JP2003509021A - 細胞増殖基質 - Google Patents

細胞増殖基質

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JP2003509021A
JP2003509021A JP2001522386A JP2001522386A JP2003509021A JP 2003509021 A JP2003509021 A JP 2003509021A JP 2001522386 A JP2001522386 A JP 2001522386A JP 2001522386 A JP2001522386 A JP 2001522386A JP 2003509021 A JP2003509021 A JP 2003509021A
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cell
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トーマス ギルクリスト、
デイビッド、 マイケル ヒーリー、
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ギルテック・リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 生きた細胞の増殖を支えるのに適合した水溶性ガラスのマトリクスを含む細胞培養の増殖基質。好ましくは、前記基質は生きた細胞を含み、あるいは覆われている。前記水溶性ガラスはリン酸ベースであるのが有利であり、ガラスのファイバー又は細かく砕いた粒子を含む。また、本発明は、患者の損傷した組織と置きかわり又は修復を促進する移植組織としての増殖基質の使用、ならびに、生きた組織の増殖を促進する方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、細胞培養のための増殖基質を提供する。特に、本発明は、組織工学
のための細胞培養増殖基質を提供する。
【0002】 組織工学は、整形外科治療、ガン治療及び慢性変性疾患の治療を変えることを
期待されている。組織工学は、生きた細胞又は患者に組み込むそのような細胞の
増殖を維持する適当な基質を含む移植片の提供に関するもので、傷の治癒と修復
の促進、又はドラッグデリバリーか遺伝子治療デリバリーかのいずれかのシステ
ムを提供する。組織工学の移植片は、自家移植片、同種移植片又は異種移植片で
あり得る。自家移植片は、適当な増殖培地又は基質で培養された患者自身の細胞
で作られている。同種移植片は、(死体又は胎児由来のものを含む)代わりにな
り得る同種由来のものから提供された細胞を頼みにし、一方異種移植片は、他種
から提供された細胞を頼みにしている。同種移植片と異種移植片のどちらもが、
移植後に移植片の自己免疫拒絶反応を抑える処置をされ得る。
【0003】 組織工学の移植片には、再建外科や整形外科や歯科の治療、やけどの治療、又
は(静脈性潰瘍及び糖尿病性の足の潰瘍を含む)潰瘍の治療を含む多数の潜在的
な用途がある。多くの組織工学の移植片が、文献(Dutton、“Tissu
e Engineering”、Genetic Engineering N
ews、Vol 18、No8、April 15、1998 参照)に記載さ
れている。
【0004】 そのような組織工学の移植片の例として、分化ケラチノサイトとコラーゲンマ
トリクス中の繊維芽細胞の層との両方を含む二層構造の移植片であるアプリグラ
フ(APLIGRAF)(商標)がある。アプリグラフは、特にやけど、糖尿病
性の足の潰瘍、切除外科及び静脈性潰瘍のための植皮片として使われている(B
ender、“Healing of Difficult to Heal
Wounds Using a Bilayered Skin Constr
uct”、 11th Annual Symposium on Criti
cal Issues in Surgery−Wound Healing、
Science and Technology、3−5 December
1998、St Thomas、US Virgin Islands)。他の
生物工学の皮膚同等物には、牛のコラーゲンとグリコサミノグリカン(GAG)
とシラスチックのシートからなる異種移植片であるインテグラ(INTEGRA
)(商標)、加工された死体の皮膚からなる同種移植片であるアロダーム(AL
LODERM)(商標)、及びポリグラクチンの骨格上の新生児の繊維芽細胞か
らなる同種移植片であるダーモグラフト(DERMOGRAFT)(商標)があ
る。骨のための組織工学の移植片には、骨状の層を金属性の人工器官を覆うよう
に成長させ、骨の成長のための足場に使えるバイオミメティックコーティングで
あるイソティスビーブイ(IsoTis BV)のレインボウ(RAINBOW
)(商標)、及び吸収性の骨修復材料であるエンバーク(EMBARC)(商標
)がある。
【0005】 現在開発されている組織工学の移植片が多数あるにもかかわらず、さらに改良
された製品の要望が未だにある。本発明者達は今回、水溶性のガラスが細胞増殖
のための支持材又はマトリクスとして働き、それ故にそのガラスが細胞工学にお
いて役に立つことを見出した。
【0006】 本発明はそのように、生きた細胞の増殖を支えるのに適応した水溶性ガラスの
マトリクスを含む細胞培養増殖基質を提供する。好ましくは、その基質は、生き
た細胞で覆われている少なくとも一部表面を含み、あるいは有する。
【0007】 ある態様では、細胞培養の増殖基質は生きた細胞を予め植え付けられ、それ故
にマトリクスは生きた細胞で覆われている少なくとも一部表面を含み、あるいは
有する。
【0008】 ある態様では、例えば損傷した組織に取ってかわるのに、又は修復を促進する
のに患者への移植を予定されている移植組織又は組織の移植片として、細胞培養
の増殖基質は有用である。
【0009】 水溶性ガラスのマトリクスは勿論生体適合性である。一般的に、患者への移植
片の移植後の水溶性ガラスの生体分解は、関係する組織の再生に必要とされるタ
イムスケールに合うように予め決められる。
【0010】 移植片に存在するガラスは細胞支持マトリクスとして働き、生体内でもそのよ
うに機能するだろう。そのように、その移植片は、周辺組織の侵入成長を促す一
