JP2003509016A - ヒト結合接着蛋白質をエンコードするポリヌクレオチド(jam−2) - Google Patents

ヒト結合接着蛋白質をエンコードするポリヌクレオチド(jam−2)

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JP2003509016A JP2001518733A JP2001518733A JP2003509016A JP 2003509016 A JP2003509016 A JP 2003509016A JP 2001518733 A JP2001518733 A JP 2001518733A JP 2001518733 A JP2001518733 A JP 2001518733A JP 2003509016 A JP2003509016 A JP 2003509016A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ヒト結合接着蛋白質をエンコードする単離精製されたポリヌクレオチドに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の属する技術分野 本発明は、分子生物学に関する。より具体的には、本発明は、ヒト結合接着蛋
白質をエンコードするポリヌクレオチド、前記ポリヌクレオチドによりエンコー
ドされたポリペプチドおよび前記ポリペプチドを発現する組換えベクターに関す
る。
【0002】 発明の背景 細胞接着は、多細胞生物の形成および機能維持のために最も重要なものである
。接着蛋白質は、細胞内結合を媒介し、および/または細胞−基層相互作用に関
与する細胞表面分子として分類することができる。それらの細胞内ドメインは、
細胞骨格との機能的結合を提供するが、このことは、効率的な細胞間接着を生じ
させる上で重要と思われる。それらは、特徴的な空間時間的順序で発現される。
免疫グロブリン(以後、「Ig」)、カドヘリン、インテグリン、セレクチン(
Aplin AE, Howe A, Alahari SK, Juliano RL, (1998) Pharmacol. Rev. 50:197-
263)などの種々のスーパーファミリーが記載されている。免疫グロブリンスー
パーファミリーに属する接着蛋白質は、同型様式および/または異型様式の双方
で作動し得る。共通のビルディングブロックは、Igドメインであり、この原型
は、5種のIgドメインを有する神経細胞接着分子(以後、「NCAM」)であ
る。このファミリーは、白血球−内皮細胞相互作用、神経クレスト細胞移動、神
経突起誘導および腫瘍侵襲などの多様な生物学的機能に関与している。
【0003】 炎症時に、Igスーパーファミリーのメンバー同士が相互作用し、血管壁を介
して白血球接着、侵襲および移動に関与することが十分に証明されている(Gonz
alez-Amaro R, Diaz-Gonzalez F, Sanchez-Madrid F, (1998) Drugs 56:977-88
)。セレクチン類は、白血球と活性化内皮との最初の相互作用(繋索/ローリン
グ)に関連するが、インテグリン類およびIgスーパーファミリーのCAM類は
、これらの細胞固着、引き続きそれらの血管外漏出を媒介する。
【0004】 密着結合(以後、「TJ」)および接着結合(以後、「AJ」)は、並置して
いる内皮細胞と上皮細胞との間で生じる特殊構造である。これらは、動的であり
、かつ制御もされる半透過性細胞間拡散障壁を形成する。血液循環系からの白血
球通過を促進するために、明らかにこれらの構造が崩壊し、または再編成される
必要がある。密着結合は、結合複合体の最頂端構成要素である。近年、2種の膜
貫通蛋白質、すなわちオクルディンおよびクラウディン類が、密着結合を構成す
ることが記載された(Fanning AS, Mitic LL, Anderson JM, (1999) J. Am. Soc
. Nephrol. 10:1337-45)。これらは、推定上4つの膜貫通ドメインを有し、オ
クルディン自身が、接着分子として機能できる。オクルディンは、膜結合グアニ
レートキナーゼの一員であるZO−1と直接相互作用する(Furuse M, Itoh M,
Hirase T, Nagafuchi A, Yonemura S, Tsukita S, Tsukita S, (1994) J. Cell,
Biol. 127:1617-26)。ZO−1は、アクチンフィラメントと会合する能力を介
して結合周辺細胞骨格への結合を提供する(Itoh M, Nagafuchi A, Moroi S, Ts
ukita S, (1997) J. Cell. Biol. 138 (1):181-92)。
【0005】 接着蛋白質Igスーパーファミリーの一員である血小板内皮細胞接着分子のP
ECAM−1は、内皮細胞間の側膜に局在する(Zocchi MR, Ferrero E, Leone
BE, Rovere P, Bianchi E, Toninelli E, Pardi R, (1996) Eur. J. Immunol. 2
6:759-67)。しかし、それは、TJ構造およびAJ構造を伴わない(Ayalon O,
Sabanai H, Lampugnani MG, Dejana E, Geiger B, (1994) J. Cell. Biol. 126
(1):247-58)。白血球の血管外部位へのパラ細胞移動におけるPECAM−1の
重要な役割が、立証されている(Muller WA, Weigl SA, Deng X, Phillips DM,
(1993) J. Exp. Med. 178:449-60)。1998年に、新規マウス結合接着分子(
以後、「JAM」)がクローン化され、密着結合のさらなる膜貫通蛋白質成分と
して同定された(Martin-Padura I, Lostaglio S, Schneemann M, Williams L,
Romano M, Fruscella P, Panzeri C, Stoppacciaro A, Ruco L, Villa A, Simmo
ns D, Dejana E, (1998) J. Cell. Biol. 142 (1):117-27)。JAMは、単独膜
貫通ドメインおよび短い細胞内ドメインの2種のIgドメインを有する。したが
って、これは、接着分子のIgスーパーファミリーに属し、免疫細胞のパラ細胞
のトランス移動に影響を与えることを示唆する根拠がある。その細胞外ドメイン
が異型相互作用に係るかどうかは明らかではない。それでも、JAM機能を阻害
する能力は、関節炎、喘息、リュウマチ様関節炎、IBDおよびクローン病など
の炎症性疾患の軽減を可能にすると思われる。
【0006】 密着結合は、血液−脳関門(以後、「BBB」)および血液−網膜関門(以後
、「BRB」)の維持にとって重要な構造である。場合によっては、内皮TJ類
を選択的に破壊することが望ましいと思われる。例えば、BBBの破壊により、
治療剤の脳への経血管送達法を提供し得る(Muldoon LL, Pagel MA, Kroll RA,
Roman-Goldstein S, Jones RS, Neuwelt EA, (1999) Am. J. Neuroradiol. 20:2
17-22)。その他の場合において、分極化上皮細胞の密着結合を開放するように
企画された方法により、嚢胞性線維症などの疾患に対して遺伝子送達を改善し得
る場合もある。ここでは、気道上皮細胞の分極化頂端膜がリピド:pDNA複合
体による形質移入を妨げている(Chu Q, Tousignant JD, Fang S, Jiang C, Che
n LH, Cheng SH, Scheule RK, Eastman SJ, (1999) Hum. Gene. Ther. 10:25-36
)。
【0007】 発明の概要 本発明は、ヒトJAM2ポリペプチドまたはそのフラグメントをエンコードす
る単離精製されたヒトJAM2ポリヌクレオチドに関する。さらに本発明は、配
列番号1のヌクレオチド配列を有する単離精製されたポリヌクレオチドに関する
【0008】 本発明はまた、単離精製されたヒトJAM2ポリペプチドまたはそのフラグメ
ントに関する。さらに本発明は、配列番号2のアミノ酸配列を有する単離精製さ
れたポリペプチドに関する。
【0009】 本発明はまた、組換えベクターに関する。このベクターはまた、ヒト結合接着
蛋白質をエンコードする配列番号1のヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチ
ドを含有する。該ポリヌクレオチドは、このヌクレオチド配列の発現を制御する
プロモーターおよび終結セグメントに作動可能に結合している。
【0010】 本発明はまた、組換えベクターを含有する宿主細胞に関する。該宿主細胞は、
細菌細胞、動物細胞または植物細胞であり得る。本発明はまた、ここに記載され
た組換えベクターを含有する形質転換哺乳類に関する。
