JP2003509456A - 血管内膜肥厚を予防するための、及び血管損傷の後の血管内皮機能を改善するための、17−βエストラジオールの局所送達 - Google Patents
血管内膜肥厚を予防するための、及び血管損傷の後の血管内皮機能を改善するための、17−βエストラジオールの局所送達Info
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Abstract
Description
その誘導体の局所使用に関する。より詳しくは、本発明は、再狭窄の間に起こる
新生内膜肥厚を減少させるための、及び血管損傷の後の内皮機能を改善するため
の、エストラジオール又はその誘導体の局所使用に関し、これらは共に血管形成
術の最終的な成功に寄与するものである。
患者の30−40%にみられる(1)。再狭窄の一因となる最も重要なメカニズ
ムは、新生内膜増殖、血管リモデリング、及び弾性リコイルである(2)。弾性
リコイルと血管リモデリングについては、大部分がステントにより減少させるこ
とができる(3)。放射線治療が有利な効果を示すことが報告されているが(4
,5)、新生内膜増殖には有効な治療法が存在しない。血管平滑筋細胞(SMC)
移動と増殖は、動脈損傷の36時間には生じることが文献に記載されている(6
)。細胞培養アッセイにおいて、17−βエストラジオールは、ラット血管SMC
(7,8)の移動と増殖を阻害した。同様の効果は、伏在静脈からのヒト血管SM
Cで示された(9)。エストロゲンの長期の全身投与は、動物の研究で内膜肥厚
を阻害することが示された(10,11)。全身にエストラジオールを投与する
代わりに、我々は、PTCAの間に、17−βエストラジオールの局所適用がどのよ
うに有効に、新生内膜増殖を阻害できるかをテストした。
(1)。インタクトの内皮は、血小板凝集、単球粘着、及び血管平滑筋細胞増殖
に対する重要な阻害効果も有している(2)。内皮機能不全に関連する内皮損傷
は、経皮的冠状動脈形成術(PTCA)の結果として起こることが知られており、(
3)、PCTAの後、再狭窄において重要な役割を担っているかもしれない(4)。
正常に機能しない内皮機能は、ブタにおけるPTCAの後4週間もの間、ブタの冠状
動脈において、示された。全身に投与された17−βエストラジオールは、動脈
損傷の後、内皮回復を促進することが報告されている(10)。PTCAによる内皮
損傷は、局所的なできごとであるため、我々は、PTCAの後の17−βエストラジ
オールの局所送達が内皮回復を増強するかもしれないという仮説を立てた。
/又は新生内皮肥厚を減少させる及び/又は再狭窄を予防するために、PTCAの間
に、17−βエストラジオール又は誘導体が局所的に用いられる、有効な方法を
提供することである。これらの方法を実施するための組成物も本発明のさらなる
目的である。
態様の例示のための非制限的な記載によって、さらに明らかとなるであろう。
を調べた。研究は、Montreal Heart InstituteのAnimal Care and Ethical Rese
arch Committeeのガイダンスにより認可され、それに従って行なわれた。手法を
始める前に、動物には、650mgのアセチルサリチル酸と30mgのニフェジ
ピンを経口で与え、6mg/kgの塩酸チレタミンと塩酸ゾラゼパムの混合物の
筋肉内注射で前投薬し、アトロピン0.05mgを与えた。イソフラン(1乃至
1.5%)と酸素富化空気の混合物での全身麻酔下で侵襲性手法を行なった。右
の大腿動脈に経皮的にカニューレ挿入し、8Fr動脈鞘を導入した。動脈へのア
クセスを得た後、100mgのリドカインと250U/kgのヘパリンを鞘を介
して動脈内に投与した。活性化された凝固時間は、手法を通して、>300秒に
保持した。
.5mgのヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン(HPCD)と600
μgのエストラジオールからなる。
下ペレット中に処方され、閉経後の女性に投与された約675μgの用量に対応
している(45)。そのような用量は、局所に投与されるなら、不必要に高いか
もしれない。実際に、200と400μgの用量が試され、それらが、600μ
gの用量と同様に作用することが見出された。さらに、本発明を実施するための
必要な用量は、治療される個体のホルモンバランスによる影響を受けるかもしれ
ない。種の差異も、用量レジメを変化させるファクターである。同様に、17−
βエストラジオールのあらゆる誘導体は、後者を置換することができる。誘導体
は、エストラジオールへの受容体(類)の活性に影響を与える可能性がある、又
はその受容体(類)に対する、エストラジオールの結合及び/又は活性を増加さ
せることができる、前駆体、活性代謝物、活性アナログ又はモジュレーターをカ
バーすることが意図されている。そのような誘導体は、17−β−エストラジオ
ールの機能的等価物であると考えられ、したがって本発明の範囲に含まれる。1
7−β−エストラジオールの1乃至5000μg/Kgの単位用量又は等価誘導
体の用量は、本発明の範囲に含まれ、好ましくは10乃至50μg/Kg、より
好ましくは10乃至30μg/Kgである。