時的な生体分解性の骨格を提供するのに直接生体内で使われることができる。他
の態様では、移植の前に、予め選択された細胞タイプの移植片を予め植え付けて
おくこと、及び随意的にその細胞タイプの増殖することが望ましい。
【0011】 別の態様においては、細胞培養増殖基質は、例えば、薬やその他の生物由来の
化学品の製造のためのバイオリアクター及び発酵技術において、非臨床目的のた
めに意図されている。有機体は、通常は表面で集密を増して増殖し、ならびに、
酵素反応(及び多くの他の生化学反応)は、酵素が反応表面に結合する時に、一
般的に最も効果的である。ビーズ、シンター及びファイバーが、大きな(生産)
表面積と、制御された無機微量栄養素の供給、混入制御、pH調節、及び細胞、
酵素あるいは反応ステージの完了時にその表面に結合するその他の成分の連続し
た移動又はろ過を許す生体適合性キャリアー、といったような付加的な特徴とを
有して、要求される機械的支持を付与するのに使用することができる。
【0012】 利便性から、水溶性ガラスのマトリクスは水溶性ガラスのファイバーの形状に
なってよく、適当なガラスファイバーの製品を記載しているWO−A−98/5
4104で参照される。ガラスファイバーは個々のストランドの形状で使われる
ことができる一方で、織られた(例えば、1×1バスケットウィーブ)又は不織
りのマットもファイバーから作られ、マトリクスとして使われてよい。不織りマ
ットの個々のファイバーは、ストランドの一体性を得るのに互いにゆるやかに焼
結されて良い。また、ファイバーはガラスウールとして使われてよく、この形状
のマトリクスは、移植片が3D形状である必要がある場合に特に適している。
【0013】 また、水溶性ガラスのマトリクスは細かく砕かれたガラス粒子から作られてよ
い。例えば、その粒子は15μmから6mmの平均直径を有して良く、好ましく
は50μmから6mmである。付随的に、ガラス粒子は、細胞が中に又は表面に
植え付けられる多孔質構造を形成するべく互いに焼結されてよく、この態様では
、ガラス粒子は53μmから2mmの好ましい直径を有し、より好ましくは40
0μmから2mmである。また、3次元的に形作られた移植片は、(もし患者の
傷口に合うように個々に作られる必要があるなら)シンターから作られて良い。
また、フラー曲線の充填分布に従った、0.3mmから5.6mmの直径範囲で
ある粒子が使われて良い。
【0014】 さらなる態様において、ガラスは、実質的に平面か又は必要な形に形成されて
いる単なるガラスシートの形になって良い。エッチングされ、磨かれ、又はパタ
ーンを形成したガラスシートが表面が平坦化されたガラスに加え、使われて良い
。この水溶性ガラスは、ガラス形成材料として五酸化リン(P)を含むの
が好ましい。
【0015】 一般的にはガラス成分中の五酸化リンのモルパーセントは85%未満であり、
好ましくは60%未満であり、特に30〜60%である。
【0016】 アルカリ、アルカリ土類又は遷移金属の酸化物や炭酸塩が一つ以上、ガラス改
質材料として使われるのが好ましい。
【0017】 一般的に、アルカリ、アルカリ土類又は遷移金属のこれらの酸化物又は炭酸塩
のモルパーセントは60%未満であり、好ましくは40〜60%の間である。
【0018】 ホウ素含有化合物(例えば、B)が、ガラス添加物として使われるのが
好ましい。
【0019】 一般的に、ホウ素含有化合物のモルパーセントは15%以下であり、好ましく
は5%未満である。
【0020】 他の化合物、例えばSiO、Al2、SO、硫酸イオン(SO 2−
)又は遷移金属の化合物(例えば、最前列の遷移金属の化合物)が、ガラスの性
質を変えるのにガラスに加えられてもよい。
【0021】 典型的には、本発明で使用される溶解性ガラスは、主なガラス形成材料として
五酸化リン(P)を含み、一緒に、酸化ナトリウム(NaO)、酸化カリ
ウム(KO)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化亜鉛(ZnO)及び酸化カルシウ
ム(CaO)といった、ガラスを改質する無毒な材料を一つ以上含む。ガラスが液
体に溶ける速度は、ガラスの組成により決まり、一般的にはガラス形成材料に対
するガラス改質材料の割合によって、及びガラス中のガラス改質材料の相対的な
比率により決まる。ガラス組成の適当な調節により、38℃の水への溶解速度が
実質的にゼロ(つまり、ちょうどゼロよりは上)から25mg/cm/時間以上
の範囲となるように設定されることができる。しかし、ガラスの最も望ましい溶
解速度Rは、0.001と2.0mg/cm/時間との間である。
【0022】 水溶性ガラスは、リン酸ガラスであることが好ましく、ならびに、抗菌保護か
細胞増殖の促進かのどちらか又は両方を与えるものであり、また有用な微量元素
である金属イオン又はホウ素の放出源を含むのが好ましい。例として、銀、銅、
マグネシウム、亜鉛、鉄、コバルト、モリブデン、クロム、マンガン、セリウム
、セレンがあげられ、これらの金属イオンは、単独で、又は相互に任意で組み合
わせて含有させられる。銀イオンに関しては、これらはオルトリン酸銀(Ag PO)として製造中に取り入れられるのが好都合である。ガラスは、ガラス中
の金属イオン又はホウ素、及び他の成分の放出制御が可能であるのが好ましく、
ならびにこれらの添加物の含有量は、使用条件及び望まれる放出速度に従い変え
ることができるが、銀の含有量は一般的には5モル%までである。本発明者らは
、ガラスの組成を、酸化物、ハロゲン化物及び硫酸イオンのモル%の形で記載す
る慣習に従っているが、これは、そのような化学種がガラス中にあること、なら
びにそれらがガラスの調整のためのバッチに使用されることを意味するつもりは
ない。
【0023】 水性の環境への金属イオンの最適な放出速度は、状況により、とりわけ放出さ
れる金属イオンの特定の作用により選択される。本発明は、金属イオン又はホウ
素を水性媒質へデリバリーする手段を、前記水性媒質中の金属イオン又はホウ素
濃度を0.01ppm以上で10ppm以下に維持する速度で提供する。ある場
合には、要求される放出速度は、システムに加えられたすべての金属が数時間又
は数日の短い期間で放出されるようなものになって良く、ならびに他の用途では
、全部の金属が数ヶ月又はさらに数年に達する期間中実質的に均等な速度でゆっ
