JP2003515534A - がん治療のためのエンド−エクソヌクレアーゼ活性の阻害剤 - Google Patents

がん治療のためのエンド−エクソヌクレアーゼ活性の阻害剤

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Abstract

(57)【要約】 エンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する化合物を含む医薬品組成物はがん細胞の増殖または腫瘍の増殖を阻害する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明はがん治療のための化学療法剤に関する。
【0002】 (背景技術) がん細胞は正常細胞に比してより速く増殖する。それ故に、がん細胞の有糸分
裂およびDNA複製の速度が驚くべき程大きい。DNA複製および組み換えを阻
害する作用物質は正常細胞よりもがん細胞により大きな影響を与える。
【0003】 がん治療のための多くの化学療法剤はDNA切断を誘発する事によってDNA
複製を阻害するものである。マイトマイシンの如きいくつかの薬剤はDNAそれ
自体と結びついてDNA切断を部分的に誘発する。他の抗がん剤はDNAの構造
を変性させるトポイソメラーゼ酵素を妨害する。そのようにすることにより、そ
れらは鎖切断を誘発する。通常、鎖の切断は一過性であるがエトポシドの如きト
ポイソメラーゼ酵素阻害剤の存在下では鎖の切断は長期的なものとなりDNAに
永久的な損傷を与えることになる。
【0004】 生命体は切除−修復システムを含む多様な機構によってDNAを修復する。切
除−修復を媒介する酵素は損傷したDNAを切り除く。これらの酵素は、ついで
損傷したDNA配列を正常配列と置き換える。この修復システムはDNA切断を
誘発する化学療法剤に依存するがん治療の効率を低下させる。効率のロスはがん
細胞の増殖を十分に阻害するためにDNAを切断する高濃度の化学療法剤の使用
を余儀なくさせる。 これらの化学療法剤は非常に有毒で、有害な副作用を引き起こす。高濃度の薬
剤の使用は重大な障害となる。エンド−エクソヌクレアーゼがDNAの修復およ
び組み換えに作用するとの示唆があった。ResnickらによるUS特許5,324
,830にS.cerevisiae由来のエンド−エクソヌクレアーゼRhoNucをコードする
DNA断片の単離について述べられている。US特許5,489,524には哺
乳動物のエンド−エクソヌクレアーゼの遺伝子の特性および霊長類のエンド−エ
クソヌクレアーゼの単離について述べられている。しかし、以前はエンド−エク
ソヌクレアーゼ活性を阻害することがDNA修復の阻害またはがん細胞の増殖に
効果的であるとは示唆されていなかった。
【0005】 従来の化学療法剤より毒性が少なく且つがん細胞の増殖を阻害する化合物が求
められている。さらに、がん細胞の増殖を阻害するためにDNA修復を阻害する
化合物が求められている。さらに、がん治療の効率を改善するために従来の化学
療法剤と共に使用し得る化合物が求められている。さらに、従来の化学療法剤と
共に使用され、併用することにより治療効率を低下させることなくがん患者への
化学療法剤の投与量をより少なく出来る化合物が求められている。
【0006】 (発明の開示) <発明の概要> 本発明はがん細胞の方が正常細胞よりエンド−エクソヌクレアーゼの含有濃度
が高いと言う発見に関する。本発明はエンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害す
ることによってがん細胞の増殖および腫瘍の増殖を阻害する方法を提供する。本
発明はまたがん細胞中のエンド−エクソヌクレアーゼの上昇濃度に基づいて行う
がん診断方法に関する。
【0007】 本発明の一態様によりエンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する化合物が提
供される。本発明の他の態様によりエンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する
化合物を患者に投与する手順を含むことを特徴とするがん細胞の増殖および腫瘍
の増殖を阻害する方法を提供する。 本発明の他の態様によりがん細胞の増殖および腫瘍の増殖を阻害するために、
DNAの切断を引き起こす従来の化学療法剤と組み合わせられる、エンド−エク
ソヌクレアーゼ活性を阻害する化合物を提供する。この発明はDNAの切断を引
き起こす従来の化学療法剤と組み合わせてエンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻
害する化合物を患者に投与する手順を含むことを特徴とするがん細胞の増殖およ
び腫瘍の増殖を阻害する方法を提供する。この発明は、DNAの切断を引き起こ
す作用物質(agent、全明細書に通じて同様である。)とエンド−エクソヌクレ
アーゼ活性を阻害する化合物との組み合わせの、がん細胞の増殖および腫瘍の増
殖を阻害するための使用を含む。
【0008】 本発明の一態様により、エンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する化合物を
含むことを特徴とするがん細胞の増殖および腫瘍の増殖を阻害する医薬品組成物
を提供する。 本発明の他の態様により、エンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する化合物
およびDNA鎖の切断を引き起こす化合物を含むことを特徴とするがん細胞の増
殖および腫瘍の増殖を阻害するための医薬品組成物を提供する。 本発明の他の態様により、エンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する手順を
含むことを特徴とするがん細胞の増殖および腫瘍の増殖を阻害する方法を提供す
る。 本発明のさらに他の態様により、DNA鎖の切断を引き起こす作用物質と組み
合わせてエンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する化合物を含む医薬品組成物
を患者に投与する手順を含むことを特徴とするがん細胞の増殖および腫瘍の増殖
を阻害する方法を提供する。
【0009】 本発明の一態様により、患者のがん細胞の増殖および腫瘍の増殖を阻害するた
めのエンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する化合物の使用を提供する。本発
明の他の態様により、DNA鎖の切断を引き起こす化合物とエンド−エクソヌク
レアーゼ活性を阻害する化合物との組み合わせの、患者のがん細胞の増殖および
腫瘍の増殖を阻害するための使用を提供する。本発明のさらに他の態様により、
患者から採取した血清サンプル中のエンド−エクソヌクレアーゼの濃度を測定す
る工程を含むことを特徴とするがん診断方法を提供する。
【0010】 (発明の開示) <発明の詳細な説明> 本発明はエンド−エクソヌクレアーゼが細胞増殖に重要な役割を果たすという
驚くべき発見に関する。エンド−エクソヌクレアーゼは正常な増殖と組織の修復
に必要である。 エンド−エクソヌクレアーゼは急速に増殖するがん細胞のような細胞内で特別
な役割を果たす。この酵素はがん細胞内に高濃度で存在し、これが実際に腫瘍の
増殖を持続させる手助けをする。エンド−エクソヌクレアーゼは細胞を機能させ
るすべての遺伝子を運搬するDNA分子の切断を修復する機能を果たす。DNA
の切断はしばしば細胞分裂の過程で起こり、細胞増殖を続ける限り切断を修復し
なければならない。
【0011】 本発明はエンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する化合物に関する。活性を
阻害するということはがん細胞の増殖および腫瘍の増殖を阻害する。本発明はエ
ンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する化合物をDNA切断を引き起こす作用
