の量比で添加した
。また、原料繊維液に保持剤として、Percol 162及びHydrocol Oを、それぞれ0
.02%、0.17%の量比で添加した。ポリマー分散液として、分散液安定剤
として合成脂肪アルコールエトキシレート(synthetic fatty-alcohol-etoxylat
e)を含む、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸ブチル−トリメチルアン
モニウムプロピル−メタクリルアミドクロリド共重合体(styrene-acrylonitril
e-butylacrylate-trimethylammonium-propyl-metacryl-amidechloride copolyme
r)を用いた。ポリマー分散液は陽イオン性ストックスターチとの混合液として
添加した。紙にはカレンダー処理による機械仕上を施した。
【0034】
【表3】
【0035】
【実施例3】 亜ジチオン酸塩(dithionite)で漂白したサーモメカニカルパルプ(TMP)
70%と、脱水度70 SRのパインクラフトパルプ30%とを用いて紙(60
g/m2)を製造した。充填材としての陰イオン性カオリンを原料繊維液中の全
繊維分に対して30%の量比で、陽イオン性基置換度(DS)が0.035の陽
イオン性デンプン(Raisamyl 135)を0.5%の量比で、保持剤としての0.0
2%のPercol 162を0.02%の量比で、それぞれ原料繊維液に添加した。ポリ
マー分散液として、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸ブチル共重合体を
用いた。該分散液は、安定剤として陽イオン性基置換度0.2の陽イオン性デン
プンを分散液の乾燥重量に対して35%の量比で含むものであった。各々の添加
物の添加量は、全繊維組成物の乾燥重量に対する添加物の乾燥重量の比として計
算した。紙にはスーパーカレンダー処理(SC)による機械仕上を施し、空隙率
、平滑度及び表面強度を測定した。得られた測定結果を以下に示す。
【0036】
【表4】
【0037】 測定結果が示すように、ポリマー分散液の使用により、カレンダー処理を施し
た紙は、空隙率が大きく低下し、平滑度が大きく向上する。このような特性は、
グラビア印刷において有利なものである。
【0038】 本実施例において大量(10kg/ton)のストックスターチを使用したの
は、ストックスターチの使用により達成しうる可能な限り高い内部結合強度を、
紙に与えるためである。ポリマー分散液を添加すると、さらに内部結合強度の値
が向上した。このことは、ストックスターチの添加量が低くとも、ストックスタ
ーチのほかにポリマー分散液を原料繊維液に添加することにより、上記の高いレ
ベルの内部結合強度に到達させることができることを意味する。したがって、こ
のようにして製造した紙はグラビア印刷にも適している。
【0039】
【実施例4】 脱水度70 SRの100%過酸化物漂白サーモメカニカルパルプ(TMP)
から紙(40g/m2)を製造した。充填材としての陰イオン性炭酸カルシウム
を全繊維組成物に対し10%の量比で、陽イオン性基置換度(DS)が0.35
である陽イオン性デンプンを0.05%の量比で、また、保持剤としてのPercol
162及びHydrocol Oを、それぞれ0.04%、0.15%の量比で使用した。ポ
リマー分散液としてスチレン−アクリロニトリル−アクリル酸ブチル共重合体を
用いた。該分散液は、安定剤として陽イオン性基置換度0.2の陽イオン性デン
プンを分散液の乾燥重量に対して35%の量比で含むものであった。各々の添加
物の添加量は、全繊維組成物の乾燥重量に対する添加物の乾燥重量の比として計
算した。紙にはカレンダー処理による機械仕上を施した。印刷性試験は、Prubra
u-laboratory装置を用いて行った。
【0040】
【表5】
【0041】 上記の表に示した結果から分かるように、ストックスターチのほかにポリマー
分散液を原料繊維液に添加した場合、より少ないインク量で一定密度の質の印刷
が可能となり、したがって、一定量のインクでは、ポリマー分散液を使用せずに
製造したカレンダー処理紙より質の高い印刷をすることができる。ポリマー分散
液を使用すると、得られた紙はより高い引張強度値(tensile strength value)
をも有し、この性質はカレンダー処理を施した印刷用の紙には有益である。
【0042】
【表6】
