JP2003508764A - 非理想的な信号源からの出力ステップを処理する分光計における分解能を改善する方法及びその装置 - Google Patents

非理想的な信号源からの出力ステップを処理する分光計における分解能を改善する方法及びその装置

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JP2003508764A
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ウィリアム ケイ ウォーバートン
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ウィリアム ケイ ウォーバートン
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    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R29/00Arrangements for measuring or indicating electric quantities not covered by groups G01R19/00 - G01R27/00
    • G01R29/02Measuring characteristics of individual pulses, e.g. deviation from pulse flatness, rise time or duration

Abstract

(57)【要約】 可能な時間変化、有限期間のパルス状入力信号に応じる非理想的、名目上単一極(「N−1P」)装置により発生したステップ状出力信号を処理するための方法及び装置であって、その目的は入力信号の集積領域を回復することである。特定の適用は吸収された放射物又は粒子、より詳細には、大容量のゲルマニウム検出器に接続された抵抗性フィードバック前置増幅器を有する分光計に応じて検出器システムにより発生したステップ状信号を処理することを含んでいる。超伝導ボロメータは同様に処理可能である。その方法は、1セット以上のフィルター(107,117,115)を装置の(例えば、前置増幅器の)出力に取り付け、検出された事象に応じてフィルターセットからの相関した複数の出力サンプルを収集し、サンプル値の加重合計を形成し、検出事象の全体領域(例えば、電荷)を正確に回復する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 この出願は、1999年8月27日に出願された仮出願60/151,020に基づく優先権を
主張し、その明細はすべての目的のためその全体にインコーポレイテッドバイリ
ファレンスされている。
【0002】 米国政府はエネルギー省により認められた契約 No.DE-FG03-97ER82510により
この発明の権利を有する。
【0003】 (本発明の背景) 本発明は、一般に、信号処理システムに関し、より詳細には、時間での変動に
応答するかもしれない非理想的な名目上単一極(「N−1P」)の装置により発
生するステップ状の出力信号の処理に関し、その目的は入力信号の集積領域を回
復することである。
【0004】 説明される特定の実施例は、吸収された放射物又は粒子に応じて検出システム
により生じたステップ状の信号の処理、より詳細には、高分解能のステップ状の
信号、大容量のゲルマニウム検出器に接続された抵抗性フィードバック前置増幅
器を有する高割合のガンマ線(γ線)の分光器をデジタルで処理することに関す
る。γ線のエネルギを測定するためγ線の検出器の前置増幅器からのステップ状
の出力信号を測定する適用は、丁度特定の例であり、これは方法が最初に開発さ
れた領域であったので説明されている。
【0005】 我々が開発した技術は、通常、この問題を解決し、そのため、この特定の適用
に限定されるものと解釈されるべきではない。例えば、電荷に敏感な前置増幅器
により集積された出力電流信号を作る検出システムは、検出量が光パルス、x線
、核粒子、化学反応、又はその他であろうとなかろうと、これらの技術により処
理されることができる。実際に、その技術は「検出システム」それ自体に限定さ
れるものではないが、実際に、一度理解されると、広く適用される通常の目的の
信号処理技術である。例えば、超伝導ボロメーターからの出力は、本発明により
容易に処理されるステップ状の信号を作る。しかし、ガンマ分光学の分野では、
0.1%又はそれ以下が悪い検出器と良い検出器との差であるが、特に、我々の
技術の厳重な試験を提供する。
【0006】 「ステップ状の信号」という用語もまた幾らか論議を要する。理想的な衝撃(
デルタ)関数の入力に対する理想的な単一極(「IP」)の装置の出力は時定数
τdが極の特性である指数関数的な崩壊が続く非常に速い立上り時間である。τd に比較して時間スケールを短くして見ると、この出力はきれいなステップのよう
に見えるが、τdに比較して時間スケールを長くして見ると、それはパルスのよ
うに見える。しかし、真の1P装置の出力は有限の立上り時間τrを有し、その
期間は装置の性質、特に、その真の入力信号の期間の両方により決定される。τ r がτdより非常に短いとすれば、真の1P装置の出力信号は、τdに比較可能な
時間スケールで見ると、その後、立上り時間の領域を示し、その形状は数学的に
説明するのが困難であり、τdに比較可能な期間の後、時定数τdで指数関数的な
崩壊が続く。N−1P装置の出力は類似し、さらなる歪みを有している。この時
間スケールで見て、「ステップ状」のような信号に言及するだろう。
【0007】ガンマ線(γ線)検出の要求 γ線のエネルギーの検出及び測定は良く確立された原理であり、その主な目的
は幾つかのターゲット源から放射されたγ線の数とエネルギの両方を正確に決定
することである。しかし、計数率は検出器の容量を増加することにより高められ
、出力信号の歪みを増加し、エネルギー分解能を低下させるので、良好なエネル
ギー分解能及び高い計数率性能は、通常、矛盾する。高い計数率はまた前置増幅
器設計での実際的な問題により直接、エネルギー分解能を低下させる。
【0008】問題の説明 γ線検出器の分野は大いに開発されている。最新技術に対するかなりわかりや
すい導入は、Glenn F.Knoll[KNOLL-1989]による書物「放射線の検出及び測定、
第2版」に見つけることができる。以下には本発明に関連する論点のみ示す。第
1節では、どのように極/ゼロ解除のエラーが第2極を導入し、前置増幅器の単
一極の応答を損なうかを論ずる。第2節では、電荷の捕獲によるこの場合に、有
限の入力信号の期間がどのように前置増幅器の出力を理想から歪めるかを調べる
【0009】極/ゼロ解除のエラー 図1Aは、電源8によりバイアスされると共にフィードバックコンデンサーC
15及び抵抗器R17を有する増幅器13を備えた前置増幅器10に接続された
半導体検出器ダイオード7を備えた典型的な固体のγ線分光計を示している。示
されているように、前置増幅器10は衝撃(デルタ関数)の入力への応答がAex
p(-t/τ2)の単一極回路であり、τ2=RCで、Aは衝撃下の領域である。τ2
、通常、1msのオーダーであり、次の回路には長過ぎ、極/ゼロ(P/Z)ネ
ットワーク20は1/τ2で極を相殺し、それを1/τ1の極を交換し、τ1は通
常、50μsである。その後、利得段階22は前置増幅器の出力信号を増幅する
と共に緩和し、波高分析器(MCA)24を供給する増幅器23を形成する。
【0010】 γ線の吸収により検出器7に堆積された電荷から発生する電流パルスの期間が
τ1と比較して非常に短い場合、段階22の出力は指数関数的な崩壊段階となり
、その振幅はパルス積分であり、堆積された電荷に比例する。そのため、γ線分
光計はこれらの段階の振幅を測定するように設計され、吸収されたγ線により堆
積された電荷を測定する。中性子と、アルファ及びベータ粒子と、x線とを含み
、放射線の他の形式は同様に振る舞い、それらのエネルギーは同一の方法で測定
される。
【0011】 しかし、通常、入力の有限持続期間及びポールゼロ回路の欠陥の両方は前置増
幅器の応答を歪め、出力段階の振幅と堆積した電荷間の均衡を壊し、システムの
エネルギーの分解能を悪化させる。P/Zネットワーク20の欠陥はτ2成分を
正確に取り消すのを困難にさせ、出力信号にオーダー1〜2%の僅かな残留部分
を残す。図1Bは見やすくするため5%の残留τ2成分、残留τ2項が正又は負か
どうかにより、P/Zネットワーク20に入力された、時定数τ2の指数関数的
な崩壊信号25が出力信号27又は29のいずれかを作る。
【0012】 これらのτ2の残留部は高い計数率で特に面倒であり、各信号段階はすべての
以前の段階からのτ2のバックグラウンドに乗る。これらは成り行きで到着する
ので、結果として生じる基準線のバイアスはまた遅れずに成り行きに変動し、運
後期の増幅器の基準線の回復回路はうまくたどることができない。これらの項は
、1%の数十分の一のみであってもよいが、1MeVで分解能が非常に低下する
ようになるが、0.05%のエネルギー分解能が望ましい。
【0013】信号の立上り時間の変動及び突然の衝撃による欠損 図2は、通常の同軸結合構造のため、図1の検出器7の断面図を有する前置増
幅器10のフロントエンドを示している。点線は検出器本体30内の電界線を示
し、局所の結合構造でかなり変化する。2つの要素は検出器内の電荷捕獲時間の
変化、したがって、前置増幅器10の信号出力の立上り時間の変化、すなわち、
1)搬送波速度の差、及び、2)検出器内の異なるパス長の存在を引き起こす。
RAUDORPH−1982はこれらの論点を説明している。これらの立上り時間の
変化は、直接のもの、間接のものの2個のパスにより突然の衝撃による欠損を作
り出す。直接の効果は、GOULDING−1988により、良く理解され、出力フ
ィルターの応答は電荷の到着の時間に依存する形状により変化し、2つのたたみ
こみがある。台形のフィルターは、指数関数的な崩壊がなければこの効果を非常
に減少させる。
【0014】 突然の衝撃による欠陥の間接的な効果の源は、フィードバック抵抗器による電
荷ロスの変動によるものであり、図3Aに見られるように、立上り時間が異なり
、2つの立上り時間40及び42を有し、図3Bはそれらのピーク領域を拡大さ
せる。より遅い立上り時間の信号は電荷の損失を減少させ、したがって、一度電
荷捕獲が完了すると、大きくなる。電荷捕獲領域を無視するフィルターでさえ依
然としてこの損失した電荷効果に敏感であり、このサイズの比較的小さいエラー
は実質的に分解能を低下可能である。台形のフィルターのため、図3Bに示され
た捕獲時間の差は0.2%の振幅差(1MeVで2000eV)を作り出し、理想的
な1.7eVの分解能を2.6keVに低下させる。そのため、突然の衝撃によ
る欠損のエラーは0.05%以下に減少させなければならず、1MeVで理想的
な分光器の分解能を得る。
【0015】電荷のトラッピングロス 電荷のトラッピングはまた、トラップされた電荷が測定で失われるので、γ線
エネルギーの測定にエラーを作り出す。本発明はこの問題に取り組むものではな
い。
【0016】概括 上述したポロゼロの取消しのエラーはγ線分光器の前置増幅器の使用から生じ
ないが、低ノイズの一般的な問題で、電荷に敏感な前置増幅器であることに注目
することは重要である。同様に、上述した立上り時間の変動は結合構造及び大容
量のゲルマニウム検出器に帰するものであるが、そのような問題は基本的に有限
の電荷捕獲時間と前置増幅器の電気特性間の相互作用から生じ、捕獲プロセスの
物理的現象から生じないことは明らかである。物質を吸収する光子の幾何学的な
熱流の変化は前述した超伝導ボロメーターに同様の効果を作る。そのため、立上
り時間の問題も潜在的な一般的な問題であり、最高の測定精度が要求される時は
いつでも、γ線でない他の検出器で修正されることが必要となる。我々が説明す
る方法はまさしくその可能性を提供する。さらに、「単一極」又は「複数極」と
いう専門用語は時間で変動する現象を説明する微分方程式のラプラス変換処理か
ら生じる。「単一極」を示す装置は、例えば、インパルス入力に応じて指数関数
的な時間崩壊を表示し、そのため、例えば、ここに表わした電子的な場合に加え
て、機械的、熱的、化学的、又は事実上磁気的であってもよい。我々の方法はこ
こでの教示から明らかであるのと同様にこれらの装置に直接、適用可能である。
【0017】現存する修正計画 従来技術は、第1に、できるだけ正確にτ2を取り消すこと、第2に、できる
だけ厳密に増幅器の「信号なし」の出力をたどろうとする基準線の回復計画、率
が高くなると低下するアプローチという、2つの方法で、極/ゼロのエラーを処