物質と組み合わせて用いるのが好ましい。DNAの二本鎖の切断を引き起こす化
合物または他の作用物質をエンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する化合物ま
たは他の作用物質と組み合わせて用いるのが好ましい。これらのタイプの化合物
または他の作用物質と組み合わせて用いることはがん治療の貴重なツール(tool
)となる。
【0012】 本発明はペンタミジンがエンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害するという予
想しなかった結果に関する。ペンタミジンが抗真菌性活性を持つことは以前から
知られていた。ペンタミジンが、in vitroにおいてがん細胞系の増殖を止めるの
に十分にエンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害するということが発見された。
ペンタミジンはまた非常に攻撃性のがんを持つ動物の腫瘍増殖を遅らせる。ペン
タミジンによるがん療法はペンタミジンが標準の化学療法剤に比較して低毒性で
あるという理由で特に有利である。ペンタミジンの副作用がしばしばそれらの標
準化学療法剤と異なっており、その結果ペンタミジンとそれらの作用物質を組み
合わせて用いた場合、副作用の危険性の様相が潜在的に薄れる。
【0013】 エンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する他の化合物が発明の範囲内にある
。例えば、エンド−エクソヌクレアーゼの産生を阻害するためにエンド−エクソ
ヌクレアーゼをコードする遺伝子に対してアンチセンス配列を形成することが可
能である。本発明の範囲内にあるエンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する他
の化合物の中にジスタマイシンAおよびベレニルを含む。
【0014】 本発明はまた単鎖または二本鎖のDNA切断を引き起こす既知の化合物および
他の作用物質をがん細胞の増殖および腫瘍の増殖を阻害するためにエンド−エク
ソヌクレアーゼ活性を阻害する化合物および他の作用物質と組み合わせて用いる
組み合わせ効果に関する。二本鎖のDNA切断を引き起こす化合物および他の作
用物質はエンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する化合物および他の作用物質
と組み合わせることによって特に良好な効果を発揮するということが発見された
。このことががん細胞の増殖および腫瘍の増殖を阻害する。作用物質が直接二本
鎖切断を引き起こすかまたは二本鎖切断に発展する単鎖切断を引き起こす。これ
は生体系で起こる共通現象である。
【0015】 本発明はまたがん細胞の増殖および腫瘍の増殖を阻害するためにエンド−エク
ソヌクレアーゼの活性を阻害するペンタミジン、ジスタマイシンAおよびベレニ
ル(berenil)のような化合物の使用に関する。腫瘍の増殖を阻害するために、
これらの化合物を単独またはDNA切断を引き起こす既知の薬剤と組み合わせて
使用することも出来る。本発明の範囲内にあるDNA切断を引き起こす作用物質
はシスプラチン、マイトマイシンC、メルファラン、カルムスチン、アドリアマ
イシン、タクソール、5−フルオロ−ウラシル、イオン化照射およびブレオマイ
シンを含む。
【0016】 単鎖または二本鎖のDNA切断を引き起こす化合物および作用物質とエンド−
エクソヌクレアーゼ活性を阻害する化合物および作用物質との種々の置き換えま
たは組み合わせは本発明の範囲に入る。これらの化合物および他の作用物質の組
成物または混合物はヒトおよび動物を含む患者に投与してもいい。組成物はある
化合物のすべての医薬品製剤および化合物それ自体を含む。組み合わせは二つま
たはそれ以上の組成物を含む。これは錠剤および液剤のような二つあるいはそれ
以上の異なった製剤(formulations)を含む。二つあるいはそれ以上の化合物の混
合物を同一の製剤にすることもまた本発明の範囲内である。組成物はまた化合物
や他の作用物質の治療効果を補強する働きのある小のう、ミセルおよびリポソー
ムのような補助剤も含む。小のう、ミセルおよびリポソームの働きは化合物およ
び作用物質の溶解性の向上、腫瘍細胞へのこれらの輸送の改善および化合物およ
び作用物質に対するこれらの細胞の浸透性の向上といった腫瘍細胞との相互作用
を含む。効率の向上は治療の改善または投与量の減少および副作用の軽減が可能
になると同時に同等の効果をもたらすことができた。
【0017】 (発明を実施するための最良の形態) <実施例> ヒト結腸腺がん(HT29)、乳房腺がん(MCF7)およびヒト頚部上皮腺
がん(HeLa)の細胞株を米国細胞培養銀行協会(ATCC)から取り寄せた。AT
CCのアクセスナンバーはそれぞれHTB−38、HTB−22、CCL−2であ
る。正常な原発性細胞、NHDFをDr. Shirley Lehnertから取り寄せた。これらの
細胞は正常なヒト皮膚線維芽細胞である。細胞を10%FCSを添加したRPM
I培地にて5%COを含む加湿された恒温装置内にて37℃で培養した。
【0018】 実施例1:細胞内のエンド−エクソヌクレアーゼ濃度の決定 細胞系内のエンド−エクソヌクレアーゼ濃度はChowおよびResnickによって述
べられた免疫ブロット分析法(1987)により決定された。指数関数的に増殖す
る細胞を細胞溶解(lysis)緩衝液(0.125Mトリス−HCl、pH7.0、20
%グリセロール、4%SDS、0.5mM EDTA)で煮沸した。溶解された細胞は1
0,000gで10分間、遠心分離され、25μlの上澄み液をLaemmliにより述べら
れた方法(1970)により10%SDS−ポリアクリルアミドゲル(SDS-PAGE
)上で電気泳動にかけた。SDS-PAGEゲル上で分離された蛋白質を電気泳動により
ニトロセルロース膜に移行させた。次いでニトロセルロース膜を、ChowおよびRe
snickにより先に述べられた方法(1988)により0.5%スキム−ミルク粉
末を含む緩衝液B(10mMトリス-HCl、pH8.0、1mM EDTA、150mM NaCl)中でサ
ルCV−1エンド−エクソヌクレアーゼに抗して作られたラビットの抗血清と反
応させた。膜を緩衝液Bで3回、15分間洗浄した後、0.5%スキム-ミルク
粉末を含む緩衝液B中で西洋わさびのペルオキシダーゼと結合した蛋白質A(抗
体と結合する部位と相互作用を持つことなしに免疫グロブリン分子のFc領域に
結合する黄色ぶどう球菌から単離されたポリペプチド)を膜に添加し、室温で3
時間培養した。次に、膜を緩衝液Bで3時間洗浄した。陽性シグナルが西洋わさ
びのペルオキシダーゼ酵素反応における対応する部位における基質4−クロロ−
1−ナフトールの着色によって示された。陽性シグナルの比較量がHP4スキャ
ナーとライト ツール リサーチ(Light Tool Research)ソフトウエア プロ
グラムを用いて検出された。
【0019】 この方法に基づいて正常細胞およびHT29、MCF−7、およびHeLa系細胞
のエンド−エクソヌクレアーゼ濃度を算出した。図1の結果ががん細胞のエンド
−エクソヌクレアーゼの濃度が正常細胞のそれよりはるかに高いことを示してい
る。この結果は、その酵素を阻害することにより、選択的にガン細胞を攻撃でき
る方法を得られることを示唆している。加えて、この結果は体液または組織の酵
素濃度を測定することによりがんの発見およびその進行の監視の手段になり得る
ことを示唆している。
【0020】 実施例2:細胞の残存数の決定 細胞の残存数は次の方法により決定される。 細胞残存−クローン産生性検定(アッセイ):細胞残存のクローン産生性測定
はSadekovaらによって述べられた方法に基づくペンタミジンの初期効果を決定す
るのに用いられた(1997)。この方法では、対数期の細胞(接種効率に依存
するが、1000〜3000cells/50mmの範囲)が種々の薬剤濃度(0.2μM
〜20mMの範囲)を変えて細胞培養プレートに接種された。増殖一週間後、細胞
