JP2003519482A - 核酸を保存および合成する方法 - Google Patents

核酸を保存および合成する方法

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Abstract

(57)【要約】 (a)1以上のmRNAのテンプレートを含むサンプルを、固体担体へ接触させる工程と、(b)上記テンプレート全体にまたは部分的に相補性を有する1以上のcDNA分子を合成するのに十分な条件下で、上記テンプレートを1以上の逆転写酵素と接触させる工程とを含む、1以上のcDNA分子を生成する方法である。または、(a)RNA分子を含む細胞を、固体担体へ接触させる工程と、(b)細胞および固体担体を乾燥する工程を含む、RNA分子を分類する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
(発明の背景) (発明の分野) 本発明は、分子生物学の分野に関する。特に、本発明は、核酸の保存、合成、
増幅に関する。特に、発明は固体マトリックスまたは担体上のRNA(特にmR
NA)の保存と、そのRNAをRT−PCRやcDNA合成を含む多くの分子生
物技術によるRNAの操作とに関する。
【0001】 (関連技術) (核酸の保存) 多くの研究において、生物試料からの多数のDNAサンプルの生成はルーチン
となっている。多大な収集物を扱い、記録する作業は研究室のロジスティックな
問題となっている。ひとつの解決策は、法医学の研究室で使用されている、血液
保存媒介FTA(登録商標)カードである。FTA(登録商標)ジーンカード(gene
card)は、続いて起こるDNA分析に使用する生物サンプルの収集と保存のため
に発案された化学的な処理をされたろ紙である(1−3)。これは血液サンプル
を保存するほかに、PCR分析および他のゲノムDNAへの適用のための哺乳類
細胞および組織の保存にも適している(4)。これは、PCRや、記録されたバ
クテリア菌株およびコロニーを形質転換するためのプラスミドDNAの回収(5
−6)だけでなく、DNAシークエンシングの応用のためのM13ファージの保
存と回収にも有用である(M.Goldsborough,パーソナルコミュニケーション)。
【0002】 FTA(登録商標)カードキャブ(cab)は、ゲノムDNAを、紙上で細胞が溶
解された、ヒトの全血の乾燥スポットの形で保存するのに用いられる。室温保存
で、FTA(登録商標)ペーパー上のゲノムDNAは少なくとも7.5年安定であ
ると報告されている(Burgoyne,et al.,Conventional DNA Collection and Proce
ssing:Disposable Tothbrushed and FTA()paper as a non-threating Buccal-ce
ll collection kit compatible with automatable DNA processing,8th interna
tional symposium on human identification,September 17-20,1997)。捕捉され
たDNAは分析の前に単純な洗浄工程により安定化化合物および酵素反応の細胞
阻害剤を除く。DNAは紙に残存するのでDNAの精製の操作は単純化され、自
動化しやすい。FTA(登録商標)カード上のDNAサンプルは、貴重なフリー
ザー空間に占めるガラスバイラルやプラスチックチューブと比べ、非常にコンパ
クトな記録システムを提供する。乾燥固体媒介におけるRNAの保存も記載され
ている(Burgoyne,米国特許No.5,976,572参照)。
【0003】 (RNA逆転写) 「逆転写酵素」という言葉は、RNA依存DNAポリメラーゼとして特徴付け
られるポリメラーゼの分類を意義する。知られている逆転写酵素はRNAテンプ
レートからDNA転写物を合成するのにプライマーを必要とする。歴史的には、
逆転写酵素は初めは、mRNAを、ベクターにクローン化して更なる操作を行う
ためのcDNAに複写することに使用されてきた。
【0004】 トリ骨髄芽症ウィルス(AMV)逆転写酵素は、最初の広く使用されたRNA
依存DNAポリメラーゼであった(Verma,Biochim.Biophys.Acta473:1(1977))。
酵素は5´―3´RNA方向DNAポリメラーゼ活性、5´―3´DNA方向D
NAポリメラーゼ活性、およびRNase H活性を有している。RNase Hは前進
的な、RNA−DNAハイブリッドのRNA鎖特異的な5´および3´リボヌク
レア−ゼである(Perbal,A Practical Guide to Molecular cCloning,New York:
Wiley&Sons(1984))。知られているウィルス逆転写酵素は校正に必要な3´(登
録商標)5´エクソヌクレア−ゼ活性を欠いているため、転写におけるエラーは
逆転写酵素によって修正されることができない(Saunders and Saunders,Microbi
al Genetic Applied to Biotechnology,London:Croom Herm(1987))。AMV逆転
写酵素の活性およびその関連するRNaseH活性のより詳細な研究は、Berger et
al.,Biochemistry22:2365-2372(1983)に示されている。
【0005】 他の、分子生物学で広く使用されている逆転写酵素は、モロニーマウス白血病
ウィルス(M−MLV)由来のものである。たとえば、Gerard,G.R.,DNA 5:271-
279(1986)およびKotewicz,M.L., et al., Gene 35:249258(1985))参照。実質的
にRNaseH活性を欠いている、M−MLV逆転写酵素も記載されてきた。例え
ば、米国特許No.5,244,797参照。
【0006】 (RNAのPCR増幅) 逆転写酵素は、PCR増幅の前にRNAを逆複写するのに幅広く用いられてき
た。この、たびたびRNA−PCRもしくはRT−PCRと呼ばれている方法は
、RNAを追跡または定量を行うのに広く用いられている。
【0007】 しばしばRT−PCRに関わる技術的問題への対応を試みるため、(a)RN
Aの変性とリバースプライマーのハイブリダイゼ−ション:(b)cDNA合成
:(c)PCR増幅:という手順の3つの基本的なステップを考慮した多くのプ
ロトコールが発展した。「アンカップルド(uncoupled)」RT−PCR手順と
呼ばれるものでは(例えば、ツーステップRT−PCR)、逆転写に最適なバッ
ファー条件を用いて逆転写が独立したステップで行われる。cDNA合成に続い
て、MgCl2およびデオキシリボヌクレオシドトリホスフェート(dNTP)
濃度を、Taq DNAポリメラーゼ活性反応に最適な条件に減らすために反応液を
希釈し、PCRを標準的な条件で行った(米国特許Nos.4,683,195および4,683,20
2)。対照的に、「カップルド(coupled)」RT−PCR方法は、通常のまたは妥
協したバッファーを、逆転写酵素およびTaq DNAポリメラーゼ活性に用いる。
あるバージョンでは、リバースプライマーのアニーリングが、酵素の追加に先立
った別個のステップであり、それから、酵素が1つの反応容器に加えられる。別
のバージョンでは、逆転写酵素活性は耐熱性TthDNAポリメラーゼの構成要
素である。アニーリングとcDNA合成は、Mn++の存在下で行われ、キレート
剤によりMn++がが除かれた後、Mg++の存在下でPCRが行われる。最後に、
「コンテニュアス(continuous)」法(例えば、1ステップRT−PCR)は、3
つのRT−PCRステップをひとつの連続的な反応に統一し、成分や酵素の追加
のため、反応チューブを開くことを避けられる。コンテニュアスRT−PCRは
、耐熱性Taq DNAポリメラーゼおよびTthポリメラーゼの逆転写酵素活性を
用いた1酵素システムとして、および65℃のRNA変性ステップが省かれたAM
V−RTおよびTaq DNAポリメラーゼを用いた2酵素システムとして、記載さ
れる。
【0008】 (cDNAおよびcDNAライブラリー) 生物個体、組織、もしくは細胞の構造や生理を試験するうえで、遺伝子の内容
を決定することが要求される。生物個体の遺伝的フレームワークは、生物個体の
体細胞および生殖細胞のに含まれるデオキシリボ核酸(DNA)におけるヌクレ
オチド塩基の2本鎖配列にコードされている。特定のDNA断片もしくは遺伝子
の遺伝子の内容は、遺伝子がコードするタンパク質の生成でのみ明らかにされる
。タンパク質を生成するために、DNAダブルへリックスの一方の鎖(「コーデ
ィング」鎖)の相補コピーがポリメラーゼ酵素により生成され、結果として特定
のリボ核酸(RNA)の配列が生成される。この特定のタイプのRNAは、タン
パク質生成のためのDNAからの遺伝メッセージが含まれているので、メッセン
ジャーRNA(mRNA)と呼ばれる。
【0009】 特定の細胞、組織、生物個体では、無数のmRNA種が存在し、各々別個の特
定のタンパク質をコードしている。この事実は、組織または細胞における遺伝子
発現の研究に興味を持つ研究者に有力な道具を提供する−mRNA分子が単離さ
れ、さらに様々な分子生物学的な技術により操作され、これにより完全に機能的
な細胞、組織もしくは生物個体の遺伝子内容の解明ができる。
【0010】 遺伝子発現の研究へのひとつの通常のアプローチは、相補鎖DNA(cDNA
)クローンの生成である。この技術では、生物個体のmRNA分子は、生物個体
の細胞または組織の抽出液から単離される。この単離には、セルロース、セファ
ロースのような、固体のクロマトグラフィーマトリックスが用いられ、そこにチ
ミジン(T)のオリゴマーが複合している。すべての真核mRNA分子の3´末
端はアデノシン(A)塩基の列を有し、またAはTと結合することから、mRN
A分子は迅速に組織または細胞抽出液中の他の分子、物質から精製される。これ
らの精製されたmRNA分子から、逆転写酵素(RT)活性を有する酵素を用い
てcDNAコピーをつくって、結果としてmRNAテンプレートのすべてにまた
は部分的に相補な1本鎖cDNA分子を生成する。cDNA1本鎖を適切な条件
で保温することで2本鎖DNAの合成をさせ、2本鎖DNAはプラスミドやベク
ターに挿入されてもよい。
【0011】 この、mRNA単離からcDNAのプラスミドまたはベクターへの挿入、単離
された遺伝子を含むホスト細胞の細胞群の成長までの全プロセスは、「cDNA
クローニング」と呼ばれる。もし、cDNAが多数の異なるmRNAから得られ
たものならば、結果的にできるcDNAのセットは「cDNAライブラリー」と
呼ばれるが、これはcDNAのセットが、供給源の細胞、組織、または生物個体
に存在する異なる機能的遺伝情報(遺伝子)の集合を表しているので、適切な用
語である。cDNAライブラリーの遺伝子型分析は、由来の生物個体の構造、機
能における多くの情報を生み出す。
【0012】 伝統的な生成方法では、cDNA分子はサイズ分画、複合フェノール/クロロ
ホルム抽出、エタノール沈降が行われていた。これらの各要件には、生成物の損
失、複合的な抽出/沈降によるcDNA産出量の制限などの固有の欠点があった
(Lambert, K.N., and Williamson,V.M., Nucl. Acids Res. 21(3):775-776(1993
))。
【0013】 これらの欠点は、部分的に文献で取り組まれている。例えば、何人かの研究者
が、オリゴ(dT)と結合したラテックスまたは常磁性ビーズをmRNAと結合
させることで、細胞および組織サンプルからポリA+mRNAを単離する方法を
報告している;cDNA分子の1本鎖は、これらの固定されたmRNA分子の逆
転写により生成されてもよい(Lambert, K.N., and Williamson,V.M., Nucl. Aci
ds Res. 21(3):775-776(1993);Kuribayashi-Ohta,K.,et al.,Biochim.Biophys.A
cta 1156:204-212(1993);Sasaki,Y.F.,et al.,Nucl.Acids Res.22(6):987-992(1
994));Meszaros,M.,and Morton, D.B., Biotechniques 20(3):413-419(1996);Fe
llman,F.,et al.,BioTechniques21(5):766-770(1996))。このような固体相の合
成方法は、伝統的な方法の抽出/沈降ステップより産出量の制限が少なくなる傾
向にある。
【0014】 しかしながら、これらの方法はまだいくつかの重要な制限がある。例えば、こ
れらの方法はcDNA分子のクローニングに先立ったPCR増幅を基にしており
、cDNAライブラリーに偏りがしばしば生じる結果となっている(例えば、低
量で発現している配列に優性で、高度に発現している配列)。加えて、これらの
方法はしばしば、プライマー−アダプターのテンプレートへの溶液ハイブリダイ
ゼ−ションを使用した、伝統的なcDNA合成方法よりも効果的でない(例えば
、ハイブリダイゼ−ション率を上げるために、ローテーションの拡散が必要であ
る;Schmitz,K.S.,and Schurr,J.M.,J.Phys. Chem.76:534-545(1972);Ness,J.V.