【0011】 最後に、本発明は、前にここに記載されたポリペプチドに結合する抗体に関す
る。
【0012】 図面の簡単な説明 図1Aは、マウス結合接着蛋白質(以後、「マウスJAM」と言う)のオープ
ンリーディングフレームと相同性発現配列タグ(以後、「EST」と言う)との
バイオテクノロジーインフォメーション国立センターのホームページを介してww
w.ncbi.nlm.nih.govでアクセスされるデータベースから得られる整列を示す。図
1Bは、停止コドンを含むヒト結合接着蛋白質(以後、「ヒトJAM2」)の3
’末端をエンコードする重複ESTの整列を示す。同一性はDNAレベルで示す
。図1Cは、ヒトJAM2の完全オープンリーディングフレームを得るのに使用
されるcDNA末端の迅速増幅(以後、「RACE」と言う)の要約である。各
反応から同定された最長クローンを、マウスJAMと整列する。
【0013】 図2は、ヒトJAM2のオープンリーディングフレーム(ORF)の完全cD
NAとアミノ酸配列を示す。予想シグナル配列および膜貫通ドメインには下線が
引かれている。N−結合グリコシル化部位は、細胞外ドメインにおいて免疫グロ
ブリン様折りたたみ内にジスルフィド結合を形成するシステイン残基として強調
して示す。PKCリン酸化部位は、細胞内ドメインにおいて強調して示す。
【0014】 図3は、ヒトJAM2(上段)およびマウスJAM(下段)のオープンリーデ
ィングフレームの整列を示す。ジスルフィド結合を形成する予想保存システイン
残基は太字で記す。保存PKCリン酸化部位は、1本下線が引かれている。
【0015】 図4は、高緊縮下で探索された正常化多組織ノーザンブロットにおけるヒトJ
AM2転写体の同定を示す。転写体は、ヒトJAM2、アクチンまたはGAPD
H[α32P]dCTP標識プローブに対するハイブリダイゼーションにより可
視化された。図4Aは、JAM2(i)およびアクチン(ii)プローブを示す
。末梢血リンパ球(レーン1);肺(レーン2);胎盤(レーン3);小腸(レ
ーン4);肝臓(レーン5);腎臓(レーン6);脾臓(レーン7);胸腺(レ
ーン8);結腸(レーン9);骨格筋(レーン10);心臓(レーン11);脳
(レーン12)。図4Bは、JAM2(i)およびGAPDH(ii)プローブ
を示す。右心室(レーン1);左心室(レーン2);右心房(レーン3);左心
房(レーン4);肺尖(レーン5);大動脈(レーン6);成人心臓(レーン7
);胎児心臓(レーン8)。矢印は、ヒトのJAM2転写体を示す。
【0016】 図5は、JAM2のウェスタンブロット分析を示す。JAM2発現CHO細胞
(レーン2)の対照(レーン1)の細胞溶解が、マウスのポリクローナル抗JA
M2細胞外ドメイン抗体により探索された。HSB細胞溶解は、免疫前(レーン
3)または抗JAM2(レーン4)抗体の何れかにより探索された。等量の蛋白
質を全レーンに載せた。
【0017】 図6は、免疫蛍光によりチャイニーズハムスターの卵巣細胞に発現されたJA
M2の局在部位決定を示す。完全長JAM2(A)を発現する安定な細胞系また
は対照(B)を、パラホルムアルデヒドで固定し、マウスの1次抗JAM2抗体
の1:100希釈液次いでGAM−FITCで染色した。細胞着色の単一角度図
を、26×0.4μmのz軸平面から容積測定的に再構成した。作業倍率は×4
00。デジタルコントラストレベルは、画像捕捉中変化させなかった。スケール
バーは、20μm。
【0018】 図7は、種々の白血球細胞系におけるJAM2カウンター受容体についてのス
クリーニングを示す。カルセイン負荷細胞を96穴プレートに捕捉されたJAM
2−Fcに添加した。結合は、TBS+Ca/Mg/Mn(n=6)中で実施し
た。ウエルを洗浄し、細胞溶解状態を維持し、蛍光光度計により励起485/発
光530nmで蛍光を測定した。代表的な実験からのデータ。平均±SEM。F
U、任意の蛍光単位。
【0019】 図8は、JAM2接着のカチオン依存性を示す。HSB細胞結合を、TBS+
Ca/Mg/Mn、BB(n=10);TBS(n=7);TBS+EDTA(
n=5);TBS+Ca(n=4);TBS+Mg(n=4);TBS+Mn(
n=10)中で実施した。(n)回の独立した実験からの平均データを、%結合
緩衝液(BB)±SEMとして表した。FU、任意の蛍光単位。hoc検定後の
フィッシャーのPLSDによる対ごとの比較、TBSとの有意差:p<0.0
001、TBS+Caとの有意差:p<0.0001、およびTBS+Mgと
の有意差:±p<0.001。
【0020】 図9は、マンガン活性化JAM2接着におけるカチオンの効果を示す。HSB
細胞結合を、TBS+Ca/Mg/Mn(BB);TBS+Mn;TBS+Mn
/Mg;TBS+Mn/Ca中で実施した。7回の独立した実験からの平均デー
タを、%結合緩衝液(BB)±SEMとして表した。FU、任意の蛍光単位。h
oc検定後のフィッシャーのPLSKによる対ごとの比較、TBSとの有意差:
【0021】
【化1】 TBS+Mnとの有意差:
【0022】
【化2】 TBS+Mn/Mgとの有意差:p<0.01。
【0023】 図10は、HSB細胞へのJAM2Igドメインの接着を示す。JAM2Ig
ドメイン1およびドメイン1+2の分泌Fc融合蛋白質を、感染SF21細胞の
培養液からGAMによる捕捉によりELISAウエルに固定化した。
【0024】 図11は、HSB細胞への表面ビオチン化蛋白質の沈殿を示す。K562(レ
ーン1)細胞およびHSB(レーン2、レーン3)細胞の原形質膜を表面ビオチ
ン化し、特異的結合蛋白質を、JAM2−Fc(レーン1、レーン2)またはJ
AM1−Fc(レーン3)の何れかにより沈殿させた。JAM1は、マウスJA
Mのヒト相同体、GenBankACCNo.U89915である。バンドは、
電気泳動および転移後のアビジン−HRPおよびECLにより検視した。等量の
蛋白質を全レーンに載せた。
【0025】 発明の詳細な説明 I.本発明 本発明は、ヒトの結合接着蛋白質(ここでは「ヒトJAM2」と言う」)をエ
ンコードする単離精製されたポリヌクレオチド配列に関する。他の実施態様にお
いて、本発明は、ヒトJAM2に係るポリペプチドに関する。さらに他の実施態
様において、本発明は、発現の際ヒトJAM2を産生する組換えベクターに関す
る。本発明はまた、これらの組換えベクターにより形質転換された宿主細胞に関
する。
【0026】 II.配列リスト 本出願はまた、9種の配列を包含する配列リストを含む。該配列リストは、ヌ
クレオチド配列およびアミノ酸配列を含む。ヌクレオチド配列に関して、塩基対
は、以下の塩基コードにより表される。
【0027】
【表1】
【0028】 出願に示されたアミノ酸はL−体であり、以下のアミノ酸−3文字略語により
表される。
【0029】
【表2】
【0030】 III.ポリヌクレオチド 1つの態様において、本発明は、ヒトJAM2をエンコードする単離生成され
たポリヌクレオチドを提供する。このポリヌクレオチドは、遺伝子配列、cDN
Aまたは合成DNAなどのDNA分子であり得る。該DNA分子は、2本鎖また
は1本鎖であり得、1本鎖の場合、コーディング鎖であり得る。さらに、該ポリ
ヌクレオチドは、mRNA類などのRNA分子であり得る。
【0031】 本発明はまた、これらのコーディング配列に同じかまたは相補的なRNA配列
と共に、コーディング配列に相補的な非コーディング鎖(アンチセンス)を提供
する。通常の当業者は、対応するRNA配列にはチミジン(T)の替わりにウラ
シル(U)を含むことを容易に理解するであろう。
【0032】 1つの実施態様において、本発明のポリヌクレオチドは、ヒトJAM2のコー
ディング配列を含む単離精製されたcDNA分子である。代表的なcDNA分子
は配列番号1として示される。
【0033】 当業界によく知られているように、遺伝子コードの縮退のために、配列番号1
またはその部分またはそのフラグメントによりエンコードされたものと同じポリ
ペプチドに対してコードできる多数の他のDNA分子およびRNA分子がある。
本発明はまた、配列番号1に示される配列に少なくとも70%の相同性、好まし
くは少なくとも80%の相同性、最も好ましくは少なくとも90%の相同性を有
する相同性ポリヌクレオチドを考慮している。ここで用いられる用語の「相同性
」とは、相補性の程度を言う。部分的相同性または完全相同性(すなわち、同一
性)もあり得る。部分的相補配列は、同一配列が標的核酸にハイブリダイズする
ことを少なくとも部分的に阻害するものであり、それは機能的用語の「実質的に
相同性」を用いて述べる。標的配列に対して完全相補的配列のハイブリダイゼー
ション阻害は、低緊縮条件下でのハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロ
ットまたはノーザンブロット、溶液ハイブリダイゼーションなど)を用いて検討
し得る。実質的に相同性の配列またはプローブは、低緊縮条件下で標的配列に対
して完全相補的配列またはプローブの結合(すなわち、ハイブリダイゼーション
