JP2003514310A - 消去および/またはポインティング機能をもつ筆記および描画をディジタル化するための装置 - Google Patents

消去および/またはポインティング機能をもつ筆記および描画をディジタル化するための装置

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JP2003514310A
JP2003514310A JP2001536990A JP2001536990A JP2003514310A JP 2003514310 A JP2003514310 A JP 2003514310A JP 2001536990 A JP2001536990 A JP 2001536990A JP 2001536990 A JP2001536990 A JP 2001536990A JP 2003514310 A JP2003514310 A JP 2003514310A
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ショレフ、モーデハイ
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Abstract

(57)【要約】 直線と既知の位置および配向にある面(23)との間の1つまたは複数の交差ポイントの、グラフィカル表現を獲得するための方法およびシステム。所望の空間配向にある整列した2つ以上の送信ポイント(12)からの送信が、受信機のセット(18)中で受信される。送信ポイント(12)は直線にほぼ沿って位置し、各送信ポイント(12)は、隣接するポイント(12)から第1の固定距離だけ離れている。少なくとも2つの送信ポイント(12)から送信される信号を受信機のセット(18)中で受信し、受信した信号を処理することにより、少なくとも2つの送信ポイント(12)の空間座標が決定される。送信ポイント(12)と同一直線上にあり、少なくとも1つの送信ポイント(12)から第2の固定距離だけ離れている、少なくとも1つの固有ポイント(24)が決定される。この固有ポイント(24)の空間座標が、少なくとも2つの送信ポイント(12)の空間座標と第2の固定距離を用いて計算され、面(23)の空間表現が決定および/または計算される。直線と面(23)が交差するときは、交差ポイントの空間座標が計算される。交差ポイントと固有ポイント(24)との一致を示す第1のグラフィカル表現、および一致がないことを示す第2の異なるグラフィカル表現が、面(23)のグラフィカル表現上に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、筆記および描画のディジタル化の分野に関する。より詳細には、本
発明は、選択されたポイントのトレースおよび/または動きを、細長いデバイス
、例えば筆記/描画器具の先端と土台との間の相対的な変位に従ってコンピュー
タ処理によって表したものを、デバイスに沿って整列した2つ以上のポイントか
ら送信される信号を受け取って先端の空間位置を計算することによって獲得する
ための方法および装置に関する。
【0002】 (発明の背景) 手書きの筆記および/または描画など手作業のトレースをコンピュータ処理に
よってグラフィカル表現にすることは、アーティストおよびデザイナーによって
広く用いられている。フリーハンドで描かれた線および形を正確に再現すること
は、デザイナーに多くの機能をもたらす。デザイナーは、元のトレースを記憶す
ることができ、さらに、ソフトウェアを使用して、描いた線を処理することもで
きる。例えば、元のトレースを白黒で手書きスケッチし、後でデザイナーまたは
別の人がそれを色付けまたは修正して、最終的なデザインを得ることができる。
多くの適用例で、このようなコンピュータ処理による再現は、元のデザインを取
り込めるように十分に正確であるべきである。加えて、デザイナーは従来型の用
具でトレースを描くのに慣れていることが多く、したがって、その先端の動きに
よって作り出されるトレースを正確にシミュレートすることが、非常に望まれて
いる。他の適用例では、描いたトレースに修正を加えるフレキシビリティをより
多くデザイナーにもたらす消去機能も必要とされている。
【0003】 広く使用されている2次元入力デバイスのタイプは、ワークステーションに接
続された「マウス」である。マウスは、普通はケーブルを介して直接コンピュー
タに接続されるが、無線データ接続が使用される場合もある。通常のマウスは、
底部に丸いボールを備えており、このボールは、コンピュータの近くの卓上また
はパッドに沿って転がすように設計されている。マウスが動かされると、マウス
は、コンピュータのモニタ上のカーソルを同方向に動かす信号をコンピュータに
提供する。しかし、このタイプのマウスは、絶対位置ではなく相対的な動きに関
連するデータしか提供せず、したがって連続的に位置変化情報を提供する。さら
に、通常のマウスの底面の形状は平らで比較的大きく、そのためフリーハンドの
筆記には使用しにくい。
【0004】 別の広く使用されている入力デバイスのタイプは、スタイラス形状のペン(ま
たは同様のもの)およびタブレット・デバイスである。タブレットは、ディジタ
ル化手段(光学手段、磁気誘導手段、グリッドなど)がその上に備わったもので
あり、コンピュータに接続され、さらに、タブレットの筆記面に取り付けた紙を
備えることもできる。ユーザは、ペンを自由に動かし、ペンがタブレットに接し
ているときはコンピュータに入力を提供する。しかし、スタイラス形状のペン(
または同様のもの)とタブレットの組合せによってコンピュータに提供される絶
対的な2次元位置は、タブレットの空間に限定される。
【0005】 別の入力デバイスのタイプは、3次元入力デバイスである。Gilchris
tに発行された米国特許第5144594号には、2次元(X−Y)面上で指示
を制御する音響マウス・システムが記載されている。これは、平面にある3つの
音響受信機のための土台と、音響送信機を内部に有するペン状デバイスとを備え
る。送信機からの信号に応答して、ペン状デバイスの3次元(X−Y−Z)位置
が受信機によって決定される。X−Y位置を利用して、コンピュータのモニタ上
のカーソルの位置を突き止め、Z方向の位置を利用して、モニタ上の様々なウィ
ンドウの表示を制御するなど、表示を変更する。
【0006】 Schierに発行された米国特許第5012049号には、2次元および3
次元の位置情報を提供する実施形態を有する位置決定装置が記載されている。こ
の装置は、ペンのサイズの可動送信デバイスと複数の受信機とを備え、送信はレ
ーザ光線のパルスによるものである。2次元位置を決定する場合は、装置は一列
に配置された3つの受信機を有し、送信デバイスは1つまたは2つの送信機を有
する。3次元(3D)位置を決定する場合は、装置は2つの送信機と4つの受信
機を有し、受信機のうちの3つは同一平面上にあり、第4の受信機は他の3つと
同一平面上にはない関係にある。しかし、この装置は、受信機によって画定され
る空間内の位置を測定することしかできない。
【0007】 位置決定装置はまた、位置測定装置としても利用される。内山他に発行された
米国特許第3924450号には、モデルの座標を測定するための装置が記載さ
れている。これは、モデル上のどこかに位置する超音速送信機と、空間中に位置
する3つの受信機とを備える。送信された信号が分析されると、信号はモデル上
の送信機の位置を提供する。一実施形態では、2つの送信機がポインティング・
デバイス上に配置される。送信機の位置に対して、デバイスのポイントの初期位
置がわかる。したがって、ポイントの位置は各送信機の位置から決定される。し
かし、このデバイスは、筆記および/または描画の機能を提供しない。
【0008】 Baronに発行された米国特許第5517579号には、筆跡を感知するた
めの異なる2つの感知技術を採用した入力装置と、入力装置の出力を受け取って
、手書きで表された記号の出力認識を提供する記号識別装置とを備える手書き認
識装置が開示されている。しかし、開示の装置は、手書きで生成されたトレース
をディジタル化するのではなく、所定の記号に変換する。さらに、この装置はど
んな消去機能も有しない。
【0009】 DeBuisser他に発行された米国特許第5717168号には、装置に
取り付けられており装置の先端でほぼ整列している2つの超音波送信機を使用し
て、グラフィカル情報を取り込んで処理する装置が開示されている。3つ以上の
受信機を使用して、装置から送信される超音波パルスと、トレースが描かれる土
台上に位置する追加の送信機から送信される超音波パルスを受け取り、これらの
パルスから土台上の先端の位置を評価する。しかし、この装置の先端は、土台の
面上に筆記するのに使用することはできず、したがって描かれたトレースはシミ
ュレーション後にしか見えない。加えて、この装置では消去機能は提供されず、
ソフトウェアでしか行うことができない。
【0010】 ポインタの3D座標を計算する音波ディジタイザ(米国メリーランド州コロン
ビアのGTCO Calcomp Inc.により製造されている)が開示され
ている。このディジタイザは3Dデータを収集し、3Dデータは処理されて集め
られ、仮想プラントが構築される。しかし、このデバイスもやはり、筆記および
/または描画機能を提供せず、マウスとして使用することはできない。
【0011】 前記の方法はすべて、細長い筆記/描画器具の先端と土台との間の相対的な動
きに従って可視トレースをコンピュータ処理によって正確なグラフィカル表現に
したものを、消去機能と共に得る問題に対して、満足できる解決法を提供してい
ない。
【0012】 本発明の主要な目的は、細長いデバイス上にあるポイントの正確な空間位置を
、コンピューティング手段と協同して決定することを可能にする装置を提供する
ことである。
【0013】 本発明の目的は、従来技術の欠点を克服する、現実のトレースの正確なコンピ
ュータ処理グラフィカル表現を獲得するための装置を提供することである。
【0014】 本発明の別の目的は、フリーハンドで容易に使用できる、現実のトレースの正
確なコンピュータ処理グラフィカル表現を獲得するための装置を提供することで
ある。
【0015】 本発明の別の目的は、消去機能も提供する、現実のトレースの正確なコンピュ
ータ処理グラフィカル表現を獲得するための装置を提供することである。
【0016】 本発明の別の目的は、現実のトレースの固有属性を提供する、現実のトレース
の正確なコンピュータ処理グラフィカル表現を獲得するための装置を提供するこ
とである。
【0017】 本発明の別の目的は、トレースが上に描かれる土台を任意の空間位置にするこ
とができる、現実のトレースの正確なコンピュータ処理グラフィカル表現を獲得
するための装置を提供することである。
【0018】 本発明の別の目的は、トレースが上に描かれる土台を凸状または凹状にするこ
とができる、現実のトレースの正確なコンピュータ処理3次元グラフィカル表現
を獲得するための装置を提供することである。
【0019】 本発明の他の目的および利点は、記述を進めるにつれて明らかになるであろう
【0020】 (発明の概要) 本発明は、ポイントの空間上および/または平面上の位置を決定する方法を対
象とする。位置を決定することが望まれるポイントを通る直線にほぼ沿って、2
つ以上の送信機を配置する。この位置は、2つ以上の送信機の位置、これらの間
の距離、およびポイントと送信機のうちの1つとの間の距離を用いて計算する。
ポイントの空間上および/または平面上の位置を決定する方法は、位置を決定す
ることが望まれるポイントを通る直線にほぼ沿って2つ以上の送信機を配置する
ことと、この位置を、2つ以上の送信機の位置、これらの間の距離、およびポイ
ントと送信機のうちの1つとの間の距離を用いて計算することを含む。直線と既
知の位置および配向にある面との間の1つまたは複数の交差ポイントの、グラフ
ィカル表現が獲得される。所望の空間配向にある整列した2つ以上の送信ポイン
トからの送信を受信するが、各送信ポイントは、隣接するポイントから第1の固
定距離だけ離れている。送信ポイントは、直線にほぼ沿って位置する。少なくと
も2つの送信ポイントから送信される信号を受信機のセット中で受信することに
より、少なくとも2つの送信ポイントの空間座標を決定し、次いで信号を処理す