コロニーを透明なスミレ色に色付けしてコロニー数を数えた。
【0021】 細胞残存−MTTアッセイ:細胞の増殖/細胞毒性を決定するMTT(3−[4
,5−ジメチルチアゾール−2−イル]−2,5 ジフェニル テルトラゾリウ
ム ブロミド)法が細胞残存を決定するための他に採用しうる便利な方法である
。MTTは生存細胞のミトコンドリアのデヒドロゲナーゼによって開裂されるテ
トラゾリウム塩である。開裂が黄色で水溶性MTTを不溶性、暗紫青色の結晶に
変化させる。この結晶は50%N,N−ジメチルホルムアミド(vol/vol),20%
SDS(wt/vol)溶液(pH4.7)に可溶で、570nmにおける吸光度が測定さ
れた。死滅した細胞はMTTを開裂せず、そして開裂されていないMTTはこの
波長では検出されない。開裂されたMTTの量は細胞数の増加に伴って増加し、
そして細胞毒性の結果減少する(NiksおよびOtto 1990,Hussainら1993)。
【0022】 細胞は標準的な手法(Trypsin/EDTA)を用いて細胞培地から回収された。それか
ら細胞(細胞型に依存するが、50μl中における1000〜5000の細胞)が
植え付けられ、実験用試薬(すなわち、関心のある薬剤)、組み合わせ実験のため
には両者の薬剤が添加される前に37℃で一夜培養された。それから37℃にて二日
間培養の後、5mg/ml MTT溶液10μlを対照培養容器(media control well)
と同様にすべての実験容器に添加した。次いでさらに4時間培養を行った。10
0μlのMTT溶解緩衝液を加えて一夜37℃で培養を行った。次いでプレート
がELISAプレートリーダー(plate reader)上で570nm、参考のために630
nmにおける吸光度が読み取られた。
【0023】 ルイス肺がん細胞系および細胞培養:ルイス肺がんクローンであるM47は転
移モデルである。ルイス肺がん細胞はウシ胎仔の血清およびペニシリン−ストレ
プトマイシンが添加されたRPMI−1640の培地中にて保存された。腫瘍を
誘導するために細胞をリン酸緩衝液で三回洗浄した。次いでこれを1×10
胞数/0.1mlに希釈して再度懸濁させた。生存率が>95%であった細胞の
みがin vivoにおける研究に供された。
【0024】 この研究に使用されたマウス系はC57BL/10であった。一週間の環境順
応後、腫瘍細胞の懸濁液の形態で、細胞がマウスの皮下に移植された。すべての
マウスの同一の部位に細胞が接種された。
【0025】 原発性腫瘍に対する薬剤の効果を評価するために二日ごとに薬剤溶液が腹腔内
(ip)注射により与えられた。動物に対しては、日単位で一般的な試験が実施され
た。腫瘍の増殖は常時監視された。腫瘍転移に対する薬剤の効果を評価するため
に、腫瘍が0.5〜1.0cmの大きさになるまで増殖させた。マウスをラン
ダムに数グループに分けて、薬剤を腹腔内注射により与えた。各実験終了後は実
験動物を犠牲にし、剖検を行った。腫瘍、器官または両者を無菌状態下で取り出
した。腫瘍を秤量した。器官の病理学的変化を肉眼で検査し、その後器官をホリ
マリンに固定した。肺はブーアン固定液(Bouin's fixative)で固定され、肺表面
の転移の数が立体顕微鏡により数えられた。
【0026】 RIF(放射線により誘導された線維肉腫)細胞系および細胞培養:放射線によ
り誘導された線維肉腫クローンであるRIF−1は固体の腫瘍モデルである。R
IF−1細胞は致死性のウシの血清およびペニシリン−ストレプトマイシンが添
加されたDMEM培地にて保存された。腫瘍誘導のために、2×10個の細胞
がC3H系マウスの背中に皮下注射された。腫瘍が10日以内に出現し3週間以
内でその大きさが94〜130mmに達した。薬剤を含有したpoly(カルボキ
シフェノキシプロパン−コ−セバシン酸)またはpoly(CPP-SA)ポリマーインプラ
ントを準備し、これをヤップらの方法(1997)により腫瘍に移植した。同一人
が移植時における初期容積の4倍になるまで二日ごとに腫瘍の大きさを測定した
。その最終容積は400mmであった。
【0027】 組み合わせ実験のために、照射率1Gy/分の割合でガンマー線照射(60Co,セ
ラトン780)のシグナルドース(signal dose)が薬剤含有ポリマーの移植後2
4時間行われた。
【0028】 実施例3:エンド−エクソヌクレアーゼの単離および検定(アッセイ) ヒトエンド−エクソヌクレアーゼはリウ(Liu)らによって述べられた方法(19
95)により単離された。培養細胞がトリプシンEDTAで分離され、その細胞
懸濁液は4℃にて700gの力で10分間遠心分離された。細胞ペレットは冷リ
ン酸塩緩衝生理食塩水(PBS)で二回洗浄された。細胞は次いで再び懸濁され、5m
M EDTMおよび1mM PMSFを含むpH7.5の20mM トリス−塩酸中で音波処理された(緩
衝液A)。その結果起こる細胞溶解懸濁液は4℃にて10,000gの力で遠心分離され
た。上澄み液はそれから、チョウおよびレズニック(Chow and Resnick)により先
述された(1987)ように抗体−蛋白質A−セファロース(Sepharose)親和性カ
ラムにかけられた。緩衝液A(溶出液のA280がゼロになるまで)で十分に洗浄
した後、次いでエンド−エクソヌクレアーゼを溶離するために3.5M MgCl
含む緩衝液Aでカラムを溶離した。溶離したエンド−エクソヌクレアーゼは、緩
衝液Aで、少なくとも緩衝液を二度、さらに蒸留水に一度取り替えて、十分に透
析された。
【0029】 それからエンド−エクソヌクレアーゼは凍結乾燥により濃縮された。ヌクレア
ーゼ活性がチョウおよびレズニックにより述べられた方法(1983)によってγ
32Pでラベルされた熱変性した単鎖pBR322DNAからの酸可溶放射能の
放出量を測定することによって決定された。活性の一単位は37℃にて30分間
に1μgのDNAを酸性可溶にするデオキシリボヌクレアーゼ量と定義された。
薬剤による阻害アッセイのために、ヌクレアーゼ反応の開始に先立って薬剤がエ
ンド−エクソヌクレアーゼに添加された。 表1は種々の化学療法剤によるエンド−エクソヌクレアーゼ阻害の水準を示す
【0030】
【表1】
【0031】 実施例4:クローン産生性検定(アッセイ)によるペンタミジンの存在下における
細胞残存数 細胞残存数のクローン産生性測定が上述した方法によりペンタミジンの初期効
果を決定するのに用いられた。 原発性細胞であるMCF7およびHela細胞のペンタミジン存在下におけるクロ
ーン産生性アッセイを用いて算出した残存率が図2に示されている。図2に示さ
れた結果はペンタミジンがその投与量に依存してがん細胞を攻撃することを強調
している。がん性のMCF7およびHela細胞がヒト原発性線維芽細胞と比較され
た。細胞の残存率がペンタミジンの投与量を変えて測定された。ペンタミジン0
.1mMの濃度においてがん細胞が死滅し始めて、10mMの濃度において全が
ん細胞が死滅した。これらの条件下では、ペンタミジンは正常な原発性ヒト細胞
に対しては影響が無かった。がん細胞に対する投与量依存性および選択性はペン
タミジンが有益な抗がん剤であることを示している。
【0032】 実施例5:抗がん活性 ペンタミジンおよび多くの既知の抗がん剤の抗がん活性を表2に示す。
【表2】
【0033】 表2のがん細胞タイプはつぎのとおりである。 H520−NSCLC(スクアムス
属がん原発性腫瘍)、H460−NSCLC(大細胞がん、胸膜浸出液)、H661
−NSCLC(大細胞がん、リンパ節)、MCF−7−乳がん(腺がん、胸膜浸出液)、
HT29−結腸がん(腺がん、原発性腫瘍)。細胞が化合物に暴露される時間の長
さは日単位で示される。数字3で示されるデータは国立がん研究所から得たもの
である。
【0034】 LC50は細胞の50%を死滅させる薬剤または化学物質の濃度である。結果
はペンタミジンが抗がん剤であることを示している。データはまたペンタミジン
はエトポシドより多くの細胞を死滅させるが、マイトマイシンCよりは少ない細
胞しか死滅させないことを示している。仮に実験を2日に対して4日以上続けら