)に競合し阻害することになる。このことは、低緊縮条件が非特異的結合を許す
ようなものではなく、すなわち互いに2つの配列結合が特異的(すなわち、選択
的)相互作用であることを必要とする低緊縮条件であるということである。非特
異的結合の不在は、部分的な相補性の程度さえも欠く(例えば、約30%未満の
同一性)第2の標的配列の使用により試験し得る。非特異的結合の不在下では、
プローブは、第2の非相補的な標的配列にハイブリダイズしないであろう。さら
に、本発明はまた、上記に表したcDNA配列の天然由来の対立変種および変異
体を、これらの変種および変異体が発現の際ヒトの結合接着蛋白質をコードする
限り考慮している。本発明はまた、JAM2ポリヌクレオチドのスプライス変種
を含む。
【0034】 本発明のポリヌクレオチドは、当業界によく知られている方法を用いてマーカ
ー補助の選択に使用できる。マーカー補助の選択は、遺伝子の完全配列を必要と
しない。その代わり、部分的配列は、ハイブリダイゼーションプローブとして、
またはPCRまたは他の方法により増幅するオリゴヌクレオチドプライマーの主
成分として使用でき、他の哺乳類における結合接着蛋白質に特異的なヌクレオチ
ドを同定する。
【0035】 IV.ポリペプチド 本発明はまた、ヒトJAM2ポリペプチドを提供する。ヒトJAM2に関する
アミノ酸配列は、配列番号2に供され、298個のアミノ酸残基を含む。
【0036】 本発明はまた、開示配列に類似の生物活性が示されるような、ここに表される
配列に実質的に重複するアミノ酸配列を考慮している。このような考慮された配
列としては、アミノ酸配列または種類(例えば、保存される置換配列)において
最小の変化であって、この非実質的な変化がポリペプチドの基本的性質および生
物学的活性を変えないことを特徴とする配列が挙げられる。
【0037】 そのペプチドの生物学的機能を実質的に変更することなくポリペプチドの構造
に修飾および変化が成されることは当業界によく知られている。例えば、ある一
定のアミノ酸は、目立った機能喪失なしに供されたポリペプチドにおいて他のア
ミノ酸に置換できる。このような変化を成すにあたり、アミノ酸残基のような置
換は、側鎖置換基、例えばそれらのサイズ、電荷、疎水性、親水性などの相対的
類似性に基づいて実施することができる。
【0038】 ここに引用により組込まれた米国特許第4,554,101号に詳述されてい
るように、以下の疎水性値がアミノ酸残基に与えられた。すなわち、Arg(+
3.0);Lys(+3.0);Asp(+3.0);Glu(+3.0);S
er(+3.0);Asn(+0.2);Gln(+0.2);Gly(0);
Pro(−0.5);Thr(−0.4);Ala(−0.5);His(−0
.5);Cys(−1.0);Met(−1.3);Val(−1.5);Le
u(−1.8);Ile(−1.8);Tyr(−2.3);Phe(−2.5
);およびTrp(−3.4)である。アミノ酸残基が同様の疎水性値(例えば
、プラスマイナス2.0値以内)を有する他のものに置換でき、なお生物学的に
等価のポリペプチドを獲得できることが解される。
【0039】 同様の方法で、疎水性指標における類似性に基づいて置換が成される。各アミ
ノ酸残基は、疎水性特性および電荷特性に基づく疎水性親水性指数が与えられた
。これらの疎水性親水性指数値は、Ile(+4.5);Val(+4.2);
Leu(+3.8);Phe(+2.8);Cys(+2.5);Met(+1
.9);Ala(+1.8);Gly(−0.4);Thr(−0.7);Se
r(−0.8);Trp(−0.9);Tyr(−1.3);Pro(−1.6
);His(−3.2);Glu(−3.5);Gln(−3.5);Asp(
−3.5);Asn(−3.5);Lys(−3.9);およびArg(−4.
5)である。疎水性親水性指数に基づいた置換を実施するにあたり、プラスマイ
ナス2.0以内の値が好ましい。
【0040】 本発明のポリペプチドは、当業界に知られた標準法、好ましくはMerrifieldの
方法(J. Am. Chem. Soc., 85:2149-2154 (1963))などの固体状態法を用いて化
学的に合成できる。別途に、本発明の蛋白質は、DNA組換え技術の方法を用い
て製造できる(Sambrookら、"Molecular Cloning-A Laboratory Manual", 2nd,
Ed., Cold Spring Harbor Laboratory (1989))。
【0041】 V.組換えベクター 本発明はまた、本発明のポリヌクレオチドを含む組換えベクター、本発明の組
換えベクターにより遺伝子的に工作された宿主細胞、および組換え技術による本
発明のポリペプチドの生産に関する。
【0042】 本発明のポリペプチドは、当業界によく知られる組換え技術を用いてポリペプ
チドを生産するのに使用できる。例えば、ポリヌクレオチドを、ポリペプチドを
発現するために種々の発現ベクターの任意の1種に含ませることができる。この
ようなベクターとしては、染色体、非染色体および合成DNA配列、例えばSV
40の誘導体、細菌プラスミド、ファージDNA、バキュロウイルス、酵母プラ
スミド、プラスミドおよびファージDNAの組合せから誘導されたベクター、牛
痘、アデノウィルス、鶏痘ウィルスおよび仮性狂犬病などのウィルスDNAが挙
げられる。遺伝的要素を得るために最も一般的なベクターの1つは、よく知られ
たクローニングベクターpBR322(ATCC 受託番号37017として、ヴァ
ージニア州マナサス、American Type Culture Collectionから入手できる)から
のものである。pBR322の「バックボーン」の部分は、適当なプロモーター
および構造的配列と組合せて発現される。しかし、他のベクターがいずれも、宿
主中で複製でき、生存可能である限り使用し得る。
【0043】 本発明のポリヌクレオチド配列は、前方または逆方向において前記の組換えベ
クターの1つに挿入され得る。当業界でよく知られる多様な方法が、これを達成
するために用いることができる。一般に、該ポリヌクレオチドは、適当な制限エ
ンドヌクレアーゼ部位に挿入される。
【0044】 適当な発現ベクターに挿入される場合、本発明の該ポリヌクレオチドは、mR
NA合成を方向づけるために、プロモーターなどの適当な発現制御配列に作動可
能に結合される。ここで用いられる用語「作動可能に結合」とは、プロモーター
配列が、第2の配列に相当するDNA配列転写を開始し、介在するようなプロモ
ーターと第2の配列との間の機能的結合の意味を含む。一般に、作動可能に結合
とは、連結されるべきヌクレオチド配列が隣接していること、および二つのタン
パク質コード領域を結合する場合、隣接して同一のリーディングフレームにある
ことを意味する。異種構造配列が、発現組換え産物の安定化または精製簡便化等
の望ましい性質を付与するN末端またはC末端同定ペプチドを含む融合タンパク
質をコードし得る。
【0045】 プロモーター領域を、クロラムフェニコールトランススフェラーゼ(CAT)
ベクターまたは選択マーカーを有する他のベクターを用いて、いずれもの望まし
い遺伝子から選択できる。このようなプロモーターは、3−ホスホグリセレート
キナーゼ(PGK)、α−因子、酸ホスファターゼ、または熱ショック蛋白質な
どの解糖系酵素をエンコードするオペロン類から誘導できる。使用できる細菌プ
ロモーターの例としては、限定しないが、lacI、lacZ、T3、T7、g
pt、ラムダP、Pおよびtrpが挙げられる。真核性プロモーター類とし
ては、前初期CMV、HSVチミジンキナーゼ、初期および後期SV40、レト
ロウィルスからのLTR類、およびマウスメタロチオネイン−Iが挙げられる。
使用できる他のプロモーター類の例としては、バキュロウィルスのポリヘドリン
プロモーターが挙げられる。
【0046】 典型的に、組換え発現ベクターは、ベクターの維持を保証する複製源を含む。
組換え発現ベクターは、好ましくは形質転換された宿主細胞の選択のための表現
型形質を提供する1種または複数の選択的マーカー遺伝子を含む。使用できる選
択的マーカー遺伝子の例としては、限定しないが、真核細胞培養についてジヒド
ロ葉酸レダクターゼ耐性またはネオマイシン耐性、大腸菌についてテトラサクリ
ン耐性またはアンピシリン耐性、およびS. cerevisiaeについてはTRP1遺伝
子が挙げられる。発現ベクターはまた、翻訳開始のためのリボソーム結合部位お
よび転写終結セグメントを含み得る。ベクターはまた、発現増幅のための適当な
配列を含み得る。
【0047】 原核宿主および真核宿主の使用に係る適当なクローニングベクターおよび発現
ベクターは、ここに引用して組込まれるSambrookら、Molecular Cloning: A Lab
oratory Manual、第2版、コールドスプリングハーバー、ニューヨーク、(1989
)に記載されている。多数の好適なベクター類およびプロモーター類は、商品と
して入手でき、本発明に使用できる。使用できるベクター類の例としては、限定