る。送信ポイントと同一直線上にあり、少なくとも1つの送信ポイントから第2
の固定距離だけ離れている、少なくとも1つの固有ポイントを決定する。少なく
とも2つの送信ポイントの空間座標と第2の固定距離を用いて、固有ポイントの
空間座標を計算する。面の空間表現を決定および/または計算する。直線と面が
交差するときは、交差ポイントの空間座標を計算する。交差ポイントと固有ポイ
ントとの一致を示す第1のグラフィカル表現、および一致がないことを示す第2
の異なるグラフィカル表現を、面のグラフィカル表現上に表示する。
【0021】 固有ポイントは、細長い器具の先端の位置を表すことができ、この細長い器具
の縦軸は、計算される直線とほぼ一致する。交差ポイントと固有ポイントの間に
一致があるときは、先端を利用して、面上での先端と面との間の相対的な動きに
従ってグラフィカル表現によって表示装置上および/またはデータ記憶手段中に
再現されるトレースを筆記/描画することにより、この器具を用具として使用す
ることが好ましい。交差ポイントと固有ポイントとの間に一致があるときは、先
端を利用して、グラフィカル表現によって表示装置上および/またはデータ記憶
手段中に再現される描画トレースの一部を、先端と面との間の相対的な動きに従
ってグラフィカル表現から対応する部分を除去することで面上から消去すること
により、この器具を用具として使用する。用具の一方の端の筆記/描画用先端と
、用具の反対側の端の消去用先端の組合せを利用することにより、この器具を用
具として使用することが好ましい。交差ポイントと固有ポイントとの間に一致が
ないときは、近位の先端を利用して、面上で交差ポイントの方を指し、交差ポイ
ントを対応するグラフィカル表現によって面の表示上に再現することにより、こ
の器具をポインタとして使用する。ポイントしている間、近位の先端から交差ポ
イントの方に光線が向けられる。
【0022】 本発明の好ましい一実施形態によれば、各送信ポイントは、送信機またはアン
テナを含み、遠位の送信機からこの送信機またはアンテナに電力が切り換わる。
送信される信号はRF信号、IR信号、または超音波信号とすることができる。
面は、以下のステップを実施することにより、得られる表現に影響を与えること
なく、動かすことおよび/またはその配向を変えることができるのが好ましい。 a)面上にあり所望の空間配向にある2つ以上の送信ポイントから送信を受け
取る。 b)任意の位置および空間配向にある面上で各ポイントの空間座標を計算する
。 c)計算された交差ポイントの座標に、面の相対的な動きおよび/または相対
的な配向変化によって生じた望ましくない変化があれば、それに関する情報を得
る。 d)グラフィカル表現を表示する前に望ましくない変化を補償する。
【0023】 この用具の筆記/描画動作と消去動作との区別は、筆記/描画用先端に最も近
い近位の送信ポイントに固有のコードを割り当て、消去用先端に最も近い遠位の
送信ポイントに固有のコードを割り当てることによって得られる。近位および遠
位の送信ポイントからのコードを受信し、それらの空間座標を計算する。この用
具は、近位の送信ポイントに近い方の先端が面と一致するときはその筆記/描画
モードで操作され、遠位の送信ポイントに近い方の先端が面と一致するときはそ
の消去モードで操作される。
【0024】 表示される交差ポイントのグラフィカル表現が、表示される物体の別のグラフ
ィカル表現と一致するように、近位の先端または遠位の先端を使用して面の方を
ポイントすることが好ましい。近位の先端または遠位の先端を交差ポイントに向
け続ける間、1つまたは複数の送信ポイントから所定の固有信号が発信され、固
有信号は受信機セット中で受信され、これに応答して、表示された物体が選択さ
れる。選択された物体のグラフィカル表現は、交差ポイントを変更することによ
って操作することができる。操作には、マウス操作および/または選択された物
体にリンクされたプログラムの実行が含まれる。
【0025】 交差ポイントの空間座標は、面上の選択された送信ポイントから面上の別の送
信ポイントまで延びる第1ベクトルと、面上の選択された送信ポイントから交差
ポイントまで延びる第2ベクトルとの、クロス乗積を計算することによって得ら
れる。交差ポイントの空間座標は、以下のステップを実施することによって得ら
れる。 a)第1の選択された2次元平面上の第1および第2の固定距離の射影を計算
し、第1の選択された平面の次元の一方に対応する座標を得る。 b)第2の選択された2次元平面上の第1および第2の固定距離の射影を計算
し、第2の選択された平面の次元に対応する残りの2つの座標を得る。
【0026】 受信機のセットによって受信されたデータはまた、ファクス機、コンピュータ
、セルラー・ホンなど、データ・リンクを介して受信機セットにリンクされたリ
モート・ステーションで処理および/または表示することもできる。データは、
データ・リンクを通し、電話回線および/またはセルラー・ホン・システム、あ
るいはEメール・システムを介して転送することができる。
【0027】 以下のステップを実施することにより、筆記/描画用具を操作する特定ユーザ
の筆跡を特徴付けることができるのが好ましい。 a)先端を、計算された直線と一致する軸に沿って動かせるようにし、それに
より、先端の変位が特定ユーザによって描画面に加えられる力に対応するように
する。 b)描画面上での筆記/描画の間、固有ポイントの座標をリアルタイムで計算
する。 c)特定ユーザが筆記/描画する間に、特定ユーザによって加えられる力、お
よび/または用具と描画面との間に形成される角度に関する情報を収集すること
により、特定ユーザを特徴付ける。
【0028】 その他の特徴付けは、特定ユーザが筆記/描画する間に用具の運動学的属性に
関する情報を収集することによって行う。面はさらに、グラフィカル表現の精度
を高めるために、既知の座標の較正ポイントを備えることもできる。
【0029】 整列した送信ポイントのうち少なくとも1つは、整列しない少なくとも2つの
送信ポイントで表される仮想ポイントとすることもできる。仮想ポイントの空間
座標は、少なくとも2つの送信ポイントから送信される信号を受信機のセットに
よって受信し、この信号を処理することによって計算される。
【0030】 本発明はまた、ポイントの空間上および/または平面上の位置を決定するため
の装置であって、位置を決定することが望まれるポイントを通る直線にほぼ沿っ
て配置された2つ以上の送信機を備える装置も対象とし、ポイントは先端を規定
する。このシステムはさらに、送信機から送信される信号を受信するための受信
機と、それらの信号から先端の位置を計算するための計算装置も備える。
【0031】 本発明はまた、直線と既知の位置および配向にある面との間の1つまたは複数
の交差ポイントのグラフィカル表現を獲得するためのシステムも対象とする。こ
のシステムは以下のものを備える。 a)所望の空間配向にある整列した2つ以上の送信ポイントであって、それぞ
れが、隣接するポイントから、送信ポイントを通る直線にほぼ沿った第1の固定
距離だけ離れている送信ポイント。 b)少なくとも2つの送信ポイントから送信される信号を受信するための受信
機のセット。 c)信号を処理し、少なくとも2つの送信ポイントの空間座標を決定する手段
。 d)送信ポイントと同一直線上にあり、少なくとも1つの送信ポイントから第
2の固定距離だけ離れている少なくとも1つの固有ポイントを決定する手段。 e)少なくとも2つの送信ポイントの空間座標と第2の固定距離とを用いて固
有ポイントの空間座標を計算する手段。 f)面の空間表現を決定および/または計算する手段。 g)交差ポイントの空間座標を計算する手段。 h)面のグラフィカル表現、交差ポイントと固有ポイントとの一致を示す第1
のグラフィカル表現、および一致しないことを示す第2の異なるグラフィカル表
現を表示する手段。
【0032】 本発明の上記および他の特性および利点は、添付の図面を参照しながら、後続
の例示的かつ非限定的な本発明の好ましい実施形態の詳細な説明を読めば、より
よく理解されるであろう。
【0033】 (好ましい実施形態の詳細な説明) 図1A〜1Dに、本発明の好ましい一実施形態による、筆記および描画をディ
ジタル化するためのシステムを概略的に示す。システム1000は、少なくとも
2つの送信機12が取り付けられた細長い筆記用具10を含む。2つの送信機1
2は、細長い用具10の中心線(軸)に沿って位置し、用具10の筆記用先端と
ほぼ整列している。送信機12から送信信号を受信して送信機12の絶対位置を
決定する位置決定システム14と、位置情報を処理するための、コンピュータ(
図示のようなもの、または処理能力を有するPalmセルラー・ホン)や集積回
路チップなどのデータ・プロセッサ16も含む。
【0034】 位置決定システム14は、通常、少なくとも3つの受信機18と、送信機12
から受信した信号の到着時を2つの送信機12の3次元位置座標(X1,Y1,
Z1)および(X2,Y2,Z2)に変換する信号プロセッサを備える。プロセ
ッサ16は、ケーブルでコンピュータ16に接続され、ケーブルを通して位置座
標が転送される。別法として、収集されたデータは、無線周波数(RF)や赤外
線(IR)データ搬送信号など、無線伝送を用いて送信することもできる。プロ
セッサ16は、コンピュータ中にあるまたはセルラー・ホンに統合されたプリン
ト回路板など、いくつかの形で実装することができる。
【0035】 ここで図1Bを見ると、3つの受信機18が、筐体15と、直角に交わる2本
の接続線17および19とで形成される構造の上にある。18aおよび18bの
符号が付いた2つの受信機が、それぞれ接続線17および19の端にある。18
cの符号が付いた第3の受信機は、筐体15上の、接続線17と19が交差する
位置にある。後でより詳細に述べるが、接続線17上には較正受信機18sもあ
る。送信機12、受信機18、および信号プロセッサ20を備える、適したタイ
プの位置決定システム14の一つは、VS−110PROまたはVS100シス
テムであり、共にイスラエルのVSCOPEによって製造されている。RF信号
を採用した別の例示的なシステムは、米国のLorens Livermo N
ational Laboratoriesによって製造されているマイクロパ
ワー・インパルス・レーダー・システム(飛行時間バージョン)である。
【0036】 本発明の好ましい一実施形態によれば、ユーザが、筆記面23に取り付けられ
た1枚の紙22などの筆記媒体上で筆記し、各送信機12が継続的に信号を送信
する。コンピュータ(または適した別のデータ・プロセッサ)16は、送信機の
座標を、筆記用具10の筆記用先端24に対する位置座標に変換する。位置座標
の集合は、図1Aに示すユーザの「描画」26を形成する。さらに、筆記用具1
0は筆記媒体22上に書くので、ユーザは描画26の「ハードコピー」を有する
。例えば、ユーザが自分の署名のディジタル・バージョンを記憶したい場合、ユ
ーザは単に、通常するのと同様に筆記用具10で筆記媒体22上に署名をする。
ユーザが書いている間、システム14は、筆記用先端24の位置、ならびに用具
10の傾斜およびその運動学的パラメータを計算し、これらをユーザの署名とし
て記憶する。したがって、ユーザの署名または任意のグラフィカル・ワークをデ
ィジタル化するには、ユーザは単に紙22の上に筆記するだけである。ユーザは
、自分のディジタル署名を作成するために、従来技術のシステムでするようにコ
ンピュータの表示装置を見る必要はない。したがって本発明は、書かれたグラフ
ィックスをディジタル方式で記憶する能力を有する筆記用具である。筆記面23
はさらに、2つ(またはそれ以上)の送信機18dおよび18eも備えることが
でき、これらはそれぞれ、図1Bに示すように筆記面23の末端ポイントLおよ
びRに位置する。これにより、描画中に筆記面23の位置および/または配向を
変更することが可能になる。例えばユーザは、筆記面23がテーブル上に置かれ
ているときに描画を開始し、次いで、部屋の中を歩くことと描画を継続すること
を同時に行うことができる。システム14は、用具10の送信機だけでなく送信
機18dおよび18eからも送信される信号を受信し、描画中の用具10と筆記
面23との間の相対的な動きを継続的に計算する。
【0037】 図1Cに、一連の受信機18a〜18sを含む筐体15が筆記面23に固定さ
