JP2003513935A - マイコプラズマ・ボビスに対するワクチンおよび使用方法 - Google Patents

マイコプラズマ・ボビスに対するワクチンおよび使用方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ウシに使用するための新規で、効果的なマイコプラズマ・ボビス(Mycoplasma bovis)に対するワクチンを記載する。これらのワクチンは望ましくない副作用を何ら示さず、伝染性乳房炎、呼吸性肺炎、関節感染症、角結膜炎および中耳感染症のようなマイコプラズマ・ボビス関連疾患に対する防御を与える。また、新規ワクチンは乳産生、体重増加および動物の健康に対するマイコプラズマ・ボビス感染症の影響も少なくする。特異的バイオタイプとしてのマイコプラズマ・ボビス感染症の診断法、特徴付け法および治療法も開示する。本発明に従って製造したワクチン組成物は弱毒化または不活化種のいずれであってもよい。ワクチンはまた、マイコプラズマ・ボビスに起因する疾患以外の疾患に防御免疫原的応答を与えるような他の病原体からの抗原を含んでいてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本願は1999年11月8日出願の米国特許出願第60/164,286号の
優先権を主張するもので、その全内容を出展明示により本明細書に組み入れる。 発明の分野 本発明は、動物におけるマイコプラズマ・ボビス(Mycoplasma bovis)疾患に
対する防御用の新規ワクチン、そのような感染症を診断するための組成物ならび
に診断およびワクチン接種の方法に関する。
【0002】 発明の背景 マイコプラズマ・ボビスは、細菌とウイルスとの間の中間サイズである一群の
生物に属する病原性原核生物である。マイコプラズマ類は自由生活性微生物の最
も小さいものである。これらは細胞壁を欠くことによって特徴づけられ、細胞膜
のみで包まれ、形態学的形状の変化と特有の増殖要求を可能にしている。
【0003】 マイコプラズマ類は大多数の動物種において感染性疾患を起こすことが知られ
ている。ウシ種においては、マイコプラズマ・ボビスが畜産に対して著しく経済
的に重大な感染性疾患を起因する日和見微生物である。罹患したウシにおけるマ
イコプラズマ・ボビスの単離は、一次的または二次的いずれかの原因的病因論的
疾患因子としてのその役割の結果であるとしうる。肉牛および乳牛におけるマイ
コプラズマ・ボビスに起因する感染症を伴なう臨床疾患および損失には伝染性乳
房炎、呼吸性肺炎、関節感染症(関節症状)、角結膜炎および中耳感染症が包含
される。ウシにおいて数種のマイコプラズマ類が単離されているが、断然多いの
がマイコプラズマ・ボビスである。乳房炎感染症について、マイコプラズマ・ボ
ビスの罹患率は70%以上と報告されている。 マイコプラズマ類に起因する疾患は、しばしば抗菌物質療法に対して抵抗性で
あり、有効な治療手段がない。その結果、唯一の有効な制御方法は群から動物を
間引くことである。これは、間引かれた動物の価値と、臨床および無症状感染症
による乳質および乳量の両方に対する影響とによって損失を測る乳業において非
常に大きな経済的意味を持つ。ウシ乳房炎をもたらすマイコプラズマ感染症は罹
患率および地理的分布が増加している。米国において、このより高い罹患率は、
より大きい、より強力なウシ生産業によるもので、群が急速に拡大し、群がより
重大な危険状態に置かれる。乳牛の群におけるマイコプラズマ・ボビス感染症お
よび関連する感染症の発生率の増加が世界的に認められている(Jasper, DE 198
2, J. Amer. Vet. Med. Assn. 181:158-162)。
【0004】 安全で有効な製品を使用するワクチン接種プログラムの成功により、近年、ブ
タおよびトリ種におけるマイコプラズマ類に起因する疾患の制御が行なわれてい
る。経済および食品の品質の両方の展望から、ウシ生産方法および農業慣行の変
化によりこの因子を制御する商業的必要性がより増大しているが、米国における
マイコプラズマ・ボビスを制御するための有効な商業的ワクチンの設計および開
発は未だ行なわれていない。マイコプラズマ・ボビスに対する防御を与えるため
のワクチンを生産するために多大の試みがなされてきたが、得られた実験的ワク
チンは防御の欠如と、ワクチン接種した動物における受け入れられない副作用に
より受け入れられないものとみなされた(Boothby, et al. 1986 Cornell Vet 7
6: 188-197; Boothby et al. 1987 Can J. Veterinary Research 51:121-125; H
oward et al. 1987 Veterinary Record 121:372-376; Boothby, et al. 1988 Ca
n J. Veterinary Research 52:355-359)。したがって、獣医および動物の健康
に関する職業において、ホスト動物の望ましくない反応なしにマイコプラズマ・
ボビスに起因する感染症を予防する安全で有効なワクチンを提供することについ
ての要望が依然として残っている。
【0005】 発明の概要 本明細書に開示の発明はウシにおけるマイコプラズマ・ボビスの予防用の安全
で有効なワクチンを提供する。また、ウシ、バルク乳タンクおよび納屋における
マイコプラズマ・ボビスのバイオタイプ(biotype)の特徴付け方法も開示する
【0006】 発明の詳細な開示 本明細書および請求の範囲において、"a"、"an"または"the"は、それを用いる
文脈に応じて1以上を意味しうる。 本発明の目的に従って、本明細書に具体的に、また広く記載するように、本発
明は1つの態様において、少なくとも1種の不活化または弱毒化マイコプラズマ
・ボビスバイオタイプと、医薬上許容される賦形剤とを含むマイコプラズマ・ボ
ビス臨床疾患に対してウシ種を防御するワクチンを提供する。「不活化」なる用
語は「死菌(killed)」とも称され、当該微生物を幾つかの公知の方法のいずれ
かによって処理して、微生物がもはや増殖または再生しないが、依然として標的
動物において免疫応答を引き出すことができるようすることを意味する。不活化
剤の例はホルマリン、アジド、凍結−解凍、超音波処理、加熱処理、突然の圧力
低下、洗剤(特に非イオン性洗剤)、リゾチーム、フェノール、蛋白分解酵素、
