JP2003513485A - 移動ネットワークの作動を中断させる手段を有する固定ネットワーク及び移動ネットワーク間の通信 - Google Patents

移動ネットワークの作動を中断させる手段を有する固定ネットワーク及び移動ネットワーク間の通信

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Abstract

(57)【要約】 固定ネットワーク(4)と乗物に搭載された移動ネットワーク(1)との間で通信するための衛星電話システムであって、例えば安全上重要な飛行段階にある間に移動ネットワークが固定ネットワークに干渉し得る場合に、又は、乗物内で「静粛」時間を実施するために、移動ネットワークの作動を中断させる手段を有する。移動ネットワーク(1)の作動が中断された時、制御信号が固定ネットワーク(4)へ送信され、固定ネットワーク(4)に移動ネットワークに向けられた呼出しを遮断させ、それによって衛星リンク(3、6、13)を通じた不必要な信号トラフィックを回避する。移動ネットワークは、無線ネットワーク(図1、図2)又は有線ネットワーク(図4)であり得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は移動電話に関し、更に特定すれば、乗物上で使用するためのシステム
に関する。
【0002】 (背景技術) 特に船舶や航空機内といった、従来のセルラー電話基地局がその到達範囲に含
み得なかった環境における移動電話の使用を可能にするプロポーザルにおいて、
近年少なからぬ活動があった。これらの乗物は、地上に設置された通常1から1
0キロメ−トル程度の到達範囲を有するセルラー基地局の範囲を超えて度々移動
する。
【0003】 航空機内で標準的なセルラー電話を使おうとする場合、対処すべきいくつかの
特別な困難がある。第1に、多くのセルラー基地局は、水平面内で最大利得が得
られるように構成されたアンテナを有しているから、飛行中のセルラー電話は、
セルラー基地局ネットワークによってサービスを提供されている陸の上を飛行し
ている時ですら、いずれの基地局からの信号も受信することができない場合があ
る。もし基地局の距離範囲が実際に航空機の通常飛行高度にまで及ぶとしたら、
1つの基地局によってサービスを提供される移動ユニットは同一周波数を用いて
他の基地局と無線信号を交換できないとの仮定のもとに、幾つかの基地局が干渉
し合うことなく同一無線周波数を使うことを可能にする周波数再利用パターンが
設計される。移動ユニットが地上から数千メートル上空にある場合には、それは
同時に多数の基地局の視程内にあり得るから、この仮定は妥当でなくなる。更に
、移動ユニットの信頼できる引き渡しは、毎時200キロメ−トルまでの速度で
移動している乗物からは達成できるが、典型的な旅客機は毎時1000キロメ−
トルに近い速度で飛行する。航空会社はまた、航空機の電子システムとの起こり
得る干渉に対する予防策として、機内における強力な無線信号の使用に制限を課
している。
【0004】 真の地球規模の到達範囲に対しては、衛星電話を利用することができる。しか
しながら、衛星電話は高価であり、しかもセルラー電話よりもずっと重い。また
、セルラー電話も衛星電話も、金属胴体で覆われた乗物の内部では遮蔽効果の影
響を受ける。セルラー電話と同様に、航空機内における携帯用衛星電話の無制限
な使用は禁じられる場合がある。
【0005】 自分自身の衛星電話を持たないユーザは、「Skyphone」(登録商標)
の下に本出願人の会社により幾つかの航空会社に提供されているサービスのよう
な、機内備え付けの特別な設備を利用することができる。これは、航空機と衛星
地上局との間の衛星リンクを通じて、電話網に接続された機内端末を使用する。
別のシステムであるTFTS(「jetphone」として市場に出されている
、地球上飛行電話システム)も同様に作動するが、衛星リンクを用いずに航空機
と地上局との間の直接リンクを使用する。同様なシステムが船舶内にも設けられ
る。しかしながら、これらのサービスに対する支払いは利用地点で行われるのが
普通であり(又は、前払い)、従って外国通貨で支払われることもある。ユーザ
所有のセルラー電話に対する呼出しは、その呼出しが乗物に装備されたユーザ端
末の電話番号(これは、普通、発呼者には分らない)へ転送できない限り成功し
ないことになり、ユーザのセルラー網によって提供されるいかなる特別な便宜も
一般に利用できないことになる。従って、ネットワークオペレータ同士の「ロー
ミング」契約により多くの異なる国で使用可能な自分のセルラー電話口座を有す
るユーザは、航空機又は他の乗物に乗ってこれらの国々の国内又はこれらの国々
の間を旅行する場合には、自分のセルラー電話加入権を使用し続けることを好む
であろう。
【0006】 航空機に独自に装備された電話システムの方法により、セルラー電話が送信呼
出しを行うことを可能にすると思われる設備に関する幾つかのプロポーザル、例
えば、欧州特許第0915577号(Rohde及びSchwartz)がなさ
れてきた。これは、航空機に搭載したシステムが移動ユニットに対して出力制御
を課し、それらの無線送信を安全限度内に確実に維持することを可能にする。し
かしながら、セルラー電話はセルラー網に直接接続されていないため、従来のセ
ルラー無線位置更新方式は、ユーザのホームネットワークにその現在位置を知ら
せ、着信呼出しをその電話へ経路指定させるためには利用できない。
【0007】 衛星施設を使用する場合に、その衛星システムの下での特別なアイデンティテ
ィの代わりに、ユーザが自分のセルラー無線アイデンティティを使用することを
可能にするプロポーザルもなされてきた。これは、ユーザの通常のセルラー無線
口座を通じて料金精算することを可能にし、移動中にユーザのセルラー電話番号
に対する着信呼出しを受けることも可能にするであろう。この目的のために、ユ
ーザのセルラー電話番号に対する呼出しを追跡無線システムの宛先ノードへ転送
させるように、呼出迂回が設定されるのを可能にするシステムが開発されている
。宛先ノードは、ユーザのセルラー・アイデンティティを一時的に割り当てた乗
物搭載の送受器であってもよいし、又は、ユーザ自身のセルラー電話に無線接続
可能な乗物搭載の基地局であってもよい。この一般的種類のシステムは、国際特
許出願のWO99/12227(Nokia)、WO94/28684(Nor
dictel)、及び、WO98/26521(Ericsson)と、欧州特
許出願の第0920147号(Alcatel)及び第0915577号(Ro
hde&Schwartz)と、英国特許出願の第2310973号(Moto
rola)とに開示されている。乗物搭載の基地局は、他の乗物搭載システムと
統合可能であって、基地局の送信器とその送信器が協働する移動ユニットの送信
器とのローカル制御を可能にし、それらの出力を許容限度内に保つ。
【0008】 乗物搭載システムのスイッチを切ることが必要ないくつかの状況がある。例え
ば、航空機が地面に近い又は地上にある時、又は、船舶が岸に近い時には、これ
らに搭載したセルラー基地局は、付近に在る通常のセルラー基地局と干渉し合う
可能性があり得る。INMARSAT(国際海事衛星機構)という静止衛星シス
テムは、ほんの数個の衛星で地球全体を到達範囲としているが、それにもかかわ
らず、長距離飛行、特に極地横断飛行の場合、航空機は、その飛行中を通して同
一衛星との接続を維持し続けることができない場合がある。従って、航空機の衛
星システムにとっては、通信を経由する衛星を変えることが必要な場合があり、
このことは、その全ての電話ノードのアドレス指定の変更を必要とさせ、従って
、乗物上のいずれのセルラーユーザに関する呼出迂回命令もその変更が必要にな
る。この変更が行われている短い時間中、搭載システムを遮断する必要があり得
る。
【0009】 安全上極めて重要な飛行段階にある間、又は、指定された機内「静粛」時間を
実施するために、システムを遮断することが同じく必要である場合がある。更に
、乗物がその旅を完了し、ユーザが乗物から降りた状態で、ユーザが自分たちの
セルラー送受器を通常の方式でローカルセルラー網に登録するのを可能にするた
めにシステムを遮断することが必要である。 しかしながら、システムが遮断されている間、いかなる着信呼出しも搭載シス
テムに向けられ続け、衛星リンクに亘って不要な信号送信を生じさせることにな
る。本発明は、この問題を避ける方法に関する。
【0010】 (発明の開示) 本発明によれば、固定ネットワークと移動ネットワークとの間で通信して移動
ネットワークの作動を中断させる手段を備えた電話システムを制御する方法が提
供され、本方法の場合、移動ネットワークの作動が中断される時、制御信号が固
定ネットワークに送信されて、固定ネットワークに移動ネットワークへ向けられ
た呼出しを傍受させる。移動ネットワークの作動が再開された時、更なる制御信
号が送信されて、固定ネットワークに呼出し傍受を終了させる。 ここで、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について以下に説明する
【0011】 (発明を実施するための最良の形態) これら全ての実施形態は、説明の便宜上、標準交換セルラー網を利用した本発
明を「GSM(移動無線のためのグローバルシステム)」規格の用語を用いて説
明するものである。しかしながら、本発明は、「インターネットプロトコル」(
IP)などのフォーマットを用いてメッセージを運ぶ「インターネット」などの
分散型コンピュータ網上でデータを運ぶために使用される、パケット網を含む他
のセルラー網にも適用することができる。従って、文脈中で明確に逆の場合を除
いて、本明細書においてスイッチング(交換)と呼ぶいずれの場合も、この種の
パケット網の同等な経路指定機能を含む。
【0012】 第1の実施形態は、図1から図10までに図解されている。図1は、この実施
形態の中で協働する様々な構成要素の一般的構成を示している。トラフィックリ
ンク(音声、データ、その他を運ぶことができる)は、実線、呼出しを確立する
ためにのみ使用される信号リンクは、破線で示されていることに注意されたい。 乗物搭載部2(図2に一層詳細に示す)は、衛星ネットワークの端末点20に
接続された1つ又はそれ以上の送受器25(これは、図3の代替的構成において
は、ユーザ自身のセルラー電話送受器31である)を含む。端末点20は、図4
に一層詳細に示す地上局4と通信する。この実施形態においては、通信リンクは
、地球周回衛星6を通じて形成される。
【0013】 本発明に関連する地上局4の主要な構成要素は、衛星6を通じて搭載システム
2と通信するアンテナ44、公衆交換電話網(PSTN)8を通じて他の電話器
85に呼出しがかかるのを可能にする呼出交換機能を実行するアクセス制御及び
信号装置(ACSE)40、及び、個々の端末25の使用をその端末に対して入
力されたユーザ・アイデンティティに従って許可するカード管理システム42で
ある。また、衛星端末によって使用されるユーザ・アイデンティティとこれに対
応するセルラー電話ユーザ・アイデンティティ(図3に関連して後述するように
、セルラー電話アイデンティティが端末20によって直接読み取られる場合には
不要である)との間の対応を提供し、料金明細情報を提供するカードアイデンテ
ィティのレジスタ43がある。
【0014】 カード管理システム42は、図5に一層詳細に示すように、「ホスト」セルラ
ー電話網5のインタフェースユニット52と対話する。このネットワーク5は、
交換センター50を通じて公衆交換電話網(PSTN)8と他のセルラー電話網
7とに接続されている。インタフェースユニット52に付随して、「航空機位置
レジスタ」41が設けられており、この「航空機位置レジスタ」は、それぞれの
個別衛星によって現在サービスを提供されている端末を監視し、例えば航空機2
に搭載された端末20が1つの衛星6(及び、その地上局4)の到達範囲から別
の衛星の到達範囲へと移動した時、インタフェースユニット52の機能を変更す
る。
【0015】 セルラー網7は、「GSM」規格セルラー無線システムのシステムアーキテク
チャと、この規格において使用される用語とを簡略化した形で説明するものであ
る。ネットワーク7は、1つ又はそれ以上の基地サイト制御システム72を通じ
て、PSTN8に対する、従ってまた他の電話器85に対する、1つ又はそれ以
上の基地送受信機サイト(BTS)74の接続を可能にする交換システム(MS
C)70を有する。移動電話75は、電話呼出しを送受信するために、基地局7
4のうちの1つと無線交信を確立することができる。ネットワーク7はまた、現
在このネットワーク7と協働しているセルラー電話75の詳細情報を維持する「
ビジター位置レジスタ」71を含む。「GSM」規格による移動電話は、幾つか