理する。我々は効果を直接に測定及び又は修正するアプローチを見出せない。
【0018】 何年にも渡り、各種帰納的計画が開発され、突然の衝撃による欠損を補償しよ
うとしている。RADEKA−1982は、台形のフィルタリングを導入し、時間で
変動する手段を開発し、セミガウスシェーパーに従うゲートフィルターを使用し
、分解能を著しく改善させる。WHITE−1988は直列スイッチを使用して異な
るゲート集積アプローチを提案し、前置増幅器の信号から電荷捕獲領域を完全に
削る。最終回路は複雑で、長い待ち時間の問題があった。GOULDING−19
88、RAUDORF−1982、及びSIMPSON−1990は、信号の立上り時間t r を直接測定すると共にtr nのような項によりエネルギーフィルター出力を修正
することによる計画を開示する。これらのアプローチは実行するには複雑で、作
動させるために正確で専門的な調整を要する。根元的な仮定は特別に有効ではな
く、エネルギー分解能の改善は実際には大きくない。
【0019】 HINSHAW−1991及びKUMAZAWA−1988は、エネルギー測定フィル
ターと微分(又は二極式形状)フィルターの、突然の衝撃による欠損に応答する
2つのフィルターから異なってピークの振幅を得ることにより、突然の衝撃によ
る欠損を修正するように試みる。通常、ピークの高さのそれらの差の重要な部分
はエネルギーフィルターのピークに付加され、それを修正する。
【0020】関連技術 前置増幅器の出力信号の形状の詳細はデジタル方式のサンプリングされ、検出
器に吸収された異なるタイプの粒子を見分けたり(例えば、MILLER-1994)、或い
は大ゲルマニウム検出器の単一と複数の相互作用事象を見分けたりするために使
用される関連技術が幾つかある。例えば、TAKAHASHI-1994及びAALSETH-1998を参
照しなさい。
【0021】 WARBURTON-1997,WARBURTON-1998及びWARBURTON-1999は、デジタルフィルタリ
ング及びX線分光器の使用を行うための方法を説明している。それらは考慮中の
問題を扱うものではないが、それらのフィルタリング技術の幾つかは本発明で用
いられるであろうし、明細書中で言及される。
【0022】 (本発明の概要) 本発明は、前記入力信号の集積領域を決定するパルス状の入力信号に応じて盲
目の単一極(N−1P)装置からのステップ状の出力信号を測定するための技術
を供給する。本発明は、装置が追加の極、ゼロ及び又はDCオフセットの存在の
ため理想から外れ、入力パルスが有限期間及び各種振幅を有する可能性を扱う。
特定の例では、測定は立上り時間の変動及び不正確な極/ゼロの取消しの両方の
面前でステップ状の前置増幅器の出力信号から捕獲した検出器の電荷を決定する
【0023】 簡単に言うと、本発明は、1以上の形状フィルターの1セットを使用して、N
−1P装置の(例えば、前置増幅器の)出力信号を処理することを考えている。
複数のフィルターが使用され、それらは通常、異なる時間定数を有している。こ
のフィルターセットの出力の1セットのサンプルは複数のサンプル値がお互いに
関係する所定時間持ちこたえるように得られる。相関した複数の出力サンプル(
又は略して「cMOS」)としてこのサンプル値のセットに言及する。個々のサ
ンプル値間の関係は、信号路に挿入された遅延要素、又は2つの組合せにより、
それらの捕獲の時間により決定されてもよい。さらに、異なる個々のサンプル値
は関連の異なるフィルターから得ることができ、又は複数のサンプル値は同一の
フィルターから得ることができるが、異なる回数で又は異なる遅れで捕獲される
ことができる。cMOSという用語はこれらの複数の可能性を包含することを意
図し、以下の5.1の項でさらに説明される。
【0024】 (事象と呼ばれることのある)入力パルスの集積領域はステップ状の信号の検
出に応じてcMOSを捕獲することにより決定される。(cMOS値と呼ばれる
ことのある)sMOSの個々のサンプル値の加重合計は、その後、一定の入力パ
ルスの集積領域(例えば、全体の電荷)として形成される。重み付け要因は、N
−1P装置の遅延定数についての情報、フィルターセット、及びcMOSの規定
時間から直接、計算可能である。
【0025】 本発明の実施例は三角形及び台形のフィルターを使用しているが、本発明は特
定のフィルター形状を要するものではない。さらに、本発明はフィルターの捕獲
回数がステップ状の信号のリーディングエッジに対して正確に配置されることを
必要としない。むしろ、その方法はcMOSのサンプル値の間の1セットの規定
時間の関係を繰返し再生することからその精度を得る。そのため、基礎をなす捕
獲方法はシンプルベースよりむしろ時間ベースであり、それらの最大振幅に基づ
いてフィルターのサンプルを捕獲する従来技術の方法と本発明を区別する。
【0026】 好適な手段はデジタル信号処理を使用するが、アナログ処理だけを使用する手
段、又は混合のアプローチを使用する手段も可能である。本発明の実施例は、ス
テップ状の信号の立上り時間の測定と、通常入手可能な商業的な形状増幅器のパ
イルアップ検査回路により見出されたその到着時間についての正確な情報のどち
らも必要としない。
【0027】 しかし、1つのcMOSを使用する時、測定のノイズはN−1P装置の非理想
項を補償するために要求される追加のフィルターサンプルの数Nにより増加され
る。この増加したノイズが重要となるこれらの場合にとって、非理想項のパラメ
ータ表示したモデルを作り、パラメータを決定する基準線測定値を作り、その後
、ノイズの小さいより簡単なセットのフィルターを使用して作られた領域(例え
ば、電荷)の測定値を修正するためにそれらを使用することによりどのようにN
が減少されるかをも示している。幾つかの手段では、これらの基準線の測定値は
、フィルターがステップ状の信号を処理していない時に収集されたcMOS値で
ある。詳述された検出器の前置増幅器の場合には、結果として生じた手段は、衝
撃の欠損と高いカウント率の両方により分解能損失を排除しながら、伝統的な台
形フィルターの低い電子ノイズレベルを成し遂げる。
【0028】 本発明の性質及び利点のさらなる理解は明細書及び図面の残りの部分に参照す
ることにより十分理解される。
【0029】 (好適な実施例の説明)1.序文 本発明は、1セットのフィルターを前置増幅器の出力に適用するステップと、
検出事象に応じてフィルターセットから相関した複数の出力サンプル(「cMO
S」)を収集するステップと、検出事象のエネルギを正確に回復するためにこれ
らのサンプル値の加重合計を形成するステップの3つの基本的なステップを有し
ている。cMOSはお互いの間の規定のセットの時間の関係を運ぶ1セットのサ
ンプルである。適当な時間の関係は収集の時間を設定し、遅延を信号路又はその
組合わせに挿入することにより達成され、特定の事象の特定の立上り時間の形状
とは無関係である。そのため、我々の全体の目的は適切なセットのフィルターを
選択する方法を説明し、cMOSを収集するためにそれが意味すること、及びそ
れを達成する方法を説明し、重み付け関数を計算する方法を示すことである。
【0030】 本発明の基礎を成す理論は、同一数の振幅により表わされる少数の分析的関数
の合計として事象により生成された入力電荷(又は衝撃:「入力」)に対する前
置増幅器の(又はN−1P装置の)ステップ状の出力応答(「出力」)のモデル
化に基づいている。特定の実施例では、5つの振幅は、ステップ状の信号の前の
τ1及びτ2指数成分、ステップそれ自体の理想的な振幅、衝撃の欠損によるエラ
ーの項、及びDCレベルを説明するために使用される。最初、DCレベルの異な
るフィルター測定値を鈍感にすることにより振幅数を4つに減少させる。これら
の4つの振幅を見出すため、ステップの近くで(3つのフィルターから)4つの
独立した測定を行い、4つの振幅の一次組合せとしてそれぞれの測定を説明し、
結果として生じた4つの一次式を解き、理想的なステップ振幅を回復させ、それ
は入力電荷(又は衝撃領域)に比例する。良い状態で前置増幅器のノイズ、衝撃
の欠損、及びτ2振幅に鈍感な一組の式を得ることは、その後、主に、フィルタ
ー及び時間相関の収集点の適切なセットを選択する問題であり、その後、cMO
Sを定義する。
【0031】 4つのフィルターの測定方法を使用して得られるステップ振幅は、ほとんど、
簡単な台形フィルターより高い電子ノイズの3のファクターを有している。これ
が重要である場合には、これらの項のパラメータ化されたモデルを開発し、1以
上の基準線の測定を行い、それらの値を決定することにより、τ2及びDC成分
をどのように簡単なフィルターが修正可能かを示している。複数の測定がなされ
ると、パラメータは丁度それらの展開を補償しなければならず、時間補償モデル
を作り出す。
【0032】 2章で後述されているように、静的な収集したステップ状の信号を使用して、
その先端部の近くに幾つかのフィルターを配置し、基本の振幅によりそれらの出
力を数学的に説明する。3章では、これらの結果を使用し、設定し、一次式を解
き、入力電荷を得る。この解法は重み付け係数の発生を示しながら、フィルター
の値の加重合計の形を有している。4章では、不正確な極/ゼロの取消し及び衝
撃の欠損を同時に補償する2つのフィルターセットのための方法を評価する。5
章では、cMOSの概念を紹介し、実時間の処理状態で発明を実施する方法を示
している。6章では、純粋なデジタル対、純粋なアナログ回路及びアナログとデ
ジタルの混合回路のこの方法を実施するいろいろな回路を説明する。7章では、
我々の方法の電子ノイズを分析する。最後に、8章では、時間記録の基準線の測
定がなされ、τ2及びDCの前置増幅器成分を修正する条件で、低ノイズで同様
の精度を達成するためどのように簡単な3つのフィルターの測定値が使用される
かを示している。
【0033】2.発生したフィルター出力の数学的説明 2.1.ステップ状の信号の遅延成分 図4は、アナログデジタル変換器(ADC)によりデジタル化され、コンピュ
ータメモリに記憶された場合、それが見る典型的な前置増幅器のステップ状の出
力信号を示している。示された時間の尺度は任意であり、都合のため電荷収集の
開始の少し前にゼロに設定される。画像を簡略化するため、別々の値のセットの
少しだけが明確さを確認し、増幅器13によりフィードバックコンデンサー15
に集積された電荷を信号が本当に表わしているので、下付きの大文字Qは特定の
瞬間に値を表示する。τ1成分は、ステップ前の指数遅延領域50(すなわち、
0より少ない回数)、電荷収集領域52、及びステップに続く指数遅延領域53
(1より多い回数)の3つの領域を有している。曲線55は、曲線50がどのよ
うに遅延し続けるかを示し、到着しないステップを有し、すべての前のステップ
の継続した時間の遅延、すなわち、それらの前のステップに対する前置増幅器の
最初の極の残留応答を表わす。信号のτ2成分は等価な4つの領域57,58,
60及び62を有している。最後に、前置増幅器のDCオフセット値B065が
あり、それは一定である。前置増幅器は線形装置であるので、ガンマ線パルスに
より注入されたτ1及びτ2電荷は独立して減衰する。したがって、この事象を発
生する全体の収集電荷QgTはτ1のためのQ1gT=(1−β)QgTと、τ2のため
のQ2gTは=βQgTとに分割され、βは分割率である。
【0034】 以下において、信号の数学的形式であってそれらの物理源をあてにしない信号
処理技術を説明することに注目するのが重要である。γ線検出器の前置増幅器か
らの前置増幅器信号に関連してその方法を開発したが、その方法自体は通常、適
切な形式を有する信号に適用可能である。同様の出力は、通常、延長期間及び可
変振幅の衝撃入力に応じて名目上の信号極装置(N−1P装置)から得られるだ
ろう。現在の場合には、これらの信号は検出器からの入力パルスに応じて極の電
子回路から発生し、他の場合には、検出器自体は適当な形式の信号を生成しても
よい。例えば、超伝導ボロメーターの温度応答はこの行為[STAHLE-1999]
を示し、その方法により処理可能であろう。
【0035】 2.2.連続の合計フィルター出力 r値が時定数τjの指数崩壊から一定の間隔Δtでサンプリングされた場合、
その後、i番目の値Qj,iは、(0 i r−1)のために で与えられ、bj=exp(−Δt/τj)はΔt当りの崩壊である。そのため、
k番目のデジタルフィルターは重み付け定数{wi,k,1ir−1}により定義さ
れ、式1の値で作動し、 を与え、*はこれを通常のフィルター結果として記録する。これはフィルター出
力が振幅Qj,0でにAj,k,r *を掛けた一次式であり、特定のフィルター及び崩壊
