JP2003507801A - 可変時間シフトを用いる電子式物品保安システム - Google Patents

可変時間シフトを用いる電子式物品保安システム

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Abstract

(57)【要約】 検出ゾーン内の保安タグ(42)の存在を検出するためのパルス聴取電子式物品保安(EAS)システム(10)を開示する。そのEASシステムは、検出ゾーンに第1の電磁信号を放射するための送信器(20)を有する。その第1の電磁信号は複数の連続フレーム間隔の各々のフレーム間隔中に発せられるRFバーストの時間系列であり、各フレーム間隔の持続時間は複数の異なる値の1つである。EASシステムは、送信器(20)に同期し、かつ第1の電磁信号に応答して検出ゾーンにある保安タグ(42)から再放射された第2の電磁信号を受信する受信器(24)も有する。受信器は、もし保安タグが検出されるならば出力信号を提供する。複数のフレーム間隔持続時間の値は、他のEASシステムのフレーム間隔持続時間の値とは異なるように選択され、それによって他のEASシステムの動作によりEASシステムに生じる誤った警報又は妨害は実質的に出ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】
この発明は、一般に検出ゾーン内における保安タグの存在を検出するための電
子物品保安システム、特に誤って警報が発せられる率を減少させるために疑似ラ
ンダム周波数/時間ホッピングRFバーストを用いる電子物品用セキュリティ/
システムに関する。
【0002】 小売店及び/又は他の施設(図書館等)からの物品又は商品の盗難又は無許可
の移動を検出及び防止する電子物品セキュリティ(EAS)システムの使用が一
般に普及し始めた。一般に、そのようなEASシステムは、該EASシステムに
よって検出可能であり、かつ保護すべき物品に取り付けられる保安タグを用いる
【0003】 そのようなEASシステムは、保安タグがそのような施設の出口地点を通過す
る際に該保安タグを検出することで物品の検出が行えるように、出口地点に、又
はその周辺に一般に設置される。
【0004】 環境及び制御条件によって、個々のEASシステムは、保護された物品に取り
付けられた保安タグが確実に検出される限定された領域のみに対して、一般に有
効である。概して検出ゾーンと呼ばれるそのような領域は、一般に約6フィート
幅に制限されている。
【0005】 多くの店舗及び図書館がそのような6フィート幅に対応した寸法の1つの出口の
みを有する一方で、多くの他の小売店が並行して配置された8又は10の出口を
有するとともに複数の別の出口も有する。
【0006】 さらに、大規模な商店街の店舗は、商店街の連絡として使われる幅が10フィ
ート以上の概して幅広い領域又は通路をしばしば有する。
【0007】 したがって、多くのそのような状況では、複数のEASシステムは、単一のE
ASシステムによって確実に保護することができる出口幅よりも大きな出口幅を
有する様々な個々の出口地点及び/又は個々の出入口地点のいずれも完全に保護
することが求められる。
【0008】 広く行き渡ったEASシステムの一種は、所定の周波数で共鳴する概略平面状
の印刷回路基板の形態である自己完結型受動共鳴回路を有する保安タグを利用す
る。
【0009】 一般に、そのような共鳴回路保安タグを検出するEASシステムは、保安タグ
の共鳴周波数に最も近い周波数成分を持つ電磁場を形成するために電磁気エネル
ギーを検出ゾーンに送る送信器を有する。
【0010】 そのようなEASシステムは、検出ゾーン内の電磁場を検出するための受信器
も有する。保安タグを取り付けた物品が検出ゾーン内に移動、又は該検出ゾーン
を通過する場合は、送られてきた電磁気エネルギーに保安タグがさらされ、その
結果、該保安タグの共鳴によって出力信号が与えられ、それによって検出ゾーン
内の電磁場が外乱される。
【0011】 そのよう外乱は、受信器によって検出可能である。受信器によるそのような電
磁場外乱の検出は保安タグを付けた物品が検出ゾーン内に存在することを示し、
保安要員又は他の要員に対して警報を発するために受信器はアラームを作動させ
る。
【0012】 それらを製造するための製造技術が原因で、典型的な共鳴保安タグの共鳴周波
数は該タグの標準設計共鳴周波数から±10%変化する。検出ゾーンにおける保
安タグの存在を確実に検出するために、EASシステムは、送信信号からの周波
数成分が保安タグの共鳴周波数に最も近づくことを補償する目的で、一般にある
範囲の周波数を送る。
【0013】 米国New Jersey州ThorofareのCheckpoint System, Inc.によって製造され、か
つStrata(商標)システムとして知られるパルス傾聴式EASシステムと広く呼
ばれている普及型のEASシステムは、バーストの少なくとも1つの周波数が検
出すべきセキュリティ/タグの共鳴周波数近傍となるように、異なる周波数の電
磁エネルギーからなる一連のRFバースト信号を繰り返し送信する。
【0014】 そのEASシステムは、バースト間で送信器の作動を停止させ、送信器バース
ト間の休止時間中、受信器を使用可能とする。受信器は、休止時間中に共鳴保安
タグによって再放射されたエネルギーを検出することで、検出ゾーン内に置かれ
た保安タグを検出する。
【0015】 そのStrata(商標)システム等の従来のパルス傾聴式EASシステムは、受信
器が所定回数の送信バースト信号繰り返しに対して所定回数のタグ検出を記録す
る。
【0016】 しかし、同じ場所に配置されたEASシステムが共通のバースト周波数/時間
パターンを用いる場合は、1つのEASシステムが別のEASシステムからの送
信バーストを検出して不要な警報又は検出感度低下を誘発する可能性がある。
【0017】 同じ場所に配置されたEASシステムから誤った警報を取り除くための満足の
いく方法は、任意の受信器の受信休止時間と一部重複する送信バーストがないこ