,andHahn,W.E.,Nucl.Acids Res.10(24):8061-8077(1982))。最後に、上述した
テクニックは、更なる加工を行う場合に固体相から新生ののcDNAを開放する
ため、熱または化学的な変性を行っており、これは生成物の損失および/または
ダメージを生じる結果となる。 (発明の概要) 本発明は、固体媒体、もしくは核酸(例えば、DNA、またはRNA、リボソ
ーマルRNA、またはメッセンジャーRNA)の保存(好ましくは長期間の保存
)における使用のための担体に関し、特にこの固体媒体または担体の使用を含む
ポリA RNAまたはmRNAに関する。特に、本発明は、核酸の固体媒体から
の回収、および/または固体媒体から得られた、または固体媒体に含まれた核酸
の使用または操作のみならず、固体媒体における上記核酸の保存および輸送の方
法に関する。上記の使用または操作は、例えば、消化(例えば、1以上のヌクレ
アーゼ、エクソヌクレア−ゼ、または制限酵素などのエンドヌクレア−ゼ)、合
成(例えば、1以上のポリメラーゼおよび/または逆転写酵素)、増幅(例えば
、1以上のポリメラーゼを使用した、1以上のポリメラーゼチェイン反応)、シ
ークエンシング(1以上のポリメラーゼ)、または例えば科学的に反応能のある
、または電気的に反応能のある細胞を用いた、または周知の形質移入の試薬およ
び技術を用いた、1以上のホスト細胞への形質転換または形質移入を含む。好ま
しくは、上記操作は、固体媒体から得られた、もしくは固体媒体に含まれたRN
Aからの、RT−PCR、cDNA合成、あるいはcDNAライブラリー構築を
含む。発明に従ったこのような操作は、担体上での核酸の保存の後に行われても
、保存することなく直接に行われてもよい。好ましい媒体または担体はマトリッ
クスに結合することで核酸の劣化を防ぐマトリックスである。このようなマトリ
ックスは、吸収性のあるセルロースを主成分とするマトリックスまたは紙、もし
くは米国特許No.5,496,562および5,976,572に記載されるような合成プラスチッ
ク素材のマイクロメッシュを含んでいてもよい。好ましくは、マトリックスは弱
塩基、キレート剤、陰イオン界面活性剤、陰イオン洗剤、および任意に尿酸また
は尿酸塩を含む構成を含んでおり、上記マトリックスに上記構成が吸収されてあ
るいは結合していてもよい。FTA(登録商標)ペーパー(ライフテクノロジー
ズインク)およびその派生物、変形物、改良物がこのような担体に含まれる。ワ
ットマンで入手可能なGenPrepTMおよびGenSpinTM、シュライヒャーアンドシュル
で入手可能なIsoCode も本発明に従って使用してもよい。
【0015】 発明の実施においてはどのような固体担体を使用してもよい。好ましいこのよ
うな固体担体は、ニトロセルロース、セルロース、ディアゾセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、親水性ポリマー(例えば、ポリエステル、ポリアミド、
カルボハイドレートポリマー)、ポリテトラフルオロエチレン、ファイバーグラ
ス、多孔性セラミックス、ポリスチレン、ポリビニルクロライド、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、デキストラン、セファロース、寒天、スターチ、およびナイ
ロンを含むがこれに限定されない。
【0016】 本発明に従えば、どのような核酸分子(例えば、RNA、DNAおよび特にポ
リA+RNA、mRNA)が記録されて、後に1以上の核酸を運ぶサンプル(例
えば、細胞、組織、細胞の材料など)が固体媒体(好ましくは、FTA(登録商
標)ペーパー、またはその派生物、変形物、改良物)に接続されている、単純で
効果的な方法で回収および/または操作されてもよい。他の解釈では、精製され
た核酸分子を用いてもよく、好ましい解釈では1以上の核酸分子を含むクルード
試料(精製されていないmRNA試料や細胞溶解物)が固体媒介または担体に接
触していてもよい。したがって、どのようなサンプルが、ホスト細胞、ウィルス
、ウィルスのプラーク、および/または生物の材料(ホスト細胞またはウィルス
の抽出液、溶解液、デブリ(debri)、加水分解物など)から得たクルード試料
などの担体に接触または結合する核酸分子を提供してもよい。このような固体担
体もしくはマトリックスから得られた、または含まれる核酸分子は、消化、シー
クエンシング、増幅、合成または、形質転換/形質移入反応のような、1以上の
標準的分子生物学技術において使用または操作されることができる。好ましくは
、固体担体から得られた、または含まれるmRNAは、RT−PCRまたは、c
DNA合成および特にcDNAライブラリー構築に用いられる。他の好ましい実
施例では、発明にしたがって得られたRNAがノーザンブロットに用いられても
よく、または他のチップなどの固体担体に貼り付けられて遺伝子プロファイリン
グ適用に使用してもよい。特に好ましい解釈では、単離され、保存され、および
/または操作される核酸分子を含む、1以上のホスト細胞を、媒介か担体にに直
接に接続させることができる。本発明に従うと、プレートから得たホスト細胞株
、またはコロニーを用いてもよい。発明に使用する好ましいホスト細胞は、原核
または真核ホスト細胞を含み、特にグラム陽性およびグラム陰性バクテリア、植
物細胞、動物細胞(ヒトを含む)、昆虫細胞などが含まれる。
【0017】 発明の実施においては、発明の固体担体から得られたまたは固体担体に含まれ
る1以上の核酸テンプレート(例えば、mRNAまたはポリA+RNA分子)を
、テンプレート全体にまたは部分的に相補な1以上の核酸分子を合成するのに好
ましい条件下で、ポリメラーゼ活性および/または逆転写酵素活性を有する1以
上のポリペプチド混合することで、核酸分子および特にcDNA分子またはcD
NAライブラリーが作製される。
【0018】 本発明で使用される逆転写酵素および/またはポリメラーゼ活性を有する好ま
しいポリペプチド(例えば酵素)は、モロニーマウス白血病ウィルス(M−ML
V)逆転写酵素、ラウス肉腫ウィルス(RSV)逆転写酵素、トリ骨髄芽球症(
AMV)逆転写酵素、ラウスアソシエーテッドウィルス(RAV)逆転写酵素、
骨髄芽球症アソシエーテッドウィルス(MAV)逆転写酵素、ヒト免疫不全ウィ
ルス(HIV)逆転写酵素、レトロウィルス逆転写酵素、レトロトランスポゾン
逆転写酵素、B型肝炎逆転写酵素、カリフラワーモザイク逆転写酵素、バクテリ
ア逆転写酵素、Thermus thermophilus(Tth)DNAポリメラーゼ、Thermus aquat
icus(Taq)DNAポリメラーゼ、Thermotoga neopolitana(Tne)DNAポリメラー
ゼ、Thermotoga maritima(Tma)DNAポリメラーゼ、Thermococcus litoralis(T
li,例えば、VENT(登録商標)ブランド)DNAポリメラーゼ、Pyrococcus furiosu
s(Pfu)DNAポリメラーゼ、Pyrococcus species GB-D(例えば、DEEPVENTTMブラ
ンド)DNAポリメラーゼ、Pyrococcus woosii(Pwo)DNAポリメラーゼ、Bacil
lus sterothermophilus(Bst)DNAポリメラーゼ、Sulfolobus acidocaldarius(
Sac)DNAポリメラーゼ、Thermoplasma acidophilum(Tac)DNAポリメラーゼ
、Thermus flavus(Tfl/Tub)DNAポリメラーゼ、Thermus ruber(Tru)DNAポ
リメラーゼ、Thermus brockianus(例えば、DYNAZYME(登録商標)ブランド)DNA
ポリメラーゼ、Methanobacterium thermoautotrohicum(Mth)DNAポリメラーゼ
DNA、その変異体、変形体、派生体を含むがこれに限定されるものではない。
特に、発明の使用に好ましいこれらの酵素の変形体は、実質的にRNaseH活性
を弱めたものである。発明に使用するのに好ましい逆転写酵素は、インビトロジ
ェンコーポレイション(InvitrogenCorporation)(Rockvellr,MD)の事業所であ
るライフテクノロジー(Life Technologies)から入手可能な逆転写酵素のSUPERSC
RIPTTM,SUPERSCRIPUTMII,THERMOSCRIPTTMブランドが含まれ、他の逆転写酵素は
、米国特許5,244,797およびWO98/47912に記載される。「実質的にRNaseH活性
を弱められた」酵素とは、野生型または野生型M−MLVやAMV逆転写酵素の
ような「RNaseH+」酵素のRNaseH活性よりも、約20%より低いより好ま
しくは、約15%、10%、もしくは5%よりも低い、そして最も好ましくは約
2%より低いRNaseH活性を有するものを意味する。いずれのRNaseH活性も
、例えば、米国特許No.5,244,797やkotewicz,M.L.,et al.,Nucl.Acids Res.16:2
65(1988)やGerard,G.F.,et al.,FOCUS14(5):91(1992)に記載される種々のアッセ
イにより決定されることができる。すべての開示は参照にこのなかに組み込まれ
ている。
【0019】 発明は、したがって、1以上の核酸テンプレート(好ましくは、1以上のRN
Aテンプレート、および最も好ましくは1以上のmRNA)の、逆転写酵素活性
を有する1以上のポリペプチドとの混合と、1以上の核酸テンプレート全体にま
たは部分的に相補な1以上の1番目の核酸分子を生成するのに十分な条件下での
混合物の保温とを含む、1以上の核酸分子を作製するための方法である。このよ