くりと放出されて良い。特定の場合には、付加的な要望があって良く、例えば金
属イオンの放出源が尽きた後に何も残らないことが望まれること、あるいは、他
の場合においては、金属が利用される場合に、同時に放出されるいずれかの金属
、つまり前記金属イオン自体以外の金属が、生理的に無害であることが望まれる
。さらに他の場合には、結果として生じた溶液のpHが、規定した範囲外となら
ないことを確実にすることが必要である。
【0024】 一般的に、ガラス中のこれらの添加物のモルパーセントは25%未満であり、
好ましくは10%未満である。
【0025】 細胞は移植片として要求されるいずれかの適当な細胞であって良い。特に好ま
しい細胞タイプとしてケラチノサイト、繊維芽細胞、軟骨細胞等から作られたも
のが挙げられる。また、(間充織、造血、及び胚)幹細胞、シュワン細胞、ケラ
チノサイト(上皮細胞)、軟骨細胞、骨芽細胞、内皮細胞と他の繊維芽細胞、心
臓の細胞(と他の筋原細胞)、膵臓のβ細胞、及び、例えば象牙質といった歯周
組織から作られたものが挙げられるが、本発明はこれらの細胞タイプのみに限定
されない。
【0026】 本発明の態様が、以下の非限定的な実施例及び図を参照しながら記述される。
【0027】 実施例1 序論 放出制御ガラス(CRG)は、予め設定可能な速度で分解するリン酸ベースの
材料である。軟骨設計製作のマトリックスとしてCRGを使用するための潜在的
可能性が、分離した馬の軟骨細胞を使用しインビトロ(in−vitro)の手
法で評価された。ガラスは、三つの異なる組成のファイバー形状で準備された。
準備された三つのCRG組成は、組織工学の基質としての潜在的可能性を示した
【0028】 材料及び方法 馬の関節の軟骨から分離された合計で200000の軟骨細胞は、24ウエル
プレートの各々の2cmウエルに加えられた。それぞれのウエルは、0.02グ
ラムのガラスファイバーサンプルを含んだ。F1からF4の4つの異なるファイ
バー(直径20〜30μm)が分析された。F1はFe及びNaFを含み
、F2はCe及びSeを含む。F1からF4を作るのに使われるガラスの
組成は以下の表1に示されている。(10%FCS(ウシ胎仔血清)を含む)培
地は毎日取り替えられた。3日、1週及び2週のタイムピリオドで、サンプルは
、アクチン及びチューブリンを、走査型共焦点レーザー顕微鏡を使用して観察す
るためにローダミンファロイジン及びオレゴングリーンを使用し染色させた。同
じタイムピリオドで、細胞の上澄みが取られ、細胞の生存可能性及びタイプIIコ
ラーゲン生成の解析がなされるまで、−80℃で貯蔵された。タイプIIコラーゲ
ンの生成は、cDNAのRT−PCR解析を使用することにより、ガラスファイ
バーに接触している軟骨細胞集団から解析された。そのRNAは全部、1mlの
TRIzol(SIGMA社)を5分間細胞集団に加えることにより、その細胞
集団から準備された。この時間の後、TRIzolが回収され、RT−PCR解
析が行われるまで−80℃で貯蔵された。RT−PCR解析は、コラーゲンタイ
プIIのためにはプライマーで、ならびに細胞生存率のためにはgapDHでタギ
ングすることにより行われた。
【0029】 またザイモグラフィーが、軟骨細胞で作られるマトリクスメタロプロテナーゼ
(MMP’s)を検出するために4日、1週、及び2週のタイムピリオドで行わ
れた。
【0030】
【表1】
【0031】 結果及び結論 軟骨細胞は、3タイプのファイバーサンプル全てに接着した。3日のタイムピ
リオドで、細胞が丸くなるのが見えた。1週目及び2週目での共焦点顕微鏡検査
は、全てのタイムピリオドの間での細胞増殖を示めした。1週目及び2週目にお
いて、細胞は伸長し、図1で見られるようにファイバーの長さ方向にそって単層
を形成した。
【0032】 RT−PCR解析は、ファイバーF2及びF3が2週のタイムピリオド以内で
コラーゲンタイプIIを作っていることを示しており、細胞が軟骨細胞の表現型を
残していることを示している。
【0033】 F2及びF3で行われたザイモグラフィーは、これらのファイバーと接触して
いる細胞が3つのタイムピリオド全てでMMP2を作ったことを示しているが、
1週目よりは2週目のほうが、4日目よりは1週目のほうがより量が多かった。
共焦点顕微鏡解析から、細胞はこれらのタイムピリオドで数を増やしているのが
観察されたので、MMP2生成のこの増加は予期される。
【0034】 結論において、3つのファイバータイプ全てが細胞接着性を示し、F2及びF
3に接着した軟骨細胞はタイプIIコラーゲンを生成する能力を残しているようで
ある。
【0035】 実施例2 不織りマットのファイバーの生物学的評価 1.目的 a.一連の5つの不織りマットのCRGファイバーの細胞毒性。 b.細胞の基質マトリクスとしてのファイバーの潜在的可能性。 をインビトロの手法を使用し決定する。
【0036】 2.範囲 このテスト手順はファイバーサンプル全てに適用する。
【0037】 3.装置及び材料 3.1 装置 3.1.1 層流空気流フード 3.1.2 37℃/5%二酸化炭素で維持されたインキュベーター 3.1.3 4℃の冷蔵庫 3.1.4 −18℃の冷凍庫 3.1.5 真空源 3.1.6 位相差顕微鏡
【0038】 3.2 材料 3.2.1 滅菌プラスチック製ピペット 3.2.2 滅菌ガラスピペット 3.2.3 24ウエル滅菌皿 3.2.4 外科用ピンセット 3.2.5 外科用ハサミ 3.2.6 滅菌ユニバーサルコンテナー(Universal cont
ainer) 3.2.7 L929細胞培養系(ATCC NCTC クローン 929
) 3.2.8 人のへその緒の内皮細胞(最初の細胞源、リバプールウーマン
ズホスピタル) 3.2.9 TCPS(組織培養ポリスチレン)のネガティブコントロール 3.2.10 CRGファイバー: D021298F1(MATT01) D301198F1(MATT02) D100299F1(MATT03) D161298F2(MATT04) D171298F2(MATT05) 全てのCRGファイバーは、8〜38gの量を滅菌せずに提供された。使用さ
れるCRGファイバーの組成(MATT01から05)は、以下の表2に示され
ている。
【0039】
【表2】
【0040】 4.手順 4.1 テストサンプルの準備 4.1.1 テストサンプルは適当なサイズにカットされた(セクション4.