れている構造を示す(この例では、受信機18a〜18sはRF受信機であり、
受信機18sは発信されるRF信号のタイミングを計算するのに必要な同期をと
るために使用される。超音波送信が採用される場合は、IR信号を発信するLE
Dを使用して同期をとることができる)。この構造を用いると、筆記面23上の
ポイントLおよびRから送信する必要がなくなる。一連の受信機18a〜18s
は、図1Dに示すようにコンピュータ16の表示装置に固定することもできる。
この場合、筐体15はコンピュータ内のプリント回路板(PCB)として実装す
ることができる。
【0038】 本発明の好ましい一実施形態によれば、このシステムは、紙に描かれたトレー
ス26の位置座標だけを記憶する。ユーザが筆記用具10を筆記面23から持ち
上げたときは、システムは位置座標の記憶を停止する。システムは、筆記用先端
24の3次元位置と、筆記面23の平面の位置および配向とを知ることにより、
筆記用具10が持ち上げられたことを決定する(この場合、送信機12aと12
bは両方ともアクティブである)。あるいは、筆記用先端24と面23の間に接
触がないときは、一方の送信機だけをアクティブにしておくこともできる。ユー
ザが描画を開始すると、加えられた圧力が第2の送信機も作動させ、これにより
接触があることが示され、システム14がそれに応じて先端位置を計算するよう
に駆動される。送信機12および受信機18は、適した任意の波長の超音波、超
音速、光、またはRFのデータ搬送信号を使用するなど、適した任意の方式で通
信することができる。
【0039】 筆記面23が静的(位置が固定されている)であり、平面が受信機のセット1
8a〜18sの垂直面または水平面と平行である場合は、筆記面23上に送信機
は必要ない。別法として、筆記面23上で2つの基準ポイントを決定することも
できる。これらの基準ポイントは、描かれた任意のポイントを、または先端24
と筆記面23の間に接触がないとき(すなわちポインティング・モード中)は筆
記用具10の先端が向けられる筆記面23上の任意のポイントを、(この2つの
基準ポイントの既知の位置に基づいて計算することによって)表示画面にマッピ
ングするのに十分なものである。これらのポイントはまた、筆記面23の実際の
限界、ならびに一連の受信機に対する相対的な配向を決定するのにも使用される
【0040】 図1E〜1Jに、本発明の好ましい一実施形態による、移動式筆記面と対話関
係にある筆記用具によって提供されるデータの変換を概略的に示す。筆記面23
は、2つの送信ポイントLおよびRを含み、これらは、同じ受信機セット18a
〜18s(筆記用具からの送信を受信する)によって受信される。ポイントLお
よびRにある送信機は、筆記面23の移動に関するデータを受信機のセットに提
供する。このデータはさらに処理され、筆記面23の移動(受信機のセットに対
して相対的な移動)の指示を提供する。これによりユーザは、描画前または描画
中に筆記面23を任意のポイントに移動させることができる。例えばユーザは、
テーブルの近くに座って描画を開始し、次いで、描きながらテーブル上で筆記面
を移動させることができる。筆記面23が受信機のセット18a〜18sのX−
Y平面と一致するかまたは平行である場合(図1Aに示すような場合)は、以下
のように図1E中のベクトルVLRとVPの間の角度αを計算することにより、筆
記面23の配向をX,Y,Z空間座標系に対して相対的に計算しながら、X,Y
,Z空間座標系におけるポイントPをディジタル化トレースにマッピング変換す
る。
【数1】 上式で、
【数2】
【数3】
【0041】 表示画面上のディジタル化トレースへのマッピングは、この例ではポイントL S からポイントPSへと行われる。ポイントPSの座標(XS,YS)は、以下の感
度係数KPを使用して計算される。
【数4】 S=KP・|VP|・cosα [式5] および YS=KP・|VP|・sinα [式6] 上式で、VSは、ベクトルVLRの、表示画面へのマッピングである。VSは、表
示画面の長さを表し、表示の2つの極限に先端を配置することによって測定する
こともでき、ハードウェアによって決定することもできる。係数KPは、ディジ
タル化システムの感度を表す。KP=1は、筆記面23上の筆記用具10の変位
が、表示画面上に再構築される先端位置の変位に、同一の変位として変換される
ことを示す。KP<1の場合は、このディジタル化システムは感度がより低い(
すなわち、筆記面23上の筆記用具10の変位が、表示画面上に再構築される先
端位置の変位に、より小さい変位として変換される)。同様に、KP>1の場合
は、このディジタル化システムは感度がより強い(すなわち、筆記面23上の筆
記用具10の変位が、表示画面上に再構築される先端位置の変位に、より大きい
変位として変換される)。
【0042】 図1Fに、筆記面23が受信機のセット18a〜18sで規定される平面と一
致しない状況を示す。筆記用具10が描画モードで操作される間、ポイントPは
、先端24が筆記面23と接触するポイントを表し、先端24の座標を計算する
ことによって規定される。この場合、ベクトルVPは、ポイントPおよび送信ポ
イントLの(既知の)座標を用いて計算される。ベクトルVLRは、送信ポイント
LおよびRの(既知の)座標を用いて計算される。ベクトル間の角度αは、以下
のように計算される。
【数5】 上式で、
【数6】
【数7】
【0043】 長さ|VP|が得られた後、ポイントPが、表示画面上の対応するポイントに
マッピングされる。したがってユーザは、任意の平面と一致し2つの送信ポイン
トLおよびRを含む筆記面23上に、筆記面23が3D空間で移動しているとき
でも、トレースを描くことができる。
【0044】 筆記用具10の先端24が筆記面23と接触していないとき、ポイントPは、
筆記用具の、筆記面23に近い方の(既知の)送信ポイントを表し(すなわちポ
イントPは筆記面23上になく、筆記用具はポインタとして機能する)、ポイン
トPの座標を用いて計算されるベクトルVPは、筆記面23の平面と一致しない
。ベクトルVPの長さ、ならびにベクトルVP1〜VPnとVRLとの間の角度αは、
筆記用具10を筆記面23の方に垂直に動かす間に変動(減少)する。したがっ
て、図1F〜1Hに示すように、表示画面上の変換されたポイントの位置は変動
する。本発明の好ましい一実施形態によれば、筆記面23が受信機のセットに対
して固定されている場合、先端24を筆記面23に少なくとも1回付けることに
よって筆記面23上に較正ポイントPが得られる。筆記面23の平面は、ベクト
ルVRLとVLCを掛けることによって規定することができる(VLCは送信ポイント
Lと較正ポイントCとの間に規定されるベクトル)。したがって、図1Iに示す
ように、筆記用具10が(ポインタとして動作中に)ポイントする筆記面23上
の任意のポイントの変換は、既知の送信ポイントを通る線であって、受信機のセ
ットによって規定される平面に水平な平面に対して垂直な線に沿って、あるいは
筆記面23に対して垂直な線に沿って得ることができる。用具がポインタとして
操作されているときに、2つの送信機12aおよび12bが筆記用具の中心軸に
沿ってそれぞれポイントP1およびP2で継続的に操作される場合、表示画面上の
「ポインタ」の位置は、図1Jに示すように、ポイントP1とP2の間を結ぶ線の
式を計算し、筆記面で規定される平面の式を計算し、最後にこれらの交差ポイン
トを計算することによって得ることができる。
【0045】 図1Kに、本発明の好ましい一実施形態による、3つの送信ポイントを有する
移動式筆記面を概略的に示す。筆記用具10と筆記面23の間の相対位置の計算
は、ベクトルVPとVRLの間の3D表現を別にすれば、2つの送信ポイントを有
する移動式筆記面の場合(図1E)の計算と同様である。したがって、筆記面2
3上のポイントP(XP,YP,ZP)は、以下のように表示画面の平面上のポイ
ントPS(XS,YS)にマッピングされる。
【数8】 上式で、
【数9】
【数10】
【数11】 S=KP・|VP|・cosα [式13] および YS=KP・|VP|・sinα [式14]
【0046】 図1Lは、本発明の好ましい一実施形態による、スイッチを有しない筆記用具
の筆記モードとポインティング・モードの間の識別動作についてのフローチャー
トである。このような用具は、例えば、3つの送信機が配置された本物の鉛筆と
することができる。電力を節約するために、第1ステップ100kで、システム
は送信機から受信される信号があるかどうかチェックする。ない場合は、次のス
テップ100lで、送信機からの信号のない時間経過を蓄積する。次のステップ
100mで、システムは、蓄積された時間が所定の限度を超えたかどうかチェッ
クする。まだ超えていない場合は、送信を待機し続ける。超えた場合は、最終ス
テップでシステムへの電力供給がオフになる。
【0047】 送信された信号が受信された場合は、次のステップ100aで、筆記用具10
に沿った送信ポイントの3D座標を得る。次のステップ100bで、これらの3
D座標を用いて筆記用先端24の位置を計算する。次のステップ100cで、デ
ィジタル化システムは、先端24が筆記面23の上にある(筆記面23をZ軸に
沿って上に仮想的に動かすことによって規定される「ボックス」の限界内にとど
まる)かどうかチェックする。当然ユーザは、筆記面23の両側で、トレースを
描くこと、および/またはポイントすることができる(一連の受信機が筆記用具
10の配向を検出する)。筆記面23の上にない場合(すなわち筆記用具が筆記
面23から相対的に離れている場合)は、次のステップ100dで、表示画面上
にポインタは表示されない。筆記面23の上にある場合は、次のステップ100
eで、ディジタル化システムは、計算された先端24の座標が筆記面23と一致
する(すなわち先端24が筆記面に「接触」している)かどうかチェックする。
一致しない場合は、次のステップ100fで、ポインタが表示画面上に表示され
る。一致する場合は、次のステップ100gで、ディジタル化システムは、筆記
用具10が所定の「通常」筆記角度よりも小さい角度で筆記面23に対して相対
的に傾斜しているかどうかチェックする。角度がより大きい場合は、次のステッ
プ100hで、ディジタル化されたトレースが表示画面上に表示される。角度が
より小さい場合は、次のステップ100iで、筆記用具10はポインティング・
デバイスとして動作し、対応するポインタが表示画面上に表示される。次のステ
ップ100jで、ディジタル化システムは、筆記用具の送信機からの、マウス「
クリック」動作をシミュレートする単一または二重の射出を探す。
【0048】 本発明の好ましい一実施形態によれば、ディジタル化システムを使用して、3
D描画されたトレースの位置座標を再構築および/または記憶する。適用例によ
っては、描画面は平らでない(すなわち凸面または凹面、あるいはその組合せ)
ことがあり、したがって、描画中に筆記用先端24が3次元で動くことがある(
消去中にも同じことが起こる)。筆記用先端24の3D座標は、収集された3D
データを総計して記憶することによって継続的に計算されるので、ディジタル化
システムは、筆記面の形状をシミュレートして、3D再構築トレースを表示画面
上に表示することができる。3D再構築トレースの精度は、描画中にさらに3D
データが収集されるのに伴って継続的に高まる。
【0049】 図2に、本発明の一実施形態による、図1Aの筆記用具の構造を概略的に示す
。筆記用具10は、通常の筆記用具の形状を一般に有する本体30と、用具10
の中心軸に沿って整列しており先端24と一致する少なくとも2つの送信機12
と、送信機12に電力を供給して送信機12を制御するための回路32と、オプ
ションの少なくとも1つのインジケータ・ボタン(図には1つ示す)34と、取
外し可能筆記ヘッド36を備える。望むなら、筆記用具10は、描画26の一部
または全部を消去するためのイレーザ38を備えることもできる。オプションの
インジケータ・ボタン34は、単一の送信機12からの送信を制御する。通常、
ボタン34が押されたとき、選択された送信機からの送信が可能になる。ボタン
34は、先端と筆記面との間に接触がないとき(例えばポインティング・モード
)でも両方の送信機をアクティブにできるように、感圧性スイッチに並列に接続
することもできる。ボタン34が押されない場合は、その送信機からの送信はデ