定数τ1)のための定数であることを示している。単純な連続の合計フィルター
にとって(WARBURTON-1999参照)、均一に等しく、 式3はまた分割ファクターrjを定義し、それは合計を無限大に等しくする。
【0036】 2.3.そのギャップの立上り時間の通常の台形フィルターの出力 次に、図4の信号上の時間1で開始するmサンプルの連続の合計σΣ+を考え
る。振幅{Qg13,Q13,Qg23,Q23及びB0}の5成分に信号を分解すると、式
2及び3は、 で与えられ、Aj,mの添え字jはτ1及びτ2のため1又は2に等しい。時間−4
で開始する等価合計σΣーは、振幅{Q13,Q23及びB0}を参照するだけで、その
後、 となる。差(σΣ+−σΣー)は立上り時間m及びギャップgの台形フィルターσ Σ である。Q10=b2 ーm-g13及びQ20=b2 ーm-g23であるから、 となり、α(j,r,s)=Aj,r(1−bj S)であり、DC成分は取り消され
る。式6では、Q13及びQ23が現在の事象に対するそれらの振幅応答であり、Q 13 はすべての先行するステップ状の信号事象に対する前置増幅器の優勢極(τ1
)を時間3で表わし、Q23は第2極(τ2)を表わしていることを強調する。式
6は、信号の立上りがフィルターのギャップ領域内で完全に起きるので、その簡
単な形を取り、崩壊する指数項だけが外側で測定される。したがって、その重み
定数はそこでは無視できる(実際はゼロ)であるので、σΣはギャップ領域内の
ステップの正確な位置に比較的鈍感である。
【0037】 2.4.電荷収集領域上の三角形フィルター ステップの立上り時間の領域を明確に探るため、立上り時間gの三角形フィル
ター(ギャップ=0)σg=(σg+−σgー)を使用し、その負の脚σgーはσgのギ
ャップ内に正確に置かれている(この関係はまたデジタルの実時間システムを実
施する時に容易に達成されるだろう)。ギャップ内のステップの正確な位置は重
要でないことを示すだろう。その後、上記のように、 jg,iは減じられた連続の合計領域の各間隔でのサンプリングされた電荷の値で
あり、それぞれは、その間隔で収集された新しい電荷の増分と、前の間隔で収集
された電荷の指数崩壊の残りを含んでいる。
【0038】 それぞれの電荷の増分は別個にゼロまで崩壊し、それらの合計は全体の収集し
た電荷に等しいので、 と書ける。しかし、無限の合計の分割はまた、 を与え、 となるようになっている。式10で定義された修正電荷Qcは、全体のτ1収集電
荷とギャップgの端部に残っている量との差である。Qcは、通常、QgTのオー
ダ2%であろう。小さい修正項として、Qcは比較的Qg13に対して修正されてお
らず、Qg13及びQcのために解く一次式のセットは反転のもとに良好な条件とな
るだろう。
【0039】 同様に、τ2成分のため となり、Qc2は、ほぼτ1/τ2の割合で、Qcより小さくなるだろう。式10及
び11はQgT、全体の電荷、電荷収集領域の外側からの値により完全にσgを説
明させ、信号は崩壊する指数として厳しく振る舞う。等価な積分表現は、同様に
連続する信号の場合に又は他の重み付け定数のフィルターのため導かれてもよい
【0040】 2.5.Qc2の削除 ギャップ領域がτ1とτ2の両方より非常に小さい時、Qc2は高精度にQcと比
例するようになる。これは収集領域の間隔で収集された全体のγ線の電荷として
giを定義することにより見られてもよい。それぞれのQgiは別個に崩壊するの
で、2つの成分のため、 と書ける。定義により、 である。したがって、Qcのため (1−(g−i)Δt/τ1)として良好な精度までb1 g-1を拡張することは(
g−i)Δt/τ1に等しい(1−b1 g-1)を与え、 となる。同様に、 であり、ρ2はΔt/τ2に等しい。式15と16とを比べると、 そのため、Qc2はかなり小さく、Qcの約0.1%又はQgTの約0.002%で
ある。そのため、 を使用して、4つの量QgT,Qc,Qg13及びQg23によりフィルターのどれかを
表わすことができる。
【0041】3.収集した波形から収集した電荷QgTのための解 3.1.基本振幅によるフィルター表現 2.5章は、ステップの先端部の近くのすべての異なるフィルターが4つの振
幅QgT,Qc,Qg13及びQg23の一次式としてどのように表現できるかを示して
いる(差のないフィルターもまたB0を要求するだろう)。そのため、QgTを解
くため4つ(又は5つ)の独立したフィルターを測定しなければならない。各種
のフィルターが使用されるが、一定のセットは他のものよりよい状態となってお
り、また、ステップの立上り時間を収容するには低い精度でも構わない。調査と
実験はよく機能する以下のセット、1)式6からの立上り時間mの台形の「エネ
ルギー」フィルター、2)式7の三角形の「立上り時間プローブ」フィルター、
3)それぞれ、図4の時間−4及び+1に位置する立上り時間m/2の一対の三
角形の「τ1及びτ2のバックグラウンド」フィルターを示している。この選択に
おいて、立上り時間プローブフィルターだけがステップの立上り時間を処理し、
それはエネルギフィルターのギャップにあり、完全に2つの他の三角形フィルタ
ーの範囲外にある。この配置は、立上り時間のプローブフィルターだけが立上が
り領域で無視できない重み付け定数を有しており、それらの出力、すなわち、Q gT の評価はギャップ内の信号のステップの正確な位置に鈍感であり、実時間の実
施では、タイミングの精度を高める必要性を排除するだろう。フィルターが幾つ
かの共通の開始及び停止点を共有することは、主に、数学的及び実施の都合の問
題であるが、技術に根本的なものではない。
【0042】 式7を介して式18を式14に代入すると、QgT,Qc,Q13及びQ23により
σΣ+,σΣー,σΣ及びσgのための4つの一次式を与え、 σgをr1で割り、Qcの係数は反転の安定性のためほぼ均一に等しくなるだろう
【0043】 長さm/2の3つのフィルター(連続の合計の第一点が、σ43=[時間+3:
時間+1]で、σ21=[時間−2:時間−4]の2つの三角形フィルターσ43
びσ21と、σ32=[時間+2:時間−2]の1つの台形フィルター)の出力のた
めの同一の方法を使用すると、 が与えられる。
【0044】 これらのフィルターはまた位置に鈍感なステップの立上り端部を除外している
。これは本発明の要求ではないが、係数の偏差とトリガーシステムのタイミング
の要求の両方を著しく簡略化する。
【0045】 3.2.QgTのための4つのフィルター 3.1章の始めに列挙された4つのフィルターの結果を収集すると、 4つの未知数の一次式として与えられる。未知数のパラメータは、1)(P1
未知数の電荷QgT(通常の場合に入力衝撃の領域)、2)(P2)ステップの有
限到達時間(Qg)を説明する電荷及び前の事象からのτ1及びτ2の崩壊モード
の残留電荷、3)(P3)前置増幅器の(又はN−1P装置の)伝達関数及び適
用フィルターを説明する1セットの固定のパラメータ{τ1,τ2,β,m及びg
}の3つのタイプがある。[]の係数はP3パラメータだけの関数であるから、そ
れらは所定の前置増幅器及びフィルターセットのため一度だけ計算される必要が
ある定数である。
【0046】 式21は、それらを行列式にした後、係数行列を反転することを含む幾つかの
方法により解くことができる。したがって、 となり、 σ=J・Q (23a) で、 Q=J-1・σ (23b) となる。
【0047】 QgTのための解法として、式23cは公表した形の、4つのフィルター出力の
加重合計を有している。重み付け係数Jij -1は特定のセットのフィルター及びP 3 パラメータ{τ1,τ2,β,m及びg}のために一度だけ計算され、その後、
4つのフィルターσΣ,σg/r1,σ43及びσ21,を乗じ、それぞれの収集事象
のため全体のパルス電荷QgT(及び吸収されたガンマ線のエネルギ)を得る。パ
ラメータQがあるより多くのフィルターが測定された場合、行列は式23bを得
るため最小自乗法を使用して反転可能であることに注目している。
【0048】4.2つのフィルターセットの評価 4.1.通常のパラメータを有する4つのフィルターセット 式22及び23に導くフィルターセットの通常の場合を評価すると、mを4μ
sに等しく設定し、gを1μsに設定し、分割率β=0.04でτ1=50μs
及びτ2=1msの通常の値と仮定する。この場合には、40MHzのサンプリ
ングのため、m=160、g=40で、 を計算可能であり、 QgT=6.309486E−3σΣ−4.811789E−4σg−1.593
231E−2σ43−1.549595E−2σ21 (24c) σgは通常、オーダ0.25σΣであり、σg項は通常、QgTの2%より小さい。
しかし、その小さいサイズにもかかわらず、σgはステップの立上り時間を直接
調べる唯一のフィルターであるので、衝撃の欠損を修正する負担がある。
【0049】 式24の係数はまた値βに依存する。極−ゼロが好ましく平衡している時、(
β=0)式24cは、 QgT=6.309486E−3σΣ−4.811789E−4σg−1.593
231E−2σ43−1.549595E−2σ21 (25) となる。σgの係数は4%変更され、σΣは0.04%、そして、σ43及びσ21
は約0.008%変更される。そのため、βの精度の必要性は、立上り時間の変
動及び極−ゼロの不正確さを修正するためにどのように正確であるかの関数であ
る。J-1の重み付け係数はβと線形に変化すると認められ、正確に知られない場
合には、βを経験的に決定させる。これを行うため、最初にその予想値を一括す
る1セットのβ値を選択し、式24を計算し、それぞれのβ値のため1セットの
重み{J1n -1(β)}(式24cの係数)を作り出す。次に、それぞれの重みセット
{J1n -1(β)}のためデータを収集し、得られるQgTの標準偏差σQgT(β)を測
定する(すなわち、エネルギ分解能)。その後、βに対してσQgT(β)の結果
をプロット又は挿入することにより、σQgT(β)を最小にするβ値を選択する
。前置増幅器が安定である場合、βは一度決定される必要だけがある。
【0050】 スプレッドシートを使用して、立上り時間の変化と(τ1のステップの振幅に
等しい)かなり大きいτ2の崩壊項の両方の面前で式24cの精度を試験し、モ
デル化された波形のためのフィルターの応答を計算した。表1はこれらの結果を
表わしている。見られるように、式24cは数ppmレベルで立上がり時間の変
動及びτ2成分に鈍感であり、単純な台形フィルターよりよい大きさの3つのオ
ーダである。
【0051】 表1:0.02に等しいβの場合のため立上がり時間及びτ2の振幅を変化させ
、5つのフィルターのためにモデル化された電荷QgT
【0052】 4.2依然として良好な性能を有する3つのフィルターの単純化 式24cの精度を要求せずに、小さいτ2成分を有する場合には、依然として
良好な性能を有する簡単な3つのフィルターセットを示している。τ2成分の「D
C状」の遅い変化に対する鈍感さのため、台形/三角形のフィルター、すなわち
、4.1章にあるような同一の「エネルギ」及び「立上り時間のプローブ」フィ
ルター及び第2の台形フィルターσ32を使用しており、立上り時間領域を除くよ
うに整列され、Q13を予想する。したがって、 となる。式26では、ステップの立上り端部の両側で異なるフィルターを作り出
すためにσΣのサインを反対にし、Wによりσ32を重み付けし、最良の結果を与
える値を決定する。最低のノイズはW=0のためであることを我々は見出し、式
24a及び24bを繰返すことができ、 QgT=9.338925E−3σΣ−5.000000E−4σg+3.106
015E−2σ32 (27) を得る。
【0053】 表1は、この結果が数ppmレベルでτ2成分に敏感で、100ppmレベル
で立上がり変化に敏感であることを示している。多くの実際の場合には、これは
十分に正確である。例えば、立上り時間の適当な配分を仮定すると、これは1M
eVでのエネルギ分解能に対して直角位相で100eV以下を加え、ほとんど認
知されないだろう。
【0054】5.実時間実施で相関の複数の出力サンプリング 5.1.「相関の複数の出力サンプリング」の定義 式25及び27を重み付けするフィルターの偏差は信号がメモリに収集される
かのように展開され、連続の合計は所望のサンプル値を単に引き継ぐことができ
る。この手段は低いデータ率で可能であるが、WARBURTON-1997により教示される
好適な実施例では、ゲートアレイは連続の合計のフィルターの差を実現するため
に使用され、実時間では、新しいADCサンプルが供給された後にそれぞれが時