【0043】 紙の光沢は、内面サイジングにポリマー分散液を用いた場合のほうが、内面サ
イジングにデンプンのみを用いた場合より常に高い。
【0044】 添付の図面は、実施例4に記載の方法で製造したカレンダー処理紙の、経時的
な水の浸透を表したものである。測定はDPM(Dynamic Penetration Measurem
ent)装置を用いて行った。この図面から分かるように、ポリマー分散液を使用
すると、水の浸透速度が減少する。これはカレンダー処理紙の印刷及び塗工に有
益である。印刷工程においてこのような紙の特性が有する有益さについては、雑
誌「IPW」、No.5/99、72〜74頁、“Future Demands on Printing
Paper”に記載されている。
【0045】 イオン性基置換度が0.01〜1.2である多糖類と、前述した疎水性モノマ
ー含有ポリマー分散液とを用いて製造する本発明の紙は、特にグラビア印刷に適
することが証明された。本発明を実施することにより、グラビア印刷に適する紙
における多糖類の含有率を、グラビア印刷用の紙に要求される圧縮性などの性質
に悪影響を及ぼさずに、高めることができた。本発明の紙は、多糖類の含有量が
繊維分1トン当たり1.5kgを超え、好ましくは2kgを超え、さらに好まし
くは2.5kgを超え、さらに好ましくは3kgを超え、さらに好ましくは3.
5kgを超え、さらに好ましくは4kgを超え、最も好ましくは5kgを超える
が、さらに8kgを超えてもよい。本発明の紙は、このように多糖類の含有量が
多くても、グラビア印刷に適する。
【0046】 グラビア印刷に用いる紙は、繊維分1トン当たり、通常0.1〜20kgの範
囲内、好ましくは0.5〜10kgの範囲内、最も好ましくは1〜5kgの範囲
内で多糖類を含有していなければならない。ある種の応用においては、繊維分1
トン当たり少なくとも3.7kgの多糖類を含有していることが好ましい。
【0047】 多糖類のイオン性基置換度と該多糖類の添加量との関係は次の通りである。
【表7】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は実施例4に記載の方法で製造したカレンダー処理紙の、経時的な水の浸
透度を表したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 スンドベルグ、ケンネット フィンランド国、エフアイエヌ−20810 トゥルク、ユリチエ 9 セー 7 Fターム(参考) 4L055 AC03 AG40 AG41 AG44 AG48 AG50 AG63 AG71 AG74 AG76 AG89 AH01 AH11 AH16 AH50 BD10 BE02 EA32 EA34 FA11 FA12 FA13 FA15 FA16 FA30 GA05 GA15 GA18

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カレンダー処理を施した紙又は板紙、特にスーパーカレンダー
    処理を施した紙、又はスーパーカレンダー処理に類似した処理を施し且つ少なく
    とも一部がリグニンを含有する繊維から製造された紙の、印刷性を改善する方法
    であって、該紙又は該板紙の製造時において、多糖類及び、疎水剤としての、少
    なくとも、疎水性モノマー含有ポリマー分散液を、原料繊維液に添加することを
    特徴とする方法。
  2. 【請求項2】該多糖類の少なくとも一部と該疎水性ポリマー分散液とを、混
    合物として、又は各々を同時に、添加することを特徴とする請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】該多糖類として、陽イオン性、非イオン性及び/又は陰イオン
    性デンプンを該原料繊維液に添加することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】該多糖類として、デンプン鎖の陽イオン性基置換度が0.02
    〜2である陽イオン性デンプンを該原料繊維液に添加することを特徴とする請求
    項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】該多糖類として、デンプン鎖の陽イオン性基置換度が0.02
    〜0.4である陽イオン性デンプンを該原料繊維液に添加することを特徴とする
    請求項3に記載の方法。
  6. 【請求項6】該多糖類として、陽イオン性、陰イオン性及び/又は非イオン