プロピオラクトン、チメロサール(Fitzgerald, et al. 米国特許5,338,5
43号参照)および二成分(binary)エチレンイミン(Petersen, et al. 米国
特許5,565,205参照)である。具体的な態様において、ワクチンに用いる
マイコプラズマ・ボビス株をベータ−プロピオラクトン(BPL)で不活化する
。 別法としてワクチンに用いるマイコプラズマ・ボビスを弱毒化できる。「弱毒
化」なる用語は「修飾生(modified live)」とも称され、限定するものではな
いが、多重連続継代培養(multiple serial passage)、温度感受性弱毒化、突
然変異等を包含する多くの公知の方法のいずれかにより弱毒化(修飾)され、得
られた株がウシ種に対して相対的に非病原性となるようにしたマイコプラズマ・
ボビスの生きているバイオタイプを称することを意図している。修飾生株はワク
チンを接種した動物において限定的に複製し、ビルレントまたは野生型株マイコ
プラズマ・ボビスに起因する疾患に対して防御を与える防御免疫応答を誘発でき
るべきである。 「医薬上許容される」なる用語は、生物学的またはその他望ましくなくない物
質、すなわち、望ましくない生物効果を生じたり、それを含んでいるワクチンの
他の成分のいずれかと身体に有害な相互反応することなく、免疫原物質(すなわ
ち、不活化または弱毒化マイコプラズマ・ボビスバイオタイプ)と共に動物に投
与できる物質を意味する。そのような医薬上許容される賦形剤の例としては、水
および生理食塩水が挙げられる(さらなる例については、Arnon, R. (Ed.) Synt
hetic Vaccines I:83-92, CRC Press, Inc. Boca Raton, Florida, 1987参照)
。 本明細書に開示した発明は、一部、フィールドでのマイコプラズマ・ボビス感
染症はバイオタイプの混合物を含んでいるという知見に基づく。「バイオタイプ
」なる用語は、リボソームRNA配列変異体、DNA多形、血清型またはトキシ
ン産生のような1つ以上の特徴によって区別できる種の変異体、すなわち、株を
意味する(例えば、Sambrook et al., Molecular Cloning: A Laboratory Manua
l, 2nd Ed., Cold Spring Harbor Laboratory, Cold Spring Harbor, New York,
1989; DNA cloning: A Practical Approach, Volumes I and II, Glover, D.M.
ed., IRL Press Limited, Oxford, 1985; Harlow and Lane, Antibodies, A La
boratory Manual, Cold Spring harbor Publications, N.Y. (1988)参照)。
【0007】 本発明のもう1つ別の態様は、マイコプラズマ・ボビスに対する有効なワクチ
ンを製造することであり、該ワクチンはマイコプラズマ・ボビスのバイオタイプ
から誘導された抗原を含むべきである。具体的な態様の例には、マイコプラズマ
・ボビスバイオタイプA、BまたはCから由来する抗原を含むワクチンが包含さ
れる。さらなる具体的な態様においては、ワクチンは2つ以上のマイコプラズマ
・ボビスバイオタイプ(例えば、AおよびB、AおよびC、BおよびCまたはA
、BおよびC)から由来する抗原を含む。さらなる具体的な態様において、ワク
チンは1つ以上のマイコプラズマ・ボビスバイオタイプから由来する抗原と、他
の病原体から由来する抗原を含む。さらなる具体的な態様において、ワクチンは
不活化または弱毒化マイコプラズマ・ボビスバイオタイプA、BまたはCを含む
。さらなる具体的な態様において、ワクチンは少なくとも2つの不活化または弱
毒化マイコプラズマ・ボビスバイオタイプ(例えば、AおよびB、AおよびC、
BおよびCまたはA、BおよびC)を含む。さらなる具体的な態様において、ワ
クチンは少なくとも1つの不活化または弱毒化マイコプラズマ・ボビスバイオタ
イプと他の病原体から由来する抗原を含む。好ましい具体例において、ワクチン
は、本明細書に定義する不活化または弱毒化マイコプラズマ・ボビスバイオタイ
プAと、少なくとも1つのマイコプラズマ・ボビスの他のバイオタイプを含む。 動物生産の継続によりマイコプラズマ・ボビスのさらなるバイオタイプが出現
し、単離されうることが予想される。必要に応じて、さらなるバイオタイプをワ
クチンに加えることができる。バルク乳タンクからサンプルを採取し、ウシから
血液を採取し、マイコプラズマ・ボビス培養菌を単離することは日常的に行なわ
れていることである。ついでこれらの培養菌を上記したような幾つかのタイプ決
定技術のいずれかに従ってタイプを決定することができる。ワクチンは、環境に
存在するマイコプラズマ・ボビスバイオタイプの優性なものに基づいて処方する
ことができる。自家ワクチン、すなわち、微生物が単離された農場で使用するた
めのワクチンは、当該農場に見られる全てのバイオタイプを含み、他のバイオタ
イプは含まないように特注で設計できる。大衆市場用に開発されるワクチン、す
なわち、予め選択したバイオタイプを含む、多くの異なる農場において一般的に
用いるために製造されるワクチンも開発し、上市し、使用できる。
【0008】 他の態様において、本発明は、単一の不活化または弱毒化マイコプラズマ・ボ
ビスバイオタイプと、医薬上許容される賦形剤と、適宜のアジュバントを含む。
具体的な態様において、ワクチンは不活化または弱毒化マイコプラズマ・ボビス
バイオタイプA、BまたはCあるいはこれらの混合物を含み、さらに他の病原体
からの抗原を含んでもよい。 好ましい具体例において、本発明の不活化ワクチンは、感染した動物から新た
に単離されたバイオタイプから、あるいは感染した動物から新たに調製された凍
結温保存されたバイオタイプ培養菌から製造される。好ましい具体例において、
本発明の弱毒化ワクチンは、ワクチン接種した動物内で限定的に複製する能力を
保持するように処理されてはいるが、他の動物に感染し、マイコプラズマ関連疾
患を起こす能力を保持しないバイオタイプの培養菌から製造される。弱毒化ワク
チンの製造および使用は当業者によく知られている。 不活化または弱毒化マイコプラズマ・ボビスバイオタイプは、さらに処理して
抗原集団の分画および/または標準化してもよい。例えば、特定のバイオタイプ