の異なるネットワークと協働することができる(ネットワーク間の「ローミング
」)。これが起こることを可能にするために、移動電話75が1つのネットワー
クから別のネットワークへと変わった時、新たに乗り換えたネットワークは、送
受器75が恒常的に付随する「ホーム位置レジスタ」73からデータを検索する
。ある与えられた送受器に付随する「ホーム位置レジスタ」73がその中に見出
されることになるネットワーク7は、その送受器のアイデンティティコードから
識別可能である。「ホーム位置レジスタ」はまた、移動送受器75が現在それを
用いて作動しているネットワーク7のアイデンティティを記録する。
【0016】 「ホスト」ネットワーク5は、従来のセルラー網と同様に機能するが、基地サ
イト制御装置がそうするように移動交換センター50と対話するインタフェース
ユニット52を備えている。このインタフェースユニット52は、1つ又はそれ
以上の基地サイト制御装置(図示せず)に追加したものであってもよい。インタ
フェースユニット52は、どの基地送受信機サイト又は移動送受器とも対話しな
いが、カード管理システム42からユーザの詳細(特に、移動送受器のアイデン
ティティ)を取得して、ユーザ詳細が交換センター50と、移動送受器25と無
線通信しているユーザのホームネットワークのHLR73とに現われることを可
能にする。次に、インタフェースユニット52は、ホストネットワークのVLR
51に記憶された呼出転送命令を制御して、その送受器に向けられた着信呼出し
を衛星ネットワーク4の交換システム40を通じて衛星端末20へ迂回させるこ
とができる。
【0017】 図2、図3、及び、図4は、「Skyphone」(登録商標)の下で本出願
人の会社から提供されているような衛星電話システムに適用した、本発明の上記
実施形態を一層詳細に図解したものである。図2は、標準型カード読取装置を有
する移動部の第1の実施形態を示しており、図3は、ユーザが自分のセルラー電
話送受器を使用することを可能にする代替構成を示している。図4は、地上局を
示す。
【0018】 図2に示す搭載システム20は、マルチプレクサ及び無線インタフェースユニ
ット28により衛星6との無線通信を提供するアンテナ29に接続された複数の
ユーザ端末21及び21a(図面には1つのみ詳細に示す)を含む。それぞれの
ユーザ端末21は、意図するユーザが自分の識別データを提供するカード24又
は他のデータ担体を中に挿入することのできるカード読取ユニット23を有する
。データは、ユーザのクレジットカード口座又は乗物搭載電話サービスを使用す
るための特別な口座に関する詳細情報を与えることができる。カード読取装置2
3は、GSM規格セルラー電話のSIM(加入者アイデンティティモデュール)
を読み取るようになっていてもよい。(本発明による方法の一変形例は、カード
読取装置23、24、及び、26を使用しないという点に留意する必要があるが
、にもかかわらず、衛星システムの他の顧客による使用のためにカード読取装置
があってもよい。) 更に、ユーザ端末21aは、例えば搭載型ファクシミリ機械などの非音声用途
のためにとっておく場合がある。
【0019】 ユーザ送受器25は、ユーザが電話呼出しするのを可能にするために、普通の
キーパッド、マイクロホン、及び、イヤホーンを提供する。ユーザ送受器25及
びカード読取装置23は両方とも、カード24から読み取ったデータと送受器2
5からのキー打ち入力とを無線リンク29上で送信するためのデータ信号に変換
するプロセッサ28に接続されている。このユーザ送受器はまた、それが端末2
1のうちのどれであるかを表す識別データを提供する。更なるプロセッサ27は
、送受器25からの音声信号のアナログ/デジタル変換を実行する。
【0020】 各端末21からのデジタル化された信号は、インタフェースユニット28内で
多重化されて無線搬送波上に変調され、アンテナ29から送信される。 アンテナ29はまた、インタフェースユニット28内で復調されて逆多重化さ
れた信号を受信する。データ信号は、プロセッサ26内で処理され、他方、デジ
タル化された音声は、アナログ/デジタル変換器27内でアナログ音声に変換さ
れて送受器25へ送られる。 インタフェースユニット28はまた、航空機2のデータバス22への接続を含
み、降着装置配備、「車輪付加重量」、目的地までの飛行時間、及び、高度など
の航空機のパラメータへのアクセスを与える。間もなく飛行が終わることを示す
所定の条件が満たされた時、インタフェースユニット28は、カード管理システ
ム42に登録解除信号を送信させる信号を地上局へ送信する。
【0021】 搭載電話システムは、元々送信呼出しのみを行うように設計されていたから、
現存の端末21に装備された送受器25は、適切な着信呼出し警報装置を備えて
いない。ユーザに着信呼出しを知らせるために、送受器25を変更してブザー又
はランプを設けることができるであろう。代替的に、機内の他の乗客の迷惑を避
けるために、電話端末21を座席の娯楽システム200に接続し、イヤピース2
02を通じて又は画面201上で警報を与えてもよい。
【0022】 図3に示すように、端末25の代わりに、代替的な構成を用いることができる
。この構成においては、各搭載端末25は、ユーザ自身の移動無線電話31を電
気的に接続し、それによって移動無線電話の無線アンテナを使うことなくこの移
動電話を使用可能にする、搭載インタフェースユニット311で置き換えられて
いる。これは、本出願人の所属する会社の1997年10月2日に開示された国
際特許出願WO97/36442に記載されたシステムを変更したものであり、
その詳細に関しては上記特許を参照されたい。この変形バージョンにおいて、G
SM(移動通信のためのグローバルシステム)移動電話31は、アンテナ33に
結合された無線周波送受信機回路32、ベースバンド信号処理及び制御回路34
、充電式バッテリパック35、スイッチ36、及び、ソケット37を含む。信号
処理及び制御回路34は、無線周波送受信機回路32とソケット37の第1接点
37aとの両方に結合されたデータ出力端子34aを有する。処理及び制御回路
34のデータ入力端子34bは、無線周波回路32とソケット37の第2接点3
7bとに結合されている。ソケット37の第3接点37cは、処理及び制御回路
34の制御入力に結合されている。それぞれ0V及び+Vの電源線のための接点
であるソケット37の第4及び第5接点37d及び37eは、電話器31に電力
を供給し、また、電話器のバッテリ35を充電するように構成してもよい。バッ
テリパック35の+V端子はまた、処理及び制御回路34とスイッチ36の入力
端子とに接続されている。スイッチ36の出力端子は、無線周波送受信機回路3
2の+V入力端子に結合されている。スイッチ36の制御端子は、処理及び制御
回路34の出力に結合されている。
【0023】 インタフェースユニット311は、制御回路312、キーパッドと表示器とを
含むユーザ入力ユニット313、V.24 33.6キロビット/秒モデム31
4、電源ユニット315、及び、プラグ316を含む。プラグ316は、移動電
話器31のソケット37の接点37a〜37eに対応する5つの接点316a〜
316eを有する。プラグ316の第1接点316aは、制御回路312のデー
タ入力端子に結合され、プラグ316の第2接点316bは、制御回路312の
データ出力端子に結合されている。モデム制御とデータ信号とのために、制御回
路312とモデム314との間には双方向シリアルリンク318が設けてある。
プラグ316の第3接点316cと第5接点316eとは、電源ユニット315
の+V出力に結合されている。プラグ316の第4接点316dは、インタフェ
ースユニットの0V供給線に結合されている。ユーザ入力ユニット313は、ユ
ーザ指令の入力、及び、制御ユニット312からユーザ入力ユニット313への
表示器制御信号の出力のために、制御回路312に結合されている。電源ユニッ
ト315の+V出力はまた、制御回路312の+V入力端子312a、ユーザ入
力ユニット313の+V入力端子313a、及び、モデム314の+V入力端子
314aに結合されている。モデム314は、電話線317に結合され、電源ユ
ニット315は、電気供給装置319から電力を受け取るように構成されている
【0024】 ユーザがインタフェースユニット311に接続を望む時、ユーザは、インタフ
ェースユニット311のプラグ316をケーブル(図示せず)によって自分の電
話器31のソケット37に接続する。ソケット37の第3接点37c上の電圧は
、処理及び制御回路34によって検知され、それによって処理及び制御回路34
は、電話器31がインタフェースユニット311に接続されたことを判断する。
接続37d/316d及び37e/316eを介するバッテリ35の電源315
への接続もまた、バッテリの充電を可能にする。
【0025】 電話器31がインタフェースユニット311に接続されたことを処理及び制御
回路34が判断した状態で、処理及び制御回路34は、制御信号をスイッチ36
に送ってこれを開路させ、無線周波送受信機回路32をバッテリパック35及び
インタフェースユニット311内の電源315から遮断する。処理及び制御回路
34はまた、衛星リンク6とモデム314及び32との使用により生じる電話器
31から制御装置30への信号通路における遅延に対応する代替的制御プログラ
ム又は定数データを選択することにより、ソケット37の第3接点37c上の電
圧に応答する。
【0026】 この構成においては、別のカード読取装置23を必要とする代わりに、電話器
31が自分の端末アイデンティティコード(GSM電話器の場合はIMSI)を
発生することにより、電話網40/42に対して自分自身を識別する。無線周波
回路32は不作動状態になっているから、登録信号はアンテナ3から送信されな
い。代わりに、それは、ソケット37及びプラグ316の第1接点37a及び3
16aを通じて、インタフェースユニット311へ出力される。
【0027】 ここで、図6を参照しながら、搭載システムの作動について以下に説明する。
カード読取装置23又はインタフェースユニット311が、それぞれカード24
又は送受器31の存在を検知した時(段階601)、カード読取装置23又はイ
ンタフェースユニット311は、ユーザが呼出しを搭載システムへ迂回させるこ
とを希望してもよいということをユーザに示すプロンプトを発生する。ユーザが
このサービスを必要とする場合、ユーザは、送受器25及び31のキーパッドで
コードを入力し、それは、迂回要求を発生させる(段階602)。次に、カード
23(又は、送受器31のSIM)からの詳細情報がプロセッサ26へ送られ、
このプロセッサもまた、端末21のアイデンティティを提供して(段階603)
、そのデータをインタフェースユニット28へ伝達する。
【0028】 代替的に、これらの段階(602及び603)は、アクセスコードをダイアル
し(迂回要求602)、次いで使用される口座を識別するために更にキー打ちす
ることにより(端末識別段階603)、カードなしにユーザによって作動させる
ことができる。これらのキー打ちは、ユーザのMISISDNを含んでもよい(
ユーザ自身のディレクトリ番号は、ユーザには分っているであろうから)。許可
されていない人によってシステムが誤用されるのを防止するために、セキュリテ
ィコード(個人識別番号:「PIN」)を追加することができる。このコードは
、予めユーザに対して発行されていてもよく、又は、ユーザが衛星システムを用
いて自分のホームネットワークの顧客サービス部門に電話をかけ、自分のアイデ
ンティティを証明するためにオペレータに個人情報を提供することにより、この
ようなコードを要求してもよい。
【0029】 ユーザは、着信呼出しの宛先として選択されるように、座席端末21における
ユーザ自身のものの他に端末21aのアイデンティティを選ぶこともできる。例
えば、ユーザのMISISDNコード(又は、それらのうちの1つ)がセルラー
機能を有するファクシミリ機械と関係しているならば、ユーザは、その番号宛の
着信呼出しを搭載ファクシミリ機械21aへと向けるように要求してもよい。 インタフェースユニット28によって受け取られたデータは、次に地上局4へ
送信される(段階604)。この処理における更なる段階(605〜615)は
、協働するネットワーク4及び5により実行されるが、これらの段階に関しては
後述される。
【0030】 自分に対する呼出しが端末21へ迂回されることを最早望まないとユーザが決
めた場合、ユーザは、送受器25及び31のキーパッド上で特別なコードを入力
することにより、その迂回命令を取り消すことができる。切断コードはまた、客
室乗務員によるか、又は、航空機飛行管理システムによって判断されるような降
着装置配備、車輪付加重量、低い飛行高度、又は、目的地までの残り飛行時間な