とを確信するために、同じ場所に配置された全てのEASシステムの送信器を同
期させることである。
【0018】 典型的な同期方法は、単一のマスタEASシステムとスレーブ・システムとし
て供する他のEASシステム全てとの間で接続ケーブルを用いる。しかし、接続
ケーブルは高価であり、また敷設が実際のところ不可能な場合がある。その代わ
りとして、米国特許第4,667,185号に記載されているように、同期がワイヤレス
方法によって実行することができる。
【0019】 しかし、ワイヤレス・システムは、増設された複雑な同期回路網を必要とする
。さらに、同じ場所に配置された他の製造元のEASシステムからのインタフェ
ース及び他の外部インタフェースからのインタフェースに対して、ほとんどの場
合、同期は無効である。
【0020】 本発明は、関連した検出ゾーン内の保安タグに対して問い合わせを行うために
、同じ場所に配置されたEASシステムの各々に対して異なる疑似ランダム周波
数/時間パターンを使用させることで、同じ場所に配置されたEASシステム間
の同期の必要性を排除する。
【0021】 周波数/時間パターンがランダムに分布しているように見え、かつそれら自身
の間の相関性が小さくなるように、異なる周波数/時間パターンを選択すること
で、同じ場所に配置された他の任意のEASシステムで誤った警報を生ずる任意
のEASシステムからの送信器・バーストの確率は、極めて小さい。
【0022】 さらに、受信の疑似ランダム周波数/時間パターンを理由として、本発明は一
般にインタフェース信号に対して高度のインタフェース拒絶を提供する。
【0023】
【発明の簡単な概要】
簡潔に述べると、本発明は、検出ゾーン内の保安タグの存在を検出するための
パルス聴取電子式物品保安(EAS)システムを提供する。
【0024】 EASシステムは、検出ゾーンに第1の電磁信号を放射するための送信器を有
するもので、該第1の電磁信号は複数の連続フレーム間隔の各フレーム間隔中に
発せられるRFバーストの時間系列であり、また各フレーム間隔の持続時間は複
数の異なる値の1つである。
【0025】 EASシステムは、第1の電磁信号に応答して検出ゾーンにある保安タグから
再放射された第2の電磁信号を受信し、もし保安タグが検出されるならば出力信
号を提供する受信器をさらに有するもので、複数のフレーム間隔持続時間の値は
他のEASシステムのフレーム間隔持続時間の値とは異なるように選択され、そ
れによって他のEASシステムの動作によって生じた誤った警報又は妨害からE
ASシステムが実質的に免れる。
【0026】 本発明は、検出ゾーン内の保安タグの存在を検出するためのパルス聴取電子式
物品保安(EAS)システムを提供する。
【0027】 EASシステムは、検出ゾーンに第1の電磁信号を放射するための送信器を有
するもので、該第1の電磁信号はRFバーストの時間系列であり、またバースト
の周波数は複数の連続フレーム間隔の各々の間に送信された複数の値であり、各
フレーム間隔は各々がRFバーストを含む一連のビン、ノイズ受信期、及び信号
受信期を含み、また各ビンは始端及び終端を有し、次にくる各ビンの始端は複数
の値によって先行のビンの終端から時間的に分離されており、各フレーム間隔に
ある第1のビンの始端は各フレーム間隔の開始時間を基準として所定の時間で生
ずる。
【0028】 EASは、第1の磁気信号に応答して検出ゾーンにある保安タグから再放射さ
れた第2の電磁信号を受信し、もし保安タグが検出されるならば出力信号を提供
するために、各ビンのノイズ受信期及び信号受信期の間のみ動作する送信器に同
期した受信器をさらに有するもので、複数のバースト周波数とビン分離との組み
合わせは他のEASシステムの他のバースト周波数とビン分離との組み合わせと
は異なるように選択され、それによって他のEASシステムの動作によって生じ
た誤った警報又は妨害からEASシステムが実質的に免れる。
【0029】 本発明は、検出ゾーン内の保安タグの存在を検出するためのパルス聴取電子式
物品保安(EAS)システムも提供する。
【0030】 EASシステムは、検出ゾーンに第1の電磁信号を放射するための送信器を有
するもので、該第1の電磁信号はRFバーストの時間系列であり、またバースト
の周波数は複数の連続フレーム間隔の各々の間に送信された複数の値であり、フ
レーム間隔の各々の持続時間は複数の値の1つであり、各フレーム間隔は、各々
がRFバーストを含む一連のビン、ノイズ受信期、及び信号受信期を含み、また
各ビンは始端及び終端を有し、次にくる各ビンの始端は複数の値によって先行の
ビンの終端から時間的に分離されており、各フレーム間隔にある第1のビンの始
端は各フレーム間隔の開始時間を基準として所定の時間で生ずる。
【0031】 EASは、第1の磁気信号に応答して検出ゾーンにある保安タグから再放射さ
れた第2の電磁信号を受信し、もし保安タグが検出されるならば出力信号を提供
するために、各ビンのノイズ受信期及び信号受信期の間のみ動作する送信器に同
期した受信器をさらに有するもので、複数のバースト周波数と、ビン分離と、フ
レーム間隔持続時間との組み合わせは他のEASシステムの他のバースト周波数
と、ビン分離と、フレーム間隔持続時間との組み合わせとは異なるように選択さ
れ、それによってこのEASシステムには他のEASシステムの動作によって生
じる誤った警報又は妨害が実質的にない。
【0032】 本発明の好ましい実施例に関する以下の詳細な説明及び前述の概要は、添付し
た図面と関連して読むとより良く理解されるだろう。 本発明を例証する目的のために図面に示すものは現在のところ好ましい実施例
である。しかし、示された詳細な配置及び手段に本発明が限定されるものではな
いことを理解すべきである。
【0033】
【発明の詳細な記述】
図を参照すると、全体を通して同様の構成要素が同様の数字によって示されて
おり、第1の好ましい実施例にもとづいて検出ゾーン内の保安タグ42の存在を
検出するためのパルス傾聴式EASシステム10の機能的ブロック図が図1に示