計サイクルのそれ自体の定数、新しい値を出力する。その後、アプリオリでは、
1セットのフィルター値が収集された瞬間には信号がなく、式25及び27によ
り要求される内部フィルターの時間の関係を再生するだろう。代わりに、一般に
、異なるフィルターの出力は異なる回数で収集されなければならず、これらの回
数は敷き25及び27がQgTの正確な値を作り出した場合に注意深く相関されな
ければならない。複数のフィルター値が収集されなければならないので、収集さ
れた値の結果として生じるセットを「相関の複数の出力サンプル」又は「cMO
S」と呼び、これらの値は「cMOS値」又は「cMOSの個々のサンプル値」
と呼ばれる。
【0055】 式25及び27により要求されるcMOS値の数及びそれらを作るために必要
とされる実現されるフィルターの数は同じである必要はないことも我々は気付い
ている。例えば、式25では、σ21及びσ43のフィルター値は両方、長さm/2
の三角形のフィルターから来て、それらの開始点は間隔m+gにより分割される
。したがって、同じ実現されたフィルターからの2つの出力は2つの要求値を供
給するために収集されることができる。
【0056】 我々はフィルターの範囲はステップの立ち上がり端部に対して正確に配置され
なくてもよいことに注目しているが、cMOSのお互いに対するそれらの位置の
精度はその方法が達成可能な精度を決定する。これは、開始位置の間のフィルタ
ーの長さ及び時間間隔に直接変える連続の合計範囲はα(j,r,s)=Aj、r
(1−bj s)のような項を介してJ-1重み付け係数に符号化され(例えば、式6
を参照)、rはフィルターの長さでsは合計の開始点の間の間隔である。簡略化
のため、我々は各種フィルターを配列し、それらの開始点を同一にしたが、他の
場合はbj sのような項により式4〜7をスケーリングすることにより平凡に処理
され、tは開始位置間のオフセットである。そのため、重み付け係数とフィルタ
ー範囲の間には密接な関係があり、それを破った場合には、不正確となるだろう
。J-1はフィルターの合計範囲の特定のセットのために計算される。別のセット
の範囲が収集されると、その後、フィルターの項間の予想された取消しが正確に
起こらず、差は検出された電荷のエラーとして現われるだろう。デジタル手段で
は、信号サンプルが分離し、数えて作るという事実は、デジタル時計の「目盛り
」の時間を測定し、その後、要求された時間間隔を簡単に数えることにより時間
の関係を正確に測定するのは比較的容易である。
【0057】 cMOS値の間の適当な時間の相関の要求は、現在の方法を、HINSHAW-1991及
びKUMAZAWA-1988のアプローチにより表わされるような従来技術と区別する。2
つの御フィルター出力がそれらの方法で収集されると共に重み付けされている間
、収集するステップはピークを検出する手段を使用した。そのため、その方法は
現在の方法のように時間ベースよりむしろ振幅ベースであり、収集した値はステ
ップの形状について異なる情報を運ぶ。さらに、ピークの検出に基づく収集方法
は、最大振幅の2つのフィルターの回数はステップ形状に別々に依存し、ステッ
プ毎に変えるので、収集されたサンプル間に一定の時間の関係がないことを保証
する。
【0058】 上記から、規定時間の関係により収集するフィルターのcMOS値への可能な
アプローチ広範にいろいろあることが明らかである。一つのフィルターの出力は
複数回数収集可能である。フィルターの出力はそれらがゲートアレイから現れ又
は都合のため遅延可能である時に収集可能である。我々は、6章で幾つかの例を
示すだろう。どの方法が最良かは手段の詳細に依存し、ケース毎に変わるだろう
。そのため、我々は(「相関した複数の出力サンプル」としての)用語「cMO
S」を意図しており、実時間の手段では、収集のための多数の可能性を包含し、
時間が関係するフィルター値は、検出事象からの入力電荷を回復するためそれら
に適用されるJ-1の重み付け係数のセットにとって正しい。検出器に堆積された
電荷を決定するためにそれを使用する意図(通常の場合は衝撃領域)、すなわち
、ガンマ線エネルギで、cMOSの収集が前置増幅器の出力信号のステップの検
出に応じてなされる時、我々はしばしばそれを「エネルギcMOS収集」(又は
適切なように「電荷sMOS収集」又は「領域cMOS収集」)を呼ぶであろう
【0059】 5.2.タイミングの考慮 実時間の手段では、フィルターは計算する有言回数を必要とする。例えば、長
さ(立ち上がり時間)mの台形フィルター及び1セットの値{qi}に及ぶギャッ
プgを考慮する。ここで、フィルターに入る最後のサンプル値(「エンドサンプ
ル」)である。 WARBURTON-1997の方法によりゲートアレイで実施された場合、出力σΣ(n)は
サンプルqnが現れた後、3つのフィルター時計サイクルを現わすだろう。4μ
sのピーク時間にとって(フィルター時計は200nsに等しい)、伝達の遅れ
は600nsである。これらの遅れは設計に含まれなければならず、cMOS収
集の制約が満足されることを保証する。
【0060】 図5A及び5Bは式24cのフィルターセットのためのサンプリング時間を計
算する方法を示している。計算は、異なるフィルターのそれらのエンドサンプル
間の時間の遅延を見つけるステップと、その後にそれらの異なる伝達の遅れを修
正するステップの2つのステップを有している。我々が使用する最初のステップ
では、前置増幅器の出力ステップ72に対するフィルター領域を示している。σ Σ 74,σ4376,σ2177及びσg79はすべて前述されている。σt81は、
WARBURTON-1997により説明されているように、速いチャネルタイミングのフィル
ターであり、前置増幅器の出力でステップ状の信号を検出するために使用される
。信号ステップ72の先端部に関して示されているようにほぼそれが配置されて
いる時、タイミングフィルターの出力はデジタル弁別器を誘発する。今、我々は
、示されているようにσt81に対するエンドサンプルの遅れを測定することが
でき、フィルターσΣ74,σ4376及びσg79はσt81及びσ2177がΔt 21 を早く現わした後に時間ΔtΣ,Δt43及びΔtΣを現わす。図5Aより、σ t がTのピーク時間を有している場合、その後、ΔtΣは(m+g−2T)に等
しくなる。
【0061】 σtの点火がステップの立上り時間の形状によりいくらか振動している間、こ
れはギャップg内にステップ位置を振動させるだけである。σt、すなわちお互
いに対するすべてのフィルターの相対的なタイミングは構造により固定される。
したがって、σgが道理にかなった弁別器の誘発のためステップを捕まえるのに
十分広いという条件で、フィルターは設計のように働くだろう。ステップ状の信
号が検出されるタイミングの精度に対するこの相対的な鈍感さは本発明の重要な
利点である。
【0062】 図5Bは、伝達の遅れを修正するための第2ステップを示している。我々はこ
れらの遅れが長い時定数のフィルターでマイクロ秒を超え、通常、フィルターの
長さにより増加することを注目している。図5Bは、g=1μs、m=4μsで
、δtt=75ns、δtg=δt21=δt43=300nsで、δtΣ=1200
nsでの40MHzのためのADCサンプル時間ts83に関しての伝達の遅れ
を示している。図5Aと5Bを組合せて、与えられたフィルターσxの出力をサ
ンプリングすべきであり、 tx=Δtx+δtx−δtt (29) で、σtの出力での弁別器の点火が続き、QgTを引き出すために要求されるcM
OSの時間の関係を保証する。txが正の場合、その後、カウンタはtxを測定す
ると共にフィルターバルブを収集するために使用可能である。しかし、txが負
の場合、その後、その伝達の遅れδtxは因果律の要求を満たすため少なくとも
|tx|により増加されなければならない(収集は丁度ステップ検出に続かなけ
ればならない)。デジタル手段では、これはFIFOメモリを使用する簡単な動
作である。我々の現在の例では、通常のタイミングのフィルターのピーク時間は
100nsであるから、さらなる遅れは必要とされず、Δt21=−200で、 t21=Δt21+δt21+δtt=−200+300−75=25ns(30) で、それは正である。
【0063】6.cMOS方法を実施する回路 6.1.完全なデジタルフィルターの手段 1)5.2章の説明により、それらがサブフィルターから現れる時の非同期式
収集、及び2)それらが同期して収集可能なようにフィルターの伝達遅れを延長
するという2つの一般的なアプローチが可能である。後者の場合には、すべての
パイルアップ検査は収集信号が与えられる前に行われ、前者の場合には、値はそ
れらが現れた時に収集され、パイルアップ検査は後にそれらをなにがなされるべ
きかを決定するために使用される。我々はその原理を示すためそのうちの一手段
について明らかにする。
【0064】 6.1.1.非同期式収集の手段 図6Aは式24cの好適な手段を示している。デジタルプロセッサ90は、A
DC92、実時間デジタル処理装置(RT−DPU)93、及びデジタル信号プ
ロセッサ(DSP)95を備えている。WARBURTON-1997により教示された方法に
従って、RT−DPUはADC出力率でデータを処理し、DSPは事象率(衝撃
信号率)でデータを処理する。RT−DPUは値σΣ,σ43,σ21及びσgを作
り、DSPはそれらを係数J-1に乗じ、QgTを得る。
【0065】 RT−DPU93はまた、早いチャネル97と複数の遅いチャネル98の2つ
の部品を有している。早いチャネルは、早いタイミングフィルターσt100、
デジタル分別器102、幾つかのパイルアップ試験及びタイマー論理103、時
計104、及び出力レジスタ105を含んでいる。それぞれの遅いチャネルは三
角形又は台形のデジタルフィルター及び(式29が負の場合の)デジタル遅延遅
延又は(式29が正の場合の)タイマーのいずれかを有する出力レジスタを備え
ている。σ43及びσ21は両方とも長さがm/2であり、一つの三角形フィルター
σ4321107を使用して実施されることに注目しなさい。
【0066】 作用では、σtはADC92のデータを処理し、ステップ状の信号が到着する
ようになる。弁別器102はこのステップを検出し、パイルアップインスぺクタ
103に信号を送り、トリガーライン106をストローブし、パイルアップイン
スぺクションを開始する。ステップの到着時間が重要な場合、時計104の出力
は同じストローブ信号106により出力レジスタ105に収集されることができ
る。フィルターσ4321107の出力は、式29の因果律により要求された場合、
21遅延108を使用してt21により遅延され、このトリガーストローブにより
21トリガー109で直ぐに収集され、時間t43、tΣ及びtgに43タイマー
110、Σタイマー111、及びgタイマーを始動させる。tgは最も短いので
、gタイマー112は最初に遅れ、gレジスター116でフィルターσg115
の出力σ43を収集する。同様に、43タイマー110及びΣタイマー11はt43 及びtΣで遅れ、43レジスタ118及びΣレジスター119でフィルターσ43 21 107及びσΣ117の出力を収集する。このステップがパイルアップされな
い場合、その後、すべての4つのフィルター値はデータバス121を介してDS
P95に読み込まれるように用意される。パイルアップインスペクタはσΣフィ
ルターの長さに対してWARBURTON-1999により教示されたように実施可能であり、
さらには説明しない。
【0067】 5.1章でのcMOSの説明により、本発明の法法はフィルターの数は収集さ
れるフィルター値の数に等しいことをが特に要求される。ここで我々はσ4321
2度収集した。
【0068】 6.1.2.同期式収集の手段 図6Bは、最も遅い(σΣ)フィルターから値が出てくる時に3つのフィルタ
ー値が収集される式27の実施を示している。この実施の間の主な物理的な差及
び図6Aのそれはタイマー108,109及び110が排除され、第2の遅延(
g遅延125)が付加され、式29からtΣとtgとt32の間の差を補償した。
残りのすべての部分は同じで、図6Aと同じ参照番号を運ぶ。トリガーライン1
06は今、以前の様にタイマーを介してよりむしろ出力レジスタに直接接続され
ることに注目しなさい。このトポロジーのため、パイルアップ試験及びタイマー
#1103の機能の動作は、本質的にWARBURTON-1999により現わされたものと同
じである。
【0069】 図6Aと比べて、この回路の欠点は比較的長い遅延が要求され、過度のゲート
アレイの源を消費することである。しかし、最近のプログラム可能なゲートは専
用メモリのブロックで現れ、この制限は重要でなくなってきている。この設計の