トJudkinsガイドカエーテルを、各々、左冠状動脈と右冠状動脈のカニューレ挿
入のために用いた。1.1乃至1.3のバルーン/動脈比に対応するように選ば
れる、バルーンサイズでPTCAを行なった。10気圧で3回の30秒のインフ
レーションを、各インフレーションの間を30秒の間隔をあけて行なった。意図
されたPTCA部位にいかなる副分枝も含まないように予防措置をとりながら、
摘出の間、同定を容易にする主な副分枝に隣接してインフレーションを行なった
。各動物の左の前室間動脈、左回旋、及び右の冠状動脈にPTCAを行なった。
PTCAの後、動物の各冠状動脈は、600μgの17−βエストラジオール、
ビヒクルのみ局所に、又はPTCAのみのいずれかをランダムに受けた。化学品
17−βエストラジオールとそのビヒクル2−ヒドロキシプロピル−β−シクロ
デキストリン(HPCD)は、Sigma Chemical Co.より購入した。Infusa Sleev
e カテーテル(Local Med, Inc.)を局所送達のために用いた(12)。10気
圧の駆動圧と6気圧のサポートバルーン圧で5mlの表示物質を送達した。
て16匹の動物を分析した。12匹の動物を28日目に安楽死させ、4匹を7日
目に安楽死させた。前投薬と麻酔の後、右内頚静脈と総頚動脈にカニューレ挿入
した。側開胸で露出した下行胸大動脈のクロスクランピングの後、1lの0.9
%NaCl溶液の同時投与で、瀉血を行なった。200mmHg圧において、2
lの10%緩衝ホルマリンで心臓をインビボで灌流固定し、動物から除去し、1
0%緩衝ホルマリン溶液中に入れた。ついで冠状動脈を解剖して、周囲の組織か
ら分離した。目印となる隣接する副分枝に関して、PTCAの部位を同定した。
損傷したセグメントを、損傷部位に近位と遠位の1cmの正常セグメントととも
に摘出した。3乃至5mmの長さの連続した切片を、摘出したセグメントから作
製し、各PTCA部位から最小限少なくとも3つの切片(最大で5)を作製した
。切片を緩衝10%ホルマリンで保存し、アルコール濃度を増加させて脱水し、
その後キシレンとパラフィン処理した。ついで各切片をミクロトーム(Olympus
cut 4060 E)で、6μmの厚さの切片に切断し、モルフォメトリー分析のための
Verhoeff's染色で染色した。
デオ顕微鏡(Sony DXC 970 MD カラービデオカメラを備えたLeitz Diaplan )で
測定を行なった。各損傷セグメントについて最小限3切片を分析し、結果を平均
化した。各セグメントがどの処理に割り当てられたかを知らない一人の観察者に
より分析を行なった。ランダムに選択した切片を、第2の観察者が(同じくプロ
トコールについて知らない)独立して観察した。観察者間の変動は<5%であっ
た。外側の弾性膜(EEL)、内側の弾性膜(IEL)、及び管腔の領域を、デ
ジタル面積測定により測定した。新生内膜(I)領域(IEL−管腔領域)及び
媒体(M)領域(EEL−IEL領域)を得た。%新生内膜を、新生内膜により
占められた全血管領域の%として定義した(%新生内膜=[I/EEL]×10
0)。形態%狭窄を100(1−管腔/El領域)として算出した(13)。再
狭窄指数を、[I/(I+M)]/(F/IEL外周)として定義した。ここで
Fは内部弾性膜の破損長さである(14)。組織損傷スコアは上記定義のごとく
決定した(15)。
ス抗増殖細胞核抗原(PCNA)抗体と、希釈したビオチニル化ヤギ抗マウス抗
体で処理した。ついでそれらをアビジン−ビオチン(Elite ABC Kit, Vector La
boratories)でインキュベートし、3,3’−ジアミノベンジディン(Vector L
aboratories)で展開した。それらは最終的に、ヘマトキシリンで対比染色した
。ブタの肝臓細胞をボジティブコントロールとして用いた。各切片について、一
次抗体(マウス抗PCNA)での処理なしにヘマトキシリンで対比染色された6μm
のスライスが、ネガティブコントロールとして機能する。
増殖性反応を調べた。PCNAの数で割ることにより、%増殖SMAを得た−各フィー
ルドで、ポジティブSMCをSMCの合計数で割った。新生内膜と、媒体層につ
いて別個の測定を行なった。増殖細胞を、平滑筋アクチン抗体での平行な切片の
ポジティブ染色によりSMCとして同定した。処理群の間の比較を標準化するため
に、各切片について90°の部位で分離された4つの固定された位置で測定値を
得、結果を平均化した。各切片について、最大の新生内膜応答を示す2つの切片
を分析し、結果を平均化した。
llis分析は、3つの群の間のデータの比較のために用いられた。その後、17−
βエストラジオール及びビヒクル単独群は別に、Mann-Whitney順位和検定を用い
てPTCA単独群と比較した。Chi2乗分析を、割合の比較のために用いた。Man
n-Whitney順位和検定も、17−βエストラジオール処理群の中で、雄と雌の動
物の間のデータの比較のために用いた。値は、pが0.05未満の場合、統計的
に有意であると考慮された。
各々、48時間後、72時間後に死亡した2匹の動物は、含めなかった。よって
、16匹の動物について調べた。2匹の動物の検死により、PTCA部位の閉塞性血
栓であることが判明した(1匹のブタの17−βエストラジオール処理血管にお