されている。
【0034】 第1の好ましい実施例は、送信アンテナを有し、第1の電磁信号を検出ゾーン
に放射するための送信器20と、受信アンテナを有し、第1の電磁信号に応答し
て検出ゾーンにある保安タグ42から再放射された第2の電磁信号を受信し、も
し保安タグ42が検出されるならば出力信号を提供するために、送信器30と同
期した受信器24と、送信器を送信周波数に合わせ、かつ受信器を受信周波数に
合わせるキャリア出力信号を提供するためのデジタル制御周波数シンセサイザ(
DCFS)22とを具備する。
【0035】 DCFS22、送信器20、及び受信器24は、従来通りに設計され、当業者
に既知であることから、本発明を完全に理解するためにそれらを説明する必要は
ない。
【0036】 好ましい実施例は、DCFS22のキャリア出力信号の周波数を決定し、送信
及び受信時間を決定する送信器20及び受信器24に対してタイミング信号を提
供するための制御器12も有する。
【0037】 制御器12は、使用される特定の時間/周波数パターンを決定するためにグル
ープ・アドレス・セレクタ36からのグループ・アドレス信号を許容する。制御
器は、外部のコンピュータ及び表示装置とデータを交換するために制御及び表示
インタフェース回線62を提供する。
【0038】 図1にさらに示すように、制御器12は該制御器12の主な制御と演算タスク
とを実行するためのデジタル信号プロセッサ(DSP)52を有する。
【0039】 制御器12は、コンピュータ・プログラム及びテーブル・データを格納するた
めのプログラム可能読取り専用メモリ(PROM)50と、一時データを格納す
るためのランダム・アクセスメモリ(RAM)54と、DCFS22、送信器2
0、及び受信器24に制御器12をインタフェースするためのプログラマブル論
理素子(PLD)56と、受信器24からのアナログ出力信号を許容し、受信器
24からのデジタル化出力信号を制御器12に入力するためのAD変換器58と
、インタフェース回線62に沿ってグループ・アドレス・セレクタ36と外部制
御及び表示装置(不図示)とに対してインタフェースするために入出力装置60
とを同様に具備する。
【0040】 DSP52は、PROM50に格納されているパラメータに対して応答する制
御信号を生成するために、該PROM50に同じく格納されているプログラムを
実行する。PLD56は、DSP52から受信した制御信号にもとづいた正しい
送信及び受信周波数にDCFS22を合わせ、送信及び受信期間の間、送信器2
0及び受信器24を作動させる。
【0041】 当業者に正しく理解されるように、制御器12の構造は、図1に示したものに
限定されない。例えば、図1に示す個々の構成要素のいくつか、又は全ての機能
を実現するためのソフトウェアを含むマイクロプロセッサ・チップ又は単一のマ
イクロチップは、制御器12での使用に適しており、それもまた本発明の精神及
び範囲内である。
【0042】 第1の好ましい実施例では、保安用タグ42は、EASシステムの当業者に既
知のタイプであり、該タグ42が用いられるEASシステムの検出範囲内にある
共鳴周波数を持つ。
【0043】 好ましくは、タグ42は50と100との間に回路Qを有し、多くの製造元の
EASシステムで一般に使用される共鳴周波数である周波数8.2MHz又はそ
の近傍で共鳴する。
【0044】 しかし、共鳴周波数が8.2MHzである保安タグ42は、本発明の限定とは
みなされない。当業者に正しく理解されるように、EASシステム10は送信及
び受信アンテナと保安タグ42との間の適当なインタフェースを該EASシステ
ム10が確立することができる任意の周波数での動作に適している。
【0045】 図2Aに示すように、EASシステム10の信号構造は255個の連続したフ
レームからなる固定スーパフレーム繰り返し期間を有する。スーパフレーム繰り
返し期間は、255個の固定持続時間公称フレーム間隔(TF2−TF1、T −TF2等)によって確立される。
【0046】 しかし、図2Aに示すように、スーパフレーム繰り返し期間内の各々の単一の
フレームは、該スーパフレーム繰り返し期間内の他のすべてのフレームとは異な
り、公称フレーム間隔持続時間から+/−ΔT外れているフレーム間隔持続時
間を有する。
【0047】 図2Bに示すように、各フレーム間隔は16個のビン(B1からB16)と1
つの休止期間とを有する。図2Cにさらに示すように、各ビンはPLD56によ
って制御される送信及び受信のタイミングである2つのRFバースト送信期間(
XMIT)、2つのノイズ受信期間(RCVA)、及び2つの信号受信持続時間
(RCVB)を有する。
【0048】 各ビン期間中、送信周波数及び受信周波数は等しく、PROM50に格納され
た周波数参照用テーブル(FLUT)の複数の所定の数によって決定される。図
3に示すように、テーブルFLUTは、各々が16個の数字の9つの欄からなり
、欄1の内容はビン番号1から16に対応し、欄2〜9の各々の内容はEASシ
ステム10の送信/受信周波数に対応する数{C}からなる1つの集合である
【0049】 各フレーム間隔の間、送信器20は16個のビン期間の間に6μ秒RFバース
トを36個送信する。テーブルFLUTに格納された単一の集合{C}、すな
わちグループ・アドレス信号にもとづいて選択された数{C}からなる1つの
集合から逐次引き出される数によって選択される各々のビンの周波数であり、1
つのビンあたり2回、各バーストが送信される。
【0050】 DSP52によって、テーブルFLUTから引き出された数がDCFS22を
調節するために使用される実際の周波数制御用語に変換する。
【0051】 時間系列の次のビン期間の周波数は約70kHzより低く、16個の周波数が
送信されるまで以下同様であり、したがって各フレーム間隔持続時間の間、約8
.7MHzから約7.6MHzまでの周波数範囲に及ぶ。好ましくは、図2Bに
示すように、ビンは各フレームの始端に位置する。
