JP2003519695A - ピリミジンベースの抗ウイルス剤のアリールスルホン酸塩 - Google Patents

ピリミジンベースの抗ウイルス剤のアリールスルホン酸塩

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Abstract

(57)【要約】 式(I)を有するピリミジン誘導体の塩が提供され、ここで、Rは、水素、メチルまたはエチルを表し;Zは、置換または非置換の1−ピペリジニル、置換または非置換の4−モルホリニル、または置換または非置換の1−ピロリジニルを表し;そしてArは、置換または非置換のフェニル、あるいは置換または非置換のナフチルを表す。これらの塩は、(例えば、CMV感染を処置するための)抗ウイルス剤として有用である。本発明はさらに、特定のウイルスを阻害または抑制する方法、およびこのようなウイルス(例えば、CMV)で感染された個体を処置する方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (関連出願の引用) 本願は、U.S.第09/249,641(1999年2月12日に出願)に
関連し、この内容は、参考として援用される。
【0002】 (連邦政府によって援助された研究開発下でなされた発明に対する権利に対す
る記載) 適用なし (発明の分野) 本発明の分野は、置換ピリミジン化合物の塩およびウイルス(例えば、疱疹ウ
イルス)を抑制し、そして阻害し得る薬理学的活性薬剤としてのそれらの使用で
ある。目的の化合物および組成物は、ヒトサイトメガロウイルスを処置し、そし
て抑制するために特に有用である。
【0003】 (発明の背景) サイトメガロウイルス(CMV)は、疱疹ウイルスファミリーのメンバーであ
る。疱疹ウイルスファリミーの他の周知のメンバーとしては、例えば、単純疱疹
ウイルス1型および2型、エプスタイン‐バーウイルスおよび水痘‐帯状疱疹ウ
イルスが挙げられる。これらのウイルスは分類学的に関連するが、各々は、臨床
的に異なる様式で明らかになる。CMVの場合において、先天的な状態から生じ
る医学的状態としては、黄疸、呼吸困難、および痙攣発作(これは、精神遅滞、
神経学的障害および死を生じ得る)。成人における感染は、しばしば、無症候性
であるが、特に、AIDS罹患者のような免疫無防備状態の患者、化学療法患者
、組織拒絶療法を受ける器官移植患者における単核細胞症、疱疹、肺炎、または
網膜炎として現れ得る。
【0004】 種々の薬物が、疱疹ウイルス感染を処置するために開発され、これには、天然
のタンパク質および合成ヌクレオチドアナログを含む。例えば、天然の抗ウイル
スタンパク質インターフェロンは、疱疹ウイルス感染の処置に使用されており、
これらは、ヌクレオシドアナログである、シトシン−アラビノシド、アデニン−
アラビノシド、ヨードキシウリジンおよびアシクロビルを有し、これは、単純疱
疹2型感染のための選択の処置である。
【0005】 不運にも、特定の疱疹ウイルスによる感染を処置するために十分に有効である
ことが証明されている、アシクロビルのような薬物は、CMVを処置するために
十分に有効でない。さらに、CMV感染を処置するために現在使用される薬物(
例えば、9−((1,3−ジヒドロキシ−2−プロポキシ)メチル)グアニジン
(ガンシクロビル、DHPG)およびホスホノギ酸(ホスカネット)など)は、
他の疱疹ウイルスの処置のために承認された薬物の受容可能な副作用よおび安全
性プロフィールを欠く。さらに、このような薬物は、獲得された薬物耐性を有す
るCMVの特定の系統を処置するために有効であい。従って、抗疱疹ウイルス薬
物の開発における進歩にも関わらず、増加した安全限界と共に、CMV感染を処
置する際に有効な治療剤についての必要性が存在する。近年、PCT US99
/03136は、抗ウイルス感染の処置のためのピリミジン誘導体の使用を記述
する。
【0006】 本発明は、特定のピリミジン誘導体の塩を提供し、これらは、驚くべきことに
、ウイルス感染を処置するに有効であり、そして臨床使用に適した特性を有する
【0007】 (発明の要旨) 1つの局面において、本発明は、以下の式:
【0008】
【化10】 を有する化合物を提供する。
【0009】 この式において、Rは、水素、メチルまたはエチルを表し;Zは、置換または
非置換の1−ピペリジニル、置換または非置換の4−モルホリニル、または置換
または非置換の1−ピロリジニルを表し;そしてArは、置換または非置換のフ
ェニル、あるいは置換または非置換のナフチルを表す。
【0010】 本発明の化合物は、治療適用ならびに予防適用および診断適用において、有用
である。従って、本発明は、上記化合物および薬学的に受容可能な賦形剤または
診断的受容可能な賦形剤を含む組成物を提供する。本発明はさらに、特定のウイ
ルスを阻害または抑制する方法、およびこのようなウイルス(例えば、CMV)
で感染された個体を処置する方法を提供する。存在する状態を処置することに加
えて、本発明はまた、例えば、器官移植を受けた患者におけるウイルス感染の開
始を予防するための予防処置のための方法を提供する。
【0011】 本発明の他の目的、特徴および利点は、以下の図面および特許請求の範囲から
当業者に明らかとなる。
【0012】 (発明の説明) (略語および定義) 用語「アルキル」は、それ自体または別の置換基の一部分として、他にそうで
はないとしめされない限り、直鎖または分枝鎖、あるいは環状炭化水素基、もし
くはそれらの組合せを意味し、これらは、完全に飽和されているか、1不飽和で
あるか、または多不飽和であり得、そして指定された炭素の数(すなわち、C1
〜C10は、1〜10個の炭素を意味する)を有する、2つの基または多数の基
を含み得る。飽和炭化水素基の例としては、例えば、以下のような直鎖または分
枝鎖の群を含む:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、
t−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、例えば、n−ペンチル、n−ヘキシ
ル、n−ヘプチル、n−オクチルの類似物および異性体など。他の飽和炭化水素
基としては、シクロプロピルメチルおよびシクロヘキシルメチルなどが挙げられ
る。不飽和アルキル基は、1つ以上の二重結合または三重結合を有する基である
。不飽和アルキル基の例としては、ビニル、2−プロペニル、クロチル、2−イ
ソペンテニル、2−(ブタジエニル)、2,4−ペンタジエニル、3−(1,4
−ペンタジエニル)、エテニル、1−および3−プロピニル、3−ブチニル、お
よびより高次の類似物ならびに異性体を含む。用語「アルキル」は、他に示され
ない限り、以下として定義されるようなアルキルの誘導体を含むことを意味する
:ヘテロアルキル、アルキレン、ヘテロアルキレン、シクロアルキルおよびヘテ
ロシクロアルキル。典型的に、アルキル基は、1〜24個の炭素原子を有し、こ
れらの基は、10以下の炭素原子を有する基が、本発明において好ましい。用語
「アルキレン」は、それ自体によってまたは別の置換基の一部分として、アルカ
ンから誘導された2価の基を意味し、−CHCHCHCH−によって例
示される。「低級アルキル」または「低級アルキレン」は、短鎖のアルキル基ま
たはアルキレン基であり、一般に8以下の炭素原子を有する。他に示されない限
り、アルキル基は、非置換であり得るかまたは以下に示される置換基によって置
換され得る。
【0013】 用語「ヘテロアルキル」は、それ自体によってまたは別の用語と組合せて、他
に示されない限り、安定な直鎖または分枝鎖の基を意味し、これらは、示された
数の炭素原子およびO、N、SiおよびSからなる群から選択される1〜3個の