いて、及び他のブタのPTCA単独での処理血管において)。
った(表1)。認識できる損傷が存在しないインタクトなIELでの切片は、分析
から排除された(PTCA単独群から2匹、ビヒクル単独群から1匹)。2つの切片
が、回収と加工の間に失われた(ビヒクル単独の1つ、及びPTCA単独群の1つ)
。
トジオールの局所送達で処理された動脈切片は、著しく低い新生内膜肥厚を示し
た(図1)。この有利な効果は、分析された損傷に対する新生内膜反応の全パラ
メーターで示された(表1)。形態損傷の程度は、3つの群の間で類似していて
おり、Infusa Sleeveカテーテルの使用が損傷のリスクの増加に関与していない
ことを示唆していた。
−βエストラジオールでの処理に対する反応であることを確認することは、重要
であった。ベヒクル単独及びPTCAのみで処理した切片を比較する分析は、新生内
膜増殖の程度に関して同様の反応を示した。他方、PTCA単独で処理した切片に比
べて、著しく低い内膜肥厚が、17−βエストラジオール処理切片で観察された
(図2)。PTCA単独、又はビヒクル単独に比べて、17−βエストラジオールは
各々、54.6%、64.9%新生内膜形成を低減した。
のブタから得られた17−βエストラジオールで処理した7つの切片、雌のブタ
から得られた17−βエストラジオールで処理した5つの断片を分析した。統計
的に有意の差異はなかった(表2)。
を得ていた。しかしながら、増殖反応における統計的に有意の減少が、17−β
エストラジオールで処理された動物で見られた。異なる群の間で、新生内膜にお
けるPCNA−ポジティブSMCの%が、各々17−βエストラジオールで0.43±
0.52%、PTCAのみで4.26±2.33%、ビヒクル単独群で4.27±2
.73%あった(他の2群に対して17−βエストラジオールについてp<0.
05)。3つの群の間に媒体中の%PCNA-ポジティブSMCにおける統計的に有意な
差異はなかった:17−βエストラジオール、PTCAのみ、及びビヒクル単独につ
いて、各々、0.4±0.3%、1.38±1.74%、及び1.24±1.5
7%であった(p=NS)。
切片の、及びPTCAの部位に近位の正常血管のEEL領域を得、それらの比を計算し
た(13)。群の間で有意な差異はなかった:17−βエストラジオール、PTCA
のみ、及びビヒクル単独群について、各々、1.01±0.16%、1.16±
0.28%、及び1.31±0.37%であった(p=NS)。
Aの後に、新生内膜増殖を減少させることを初めて示した。本研究はまた、Infu
sa Sleeveカテーテルを用いて、冠状動脈の壁内に、17−βエストラジオール
を有効に送達できることも示した。
が、動脈損傷に対する筋内膜反応を阻害することを示した(10、11)。最近
、短期の皮下エストロゲン療法(6乃至17日)は、ラット頚動脈での損傷反応
の減少において有効であることが示された(15)。少なくとも3週間の筋肉内
エストロゲン投与は、ウサギにおいて血管平滑筋細胞増殖と新生内膜肥厚を阻害
する可能性を示した(17)。しかしながら、内膜肥厚を阻害するための17−
βエストラジオールの局所送達の効率は、これまで調べられていない。
セプターを含む。発見された第1のエストロゲンレセプター(ER)は、ERα
(18、19)であり、血管損傷の後のエストロゲンの有利な効果を仲介するも
のと考えられた。ERαは、閉経前及び閉経後の女性の両方の検死試料から得ら
れた冠状動脈(20)、ヒト伏在静脈と内部の乳房動脈試料の細胞培養(21)
にも存在した。最近、第2のエストロゲン受容体、ERβが、動物とヒトで同定
された(22、23)。血管損傷に対する反応におけるERβの役割は、その結
果、ERα欠損マウスでの実験において示された(24)。エストロゲンで処理
された正常及びERα欠損マウスは、動脈損傷を受けたとき、対照マウスと比較
して、新生内膜増殖の同じ程度の阻害を示した。これにより、エストロゲンによ
る血管損傷反応の阻害が、ERαと独立していることが示される。本発明の実験
は17−βエストラジオールの作用のメカニズムを調べるようにはデザインされ
ていなかったが、17−βエストラジオールが損傷に対する血管反応を阻害する
ことができるという複数の潜在的メカニズムの証拠が存在する。酸化窒素(NO
)合成に対する17−βエストラジオールの効果は重要かもしれない。ヒトとウ
シ内皮細胞での細胞培養研究において、17−βエストラジオールでの処理は、
NOシンターゼを促進し、NO産生を増加させた(25、26)。経皮的に17
−βエストラジオールで処理された閉経後の女性は、インビボのNO合成が増加
したことを示した(27)。NOは、血管SMCの移動(28)と増殖(29)
の両方で阻害効果を示し、PTCAの後の新生内膜形成の減少を示した(13)
。予備的な報告は、17−βエストラジオールでの療法が、ヒト冠状SMAによ
る細胞内及び血管細胞接着分子発現を減少させることを示した(30)。細胞接
着分子は、動脈損傷の後SMCにより発現され(31)、モノクロナール抗体の
使用でのその抑制は、ラットにおいて動脈損傷の後の内膜肥厚を阻害する(32
)。血管内皮性成長因子発現に対する17−βエストラジオールの制御効果も、