しないが、細菌:pQE70、pQE60、pQE−9(Quiagen)、pBS、
pD10、ファージスクリプト、psiX174、pブルースクリプトSK、p
SKS、pNH8A、pkrH16a、pNH18A、pNH46A(Stratage
ne);ptrc99a、PKK223−3、pKK233−3、pDR540、
pRIT5(Pharmacia);pGEM(Promega)。真核生物:pWLNEO、p
SV2CAT、p)G44、pXT1、pSG(Stratagene)、pSVK3、p
BPV、pMSG、pSVL(Pharmacia)が挙げられる。
【0048】 他の態様において、本発明は、前記の組換えベクターを含む宿主細胞に関する
。前記のポリヌクレオチドを含むベクター(クローニングベクターまたは発現ベ
クターなど)が、適当な宿主を形質転換、形質導入または形質移入して宿主が蛋
白質を発現させるために使用できる。本発明に使用できる適当な宿主としては、
限定しないが、E. coli、Streptomyces、Bacillus subtilis、Salmonella typhi
muriumと共に、シュードモナス族、ストレプトマイセス族およびスタフィロコッ
カス族の種々の種のような原核生物細胞、酵母のような低級真核生物細胞ならび
にドロソフィラS2およびスポドプテラSf9等の昆虫細胞が含まれる。組換え
構築物の宿主細胞への導入は、リン酸カルシウムトランスフェクション、DEA
E−デキストラン媒介トランスフェクションまたはエレクトロポレーションによ
り達成できる(ここに引用して組込まれるDavis, L., Dibner, M., Battey, L.,
Basic Methods in Molecular Biology, (1986) を参照)。
【0049】 哺乳動物細胞培養系のような種々の高等真核細胞もまた、組換え蛋白質を発現
するのに使用できる。哺乳動物発現系の例としては、Gluzman, Cell, 23:175 (1
981) により記載されるサル腎臓線維芽細胞のCOS−7系、および適合ベクタ
ーを発現できる他の細胞系、例えばC127、3T3、CHO、HeLaおよび
BHK細胞系が挙げられる。哺乳動物発現ベクターは、複製源、好適なプロモー
ターおよびエンハンサー、および任意の必要なリボソーム結合部位、ポリアデニ
ル化部位、スプライス供与部位および受容部位、転写終結配列、および5’側部
非転写配列を含む。SV40スプライスおよびポリアデニル化部位から誘導され
たDNA配列が、必要な非転写遺伝子要素を提供するのに使用できる。
【0050】 工作された宿主細胞は、プロモーターの活性化、形質転換体の選択、または本
発明のヒト結合接着蛋白質をエンコードする遺伝子増幅のために適当なものとし
て修飾された従来の栄養培地中で培養できる。温度、pHなどの培養条件は、発
現用に選択された宿主細胞と共に以前に用いられたものであり、当業界によく知
られる方法を用いて実験的に決定できる。
【0051】 高等真核細胞による本発明のポリペプチドをエンコードするポリヌクレオチド
の転写は、エンハンサー配列をベクターに挿入することにより増加できる。エン
ハンサーは、10から約300の塩基対の長さであるDNAのシス作用要素であ
り、それらは転写を増加するプロモーターに作用する。本発明に使用できる好適
なエンハンサーの例としては、複製源の塩基対100から270の後期部位上の
SV40エンハンサー、サイトメガロウィルス早期プロモーターエンハンサー、
複製源の後期部位上のポリオーマエンハンサー、およびアデノウィルスエンハン
サーが挙げられる。
【0052】 好適な宿主株の形質転換および該宿主株の適当な細胞密度への増殖後、選択さ
れたプロモーターは、適当な手段(温度変化または化学誘導など)により誘導さ
れ、細胞をさらなる期間培養する。細胞は、一般に遠心分離により収穫し、物理
化学手段により破砕し、生じた粗製抽出物は、さらなる精製のために保存される
。蛋白質の発現に用いられた微生物細胞は、凍結融解サイクル、音波処理、機械
的破砕、または溶菌剤の使用など任意の好適な方法により破砕できる。
【0053】 本発明のポリペプチドは、組換え細胞培養液、細胞マスからまたは他に当業界
に知られる蛋白質化学の方法に従って、回収精製できる。例えば、硫酸アンモニ
ウムまたはエタノール沈殿、酸抽出、およびクロマトグラフィーの種々の形態、
例えばアニオン/カチオン交換、ホスホセルロース、疎水性相互作用、免疫アフ
ィニティーなどのアフィニティークロマトグラフィー、レクチンおよびヒドロキ
シアパタイトクロマトグラフィーである。他の方法としては、透析、限外ろ過、
ゲルろ過、SDS−PAGEおよび等電点電気泳動を挙げることができる。必要
ならば蛋白質の再生段階を成熟蛋白質の形状を完成するのに使用できる。最終的
に、正常システムまたは逆システムにおける高性能液体クロマトグラフィー(以
後、「HPLC」)を最終精製段階に使用できる。
【0054】 無細胞翻訳系もまた、本発明のDNA構築物から誘導されたRNA類を用いて
このようなポリペプチドを生産するのに使用できる。
【0055】 cDNA配列は、分子のどの部分が機能に関与しているかを決定するために、
関連位置において変異したwtJAM2またはJAM2の何れかを発現する安定
な細胞系を調製するのに使用できる。安定なまたは一時的な細胞系が、5’末端
または3’末端の何れかにタグ、例えばHAエピトープを有するJAM2により
作製でき、JAM2の機能/修飾/細胞相互作用のモニタリングを可能にする。
さらに、組換えJAM2を発現する細胞系は、JAM2機能の小分子阻害剤に関
してスクリーンするのに使用できる。
【0056】 JAM2の細胞外配列は、組換え蛋白質をマウス/ヒトIgGのFc領域に融
合させるのに使用し得る。このタンパク質は以下のように使用できる。
【0057】 a)JAM2リガンドに関するスクリーンのために、JAM2−Fc融合をE
LISAプレートに捕捉し得る。培養細胞(例えば単球)をカルシエン(calcie
n)染料でラベルし、固定化JAM2−Fcと共にインキュベートし、洗浄し、
蛍光を測定し得る。他に、JAM2−Fcを固体支持体に結合させてから、種々
の細胞/組織由来の可溶化蛋白質を精製するカラム作製に使用することができる
。その後ペプチド配列決定によりこのリガンドを同定し得るであろう。その他の
方法としては、JAM2−Fcを細胞ライゼートに結合させ、DSSとの架橋が
実施され得よう。
【0058】 b)JAM2リガンドの同定の際、JAM2−FcはJAM2異型相互作用の
小分子阻害剤に関するスクリーンに使用し得る。
【0059】 c)異型または同型相互作用のJAM2機能を中和する道具として。JAM2
−Fcは、JAM2機能を撹乱させるために、種々の動物モデルにおいてインビ
ボで投与し得る。他にコンセプト立証研究がインビトロで実施し得る。
【0060】 JAM2が同型様式で結合することが判れば、細胞外ドメイン由来の組換え蛋
白質がこのような相互作用の分析に使用し得る。蛋白質は、Fcタグを所有しな
いであろう。同型様式の相互作用を生み出すのはどれなのかを決定するために、
単独の免疫グロブリン様ドメイン類が作製され得る。このような組換え蛋白質は
、本来の、または組換えJAM2を発現する細胞内のパラ細胞透過性を減少させ
る能力を評価するために使用し得る。別々のドメイン同士、または双方のIg様
ドメインを有する組換え体との相互作用は種々の方法で評価し得る。例としては
、DSSとの架橋、分析的超遠心分離、またはサイズ分離カラムがある。
【0061】 JAM2配列は、細胞系におけるJAM2機能阻害に関するアンチセンスオリ
ゴヌクレオチド類の同定に使用し得る。さらに縮退オリゴヌクレオチド類は、ポ
リメラーゼ連鎖反応により、このファミリーのさらなるメンバーの同定を補助す
るためにcDNAライブラリーとJAM2配列との低緊縮ハイブリダイゼーショ
ンが実施し得る。
【0062】 JAM2の細胞内ドメインは、酵母の2−ハイブリッド系において、新規な相
互作用の相手を「釣り上げる」ために使用し得る。さらに。JAM2配列は、相
同組換えにより内在性遺伝子を不活化するため、およびそれによってJAM2を
欠失した細胞、組織、動物を作り出すために使用し得る。このような細胞、組織
、動物は、その後、通常JAM2に依存する特異的インビボ過程を明らかにする
ために使用し得る。
【0063】 JAM2は多くの組織においては低レベルで発現しており、病的状態時にアッ
プレギュレートされ得る。この発現パターンは、JAM2が内皮に局在化してい
ることを示唆する。しかし、他の細胞種もまたJAM2を発現する可能性も確か
にある。JAM2が上皮細胞の密着結合に局在しているならば、それは転移時に
ある役割を演ずることが提案されている。JAM2の欠失または発現低下により
、腫瘍細胞間の接着低下させるのみならず、内皮を経て血管内へとそれらが移動
することをも促進し得る。脳内でのJAM2発現は、血液脳関門における役割を
示し得る。大動脈および心臓におけるJAM2の発現はアテローム発生および再