類をサンプルから単離し、特定の割合のバイオタイプの特定の組み合せを形成し
てもよい。同様に、特定の不活化または弱毒化マイコプラズマ・ボビスバイオタ
イプからの成分を分画し、これらのフラクションのサブセットと、同様に他のバ
イオタイプの分画した成分とを組み合せてワクチン調製物の抗原成分を標準化し
、その効能を最適化してもよい。1つの具体例において、単一のバイオタイプの
細胞からの非免疫原成分を除去することにより、そのバイオタイプから由来する
抗原成分が強化される。もう1つ別の具体例において、ワクチン調製物を標準化
して処方用量当りの必要最少細胞含量を提供する。好ましい具体例において、不
活化バイオタイプを含むワクチンを、投与当り少なくとも10マイコプラズマ
・ボビス細胞当量の各バイオタイプがデリバリーできるように処方する。ウシ種
の完全ワクチン接種は推奨される用量の投与を含む。好ましい具体例において、
そのような2用量が投与される。さらに好まし具体例において、そのような3用
量が投与される。もう1つ別の好ましい具体例において、弱毒化マイコプラズマ
・ボビスバイオタイプを、少なくとも10マイコプラズマ・ボビス細胞の各バ
イオタイプがデリバリーできるように処方する。記載したワクチン接種用量の臨
界値は、ビルレントまたは野生型マイコプラズマ・ボビスに起因する感染症に対
してホスト動物による防御応答の引き出しに必要な免疫原の総量であると理解す
べきである。投与回数および容量は変えることができ、費用および投与によって
生じる動物の身体への有害な副作用を避ける必要性に基づいて当業者が決定でき
る。例えば、1回投与の容量は典型的には2〜5mlを超えない。成熟した動物
に必要な不活化ワクチンの投与回数は典型的には1回の初回投与、ついで1〜2
回のさらなる投与そして、毎年の再ワクチン接種である。成熟した動物における
弱毒化ワクチンの投与回数は、1回の初回投与、ついで追加免疫である。さらに
、毎年追加免疫が投与される。
【0009】 本発明のワクチンは、限定するものではないが、弱毒化(修飾生)または不活
化ウイルスまたは微生物を包含するウシの病原体として知られる他のウイルスお
よび/または微生物の抗原物質をさらに含むことができる。このような組み合せ
ワクチンは、限定するものではないが、スタフィロコッカス・アウレウス(Stap
hylococcus aureus)、パスツレラ・ヘモリチカ(Pasteurella hemolytica)、
パスツレラ・ムルトシダ(Pasteurella multocida)、ヘモフィルス・ソムナス
(Hemophilus somnus)、ウシRSウイルス、ウシ下痢ウイルス、イー・コリ(E
. coli)および感染性ウシ鼻気管疾患に対する免疫原性組成物を包含するウシ種
が暴露される複数の疾患に対する防御を与える。 他の具体例において、本発明のワクチンはさらに適宜のアジュバントを含む。
本明細書で用いる「アジュバント」は免疫応答の増強剤または強化剤である。「
適宜な」なる用語は、ワクチン接種動物に悪い反応を生ずることなしに免疫応答
を増大するためにワクチン免疫原(すなわち、不活化または弱毒化マイコプラズ
マ・ボビスバイオタイプまたはそのフラクション)と組み合せて用いることので
きるいずれもの物質を包含する意味である。特定のアジュバントの有効量は、ワ
クチン接種する動物の免疫応答に関するアジュバントの増強効果を最適化するよ
うに容易に決定できる。好ましい具体例における本発明のワクチンへのアジュバ
ントの適用(adjuvanting)は、まず、2%水酸化アルミニウム、つぎに鉱油を
利用する2段階法である。特定の具体例においては、適宜なアジュバントは以下
の群から選択できる。水エマルジョンを伴なう鉱油、植物油または魚油、不完全
フロイントアジュバント、イー・コリJ15、デキストラン硫酸塩、酸化鉄、ア
ルギン酸ナトリウム、バクト(Bacto)−アジュバント、カーボポール(BF Good
rich Company, Cleveland, Ohil)、ポリアミノ酸およびアミノ酸のコポリマー
のようなある種の合成ポリマー、サポニン、カラギーナン、REGRESSIN(Vetreph
arm, Athens, GA)、AVRIDINE(N,N−ジオクタデシル−N’,N’−ビス(
2−ヒドロキシエチル)プロパンジアミン)、O−アセチル化基が点在する長鎖
多分散β(1,4)結合マンナンポリマー(例、ACEMANNAN)、マイコバクテリ
ウム(Mycobacterium)種の非病原性株から由来する脱蛋白した高度に生成した
細胞壁抽出物(例、EQUIMUNE, Vetrepharm Research Inc., Athens GA)、マン
ニットモノオレエート、パラフィンオイルおよびムラミルジペプチド。
【0010】 本発明のもう1つ別の態様において、本発明は、ウシ動物に免疫原量の少なく
とも1種の不活化または弱毒化マイコプラズマ・ボビスバイオタイプを投与して
該動物による防御免疫応答を引き出すことを含むマイコプラズマ・ボビスに起因
する臨床疾患に対する免疫をウシ動物に付与する方法を開示する。好ましくは、
該方法は少なくとも2つの不活化または弱毒化マイコプラズマ・ボビスバイオタ
イプを投与して動物による防御免疫応答を引き出すことを含む。免疫付与は経口
、鼻内、気管内、筋肉内、皮下、乳房内、静脈内または皮内で行なうことができ
る。不活化または弱毒化マイコプラズマ・ボビスバイオタイプを含むワクチンは
注射、吸入、摂食または点滴によって投与できる。周期的な時間間隔でワクチン
調製物を繰返し投与する、すなわち、「追加免疫(booster)」が始めの、およ
び最後の投与から長期間後の免疫応答を強化するのに好ましい。ワクチン接種の
時間間隔は動物の年齢および症状に応じて変わる。泌乳する、成熟した動物につ
いて、最初のワクチン接種は好ましくは泌乳サイクルの終わり(すなわち、"dry
-off”)に行なうことが好ましく、ついで2〜4週間後に「追加免疫」投与し、
好ましくはさらに2〜4週間後に第2回の追加免疫投与をする。新生子ウシは好
ましくは、誕生の際にワクチン接種し、ついで子ウシが4〜6月齢になるまで、
3〜5週間毎に追加免疫投与し、その後毎年追加免疫投与を行なうことが好まし
い。しかし、危険または暴露された繁殖用および肥育用動物はもっと頻繁に、好
ましくは6ヶ月毎に1回よりも少なくならないようにワクチン接種すべきである
。 本発明の方法のもう1つの具体例において、ワクチンに含まれる多重マイコプ