部分的に関与しているかもしれない(33−35)。おそらく、最も重要なメカ
ニズムが、血管SMA増殖に対する17−βエストラジオールの直接の阻害効果
かもしれない(38)。その細胞内レセプターに対する17−βエストラジオー
ルの結合は、「エストロゲン反応性因子」を含むDNAを活性化し、遺伝子発現
の変化をもたらす。17−βエストラジオールは、血管SMCの血小板由来成長
因子誘導移動及び増殖も減少させる(9)。
エストロゲン、の有利な効果は、他の種類のエストロゲンでは同じではないかも
しれない。例えば、抱合ウマエストロゲンは、非ヒト霊長類モデルでの新生内膜
増殖に効果を有さないことが見出された(37)。プロゲステロンの同時投与は
、17−βエストラジオールの血管損傷反応を弱めることができる(38)。イ
ンタクトなラットにおけるエストロゲンに対する性二相性反応が報告されており
、動脈損傷の後、雄のラットでエストロゲン療法で有益な効果が無かった(39
)。この性二相効果は、しかしながら、去勢されたラットでの他の実験では観察
されなかった(11)。本研究でも、性の間で17−βエストラジオールに対す
る新生内膜増殖反応での有意な差異はなかった。動脈損傷の後のERβmRNA(ER
βは、血管のSMC増殖の阻害に直接関与している。)の発現の増加が、インタク
トな雄のラットで示された(40)。研究におけるさらなる興味は、動脈損傷の
後、ERαが増加しないことである。
るので、非経口投与のためのビヒクルが必要である。HPCDは、タンパク質薬剤の
有効な賦形剤として試験が成功したデンプン誘導体である(41)。HPCDの薬物
速度論は、イヌリンのそれと同様であり、毒性用量(腎毒性)は、ラットで20
0mg/kgと見積もられている(42)。本研究で、17−βエストラジオー
ルを溶解するために用いられるHPCDの用量は、0.63mg/kgでありであり
毒性用量よりずっと低いものであった。さらに、HPCDは、ヒトにおいて眼科調製
物と静脈内麻酔剤の投与のために、用いられてきた(43、44)。17−βエ
ストラジオールと複合体を形成したHPCDは、ヒトにおいて、不利な効果なしに、
経口の生体利用性、又は舌下投与された17−βエストラジオールを増進するた
めに用いられてきた(45)。
換療法が有利ではないことを示したが(46)、一つの研究は、方向性冠状動脈
粥腫切除術の後有利な効果を示した(47)。しかしながら、抱合エストロゲン
(17−βエストラジオールでは異なる)は、これらの患者の多くで用いられた
エストロゲンの優勢型であり、プロゲステロンの共同使用についての情報はない
。
ールが、新生内膜増殖を有効に阻害する可能性を有することが示された。17−
βエストラジオールの送達は、さらなる損傷の危険性なしに、Infusa Sleeveカ
テーテルで容易に行なうことができる。このアプローチで、エストロゲンの長期
全身投与の潜在的な好ましくない効果を避けることが可能であるかもしれない。
ERβはヒトで、同定され、17−βエストラジオールによるヒト血管SMCの増殖
の阻害を細胞培養アッセイで示した。したがって、17−βエストラジオールの
局所投与は、確実に新しいアプローチであり、ヒトにおけるPCTAの後の増殖性反
応を予防するために有用であり得る。PCTAの後の再狭窄予防におけるその有用性
は、先行する確実な結果を鑑みると、予想できる。
esearch Committeeにより認可された。体重20乃至25kgの幼い飼育豚(1
匹のメス、8匹の去勢オス)を調べた。実験の日に、動物には、650mgのア
セチルサリチル酸と30mgのニフェジピンを経口で与え、6mg/kgの塩酸
チレタミンと塩酸ゾラゼパムの混合物で前投薬し、アトロピン0.05mgを筋
肉内に与えた。イソフラン(1乃至1.5%と酸素富化空気の混合物)での全身
麻酔下で、右の大腿動脈に経皮的にカニューレ挿入した。8Fr動脈鞘を導入し
、100mgのリドカインと250U/kgのヘパリンを動脈内に投与した。必
要ならPTCAの間さらにヘパリンを投与して、活性化された凝固時間を、>300
秒に保持した。
、各々、左冠状動脈と右冠状動脈のカニューレ挿入のために、用いた。標準バル
ーンカテーテル(1.1乃至1.3のバルーン/動脈比に対応する)を0.01
4''フロッピーガイドワイヤ上で進めた。10気圧で3回の30秒のインフレー
ションを、各インフレーションの間を30秒の間隔をあけて行なった。PTCAを、
各動物の全冠状動脈メリーズ(meries)について行なった。局所送達のために、
Infusa Sleeveカテーテル(Local Med Inc.)を用いて、さらなる損傷が無視で
きる程度の安全な薬剤送達を可能にした(7)。バルーン膨張の後、動物の各冠
状動脈は、600μgの17−βエストラジオール(5ml中)、ビヒクル単独
(5ml中)、又はPTCAのみのいずれかをランダムに受けた。ビヒクル2−
ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン(HPCD)と、17−βエスト
ラジオールは、Sigma Chemical Co.より購入した。Infusa Sleeve カテーテル(
Local Med, Inc.)を局所送達のために用い、10気圧の近位駆動圧と6気圧の