灌流損傷などの炎症性または透過性変化を示す状態時に、ある役割を演じ得るこ
とを示す。さらに、JAM2が単球の挿入円板に局在し、したがって、シンシチ
ウムの維持に、ある役割を演じている可能性がある。
【0064】 VI.抗体 本発明のポリペプチド類、そのフラグメントまたは前記ペプチド類を発現する
細胞は抗体を産生する免疫原として使用し得る。これらの抗体は、例えば多クロ
ーン性または単クローン性抗体であり得る。本発明は、Fabフラグメントまた
はFab発現ライブラリーの産生物と同様にキメラ抗体、単一鎖抗体およびヒト
化抗体をも含む。
【0065】 本発明のポリペプチドに対して、生成された抗体はポリペプチドを動物、好ま
しくは非ヒトに投与することにより得ることができる。本発明のポリペプチドフ
ラグメントのみをエンコードする配列でも本来の全ポリペプチドに結合する交代
を生成するために使用することができる。その後このような抗体は、そのポリペ
プチドを発現する組織からこのポリペプチドを単離するために使用し得る。
【0066】 単クローン性抗体の作製には、連続的細胞系培養により産生された抗体を提供
する任意の方法を使用し得る。例としては、ハイブリドーマ法(ここに参照して
組込まれるKohlerおよびMilstein, 1975, Nature, 256:495-497に記載)、トリ
オーマ法、ヒトB細胞ハイブリドーマ法(ここに参照して組込まれるKozborら、
1983, Immunology Today 4:72に記載)およびEBV−ハイブリドーマ法がヒト
単クローン性抗体の産生のために挙げられる(ここに参照して組込まれるColeら
、1985, in Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy, Alan R. Liss社、pp-
77-96に記載)。
【0067】 ここに参照して組込まれる米国特許第4,946,778号に記載されている
ような単一鎖抗体の産生に関する方法が、本発明の免疫原性ポリペプチドに対す
る単一鎖抗体の産生のために採用できる。
【0068】 本発明の抗体は下記の目的に使用し得る。
【0069】 a)正常および病的状態下での組織内JAM2のプローブ細胞局在部位/発現
の探査。
【0070】 b)細胞および/または発作組織からのJAM2蛋白質を免疫沈降し、それが
例えばグリコシル化、リン酸化などにより変化するかどうかを測定する。
【0071】 c)JAM2機能測定の補助のため。例えば、JAM2が炎症細胞と相互作用
するか、またはそれらのパラ細胞移動に影響を与えることが判れば、インビトロ
およびインビボ双方でこの機能を阻害するために中和抗体が開発されるであろう
【0072】 例示のために本発明の実施例を示す。
【0073】 実施例1:ヒトJAM2のクローニングおよび発現 電子工学的クローニング法と従来のクローニング法とを組合せて使用し、配列
番号1で示されるポリヌクレオチド鎖をクローン化した。使用された電子工学的
方法は、バイオテクノロジーインフォメーション国立センター(NCBI)のホ
ームページを介してwww.ncbi.nlm.nih.govでアクセスされる発現配列タグ(ES
T)データベースの利用を含んでいる。電子工学的クローニングのための鋳型と
して、ここに参照して組込まれるMartin-Padura I, Lostaglio S, Schneemann M
, Williams L, Romano M, Fruscella P, Panzeri C, Stoppacciaro A, Ruco L,
Villa A, Simmons D, Dejana E, J. Cell. Biol. (1998) 142 (1):117-27発行の
新規マウス結合接着蛋白質のcDNA配列(JAM)を使用した。マウスJAM
cDNA配列は、またGenBank(アクセス番号U89915)においても
入手し得る。Basic Local Alignment Search Tool(BLAST2.0)を、マ
ウスJAMとの相同性を示すEST類の同定に使用した。
【0074】 電子工学的クローニング 疑問の蛋白質配列を全リーディングフレームで動的に翻訳されたヌクレオチド
配列データベースと比較するtblastnプログラムを用いて、完全マウスJ
AMペプチド配列(GenBankアクセス番号U89915)をヒトEST配
列との相同性に関して探索した。完全マウスJAM蛋白質配列は300個のアミ
ノ酸長である。開始コドンは塩基対(以後、「bp」)71で始まり、停止コド
ンは971で始まる(図1Aを参照)。ESTに合うものの中から、さらなる分
析のために1つが選択された。使用した基準はマウスJAMに対する正当な相同
性と免疫グロブリン様の折りたたみに特異的なシステイン残基の保持であった。
AA406389がマウスJAMと161個のアミノ酸が重複し、アミノ酸レベ
ルで42%の同一性を示し、実際のcDNAの組立てのために選ばれた(図1A
を参照)。組立てのすべての間、翻訳を全リーディングフレームでモニターし、
実際の蛋白質の推定される開始および終結コドンを同定した。可能な場合は、配
列決定の誤りを確認するために多重複EST類の検査を実施した。AA4063
89の最終3’130bpをblastnプログラムを用いたヒトdbESTに
よりブラスト化した。AA912674は257bpに亘って重複し、99.6
%の同一性を示した(図1Bを参照)。AA406389の5’末端配列に関し
データベースをさらに探索したが、追加のEST類は見つからなかった。
【0075】 従来のクローニング このcDNAに関しさらに5’配列を得るために、RACEを実施した。主要
目的は、直線配列においてほぼマウスJAMのものと一致した推定のリボソーム
開始部位(ATG)を同定することであった。
【0076】 3種の異なるRACE反応を、ヒト胎盤mRNA(Clontech)にMarath
oncDNA増幅キット(Clontech、カリフォルニア州パルアルト)を用いて連
続的に実施した。最初に、AA406389に対するオリゴヌクレオチド、5’
−CCCCGCATCACTTCTTGTCACATTTTTGATCCGG−
3’(配列番号3)により実施した。このプライマーとマウスJAMとの整列に
より、このプライマーは翻訳開始部位の約318bp下流に位置することを示し
た。42℃にてAMV逆転写酵素(Clontech)でmRNAを逆転写した。以下の
プロトコルに従ってRACEを実行した。
【0077】
【表3】
【0078】 生成物を、大腸菌ベクターpCRII−TOPO(Invitrogen、カリフォルニ
ア州カールスバッド)および塩基配列決定のために選ばれた11種のクローン(
ABI sequencer、テキサス州セクライト)に連結した。最長クローンは、ATG
の5’に45bp伸長し、マウスJAMにほぼ整列させられた(図1Cを参照)
。しかし、この推定上の翻訳開始コドン上流の停止コドンは同定できなかった。
【0079】 停止コドンの同定を試みるために、フレーム内にておよびこのATG上流にお
いて、2つの追加RACE反応を実施した。最初にRACE反応1と同じ伸長用
プライマーを用いた。しかし、mRNAは58℃でサーモスクリプト(BRL Life
Technologies、米国ニューヨーク)により逆転写した。生成物をpCR−Bl
untII−TOPO(Invitrogen)に連結した。塩基配列決定された6種のク
ローンの中で、最長のもののみが22対の追加塩基対を所有していた(図1C)
。RACE反応3では、オリゴヌクレオチド5’−CTGCTCGAGGAGG
TCGAGGGTCCC−3’(配列番号4)をRACE反応2から得られた配
列内で設計した。mRNAを、58℃でサーモスクリプトにより転写した。3種
のクローンを塩基配列決定すると、最長のものは、RACE反応2において同定
されたものに対して167対の追加塩基対を所有していた(図1Cを参照)。
【0080】 RACE反応は、全部で推定上の翻訳開始コドンのさらに234bp5’を産
生した。停止コドンは、ATGとフレーム内にあるこの配列内には同定されなか
った。しかし、発明者らは、幾つかの理由でそれをオープンリーディングフレー
ムの真の開始であると考えている。第一に、ヒトJAM2リーディングフレーム
と公表されたマウスJAMリーディングフレーム(図3を参照)との整列は、こ
のATGがマウスJAMのものとほぼ一致することを示している。第2に、この
部位の周りのヌクレオチド(GGAAGATGG)は、−3位にAおよび+4位
にGを有し、したがって開始コンセンサス配列と一致する。第3に、JAM2の
最初の28個のアミノ酸はシグナルペプチドであると考えられる。
【0081】 完全長JAM2の構築 完全長ヒトJAM2を構築するために、2つの別個のPCR反応生成物を、内
在EcoNI制限部位を介して共に連結した。オープンリーディングフレームの
5’切片の合成のために、開始コドンを取り囲むセンスプライマー、5’−GC