うな条件は好ましくは、1以上のプライマー(好ましくはオリゴdT)の使用と
、1以上のヌクレオチドとを含んでなる。好ましい実施例では、1番目の核酸分
子は1本鎖cDNAである。発明のこの解釈によれば、逆転写に適した核酸テン
プレートは、どのような核酸分子でも、どのような核酸分子の集合でも(好まし
くはRNA、最も好ましくはmRNA)よく、特に細胞または組織由来のものが
よい。発明によれば、好ましい解釈では、mRNA分子の集合(いくつかの異な
るmRNA分子、典型的には細胞または組織から得られたもの)はcDNAライ
ブラリーを作製するのに用いられる。核酸テンプレートの好ましい由来細胞源は
バクテリア細胞、菌細胞、植物細胞、動物細胞を含む。
【0020】 発明は、1以上の2本鎖核酸分子を生成する方法にも関する。このような方法
は、(a)1以上の核酸テンプレート(好ましくは、RNAまたはmRNA、よ
り好ましくはmRNAテンプレートの集合)の、1以上の逆転写酵素活性を有す
るポリペプチドの混合、(b)1以上のテンプレート全体に、もしくは部分的に
に相補的な、1以上の1番目の核酸分子を生成するのに十分な条件での混合物の
保温、(c)1番目の核酸分子と全体に、もしくは部分的に相補的な1以上の2
番目の核酸分子を生成するのに十分な条件下での、1番目の核酸分子の保温、を
含んでなるものであり、これにより1番目のおよび2番目の核酸分子を含む1以
上の2本鎖核酸分子を形成することができる。このような方法は、1以上の2本
鎖核酸分子を作製する工程の一部として、1以上のDNAポリメラーゼ(および
好ましくは1以上のプライマーとヌクレオチド)の使用を含んでいてもよい。
【0021】 発明は核酸分子の増幅の方法にも関連する。このような増幅方法は、上述した
ように生成された2本鎖核酸分子を1以上のDNAポリメラーゼと混合し、2本
鎖核酸分子を増幅するのに十分な条件で混合物を保温する肯定を含む。第1の好
ましい実施例では、発明は1以上の核酸分子を増幅する方法に関連しており、方
法は(a)1以上の核酸テンプレート(好ましくは、1以上のRNAまたはmR
NAテンプレート、より好ましくはmRNAテンプレートの集合)の、1以上の
逆転写酵素活性を有するポリペプチドと、1以上のDNAポリメラーゼとの混合
、(b)1以上のテンプレートと全体に、もしくは部分的に相補的な核酸分子を
増幅するのに十分な条件での混合物の保温、を含んでなるものである。
【0022】 発明は、上述した方法に従って作製された核酸分子(特に、1本鎖または2本
鎖cDNA分子)、または増幅された核酸分子、これらの核酸分子または増幅さ
れた核酸分子を含むベクター(特に発現ベクター)に関する。
【0023】 発明は、さらに発明の方法を実施する間に作製される、または用意される構成
に関する。このような構成には、発明の固体担体、1以上のmRNA分子および
/または上記mRNAから作成された1以上のcDNA分子を含む。
【0024】 発明は、さらに発明の方法において使用するキットに関する。このようなキッ
トは、発明にしたがって核酸分子(1本鎖または2本鎖)を生成または増幅する
のに用いられる。発明のキットは、箱、カートンなどの運搬手段と、その中に厳
重に拘束された1以上の、バイアル、チューブ、ビンなどの収容手段とを含んで
なる。発明のキットは、1以上の逆転写酵素(好ましくは、1以上のRNase H
活性を弱めた、または実質的に弱めた酵素)、1以上の固体担体、1以上のプラ
イマー、1以上のヌクレオチド、1以上の反応バッファーを含んでいてもよい。
発明のキットは、発明の方法を実施する説明書を含む。
【0025】 本発明のその他の好ましい実施例は、以下の図面、発明および請求項の詳細を
考慮して、通常の技術のひとつに明示されるだろう。 (発明の詳細な説明) (定義づけ) 以下の記載では、多くの組換え遺伝子技術用語が広範囲にわたって使用されて
いる。このような用語に与えられた範囲を含む、明細書および請求項の、明確で
より一貫性のある理解を得るために、以下の定義づけを行った。
【0026】 増幅。次に使用されるように、「増幅」は、ポリメラーゼを使用し、ヌクレオ
チド配列のコピー数を増やす、あらゆるインビトロの方法を意味する。核酸増幅
により、結果として、ヌクレオチドが、核酸(例えばDNA)分子またはプライ
マーへ結合し、これにより核酸テンプレートに相補な新しい核酸分子を形成する
。形成された核酸分子およびそのテンプレートは、さらなる核酸分子の合成のテ
ンプレートとして使用できる。ここに使用されるように、ひとつの増幅反応は多
くの核酸合成のラウンドによりなる。増幅反応は、例えば、ポリメラーゼチェイ
ン反応(PCR)を含む。ひとつのPCR反応は、5から100回の核酸の変性
および合成の「サイクル」からなっていてもよい。
【0027】 本発明に有効なポリメラーゼ(DNAポリメラーゼおよびRNAポリメラーゼ
を含む)は、Thermus thermophilus(Tth)DNAポリメラーゼ、Thermus aquaticu
s(Taq)DNAポリメラーゼ、Thermotoga neopolitana(Tne)DNAポリメラーゼ
、Thermotoga maritima(Tma)DNAポリメラーゼ、Thermococcus litoralis(Tli
,例えば、VENT(登録商標)ブランド)、Pyrococcus furiosus(Pfu)DNAポリメラ
ーゼ、Pyrococcus species GB-D(例えば、DEEPVENTTMブランド)DNAポリメラ
ーゼ、Pyrococcus woosii(Pwo)DNAポリメラーゼ、Bacillus sterothermophil
us(Bst)DNAポリメラーゼ、Bacillus caldophilus(Bca)DNAポリメラーゼ、
Sulfolobus acidocaldarius(Sac)DNAポリメラーゼ、Thermoplasma acidophil
um(Tac)DNAポリメラーゼ、Thermus flavus(Tfl/Tub)DNAポリメラーゼ、Th
ermus ruber(Tru)DNAポリメラーゼ、Thermus brockianus(DYNAZYMEa)DNA
ポリメラーゼ、Methanobacterium thermoautotrohicum(Mth)DNAポリメラーゼ
DNA、マイコバクテリウムDNAポリメラーゼ(Mtb,Mlep)、その変異体、変形
体、派生体を含むがこれに限定されるものではない。T3,T5およびSP6、
その変異体、変形体、派生体のようなRNAポリメラーゼを発明に用いてもよい
【0028】 発明にしたがって用いられるポリメラーゼは、核酸テンプレートからの核酸分
子合成ができるどのような酵素でもよく、典型的には5´から3´方向のものが
ある。本発明で使用される核酸ポリメラーゼは、中温性もしくは好熱性のもので
もよいが、高熱性が好ましい。好ましい中温性DNAポリメラーゼは、T7DN
Aポリメラーゼ、T5DNAポリメラーゼ、クレノー断片DNAポリメラーゼ、
DNAポリメラーゼIIIなどである。発明の方法に使用するのに好ましい好熱性
DNAポリメラーゼは、Taq,Tne,Tma,Pfl,Tth.Stoffel断片,Tli(例えば、VENT(
登録商標)ブランド), Pyrococcus species GB-D DNA(例えば、DEEPVENTTM
ランド)ポリメラーゼ、その変異体、変形体、派生体を含む(米国特許No.5,436,1
49; 米国特許No.4,889,818;米国特許No.4,965,188;米国特許No.5,270,179;米国
特許No.5,047,342;米国特許5,512,462;WO92/06200;WO96/10640;Barnes,W.M.,Gen
e112:29-35(1992);Lawyer,F.C.,et al.,PCR Meth.Appl.2:275-287(1993);Flaman
,J.-M,et al.,Nucl.Acids Res.22(15):3259-3260(1994))。長い核酸分子 (例え
ば、約3−5Kbの長さより長い核酸分子)を増幅するには、少なくとも2つの
DNAポリメラーゼ(実質的に3´エクソヌクレア−ゼ活性を型もの、およびも
うひとつの3´エクソヌクレア−ゼ活性を有したもの)が典型的に用いられる。
米国特許No.5,436,149,米国特許No.5,512,462;Barnes,W.M.,Gene112:29-35(1992
)を参照。この開示は、全体がここに組み込まれている。実質的に3´エクソヌ
クレア−ゼ活性を欠いたDNAポリメラーゼの例は、Taq,Tne(exo-),Tma(exo-),
Pfu(exo-),Pwo(exo-)およびTthDNAポリメラーゼ、その変異体、変形体、派生
体を含むがこれに限定されるものではない。
【0029】 ホスト細胞。どのような原核細胞でも、真核細胞でもよい。このような細胞は
、反復可能な発現ベクター、またはクローニングベクターのレシピエントでもよ
い。「ホスト」や「ホスト細胞」や「細胞」のような文言は、ここでは置き換え
可能に使用されていてもよい。例えば、このようなホストは、Manistis et al.,
Molecular Cloning:Alaboratory Manual. Cold Spring Harbor Laboratory , Co
ld Spring Harbor,NY(1982)を参照すれば良い。好ましい原核ホストは、Escheri
chia属(例えば、E,coli),Bacillus属,Staphylococcus属,Agrobacter(A.tumefaci
ens)属,Streptomyces属,Pseudomonas属,Salmonella属,Serratia,Caryophanonn等
が挙げられるがこれに限定されるものではない。最も好ましい原核ホストは、E.