ィセーブルになる。本発明の好ましい一実施形態によれば、筆記ヘッド36は、
鉛筆として機能するグラファイト筆記用先端、またはペンとして機能するインク
筆記用先端を備える。筆記ヘッド36は通常、ねじ接続やスナップ接続など、適
した任意の接続を用いて本体30に接続される。筆記用具が筆記/描画位置にあ
るとき(すなわち筆記用先端24が筆記面23の方を指しているとき)、先端が
筆記面23と接触した瞬間に感圧性スイッチが作動する。機械的圧力は、ユーザ
がトレースを描きたいと思っていることを示す指示を提供し、両方の送信機12
に、筆記用先端24の位置を決定するのに必要なデータの送信および提供を行わ
せる。ユーザが描画状態を終了したいときは、先端を筆記面23から離すと、少
なくとも1つの送信機12からの送信が停止する。通常、ポインティング・モー
ドでは、(筆記面から)遠い方の送信機が非アクティブになり、用具10は、近
い方の送信機だけがアクティブである間、ポインティング器具として動作する。
【0050】 ユーザが用具10をイレーザとして操作したいとき(すなわち、消去動作をデ
ィジタル化し、それをディジタル化済み描画トレース上で実施したいとき)は、
ユーザは、用具10の配向を逆にして、今度はイレーザで筆記面23の方を指す
ようにし(すなわち、通常は筆記面23から遠い方にある送信機が、この場合は
近い方にくる)、ポインティング方向を切り換えるモード・セレクタ43(実際
には、用具のグリップを使用することによって実施されるもう1つのスイッチ)
を操作する。モード・セレクタは、筆記用先端の近くにある送信機からの送信を
終了し、消去用先端の近くにある送信機からの送信を開始する。ユーザが消去用
先端に(筆記面に対して)圧力を加えると、筆記用/描画用先端に近い他方の送
信機もまたアクティブになり、両方の送信機からの送信に従って筆記面上の消去
用先端の位置が計算される。筆記用具と描画面との間の角度によって、消去され
る領域の半径が決定される(これも両方の送信機がアクティブのときに計算する
ことができる)。最大消去領域は、角度が直角のときに得られる。筆記用具10
はさらに主電力スイッチ41も備えるが、これは、用具が使用されないときに各
送信機12への電源を接続または切断するのに使用する。
【0051】 図14Aに、本発明の好ましい一実施形態による、図2の筆記用具の筆記/ポ
インティング・モードを概略的に示す。筆記用先端が筆記面23の方を指してい
る限り、通常低い方(近い方)にある送信機だけが送信し、用具10は3Dカー
ソルとして機能して、筆記面23の上の筆記用先端24の位置をほぼシミュレー
トする。筆記用先端24の位置が筆記面23に近いほど、実際の先端位置がより
正確にシミュレートされる。ユーザがトレースの描画を開始するときは、ユーザ
は、筆記用チップ24を筆記面23に接触する状態にし、継続的な圧力を加える
。これにより、両方の送信機が同時に送信する。その結果、描かれるトレースが
正確にディジタル化され画面上に表示される。
【0052】 図14Bに、本発明の好ましい一実施形態による、図2の筆記用具の消去/ポ
インティング・モードを概略的に示す。イレーザ38が筆記面23の方を指して
いる限り、通常上の方(遠い方)にある送信機だけが送信し、用具10は3Dカ
ーソルとして機能して、筆記面23上のイレーザ38の位置をほぼシミュレート
する。消去用先端に近い方の送信機に送信を切り換えることは、モード・セレク
タ43によって手動で行うこともでき、重力に応答する切換えユニットによって
自動的に行うこともできる。筆記イレーザ38の位置が筆記面23に近いほど、
実際のイレーザ位置がより正確にシミュレートされる。ユーザが描画済みトレー
スの消去を開始するときは、ユーザは、イレーザ38を筆記面23に接触する状
態にし、継続的な圧力を加える。これにより、両方の送信機が同時に送信する。
その結果、描かれるトレースが正確にディジタル化されて画面上に表示される。
モード・セレクタ43は、筆記モードと消去モードの両方で、現在動作している
送信機の位置(上方または下方)を切り換える。通常、モード・セレクタ43を
押しているときは、消去用先端に近い方の送信機がアクティブになり、放したと
きは、筆記用先端に近い方の送信機に送信が切り換わる。
【0053】 本発明の好ましい一実施形態によれば、筆記用具10は、広く使用されている
「マウス」の動作をシミュレートする選択デバイスおよび/または実行デバイス
として操作される。ユーザは、筆記用先端24を筆記面23と接触する状態にし
、描かれた物体上を先端でポイントすることができる。次いでユーザは、筆記用
具10を筆記面23に1回押しつけてから放す(すなわちポイントしている物体
を「クリック」する)ことにより、物体を「選択」することができる。得られる
単一のパルスが、遠い方の送信機から受信機セットによって受信され、選択した
物体は筆記用具10で操作することができる。例えば、「選択した」物体は、ユ
ーザが表示画面上で「ドラッグ」することができる。さらに、物体は実行プログ
ラムと関連付けることもでき、ユーザは、先の図14Aに示すように筆記用具1
0を筆記面23に2回押しつけてから放す(すなわちポイントしている物体を「
ダブルクリック」する)ことによって、プログラムを作動させることができる。
両方の状況で、筆記用具は、筆記または描画をディセーブルするように制御され
る。先の図14Aに示すように、イレーザ38が筆記面23の近くにありモード
・セレクタ43が押されたときにも、同様の「クリック」および/または「ダブ
ルクリック」動作を得ることができる。望むときは、筆記用具10の消去用先端
の近くにある選択スイッチの状態を切り換えることにより、単一の送信機を選択
してアクティブにすることができる。これによりユーザは、図14Cに示すよう
に、筆記用先端または消去用先端の各配向で、筆記用具10をポインティング・
デバイスとして操作することができる。
【0054】 図3は、本発明の好ましい一実施形態による、筆記および描画をディジタル化
するためのシステムのブロック図である。各受信機18a〜18sは、12aお
よび12bの符号が付いた送信機の出力を受信し、出力を信号プロセッサ20に
提供する。信号プロセッサ20は、この信号から、送信機12aおよび12bの
3次元位置座標(Xa,Ya,Za)および(Xb,Yb,Zb)をそれぞれ決
定する。座標の値はデータ・プロセッサ16に提供される。データ・プロセッサ
16は、少なくとも先端24の位置状況を決定するための描画パラメータ決定機
構40と、先端の位置を計算する計算ユニット410と、筆記用先端24の望ま
しくない動き(「ノイズ」と見なされる)をフィルタリングして除去するための
、ローパス・フィルタなどオプションのフィルタ42とを備える。データ・プロ
セッサ16の出力は、さらに処理するために、表示画面44および/または記憶
デバイス46および/またはモデムなど、適した任意のデバイスに提供すること
ができる。グループ18a〜18sからの各受信機は、各送信機からの距離の対
<laa,lab>〜<lca,lcb>をそれぞれ特徴とする。
【0055】 図4A〜4Cに、本発明の好ましい一実施形態による、筆記用具の先端の3D
位置座標の計算を概略的に示す。描画パラメータ決定機構40は、どの送信機が
現在アクティブかを、またその現在位置をチェックし、受信機のセット18a〜
18sによって決定される座標の値(Xa,Ya,Za)および(Xb,Yb,
Zb)から、先端24の座標(Xc,Yc,Zc)を計算する。2つの送信機1
2aと12bの間の距離はLabであり、送信機12bと先端24(ポイントc
)の間の距離はLbcである。送信機12aと12bと先端24は同一線上にあ
り、通常は用具10の中心軸と一致する。描画パラメータ決定機構40はまず、
筆記用具10の中心軸とX−Z平面の間に形成される傾斜角αを決定する。これ
は以下の式1によって決定され、図4Bにこれを示す。 α=Sin-1[(Za−Zb)/Lab] [式15]
【0056】 この例では用具10が常に筆記面23の上にあると仮定すると、計算ユニット
410は、先端24の高さ座標Zc、X−Y平面上の距離Labの射影の長さL
β、およびX−Y平面上の距離Lbcの射影の長さL0を、以下のように(傾斜
角αを用いて)計算する。 Zc=Zb−Lbcsin(α) [式16] Lβ=Labcos(α) [式17] L0=Lbc・Cos(α) [式18]
【0057】 計算ユニット410は、X−Y平面における先端24の座標XcおよびYcを、
以下のように、また図4Cに示すように(計算した角度βおよび射影Lβを用い
て)計算する。 β=Cos-1[(Xa−Xb)/Lβ] [式19]
【0058】 βの値はまた、座標が突き止められる座標象限に相関する。したがって、βの
値を決定するには、YaおよびYbの値が必要である。最後に、以下のように角度
βを用いて、先端24のXcおよびYc座標が計算される。 Xc=Xb−L0Cos(β) [式20] Yc=Yb−L0Sin(β) [式21]
【0059】 送信機12aと12bの両方が直線を決定するので、この線に沿った任意のポ
イントを計算することができる。したがって、描画パラメータ40はまた、以上
に詳述したのと同様の計算を用いて、送信機12aから距離LaEだけ離れて位置
するイレーザ38の位置(XE,YE,ZE)を決定することもできる。イレーザ
38が筆記面23に接触していることを描画パラメータ決定機構40が示すとき
(すなわち送信機12aが送信機12bよりも筆記面に近いとき、またはイレー
ザ38がスイッチ(図示せず)をアクティブにしたとき)は、計算されたデータ
・ポイントは異なるアレイに記憶される。望むときは、これらを使用して、イレ
ーザ38の近くの位置にある記憶済みデータ・ポイントを画面から除去する。イ
レーザ38の座標はまた、ノイズの影響を除去するためにフィルタ42によって
フィルタリングすることもできる。
【0060】 筆記用先端24およびイレーザ38の位置と、配向情報を提供する角度αおよ
びβは、他の適用例のための基礎としても利用することができる。例えば筆記用
具10は、描画、手書き原稿、および署名のためのデータ入力デバイスとして使
用することができる。手書きが必要な場合にフォームに記入するのにも使用する
ことができる。ディジタル化トレースを処理して圧縮画像(通常はファクス・メ
ッセージの転送に使用される)として電話回線を介して受信ファクス機に送信す
ることのできる、ファクシミリ・システムの一部を構成することもできる。処理
および送信は、受信ポイントにいるユーザが自分の画面表示上に描画トレースを
得ることができるように、リアルタイムで行うことができる。当然、ディジタル
化したトレースは、その他のEメール・チャネルおよび/またはセルラー・ホン
など無線通信デバイスを使用してリモート受信ポイントに配信することもできる
【0061】 本発明の好ましい一実施形態によれば、システム1000はさらに、ユーザを
その筆跡で識別するためおよび文字認識のための、筆跡観相ツールとして使用す
ることもできる。この目的には、ユーザが自分の署名をするときに、署名自体に
関するデータ(筆記用先端の位置)と、ユーザの手の動きに関するデータ(筆記
中の筆記用具10の傾斜)との両方が収集される。手の動きの運動学的特性など
、追加のパラメータを使用してユーザを特徴付けることもできる。例えば、筆記
用先端の線速度、トレースに対するその方向、角速度、線加速度および/または
角加速度、動的パラメータを分析して、ユーザを特徴付けるのに使用することが
できる。次いで、収集した(組み合わせた)情報を利用して、作成された署名を
筆跡分析および/または署名者識別のために分析する。字(またはその他の文字
や記号)を生み出すのに必要な手の動きはしばしば、文字自体と同じ精度レベル
で規定されるので、この組合せはまた、文字を認識するのに十分な情報も提供す
る。これらの認識方法を両方とも使用して、手書き認識エラーを大きく減少させ
ることができる。この技術は、例えばMorassoおよびIvaldiによる
論文「Trajectory Formation and Handwrit
ing:A Computational Model」Biological
Cybernetics、Springer−Verlag、1982、pp
.131〜142により詳細に記述されており、これを参照により本明細書に組