CGCGGATCCAAGATGGCGAGGAGG−3’(配列番号5)およ
び細胞外ドメインの末端を狙ったアンチセンスプライマー、5’−GCTATT
ATGCCGGTACCGTTGAGATCATCTAC−3’(配列番号6)
を設計した(次の操作のためにプライマーに組入れられた制限部位に下線を引い
てある)。生成物を、以下のプログラムを用いてヒト胎盤mRNA(Clontech)
から増幅した。すなわち、95℃で2分、1サイクル;95℃で20秒、58℃
で20秒、72℃で30秒、35サイクル;72℃で3分、1サイクルである。
凡そ720bp生成物をpCRII−TOPOに連結した。
【0082】 オ−プンリーディングフレームセンスプライマーの3’切片の合成のために、
リーディングフレームの248bpに位置する5’−TAAAAATCGAGC
TGAGATGATAG−3’(配列番号7)を、停止コドン(太字)を組入れ
たアンチセンスプライマーである
【0083】
【化3】 (配列番号8)と結合した。以下のプログラムを用いて生成物をヒト胎児腎臓細
胞(HEK−293、American Type Culture Collection、ヴァージニア州マナ
サス、ATCCアクセス番号CRL−1573)から誘導したmRNAから増幅
した。すなわち、95℃で7分、1サイクル;95℃で20秒、56℃で20秒
、72℃で30秒、28サイクル;72℃で5分、1サイクルである。凡そ64
9bp生成物をpCRII−TOPOに連結した。2つの独立したPCR反応を
実施し、各々のクローンを各塩基の立証のために塩基配列決定した。
【0084】 配列の特徴 ヒトJAM2ヌクレオチドおよびアミノ酸配列を、図2および配列番号1およ
び2にそれぞれ示す。図2に示されるように、298個のアミノ酸の完全コーデ
ィング領域は、推定のシグナル配列、2種の免疫グロブリン様ドメイン、単独の
膜貫通ドメイン(下線)および短い細胞内ドメインの特徴をなす。シグナルペプ
チド、すなわちVVA−LG(1本下線)またはAYG−FS(点下線)につい
て2つの可能な開裂部位がある。指定されたATGは、Kozakコンセンサス内に
あり、ヒトJAM1のATGと整列できる事実に基づいて、真の翻訳開始シグナ
ルである。免疫グロブリン様ドメイン内にジスルフィド結合を形成すると予測さ
れた4個のシステイン残基に注目する。第1および第2のシステインは、第1の
免疫グロブリン様折りたたみ内に位置し、第3および第4のシステインは、第2
の免疫グロブリン様折りたたみ内に位置する。アミノ酸番号98、番号187、
番号236で可能なN結合グリコシル化部位(NxS/T)およびアミノ酸番号
279で可能なPKCリン酸化部位(S/TxR/K)に注目する。したがって
、JAM2機能は、PKCにより修飾されよう。さらに、JAM2(SFII)
のC最末端のアミノ酸は、PDZドメイン(Songyang Z, Fanning AS, Fu C, Xu
J, Marfatia SM, Chishti AH, Crompton A, Chan AC, Anderson, JM, Cantley,
LC (1997) Science 275:73-77)と相互作用するであろうと予測されるコンセン
サスに一致する。PDZドメインを含む蛋白質は、主として原形質膜に局在し、
細胞間接触の特定部位に補充される。ごく最近、ヒトJAM(JAM1)の細胞
内ドメインがPDZドメインを介して、密着結合同伴蛋白質ZO−1およびAF
−6に結合することが報告された(Bazzoni G, Martinez-Estrada OM, Orsenigo
F, Cordenonsi M, Citi S, Dejana E, (2000) J. Biol. Chem. 275:20520-2052
6; Ebnet K, Schulz CU, Meyer Zu, Brickwedde MK, Pendl GG, Vestweber D. (
2000) J. Biol Chem Jun 15; [刊行前に電子出版された])。したがって、JA
M2が同様に結合活性を発揮する可能性が高い。
【0085】 配列の整列 ヒト結合接着配列とマウスJAMとの整列により、アミノ酸レベルにおいて4
3%類似性および35%同一性を有することがわかる(図3を参照)。保存され
たシステインの位置が、双方の配列において注目される。
【0086】 発現パターン JAM2の組織発現を、細胞外ドメインから誘導された[α32P]dCTP
標識プローブを用いて正常化ヒト多組織ノーザンブロット(Clontech)にて検討
した。この結果は、JAM2が約4.5kbおよび1.5kbの2つの転写体と
して発現されることを示す(図4を参照)。このブロットは、高緊縮にてプロー
ブされた。したがってこれら2つの種は、選択的スプライシングによる生成物で
あろう。図4は、ヒトJAM2が心臓内に多量に発現することを示す。発現はま
た、はるかに低レベルで胎盤中に生じ、脳および骨格筋で明らかである。図4B
は,心臓におけるJAM2転写体のより詳細な検討を示す。クレアーチャンバー
特異的発現は明らかでなかった。GAPDHに関連して、胎児心臓にいくらか低
い発現がある。しかし、大動脈、心房および心室において大きな差は見られなか
った。
【0087】
【表4】
【0088】 如何なる理論にも縛られることは望まないが、JAM2とマウスJAMとの相
同性により、発明者らは、JAM2がこれら組織の内皮細胞に局在すると予測す
る。これは、ヒトの大動脈内皮細胞および心臓微小血管内皮細胞から誘導された
mRNAのPCR分析により確認される(上記表1を参照)。興味深いことに、
ヒト臍帯静脈内皮細胞(以後、「HUVEC」と言う)からの生成物が、わずか
に検出できた。したがって、JAM2発現は、ある血管床に制限されると思われ
る。マウスJAMは内皮細胞に加えて、上皮細胞にも発現する。ポリメラーゼ連
鎖反応を用いて、ヒト胎児腎臓細胞系(HEK−293)における発現は、検出
できるが、結腸上皮細胞系、CaCo2においてはごく低レベルのみである。
【0089】 ESTデータベースは、ヒトJAM2配列を部分的にエンコードする多くのE
ST類を含む。表1は、配列が誘導された組織を文書化している。それは、各組
織における発現レベルについての情報を提供しているのではない。発現パターン
は、内皮細胞および上皮細胞の双方に特異的な蛋白質であるマウスJAMと一致
している。
【0090】 実施例2:JAM2の機能特性 A.方法 1.昆虫細胞における細胞外ドメインの発現 オリゴヌクレオチドが、完全長クローンからヒトJAM2の細胞外ドメインを
増幅するために設計された。センス5’−GCCGCGGATCCAAGATG
GCGAGGAGG−3’(配列番号5)およびアンチセンス5’−GCTAT
TATGCCGGTACCGTTGAGATCATC−3’(配列番号6)オリ
ゴヌクレオチドが、生成物をマウスIgG−2aの定常領域を所有する(Cunnin
gham SA, Tran TM, Arrate MP, Brock TA, (1999) J. Biol. Chem. 274:18421-7
)pFasBac1(Life Technologies, GIBCO BRL、ニュ−ヨーク州グランド
アイランド)ベクターにサブクローニングのために、BamHIおよびKpnI
制限部位(下線)に組込まれた。このベクターは、ポリヘドリンプロモーターか
ら蛋白質発現を誘導する。組換え蛋白質は、Sf21昆虫細胞からmIgG2a
への融合として分泌される。
【0091】 2.哺乳類細胞における完全長クローンの発現 JAM2の完全長クローンが、検出目的のためにHAタグを組込むためにPC
R変異誘発によりそのC末端において修飾された。センス5’−GCCGCGG ATCC AAGATGGCGAGGAGG−3’(配列番号5)オリゴヌクレオ
チドは、次の操作のためにBamHI部位(下線)を含んだ。アンチセンス
【0092】
【化4】 (配列番号9)オリゴヌクレオチドは、停止コドン(下線)および挿入されるH
Aタグアミノ酸のYPYDVPDYA(配列番号10)に特定した配列(イタリ
ック)を組込んだ。pGEM−7(Promega、ウィスコンシン州マジソン)ベク
ター中に修飾されたJAM2−HAを、BamHIおよびXhoI(ポリリンカ
ー)で消化し、pcDNA6/V5−His(B)(Invitrogen、カリフォルニ
ア州カールスバッド)のBamHIおよびXhoI部位に連結した。このベクタ
ーは、蛋白質発現を駆動するためにCMVプロモーターを利用している。
【0093】 CHO−K1細胞は、挿入物の無いベクター10μgまたはFuGENE(商
標)6試薬(Roche Diagnostics社、インディアナ州インディアナポリス)を用
いてpcDNA6−JAM2により形質移入された。安定な細胞系、対照および
JAM2は、ブラスチシジンの5〜10μg/mlにより選ばれた。ウェスタン
ブロット分析のために、細胞をプロテアーゼ阻害剤(カクテルセットIII、Ca
lbiochem、カリフォルニア州ラジョラ)の存在下1%TX−100緩衝液中で溶