2.1参照)。 4.1.2 組織培養ポリスチレンがネガティブコントロールとして用いられ
た。該コントロールはテスト材料と同じ物理的形状ではなかった。
【0041】 4.2 ファイバーは、いずれかのクリーニング処置前に、L929細胞系と
接触させ試験された。ファイバーは、アセトンでのクリーニング、PBSでの洗
浄、ならびにドライオーブンでの190℃で2時間の滅菌後に、両方の細胞系と
接触させ試験された。
【0042】 4.3 細胞の準備 4.3.1 細胞の継代培養が、ファイバーに導入される前24時間に準備さ
れた。
【0043】 4.4 テスト手順 4.4.1 ファイバーの小さい「ベッド」が各々のウエルの底に置かれた. 4.4.2 細胞/培地のプレパレーションがファイバーのベッドの上に静か
にピペットでのせられた。 4.4.3 24ウエルプレートが、インキュベートされ、24時間目と48
時間目に試験された。
【0044】 4.5 結果の解釈 4.5.1 インキュベートする期間の終了後、プレートはインキュベーター
から取り出され、位相差顕微鏡で×10と×20の対物レンズを使用し試験され
た。 4.5.2 各々のテスト及びコントロール材料が、以下に詳細に記載された
スコアリングシステムを使用し最初に評価された。この評価は、TCPS表面に
付着されている細胞の外観に基づいている。ファイバーに接着している細胞のそ
のような評価を行うことは可能ではなかった。
【0045】
【表3】
【0046】 4.6 細胞毒性の結果 以下の表は、以下の2つの別個のテストで得られた結果をハイライトしている
。2回又は4回のリーディングが各々のテストで行われた。全ての場合において
、ネガティブコントロール(TCPS)は、等級0を提供した。
【0047】
【表4】
【0048】 コメント 記載されているような結果は、材料の細胞毒性の非常に主観的評価を提供する
。等級0が見られる場合には、毒性の証拠はなく、細胞の健康的な集密単層が存
在した。汚染の証拠がある場合又は細胞単層が評価するのに困難である場合には
、スコアーは与えられなかった。
【0049】 4.7 細胞の基質の結果 以下の表(表5)は、位相差顕微鏡で観察された細胞−ファイバー相互作用及
び全体的な細胞培養状態を詳しく記載している。前に記載されているように、フ
ァイバー上の細胞の位相差像はよくない。染色処理がHUE細胞で行われた。こ
の処理は、細胞の生存率を同定するのに蛍光染色の手法(臭化エチジウム及びア
クリジンオレンジ)を使用する。観察は全て、細胞とファイバー間の接触の48
時間後だった。
【0050】
【表5】
【0051】 図3及び図4に示されている像が生体染色処理の後に得られ、蛍光顕微鏡検査
により試験された。
【0052】 図2において、明るい領域は生存細胞(hue)を表している。この像は様々
な方向に放射状にのびているファイバーの束のある場所を示す。ほとんどの場合
において、細胞は丸くなり、ファイバーの上で伸長しない。
【0053】 図3において、明るい場所は生存細胞(hue)を表している。細胞は、ファ
イバー上で伸長しているのが見られた。この像においてほとんどのファイバーは
、同じ方向に方向付けられている。すぐれた細胞の覆いがある。この像は、MA
TT05で得られた結果を代表するものでもある。
【0054】 テストされた5つのファイバー組成のもののうち、MATT04及びMATT
05は細胞接着のための優れた基質を提供している。MATT01は、細胞の形
態はコントロールの表面において見られるものよりも丸くなってはいるが、接着
している多くの細胞を有する。MATT02及びMATT03は、かなり数は減
るが、接着している細胞を見せている。試験したファイバーのいずれでも、細胞
毒性の証拠はない。
【0055】 細胞の生存率を実証するのと同様に、その処理は、ファイバーに接着している
細胞のより良い評価を可能にした。細胞−ファイバー相互作用は、位相差顕微鏡
検査で示されるものよりもさらに良かった。MATT04とMATT05は、優
れた細胞接着を有することが認められた。MATT01は、良好な細胞接着を許
した。MATT02とMATT03で細胞接着はあったが、これは01、04及
び05と比較して粗末だった。
【0056】 実施例3 約5×10細胞/mlの濃度の(5%ウシ胎仔血清を補われた完全細胞培地
中の)細胞懸濁液が、確立したマウス繊維芽細胞系(L929)に導入された。
【0057】 材料/細胞相互作用は、24時間目、48時間目及び72時間目に位相差顕微
鏡検査を使用し試験された。特に、以下の材料がテストされた(バッチ番号で参
照されるガラスの組成における表6を参照)。
【0058】 a) ガラスシート(平面);コード 1051098−1 細胞は、材料に接着しているのがみられ、皿同士の間の一連の移動後も材料と
接触したままである。細胞の形態は丸くなり、増殖速度はコントロールの皿の細
胞で観察されるよりもかなりゆっくりである。それにもかかわらず、その表面で
おこっている細胞分裂の証拠がある。
【0059】 b) 焼結ガラスビーズ(滑らかな表面);コード BX−D221098−
1、焼結ガラスビーズ(粗い表面);コード BX−D221098−1 位相差を使用しこれらのサンプルを観察するのはより困難である。しかし、細
胞は、粗いもの及び滑らかなものの両方の試料の表面に明らかに存在している。
細胞集団は、72時間のピリオドまでの時間で明らかに増加している。また、こ
れは、24時間目の一連の移動後である。
【0060】
【表6】
【0061】 細胞が72時間ガラスと接触し、2.5%グルタルアルデヒドで固定され、そ
してアルコールで脱水された後、サンプルのSEM像が得られた(図4から7参
照)。サンプルは観察前に金のコートをされた。倍率は、図4から7で示されて
いる。
【0062】 実施例4 細胞培養の増殖基質として金属イオンあるいはホウ素のうち2つの異なる種類
のものを放出するCRGガラスを使用することの潜在的可能性が、L929マウ
