JP2003510617A - 放射線検査方法及び装置及びこれらにおける改善 - Google Patents

放射線検査方法及び装置及びこれらにおける改善

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JP2003510617A JP2001527242A JP2001527242A JP2003510617A JP 2003510617 A JP2003510617 A JP 2003510617A JP 2001527242 A JP2001527242 A JP 2001527242A JP 2001527242 A JP2001527242 A JP 2001527242A JP 2003510617 A JP2003510617 A JP 2003510617A
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ライトフット,ジョン,エイドリアン
ヒューズ,カール,アンソニー
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ブリティッシュ ニュークリア フュエルス ピーエルシー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、環境内の放射能源からの放射を検査するための改良された方法及び装置を提供する。特に、本方法は、環境を走査するため平行化検出器を採用し、コリメータの視野を基準として移動させられる可動シールド部材を使用した更なる検査により、環境内の源に関する適切な位置情報を得る。代替的な技術では、コリメータは、走査を使用して位置情報を得るため2つの異なる方向に移動させられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、放射線を検査するための装置及び方法の改善及びこれら装置及び方
法に係り、特にガンマ線放射に関するがこれに限定されるものでない。
【0002】 放射性物質を伴う多くのタスク中、環境内の放射性物質のレベル及び位置を正
確に決定することが望ましい。環境は、放射性物質を伴う処理が実行される部屋
若しくはチャンバ、及び/又は、廃棄が必要とされる状況であってよい。効果的
な廃棄を可能とするため、及び/又は、適切な条件下で人がかかる環境にアクセ
スすることを保証するため、正確なレベル及び位置的な情報が必要とされる。
【0003】 ガンマ線汚染を検査するためにEP0542561若しくはWO98/520
71のような種の平行化ガンマ線検出器を使用することは知られている。放射線
の源についての情報を得るため、検出器は10度より小さい頂角の円錐の視野を
付与するために平行化される。これは、コリメータに対して十分な長さを必要と
する。更に、視野から生じるカウントが、有効な測定値を保証するため、他の方
向からコリメータを透過するカウントよりも非常に高くなければならないので、
コリメータは、検出器のまわりで50mm以上の実質的な材料の厚さを有しなけ
ればならない。結果、コリメータは、単体で実質的な質量40kgを有する。従
って、有効な動作を達成するために必要な物理的な寸法及び特性は、アクセスが
例えば入り口の窓の大きさにより制限された位置でのかかる装置の使用を、禁止
若しくは制約してしまう。従って、かかる先行技術のシステムにおいては、特別
な新たな入り口が必要となり、若しくは、放射性物質に関する限られた情報を認
容しなければならない。
【0004】 本発明は、とりわけアクセスが困難若しくは制約された環境に導入することが
できる装置を提供することを目的とする。本発明は、正確で詳細な情報を提供す
ることを目的とする。本発明は、現実的な期間で、動作し、かかる結果を得るこ
とができることを目的とする。
【0005】 本発明の第1の局面によると、環境内の放射能源からの放射を検査する方法で
あって、 検出した放射に応じた信号を生成し一若しくはそれ以上の方向の放射を他の一
若しくはそれ以上の方向の放射よりも高いレベルで遮蔽して上記環境に対する視
野を画成する検出器、及び上記視野に対して移動可能な可動シールド部材を含む
検出器組立体を有した装置を設置するステップと、 上記環境内に上記装置の上記検出器組立体を導入するステップと、 上記可動シールド部材が上記視野を遮蔽しない状態で、上記視野内の上記環境
の少なくとも一部による上記検出器からのカウント及び/又はカウント率の信号
を取得し、該視野に対する参照カウント及び/又は参照カウント率を形成する結
果を得るステップと、 上記視野の部分が上記可動シールド部材によって塞がれた状態で、該視野に対
する上記検出器からのカウント及び/又はカウント率の信号を取得し、上記部分
的に塞がれた視野に対するカウント及び/又はカウント率を得るステップとを含
み、 上記参照カウント及び/又は参照カウント率と、上記部分的に塞がれた視野に
対するカウント及び/又はカウント率とを対比的に考慮して、上記視野から発生
する放射に関する情報を提供する、方法が提供される。
【0006】 本発明の第1の局面は、本発明の第2の局面を含む本明細書中に記載された特
徴、選択肢、能力を含んでよい。
【0007】 本発明の第1の局面は、上記可動シールド部材が上記視野を遮蔽しない状態で
、上記視野内の上記環境の少なくとも一部による上記検出器からのカウント及び
/又はカウント率の信号を取得し、 上記視野内の上記環境の少なくとも他の部分に位置するように上記検出器組立
体の少なくとも部分を移動させ、上記可動シールド部材が上記視野を遮蔽しない
状態で、該視野に対する上記検出器からのカウント及び/又はカウント率の信号
を取得し、 上記二若しくはそれ以上の異なる視野から得られた上記カウント及び/又はカ
ウント率を考慮し、更なる検査のための上記環境の一若しくはそれ以上の領域を
選択することを特に含んでよく、参照カウント及び/又はカウント率が、上記環
境の選択された領域の少なくとも部分に対して取得される。
【0008】 本発明の第2の局面によると、環境内の放射能源からの放射を検査する方法で
あって、 検出した放射に応じた信号を生成し一若しくはそれ以上の方向の放射を他の一
若しくはそれ以上の方向の放射よりも高いレベルで遮蔽して上記環境に対する視
野を画成する検出器、及び上記視野に対して移動可能な可動シールド部材を含む
検出器組立体を有した装置を設置するステップと、 上記環境内に上記装置の上記検出器組立体を導入するステップと、 上記可動シールド部材が上記視野を遮蔽しない状態で、上記視野内の上記環境
の少なくとも一部による上記検出器からのカウント及び/又はカウント率の信号
を取得するステップと、 上記視野内の上記環境の少なくとも他の部分に位置するように上記検出器組立
体の少なくとも部分を移動させ、上記可動シールド部材が上記視野を遮蔽しない
状態で、該視野に対する上記検出器からのカウント及び/又はカウント率の信号
を取得するステップと、 上記二若しくはそれ以上の異なる視野から得られた上記カウント及び/又はカ
ウント率を考慮し、更なる検査のための上記環境の一若しくはそれ以上の領域を
選択するステップと、 上記可動シールド部材が上記視野を遮蔽しない状態で、上記視野内の上記環境
の少なくとも一部による上記検出器からのカウント及び/又はカウント率の信号
を取得し、該視野に対する参照カウント及び/又は参照カウント率を形成する結
果を得るステップと、 上記視野の部分が上記可動シールド部材によって塞がれた状態で、該視野に対
する上記検出器からのカウント及び/又はカウント率の信号を取得し、上記部分
的に塞がれた視野に対するカウント及び/又はカウント率を得るステップとを含
み、 上記参照カウント及び/又は参照カウント率と、上記部分的に塞がれた視野に
対するカウント及び/又はカウント率とを対比的に考慮して、上記視野から発生
する放射に関する情報を提供する、方法が提供される。
【0009】 本発明の第1及び/又は他の局面は、本明細書中に記載された、特に次に記載
された特徴、選択肢、能力を含んでよい。
【0010】 好ましくは、本検査方法は、放射を生成する環境内の一若しくはそれ以上の放
射能源の位置を測定するための方法、及び/又は、環境内の一若しくはそれ以上
の放射能源から発生する放射レベルを測定するための方法である。本方法は、視
野の少なくとも部分に対するこれら一若しくは双方の測定、好ましくは双方の測
定を、測定中環境に対して固定された検出器により、実現してよい。本方法は、
装置に対する単一の視野を使用してこれら一若しくは双方の測定を実現してよい
。本方法は、カバーされていない部分、好ましくは視野の細分化された部分を塞
ぐことによって、これら一若しくは双方の測定を実現してよい。本方法は、それ
ぞれ部分的に塞がれた視野のカウント及び/又はカウント率を得るために、装置
の視野に対する単一の部分を塞ぐことによって、これら一若しくは双方の測定を
実現してよい。
【0011】 放射は、アルファ線放射及び/又はベータ線放射及び/又はガンマ線放射であ
ってよいが、好ましくは、ガンマ線放射である。
【0012】 放射能源は、核燃料、それらの製造に使用される部品、使用された核燃料、核
分裂による生成物、放射性廃棄物、若しくは残留物等であってよい。
【0013】 環境は、部屋、チャンバ、セル、容器、コンテナ、パイプ、ダクト、原子炉コ
ア若しくはこれらの部分であってよい。
【0014】 検出器組立体は、好ましくは、検出器に対する支持、検出器用の遮蔽体、及び
、可動シールド部材を提供する。好ましくは、検出器組立体は、検出器の位置、
及び/又は、検出器用の遮蔽体の位置、及び/又は、可動シールド部材の位置を
変更する手段を有する。位置変更手段は、検出器、及び/又は、検出器用の遮蔽
体、及び/又は、可動シールド部材に対する回転可能な搭載手段を含んでよい。
回転可能な搭載は、好ましくは直交する2つの軸まわりの回転を可能とする。位
置変更手段は、検出器の位置、及び/又は、検出器用の遮蔽体の位置、及び/又
は、可動シールド部材の位置を変更するための一若しくはそれ以上の駆動手段、
例えばモータを含んでよい。独立の駆動手段が、検出器用遮蔽体のそれぞれ及び
可動シールド部材に対する各回転方向に対して設置されてよい。
【0015】 第1の検出器/検出器用遮蔽体/可動シールド部材構成について特に言及され
る、検出器組立体の好ましい実施例では、検出器及び検出器用遮蔽体は、第1の
軸まわりに回転可能に搭載され、可動シールド部材は、第2の軸まわりに回転可
能に搭載される。これらの第1及び第2の軸は、好ましくは、直交する。好まし
