JP2003507492A - 炭化水素中の有機フッ素化合物レベルの低減方法 - Google Patents

炭化水素中の有機フッ素化合物レベルの低減方法

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JP2003507492A JP2000595779A JP2000595779A JP2003507492A JP 2003507492 A JP2003507492 A JP 2003507492A JP 2000595779 A JP2000595779 A JP 2000595779A JP 2000595779 A JP2000595779 A JP 2000595779A JP 2003507492 A JP2003507492 A JP 2003507492A
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ランドルフ、ブルース、ビー
フーバー、ケネス、チャールズ
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フイリツプス ピトローリアム カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 最初に炭化水素混合物(118)をエダクター(120)に供給し、その炭化水素混合物中に揮発性低減添加剤とフッ化水素酸を含む触媒(122)をエダクトし、炭化水素触媒混合物(132)を生成させ、その炭化水素触媒混合物(132)を相分離させ、炭化水素混合物(132)よりも低濃度の少なくとも一種の有機フッ素化合物を有する炭化水素相(128)と触媒相(130)とを形成させ、その炭化水素相の少なくとも一部を取り出し、それにより、炭化水素生成物流(134)を形成させることによって、炭化水素混合物(118)中に存在する少なくとも一種の有機フッ素化合物のレベルを低減させるための系及び/又は方法を開示する。別の実施態様においては、触媒中に存在する揮発性低減添加剤の量を調整することによって、少なくとも一種の有機フッ素化合物の濃度及び/又は炭化水素混合物のRONを制御するための系及び/又は方法を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、炭化水素混合物中に存在する有機フッ素化合物濃度を減少させるた
めの方法及び/又は系に関する。より具体的には、本発明は、アルキル化反応器
流出物中に存在する有機フッ素化合物濃度を減らすための方法及び/又は系に関
する。
【0002】 (背景技術) ガソリン混合成分としての使用に適した性質を有する分岐炭化水素を生産する
ために、接触アルキル化プロセスを用いることは当該技術分野ではよく知られて
いる。一般に、イソパラフィンなどの飽和炭化水素によるオレフィンのアルキル
化は、反応物を酸触媒と接触させ、反応混合物を生成させ、その混合物を静置し
て炭化水素から触媒を分離し、さらにアルキル化反応器流出物を、例えば分画な
どにより分離し、分離生成物流を回収することにより遂行される。普通、アルキ
ル化プロセスのアルキル化反応器流出物は、一分子当たり5個から10個、好ま
しくは、一分子当たり7個から9個の炭素原子を有する炭化水素を含んでいる。
ガソリンブレンド原料として最高品質を有するには、アルキル化プロセスで製造
されたアルキル化炭化水素が高分岐であり、かつ、一分子当たり7個から9個の
炭素原子を含むことが好ましい。
【0003】 従来のフッ化水素触媒によるアルキル化プロセスを改善するための最近の努力
の結果、フッ化水素と揮発性低減添加剤を含んだ新規触媒組成物が開発された。
これらの新しい触媒組成物は、アルキル化触媒としてきわめて有効であり、他の
多くの好ましい利点を提供することが見出された。しかしながら、フッ化水素と
上のような添加剤を含む触媒混合物を使うアルキル化プロセスでは、好ましくな
い有機フッ素化合物の生成の増加が発生することも見出された。
【0004】 実際、上記新規な触媒組成物中のフッ化水素の濃度が薄くなればなるほど、ア
ルキル化プロセスで生成する有機フッ素化合物量は増加する。生成する有機フッ