ス繊維芽細胞系において評価された。そうするのに、金属イオン又はホウ素のう
ち異なるタイプのものを放出する2種類のCRGの混合物の抽出物を混ぜ合わせ
た抽出溶媒が準備され、それから、それは、L929マウス繊維芽細胞系の代謝
活性でポジティブな効果が得られた濃度にされた。このデータは、本発明による
細胞増殖基質用のマトリクスとしてのこれらの混合CRGの潜在的可能性の良い
示唆を与えるだろう。
【0063】 材料 この調査で使用される材料は、銀(Ag)イオン、銅(Cu)イオン、マグネ
シウム(Mg)イオン、亜鉛(Zn)イオン、ニッケル(Ni)イオン、及びホ
ウソ(B)を含む放出制御ガラス(CRG’s)である。ガラスは粒子サイズ<
53μmまで予め細かくした。CRGの組成は、溶解速度の情報とともに以下の
表7で見られる。使用された抽出溶媒はPBS(リン酸バッファー溶液―体で見
られる液体に似ている)及びMEM(199改変イーグル培地―血清タンパクを
含んでいる)である。
【0064】
【表7】
【0065】 L929マウス繊維芽細胞系を確立 その細胞系は、リバプール大学で維持されている既存の細胞系を継代培養する
ことにより確立された。細胞は199改変イーグル培地(MEM)で維持されて
おり、37℃で5%CO/95%空気の雰囲気中でインキュベートし保存され
ている。細胞は、平底のフラスコで集密するまで増殖させられ、その後、その単
層がトリプシン処理を使用し採取された。継代培養は、層流フードを使用し滅菌
状態で行われ、以下のプロトコルに従った。
【0066】 繊維芽細胞の継代培養プロトコル ・ 10mlのMEMを含むオリジナルのフラスコを取り、顕微鏡で細胞をチ
ェックする。 ・ 層流フードの下にフラスコを置き、滅菌ガラスパスツールと吸引を使用し
MEMを取り除く。 ・ 細胞の集密層を遊離するのに、フラスコに1%のトリプシンを2.5ml
加える。細胞の前記遊離を顕微鏡で観察する(約3〜4分かかる)。 ・ 細胞が遊離して(それらが丸い状態になる)すぐに、フラスコを前記フー
ドに戻し、トリプシンをパスツールと吸引を使い除去し、10mlの新しいME
Mと交換する。 ・ それからフラスコは、底から細胞を取り除くのに静かに揺り動かされ、約
10細胞/mlの濃度の懸濁液を作る。 ・ それから1mlのこの懸濁液が、新しいフラスコ中の9mlの新しいME
Mに加えられる。2つのフラスコがこの方法で準備される。 ・ 最終的にフラスコは、名前、日付及び細胞系をラベルされる。それから細
胞はインキュベーターに戻され、細胞の集密層を確立するまで1週間置かれる。
【0067】 その後、継代培養が週1回行われ、2つの継代培養のフラスコが10分の1濃
度で作成され(それから、集密層に発展するのに1週間置かれ)、96ウエルマ
イクロタイタープレートが40分の1の濃度で作成される。層が集密であるとき
に、推定される細胞濃度は1×10細胞/mlである。
【0068】 抽出溶媒を準備 組合せを構成する各々のCRG0.1gが、微量天秤を使用し計り取られた。
CRGは滅菌したユニバーサルコンテナーに入れられ、これに、20mlの抽出
溶媒、すなわちPBS又はMEMが加えられた。抽出溶媒はその後、37℃で5
%CO/95%空気の雰囲気中で4時間の間インキュベートされた。4時間は
、CRGがこの時間内にPBS中に完全に溶解し、もしより長く放置されたら沈
殿を始めるような時間として選択された。CRGは、72時間の間MEM中に置
いてもまだ完全には溶解しなかったので、両方の抽出溶媒のために4時間を使う
ことが決められた。この時間の後、それらはインキュベーターから取り出され、
滅菌条件下で濾過された。濾過は、汚染及び沈殿を取り除くために行われた。
【0069】 次のステップは、一連の濃度のものを準備することであった。ろ過された抽出
液(20ml)は、1倍濃度の培地で50%の開始濃度を提供すべく最初に2倍
濃度の培地20mlに加えられた、。この濃度はテスト中に使われなかった。次
に、10mlのMEMが新しいユニバーサルコンテナーに計り取られ、25%の
濃度を与えるのに10mlの50%溶液が加えられ、これは、0.05%の濃度
が確立されるまでMEMでさらに希釈された。
【0070】 1. 10mlの50.0%溶液+10mlの新しいMEM=25.0%濃度 。 2. 10mlの25.0%溶液+10mlの新しいMEM=12.5%濃度 。 3. 10mlの12.5%溶液+10mlの新しいMEM=6.25%濃度 。 4. 10mlの6.25%溶液+10mlの新しいMEM=3.12%濃度
。 5. 10mlの3.12%溶液+10mlの新しいMEM=1.60%濃度 。 6. 10mlの1.60%溶液+10mlの新しいMEM=0.80%濃度
。 7. 10mlの0.80%溶液+10mlの新しいMEM=0.40%濃度 。 8. 10mlの0.40%溶液+10mlの新しいMEM=0.20%濃度
。 9. 10mlの0.20%溶液+10mlの新しいMEM=0.10%濃度 。 10.10mlの0.10%溶液+10mlの新しいMEM=0.05%濃度 テスト中に使われる濃度。
【0071】 ウエルプレートのセッティング ウエルプレートは、40分の1の濃度の繊維芽細胞を植え付けられた。培地は
ピペッター及び滅菌トラフ(trough)を使用しウエルの中に入れられた。
細胞の増殖の効果が調査されるのであって、従って集密層は必要とされないので
、40分の1の濃度が選ばれた。
【0072】 その後プレートは、37℃で5%CO/95%空気の雰囲気中に48時間又
は96時間のピリオドの間、再びインキュベートされた。この時間の後、培地が
滅菌条件下でプレートから取り出され、準備した抽出液と以下の方法で取替えた
。12個ウエルが各々の濃度のために使用され、再び、ピペッター及び滅菌トラ
フがウエルに抽出溶媒を入れるのに使われた。
【0073】
【表8】
【0074】 その後プレートは、(37℃で5%CO/95%空気の雰囲気中に)さらに