    性マンナンを該原料繊維液に添加することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】該多糖類として、マンナン鎖の陽イオン性基置換度が0.02
    〜2である陽イオン性マンナンを該原料繊維液に添加することを特徴とする請求
    項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】該ポリマー分散液として、スチレン、ブタジエン、酢酸ビニル
    、アクリロニトリル及び/又はアクリル酸エステル、好ましくはスチレン、ブタ
    ジエン及び/又はアクリル酸エステルを用いて製造されたポリマー分散液を用い
    ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】該ポリマー分散液として、陽イオン性、非イオン性及び/又は
    陰イオン性のポリマー及び/又はモノマーを用いて製造されたポリマー分散液を
    用いることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】該ポリマー分散液として、陽イオン性、非イオン性及び/又
    は陰イオン性の多糖類を用いて製造されたポリマー分散液を用いることを特徴と
    する請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】該ポリマー分散液として、陽イオン性、非イオン性及び/又
    は陰イオン性のデンプンを用いて製造されたポリマー分散液を用いることを特徴
    とする請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】該ポリマー分散液として、陽イオン性、非イオン性及び/又
    は陰イオン性のマンナンを用いて製造されたポリマー分散液を用いることを特徴
    とする請求項10に記載の方法。
  13. 【請求項13】該ポリマー分散液として、少なくとも一種のビニルモノマー
    を用いて製造されたポリマー分散液を用いることを特徴とする請求項1に記載の
    方法。
  14. 【請求項14】該ポリマー分散液として、乳化重合により製造されたポリマ
    ー分散液を用いることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】該ポリマー分散液を、該分散液の乾燥重量が全繊維組成物の
    繊維分の乾燥重量1トン当たり0.5〜20kgとなる量比で使用することを特
    徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の方法。
  16. 【請求項16】該ポリマー分散液を、該分散液の乾燥重量が全繊維組成物の
    繊維分の乾燥重量1トン当たり0.5〜10kgとなる量比で使用することを特
    徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】該ポリマー分散液を、該分散液の乾燥重量が全繊維組成物の
    繊維分の乾燥重量1トン当たり0.5〜5kgとなる量比で使用することを特徴
    とする請求項15に記載の方法。
  18. 【請求項18】リグニンを含有する化学的処理を施した繊維材料若しくはリ
    グニンを含有する脱インクした繊維材料又はこれらの繊維材料の混合物からなる
    繊維組成物を紙の製造時に用いることを特徴とする請求項1〜17のいずれかに
    記載の方法。
  19. 【請求項19】紙の製造時に、充填材を、該充填材の乾燥重量が全繊維組成
    物の繊維分の乾燥重量に対して5%を超える量比で使用することを特徴とする請
    求項1〜18のいずれかに記載の方法。
  20. 【請求項20】紙の製造時に、充填材を、該充填材の乾燥重量が全繊維組成
    物の繊維分の乾燥重量に対して10%を超える量比で使用することを特徴とする
    請求項1〜19のいずれかに記載の方法。
  21. 【請求項21】紙の製造時に、充填材を、該充填材の乾燥重量が全繊維組成
    物の繊維分の乾燥重量に対して15%を超える量比で使用することを特徴とする
    請求項1〜20のいずれかに記載の方法。
  22. 【請求項22】紙の製造時に、充填材を、該充填材の乾燥重量が全繊維組成
    物の繊維分の乾燥重量に対して20%を超える量比で使用することを特徴とする
    請求項1〜21のいずれかに記載の方法。