【0052】 しかし、当業者に正しく理解されるように、個々のビンは各フレーム内のどこ
にでも位置することができ、そのこともまた本発明の精神及び範囲内である。
【0053】 さらに、RFバーストの周波数範囲が保安タグ42の共鳴周波数の不確実性を
十分にカバーするとともに、許容できる信頼性で保安タグ42の共鳴周波数を特
定するためにRFバーストの周波数間隔が十分に小さいという条件で、本発明に
とっては、RFバーストの数、RFバーストの特定周波数、及びRFバーストの
周数が送信される順番は、重要ではない。
【0054】 第1の好ましい実施例では、個々のフレーム間隔の持続時間は等しくはないが
、特定のEASシステムに関して、他のEASのフレームのフレーム間隔持続時
間とは異なるようにグループ・アドレス信号に基づいてフレーム間隔持続時間が
選択され、結果として他のEASシステムの動作によって生じた誤った警報又は
妨害からEASシステム10が実質的に免れることになる。
【0055】 保安タグ42の検出を有効に行うために、少なくとも3つの連続したフレーム
の同一受信周波数(又は複数の周波数)で、受信器24によって第2の電磁信号
(タグ42から放射)を検出しなければならない。
【0056】 1つのEASシステム10からのRFバーストが他のEASシステム10と同
一の3つ以上の周波数間隔中に生ずることはかなり可能性が低いので、RFイン
タフェースを緩和する目的で同じ場所に配置されたEASシステムを同期させる
必要はない。
【0057】 したがって、EASシステム10は、誤った警報又は受信器妨害を防ぐ目的で
同期信号又は他の信号を送信又は受信しない。
【0058】 第1の好ましい実施例では、制御器12は最大長の疑似ノイズ・シーケンス発
生器(PNSG)を有し、その出力は各フレーム間隔で1回変化する。第1の好
ましい実施例では、255個のフレームからなる繰り返し期間を有する8段線形
シフト・レジスタをシミュレートすることによって、PNSGは制御器12のD
SP52によってモデル化される。
【0059】 シフト・レジスタは、PNSG出力パターンを決定するために所定のフィード
バック接続を用いる。好ましくは、PROM50に格納されたフレーム参照用テ
ーブル(JLUT)の内容によって、特定のフィードバック接続が決定される。
第1の実施例では、テーブルJLUTは9つの欄からなり、欄1の内容はPNS
Gフィードバック接続が作られるシフト・レジスタの段番号に対応し、欄2〜9
はグループ・アドレス信号にもとづいて選択されたフィードバック接続に対応す
る。
【0060】 第1の実施例で使用される8段PNSGに対する特定のフィードバック接続を
図4に示す。
【0061】 PNSGの出力は、各シフト・レジスタ段のバイナリ出力の複合によって形成
される8ビット数である。各フレーム間隔持続時間は、シフト・レジスタ出力を
公称フレーム持続時間の値に加えることによって決定される。
【0062】 PNSGの出力が繰り返し期間中、繰り返されないことから、255個の異な
るフレーム間隔持続時間値が疑似ノイズ発生器の繰り返し期間中、生成される。
【0063】 第1の好ましい実施例では、公称フレーム間隔持続時間は、約0.01秒であ
り、疑似ノイズ発生器の各バイナリ・ビットが8μ秒を表すことから、スーパフ
レーム繰り返し期間中、8μ秒刻みで約9000から11000μ秒変化するフ
レーム間隔持続時間となる。
【0064】 当業者に正しく理解されるように、本発明は疑似乱数ストリームを発生する線
形シフト・レジスタの使用に限定されるものではなく、また255個の数に限定
された数ストリームに限定されるものでもない。
【0065】 例えば、テーブル索引とかなりの数の標準乱数発生手段に由来するテーブルの
数とによってフレーム持続時間が決定され、それもまた本発明の精神及び範囲内
である。
【0066】 さらに、公称フレーム継続期間及びシフト・レジスタ出力によって表される時
間増分は、それぞれ0.01秒及び8秒に限定されない。
【0067】 図5は第1の好ましい実施例のスーパフレーム、フレーム、ビン、及び送信/
受信制御信号の発生を説明するための、説明なしで明瞭に分るフローチャートで
ある。
【0068】 グループ・アドレス信号によって、EASシステム10の第1の好ましい実施
例で使用される特定集合のPNSGフィードバック接続が決まる。第1の好まし
い実施例では、各EASシステム10に設けられた一組のスイッチ(不図示)を
有するグループ・アドレス・セレクタ36からグループ・アドレス信号が生成さ
れる。
【0069】 複数のRASシステム10が使用中である場所では、EASシステム10間の
干渉を防ぐために、各EASシステム10で異なるグループ・アドレスを用いる
ことが一般的である。
【0070】 当業者に正しく理解されるように、グループ・アドレスは、EASシステム1
0に設けられたスイッチから入力する必要はなく、キーパッド又は類似の入力装
置からの入力、あるいは電話回線又は他の通信媒体を介した遠隔地からの入力に
よって入力してもよく、それもまた本発明の精神及び範囲内である。
【0071】 図6A及び図6Bは、EASシステム10の第2の実施例のタイミング図であ
って、フレーム間隔持続時間が1つの値に固定されており(図6A)、またフレ
ーム内のRFバースト位置(ビン)間の分離が可変であり(図6B)、これらは
スーパフレーム繰り返し期間全体にわたってフレーム間隔持続時間が可変で、か
つフレーム内のRFバースト位置間の分離が値に固定されている第1の実施例と
は対照的である。
【0072】 EASシステム10の第2の好ましい実施例の構成は、図1に示す第1の好ま
しい実施例の構成と同一である。
【0073】 第2の好ましい実施例が第1の好ましい実施例と異なる点は、(1)送信器及
び受信器タイミングを決定するためにテーブルJLUTの代わりにパルス参照用
テーブルPLUT(後述)を用いること、及び(2)以下に説明するように周波
数参照用テーブルFLUTに格納された数を明確なプロセスによって決定するこ
とである。