ヘテロ原子からなり、ここで、窒素および硫黄原子は、必要に応じて酸化され、
そして窒素へテロ原子は、必要に応じて、4級化され得る。ヘテロ原子O、Nお
よびSは、ヘテロアルキル基の任意の内部位置で置換され得る。ヘテロ原子Si
は、ヘテロアルキル基の任意の位置で置換され得、アルキル基が、分子の残りに
結合される位置を含む。例としては、−CH−CH−O−CH、−CH −CH−NH−CH、−CH−CH−N(CH)−CH、−CH −S−CH−CH、−CH−CH−S(O)−CH、−CH−CH −S(O)−CH、−CH=CH−O−CH、−Si(CH、−
CH−CH=N−OCH、および−CH=CH−N(CH)−CHが挙
げられる。2個までのヘテロ原子が、連続的であり得、例えば、−CH−NH
−OCH、および−CH−O−Si(CHのようなものであり得る。
用語「ヘテロアルキレン」は、それ自体によってまたは別の置換基の一部分とし
て、ヘテロアルキルから誘導される2価の基を意味し、−CH−CH−S−
CH−CH−および−CH−S−CH−CH−NH−CH−lによ
って例示される。
【0014】 用語「シクロアルキル」および「ヘテロシクロアルキル」は、それ自体でか、
または他の用語と組み合わせて、他に言及しない限り、それぞれ、「アルキル」
および「ヘテロアルキル」の環状バージョンを示す。シクロアルキルの例として
は、シクロペンチル、シクロヘキシル、1−シクロヘキセニル、3−シクロヘキ
セニル、シクロヘプチル、などが挙げられる。ヘテロシクロアルキルの例として
は、1−(1,2,5,6−テトラヒドロプロピリジル)、1−ピペリジニル、
2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−モルホリニル、3−モルホリニル、
テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、テトラヒドロ
チエン−2−イル、テトラヒドロチエン−3−イル、1−ピペラジニル、2−ピ
ペラジニルなどが挙げられる。
【0015】 用語「ハロ」または「ハロゲン」は、それ自体でか、または別の置換基の1部
分として、他に言及しない限り、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素原子を意味
する。さらに、「フルオロアルキル」のような用語は、モノフルオロアルキルお
よびポリフルオロアルキルを含むことが意味される。より詳細には、用語「フル
オロアルキル」はまた、ペルフルオロアルキルを含み、ここでアルキル基に存在
する各水素は、フッ素で置換されている。
【0016】 用語「アリール」は、単独で、または他の用語(例えば、アリールオキシ、ア
リールチオキシ、アリールアルキル)と組み合わせて用いて、他に言及しない限
り、一緒に縮合されるか、または共有結合されている、単環または多環(三環ま
で)であり得る、芳香族置換基を意味する。この環は各々、N、O、およびSか
ら選択された0〜4のヘテロ原子を含み得、ここで窒素原子およびイオウ原子は
必要に応じて酸化されており、そして窒素原子は、必要に応じて4級化されてい
る。アリールキメラの非限定的例としては、フェニル、1−ナフチル、2−ナフ
チル、ビフェニル、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、3−ピラゾリ
ル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、ピラジニル、2−オキサゾリル、4
−オキサゾリル、5−オキサゾリル、3−イソキサゾリル、4−イソキサゾリル
、5−イソキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2
−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリ
ジル、4−ピリジル、2−ピリミジル、4−ピリミジル、5−ベンゾチアゾリル
、プリニル、2−ベンズイミダゾリル、5−インドリル、1−イソキノリル、5
−イソキノリル、2−キノキサリニル、5−キノキサリニル、3−キノリル、お
よび6−キノリルが挙げられる。上記のアリール環系の各々についての置換基は
、下記の受容可能な置換の群から選択される。
【0017】 本明細書において用いる場合、用語「二環縮合アリール−シクロアルキル(b
icyclic fused aryl−cycloalkyl)」は、アリー
ル環(単数または複数)がシクロアルキル基(シクロヘテロアルキル基を含む)
に融合されている基をいう。この基は、この基のアリール部分上の利用可能な結
合価か、またはこの基のシクロアルキル部分上の利用可能な結合価のいずれかに
よって、分子の残りの部分に付着され得る。このような二環融合されたアリール
−シクロアルキル基の例は、以下:インダニル(indanyl)、ベンゾテト
ラヒドロフラニル、ベンゾテトラヒドロピラニルおよび1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフチルである。
【0018】 上記の各々の用語(例えば、「アルキル」および「アリール」および「二環融
合アリールシクロアルキル」)代表的に、示したラジカルの置換形態および非置
換形態の両方を含む。各タイプのラジカルの好ましい置換基は、以下に提供され
る。アリール部分(ヘテロアリールを含む)およびアルキル部分(例えば、ヘテ
ロアルキル、シクロアルキル、およびシクロヘテロアルキルを含む)の両方を含
むラジカルの場合、この部分の各々が、示されたように置換され得る。
【0019】 アルキル基(アルケニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、アルキニル、
シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニル、およびヘテロシク
ロアルケニルとしばしば呼ばれる基を含む)は、以下から選択される種々の基で
あり得る:0〜(2N+1)の範囲の数(ここで、Nはこのようなラジカルにお
ける炭素原子の総数)の、−OR’、=O、=NR’、=N−OR’、−NR’
R’’、−SR’、−ハロ、−SiR’R’’R’’’、−OC(O)R’、−
COR’、−CONR’R’’、−OC(O)NR’R’’、−NR’’C(
O)R’、−NR’’−C(O)−OR’、−NH−C(NH)=NH、NR
’C(NH)=NH、−NH−C(NH)=NR’、−S(O)R’、−S
(O)R’、−S(O)NR’R’’、−CNおよびNO。R’’および
R’’’は各々独立して、水素またはC1〜C10アルキル基をいう。好ましく
は、置換されたアルキル基は、1〜6の独立して選択された置換基を有する。よ
り好ましくは、置換されたアルキル基は、1〜4の独立して選択された置換基を
有する。それにもかかわらず、特定の置換されたアルキル基(例えば、ペルフル
オロアルキル)は、2N+1の置換基全部を有する(ここで、Nは飽和アルキル
基の炭素原子の数である)。置換されたアルキル基の例としては以下が挙げられ
る:−C(O)−CH、−C(O)CHOH、−CH−CH(−CO
)−NH、および−Si(CH−C(O)NH
【0020】 同様に、アルキル基の置換は、変化され、そして以下から選択される:−ハロ
、OR’−OC(O)R’、−NR’R’’、−SR’、−R’、−CN、−N
、−COR’、−CONR’R’’、−OC(O)NR’R’’、−NR
’’C(O)R’、−NR’’−C(O)−OR’、−NH−C(NH)=N
H、−NR’C(NH)=NH、−NH−C(NH)=NR’、−S(O)
R’、−S(O)R’、−S(O)R’、−S(O)NR’R’’、−N 、−CH(Ph)、ペルフロロ(C1−C4)アルコキシ、およびペルフロ