素化合物には、一分子当たり約3個から約14個までの範囲の炭素原子を有する
有機フッ素化合物が含まれるが、それらに限定されるわけではない。典型的な生
成有機フッ素化合物には、2−フルオロプロパン、2−フルオロブタン、2−フ
ルオロ−2−メチルプロパン、2−フルオロペンタン、2−フルオロ−2−メチ
ルブタン、2−フルオロ−3−メチルブタン、メチルフルオロブタン異性体類、
2−フルオロヘキサン、3−フルオロヘキサン、メチルフルオロペンタン類、ジ
メチルフルオロブタン類、フルオロヘプタン類、フルオロメチルヘキサン類、ジ
メチルフルオロペンタン類、フルオロオクタン類、フルオロメチルヘプタン類、
ジメチルフルオロヘキサン類、フルオロトリメチルヘキサン類、フルオロノナン
類、フルオロメチルオクタン類、ジメチルフルオロヘプタン類、フルオロトリメ
チルヘキサン類が含まれるが、これらに限定されるわけではない。
【0005】 多くの場合、生成物流が極端に高濃度の有機フッ素化合物を含むことは望まし
くない。 従って、炭化水素混合物中に存在する有機フッ素化合物のレベルを低減する効
率的な方法が開発されれば、当該技術分野に対する大きな貢献となろう。
【0006】 (発明の概要) 従って、炭化水素混合物中の少なくとも一種の有機フッ素化合物のレベルを減
少させる改善された方法であって、経済的、かつ効率的なものを提供することが
本発明の目的である。 本発明のさらなる目的は、炭化水素混合物中の少なくとも一種の有機フッ素化
合物のレベルを減少させるのに使用される、改善された系であって、経済的に構
成でき、確実かつ効率的に操作できるものを提供することである。 また、本発明のさらなる目的は、炭化水素混合物中の少なくとも一種の有機フ
ッ素化合物のレベルを減少させるのに使用される改善された系であって、炭化水
素混合物中に存在する少なくとも一種の有機フッ素化合物のレベルを制御する、
及び/又は、炭化水素混合物のリサーチオクタン価を制御する手段を含むものを
提供することである。
【0007】 本発明の第1の実施態様によると、炭化水素混合物中に存在する少なくとも一
種の有機フッ素化合物のレベルを減少させる方法が提供される。 この第1の実施態様の方法は、 炭化水素混合物をエダクターに供給する工程、 前記炭化水素混合物中に、揮発性低減添加剤及びフッ化水素酸を含む触媒をエ
ダクトし、それにより、炭化水素触媒混合物を生成させる工程、 前記炭化水素触媒混合物を相分離させ、それにより、前記炭化水素混合物より
低い、少なくとも一種の有機フッ素化合物の濃度を有する炭化水素相を生成させ
、かつ、それにより触媒相を生成させる工程、 前記触媒相の少なくとも一部を、触媒として使用するために抜き出す工程、及
び 前記炭化水素相の少なくとも一部を取り出し、炭化水素生成物流を生成させる
工程、 を含む。
【0008】 本発明の第2の実施態様によると、オレフィン類及びイソパラフィン類を含む
炭化水素供給原料の少なくとも一部をアルキル化する方法が提供される。 この第2の実施態様の方法は、 前記炭化水素供給原料をアルキル化反応ゾーンへ導入する工程、 前記炭化水素供給原料を、揮発性低減添加剤とフッ化水素酸を含む第1触媒と
、前記アルキル化反応ゾーンにおいて接触させ、それにより、前記オレフィン類
及びイソパラフィン類の少なくとも一部のアルキル化物をアルキル化反応流出物
の形で生成させる工程、 このようにして生成させた、前記アルキル化反応ゾーンからのアルキル化反応
流出液を、第1沈降ゾーンに供給し、相分離を起こさせて、第1触媒相を生成さ
せ、かつ、前記第1炭化水素相の全重量を基準として約150ppmwから約1
0,000ppmwの範囲の、少なくとも一種類の有機フッ素化合物の濃度を有
し、約85から約98の範囲のRONを有する第1炭化水素相を生成させる工程
、 前記第1炭化水素相の少なくとも一部を、揮発性低減添加剤及びフッ化水素酸
を含む第2触媒と接触させ、それにより、第1炭化水素相より低い、少なくとも
一種以上の有機フッ素化合物濃度を有する炭化水素生成物流を生成させる工程、
を含む。
【0009】 本発明の第3の実施態様では、 アルキル化反応器、 上部、中間部、及び下部を有する第1セトラー、 エダクター、 上部、中間部、及び下部を有する第2セトラー、 前記アルキル化反応器と操作可能に関連する、オレフィン類及びイソパラフィ