coliである。本発明で特に興味深いバクテリアホストは、E.coli K12,DH10B,DH5
αおよびHB101である。好ましい真核ホストは、菌類、魚細胞、酵母細胞、植物
細胞、動物細胞が含まれるがこれに限定されるものではない。特に好ましい動物
細胞は、ショウジョウバエ、スポドプテラ(Spodoptera)Sf9およびSf21細
胞、トリコプルサ(Trichoplusa)High−Five細胞のような昆虫細胞;C.e
legans細胞のような線虫細胞、およびCOS細胞、CHO細胞、VERO細胞、
293細胞、PERC6細胞、BHK細胞、およびヒト細胞のような哺乳類細胞
が挙げられるがこれに限定されるものではない。
【0030】 ベクター。ベクターはホスト細胞で自立的に複製する能力がある核酸分子(好
ましくはDNA)である。このようなベクターは、このような配列が生物的機能
を損なうことなしに切断される部位である、少数のエンドヌクレアーゼ制限サイ
トを有し、その複製およびクローニングを起こすためにそこに核酸分子が組みつ
ながれることにより特徴づけられてもよい。例は、プラスミド、自律的複製配列
(ARS)セントロメア、コスミド、ファージミドを含む。ベクターは、さらに
、例えばPCRのためのプライマー部位、転写および/または翻訳の開始、およ
び/または制御部位、組換えシグナル、レプリコンなどを提供することができる
。ベクターはさらに、ベクターにより細胞が形質転換や形質移入をされたかを検
出するための使用に適した1以上の選択可能なマーカーを有することができ、こ
れは例えばカナマイシン、テトラサイクリン、アンプリシリンなどである。
【0031】 発明に従えば、どのようなベクターを使用してもよい。特にこの技術分野で知
られ、市販されている(およびその変形体、派生体)ベクターを発明に従って使
用してもよい。このようなベクターは、例えば、Vector Laboratories Inc.,Inv
itrogen,Promega,Novagen,NEB,Clontech,Boehringer,Mannheim,Pharmacia,EpiCe
nter,OriGenes Technologies Inc.,Strategene,Perkin Eomer,Pharmingen,Life
Technologies,Inc.,およびResearch Geneticsから得られる。このようなベクタ
ーは、例えば重要な核酸をクローニングまたはサブクローニングするのに用いて
もよい。特に重要なベクターの一般分類は、原核および/または真核クローニン
グベクター、発現ベクター、融合ベクター、ツーハイブリッドまたは逆ツーハイ
ブリッドベクター、異なるホストに用いるにはシャトルベクター、変異誘発ベク
ター、転写ベクター、大きな挿入を受け取るベクターなどが含まれる。
【0032】 他の重要なベクターは、ウィルス由来ベクター(M13ベクター、バクテリア
ルファージベクター、バキュロウィルスベクター、アデノウィルスベクター、お
よびレトロウィルスベクター)、コピー数の多い、少ない、および調節可能なベ
クター、ひとつのホストにおいて組み合わせで使用するための適合性レプリコン
を有するベクター(pACYC184およびpBR322)および真核エピソー
ム複製ベクター(pCDM8)。
【0033】 保存。ここで用いる「保存」とは、重要なある温度または複数の温度で、一定
期間、担体/核酸を維持することを言う。好ましくは、保存は約20から30℃
(好ましくは室温、例えば25℃)で行われるが、必要に応じてより高い、また
は低い温度であってもよい。より低い保存温度は約0から20℃、−20℃から
0℃、および−80°から20℃の範囲であってもよい。発明に従えば、長期の
保存は1年以上、好ましくは2年以上、より好ましくは3年以上、より好ましく
は5年以上、より好ましくは10年以上、最も好ましくは15年以上である。
【0034】 ここに用いられた、組換えDNA技術および分子および細胞生物学の分野の他
の文言は、応用技術での通常技術のひとつにより一般的に理解されるであろう。
【0035】 (cDNA分子の製造) (核酸分子の源) 本発明に従って、種々の核酸テンプレート分子からcDNA分子(1本鎖また
は2本鎖)を作製することができる。本発明の使用に好ましい核酸分子は、2本
鎖のDNA:RNAハイブリッドと同様に、1本鎖または2本鎖の、DNAおよ
びRNA分子が含まれる。より好ましい核酸分子は、メッセンジャーRNA(m
RNA)、トランスファーRNA(tRNA)、およびリボソーマルRNA(r
RNA)分子を含むが、発明によればmRNA分子が好ましいテンプレートであ
る。
【0036】 cDNA分子の作製に用いられる核酸分子は、本発明の方法によれば、通常の
技術のひとつとして知られる、標準の有機化学合成法に従った合成により得られ
る。より好ましくは、核酸分子は種々の細胞、組織、器官、もしくは生物のよう
な、自然源から得てもよい。核酸分子の源として使用することのできる細胞は、
原核生物(Escherichia,Bacillus, Serratia, Salmonella,Staphylococcus,Strep
tococcus,Clostridium,Chlamydia,Neisseria,Treponema,Mycoplasma,Borrelia.L
egionella,Pseudomonas.Mycobacterium,Helicobacter,Erwinia,Agrobacterium,R
hizobium,Xanthomonas,Streptomycesの各属の種を含むが、これに限定されない
バクテリア細胞)、または真核細胞(菌類(特に酵母菌)、植物、原生生物およ
びその他の寄生生物、およびショウジョウバエ(Drosophila spp.)細胞を含む
がこれに限定されない昆虫、スポドプテラ(Spodoptera)Sf9およびSf21細
胞、トリコプルサ(Trichoplusa)High−Five細胞;線虫(特にCaenorhab
ditis elegans細胞)、およびCOS細胞、CHO細胞、VERO細胞、293
細胞、PERC6細胞、BHK細胞、およびその他のマウスおよびヒト細胞のよ
うな哺乳類細胞が挙げられる。
【0037】 いくつかの好ましい実施例においては、本発明に従って保存された核酸はウィ
ルス由来であってもよい。
【0038】 核酸の源として用いられる哺乳類体細胞は、血液細胞(網状赤血球および白血
球)、内皮細胞、上皮細胞、神経細胞(中枢または末梢神経システム由来)、筋
細胞(骨格筋、平滑筋、または心筋由来のミオサイトおよび筋原細胞を含む)、
結合組織細胞(線維芽細胞、脂肪細胞、軟骨細胞、軟骨芽細胞、骨細胞、造血細
胞を含む)および他の間質の細胞(例えば、マクロファージ、樹上細胞、シュワ
ン細胞)を含む。哺乳類生殖細胞(精母細胞および卵母細胞)も、上記体細胞お
よび生殖細胞になる前駆物質、前駆体、および幹細胞として、発明に使用する核
酸の源として用いることができる。核酸の源としての使用が好ましいものは、脳
、腎臓、肝臓、すい臓、血液、骨髄、筋肉、神経、皮膚、尿生殖器、循環器、リ
ンパ、胃腸、結合組織の源に由来する哺乳類の組織、または器官が挙げられ、ま
た、哺乳類(ヒトを含む)の胚や胎児に由来するものでもよい。
【0039】 上記原核または真核細胞、組織および器官は、いずれも正常、異常でもよく、
癌化、株化されていても、前駆体、前駆物質でも、胎児、または胚性のものでも
よい。異常細胞は、例えば、感染症(バクテリア、菌類または酵母菌、ウィルス
(AIDS,HIV,HTLV、ヘルペス、肝炎などを含む)または寄生生物に
よる)、遺伝的または生化学的疾患(例えば、嚢胞性繊維症、血友病、アルツハ
イマー病、筋ジストロフィー、多発性硬化症)または癌の進行を生じているもの
を含んでいてもよい。癌化、もしくは株化された動物細胞株は、COS細胞、C
HO細胞、VERO細胞、BHK細胞、HeLa細胞、HepG2細胞、K56
2細胞、293細胞、L929細胞、F9細胞などである。他の本発明に使用さ
れる核酸の源として適した細胞、細胞株、組織、器官、および生物は、技術の通
常の知識のひとつにも明らかである。
【0040】 始動の細胞、組織、期間、もしくは他のサンプルが得られたら、核酸分子(m
RNAのような)はそこから随意に周知の技術で単離すればよい(例えば、Mani
atis, T.,et al.,Cell 15:687-701(1978); Okayama, H., and Berg, P., Mol. C
ell. Biol. 2:161-170(1982); Gubler, U., and Hoffman, B.J., Gene 25:263-2
69(1983)参照)。このようにして単離された核酸分子は発明の固体担体に直接接
触していてもよい。あるいは、細胞、組織などが担体に直接に接触していてもよ
い。
【0041】 発明の実施において、cDNA分子またはcDNAライブラリーは、1以上の
上述したようにして得た核酸分子を混合することで作製されるが、核酸分子は、
核酸分子の逆転写に適した条件で、酵素の作用により1以上のcDNA分子(1
本鎖または2本鎖)を形成するための逆転写酵素活性を有する1以上のポリペプ
チドを伴ったmRNAの集合のような1以上のmRNAが好ましい。従って、発
明の方法は、(a)1以上の核酸テンプレート(好ましくは、mRNA分子の集
合のような、1以上のRNAまたはmRNAテンプレート)の、1以上の逆転写
酵素との混合、(b)1以上のテンプレートすべてに、もしくは一部に相補的な
1以上の核酸分子を精製するのに十分な条件での混合物の保温、を含んでなるも
のである。このような方法は、1以上のDNAポリメラーゼを含んでいてもよい
。発明は、後述の実施例に記載されるような、またはその他の周知技術の方法(
例えば、Gubler, U., and Hoffman, B.J., Gene 25:263-269(1983);Krug,M.S.,
and Berger,S.L.,Meth.Enzymol.152:316-325(1987);Sambrook,J.,et al.,Molecu
lar Cloning:A Laboratory Manual,2nded., Cold Spring Harbor,NY: Cold Spri