ラズマ・ボビスバイオタイプを別々の投与で動物にデリバリーすることができる
。例えば、バイオタイプAの免疫原量を1回の注射で、バイオタイプBの免疫原
量をもう1回別の注射で別々に投与することにより不活化マイコプラズマ・ボビ
スバイオタイプAおよびBを含むワクチンをデリバリーすることができる。さら
なる具体例において、別々に投与される各バイオタイプを、ウシの病原体として
公知の他のウイルスおよび/または微生物の抗原物質を含む組み合せワクチン接
種で投与できる。
【0011】 「免疫原量」なる用語は免疫原、すなわち、不活化または弱毒化マイコプラズ
マ・ボビスバイオタイプまたはその部分の、ワクチン接種したウシ種における免
疫応答を誘発するに十分な、野生型またはビルレントマイコプラズマ・ボビスに
曝された際にその感染に起因する疾患に対して動物を防御する、または乳生産、
体重増加または動物の健康に関するマイコプラズマ・ボビスの影響を減じる商業
的に有益な効果を有する量を意味する。好ましい具体例において、ウシ動物は、
ワクチン中の各不活化バイオタイプの少なくとも10マイコプラズマ・ボビス
細胞当量を投与することにより免疫付与される。ある具体例において、動物は、
少なくとも2回の注射で、不活化された少なくとも約10マイコプラズマ・ボ
ビスバイオタイプA細胞当量および約10マイコプラズマ・ボビスバイオタイ
プB細胞当量の投与によって免疫付与される。もう1つ別の具体例において、ウ
シ動物は、少なくとも2回の注射で、不活化された少なくとも約10マイコプ
ラズマ・ボビスバイオタイプA細胞当量、10マイコプラズマ・ボビスバイオ
タイプB細胞当量および約10マイコプラズマ・ボビスバイオタイプC細胞当
量の投与によって免疫付与される。 もう1つ別の好ましい具体例において、ウシ動物はワクチン中の少なくとも約
10マイコプラズマ・ボビス細胞の各弱毒化バイオタイプの投与により免疫付
与される。特定の具体例において、ウシ動物は少なくとも約10マイコプラズ
マ・ボビスバイオタイプA弱毒化細胞および少なくとも約10マイコプラズマ
・ボビスバイオタイプB弱毒化細胞を投与することにより免疫付与される。もう
1つ別の具体例において、ウシ動物は少なくとも約10マイコプラズマ・ボビ
スバイオタイプA細胞、10マイコプラズマ・ボビスバイオタイプB細胞およ
び10マイコプラズマ・ボビスバイオタイプC細胞を投与することにより免疫
付与される。
【0012】 もう1つ別の態様において、本発明は、少なくとも2つの生マイコプラズマ・
ボビスバイオタイプを不活化物質と接触させ、不活化されたマイコプラズマ・ボ
ビスバイオタイプを適宜のアジュバントと共に医薬上許容される賦形剤と合して
マイコプラズマ・ボビスワクチンを製造することを含むマイコプラズマ・ボビス
ワクチンの製造方法を開示する。好ましい方法においては、選択したマイコプラ
ズマ・ボビスバイオタイプを、ウイルス、細菌または他のバイオタイプのマイコ
プラズマ・ボビスを含む他の微生物因子の汚染のない純粋培養として所望の細胞
当量まで別々に増殖させ、本明細書に記載のごとくして不活化し、ついで医薬上
許容される賦形剤と共に等量づつ合してマイコプラズマ・ボビスワクチンを製造
する。別法として、バイオタイプは、所望の細胞当量まで一緒に混合培養として
増殖させることができ、不活化し、ついで、所望により、医薬上許容される賦形
剤および適宜なアジュバントと合してマイコプラズマ・ボビスワクチンを製造す
る。 上記したマイコプラズマ・ボビスワクチンの製造方法のさらなる具体例におい
ては、不活化または弱毒化マイコプラズマ・ボビスバイオタイプを適宜なアジュ
バントと混合する。好ましい方法において、適宜なアジュバントは水酸化アルミ
ニウム−油エマルジョンである。 選択したマイコプラズマ・ボビスバイオタイプは、マイコプラズマ・ボビスの
存在を検出するための診断ツールのベースとして使用できる。本発明の1つの態
様において、ウシからのサンプルをマイコプラズマ・ボビス細胞またはマイコプ
ラズマ・ボビスから由来する抗原と接触させることにより、サンプル中のマイコ
プラズマ・ボビスに特異的な抗体の存在をテストする。かかる方法に採用できる
技法の例としては、限定するものではないが、RIA、ELISAおよびイムノ
ブロットが挙げられる。特定の具体例としては、マイコプラズマ・ボビスバイオ
タイプの1種以上(例、A、B、C、AおよびB、BおよびC、AおよびC、ま
たはA、BおよびC)から由来する抗原が包含される。好ましい具体例において
、マイコプラズマ・ボビスバイオタイプA、BおよびCの各々からの抗原を、マ
イコプラズマ・ボビスバイオタイプの各々に特異的な抗体の存在をテストするた
めに利用し、かくして自家ワクチンの投与を可能にする。もう1つ別の具体例に
おいて、マイコプラズマ・ボビスバイオタイプに対する抗体または選択したバイ
オタイプから由来する抗原を、マイコプラズマ・ボビスバイオタイプA、Bおよ
びCの存在をテストするために用いる。特定の具体例にとしては、マイコプラズ
マ・ボビスバイオタイプの1種以上(例、A、B、C、AおよびB、BおよびC
、AおよびC、またはA、BおよびC)から由来する抗原にたいする反応性の抗
体が上げられる。もう1つ別の具体例において、異なるバイオタイプから由来す
る抗原を所定のバイオタイプからの抗原に特異的な抗体の存在をテストするため
に利用する。
【0013】 さらなる具体例において、本発明は単離したマイコプラズマ・ボビスバイオタ
イプA、マイコプラズマ・ボビスバイオタイプB、マイコプラズマ・ボビスバイ
オタイプCまたはそのいずれかの組み合せを提供する。 本願においては種々の刊行物を参照している。これらの参照した種々の刊行物
の記載は、本発明の属する分野における技術水準をより十分に記載するために出
展明示により本願に組込む。
【0014】 実施例 実施例1 フィールド単離物の特徴付けおよびタイプ決定 感染動物または乳タンクから株を採取した。単一コロニーを培養し、各培養菌
の細胞毒性およびPCRフィンガープリントによる特異DNAマーカーの存在に
ついて分析した。 PCRフィンガープリント:任意選択プライマーを選択した。以下のプライマ
ー1およびプライマー2(Iはデオキシイノシンを表し、A、C、TおよびGは