くは、モータのような駆動手段は、各軸に対して設けられる。好ましくは、第1
の軸は、例えば±10度で略鉛直である。好ましくは、第2の軸は、例えば±1
0度で略水平である。
【0016】 第2の検出器/検出器用遮蔽体/可動シールド部材構成について特に言及され
る、検出器組立体の更なる好ましい実施例では、検出器及び検出器用遮蔽体は、
第1の軸及び第2の軸まわりに回転可能に搭載され、可動シールド部材は、第1
の軸及び第2の軸まわりに回転可能に搭載される。2つの第1の軸は、好ましく
は、相互に異なり、及び/又は、2つの第2の軸は、相互に異なる。好ましくは
、2つの第1の軸及び/又は第2の軸は、相互に平行である。好ましくは、2つ
の第1の軸は、2つの第2の軸に垂直である。
【0017】 検出器は、好ましくは、例えばシンチレータ若しくは半導体タイプのガンマ線
検出器である。好ましくは、検出器によって生成される信号は、処理のために環
境外部の位置に転送される。好ましくは、単一の検出器が装置内に設けられる。
このようにして、装置に対して単一の良好に画成された視野が達成される。
【0018】 検出される放射は、視野から及び/又は遮蔽体を通って検出器に到達した放射
であってよい。好ましくは、視野からの検出される放射への寄与は、検出器用遮
蔽体を通過して検出された放射の寄与に比して、少なくとも5倍、より好ましく
は10倍である。
【0019】 好ましくは、一若しくはそれ以上の方向の放射に対するより大きなレベルの遮
蔽が、検出器用のコリメータによって提供される。遮蔽体は、鉛若しくはタング
ステンからなってよい。好ましくは、視野以外には、検出器に、環境との間に少
なくとも15mmより好ましくは20mmの遮蔽体が設けられる。好ましくは、
視野以外には、検出器に、環境との間に40mm未満より好ましくは32mmの
遮蔽体が設けられる。検出器には、一定厚みの遮蔽体が、環境との間に、視野内
の方向以外のすべての方向で設けられる。好ましくは、可動シールド部材が存在
する場合を除いて、遮蔽体は、検出器と環境との間に視野内で一切設けられない
【0020】 第1の検出器/検出器用遮蔽体/可動シールド部材構成について特に言及され
る、好ましい実施例では、遮蔽体は、略平らな第1の部材と、第1の部材との間
に少なくとも部分的な視野を画成する間隙を画成する略平らな第2の部材とを含
んでよい。平らな部材の相互に対向する面は、好ましくは、平らな面である。平
らな部材の相互に対向する面は、好ましくは、互いに平行である。平らな部材は
、検出器から離れる方向で、相互から分離されてよい。遮蔽体の対向しない面で
ある外面は、例えば検出器の近傍で、当該近傍から一若しくはそれ以上の方向で
遠い位置にある部位より大きな厚さを有してよい。遮蔽体は、検出器の近傍で丸
い天井若しくは突出部、若しくは、例えば検出器を通過する回転軸及び/又は検
出器の観点軸に沿って増加されるように、増加された厚さを有する他の形状を有
してよい。遮蔽体は、略帆立貝形を有する。好ましくは、第1及び第2の部材間
の間隙は、検出器の周囲部分を遮蔽することによって閉塞されて、少なくとも部
分的に、視野を画成する。
【0021】 第2の検出器/検出器用遮蔽体/可動シールド部材構成について特に言及され
る、検出器組立体の更なる好ましい実施例では、遮蔽体は、第1の円錐部を含ん
でよい。第1の円錐部は、好ましくは、検出器から遠い側の端部で頭部を切除さ
れる。切頭は、好ましくは、円錐部の軸に垂直をなす。遮蔽体は、好ましくは第
1の円錐部の一致する直径部で突き合せられる第2の円錐部を含む。好ましくは
、第2の円錐部は、検出器から離れていく方向に、及び/又は、第1の円錐部の
テーパーの方向と反対に、先細りする(テーパーを付けられる)。第2の円錐部
は、好ましくは、検出器から遠い側の端部で頭部を切除される。切頭は、好まし
くは、円錐部の軸に垂直をなす。検出器は、好ましくは、円錐部の軸上に設けら
れる。検出器は、好ましくは、第1及び第2の円錐の接合部によって画成される
面上に設けられる。
【0022】 検出器は、検出器の中心から環境に通じる潜在的な視野の30%未満の視野を
備え、大きさは、好ましくは、25%より小さく、若しくは15%よりも小さく
てよい。大きさは、好ましくは、潜在的な視野の2%より大きく、より好ましく
は、5%より大きく若しくは10%より大きくてよい。
【0023】 視野は、対称断面を備えてよい。視野は、例えば円錐のように、すべての方向
で対称であってよく、若しくは、例えばスライスのように、限定的な対称性を有
してよい。
【0024】 視野は、特に円錐の視野に対して、好ましくは、90°より小さい角度範囲、
より好ましくは60°より小さい角度範囲、理想的には45°より小さい角度範
囲を有してよい。好ましくは、視野は、少なくとも5°の角度範囲を有し、より
好ましくは、少なくとも15°、理想的には少なくとも25°の角度範囲を有す
る。30°から45°までの角度範囲は、特に好ましい。角度範囲は、視野の一
の方向、若しくはすべての方向に適用されてよい。
【0025】 視野は、特にスライスタイプの視野に対して、好ましくは、第1の方向で1°
から15°までの角度範囲、より好ましくは2°から10°までの角度範囲、理
想的には3°から8°までの角度範囲を有する。理想的には第1の方向に垂直を
なす第2の方向の視野は、45°から360°までの角度範囲であってよく、好
ましくは160°から200°までの角度範囲であってよい。好ましくは、第1
の方向の角度範囲は、第2の方向の全角度範囲にわたり一定である。このように
して、スライスが画成されてよい。
【0026】 好ましくは、可動シールド部材は、他の遮蔽体として同一の遮蔽体材料から形
成されてよい。好ましくは、可動シールド部材は、視野内部で、環境と検出器と
の間で略一定の範囲を有してよい。可動シールド部材は、好ましくは、視野の0
.5%から15%までを塞ぎ、好ましくは5%から10%までを塞ぐ。
【0027】 好ましくは、環境、特に視野の光学的な像を供給するための手段が、可動シー
ルド部材の部分として設けられる。好ましくは、環境の光学的な像を供給する手
段は、可動シールド部材上に搭載され、理想的には、検出器に対して外部に搭載
される。好ましくは、環境の光学的な像を供給する手段の視野の中心は、検出器
から可動シールド部材の中心を通って延長される線上に位置する。光学的な像を
供給する手段は、ビデオカメラ及び/又はスチルカメラで合ってよい。好ましく
は、スチルカメラが結果の表示に使用される。
【0028】 好ましくは、可動シールド部材は、視野外の一若しくはそれ以上の位置に配置
されることができる。好ましくは、可動シールド部材は、視野内の複数の位置に
配置されることができ、より好ましくは、視野全体にわたる位置が容易化され、
理想的には視野全体をカバーするのに十分な位置が全体として容易化される。
【0029】 検出器組立体は、環境に窓を介した挿入によって導入されてよい。窓は、環境
に遮蔽壁を通って延在してよい。窓は、200mm、150mm若しくは100
mmより小さい最大の直径及び/又は幅を有してよい。最大の幅は、窓の直径で
あってよい。検出器組立体は、測定中に環境に通じる窓内に保持される部位を備
えた本体の一端に搭載されてよい。本体は、例えば一若しくはそれ以上の窓に係
合する脚部のような、本体に懸架された一若しくはそれ以上の部材によって窓内
で支持されてよい。懸架された部材には、窓の壁との間での転がり接触を付与さ
れてよい。
【0030】 検出器組立体は、三脚台若しくは他の形態の支持台に搭載されてよい。三脚台
若しくは他の形態の支持台は、環境内で実現されてよい。三脚台若しくは他の形
態の支持台は、環境にロボットのアーム若しくは遠隔操作の形態によって導入さ
れてよい。
【0031】 視野に対するカウント及び/又はカウント率の信号は、可動シールド部材を視
野から外して、5分、より好ましくは1分、理想的には30秒より少ないカウン
ト時間を使用して測定されてよい。好ましくは、視野内の環境の部分は、カウン
ト及び/又はカウント率の信号の測定中固定される。
【0032】 好ましくは、可動シールド部材は、可動シールド部材及び検出器の間で遮蔽体
が設けられる位置に位置付けられることによって、視野から外される。好ましく
は、可動シールド部材は、この位置から回動させられる。好ましくは、視野内の
環境の少なくとも他の部分の位置まで移動させられる検出器組立体の部分は、検
出器用遮蔽体及び検出器を含む。移動は、一若しくはそれ以上の軸まわりの検出
器組立体の当該部分の回転であってよい。
【0033】 第1の検出器/検出器用遮蔽体/可動シールド部材構成について特に言及され
る、本発明の一実施例では、検出器、検出器用遮蔽体、及び可動シールド部材は
、単一の軸まわりの回転によって移動させられる。好ましくは、回転は、理想的
には他の軸まわりの回転がないように、鉛直方向に略一直線となる軸まわりでな
される。
【0034】 第2の検出器/検出器用遮蔽体/可動シールド部材構成について特に言及され
る、本発明の他の実施例では、検出器、検出器用遮蔽体及び可動シールド部材は
、2つの軸の1若しくは双方まわりで回転可能である。好ましくは、回転は、第
2の軸まわりの回転に対して固定された位置ですべての所望の視野が考慮される
まで、第2の軸まわりの位置を固定した第1の軸まわりである。その後、これは
、第2の軸まわりの位置の変化によって後続されてよく、すべての所望の視野ま
での第1の軸まわりの回転が後続する。
【0035】 異なる視野が、1の視野から隣接する視野へと移動することによって、続いて
考慮されてよい。隣接する視野は、水平方向及び/又は鉛直方向に隣接してよく
、及び/又は、検出器及び/又は検出器用遮蔽体に対するチルト角が、視野内の
環境の部分を変化させるために変更されてよい。
【0036】 複数の異なる環境の部分に対するカウント及び/又はカウント率の信号が、異
なる視野内の異なる部分を付与することによって測定されてよい。好ましくは、
検査が必要とされる環境のすべての部分に対するカウント及び/又はカウント率
の信号が測定される。環境の部分は、重なり合う及び/又は隣接する視野を使用
して、検査されてよい。環境は、10、50、若しくは100又はそれ以上の異
なる視野に分割されてよい。
【0037】 二若しくはそれ以上の異なる視野からのカウント及び/又はカウント率の考慮
は、高いカウント及び/又はカウント率を生成する視野、及び/又は、低いカウ
ント及び/又はカウント率を生成する視野、及び/又は、閾値を超えるか若しく
は超えないカウント及び/又はカウント率を有する視野を考慮することを含む。