48時間又は72時間のピリオドの間インキュベートされ、その後抽出溶媒が取
り出され、MTT分析が行われた。
【0075】 MTT分析を行う MTT分析は、テトラゾリウム塩MTT(3−(4,5ジメチルチアゾール−
2−イル)―2,5−ジフェニル テトラゾリウム ブロマイド)に基づく迅速
な比色分析である。細胞は、増殖するときにある酵素をつくり、MTT塩溶液が
、あるそのような酵素、報告によれば、ミトコンドリアの酵素のコハク酸デヒド
ロゲナーゼにより、青色のホルマザン結晶に分解される。その結晶はイソプロパ
ノールに溶解し、着色した水溶液をつくる。つくられるホルマザンの量は生存細
胞の存在数に比例すると言われており、つまり作られる青の濃さが濃ければ濃い
ほど、細胞活性のレベルがより高いことを示している。
【0076】 200μlのMTT塩溶液が、1mg/mlの濃度でプレートのそれぞれのウ
エルに加えられ、その後プレートは4時間の期間37℃でインキュベートされた
。その後MTT溶液は取り除かれ、約100μlのイソプロパノールと取りかえ
られた。その後、プレートはさらに20分間(37℃で)インキュベートされた
。青色のホルマザン結晶の完全な溶解を確実にするために、プレートは静かに揺
り動かされた。
【0077】 最後のステージは、プレートの光学濃度値を、酵素結合免疫吸着検定法(EL
ISA)のプレートリーダーを使用し570nmのテスト波長で計測することで
あった。
【0078】 結果を得るための反復は、96ウエルプレート中12ウエルを、それぞれの濃
度及びコントロールのために使用することによってなされた。反復は、結果に含
まれる誤差量を減じるために必要とされる。
【0079】 結果が比較できるように、様々な異なるステップが取られた。これらは、以下
のものを含む。 ・それぞれの抽出溶媒のために4時間の溶解時間。 ・前記インキュベート時間は、MEMで2日に続けて抽出で2日(2d−2d
)又はMEMで4日に続けて抽出で3日(4d−3d)のいずれの抽出でも同じ
とした。 ・細胞は調査中定常状態、37℃/5%COに保たれた。
【0080】 得られた結果は棒グラフとして表示され、図8から20に示されている。グラ
フで考える重要な特徴は、セット番号と細胞活性レベルである。それぞれのセッ
ト番号は以下のような異なる濃度に対応している。 セット1 : コントロール セット2 : 25% セット3 : 12.5% セット4 : 6.25% セット5 : 1.6% セット6 : 0.4% セット7 : 0.1% セット8 : 0.05%
【0081】 この研究中に使われたコントロールは、ウシ胎仔血清と抗生物質とを加えられ
た5%MEM中で増殖している40分の1の濃度の細胞であった。このコントロ
ールはMTT解析の正確さの良い目安を与え、ならびに、その組み合わせが細胞
増殖を拮抗しているのか又は相乗しているのかを決めるのに容易に用いることが
できるという理由で、このコントロールが使われた。
【0082】 光学濃度値から細胞活性レベルを得るのに、コントロールがあるレベルに固定
され、それから、得られた光学濃度値の残りのものが、このレベルに合わせて調
節された。これは、グラフを見ることによって、その組み合わせが細胞増殖にと
って正又は負の効果のどちらになるかを決めることが容易になることを意味する
【0083】 光学濃度値のいくつかは、細胞がより長時間の間置かれると、ELISAプレ
ートで測定できなくなった。細胞活性の量が、プレートリーダーの範囲よりも大
きくなった。しかし、これらの結果は少なくとも3つあることが知られており、
だから、これは最小値として結果に加えられた。これが起こった結果は、グラフ
の印をつけられている。
【0084】 結果 PBS抽出溶媒中のAg/Mg(図8) 図8のグラフは、刺激反応が、6.25%から0.05%の範囲の2d−d2
サンプルにおいて明らかにあることを示しており、ピーク刺激は0.05%の濃
度で起こり、コントロールレベルに対して28%の増加を示している。
【0085】 PBS抽出溶媒中のAg/Ni(図9) 図11で示されているグラフは、2d−2dのピリオドの間に起こっている刺
激効果を示している。0.05%で起こっている刺激があり、コントロールより
15%上である。2d−2dでの12.5%では、一連の濃度の中に最初に選択
されなかったので結果を得られなかった。
【0086】 MEM抽出溶媒中のAg/Zn(図10) この組み合わせは、両方の長さのタイムにおいて、高濃度(25%、12.5
%及び6.25%)では細胞に有毒に働く証拠がある。しかし、0.1%及び0
.05%の最も低い濃度では、細胞増殖が引き起こされる。より短いタイムの刺
激が、4d―3dにおけるよりも大きくなり、0.05%においてはコントロー
ルレベルより17%大きくなる。
【0087】 PBS抽出溶媒中のAg/B(図11) 図11中に表示されているグラフの解析は、2d−2dのピリオドでは、細胞
代謝の刺激が12.5%で始まり、ピークが0.05%で起こり、コントロール
より40%上になることを示している。4d−3d期間では、コントロールより
5%上の刺激効果が0.05%濃度で起こる。
【0088】 PBS抽出溶媒中のMg/Cu(図12a) 図12aのグラフは、刺激反応が2d−2dのタイムピリオドでは、6.25
%と0.4%の間の濃度で起こることを示しており、ピークは6.25%で現れ
、コントロールよりも28%の増加を示すことを現している。
【0089】 イオンそれぞれを考えると、マグネシウムは高濃度でさえ完全に無毒なイオン
であることが知られているが、銅イオンは高濃度ではかなり有毒である。これは
、マグネシウムと銅が組み合わさることにより、PBSに対する特定の濃度範囲
において、マグネシウムが銅の効力を抑制することを示唆している。
【0090】 MEM抽出溶媒中のMg/Cu(図12b) 図12bのグラフは細胞増殖が、4d−3dサンプルでは、低濃度(0.4%