DNAの天然に存在する4つの塩基を表す。): プライマー1:5' III ICG ICG ICA TCI GGC 3';[配列番号1]および プライマー2:5’ICG ICT TAT CIG GCC TAC 3';[配列番号2] つぎのようにして、これらのプライマーを用い、PCRによりマイコプラズマ
・ボビスDNAを単離し、増幅した。最初のサイクル工程は94℃で120秒間
であった。変性は94℃で30秒間、ついで40℃で90秒間のアニリーング、
72℃で120秒間の鎖伸長、最後の伸長を72℃で240秒間行なった。合計
35回の増幅サイクルを用いた。 PCRで得られたDNA生成物を非変性1.5%アガロースゲル電気泳動で分
離し、臭化エチジウム染色し、ゲルをUV光源で照射して明視化した。所定のバ
イオタイプに特徴的な、得られたパターンを、PCR生成物に沿って電気泳動し
たラムダファージのEcoRI/HindIII消化物またはファイX174フ
ァージのHaeIII消化物のような分子量標準と比較することにより、一貫し
た再現性あるマイコプラズマ・ボビス株のバイオタイプ決定を可能とする。この
方法を用いたバイオタイプ決定結果の例を以下に示す。
【0015】株ID 培養# %細胞毒性 バイオタイププロフィール BA2580 1 95 A 2 0 A BA2491 1 82 A 2 100 A 498 1 100 A 3 91 A 4082 1 100 B 2 91 B 3 83 B Tank2-18 1 90 A 2 100 A 3 100 A Tank2-19 1 100 A 2 20 A 3 100 A L-56291 1 100 A 2 100 A 3 86 A L-477 1 84 C 2 76 C 3 90 C L-53219 1 66 A 2 100 A 3 100 A
【0016】 細胞毒性(すなわち、≧40%細胞毒性)および非細胞毒性株両方共、病原性
である。単離物の大半は一様に細胞毒性であるが、幾つかの単離物、例えば、BA
2580およびTank2-19は非細胞毒性コロニーの混合物である。培養菌の広範な継代
により、全ての株が非細胞毒性となるが、子ウシにおける継代では、非細胞毒性
または細胞毒性のいずれかの最初の表現型が強調される。ラムダファージのEc
oRI/HindIII制限エンドヌクレアーゼ消化およびファイファージのH
aeIII制限エンドヌクレアーゼ消化によって形成した標準に沿って3つのマ
イコプラズマ・ボビスバイオタイプのPCRフィンガープリントを図1および2
に示す。得られた標準フラグメントのサイズ(bp)を図1および2の記載にリ
ストしている。PCRフィンガープリント反応のためのブランクおよび陽性コン
トロールを、図1および2共に、各々、レーン3および4に含めている。さらな
るPCRフィンガープリントについての記載は、Artiushin et al. Int. J. Sys
t. Bacteriol. 46:324-328 (1996); Fan et al. Avain Dis. 39:729-735(1995)
等に見出すことができる。マイコプラズマまたは他の微生物のバイオタイプ決定
の他の方法は当業者によく知られており、それらも本発明の実施に使用できる(
例えば、Sambrook et al., Molecular Cloning: A Laboratory Manual, 2nd Ed.
, Cold Spring Harbor Laboratory, Cold Spring Harbor, New York, 1989; DNA
cloning: A Practical Approach, Volumes I and II, Glover, D.M. ed., IRL
Press Limited, Oxford, 1985; Harlow and Lane, Antibodies, A Laboratory M
anual, Cold Spring Harbor Publications, N.Y. (1988)参照)。
【0017】 実施例2 マイコプラズマのバイオタイプに対する不活化ワクチンの調製 マイコプラズマ・ボビスの選択したバイオタイプを不活化し、この調製物をア
ジュバントと合してマイコプラズマ・ボビスワクチンを調製した。 A.マイコプラズマ・ボビスバイオタイプの選択 感染した乳のサンプルからマイコプラズマ・ボビスの単離物を得た。ついで、
これらの単離物をKnudtson et al. Vet. Microbiol. 11:79-91(1986)によって
記載されているような標準的な技法により培養した。 選択した単離物をさらに増やし、バイオタイプにより特徴付けた。PCRフィ
ンガープリントによって決定できる特徴的バイオタイプの代表的単離物の培養菌
を選択し、これらのバイオタイプのストックを、ゼラチン蛋白水解物安定化溶液
と合し、生成物を凍結保存することにより保存した。純粋なバイオタイプ菌をワ
クチン製造に用いる微生物の制御発酵に接種するために使用した。ワクチン製造
用の培養菌のPCRフィンガープリントによりそれらの単一バイオタイプとして
の純度を確認した。以下の凍結保存ストックのテストは9CFR(Title 9 Code
of Federal Regulations)に従ったUSDAライセンス施設で行ない、培養菌
の純度および同一性を確認した。以下の種: マイコプラズマ・ボビス(Mycoplasma bovis) マイコプラズマ・カリフォリカム(Mycoplasma califoricum) マイコプラズマ・アルカレセンス(Mycoplasma alkalescens) マイコプラズマ・カナデンセ(Mycoplasma canadense) マイコプラズマ・ボビゲニタリウム(Mycoplasma bovigenitalium) マイコプラズマ・ボビリニス(Mycoplasma bovirhinis) マイコプラズマ・アルギニイ(Mycoplasma arginnii) アコレプラズマ・ライドラウイ(Acholeplasma laidlawii) についての特異抗血清を用いる間接免疫蛍光法により、2つの独立した研究所が
テストしてマイコプラズマ・ボビスであることの同一性を決定した。 B.純粋な、単離したバイオタイプの増殖 純粋であると同定された選択した株またはバイオタイプを合成培地で増殖し、
さらに加工してワクチンを製造した。 マイコプラズマ・ボビスバイオタイプは、限定するものではないが、ハイフリ
ック培地(Hayflick Media)、アドレー培地(Adler Media)およびゴーレイ培
地(Gourlay Media)を包含する当業者に公知の、種々の汎用、増殖促進用の合