サポートバルーン圧を用いた。
造影の後、冠状動脈の近位の部分の選択的なカニューレ挿入を、血管作用剤の投
与のために、単一の管腔バルーンカテーテル(Total Cross, Schneider)で行な
った。アセチルコリン(Ach)を、10-7M、10-6M、10-5M、10-4Mと
濃度を増加させて、カテーテルの管腔ポートを通して連続的に灌流した。各用量
を、3分間の持続時間で、1ml/分の一定速度で、灌流ポンプを用いて投与し
た。各用量の終わりに、冠状動脈血管造影を行なった。最大の濃度の灌流の後、
Ach(10-4M)と血管造影、100μgのニトログリセリンをカテーテルの管
腔ポートを介して投与し、冠状動脈血管造影を行なった。同じプロトコールを他
の2つの冠状動脈についても反復した。心拍数、血圧、及びECGを、実験を通
して連続的にモニターした。
分枝の重なりが無く、対象の血管断片が最も示される所定のビューで画像を得た
。手法を通して切片の血管造影の間、同じ測定角度を保持する注意を払った。実
験を通してイオン性コントラスト(MD−76、Mallinckrodt Medical Inc)を
用いた。30フレーム/秒のフレーム速度で画像を捕捉し、デジタル的に保存し
た。較正の目的で、コントラストが充填されたガイドカテーテルの切片を各フレ
ームに入れた。拡大によるエラーを予防するため、対照切片として、既知の径の
コントラスト充填カテーテルを用いて較正を行なった。認可コンピューター化エ
ッジ検出システムを用いて、冠状動脈径の測定を行なった(8)。損傷切片の中
間点を、冠状動脈径の算出のために用いた。各分析について、冠状動脈径測定を
、3つの連続末端拡張フレームで行ない、結果を平均化した。血管の処理群につ
いて知らない各観察者による測定を行なった。
溶液置換により、瀉血を行なった。200mmHg圧において、2lの10%緩
衝ホルマリンで心臓をインビボで灌流固定した。ついで、心臓を除去し、冠状動
脈を即座に摘出した。(副分枝との関係で同定された)損傷切片から、3乃至5
mmの長さの連続した切片を作製し、緩衝10%ホルマリンで保存した。切片を
アルコール濃度を増加させて処理し、その後キシレンとパラフィンで処理した。
6μmの厚さのスライスを調製し、損傷に対する組織反応の評価のためにVerhoe
ff's染色で染色した。各損傷切片について、最大新生内膜反応を示す2つのスラ
イスを、免疫組織化学のために選択し、断面分析から得られた結果を平均化した
。再内皮化の%と、内皮酸化窒素シンターゼ(eNOS)発現の%は、以下の通
り算出した。各々、(管腔表面染色陽性の全長/管腔の周囲長さ)×100。切
片がどの処理群に属するかについて知識のない独立した試験官で分析を行なった
。レクチン免疫組織化学について、6μmスライスを過酸化水素とメタノールで
最初に処理して内因性ペルオキシドをブロックし、Dulichos biflorusアグルチ
ニン(Sigma Chemical Co.)とインキュベートし、3,3’−ジアミノベンジデ
ィン(Vector Laboratories)で処理し、その後ヘマトキシリンで対比染色した
。eNOS発現の免疫組織化学について、内因性ペルオキシドと非特異性抗体の
ブロッキングの後、スライスを、一次マウス抗eNOS抗体(Bio/Can Scientif
ic)、二次ヤギ抗マウス抗体(Vector Laboratories)で順次処理し、アビジン
−ビオチン(Vector Laboratories)でインキュベートし、3,3’−ジアミノ
ベンジディン(Vector Laboratories)で処理し、最終的に、ヘマトキシリンで
対比染色した。両方の免疫組織化学実験について、正常ブタ頚動脈スライスを陽
性対照として用いた。損傷冠状動脈から得られ、ヘマトキシリンのみで染色され
たスライスを陰性対照として用いた。
を、多様性の一元配置分析を用いて行なった。ベースの冠状動脈の径と、血管作
用剤の灌流の後の冠状動脈径との間の比較は、両側検定のStutdent's t-テスト
で行なった。3つの群の間のレクチンとeNOS発現の比較のために、Kruskal-
Wallisテストを用いた。レクチン発現とAchに対する反応との間の、及びeNO
S発現とAchに対する反応との間の、直線状の関係をPearson相関係数で分析した
。p<0.05のとき統計的に有意であるとして、値を考慮した。
7−βエストラジオールについて2.53±0.6mm、PTCAのみについて
2.79±0.35mm、ビヒクル群について2.77±0.44mm、p<0
.4)。群の間の形態組織損傷(9)の程度は同様であった。局所送達の間、又
は血管作用剤の冠状動脈内灌流の間、心拍数、ECG、又は血圧における変化が
なかった。
流の後、冠状動脈径での有意な差異はなかった(表)。10-4Mの濃度で、著し
い血管収縮性反応が示された(p<0.02)。特徴的な血管収縮反応が、10 -4 Mの濃度で観察された(p<0.0001)(図3)。内皮独立の血管拡張剤
のニトログリセリンの投与で、血管収縮性は完全に反対になった。冠状動脈径は
10-4MAchの後1.8±0.48mmから、ニトログリセリンの後、2.5±
0.28mmに増加した(ニトログリセリン後vsベース径について、p<0.