【0074】 第2の好ましい実施例では、周波数参照用テーブルFLUT(図3参照)に格
納された所定数{Ck}からなる8個の集合は、L個の非反復でかつ負でない整
数からなる所定順序の集合であり、ここでLは16に等しく、集合{S}に含ま
れる数の範囲は0乃至15である。
【0075】 集合{S}を順序変更することで導き出された各々の順序付き集合{C}に
含まれる数は、異なる順序の集合{C}内で同一の数が2つ以上、同一位置を
占めないように、配置される。
【0076】 第2の好ましい実施例では、選択されたグループ・アドレスにもとづいて各フ
レーム間隔中、集合{C}の1つから順に、数全てを逐次引き出すことで、フ
レーム間隔全体にわたる各々のビンにおける各RFバーストの周波数及び受信器
24の対応周波数を決定する。
【0077】 周波数(複数)の同一の集合を各フレーム間隔で繰り返す。当業者に理解する
ように、集合{S}は16個の数に限定される必要はなく、16よりも多いか、
もしくはそれよりも少なくてもよい。
【0078】 さらに、数の集合{C}は、単一の数集合の順列から導き出される必要はな
く、個々の数列が数集合の一致特性に対するソートを示すようにする任意の適当
な手段によって集合を導くことができる。
【0079】 第2の好ましい実施例では、ビン期間内のRFバーストの位置、ノイズ受信期
間、及び信号受信期間が第1の実施例と同一である。
【0080】 しかし、各フレーム間隔内の他のビンに対する各ビンの分離は、第1の実施例
のように固定的なものでなくEASシステム10の送信及び受信周波数の決定に
使用されるような数の集合{C}から引き出された同じ数によって決定される
【0081】 好ましくは、以下の等式1〜3にもとづいて、各フレーム間隔の開示時間から
各ビンの開始を分離する時間Tjkを決める。すなわち、 j=1に対して、T=1 (1) j=2,3,...Lに対して、Tjk=Tj−1,k+Δt+Cjk・R (2) ここで式中で、T=フレーム間隔開始からの第1のビンの分離時間; Tjk=数集合{C}に対するj−1ビンからの第j番目のビンの分離時間
; Δt=ビン幅; Cjk=k番目の数集合{C}に含まれるj番目の整数の値;及び j=1乃至L−1に対して、 R=(T−(L・Δt))/Σj (3
) であり、 ここで式中のTはt番目のフレーム間隔のフレーム間隔持続時間である。
【0082】 第2の好ましい実施例では、Tjkの値を等式1〜3によって事前に決め、続
いてPROM50にあるテーブルPLUT(図7参照)に格納する。
【0083】 8個の異なるグループ・アドレスが存在することから、またフレーム間隔持続
時間が固定されていることから、T(等式3中の)は公称フレーム間隔持続時
間に等しい定数である。
【0084】 したがって、テーブルPLUTは16個のビン開始時間Tjkからなる集合を
8個格納する。図6Bは、フレーム持続時間0.01秒及び数集合{C}={
0,15,7,11,5,10,13,6,3,9,4,2,1,8,12,1
4}のフレーム内でのビンB1〜B6の配置を示す。図8は第2の好ましい実施
例のフレーム、ビン、及び送信/受信制御信号の生成を説明する、説明なしで明
瞭に分るフローチャートである。
【0085】 本発明の第3の好ましい実施例は、第1及び第2の実施例の組み合わせであり
、図1に示す第1の好ましい実施例と同一の構成を用いる。
【0086】 第3の実施例では、8個の数集合{C}を事前に決定して周波数参照用テー
ブルFLUTに格納し、さらに疑似ノイズ発生器に対するフィードバック接続か
らなる集合8個を事前に決定してフレーム参照用テーブルJLUTに格納する。
【0087】 各ビンの位置Tjkを等式1〜3にもとづいて決定する。しかし、各フレーム
で変化するPNSG出力にもとづいて各フレーム間隔の持続時間Tが変動する
ことから、等式(2)の因数Rもまた各フレームで変化する。
【0088】 好ましくは、各フレームについて実時間でDSP52において等式(2)を解
くことで、各フレームにある各ビンの位置Tjkを算出する。各フレームのビン
位置を新たに算出することで、スーパフレーム繰り返し期間全体にわたってフレ
ームからフレームへとビンの分離が互いに関連して変化し、第1及び第2の実施
例と比較して信号構造に対してさらにランダム性が付加される。
【0089】 当業者に正しく理解されるように、ビン位置Tjkは演算による決定と同様に
テーブル索引によって決定される。その場合、255個の異なる可能フレーム間
隔持続時間について、パルス参照用テーブルPLUTは255x16x8=32
,640の異なるビン位置を格納することになる。
【0090】 図9においては、10,000及び8984μ秒のフレーム間隔持続時間をそ
れぞれ持つ同一スーパフレームの2つのフレームのビン構造が示されており、そ
れによって第3の実施例によって導き出された付加的なビン時間ランダム性が実
証される。
【0091】 図10は、第3の好ましい実施例のスーパフレーム、フレーム、ビン、及び送
信器/受信器制御信号を説明する、説明なしで明瞭に分るフローチャートである
【0092】 第4の好ましい実施例は、図1に示す構成を利用し、フレーム間隔持続時間及
びビン位置の両方が各フレーム間隔持続時間及び数集合{C}の両方にもとづ
いてフレーム毎に変動する点で、第3の実施例と作用が類似している。
【0093】 しかし、第4の実施例では、所定の数の細分化された範囲にPNSGの出力(
したがってフレーム間隔持続時間)を量子化するもので、各細分化された範囲は
各々の細分化された範囲の中間点と等しい値を有し、選択された各フレームのT
tの値は、それぞれのフレーム間隔持続時間と選択された細分化範囲の値との差
が所定の値よりも小さくなるよう細分化された範囲の1つにある値である。
【0094】 第4の好ましい実施例では、DSP52における演算要求が減少することで細
分化された範囲の1つへPNSG出力がハッシング(hashing)され、パルス参
照用テーブルPLUTの内容によってフレーム毎にフレーム上で実際のビン位置