成培地で増殖できる。本発明の好ましい具体例において、増殖培地は以下のとお
りである。 酵母エキス 5g/リットル プロテオースペプトン 2g/リットル 混合基質 エンハンセトン(Enhancetone)の ようなペプトン 20g/リットル デキストロース 2g/リットル 塩化ナトリウム 5g/リットル リン酸ナトリウム 2.5g/リットル グリセロール 1g/リットル 栄養素 ウマ血清 50ml/リットル 1%NAD/システイン 20ml/リットル 水 1000mlまで 培養菌を増やし、10〜10cfu/mlの濃度で培地に接種した。培養
菌は、環境中のCO%を0〜10%の間に保持して、通常の大気酸素圧下30
〜41℃で増殖させた。インキュベーション時間は8〜72時間の範囲であった
。インキュベーションの終点は、培養菌が標準的な微生物学的方法によって測定
される定常期(stationary phase)に到達した時点によって決定される。 標準的な微生物学的方法、例えば、直接的平板カウント操作またはマイコプラ
ズマ・ボビス培養細胞塊の吸光に基づく分光光度的光学密度法を用いて免疫原の
量を測定する。
【0018】 C.マイコプラズマ・ボビスの不活化 ベータ−プロピオラクトン(BPL)の冷水中10%溶液(v/v)を調製す
る。この冷溶液を、一定の撹拌をしながらマイコプラズマ・ボビス培養菌にゆっ
くりと加え、それにより加水分解させる。このBPL溶液はマイコプラズマ・ボ
ビス培養菌1リットル当り、10mlの量で加える。必要により、水酸化ナトリ
ウムを添加してBPL−マイコプラズマ・ボビス懸濁液のpHを6.5〜7.8
に保持する。懸濁液を室温まで加温し、24時間連続的に撹拌する。8,000
gでの遠心分離または限外濾過により細胞を濃縮する。 D.アジュバントの適用およびワクチンの処方 バルク濃縮不活化マイコプラズマ・ボビス培養菌へのアジュバントの適用およ
び最終処方は、以下のプロトコールに記載のようにして同時に行なった。 1)1投与量当り2mlに基づいて所望の最終容量バッチ量を決定する。つい
で、工程2〜5に記載のごとく添加する各成分の量を算出する。 2)生培養菌で測定された細胞数に基づいて、処方すべき投与量の合計数に十
分な防御投与量を含ませるに必要な不活化マイコプラズマ・ボビス細胞濃度の量
を分配する。 3)不活化マイコプラズマ・ボビス細胞濃縮物を、バッチを(アジュバント成
分を添加後)所望の最終容量とするに十分な0.85%食塩水で希釈する。 4)10N塩酸溶液を用いてpHを6.0〜6.5に調整する。 5)2%水酸化アルミニウム溶液を加えて8〜16%の最終処方濃度を得、2
4時間インキュベートする。 6)10N水酸化ナトリウム溶液を用い、pH7.2〜7.4に再調整する。 7)最終処方の4〜12%とするに十分な量で、希釈した水酸化アルミニウム
−吸収された不活化マイコプラズマ・ボビス細胞で鉱油アジュバントを乳化する
【0019】 実施例3 マイコプラズマ・ボビスバイオタイプA、BおよびCに対するワクチンの調製 3バイオタイプ、A、BおよびCからの抗原を含むマイコプラズマ・ボビスワ
クチンを調製した。ラインからのワクチンの調製方法は上記実施例2と同様であ
った。各バイオタイプの純粋培養の選択した量を不活化した後、バイオタイプA
、BおよびCからの免疫原成分を合した。
【0020】 実施例4 マイコプラズマ・ボビスバイオタイプA、B、Cおよびマイコプラズマ・アカ
レセンスに対するワクチンの調製 検死を行なった子ウシから5つの肺および耳単離物を得た。間接免疫蛍光法を
用い、単離物をBiomuneにより: S99−0052−マイコプラズマ・ボビス−肺 S99−0052−マイコプラズマ・ボビス−耳 S99−0053−マイコプラズマ・ボビス−肺 S99−0053−マイコプラズマ・アカレセンス−肺 として同定した。 培養菌を、純粋培養の特徴付けおよび調製と共にハイフリックの修飾液体培地
中で4回継代した。 単離物S99−0052およびS99−0053からの培養菌のサンプルはさ
らに特徴付けされ、独立した研究所により純粋なマイコプラズマ・ボビスおよび
マイコプラズマ・アカレセンスであると決定された。単離物S99−0053の
マイコプラズマ・アカレセンスとしての同一性をさらなるテストにより確認した
。 2群の単離物をさらに特徴付けした。細胞毒性細胞培養バイオアッセイおよび
PCRフィンガープリントを行なった。これらの分析により、ワクチン製造に使
用される純粋なマイコプラズマ・ボビスおよびマイコプラズマ・アカレセンスの
培養菌であることが確認された。 これら単離されたマイコプラスマから、マイコプラズマ・ボビスバイオタイプ
A、B、Cからの抗原およびマイコプラズマ・アカレセンスからの抗原を含むワ
クチンを、上記のプロトコールを用いて調製した。
【0021】 実施例5 マイコプラズマ・ボビスバイオタイプAに特異的な本発明の不活化ワクチンの
効能を、群に地域特有のマイコプラズマ乳房炎感染症を有する場所におけるフィ
ールド条件下で確認した。活性フィールドチャレンジを、マイコプラズマ・ボビ
スによる間引きウシ損失の歴史的再調査、農場における環境からのマイコプラズ
マ・ボビスの単離記録、非ワクチン接種動物における臨床乳房炎からのマイコプ
ラズマ・ボビスの培養菌単離および牛乳バルクタンクからのマイコプラズマ・ボ
ビスの単離に基づいて確認した。研究室のテストによりこれらの単離の同一性を
確認した。 フィールドワクチン接種の投与量および療法プロトコールは以下のとおりであ
った。 投与:油エマルジョンのアジュバントを加えたマイコプラズマ・ボビスワクチ
ンの1回2ml;頸部に皮下注射 療法:ワクチン3回投与 泌乳ウシに対して dry off(泌乳サイクルの終)に第1回ワクチン接種 第1回ワクチン接種2〜3週間後に第2回ワクチン接種 第2回ワクチン接種2〜3週間後に第3回ワクチン接種 若い雌ウシに対して 子を産む前に2〜4週間間隔で3回投与。好ましくは、子を産み、泌乳サイ
クルが開始する少なくとも10日前に最後の用量を投与する。 匹敵する結果をワクチンの効能測定に使用した。臨床乳房炎を提示している全
ての動物から採取したサンプルを独立した研究所で培養し、乳腺のマイコプラズ
マ・ボビス感染の有無をモニターした。群ワクチン接種に続いてマイコプラズマ
・ボビスに起因する乳房炎の臨床発生率をワクチン接種前のベースライン群発生