01;p=0.2)。
径での有意な差異はなかった(表3)。10-6MAchで、著しい血管収縮の経口
が見られた(p=0.06)。顕著な血管収縮が、10-5M(p<0.02)、
10-4M(p<0.001)のAch灌流で各々おこった(図3)。ニトログリセ
リンは血管収縮性を完全に反対にし、動脈をそのベースの径に戻した(10-4M
Achの後1.89±0.51mmから、ニトログリセリンの後、2.69±0.
52mmへ(ニトログリセリン後vsベース径について、p<0.004;p=
0.7))。
ずれの濃度でもAchに対して著しい血管収縮反応は起こらなかった(表)(図3
)。冠状動脈径で、穏やかな、統計的に有意でない増加が、ニトログリセリンの
投与の後、観察された:10-4MAchの後2.28±0.61mmから、ニトロ
グリセリンの後、2.61±0.48mmへ(p=0.4;ニトログリセリン後
vsベース径について、p=0.8)。
の摘出の間に3つの動脈切片が失われ/損傷した(2つがPTCAのみの群、1
つがビヒクル群)。レクチンDulichos biflorusアグルチニンでの免疫組織化学
分析で評価したように、再内皮化の程度において3つの処理群の間で有意な差異
が見られた(図4)。他の2つの群と比べて(17−βエストラジオールについ
て90.6±5.5%、PTCAのみについて71±6.8%、及びビヒクルに
ついて72.8±4.9%、p<0.0005)、17−βエストラジオールの
局所送達で処理された血管においてかなりの程度の再内皮化が示された。内皮酸
化窒素シンターゼ発現も、17−βエストラジオールで処理された血管において
より高い(17−βエストラジオールについて35.6±11.8%、PTCA
のみについて9.4±3.9%、及びビヒクルについて9.2±4.0%、p<
0.0005)(図5)。免疫組織化学分析において、ビヒクル又はPTCAの
みで処理された血管の間で、有意な差異は観察されなかった。
かについてさらに分析を進めた。レクチンDulichos biflorusアグルチニンでの
免疫組織化学分析で評価したように、再内皮化の間、有意な逆の相関関係が示さ
れた(r=0.48、p<0.02)(図6)。eNOS発現とAchに対する反
応との間により強い逆の直線的相関関係が観察された(r=−0.58、p<0
.005)。
後に、損傷の部位においてその後の再内皮化と内皮機能を増加させることを示す
ものである。血管の正常状態の制御におけるその重要な役割のほかに、正常な内
皮は、血液成分とその下にある血管平滑筋細胞との間の有効なバリアとして機能
する。内皮由来酸化窒素(NO)は、強力な血管拡張薬であり、単球粘着性と血
小板凝集と粘着(10)、血管平滑筋細胞移動(11)と増殖(12)を阻害す
る。
後、種々の程度の再内皮化が報告されている。動脈損傷の後、81%の再内皮化
の程度(3)、及びそれより低い<50%の程度(14)が観察された。ヒトの
粥腫切除術によって得られる再狭窄病変部の試料の研究において、内皮細胞を示
すことができなかった(15)。本研究において、17−βエストラジオールで
の局所処理の後、ほぼ完全な再内皮化がおこり(90.6±5.5%)、これは
、17−βエストラジオールで処理されない群で観察されたものより著しく高か
った。エストロゲンレポーターは、ヒト冠状動脈と臍静脈内皮細胞において(1
6)、及びエストロゲンに結合し、転写速度を変化させることによりタンパク質
合成を制御できるとき(17)、同定された。ヒトの臍静脈内皮細胞の細胞培養
アッセイで、17−βエストラジオールでの処理が、細胞の移動と増殖の両方を
著しく増加させた(18)。皮下インプラント17−βエストラジオールぺレッ
トでの療法は、動脈損傷の後、再内皮化を著しく増加させた(6)。17−βエ
ストラジオールの、血管内皮成長因子合成を増加させる能力(19)及び塩基性
繊維芽細胞成長因子への17−βエストラジオールの作用は、再内皮化の増加に
関与しているかもしれない。血管内皮成長因子処理は、インビボで再内皮化を促
進させることが知られている(20)。ヒトの臍静脈と冠状動脈内皮細胞培養実
験では、17−βエストラジオールでの処理が、塩基性繊維芽細胞成長因子の放
出とリン酸化を増加させた(21,22)。塩基性繊維芽細胞成長因子の投与が
インビボで、ラットにおいて動脈損傷の後に、再内皮化を促進することが示され
た(23)。17−βエストラジオールが、再内皮化の程度におそらく影響を与
えているであろう他の機構は、損傷内皮細胞のアポトーシスの阻害によるもので