どの間もなく飛行が終わることを示す信号が航空機データバス22上で検知され
るのに呼応して自動的に、全ての端末点21に対してインタフェースユニット2
8において発生させることができる。切断命令は、地上局4の交換システム40
を通じてインタフェースユニット52へ送信されるが(図8の段階801)、こ
のインタフェースユニット52の作動(段階802〜805)については後述す
る。
【0031】 図4に示す「地上局」4は、衛星リンク6や他の方法を通じて端末20と通信
するための無線アンテナシステム44を有する。信号は、呼出しを公衆交換電話
網(PSTN)8に向けて又はそこから経路指定する交換機能を実行するアクセ
ス制御信号装置(ACSE)40によって取り扱われる。 カード管理システム42は、データ取得ユニット47を含み、このデータ取得
ユニットは、カード読取装置24から送信されたデータ、及び/又は、ユーザに
よってキー打ちされたデータを読み取り、請求書を起こすか又はクレジットカー
ドオペレータ又は銀行のシステムと対話する請求書発行システム45を通じて、
ユーザの種類を識別し、ユーザ口座の詳細情報を確認し、為されたいかなる呼び
出しに対しても請求書を準備する。 現存の搭載システムにおいては、発呼者が送受器21及び21aの固有の「A
ES」番号を知らない限り、ユーザは呼出しを受信することができない。この番
号は、航空機のアイデンティティ、座席、及び、サービスを提供している衛星又
は基地局に依存した番号であるから、発呼者がそれを知っている可能性はありそ
うもない。
【0032】 上記で説明した装置は、本実施形態においては、ホストネットワーク5を有す
るインタフェース46により、また、加入者がサービスへのアクセスを与えられ
、データ取得ユニット47からの要求に応じてカードアイデンティティとカード
所持者のセルラー無線電話番号(MSISDN:移動システム統合サービスデー
タネットワーク番号)との間の一致を記憶する各ネットワーク7(図1)の「ホ
ーム位置レジスタ」73に該インタフェースを通じて接続されることにより拡張
され、該データ取得ユニット47は、このような解釈を必要とするカードアイデ
ンティティを認識するように準備されている。好ましい実施形態においては、上
記の一致は、ネットワークオペレーターがユーザにカードを提供する時、ユーザ
のホームネットワーク7のオペレータによって地上局内のレジスタ43に供給さ
れる。ホームネットワーク7のオペレータはまた、それ自身の「ホーム位置レジ
スタ」73に上記の一致を記録する。この構成は、現存のカード読取装置23を
変更することなく、航空機上で使用することを可能にする。もしユーザの移動加
入者アイデンティティが搭載システムから供給されるならば、そのアイデンティ
ティを読み取るか(読取装置311)、又は、ユーザがそれをキー打ちすること
により、記憶装置43は、照合のために使用されるか、又は、省略することがで
きる。請求書情報は、同じくユーザのホームネットワーク7に戻される。
【0033】 ここで、図6を参照しながら、地上局4の作動について以下に説明する。デー
タ取得ユニット47は、カード読取装置23からカードの詳細情報を受け取り(
既に述べた段階601〜604を参照されたい)、詳細情報がセルラーユーザに
対応するものであると識別する場合(段階605)、データ取得ユニットは、こ
の一致を包含する記憶装置43から、又は、ユーザのホームネットワークのHL
R73から、セルラーユーザ・アイデンティティを検索する(段階606)。(
ユーザの移動ネットワークアイデンティティが搭載装置20によって提供される
場合には、この段階は省略できる。)
【0034】 次いでデータ送信ユニット46は、セルラーユーザ・アイデンティティを端末
21のアイデンティティと共に、インタフェースに対するホストとして働くセル
ラー網5へ送信するための信号を発生する(段階607)。一般に、このホスト
ネットワーク5は、ユーザのホームネットワーク7と同じでないことになる。こ
の処理における更なる段階608〜615に関しては、図5を参照しながら後述
される。
【0035】 ある与えられた端末21に関して航空機から取消し信号を受け取った場合(前
述した段階801)、データ送信ユニット46は、「取消」信号をホストネット
ワーク5へ送信する。既に述べたように、取消し信号は、個々の送受器21に対
して、そのユーザが特別のコードをダイアルすることにより発生させてもよいし
、又は、飛行が間もなく終了することを示す信号が航空機のデータバス22上で
無線インタフェースユニット28によって受け取られた結果として全ての送受器
に対して発生させてもよい。
【0036】 図5には、本発明のホストネットワーク5の一実施形態が示されている。その
作動を、図6、図7、及び、図8を参照しながら以下に説明する。このネットワ
ーク5においては、インタフェースユニット52が設けられており、該インタフ
ェースユニットは、それが交換システム50に対してセルラー無線システムの通
常の基地局であるかのごとく現れるように準備されている。 これを行うために、インタフェースユニット52は、データ取得ユニット64
を備えており、このデータ取得ユニットは、地上局4のカード管理システム42
から、セルラー電話を表すアイデンティティと、搭載端末20のAESアイデン
ティティとを受け取る(図6の段階608)。移動電話は、3つの識別コード、
すなわち装置アイデンティティ(IMEI、これに関しては本明細書ではこれ以
上論じない)、ディレクトリ番号(MSISDN)、及び、実際のSIMアイデ
ンティティ(IMSI)を有する。実用に際しては、機密保護上の理由から、I
MSIは一般には知らされておらず、SIM自体が使用されない限り、ユーザは
、そのMSISDNによって識別されるのが普通である。カード読取装置23で
SIMが使用されるか、又は、ユーザの電話が図3の装置で使用される場合(こ
の場合には、一致は何も要求されない)、IMSIは、データ取得ユニット54
によって受け取られたデータから直接読み取ることができる。しかしながら、ユ
ーザが自分の識別データをキー打ちするか(段階603)、又は、カード読取装
置23によって一致が提供される場合には、データ取得ユニットは、IMSIで
はなくMSISDNを受け取ることになる。(データ取得ユニット54によって
検査されるPIN又は他のセキュリティコードもまたあり得る。)
【0037】 GSM規格においては、適切な「ホーム位置レジスタ」73に問い合わせるこ
とにより、周知のMSISDNからIMSIを取得することが可能である。この
実施形態は、発呼者のユーザ・アイデンティティを取得するために同じ装置を利
用し、その後、そのようにして取得したユーザ・アイデンティティに関する位置
更新処理を制御する。これを行うために、インタフェースユニット52は、MS
ISDNを使って「経路指定情報要求」信号を送信する(段階609)。標準的
なHLR73は、要求のMSISDNに対応するIMSIを含む信号を用いてそ
のような要求に応答する(段階610)。(この「経路指定情報要求」信号は、
GSM規格の下で、MSISDN番号のみが知られている宛先に向けられたデー
タメッセージに関する経路指定情報を取得する手段として提供された。しかしな
がら、それは上記のような他の目的のためにも使用できる。)
【0038】 電話器アイデンティティ(IMSI)は、それがカード読取装置23又は送受
器31から直接取得されようと、又は、上記のごとく間接的に取得されようと、
現実のセルラー電話が行うのと同じ方式で移動交換センター50と信号をやり取
りするネットワーク登録ユニット55へ転送される。従って、移動交換センター
50は、移動電話が今やネットワーク5に登録されたということをユーザの「ホ
ーム位置レジスタ」73に報告する(段階611)。「ホーム位置レジスタ」7
3は、移動送受器が今やホストMSC50に登録されたということを記録する(
段階612)。 ユーザの移動送受器は、ホストMSC50に登録されたが、ホストMSC50
に対して作動的に接続されていない点に注意する必要があり、事実、移動送受器
は、カード24を使用可能にするためにスイッチを切ることができるし、又は、
ユーザ端末311に接続することもできる。ユーザは、航空機内に居てもよいし
、又は、衛星ネットワークの到達範囲内であれば世界のどこに居てもよい。
【0039】 任意の迂回命令を含むユーザの詳細情報は、「ホーム位置レジスタ」73によ
ってネットワークのVLR51へ送られる(段階613)。記憶装置57は、こ
れらの迂回命令の詳細のコピーを記録する(段階614)。 従来、移動電話ユーザ宛のどの着信呼出しも先ずユーザのホームネットワーク
7に送られ、HLR73は、移動送受器を現在見出すことのできるMSC50を
識別する情報を提供する。その結果、本装置においては、移動電話ユーザ宛のど
の着信呼出しも、その移動電話ユーザが現在そこに登録されているために今やネ
ットワーク5へ向けられることになる。
【0040】 インタフェースユニット52のデータ取得ユニット54は、ここで端末点21
のディレクトリ番号を呼出迂回命令ユニット56へ送り、この呼出迂回命令ユニ
ットは、「通話中の迂回」命令をVLR51に向けて発生する(段階615)。
これは標準的な迂回構成であって、移動ユニットに対して呼出しが試みられた時
、もしその移動ユニットが別の呼出しと通話中であるように見える場合には、そ
の呼出しの試みは、特別なディレクトリ番号へ、この場合はそのAESコードに
よって識別される端末点21又は21aへ迂回されるように作動する。この迂回
命令は、VLR51に保持されているいずれの先行命令も置換する。呼出しが別
の端末点21aへ迂回される時のデータメッセージが送られる端末点21の識別
など、呼出迂回命令ユニット56において更なる設定が為されてもよい。
【0041】 実際に1台の移動電話もインタフェースユニット52に接続されておらず、従
って、従来の方法では着信呼出しを移動電話に接続できない、又は、移動送受器
の現在の真の作動状態(スイッチが切られている、通話中である、呼出し待機中
であるなど)が識別できない場合があることは言うまでもない。その代わり、本
システムは、ここで図7を参照しながら以下に説明するように、呼出しの試みに
対して応答する。
【0042】 呼出しの試みが為された時(段階701)、呼出しが最初に経路指定されたホ
ームMSC70は、移動電話の現在位置をHLR73から取得し(段階702)
、ホストMSC50のアイデンティティを受け取ったら(段階703)、この呼
出しをそこに向ける(段階703)。ホストMSC50は、次に、実際にはイン
タフェースユニット52である現在サービス中の基地局へ呼出しの試みを送信す
る(段階704)。切断手順(図8に関連して後述する)が既に実行されていた
場合、呼出しは、搭載システムには接続されないことになり(段階705)、代
わりに、ホームMSC70へ信号が送信して戻される。さもなければ、インタフ
ェースユニット52によって受け取られた呼出しの試みは、そのような要求のい
ずれに対しても「通話中」信号を自動的に返送する呼出要求処理ユニット58に
よって処理される(段階706)。MSC50は、この「通話中」信号を受け取
ると、VLR51から迂回情報を検索し(段階708)、VLR51が呼出しを
PSTN8を通じてユーザ端末21及び21aへ経路指定することを可能にする
(段階710)。
【0043】 宛先端末21aが命令を出した端末21ではない場合、地上のインタフェース
ユニット52の呼出要求処理ユニット58は、ユーザのMSISDNに宛てられ
たメッセージが端末21aへ迂回させられる時はいつでも、呼出要求処理ユニッ
ト58もまた、MSC50、PSTN8、及び、衛星システム4及び6を通じて
、通話中又は通話終了後のいずれかに、命令を発する端末21への送信(段階7
12)のためのデータメッセージを発生させる(段階711)ように準備するこ
とができる。そのようなメッセージは、例えばユーザに宛てられたファクシミリ
メッセージが端末21aへ送信されたということを端末21のユーザに知らせる
ために使用することができる。上記の呼出警告処理の場合と同様に、このメッセ
ージは、機内の娯楽システム200を用いて表示することができる。
【0044】 第2の呼出しの試みが行われた場合、ACSE40は、それが現在その番号に
向けて迂回された呼出しを処理しているので、迂回命令は働かないということを
確認することができる。そのような場合の規定の条件は、この第2の呼出しがユ
ーザのホームネットワーク7におけるユーザの音声メールアドレス(図示せず)
へ迂回されるように準備することである。ユーザはまた、新しい音声メールのこ
とを知らせるデータメッセージを送ってもらうこともできる。このメッセージは
、普通、移動ユニットへ送られることになり、該移動ユニットは、MSC50に