が決定される。
【0095】 第4の実施例では、各々256μ秒のフレーム間隔持続時間に対応する8個の
細分化範囲が存在する。Tを量子化することで得られ、また等式(2)で決定
されるビン位置TjkはテーブルPLUTに格納される。
【0096】 Rの値が8個あり、また128個の値Cjk(16個の値からなる集合が8
個)があることから、パルス・ルックアップ(参照用)テーブルPLUTに格納
された合計1024個のビン位置Tjkが存在する。
【0097】 第5の好ましい実施例は、第1及び第3の実施例の別の組み合わせであり、図
1に示す第1の好ましい実施例と同一の構成を利用する。
【0098】 第5の好ましい実施例では、8個の数集合{C}をテーブルFLUTに格納
し、また疑似ノイズ発生器に対するフィードバック接続からなる集合8個をテー
ブルJLUTに格納する。等式1〜3にもとづいて各ビンの位置Tjkを決定す
る。
【0099】 しかし、各フレーム間隔に対するビンの位置を演算する代わりに、等式(2)
でRを計算するために使われるフレーム間隔持続時間Tは固定されていて、
最小フレーム持続時間の値と等しくされている。したがって、その第5の実施例
では、ビン位置がフレーム毎に同一である。
【0100】 好ましくは、ピン位置は16個の数からなる8個の集合を構成してパルス参照
用PLUTに格納され、テーブル索引はDSP52による演算よりも効果的であ
る。
【0101】 しかし、当業者に明瞭なように、本発明の精神及び範囲内でSP52によって
ビン位置の演算を行うことができよう。
【0102】 広義の発明思想から逸脱することなく上記の実施例に対して変更を加えること
ができることは、当業者に理解されることである。従って本発明は開示された特
定の実施例に限定されず特許請求の範囲により定義される本発明の精神及び広い
範囲内での修正を包含することを意図している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好ましい実施例にもとづくEASシステムの機能的ブロック図
【図2A】 本発明の第1の好ましい実施例によって利用されるスーパフレーム信号構造を
図示するタイミング図
【図2B】 本発明の第1の好ましい実施例によって利用されるフレーム信号構造を図示す
るタイミング図
【図2C】 本発明の第1の好ましい実施例で利用されるビン信号構造を図示するタイミン
グ図
【図3】 本発明にもとづく周波数参照用テーブル(FLUT)の図
【図4】 本発明にもとづくフレーム参照用テーブル(JLUT)の図
【図5】 本発明の第1の好ましい実施例にもとづいた送信及び受信周波数の制御を説明
するためのフローチャート
【図6A】 本発明の第2の好ましい実施例によって利用されるスーパフレーム信号構造を
図示するタイミング図
【図6B】 本発明の第2の好ましい実施例によって利用されるフレーム信号構造を図示す
るタイミング図
【図7】 本発明の第2の好ましい実施例にもとづくパルス参照用テーブル(PLUT)
の図
【図8】 本発明の第2の好ましい実施例にもとづいた送信及び受信周波数の制御を説明
するためのフローチャート
【図9】 本発明の第3の好ましい実施例にもとづく異なるフレーム間隔持続時間内での
ビン位置を図示するタイミング図
【図10】 本発明の第3の好ましい実施例にもとづいた送信及び受信周波数の制御を説明
するためのフローチャート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 5/02 H04B 5/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 デイヴイス,ジヨン アメリカ合衆国,ニユージヤージー州,シ ユーエル,イースト サセツクス アヴエ ニユー 150 (72)発明者 ホプトン,エドウイン アメリカ合衆国,ペンシルベニア州,フイ ラデルフイア,ウエスト アレンズ レー ン 747 (72)発明者 シヤー,ニメシユ アメリカ合衆国,ニユージャージー州,マ ールトン,ブライトン ドライヴ 6 (72)発明者 スヴエンセン,ベント アメリカ合衆国,ペンシルベニア州,グレ ン ミルズ,ブライアークリフ コート 97 Fターム(参考) 5B058 CA15 KA02 KA04 KA13 KA31 YA20 5C084 AA03 AA09 AA16 BB04 CC34 DD07 FF02 GG33 GG45 5C087 AA02 BB20 BB74 DD05 DD31 EE08 FF01 FF04 FF16 FF30 GG83 5K012 AC08 AC10 AE12 BA02

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出ゾーン内の保安タグの存在を検出するためのパルス聴取
    電子式物品保安(EAS)システムであって、 各々のフレーム間隔の持続時間が複数の異なる値の1つである複数の連続フレ
    ーム間隔の各々のフレーム間隔中に発せられるRF(無線周波数)バースト(複
    数)の時間系列である第1の電磁信号を、前記検出ゾーンに放射するための送信
    器と、 前記送信器と同期して前記第1の電磁信号に応答して前記検出ゾーンにある保
    安タグから再放射された第2の電磁信号を受信しそしてもし保安タグが検出され
    るならば出力信号を提供するための受信器と、 を備え、 前記複数のフレーム間隔の持続時間の値が他のEASシステムのフレーム間隔
    持続時間の値とは異なるように選択され、それによって前記EASシステムが他
    のEASシステムの動作によって誤った警報又は妨害を受けることを実質的にな
    くすることを特徴とする パルス聴取(パルス/リスン)電子式物品保安(EAS)システム。
  2. 【請求項2】 前記EASシステムと他のEASシステムとの間で意図的な
    通信が行われないことを特徴とする請求項1に記載のパルス聴取電子式物品保安
    (EAS)システム。