み込む。
【0062】 本発明の別の好ましい実施形態によれば、筆記用具10の実際の(現在の)長
さlbcをリアルタイムで計算することにより、ディジタル化精度をさらに高める
ことができる。このような計算は、筆記用具10が使用される間に物理的な長さ
bcがわずかに変化するとき(例えば筆記用先端が鉛筆であり、比較的長く使用
する間に鉛筆がわずかに短くなるか、あるいはその鉛筆が削られるとき)、特に
必要である。先の図4Aおよび4Bを再び見ると、所与の時間t0で、筆記用具
10に沿ったポイントの座標A(Xa,Ya,Za)、B(Xb,Yb,Zb)
がわかり(それぞれ送信機12aおよび12bの位置)、実際の(現在の)長さ
bcは、ポイントCの座標(Xc,Yc,Zc)を計算することによって決定す
ることができる。
【0063】 図4Cの各三角形の間の地理特性を用いて、以下の関係が決定される。
【数12】 XおよびYの成分だけを切り離すことにより、この関係は以下のようになる。
【数13】 したがって以下のとおりである。 (Xa−Xc)・(Yb−Yc)=(Xb−Xc)・(Ya−Yc) [式24] 再配列後、以下の式が得られる。 (Ya−Yb)Xc+(Xb−Xa)Yc=XbYa−XaYb [式25]
【0064】 筆記用具の先端がポイントCにとどまっている(すなわち先端を動かさない)
間は、同じ計算を異なる瞬間t1で、今度は異なる傾斜角で行うことができる。
この結果、値Xa、Ya、Xb、Ybは、それぞれX’a、Y’a、X’b、Y
’bに変更され、新しい傾斜角について同様の式が得られる。 (Y’a−Y’b)Xc+(X’b−X’a)Yc=X’bY’a−X’aY
’b [式26]
【0065】 したがって、式7dおよび7eのセットから、所望の値XcおよびYcが得ら
れる。最後の値Zcは、以下の関係から計算される。
【数14】
【0066】 最後に、ポイントBとCの間の距離である所望の長さlbcが、以下のように
得られる。
【数15】
【0067】 この計算を数回繰り返すことにより、測定された長さlbcを平均することが
でき、統計分析を用いてシステム精度を推定することができる。
【0068】 図5に、本発明の好ましい一実施形態による、筆記用具からの、異なる傾斜角
からのデータ入力を示す。筆記用先端24はずっと筆記面23上の同じポイント
に向けられているので、どの傾斜角からも同じ先端24の3D座標が得られる。
10a〜10dの符号が付いた4つの入力デバイス(筆記用具)は、それぞれ異
なる傾斜角αiおよび方向βiを有し、i=1,...,4である(角度βiは図
示せず)。署名など手書きトレースの形状を偽造するのは簡単かもしれないが、
偽造者は、元の署名者によって描かれるのと同じトレースを描く間、本質的に同
じ通常の角度、速度、および加速度で筆記しながら自分の手を保持および/また
は移動する可能性は低い。
【0069】 図6A〜6Cに、本発明の好ましい一実施形態による、最も近い送信ポイント
に対して相対的な筆記用先端の位置を較正するプロセスの使用を概略的に示す。
この例では、筆記用具は、3つの送信機12が取り付けられた標準的な筆記器具
54である。各送信機12は、クリップ56を介して筆記器具54に取り付けら
れている。送信機12は、任意の同一平面構成で、筆記器具54上の所望の位置
に配置することができる。3つの送信機12は、平面と、平面の配向とを規定す
る。筆記用先端24の位置は、従来のベクトル計算を用いて決定することができ
る。
【0070】 送信機12は筆記器具54に沿ったどの位置にあってもよいので、筆記用先端
24の位置も、距離Lbc、Lab、Lae、L3も、すぐにはわからない。L
3は第2の送信機と第3の送信機との間の距離であり、残りの距離は前述のとお
りである。これらの関係を決定するために、較正ボタン(例えば無線送信機)5
8を利用する。較正プロセス中、筆記用先端24(または器具54)が較正ボタ
ン58に触れたとき、(3つの送信機からの)各送信機の位置が測定される。較
正ボタン58の位置もまた測定され、各送信機から較正ボタン58までの距離が
計算される。筆記器具を使用する間、筆記用先端の位置は、この平面上の隣接す
る2つのベクトル間のベクトル積を計算することによって得られる(各ベクトル
は2つの送信ポイントによって規定され、送信ポイントの1つは隣接するベクト
ルと共通である)。次いで、筆記用先端の位置は、較正手順で測定された3つの
距離、すなわち先端と各送信機との間の3つの距離の交差ポイントを計算するこ
とによって得られる。先端24を削った後など筆記器具54の長さが変化したと
きや、1つまたは複数の送信機12の位置が変化したときは、新たな較正が行わ
れて、送信機12a、12b、12dから筆記描画用先端24までの距離が再決
定される。較正ボタン58は、図6Aに示すように可動式筆記面23に取り付け
られた、選択された送信機とすることもでき(送信機Lが選択されている)、あ
るいは図6Bに示すように受信機のセットに対して既知の座標を有するポイント
とすることもでき、あるいは図6Cに示すように、既知の座標の、筆記面23の
外の送信機上とすることもでき、この場合、較正は、受信機のセットに対して既
知の位置にある送信機を使用して得られる。
【0071】 図7に、本発明の好ましい一実施形態による、筆記および描画をディジタル化
するための携帯用システムを概略的に示す。携帯用システム70は、筆記用具1
0と、位置決定システムおよびデータ・プロセッサ16を格納した筐体51とを
含む。この例では、スポーク17および19が、筐体51の外に延びる伸縮式ス
ポーク53および55で置き換えられている。前の実施形態と同様、伸縮式スポ
ーク53および55は、それぞれ受信機18aおよび18bを有する。第3の受
信機18cが、筐体51上でスポーク53と55が交差する位置にある。望むな
ら、固定されたスポーク57上に較正ボタン58を含めることもできる(従来の
用具を使用するときは、その物理的寸法が固定されているので較正は必要ない)
。別法として、較正ボタン58と筐体51との間の接続は無線でもよい。ディジ
タル化されたトレースを画面上で監視するために、液晶表示装置(LCD)など
オプションの表示装置59を含めることもできる。筐体51の中には、通常、デ
ータ・プロセッサ16および信号プロセッサ20を実装した集積回路チップ(図
示せず)が入っている。筐体51の中にはまた、記憶ユニット(図示せず)と、
オプションのモデムと、コンピュータへの接続が入っていてもよい。セルラー・
ホンを使用して、リモートの処理表示ユニットへの接続を提供することもできる
。描画トレースを再生できる元のディジタル化データは、オプションのモデムを
経由して電話回線および/またはセルラー・ホン通信チャネルを介しリモート・
ワークステーションに送信することができ、ディジタル化データはリモート・ワ
ークステーション上で表示される。別法としてまたは追加で、ディジタル化デー
タは、直接(または圧縮後)にリモートのファクス機に送信することもでき、フ
ァクス機はディジタル化されたトレースのプリントアウトを生成する。
【0072】 図8Aに、本発明の好ましい一実施形態による、感圧性筆記用具の構造を概略
的に示す。筆記用具59は通常、先の実施形態と同様の筆記用先端24を有し用
具本体64のボアホール62内でスライドさせることのできる、可動式筆記ヘッ
ド60を備える。ボアホール62内にはスプリング66があり、スプリング66
は、逆の機械的な力を加えることにより、ボアホール62中への筆記ヘッド60
の動きに抵抗する。スプリング66の収縮の程度が、後で詳細に述べるように決
定され、描画パラメータ決定機構40はこれを利用して、ユーザが(描画中に)
筆記用具59を押しつける間にユーザが加える圧力を決定する。筆記ヘッド60
および本体64はさらに、いつ筆記が開始されたかを示すための接点68も備え
ることができる。筆記ヘッド60がボアホール62の中にわずかにスライドされ
たとき、接点68は電気回路を閉じ、それにより筆記が開始されたことを示す。
筆記面23に現在近い方の送信機が継続的にアクティブにされ、面上でポインタ
として機能する。接点68が押し下げられたとき、遠い方の送信機もまたアクテ
ィブにされ、筆記用先端の座標の計算プロセスを開始する。接点68は、筆記ヘ
ッド60がさらにボアホール62中に移動する間、閉じたまま(すなわち導電性
)に維持される。
【0073】 図8Bに、本発明の好ましい一実施形態による、感圧性筆記用具の2つの状態
を概略的に示す。通常の状態では、(ユーザによって)筆記ヘッド60に圧力は
加えられておらず、2つの送信機12aと12bの間の距離はL0である。ユー
ザが描画または筆記を開始したとき、圧力が加えられ、スプリング66が収縮す
る。これにより、低い方の送信機12bの位置で距離dzの変位が生じ、したが
って、最初の距離L0はLt=L0−dzに短縮する。スプリング66の弾性定数
Kがわかれば、(ユーザによって)加えられる力Fは、以下の式によって得られ
る。 F=K・dz
【0074】 筆記用具10は通常、筆記平面23と鋭角または鈍角を形成するので、加えら
れる力Fは、X−Y平面と一致する接線成分Ftと、中心軸と一致する半径成分
rとを含む。これらの成分を使用して、特定ユーザによって描かれるトレース
を特徴付け、描かれるトレースの幅の変化をシミュレートすることができる。
【0075】 本発明の好ましい一実施形態によれば、加えられる力は、圧電素子を採用する
ことによって感知することができ、力は筆記用先端から圧電素子に転送される。
圧電素子によって生成された(かつ加えられた圧力に対応する)電子信号を使用
して、送信ポイントのうちの1つから送信される信号が変調される。変調信号は
復調され、搬送情報は、加えられた力を示す別の信号に変換される。
【0076】 図9に、本発明の好ましい一実施形態による、筆記および描画をディジタル化
するためのシステムを利用したファクシミリ/Eメール・システムを概略的に示
す。ファクシミリ・システム900は、入力システム80と、コンピュータ86
と、受信システム84を備え、図9には3つのタイプの受信システム84a〜8
4cが示されている。入力システム80は、前述の、筆記をディジタル化するた
めのシステムである。受信システム84aは、データ・ネットワーク95にリン
クされたコンピュータ90であり、受信システム84bは、モデム94を介して
コンピュータ86と通信するコンピュータ91であり、受信システム84cはフ
ァクシミリ機93である。ファクシミリ・システムを使用するために、ユーザは
、筆記媒体22(例えば紙やその他の適した面)上にファクシミリ・メッセージ
を書き、これは、入力システム80によって一連の様々な筆記用先端の位置とし
てディジタル化される。筆記用具10の配向に関するデータも記録することがで
きる。ディジタル化されたデータは、適切な通信機器(モデム94またはデータ
・ネットワーク95)を介して、適切な受信システム84に送信される。受信シ
ステム84は、先端位置をラスタ化し、ファクシミリ・メッセージをユーザに提
供する。受信システム84a中では、ファクシミリ・メッセージは、適したモニ
タ99上に表示される。受信システム84aを備えるシステム900は、電子メ
ール(Eメール)システムの一部を構成することができ、これによりユーザは、
前述のような署名情報を含めた手書きメッセージを相互に送信して、ユーザを識
別することができる。署名識別が望まれる場合、メッセージは通常、ユーザの識
別能力に対する配向情報および運動学的情報も含む。
【0077】 システム84bを使用すると、描画トレースはプリンタ92によって印刷され
、システム84cを使用すると、描画トレースはファクシミリ・システム93に
よって生成される。ディジタル化された描画トレースをシステム84cに送信す
るために、メッセージはまずファクシミリ・コード変換機構に提供され、ファク
シミリ・コード変換機構は、メッセージをラスタ化した後で適したファクシミリ
・コードに変換する。これは必ずしも送信時間を短縮するとは限らないが、入力
システム80は、ファクシミリを介して手書きメッセージを送信するためにメッ
セージを走査(すなわちラスタ化)する必要をなくす。
【0078】 図10A〜10Cに、本発明の好ましい一実施形態による、ポインティング器
具として使用される入力デバイスの構造を異なる面から概略的に示す。入力デバ