ある。腫瘍壊死因子−αにさらされたヒト臍静脈内皮細胞の17−エストラジオ
ール処理でアポトーシスの50%の減少が見られた(24)。腫瘍壊死因子の発
現の増加がバルーン損傷の後に起こることが知られていることは特記すべきであ
る(25)。
ような、内皮機能障害は、Achに対する逆説的な収縮反応に関連した。Achに対す
るこの逆説的反応は、エストロゲンでの処理により変えることができた。ヒトに
おいて、静脈内(28)又は連続的に冠状動脈内灌流により(29)投与された
17−βエストラジオールは、Achに対する血管収縮反応を弱め、Achで誘導され
る冠状耐性の増加と、冠状血流の減少も阻害した。我々が観察したeNOSでの
17−βエストラジオールの制御効果は、Achに対する血管反応がeNOS発現
と強く関係しているのと同様に、内皮機能に対する有利な効果に関与しているか
もしれない(30,31)。この認識のサポートにおいて、強い逆の直線的関係
がAchに対する血管反応とeNOS発現との間に示された(図4)。エストロゲ
ンの、酸化窒素シンターゼを誘導するこの能力は、モルモットの妊娠の間、初め
て同定された(32)。17−βエストラジオールによるeNOS機能の誘導は
、その後、eNOSタンパク質とmRNA発現の増加と伴われることが示された
(33,34)。循環NOレベルの増加が、17−βエストラジオールで処理さ
れた閉経後の女性で観察された(35)。動脈損傷の後、再生された内皮はしば
しば機能的に異常である(5)。持続性の内皮機能不全の結果としての、血管形
成術の部位での異常な血管運動が、PTCAを受けた患者で示され、PTCAの
後弱い狭窄を有する患者に示されるアンギナの症状に関与していると仮定された
(36)。我々は、機能的な異常性が局所送達された17−エストラジオールで
の処理により著しく改善されることを示した。我々が観察した反応に対する統一
的な仮説は、PTCAの後eNOS下方調節が、内皮NO産生により仲介される
Achに対する血管拡張反応を防止するというものである。eNOS発現を改善す
ることにより、17−ベータエストラジオールは、Achの血管拡張反応を、その
直接血管収縮作用の反対作用を可能にすることができ、局所損傷の部位でのAch
誘導血管収縮を防止することができる。外因性ニトログリセリン(NOドナーで
ある)は、eNOS欠損血管形成術切片はそれ自身では提供できない局所NO関
連拡張を単純に提供するために、PTCA後のAch収縮動脈でのニトログリセリ
ンに対する血管拡張反応は、この概念に一致している。
ラジオールの影響に関与していると考えられている(37,38)。本研究にお
いてタンパク質の合成の増加は、定量していないが、eNOS発現とAchに対
する反応の増加が、17−βエストラジオールの単回投与の後28日まで観察さ
れたことは、ゲノム効果と一致していると思われる。これは、インビボの冠状循
環における17−βエストラジオールの局所療法の後のゲノム効果を存在を示唆
する最初の研究である。
、報告されている(39)。我々の研究で、動物の大半は、雄であり、17−β
エストラジオールの有意な有利な効果は、性にかからわず、研究したすべての動
物でみられた。よって、17−βエストラジオールの局所送達は、雌でも雄でも
有効であるようである。プロゲステロンの同時投与が17−βエストラジオール
により誘導されるNOレベルを減少させることを示唆する証拠が存在する(35
)が、このことは我々の研究の範囲外である。
投与が、損傷の1ヶ月後まで、再内皮化を著しく改善し、損傷部位の内皮機能を
増加させることができることを結論する。改善された内皮機能の有利な血管作用
のほかにも、この観察は、改善された内皮機能が、損傷領域の新生内膜形成の減
少に関連することが知られているため(20,40)、バルーン血管形成術の後
、特に重要なものである。このアプローチは、血管機能不全とPTCA後の再狭
窄予防における潜在的な臨床的価値の観点から、さらなる研究に有用である。
クルをも含むことができる。エストラジオールは親油性分子であるため、そのよ
うなビヒクルは理想的には溶媒成分を含む。そのような溶媒成分は、プロピレン
グリコール、エタノール及び界面活性剤、例えばPluronics(登録商標)などの分
子を含む。処方は、内皮の上に層を形成できるような、脂質、分散物、半固形又
は熱可逆性組成物の形態をとることができる。処方は、さらに、ステントなどの
装置のコーティングとして、又は血管形成術又は血管手術での原位置におかれる