1つの重要な利点は、同期式収集のため、パイルアップインスぺクション論理設
計が非常に簡単なことである。
【0070】 6.2.完全なアナログ手段 好適な手段は完全なデジタルであるが、その方法は本質的にデジタルそれ自体
ではない。ある場合には、特に、非常に早いステップの立上り時間と非常に遅い
フィルターの時定数のため、又は高度な集積を可能にするため、アナログ手段を
使用するのが好適となることもある。図7は図6Aのアナログ版を示している。
トポロジーはサンプル及び保持回路がデジタルレジスタを置換し、フィルター値
を収集する点まで同じであり、この点までの回路の動作はここに示された教示を
与えられて当業者であれば明らかである。勿論、J行列の導出は使用されるアナ
ログフィルターのために適当な重み付け関数を使用して進められなければならな
いだろう。その後、アナログ乗算器(160等)及びアナログ加算器185が使
用され、式24cのJ-1係数及び追加を実施する。固定フィルターでの適用のた
め、乗算及び加算機能はその合計ノードへの適当なレジスタ入力を有するop−
アンプ回路である。パイルアップテスター143が値を良いとみなした場合、ゲ
ート及び形状回路145は多重チャネル分析に適切な形で加算器185の出力を
出て行く。
【0071】 6.3.混成手段 デジタルでの実施が困難な形状フィルターの特性はデジタル処理の他の利点が
依然として望まれる幾つかの状況で要求される。これらの状態では、混成手段が
考慮されてもよい。図8は1つのそのような手段190を示している。トポロジ
ーは図6Aのそれとほぼ同一である。主な相違は、1)(図6Aのデジタル回路
は容易に使用されることをできるけれども)早いチャネル191が図7のそれと
同一のアナログ回路で実施されること、2)遅いチャネルセクション192では
、デジタルフィルターσ4321107,σΣ117及びσg115はADC196
,197及び198が続くアナログフィルターσ4321193,σΣ194及びσ g 115により置換されることである。この回路の時間のふるまいは図6Aの非
同期式デジタル回路と同じである。
【0072】7.ノイズの考慮 式24c及び27のフィルターは、単一より大きい値のデータ点のサンプルセ
ットを重み付けするので、簡単な台形フィルターより高いノイズを有している。
例えば、(この主張のためギャップgを無視して)式27の2m+gのフィルタ
ー領域を長さm/2の4つの主な小領域に分け、σ4を介するこれらの領域σ1
連続の合計を呼び出すことにより、式27を と作り直すことができる。サンプルによるノイズの標準偏差がσである場合、そ
の後、全体のノイズsig(QgT)は、 となり、同じ長さの台形のフィルター と比較することができる。したがって、式27のフィルターは単純な台形のフィ
ルターのほぼ2,7倍の大きさの電子ノイズを有している。式24cのフィルタ
ーのための結果は同様である。4μsのフィルターのため、その電子ノイズは1
50eVと同じ低さとすることができ、この効果は100keV(ファノノイズ
415eV)のようなエネルギでは顕著だが、1MeV(ファノノイズ1300
eV)ではそうではない。ピークの回数は高い計数率を得るために短縮され、問
題は高いエネルギで悪化するだろう。そのため、我々は追加のノイズフィルター
の価格を支払うことなく衝撃の欠損及び極−ゼロのエラーの両方を修正する利点
を得る方法を考える。
【0073】8.基準線の測定で非理想項を処理する 我々のアプローチはWARBURTON-1997の基準線の平均化コンセプトを拡張するも
のであり、時間による変化項をも取扱う。手近の特定の場合には、指数的崩壊を
示すと共に事象が起きる毎に増加するという事実にも拘らず基準線の測定を使用
してQ23を測定する方法を好む。
【0074】 8.1.サンプルフィルターの導出 我々は、長さm、g及びmの3つの連続平均から成る簡単なcMOSフィルタ
ーを開発することで始め、基礎的な理由ではなく、数学を簡単にし、無駄な時間
を最小にする実際的な理由のため、接触させる。前の章では、長さmのフィルタ
ーは主としてQgTを決定するために役立っていたが、長さgのフィルターは信号
ステップの立上り時間の領域を調べることにより衝撃の欠損の影響を除去するた
めに使用される。式19A,19B及び19Dで始めると、これらのフィルター
は、 であり、 式34では、4クラスのパラメータを有している。クラス1及び2(P1,P2 )は前のようにQgT,Qc及びQ13を含み、クラス3(P3),Q23及びB0は前
置増幅器の「非理想的」ふるまいを説明し、Q23は前のステップに対するその第
2の極応答の振幅であり、B0はDCオフセットであり、クラス4(P4)は、フ
ィルター及び前置増幅器の伝達関数を説明する残りのすべての固定パラメータ(
例えば、τ1,τ2,β,m,g)である。我々は特定のcMOSフィルター測定
から回復される未知数としてのQgT,Qc及びQ13を取扱い、基準線の測定から
23及びB0を別個に決定するつもりである。式34は未知数の直接の除去によ
り解くには十分簡単であり、 を得、 定数K,L及びMはクラス4のパラメータにだけ依存し、特定の検出器−前置増
幅器対及びセットのフィルター長のために依存する時間になるように仮定されて
いる。そのため、式35AはのcMOSフィルター値σΣ+,σΣ-及びσgと所
望の検出器電荷QgTの間の伝達関数(最初の括弧の項)であり、エラー項 を引き、それは非理想的(NI)前置増幅器項Q23及びB0に対する変換応答で
ある。したがって、式35aを使用することは、cMOS収集に適切に相関する
時間に決定されると共にQgTの正確な値を作るためにエラーの項に代入されるQ 23 及びB0を必要とする。cMOS収集それ自体は上述したアプローチのいずれ
かを使用して物理的に実施可能である。cMOS値の括弧した加重合計の下付き
文字qはこれが堆積した電荷を決定するための領域フィルターセットの「領域」
cMOS収集であったことを示している。
【0075】 8.2単一の測定エラーの項の修正 最低のノイズではないが、エラー項を予測する簡単な方法は、極めて近い時間
だがフィルターにステップ状の信号を存在させることなく、同一の式34のcM
OSフィルターの収集をさせることによりそれぞれのcMOSエネルギの収集の
ためそれを局所的に測定し、QgTがゼロになるようにすることである。その後、
式35aから、QgTはゼロに等しく、 下付き文字bは「基準線」のためであり、示されているように、この「基準線」
のcMOSフィルターの収集が前置増幅器の非理想的項に対する変換の基準線応
答を作るのでそのように呼ばれている。我々はまた、QgTがゼロと時に作られる
から、そのような測定値を「無効電荷」又は「無効エネルギ」(通常の場合の「
無効領域」)収集と呼んでもよい。式34cを式33Aに代入すると、 下付き文字qは修正されるcMOS電荷測定値を示している。
【0076】 この修正は適度の簡単であり、幾つかの場合には許容可能に作動することが分
かっている。しかし、高出力のステップ率で真であるように、Q23が大きい場合
、その後、[LQ23+MB0]bの時間遅延効果は依然として重要である。これは、
エネルギと基準線収集の間の(時計の目盛りΔtでの)時間間隔δ=te−tb
測定すると共に遅延項b2 δtにより修正することによりほぼ修正されることがで
き、 この方法では、B0が正確に一定で、エネルギと基準線収集の間の時間の間隔δ
tが一定である場合、その後、エラー項MB02 δtもまた一定で、スペクトル
でオフセットを作るだけである。
【0077】 式38は、1)測定値それ自体と同じ大きさで、sqrt(2)により分解能を悪
化させる、単一の基準線の測定値のノイズによるノイズの増加、及び2)2つの
測定値が独立しており、少なくとも遅れずに2m+gにより分割された場合に、
2つのうちの少なくとも1つのファクターにより無駄な時間が増加するという、
2つの重要な問題を有している。そのため、それらの変動を減少させるため、Q 23 及びB0の複数の独立した測定を可能にするのに有用である。以下にそうする
ための方法を示す。
【0078】 8.3.時間補償した基準線モデル この作用を通してフィルターを誘導させることで、我々はその幾つかの遅延定
数及びDCオフセットにより正確な前置増幅器モデルを有している。そのため、
我々は論理ステップを取り、正確に同一モデルを使用し、異なる時間でなされた
測定と相関させ、それらは平均化される。したがって、一度にQ13,Q23又はB 0 を測定した場合、その後、ステップが間隔Δt内に到着しない場合、それらの
値デルタtの時計サイクルは後にそれぞれ、b1 Δt13,b2 Δt23及びB0
より与えられるだろう。その場合、ステップの到着時間の終わりに(例えば、図
4の時間1)、それらの指数崩壊が前のように連続した後、Q13を(1−β)Q gT ,Q23をβQgT及びB0をゼロ増加させる。基準線の平均化の目的のため、そ
の後、Q13,Q23又はB0は「時間補償」モデル(又は「TC−モデル」)パラ
メータとなり、その平均値はそれぞれ<Q13>,<Q23>又は<B0>となる。
【0079】 時々、B0及びQ23の測定をした場合、WARBURTON-1997の方法又は幾つかの他
の平均計画を使用することにより、B0の予想を更新することができる。Q23
ため、TC−モデルは今、 <Q23i-1はQ23(i−1)の「平均」予測を表わし、最後に時間ti-1で測定
された場合、Warburton及びHubardの式7の以下の拡張により、時間tiでQ23
i)の新しい基準線の測定を使用して、<Q23iを更新する。 同様に、 を使用して、時間tiでの電荷QgT(i)の衝撃信号の到着のため<Q23>を更
新する。要求された場合、Q13は式39でb2をbiで置換することにより測定の
最後の時間から同様に拡張可能である。
【0080】 <Q23>及び<B0>は電荷cMOS収集で使用され、以下のように式35a
を使用してQgTを決定する。最初に、<B0>は単純に式でB0を置換する。しか
し、<Q23>は、TC−モデルにより、式39を使用して最後の更新時間ti-1
から現在の収集時間tiに拡張されなければならず、Δti=ti−ti-1で、 <Q23>及び<B0>は多くの基準線測定値を平均化することにより決定される
ことができるので、式42の修正項のノイズの寄与は8.2章の単一の基準線の
修正手順より非常に小さくすることができる。σg-の重み付け関数は単一に比べ
て小さいので、式42の測定ノイズは主としてσΣ+及びσΣ-により決定され、
同じピーク時間の台形フィルターのため、そして式38を使用することによる良
いsqrt(2)のファクターについてとほぼ同じになるだろう。その上さらに、基
準線のcMOSフィルターの収集はいかなる時間にも行うことができるので、連
続ステップ間の間隔は各電荷cMOSフィルターの収集と関連して要求されるも
のよりむしろ十分長くなり、方法の無駄な時間はcMOSフィルターの収集のそ
れの半分に削減される。
【0081】 8.4.非理想項のQ23及びB0を測定する 時間tiのQ23を測定する有効な方法は式36により基準線のcMOS収集を
することであり、もはや時間tiは電荷cMOS収集と相関する必要がない差を
有している。B0の平均値<B0>を使用し、L及びMの計算値を加え、Q23のた
めの[LQ23+MB0]bを解くことができる。 それを使用し、式40を使用し<Q23iを更新する。
【0082】 通常、我々はB0が安定で、名目上は独立していると予測し、<B0>は検出器
への入力のカウントをすることなく、その後、Q23を得るために使用される。し
かし、B0の変化に関連する温度及び又は率を補償するため、時々B0を測定し、
<B0>の予想を更新するのには慎重である。1つのアプローチは、Δtにより
遅れずに分割された基準線の測定対を使用することであり、エラー項Eを として示した場合、式39から、Δt=ti−ti-1により分割されEi及びEi-1 を測定する。 0,i測定値は、上記したように、<B0>を得るため、式35aの使用のためB 0 の低い予測値を平均化可能である。式45から、分子と分母の両方が大きい数
の小さい差であるから、時間間隔Δtが長くなる程、B0の測定がより正確にな
ることが明らかである。いずれかの場合、十分な値B0,iが平均化され、<B0
のエラーがQgTのエラーに実質的に寄与しないようになっている。
【0083】 8.5.モデルパラメータのドリフトを処理 この補償計画を良く作用させるため、P4パラメータβは正確に知られ、時間
に亘り安定していることが必要である。代わりに、Q13の外挿とQ23の増加の両
方が系統的なエラーを組込み、QgTの計算に伝搬するだろう。提案されたQ23