ロ(C1−C4)アルキル(0から芳香族環系の開放結合価の総数までの範囲に
わたる数);そしてここで、R’およびR’’は、水素、(C1−C8)アルキ
ル、アリール、アリール−(C1−C4)アルキル、およびアルキルオキシ−(
C1−C4)アルキルから独立して選択される。
【0021】 アリール環の隣接する原子上の2つの置換基は、式−T−C(O)−(CH−U−の置換基で必要に応じて置換され得る。ここで、TおよびUは、独立
して、−NH−、−O−、−CH−、または単結合であり、そして下付きのs
は、0〜2の整数である。あるいは、アリール環の隣接する原子上の2つの置換
基は、式−A−(CH−B−の置換基で必要に応じて置換され得る。ここ
で、AおよびBは、独立して、−CH−、−O−、−NH−、−S−、−S(
O)−、−S(O)−、−S(O)NR’、または単結合であり、そしてp
は、1〜3の整数である。このように形成された新しい環の単結合の1つ以上は
、二重結合で必要に応じて置換され得る。あるいは、アリール環の隣接する原子
上の2つの置換基は、式−(CH−Z−(CH−の置換基で必要に
応じて置換され得る。ここで、qおよびrは、独立して、1〜3の整数であり、
そしてZは、−O−、NR’−、−S−、−S(O)−、または−S(O
NR’−である。−NR’および−S(O)NR’中の置換基R’は、水素ま
たは(C1−C6)アルキルから選択される。
【0022】 本明細書において用いる場合、用語「ヘテロ原子」は、酸素(O)、窒素(N
)、イオウ(S)およびケイ素(Si)を含むことを意味する。
【0023】 本発明の特定の化合物は、非溶媒和形態および溶媒和形態(水和形態を含む)
で存在し得る。一般に、溶媒和形態は、非溶媒和形態に等価であり、そして本発
明の範囲内に包含されることが意図される。
【0024】 本発明の特定の化合物は、不斉炭素(光学中心)または二重結合を保有する;
ラセミ化合物、ジアステレオマー、幾何異性体および個々のアイソマー(異性体
)は、全て、本発明の範囲内に包含されることが意図される。
【0025】 本発明の化合物はまた、この化合物を構成する1つ以上の原子において、原子
のアイソトープの自然にはない割合を含み得る。例えば、この化合物は放射性同
位体(例えば、トリチウム(H)、ヨード−125(125I)、または炭素
−14(14C)など)で放射線標識され得る。本発明の化合物の全ての放射性
同位体のバリエーション(放射線活性があろうとなかろうと)は、本発明の範囲
内に包含されることが意図される。
【0026】 (一般) 種々のピリミジンベースの抗ウイルス化合物は、1999年2月12日提出の
同時係属USSN 09/249,641号、およびPCT出願 US99/0
3136に記載されている。臨床使用のためのピリミジンベースの抗ウイルス剤
(例えば、本明細書中以下に記載されているものなど)の開発には、至適の物理
的および化学的特性を有する塩型の同定が必要であった。最も重要な特性は、結
晶化度、水溶解度、光安定性および熱安定性を含んだ。上記のように、出願US
Sn 09/249,641およびPCT US99/03136は、遊離の塩
基および薬学的に受容可能な塩の両方としてピリミジン誘導体を記載している。
とりわけ、この群の化合物について列挙した塩は、以下である:塩酸、臭化水素
酸、硝酸、炭酸、炭酸一水素酸、リン酸、リン酸一水素酸、リン酸二水素酸、硫
酸、硫化一水素酸、ヨウ化水素酸、または亜リン酸など、ならびに酢酸、プロピ
オン酸、イソブチル酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸
、スベリン酸、フマル酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−ト
リスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸などのような有機酸由来の
塩である。また、アルギン酸塩などのようなアミノ酸の塩、およびグルクロン酸
またはガラクツロン酸などのような有機酸の塩も含まれる。ベンゼンスルホナー
トまたはp−トリスルホナートが、本明細書において記載されるピリミジン誘導
体の優れた塩型であることは教示も示唆もされていない。興味深いことに、上記
の出願において提供される化合物のファミリー内では、以下の式Iの特定の遊離
塩基化合物(いずれの酸付加塩形成もない、中性型)が、受容可能な経口のバイ
オアベイラビリティーとしては水溶性が低すぎる(例えば、化合物1は、1.6
8mg/mLの水溶性を示す)ことが見出された。
【0027】 以下の式Iの化合物の適切な処方物を調製するために、標準的塩形成方法を実
施した。しかし、初期の研究で、種々の関連するピリミジン誘導体について有効
性が証明されたHCl塩は、以下の式Iの特定の化合物にとっては有効でなかっ
た。驚くべきことに、HCl塩形成における最初の試みは、油しか生じず、これ
は、結晶化できず、製剤学的に有用な固体にもできなかった。種々の他の酸を、
表1に示されるように検討したが(実施例2を参照のこと)。これらの酸は、今
日用いられる薬学的な塩のほとんどを示す。
【0028】 さらに、化合物1は、遊離の塩基としては特別に低いpKaを有することが見
出された、そしてより弱性の酸(pKa>2.0)は、遊離の塩基をプロトン化
合物し、化合物1と塩を形成するほどは十分強くなかった。従って、カルボン酸
塩(例えば、酢酸塩、クエン酸塩など)は有効でなかった。さらに、低pKaで
さえ、化合物1の遊離塩基をプロトン化し得る強力な酸は、イミダゾールの加水
分解によって化合物1の分解をもたらした。なおさらに、pKa<−1.2の酸
の全てが、遊離塩基(化合物1)の分解に起因して塩形成について適切でなかっ
た。このファミリーの強酸は、無機酸(例えば、塩酸、硫酸および硝酸)の全て
、ならびに共通して用いられるメタンスルホン酸を含む。
【0029】 非常に狭い範囲の酸pKa値のみが、適切な塩の形成を導き、そして受容可能
な処方および経口バイオアベイラビリティーに必要な特性を付与する。全く驚く
ベことに(他のピリミジン誘導体およびその塩を用いた努力に基づいて)、ベン
ゼンおよびトルエンスルホン酸塩は、3塩基を上回る有意に改善された経口バイ
オアベイラビリティーを与える。これによって、より低用量を用いることが可能
になり、そして安全性プロフィールを改善する。
【0030】 (本発明の実施形態) (化合物) 上記の発見からみて、本発明は、1つの局面において、薬理学的プロフィール
を有するピリミジン誘導体の特定の塩を提供する。この塩は、それらの驚くべき
有効性および臨床使用のための利点をもたらす。
【0031】 この化合物は、以下の式:
【0032】
【化11】 で示される。ここで、Rは、水素、メチル、またはエチルを示す;Zは、置換も
しくは非置換の1−ピペリジニル、置換もしくは非置換の4−モルホリニル、ま
たは置換もしくは非置換の1−ピロリジニルをしめす;そしてArは、置換もし
くは非置換のフェニル、または置換もしくは非置換のナフチルを示す。
【0033】 好ましい実施形態の1つの群において、Rは水素である。より好ましくは、R
は水素であり、そしてXは、置換または非置換の4−モルホリニル基である。な
おより好ましくは、Rは水素であり、Zは、置換または非置換の4−モルホリニ
ル基であり、そしてArは、置換または非置換のフェニールである。4−モルホ
リニル基の好ましい置換基は、(C1−C4)アルキル基(例えば、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、1−ブチル、2−ブチル、2−メチル−1−プ
ロピル、1,1−ジメチル−1−エチル)である。Arに特に好ましい基は、フ
ェニルおよびパラトリルである。