対してはインタフェースユニット52と協働しているように見え、従って、MS
C50は、そのデータメッセージをインタフェースユニット52へ送信する(段
階711)。ユーザに新しい音声メールメッセージのことを知らせるために、イ
ンタフェースユニット52は、ここで、MSC50、PSTN8、及び、衛星シ
ステム4及び6を通じて、通話中又は通話終了後のいずれかにユーザ端末21へ
転送する(段階712)ためのデータメッセージを再生成する。しかしながら、
データメッセージは、MSC50とPSTN8とを通じて交換するには適当では
なく、また、音声専用に装備されているために搭載端末21によって取り扱うの
にも適さない。このインタフェースを通じてデータメッセージを送信する方法に
ついては、図9及び図10を参照しながら後述する。
【0045】 一般に、2つの供給源から同じIMSIが検知された場合には、詐欺防止対策
として、HLRに両方の発呼者を切断させる。このシステムは、IMSIの発生
をそのIMSIの関係する移動電話から直接的にではなく、インタフェースユニ
ット52から生じさせるので、ネットワークが2つの場所においてIMSIを検
知することによってHLR73や他の装置における呼出経路指定処理を妨害する
のを防止するために、ユーザの移動電話は、スイッチを切られるか、又は、無線
回路を切断することになる搭載インタフェース装置311への接続をする必要が
ある。ユーザが航空機に搭乗している場合には、ユーザは、自分の移動送受器を
従来の使い方で使用すべきではなく、従って、何の問題も起らないはずである。
しかしながら、航空機を既に離れたユーザが、ネットワーク5がそれ自身のネッ
トワークから移動ユニットが失われたことを報告する前に自分の電話器75のス
イッチを入れた場合、その移動ユニットは、HLR73によって同時に2つのネ
ットワークに登録されたとして認識される場合がある。この可能性を避けるため
に、図8に関連して説明するように、切断手続きがそれに続くのである。
【0046】 既に記述したように、呼出しがユーザ端末21へ迂回されるのを止めて元の呼
出迂回設定に復帰するために、切断信号を搭載システム28からホストネットワ
ークのインタフェースユニット52へ送信することができる(段階801)。こ
の切断信号は、ユーザにより入力される特別なコードによって起こされるか、又
は、飛行が間もなく終わることを表す航空機のデータバス22から回収されるデ
ータによって自動的に発生されてもよい。この切断信号は、単にインタフェース
ユニット52を制御するだけであって、PSTN8を通じてホストMSC50か
ら経路指定された現在実行中の通話に対しては何等の影響も与えないということ
に注意されたい。 切断命令は、インタフェースユニット52によって受け取られ(段階802)
、呼出迂回命令ユニット56に記憶装置57に記憶された呼出迂回データを検索
させ(段階803)、元の設定に復帰する呼出迂回命令をVLR51に向けて発
生させる(段階804)。これによって、それ以上の呼出しが搭載端末21に向
けて経路指定されないことが保証される。
【0047】 次に、インタフェースユニット52は、ユーザが最早ネットワーク5に接続さ
れていないということを、インタフェースユニット5のネットワーク登録ユニッ
ト55をしてMSC50に通告させる(段階805)。これは、移動ユニットを
通常の方式で別のネットワーク7に登録することを可能にする。そのユーザの番
号に対する呼出しの試みは、移動ユニットが最も最近登録されたMSC50(す
なわち、ホストMSC50)に向けてホームHLR73により経路指定され続け
ることになるが、そのMSCは今やその移動ユニットを発見できないから、その
ような着信呼出しはいずれも「発見できず」信号をホームMSC70へ戻すこと
になり、そのホームMSCは、設定されたいかなる迂回命令にも従ってその呼出
しを迂回させるか、又は、その呼出しを失敗させることになる。代替的に、移動
ユニットが「発見できず」の場合、ホストMSC50は、記憶装置57から検索
されて今はVLR51にある元の迂回命令を使用して、迂回そのものを処理して
もよい(上記の段階804)。
【0048】 航空機から離れた後、ユーザは、自分の移動電話75のスイッチを入れること
ができ、それは、移動電話をローカルネットワーク(例えば、7)に登録させて、
HLR73から元の迂回情報を検索することになり(一般に、HLR73は同じ
ネットワーク内には存在しないであろうという点に注意されたい)、そして、ユ
ーザに関する全てのデータを「ホスト」ネットワーク5のVLR51から削除さ
せることになる。
【0049】 IMSIは、「仮想」BSC(基地サイト制御装置)又はインタフェースユニ
ット52に登録されているとしてHLR73に記録されているから、ユーザに向
けられた他のいかなるデータメッセージも、同じくインタフェースユニット52
へ経路指定されることになり、ユーザへ転送されることを必要とすることになる
。上記の呼出警告処理と同様に、メッセージは、機内の娯楽システム200を用
いて表示することができる。
【0050】 図11及び図12は、音声呼出しがユーザのセルラー送受器によって処理され
るが、データ呼出しと呼出警告とが機内の娯楽システムによって処理される代替
的実施形態を示している。 本システムは、2つの主要な構成要素、すなわち搭載部101(図11)と固
定部102(図12)とに分類することができ、これら2つの部分は、衛星接続
6を通じて互いに通信する。搭載部(図11)は、移動セルラーシステム111
、112、114、及び、116と追跡無線システムの搭載部113とを含む。
固定部102(図12)は、それ自体2つの部分、すなわち図1に示したのと同
様な衛星地上局4、及び、公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)であって、同
様に、異なるネットワークのユーザ間で呼出しが可能になるように他のPLMN
70と従来の有線ネットワーク(PSTN)8とに相互接続された固定「ホスト
」セルラー網104から成っている。
【0051】 図11に示すように、本システムは、セルラー無線加入者に対して、承認され
た衛星到達範囲内のどこに居ようとも、機内で自分自身の送受器110を使用す
る能力を提供する。航空機に搭載する場合の到達範囲は、必要に応じてどこにで
も無線到達範囲をもたらす周知の無線中継器分配システム111を用い、任意の
適当な手段によって提供することができる。 分配システム111は、基地サイト制御装置114と、衛星追跡システム11
3を通じて衛星地上局4へ前方送信するためにそれ自身のビジター位置レジスタ
117を有することができる移動交換センター116とによってサービスを提供
される基地送受信機サイト112から給電されている。衛星追跡システムは、航
空機又は船舶の衛星追跡システム113から衛星地上局4への衛星リンク6をも
たらす、船陸間通信及び先に参照した航空機搭載システムのために一般に使用さ
れているような従来の衛星電話システムであってもよい。衛星地上局4は、同様
に、これ以後「ホスト」システム104と呼び、図12に示す、従来のセルラー
電話システムの移動交換センター(MSC)141に接続される。
【0052】 従って、衛星リンク4−6−113は、搭載MSC116と、地上固定の「ホ
スト」ネットワーク104のMSC141(「ホスト」MSC)との間である。
ユーザホームネットワークのホーム位置レジスタ(HLR)73にあるユーザ記
録は、移動ユニット110をホストネットワーク104により現在サービスを提
供されているものとして識別し、呼出しをホストMSC141へ経路指定するが
、このホストMSCは、次に、地上のVLR144にあるそのエントリから、こ
の移動ユニットが搭載MSC116によって現在サービスを提供されていること
を認識することになる。これが構成される方法については後述される。
【0053】 この構成は、搭載MSC116を従来の衛星電話システムと航空機内部通信シ
ステム115とに付随する搭載交換能力に統合することを可能にする。特に、航
空機に搭乗したユーザが、衛星リンク4−6−113を用いることなくBSC1
14を通じて互いに通信できることから、それは、旅客と乗務員に「無線PBX
」設備を供給する単純な手段を提供する。セルラー電話110によって呼出しが
行われた時、搭載MSC116は、先ず始めに呼び出された当事者が同じ交換M
SC116によって現在サービスを提供されているか否かを確定するために、そ
のVLR117を調べる。もしそうであれば、搭載MSCは、いかなるMSC間
リンクも使用することなく、その呼出しを接続する。すなわち、共に航空機10
1に搭乗している2人のユーザ同士の間の通話は、衛星リンク4−6−113を
用いることなく行うことができる。衛星接続は、幾つかの音声チャンネルと1つ
の信号チャンネル(監視制御−管理チャンネル)とを提供し、適当な能力とのい
かなる接続によっても行うことができる。
【0054】 ホストネットワーク104は、従来の基地送受信機サイト74を制御する1つ
又はそれ以上の更なる基地サイト制御装置142を支援することができる。ホス
ト移動交換センター141はまた、付随する「ビジター位置レジスタ」144を
有しており、このビジター位置レジスタは、移動交換センター141と現在協働
しているセルラー電話の詳細情報を従来の方式で記録するから、請求書作成のた
め、及び、着信呼出しが正しく経路指定されるのを可能にするために、詳細情報
をユーザのホームネットワークのホーム位置レジスタ73と交換することができ
る。これらの詳細情報は、ユーザが接続されているリンク4及び142のアイデ
ンティティを含んでおり、特に、搭載基地送受信機サイト112を通じて行われ
た通話と、従来の基地サイト制御装置142を通じて行われた通話とを区別する
ために、異なる通話料金が異なるセルでの使用に対して適用されることを可能に
する。
【0055】 セルラー移動ネットワーク104においては、標準的なGSM機能性が利用さ
れる。航空機に搭乗しているユーザは、ホストネットワーク104の加入者であ
るならば、又は、他のいかなるネットワーク70の加入者であっても、そのネッ
トワークがホストネットワーク104との「ローミング」契約を有しており、し
かも加入者が加入者のサービスプロバイダによって認証されたローミング能力を
有するならば、このサービスを利用できることになる。
【0056】 本発明のこの実施形態においては、「ホスト」ネットワーク104は、従来の
セルラー網のように作動するが、衛星地上局4と相互作動するためのインタフェ
ースユニット148を備えている。このインタフェースユニット148は、交換
センター141が衛星システム4からユーザ詳細情報(特に、移動送受器のアイ
デンティティ)を入手して、それをネットワーク104に、従って、ユーザのホ
ームネットワークのHLR73に現れるようにさせることを可能にし、移動送受
器が、実際にそれが搭載MSC116と通信している時、移動交換センター14
1の制御下に基地局と無線通信するのを可能にする。次に、移動交換センター1
41は、呼出転送命令がVLR144に記憶されるように手配して、その送受器
への着信呼出しを衛星ネットワーク4の交換システム40を通じて搭載MSC1
16へ迂回させることができる。
【0057】 このシステムの作動は次の通りである。移動ユニット110が搭載セルラーシ
ステム101と初めて連絡する時、この移動ユニットは、自分のアイデンティテ
ィコード(IMSI)を通常の方式で搭載MSC116へ送信する。搭載MSC
116は、ユーザの認証を照合して送信呼出しを許すために、ユーザのHLR7
3(IMSIコードによって識別される)から照合データを取得することができ
る。しかしながら、搭載MSC116は、衛星システムを通じてのみ接続可能で
あるから、移動ユニット110への着信呼出しは、従来のリンクを通じて搭載M
SC116へ確実には経路指定できない。各ネットワーク70に特別な設備を要
することを避けるために、移動ユニット110が従来の移動交換センター141
に対して作動するのが明白であるようにするのが便利である。
【0058】 搭載MSC116が、移動ユニット110からの呼出しの試み又は登録の試み
を検知した時、それは、移動ユニットからそのアイデンティティコード(IMS
I)を回収して、これをプロセッサ118へ転送する。プロセッサ118は、事
前にそれを行っていない場合には、移動アイデンティティコードI(MSI)に
付随させるために一時的な搭載アイデンティティを発生して、これをメモリ11
9に記憶する。座席に衛星電話装置を装備した航空機の場合には、送信呼出しが
適正なユーザに対して料金請求されるように、また、システムが旅客同士間で通
信するために使用できるように、それぞれの送受器は、アイデンティティコード
(一般に、その送受器が装備されている乗客の座席番号に関係する)を有する。