ことができるいかなる同様の装置の一部としても、含まれ又は用いられてもよい
。
望の場合、本発明の思想と性質から離れずに改変できるものである。そのような
改変は、特許請求の範囲に定義された本発明の範囲に含まれる。
光学顕微鏡写真(×40倍率)。17−βエストラジオール処理切片は、PTC
Aのみ(b)又はビヒクル単独(c)群と比べて著しく低い新生内膜を示した。
損傷の程度は、3つの切片ですべて同様である。
βエストラジオール群の間の、(A)新生内膜領域の比較。*p<0.05、*
*p<0.01、***p<0.002.値は、平均±SEMで表される。
βエストラジオール群の間の、(B)新生内膜/媒体領域の比較。*p<0.0
5、**p<0.01、***p<0.002.値は、平均±SEMで表される
。
βエストラジオール群の間の、(C)再狭窄指数の比較。*p<0.05、**
p<0.01、***p<0.002.値は、平均±SEMで表される。
βエストラジオール群の間の、%狭窄の比較。*p<0.05、**p<0.0
1、***p<0.002.値は、平均±SEMで表される。
られた、アセチルコリン(Ach)10-4Mの冠状動脈内灌流に対して血管収縮
性反応を示す代表的な冠状動脈血管造影。各々、カラムA=ベース、カラム=A
chの後、カラムC=冠状動脈内ニトログリセリンの後、上のパネル=ビヒクル
での処理、中間のパネル=PTCAのみ、下のパネル=17−βエストラジオー
ル処理群。
の染色として明らか)での免疫組織化学について、同じ動物から得られた血管の
断面の代表的な光学顕微鏡写真(×1000倍率)。17−βエストラジオール
処理血管は、PTCAのみ(B)又はビヒクル(C)群と比べて、再内皮化の程
度が高い。
て、同じ動物から得られた血管の断面の代表的な光学顕微鏡写真(×1000倍
率)。17−βエストラジオール(A)処理血管は、PTCAのみ(B)又はビ
ヒクル(C)群と比べて、eNOSの発現(管腔の表面の暗褐色の染色として明
らか)が高い。
=−0.48、p<0.02)との相関関係を表す写真。記:%血管収縮は、ベ
ースの径に対する、Ach10-4Mの後の径における%減少を示す。
(r=−0.58、p<0.005)との相関関係を表す写真。記:%血管収縮
は、ベースの径に対する、Ach10-4Mの後の径における%減少を示す。
Claims (9)
- 【請求項1】 血管損傷を受けた血管の管腔中の損傷部位に原位置投与し
て血管内膜肥厚を予防するための、及び、患者において血管内皮機能を改善する
ための医薬又は装置の作製における、17−βエストラジオール又はその誘導体
の使用。 - 【請求項2】 血管損傷を有する血管管腔中の損傷部位に原位置投与する
ための抗再狭窄組成物であって、薬学上許容される担体中に、17−βエストラ
ジオール又はその誘導体の有効量を含む組成物。 - 【請求項3】 17−βエストラジオール又はそれらの誘導体を含む装置
であって、血管損傷を有する血管部位へ、17−βエストラジオール又はそれら
の誘導体の抗再狭窄性を示す量を原位置送達するための装置。 - 【請求項4】 17−βエストラジオール又はその誘導体が、患者の体重
当たり単位用量1乃至5000μg/Kgで存在する、請求項1記載の使用、又
は請求項2記載の組成物、又は請求項3記載の装置。 - 【請求項5】 17−βエストラジオール又はその誘導体が、患者の体重
当たりの単位用量10乃至50μg/Kgで存在する、請求項1記載の使用、又
は請求項2記載の組成物、又は請求項3記載の装置。 - 【請求項6】 17−βエストラジオール又はその誘導体が、患者の体重
当たりの単位用量10乃至30μg/Kgで存在する、請求項1記載の使用、又
は請求項2記載の組成物、又は請求項3記載の装置。 - 【請求項7】 前記薬学上許容される担体が、ヒドロキシルプロピル−β
−シクロデキストリン(HPCD)である、請求項1、2及び4乃至6に記載さ
れた使用又は組成物。 - 【請求項8】 HPCDは17−βエストラジオール又はその誘導体を溶
解することができる用量で存在する、請求項7記載の使用又は組成物。 - 【請求項9】 17−β−エストラジオール又はその誘導体が、患者の体
重のキログラム当たり、少なくとも0.63mgのヒドロキシプロピル−β−シ
クロデキストリンを含む担体と混合される、請求項6記載の使用又は組成物。
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