【0034】 最も好ましい実施形態では、化合物は以下の式を有する:
【0035】
【化12】 (組成物) 別の局面において、本発明は、薬学的使用または診断しように適切な組成物を
提供する。この組成物は、診断上または製剤学的に受容可能なキャリアまたは賦
形剤と組み合わせて、上記に提供された式の化合物を含む。
【0036】 1つの実施形態において、本発明は、滅菌生理食塩水または他の培地、水、ゼ
ラチン、油などのような薬学的に受容可能な賦形剤と組み合わせた本化合物を提
供して、薬学的に受容可能な組成物を形成する。この組成物および/または化合
物は、単独で、または任意の都合のよいキャリア、希釈剤などと組み合わせて投
与され得る。そしてこのような投与は、単回用量または複数用量で提供され得る
。有用なキャリアは、水および非毒性有機溶媒を含む、固体、半固体、または液
体の培地を含む。
【0037】 別の実施形態において、本発明は、プロドラッグの形態で本化合物を提供する
。この形態は、レシピエントホストによって本化合物に代謝によって、または化
学的に変換され得る。広範な種々のプロドラッグ誘導体(例えば、プロドラッグ
の加水分解切断または酸化的活性によるもの)が、当該分野で公知である。
【0038】 この組成物は、錠剤、カプセル、トローチ(lozenge)、トローチ、飴
玉、粉末、スプレー、クリーム、座剤などを含む、任意の都合のよい形態で提供
され得る。従って、この組成物は、薬学的に受容可能な投薬単位またはバルクで
、広範な種々の容器中に取り込まれ得る。例えば、投薬単位は、カプセル、丸剤
などを含む種々の容器中に含まれ得る。
【0039】 (使用方法) なお別の局面において、本発明は、前述の化合物および組成物の使用のための
新規な方法を提供する。詳細には、本発明は、ヘルペスファミリー由来のウイル
ス、好ましくは、サイトメガロウイルス感染を処置または予防するための新規な
方法を提供する。本発明は、代表的に、患者に、1つ以上の本組成物の有効な処
方物を投与する工程を包含する。
【0040】 本発明は、疾患を処置するか、または免疫系無防備状態であるかもしくは免疫
無防備状態に罹患していると予期される個体(例えば、器官移植または抗癌化学
療法と組み合わせて免疫抑制療法を受ける前の患者)に医薬的予防を提供するた
めに、本化合物および本組成物を用いる方法を提供する。これらの方法は、一般
に有効量の本化合物または薬学的に受容可能な組成物をホストに投与する工程を
包含する。
【0041】 本発明の化合物および組成物は、本明細書において記載されているウイルス感
染の処置および/または予防において有用な他の抗ウイルス剤と有利に組合せら
れ得るか、および/または組み合わせて用いられ得る。この化合物および組成物
はまた、本明細書において記載されているウイルス感染にしばしば関連する状態
の処置および/または予防において有用な薬剤(例えば、抗HIV剤(下記)、
免疫刺激剤(例えば、ワクチン)または免疫抑制剤(例えば、シクロスポリン)
、FK−506およびラパマイシン)と有利に組合せられ得るか、および/また
は組み合わせて用いられ得る。多くの場合、これらの別の薬剤と組み合わせた、
本化合物または組成物の投与は、このような薬剤の有効性を増強する。従って、
ある場合には、本発明の化合物(塩)は、他の抗ウイルス剤または免疫抑制剤と
組み合わせられるか、または組み合わせて投与される場合、単独で用いる場合に
予期される量より少ないかまたは併用療法について算出された量よりも少ない投
薬量で用いられ得る。
【0042】 組合せ治療のために適切な薬剤としては、現在市販されている薬剤ならびに開
発中または開発されるであろう薬剤が挙げられる。抗ウイルス剤が、特定のウイ
ルス障害の処置または予防に特に適しており、当業者は、一定の範囲のウイルス
関連障害を処置するのに有用であることを理解する。CMVの処置に有用である
例示的な薬剤としては、アシクロビル、シドホビル(cidofovir)、ガ
ンシクロビル、免疫グロブリン(CMV−特異的および非選択的)およびホスカ
ネットが挙げられる。他の有望な抗CMV剤としては、以下が挙げられる:a)
ヌクレオシド/ヌクレオチドアナログバラシクロビル(valaciclovi
r)、バルガンシクロビル(valganciclovir)、アデホビル(a
defovir)、ジピボキシル(dipivoxil)およびロブラビル(l
obucavir);b)アンチセンスホミビルセン(fomivirsen)
、GEM132(Hybridon)、ISIS 13312(ISIS);お
よびc)ベンズイミダビルおよびセビルマブのような他の治療剤。
【0043】 例示的な抗HIV剤としては、以下が挙げられる:a)ヌクレオシドアナログ
リバーストランスクリプターゼインヒビター(例えば、ジドブジン(AZT)、
ジダノシン(ddI)、ザルシタビン(ddC,ジデオキシシチジン)、スタブ
ジン(d4T)、ラミブジン(3TC)、アバカビル(1592U89)、エム
トリシタビン(FTC,Triangle Pharmaceuticals)
、BCH−10652(BioChem Pharma)および関連ヌクレオチ
ドアナログ(例えば、PMPA(Gilead Sciences)));b)
非ヌクレオシドリバーストランスクリプターゼインヒビター(例えば、ネビラピ
ン(NVP)、デラビルジン(DLV)、エファビレンズ(DMP−266)、
エミビリン(MKC−422)、AG1549(Agouron Pharma
ceuticals;PNU 142721(Pharmacia))、カルノ
シド−A(Sarawak MediChem Pharmaceutical
s));c)プロテアーゼインヒビター(例えば、サクイナビル(SQV)、リ
トナビル(RTV)、インディナビル(IDV)、ネルフィナビル(NFV)サ
クイナビル(SQV)、アムプレナビル(APV)、232,632(Bris
tol−Myers Squibb)、チプラナビル、DMP−450(Tri
angle Pharmaceuticals)、およびロピナビル);d)免
疫刺激剤(例えば、インターロイキン2(Chiron)、Reticulos
e(登録商標)(Advance Viral Research Corpo
ration),Multikine(登録商標)(Cel−Sci Corp
oration)、およびHIV−1免疫原(Immune Response
Corporation))。本発明の化合物および組成物と組合せて使用さ
れ得る、他の抗−HIV剤としては、HIVインテグラーゼインヒビター(例え
ば、AR−177(Aronex Pharmaceuticals))、融合
インヒビター(例えば、T−20(Roche))およびアンチセンス剤(例え
ば、HGTV(Enzo Therapeutics))が挙げられる。
【0044】 本発明の化合物および組成物はまた、骨髄の破壊のような免疫抑制プロトコー
ルと組合せて、抗ウイルスの予防的処置として(放射線または化学療法のいずれ
かで)有利に使用され得る。
【0045】 本発明の組成物および化合物、ならびにそれらの薬学的に受容可能な塩は、経
口、非経口、または局所経路を介するような任意の効果的な方法で投与され得る
。一般に、化合物は、1日当たり約2mg〜約2,000mgの投薬量の範囲で
投与されるが、改変体は、疾患標的、患者、および投与経路に依存して必然的に
生じる。好ましい投薬量は、1日当たり、体重1kg当たり約0.05mg〜約
20mg/kgの範囲、より好ましくは、約0.05mg/kg〜約2mg/k
gの範囲、最も好ましくは、約0.05mg/kg〜約0.2mg/kgの範囲
で経口投与される。
【0046】 (化合物の調製) 本発明の化合物は、本発明の最も好ましい実施形態について、図1に概略が説