解した。約36μgの蛋白質を、10%ポリアクリルアミドゲル中電気泳動し、
免疫前または抗JAM2ポリクローナル血清の1:2000倍希釈によりプロー
ブした。特定バンドが、GAM−HRP(Fischer、ペンシルベニア州ピッツバ
ーグ)の1:30,000倍希釈による強化化学発光を用いて可視化された。
【0094】 3.染色体中の部位決定およびイントロン/エキソン ゲノム配列を特定するために、公開の非多重複データベースが、JAM2cD
NA配列を用いてBlastnプログラムを使用して探査された。この結果、幾
つかのエクソン境界の末端における単離された塩基の2重指定による小さな手動
修飾が必要となった。5’および3’スプライス部位のコンセンサス配列に基づ
いて正しい指定が行なわれた。ゲノム配列の2つ以上の寄託から同一情報を引き
出すことにより全イントロン/エキソン境界を確認することが可能であった。
【0095】 4.抗体 メスのBALB/cマウス(8週齢;Harlan、インディアナ州インディアナポ
リス)を免疫化し、次いで28日間隔で、等量のフロイントアジュバントにより
乳化した100μgの精製JAM2細胞外ドメインの腹腔内注射または皮下注射
により3回増強した。完全フロイントアジュバントが、最初の免疫化のために用
いられ、次の注射に不完全フロイントアジュバントを用いた。血清は、各増強1
0日後に採取した。
【0096】 5.免疫蛍光 ガラススライド上で集密になるまで増殖させたCHO−K1、対照またはJA
M2発現を、1%パラホルムアルデヒドで固定し、免疫前血清または抗JAM2
マウスポリクローナル血清の1:100倍希釈で染色した。1:100XのGA
M−FITCを二次染色として用いた。蛍光は、アルゴンレーザーおよび適当な
光学およびFITC検出用のフィルターモジュールで装備されたNoran TM共焦点
レーザー走査顕微鏡(Noran Instruments、ウィスコンシン州ミドルトン)を用
いて観察された。デジタル画像が、0.75N/Aニコン×20レンズを用いて
×400にて得られた。倒立顕微鏡台に取り付けたZ軸モーターを、サンプルを
通して0.4μmステップで焦点面を動かして較正した。書き換えできる光学ハ
ードディスクに保存された512×480解像度で集められた12ビットグレイ
スケール画像は、Image-1/Metamorph TM 3-Dモジュール(Universal Imaging社
、パンシルベニア州ブランディーワイン、パークウェイ)を用いて容量的に再構
築された。
【0097】 6.接着アッセイ インビトロ接着アッセイを、ここに引用として組込まれたTodderud, G., J. J
. Leukoc. Biol. 52:85 (1992) に記載されているように、本質的には96穴プ
レート中で実行された。手短に言えば、ヤギ抗マウスIgG2aの50μgをP
BS中5μg/mlで被覆し、4.8ピコモルのJAM2−FcまたはmIgG
2a(対照)を捕捉するために用いられた。種々の白血球細胞系、すなわちTリ
ンパ球、HSB、HPB−ALL;Bリンパ球、RAMOS;単球細胞、HL6
0、THP−1および赤白血病細胞K562系は、トリスバッファー生理食塩水
プラス各1mMのCaCl,MgClおよびMnClから成る結合緩衝液
中250,000個の細胞/ウエルを用いて37℃で25分間50μg/mlの
カルセイン(Molecular Probe社、オレゴン州ユージン)で標識した。ウエルを
、3回洗浄し、50mMトリス(pH7.5)、5mM EDTA、1%NP4
0で溶解し、蛍光を、485/20nmでの励起および530/25nmでの発
光でのCytofluorで読取った。特異的結合は、JAM2−Fcの蛍光マイナスm
IgG2aの蛍光として算出された。抗体阻害に関して、ウエル上で捕捉された
蛋白質またはHSB細胞を、免疫前血清(正常マウス血清)または抗JAM2マ
ウスポリクローナル血清の1:100倍希釈で結合緩衝液中室温30分間インキ
ュベートした。次いで、アッセイの継続の前に、3×洗浄によって余分の抗体を
除去した。各パラメーターに関する実験群間の総体的な差は、最初に1方向分散
解析(ANOVA)により評価し、個々の対ごとの群比較は、hoc検定後フィ
ッシャーの保護最小有意差(PLSD)により解析した。
【0098】 7.細胞表面のビオチン化 HSB細胞またはK562細胞を、製造元の取扱い説明書に従ってEZ−リン
クスルホ−NHS−ビオチン(Pierce、イリノイ州ロックフォード)を用いて表
面のビオチン化した。細胞(2.5×10/ml)を、0.5mg/mlスル
ホ−NHS−ビオチンで室温30分間培養後3回洗浄した。細胞溶解は、プロテ
アーゼ阻害剤ッカクテルセットIII(Calbiochem、カリフォルニア州ラジョラ
)を含有したトリスバッファー生理食塩水(pH7.5)、1%トリトンX−1
00、1mM MnCl、1mM MgCl、1mM CaCl中にて達
成した。JAM−Fc融合の約5μgを、約1μgの溶解液に加え、4℃でイン
キュベートした。JAMに結合した蛋白質を、プロテインAセファロース(30
μl)で沈殿させ、SDSサンプル緩衝液中10mM DTTと共に5分間沸騰
させ、9%SDSゲル上で分離した。PDVF膜に移した後、ビオチン化蛋白質
を、ストレプタビジン−HRP(1:4000)および増強化学発光(ECL)
(Amersham Pharmacia Biotech、ニュージャージー州ピスカタウェイ)を用いて
検出した。
【0099】 B.結果 JAM2を、公表データベースを用いてq21.2位の染色体21に位置付け
した。配列は、各100,000bp(アクセス番号AP000087.1およ
びAP000086.1)の2種の隣接した非重なり配列から100%同一性で
検索された。897bpを構成するJAM2のコーディング領域は、下記の表2
に示されるように10種のエキソンに亘り分布している。
【0100】
【表5】
【0101】 図2に示されているJAM2cDNA配列の範囲は、ゲノムDNAの約74,
853bpに及ぶ。種々のエキソンがAP000223(コーディングエキソン
1)、AP000225(コーディングエキソン2、3、4、5、6)およびA
P000226(コーディングエキソン6、7、8、9、10)において見出さ
れた。完全JAM2転写物は897bpより相当大きいため(図4)、上流およ
び/または下流でもさらに未翻訳領域のエキソンがまだ同定されていない。全て
のイントロン/エキソン境界はCT/AG則に一致している(Breathnach, Rら
、Annu. Rev. Biochem., 50:359 (1981)を参照)。
【0102】 蛋白質発現と局在部位を調べるために、JAM2の外表ドメインに対するマウ
スポリクローナル血清を作成した。天然組織内のJAM2内在レベルを調べるの
に、抗体は有用ではなかった。さらなる洞察を得るために、JAM2を過剰発現
する安定したCHO細胞系を生成させた。これらの細胞を用いるとJAM2蛋白
質の検出はウェスタンブロット分析により可能であった。図5によりJAM2の
分子質量は48kDAと推定される。これはペプチド鎖から予測されるサイズよ
り約14kDa大きい。この減少は、3箇所のN系グリコシル化一致部位のうち
少なくとも1箇所でのJAM2のグリコシル化と解釈できる。
【0103】 CHOの安定細胞系はまた、集密単層における細胞局在部位の測定にも使用し
た。図6は、JAM2が細胞間接触に加えて双方の表面膜に分割していることを
示している。染色の境界パターンは、CHO細胞において発現したマウスJAM
(JAM1)およびHUVEC中内在ヒトJAM(JAM1)によって示される
パターン(Martin-Padura, I.ら、J. Cell Biol. 142:117 (1998)を参照)と同
一である。
【0104】 次に静的条件下で行われる、以前に確立されたインビトロ結合アッセイに従っ
て、種々の白血球細胞に対して接着するJAM2細胞外ドメインの能力を調べた
(Todderud, G., J. Leukoc. Biol. 52:85 (1992)を参照)。TBSに加えて1
mMカルシウム、マグネシウム、マンガンを含む結合緩衝液(以後、「BB」)
中、カルセイン負荷細胞を96穴プレートに捕捉したJAM2−Fcと反応させ
た。捕捉されたmIgG2aへの細胞の非特異的結合を同時に測定し、差し引い
た。図7は、JAM2−Fcは、Bリンパ球(RAMOS)および単球HL60
、THP−1との相互作用と比較して、Tリンパ球系のHSBとHPB−ALL
を非常に効率よく捕捉できることを示している。赤血球病K562細胞系との結
合は存在しなかった。
【0105】 この接着をさらに特性化するために、カチオン独立性を調べた。結合がカチオ
ンの存在下で、またはカルシウム、マグネシウムまたはマンガンのみで行われる
ように緩衝液を変化させた(図8を参照)。接着性には2つの要素がある。第1
に、EDTAは、3種のカチオン全ての存在下で得られた結合以下に結合を阻害