このシステムにおける予備の番号(本明細書では「見せかけ座席番号」(PSN
)と呼ぶ)は、搭載MSC116に対して働く移動送受器に割り当てられた一時
的搭載アイデンティティとして使用することができる。移動送受器110が以前
搭載MSC116に接続したことがあり、また、その後登録取消しされていない
場合、プロセッサ118は、そこでメモリ119からIMSIに対応するPSN
を検索する。
【0059】 図1の構成と同様に、本実施形態は、ホストネットワークが呼び出された当事
者のIMSIをこの場合は座席端末にコードを割り当てた後に予備として残った
番号から無作為に割り当てられた見せかけ座席番号(PSN)であるAESコー
ド(座席番号を含む)に翻訳することを可能にする。この翻訳は、発呼者がAE
Sコードを知る必要なしに、ホストネットワーク内で行われる。呼び出された当
事者のIMSIに付随する一時的搭載アイデンティティコードPSNは、衛星シ
ステムを通じてホストネットワーク104のホストMSC141へ呼出しを設定
する搭載MSC116へ戻される。衛星システムは、呼出し設定に際して一定の
認証データを必要とし、これは、すなわち、AESコードと加入者アイデンティ
ティコードとであるが、後者は、普通その衛星システムの個別加入者を識別する
か、又は、ユーザがその衛星システムに対する口座を持っていない場合、支払い
を可能にするクレジットカードの詳細又は他の詳細を識別する。この場合におい
て、搭載MSC116は、加入者アイデンティティコードとして、セルラー電話
のコード(IMSI)を提供する。機密保護のために、このコードは暗号化され
てもよい。送信呼出しの試みが行われている場合、ダイアルされた番号に対して
呼出しの試みが行われるか、さもなければ、本明細書で非呼出しコード(「NC
C」)と呼ぶ特別なコードが使用される。 発呼者が予め登録されてはいないが、特別な非呼出し登録コードが使用される
場合、地上局4のACSE40は、それをホストMSC141への許可された無
料呼出しであると認識し、これをそのように経路指定する。このコードを使用す
る呼出しは、たとえIMSIが予めそれに登録されていない場合でも許可される
【0060】 一般に、ホストネットワーク104は、ユーザのホームネットワーク70と同
じでないことになる。ホストネットワーク104において、インタフェースユニ
ット148は、衛星地上局4と協働するために、ある特定の付加的機能性を提供
する。 非呼出しコード(NCC)を用いて衛星地上局4が呼出しを受信した時、AC
SE40は、そのデータを検索し、それをセルラー電話のアイデンティティ(I
MSI)とそれに付随するPSNとを検索するインタフェースユニット148へ
送る。IMSI(必要に応じて解読される)は、実際のセルラー電話がもしその
基地局74のうちの1つを通じて登録する場合に行うであろう方式と同じ方式で
、ホスト移動交換センター141と信号を交換するネットワーク登録ユニット1
45へ送られる。従って、移動交換センターは、移動電話が今やネットワーク1
04に登録されているということをユーザの「ホーム位置レジスタ」73に知ら
せる。「ホーム位置レジスタ」73は、移動送受器が今やホストMSC141に
登録されているということを記録する。
【0061】 ユーザの移動送受器は、ホストMSC141に登録されてはいるが、ホストM
SC141に対して作動的に接続されていないという点に注意する必要がある。
ユーザと送受器は、衛星ネットワーク6の到達範囲内であれば世界のどこであれ
、適切に装備された乗物に搭乗すればよい。 いかなる迂回命令をも含むユーザの詳細情報は、次に、ホーム位置レジスタ7
3によりネットワークのVLR144へ送られる。記憶装置147は、移動ユニ
ットが登録解除された時に後で検索するために、これらの迂回命令の詳細のコピ
ーを記録する。
【0062】 従来、移動ユニットユーザ宛ての全ての着信呼出しは、先ずユーザのホームネ
ットワーク70へ送られ、そのHLR73は、移動送受器が見出されることが期
待されるMSC、すなわちホストMSC141を識別する情報を提供する。その
結果、本構成においては、移動ユニットユーザ宛てのどの着信呼出しも、移動ユ
ニットユーザが現在そこに登録されているので、今やネットワーク104へ向け
られることになる。
【0063】 インタフェースユニット148は、AESコードを「迂回通話中」命令をVL
R144に対して発生する呼出迂回命令ユニット146へ送る。これは、標準的
な迂回構成であって、新しい呼出しの試みが移動ユニットに対して為された時、
もしその移動ユニットが既に通話中であると思える場合には、その新しい呼出し
の試みを指定されたディレクトリ番号へ、この場合はその移動ユニットに割り当
てられたAESコードへ迂回させるように作動する。この迂回命令は、VLR1
44に保持されているいかなる先行命令をも置換する。 最後に、その後の送信呼出しに対してIMSIを有効なユーザ・アイデンティ
ティとして認識させるために、許可コードをホストMSC141から衛星システ
ム4の加入者管理システム42へ戻すことによって登録処理は終了する。
【0064】 航空機は、一般的に車に装備された両手が自由な装置と同様の送受器110と
の接続をもたらす座席情報システム200を有する場合がある。これは、他の旅
客を煩わすことなく、座席システムのヘッドセット202にオーディオ信号を転
送することを可能にする。座席システムはまた、送受器110からの呼出し音を
集め、表示器画面201に可視的な警告、又は、ヘッドセット202に可聴的な
警告を発生させる手段も有してもよい。
【0065】 ここで、図13を参照しながら、本システムの作動について以下に説明する。
先ず移動ユニット110が搭載セルラーシステム101に接続された時、それは
、通常の方式でそのアイデンティティコード(IMSI)を搭載MSC116へ
送信する。搭載MSC116は、ユーザの認証を照合して送信呼出しを許すため
に、ユーザのHLR73(IMSIコードにより識別される)から照合データを
取得することができる。しかしながら、搭載MSC116は、衛星システムを通
じてのみ接続可能であるから、移動ユニット110への着信呼出しは、従来のリ
ンクを通じて搭載MSC116へ確実には経路指定できない。各ネットワーク7
0に特別な設備を要することを避けるために、移動ユニット110が従来の移動
交換センター141に対して作動するのが明白であるようにするのが便利である
【0066】 搭載MSC116が移動ユニット110からの呼出しの試み又は登録の試みを
検知した時(段階1601)、それは、移動ユニットからそのアイデンティティ
コード(IMSI)を回収して、それをプロセッサ118へ送る。プロセッサ1
18は、事前にそれを行っていない場合には、移動アイデンティティコード(I
MSI)に付随させるための一時的搭載アイデンティティを発生して、これをメ
モリ119に記憶する(段階1602)。座席衛星電話装置を装備した航空機の
場合には、送信呼出しが適正なユーザに対して料金請求されるように、また、シ
ステムが旅客同士間で通信するために使用できるように、各送受器は、アイデン
ティティコード(一般に、その送受器が装備されている乗客の座席番号に関係す
る)を有する。このシステムにおける予備の番号(本明細書では「見せかけ座席
番号」(PSN)と呼ぶ)は、搭載MSC116に対して働く移動送受器に割り
当てられた一時的搭載アイデンティティとして使用することができる。移動送受
器110が以前搭載MSC116に接続したことがあり、また、その後登録取消
しされていない場合、プロセッサ118は、メモリ119からIMSIに対応す
るPSNを検索する(段階1603)。
【0067】 現存の搭載システムにおいては、座席コード及びその航空機のアイデンティテ
ィコード(これらは一緒に固有の「AES」コードを構成する)で構成された座
席端末201固有の「AES」番号を発呼者が知らない限り、ユーザは呼出しを
受けることができない。AES番号は、航空機、座席、及び、サービスを提供し
ている衛星又は基地局のアイデンティティに依存した番号であるから、通常の衛
星送受器の場合であっても、呼び出された当事者がAESコードを知っている可
能性はほとんどない。(機密保護のために、航空機の旅客リストは、飛行が終了
するまで一般大衆に公開されないのが普通である点に注意する必要がある。)本
実施形態は、ホストネットワークが呼び出された当事者のIMSIを、座席端末
にコードを割り当てた後に予備として残った番号から無作為に割り当てられた見
せかけ座席番号(PSN)を含むAESコードに翻訳することを可能にする。こ
の翻訳は、発呼者がAESコードを知る必要なしに、ホストネットワーク内で行
われる。
【0068】 呼び出された当事者のIMSIに付随する一時的搭載アイデンティティコード
(PSN)は、衛星システムを通じてホストネットワーク104のホストMSC
141への呼出しを設定する搭載MSC116へ戻される(段階1604)。通
常の衛星呼出しの場合には、衛星システムは、呼出し設定に際して一定の認証デ
ータを必要とし、これは、すなわち、AESコードと加入者アイデンティティコ
ードとであるが、後者は、普通その衛星システムの個別加入者を識別するか、又
は、ユーザがその衛星システムに対する口座を持っていない場合、支払いを可能
にするクレジットカードの詳細又は他の詳細を識別する。この場合において、搭
載MSC116は、加入者アイデンティティコードとして、セルラー電話のコー
ド(IMSI)を提供する。機密保護のために、このコードは暗号化されてもよ
い。送信呼出しの試みが行われている場合、ダイアルされた番号に対して呼出し
の試みが行われるか、さもなければ、本明細書で非呼出しコード(「NCC」)
と呼ぶ特別なコードが使用される。
【0069】 衛星地上局4は、図4に示したものと同様であって、衛星リンク6又は他の方
法を通じて搭載システム101と通信するための無線アンテナシステム44を有
する。信号は、公衆交換電話網(PSTN)8に向けて又はそれから呼出しを経
路指定する交換機能を実行する、アクセス制御信号装置(ACSE)40によっ
て処理される。 衛星地上局の加入者管理システム42は、データ取得ユニット47を含み、こ
のデータ取得ユニットは、加入者を識別するために航空機から送信された識別デ
ータを読み取り(段階1605)、加入者の口座の詳細を確認し、更に、請求書
を起こし、クレジットカードオペレータ、銀行、又は、他の電話オペレータのシ
ステムと対話する請求書発行システム45を通じて、為されたあらゆる通話に対
する請求書発行を準備する。この場合において、カード管理システムは、送信さ
れたIMSIを加入者アイデンティティとして認識する。IMSIが加入者管理
システム42に予め登録されている条件の下では(段階1616ですぐ後で説明
されるように)、呼出しは、搭載衛星端末からの全ての呼出しの場合と同様に、
衛星システムの認証検査及び請求書作成システムを用いて許可され、PSTN8
に接続され(段階1606)、請求書詳細情報がホストMSC141を通じてホ
ームネットワークへ送られる。
【0070】 発呼者が予め登録されていないが、特別な非呼出し登録コードが使用される場
合、ACSE40は、その非呼出し登録コードをホストMSC141への許可さ
れた無料呼出しであると認識し、データを検索してそのデータをホストネットワ
ーク5のインタフェースユニット52へ転送することにより、非呼出し登録コー
ドを適切に処理する(段階1607)。このコードを使用した呼出しは、たとえ
IMSIが予め加入者管理システムに登録されていない場合でも、加入者管理シ
ステム42によって許可される。
【0071】 一般に、ホストネットワーク104は、ユーザのホームネットワーク70と同
じではないことになる。ホストネットワークにおいて、インタフェースユニット
148は、衛星地上局4と協働するために、ある付加的機能性を提供する。 インタフェースユニット148に付随する航空機位置レジスタ41は、各衛星
地上局4によって現在サービスを提供されている全ての航空機101の識別詳細
を記憶する。航空機が異なる衛星の制御下に入る時、それに応じて航空機位置レ
ジスタは更新される。
【0072】 非呼出しコード(NCC)を用いて衛星地上局4からの呼出しが受信された時
、ACSE40は、そのデータをインタフェースユニット148へ送信する(段
階1608)。次に、インタフェースユニット148は、セルラー電話のアイデ
ンティティ(IMSI)と、搭載端末201のAESアイデンティティとを検索
する(図13の段階1608)。IMSI(必要に応じて解読される)は、実際
のセルラー電話がもしその基地局74のうちの1つを通じて登録するならば行う
であろう方式と同じ方式で、ホスト移動交換センター141と信号を交換するネ