明されるような合成経路により調製され得る。
【0047】 図1に示されるように、(S)−2−アミノプロパノールを、エタノール中の
ベンズアルデヒドで処理し、続いて水素化ホウ素ナトリウムで処理し、N−ベン
ジルアルコール2を形成する。このアミンをクロロアセチルクロリドを用いてア
シル化することで、3を得、これを水素化ナトリウムを用いて処理して、4に環
化し得る。4に存在するアミドカルボニルを水素化アルミニウムリチウム(LA
H)を用いて還元することで、置換されたモルホリン5を提供する。N−ベンジ
ル基の水素添加分解は、炭素触媒上のパラジウムを使用してHで達成され得、
(S)−3−メチルモルホリン6が提供される。
【0048】 化合物6を、2−クロロ−4−ヒドロキシ−6−メチル−5−ニトロピリミジ
ン(7)と合わせて、化合物8を提供し得る。次いで、8に存在するヒドロキシ
基は、POClで処理することでクロリンに変換され得、化合物9を提供する
。エタノール中でイミダゾールと反応させることによって、親化合物1を得る。
次いで、1の種々の塩へ変換することは、当量の適切なスルホン酸(図1に例示
されるようなベンゼンスルホン酸(PhSOH)およびトルエンスルホン酸(
p−MePhSOH))のと共に処理することで達成され得る。
【0049】 (化合物の分析) 本発明の化合物および組成物は、インビトロおよびインビボ中で薬理学的活性
を有することが示され、例えば、これらは、細胞の生理を特異的に改変し得、関
連する病理を減少させるか、または予防を提供させるか、もしくは増強させる。
【0050】 特定の好ましい化合物および組成物は、サイトメガロウイルス感染を特異的に
阻害または抑制し得る。ヒトCMVに対する活性の評価について、Kohler
ら、J.Viol.68:6589−6597(1994)に記載される方法と
類似の方法を使用した。簡潔には、組換えヒトサイトメガロウイルス(HCMV
)を、後期28kDaウイルス構造リンタンパク質pp28に関するプロモータ
ーの制御下で、標識遺伝子(ルシフェラーゼ)を含むように産生した。ヒト包皮
フィブロブラスト(HFF)細胞を、組換えHCMVウイルス(MOI5)で感
染させ、96ウェルプレートに配置し、そして標準細胞培養条件下で培養した。
抗−HCMV活性について評価した化合物を、感染させた細胞に20時間後に添
加した。ルシフェラーゼ発現のレベルを、試験化合物で処置した後、24時間測
定した。この試験化合物の生物学的活性は、IC50値(コントロールの(ビヒ
クル処置した)感染させた細胞と比較して50%まで、組換えHCNV後期遺伝
子の発現(HFF培養中でルシフェラーゼ発現によって表現される)が減少した
試験化合物の濃度)によって記載される。さらなるコントロールとして、未処理
のHFF細胞上の試験化合物の細胞毒性をまた、培養した細胞の増殖実験におい
て評価した。
【0051】 以下の実施例は、限定する目的ではなく、例示する目的で提供される。
【0052】 (実施例) 1H−NMRスペクトルは、Varian Gemini 400MHz N
MR分析器で記録した。有意なピークは、以下の順で表にした:プロトンの数、
多重度(s,1重線;d,2重線;t,3重線;q,4重線;m,多重線;br
s,ブロード1重線)およびカップリング定数(Hertz)。電子衝突イオ
ン化質量分析器は、Hewlett Packard 59089A質量分析器
で記録された。質量スペクトルは、全電荷にわたる質量比として報告され、各イ
オンの相対的な存在比(括弧)によって報告された。
【0053】 (実施例1) この実施例は、図1に示される経路に従って、化合物1の2つの塩の合成を例
示する。
【0054】 (1.1 2−クロロ−4−ヒドロキシ−6−メチル−5−ニトロピリミジン
(7)の調製)
【0055】
【化13】 5Lのフラスコを、塩化テトラエチルアンモニウム(590g)で充填し、次
いで、任意の水を除去するために22時間の間、減圧下60℃で加熱した。次い
で、このフラスコを、3Lの無水CHCN、2,4−ジヒドロキシ−6−メチ
ル−5−ニトロピリジン(295g、1.724mol、1.0当量)、ジメチ
ルアニリン(221ml、2.98mol、1.74当量)、および1LのPO
Cl(18.5mol、10.73当量)で充填した。このフラスコに、コン
デンサーを取り付け、そして温度を、N下で80℃まで上昇させた。29時間
攪拌した後、高温の黒色の溶液を、14Lの氷に注ぎ、そして黄色の沈殿物が形
成する間、30分間攪拌させた。この沈殿物を濾過し、そしてこの固体を3×1
.0N HClで洗浄し、247.3gのジクロロピリミジン生成物を得た。こ
の濾液からの水溶液を、抽出し(3×CHCl)、乾燥し(NaSO
、そして減圧下で濃縮した。得られた緑色の油状物を、フラッシュクロマトグラ
フィー(SiO、1:1 ヘキサン:CHCl)を介して精製し、そして
得られた淡緑色の固体を、高温のヘキサンから結晶化させた。この結晶を、ヘキ
サンで洗浄し、さらに63.58gの黄色の生成物を得た。ジクロロピリミジン
生成物の全収量は、310.88g(1.495mol,87%)であった。
【0056】 上記の様式で調製されたジクロロピリミジン(150.0g、712mmol
)を、3LのEtOHに溶解し、そして0℃まで冷却した。別々のフラスコ中の
O(910mL)、AcOH(922mL)、およびNaOAc(90g)
を合わせた。次いで、この水性溶液を、滴下ロートを介してシクロロメタン溶液
に2時間かけて滴下した。この溶液を、24時間攪拌し、その時間後に淡黄色の
沈殿物が形成した。この固体生成物を濾別し、そしてこの水溶液を取っておいた
。この固体生成物を、洗浄し(3×200mL EtOH)、綿毛状の淡黄色の
固体として70.3gの生成物を得た。この水溶液を、0℃まで再び冷却し、続
いて、さらに140gのジクロロピリミジン(673mmol)および84.5
gのNaOAcを添加した。得られたスラリーを、さらに24時間攪拌し、この
時に、上記のような濾過によって、さらに120.87gの生成物を得た。残り
の水溶液を、さらに24時間0℃で攪拌し、続いて、上記のような濾過によって
さらに24.03gの生成物を得た。回収した全生成物は、白色固体として21
5.2g(1.135mol、79%)であった。mp242−244℃(de
c);IR(KBr)3349,1657,1600,1507,1419,1
352,1276,1188,1100,998,945,799,696,6
24cm−1;H NMR(CDCl,400MHz)δ1.53(s,3
H);ESI−MS m/z 212.0(M+Na)。
【0057】 (1.2 N−ベンジル−L−アラニノール(2))
【0058】
【化14】 (S)−2−アミノプロパノール(300g,3.994mol,1.0当量
)を、5Lの3口フラスコ中の無水EtOH(3L)にN下で溶解した。ベン
ズアルデヒド(406.05mL,3.994mol,1.0当量)を、1部で
添加し、そしてわずかに温めた溶液を、2.5時間攪拌した。次いで、この溶液
を、氷浴中で0℃まで冷却し、続いて、20分間かけて196.5gのNaBH (5.194mol,1.3当量)を添加した。20時間攪拌後、521mL
のHOを、60分かけて滴下ロートによって添加した。次いで、得られた白色
のスラリーを、3.0LのCHClで希釈し、そしてさらに5時間攪拌した
。次いで、このスラリーを濾過して、そしてこの固体を3部のCHClで洗
浄した。次いで、この濾過から得られた透明な溶液を、減圧下で約800mLの
体積まで濃縮した。次いで、この溶液を、2LのHOで希釈し、抽出し(3×
1.4L CHCl)、乾燥し(NaSO)、そして減圧下で濃い無色
の油状物を得、これを、静置して迅速に結晶化させた。この白色の固体を、1.