れればペンタミジンの効果は向上する。このことは天然に発生する菌株のDNA破
壊は比較的まれであることおよびペンタミジンへの暴露を長くすることが効果的
であることを示唆している。これら薬剤の臨床的使用の可否は抗がん活性と有害
な副作用との間のバランス如何で決まる。このように高濃度で投与可能な比較的
無害な薬剤の方が、より効果的であるが非常に少ない投与量でしか許容されない
毒性を持つ薬剤よりも有益である。既知の臨床データによれば、ペンタミジンは
低毒性である。ペンタミジン、ジスタマイシンAおよびベレニルの抗がん活性を
表3に示す。
【0035】
【表3】
【0036】 がん細胞タイプは次のとおりである:H520−NSCLC(スクアムス属がん、原
発性腫瘍)、H460−NSCLC(大細胞がん、胸膜浸出液)、H661−NSCLC(大細
胞がん、リンパ節)、MCF−7−乳房がん(腺がん、胸膜浸出液)、HT29−
結腸がん(腺がん、原発性腫瘍)。 細胞が化学物質に暴露される時間(日)の長さは表3に示されている。これらの
結果はエンド−エクソヌクレアーゼのこれら阻害剤が抗がん活性を有することを
示している。
【0037】 実施例6:エンド−エクソヌクレアーゼの阻害剤のDNA切断誘発剤との組み合わ
せ 表4のデータはペンタミジンのマイトマイシンC、エトポシドおよびシスプラ
チンとの組み合わせ効果を示す。
【0038】
【表4】
【0039】 表2および表4のデータを比較すると、ペンタミジンをマイトマイシンとの組
み合わせて使用することにより細胞を死滅させるに必要な薬剤の濃度を低下でき
ることを示している。 同じことがペンタミジンとエトポシドとの組み合わせの場合にも言える。これ
らの効果の大きさが、マイトマイシンおよびエトポシドを組み合わせたペンタミ
ジンの使用ががん細胞の非常に効果的な死滅につながることを示唆している。こ
のことがマイトマイシンおよびエトポシドのような毒性の少ない抗がん剤を多量
に投与することを可能にする。 図3はマイトマイシンCおよびエトポシドを各々単独で使用するよりもマイト
マイシンCおよびエトポシドをペンタミジンと組み合わせて使用する方ががん細
胞を死滅させるのに50から1000倍以上の効果があることを示している。
【0040】 我々は組み合わせの効率をつぎのように定義した: 効率=([ペンタミジン]/[ペンタミジン])([P]/[P]) この式中「ペンタミジン」oはペンタミジン単独使用のLC50投与量で、一方
[ペンタミジン]cは他の薬剤との組み合わせで使用した時に必要とするLC5
0の投与量を表す。“P”はマイトマイシンまたはエトポシドを表し、下付き文
字“o”および“c”はそれぞれ化学物質が実験において単独で使用されたか組
み合わせでの使用かの場合を示す。
【0041】 図4はシスプラチンとペンタミジンの組み合わせによりがん細胞を死滅させる
効率がより絶大なものになることを示している。シスプラチンをペンタミジンと
組み合わせることによりシスプラチン単独使用に比して効率が16,000倍に
もなる。この驚くべき効率の向上は既知の化学療法剤の挙動機構と一致する。マ
イトマイシンCおよびエトポシドは単鎖切断を介在する複合機構により細胞死滅
を達成する。これらの単鎖切断の内、日本鎖切断に進展するものは比較的少ない
。対照的に、シスプラチンは最終的には二本鎖切断を誘発する機構により効果を
発揮するエンド−エクソヌクレアーゼは二本鎖切断を修復する。これらの結果は
細胞培養において、ペンタミジンによるエンド−エクソヌクレアーゼの阻害が単
鎖切断誘発する薬剤よりも二本鎖切断を誘発する薬剤の抗がん活性効率をはるか
に増大させることを証明している。 化学療法処理においてペンタミジンを追加することによってなんらの効率低下
なしに化学療法剤の濃度を低下させることが可能となる。また治療の効率も向上
させる。
【0042】 実施例7:動物実験 図5はかなり大きな(100mm)腺維芽細胞(RIF)腫瘍(皮膚がんから単離され
た細胞系)を持ったマウスに生理食塩水、ペンタミジン、または標準の抗がん剤
である5-フルオロウラシルを含有した生分解性ポリマーの腫瘍移植を行った基
礎実験の結果を示す。ペンタミジンの腫瘍増殖を遅らせる効果は生理食塩水と5
−フルオロウラシルの中間であった。 この結果は固体の腫瘍がすでに充分定着しており、またペンタミジンの投与量
が最適化されていなかったという理由で疑いのないものである。ポリマー移植シ
ステムは関心事の薬剤を監視するのに便利な方法である。ポリマーが生分解され
ることによって薬剤が放出される。しかしもはや薬剤が存在しない3日または4
日のうちに分解が終了する。このような制約があるにもかかわらず、ペンタミジ
ンは薬剤が存在する期間においてはその効果を発揮した。
【0043】 図6はペンタミジンを運ぶためにポリマー移植を行った同様の実験結果を示す
。実験は腫瘍が100mmの大きさに増殖した直後に照射(移植後24時間)処理
が行われた腺維芽細胞(RIF)腫瘍を持つマウスを用いて行われた。図6の結果
は照射処理の有効性が処理後12日で消失したことを示す。しかし照射およびペ
ンタミジン投与の組み合わせにより処方された動物にかなり長期間有意な腫瘍の
増殖が見られなかった。ペンタミジンがポリマー移植を媒介として運ばれ、そし
てそれ故にペンタミジンは3または4日で消失した。それにもかかわらず、その
作用の有効性は絶大であった。実験マウスはペンタミジンの使用によりなんらの
副作用の兆候をも示さなかった。
【0044】 図7はルイス型肺がんである原発性腫瘍モデルに対して投与された場合の抗が
ん剤としてのペンタミジンの効果を示す。ペンタミジンは注射により毎日投与さ
れた。その結果はペンタジミンが現在肺がんの治療に使用されている化学物質で
あるシスプラチニウムと同様がん増殖阻害効果があったことを示している。ルイ
ス型肺がんへの肺腫瘍移植は転移によって二次性の腫瘍を形成する。これら肺へ
の転移発生率に対するペンタミジンの効果については別途研究された。死後検査
でマウスの肺転移個所が数えられた。ペンタミジンはその投与量に依存して転移
を低減させ、試験されたうちの最高の投与量の場合で転移を3のファクターで低
減させた。これらの死後の試験結果について表5に示す。
【0045】
【表5】
【0046】 実施例8:in vivoにおける動物実験 (材料と方法) ペンタミジンを調達した。ペンタミジンを滅菌された蒸留水に溶解して溶液を
作製した。ペンタミジン溶液は等分して分けられ、調製後直ちに−20℃にて保
管された。使用直前に在庫薬品を急速解凍し、4℃で保管し処理するまでの間光
を遮断した。シスプラチンおよびアドリアマイシンを調達した。これらの薬剤を
臨床的試料用に指示どおりに調達した。生理食塩水(0.9%)が4℃にて保管さ
れた。
【0047】 (ルイス型肺がん細胞および細胞培養) 高い転移潜在性を持つルイス型肺がんクローンであるM47が用いられた。M
47によって誘発された腫瘍は増殖率および化学療法薬剤に対する反応との関係
について十分特性づけられていた。用いられた細胞はマイコプラズマに汚染され
ていないことが確認された。細胞は10%のウシ胎仔血清および1%ペニシリン
−ストレプトマイシンを添加したPRMI−1640培地で5%二酸化炭素雰囲
気下にて保存された。細胞は次いで増殖され、同一継代(接種)のストックとして
保証されて液体窒素中にて保管された。同一細胞ストックおよび同一継代ナンバ
ーでオンコザイム調査(Oncozyme studies)がなされた。腫瘍誘発のために、細胞
が完全培地中で70%増殖した後、次いでトリプシン-EDTA溶液[Ca++、Mg++、
およびNaHCOのないHBSS中の0.05%トリプシン0.53mM EDTA-4Na;Cellgro no.25
-052-Li]。次いで細胞は遠心分離にかけられ、リン酸緩衝液[D-PBS, Ca++、お
よびMg++なし;Cellgro no.21-031-LV]で三回洗浄され、0.1〜1×10
胞数/0.1mlに希釈して再懸濁された。トリパン青色着色(trypan blue sta
ining)により生存度を調べ、生存度が>95%であった細胞のみがin vivo 研究