ットワーク登録ユニット145へ送られる。従って、移動交換センターは、移動
電話が今やネットワーク104に登録されているということを、ユーザの「ホー
ム位置レジスタ」73に知らせる(段階1611)。「ホーム位置レジスタ」7
3は、移動送受器が今やホストMSC141に登録されているということを記録
する(段階1612)。
【0073】 ユーザの移動送受器は、ホストMSC141に登録されたが、ホストMSC1
41に対して作動的に接続されていない点に注意する必要がある。ユーザと送受
器は、衛星ネットワーク6の到達範囲であれば世界のどこへでも、適当に装備さ
れた乗物に搭乗すればよい。 任意の迂回命令を含むユーザの詳細情報は、次に、「ホーム位置レジスタ」7
3によりネットワークのVLR144へ送られる(段階1613)。記憶装置1
47は、これらの迂回命令の詳細のコピーを記録する(段階1614)。
【0074】 従来、移動ユニットユーザ宛ての全ての着信呼出しは、先ずユーザのホームネ
ットワーク70へ送られ、そのHLR73は、移動送受器が見出されることが期
待されるMSC、すなわちホストMSC141を識別する情報を提供する。その
結果、本構成においては、移動ユニットユーザ宛てのどの着信呼出しも、移動ユ
ニットユーザが現在そこに登録されているので、今やホストネットワーク104
へ向けられることになる。
【0075】 インタフェースユニット148は、AESコードを「迂回通話中」命令をVL
R144に対して発生する(段階1615)呼出迂回命令ユニット146へ送る
。これは、標準的な迂回構成であって、新しい呼出しの試みが移動ユニットに対
して為された時、もしその移動ユニットが既に通話中であると思える場合には、
その新しい呼出しの試みを指定されたディレクトリ番号へ、この場合はその移動
ユニットに割り当てられたAESコードへ迂回させるように作動する。この迂回
命令は、VLR144に保持されているいかなる先行命令をも置換する。 最後に、その後の送信呼出しに対してIMSIを有効なユーザ・アイデンティ
ティとして認識させるために、許可コードをホストMSC141から加入者管理
システム42へ戻す(段階1616)ことによって登録処理は終了する。
【0076】 移動電話110は、ホーム位置レジスタ73と、ホストMSC141に接続さ
れているのでホストのビジター位置レジスタ144とに記録されてはいるが、そ
れは実際にはそこに存在せず、従って、ホストMSC141は、従来の方法では
着信呼出しを移動電話に接続することはできないし、あるいは、移動送受器11
0の現在の真の作動状態(スイッチが切られている、通話中、呼出し待機中、そ
の他)を識別することができないことは言うまでもない。その代わり、本システ
ムは、ここで図14を参照しながら以下に説明するように、呼出しの試みに対し
て応答する。
【0077】 呼出しの試みが為された時(段階1701)、呼出しが最初に経路指定された
ホームネットワーク70のMSCは、移動電話の現在位置をHLR73から取得
し(段階1702)、ホストMSC141のアイデンティティを受け取ったら、
呼出しをそこへ向ける(段階1703)。ホストMSC141は、次に、実際に
はインタフェースユニット148のことである、現在サービスを提供している基
地局へ呼出しの試みを送信することを試みる(段階1704)。図8に関連して
既に述べた切断手続きが実行されていた場合、呼出しは接続されないことになり
(段階1705)、信号は、ホームMSC70へ送信して戻される。さもなけれ
ば、インタフェースユニット148は、そのような要求のどれに対しても「通話
中」信号を自動的に送り返す(段階1706)。インタフェースユニット148
は、移動ユニット110の真の作動状態に関する何等の情報も持っていないとい
う点に留意されたい。それは、目標移動ユニットが「通話中」状態にある時に、
呼出しの試みに対する目標移動ユニットの応答を真似るように単に構成されてい
るに過ぎない。
【0078】 この「通話中」信号を受け取った時、ホストMSC141は、その移動送受器
に対する現在進行中のいずれかの着信呼出しが既に迂回されたか否かを調べる(
段階1707)。(これは、呼出迂回が実際には成功しないことになる場合に、
呼出迂回が試みられないことを確実にするために為される標準的な手順である。
)そのような迂回された進行中の呼出しが存在しない場合、ホストMSC141
は、VLR144から迂回情報(AES)を検索し(段階1708)、VLR1
44がPSTN8と衛星システム4−6−113とを通じてその呼出しを搭載シ
ステム101へ経路指定するのを可能にする(段階1710)。
【0079】 搭載システム101は、AESコードに従って搭載システムのノードへ着信呼
出しを経路指定する。そのノードが実際の座席端末に接続されている場合、呼出
しは、その端末へ単に経路指定される。しかし、この場合、このコードは、呼出
しが搭載MSC116に接続されたノードへ経路指定されることになるという意
味に搭載衛星システムスイッチ113が認識する、見せかけ座席番号に対応する
。搭載MSC116は、プロセッサ118を使用してPSNに対応するセルラー
・アイデンティティ(IMSI)をメモリ119から検索し(段階1711)、
次に、そのアイデンティティを有する移動送受器110へ従来の方式で呼出しを
接続する(段階1712)。すなわち、搭載MSC116と送受器110との間
の対話は全く従来の方式であって、普通の送受器が使用可能であり、国際「ロー
ミング」が許可されていることを確かめるのに用いられる標準的手続きの他には
初期認可は何も要求されない。
【0080】 既に使用中の送受器に対して第2の呼出しの試みが為された場合、ACSE4
0は、それがその番号に迂回された呼出しを既に処理しているところであるから
、迂回命令は働かないことになるということを識別するであろう。そのような場
合の規定の条件は、第2の呼出しがユーザのホームネットワーク70のユーザの
音声メールアドレス(図示せず)へ迂回されるように手配することである。ユー
ザはまた、新しい音声メールのことをユーザに知らせるデータメッセージを送っ
てもらうこともできる。このメッセージは、普通、移動ユニットへ送られること
になるであろうが、この移動ユニットがホストMSC141に対してインタフェ
ースユニット148と協働しているように見えるために、ホストMSC141は
、そのデータメッセージをインタフェースユニット148へ送信する(段階17
11)。ユーザに新しい音声メールメッセージのことを知らせるために、インタ
フェースユニット148は、通話中又は通話終了後のいずれかに、ユーザ端末1
10へ警告するため、衛星システム3を通じて搭載MSC116へ転送する(段
階1712)データメッセージをこの時点で再生成する。
【0081】 搭載システム101は、それ自体移動可能なものであって、航空機に搭載され
るので、この端末への呼出し経路指定は、時々の改定を要する場合がある。例え
ば、「Inmarsat」衛星システムは、各々が地球表面の部分に対して到達
範囲をもたらす幾つかの静止衛星を含む。これらの到達範囲の区域は、大幅に重
複しているが、それにもかかわらず、長距離飛行中に航空機が1つの衛星が到達
範囲とする区域から出て、別の衛星がサービスを提供する区域に入る場合がある
。このことは、航空機に搭載したどの端末のネットワークアドレスAESにおい
ても、その小さいが重要な変化を引き起こす。航空機位置レジスタ41は、衛星
地上局4によって現在処理されている全ての航空機のアイデンティティを監視す
る。ある航空機が異なる衛星6の到達範囲内に移動してきた時、呼出迂回ユニッ
ト146は、新しい呼出迂回命令をVLR144に送信することによってこれに
応答するから、以後のどの着信呼出しの試みも、端末110に対応するノードの
新しいネットワークアドレス(AES)へ迂回される。迂回記憶装置147は更
新されないという点に注意されたい。 このことは既に進行中の呼出しに影響を与えないということにも注意されたい
。普通、衛星到達範囲の区域には、1つの衛星又は基地局から別の衛星又は基地
局への移行が進行中の呼出しが無い時に起こるように準備できるほど十分な重複
がある。
【0082】 飛行中、ユーザは、自分の呼出しを端末110へ迂回させることをもはや望ま
ず、そのスイッチを切ることを決めてもよい。従って、搭載MSC116は、次
の登録更新において移動送受器110を探し出せないことになる。上記の通り、
航空機が着陸に近づく時、飛行のこの重要時点での航空機システムとの干渉(又
は、緊急事態における旅客の騒動)を避けるために、また、同じく地上の基地局
との干渉を避けるために、搭載システム101を使用不能にすることもまた必要
である。切断コードは、従って、客室乗務員により、又は、目的地までの残り飛
行時間(航空機の飛行管理システムにより測定される)、低い高度、降着装置配
備、又は、車輪付加重量など、間もなく飛行が終わることを示す航空機のデータ
バス22上で検知される信号に応答して自動的に、そのいずれかによって全ての
送受器110に対して搭載MSC116において発生させることができる。 この実施形態の登録解除方法は、第1の実施形態のそれと同様である。登録解
除信号を受け取ると(図8の段階801及び802)、ホストネットワーク10
4は、記憶装置147から元の迂回情報を検索し(段階803)、それをVLR
144に記憶し(段階804)、それによってユーザの独自に選択した迂回命令
を自動的に復元させる。
【0083】 航空機から離れた状態で、ユーザは、自分の移動電話110のスイッチを入れ
ることができ、それは、移動電話をローカルネットワーク(例えば、ネットワー
ク70)に登録させ、位置更新についてホーム位置レジスタ73に知らせること
になる(一般に、HLR73は、ローカルネットワーク70と同じネットワーク
内には無いことになる点に留意されたい)。HLR73は、以前のホストネット
ワーク102からユーザのVLR設定を検索する。元のVLRデータは復元され
ているから(段階804)、ユーザが搭載システムに接続されていた時に使用さ
れた一時的な迂回データは、HLRに戻して供給されない。こうして、ユーザに
関する全てのデータは、「ホスト」ネットワーク102のVLR144から削除
することができる(段階805)。
【0084】 使用時には、呼出しに対する両方の当事者及びセルラー網の大部分は、通常通
りに作動する。セルラー電話110は、他のあらゆる基地局74と協働するのと
同様に、航空機に搭載された基地局112と協働する。ホーム位置レジスタ73
は、セルラー電話110をホストMSC141により現在サービスを提供されて
いると識別し、それに応じて着信呼出しを経路指定する。従って、この実施形態
は、標準的なセルラー電話装置を使用して従来の送受器110への接続が為され
ることを可能にする。ホストMSC141及び搭載MSC116の作動は、イン
タフェースユニット118及び148により実行される番号翻訳機能以外は、両
者とも大体において従来的なものである。ローミング能力を用いることにより、
ただ1つのホストMSC141は、多数の機上搭載MSC116への接続を衛星
システム4及び6の到達範囲のどこに対しても提供することができる。
【0085】 それら本来の形のままではPSTN及び衛星システムを介した送信に適さない
データメッセージに対して座席表示器システム201の使用を可能にするために
、インタフェースユニット52(図5)及び148(図12)は、MSC50及
び141によりパケットデータシステム9を通じて受信され、現在インタフェー
スユニット52及び148に付随するユーザ宛のデータメッセージを受け取るデ
ータ処理プロセッサ53及び149を備えている。これらのメッセージは、他の
発呼者から送られたSMSメッセージ、及び、メッセージが音声メールシステム
に送られてきたことをユーザに警告するためにMSC50及び141自身が発生
するSMSメッセージを含む。そのようなメッセージのフォーマットは、図9に
示され、その送受信方法は、図10に示されている。
【0086】 元のメッセージ900は、基本的には、データペイロード901と、宛先移動
電話のIMSIであるアドレス902とから構成されている(図9a)。 インタフェースユニット53及び148は、そのようなデータメッセージを受
信した時(段階990)、データ取得ユニット53及び149から、ユーザが登
録手続きを実行した時に元々データ取得ユニット53及び149に提供されてい
たユーザのセルラー・アイデンティティに対応する座席娯楽端末201のデータ
ネットワークアドレスを検索する(段階991)。次に、インタフェースユニッ
ト53及び148は、そのアドレスに向けてのデータ呼出しを、ユーザの座席端
末201及び202のデータネットワークアドレスに対応するアドレスヘッダと