好ましくは、より高いカウント及び/又はカウント率に関連する視野が選択され
る。より高いカウント及び/又はカウント率は、当該特定視野内に一若しくはそ
れ以上の源が存在することを示すものとして考慮されてよい。より低いカウント
及び/又はカウント率は、当該特定視野内に源が存在しないことを示すものとし
て考慮されてよい。
【0038】 更なる検査のために選択された一若しくはそれ以上の領域は、場合により、所
与の視野より大きい領域、所与の視野に一致する領域、若しくは所与の部分を形
成する領域であってよい。
【0039】 選択は、一若しくはそれ以上の領域のそれぞれを検査するために、一若しくは
それ以上の視野の選択を含んでよい。選択は、更なる検査用の一若しくはそれ以
上の先に測定された視野、及び/又は、先に測定された視野に一致しない一若し
くはそれ以上の視野を選択することを伴う。選択した領域に関する視野は、カウ
ント及び/又はカウント率が領域の選択前に既に測定されている視野であってよ
く、新たな視野であってもよい。視野が既に存在している場合、先に得られたカ
ウント及び/又はカウント率が、当該選択された視野に対する参照カウント及び
/又はカウント率を形成するために使用される。新たな視野の場合、当該視野に
対するカウント及び/又はカウント率が、可動シールド部材を視野から外した状
態で、当該選択された視野に対する参照カウント及び/又はカウント率を形成す
るカウント及び/又はカウント率の信号が検出器から得られる。
【0040】 好ましくは、部分的に塞がれた視野のカウント及び/又はカウント率の信号が
、所与の視野の異なる複数の部分が塞がれた状態で、取得される。好ましくは、
この複数の異なる塞がれた視野に対する、部分的に塞がれた視野のカウント及び
/又はカウント率は、所与の視野に対する参照カウント及び/又はカウント率と
共に考慮され、所与の視野から生じる放射についての情報を提供する。
【0041】 本方法は、塞がれた所与の視野の各部分を用いて、若しくは、例えば選択され
た領域が視野より小さい場合に、塞がれた所与の視野の選択された部分のみを用
いてカウント及び/又はカウント率の信号を取得することを含む。
【0042】 異なる複数の塞がれた視野は、好ましくは、検出器が好ましくは固定された状
態で、検出器の視野内で可動シールド部材を移動させることによって得られる。
可動シールド部材は、各カウント及び/又はカウント率の測定間で、移動方向の
その範囲よりも小さい量ごとに、移動方向のその範囲と同一の範囲ごと、若しく
はその範囲よりも大きい移動方向の範囲ごとに、移動させられる。好ましくは、
可動シールド部材は、カウント及び/又はカウント率の測定中、固定位置を有す
る。カウント及び/又はカウント率の測定は、好ましくは2時間未満、より好ま
しくは10分未満、理想的には、30秒未満でなされる。
【0043】 第1の検出器/検出器用遮蔽体/可動シールド部材構成について特に言及され
る、本発明の一実施例では、可動シールド部材が、好ましくは、最も好ましくは
水平方向に一直線となる軸である単一の軸まわりの回転によって、理想的には他
の軸まわり回転がないように、移動させられる。特に好ましくは、可動シールド
部材は、例えばスライス状の視野の全体のような、1の方向で視野全体を塞ぐよ
うに移動させられる。好ましくは、可動シールド部材は、視野の一端から他端ま
で、理想的には時間をかけて視野全体を塞いで、移動させられる。
【0044】 第2の検出器/検出器用遮蔽体/可動シールド部材構成について特に言及され
る、本発明の他の実施例では、可動シールド部材は、好ましくは、2つの軸の1
若しくは双方の軸まわりの回転によって移動させられる。好ましくは、回転は、
第2の軸まわり位置が固定された状態で、当該固定された位置での視野に対する
すべての所望の塞がれた視野が考慮されるまで、第1の軸まわりとなる。その後
、これは、第2の軸まわりの回転による可動シールド部材の位置の変化によって
後続されてよく、視野に対するすべての所望の視野までの固定軸まわりの回転が
後続する。
【0045】 異なる塞がれた視野が、一の塞がれた視野から隣接する視野まで移動すること
によって、続いて考慮されてよい。隣接する塞がれた視野は、水平方向及び/又
は鉛直方向に隣接するものであってよい。
【0046】 可動シールド部材に対するパン及び/又はチルト角は、塞がれる視野の部分を
変化させるため変更されてよい。
【0047】 考慮は、いずれの選択された環境の領域内の位置が、カウント及び/又はカウ
ント率に相当に寄与しているかを決定すること、及び/又は、いずれの選択され
た環境の領域内の位置が、カウント及び/又はカウント率に相当に寄与していな
いかを決定することを含んでよい。考慮は、塞がれた際に所与の視野に対するカ
ウント及び/又はカウント率において最も顕著な減少を生む視野の部分を決定す
ることを含んでよい。
【0048】 放射のレベルは、視野の部分が塞がれている状態と塞がれていない状態で生じ
るカウント及び/又はカウント率における変動に基づいて決定されてよい。レベ
ルは、定量的な値及び/又は定量的な値の範囲で示されてよい。
【0049】 好ましくは、カウント率は、種々の段階で決定される。
【0050】 好ましくは、源の位置は、三次元で決定される。位置は、当該カウント及び/
又はカウント率に対する視野によって示される環境内の検出器組立体の位置及び
/又はパン及び/又はチルト角で表現されてよい。位置は、検出器から当該位置
までの距離で表現されてよい。測距デバイスは、この決定を補助するために装置
に設けられてよい。レーザー測距装置が、使用されてよい。
【0051】 本方法は、環境のビデオ画像若しくはカメラ画像を捕捉することを含む。可視
的な画像は、装置により検査下にある視野を指示してよい。可視的な画像に対す
る記録能力が備えられてもよい。源の位置及び/又はレベルに関する情報は、可
視的な画像上に指示されてよい。
【0052】 一実施例では、コリメータは、環境の異なる視野を提供する多様な角度までパ
ン及び/又はチルトされてよい。好ましくは、本方法は、チルト角若しくはパン
角を変化させ、チルト角若しくはパン角を一定に維持することによって視野を連
続的に移動させることを含む。かかる場合、一のチルト角若しくはパン角の全範
囲が、各々のチルト角若しくはパン角で検査されると、チルト角若しくはパン角
が、変更され、チルト角若しくはパン角の全範囲に対してプロセスが繰り返され
る。好ましくは、特にこの場合、可動シールド部材は、多様なチルト角及び/又
はパン角で設置されるように構成されてよい。このようにして、視野のすべての
異なる潜在的な部分が、チルト角及び/又はパン角を適切に変化させることによ
り、塞がれてよい。好ましくは、チルト角及び/又はパン角の一方が、一定に維
持され、他方が、所与の一定のチルト角及び/又はパン角で視野の異なる部分を
連続的に塞ぐように変化させられる。好ましくは、これは、チルト角若しくはパ
ン角における変化によって後続され、その後、視野を端から端まで可動シールド
部材を走査させるように、他方のチルト角若しくはパン角の変化が後続する。
【0053】 本発明の第3の局面によると、環境内の放射能源からの放射を検査する方法で
あって、 検出した放射に応じた信号を生成し一若しくはそれ以上の方向の放射を他の一
若しくはそれ以上の方向の放射よりも高いレベルで遮蔽して上記環境に対する視
野を画成する検出器、及び上記視野に対して移動可能な可動シールド部材を含む
検出器組立体を有した装置が提供される。検出器組立体には、単一の検出器が設
けられる。
【0054】 本発明の第4の局面によると、検出器組立体と、信号処理手段とを有した装置
が提供され、検出器組立体は、検出した放射に応じた信号を生成し、検出した放
射に応じた信号を生成し一若しくはそれ以上の方向の放射を他の一若しくはそれ
以上の方向の放射よりも高いレベルで遮蔽して上記環境に対する視野を画成する
検出器が設けられ、視野に対して移動可能な可動シールド部材を含み、視野は、
環境に検出器の中心から通じる潜在的な視野方向の30%を形成する。
【0055】 本発明の第3及び/又は第4の局面は、本発明の第1及び/又は第2の局面に
、及び/又は、本明細書中に記載された特徴、選択肢、能力を含んでよい。
【0056】 本発明の第1及び/又は第2の局面若しくは本発明の第3及び/又は第4の局
面は、以下に説明する本発明の第5及び/又は第6の局面の特徴、選択肢、能力
を含んでよく、特に、第1及び/又は第2のオリエンテーション走査を、本発明
の第1及び/又は第2の局面若しくは本発明の第3及び/又は第4の局面のシー
ケンスの前及び/又は後に含んでよく、及び/又は、静的な解析による更なる処
理を含んでよい。
【0057】 本発明の第5の局面によると、環境内の放射能源からの放射を検査する方法で
あって、 検出した放射に応じた信号を生成し一若しくはそれ以上の方向の放射を他の一
若しくはそれ以上の方向の放射よりも高いレベルで遮蔽して上記環境に対する視
野を画成する検出器、及び上記視野に対して移動可能な可動シールド部材を含む
検出器組立体を有した装置を設置するステップと、 上記環境内に上記装置の上記検出器組立体を導入するステップと、 上記視野内の上記環境の少なくとも一部による上記検出器からのカウント及び
/又はカウント率の信号を取得し、該視野に対する参照カウント及び/又は参照
カウント率を形成する結果を得るステップと、 上記検出器組立体の向きを変化させるステップと、 上記視野内の上記環境の更なる一部による上記検出器からのカウント及び/又
はカウント率の信号を取得し、上記環境内の一部の上記更なる視野に対する参照
カウント及び/又は参照カウント率を形成する結果を得るステップと、 上記視野及び上記更なる視野に対するカウント及び/又はカウント率が、考慮
されて、上記更なる視野の部分から発生する放射に関する情報が提供される、方
法が提供される。
【0058】 好ましくは、オリエンテーション(向き)は、検出器組立体用の回転軸を移動
させることによって、視野に対するカウント及び/又はカウント率の信号の取得
と、更なる視野に対するカウント及び/又はカウント率の信号の取得の間で、変
更される。好ましくは、軸は、軸を回転させることによって、理想的には90°
回転させることによって、移動される。
【0059】 好ましくは、一若しくはそれ以上の他の視野に対するカウント及び/又はカウ
ント率の信号が、好ましくは検出器組立体の回転軸を移動させる前に、取得され
る。好ましくは、他の視野は、検出器組立体の向きを、軸まわりに検出器組立体