基準線の測定はβを監視する方法を提供し、その値を正確にするかそれに遅れず
についていく。
【0084】 式40において、測定値Q23(i)、時間tiで平均値<Q23i=b2 Δt<Q 23i-1を更新する。しかし、これらの2つの値の間の差を記録し、時間のそれ
らの平均<ΔQ23>を計算することもできる。<ΔQ23>がゼロでない場合、系
統的エラーが存在し、 δβ=<ΔQ23>/Sβ (46) を使用してβを調整することができ、スロープSβ=d<ΔQ23>/dβは、以
前に、システムの設定時間でなされる較正作業から得られ、βは系統的に調整さ
れ、結果として生じる<ΔQ23>値が記録され、Sβが計算可能なようになって
いる。適当な場合、同様な方法がτ1及びτ2のように他のP4パラメータを監視
すると共に修正するために使用可能である。
【0085】9.参照 以下はインコーポレイテッドバイリファレンスされている。 AALSETH-1998:放射分析及び原子力化学の定期刊行物、第233巻、第1〜2号(19
98)の119〜123、C.E.Aalseth, F.T.Avignone III, R.L.Brodzinski, H.S.Miley
,及びJ.H.Reevesによる「パルス状の弁別を使用し、ゲルマニウム水晶の個々の
エネルギ堆積事象を分類する」。 GOUUDING−1988:I.E.E.E.Trans.の原子力科学、第35巻、第1号(1988)の119〜
124、F.S.Goulding及びD.A.Landisによる「半導体検出器の分光計の衝撃欠損の
修正」。 HINSHAW-1991:「電離放射線分光計のエネルギ分解能を修正する方法及び装置」
という名称でS.M.Hinshawに1991年6月4日に発行された米国特許No.5,021,664
。 KNOLL-1989:Glenn F.Knoll(J.Wiley, New York, 1989)による「放射線検出及び
測定、第2版」。 KUMAZAWA-1988:「半導体放射線検出器」という名称でY.Kumazawaに1988年2月23
日に発行された米国特許No.4,727,256。 MILLER-1994:「検出器の出力波形から原子力放射線のタイプを決定するためのシ
ステム」という名称でW.H.Miller及びR.R.Berlinerに1994年9月13日に発行され
た米国特許No.5,347,129。 RADEKA-1982:I.E.E.E.Trans.の原子力科学、第NS-19巻(1982)の412〜428のV.R
adekaによる「高率の大ゲルマニウム検出器からの信号の台形フィルタリング」
。 RAUDORF-1982:I.E.E.E.Trans.の原子力科学、第NS-29巻、第1号(1982)の764
〜768のT.W.Raudorf, M.O.Bedwell及びT.J.Paulusによる「HPGeの同軸検出
器のパルス形状及び立上がり時間の分配計算」。 SIMPSON-1990:「光子検出器システムの電荷トラッピング修正」という名称でM.L
.Simpton及びT.W.Raudorfに1990年6月26日に発行された米国特許No.4,937,452
。 STAHLE-1999:Proc. of the SPIE No.3765のC.K.Stahleらによる「アストロ−E/X
RFマイクロ熱量計アレイ及びアンチコインシデンス検出器の設計及び性能」、出
版物の「天文学XのためのEUV,X線及びガンマ線装置」(Denver,CO,1999年
7月21〜23日)。 TAKAHISHI-1994:I.E.E.E.Trans.の原子力科学、第41巻、第4号(1994)の1246
〜1249のH.Takahashi, S.Kinjoh, J.Kawarabayashi, T.Iguchi及びM.Nkazawaに
よる「速いADCデジタル化技術に基づいたGe検出器信号の多数パラメータ波
形分析」。 WARBURTON-1997:「デジタルを基にした高速x線分光器のための方法及び装置」
という名称でW.K.Warburtonに1997年11月4日に発行された米国特許No.5,684,85
0。 WARBURTON-1998:「連続放電前置増幅器との直接結合使用のためデジタルを基に
した高速x線分光器のための方法及び装置」という名称でW.K.Warburtonに1998
年6月30日に発行された米国特許No.5,774,522。 WARBURTON-1999:「デジタルを基にした高速x線分光器の結合論理信号プロセッ
サのための方法及び装置」という名称でW.K.Warburton及びZ.Zhouに1999年2月1
6日に発行された米国特許No.5,873,054。 WHITE-1988:I.E.E.E.Trans.の原子力科学、第35巻、第1号(1988)の125〜130
のG.Whiteによる「ガンマ線分光器のためのパルス処理:新しい方法及びその手
段」。
【0086】10.結論 特定の実施例の上記説明は例示及び説明の目的のために示されている。それは
本発明を説明された正確な形式に徹底したり、又は限定したりすることを意図す
るものではなく、上記教示によって、明らかに修正及び変更が可能である。これ
らの実施例は本発明及びその実際の適用の原理を最良に説明するために選択され
、説明され、それにより、当業者が各種実施例の発明を最良に利用でき、そのよ
うな修正は考えられた特定の使用に本発明を最良に合せることができる。
【0087】 第1の例として、すべての説明された実施例は台形又は三角形のフィルターを
使用しているが、本技術にはそのような制限はない。示されているように、連続
する信号サンプルに適用される1セットの重み付け定数により説明可能なフィル
ター、又は等価なそのアナログが使用可能である。そのため、その方法は本質的
に実現可能なフィルターで作用するであろう。第2に、特定の実施例は2,3又
は4つのフィルターを使用しているが、使用可能なフィルターの数に特別の制限
はない。その出力が数時間で正確にサンプリングされる場合には1つのフィルタ
ーでさえ使用可能である。フィルターの数Nが基本の振幅Mの数を超えた場合、
行列の反転方法は正確な値よりむしろM値の少なくとも2乗の最良の予測値を見
つけるために使用可能である。第3に、特定の実施例で使用されるすべてのフィ
ルターは対称であるが、導出したものから分かるように、その方法の必要性はな
い。第4に、電子回路の特定の構成が実施例に示されているが、同一の機能を達
成する他の構成が容易に発明可能である。例えば、ADCビットの数又はレジス
ターに収集される値の長さは変更可能である。第5に、電子回路の使用でさえそ
の方法を実施するのに必要とされない。例えば、当初の導出どうり、連続するA
DC値が代わりにコンピュータメモリに読み込まれた場合、すべての以下の処理
ステップはソフトウェアで実施可能である。第6に、その方法はまた、信号源が
実際に単一極フィルターであるかどうかに拘らず、名目上の単一極フィルターか
らの出力に形式的に等価な信号にも適用可能である。例えば、超伝導ボロメータ
はそのような出力信号を作り出す。
【0088】 そのため、上記説明は、添付した特許請求の範囲により定義されているように
、本発明の範囲を制限するものととられるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 抵抗性フィードバック求積器、極/ゼロネットワーク及び出力
利得段階を含む半導体ガンマ線検出器のフロントエンドの概略図を示している。
【図1B】 極/ゼロ回路が理想的に調整されない時に図1Aの回路の前置
増幅器部分により生成された電圧を示している。
【図2】 信号の立上り時間の変化に寄与する幾何学上及び他の要因を示す
図1Aの検出器構造を拡大したものである。
【図3A】 図2の検出器構造の1つの収集路のため純粋電子及び純粋孔収
集の間の立上り時間の変化を示している。
【図3B】 図3Aの1つのピークの拡大図を示している。
【図4】 その構成信号に分解された通常の前置増幅器のステップ形状を示
し、これらの信号を数学的に説明するための命名システムを確立している。
【図5A】 複数のフィルターの収集時間の間の適切な間隔の計算方法を示
している。
【図5B】 複数のフィルターの収集時間の間の適切な間隔の計算方法を示
している。
【図6A】 上述した方法を実施する一対の純粋なデジタル回路を示してい
る。
【図6B】 上述した方法を実施する一対の純粋なデジタル回路を示してい
る。
【図7】 上述した方法を実施する純粋なアナログ回路を示している。
【図8】 上述した方法を実施するアナログ/デジタル混合回路を示してい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW Fターム(参考) 2G088 FF04 FF15 GG21 KK03 KK05 KK16 LL01 LL05 LL17 LL18

Claims (62)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス状の入力信号に応答して名目上単一極(N−1P)装
    置により供給されるステップ状出力信号を測定することにより前記パルス状の入
    力信号の集積領域QgTを決定するための方法であって、 1以上のフィルターを有するフィルターセットを前記N−1P装置の出力に適
    用し、 前記出力信号のステップ状の形態の存在を検出し、 前記形態の検出に応じて、前記フィルターセットの1以上のフィルターから1
    セットの相関した複数の出力サンプル値(領域cMOS)を捕獲し、 前記領域cMOSの前記サンプル値の加重合計を形成し、前記入力信号の前記
    集積領域QgT(決定領域)を決定する、 ことを含み、前記合計の重み(領域の重み)は前記パルス状の入力の時間構造、
    又は理想的な信号極の応答からのN−1P装置の応答の偏差から、又はその両方
    から生じるエラーのため前記決定領域を補償するように選択されることを特徴と
    する方法。
  2. 【請求項2】 前記パルス状の入力信号は有限の時間範囲及びおそらく時間
    で変動する振幅も有している請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記N−1P装置の出力のDC及び長い崩壊定数の項は前記
    集積領域QgTを決定するのに使用される重みを計算する際に無視され、 長い時定数の台形フィルターは主に前記ステップ状の形態の振幅を評価するた
    めに使用され、 中間の時定数の台形フィルターは前のパルス状の入力に対する装置の第1極応
    答を評価するために使用され、 短い時定数の三角形フィルターは前記ステップ状の形態の立上り時間の特性を
    測定するために使用される、 請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記N−1P装置の出力のDC及び長い崩壊定数の項は前記
    集積領域QgTを決定するのに使用される重みを計算する際に無視され、 2つの長い時定数の走行平均フィルターは主に前記ステップ状の形態の振幅と
    前のパルス状の入力に対する装置の第1極応答との両方を評価するために使用さ
    れ、 短い時定数の走行平均フィルターは前記ステップ状の形態の立上り時間の特性
    を測定するために使用される、 請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記N−1P装置は理想的ではないが、さらなる極及び又は
    その伝達関数のゼロ及びおそらくDCオフセットもまた有している請求項1に記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 前記領域cMOSの個々のサンプル値の数は前記フィルター
    セットのフィルターの数を超えている請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記領域cMOSの個々のサンプル値の数は前記フィルター
    セットのフィルターの数に等しい請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記N−1Pの出力はアナログデジタル変換器によりディジ
    タル化され、メモリに運ばれたデジタル化出力の部分、及びフィルターセットを
    適用し、その存在を検出し、捕獲し、加重合計を形成することの少なくとも1つ
    はソフトウェア制御の下のコンピュータ動作により行われる請求項1に記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 i)所望の集積領域QgTである第1(P1)パラメータ ii)前のパルス状の入力に対する前記N−1P装置の残留振幅応答及び又は現
