JP2003508733A - ポリロッド用ホルダを有するマルチビームレーダセンサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明によれば，マルチビームレーダセンサが提案され，そのレーダセンサにおいてはポリロッドのための弾性的に形成されたホルダがスペースホルダと結合されて，ポリロッドを予め設定された間隔，好ましくは０ｍｍと０．２ｍｍの領域に固定する。ホルダ４の支柱４ｂは，常にばね力がスペースホルダ５をベースプレート１に対して押圧するように形成されている。その場合にばね力は，振動，ショック及び衝撃などの好ましくない駆動条件においても，予め設定された距離ａの維持が保証されるように選択される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 従来技術 本発明は，主請求項の分野に基づくポリロッド（前集束体又はロッド放射器と
も称される）のためのホルダを有するマルチビームレーダセンサに関する。

【０００２】 前集束のためにポリロッドを使用するレーダセンサは，例えばＷＯ９７／０２
４９６から既知である。ここでは，対象を検出するための車両用のＦＭＣＷレー
ダセンサが提案されており，同レーダセンサにおいては例えば３つの送／受信素
子が，マイクロ波ストリップラインの横構造上に取り付けられている。光路内で
，各アンテナ素子の前にさらに，誘電レンズのより良い照射とそれに伴って前集
束を達成するために，誘電性ロッド放射器（ポリロッド）が取り付けられている
。しかし，ロッド放射器の完璧な機能は，それが正確に位置決めされている場合
にのみ保証される。理想的位置からの僅かにずれている場合でも，レンズの過照
射又は隣接するポリロッドとの結合される。

【０００３】 ＤＥ１９７１０８１１−Ａ１からは，電磁波を指向送信及び／又は受信する装
置が既知である。この装置は，少なくとも１つのアンテナ素子，誘電レンズ及び
アンテナ素子と誘電レンズとの間に配置された誘電体（ポリロッド）からなる。
この誘電体は，誘電レンズの過放射を防止して，アンテナ素子により送信あるい
は受信された電磁波を前集束させるために使用される。必要とされる正確な調整
を簡易にするために，誘電体は平面的に延ばされて，好ましくはカップ形状に形
成されている。その場合にも，全てのアンテナ素子に対して同一の誘電体が使用
されるので，電磁波の不十分な減結合が推定される。

【０００４】 実施例の説明 図１は，理解を容易にする理由から，ポリロッド３のための本発明に基づくホ
ルダを示す部材のみを図示している。レーダセンサの他の部材は，十分に既知で
あるので，詳細に説明する必要はない。

【０００５】 図１の横断面図に示されるように，ベースプレート１上にマイクロ波導体構造
２が示されており，その上に略円錐状の３本のポリロッド３が配置されている。
その場合のホルダ４は，ホルダ４のブリッジ部分４ａと堅固に結合されたポリロ
ッド３が，マイクロ波導体構造２の送／受信素子上に正確に配置されるように，
形成されている（図１には図示されていない）。本発明によれば，マイクロ波導
体構造２の上面とポリロッド３の下面との間の距離ａは，０ｍｍと０．２ｍｍの
間の領域に定められている。予め設定された領域の外部でも，距離ａの変化は，
個々の場合に同様に行うことができる。

【０００６】 距離ａを維持するために，スペースホルダ５が設けられており，そのスペース
ホルダはブリッジ部分４ａの下側の好適な個所に配置されている。ポリロッド３
はブリッジ部分４ａと堅固に結合されており，さらにブリッジ部分４ａは，ポリ
ロッド３の相互の相対移動を防止するために，比較的強固に形成されているので
，支柱４ｂとブリッジ部分４ａとの間には，弾性領域４ｃが設けられている。支
柱４ｂの長さはベースプレート１に対して，スペースホルダ５が弾性領域４ｃと
ブリッジ部分４ａを介して例えばベースプレートに対して押圧されるような寸法
に設定される。このとき，圧力は，振動，ショック又は衝撃などの好ましくない
駆動条件の元でも，距離ａの正確な維持が保証されるように設定される。