ng Harbor Laboratory Press, pp.8.60-8.63(1989);and WO98/51699参照)であ
る、cDNA合成方法と組み合わせて使用し、cDNA分子またはライブラリー
を作製してもよい。好ましい実施例としては、cDNAは米国特許シリアル番号
09/076,115、および/または1999年3月2日にファイルされた米国仮出願シリアル
番号60/122,395に詳述される方法を使用して精製するのがよい。
【0042】 本発明に好適に使用されるcDNA合成の他の方法は周知の技術のひとつとし
て明白である。
【0043】 この方法に従ってcDNA分子、またはライブラリーを得たあと、これらのc
DNAは単離されて更なる分析や、操作を行ってもよい。cDNA精製の詳細な
方法は、GENETRAPPERTMマニュアル(Life Technologies, Inc.; Roc
kville, Maryland)に記載されており、その全体の関連に基づいてここに組み込
まれているが、代わりの周知技術である標準的cDNA単離技術を用いてもよい
(例えば、Sambrook,J.,et al.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,2nded
., Cold Spring Harbor,NY: Cold Spring Harbor Laboratory Press, pp.8.60-8
.63(1989)参照)。
【0044】 発明の他の見方では、発明は核酸分子の増幅の方法として用いてもよい。発明
のこの解釈に従った核酸増幅方法は、1ステップ(例えば、1ステップRT−P
CR)もしくは2ステップ(例えば、2ステップRT−PCR)反応でもよい。
発明によると、1ステップRT−PCRタイプ反応がひとつのチューブで実施さ
れてもよく、これによりコンタミネーションの可能性が下がる。このような1ス
テップ反応は、(a)核酸テンプレート(例えば、mRNA)の、1以上の逆転
写酵素活性を有するポリペプチド、および1以上のDNAポリメラーゼとの混合
、(b)1以上のテンプレート全体に、もしくは一部に相補的な、1以上の核酸
分子を増幅するのに十分な条件での混合物の保温、を含んでなるものである。あ
るいは、増幅は、テンプレートを、1以上の逆転写酵素活性を有する(および、
任意的にDNAポリメラーゼ活性を有する)ポリペプチドと混合することにより
行ってもよい。このような反応混合液を適切な条件下で保温することで、テンプ
レートの全体とあるいは部分的に相補である核酸分子の増幅を行うことができる
。このような増幅は、逆転写酵素活性だけにより、またはDNAポリメラーゼ活
性との組み合わせにより行うことができる。2ステップRT−PCR反応は、別
個の2つのステップで行われる。このような方法は、(a)核酸テンプレート(
例えば、mRNA)の、1以上の逆転写酵素との混合、(b)テンプレート全体
に、もしくは一部に相補的な、核酸分子(例えば、DNA分子)を生成するのに
十分な条件での混合物の保温(c)核酸分子の、1以上のDNAポリメラーゼと
の混合、および(d)ステップ(c)の混合液の、核酸分子が増幅するのに十分
な条件下での保温、を含んでなる。長い核酸分子(すなわち、長さが約3−5K
bを超えるもの)の増幅のためには、3´エクソヌクレア−ゼ活性を有するDN
Aポリメラーゼと、3´エクソヌクレア−ゼ活性が実質的に弱まった別のDNA
ポリメラーゼのような、DNAポリメラーゼの組み合わせを用いてもよい。別の
2ステップの手順は、別個の逆転写活性酵素とDNAポリメラーゼとを加えるの
ではなく、逆転写酵素活性およびDNAポリメラーゼ活性を有する1以上のポリ
ペプチド(例えば、Tth,TmaもしくはTne DNAポリメラーゼなど)の使用を含
んでなる。
【0045】 増幅方法はPCR(米国特許Nos.4,683,195および4,683,202)、ストランド
置換増幅(Strand Displacement Amplification(SDA);米国特許No.5,455,166;EP
0 684 315)、および核酸シークエンスベースド増幅(Nucleic Acid Sequence-
Based Amplification(NASBA);米国特許No.5,409,818; EP 0 329 822) (キット) 別の実施例で、本発明を組み合わせて、核酸分子の逆転写または増幅に用いる
キットとしてもよい。発明のこの解釈に従ったキットは、箱、カートン、チュー
ブなどの運搬手段と、その中に厳重に拘束された1以上の、バイアル、チューブ
、アンプル、ビンなどの収容手段と含んでなる。発明のキットは、逆転写酵素、
1以上のDNAポリメラーゼ、1以上の適切なバッファー、1以上のヌクレオチ
ド、1以上の固体担体(特にFTA(登録商標)または派生物またはその変形)
および/または1以上のプライマーから選ばれる、1以上の構成を含んでなる。
【0046】 発明の特異的な解釈では、逆転写および増幅のキットは、1以上の逆転写酵素
活性を有するポリペプチド、1以上の担体、1以上の核酸の合成に必要なヌクレ
オチド、および/または1以上のプライマー(例えば、逆転写のためのオリゴ(
dT))を含む構成のうちの、1以上の構成を(混合されて、もしくは別個に)含
んでなる。このような、逆転写および増幅キットはさらに、1以上のDNAポリ
メラーゼを含んでいてもよい。好ましい、逆転写酵素活性を有するポリペプチド
、DNAポリメラーゼ、ヌクレオチド、プライマー、および発明の逆転写および
増幅キットでの使用に適した他の構成は、上記したものが含まれる。本発明のこ
の特徴を含むキットは、さらに標準的な核酸逆転写を行うのに、または増幅プロ
トコールに必要な追加の試薬および化合物を含んでいてもよい。このような、逆
転写酵素活性を有するポリペプチド、DNAポリメラーゼ、ヌクレオチド、プラ
イマー、および追加の試薬、構成物、または化合物は、1以上のコンテナに収容
されてもよく、このようなコンテナに2つ以上の上記した構成が混合されていて
もよく、または別々のコンテナの発明のキットに収納されていてもよい。
【0047】 (核酸の使用) 本発明の方法により得られた核酸分子またはcDNAライブラリーは、例えば
クローニングおよびシークエンシング(すなわち、核酸分子のヌクレオチド配列
の決定)により、またはシークエンシング方法(例えば、DNAシークエンシン
グの方法について記載されている米国特許Nos.4,962,022および5,498,523参照)
により、さらに特徴づけられてもよい。あるいは、これらの核酸分子はRPA、
ノーザンブロット、または、周知技術の方法によるハイブリダーゼーションプロ
ーブのような産業上のプロセスにおける、種々の物質の製造のためのチップに接
着して用いてもよい。cDNAからのハイブリダイゼ−ションプローブの作製に
より、例えば、医療分野における、患者の細胞や組織に、癌、感染症、遺伝的病
気のマーカー、あるいは胚発生のマーカーなどの特定の遺伝子マーカーの存在の
検査への利用の可能性を提供する。さらに、このようなハイブリダイゼーション
プローブは、さらなる特徴付けのために、異なった細胞、組織または生物から得
たゲノムDNAまたはcDNAライブラリーからの、DNA断片の単離にも用い
ることができる。
【0048】 本発明の核酸分子は、組換えDNAの方法論における使用の合成物を得ること
にも使用される。それゆえ、本発明は、本発明のcDNAまたは増幅された核酸
分子を含む組換えベクターに、組換えベクターにより遺伝子操作されたホスト細
胞、これらのベクターおよびホスト細胞を用いた、組換えポリペプチドの作成方
法、およびこれらの方法を用いて作成された組換えポリペプチドに関する。
【0049】 組換えベクターは、発明のこの解釈によると、周知の技術による方法を用い、
1以上の本発明に従って得た、cDNA分子または増幅された核酸分子をベクタ
ーに挿入して作製してもよい。発明のこの解釈でのベクターは、例えば、ファー
ジまたはプラスミド、好ましくはプラスミドがよい。興味深いポリペプチドをコ
ードする核酸には、シス作動性の制御領域を含むベクターが好ましい。適切なト
ランス作動性の因子はホストから提供されてもよく、補足的なベクターにより提
供されてもよく、ホストに導入するときにベクター自身により供給されてもよい
【0050】 考慮される確実な好ましい実施例では、ベクターは誘導可能な、および/また
は細胞種特異的な特定の発現のために供給される(従って、「発現ベクター」と
呼ばれる)。このようなベクターの中でも特に好ましいのは、温度や栄養添加の
ような操作が簡単な環境因子により誘導可能なものである。
【0051】 本発明で有用な発現ベクターは、染色体ベクター、エピソーマルベクター、ウ
ィルス由来のベクターを含み、例えば、バクテリアのプラスミドやバクテリオフ
ァージに由来するものや、コスミドや、ファージミドのようなこれらの組み合わ
せに由来するベクターが挙げられ、好ましくは、バクテリアホスト細胞での培養
のためにテトラサイクリンまたはアンピシリン耐性遺伝子のような選択マーカー
を少なくともひとつ含んでいるものがよい。このような発現ベクターへの挿入に
先立って、発明のcDNAまたは増幅された核酸は、操作により、ファージラム
ダPLプロモーター、E.coli lac、trpおよびtacプロモーターのような適切なプ
ロモーターに連結するべきである。他の適切なプロモーターは技術者に周知であ
る。
【0052】 本発明の使用に好ましいベクターには、Quiagenより入手可能な、pQE70、pQE6
0、およびpQE-9;Stratageneから入手可能なpBsベクター、ファージスクリプト
ベクター、ブルースクリプトベクター、pNH8A,pNH16a,pNH18A,pNH46A;Invitrog
eneで入手可能なpcDNA3;Pharmaciaから入手可能なpGEX,pTrxfus,pTrc99a,pET-5
,pET-9,pKK223-3,pKK233-3,pDR540,pRIT5;Life Technologies, Incから入手可
能なpSPORT1,pSPORT2およびpSV・SPRT1およびGatewayTM ベクターが含まれる。他
の適切なベクターは技術者により容易に明示される。
【0053】 発明は、発明のcDNA分子、増幅された核酸、または組換えベクターを含む