を回転させることにより、変更させることによって観測視野内に移行される。
【0060】 好ましくは、一若しくはそれ以上のより更なる視野に対するカウント及び/又
はカウント率の信号が、好ましくは更なる視野が考慮された後、取得される。好
ましくは、より更なる視野は、検出器組立体の向きを、軸まわりに検出器組立体
を回転させることにより、変更させることによって観測視野内に移行される。
【0061】 本発明の第6の局面によると、環境内の放射能源からの放射を検査する方法で
あって、 検出した放射に応じた信号を生成し一若しくはそれ以上の方向の放射を他の一
若しくはそれ以上の方向の放射よりも高いレベルで遮蔽して上記環境に対する視
野を画成する検出器を有した装置を設置するステップと、 上記環境内に上記装置の上記検出器組立体を導入するステップと、 上記視野内の上記環境の少なくとも一部による上記検出器からのカウント及び
/又はカウント率の信号を取得し、該視野に対する参照カウント及び/又は参照
カウント率を形成する結果を得るステップと、 上記検出器組立体の向きを、上記環境の一若しくはそれ以上の部分を観測する
ために上記検出器組立体を第1の向きの軸まわりに回転させることによって変化
させるステップと、 他の視野のそれぞれに対してそれぞれが視野内にあるときに検出器からカウン
ト及び/又はカウント率の信号を取得し、上記他の視野のそれぞれに対する参照
カウント及び/又は参照カウント率を形成する結果を得るステップと、 上記検出器組立体がまわりを回転する軸の向きを変化させるステップと、 上記視野内の上記環境の更なる一部による上記検出器からのカウント及び/又
はカウント率の信号を取得し、上記更なる視野に対する参照カウント及び/又は
参照カウント率を形成する結果を得るステップと、 上記検出器組立体の向きを、上記環境の一若しくはそれ以上の第2の更なる部
分を観測するために上記検出器組立体を向きが変化された軸まわりに回転させる
ことによって変化させるステップと、 更なる部分のそれぞれに対してそれぞれが視野内にあるときに検出器からカウ
ント及び/又はカウント率の信号を取得し、上記視野及び/又は上記他の視野の
一部を含む上記第2の更なる視野のそれぞれに対する参照カウント及び/又は参
照カウント率を形成する結果を得るステップと、 上記視野、他の視野、及び2つの更なる視野に対する参照カウント及び/又は
参照カウント率を考慮し、上記視野及び/又は他の視野の部分を少なくとも含む
2つの更なる視野の双方若しくはいずれかから発生する放射に関する情報を提供
する、方法が提供される。
【0062】 本発明の第5及び/又は第6の局面は、本明細書、特に特定の関連性を有する
次の記述中に記載された特徴、選択肢、能力を含んでよい。
【0063】 一の好ましい実施例では、検出器組立体は、第1の向き及び第2の向きを有し
これらの向き間で移動可能な第1の軸まわりに回転可能に搭載される。第1及び
第2の向きは、互いに直交してよい。好ましくは、モータのような駆動手段が、
2つの向きの間で検出器組立体を移動させるために設けられる。好ましくは、第
1の軸は、例えば±10°の誤差範囲内の、略鉛直な軸を提供する。好ましくは
、第2の軸は、例えば±10°の誤差範囲内の、略水平な軸を提供する。第1の
向き及び/又は第2の向きは、鉛直でない軸及び/又は水平でない軸を提供して
もよい。第1の向きは、環境のエッジ及び/又は軸、及び/又は環境の部分のエ
ッジ及び/又は軸に、例えば±10°の誤差範囲内で垂直をなし、及び/又は、
例えば±10°の誤差範囲内で平行をなす軸を提供する。環境の部分は、ダクト
、通路、パイプ、グローブボックス、コンテナ、作業面、ケーブルアレイであっ
てよい。第2の向きは、環境のエッジ及び/又は軸、及び/又は環境の部分のエ
ッジ及び/又は軸に、例えば±10°の誤差範囲内で垂直をなし、及び/又は、
例えば±10°の誤差範囲内で平行をなす軸を提供する。第1及び/又は第2の
向きは、相互に直交した軸を使用してよいが、直交しない軸を使用してもよい。
【0064】 本方法は、第1及び/又は第2の向きの選択を含んでよい。選択は、環境の形
状及び/又はその部分の形状に基づいてよく、特に、環境若しくはその部分の結
合部、エッジ若しくは軸アラインメントに基づいてよい。第3、第4若しくは更
なる向きが、環境及び/又はその部分のかかる特徴部に基づいて走査用に選択さ
れてよい。
【0065】 検出器及び/又は検出器組立体は、第1及び第2の向きの間で環境を基準とし
て移動されてよい。特に、検出器及び/又は検出器組立体は、環境の部分により
近くに移動されてよい。検出器及び/又は検出器組立体は、更なる範囲で環境内
に検出器組立体を挿入することによって、移動されてよい。
【0066】 環境を基準とした第1及び/又は第2の向きの検出器及び/又は検出器組立体
の両者間で異なる位置は、三角測量を使用して得られる、放射についての更なる
情報を提供するために使用されてよい。
【0067】 好ましい実施例では、検出器組立体の遮蔽体は、略平らな第1の部材と、第1
の部材との間に少なくとも部分的な視野を画成する間隙を画成する略平らな第2
の部材とを含んでよい。平らな部材の相互に対向する面は、好ましくは、平らな
面である。平らな部材の相互に対向する面は、好ましくは、互いに平行である。
平らな部材は、検出器から離れる方向で、相互に分散されてよい。遮蔽体の対向
しない面である外面は、例えば検出器の近傍で、当該近傍から一若しくはそれ以
上の方向で遠い位置にある部位より大きな厚さを有してよい。遮蔽体は、検出器
の近傍で丸い天井若しくは突出部、若しくは、例えば検出器を通過する回転軸及
び/又は検出器の観点軸に沿って増加されるように、増加された厚さを有する他
の形状を有してよい。遮蔽体は、略帆立貝形を有する。好ましくは、第1及び第
2の部材間の間隙は、検出器の周囲部分を遮蔽することによって閉塞されて、少
なくとも部分的に視野を画成する。
【0068】 視野は、好ましくは、視野、他の視野、更なる視野、より更なる視野の間で一
致し、環境の部分だけが、それらの間で変化させて観測される。視野は、好まし
くは、例えば対向する2つの平行でない面と、対向する2つの更なる平行でない
面とによって画成されるスライス形状であり、これらの面は、相互に円弧により
分離されている。
【0069】 好ましくは、視野は、好ましくは、第1の方向で10°若しくはそれ未満、よ
り好ましくは、6°若しくはそれ未満、理想的には、4°から6°までの角度範
囲を有する。第2の方向の視野は、理想的には第1の方向に垂直をなし、45°
から360°までの角度範囲であってよく、より好ましくは160°から200
°までの角度範囲であってよい。好ましくは、第1の方向の角度範囲は、第2の
方向の全角度範囲にわたり一定である。このようにして、スライスが画成されて
よい。
【0070】 視野、及び/又は他の視野、及び/又は更なる視野、及び/又はより更なる視
野からのカウント及び/又はカウント率の考慮は、高いカウント及び/又はカウ
ント率を生成する視野、及び/又は、低いカウント及び/又はカウント率を生成
する視野、及び/又は、閾値を超えるか若しくは超えないカウント及び/又はカ
ウント率を有する視野を考慮することを含む。特に、考慮は、視野及び/又は他
の視野と、高いカウント及び/又はカウント率、及び/又は、低いカウント及び
/又はカウント率、及び/又は閾値を超えるか若しくは超えないカウント及び/
又はカウント率を生成する更なる視野及び/又はより更なる視野と、のマッチン
グを含んでよい。マッチングによる適合により、視野及び/又は他の視野内の更
なる視野及び/又はより更なる視野の部分が、より高いカウント及び/又はカウ
ント率が発生した場合、実質的な放射能源を包含していること、また、より低い
カウント及び/又はカウント率が発生した場合、放射能源を包含していないこと
が、わかる。より高いカウント及び/又はカウント率は、一若しくはそれ以上の
の源が視野内にあることを意味するものとされてよい。より低いカウント及び/
又はカウント率は、視野内に源が存在しないことを意味するものとされてよい。
【0071】 更なる視野及び/又はより更なる視野に含まれる視野及び/又は他の視野の部
分は、検出器が頂点に位置する、円錐形状、及び角錐であってよい。部分は、遮
蔽体によって画成された視野の幅の角度に対応した頂角を有してよい。
【0072】 好ましくは、考慮は、当該部分内の放射に対する位置を示唆する。源の位置は
、3次元で測定されてよい。位置は、第1及び第2の向きの検出器組立体のパン
角、及び/又は、視野及び/又は他の視野及び/又は更なる視野及び/又はより
更なる視野間の重なりによって指示される環境内の位置の測定によって、表現さ
れてよい。位置は、当該位置までの検出器からの距離により測定されてよい。測
距デバイスは、この測定を補助するために装置に採用されてよい。レーザー測距
装置が、使用されてよい。
【0073】 情報は、環境内の源の一若しくはそれ以上の潜在的な位置若しくは場所の指示
を提供してよい。位置及び/又は場所は、参照位置を基準とした一方向の角度と
して、及び/又は第2の参照位置に対する角度によって表現されてよい。特に、
水平角及び鉛直角が、単一の源が存在する場合の位置若しくは場所を指示するた
めに使用されてよく、好ましくは、単一の位置及び/又は場所が指示される。複
数の源が存在する場合、情報は、そのうちの幾つかのみが源に実際に対応する位
置及び/又は場所のセットを含んでよい。かかる場合の位置及び/又は場所は、
第1の方向の角度及び第2の方向の角度として表現されてよく、第1の方向及び
/又は第2の方向の一若しくはそれ以上の角度が、二若しくはそれ以上の源の位
置及び/又は場所の定義の部分として特徴付けられる。
【0074】 情報は、更なる処理、特に静的な解析を施されてよい。静的な解析は、一若し
くはそれ以上の視野に対して測定されたカウント及び/又はカウント率と、所与
のモデルの源位置及び/又はレベル及び/又は源の数に対する予測されたカウン
ト及び/又はカウント率とを比較することを含んでよい。この比較は、好ましく
は、複数の視野を伴い、理想的には第1及び/又は第2の向きからの全視野を伴
う。最小二乗解析が使用されてよい。好ましくは、モデルの源レベル及び/又は
位置及び/又は源の数に変更がなされてよく、測定されたカウント及び/又はカ
ウント率と予測したカウント及び/又はカウント率との差異を最小化する。
【0075】 測定されたカウント及び/又はカウント率は、比較がなされる前に、一若しく
はそれ以上の係数により補正されてよい。補正係数は、一若しくはそれ以上の既