  23. 【請求項23】ポリマー分散液に加えて、更に他の疎水剤を該原料繊維液に
    添加することを特徴とする請求項1〜22のいずれかに記載の方法。
  24. 【請求項24】更に他の疎水剤として、アルケニルコハク酸を用いることを
    特徴とする請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】更に他の疎水剤として、ロジンサイズを用いることを特徴と
    する請求項23に記載の方法。
  26. 【請求項26】更に添加する疎水剤として、アルキルケテンダイマーを添加
    することを特徴とする請求項23に記載の方法。
  27. 【請求項27】該多糖類を、該原料繊維液の繊維分1トン当たり0.1〜2
    0kgの量比で該原料繊維液に添加することを特徴とする請求項1〜26のいず
    れかに記載の方法。
  28. 【請求項28】該多糖類を、該原料繊維液の繊維分1トン当たり0.1〜1
    5kgの量比で該原料繊維液に添加することを特徴とする請求項27に記載の方
    法。
  29. 【請求項29】該多糖類を、該原料繊維液の繊維分1トン当たり0.1〜6
    kgの量比で該原料繊維液に添加することを特徴とする請求項27に記載の方法
  30. 【請求項30】該多糖類を、該原料繊維液の繊維分1トン当たり0.1〜3
    kgの量比で該原料繊維液に添加することを特徴とする請求項27に記載の方法
  31. 【請求項31】該多糖類を、該原料繊維液の繊維分1トン当たり1.5kg
    を超える量比で該原料繊維液に添加することを特徴とする請求項27に記載の方
    法。
  32. 【請求項32】請求項1〜25のいずれかに記載の方法により製造した、カ
    レンダー処理又はスーパーカレンダー処理を施した紙又は板紙。
  33. 【請求項33】オフセット印刷及びグラビア印刷に使用するための、請求項
    32に記載の紙又は板紙。
  34. 【請求項34】紙又は板紙の製造時に原料繊維液に添加する混合液であって
    、多糖類及び、疎水剤としての、少なくとも、疎水性モノマー含有ポリマー分散
    液を含有することを特徴とする混合液。
  35. 【請求項35】該多糖類が、実質的に希釈されておらず、400mPasを
    超える粘度を有し、且つ0.01〜0.5の低い陽イオン性基置換度(DS)を
    有することを特徴とする請求項34に記載の混合液。
  36. 【請求項36】多糖類及び、疎水剤としての、少なくとも、疎水性モノマー
    含有ポリマー分散液を含有する混合液を、オフセット印刷及びグラビア印刷、特
    にグラビア印刷に適した、リグニンを含有する紙を製造するために用いる方法。
  37. 【請求項37】グラビア印刷に適した紙を製造するために、多糖類及び、疎
    水性モノマー含有ポリマー分散液を原料繊維液に添加して用いる方法。
  38. 【請求項38】該多糖類と該疎水性モノマー含有ポリマー分散液とを同時に
    添加することを特徴とする請求項37に記載の方法。
  39. 【請求項39】該多糖類と該疎水性モノマー含有ポリマー分散液とを混合液
    として添加することを特徴とする請求項38に記載の方法。
  40. 【請求項40】該ポリマー分散液を、該原料繊維液の繊維分1トン当たり0
    .1〜20kgの量比で該原料繊維液に添加することを特徴とする請求項37〜
    39のいずれかに記載の方法。
  41. 【請求項41】該ポリマー分散液を、該原料繊維液の繊維分1トン当たり0
    .5〜20kgの量比で該原料繊維液に添加することを特徴とする請求項37〜
    40のいずれかに記載の方法。
  42. 【請求項42】該原料繊維液に添加する多糖類の多糖類鎖のイオン性基置換
    度が0.01〜1.2であることを特徴とする請求項37〜41のいずれかに記
    載の方法。
  43. 【請求項43】該原料繊維液に添加する多糖類が実質的に希釈されておらず
    、該多糖類の多糖類鎖のイオン性基置換度が0.01〜0.05であることを特
    徴とする請求項37〜42のいずれかに記載の方法。
  44. 【請求項44】カレンダー処理又はカレンダー処理に類似した処理を施した
    紙であって、多糖類及び、疎水剤としての、少なくとも、疎水性モノマー含有ポ
    リマー分散液を含有する紙を、グラビア印刷に用いる方法。
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