【０００７】 本発明対象のさらなる改良は，図２から明らかなように，好適な個所に１又は
複数の他のスペースホルダ５を設けることができることにある。

【０００８】 スペースホルダ５は，好適な材料を挿入することにより構造内へ挿入される。
あるいはスペースホルダ５を刻印又は，プラスチックの場合には，鋳造，流し込
み又はプレス方法で打ち出すことができる。ホルダ４に対しては，ポリロッド３
の材料と比較して，隣接するポリロッド３の相互結合の減少を支援する誘電材料
が使用されるのが好ましい。

【０００９】 図２は，下からの図を示している。図面から明らかなように，ポリロッド３は
，一列に配置された孔６を通して案内されている。それに対して，２つの円筒状
に形成されたスペースホルダ５が９０°回動されて配置されているのが好ましい
。スペースホルダ５の形状は，与えられた周辺条件の下で任意に選択することが
できる。例えばポリロッド３を中心にリング形状に形成することもできる。

【図面の簡単な説明】

本発明の実施例を図面に示し，以下で詳細に説明する。図１は，ポリロッドの
ためのスペースホルダの横断面を示し，及び図２は，下から見た図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルーカス、ベルンハルト ドイツ連邦共和国 74354 ベジッヒハイ ム ツェーンダーシュトラーセ ２ (72)発明者 ベーツ、トーマス ドイツ連邦共和国 74189 ヴァインスベ ルク アウグスト−レップレ−シュトラー セ ７ (72)発明者 ホーク、ヨーアヒム ドイツ連邦共和国 71665 ヴァイヒンゲ ン エーベルディンガーシュトラーセ ２ ／１ Ｆターム(参考） 5J045 AA05 AB02 AB05 AB07 DA10 EA07 MA04 NA01 NA07 5J047 AA02 AA05 AA07 AA10 AB13

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 マイクロ波導体構造（２）と，マイクロ波を前集束するため
   にマイクロ波導体構造（２）の好適な個所の上に配置された少なくとも１本のポ
   リロッド（３）と，前記ポリロッド（３）を固定するためのホルダ（４）とを有
   するマルチビームレーダセンサにおいて， 前記ホルダ（４）は少なくとも１つの弾性領域（４ｃ）を有し，及び 前記ホルダ（４）はスペースホルダ（５）を有し，前記スペースホルダを介し
   てホルダ（４）がポリロッド（３）をマイクロ波導体構造（２）に対して固定す
   る，ことを特徴とするマルチビームレーダセンサ。
2. 【請求項２】 前記ホルダ（４）は，ポリロッド（３）を固定して収容する
   ための開口部（６）を有する，ことを特徴とする請求項１に記載のレーダセンサ
   。
3. 【請求項３】 前記スペースホルダ（５）は，前記ホルダ（４）内側に配置
   されている，ことを特徴とする請求項１又は２に記載のレーダセンサ。
4. 【請求項４】 前記スペースホルダ（５）は，前記ホルダ（４）の固定の部
   分として形成されている，ことを特徴とする請求項３に記載のレーダセンサ。
5. 【請求項５】 前記ホルダ（４）には，他のスペースホルダ（５）が配置さ
   れている，ことを特徴とする請求項１から４のいずれか１項に記載のレーダセン
   サ。
6. 【請求項６】 予め設定されたばね力を有するホルダ（４）が形成されてい
   る，ことを特徴とする請求項１から５のいずれか１項に記載のレーダセンサ。
7. 【請求項７】 前記ばね力は，ポリロッド（３）がショック，衝撃又は振動
   の負荷を受けて予め設定された距離（ａ）を変化させないように選択されている
   ，ことを特徴とする請求項６に記載のレーダセンサ。
8. 【請求項８】 前記ホルダ（４）は，マイクロ波導体構造（２）に対するポ
   リロッド（３）の距離を０ｍｍと０．２ｍｍの間の領域内で選択的に固定するた
   めに形成されている，ことを特徴とする請求項１から７のいずれか１項に記載の
   レーダセンサ。
9. 【請求項９】 前記スペースホルダ（５）は，前記ホルダ（４）の下側に固
   定的に配置されており，かつ非弾性的な材料を有する，ことを特徴とする請求項
   １から８のいずれか１項に記載のレーダセンサ。