知の源レベル及び/又は位置及び/又は源の数への例えばデバイスのような装置
の応答に基づいてよい。
【0076】 好ましくは、環境内の放射の一若しくはそれ以上の源に対する示唆された位置
は、測定されたカウント及び/又はカウント率に最も適合したカウント及び/又
はカウント率を与えるモデルの位置及びレベルに基づいて、補正される。
【0077】 好ましくは、2若しくはそれ以上の第1及び/又は第2の向きで重なる視野が
、静的な解析が実施されたときに使用される。好ましくは、第1及び/又は第2
の向きで走査されたすべての環境が、当該向きに対する走査に寄与する少なくと
も2つの視野に含まれる。
【0078】 本方法は、環境のビデオ画像若しくはカメラ画像を捕捉することを含む。可視
的な画像は、装置により検査下にある視野を指示してよい。可視的な画像に対す
る記録能力が備えられてもよい。源の位置及び/又はレベルに関する情報は、可
視的な画像上に指示されてよい。
【0079】 本発明の多様な実施例は、これより添付図面を参照してあくまで例である実施
例により説明される。
【0080】 原子力産業における多くの状況において、部屋、チャンバ若しくは他の筐体は
、特に使用を廃止する際に、これらにおける放射性物質のレベル及び位置を判断
するために、検査される必要がある。
【0081】 ガンマ線を監視する目的に対して有用である装置が、図1に示される。検出器
1は、タングステン3の大きな塊内に閉じ込められる。タングステン3は、装置
の周囲の環境7に検出器1から開口する通路5を画成する。タングステン3の塊
は、検出器1の視野9を画成し、この視野9からガンマ線が検出され、環境7の
他の部分からのガンマ線が可能な限り検出されないようにされ、距離に繊細な装
置が提供される。検出器1を視野9から外れた放射から可能な限り遮断するため
、タングステン3は、厚さX=50mm若しくはそれ以上を有し、検出器1を略
全方向から包囲する。視野にない放射を検出から除去する能力は、視野が小さく
なるにつれて重要となり、従って、放射位置が解明されるにつれて、当該視野か
ら検出されるカウント率は低下していく。それ故に、有効な結果を得るため、遮
断を透過する放射からのカウント率は、可能な限り低くあるべきであり、さもな
ければ、視野9からのカウントの部分を台無しにしてしまうだろう。
【0082】 材料の厚さを有する必要性から、コリメータの質量は、実質的な支持を必要と
することを注意されたい。従って、コリメータ自体、コリメータの少なくとも一
部の周囲に設けられたフレームによって支持されなければならず、これにより、
その大きさが増加する。コリメータの走査若しくは他の移動が必要な場合、モー
タ及びパン−チルト能力が設けられる必要があり、更に装置の検出部の全体寸法
を増加させる。
【0083】 多くの場合、監視を必要とする環境への利用可能なアクセスは、例えば直径で
20cm若しくはそれ以下の細長い入り口の管のように、非常に制限されている
。かかる状況では、アクセスが、EP0542561若しくはWO98/520
71の例示された種の装置では不可能となるが、これは、かかる装置の機能を達
成するために必要となるコリメーションの物理的寸法及び質量が、装置を物理的
に大きくしてしまい導入することできないためである。物理的に大きな新たなア
クセス経路の構築は、コストが嵩み、及び/又は現実的でなく、及び/又は安全
性が乏しい。
【0084】 この問題に対処するため、装置は、プロセスを判断する検出/放射レベル及び
位置への異なるアプローチを使用した出願人によって、発展された。
【0085】 図2に示すように、検出器組立体は、タングステンシールド(タングステン製
の遮蔽体)22によって大部分の方向で包囲された放射検出器20によって形成
される。シールド22は、検出器20の視野26を画成する幅広い開口部24を
備えている。シールド22に加えて、図示された視野26の範囲内若しくはその
範囲外の異なる位置Zに配置できる可動シールド部材28が、設けられる。
【0086】 使用時、かかる検出器組立体を内蔵する装置は、以下に詳細に示す方法で、対
象の環境30内に導入される。環境30は、プロセスの第1の部分で、環境の領
域に向いているシールド22によって画成される視野26により得られたカウン
ト率を監視することによって、検査される。プロセスのこの部分では、可動シー
ルド部材28は、視野26から外れている。カウント率が当該特定の領域に対し
て測定されると、異なる領域が、コリメータシールド22即ち視野26を移動さ
せることによって考慮される。新たに特定された領域に対するカウント率が測定
され、以下同様である。考慮される領域を変更するため、視野は、検出器組立体
のパン−チルト角の変更により移動されてよい。
【0087】 視野26が比較的大きいので、当該視野内の放射からのカウント率は、充実し
たものであり、結果として視野の信号とシールドを通過する放射による信号との
10:1の比が、先行技術のコリメータのシールド厚さに対してシールド22の
実質的に低減された厚さにも拘らず容易に維持することができる。しかし、プロ
セスのこの第1の部分は、源の位置に関する限られた情報を提供するに過ぎない
。従って、視野26内の源の存在が判断されるだろうが、装置は、プロセスの第
1の部分の終了時に、源が位置A若しくはB若しくはその双方なのか若しくは更
に異なる位置にあるのかを認識することができない。
【0088】 遮蔽によるコリメーションの特性及び結果として大きな視野は、源に関する解
明度が比較的低いことを意味するが、ある視野に対するカウント率が他の視野に
対するカウント率よりも高くなるとき、このプロセスからのカウント率は、放射
能源の位置の指示を付与する。
【0089】 より詳細の情報を提供するため、より大きな視野を使用して源を含むと確定さ
れた環境の部分は、第2の段階でより深い検査を受ける。実質的な源がないと確
定された領域は、一般的に更なる考慮を必要とせず、従って、プロセスの第1の
部分は、環境30の領域のかかる詳細な考慮の必要性を削除する役割を果たし、
全体の環境の詳細な精査と比較して時間を大幅に節約する。
【0090】 プロセスの第2の部分では、検出器組立体は、当該視野が更なる検査のための
領域を含むように方向付けられる。この視野がプロセスの第1の部分の視野26
と同一である場合、第1の段階で得られたカウント率は、第2の部分において参
照カウント率として使用できる。視野26が異なる場合、視野26内の可動シー
ルド部材28無しのカウント率が参照カウント率を付与するために採用される。
【0091】 検出器組立体が所与の視野26と固定されている場合、可動シールド部材28
が、視野26の部分即ち塞がれた視野32を塞ぐように移動させられ、部分的に
塞がれたカウント率が測定される。塞がれた視野32は、典型的には、組立体の
視野26の1%から10%の範囲内である。
【0092】 この部分的に塞がれたカウント率は、参照カウント率と部分的に塞がれたカウ
ント率との間の差異が小さくなる(若しくは、源が塞がれていない場合には差異
が存在しない)際に、十分な時間をかけて測定され、カウント率は、誤りが差異
を支配するのを回避するために、正確に測定されなければならない。部分的に塞
がれたカウント率と参照カウント率との差異は、塞がれた視野32における源の
参照カウント率への寄与を表わす。視野26の異なる部分を塞ぐことによりこの
プロセスを繰り返すことによって、これらの塞がれた視野32のそれぞれの寄与
度が得られる。全体の結果を処理することによって、源の位置及び各々のレベル
に関する詳細な情報を測定することができる。
【0093】 塞がれた視野32は、比較的小さい領域を表わすので、視野26内の当該小領
域の影響は、測定可能であり、実質的な方向的解明が付与される。採用される、
多様な塞がれた視野32は、相互に重複でき、部分的に塞がれたカウント率の測
定が、それぞれに対してなされて、2若しくはそれ以上の部分的に塞がれたカウ
ント率の間に生じるカウント率の差異を与える視野26全体中の更なる効果的な
部分を更に低減するようにする。
【0094】 2つの段階の使用は、第1の部分により、より詳細な検査の必要がある場所を
特定するため、広範囲の環境を迅速に検査することが可能となることを意味する
。これは、環境を完全に検査するプロセスに十分な時間的利益を付与する。可動
シールド部材のみに基づく技術を使用して環境全体を調査することは、多大な時
間を伴い、中程度の大きさの部屋に対しては数年かかることもあり、現実的でな
い。更に、第2の部分により、源の位置及び/又はレベル問題に関して必要な場
合には環境を詳細に調査することが可能である。高い解明度で環境若しくは部分
を調査することは、第1の部分のプロセスで言及されたコリメーションを使用し
て達成できない。先行技術の種の装置を使用して調査することは、当該装置を空
間若しくはアクセスが制限された環境に導入できないので、可能でない。コリメ
ーションの範囲と可動シールド部材の組み合わせも、十分な時間的利益を与える
。コリメーションは、調査されなければならない視野領域を、時間上の理由から
現実的となるように、可動シールド部材プロセスにとって処理可能なレベルまで
制約する一方で、十分な解明度を付与する。
【0095】 プロセスの第1の部分を実現し、可能な限り速やかに広範囲の環境を調査する
ため、図3に示すような種のコリメータを使用することが特に望ましい。このコ
リメータ40は、スリット44のエッジラインまで検出器46の中心部から延在
するように延長された線が5度をなすスリット44をそれらの間に画成する2つ
の対称型ディスク形状部42から形成される。スリット44は、一の方向におい
て比較的狭い視野を有するが、直角方向に略180°で延在する。検出器46は
、スリット44の中心部に設けられ、シールドマス48が、スリット44を基準
として検出器46の後方かつ周囲に設けられる。
【0096】 図4に示すように、かかるコリメータ40は、コリメータ40がパンできるY
軸上に検出器46が位置するように、且つ、検出器46がX軸上に位置するよう
に、搭載される。モータ50が、コリメータ40をパンさせるために設置される
。可動シールド部材52が、モータ56に取り付くアーム54に設けられる。モ
ータ56は、可動シールド部材52をY軸まわりに所望の位置までチルトさせる
ために設けられる。
【0097】 動作時、かかる装置は、環境において実施され、可動シールド部材52が視野
から外れた状態で、カウント率は、コリメータ40が、180°弧を描くように