ン類を含む炭化水素供給原料を前記アルキル化反応器に導入するための第1導管
手段、 前記アルキル化反応器と操作可能に関連する、揮発性低減添加剤及びフッ化水
素酸を含む第1触媒を前記アルキル化反応器に導入するための第2導管手段、 前記アルキル化反応器と操作可能に関連し、前記第1セトラーと操作可能に関
連する、アルキル化反応流出液をアルキル化反応器から取り出し、そのアルキル
化反応流出液を前記第1セトラーの中間部に導入するための第3導管手段(前記
第1セトラーの上部は、前記アルキル化反応流出液から分離された第1炭化水素
相を含むために操作可能であり、前記第1セトラーの下部は、前記アルキル化反
応流出液から分離された第1触媒相を含むために操作可能である)、 前記第1セトラーと操作可能に関連し、前記エダクターと操作可能に関連する
、前記第1セトラーの上部から前記第1炭化水素相の少なくとも一部を取り出し
、その第1炭化水素相の少なくとも一部を前記エダクターに導入するための第4
導管手段、 前記第2セトラーと操作可能に関連し、前記エダクターと操作可能に関連する
、揮発性低減添加剤及びフッ化水素酸を含む第2触媒相の少なくとも一部を前記
第2セトラーの下部から取り出し、その第2触媒相の少なくとも一部を前記エダ
クターに導入し、前記第1炭化水素相の少なくとも一部と混合し、それにより、
炭化水素触媒混合物を生成させるための第5導管手段、 前記エダクターと操作可能に関連し、前記第2セトラーと操作可能に関連する
、前記炭化水素触媒混合物を前記エダクターから取り出し、その炭化水素触媒混
合物を前記第2セトラーの中間部に導入するための第6導管手段(前記第2セト
ラーの上部は前記炭化水素触媒混合物から分離された第2炭化水素相を含むため
に操作可能であり、前記第2セトラーの下部は前記炭化水素触媒混合物から分離
された前記第2触媒相を含むために操作可能である)、及び 前記第2セトラーと操作可能に関連する、前記第2炭化水素相の少なくとも一
部を前記第2セトラーから取り出し、それにより、炭化水素生成物流を生成させ
るための第7導管手段 を含む系が提供される。
【0010】 他の目的及び利点は、詳細な説明及び添付の請求項から明らかになるであろう
【0011】 (発明の詳細な説明) 本発明の第1の実施態様によると、前記炭化水素混合物は、パラフィン類及び
/又はオレフィン類(これらの炭化水素の各々は、一分子当たり少なくとも3個
の炭素原子を含む)を含むことができる。この炭化水素混合物はさらに、炭化水
素混合物の全重量を基準として約150ppmwから約10,000ppmwの
範囲の、少なくとも一種の有機フッ素化合物を含む。さらに典型的には、少なく
とも一種の有機フッ素化合物の濃度は、炭化水素混合物の全重量を基準として約
200ppmwから約1,000ppmwの範囲、そして最も典型的には250
ppmwから500ppmwの範囲にある。
【0012】 炭化水素混合物のリサーチオクタン価(RON)は、典型的には、約85から
約98の範囲にあり、より典型的には、約87から約96の範囲にあり、そして
最も典型的には、89から94の範囲にある。また、本明細書において使用され
るRONは、ASTM D2699−97法を用いて求められる、炭化水素流の
オクタン価として定義される。
【0013】 炭化水素混合物は、最も適切には、一分子当たり少なくとも3個の炭素原子を
有するオレフィン類を一分子当たり少なくとも4個の炭素原子を有するイソパラ
フィン類でアルキル化して製造されたアルキル化反応生成物である。 この炭化水素混合物は、揮発性低減添加剤とフッ化水素酸とを含む触媒と、混
合及びブレンドを含む任意の適当な方法で、接触させることができる。
【0014】 揮発性低減添加剤は、フッ化水素酸に揮発性低減添加剤を添加して得られる混
合物の揮発性を減少させるのに有効な任意の化合物とすることができる。より具
体的には、揮発性低減添加剤は、スルホン、アンモニア、メチルアミン類、エチ
ルアミン類、プロピルアミン類、ブチルアミン類、ペンチルアミン類、ピリジン
、アルキルピリジン類、ピコリン、メラミン、ヘキサメチレンテトラミン、など