共にMSC50及び141によって航空機にパケットデータネットワークを通じ
て送信する(段階993)のに適する形で発生させる(段階992)。このデー
タ呼出しは、メッセージが送出待機中であることを示すための短いメッセージで
あってもよく、メッセージとこれに付随するあらゆる料金とを受け入れるために
ユーザが自分の送受器25及び110上で特別なコードをダイアルする(段階9
94)ように勧める勧誘を画面201上に表示してもよい。この受理は、MSC
50及び141によって、インタフェースユニット53及び148へ送信して返
される(段階995)。(データメッセージを受け取る前にその受理を知らせる
ことをユーザに対して要求しない場合、これらの段階992〜995は、省略す
ることができる。)
【0087】 次いでインタフェースユニット53及び148は、元のデータメッセージのア
ドレスヘッダ(IMSI)902を端末201を識別するコード912で置き換
え、搭載娯楽システム200にサービスを提供しているデータネットワークイン
タフェース28及び204へメッセージを送るためのアドレスヘッダ910と共
に航空機に向けてパケットデータネットワーク9を通じて送信するのに適した形
でメッセージをカプセル封入する(段階996)。すなわち、メッセージは、ア
ドレスヘッダ910、及び、座席端末番号912と真のペイロード901とで構
成されたペイロードを有するパケット(図9b)として、効果的にパケットデー
タネットワーク9を通じてインタフェースユニット28及び204へ送信するこ
とができる(段階997)。
【0088】 データメッセージを受け取った時、搭載データインタフェース28及び204
は、データメッセージペイロード901及び902を抽出し(図9c、段階99
8)、アドレス912によって識別された個々の座席端末201を識別する。次
に、搭載データインタフェース28及び204は、適切な端末の画面201上に
データメッセージペイロード901を表示させることができる(段階999)。 パスワードによる保護が必要な場合、例えばメッセージが表示される時にユー
ザがその場にいることを確実にするために、ペイロード901及び912はまた
、ユーザによって端末201に所定の順序のキー打ちが入力されるまでインタフ
ェースユニット28及び204にペイロードの残りの部分を表示させないでおく
パスワードコード913を含むことができる。
【0089】 図11及び図12の実施形態において、勧誘(段階992)は、音声メッセー
ジとしてユーザ端末110へ送られることができ、キーを押すか(DTMF符号
化を用いる)又は音声によるか、そのいずれかによってユーザが自分の座席端末
を特定することを促す(実際には、ユーザは、その座席番号を尋ねられることに
なる)(段階995)。従って、受理段階は、データネットワークよりもむしろ
、音声ネットワークを通じて実行される。MSC141はこの情報を使用し、デ
ータメッセージ910に加えられることになるユーザ端末を識別するAESコー
ドを発生させる(図9)。ホストMSCは、後続するデータメッセージに使用す
るためにこのコードを記憶することができ、この情報をユーザから再び要求する
ことなく、ホストMSC141が更なるデータメッセージを処理することを可能
にする。代わりに、ユーザ座席番号に対する要求は、ユーザが自分の電話110
を最初に搭載MSC116に登録する時に為されてもよい。
【0090】 端末は、それ自体移動可能なものであって、航空機に搭載されるので、この端
末への呼出し経路指定は、時々の改定を要する場合がある。例えば、「Inma
rsat」衛星システムは、各々が地球表面の部分に対して到達範囲をもたらす
幾つかの静止衛星を含む。これらの到達範囲の区域は、大幅に重複しているが、
それにもかかわらず、長距離飛行中に航空機が1つの衛星が到達範囲とする区域
から出て、別の衛星がサービスを提供する区域に入る場合がある。このことは、
航空機に搭載したどの衛星端末のネットワークアドレスにおいても、その小さい
が重要な変化を引き起こす。航空機位置レジスタ41は、地上局4によって現在
処理されている全ての航空機のアイデンティティを監視する。ある航空機の位置
が更新された時、この航空機位置レジスタは、更新命令をインタフェースユニッ
ト52及び148に送る。呼出迂回命令ユニット56及び146は、新しい呼出
迂回命令をVLR51及び144に送信することによって応答するから、以後の
どの着信呼出しの試みも、端末の新しいネットワークアドレスへ迂回される。迂
回記憶装置57及び147は更新されないという点に注意されたい。これが既に
進行中の呼出しに影響を与えないということにも同じく注意されたい。普通、衛
星到達範囲の区域には、1つの衛星又は基地局から別の衛星又は基地局への移行
が進行中の呼出しが無い時に起こるように準備できるほど十分な重複がある。
【0091】 ここで、図面の図15から図17を各々参照しながら、一例として本発明の更
なる3つの実施形態について以下に説明する。これらの実施形態は、全てGSM
(移動無線のためのグローバルシステム)標準のシステムアーキテクチャに基づ
くものであって、船舶上での使用を意図したものである。これらの実施形態は、
GSMシステムアーキテクチャの様々な構成要素の位置と、このアーキテクチャ
における衛星リンクの配置とに違いがある。
【0092】 3つの実施形態の全てにおいて、本システムは、2つの主要な構成要素、すな
わち、衛星接続6を通じて互いに通信する船舶搭載部501と固定部502とに
分類することができる。固定部502自体は、2つの部分、すなわち衛星地上局
4と、異なるネットワークのユーザ間で通話を可能にするように他の移動ネット
ワーク7と固定ネットワーク5とに同様に相互接続されている公衆陸上移動ネッ
トワーク(PLMN)504とから成る。
【0093】 本システムは、セルラー無線加入者に対して、船舶が承認された衛星到達範囲
区域内のどこに位置しようとも、加入者が船舶上で自分の送受器510を使用す
る能力を提供する。船舶搭載に対する無線到達範囲は、周知の無線中継器分配シ
ステム511を用いて、必要に応じてどこへでも無線到達範囲をもたらす任意の
適切な手段により提供することができる。最初に図15の装置について以下に説
明する。
【0094】 分配システム511は、衛星追跡システム513を通じて衛星地上局4へ前方
送信するために、基地送受信機サイト512から給電される。衛星追跡システム
は、船陸間通信のために一般に使用されているような従来の衛星電話システムで
あってもよく、船舶の衛星追跡システム513から衛星地上局4への衛星リンク
6を提供する。図15の実施形態においては、衛星地上局4は、同様に、従来の
セルラー電話システムの移動交換センター(MSC)541に付随する「基地サ
イト制御装置」(BSC)540に接続される。衛星接続は、幾つかの音声チャ
ンネルと1つの信号チャンネル(監視制御−管理チャンネル)とを提供し、適切
な能力とのいかなる接続によっても為すことができる。
【0095】 セルラー移動ネットワーク504においては、標準的なGSM機能性が用いら
れる。基地送受信機サイト512と陸上の基地サイト制御装置540とは、両者
とも大体において従来的なものであるが、衛星リンク4−6−513上で生じる
遅延に対応するための特別なソフトウエアアップロード設備を有する。特に、B
TSとBSCとの間の「A−bis」リンクは、通常、40マイクロ秒の許容時
間遅延を有する。より長い遅延は、故障を表すものとして識別され、リンクを停
止させる。この実施形態においては、衛星リンク4、6、及び、513における
遅延に対応するため、許容遅延は、約700マイクロ秒まで拡張されている。基
地サイト制御装置540は、従来の方式で作動し、ホストネットワーク504の
移動交換センター541に接続されている。ホストネットワーク504はまた、
従来の基地送受信機サイト74を制御する1つ又はそれ以上の更なる基地サイト
制御装置542を支援してもよい。「移動交換センター」541はまた、「移動
交換センター」541と現在協働しているセルラー電話の詳細情報を従来の方式
で記録する付随の「ビジター位置レジスタ」544を有するので、請求書作成の
ため、及び、送受機510への着信呼出しを正しく経路指定させるために、詳細
情報をユーザのホームネットワークの「ホーム位置レジスタ」73と交換するこ
とができる。これらの詳細情報は、ユーザが接続されているBSC540及び5
42のアイデンティティを含んでおり、異なるセルでの使用に対して、特に搭載
基地送受信機サイト512を通じて為された通話に対して、異なる通話料金が適
用されることを可能にする。
【0096】 乗船しているユーザは、ホストネットワーク504の加入者であるという条件
で、又は、ホストネットワーク104との「ローミング」契約を有するネットワ
ーク7に加入しており、かつ加入者のサービスプロバイダによって認証されたロ
ーミング能力を加入者が有する場合、このサービスを利用できることになる。「
ローミング」とは、1つのネットワークの加入者が、その加入者のセルラー電話
機をそれが別のネットワークに接続されている時に使用することを可能にする契
約である。 使用時には、呼出しに対する両方の当事者及びセルラー網は、通常通りに作動
する。セルラー電話510は、他のあらゆる基地局74と協働するのと同様に、
船舶上の基地局112と協働する。ホーム位置レジスタ73は、セルラー電話5
10をホストMSC541により現在サービスを提供されていると識別し、それ
に応じて着信呼出しを経路指定する。
【0097】 図16に示すこの実施形態の変形においては、「基地サイト制御装置」514
は船に搭載され、衛星リンク4−6−513は、MSC541とBSC514と
の間にある。MSCとBSCとの間のトラフィックは、BSCとBTSとの間の
トラフィックよりもずっと少ないから、上記の配置は、衛星リンク4−6−51
3を介した信号諸経費を低減し、従って、衛星リンクのコストを、恐らく恒久的
な賃貸衛星リンクとするよりも必要持のみの衛星リンクとする方が好ましい程度
まで低減することができる。船上のその物理的な位置にもかかわらず、BSC5
14は、MSC541がサービスを提供する領域の一部としてネットワーク50
4により尚も感知される。
【0098】 図17に示す第3の実施形態においては、補助的な移動交換センター516が
、それ自身のビジター位置レジスタ517と共に船上に搭載されている。衛星リ
ンク4−6−513は、ここでは陸上のBSC541と船上のBSC516との
間にある。HLR73にあるユーザ記録は、移動ユニット510を船上のMSC
516により現在サービスを提供されているものと識別し、それに応じて着信呼
出しを経路指定することになる(陸上のMSC541を通じて)。代替的に、H
LRは、移動ユニット510をネットワーク504によって現在サービスを提供
されていると単に認識し、呼出しをMSC541へ経路指定してもよく、MSC
541は、次に、この移動ユニットが補助的なMSC516により現在サービス
を提供されているということを、陸上のVLR544にあるMSCのエントリか
ら認識することになる。
【0099】 この実施形態は、搭載MSC516と船の船内電話交換器(PBX)515と
の統合を可能にする。特に、船上のユーザが、衛星リンク4−6−513を用い
ることなく、BSC514を通じて互いに通信できるということから、それは、
船客と乗務員に「無線PBX」設備をもたらす単純な手段を提供する。セルラー
電話510によって呼出しが行われる時は、サービスを提供するMSC516は
、先ず始めに、呼び出された当事者が同じMSC516によって現在サービスを
提供されているか否かを確定するために、そのVLR517を調べる。現在サー
ビスを提供されている場合、MSC516は、いかなるMSC間リンクも使用す
ることなく、その呼出しを接続する。すなわち、この第3の実施形態においては
、共に船501に乗っている2人のユーザ間で行われる通話は、衛星リンク4−
6−513を用いることなく行うことができる。
【0100】 船舶501が陸上の基地送受信機サイト74の無線到達範囲内に進入した場合
、陸上サイトからの信号が、船上の送受信機511と干渉する場合があり、また
、その逆もあり得る。大気状態の変化、又は、視程内にある一時的構造物や樹木
が葉で覆われているかといったことさえも含む無線の伝播に影響与える他の要因
の結果として、従来の陸上システムが同様な問題を時おり経験することが知られ
ている。そのような陸上システムは、そのような干渉が検知された場合、別の周
波数を選ぶか、又は、信号の強さを下げるように準備することができる。しかし
、移動基地局511の状況は、もっと複雑である。特に、移動基地局は、一般に
固定基地局74が及ぶ領域内で運用する許可証を持っていないであろうし、ただ
公海上での作動が認められ、また、公海上で検知可能であり得るのみである。こ