組換えホスト細胞を作製する方法、およびこの方法で作製されたホスト細胞を提
供する。発明に従って作製された代表的なホスト細胞(原核細胞または真核細胞
)は、バクテリア細胞、酵母細胞、植物細胞、および動物細胞を含むがこれに限
定されるものではない。好ましいバクテリアホスト細胞は、Escherichia coli細
胞(特に、市販されている(Life Technologies,Inc;Rockville,Maryland)E.co
li株のDH10BおよびStbl2が最適)を含む。
【0054】 Bacillus subtilis細胞、Bacillus megaterium細胞、Streptomyces spp.細胞
、Erwinia spp.細胞、Klebsiella spp.細胞、Saomonella typhimurium細胞。好
ましい動物ホスト細胞は昆虫細胞(最も好ましくは、Spodoptera frugiperda Sf
9およびSf21細胞およびTrichoplusa High-Five細胞である)および哺乳類細胞(
最も好ましくは、CHO,Cos,VERO,BHKおよびヒト細胞)を含む。このようなホスト
細胞は、技術分野における通常の技術のひとつとして知られる周知の形質転換、
エレクトロポレ−ションまたは形質移入技術により用意できる。
【0055】 加えて、発明は組換えポリペプチドを製造する方法、およびこれらの方法によ
り作製されたポリペプチドを提供する。発明のこの面に従えば、上記組換えホス
ト細胞のいずれかをポリペプチドの生成に好適な条件下で培養して、ポリペプチ
ドを単離して作製されてもよい。組換えホスト細胞を培養する方法、およびこれ
からポリペプチドを作製および単離する方法は、技術者に周知である。
【0056】 ここに記載される方法および用途へのその他の適切な改良、適合は明白であり
、関連する通常の技術のひとつに容易に明示されており、発明の範囲またはその
実施例から外れることなく行うことができる。本発明を詳細に記載したしたが、
これは以下の実施例を考慮することでより明確に理解されるだろう。実施例は例
示することのみを目的として含まれるのであって、発明の限定を意図するもので
はない。 (実施例) 試薬及び培地は、他の記載が無ければ全てライフテクノロジー社(Life Tech
nologies, Inc, Rockville, MD)のものである。
【0057】 (実施例1)固体担体上への核酸の調製および保存 細胞培養:HeLa(株)細胞は、4mMグルタミンと熱失活したウマ血清1
0%とを含むS−MEM内で懸濁培養され、BHK−21細胞は(7)に記載の
ように単層培養された。懸濁液はトリプシン処理された後洗浄され、ダルベッコ
(Dulbecco)のPBS(Ca2+とMg2+とを含む)に適当な細胞密度で再懸
濁された。再懸濁された細胞は、調節可能ピペッターを使用してFTA(登録商
標)ジーンカード(GeneCards)にスポッティングされ、同様のコントロールサ
ンプルがバイアルされ、ドライアイスエタノール溶液中で瞬間凍結され、−70
°で保管された。
【0058】 サンプルの調製と保存:20mlの血液と5mlのHeLa細胞懸濁液(1×
107cells/ml)とがFTA(登録商標)ジーンカード(GeneCards)に直接ス
ポッティングされ、最大で2時間風乾された後、乾燥剤とともに密封ホイル包装
されて室温、4℃、−20℃、−70℃で保管された。頬面細胞を含むジーンガ
ードスワブ(GeneGuardSwabs)が、FTA(登録商標)ジーンカード(GeneCard
s)上に塗布され、最大で2時間風乾された後、乾燥剤とともに密封ホイル包装
されて室温で保管された。植物は土壌上で育てられ、葉のサンプルが得られた。
植物の葉のサンプルは、窒素駆動圧縮器(17.5psi)を使用してFTA(
登録商標)ジーンカード(GeneCards)上にプレスされ、上述のように処理され
た。
【0059】 (実施例2)ポリ(A+)RNAのFTA(登録商標)ペーパー上の細胞から
の直接単離 20〜50mlのBHK−21細胞懸濁液(4.25×107/ml)は、F
TA(登録商標)ジーンカード(GeneCards)上に直接スポッティングされ、上
述のように、あるいは、管に入れられて、ドライアイスエタノールで凍結された
後、−70℃で保管された。RNAを単離するために、カミソリの刃を使用して
スポット全体が小片に切断され、750mlの滅菌水に添加された。その後、度
々ボルテックスされながら、15分間室温でインキュベートされた。濾紙片を除
去するために、溶出液はシュレッダーマイクロチューブ(Qiagen,CA)内を通さ
れ、ポリ(A+)RNAはオリゴヌクレオチド(dT)で選択されることによっ
て単離された。これらのサンプルの標準的な収率は、300ngmRNA/2×
106cellsであった。BHK細胞からのトータルRNAは、製造者の説明書に
従ってTRIzol(登録商標)試薬を使用して単離され、ポリ(A+)RNA
はオリゴ(dT)で選択されることによって、これらのサンプルから単離された
【0060】 (実施例3)RNAのノーザンブロット解析 全量RNAとポリ(A+)RNAとは、(8)に記載のように1.5%1×M
OPS、30%ホルムアルデヒドを含むアガロースゲル電気泳動にかけられた後
、ナイロンメンブレンに転写された。ブロットは80℃で1時間焼かれた後、(
8)も記載の方法でプレハイブリダイゼーションが実施された。32Pで標識さ
れたb−アクチンのプローブがラッドプライムキット(ライフテクノロジー:Li
fe Technologies, Inc)を使用して準備され、ハイブリダイゼーションバッフ
ァーに対して最終濃度が5×106cpm/mlになるように調製された。ハイ
ブリダイゼーションは(8)に記載のようにして42℃で16時間実施された。
ブロットは、0.1%のSDSを含む室温の2×SSCで3×5分間洗浄され、
その後、0.1%SDSを含む65℃の0.25×SSCで2×30分間洗浄さ
れた。続いて、上記ブロットはプラスチックの包みに入れられ、X線フィルムに
露光された。
【0061】 ノーザンブロット解析の結果を図1に示す。全量RNA(レーン1)はTRI
zol試薬を使用してBHK−21細胞から単離された。ポリ(A+)RNA(
レーン2−3)は、上述のように上記全量RNAから単離され、ポリ(A+)R
NA(レーン4−5)は、上述のようにFTA(登録商標)ジーンカード(Gene
Card)に塗布されたBHK−21細胞から直接単離されたものである。使用され
た細胞の数は、レーン2及び4が2.5×106個であり、レーン1、3及び5
が4×106個であった。
【0062】 FTA(登録商標)の所定期間保存サンプルからの2.2kbシグナルの質及
び強度は、従来の方法によってバイアルされたBHK−21細胞から単離された
RNAの質及び強度と直接比較できる。これらの結果に基づけば、FTA(登録
商標)ジーンカード(GeneCards)上にスポッティングされた哺乳類の細胞サン
プルから得られたポリ(A+)RNAの完全さが維持されていることは明らかで
ある。しかしながら、(1ヶ月以上の)長期保存の場合には、上記サンプルはF
TA(登録商標)ペーパー上への哺乳類細胞の塗布された後、−20℃以下で保
管されなければならないということが明らかとなった。長期間室温あるいは4℃
で保管された場合のサンプル内のRNAの強度は、コントロールに比べて劣って
いた。我々のRNAの観察とは全く異なるものであるが、最大で7.5年間室温
で保管されたFTA(登録商標)所定期間保存サンプル内に含まれるゲノムDN
Aは、完全な状態であったことが(9)に示されている。
【0063】 (実施例4)核酸の増幅 ゲノムDNAのPCR:HARRIS MICRO−PUNCH(登録商標)
を使用して、生体サンプルスポットの中心に2mmのパンチが開けられ、そのパ
ンチ部分が1.5mlのマイクロチューブに入れられた。そして、FTA(登録
商標)精製試薬(ライフテクノロジー)で、室温の下で3×5分間洗浄された。
続いて、TE(10mm Tris−HCl(pH8.0)、0.1mMEDT
A)で室温の下で2×5分間洗浄された。それぞれのパンチ部分は個々に処理さ
れ、薄壁増幅試験管へ移された。増幅はPLATINUM(登録商標)Taq高
適合DNAポリメラーゼ(1U)を使用して、1×PLATINUM(登録商標
)Taq高適合PCRバッファー、200mMdNTPs、200nMプライマ
ー、2mMMgSO4中で実施された。この増幅反応に使用された上記プライマ
ーの配列は、表1に示される。
【0064】
【表1】
【0065】 RT−PCR:HARRIS MICRO−PUNCH(登録商標)を使用し
て、2mmのパンチが開けられ、そのパンチ部分が低結合性RNase及びDN
Aseを含まない400mlRNA処理バッファー(10mM Tris−HC
l(pH8.0)、0.1mM EDTA、400−800U/ml RNAS
EOUT(登録商標)、及び2mM DTT)が入れられた1.5mlのチュー
ブ(マルシュバイオメディカル)に移された。その後、5分おきにボルテックス
されながら、氷上で25分間インキュベートされた。いくつかの実験では、上記
処理バッファーには、引き続いて実施されるRNAの沈殿反応を促進するために
250mg/mlのグリコーゲンも含まれた。ゲノムDNAとは異なり、RNA
はこのインキュベート中に上記フィルターのパンチ部分から溶出する。RT−P
CRは、基質として上記処理バッファー溶出液を直接使用するか、またあるいは
、上記溶出液から沈殿したRNAを使用して実施された。上記RNAは、塩(0
.1容量の3M酢酸ナトリウム、あるいは、0.5容量の7.5M酢酸アンモニ
ウム)と0.5容量の氷冷した100%イソプロパノールとを添加することによ
って沈殿された。上記サンプルは−20℃で一昼夜置かれた後、12,000r
pmでマイクロチューブ内に遠心沈殿され、(氷冷した)75%エタノールで洗
浄されてから風乾された。RNAのペレットは50ml又は100mlの殺菌し
たTEに再懸濁された。一本鎖cDNAの合成は、SUPERSCRIPT(登
録商標)II RNase H−RT(ライフテクノロジー)を使用して、50
℃最終体積50mlで実施された。増幅反応(50ml)には、10ml以下の
cDNA反応物及び、以下に挙げるものが含まれた。1×増幅バッファー、1.