からなる群より選択される化合物とすることができる。
【0015】 本発明での使用に適したスルホン類は、一般式 R−SO2−R1 (式中、R及びR1は、一価の炭化水素アルキル又はアリール置換基であって、
各々、1個から8個までの炭素原子を含むものであり、またR及びR1は同じか
、又は異なっていても良い) で表されるスルホンである。好適なスルホンの例には、ジメチルスルホン、ジ−
n−プロピルスルホン、ジフェニルスルホン、エチルメチルスルホン、及びSO 2 基が炭化水素環に結合した脂環式スルホンが含まれるが、これらに限定される
わけではない。
【0016】 このような場合、RとR1は一緒になって、分岐又は非分岐炭化水素二価残基
、好ましくは3個から12個の炭素原子を有するものを形成している。後者の中
では特に、テトラメチレンスルホン又はスルホラン、3−メチルスルホラン及び
2,4−ジメチルスルホランが、本発明のプロセス操作条件下で液状であるとい
う利点をもたらすため、より好適である。これらのスルホン類は、例えばクロロ
メチルエチル−スルホンのように、置換基、特に1個以上のハロゲン原子を有し
ていてもよい。また、これらのスルホンは、それらの任意の2種以上の混合物の
形態でも、有利に使われうる。最も好ましい揮発性低減添加剤はスルホンである
【0017】 炭化水素混合物は、触媒と、エダクター(エジェクター、サイフォン、エキゾ
ースター、又はジェットポンプとも称される)中において混合することにより接
触させることが好ましい。本明細書において使用される、エダクターの操作及び
装置とは、ポンプ輸送流体がノズルを通って進入し、ベンチュリーノズルを通過
し、排出開口部から排出することを可能とするものである。ポンプ輸送流体がベ
ンチュリノズルを通過すると、吸引力を生み出し、吸引室内の流体がポンプ輸送
流体流により同伴され、排出開口部を通って配送されるようになる。
【0018】 炭化水素混合物は、エダクターのポンプ輸送流体入口に通され、そこで触媒が
炭化水素混合物中にエダクトされ、それにより、炭化水素触媒混合物が調製され
る。次いで、炭化水素触媒混合物は、セトラー容器内で相分離を受け、それによ
り、炭化水素相と触媒相を生成する。この炭化水素相は、炭化水素混合物より低
い濃度の少なくとも一種の有機フッ素化合物を有している。より具体的には、炭
化水素相中の少なくとも一種の有機フッ素化合物の濃度は、炭化水素相の全重量
を基準として、好ましくは約0ppmwから約1,000ppmwの範囲、より
好ましくは約0ppmwから約100ppmwの範囲、最も好ましくは約0pp
mwから約50ppmwの範囲にある。
【0019】 炭化水素相のRONは、好ましくは約85から約98の範囲、より好ましくは
約87から約96までの範囲、最も好ましくは、89から94の範囲にある。
【0020】 また、触媒相の少なくとも一部は触媒として使うことができ、炭化水素相の少
なくとも一部はプロセスから取り出して、炭化水素生成物流を生成する。 触媒の揮発性低減添加剤濃度は、炭化水素混合物より低い濃度の少なくとも一
種の有機フッ素化合物を有する炭化水素相を与える濃度である。
【0021】 より具体的には、揮発性低減添加剤は、触媒中に、触媒の全重量を基準として
、約0重量%を超え約50重量%までの範囲、好ましくは約5重量%から約35
重量%の範囲、最も好ましくは10重量%から25重量%の範囲で存在する。 触媒中の揮発性低減添加剤の濃度は、炭化水素生成物流中の少なくとも一種の
有機フッ素化合物の濃度を調整及び/又は制御するように、及び/又は、炭化水
素生成物流のRONを調整及び/又は制御するように、変更可能である。 より具体的には、、触媒中の揮発性低減添加剤の濃度は、触媒相の少なくとも
一部を、揮発性低減添加剤、フッ化水素酸、及びそれらの混合物からなる群より
選択される化合物を含むメークアップ触媒と置き換えることによって変更できる
【0022】 揮発性低減添加剤の量は、炭化水素生成物流のRONが約85から約98の範
囲、好ましくは約87から約96の範囲、最も好ましくは89から94の範囲の
レベルに制御されるように、及び/又は、炭化水素生成物流中に存在する少なく
とも一種の有機フッ素化合物の濃度が、炭化水素混合物の少なくとも一種の有機