一の側(X1方向)から他の側(X2方向)に図4に示す90°の位置を経由し
てパンされて移行していく際に、測定される。結果として、環境の狭いスライス
の多数の連続に対する参照カウント率がとられる。
【0098】 環境が部屋の場合、天井、壁、床のストリップをそれぞれ含むスライスの連続
が、既知のパン角でとられる。かかるプロセスに対する典型的な結果が、図5に
示される。このプロットは、実質的な放射源が約40度、約75度、約120度
でのスライスのあたりであることを示す。カウント率を担うスライスの形状に起
因して、更なる調査が、天井、壁、若しくは床のどこに放射の一若しくは複数の
源があるのかを特定するために必要とされる。
【0099】 調査の第2の段階では、それ故に、コリメータ40は、更なる調査が必要とさ
れる角度、例えば約75度のパン角までパンされる。このパン角では、可動シー
ルド部材52は、スライスの視野の部分を塞ぐように案内され、部分的に塞がれ
たカウント率が測定される。好ましい方法は、スライスの一端を塞ぎ、可動シー
ルド部材52のチルト角を、図示する場合の180°を経由して、他端まで測定
ごとに変化させることである。部分的に塞がれたカウント率における異なる角度
による変動は、図6に示される。これは、源の一若しくはそれ以上の位置及びそ
れらのレベルに関する詳細な情報を提供する。図6の例では、第1の源は、チル
ト角30°を中心として測定され、第2の源は、チルト角100°を中心として
測定される。第2の源は、第1の源よりも高いレベルである、即ち、カウント率
が、当該位置が可動シールド部材によって塞がれたときにより顕著に降下してい
る。実際のカウント率の処理により、源に対する実際のレベルの範囲測定が導か
れる。当該情報を視野の映像画像に結合して、源を当該光学的な情報と共に考慮
できるようにすることは、望ましい。
【0100】 図示しない特に効果的な形態では、対象の環境の光学的な画像を撮像するカメ
ラが、可動シールド部材の一部として設けられる。これは、可動シールド部材の
作用への有害な影響はなく、実際には、カメラが当該部材のシールド作用に付加
されると利点がある。カメラをどこかに配置することは、位置降下を有し、カメ
ラが不均衡な態様でシールド作用及び減衰作用に寄与する。重大な更なる利点は
、カメラを当該位置に置くことによって発生する。第1に、かかる位置は、カメ
ラが得た画像及び検出器の視野が、常に完全に調整されること、及び、2種類の
画像が統合される際の視差の問題が一切生じないことを保証する。これは、高価
なカメラを要することなく達成され、従来的なミニチュアビデオカメラを使用で
きる。
【0101】 上述したように、所望の情報の生成は、全体として小型の装置にも拘らず可能
である。図7に示すように、コリメータ40及び可動シールド部材52は、モー
タ及び他の検出組立体ヘッド70と共に、チャンバ706を部分的に構成する遮
蔽された壁内の150mmの直径の窓700を通して、内部704へと外部70
2から案内できる。装置は、窓700内部に確実に固定され、従って、窓の壁に
係合するローラを備えた脚部708との協働により調査されるべき環境に対して
確実に固定化されることになる。この種の位置で実施されると、結果の精度が向
上し、シールド壁自体が、視野でない方向でコリメータ40の材料を通るコリメ
ータ40の透過によるカウント率を低減する助けとなる。
【0102】 図7に示す窓に搭載するのと同様に、装置を使用中ロボットのアームにより支
持することや、三脚台又は環境内の他の支持体に搭載することも可能である。
【0103】 例証される装置は、6mm×6mm×6mmシンチレータを実際の検出器とし
て備えている。シンチレータは、Nalタイプであってよく、30keVから1
500keVのエネルギー範囲及び100,000cpsを越えるカウント率能
力を提供する。
【0104】 ビデオカメラは、対象の視野の中心に向けられて、放射情報及び可視情報の適
合を可能とするようにすることが望ましい。計測は、例えばパン−チルト移動を
使用して、所望の各点に対してなすことができ(特に図3の種のコリメータを使
用した場合)、各結果が重ね合わせられる。
【0105】 検出器組立体にハロゲン光を付与することは、暗い環境の可視的な撮像が必要
とされる場所においては望ましいだろう。結果の表現を補助するために、視野の
中心に対するレンジファインダーを検出器組立体の一部として設けることも望ま
しいだろう。
【0106】 このように構成された装置は、直径で150mm若しくはそれ以下の窓を通っ
て案内でき、10kg以下のヘッド重量を有し、現実的な時間スケールで詳細情
報を提供できる。時間スケースは、調査されている実際の放射レベルと共に変化
するもので、典型的な値は、150cpsに対して8時間強、1500cpsに
対して50分、15000cpsに対して300秒である。計測位置間の移動の
ために追加の時間が必要とされてよい。コリメータ測定は、走査移動の際、或い
は、段階的な走査移動中に実行されてよいが、可動シールド部材にかかるプロセ
スの部分は、たいていの場合、取得する必要なカウントのための十分な時間を付
与するために段階的なプロセスを必要とするだろう。
【0107】 上述した種のシステムと同様に、他のコリメータの形状を使用することは可能
である。例えば、図8では、完全なディスク状のコリメータ800が、コリメー
タ800の周囲に360度にわたり延在する狭いスリット802を備えている。
かかる場合、可動シールド部材804は、コリメータ800に固定され、視野に
於けるその位置は、軸808まわりにコリメータ800全体を回転させることに
よって変化される。検出器808は、中心に設けられる。
【0108】 図9を参照するに、内部にある検出器への断面円形のアクセスの特徴を持ち、
結果として円錐の視野904を有するコリメータ900を提供することも可能で
ある。プロセスの第1段階をかかるコリメータにより実行するためには、コリメ
ータを種々のチルト角及びパン角まで移動させることによって、環境を走査する
必要がある。従って、2つのモータ906,908が、コリメータ900を移動
させるために設けられる。また、可動シールド部材910を、視野904の範囲
内の種々のチルト角及びパン角まで移動させることが必要となり、2つのモータ
912,914が、当該装置のために設けられる。図7の種の装置のモータの要
求の低減は、有利である。
【0109】 方向的な情報結果を得るための可動シールド部材の使用は、多大な時間を必要
とする。これは、視野を部分的に塞ぐ可動シールド部材によるカウント率が、そ
れらの差異のあるあらゆる場所で測定されなければならず、完全な視野のカウン
トは、時間によるカウントの多様性に起因するだけでなく塞ぐことに起因して、
多大となる。伴う期間は、低い放射レベルが存在する場合により多大となる。
【0110】 この問題を対処するため、図3に示される種のコリメータを使用して第1の段
階を実行することが可能である。コリメータは、垂直方向に180°程度の広い
視野を有するが、水平方向には5°程度の狭い視野を有する。垂直軸まわりにコ
リメータを前進させることにより、環境の異なるストリップが考慮されることに
なる。視野範囲の差異は、視野からの実質的なカウントが、垂直位置よりも水平
位置により密に関連することを意味する。しかし、この代替技術の第2段階では
、コリメータの走査の方向が、可動シールド部材の配置を使用する以外にも変更
される。
【0111】 第2段階では、コリメータは、狭い視野が垂直視野に対応し広い視野が水平視
野に対応するように、90°回転させられる。この向きでは、コリメータは、完
全な180°の弧を描いて水平軸まわりに回転させられる。再び、ストリップの
連続が、結果として調査される。2つの位置A,Bが、図10に概略的に示され
る。
【0112】 結果の2つのセットを結合することは、よりホットなスポットを、特定の水平
角及び垂直角まで、可動シールド部材の概念を使用することなく、絞り込むこと
ができることを意味する。これは、双方の走査処理が、それら自体迅速であるの
で速やかに実行することができ、高い全体のカウントは、満足できる実質的な結
果を得るために必要でないので、低いカウント/低い放射環境に対して適してい
る。結果の不明確性は、以下に詳説する処理段階によって一般に解明される。
【0113】 角度は、必ずしも水平及び垂直である必要はない。しかし、床から壁から天井
までの相互作用の影響は、水平及び垂直の走査を使用すると、最も扱いが容易で
ある。異なる角度は、可能であり、更なる角度は、調査を補足するために使用さ
れうる。例えば、図11に示すように、調査されている環境1000は、下方に
延在するドッグレッグ部1006を備えた略水平のパイプ1004と、傾斜した
パイプ1008と、傾斜したパイプ1010とを含む配管1002のアレイを含
んでよい。垂直走査を付与する水平軸Yまわりの回転が後続する水平方向の走査
を実行するために、垂直軸Xまわりの回転を使用することは、パイプ1004上
のホットスポットH1の位置についての情報を提供する。傾斜したパイプ100
8,1010及びそれらのホットスポットに関するより多くの情報は、異なる軸
回転を使用して得ることができる。例えば左から右への傾斜した走査を実行する
ために軸Qを使用することによって、ホットスポットの位置は、パイプ1008
,1010にそった特定位置、即ち潜在的なホット位置H2,H3に決定される
。次いで、軸Qに垂直をなす軸Pまわりの走査を実行することによって、パイプ
1008,1010のいずれがホットスポットを実際に有しているのかを測定す
ることが可能であり、或いは、ホットスポットが、例えばH4の位置のようにパ
イプの後ろの壁に実際に位置するか否かを測定することが可能である。従って、
環境の形状若しくはその部分は、この場合配管であるが、環境1000内のホッ
トスポットを明確に特定するための最もよい走査方向の選択を補助するために使
用できる。当然に、走査の角度は、相互に直交する必要はない。即ち、直交しな
い走査は、パイプ1004に沿った汚染の位置を調査するため、特にパイプの略
水平部分に位置するのか、若しくは、下方に傾斜したドッグレッグ1006に位
置するのかに関する調査のために使用できるだろう。
【0114】 本発明の装置及び方法を使用して実現された位置的な解明のレベルを増大する
ため、5°のスリット角を低減することは可能であるだろう。しかし、1°の低
減は、視野カウントとシールドを通ったカウントとを識別する能力を維持するた
めに必要とされる遮蔽の質量及び物理的な大きさの増大を招き、コリメータを望