、0.1%及び0.05%)で起こることを示している。ピークは0.05%で
起こり、細胞のコントロールレベルより33%の増加を示している。4d−3d
のタイムピリオドはまた、毒性から刺激性への緩やかな増加を示す。
【0091】 PBS抽出溶媒中のMg/Ni(図13) 2d−2dのタイムピリオドは非常に興味深い挙動を示しており、刺激のピー
クは1.6%の濃度で現れ、細胞の代謝ではコントロールよりも24%の増加を
示している。刺激反応は6.25%及び0.05%でも起こる。
【0092】 PBS抽出溶媒中のMg/B(図14a) このCRGの組み合わせは、2d−2dのピリオドでは有意な刺激効果を実現
し、刺激は0.05%から1.6%までは(0.1%はコントロール直下である
が)明らかにある。この正の効果でのピークは1.6%の濃度で起こり、コント
ロールレベルより32%上である。
【0093】 MEM抽出溶媒中のMg/B(図14b) 図14bのグラフは、選択されたタイムピリオドの両方で、細胞の代謝に対し
非常に小さい毒作用があることを示している。実際には、25%と1.6%の間
の濃度においては細胞活性レベルはほとんど等しくなる。4d―3dのタイムで
は、刺激効果は0.4%から先で現れる。最大刺激は0.05%で起こり、コン
トロールより14%上になる。
【0094】 PBS抽出溶媒中のNi/Cu(図15a) 図15aのグラフは、両方の長さのタイムにおいて25%と12.5%の高濃
度で起こる高いレベルの毒性を示している。2d−2dのタイムでは、6.25
%のCRG濃度の時にちょうどコントロールの7%下までくる細胞活性の突然の
増加がある。細胞代謝の刺激は、2d−2dでは1.6%から先で、4d−3d
では0.4%から見られる。両方のタイムピリオドは0.05%でピークをむか
え、おおよそ同じレベルの12/13%である。
【0095】 MEM抽出溶媒中のNi/Cu(図15b) 毒作用が、他の組み合わせの多くのものと同様に、両方のタイムピリオドにお
いて高濃度で見られる。その後、毒性レベルは、1.6%で有意に下がる。4d
−3dのタイムでは、0.4%から0.05%までに刺激の証拠があり、0.1
%と0.05%の両方はコントロールより15%上まで刺激している。2d−2
dのタイムでは0.1%で刺激の兆しがあるが、コントロールのレベルより1.
5%上になるのみである。
【0096】 MEM抽出溶媒中のNi/Zn(図16) 図16のグラフの主な特徴は、2d−2dのタイムでの、0.1%の濃度でコ
ントロールより12%上になる刺激ピークである。刺激は、4d−3dでは0.
05%濃度で、コントロールより8%上になるピークとなり、毒作用は高濃度で
存在する。6.25%と1.6%の間で、細胞活性の急激な増加がある。
【0097】 PBS抽出溶媒中のNi/B(図17a) この組み合わせは、2d−2dでは濃度範囲1.6%から0.05%にわたり
細胞代謝の刺激反応を引き起こし、最大のものは0.1%の濃度で起こり、コン
トロールより25%上になる。4d−3dのピリオドでは、細胞の活性の緩やか
な増加があり、非毒性は0.1%で達成され、ピークは0.05%で起こり、コ
ントロールより17%上になる。
【0098】 MEM抽出溶媒中のNi/B(図17b) 2d−2dのピリオドにおいて図17bのグラフで示された結果は、高濃度で
の高い毒性であり、その範囲にわたり細胞活性は緩やかに増加する。この組み合
わせのために起こる正の効果がある。12.5%から先で刺激があり、0.05
%でピークがあり、コントロールより33%上になる。
【0099】 MEM抽出溶媒中のCu/Zn(図18) 図18のグラフは、この組み合わせは高濃度(25%から6.25%まで)で
中毒反応を引き起こすことを示している。細胞増殖は、2d−2dのタイムでは
0.05%で影響を受けなくなる。0.4%から先の結果の4d−3dのセット
で起こる細胞増殖がある。最大の刺激は0.05%で起こり、コントロールレベ
ルに対し42%のかなりの増加がある。
【0100】 MEM抽出溶媒中のCu/B(図19) 図19のグラフを考えると、2d−2dと4d−3dの両方で、細胞活性の緩
やかな増加があることが注目される。25%において、その組み合わせは、細胞
への毒作用を引き起こし、0.05%では細胞増殖を実現する。それは、2d−
2dではコントロールより20%上になり、4d−3dではコントロールより2
8%上になる。
【0101】 PBS抽出溶媒中のZn/B(図20) 図20のグラフを考えると、両方のタイムピリオドで、高濃度(25%、12
.5%及び6.25%)での毒性の証拠がある。2d−2dのタイムピリオドで
の、この組み合わせに対する細胞による刺激効果は、1.6%の濃度で始まり、
0.1%の濃度でコントロールレベルより27%大きくなりピークを向える。
【0102】 結論 集められた結果は、様々な組合せの金属イオン又はホウ素を放出するCRGが
、本発明による細胞培養の基質マトリクスとしての潜在的可能性を有しているこ
とを示している。これは特に、いくつかの組合せで刺激がコントロールより25
%大きくなるホウ素を含む組合せの場合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 走査型共焦点レーザー顕微鏡で見られるようなガラスファイバー(実施例1)
上で単層を形成している軟骨細胞。
【図2】 MATT01ガラスファイバー上のHUE細胞の蛍光顕微鏡検査(実施例2参
照)。
【図3】 MATT04ガラスファイバー上のHUE細胞の蛍光顕微鏡検査(実施例2参
照)。
【図4】 ガラス表面上のL929細胞の×30倍でのSEM写真(実施例3参照)。
【図5】 ガラス表面上のL929細胞の×170倍でのSEM写真(実施例3参照)。
【図6】 ガラス表面上のL929細胞の×215倍でのSEM写真(実施例3参照)。
【図7】 ガラス表面上のL929細胞の×610倍でのSEM写真(実施例3参照)。