フッ素化合物の濃度の約0%から約65%の範囲、好ましくは約0%から約50
%の範囲、最も好ましくは、0%から25%の範囲のレベルに制御されるように
、調整することができる。
【0023】 本発明の第2の実施態様によれば、炭化水素供給原料は、一分子当たり少なく
とも4個の炭素原子を有するイソパラフィン類と、一分子当たり少なくとも3個
の炭素原子を有するオレフィン類を含むことができる。好ましくは、上記イソパ
ラフィン類は一分子当たり4個から5個の範囲の炭素原子を有し、上記オレフィ
ン類は一分子当たり3個から4個の炭素原子を有する。
【0024】 炭化水素供給原料に含まれているオレフィン類は、その炭化水素供給原料を、
アルキル化反応ゾーン中において適当な方法により(上述したような)フッ化水
素酸及び揮発性低減添加剤を含む第1触媒と接触させることによって、イソ−パ
ラフィン類によりアルキル化し、それにより、アルキル化物、未反応イソ−パラ
フィン類、第1触媒、及び、ランナウエー型状態の場合には、未反応のオレフィ
ン類を含むアルキル化反応流出液の形態で、オレフィン類とイソ−パラフィン類
との少なくとも一部のアルキル化生成物を生成することができる。
【0025】 アルキル化反応流出液は、アルキル化反応ゾーンから第1沈降ゾーンに受け渡
され、そこで相分離を行うことができる。この相分離により、第1炭化水素相の
全重量を基準として、少なくとも一種の有機フッ素化合物の濃度が約150pp
mwから約10,000ppmwの範囲、より具体的には約200ppmwから
約1,000ppmwの範囲、最も具体的には250ppmwから500ppm
wの範囲の第1炭化水素相が生成し、この第1炭化水素相は、約85から約98
の範囲、より具体的には約87から約96の範囲、最も具体的には89から94
の範囲のRONを有する。第1炭化水素相は、アルキル化物、未反応イソ−パラ
フィン類、及び未反応のオレフィン類を含んでいても良い。
【0026】 第1沈降ゾーンの相分離はまた第1触媒相を生成するが、これは少なくともあ
る程度、第1触媒として使用することができる。第1炭化水素相の少なくとも一
部は、揮発性低減添加剤とフッ化水素酸とを含む第2触媒と、適当な任意の手段
(混合、ブレンドを含む)によって接触させ、それにより、炭化水素生成物流を
生成させることができる。第1炭化水素相の少なくとも一部を第2触媒とエダク
ター中において混合することにより接触させることが好ましい。
【0027】 第1炭化水素相の少なくとも一部分はエダクターを通され、そこで第2触媒が
第1炭化水素相の少なくとも一部にエダクトされ、それにより、炭化水素触媒混
合物が形成される。次いで、その炭化水素触媒混合物は第2沈降ゾーンに供給さ
れ、そこで相分離が起こり、それにより、第2炭化水素相と第2触媒相が調製さ
れる。第2炭化水素相は、第1炭化水素相より低い濃度の、少なくとも一種の有
機フッ素化合物を有している。より具体的には、第2炭化水素相中の少なくとも
一種の有機フッ素化合物の濃度は、第2炭化水素相の全重量を基準として、好ま
しくは約0ppmwからl,000ppmwの範囲、より好ましくは約0pmw
から約100ppmwの範囲、最も好ましくは0ppmwから50ppmwの範
囲にある。
【0028】 第2炭化水素相は、約85から約98の範囲、好ましくは約87から約96の
範囲、最も好ましくは89から94の範囲のRONを有する。 また、第2触媒相の少なくとも一部が第2触媒として使用でき、第2炭化水素
相の少なくとも一部はプロセスから取り出され、炭化水素生成物流を形成する。
【0029】 第2触媒の揮発性低減添加剤濃度は、第1炭化水素相より低い濃度の少なくと
も一種の有機フッ素化合物を有する第2炭化水素相を与えるものである。第1炭
化水素相中の少なくとも一種の有機フッ素化合物の濃度を減少させる点で最もよ
い結果を得るには、第2触媒の揮発性低減添加剤の濃度を、第1触媒の揮発性低
減添加剤の濃度より低くする。より具体的には、揮発性低減添加剤は、第2触媒
の全重量を基準として、約0重量%を超え約50重量%までの範囲、好ましくは
約5重量%から約35重量%の範囲、最も好ましくは10重量%から25重量%