イス100は、先端が向けられる遠位のポイントを照明するためにビーム104
を生み出すレーザ・ダイオード102などの照明デバイスを備える。さらに、送
信機を通る線の式によって計算される、ポイントされる面に対して相対的なポイ
ンタの位置が、画面表示上にカーソルとして表される。入力デバイス100はま
た、マウス・ボタンをシミュレートする制御ボタン106および108と、送信
制御ボタン109も備える。制御ボタン109は、押し下げられたときだけ電子
回路(図示せず)と共に動作して、ポインティング・ビーム104を生成する。
この(ポインティング)時間中、送信機12aおよび12bは、継続的にアクテ
ィブにされて、ポイント12aおよび12bを通る線とポイントされる面との交
差点を計算することを可能にし、その後、表示画面上でカーソルをシミュレート
する。主スイッチ111を使用して、入力デバイス100の動作をイネーブル/
ディセーブルにする。ボタンが押されていることは、例えば送信機から発信され
るRFパルスを変調することによって識別することができる。
【0079】 図11A〜11Dに、本発明の好ましい一実施形態による、面上でポイントす
るための入力システムの構造および動作を概略的に示す。このポインティング・
システムはまず、前述の方法を用いて面110の位置を決定する。システムは、
面110に比較的近い位置111に置かれ、入力デバイス119は、少なくとも
2つの異なる配向に配置される。図11Cに示すように、測定される位置をポイ
ントP1、P2、P3として示す。送信機12aおよび12bが線を規定し、2
本の線が平面を規定するので、入力デバイス119を使用して、面110の平面
の式を計算することができる。2つの平面が示されているが、右の平面では、2
つの位置に入力デバイス119があり、左の平面は、2つの位置における送信機
の位置のベクトルを示す。入力デバイス119を面110上で異なる2つの配向
に配置して、各送信機12aおよび12bの位置を獲得することにより、較正が
実施される。各送信機12aおよび12bの第1の位置は、それぞれAおよびB
として符号が付いており、各送信機12aおよび12bの第2の位置は、それぞ
れCおよびDとして符合が付いている。面の配向計算で十分な精度を得るために
、入力デバイス119の本体(図10Bに示す)は、通常、平らな面(図示せず
)を有し、この面に対して入力デバイス119を面110に付けることができる
。各送信機12は、ポインティング・デバイス119の平らな面75の上の距離
hに位置することに留意されたい。このことを、図11Dのベクトル中で留意さ
れたい。これらのベクトルは、送信機12が面110上にあった場合の送信機の
位置であるポイントA’〜D’の座標を提供する。
【0080】 位置A’、B’、C’が平面を規定するので、これから面110の平面の式を
導き出すことができる。最初に、ベクトルV1およびV2(図11Dに示す)が
以下のように決定される。 V1=A’B’=[(XA−XB),(YA−YB),(ZA−ZB)]=[
x1,y1,z1] [式29] V2=A’C’=[(XA−XC),(YA−YC),(ZA−ZC)]=[
x2,y2,z2] [式30]
【0081】 面110に垂直なベクトルV3は、ベクトルV1とV2のクロス乗積によって
決定される。 V3=V1×V2 V3=[(y1*z2−z1*y2),(x1*z2−z1*x2),(x1
*y2−y1*x2)]=[x3,y3,z3] [式31]
【0082】 面110の式は、以下によって得られる。 x3*X+y3*Y+z3*Z+R+h=0 [式32] hは、送信機の平面と面110の平面との間の距離であり、Rの値は、式32
中の(X,Y,Z)をポイントAの座標の値(XA,YA,ZA)で置き換えるこ
とによって決定される。任意のときに照明されるポイントの位置(X0,Y0,
Z0)は、送信機12aおよび12bの現在位置(X1,Y1,Z1)および(
X2,Y2,Z2)によって規定されるベクトルまたは線と、式32に述べた平
面との交差点を見つけることによって決定される。
【0083】 入力デバイス119のベクトルV4は、以下の式によって得られる。 V4=[(X1−X2),(Y1−Y2),(Z1−Z2)]=[K,L,M
] [式33]
【0084】 ベクトルV4上のどんなポイントも、ベクトル上の既知のポイントからのスカ
ラ距離Qを表すので、照明されるポイントの座標は、送信機12のうちの一方の
座標に相関する。 X0=X2+Q*K Y0=Y2+Q*L [式34] Z0=Z2+Q*M (X0,Y0,Z0)は面110上のポイントなので、式34を式32中に代
入することができ、それにより以下の式が得られる。 x3*(X2+Q*K)+y3*(Y2+Q*K)+z3*(Z2+Q*K)
+D=0 [式35] これは、単一の未知変数Qを有する式である。Qについて式35を解いた後、
式13を解くことができ、それにより、ベクトルV4と平面との交差点が得られ
、この交差点が普通、照明されるポイントの位置である。
【0085】 次いで、位置決定装置14および入力デバイス119が、面110からいくら
かの距離にある既知の位置112に移動されるが、この位置は図11Aに実線で
示してある。位置111と112の関係(距離および配向)は、既知であるかま
たは測定され、データ・プロセッサ16に提供される。この情報を用いて、デー
タ・プロセッサ16は、2つの軸系の間の変換を決定し、第2の位置112の基
準系において面110の平面の式を決定する。ユーザは、入力デバイス119で
面110上のポイントの方を指す(制御ボタン109を押すか放すことができる
)。このポイントは、ビーム(光源102によって生成される)104で明るく
される。所望の位置または物体が照明されたとき、ユーザは送信制御ボタン10
6または108を押し、この時点で、送信機12aおよび12bからの信号が送
信され記録される。したがって、入力デバイス119はマウスとして機能するこ
とができる。
【0086】 照明されるポイントの位置は、2つの送信機12aおよび12bで規定される
ベクトルV4と、面110の平面との交差点によって決定される。照明されるポ
イントの位置を決定するのに必要な式は、上の式29〜35に提供したものであ
る。ポインタを操作する領域が受信機セット18a〜18sの受信範囲内にある
限り、一連の受信機を動かす必要はない。そうでない場合は、一連の受信機は、
較正のためにこの領域により近づくように移動させた後で、ユーザにより近づく
ように移動させ、ユーザは、離れた位置から筆記面の方をポイントする。
【0087】 図11Bを見ると、筆記面を表す式は、既知の座標を有するこの面上のポイン
トに基づく計算を行うことによって得られる。面上のポイントの各対は、筆記面
と一致する対応ベクトルを表す。この式は、図11Dに関して上に説明したよう
に、面上の隣接するベクトル間でベクトル乗算を行うことによって得られる。ベ
クトル乗算を何回か行うことにより、表現の精度が高まる。図11Aに示すよう
に、変換ベクトル113の値、ならびに前の位置に対する新しい位置の受信機セ
ットの配向を知ることにより、正確な変換を得ることができる。
【0088】 計算前に表示画面の寸法および/またはその位置に関する利用可能な情報がな
い場合は、較正手順の間に、ポインティング・デバイスを表示画面(または表示
領域)の水平マージンおよび垂直マージンに向けるべきである。したがって、表
示画面および受信機セットの位置が固定されている場合は、単一の較正手順で十
分である。ポインティング能力は、表示領域の外の領域を物体として規定するこ
とにより、それらの領域にさらに拡大することができる。ポインティング・デバ
イスをこのような物体に向けたとき、ポインティング・デバイス中のボタンをク
リック操作することにより、所定の操作を実行することができる。これにより例
えば、表示領域(例えば壁やカーテン)上に投影された1つまたは複数の物体上
をポイントすることができ、物体を選択して、選択した物体に関連する操作を、
より遠くにある可能性のあるコンピュータ(その表示装置が映写されている)中
で実行することができる。
【0089】 図12に、本発明の好ましい一実施形態による、従来のペンまたは鉛筆を採用
した、消去機能を有する筆記用具の実装形態を概略的に示す。筆記用具120は
、筐体121と、マイクロスイッチ122および124とを備える。マイクロス
イッチは、筆記中または消去中にそれぞれ筆記要素126またはイレーザ128
のどちらかが押されたときにアクティブになる。マイクロスイッチ122または
124のうちの一方がアクティブになったとき、そのマイクロスイッチは、送信
機12aと12bの両方をアクティブにする。筆記操作も消去操作も行われない
ときは、図20A〜20Cに関して先に述べたように送信機12aまたは12b
がアクティブになる。筆記用具120は装着要素130、132、134も備え
るが、これらの要素は、筆記要素126およびイレーザ128を筐体121内で
保持し、これらがわずかに動いてマイクロスイッチ122および124をアクテ
ィブにできるようにするためのものである。要素130は筆記要素126をその
筆記用先端の近くで保持し、要素132は筆記要素126を端部の近くで保持し
、要素134はイレーザ128を保持する。各要素130、132、134は、
小さい空間138内で保持されるクランピング要素136で形成される。空間1
38は、クランピング要素136よりもやや大きく、したがって、クランピング
要素をわずかに動かして関係するマイクロスイッチ122または124をアクテ
ィブにすることができる。クランピング要素136aは、リング140およびワ
ッシャ142で構成することができる。筆記要素126およびイレーザ128も
また、マイクロスイッチ122および124が取り付けられている要素132に
よって保持される。
【0090】 図13Aおよび13Bに、本発明の好ましい別の実施形態による、従来のペン
または鉛筆を採用した、消去機能を有する筆記用具の実装形態を概略的に示す。
この例では、筆記用具は、図13Aに示すように、用具130の縦軸に整列する
1つの送信ポイント12aと、同じ平面(縦軸に垂直でもある)にある追加の2
つの送信ポイント12lおよび12rとを備える。用具130は筐体131中に
挿入されており、これにより、追加の送信ポイントを縦軸と整列させるオプショ
ンがなくなる。この場合、「仮想」送信ポイントbが、2つの送信機12lおよ
び12rによってシミュレートされ、実際の送信ポイントに関して前に述べたよ
うに、計算された「仮想」送信ポイントbの座標を使用して各先端の位置が計算
される。図13Bに、各送信ポイントの計算を示す。送信ポイント12rと12
lが縦軸に対して対称に位置すると仮定すると、「仮想」送信ポイントbの座標
(Xb,Yb,Zb)は、以下のように、それぞれ送信ポイントrおよびlの座
標、(Xr,Yr,Zr)および(Xl,Yl,Zl)から計算される。 Xb=0.5(Xr+Xl) Yb=0.5(Yr+Yl) Zb=0.5(Zr+Zl)
【0091】 仮想ポイントbから筆記用先端の端部ポイントcまでの距離Lbcを得るため
の較正手順は、式22〜28に関して前に述べたものである。
【0092】 以上の例および記述は、当然ながら例示のために提供しただけであり、本発明
をどんな形でも限定するものではない。当業者には理解されるであろうが、本発
明は、前述の技術から複数を採用して、すべてその範囲を逸脱することなく様々
な方式で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 本発明の好ましい一実施形態による、筆記および描画をディジタル化するため
のシステムを概略的に示す図である。
【図1B】 本発明の好ましい一実施形態による、筆記および描画をディジタル化するため
のシステムを概略的に示す図である。
【図1C】 本発明の好ましい一実施形態による、筆記および描画をディジタル化するため
のシステムを概略的に示す図である。
【図1D】 本発明の好ましい一実施形態による、筆記および描画をディジタル化するため
のシステムを概略的に示す図である。
【図1E】 本発明の好ましい一実施形態による、移動式筆記面と対話関係にある筆記用具
によって提供されるデータの変換を概略的に示す図である。
【図1F】 本発明の好ましい一実施形態による、移動式筆記面と対話関係にある筆記用具