0Lのヘキサンで粉砕し、濾過し、そしてヘキサンで洗浄し(3×500mL)
、白色の固体648.65g(3.926mol,98%)として純粋な生成物
を得た:mp39−40℃;[α]25 =+38.5°(c=1.04,Me
OH);IR(KBr)3293,3060,3024,2957,2911,
2844,1495,1453,1380,1347,1149,1061,9
65,935,873,779,746,699,611cm−1H NM
R(CDCl,400MHz)δ7.32(m,3H),7.26(m,2H
),3.88(d,J=12.8Hz,1H),3.75(d,J=12.8H
z,1H),3.61(dd,J=4.0,10.6Hz,1H),3.28(
dd,J=7.0,10.6Hz,1H),2.86(dddd,J=4.0,
6.6×3,6.9Hz,1H),1.78(ブロード1重線,2H),1.1
0(J,J=6.2Hz,3H);ESI−MS m/z 166.2(100
,M+H)。C1015NOの分析値:C,72.68;H,9.15;N
,8.48。実測値:C,72.85;H,9.06;N,8.55。
【0059】 (1.3 5S−N−ベンジルモルホリン−3−オン(4)):
【0060】
【化15】 メカニカルスターラーを備えた12Lの3口フラスコを、648.65gのN
−ベンジル−L−アラニノール(3.926mol,1.0当量)および4.0
LのCHClで充填した。この溶液を、メタノール氷浴中で−10℃まで冷
却し、続いて、547mLのEtN(3.926mol,1.0当量)を添加
した。クロロアセチルクロリド(312.2mL、3.926mol,1.0当
量)を、700mLのCHClに溶解させ、そして塩素溶液を、滴下ロート
を介して滴下して、濁った黄褐色の溶液を得た。この溶液を、1時間攪拌し、次
いで、3LのHOで希釈した。激しく5分間攪拌した後、この相を分離し、そ
してこの水相を抽出した(3×700mL CHCl)。合わせた有機物を
洗浄し(1×2L HO)、乾燥し(500g、NaSO)、そして減圧
下で濃縮し、淡赤色の粘性油状物としてアミン3を得、これを、結晶化工程で直
接使用した。
【0061】 還流コンデンサーよびメカニカルスターラーを備えた12Lのフラスコを、9
4.22gのNaH(3.92mol,1.0当量,Aldrich 95%)
で充填し、続いて、3.0Lの無水THFを充填した。上記の2−クロロアミド
を、3.0Lの無水THF中に溶解し、そして25分間かけて、NaH溶液にカ
ニューレを介して移動させた。次いで、このスラリーを、60分間かけて60℃
までゆっくりと昇温させた。4.5時間還流状態で攪拌した後、水素化ナトリウ
ムを、滴下ロートを介した、100mLのHO(100mLのTHF)の添加
によってクエンチした。次いで、加熱マントルを取り除き、そしてこの反応物を
一晩攪拌した状態で冷却させた。THFの大部分を減圧下で除去し、そして得ら
れたスラリーを、3LのCHClで希釈した。この固体の塩を濾別し、洗浄
し(3×CHCl)、そしてデカンテーションした。得られた透明な溶液を
、3LのHOで希釈し、そして抽出した(5×700mLのCHCl)。合
わせた有機物を乾燥し(NaSO)、そして減圧下で濃縮した。フラッシュ
カラムクロマトグラフィー(SiO,100% CHCl〜5% MeOH
/CHCl)によって精製し、無色の油状物594.92g(2.90mo
l,74%)として生成物を得た。[α]25 =−90°(c=1.0,Me
OH);H NMR(CDC1,400MHz)δ7.36−7.24(m
,5H),5.38(d,J=15.4Hz,1H),4.29(d,J=16
.5Hz,1H),4.23(d,J=16.8Hz,1H),3.97(d,
J=15.0Hz,1H),3.75(dd,J=3.3,11.7Hz,1H
),3.64(dd,J=3.3,11.7Hz,1H),3.56(m,1H
),1.28(d.J=6.2Hz,3H);ESI−MS m/z206.1
(100,M+H),228.2(45,M+Na)。C1215NO の計算値:C,70.22;H,7.37;N,6.82。実測値:C,70.
16;H,7.39;N,6.83。
【0062】 (1.4 3S−N−ベンジル−3−メチルモルホリン(5)):
【0063】
【化16】 メカニカル攪拌デバイス、加熱マントル、および還流コンデンサーを備えた1
2Lの3口フラスコを、220.14gの95% LiAlH(5.80mo
l,2.0当量)で充填し、続いて、5.2Lの無水THFをN下で充填した
。灰色のスラリーを30分間攪拌させた。N−ベンジルモルホリン−3−オン4
(5.94.92g,2.90mol,1.0当量)を、2LのTHF中に溶解
し、そして3.5時間かけて、滴下ロートを介して添加した。この溶液を、還流
するまで加熱し、そして19.5時間攪拌させた。次いで、この溶液を、室温ま
で冷却し、続いて、220mLのHO(665mLのTHF中)を、14時間
かけて滴下ロートを介して注意深く添加した。すべての気体の放出が終了した場
合に、220mLの15% NaOHを添加し、続いて、660mLのHOを
添加した。次いで、この白色のスラリーを、56時間攪拌した。このスラリーを
、ガラスロートを介して濾過し、そして固体を洗浄した(5×600mL Et O)。次いで、この透明なエーテル溶液を減圧下で濃縮し、透明な油状物とし
て生成物を得た(509.04g(2.66mol,92%))。[α]25 =+94.5°(c=1.10,MeOH);H NMR(CDC1,40
0MHz)δ7.22−7.35(m,5H),4.06(d,J=13.2H
z,1H),3.72(m,2H),3.59(ddd,J=2.6,10.3
,11.3Hz,1H),3.31(dd,J=9.2,11.3Hz,1H)
,3.14(d,13.5Hz,1H),2.59(ddd,J=2.6,12
.1Hz,1H),2.49(m,1H),2.19(ddd,J=3.3,9
.9,12.1Hz,1H),1.09(d,J=6.2Hz,3H);ESI
−MS m/z 192.2(100,M+H)。C1217NOの計算値
:C,75.35;H,8.96;N,7.32。実測値:C,75.48;H
,8.96;N,7.23。
【0064】 (1.5 3S−3−メチルモルホリン(6)):
【0065】
【化17】 3−N−ベンジル−3−メチル−モルホリン(130.0g,680mmol
,1.0当量)を、200mLのEtOHに溶解し、そしてParr容器に移動
させた。10gのPd/C(10重量%Pd)を添加し、そしてParrフラス
コを密封し、そしてParr振盪器で62PSIで水素添加に供した。水素の圧
力を、水素添加全体にわたって60PSIに維持されるように周期的に調整した
。44時間後に、水素添加を停止し、そしてこの容器を窒素に供した。この溶液
をセライトのプラグを介して濾過し、そしてエタノール溶液を次の工程に直接使
用した。
【0066】 (1.6 2−(3S−3−メチルモルホリノ)−4−ヒドロキシ−6−メチ
ル−5−ニトロピリミジン(8)):
【0067】
【化18】 上記で調製した3S−3−メチルモルホリン6のエタノール溶液(約680m
mol,3.2当量)(N下の1Lのフラスコ中)に、2−クロロ−4−ヒド
ロキシ−6−メチル−5−ニトロピリジン(40.0g,211mmol,1.