のことは、船上のユーザがローカル陸上システム74を用いて仕事をするために
は、本システムを領海内では停止する必要があることを意味する。更に、移動基
地局が領海の境界Tの近くにいる場合、それでも領海内にいる他の移動電話ユー
ザが陸上局に接続できるように、その出力は制御される必要がある。
【0101】 図18は、一般的な状況を示している。本システムは、図16の一般的な構成
に従って作動すると仮定されることになり、すなわち、衛星リンク4−6−51
3は、基地サイト制御装置514と移動交換センター541との間にある。 船501は、領海(境界T)の外にあり、海岸には地上基地局74がある。図
の下の部分は、2つの位置511a(実線で受信電力を表す)及び511b(点
線で電力を表す)において、両方の場合に、境界Tの内側においてセルラー電話
が地上基地局に登録できなくなるほど受信電力が低くなるように船橋基地局51
1の電力出力を制御する方法を示している。船501に対する境界Tの位置は、
そのような境界Tがどこにあるかを判断するデータベースにリンクされたGPS
衛星591及び受信機590を使用し、衛星を利用した「全地球位置発見システ
ム」などの任意の周知の航法システムを使用して測定することができる。
【0102】 領海外の他の無線システムとの干渉を避けるために、また、近くの船のユーザ
が陸上システム74よりもこの船上システム511の方を使うのを防止するため
に、船上システムは、陸上の送信機74からの使用可能な信号を検知し、そのよ
うな信号が検知された時に船上の送信機511のスイッチを切る手段を有するこ
とができる。これは、ユーザが陸上システム74に接続するのを可能にすること
になる。陸上送信機74を検知できない甲板より下の区域で働く送信機は、領海
の外ではスイッチを入れたままにしておくことができる。
【0103】 出力制御の代わりに、本システムは、基地局から移動局へのリンクに許容され
た時間遅延を制限するように構成されてもよい。時間遅延は、時間分割システム
における1つの時間スロットの長さ、通常約30キロメ−トルの距離に相当する
往復時間である0.2マイクロ秒に制限されるのが普通である(ユーザ毎に2つ
の時間スロットを割り当てることにより、拡張された範囲を可能にするために、
海上で0.4マイクロ秒(60キロメ−トル)まで時々延長される)。許容時間
遅延を数マイクロ秒にまで制限することにより、基地局の有効範囲は船の直ぐ近
くに限定することができ、近くの船の移動ユニットが地上システムの代わりにこ
の船上システムを使用するのを防止する。このようにして、本システムは、船5
01に乗船しているユーザだけのために限定することができる。
【0104】 船上システム501は、例えば領海内といったシステムの作動が許されない領
域で作動させる場合、例えば衛星リンク4−6−513を中断したり船上の配電
網511のスイッチを切ることによって、又は、他の手段によって停止させるよ
うに構成されている。そこで、船上の移動電話10のユーザは、陸上のBTS7
4に接続してもよい。ローカルネットワークが船上BTS512が接続されてい
るネットワーク504でない場合、ユーザは、そのような移行が発生する時、従
来の方式でホストネットワーク504からローカルネットワークへ「ローム」す
ることになる。しかしながら、ユーザがそのような移行を実際に行うまでは、ユ
ーザのホームネットワーク7は、あたかもユーザがホストネットワークに接続さ
れているかのように作動し続けることになる。
【0105】 図19は、船上システム2、101、及び、501の作動が従来の陸上セルラ
ーシステムや乗物の電子制御システムと干渉し得る場合に、船上に「静粛」時間
を実施するか、又は、衛星リンクの1つの衛星から別の衛星への移行を可能にす
るために、前記船上システムのスイッチが切られる場合の通話を遮断する本発明
による方法を示している。システムのスイッチを切る制御は、手動で行うか、又
は、近くの無線基地局74からの干渉や航空機の降着装置配備、低い高度、又は
、「車輪付加重量」などの乗物の作動状態を検知し、制御データバス22によっ
て搭載システムと通信するセンサの制御の下で実行することができる。そのよう
な切断が起った時(段階1501)、衛星リンク6を通じて地上局4へ送信する
(段階1503)ために、搭載システム2、101、及び、501で信号が発生
される(段階1502)。この信号は、衛星地上局に、指定された乗物の搭載シ
ステム2、101、及び、501に向けられたどの呼出しに対しても呼出し失敗
モードを発動させる(段階1504)。
【0106】 この時点でMSC70、141、及び、541によって乗物に搭載されたノー
ドに対応する番号へ迂回された(段階1505)いかなる呼出しも、衛星リンク
6を通じたいかなる信号送信も必要とすることなく、次に、地上局から「呼出し
失敗」の指示を受け取ることになる(段階1506)。そのような失敗した呼出
しは、ユーザ自身の迂回命令に従って再度経路指定され、ユーザの送受器が通話
中の時に使用するために、ホストMSC70、141、及び、541によって記
憶されることになる(段階1507)。一般に、そのような命令は、呼出しをユ
ーザホームネットワーク内の音声メールシステムへ迂回させるためのものであろ
う。それに加えて、ホストMSC70、141、及び、541は、そのようない
かなる呼出しの試みの存在、及び、恐らくはその送信元(呼出し線アイデンティ
ティ:CLI)も記録することになる(段階1508)。
【0107】 搭載システム2、101、及び、501が再び活性化された時(段階1511
)、衛星リンク6を通じて地上局4へ送信するために(段階1513)、搭載シ
ステムにより更なる信号が送信される(段階1512)。この信号は、衛星地上
局をして、指定された乗物の搭載システム2、101、及び、501に向けられ
た呼出しに対する呼出し失敗モードを無効にさせる(段階1514)。ユーザ2
5、110、及び、510が搭載システム2、101、及び、501に再び接続
する時(段階1515)、この搭載システムは、そのユーザのために以前に記憶
された呼出し試みの記録をホストMSCに検索させる(段階1518)信号を、
ホストMSC70、141、及び、541へ送信する(段階1516)。1つ又
はそれ以上のそのような呼出しの試みが為されていた場合、MSCは、メッセー
ジをユーザ25、110、及び、510に送り返し(段階1519)、もしユー
ザがそうすることを望むのであれば、音声メールシステムから自分のメッセージ
を検索するようにユーザを促す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を形成するために協働するシステム間の機能的関係を示す
概略図である。
【図2】 説明の便宜上航空機に搭載されていると想定されているネットワーク端末と付
随するカード読取装置との一層詳細な概略図である。
【図3】 セルラー電話送受器と協働するように構成された代替的構成のネットワーク端
末の一部を示す図である。
【図4】 本発明で協働する第1の電気通信システムの固定部の構成要素間の機能的関係
を示す概略図である。
【図5】 第2の電気通信システムの交換システム、インタフェースユニット、及び、付
随する部品の概略図である。
【図6】 第1のネットワークに接続された端末への迂回が第2のネットワークで設定さ
れる方法を示す流れ図である。
【図7】 第2ネットワークに着信する呼出しが第1ネットワークに接続された電話器に
接続される方法を示す流れ図である。
【図8】 第2ネットワークが第1ネットワークから遮断された時、第2ネットワークが
電話器に対する元の設定を復帰させる方法を示す流れ図である。
【図9a】 データメッセージに対して実行される転送処理を示す図である。
【図9b】 データメッセージに対して実行される転送処理を示す図である。
【図9c】 データメッセージに対して実行される転送処理を示す図である。
【図10】 データメッセージに対する条件付き転送処理を示す図である。
【図11】 本発明の第2の実施形態で協働する様々な構成要素の一般的構成を示し、移動
式乗物搭載部品を示す図である。
【図12】 本発明の第2の実施形態で協働する様々な構成要素の一般的構成を示し、固定
式地上用部品を示す図である。
【図13】 本実施形態の作動方法を示す図である。
【図14】 本実施形態の作動方法を示す図である。
【図15】 本発明の更なる3つの実施形態のうちの1つを示す図である。
【図16】 本発明の更なる3つの実施形態のうちの1つを示す図である。
【図17】 本発明の更なる3つの実施形態のうちの1つを示す図である。
【図18】 図15、図16、及び、図17の実施形態と共に使用する出力制御方法を示す
図である。
【図19】 本システムを一時的に遮断する必要がある時に使用する、本発明による呼出迂
回方法を示す流れ図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 00303155.6 (32)優先日 平成12年4月14日(2000.4.14) (33)優先権主張国 欧州特許庁(EP) (31)優先権主張番号 00303164.8 (32)優先日 平成12年4月14日(2000.4.14) (33)優先権主張国 欧州特許庁(EP) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW Fターム(参考) 5K067 AA22 BB02 BB06 BB07 DD11 EE02 EE07 EE10 EE16 GG01 GG11 JJ64 5K072 AA29 BB13 BB22 DD01 DD11 DD16 DD19 DD20 EE01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ネットワークと移動ネットワークとの間で通信する電話
    システムを制御する方法であって、 電話システムは、移動ネットワークの作動を中断させる手段を有し、前記移動
    ネットワークの作動が中断された時、制御信号が固定ネットワークへ送信されて
    、前記固定ネットワークに前記移動ネットワークへ向けられた呼出しを遮断させ
    る、 ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記移動ネットワークの作動が再開される時、更なる制御信
    号が送信されて、前記固定ネットワークに呼出しの遮断を終了させる、 ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記固定システムは、前記中断時間中に為された呼出しの試
    みの詳細を記憶し、サービスの再開に際して、そのような呼出しの試みが向けら
    れたいずれのユーザに対しても警告信号を送信する、 ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 固定ネットワークと通信するために乗物に搭載して使うため
    の移動電話ネットワークであって、 移動ネットワークの作動を中断させる手段と、そのような中断が起こる時に固
    定ネットワークに前記移動ネットワークに向けられた呼出しを遮断させるために
    前記固定ネットワークへ制御信号を送る手段とを有する、 ことを特徴とする移動電話ネットワーク。
  5. 【請求項5】 前記移動ネットワークの作動が再開される時、前記固定ネッ
    トワークに呼出し遮断を終了させるために、更なる制御信号を前記固定ネットワ
    ークへ送信する手段を更に含むことを特徴とする請求項4に記載の電話システム
  6. 【請求項6】 移動通信ネットワークと通信する固定ネットワークの一部を
    形成する電話システムであって、 移動ネットワークの作動の中断を指示する制御信号を前記移動ネットワークか
    ら受信する手段と、そのような制御信号に応答して、前記移動ネットワークに向
    けられた呼出しを遮断する手段とを含むことを特徴とする電話システム。
  7. 【請求項7】 前記移動ネットワークの作動の再開を指示する更なる制御信
    号を受信する手段と、そのような制御信号に応答して、前記固定ネットワークに
    前記移動ネットワークへ向けられた呼出しを転送させる手段とを含むことを特徴
    とする請求項6に記載の電話システム。
  8. 【請求項8】 前記移動ネットワークの作動の前記中断時間中に為された呼
    出しの試みの詳細を記憶する手段と、前記更なる制御信号に応答して、そのよう
    な呼出しの試みが向けられたいずれのユーザに対しても警告信号を送信する手段
    とを有することを特徴とする請求項7に記載の電話システム。
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