    在のパルス状の入力の有限の到着時に対するその応答を説明する1以上の第2(
    2)パラメータのセットであって、前記P1及びP2パラメータの数が前記領域
    cMOSに捕獲されたサンプル値の数より少ないか或いはそれに等しく、 iii)前記N−1Pの伝達関数及び前記フィルターセットのフィルターを説明
    する1以上の第3(P3)パラメータのセット、 により前記パルス状の入力信号に応答して前記N−1P装置の出力信号の数学モ
    デルを展開し、 前記領域cMOSに少なくとも一度、値が捕獲される各フィルターをその加重
    関数により説明し、 前記重み関数を前記パラメータで表示された出力も出るに適用し、前記フィル
    ター及び前記P1及びP2パラメータから前記領域cMOSに捕獲されたそれぞれ
    の値の間に一次方程式を作り、 一次方程式の合成セットを解き、前記領域cMOSのサンプル値によって前記
    1及びP2パラメータを説明するための係数を得る、 ことにより前記領域の重みが分析的に決定される請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 P3パラメータが周知でない場合、 その予測値を一括して扱うP3パラメータのための1セットの値を選択し、 前記一括して扱った値のセットのそれぞれの項のため、請求項1.6の方法を
    行い、前記捕獲したサンプル値により前記P1及びP2パラメータを表わす1セッ
    トの係数を作り、 前記係数のセットを使用し、データを捕獲し、前記P1パラメータの値を測定
    し、前記測定の不確実性を決定し、 前記セットの一括して扱った値の項のため決定された前記不確実性を使用し、
    前記不十分に知られたP3パラメータにより前記不確実性をプロット又はそうで
    なければパラメータで表示し、 前記プロット又はパラメータ表示を使用し、前記P1パラメータの測定不確実
    性を最小にする前記不十分に知られたP3パラメータの値を選択する、 ことによりその値を決定する請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記ステップ状の形態の存在を検出するのに比例して、前
    記cMOSを捕獲することが前記フィルターセットのフィルターのための因果律
    に違反した場合、因果律が前記捕獲により破られないように前記フィルターの伝
    搬遅延を十分増加させる請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 タイマーは、それらが領域cMOSの捕獲が非同期して行
    われるようになった時に前記フィルターの出力から値を捕獲するように使用され
    る請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 さらなる伝搬遅延が前記フィルターに加えられ、領域cM
    OSの捕獲が同期して行われるようになっている請求項1に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記N−1P装置の出力はアナログデジタル変換器により
    デジタル化され、 前記フィルターセットのフィルターはデジタルフィルターであり、 前記デジタルフィルターの出力はレジスターに捕獲され、 前記集積領域QgTの決定は前記レジスターに捕獲された値を読み出すデジタル
    計算装置により行われ、それぞれのそのような値に重み係数を掛け、それらを一
    緒に加算する請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記デジタルフィルターは三角形又は台形のフィルターの
    いずれかである請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 台形のフィルターから捕獲されたcMOS値σgは主に前
    記集積領域QgTを評価するために使用され、 三角形のフィルターから捕獲されたcMOS値σ32は前のパルス状の入力に対
    するN−1P装置の第1極の残留応答を評価するために使用され、 三角形のフィルターから捕獲されたcMOS値σgは前記ステップ状の形態の
    立上り領域を探るために使用され、 前記集積領域QgTにより決定される請求項14に記載の方法。
  17. 【請求項17】 台形のフィルターから捕獲されたcMOS値σgは主に前
    記集積領域QgTを評価するために使用され、 三角形のフィルターから捕獲されたcMOS値σ12は前のパルス状の入力に対
    するN−1P装置の第1極の残留応答を評価するために使用され、 三角形のフィルターから捕獲されたcMOS値σ34は前のパルス状の入力に対
    するN−1P装置の第2の極の残留応答を評価するために使用され、 三角形のフィルターから捕獲されたcMOS値σgは前記ステップ状の形態の
    立上り領域を探るために使用され、 前記集積領域QgTにより決定される請求項14に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記デジタルフィルターの1以上は走行平均フィルターで
    ある請求項14に記載の方法。
  19. 【請求項19】 デジタルタイマーはステップ状の形態の前記検出と前記領
    域cMOSの個々のサンプル値の前記捕獲との間の時間を測定するために使用さ
    れる請求項14に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記ステップ状の出力信号の立上り時間領域の位置に対し
    て前記領域cMOSを捕獲するタイミングの正確さの必要性は、 時定数が最長の予測立上り時間より著しく長い立上り時間のプローブフィルタ
    ーを示し、 N−1P装置のステップ状の出力の前記立上り時間の領域がその範囲内に完全
    に入るように前記領域cMOSの捕獲を調整し、 捕獲されたすべての他のフィルター値のため、それらのそれぞれのフィルター
    の重み定数が前記立上り領域内で無視できるように前記領域cMOSの捕獲を調
    整する、 請求項1に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記他のフィルター値の1つが台形のフィルターから捕獲
    された場合、前記立上り時間の領域がその隙間内にあるように前記cMOS捕獲
    を調整し、前記他のフィルター値の1つが三角形のフィルターから捕獲された場
    合、前記立上り時間の領域がその範囲内に完全に入るように前記領域cMOSの
    捕獲を調整する請求項20に記載
  22. 【請求項22】 前記ステップ状の形態を検出する時間は、 デジタルレジスターをデジタル時計の前記出力に接続し、 存在の前記検出を使用し、その瞬間に前記時計の時間値を前記レジスターにロ
    ードさせる、 ことにより捕獲される請求項1に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記フィルターセットのフィルターはアナログ形状フィル
    ターであり、 それらの出力値は、必要な場合に遅れ、前記検出事象により開始されるタイミ
    ング回路の出力により引き起こされるサンプル及びホールド回路により捕獲され
    、 前記サンプル及び保持出力は定数により重み付けされ、アナログの重み及び加
    算回路又は乗算及び加算回路を使用して加算され、 さらなるパイルアップ基準が満たされた場合、この回路の出力は出力ゲーティ
    ング回路により形成され、その振幅が所望の集積領域QgTを正確に表わすように
    なっている請求項1に記載の方法。
  24. 【請求項24】 ステップ状の形態の存在を検出するのに加えて、前記パル
    ス状の入力信号が積重ねられたかどうかを調べるためさらなる試験がなされ、そ
    うである場合、以下の捕獲及び決定の両方を行うのを防止する請求項1に記載の
    方法。
  25. 【請求項25】 1以上のフィルターの最大振幅を捕獲し、前記集積領域Q gT を決定する際に前記領域cMOSの一部分としてこれらの捕獲値を処理するこ
    とをさらに備えている請求項1に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記N−1P装置が厳密には単一極の装置でないが、少な
    くとも第2の極を有している時、可能なさらなる極及び又はゼロ及び又はDCオ
    フセットを加え、 i)所望の集積領域QgTである第1(P1)パラメータ、 ii)前のパルス状の入力に対する前記N−1P装置の単一極応答及び又は有限
    の到着時に対するその応答を説明する1以上の第2(P2)パラメータのセット
    であって、前記P1及びP2パラメータの数が前記領域cMOSに捕獲されたサン
    プル値の数より少ないか又はそれに等しく、 iii)Q23を含む前記N−1P装置の出力の非理想的部分、前のパルス状の入力
    に対するその第2極の応答、及びおそらくB0、そのDCオフセットもまた説明
    する1以上の第3(P3)パラメータのセット(エラーの項)、 iv)前記N−1P装置及び前記フィルターセットのフィルターの伝達関数を説
    明する1以上の固定された第4(P4)パラメータのセット、 により前記N−1Pからステップ状の出力信号を説明する数学モデルを形成し、 基準線のフィルターセットとして前記フィルターセットに1以上のフィルター
    を示し、 時々、前記基準線のフィルターセット(基準線サンプル)から1以上の出力値
    を捕獲し、 1以上の基準線サンプルを使用し、少なくとも1つのタイプのP3パラメータ
    を更新する、 請求項1に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記タイプP3パラメータを使用し、前記エラーの項の効
    果のため前記集積領域QgTを訂正することをさらに含む請求項26に記載の方法
  28. 【請求項28】 前記訂正は前記タイプP3パラメータの加重合計を前記集
    積領域QgTに加算することにより成し遂げられる請求項27に記載の方法。
  29. 【請求項29】 P3パラメータの前記セットがQ23及びB0の訂正のみを含
    む時、前記集積領域QgTは、 前記タイプP3パラメータの前記加重合計として を使用し、 Q23は前記領域cMOSの捕獲に関して固定された時間で評価され、 L,及びMはタイプP4パラメータにのみ依存する請求項28に記載の方法。
  30. 【請求項30】 少なくとも1つのタイプP3パラメータの更新は、 前記基準線のサンプルを使用し、前記タイプP3パラメータの新推定値を作り
    、 前記新推定値と前記パラメータの前の値との間で適当な平均値を形成する、 請求項26に記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記適切な平均を形成する際、 前記新推定値と前記前の値との差が記録されると共に平均され、 この差の平均がタイプP4パラメータの1つを調整するために使用される、 請求項30に記載の方法。
  32. 【請求項32】 それぞれの基準線のサンプルの捕獲の時間(時間ti)を
    記録し、 前記パラメータのtiを使用し、前記P3パラメータの時間の変化を補償するた
    めに更新し、時間を補償したパラメータモデル(TC−モデル)を生成する、 請求項26に記載の方法。
  33. 【請求項33】 時間で変動するタイプP3TC−モデルパラメータQの平
    均推定値<Q>の更新は、 前記基準線のサンプルを使用し、前記時間tiでの前記パラメータQの新推定
    値Qiを作り、 前の測定時間ti-1での前記パラメータの平均推定値<Q>i-1でQiを平均し
    により時間tiでの<Q>の値<Q>iを作り、 Nは定数で、bは時間tiと時間ti-1との間のその時間変化のため<Q>を訂
    正する請求項32に記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記タイプのパラメータ<Q>は崩壊時間τqを有する極
    と関連し、bは により与えられる請求項33に記載の方法。
  35. 【請求項35】 パルス状の入力の前記集積領域QgTが決定された時はいつ
    でも、QgTを使用し、前記TC−モデルパラメータを更新し、前記パルス状の入
    力に応じて前記エラーの項の変更を反映することを含む請求項32に記載の方法