0当量)および17.30gの無水NaOAc(211mmol,1.0当量)
を添加した。淡黄色のスラリーを含むフラスコは、コンデンサーを備え、そして
80℃の予め加温したオイル中に配置した。24時間後、さらに、17.3gの
NaOAc(211mmol,1.0当量)および35.0gのヨウ化カリウム
(211mmol,1.0当量)を、輝橙色のスラリーに添加した。さらに21
時間加温した後、このフラスコを取り出し、そしてこの溶液を室温まで冷却した
。次いで、懸濁液を濾過し、そして固体を洗浄した(3×50mL EtOH)
。合わせたエタノール溶液を、約100mLまで減圧下で濃縮し、そしてpHが
約2になるまで0.5NのHClで希釈した。この溶液を抽出し(3×500m
L CHCl)、1.0NのHClで洗浄し、乾燥し(NaSO)、そ
して減圧下で濃縮し、黄色の粗固体を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィ
ー(SiO2,2〜4%のMeOH/CHCl)を介して精製し、黄色の固
体(40.86g(160.8mmol,76%))として生成物を得た。mp 179−180℃;[α]25 =+135.1°(c=1.04,MeOH
);IR(KBr)3439,3121,2976,2861,1669,15
77,1506,1389,1336,1263,1136,1067,982
,915,846,796cm−1H NMR(CDC1,400MHz
)67.37(d,J=3.7Hz,IH),4.72(m,1H),4.45
(m,1H),4.02(dd,J=3.7,11.4Hz,1H),3.80
(d,J=12.1Hz,1H),3.67(dd,J=2.9,11.7Hz
,1H),3.53(ddd,J=2.9,11.7,12.1Hz,1H),
3.36(ddd,J=3.7,12.8,13.5Hz,1H),2.58(
s,3H),1.59(d,J=7.0Hz,3H);ESI−MS m/z
255.1(100,M+H+)。C1014の計算値:C,47.
24;H,5.55;N,22.04。実測値:C,47.14;H,5.48
;N,22.15。
【0068】 (1.7 2(2S−3−メチルモルホリノ)−4−クロロ−6−メチル−5
−ニトロピリミジン(9))
【0069】
【化19】 上で調製したニトロピリミジン(39.99g、157.4mmol、1.0
当量)の入った1Lフラスコに、250mLのPOClを窒素下で充填した。
このフラスコに、凝縮器を取付け、そして撹拌しながら予め加熱した80℃の浴
に入れた。このスラリーは、50分間かけてゆっくりと溶解し、次いで、黄色の
溶液をこの浴から取り出し、そしてPOClを60℃の浴温のロータリーエバ
ポレーターを用いて減圧下で除去した。得られた黄色の油状物をフラッシュクロ
マトグラフィー(SiO、10〜50%EtOAc/ヘキサン)で精製して、
40.24gの生成物(147.9mmol、94%)を黄色の油状物として得
た。
【0070】
【数1】 (1.8 2(3S−メチルモルホリノ)−4−(イミダゾール−1−イル)
−6−メチル−5−ニトロピリミジン(1))
【0071】
【化20】 上で調製したクロロピリミジン9(40.04g、147.2mmol、1.
0当量)を300mLの無水EtOHに溶解し、続いて、30.07gのイミダ
ゾール(441.6mmol、3.0当量)をN下で添加した。このフラスコ
に、凝縮器を取付け、そして予め加熱した80℃の浴に入れ、マグネティックス
ターラーで撹拌した。75分間撹拌した後、この溶液を室温まで冷却し、減圧下
で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、2〜4%MeOH/C
Cl)によって精製して、生成物を黄色の油状物として得た。この油状物
を静置すると、結晶化し、黄色の固体が生じ、これをヘキサンで粉砕し、濾過し
、そして洗浄(3×ヘキサン)して、40.53g(133.3mmol、91
%)の生成物を黄色の結晶として得た。
【0072】
【数2】 (1.9 化合物1・PhSO3塩(2−(3S−メチルモルホリノ)−4−
(イミダゾール−1−イル)−6−メチル−5−ニトロピリミジンベンゼンスル
ホネート)の調製)
【0073】
【化21】 250mLのフラスコに、1(39.88g、131.1mmol、1.0当
量)および100mLのEtOHをN下で充填した。この懸濁液を、全てが溶
解するまで、50℃に加熱した。ベンゼンスルホン酸水和物(20.81g、1
31.1mmol、1.0当量)をスパチュラで添加し、そして追加のEtOH
を使用して、この固体の全てをフラスコ(5mL)中に洗浄した。ヘキサン(2
0mL)をこの溶液に添加し、次いでこれを、5分間激しく撹拌した。撹拌を止
めた後最初の5分間以内に結晶が形成し始め、そしてこのフラスコを一晩冷却し
た。一晩で形成した結晶を濾過し、そして洗浄(5×50mL EtOH)して
、生成物のベシル酸塩51.988g(112.4mmol、86%)を得た:
黄色結晶 mp 184.5℃。
【0074】
【数3】 (1.10 化合物1・p−MePhSO3塩(2−(3S−3−メチルモル
ホリノ)−4−(イミダゾール−1−イル)−6−メチル−5−ニトロピリミジ
ンp−トルエンスルホネート)の調製)
【0075】
【化22】 25mLのフラスコに、822mgの1(2.70mmol、1.0当量)お
よび3mLのCHClを充填し、続いて、514mg(2.70mmol、
1.0当量)のp−トルエンスルホン酸一水和物を添加した。1.5mLのヘキ
サンを添加し、そしてこの透明な溶液を一晩静置した。次いで、この溶液を減圧
下で濃縮し、そして3mLのEtOAcにとると、すぐに黄色の固体が沈殿した
この黄色の固体を濾過し、そして洗浄(3×1:1のヘキサン:EtOAc)し
て、1.202gを得た。この黄色の固体を5:1のCHCl:ヘキサンから
再結晶し、濾過しそして洗浄(2×1:1のCHCl:ヘキサン)した後、1
.078gの生成物(2.26mmol、84%)を得た。
【0076】
【数4】 (実施例2) この実施例は、化合物1のアリールスルホン酸塩の最初の物理特性を、化合物
1の他の塩と比較して例示する。
【0077】
【表1】 (実施例3) この実施例は、化合物1のアリールスルホン酸塩のさらなる物理的評価を例示
する。
【0078】 (3.1 化合物1の遊離塩基と塩の比較) ベシル酸およびトシレートの塩は、以下の表2に記載されるように、溶解性に
おいて、遊離塩基を越える改良点を示す。溶解度の増加は、治療的投与のために
適切な処方物のための遊離塩基を越える有意な利点を示す。 特性 化合物1 トシレート塩 ベシル酸塩 融点 74−75℃ 168−169℃ 184−185℃ 水溶性 (mg/mL)1.68 36 44 (3.2 45℃における熱安定性) ベシル酸塩およびトシレート塩はまた、45℃で8時間から少なくとも163
2時間の間にわたって、驚くべき安定性を示した。 時間(時間) トシレート塩 ベシル酸塩 (純度%、HPLC) (純度%、HPLC) 8 100 100 24 100 100 48 100 100 72 100 100 170 100 100 250 100 100 1632 100 100 (3.3 塩の光安定性) ベシル酸塩およびトシレート塩はまた、周囲光および窓ガラスを通した太陽光
に暴露された場合、42時間から1560時間にわたって驚くべき安定性を示し
た。 時間(時間) トシレート塩 ベシル酸塩 (純度%、HPLC) (純度%、HPLC) 24 100 100 48 100 100 216 97.6 97.3 1560 86.6 93.1 (3.4 塩の水安定性) ベシル酸塩およびトシレート塩はまた、脱イオン水中における安定性を示した
。トシレート塩を、4.7mg/mLの濃度で評価し、そしてベシル酸塩を3.