用に用いられた。
【0048】 (腫瘍細胞の接種および処理) この研究に用いたマウス系はチャールズリバー社のC57BL/10である。動
物はケージ当たり5匹収容されて、動物用食料が与えられ水が任意に与えられた
。一週間の環境順化の後、右横腹のわきの下領域の皮下に腫瘍細胞の懸濁液[2
−5×10の生存細胞/0.1ml]としてLLC細胞が移植された。すべての
動物が同一部位に接種された。動物に対して毎日一般的試験が行われた。腫瘍の
増殖がカリパスを用いて2日または3日ごとに監視(モニター)された。測定され
たパラメーターは以下のとおりであった。腫瘍は、最も長い長軸(長さ)と、これ
に垂直方向の最短軸の長さ(幅)を測定し、次式によって相対的な腫瘍容積(c
)を算出した:「長さ(cm)×(幅 cm)」(約10−15日)、マウスは
無作為に次のグループのひとつに移された。
【0049】 1)転移 動物は原発性がんを単離するために外科手術に委ねられた。マウスはフォラン
で軽く麻酔がかけられた。腫瘍の上に横たわる皮膚が層流フード(laminar flow
hood)中でベタジンまたはエタノールで洗浄された。滅菌したメスで小さな皮膚
切開(0.5−1cm)を行い、腫瘍が正常な組織(皮膚と筋肉)から注意深く分離
された。ルイス型がん細胞(増殖の初期段階;1−3週間)は全く局限された腫瘍
で正常な組織になんらダメージを与えることなく分離が容易であった。腫瘍が単
離され、秤量され場合によっては組織病理学的目的のために固定された。傷は外
科用ステンレス製クリップ(オートクリップ;9mm;クレー アダムス社、パ
ーシッパニー、ニュージャージー州)でふさがれた。この部位はさらにベタジン
で消毒され、動物は先述したようにケージに収容された。
【0050】 このグループでは、マウスが外科手術後ケージ当たり5匹のグループに無作為
に収容された。ケージは無作為に特別実験グループに指定された。次いでマウス
はイアーパンチング法により数字で標識された。マウスは感染しないように毎日
チェックされた。不快感を表したマウスは直ちに殺された。各実験のために、特
別に追加されたスペアの対照マウスのグループが、十分局限化した肺がん転移の
有意な事例数を確保するためにマウスを殺す適正なタイミングを決定する目的で
組み入れられた。 このグループに対して薬剤処理を除いてグループ1と同様の実験が行われた。こ
のグループにおいて、原発性腫瘍の切除後約二週間で平均25−35の結節が検
出された。
【0051】 2)原発性腫瘍 このグループの条件は原発性腫瘍が取り除かれなかった点以外は転移実験に供
されたグルプと同一であって、動物は腫瘍が殺害を正当化できる程度に増殖する
までかまたは動物が殺害を正当化できる程度に苦しみを表すまで生かされた(運
動性の低下、厳しい呼吸徴候等)。
【0052】 3)投与スケジュールおよび処理 ペンタミジンと化学療法剤は結果で述べたとおりに与えられた。対照の動物に
対して同容量の生理食塩水[0.9%塩化ナトリウム]が与えられた。各薬剤の
投与量は動物当たりの体重に対して規格化された。ペンタミジンおよびシスプラ
チニウムは腹腔内注射によって投与された。アドリアマイシンは静脈注射により
投与された。ペンタミジンおよび化学療法剤は動物に対して異なった時間に投与
された。二日おきに計5回投与された。 ペンタミジンおよびすべての化学療法剤を静脈注射することも可能であり、そ
してこれらを同時に投与することも可能である。投与の方法および方式の如何で
異なった組み合わせ効果が得られる。
【0053】 〔動物の殺害、腫瘍/器官調製〕 各実験の最後に(計5−8週間)動物は脱臼および剖検により殺害された。腫瘍
、器官または両者は無菌状態で切除された(層流フードを用いて)。腫瘍は秤量さ
れた。器官(グループ当たり5個)の病理学的変化を肉眼で観察した後、10%フ
ォルマリンに固定した。 肺はフォルマリン溶液で希釈された10%ブーアン固定液(Bouin's fixative)
で固定され、倍率4倍の立体顕微鏡または拡大鏡で肺表面の転移部位が数えられ
て、そしてある場合には肺が標準処方に基づいてパラフィンワックスに包埋され
た。包埋された組織は転移を確認するため、そしてさらに組織病理学的変化を調
べるために使用された。
【0054】 〔血液の分析〕 薬剤組み合わせを含むいくつかの実験のために、グループ当たり3−5匹の動
物から血液をカルディアックポンクション(cardiac ponction)によって採取した
。血液はヘパリン化されたチューブに集められて、分析された。 〔統計的分析〕 両側スチューデント・ティー(T)検定が種々のグループ間の統計的有意性を比
較するために使用された。
【0055】 参照文献 (1)Chow, T.Y.-K.,and Resnick,M.A. (1983) The identification of a de
oxyribonuclease controlled by the RAD52 gene of Saccharomyces cerevisae.
In Friedberg, E.C. and Bridges, B.A. (eds), Cellular Responses to DNA D
amages. Alan R. Liss, New York, pp.447-455. (2)Chow, T.Y.-K., and Resnick, M.A. (1987) Purification and charact
erization of an end-exonuclease activity of yeast that requires a functi
onal RAD52 gene. J.Biol.Chem., 262, 17659-17667, (3)Chow, T.Y-K., and Resnick, M.A. (1988) An endo-exonuclease activ
ity of yeast that requires a functional RAD52 gene. Mol. Gen. Genet. 211
, 41-48. (4)Liu, G., Lehnert, S., and Chow, T.Y.-K. (1995) Mammalian endo-ex
onuclease activity and its level in various radiation sensitive cell lin
es. Mutagenesis 10, 91-94. (5)Sadecova, S., Lehnert, S., and Chow, T.Y.-K. (1997) Induction of
PBP74/mortalin/Grp75, a member of the hsp70 family , by low doses of io
nizing radiation: a possible role in the induced radioresistance. Int.J.
Radiat. Biol. 72, 653-660. (6)Niks, M., and Otto, M. (1990) Towards an optimized MTT assay. J.
Immunol. Methods. 130, 149-151. (7)Hussain, R.F., Nouri, A.M.E., and Oliver, R.T.D. (1993) A new ap
proach for measurement of cytotoxicity using colorimetric assay. J. Immu
nol. Methods. 160, 89-96 (8)Yapp, D.T.T., Lloyd, D.K., Zhu, j., and Lehnert, S.M. (1997) Tum
our treatment by sustained intratumoural release of cisplatin: effects o
f drug alone and combined with radiation. Int. J. Rad. Oncol. 39, 497-50
4.