ましいアプリケーションの多くで実施することを困難とするだろう。カウント回
数は、大きく増加するだろう。
【0115】 この解明の問題をその他の方法で対処するため、本発明は、処理段階、及び特
に静的な解析を結果に施すことができる。図10に示すような種のコリメータを
使用して得られた多様な視野は、コリメータが第1のオリエンテーション軸まわ
りに回転させられたとき、比較的乏しい位置的な解明を与える視野の連続を付与
する。しかし、図12に示されるように、視野が、例えばコリメータが2.5°
ごとに回転させられるときに、ある程度重なり合う場合、顕著に多くの位置的情
報を得ることができる。図12を参照するに、第1の視野は、実線1100によ
り図示されている。近傍の視野1102及び1104は、視野1100と重なり
、環境のすべての部分が、多様な視野のうちの2つの視野に属する。水平走査か
らの結果は、180°の走査に対しては、カウント若しくはカウント率の結果を
それぞれ有した72個の異なる視野を生む。各角度に対してプロットされると、
これらは、曲線1120により図13に示す種の結果を与える。この曲線は、1
50°周辺の幅広い分散源であるだろうが、その両側に実質的に延在している、
ということを意味する。
【0116】 静的な処理は、モデルの一若しくはそれ以上の源位置に対して予測された各角
度と、計測された応答とを比較する。予測された応答は、既知の源に対する検出
器の既知の応答と既知の源に対するコリメータの既知の応答(計測の実行により
得られた情報)とに基づいて、第1に調整される。各視野用の所与のモデルに対
する予測結果と測定結果との差異を算出することによって、得られた測定結果に
より適合するモデルに得るように努めることが可能である。例えば、最小二乗に
基づく解析は、反復的なモデル化処理を使用して、用いることができる。反復的
なプロセスは、段階的に、測定結果とモデルとの間の差異を最小化するように努
めることにより、実際の源のより良好な指示を与えることになる。結果は、図1
3に示されるように、実質上のプロセスは、コリメータの角度的な解明度を改善
し、従って、曲線1130による結果に示すように、150°の強い離散源及び
225°の強い離散源をより明確に特定する。これらの位置でこれらのレベルの
源は、測定結果と最も良好に適合する。
【0117】 処理は、完全に重なり合うストリップに基づいて例証されているが、より完全
な解明は、2より多い視野に環境の部分を呈することによって得ることができる
が(例えば、スリット角5°、ステップ角1°)、全体のカウントは実行するの
に遥かに長時間かかるというマイナス面があり、或いは、視野を、環境特徴の部
分だけが1より多い視野内となる範囲で重ね合わせることによって得ることがで
きる(例えば、スリット角5°、各ステップでの進み4°)。環境のすべてを観
測しないこと(例えば、スリット角5°、各ステップでの進み8°)も可能であ
るが、解明の結果的な損失が、結果として生じるだろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 先行技術によるコリメータを示す図である。
【図2】 本発明の実施例による検出器組立体を概略的に示す図である。
【図3】 本発明の実施例によるコリメータを示す図である。
【図4】 図3に示す本発明の実施例によるコリメータを内蔵する検出器組立体を示す図
である。
【図5】 本発明の図3の実施例による検出器を使用して、パン角を変更して得られた典
型的な結果を示す図である。
【図6】 本発明の図3の実施例による検出器組立体を使用して、特定のパン角でチルト
角を変更して得られた典型的な結果を示す図である。
【図7】 採用された検出器組立体の実施例を示す図である。
【図8】 本発明によるコリメータの更なる実施例を示す図である。
【図9】 本発明による検出器組立体の更なる実施例を示す図である。
【図10】 2つの異なる走査向きで図3に示す種の検出器組立体の位置を示す図である。
【図11】 検査されている環境及び環境の部分、及び環境を走査する別の方法を示す図で
ある。
【図12】 視野の重なる態様を示す図である。
【図13】 結果の静的な解析の利点を示す図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年12月3日(2001.12.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ライトフット,ジョン,エイドリアン イギリス国,カンブリア シーエイ20 1 ディービー,カルダーブリッジ,ペルハ ム・ハウス,ビーエヌエフエル・インスツ ルメンツ・リミティッド内(番地なし) (72)発明者 ヒューズ,カール,アンソニー イギリス国,カンブリア シーエイ20 1 ディービー,カルダーブリッジ,ペルハ ム・ハウス,ビーエヌエフエル・インスツ ルメンツ・リミティッド内(番地なし) Fターム(参考) 2G088 EE23 FF14 JJ29

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環境内の放射能源からの放射を検査する方法であって、 検出した放射に応じた信号を生成し一若しくはそれ以上の方向の放射を他の一
    若しくはそれ以上の方向の放射よりも高いレベルで遮蔽して上記環境に対する視
    野を画成する検出器、及び上記視野に対して移動可能な可動シールド部材を含む
    検出器組立体を有した装置を設置するステップと、 上記環境内に上記装置の上記検出器組立体を導入するステップと、 上記可動シールド部材が上記視野を遮蔽しない状態で、上記視野内の上記環境
    の少なくとも一部による上記検出器からのカウント及び/又はカウント率の信号
    を取得し、該視野に対する参照カウント及び/又は参照カウント率を形成する結
    果を得るステップと、 上記視野の部分が上記可動シールド部材によって塞がれた状態で、該視野に対
    する上記検出器からのカウント及び/又はカウント率の信号を取得し、上記部分
    的に塞がれた視野に対するカウント及び/又はカウント率を得るステップとを含
    み、 上記参照カウント及び/又は参照カウント率と、上記部分的に塞がれた視野に
    対するカウント及び/又はカウント率とを対比的に考慮して、上記視野から発生
    する放射に関する情報を提供する、方法。
  2. 【請求項2】 上記可動シールド部材が上記視野を遮蔽しない状態で、上記
    視野内の上記環境の少なくとも一部による上記検出器からのカウント及び/又は
    カウント率の信号を取得し、 上記視野内の上記環境の少なくとも他の部分に位置するように上記検出器組立
    体の少なくとも部分を移動させ、上記可動シールド部材が上記視野を遮蔽しない
    状態で、該視野に対する上記検出器からのカウント及び/又はカウント率の信号
    を取得し、 上記二若しくはそれ以上の異なる視野から得られた上記カウント及び/又はカ
    ウント率を考慮し、更なる検査のための上記環境の一若しくはそれ以上の領域を
    選択して、 参照カウント及び/又はカウント率が、上記環境の選択された領域の少なくと
    も部分に対して取得される、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 環境内の放射能源からの放射を検査する方法であって、 検出した放射に応じた信号を生成し一若しくはそれ以上の方向の放射を他の一
    若しくはそれ以上の方向の放射よりも高いレベルで遮蔽して上記環境に対する視
    野を画成する検出器、及び上記視野に対して移動可能な可動シールド部材を含む
    検出器組立体を有した装置を設置するステップと、 上記環境内に上記装置の上記検出器組立体を導入するステップと、 上記可動シールド部材が上記視野を遮蔽しない状態で、上記視野内の上記環境
    の少なくとも一部による上記検出器からのカウント及び/又はカウント率の信号
    を取得するステップと、 上記視野内の上記環境の少なくとも他の部分に位置するように上記検出器組立
    体の少なくとも部分を移動させ、上記可動シールド部材が上記視野を遮蔽しない
    状態で、該視野に対する上記検出器からのカウント及び/又はカウント率の信号
    を取得するステップと、 上記二若しくはそれ以上の異なる視野から得られた上記カウント及び/又はカ
    ウント率を考慮し、更なる検査のための上記環境の一若しくはそれ以上の領域を
    選択するステップと、 上記可動シールド部材が上記視野を遮蔽しない状態で、上記視野内の上記環境
    の少なくとも一部による上記検出器からのカウント及び/又はカウント率の信号
    を取得し、該視野に対する参照カウント及び/又は参照カウント率を形成する結
    果を得るステップと、 上記視野の部分が上記可動シールド部材によって塞がれた状態で、該視野に対
    する上記検出器からのカウント及び/又はカウント率の信号を取得し、上記部分
    的に塞がれた視野に対するカウント及び/又はカウント率を得るステップとを含
    み、 上記参照カウント及び/又は参照カウント率と、上記部分的に塞がれた視野に
    対するカウント及び/又はカウント率とを対比的に考慮して、上記視野から発生
    する放射に関する情報を提供する、方法。
  4. 【請求項4】 上記検出器及び検出器用遮蔽体は、第1の軸まわりに回転可
    能に搭載され、上記可動シールド部材は、第2の軸まわりに回転可能に搭載され
    る、請求項1乃至3のうちいずれか1項の方法。
  5. 【請求項5】 上記第1及び第2の軸は、相互に直交する、請求項4記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 上記遮蔽体は、略平らな第1の部材と、視野を画成するため
    に上記第1の部材との間に間隙を有した略平らな第2の部材とを含む、請求項1
    乃至5のうちいずれか1項の方法。
  7. 【請求項7】 上記遮蔽体は、2つの対向する平面と2つの対向しない平ら
    でない平面とを有し、上記対向する平面は、少なくとも上記視野の一部を画成し
    、上記対向する平面間の間隙は、少なくとも部分的な視野を更に画成するために
    上記検出器の周囲部を遮蔽することによって閉塞される、請求項1乃至6のうち
    いずれか1項の方法。
  8. 【請求項8】 上記遮蔽体は、第1の方向で4.5°から6°までの角度範
    囲を有する視野を画成する、請求項1乃至7のうちいずれか1項の方法。