率と比較してフィールド評価を行なった。結果は以下のとおりであった。 ワクチン接種前ベースライン発生率 155頭の確認された陽性臨床マイコプラズマ・ボビス感染 ワクチン接種後の群発生率 ワクチン接種後の第1年目 24頭の確認された陽性臨床マイコプラズマ・ボビス感染 ワクチン接種後の第2年目 1頭の確認された陽性臨床マイコプラズマ・ボビス感染 何の充血反応も観察されなかった。何の炎症乳房反応も観察されなかった。
【0022】 また、ワクチン接種前および後第2年目に各動物から採取した血清を用いて動
物の血清学的応答を評価した。直接ELISAを行ない、選択した動物について
、つぎの結果を得た。 O.D.値 動物ID ワクチン接種前 ワクチン接種後 82651 0.093 0.313 82759 0.189 0.693 61043 0.135 0.273 3219 0.198 0.586 83550 0.495 1.733 9296 0.289 1.553 ワクチン接種後の値がワクチン接種前の値を少なくとも2倍超えていれば免疫
応答が示される。
【0023】 実施例6 マイコプラズマ・ボビスバイオタイプA、BおよびCに対するワクチンのフィ
ールドトライアル 実施例5に記載のトライアルの後の第3暦年に、群の200頭のウシを置き換
え、100頭は実施例5と同じ場所(場所1)に、100頭は同じ地理的地域に
位置する第2の関連する場所(場所2)に導入した。置き換えたウシのサブセッ
トはいずれもそれらの各場所に導入前に隔離されていなかった。2ヶ月の間に、
場所1および2両方において、マイコプラズマ乳房炎の深刻な問題が、各場所に
おける職員により報告された。 全体で約4,000頭の両方の場所の全てのウシをテストし、22頭のマイコ
プラズマ・ボビス感染した動物の存在が明らかになった。全ての動物の最初のス
クリーニングは、集めた乳サンプル(16ウシ/サンプル)を培養して行なった
。集めたサンプルが乳の培養によってマイコプラズマ・ボビスについて陽性と同
定された場合、陽性群の全ての動物を個々にテストした。3回の独立した試験で
「ボビス種」の単離を確認し、PCRフィンガープリントによりマイコプラズマ
・ボビスの3つの異なるバイオタイプ(A、BおよびC)を同定した。PCRフ
ィンガープリントは実施例1と同様にして行なった。 上記実施例3と同様にしてマイコプラズマ・ボビスの3つのバイオタイプ(A
、BおよびC)からの抗原を用いてワクチンを調製し、実施例5の療法に従って
場所1および場所2の両方のウシのワクチン接種に使用した。ワクチン接種は、
1999年9月中旬から開始した。農場職員により乳房炎であると判断された動
物のマイコプラズマの存在を独立した研究所がテストすることによりマイコプラ
ズマ乳房炎の発生率をモニターした。 場所1および場所2の群の有意な部分にワクチン接種後、マイコプラズマの発
生率が大いに減少した。2000年1月から2000年8月まで、各場所でわず
かに10頭がマイコプラズマ・ボビス陽性と報告されているだけであった。この
マイコプラズマ陽性乳房炎ウシの発生率の減少は場所1および2のオペレーター
により有意な減少とみなされた。暦年2000年の発生率の内訳はつぎのとおり
である。 場所1 場所2 1月 1 2 2月 1 1 3月 − 3 4月 3 1 5月 1 2 6月 1 − 7月 3 −
【0024】 実施例7 マイコプラズマ・ボビスバイオタイプA、B、Cおよびマイコプラズマ・アカ
レセンスに対するワクチンのフィールドトライアル 実施例4に従って調製したマイコプラズマ・ボビスバイオタイプA、B、Cお
よびマイコプラズマ・アカレセンスからの抗原を含むワクチンを、大型の17,
000頭子ウシ飼育施設で子ウシのワクチン接種に用いた。その場所のオペレー
ターによりマイコプラズマが主な呼吸器官の問題であると判定されていた。トラ
イアル開始前の採血サンプルの血清学的評価は、直接ELISAバイオアッセイ
によりワクチン接種を受ける子ウシの約50%が血清学的に陰性であることを示
した。 1999年10月19日にトライアルのために選択した子ウシから採血し、番
号タグにより同定した。直ちに血清を集めた。各子ウシに、その場所に到着する
新生ウシが受ける通常の処置療法を与えた(初乳等)。また、子ウシには、実施
例4で調製したワクチン2mlを3回接種した。ワクチンは、最初の3週間、ほ
ぼ7日毎に投与した。1999年11月22日に、元の50頭の残り36頭から
血清サンプルを取った。1999年12月21日に、元の50頭の残り36頭の
35頭(1頭の子ウシは居場所不明であった)から血清サンプルを取った。 先にトライアル開始前のその場所における子ウシの血清学的状態測定に用いた
ELISAバイオアッセイを用いてワクチン接種に対する応答をモニターした。
0日目において血清学的に陰性であった子ウシ(16頭)の代表的ランダムサン
プルを、0日目、第2回ワクチン接種後および第3回ワクチン接種後においてモ
ニターした。ワクチン接種操作により、動物には、ワクチン接種前の状態よりも
7倍増加した免疫応答が認められた。これは有意な応答であると考えられ、両方
とも子ウシの健康および福祉の重要な指標である市場へ出荷するまでの日数、体
重増加速度で測定されるようにワクチン接種された動物が良好に生活していると
いう事実によりワクチンの効能が確認された。
【0025】 実施例8 マイコプラズマ・ボビスバイオタイプBに対するワクチンのフィールドトライ
アル 群においてマイコプラズマ乳房炎感染を経験した1200頭のジャージー種乳
牛群からバイオタイプBを単離した。実施例2に従ってバイオタイプBに対する
ワクチンを調製し、上記したワクチン接種の療法と同様にして用いた。2000
年の2月に群に対してワクチン接種療法を開始した後、獣医がマイコプラズマ・
ボビスの発生について群をモニターした。2000年9月に、確認された感染し
た非ワクチン接種動物の存在からの継続したチャレンジにもかかわらず、ワクチ
ン接種動物にマイコプラズマの確認されたケースがなかったと報告されている。
9月までに、群の約50%がワクチン接種を受けた。ワクチンの使用による望ま
しくない反応は何ら報告されていない。
【0026】 実施例9 マイコプラズマ・ボビスバイオタイプCに対するワクチンのフィールドトライ
アル 約400頭のホルスタイン乳牛の群から由来した培養単離物からバイオタイプ
Cを単離した。この群はマイコプラズマ乳房炎の感染を経験しており、1999
年5月以前の1年間陽性バルク乳タンクを経験していた。1999年3月、13