【0056】 〔結果〕 (ペンタミジンの毒性) 抗腫瘍研究に使用されうるペンタミジンの最高投与許容量を調べるために、腫
瘍を持たないマウスを使用して、第一次検討を行った。3種類の腹腔内注射(一
日、三日および五日)をそれぞれ体重Kg当たり25、50、100および200mgで実
施した。体重Kg当たり100mgを投与されたすべての動物は図8に示されるとお
り急性毒性のため死亡した。これは、腹腔内注射の後でさえ観察された。体重K
g当たり25mgおよび50mgの投与量は、明らかな副作用示すことなくマウ
スに受け入れられた。したがって、ペンタミジンの生物活性を調べるために50
mg/Kgまたはそれ未満を投与量として使用した。
【0057】 (原発性腫瘍の増殖に対するペンタミジンの効果) LLC原発性腫瘍の増殖に対するペンタミジンの抗腫瘍性を検討するためにい
くつかの独立した実験を行った。これらの実験の結果、図10から15に示され
るように、最も活性な投与量は50mg/Kg(p<0.01)である。ペンタミジンの
抗腫瘍効果は、図10に示されるように、腫瘍増殖(14−16日)の最終日に非常
に明白である。注目すべきは、ペンタミジンは3−4mg/Kg/ipの投与量でシ
スプラチンと同等の活性を示す(図13)。また図14a と14bに示される実
験において、ペンタミジンが3mg/Kgのシスプラチンと併用した場合に、腫
瘍の完全な退行を示した動物があったことに注目することは重要である。しかし
ながら、これらの動物は、腫瘍の再増殖がなかったことを確認するためにより長
時間観察されなかった。50mg/Kgのペンタミジンとアドリアマイシンの混
合は、好ましい効果を示した(図18)が、アドリアマイシンは試験された最高
濃度(7.5mg/Kg/iv,100%の死亡率(図19))では非常に毒性が強く、一方で
最小投与量の5mg/Kgではペンタミジンと同様に有効な抗腫瘍作用を示すの
で、併用効果をさらに増加するためにはより低投与量が必要であろう。
【0058】 (転移の形成に対するペンタミジンの効果) 第一次実験において、図16に示されるようにペンタミジンは50mg/Kg
の投与量で生理食塩水処理コントロール(p<0.001)と比較して50%を
超える肺転移抑制を示した。このことは、後の実験でも確認された。ペンタミジ
ンは50mg/Kgの投与量で最も活性があり(p<0.01)、10−25m
g/Kgの投与量では重要な効果を示さない。顕微鏡検査の結果明らかになった
ことは、ペンタミジンで処理した動物においては生理食塩水で処理したグループ
に比較して、転移結節の数が顕著に減少し、結節の大きさが小さいことである。
50mg/Kg/ipのペンタミジンと4mg/Kg/ipのシスプラチンとのコンビネーションは
図17に示すように顕著な効果を示した。同様に、50mg/Kg/ipのペンタミジンと
5mg/Kgのアドリアマイシン/ivとのコンビネーションは、図20に示すようにあ
る有利な効果を示した。
【0059】 (結論) この研究は、ペンタミジンが長期腹腔内投与の後、ルイス肺がん(Lewis Lung
Carcinoma)腫瘍増殖を許容される投与量で阻止することを明らかにする。原発
性腫瘍が0.5ないし1cmに達した後除去された群において、投与量−効果
依存で抗転移効果が明らかに観察された。最高許容投与量である50mg/Kg
が最も効果的であった。顕微鏡試験では、肺結節の数が減少したし、存在する場
合は、ペンタミジン処理群では、コントロールに比較してより小さかった。ペン
タミジンと化学療法剤とのコンビネーションは、得られたデータを参照すれば、
明らかに治療反応を改善している。
【0060】 (薬学的組成物) 上記化合物の薬学的組成物はがん患者の治療に使用される。本発明の化合物を
人体の目的組織に移送する運送材としては、生理食塩水とD5W(5%デキスト
ロース水)が挙げられる。本発明化合物経口投与調剤形態の製剤のために使用さ
れる増量剤として、例えば緩衝材、溶解剤、懸濁剤、乳化剤、粘度調節剤、風味
改良剤、ラクトース充填剤、抗酸化剤、保存剤または染料などの添加物が挙げら
れる。注射または他の投与のための増量剤も好ましい。そのような増量剤として
、例えば血清アルブミン、グルタミン酸、アスパラギン酸、リン脂質および脂肪
酸が挙げられる。
【0061】 好ましい製剤は、バイアルまたは静脈内投与用バッグ(intravenous bag)に
保存される液剤である。本発明の化合物は固体または半固体の形態に製剤化され
ても良く、例えばピル、錠剤、クリーム、軟膏、粉末、乳液、ゼラチンカプセル
、カプセル、座剤、ゲルまたは薄膜などが挙げられる。 好ましい投与ルートは、静脈内投与である。他の可能な投与ルートは、経口投
与、局所投与、直腸投与、注射、身体の一部投与、吸入剤、硬膜外投与が挙げら
れる。本発明の組成物はまた移送分子と結合させてもよく例えば小胞やミセルな
どの移送様式に中に含ませて分子の移送を容易にしても良い。患者に投与するこ
とが出来る薬学的に許容することが出来る組成物の製造方法はこの技術分野で知
られている。
【0062】 本発明の組成物は、またがん細胞を選択的に標的とするあるいは薬剤を受け取
らせるためにがん細胞活性化する移送分子、モノクロナール抗体または例えば小
のう、ミセル等の移送様式と結合させても良い。 本発明化合物を含む薬学的な組成物は、ヒトまたは動物に投与される。投与量は
、個々の患者の状態、薬物の効能、薬物の物理的および化学的な安定性、毒性、
期待される効果および選択される投与ルートにより異なる(Robert Rakel, ed.,
Conn's Current Therapy(1995, W.B. Saunders Company, USA))。このような
薬学的組成物はがんの治療に使用される。
【0063】 実施例9:診断方法 (材料と方法) がん患者から採取した血清をニトロセルロース膜上にスポットし、Liuなど
(1955)が記載した方法に従ってエンド−エクソヌクレアーゼに対して取得
したラビットの抗血清でプローブした。この方法において、エンド−エクソヌク
レアーゼ蛋白の試料を膜基質の上にスポットする。ラビットのポリクロナール抗
体を上記試料スポットした膜に加えた。抗体は蛋白に結合する。洗浄後、市販さ
れている抗ラビット抗体またはプロテインAを含有する第二溶液を加えると、西
洋わさびペルオキシダーゼ(hrp)と結合する。洗浄後に4−クロロ−1−ナ
フトールを最後に膜に加える。これは結合したhrpと反応して青色を呈する。こ
の色の強度は存在するエンド−エクソヌクレアーゼの濃度に比例する。要するに
、血清蛋白をビオーラッド・スロットブロット器具(Bio-Rad slotblot apparat
us)を使用して膜上にスポットする。ついで、膜を1mMのEDTA含有するp
H8.0の10mMトリス−塩酸でゆすいだ。洗浄後に、1%スキム−ミルク粉
末を含む緩衝液B(10mMトリス−塩酸、pH8.0、1mMEDTA、15
0mMNaCl)中で、膜を抗エンド−エクソヌクレアーゼ抗体とインキュベー
トした。膜を緩衝液Bで15分間3度にわたり洗浄した後、市販されている、西
洋わさびペルオキシダーゼと共役した抗ラビットlgg(anti-rabbit-lgg)ま
たは西洋わさびペルオキシダーゼと共役している蛋白A(プロテインA)を1%
スキムミルク粉末含有緩衝液Bに加えて、これを膜に加えて3時間室温でインキ
ュベートした。その後、膜を15分間緩衝液Bで、1MNaClを含む緩衝液で
30分間そして再び緩衝液Bで15分間洗浄した。洗浄後、4−クロロ−1−ナ
フトール溶液を膜に加えた。西洋わさびペルオキシダーゼが存在すれば、反応し
て青色を呈する。
【0064】 III 結果 病歴の知られた37名の癌患者(乳癌転移)から採取した血清試料から、延命
とエンド−エクソヌクレアーゼの濃度との相関関係が見出された。5.5を使用
した高エンド−エクソヌクレアーゼに対するカット・ポイントの場合(With a c
ut point for high endo-exonuclease that was used of 5.5)、38.91ヶ月の平
均延命を示した患者群は、低エンド−エクソヌクレアーゼ量を示したのに対して
、10.43ヶ月の平均延命を示した患者群は高エンド−エクソヌクレアーゼ量を示
した。p値は0.02で、結果に対して、高い統計意義であることが示された。 さらに実際、すべてのがん患者は、異常な濃度のエンド−エクソヌクレアーゼ
(がんでない個人で検知された値を超えて)を示したが、他方、標準的ながん診