  36. 【請求項36】 P3パラメータQは崩壊時間τqを有する極と関連し、 前記集積領域QgTを決定する前記時間はtiで示され、 基準線のサンプルの捕獲に応じて値Qi-1に対する更新時間Qの最も最近の前
    の時間はti-1で示され、 QgTに応じて前記エラーの項の変更を反映するための値Qiに対するQの前記
    更新は、 により成し遂げられ、 タイプP4パラメータβはτq崩壊モードに移行されるQgTの一部分である、 請求項35に記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記領域cMOSの捕獲において、前記捕獲の時間を記録
    し、 領域cMOSの捕獲の前記時間tiとTC−モデルが更新された最後の時間ti -1 との間の経過時間Δtiのための前記タイプP3T−Cモデルパラメータを調整
    し、 前記調整されたタイプP3パラメータを使用し、前記エラーの項の効果のため
    前記集積領域QgTを訂正する、 ことをさらに含む請求項32に記載の方法。
  38. 【請求項38】 前記集積領域の訂正ステップは、 1セットの重みを前記タイプP3T−Cモデルパラメータに適用し、 前記重み付けされたP3パラメータの合計を前記集積領域QgTに加算する、 ことにより行われる請求項37に記載の方法。
  39. 【請求項39】 P3パラメータの前記セットはQ23とB0のみを含み、 前記領域cMOSは3つの捕獲値を備え、σΣ+,σΣ-及びσgで示され、σ g は前記ステップ状の形態の立上り領域を探り、 前記集積領域QgTを決定するために使用される前記領域cMOS値の前記加重
    合計は、タイプP3パラメータの加重合計の前記訂正を引き、 により与えられ、 L及びMはタイプP4パラメータにのみ依存し、 <B0>はB0のTC−モデル推定値であり、 <Q23>は最後の更新のその時間ti-1でのQ23のTC−モデル推定値であり
    、bはその量Q23の単位時間当たりの指数関数的な崩壊である、 請求項38に記載の方法。
  40. 【請求項40】 出力値が前記領域cMOSで捕獲された1以上のフィルタ
    ーは前記基準線のフィルターセットでも使用される請求項26に記載の方法。
  41. 【請求項41】 前記基準線の値の捕獲は、前記基準線のフィルターセット
    がN−1P装置の出力でステップ状の形態を処理するのに従事されない瞬間にの
    み許容される請求項26に記載の方法。
  42. 【請求項42】 前記基準線の捕獲はcMOSの捕獲である請求項26に記
    載の方法。
  43. 【請求項43】 前記N−1P装置の出力はアナログデジタル変換器により
    デジタル化され、 前記基準線のフィルターセットのフィルターはデジタルフィルターであり、 前記基準線のサンプルは前記フィルターのデジタル出力をレジスターに捕獲す
    ることにより捕獲され、 前記モデルパラメータの更新ステップは前記レジスターで捕獲された値を読み
    出すデジタル計算装置により行われる、 請求項26に記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記デジタル計算装置は前記TC−モデルパラメータの加
    重合計をQgTに加算することにより前記集積領域QgTの前記訂正を行う請求項4
    3に記載の方法。
  45. 【請求項45】 前記領域cMOSが捕獲される前記1以上のフィルターは
    領域のフィルターセットと呼ばれ、 前記領域と基準線のフィルターセットは同一であり、 同一の相関された多数の出力サンプルは前記基準線のフィルターセット(基準
    線のcMOS)及びz戦機領域フィルターセット(すなわち、領域cMOS)か
    ら捕獲され、さらに、 前記基準線のcMOSの捕獲は、前記基準線のフィルターセットが前記N−1
    P装置の出力のステップ状の形態を処理するのに従事されない瞬間にのみ許容さ
    れ、 前記領域の重みはまた基準線のcMOS値に適用され、可能な追加の極及び又
    はゼロ及び又はDCオフセットを加えた前記第2極に対する前記領域のフィルタ
    ーセットの応答のゼロ領域の推定値を計算し、 1以上の前記ゼロ領域の推定は少なくとも1つのタイプP3パラメータの前記
    更新で使用される、 請求項43に記載の方法。
  46. 【請求項46】 P3パラメータの前記セットはQ23とB0のみを含み、 前記領域cMOSは3つの捕獲値を備え、σΣ+,σΣ-及びσgで示され、σ g は前記ステップ状の形態の立上り領域を探り、 前記集積領域QgTを決定するために使用される前記領域cMOS値の前記加重
    合計は、 により与えられ、Q23の値は、 による前記ゼロ領域の測定から得られ、 L及びMはタイプP4パラメータにのみ依存し、下付き文字a及びbは、それぞ
    れ、領域cMOSの捕獲及び基準線のcMOSの捕獲を表わす、 請求項45に記載の方法。
  47. 【請求項47】 前記N−1P装置は厳密には単一極の装置ではないが、可
    能なさらなる極及び又はゼロ及び又はDCオフセットを加えて、少なくとも第2
    の極を有する時、 前記フィルターセットの1以上のフィルターを前記基準線のフィルターセット
    として表わし、 時々、1以上の出力値を前記基準線のフィルターセット(基準線のサンプル)
    から捕獲し、 1以上の前記基準線のサンプルを使用し、可能なさらなる極及び又はゼロ及び
    又はDCオフセットを加えた前記第2の極によるN−1P装置の出力(エラーの
    項)のその部分から生じるエラーのため前記決定された領域QgTを訂正する、 ことをさらに備えた請求項1に記載の方法。
  48. 【請求項48】 前記領域cMOSが捕獲された前記1以上のフィルターが
    前記領域フィルターセットと呼ばれ、 前記領域及び基準線のフィルターセットが同一であり、 同一の相関した多数の出力サンプルは前記基準線のフィルターセット(基準線
    cMOS)及び前記領域のフィルターセット(すなわち、領域cMOS)から捕
    獲される、 請求項47に記載の方法。
  49. 【請求項49】 前記基準線のcMOSの捕獲は、前記領域のフィルターセ
    ットが前記N−1Pの前記ステップ状の出力信号の1つを処理する際に従事され
    ない瞬間にのみ許容され、 前記領域の重みはまた前記基準線のcMOS値に適用され、可能なさらなる極
    及び又はゼロ及び又はDCオフセットを加えた前記第2の極に対して前記領域の
    フィルターセットの応答のゼロ領域の推定を計算し、 1以上の前記ゼロ領域の推定値は前記決定された領域QgTの前記訂正で使用さ
    れる、 請求項48に記載の方法。
  50. 【請求項50】 前記決定された領域QgTの前記訂正は、 前記ゼロ領域の推定値に時間崩壊要素bδtを任意に乗じ、前記係数bは単位
    時間当りの前記ゼロ領域の指数関数的な崩壊を表わし、δtは前記領域cMOS
    の捕獲の時間と前記基準線のcMOSの捕獲の時間との差であり、 前記決定された領域QgTから前記ゼロ領域の推定値を減じる、 ことにより行われる請求項49に記載の方法。
  51. 【請求項51】 前記領域cMOSは3つの捕獲値を備え、σΣ+,σΣ-
    及びσgで示され、σgは前記ステップ状の形態の立上り領域を探り、 前記集積領域QgTは、 により与えられ、下付き文字a及びnはそれぞれ領域及びゼロ領域の推定値に付
    けられ、 L及びMはタイプP4パラメータにのみ依存し、下付き文字a及びbは、それぞ
    れ、領域cMOSの捕獲及び基準線のcMOSの捕獲を表わす、 請求項50に記載の方法。
  52. 【請求項52】 前記決定された領域QgTの前記訂正は前記決定された領域
    から幾つかのゼロ領域の推定値の平均を減じることにより行われる請求項49に
    記載の方法。
  53. 【請求項53】 前記パルス状の入力信号の有限の時間範囲のため、補償は
    、 ステップ状の形態の前記検出に応じて、前記検出されたステップ状の信号の前
    記立上り時間の部分のデジタル表示を捕獲し、 デジタル計算装置を使用し、前記補償を計算するため前記表示の値を処理する
    、 さらなるステップにより行われる請求項1に記載の方法。
  54. 【請求項54】 前記N−1P装置は電荷に敏感な前置増幅器であり、前記
    パルス状の信号は放射吸収事象に続く放射検出器からの電流であり、前記決定さ
    れた集積領域QgTは前記吸収事象により前記検出器に堆積されたエネルギを表わ
    す電荷である請求項1,3,4,8,12,13,14,15,18,19,2
    0,22,23,32,44,45,47又は49に記載の方法。
  55. 【請求項55】 前記N−1P装置は超伝導ボロメーターであり、前記パル
    ス状の入力信号は前記ボロメーターの活動量の光子の吸収に続くエネルギの流れ
    であり、前記決定された集積領域QgTは前記光子吸収事象により前記活動量に堆
    積されたエネルギを表わしている請求項1,8,14,15,20又は47に記
    載の方法。
  56. 【請求項56】 パルス状の入力信号に応じて名目上の単一極の装置(N−
    1P措置)からのステップ状の出力信号を測定し、前記パルス状の入力信号の前
    記集積領域QgTを決定する装置であって、 前記N−1P装置の出力に適用された1以上のフィルターのセット(領域のフ
    ィルターセット)と、 前記出力信号のステップ状の信号の存在を検出する回路と、 相関する多数の出力サンプル(領域cMOS)を前記検出事象に応じて前記領
    域フィルターセットから捕獲する回路と、 前記領域cMOSの値の加重合計を形成し、前記パルス状の入力信号の前記集
    積領域QgTを決定する回路と、 を備え、前記合計の重み(領域の重み)は、前記パルス状の入力信号の時間構造
    、又は理想的な単一極の応答からのN−1P装置の応答のずれのいずれか、又は
    その両方から発生するエラーのため前記領域の決定を補償するために選択される
    ことを特徴とする装置。
  57. 【請求項57】 前記N−1P装置の出力はアナログデジタル変換器により
    デジタル化され、 前記領域フィルターセットの前記フィルターはデジタルフィルターであり、 捕獲する前記回路は前記フィルターのデジタル出力が捕獲されるデジタルレジ
    スターを含み、 加重合計を形成し、前記集積領域QgTを決定する前記回路は前記レジスター^
    で捕獲された値を読み出すデジタル計算装置を含み、それぞれのそのような値に
    適切な重み定数を乗じ、それらを共に加算し、前記集積領域QgTを計算する、 請求項56に記載の装置。
  58. 【請求項58】 前記N−1P装置は電荷に敏感な前置増幅器であり、 前記パルス状の入力は放射吸収事象に続く放射検出器からであり、 前記決定された集積領域QgTは前記吸収事象により前記検出器に堆積されたエ
    ネルギを表わす、 請求項56に記載の装置。
  59. 【請求項59】 前記パルス状の入力信号の有限の時間範囲をさらに補償し
    、 前記検出事象に応じて前記検出されたステップ状の出力の形態の立上り時間の
    部分のデジタル表示を捕獲する回路と、 前記補償を計算するため前記表示の値を処理するデジタル計算装置と、 をさらに備えている請求項56に記載の装置。
  60. 【請求項60】 前記領域cMOSの一部分の間の所定セットの時間の関係
    を作るため、捕獲する前記回路は、捕獲されるそれぞれのフィルター値のため、 前記検出事象に対する捕獲の時間を固定する1以上のタイマー、又は 前記フィルターの出力と捕獲する前記回路の間に挿入された1以上の崩壊要素
    を備えた相関されたサンプリング回路をさらに含み、又は 捕獲する複数セットの前記回路の使用により一度以上、1つのフィルターの出
    力が捕獲されてもよい請求項56に記載の装置。
  61. 【請求項61】 前記N−1P装置は電荷に敏感な前置増幅器であり、 前記パルス状の入力は放射吸収事象に続く放射検出器からであり、 前記決定された集積領域QgTは前記吸収事象により前記検出器に堆積されたエ
    ネルギを表わす、 請求項60に記載の装置。
  62. 【請求項62】 前記N−1P装置は超伝導ボロメーターであり、 前記パルス状の入力は前記ボロメーターの活動量の光子の吸収であり、 前記決定された集積領域QgTは前記光子吸収事象により前記活動量に堆積され
    たエネルギを表わす、 請求項60に記載の装置。
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