  3. 【請求項3】 各フレーム間隔で出力が1回変化する最大長疑似ノイズ・シ
    ーケンス発生器を有する制御器をさらに備え、 前記疑似ノイズ・シーケンス発生器の出力と公称フレーム間隔持続時間の値と
    を組み合わせることで前記各フレーム間隔の値が決定され、複数の所定のフィー
    ドバック接続によって前記シーケンス発生器の出力が決定され、グループ・アド
    レスにもとづいて特定の接続が選択されることを特徴とする請求項1に記載のパ
    ルス聴取電子式物品保安(EAS)システム。
  4. 【請求項4】 前記シーケンス発生器が約255個のフレームの繰り返し期
    間を有することを特徴とする請求項3に記載のパルス聴取電子式物品保安(EA
    S)システム。
  5. 【請求項5】 前記公称フレーム間隔持続時間の値が約0.1秒であること
    を特徴とする請求項3に記載のパルス聴取電子式物品保安(EAS)システム。
  6. 【請求項6】 検出ゾーン内の保安タグの存在を検出するためのパルス聴取
    電子式物品保安(EAS)システムであって、 RF(無線周波数)バースト(複数)の周波数が複数の連続フレーム間隔の各
    々の間に送信された複数の値であり、前記複数の連続フレーム間隔の各々のフレ
    ーム間隔がRFバーストを含む一連のビン、ノイズ受信期、及び信号受信期を含
    み、また各ビンは始端及び終端を有し、次にくる各ビンの始端は複数の値によっ
    て先行のビンの終端から時間的に分離され、さらに各フレーム間隔にある第1の
    ビンの始端は各フレーム間隔の開始時間を基準として所定の時間で生ずる、前記
    RFバーストの時間系列である第1の電磁信号を前記検出ゾーンに放射するため
    の送信器と、 前記第1の磁気信号に応答して前記検出ゾーンにある保安タグから再放射され
    た第2の電磁信号を受信し、もし前記保安タグが検出されるならば出力信号を提
    供するために、各ビンの前記ノイズ受信期及び前記信号受信期の間のみ動作する
    前記送信器に同期した受信器と、 を備え、 前記複数のバースト周波数と前記ビン分離との組み合わせが他のEASシステ
    ムの他のバースト周波数とビン分離との組み合わせとは異なるように選択され、
    それによって前記EASシステムが他のEASシステムの動作によって誤った警
    報又は妨害を実質的に受けないことを特徴とする パルス聴取電子式物品保安(EAS)システム。
  7. 【請求項7】 前記EASシステムと他のEASシステムとの間で意図的な
    通信が存在しないことを特徴とする請求項6に記載のパルス聴取電子式物品保安
    (EAS)システム。
  8. 【請求項8】 前記バースト周波数、前記ビン分離、及びフレーム間隔持続
    時間を決定するために前記送信器及び前記受信器に接続した制御器をさらに備え
    、 前記制御器は、kが1からMまでの範囲内にある値である数{C}の集合を
    M個格納し、数{C}の各集合がL個の非反復非負整数からなる単一の順序付
    き集合{S}の異なる順列であり、さらに異なる順序付き集合{C}で同一の
    数が2つ以上、同一位置を占めないように、各集合{C}が配置されることを
    特徴とする請求項6に記載のパルス聴取電子式物品保安(EAS)システム。
  9. 【請求項9】 グループ・アドレスにもとづいて前記数{C}の集合の1
    つから順に数を逐次選択することで各フレーム間隔における各バーストの周波数
    が決定され、また各フレーム間隔の間中に前記集合{C}の数全てが選択され
    ることを特徴とする請求項8に記載のパルス聴取電子式物品保安(EAS)シス
    テム。
  10. 【請求項10】 グループ・アドレスにもとづいて前記数{C}の集合の
    1つから順に数を逐次選択することで各フレーム間隔における各ビンの位置が決
    定され、各フレーム間隔の間中に前記集合{C}の数全てが選択され、また異
    なるグループ・アドレスが選択された場合に複数のビンが別のビンの位置と重な
    らないようにして前記ビン位置が決定されることを特徴とする請求項9に記載の
    パルス聴取電子式物品保安(EAS)システム。
  11. 【請求項11】 各フレーム間隔の開示時間から各ビンの開始を分離する時
    間Tjkが下記の関係で決定されることを特徴とする請求項10に記載のパルス
    聴取電子式物品保安(EAS)システム: j=1の場合、T=1、 j=2,3,...Lの場合、Tjk=Tj−1,k+Δt+Cjk・R ここでT=フレーム間隔開始からの第1のビンの分離時間; Tjk=j−1ビンからの第j番目のビンの分離時間; Δt=ビン幅; Cjk=k番目の数集合{C}に含まれるj番目の整数の値、及び j=1乃至L−1の場合、R=(T−(L・Δt))/Σj ここでTはt番目のフレーム間隔のフレーム間隔持続時間。
  12. 【請求項12】 前記数集合{S}が少なくとも16個の数を含むことを特
    徴とする請求項10に記載のパルス聴取電子式物品保安(EAS)システム。
  13. 【請求項13】 検出ゾーン内の保安タグの存在を検出するためのパルス聴
    取電子式物品保安(EAS)システムであって、 RFバーストの周波数が複数の連続フレーム間隔の各々の間に送信された複数
    の値であり、前記複数の連続フレーム間隔の各々の持続時間は複数の値の1つで
    あり、前記複数の連続フレーム間隔の各フレーム間隔がRFバーストを含む一連
    のビン、ノイズ受信期、及び信号受信期を含み、また各ビンは始端及び終端を有
    し、次にくる各ビンの始端は複数の値によって先行のビンの終端から時間的に分
    離され、さらに各フレーム間隔にある第1のビンの始端は各フレーム間隔の開始
    時間を基準として所定の時間で生ずる、前記RFバーストの時間系列である第1
    の電磁信号を前記検出ゾーンに放射するための送信器と、 第1の磁気信号に応答して前記検出ゾーンにある保安タグから再放射された第