8mM MgSO4、200nMプライマー、200mMの各dNTP、及び2
.5U PLATINUM(登録商標)TaqDNAポリメラーゼ。4kb以上
の鋳型として、1−2UのPLATINUM(登録商標)TaqDNAポリメラ
ーゼHighが使用された。増幅産物は、1.2%TBE−OR0.8%TAE
アガロースゲル電気泳動によって解析された。
【0066】 固体担体上に蓄えられた核酸増幅の結果を図2ないし図4に示す。図2には、
HeLa細胞由来の核酸の増幅結果を示す。抽出されたRNAは、上述のように
、−20℃および−70℃で1年間保管されたHeLa細胞サンプルの2mmの
パンチ部分から取得され洗浄された後、沈殿された。この増幅反応の標的は以下
の通りである。パネルA;b−アクチンmRNAの626bp配列は、94℃1
分間、続いて94℃30秒間、60℃30秒間、72℃1.5分間を40サイク
ルという熱サイクル条件の下で増幅された。このときのフォワードプライマー及
びリバースプライマーは、それぞれ5'CCTCGCCTTTGCCGATCC
3'(配列番号9)、5'GGATCTTCATGAGGTAGTCAGTC3'
(配列番号10)であった。パネルB;RPA(複製プロテインA)のmRNA
の1.08bp配列は、94℃1分間、続いて94℃30秒間、55℃30秒間
、72℃1.5分間を40サイクルという熱サイクル条件の下で増幅された。こ
のときのフォワードプライマー及びリバースプライマーは、それぞれ5'CAA
GATGTGGAACAGTGGATTC3'(配列番号7)、5'CATCTA
TCTTGATGTTGTAACAAGC3'(配列番号8)であった。パネル
C;クラスリン様タンパク質(D21260)mRNAの5.76bp配列は、
94℃1分間、続いて94℃20秒間、60℃30秒間、68℃7分間を35サ
イクルという熱サイクル条件の下で増幅された。このときのフォワードプライマ
ー及びリバースプライマーは、それぞれ5'CCCAGTGACAGGAGGA
GACCATA3'(配列番号11)、5'ATCCTGTGCTTTTTCTG
TGGGAC3'(配列番号12)であった。パネルA及びBに関して、レーン
1−3及びレーン4−6は、FTA(登録商標)ジーンカードにサンプル塗布後
に、それぞれ−20℃又は−70℃で保管されたサンプルに由来する。一方、レ
ーン7はRT反応からSUPERSCRIPT II RTが除かれたネガティ
ブコントロールである。Mで標識されたレーンは、1kbの梯子状サイズマーカ
ーである。パネルCに関し、レーン1のポジティブコントロール、HeLaRN
Aであるレーン2及び3は、FTA(登録商標)ジーンカードにサンプル塗布後
に、−70℃で保管されたサンプルに由来する。一方、レーン4はネガティブコ
ントロールである。
【0067】 図3には、植物細胞由来の核酸の増幅の結果を示す。上述のようにしてジャガ
イモから葉のサンプルの2mmのパンチ部分からRNAが抽出され、5mlのR
NA溶出液が50mlの各RT反応に添加された。この増幅反応の標的は、表1
に示されるプライマーを使用する1.8kbのシステインプロテアーゼ(AJ0
03137)mRNA由来の1.05kb配列であった。熱サイクル条件は、9
4℃1分間、続いて94℃30秒間、60℃30秒間、72℃2分間を40サイ
クルで行った。レーン1−3及びレーン4−7は、FTA(登録商標)ジーンカ
ードに塗布後に、それぞれ−20℃又は−70℃で保管されたサンプルに由来す
る。一方、レーン8は、50ngのジャガイモの葉由来RNAがRT反応に添加
されたポジティブコントロールである。
【0068】 カードに保管された生体サンプルの量に応じたRT−PCRシグナルの依存性
が調査され、その結果を図4に示す。異なる細胞濃度におけるHeLa細胞の懸
濁液のサンプル5mlが、FTA(登録商標)ジーンカード上にスポッティング
され、1−2時間風乾された後、一年間以上−70℃で保管された。このサンプ
ルから2mmのパンチ部分が取得され、上述のように処理された。そのRNAの
一定分量(その洗浄物全量の80分の1の量)が、方法に記載のRT−PCRに
使用された。標的は、表1に示されるプライマーを使用したRPA(複製プロテ
インA遺伝子(M36951))由来の〜1.08kb単位複製配列であり、図
2に使用されたPCR条件で行われた。マーカーは1kb毎の階段状マーカー、
レーン1−3は25,000個の細胞、レーン4−6は5,000個の細胞、レー
ン7−9は500個の細胞、レーン10−12はSuperScripto II Rnase H-R
TがRT反応から除かれたネガティブコントロールである。
【0069】 −20℃以下で保管されたFTA(登録商標)ジーンカード上のRNAの安定
性は、異なるmRNA標的でRT−PCR解析を実施することによって調査され
た。FTA(登録商標)パンチ部分の処理過程において、ゲノムDNAとは異な
り、処理過程中にFTA(登録商標)ペーパー上に残存しないことが観察された
。最初の洗浄におけるRNA溶出液のほとんど全量、及びこの溶出された細胞性
RNAは、一本鎖RT反応へ直接移行することができる。あるいは、洗浄溶液か
らエタノール沈殿された後、解析に先立って滅菌水又はTEに懸濁されることが
できる。図2及び3の結果は、哺乳動物細胞及び植物サンプルからそれぞれ異な
るmRNA標的の連続的なRT−PCRを実証している。哺乳動物細胞サンプル
に関し、我々のRT−PCRの標的は、それぞれb−アクチン由来の626bp
、1.08kb、5.76bp配列(パネルA)、複製プロテインA(RPA:
パネルB)のmRNA、クラスリン様タンパク質(パネルC)であった。ジャガ
イモの葉の植物サンプルに関し、我々のRT−PCRの標的は、1756bpの
システインプロテアーゼのmRNA由来の852bp配列で構成された。ネガテ
ィブコントロールは、(植物サンプルでは見られない)最初のcDNA合成ステ
ップ中でRTが除かれる反応からなり、ポジティブコントロールは、最初のcD
NA合成ステップにおける100ngのHeLa又は50ngの植物葉RNAの
直接の添加からなる。微量のゲノムDNAについても、処理過程においてパンチ
部分から溶出することが観察され、RT−PCRシグナルが確かにRNAの産物
であり、コンタミしたゲノムDNAではないことを確かめるために必要であるた
め、ネガティブコントロールを含むことは重要である。図2及び図3の結果は、
−20℃及び−70℃で保管されたFTA(登録商標)サンプルを用いて、目的
とするRNA特異的RT−PCR産物が得られ、上記ポジティブコントロールと
比較できることを実証している。我々は続いて、FTA(登録商標)ジーンカー
ド上にスポッティングされたHeLa細胞の数に対して、得られたRT−PCR
シグナルのバランスを調査した。このような実験は、生体サンプルにおける異な
る遺伝子発現を半定量的に測定するというこの方法を使用した場合の実行可能性
を明らかにするであろう。種々の濃度のHeLa細胞懸濁液が準備され、上記種
々の懸濁液から一定分量(5ml)がFTA(登録商標)ペーパー上に等しくス
ポッティングされた。得られたRT−PCR産物の相対量は、FTA(登録商標
)カード上に置かれた細胞の数に比例した(図4)。これらのデータは、FTA
(登録商標)ジーンカードを使用したRT−PCRによって、少なくとも半定量
的に、mRNAレベルの違いを測定することができるということを示している。
【0070】 (実施例5)FTA(登録商標)ペーパー上に保存された生体標本から単離さ
れたRNAを用いたcDNAライブラリーの構築 ポリ(A+)RNAは、ビオチン標識されたオリゴヌクレオチド(dT)がラ
イブラリー構築に必要な特定のアダプター配列を有すること以外は、上述と同様
の方法を用いて、FTA(登録商標)ペーパー上に保存された2.25×106
個のBHK−21細胞から直接単離された。プライマーはNot I認識部位を含み
、(ビオチン)4配列:GACTAGTTCTAGATCGCGAGCGGCC
GCCCTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTT(配列番号13
)(WO98/51699、及び米国出願番号09/076,115参照)を有
している。ポジティブコントロールとして、同数の細胞からTRIzol試薬に
よって調製された全量RNAからポリ(A+)RNAが単離された。WO98/
51699及び米国出願番号09/076,115の記載に基づいて、二本鎖c
DNAが作製され、プラスミドベクターへ組み込まれてクローニングされた。ポ
リ(A+)RNAから得られた第1のクローンの数は、mRNAがFTA(登録
商標)から直接単離されたものであろうが、TRIzol精製された全量RNA
から単離されたものであろうが同数であった。ライブラリーの平均挿入サイズは
、上記プラスミドベクターへのプライマーを使用したコロニーPCRによって決
定された。FTA(登録商標)由来の材料の場合の平均挿入サイズは1000b
pであり、ポジティブコントロールポリ(A+)RNA由来の材料によってライ
ブラリーが構築された場合の600bpに比べて大きかった。これは、FTA(
登録商標)に保存されたサンプルから直接単離されたmRNAを用いて、良質の
cDNAライブラリーが作製できるということを示している。
【0071】 より明確な理解を図るために、以上のように図や実施例を用いて本発明を詳細
に説明してきたが、本発明は、幅広く、同等の条件の範囲内で、変更を加えたり
、変化させたりすることによって同様のことを実行することができるということ
は、その技術分野における通常の熟練者の一人であれば明白であろう。また、本
発明の範囲に影響を与えない公式化や他の要因、あるいは、それに伴うあらゆる
特定の具体物、そして、上述のような変更の付加や変化は、添付された請求の範
囲内に包含されることを意味することも明白であろう。
【0072】 この明細書に記載されたあらゆる出版物、特許、特許出願は、本発明が属する
技術分野における熟練者の知識のレベルを示すものである。そして、各々の出版
物、特許、あるいは特許出願が、具体的かつ個々に参考文献によって組み合わさ
れているということが示されるように、本発明の参考文献によって、この中に組
み合わされる。
【0073】 (参考文献) 1.Burgoyne, L., Kijas,J., Hallsworh,P. and Turner,J.(1994)Proc.Fifth
Int. Symp. Human Ident. 2.Belgrader, P.,Del Rio, S.A., Turner, K.A.,.Marino, M.A.,Weaver,K.R.