によって提供されるデータの変換を概略的に示す図である。
【図1G】 本発明の好ましい一実施形態による、移動式筆記面と対話関係にある筆記用具
によって提供されるデータの変換を概略的に示す図である。
【図1H】 本発明の好ましい一実施形態による、移動式筆記面と対話関係にある筆記用具
によって提供されるデータの変換を概略的に示す図である。
【図1I】 本発明の好ましい一実施形態による、移動式筆記面と対話関係にある筆記用具
によって提供されるデータの変換を概略的に示す図である。
【図1J】 本発明の好ましい一実施形態による、移動式筆記面と対話関係にある筆記用具
によって提供されるデータの変換を概略的に示す図である。
【図1K】 本発明の好ましい一実施形態による、3つの送信ポイントを有する移動式筆記
面を概略的に示す図である。
【図1L】 本発明の好ましい一実施形態による、筆記用具の筆記モードとポインティング
・モードの間の識別動作についてのフローチャートである。
【図2】 本発明の一実施形態による、図1Aの筆記用具の構造を概略的に示す図である
【図3】 本発明の好ましい一実施形態による、筆記および描画をディジタル化するため
のシステムのブロック図である。
【図4A】 本発明の好ましい一実施形態による、筆記用具の先端の3D位置座標の計算を
概略的に示す図である。
【図4B】 本発明の好ましい一実施形態による、筆記用具の先端の3D位置座標の計算を
概略的に示す図である。
【図4C】 本発明の好ましい一実施形態による、筆記用具の先端の3D位置座標の計算を
概略的に示す図である。
【図5】 本発明の好ましい一実施形態による、先端を同じポイントに維持しながら異な
る傾斜角から筆記用具によって提供するデータ入力を示す図である。
【図6A】 本発明の好ましい一実施形態による、筆記用具の配向の決定を概略的に示す図
である。
【図6B】 本発明の好ましい一実施形態による、筆記用具の配向の決定を概略的に示す図
である。
【図6C】 本発明の好ましい一実施形態による、筆記用具の配向の決定を概略的に示す図
である。
【図7】 本発明の好ましい一実施形態による、筆記および描画をディジタル化するため
の携帯用システムを概略的に示す図である。
【図8A】 本発明の好ましい一実施形態による、感圧性筆記用具の構造を概略的に示す図
である。
【図8B】 本発明の好ましい一実施形態による、感圧性筆記用具の2つの状態を概略的に
示す図である。
【図9】 本発明の好ましい一実施形態による、筆記および描画をディジタル化するため
のシステムを利用したファクシミリ/Eメール・システムを概略的に示す図であ
る。
【図10A】 本発明の好ましい一実施形態による、ポインティング器具として使用される入
力デバイスの構造を異なる面から概略的に示す図である。
【図10B】 本発明の好ましい一実施形態による、ポインティング器具として使用される入
力デバイスの構造を異なる面から概略的に示す図である。
【図10C】 本発明の好ましい一実施形態による、ポインティング器具として使用される入
力デバイスの構造を異なる面から概略的に示す図である。
【図11A】 本発明の好ましい一実施形態による、面上でポイントするための入力システム
の構造および動作を概略的に示す図である。
【図11B】 本発明の好ましい一実施形態による、面上でポイントするための入力システム
の構造および動作を概略的に示す図である。
【図11C】 本発明の好ましい一実施形態による、面上でポイントするための入力システム
の構造および動作を概略的に示す図である。
【図11D】 本発明の好ましい一実施形態による、面上でポイントするための入力システム
の構造および動作を概略的に示す図である。
【図12】 本発明の好ましい一実施形態による、従来のペンまたは鉛筆を採用した、消去
機能を有する筆記用具の実装形態を概略的に示す図である。
【図13A】 本発明の好ましい別の実施形態による、従来のペンまたは鉛筆を採用した、消
去機能を有する筆記用具の実装形態を概略的に示す図である。
【図13B】 本発明の好ましい別の実施形態による、従来のペンまたは鉛筆を採用した、消
去機能を有する筆記用具の実装形態を概略的に示す図である。
【図14A】 本発明の好ましい一実施形態による、図2の筆記用具の筆記/ポインティング
・モードを概略的に示す図である。
【図14B】 本発明の好ましい一実施形態による、図2の筆記用具の消去/ポインティング
・モードを概略的に示す図である。
【図14C】 本発明の好ましい一実施形態による、図2の筆記用具のポインティング・モー
ドにおける両方の先端を使用した動作を概略的に示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW 【要約の続き】 計算される。交差ポイントと固有ポイント(24)との 一致を示す第1のグラフィカル表現、および一致がない ことを示す第2の異なるグラフィカル表現が、面(2 3)のグラフィカル表現上に表示される。

Claims (58)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポイントの空間上および/または平面上の位置を決定する方
    法であって、位置を決定することが望まれるポイントを通る直線にほぼ沿って2
    つ以上の送信機を配置することと、前記2つ以上の送信機の位置、これらの間の
    距離、および前記ポイントと送信機のうちの1つとの間の距離を用いて前記位置
    を計算することを含む方法。
  2. 【請求項2】 直線と既知の位置および配向にある面との間の1つまたは複
    数の交差ポイントのグラフィカル表現を獲得する方法であって、 a)所望の空間配向にある整列した2つ以上の送信ポイントからの送信を受信
    することであって、各送信ポイントが、隣接するポイントから第1の固定距離だ
    け離れており、前記送信ポイントが前記直線にほぼ沿って位置すること、 b)少なくとも2つの送信ポイントから送信される信号を受信機のセット中で
    受信することにより、前記少なくとも2つの送信ポイントの空間座標を決定し、
    前記信号を処理すること、 c)前記送信ポイントと同一直線上にあり、少なくとも1つの送信ポイントか
    ら第2の固定距離だけ離れている少なくとも1つの固有ポイントを決定すること
    、 d)前記少なくとも2つの送信ポイントの空間座標と前記第2の固定距離とを
    用いて、前記固有ポイントの空間座標を計算すること、 e)前記面の空間表現を決定および/または計算すること、 f)前記直線と前記面が交差するときは、前記交差ポイントの空間座標を計算
    すること、 g)前記交差ポイントと前記固有ポイントとの一致を示す第1のグラフィカル
    表現、および一致がないことを表す第2の異なるグラフィカル表現を、前記面の
    グラフィカル表現上に表示することを含む方法。
  3. 【請求項3】 各固有ポイントが、細長い器具の先端の位置を表し、前記器
    具の縦軸が、計算される直線とほぼ一致する、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 交差ポイントと固有ポイントの間に一致があるときは、先端
    を利用して、前記先端と面の間の相対的な動きに従ってグラフィカル表現によっ
    て表示装置上および/またはデータ記憶手段中に再現されるトレースを前記面上
    に筆記/描画することにより、前記器具を用具として使用する、請求項3に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 交差ポイントと固有ポイントとの間に一致があるときは、先
    端を利用して、グラフィカル表現によって表示装置上および/またはデータ記憶
    手段中に再現される描画トレースの一部を、前記先端と面との間の相対的な動き
    に従って前記グラフィカル表現から対応する部分を除去することで前記面上から
    消去することにより、前記器具を用具として使用する、請求項3に記載の方法。
  6. 【請求項6】 交差ポイントと固有ポイントとの間に一致があるときは、前
    記用具の一方の端の筆記/描画用先端と、前記用具の反対側の端の消去用先端と
    の組合せを利用することにより、前記器具を用具として使用する、請求項3およ
    び請求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 交差ポイントと固有ポイントとの間に一致がないときは、近
    位の先端を利用して、面上で交差ポイントの方を指し、前記交差ポイントを対応
    するグラフィカル表現によって前記面の表示上に再現することにより、前記器具
    をポインタとして使用する、請求項3に記載の方法。
  8. 【請求項8】 ポイントしている間に近位の先端から交差ポイントの方に光
    線を向けることをさらに含む、請求項3に記載の方法。
  9. 【請求項9】 各送信ポイントが送信機を備える、請求項2に記載の方法。
  10. 【請求項10】 各送信ポイントがアンテナを備え、遠位の送信機から前記
    アンテナに電力が切り換わる、請求項2に記載の方法。
  11. 【請求項11】 送信される信号が、 −RF信号 −IR信号 −超音波信号 のグループから選択される、請求項2に記載の方法。
  12. 【請求項12】 a)面上にあり所望の空間配向にある2つ以上の送信ポイ
    ントから送信を受け取るステップと、 b)任意の位置および空間配向にある前記面上で各ポイントの空間座標を計算
    するステップと、 c)計算された交差ポイントの座標に、前記面の相対的な動きおよび/または
    相対的な配向変化によって生じた望ましくない変化があれば、それに関する情報
    を得るステップと、 d)グラフィカル表現を表示する前に前記望ましくない変化を補償するステッ
    プとを実施することにより、得られる表現に影響を与えることなく面を動かすこ
    とおよび/またはその配向を変えることができるようにすることをさらに含む、
    請求項2に記載の方法。
  13. 【請求項13】 a)筆記/描画用先端に最も近い近位の送信ポイントに固
    有のコードを割り当てるステップと、 b)消去用先端に最も近い遠位の送信ポイントに固有のコードを割り当てるス
    テップと、 c)前記近位および遠位の送信ポイントから前記コードを受信し、それらの空
    間座標を計算するステップと、 d)前記近位の送信ポイントに近い方の先端が面と一致するときは、前記用具
    をその筆記/描画モードで操作するステップと、 e)前記遠位の送信ポイントに近い方の先端が面と一致するときは、前記用具
    をその消去モードで操作するステップとを実施することにより、前記用具の筆記
    /描画動作と消去動作との区別が得られる、請求項6に記載の方法。
  14. 【請求項14】 a)表示される交差ポイントのグラフィカル表現が、表示
    される別のグラフィカル表現と一致するように、近位の先端または遠位の先端で
    面の方をポイントすることであって、前記表示される別のグラフィカル表現が物
    体の表現であること、 b)前記近位の先端または前記遠位の先端を前記交差ポイントに向け続ける間
    に、1つまたは複数の送信ポイントから所定の固有信号を発信すること、および c)受信機のセット中で前記固有信号を受信し、それに応答して前記表示され
    る物体を選択することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
  15. 【請求項15】 交差ポイントを変更することにより、選択した物体のグラ
    フィカル表現を操作することをさらに含む、請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 操作がマウス操作を含む、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 操作が、選択した物体にリンクされたプログラムの実行を
    含む、請求項15に記載の方法。
  18. 【請求項18】 交差ポイントの空間座標が、面上の選択された送信ポイン
    トから前記面上の別の送信ポイントまで延びる第1ベクトルと、前記面上の選択
    された送信ポイントから前記交差ポイントまで延びる第2ベクトルとの、スカラ