    2の電磁信号を受信し、もし前記保安タグが検出されるならば出力信号を提供す
    るために、各ビンの前記ノイズ受信期及び前記信号受信期の間のみ動作する送信
    器に同期した受信器と、 を備え、 前記複数のバースト周波数とビン分離とフレーム間隔持続時間との組み合わせ
    は、他のEASシステムの他のバースト周波数とビン分離とフレーム間隔持続時
    間との組み合わせとは異なるように選択され、それによって他のEASシステム
    の動作によって生じた誤った警報又は妨害から前記EASシステムが実質的に免
    れることを特徴とする パルス聴取電子式物品保安(EAS)システム。
  14. 【請求項14】 前記EASシステムと他のEASシステムとの間で意図的
    な通信が行われないことを特徴とする請求項13に記載のパルス聴取電子式物品
    保安(EAS)システム。
  15. 【請求項15】 前記バースト周波数、前記ビン分離、及びフレーム間隔持
    続時間を決定するために前記送信器及び前記受信器に接続した制御器をさらに備
    え、 前記制御器は、kが1からMまでの範囲内にある値である数{C}の集合を
    M個格納し、数{C}の各集合がL個の非反復非負整数からなる単一の順序付
    き集合{S}の異なる順列であり、さらに異なる順序付き集合{C}で同一の
    数が2つ以上同一位置を占めないように、各集合{C}が配置されることを特
    徴とする請求項13に記載のパルス聴取電子式物品保安(EAS)システム。
  16. 【請求項16】 前記数集合{S}が少なくとも16個の数を含むことを特
    徴とする請求項15に記載のパルス聴取電子式物品保安(EAS)システム。
  17. 【請求項17】 グループ・アドレスにもとづいて前記数{C}の集合の
    1つから順に数を逐次選択することで各フレーム間隔における各バーストの周波
    数が決定され、また各フレーム間隔の間中に前記集合{C}の数全てが選択さ
    れることを特徴とする請求項15に記載のパルス聴取電子式物品保安(EAS)
    システム。
  18. 【請求項18】 グループ・アドレスにもとづいて前記数{C}の集合の
    1つから順に数を逐次選択することで各フレーム間隔における各ビンの位置が決
    定され、各フレーム間隔の間中に前記集合{C}の数全てが選択され、また異
    なるグループ・アドレスが選択された場合に複数のビンが別のビンの位置と重な
    らないようにして前記ビン位置が決定されることを特徴とする請求項17に記載
    のパルス聴取電子式物品保安(EAS)システム。
  19. 【請求項19】 各フレーム間隔の開示時間から各ビンの開始を分離する時
    間Tjkが下記の関係で決定されることを特徴とする請求項18に記載のパルス
    聴取電子式物品保安(EAS)システム: j=1の場合、T=1、 j=2,3,...Lの場合、Tjk=Tj−1,k+Δt+Cjk・R ここでT=フレーム間隔開始からの第1のビンの分離時間; Tjk=j−1ビンからの第j番目のビンの分離時間; Δt=ビン幅; Cjk=k番目の数集合{C}に含まれるj番目の整数の値、及び j=1乃至L−1の場合、R=(T−(L・Δt))/Σj ここでTはt番目のフレーム間隔のフレーム間隔持続時間。
  20. 【請求項20】 各フレーム間隔の開示時間から各ビンの開始を分離する時
    間Tjkは、 j=1の場合、T=1、 j=2,3,...Lの場合、Tjk=Tj−1,k+Δt+Cjk・R ここでT=フレーム間隔開始からの第1のビンの分離時間; Tjk=j−1ビンからの第j番目のビンの分離時間; Δt=ビン幅; Cjk=k番目の数集合{C}に含まれるj番目の整数の値、及び j=1乃至L−1の場合、R=(T−(L・Δt))/Σj の関係にもとづいて決定され、かつ 前記複数のフレーム間隔持続時間の最大値と最小値との間の範囲は所定の数の
    細分化範囲に分割され、各細分化範囲は、各々の細分化範囲の中間点と等しい値
    を有し、選択された各フレームのTの値は、それぞれのフレーム間隔持続時間
    と前記選択された細分化範囲の値との差が所定の値よりも小さくなるように、前
    記細分化範囲の1つに含まれる値であることを特徴とする請求項18に記載のパ
    ルス聴取電子式物品保安(EAS)システム。
  21. 【請求項21】 各フレーム間隔の開示時間から各ビンの開始を分離する時
    間Tjkが下記の関係で決定されることを特徴とする請求項18に記載のパルス
    聴取電子式物品保安(EAS)システム: j=1の場合、T=1、 j=2,3,...Lの場合、Tjk=Tj−1,k+Δt+Cjk・R ここでT=フレーム間隔開始からの第1のビンの分離時間; Tjk=j−1ビンからの第j番目のビンの分離時間; Δt=ビン幅; Cjk=k番目の数集合{C}に含まれるj番目の整数の値、及び j=1乃至L−1の場合、R=(T−(L・Δt))/Σj ここでTは前記複数のフレーム間隔持続時間の最小値。
  22. 【請求項22】 各フレーム間隔の持続時間が、各フレーム間隔毎に値を変
    える最大長の疑似ノイズ・シーケンス発生器の出力によって決定され、前記シー
    ケンス発生器の出力は公称フレーム間隔持続時間の値と組み合わさっており、前
    記シーケンス発生器の出力は複数の所定のフィードバック接続によって決定され
    、さらに前記グループ・アドレスにもとづいて特定の接続が選択されることを特
    徴とする請求項17に記載のパルス聴取電子式物品保安(EAS)システム。
  23. 【請求項23】 前記シーケンス発生器が少なくとも255個のフレームか
    らなる繰り返し期間を有することを特徴とする請求項22に記載のパルス聴取電
    子式物品保安(EAS)システム。
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