することはないということから、カチオン独立性の相互作用が示される。第2に
、TBSまたはTBS+EDTA中で得られた結合以上にマンガンの特異的結合
増大があることから、カチオン依存性の相互作用が示される。後者は、インテグ
リンの関与を示唆している。図7で行われたスクリーンは、カチオン独立性の結
合に好ましい条件下で実施されたことから、TBSプラスマンガン中の全ての細
胞の相互作用を再分析した。他の細胞種では、マンガンの結合増大は明らかでは
なかった。
【0106】 カルシウムとマグネシウムの存在下では(例えば、結合緩衝液中では)JAM
2/HSBのマンガン刺激結合の要素は実質的に廃棄される。マンガンの結合増
大性を阻害するのは、これらカチオンの1種だけかそれとも双方かを確認するた
めに、種々のカチオンの組合せを用いてアッセイを実施した(図9を参照)。そ
のデータにより、マンガンのみの緩衝液中にカルシウムを入れると相互作用がか
なり減少したことが示される(p<0.001)。マグネシウムの効果は、統計
的に有意ではなかった。
【0107】 マウスJAM(JAM1)は、同型的相互作用をする能力がある。したがって
、JAM2外表ドメインがこの機構を介してHSB細胞と結合したかどうかを調
べた。図4によると、ヒトJAM(JAM1)とは異なり、JAM2は末梢血白
血球において発現を示さない。それにもかかわらず、HSB細胞における発現欠
如を確立するために、マウスポリクローナル血清を用いて、ウェスタンブロット
によりJAM2蛋白質の発現を探索した。蛋白質は検出されなかった(図5)。
さらなる立証のため、以下のより高感度の試験を用いて表面JAM2発現レベル
を比較した。CHO細胞を発現するHSB、対照、およびJAM2にカルセイン
を負荷し、NMSまたは抗JAM2血清の何れかと共にインキュベートした。ヤ
ギ抗マウス二次抗体を塗布した96穴プレートで捕捉した細胞により、細胞表面
に結合したJAM2抗体を検出した。表3により、抗JAM2血清がJAM2蛋
白質を発現するCHO細胞を非常に効率的に捕捉するのに対し、HSB細胞の結
合は明らかに存在しないことが示されている。
【0108】
【表6】
【0109】 これらの研究を拡張するために、組換えJAM2へのHSB結合を中和するマ
ウス抗JAM2血清の能力を試験した。抗体は、96穴プレート上で捕捉した組
換えJAM2上のエピトームを遮断するのに用いられた。表4は、免疫前血清は
無効であるが、抗JAM2血清はHSB結合を首尾よく妨げることを示す。JA
M2の比較的高レベルが、これらのウエル上で被覆されことから、低レベルがH
SB細胞に発現されたならば、抗体は、HSB細胞と直接インキュベートされれ
ば、阻害を生じることができるはずであると我々は確信している。この実験設定
下で予測されるように、抗JAM2抗体は、組換えJAM2とのHSB相互作用
を阻害することはできない。
【0110】
【表7】
【0111】 Igスーパーファミリーに属する多くの接着蛋白質は、接着を成就するために
N−最末端Igドメインを利用する。JAM2の第1のIgドメイン結合能を評
価するために、それは、昆虫細胞における分泌蛋白質として合成され、結合を完
全細胞外ドメインと比較した。図10は、JAM2のこのN末端Igの折りたた
みが、実際HSB細胞に接着できることを示す。さらに、マンガン存在下での結
合増進も維持されている。
【0112】 発明者らは、HSB細胞がJAM2に係るカウンター受容体(counter-recept
or)を発現することを仮定する。この仮説を強固にし、蛋白質の予備的特性研究
のために、発明者らは、JAM2−Fcを用いて沈殿実験を実行した。HSB細
胞を表面ビオチン化し、洗浄し、溶解して、結合緩衝液中JAM2−Fcとイン
キュベートした。結合蛋白質は、プロテインAを用いて沈殿させ、アビジン−H
RPとのウェスタンブロットで観察した。図11は、実際JAM2が、凡そ43
kDaのHSB細胞からの表面蛋白質を特異的に捕捉できることを明らかにして
いる。上記の細胞接着研究と一致して、このバンドは、表面ビオチン化K562
細胞において明らかではない。さらに、カルセイン負荷HSB細胞に結合できな
いヒトJAM1−Fcは、この蛋白質を沈殿しない。発明者らは、この蛋白質が
JAM2のHSB細胞へのカチオン−独立結合に応答できることと予測する。
【0113】 本発明は、前記説明および実施例により例証される。その観点から多くの変化
が当業者にとって明らかになることから、前記説明は、非限定の例証として意図
される。添付の特許請求の範囲および精神の中でこのような全変化は、それによ
り包含されることが意図されている。
【0114】 以下の請求の範囲に定義されるように、本発明の概念および範囲から逸脱する
ことなくここに記載された本発明の方法の組成物、操作および方法のアレンジメ
ントに対して変化を与えることができる。
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 Aは、マウスJAMとESTの整列を示す。 Bは、停止コドンを含むヒトJAM2の3’末端をエンコードする重複EST
の整列を示す。 Cは、ヒトJAM2の完全オープンリーディングフレームを得るのに使用され
る要約である。各反応から同定された最長クローンをマウスJAMと整列する。
【図2】 ヒトJAM2のオープンリーディングフレームの完全cDNAとアミノ酸配列
を示す。
【図3】 ヒトJAM2(上段)およびマウスJAM(下段)のオープンリーディングフ
レームの整列を示す。
【図4A】 アクチン[α32P]dCTP標識プローブを用いた、高緊縮下で探索された正
常化多組織ノーザンブロットにおけるヒトJAM2転写体の同定を示す。
【図4B】 GAPDH[α32P]dCTP標識プローブを用いた、高緊縮下で探索された
正常化多組織ノーザンブロットにおけるヒトJAM2転写体の同定を示す。
【図5】 JAM2のウェスタンブロット分析を示す。
【図6】 チャイニーズハムスターの卵巣細胞に発現されたJAM2の免疫蛍光による局
在部位決定を示す。Aは完全長JAM2発現細胞について、Bは対照細胞につい
て、示す。
【図7】 種々の白血球細胞系におけるJAM2カウンター受容体についてのスクリーニ
ングを示す。
【図8】 JAM2接着のカチオン依存性を示す。
【図9】 マンガン刺激JAM2接着におけるカチオンの効果を示す。
【図10】 HSB細胞へのJAM2Igドメインの接着を示す。
【図11】 HSB細胞からの表面ビオチン化蛋白質の沈殿を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 1/19 C12N 1/21 1/21 15/00 ZNAA 5/10 5/00 B C (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4B024 AA01 AA11 BA61 BA80 CA04 DA01 DA02 DA05 DA06 EA04 FA02 FA15 GA03 GA05 GA11 4B065 AA26X AA90Y AA91X AA94X AB01 AB05 BA02 BA08 BA25 CA23 CA24 CA44 4H045 AA10 AA11 AA30 CA40 DA50 DA75 EA20 EA28 EA54

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒトJAM2ポリペプチドまたはそのフラグメントをエンコ
    ードする単離精製されたヒトJAM2ポリヌクレオチド。
  2. 【請求項2】 配列番号1のヌクレオチド配列を含んで成る単離精製された
    ポリヌクレオチド。
  3. 【請求項3】 単離精製されたヒトJAM2ポリペプチドまたはそのフラグ
    メント。
  4. 【請求項4】 配列番号2のアミノ酸配列を含んでなる単離精製されたポリ
    ペプチド。
  5. 【請求項5】 ヒトのJAM2ポリヌクレオチドまたはそのフラグメントを
    含み、前記ポリヌクレオチドが前記ポリヌクレオチド配列の発現を制御するプロ
    モーターおよび終結セグメントに作動可能に連結されている組換えベクター。
  6. 【請求項6】 プロモーターが、LTR、SV40、大腸菌、lac、tr
    p、またはラムダファージPプロモーターである請求項5に記載のベクター。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の組換えベクターを含んで成る宿主細胞。
  8. 【請求項8】 宿主細胞が、細菌細胞、動物細胞または植物細胞である請求
    項7に記載の宿主細胞。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載の組換えベクターを含んで成る形質転換哺乳
    類。
  10. 【請求項10】 請求項3または4に記載のポリペプチドに結合する抗体。
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