頭のウシがマイコプラズマ・ボビス感染について陽性と同定された。バイオタイ
プCに特異的なワクチンを実施例2に従って調製し、上記のワクチン接種療法に
従って使用した。オーナーおよび群の健康管理獣医がワクチンの性能をモニター
した。ワクチン接種した動物における臨床乳房炎事象の報告は全くない。この製
品を受けた動物における望ましくない応答も全く報告されていない。
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は異なるマイコプラズマ・ボビス単離物からのPCRによっ
て製造されたDNA産物についてのゲル電気泳動パターンを示す。図の左側に、
ラムダおよびファイファージの制限エンドヌクレアーゼ消化に基づく分子量標準
を示す。標準消化物のバンドのサイズは上から下へ、ラムダに関しては、n/d
、n/d、n/d、2027、1904、1584、1375、947、831
および564bp、ファイX174に関しては1353、1078、872、6
03、310、284/271、234、194および118bpである。Aお
よびBで示す異なるバイオタイプについてのPCR生成マーカーの相対位置を標
準の右側のレーン5−12に示す。レーン5および7の矢印は、各々、バイオタ
イプAおよびBについての3個および2個の特徴的バンドの存在を示す。
【図2】 図2は第2のセットのマイコプラズマ・ボビス単離物からのPC
Rによって製造されたDNA産物についてのゲル電気泳動パターンを示す。図の
左側に、ラムダおよびファイファージの制限エンドヌクレアーゼ消化に基づく分
子量標準を示す。標準消化物のバンドのサイズは上から下へ、ラムダに関しては
、n/d、n/d、n/d、2027、1904、1584、1375、947
、831および564bp、ファイX174に関しては1353、1078、8
72、603および310bpである。AおよびCで示す異なるバイオタイプに
ついてのPCR生成マーカーの相対位置を標準の右側のレーン5−11に示す。
レーン5および8の矢印は、各々、バイオタイプAおよびCについての3個およ
び2個の特徴的バンドの存在を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C085 AA03 AA38 BA48 CC40 DD02 DD86 EE01 EE06 FF02 FF12 GG01 GG04 GG08 GG10

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種の不活化または弱毒化マイコプラズマ・ボビ
    ス(Mycoplasma bovis)バイオタイプと、医薬上許容される賦形剤とを含むマイ
    コプラズマ・ボビス臨床疾患に対してウシ種を防御するワクチン。
  2. 【請求項2】 さらに適宜のアジュバントを含む請求項1記載のワクチン。
  3. 【請求項3】 各不活化バイオタイプの量が少なくとも10マイコプラズ
    マ・ボビス細胞当量である請求項1記載のワクチン。
  4. 【請求項4】 各弱毒化バイオタイプの量が少なくとも10マイコプラズ
    マ・ボビス細胞である請求項1記載のワクチン。
  5. 【請求項5】 少なくとも1種の不活化または弱毒化マイコプラズマ・ボビ
    スバイオタイプが、バイオタイプA、バイオタイプBおよびバイオタイプCから
    なる群から選択される請求項1記載のワクチン。
  6. 【請求項6】 各選択した不活化マイコプラズマ・ボビスバイオタイプの量
    が少なくとも10マイコプラズマ・ボビス細胞当量である請求項5記載のワク
    チン。
  7. 【請求項7】 各選択した弱毒化マイコプラズマ・ボビスバイオタイプの量
    が少なくとも10マイコプラズマ・ボビス細胞である請求項5記載のワクチン
  8. 【請求項8】 少なくとも2種の不活化または弱毒化マイコプラズマ・ボビ
    スバイオタイプと、医薬上許容される賦形剤とを含むマイコプラズマ・ボビス臨
    床疾患に対してウシ種を防御するワクチン。
  9. 【請求項9】 さらに適宜のアジュバントを含む請求項8記載のワクチン。
  10. 【請求項10】 各不活化バイオタイプの量が少なくとも10マイコプラ
    ズマ・ボビス細胞当量である請求項8記載のワクチン。
  11. 【請求項11】 各弱毒化バイオタイプの量が少なくとも10マイコプラ
    ズマ・ボビス細胞である請求項8記載のワクチン。
  12. 【請求項12】 マイコプラズマ・ボビスバイオタイプが、バイオタイプA
    、バイオタイプBおよびバイオタイプCからなる群から選択される請求項8記載
    のワクチン。
  13. 【請求項13】 ウシ動物に免疫原量の少なくとも1種の不活化または弱毒
    化マイコプラズマ・ボビスバイオタイプを投与して該動物による防御免疫応答を
    引き出すことを含むマイコプラズマ・ボビスに起因する臨床疾患に対する免疫を
    ウシ動物に付与する方法。
  14. 【請求項14】 マイコプラズマ・ボビスバイオタイプがバイオタイプA、
    バイオタイプBおよびバイオタイプCからなる群から選択される請求項13記載
    の方法。
  15. 【請求項15】 ワクチンを注射により投与する請求項13記載の方法。
  16. 【請求項16】 ワクチンを吸入により投与する請求項13記載の方法。
  17. 【請求項17】 ワクチンを摂食により投与する請求項13記載の方法。
  18. 【請求項18】 少なくとも1種の生マイコプラズマ・ボビスバイオタイプ
    と不活化物質を接触させ、該不活化マイコプラズマ・ボビスバイオタイプを医薬
    上許容される賦形剤と合してマイコプラズマ・ボビスワクチンを製造することを
    含むマイコプラズマ・ボビスワクチンの製造方法。
  19. 【請求項19】 さらに該不活化マイコプラズマ・ボビスバイオタイプを適
    宜のアジュバントと混合することを含む請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 ウシ動物に請求項8記載のワクチンを投与して該動物によ
    る防御免疫応答を引き出すことを含むマイコプラズマ・ボビスに起因する疾患に
    対する免疫をウシ動物に付与する方法。
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