2mg/mLの濃度で評価した。安定性を、254.4nmのUV検出を使用し
て、HPLCでモニタリングした。 時間(時間) トシレート塩 ベシル酸塩 (純度%、HPLC) (純度%、HPLC) 48 100 100 147 100 100 171 97.3 97.4 201 93.1 91.7 216 92.8 91.7 1560 64.6 61.4 (3.5 塩の結晶形態) ベンゼンスルホン酸塩およびトルエンスルホン酸塩の結晶形態は、これら2つ
の実体の独特の物理形態を示し、そして以下に記載するように、X線粉末回折ス
ペクトルによって規定され得る。
【0079】 ベンゼンスルホン酸塩(ベシル酸塩):2θ回折角(度)(相対強度);15
.32(100),23.01(43),24.5(12),30.84(10
)。
【0080】 トシル酸塩:2θ回折角(度)(相対強度);7.47(13),9.54(
81),10.69(30),11.93(80),13.85(47),14
.14(59),15.09(100),16.92(36),17.59(1
1),19.15(91),19.45(38),20.67(83),22.
29(37),23.85(45),24.41(65),25.18(19)
,26.28(19),26.80(20),27.71(15.5),29.
07(8),29.78(13),34.00(8)。
【0081】 (3.6 化合物1(遊離塩基、ベシル酸塩、およびトシレート塩)の経口ア
ベイラビリティ) 化合物1を、遊離塩基、トシレート塩およびベシル酸塩として、ラットに経口
投与(10mg/kg)した。指示された時点において(図2を 参照のこと)
、血漿サンプルを化合物1の存在について評価した。これらの塩の相対アベイラ
ビリティを、遊離塩基の100%のアベイラビリティに基づいて計算した。図2
に示すように、ベシル酸塩は、155%のバイオアベイラビリティを示し、一方
、トシレート塩は、242%のバイオアベイラビリティを示した。
【0082】 本明細書中で引用される全ての刊行物および特許明細書は、各個の刊行物およ
び特許明細書が参考として援用されることが詳細または個々に示されるかのよう
に、本明細書中で参考として援用される。上記の発明は、理解を明確にする目的
で例示および例の目的でいくぶん詳細に記載されてきたが、本発明の教示の点か
ら、特定の変化および変更が、添付の特許請求の精神または範囲から逸脱するこ
となくなされ得ることが当業者に容易に明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、化合物1の塩の調製のための合成スキームである。
【図2】 図2は、アリールスルホン酸塩が投与された場合に、化合物1の増加した経口
バイオアベイラビリティを示すグラフである(化合物1の遊離塩基と比較した)
【手続補正書】
【提出日】平成14年7月16日(2002.7.16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の式: 【化1】 を有する化合物であって、ここで、 Rは、水素、メチルおよびエチルからなる群から選択されるメンバーであり; Zは、置換または非置換の1−ピペリジニル、置換または非置換の4−モルホ
    リニル、および置換または非置換の1−ピロリジニルからなる群から選択される
    メンバーであり;そして Arは、置換または非置換のフェニルである、 化合物。
  2. 【請求項2】 Rは水素であり、そしてZは置換または非置換の4−モルホ
    リニルである、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Rは水素であり、Zは置換または非置換の4−モルホリニル
    であり、そしてArは置換または非置換のフェニルである、請求項1に記載の化
    合物。
  4. 【請求項4】 Zは一置換4−モルホリニル基であり、該置換基が(C
    )アルキルからなる群から選択される、請求項3に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 Arがフェニルまたはトリルである、請求項4に記載の化合
    物。
  6. 【請求項6】 前記化合物が、以下 【化2】 からなる群から選択される、請求項5に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 薬学的に受容可能な賦形剤および以下の式: 【化3】 を有する化合物を含む組成物であって、ここで、 Rは、水素、メチルおよびエチルからなる群から選択されるメンバーであり; Zは、置換または非置換の1−ピペリジニル、置換または非置換の4−モルホ
    リニル、および置換または非置換の1−ピロリジニルからなる群から選択される
    メンバーであり;そして Arは、置換または非置換のフェニルである、 組成物。
  8. 【請求項8】 Rは水素であり、そしてZは置換または非置換の4−モルホ
    リニルである、請求項7に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 Rは水素であり、Zは置換または非置換の4−モルホリニル
    であり、そしてArは置換または非置換のフェニルである、請求項7に記載の組
    成物。
  10. 【請求項10】 Zは一置換4−モルホリニル基であり、該置換基が(C 〜C)アルキルからなる群から選択される、請求項9に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 Arがフェニルまたはトリルである、請求項10に記載の
    組成物。
  12. 【請求項12】 前記化合物が、以下 【化4】 からなる群から選択される、請求項11に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 哺乳動物におけるウイルス感染を予防または抑制するため
    の医薬の調製のための、以下の式を有する化合物の使用であって: 【化5】 ここで、 Rは、水素、メチルおよびエチルからなる群から選択されるメンバーであり; Zは、置換または非置換の1−ピペリジニル、置換または非置換の4−モルホ
    リニル、および置換または非置換の1−ピロリジニルからなる群から選択される
    メンバーであり;そして Arは、置換または非置換のフェニルである、 使用。
  14. 【請求項14】 Rは水素であり、Zは置換または非置換の4−モルホリニ
    ルであり、そしてArは置換または非置換のフェニルである、請求項13に記載
    の使用。
  15. 【請求項15】 Zは一置換4−モルホリニル基であり、該置換基が(C 〜C)アルキルからなる群から選択される、請求項14に記載の使用。
  16. 【請求項16】 前記化合物が、以下 【化6】 からなる群から選択される、請求項15に記載の使用。
  17. 【請求項17】 前記哺乳動物が、免疫無防備状態にある、請求項16に記
    載の使用。
  18. 【請求項18】 前記医薬が、局所投与のためのものである、請求項16に
    記載の使用。
  19. 【請求項19】 前記医薬が、経口投与のためのものである、請求項16に
    記載の使用。
  20. 【請求項20】 前記医薬が、器官移植を受けた患者におけるウイルス感染
    の開始を予防するための予防的投与のためのものである、請求項16に記載の使
    用。
  21. 【請求項21】 前記ウイルス感染が、CMV−網膜炎、CMV−単核細胞
    症、CMV−肺炎およびCMV−肝炎からなる群から選択される疾患を生じる、
    請求項16に記載の使用。
  22. 【請求項22】 前記医薬が、非経口投与のためのものである、請求項16
    に記載の使用。
  23. 【請求項23】 前記医薬が、ガンシクロビル、アシクロビル、ホスカネッ
    トおよびシドホビルからなる群から選択される薬剤と共に投与するためのもので
    ある、請求項16に記載の使用。
  24. 【請求項24】 前記化合物および前記薬剤が、各々、それらの通常の個々
    の治療用量の1/100〜1/2未満の量で投与される、請求項23に記載の使
    用。
  25. 【請求項25】 前記化合物および前記薬剤が、各々、それらの通常の個々
    の治療用量の1/10〜約1/4の量で投与される、請求項24に記載の使用。
  26. 【請求項26】 前記化合物が、以下: 【化7】 である、請求項6に記載の化合物。
  27. 【請求項27】 前記化合物が、以下: 【化8】 である、請求項12に記載の組成物。
  28. 【請求項28】 前記化合物が、以下: 【化9】 である、請求項16に記載の使用。
  29. 【請求項29】 前記ウイルス感染が、疱疹ウイルス感染である、請求項1
    6に記載の使用。
  30. 【請求項30】 前記ウイルス感染が、サイトメガロウイルス感染である、
    請求項16に記載の使用。
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