察マーカーであるCEAは患者から採取した血清試料の約25%しか陽性を検知
できなかった。
【0065】 この研究は、エンド−エクソヌクレアーゼ濃度が、転移乳がん患者の延命期間
と良好な関係を有することを明らかにした。 ほとんど全患者の試料においてエンド−エクソヌクレアーゼの異常な濃度を検
出したのに対して、標準的ながん診断マーカーであるCEAは同じ患者群の25
%しか陽性を検出できなかった。 本発明を好ましい実施の態様を用いて記載したが、当業者に明らかなごとくそ
の変更もまた可能であると理解すべきである。そのような変更や変化は本発明の
権利および範囲内であると考えるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 種々の細胞系におけるエンド−エクソヌクレアーゼ量のレベルを示
す棒グラフである。
【図2】 ペンタミジンの異なる添加量下におけるクローン産生性定量法によ
る種々の細胞の残存量を示すグラフである。
【図3】 細胞死に対する異なる薬剤(マイトマイシンC+ペンタミジン、エ
トポシド+ペンタミジン)の組み合わせ効果を示す棒グラフである。
【図4】 細胞死に対するシスプラチンとペンタミジンの組み合わせ効果を示
す棒グラフである。
【図5】 RIF腫瘍マウスモデルの腫瘍増殖に対するペンタミジンのポリマー
インプラントの効果を示すグラフである。
【図6】 RIF腫瘍マウスモデルの腫瘍増殖に対するペンタミジンのポリマー
インプラントおよび照射の組み合わせ効果を示すグラフである。
【図7】 マウスの肺がんモデルの原発性腫瘍の増殖に対するペンタミジンの
効果を示すグラフである。
【図8】 腹腔内経路から付与されたペンタミジンの毒性を示すグラフである
【図9】 ペンタミジンのin vivoにおける抗がん効果を示すグラフである。
【図10】 ペンタミジンとシスプラチニウムの各々および組み合わせのin v
ivoにおける抗がん効果を示すグラフである。
【図11】 ペンタミジンとシスプラチニウムの各々および組み合わせによる
in vivoにおける抗がん効果を示すグラフである。
【図12】 ペンタミジンとシスプラチニウムの各々および組み合わせによる
in vivoにおける抗がん効果を示すグラフである。
【図13】 ルイス肺がんの原発性腫瘍の増殖に対するペンタミジンの効果を
示すグラフである。
【図14a】 ペンタミジンとシスプラチニウムの各々および組み合わせのin
vivoにおける抗がん効果を示すグラフである。
【図14b】 ペンタミジンとシスプラチニウムの各々および組み合わせのin
vivoにおける抗がん効果を示す棒グラフである。
【図15】 ペンタミジンとシスプラチニウムの各々および組み合わせのin v
ivoにおける抗がん効果を示す棒グラフである。
【図16】 ルイス肺がんに誘導された肺転移の発生率へのペンタミジンの影
響を示す棒グラフである。
【図17】 ペンタミジンとシスプラチニウムの各々および組み合わせのin v
ivoにおける抗がん効果を示す棒グラフである。
【図18】 ペンタミジンとアドリアマイシンのin vivoにおける抗がん効果
を示すグラフである。
【図19】 in vivoにおける原発性腫瘍についてペンタミジンとアドリアマ
イシンが体重に与える効果を示す棒グラフである。
【図20】 ペンタミジンおよびアドリアマイシンのin vivoにおける抗転移
効果を示す棒グラフである。 なお、図の中で、OPがペンタミジン、Adrがアドリアマイシン、およびCDDPが
シスプラチニウムを指す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/704 A61K 31/704 31/7056 31/7056 33/24 33/24 48/00 48/00 A61P 35/00 A61P 35/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 イエー・チアオリ カナダ国 ケベック州エイチ1エム1ヴイ 8 アンジュー ダンジューブ−ルヴァー ル デギャレリー 6252 (72)発明者 グリラー・デービッド カナダ国 オンタリオ州ケイ1エイチ5ア ール7 オタワ デルマーコート 2026 (72)発明者 ユエン・レオナルド カナダ国 ケベック州エイチ7エックス3 ケイ5 ラヴァル ラジャンネスストリー ト 639 Fターム(参考) 4C084 AA13 AA17 DC32 MA02 MA17 MA52 MA55 MA66 NA05 NA14 ZB261 ZC781 4C086 AA01 AA02 CB02 CB03 EA10 EA11 HA12 MA01 MA02 MA17 MA52 MA55 NA05 NA14 ZB26 ZC78 4C206 AA01 AA02 FA51 HA10 HA26 JB15 MA01 MA02 MA37 MA72 MA75 MA86 NA05 NA14 ZB26 ZC78

Claims (50)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する化合物を含むことを
    特徴とするがん細胞の増殖または腫瘍の増殖を阻害する医薬品組成物。
  2. 【請求項2】エンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する化合物がペンタミジ
    ンである請求項1記載の医薬品組成物。
  3. 【請求項3】エンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する化合物がエンド−エ
    クソヌクレアーゼをコードする遺伝子に対してアンチセンス配列となっているこ
    とを特徴とする請求項1記載の医薬品組成物。
  4. 【請求項4】さらにDNA鎖の切断を誘発する作用物質を含有することを特徴
    とする請求項2または3に記載の医薬品組成物。
  5. 【請求項5】作用物質が、DNA鎖の二本鎖切断を誘発することを特徴とする
    請求項4記載の医薬品組成物。
  6. 【請求項6】作用物質が、シスプラチン、マイトマイシンC、メルファラン、
    アドリアマイシン、タクソール、5−フルオロ−ウラシル、カルムスチン、イオ
    ン化照射およびブレオマイシンからなる群から選択されることを特徴とする請求
    項4記載の医薬品組成物。
  7. 【請求項7】上記化合物または上記作用物質が、がん細胞まで運ばれるために
    輸送作用物質と結合していることを特徴とする請求項4記載の医薬品組成物。
  8. 【請求項8】輸送作用物質が、ミセル、小のう(vesicles)、リポソームおよび
    モノクロナール抗体から成る群から選択されることを特徴とする請求項7記載の
    医薬品組成物。
  9. 【請求項9】さらに、DNA切断を誘発する作用物質および/またはエンド−
    エクソヌクレアーゼ活性を阻害する化合物に対するがん細胞の感度を増大させる
    作用物質を含むことを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載の医薬品組成物
  10. 【請求項10】エンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する化合物を含む医薬
    品組成物を患者に投与する手順を含むことを特徴とするがん細胞の増殖または腫
    瘍増殖を阻害する方法。
  11. 【請求項11】エンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する化合物が、ペンタ
    ミジンであることを特徴とする請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】化合物が、エンド−エクソヌクレアーゼをコードする遺伝子に
    対してアンチセンス配列となっていることを特徴とする請求項10記載の方法。
  13. 【請求項13】さらにDNA鎖の切断を誘発する作用物質を患者に投与する手
    順を含むことを特徴とする請求項11または12記載の方法。
  14. 【請求項14】作用物質が、DNA鎖の二本鎖切断を誘発することを特徴とす
    る請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】作用物質が、シスプラチン、マイトマイシンC、メルファラン
    、アドリアマイシン、タクソール、5−フルオロ−ウラシル、カルムスチン、イ
    オン化照射およびブレオマイシンから成る群から選択されることを特徴とする請