and Williams, P.E.(1995)Automated DNA purification and amplifications
from blood-stained cards using a robotic work-station. Biotechniques 19
;426-432 3.DelRio, S.A., Marino, M.A. and Belgrader, P.(1996)Reusing the same
blood-stained punch for sequential DNA amplifications and typing. Biote
chniques 20:970-974 4.Sitaraman, K., Darpler, M. and Westfall, B.(1999)Amplification of
large DNA from Blood Stored at Room Temperature. FOCUS 21(1):10 5.Hansn, P. and Blakesley, R.(1998)Simple Archiving of Bacterial and
Plasmid DNAs for Future Use. FOCUS 20(3):72-74 6.Rogers, C. and Burgoyne, L.(1997)Bacterial typing:storing and pro
cessing of stabilized reference bacteria for polymerase chain reaction w
ithout preparing DNA-an example of an automatable procedure. Anal. Bioch
em. 247:223-7 7.Ciccarone, V., Chu, Y., Schifferli,. Pichet, J-P., Hawley-Nelson, P.
Evans, K., Roy,L. and Bennett, S.(1999)LIPOFECAMINE(登録商標)2000 R
eagent for Rapid, Efficient Transfection of Eukaryotic Cells, FOCUS 21(
2):54-55 8.Sambrook, J., Fritsch, E.F. and Maniatis, T.(1989)Molecular Clonin
g, Second Edition, Cold Spring Harbor Laboratory Press, Plainview,NY. 9.Burgoyne, L.A., Carroll, D.J., Rogers, C. and Turner, J.(1997)Conv
entional DNA Collection and Processing:Disposable Toothbrushes and FTA
Paper(登録商標) as a Non-threating Buccal-Cell Collection Kit Compatib
le with Automatable DNA Processing. 8th International Symposium on Human
Identification
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 固体担体に保存され、溶出されたRNAのノーザンブロット分析の結果を示す
図面である。
【図2】 HeLa細胞に由来するサンプルを用い、固体担体に保存され、溶出されたR
NAのRT−PCR分析の結果を示す図面である。
【図3】 植物細胞に由来するサンプルを用い、固体担体に保存され、溶出されたRNA
のRT−PCR分析の結果を示す図面である。
【図4】 HeLa細胞に由来するサンプルを用い、固体担体に保存され、溶出された細
胞の種々の量の細胞からのRNAのRT−PCR分析の結果を示す図面である。
【手続補正書】
【提出日】平成14年7月12日(2002.7.12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0073】 (参考文献) 1.Burgoyne, L., Kijas,J., Hallsworh,P. and Turner,J.(1994)Proc.Fifth
Int. Symp. Human Ident. 2.Belgrader, P.,Del Rio, S.A., Turner, K.A.,.Marino, M.A.,Weaver,K.R.
and Williams, P.E.(1995)Automated DNA purification and amplifications
from blood-stained cards using a robotic work-station. Biotechniques 19
;426-432 3.DelRio, S.A., Marino, M.A. and Belgrader, P.(1996)Reusing the same
blood-stained punch for sequential DNA amplifications and typing. Biote
chniques 20:970-974 4.Sitaraman, K., Darpler, M. and Westfall, B.(1999)Amplification of
large DNA from Blood Stored at Room Temperature. FOCUS 21(1):10 5.Hansn, P. and Blakesley, R.(1998)Simple Archiving of Bacterial and
Plasmid DNAs for Future Use. FOCUS 20(3):72-74 6.Rogers, C. and Burgoyne, L.(1997)Bacterial typing:storing and pro
cessing of stabilized reference bacteria for polymerase chain reaction w
ithout preparing DNA-an example of an automatable procedure. Anal. Bioch
em. 247:223-7 7.Ciccarone, V., Chu, Y., Schifferli,. Pichet, J-P., Hawley-Nelson, P. Evans, K., Roy,L. and Bennett, S.(1999)LIPOFECAMINE(登録商標)2000 R
eagent for Rapid, Efficient Transfection of Eukaryotic Cells, FOCUS 21(
2):54-55 8.Sambrook, J., Fritsch, E.F. and Maniatis, T.(1989)Molecular Clonin
g, Second Edition, Cold Spring Harbor Laboratory Press, Plainview,NY. 9.Burgoyne, L.A., Carroll, D.J., Rogers, C. and Turner, J.(1997)Conv
entional DNA Collection and Processing:Disposable Toothbrushes and FTA
Paper(登録商標) as a Non-threating Buccal-Cell Collection Kit Compatib
le with Automatable DNA Processing. 8th International Symposium on Human
Identification SEQUENCE LISTING <110> Invitrogen Corporation <120> Methods for the Storage and Synthesis of Nucleic Acids <130> 0942.521PC01 <140> <141> <150> US 60/175,307 <151> 20000110 <150> US 09/725,897 <151> 2000-11-30 <160> 13 <170> PatentIn Ver. 2.0 <210> 1 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: synthetic oligonucleotide <400> 1 ctgcagtccc aggctattca gg 22 <210> 2 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: synthetic oligonucleotide <400> 2 agacttggac catgacggtg at 22 <210> 3 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: synthetic oligonucleotide <400> 3 ctgctgaaag agatgcggtg g 21 <210> 4 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: synthetic oligonucleotide <400> 4 tcttcccaaa atgccctgag t 21 <210> 5 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: synthetic oligonucleotide <400> 5 tcgccgatct gactaatgag gag 23 <210> 6 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: synthetic oligonucleotide <400> 6 atgcgcttca ttgccttcac tcc 23 <210> 7 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: synthetic oligonucleotide <400> 7 caagatgtgg aacagtggat tc 22 <210> 8 <211> 25 <212> DNA <213> Artificial sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: synthetic oligonucleotide <400> 8 catctatctt gatgttgtaa caagc 25 <210> 9 <211> 18 <212> DNA <213> Artificial sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: synthetic oligonucleotide <400> 9 cctcgccttt gccgatcc 18 <210> 10 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: synthetic oligonucleotide <400> 10 ggatcttcat gaggtagtca gtc 23 <210> 11 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: synthetic oligonucleotide <400> 11 cccagtgaca ggaggagacc ata 23 <210> 12 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: synthetic oligonucleotide <400> 12 atcctgtgct ttttctgtgg gac 23 <210> 13 <211> 54 <212> DNA <213> Artificial sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: synthetic oligonucleotide <400> 13 gactagttct agatcgcgag cggccgccct tttttttttt tttttttttt tttt 54

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),JP Fターム(参考) 4B024 AA11 CA04 CA12 DA03 HA08 HA11 HA19 4B063 QA01 QA18 QQ03 QQ42 QQ52 QR08 QR35 QR38 QR55 QR84 QS25 QS34 QS39 QX01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の(a)および(b)の工程を含む、1以上のcDNA分子を生成する方
    法。 (a)1以上のmRNAのテンプレートを含むサンプルを、固体担体へ接触させ
    る工程。 (b)上記テンプレート全体にまたは部分的に相補性を有する1以上のcDNA
    分子を合成するのに十分な条件下で、上記テンプレートを1以上の逆転写酵素と
    接触させる工程。
  2. 【請求項2】 上記cDNAがcDNAライブラリーである請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 上記mRNAが、上記cDNA合成の前に上記担体から除去される請求項1記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 上記cDNAが2本鎖である請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 さらに上記cDNAの増幅工程を含む請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 以下の(a)および(b)の工程を含む、RNA分子を分類する方法。 (a)分類されるRNA分子を含む細胞を、固体担体へ接触させる工程。 (b)細胞および固体担体を乾燥する工程。
  7. 【請求項7】 固体担体がFTA(登録商標)ペーパーである請求項6記載の方法。
JP2001551175A 2000-01-10 2001-01-10 核酸を保存および合成する方法 Expired - Lifetime JP5164050B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US17530700P 2000-01-10 2000-01-10
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