    積を計算することによって得られる、請求項12に記載の方法。
  19. 【請求項19】 a)第1の選択された2次元平面上の第1および第2の固
    定距離の射影を計算し、前記第1の選択された平面の次元の一方に対応する座標
    を得るステップと、 b)第2の選択された2次元平面上の第1および第2の固定距離の射影を計算
    し、前記第2の選択された平面の次元に対応する残りの2つの座標を得るステッ
    プとを実施することにより、交差ポイントの空間座標が得られる、請求項2に記
    載の方法。
  20. 【請求項20】 受信機のセットによって受信されたデータが、データ・リ
    ンクを介して前記受信機のセットにリンクされたリモート・ステーションで処理
    および/または表示される、請求項2に記載の方法。
  21. 【請求項21】 リモート・ステーションが、 −ファクス機 −コンピュータ −セルラー・ホン のグループから選択される、請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 データが、データ・リンクを通し、電話回線および/また
    はセルラー・ホン・システムを介して転送される、請求項20に記載の方法。
  23. 【請求項23】 データが、データ・リンクを通し、Eメール・システムを
    介して転送される、請求項20に記載の方法。
  24. 【請求項24】 a)先端を、計算された直線と一致する軸に沿って動かせ
    るようにし、それにより、前記先端の変位が特定ユーザによって描画面に加えら
    れる力に対応するようにするステップと、 b)前記描画面上での筆記/描画の間、固有ポイントの座標をリアルタイムで
    計算するステップと、 c)前記特定ユーザが筆記/描画する間に、前記特定ユーザによって加えられ
    る力、および/または用具と前記描画面との間に形成される角度に関する情報を
    収集することによって、前記特定ユーザを特徴付けるステップとを実施すること
    により、筆記/描画用具を操作する特定ユーザの筆跡を特徴付けることをさらに
    含む、請求項4に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記特定ユーザが筆記/描画する間に用具の運動学的属性
    に関する情報を収集することにより、前記特定ユーザを特徴付けることをさらに
    含む、請求項24に記載の方法。
  26. 【請求項26】 少なくとも1つのグラフィカル表現が3D表現である、請
    求項2に記載の方法。
  27. 【請求項27】 面がさらに、グラフィカル表現の精度を高めるために既知
    の座標の較正ポイントを備える、請求項2または請求項12に記載の方法。
  28. 【請求項28】 整列した送信ポイントのうち少なくとも1つが、整列しな
    い少なくとも2つの送信ポイントで表される仮想ポイントであり、前記少なくと
    も2つの送信ポイントから送信される信号を受信機のセットによって受信するこ
    とにより、前記仮想ポイントの空間座標を計算し、前記信号を処理することを含
    む、請求項2に記載の方法。
  29. 【請求項29】 a)少なくとも3つの送信機を、用具に沿って異なる3つ
    の送信ポイントに配置するステップと、 b)前記用具の先端を、空間座標が既知である所定の較正ポイントに配置する
    ステップと、 c)各送信機から受信した信号を用いて、前記較正ポイントから各送信ポイン
    トまでの距離を計算するステップと、 d)計算した、前記較正ポイントから各送信ポイントまでの距離を用いて、先
    端の空間座標を計算するステップとを実施することにより、前記先端の位置を較
    正することをさらに含む、請求項4または請求項5に記載の方法。
  30. 【請求項30】 ポイントの空間上および/または平面上の位置を決定する
    ための装置であって、位置を決定することが望まれるポイントを通る直線にほぼ
    沿って配置された2つ以上の送信機を備え、前記ポイントが先端を規定する装置
  31. 【請求項31】 ポイントの空間上および/または平面上の位置を決定する
    ためのシステムであって、請求項30に記載の装置と、送信機から送信される信
    号を受信するための受信機と、前記信号から先端の位置を計算するための計算装
    置とを備えるシステム。
  32. 【請求項32】 直線と既知の位置および配向にある面との間の1つまたは
    複数の交差ポイントのグラフィカル表現を獲得するためのシステムであって、 a)所望の空間配向にある整列した2つ以上の送信ポイントであって、それぞ
    れが、隣接するポイントから、送信ポイントを通る前記直線にほぼ沿った第1の
    固定距離だけ離れている送信ポイントと、 b)前記少なくとも2つの送信ポイントから送信される信号を受信するための
    受信機のセットと、 c)前記信号を処理し、少なくとも2つの送信ポイントの空間座標を決定する
    手段と、 d)前記送信ポイントと同一直線上にあり、少なくとも1つの送信ポイントか
    ら第2の固定距離だけ離れている少なくとも1つの固有ポイントを決定する手段
    と、 e)前記少なくとも2つの送信ポイントの空間座標と前記第2の固定距離とを
    用いて、前記固有ポイントの空間座標を計算する手段と、 f)前記面の空間表現を決定および/または計算する手段と、 g)前記交差ポイントの空間座標を計算する手段と、 h)前記面のグラフィカル表現、前記交差ポイントと前記固有ポイントとの一
    致を示す第1のグラフィカル表現、および一致しないことを示す第2の異なるグ
    ラフィカル表現を表示する手段とを備えるシステム。
  33. 【請求項33】 各固有ポイントの位置を表す先端を有する細長い器具を備
    え、前記器具の縦軸が、計算される直線とほぼ一致する、請求項32に記載のシ
    ステム。
  34. 【請求項34】 前記器具が、先端と面の間の相対的な動きに従ってグラフ
    ィカル表現によって表示装置上に再現されるトレースを前記面上に筆記/描画す
    るための前記先端を備える用具として使用される、請求項32に記載のシステム
  35. 【請求項35】 前記器具が、グラフィカル表現によって表示装置上に再現
    される描画トレースの一部を、先端と面との間の相対的な動きに従って前記グラ
    フィカル表現から対応する部分を除去することによって前記面から消去するため
    の前記先端を備える用具として使用される、請求項33に記載のシステム。
  36. 【請求項36】 前記器具が、一方の端の筆記/描画用先端と反対側の端の
    消去用先端との組合せを備える用具として使用される、請求項32および請求項
    33に記載のシステム。
  37. 【請求項37】 前記器具が、面上で交差ポイントの方を指すため、かつ前
    記交差ポイントを対応するグラフィカル表現によって前記面の表示上に再現する
    ために近位の先端を操作するポインタとして使用される、請求項33に記載のシ
    ステム。
  38. 【請求項38】 ポイントしている間に近位の先端から交差ポイントの方に
    光線を向けるための光源をさらに備える、請求項37に記載のシステム。
  39. 【請求項39】 各送信ポイント中に送信機を備える、請求項32に記載の
    システム。
  40. 【請求項40】 各送信ポイント中のアンテナと、遠位の送信機と、前記遠
    位の送信機から前記アンテナに電力を切り換えるための切換え回路とを備える、
    請求項32に記載のシステム。
  41. 【請求項41】 送信される信号が、 −RF信号 −IR信号 −超音波信号 のグループから選択される、請求項32に記載のシステム。
  42. 【請求項42】 a)面上にあり所望の空間配向にある2つ以上の送信ポイ
    ントと、 b)任意の位置および空間配向にある前記面上で各ポイントの空間座標を計算
    する手段と、 c)前記面の相対的な動きおよび/または相対的な配向変化を計算する手段と
    、 d)グラフィカル表現を表示する前に前記変化を補償するための回路とをさら
    に備える、請求項32に記載のシステム。
  43. 【請求項43】 面に対して近位および/または遠位の送信ポイントから受
    信する信号に従って、筆記/描画動作と消去動作とを区別する手段をさらに備え
    る、請求項36に記載のシステム。
  44. 【請求項44】 近位のポインティング先端が向けられている面上の位置に
    ある表示物体を選択する手段をさらに備える、請求項37に記載のシステム。
  45. 【請求項45】 選択した物体のグラフィカル表現を操作する手段をさらに
    備える、請求項44に記載のシステム。
  46. 【請求項46】 マウス操作をシミュレートする操作手段を備える、請求項
    45に記載のシステム。
  47. 【請求項47】 選択した物体にリンクされたプログラムを実行する手段を
    備える、請求項45に記載のシステム。
  48. 【請求項48】 データ・リンクを介して前記受信機のセットにリンクされ
    たリモート・ステーションを備え、前記リモート・ステーションで、受信機のセ
    ットによって受信されたデータが処理および/または表示される、請求項32に
    記載のシステム。
  49. 【請求項49】 リモート・ステーションが、 −ファクス機 −コンピュータ −セルラー・ホン のグループから選択される、請求項48に記載のシステム。
  50. 【請求項50】 データが、データ・リンクを通し、電話回線および/また
    はセルラー・ホン・システムを介して転送される、請求項48に記載のシステム
  51. 【請求項51】 データが、データ・リンクを通し、Eメール・システムを
    介して転送される、請求項48に記載のシステム。
  52. 【請求項52】 a)先端を、計算された直線と一致する軸に沿って動かせ
    るようにし、それにより、前記先端の変位が特定ユーザによって描画面に加えら
    れる力に対応するようにするための動的手段と、 b)前記描画面上での筆記/描画の間、固有ポイントの座標をリアルタイムで
    計算する手段と、 c)前記特定ユーザが筆記/描画する間に、前記特定ユーザによって加えられ
    る力、および/または用具と前記描画面との間に形成される角度に関する情報を
    収集する手段とをさらに備える、請求項34に記載のシステム。
  53. 【請求項53】 少なくとも1つの3Dグラフィカル表現を含む、請求項3
    2に記載のシステム。
  54. 【請求項54】 グラフィカル表現の精度を高めるために、既知の座標の較
    正ポイントを面上にさらに備える、請求項32または請求項41に記載のシステ
    ム。
  55. 【請求項55】 整列した送信ポイントのうち少なくとも1つを仮想ポイン
    トとして表すための整列しない少なくとも2つの送信ポイントと、前記仮想ポイ
    ントの空間座標を計算する手段と、前記少なくとも2つの送信ポイントから送信
    される信号を受信機のセットによって受信する手段と、前記信号を処理する手段
    とを含む、請求項32に記載のシステム。
  56. 【請求項56】 用具に沿って異なる3つの送信ポイントに位置する3つの
    送信機を有する用具と、前記用具の先端が較正ポイントに接触している間に前記
    送信ポイントから送信される信号を受信することによって前記先端の空間座標を
    計算するための、空間座標が既知である所定の較正ポイントとを備える、請求項
    34または請求項35に記載のシステム。
  57. 【請求項57】 ほぼ記述および図示したように、計算された直線と既知の
    位置および配向にある面との間の1つまたは複数の交差ポイントのグラフィカル
    表現を獲得する方法。
  58. 【請求項58】 ほぼ記述および図示したように、計算された直線と既知の
    位置および配向にある面との間の1つまたは複数の交差ポイントのグラフィカル
    表現を獲得するためのシステム。
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