    求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】上記化合物または上記作用物質ががん細胞まで運ばれるために
    輸送作用物質と結合していることを特徴とする請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】輸送作用物質がミセル、小のう(vesicles)、リポソームおよび
    モノクロナール抗体から成る群から選択されることを特徴とする請求項16記載
    の方法。
  18. 【請求項18】さらに、DNA切断を誘発させる作用物質および/またはエン
    ド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する化合物に対するがん細胞の感度を増大さ
    せる物質を患者に投与する手順を含むことを特徴とする請求項13〜17記載の
    方法。
  19. 【請求項19】患者のエンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する手順を含む
    ことを特徴とする患者のがん細胞の増殖または腫瘍の増殖を阻害する方法。
  20. 【請求項20】患者のエンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する手順が、患
    者にペンタミジンを投与することによって行われることを特徴とする請求項19
    記載の方法。
  21. 【請求項21】患者のエンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する手順が、エ
    ンド−エクソヌクレアーゼをコードする遺伝子に対してアンチセンス配列を有す
    る化合物を患者に投与することによって行われることを特徴とする請求項20記
    載の方法。
  22. 【請求項22】さらにDNA鎖の切断を誘発する作用物質を患者に投与する手
    順を含むことを特徴とする請求項20または21記載の方法。
  23. 【請求項23】作用物質が、DNA鎖の二本鎖切断を誘発することを特徴とす
    る請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】作用物質が、シスプラチン、マイトマイシンC、メルファラン
    、カルムスチン、アドリアマイシン、タクソール、5−フルオロ−ウラシル、イ
    オン化照射および ブレオマイシンから成る群から選択されることを特徴とする請求項22記載の方
    法。
  25. 【請求項25】さらにDNA切断を誘発する作用物質に対するがん細胞の感度
    を増大させる作用物質を患者に投与する手順を含むことを特徴とする請求項22
    〜24のいずれかに記載の方法。
  26. 【請求項26】患者のがん細胞の増殖または腫瘍の増殖を阻害するためのエン
    ド−エクソヌクレアーゼを阻害する化合物の使用。
  27. 【請求項27】化合物がペンタミジンである事を特徴とする請求項26記載の
    使用。
  28. 【請求項28】化合物がエンド−エクソヌクレアーゼをコードする遺伝子に対
    してアンチセンス配列を有することを特徴とする請求項26記載の使用。
  29. 【請求項29】DNA鎖切断を誘発する作用物質とエンド−エクソヌクレアー
    ゼ活性を阻害する化合物との組み合わせの、患者のがん細胞の増殖または腫瘍の
    増殖を阻害するための使用。
  30. 【請求項30】エンド−エクソヌクレアーゼ活性を阻害する化合物が、ペンタ
    ミジンまたはエンド−エクソヌクレアーゼをコードする遺伝子に対してアンチセ
    ンス配列を有する化合物であることを特徴とする請求項29記載の使用。
  31. 【請求項31】作用物質が、シスプラチン、マイトマイシンC、メルファラン
    、カルムスチン、アドリアマイシン、タクソール、5−フルオロ−ウラシル、イ
    オン化照射およびブレオマイシンの群から選択されることを特徴とする請求項3
    0記載の使用。
  32. 【請求項32】次の工程を含むことを特徴とするがんの診断およびその進展を
    監視する方法。 (i)患者から血清を単離する; (ii)上記血清中のエンド−エクソヌクレアーゼの濃度を測定する;および (iii)上記濃度が所定の平均値を超えるかどうかを決定する。
  33. 【請求項33】上記血清がニトロセルロース膜に通されて、エンド−エクソヌ
    クレアーゼに抗して作られた哺乳動物の抗血清でプローブされることを特徴とす
    る請求項32記載の方法。
  34. 【請求項34】ペンタミジンを含有することを特徴とするがん細胞の増殖また
    は腫瘍の増殖を阻害する医薬品組成物。
  35. 【請求項35】さらにDNA鎖の切断を誘発する作用物質を含有することを特
    徴とする請求項34記載の医薬品組成物。
  36. 【請求項36】作用物質が、DNA鎖の二本鎖の切断を誘発することを特徴と
    する請求項35記載の医薬品組成物。
  37. 【請求項37】作用物質が、シスプラチン、マイトマイシンC、5−フルオロ
    −ウラシル、カルムスチン、イオン化照射およびブレオマイシンから成る群から
    選択されることを特徴とする請求項36記載の医薬品組成物。
  38. 【請求項38】ペンタミジンを含む医薬品組成物を患者に投与する手順を含む
    ことを特徴とするがん細胞の増殖または腫瘍の増殖を阻害する方法。
  39. 【請求項39】さらに、DNA鎖の切断を誘発する作用物質を患者に投与する
    手順を含むことを特徴とする請求項38記載の方法。
  40. 【請求項40】作用物質が、DNA鎖の二本鎖の切断を誘発することを特徴と
    する請求項39記載の方法。
  41. 【請求項41】作用物質が、シスプラチン、マイトマイシンC、5−フルオロ
    −ウラシル、カルムスチン、イオン化照射およびブレオマイシンから成る群から
    選択されることを特徴とする請求項40記載の方法。
  42. 【請求項42】上記作用物質ががん細胞まで運ばれるために輸送作用物質と結
    合していることを特徴とする請求項41記載の方法。
  43. 【請求項43】輸送作用物質が、ミセル、小のう、リポソームおよびモノクロ
    ナール抗体から成る群から選択される事を特徴とする請求項42記載の方法。
  44. 【請求項44】次の工程を含むことを特徴とする患者のがん診断およびがん進
    展の監視のための方法。 (i)上記患者のエンド−エクソヌクレアーゼ濃度を測定する;および (ii)濃度が所定の平均値を超えるかどうかを決定する、 ここで上記濃度が上記所定の平均値を超えれば、がん存在の陽性指標となる。
  45. 【請求項45】上記患者のエンド−エクソヌクレアーゼ濃度を測定する工程が
    次のサブ工程から成ることを特徴とする請求項44記載の方法。 (i)上記患者からのサンプルを採取する; および (ii)上記サンプル中のエンド−エクソヌクレアーゼ濃度を測定する。
  46. 【請求項46】次の工程を含むことを特徴とする患者のがん診断およびその進
    展を監視する方法。 (i)患者からサンプルを採取する;および (ii)上記サンプル中のエンド−エクソヌクレアーゼの検出。
  47. 【請求項47】エンド−エクソヌクレアーゼが診断撮像により検出されること
    を特徴とする請求項46記載の方法。
  48. 【請求項48】上記サンプル中のエンド−エクソヌクレアーゼの検出が次のサ
    ブ工程により行われることを特徴とする請求項46記載の方法。 (i)ニトロセルロース膜上にサンプルをスポットする; (ii)エンド−エクソヌクレアーゼに対する抗体を産生させる; (iii)上記抗体を上記サンプルに反応させる; (iv)上記第一抗体と結合する、西洋わさびのペルオキシダーゼと結合体を形
    成する第二抗体を供給する; (v)第一抗体と結合して4−クロロ−1−ナフトール液の存在下で青色を呈
    する第二抗体をサンプルと反応させる。
  49. 【請求項49】患者のがん細胞の増殖または腫瘍の増殖を阻害するためのペン
    タミジンの使用。
  50. 【請求項50】DNA鎖の切断を誘発する作用物質とペンタミジンとの組み合
    わせの、患者のがん細胞の増殖または腫瘍の増殖を阻害するための使用。
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