  9. 【請求項9】 上記遮蔽体は、第2の方向で160°から200°までの角
    度範囲を有する視野を画成する、請求項1乃至8のうちいずれか1項の方法。
  10. 【請求項10】 上記検出器及び検出器用遮蔽体は、第1の軸及び第2の軸
    まわりに回転可能に搭載され、上記可動シールド部材は、第1の軸及び第2の軸
    まわりに回転可能に搭載された、請求項1乃至3のうちいずれか1項の方法。
  11. 【請求項11】 上記2つの第1の軸は、相互に異なり、及び/又は、上記
    2つの第2の軸は、相互に異なる、請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 上記検出器用遮蔽体は、第1の円錐部と、上記第1の円錐
    部と隣接する第2の円錐部とを含む、請求項1乃至3のうちいずれか1項、若し
    くは請求項10又は11記載の方法。
  13. 【請求項13】 上記第2の円錐部は、上記第1の円錐部のテーパーと逆向
    きの上記検出器から離れる方向に先細りし、上記検出器は、上記第1及び第2の
    円錐部の結合部が形成する平面上に設けられる、請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 上記可動シールド部材は、上記視野を5%から10%塞ぐ
    、請求項1乃至13のうちいずれか1項の方法。
  15. 【請求項15】 上記環境の光学的な像を供給する手段が、上記可動シール
    ド部材に設けられる、請求項1乃至14のうちいずれか1項の方法。
  16. 【請求項16】 上記検出器組立体は、200mmより小さい最大直径を有
    した窓を挿通することによって上記環境に導入される、請求項1乃至15のうち
    いずれか1項の方法。
  17. 【請求項17】 上記視野に対する上記カウント及び/又はカウント率の信
    号は、上記可動シールド部材が上記視野を遮蔽しない状態で、5分より短いカウ
    ント時間で測定される、請求項1乃至16のうちいずれか1項の方法。
  18. 【請求項18】 異なる視野は、一の視野から隣接する視野へと移動するこ
    とによって、連続的に考慮される、請求項1乃至17のうちいずれか1項の方法
  19. 【請求項19】 上記考慮は、高いカウント及び/又はカウント率を生成す
    る視野を、当該視野内に一若しくはそれ以上の源が存在することを指示するもの
    と判断することを含む、請求項1乃至18のうちいずれか1項の方法。
  20. 【請求項20】 一若しくはそれ以上の領域が、更なる検査のために選択さ
    れる、請求項1乃至19のうちいずれか1項の方法。
  21. 【請求項21】 上記選択は、更なる検査のための先に測定された一若しく
    はそれ以上の視野を選択することを含み、上記先に得られたカウント及び/又は
    カウント率は、上記選択した視野に対する参照カウント及び/又はカウント率と
    して使用される、請求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】 上記選択は、先に測定された視野に一致しない視野の選択
    を含み、該視野に対する上記検出器からのカウント及び/又はカウント率は、上
    記可動シールド部材が上記視野を遮蔽していない状態で、取得され、該カウント
    及び/又はカウント率の信号は、上記選択された視野に対する参照カウント及び
    /又はカウント率を形成する、請求項20記載の方法。
  23. 【請求項23】 部分的に塞がれた視野のカウント及び/又はカウント率は
    、上記視野の複数の異なる部分が塞がれて取得され、上記異なる部分が塞がれた
    視野に対する複数のカウント及び/又はカウント率は、上記視野の参照カウント
    及び/又はカウント率と共に考慮され、上記視野から発生する放射に関する情報
    を提供する、請求項20乃至22のうちいずれか1項の方法。
  24. 【請求項24】 異なる部分的に塞がれた視野は、上記可動シールド部材を
    上記検出器の上記視野内で移動させることによって、得られる、請求項1乃至2
    3うちいずれか1項の方法。
  25. 【請求項25】 環境内の放射能源からの放射を検査する方法であって、 検出した放射に応じた信号を生成し一若しくはそれ以上の方向の放射を他の一
    若しくはそれ以上の方向の放射よりも高いレベルで遮蔽して上記環境に対する視
    野を画成する検出器、及び上記視野に対して移動可能な可動シールド部材を含む
    検出器組立体を有した装置を設置するステップと、 上記環境内に上記装置の上記検出器組立体を導入するステップと、 上記視野内の上記環境の少なくとも一部による上記検出器からのカウント及び
    /又はカウント率の信号を取得し、該視野に対する参照カウント及び/又は参照
    カウント率を形成する結果を得るステップと、 上記検出器組立体の向きを変化させるステップと、 上記視野内の上記環境の更なる一部による上記検出器からのカウント及び/又
    はカウント率の信号を取得し、上記環境内の一部の上記更なる視野に対する参照
    カウント及び/又は参照カウント率を形成する結果を得るステップと、 上記視野及び上記更なる視野に対するカウント及び/又はカウント率が、考慮
    されて、上記更なる視野の部分から発生する放射に関する情報が提供される、方
    法。
  26. 【請求項26】 上記検出器組立体に対する回転軸を移動させることによっ
    て、上記視野に対するカウント及び/又はカウント率の信号の取得と、上記更な
    る視野に対するカウント及び/又はカウント率の信号の取得との間で向きが変化
    される、請求項25記載の方法。
  27. 【請求項27】 一若しくはそれ以上の他の視野に対するカウント及び/又
    はカウント率の信号が、上記検出器組立体の回転軸を移動させる前に、取得され
    る、請求項25又は26記載の方法。
  28. 【請求項28】 一若しくはそれ以上の更なるカウント及び/又はカウント
    率の信号が、上記視野が考慮される前に、取得される、請求項25乃至27うち
    いずれか1項の方法。
  29. 【請求項29】 環境内の放射能源からの放射を検査する方法であって、 検出した放射に応じた信号を生成し一若しくはそれ以上の方向の放射を他の一
    若しくはそれ以上の方向の放射よりも高いレベルで遮蔽して上記環境に対する視
    野を画成する検出器を有した装置を設置するステップと、 上記環境内に上記装置の上記検出器組立体を導入するステップと、 上記視野内の上記環境の少なくとも一部による上記検出器からのカウント及び
    /又はカウント率の信号を取得し、該視野に対する参照カウント及び/又は参照
    カウント率を形成する結果を得るステップと、 上記検出器組立体の向きを、上記環境の一若しくはそれ以上の部分を観測する
    ために上記検出器組立体を第1の向きの軸まわりに回転させることによって変化
    させるステップと、 他の視野のそれぞれに対してそれぞれが視野内にあるときに検出器からカウン
    ト及び/又はカウント率の信号を取得し、上記他の視野のそれぞれに対する参照
    カウント及び/又は参照カウント率を形成する結果を得るステップと、 上記検出器組立体がまわりを回転する軸の向きを変化させるステップと、 上記視野内の上記環境の更なる一部による上記検出器からのカウント及び/又
    はカウント率の信号を取得し、上記更なる視野に対する参照カウント及び/又は
    参照カウント率を形成する結果を得るステップと、 上記検出器組立体の向きを、上記環境の一若しくはそれ以上の第2の更なる部
    分を観測するために上記検出器組立体を向きが変化された軸まわりに回転させる
    ことによって変化させるステップと、 更なる部分のそれぞれに対してそれぞれが視野内にあるときに検出器からカウ
    ント及び/又はカウント率の信号を取得し、上記視野及び/又は上記他の視野の
    一部を含む上記第2の更なる視野のそれぞれに対する参照カウント及び/又は参
    照カウント率を形成する結果を得るステップと、 上記視野、他の視野、及び2つの更なる視野に対する参照カウント及び/又は
    参照カウント率を考慮し、上記視野及び/又は他の視野の部分を少なくとも含む
    2つの更なる視野の双方若しくはいずれかから発生する放射に関する情報を提供
    する、方法。
  30. 【請求項30】 上記検出器組立体は、第1及び第2の向きを有する第1の
    軸周りに回転可能に搭載され、上記第1の軸は、上記第1及び第2の向きの間で
    移動可能である、請求項25乃至29のうちいずれか1項の方法。
  31. 【請求項31】 上記第1の向きの上記軸は、上記第2の向きの上記軸に直
    交する、請求項25乃至30のうちいずれか1項の方法。
  32. 【請求項32】 上記第1の向きは、環境のエッジ及び/又は軸、及び/又
    は、環境の部分のエッジ及び/又は軸、に対して略垂直及び/又は平行な軸を提
    供する、請求項25乃至31のうちいずれか1項の方法。
  33. 【請求項33】 上記第1の向き及び/又は上記第2の向きの選択は、検査
    される環境の構成及び/又はその一部に基づく、請求項25乃至32のうちいず
    れか1項の方法。
  34. 【請求項34】 上記視野は、一の方向で6°より小さい角度範囲を有し、
    上記一の方向に直行する他の方向で、160°から200°の間の角度範囲を有
    する、請求項25乃至33のうちいずれか1項の方法。
  35. 【請求項35】 得られた情報は、上記環境内の一若しくはそれ以上の潜在
    的な位置の指示を提供し、上記位置は、参照位置を基準とした一の方向の角度及
    び第2の参照位置を基準とした第2の方向の角度で表現される、請求項25乃至
    34のうちいずれか1項の方法。
  36. 【請求項36】 得られた情報は、二若しくはそれ以上の視野から生じるカ
    ウント及び/又はカウント率間の相違を最小化するための静的な解析を使用して
    更なる処理を施され、上記視野に対する測定されたカウント及び/又はカウント
    率がモデル源位置及び/又は源のレベル及び/又は数と比較される、請求項25
    乃至35うちいずれか1項の方法。
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