【図8】 細胞活性対PBS抽出溶媒中のAg/Mg濃度を示す棒グラフ(実施例4参照
)。
【図9】 細胞活性対PBS抽出溶媒中のAg/Ni濃度を示す棒グラフ(実施例4参照
)。
【図10】 細胞活性対MEM抽出溶媒中のAg/Zn濃度を示す棒グラフ(実施例4参照
)。
【図11】 細胞活性対PBS抽出溶媒中のAg/B濃度を示す棒グラフ(実施例4参照)
【図12】 (a) 細胞活性対PBS抽出溶媒中のMg/Cu濃度を示す棒グラフ(実施
例4参照)。 (b) 細胞活性対MEM抽出溶媒中のMg/Cu濃度を示す棒グラフ(実施
例4参照)。
【図13】 細胞活性対PBS抽出溶媒中のMg/Ni濃度を示す棒グラフ(実施例4参照
)。
【図14】 (a) 細胞活性対PBS抽出溶媒中のMg/B濃度を示す棒グラフ(実施例
4参照)。 (b) 細胞活性対MEM抽出溶媒中のMg/B濃度を示す棒グラフ(実施例
4参照)。
【図15】 (a) 細胞活性対PBS抽出溶媒中のNi/Cu濃度を示す棒グラフ(実施
例4参照)。 (b)細胞活性対MEM抽出溶媒中のNi/Cu濃度を示す棒グラフ(実施例
4参照)。
【図16】 細胞活性対PBS抽出溶媒中のNi/Zn濃度を示す棒グラフ(実施例4参照
)。
【図17】 (a) 細胞活性対PBS抽出溶媒中のNi/B濃度を示す棒グラフ(実施例
4参照)。 (b) 細胞活性対MEM抽出溶媒中のNi/B濃度を示す棒グラフ。
【図18】 細胞活性対MEM抽出溶媒中のCu/Zn濃度を示す棒グラフ。
【図19】 細胞活性対MEM抽出溶媒中のCu/B濃度を示す棒グラフ。
【図20】 細胞活性対PBS抽出溶媒中のZn/B濃度を示す棒グラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生きた細胞の増殖を支えるのに適合した水溶性ガラスマトリク
    スを含む細胞培養の増殖基質。
  2. 【請求項2】 少なくとも、前記基質表面の一部が生きた細胞で覆われている
    ことを特徴とする請求項1記載の基質。
  3. 【請求項3】 前記マトリクスが、少なくとも、生きた細胞で覆われた前記表
    面の一部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の基質。
  4. 【請求項4】 前記水溶性ガラスが、リン酸ガラスであることを特徴とする請
    求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の基質。
  5. 【請求項5】 前記水溶性ガラスが、ガラス形成材料として5酸化リンを含む
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の基質。
  6. 【請求項6】 前記ガラスが、ガラス改質材料としてアルカリ金属、アルカリ
    土類金属又は遷移金属の酸化物又は炭酸塩を含むことを特徴とする請求項1ない
    し請求項5のいずれか一項に記載の基質。
  7. 【請求項7】 前記ガラス改質材料が、酸化ナトリウム、酸化カリウム、酸化
    マグネシウム、酸化亜鉛、又は酸化カルシウムであることを特徴とする請求項6
    記載の基質。
  8. 【請求項8】 前記水溶性ガラスが、ホウ素含有化合物を含むことを特徴とす
    る請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の基質。
  9. 【請求項9】 前記ガラスが、38℃で実質的に0から2.0mg/cm
    時間の範囲にわたる溶解速度を有することを特徴とする請求項1ないし請求項8
    のいずれか一項に記載の基質。
  10. 【請求項10】 前記ガラスが、水性媒質中で、添加物の制御された放出を可
    能にすることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の基質
  11. 【請求項11】 前記添加物が、少なくとも一つの金属イオン又はホウ素を含
    むことを特徴とする請求項10に記載の基質。
  12. 【請求項12】 前記水溶性ガラスのマトリクスが、水溶性ガラスファイバー
    を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか一項に記載の基質
  13. 【請求項13】 前記ガラスファイバーが、不織りマットを作るのに互いに焼
    結されていることを特徴とする請求項12に記載の基質。
  14. 【請求項14】 前記水溶性ガラスのマトリクスが、細かく砕かれたガラス粒
    子を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の基
    質。
  15. 【請求項15】 前記細かく砕いたガラス粒子が、多孔質の構造を形成するの
    に互いに焼結されていることを特徴とする請求項14に記載の基質。
  16. 【請求項16】 前記ガラス粒子が、15ミクロンから6mmの平均直径を有
    することを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の基質。
  17. 【請求項17】 患者の損傷組織に取ってかわる又は修復を促進する移植組織
    としての、請求項1ないし請求項16のいずれか一項に記載の基質の使用。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし請求項16に記載の基質を提供することによ
    り、生きた組織の増殖を促進する方法。
  19. 【請求項19】 前記方法が、水性媒質中の金属イオン又はホウ素の濃度を0
    .01ppm以上で10ppm以下に維持する速度で、金属イオン又はホウ素を
    水性媒質にデリバリーするステップを含むことを特徴とする請求項18に記載の
    方法。
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