の範囲の量で、第2触媒中に存在する。
【0030】 第2触媒中に存在する揮発性低減添加剤の量は、少なくとも1つの処理変数(
例えば、炭化水素生成物流の少なくとも一種の有機フッ素化合物の濃度及び/又
は炭化水素生成物流のRONであるが、これらに限定されるわけではない)を制
御するために変更することができる。処理変数が少なくとも一種の有機フッ素化
合物の濃度である場合には、第2触媒中に存在する揮発性低減添加剤の濃度を、
炭化水素生成物流の少なくとも一種の有機フッ素化合物の濃度の、炭化水素生成
物流の少なくとも一種の有機フッ素化合物の所望の濃度を超える増加に対応して
減らし、それにより、炭化水素生成物の少なくとも一種の有機フッ素化合物の濃
度を下げることができる。或いは、第2触媒中に存在する揮発性低減添加剤の濃
度を、炭化水素生成物流中の少なくとも一種の有機フッ素化合物の濃度の所望の
濃度未満への減少に対応して増やし、それにより、炭化水素生成物流の少なくと
も一種の有機フッ素化合物の濃度を上げることができる。
【0031】 処理変数がRONである場合には、第2触媒中に存在する揮発性低減添加剤の
濃度を、炭化水素生成物流のRONの、炭化水素生成物流の所望のRONを超え
る増加に対応して減らし、それにより、炭化水素生成物流のRONを下げること
ができる。或いは、第2触媒中に存在する揮発性低減添加剤の濃度を、炭化水素
生成物流のRONの、所望のRON未満への減少に対応して上げ、それにより、
炭化水素生成物流のRONを上げることができる。
【0032】 当業者であれば、炭化水素生成物流のRONを最大化する、又は炭化水素生成
物流の少なくとも一種の有機フッ素化合物の濃度を最小化する、又はRONと炭
化水素生成物流の少なくとも一種の有機フッ素化合物の濃度との間の所望のバラ
ンスを達成するレベルにおける、第2触媒中に存在する揮発性低減添加剤の濃度
を決めることができる。
【0033】 炭化水素生成物流の少なくとも一種の有機フッ素化合物の所望の濃度は、第1
炭化水素相の少なくとも一種の有機フッ素化合物の濃度の好ましくは約0パーセ
ントから約65パーセントの範囲、より好ましくは約0パーセントから約50パ
ーセントの範囲、最も好ましくは0パーセントから25パーセントの範囲にある
。 炭化水素生成物流の望ましいRONは、好ましくは約85から約98の範囲、
より好ましくは約87から約96の範囲、最も好ましくは89から94の範囲で
ある。
【0034】 第1炭化水素相中の少なくとも一種の有機フッ素化合物の濃度を減少させる点
で最もよい結果を得るためには、第1炭化水素相のアルキル化物に対するイソブ
タンの重量比を、約1:1から約8:1の範囲、好ましくは約1.5:1から約
6:1の範囲、最も好ましくは2:1から5:1の範囲とする。
【0035】 本発明の第3の実施態様に従い、本発明の系を図面を参照して説明する。 本明細書中の図1を参照すると、アルキル化反応ゾーンを画する内壁102を
有するアルキル化反応器100を含む、本発明の系すなわち装置10が図示され
ている。アルキル化反応器100は、流体流れ伝達関係にある連結によって、炭
化水素供給原料をアルキル化反応ゾーンに導入するための第1導管手段を提供す
る導管104へ、操作可能に関連づけられている。アルキル化反応器100はま
た、流体流れ伝達関係にある連結によって、上述したような揮発性低減添加剤と
フッ化水素酸とを含む第1触媒をアルキル化反応ゾーンへ導入するための第2導
管手段を提供する導管106へ、操作可能で関連づけられている。アルキル化反
応器100は、炭化水素供給原料の少なくとも一部をアルキル化し、それにより
アルキル化反応流出液を生成する手段を提供する。
【0036】 アルキル化反応器100は、流体流れ伝達関係にある連結によって、アルキル
化反応流出物をアルキル化反応器100から取り出し、そのアルキル化反応流出
物を第1セトラー110の中間部109に導入するための第3導管手段を提供す
る導管108に、操作可能に関連づけられている。第1セトラー110は、上部
114、中間部109及び下部116を有し、アルキル化反応流出物の相分離を
可能にする第1沈降ゾーンを画する内壁112をも有する。第1セトラー110
の上部1l4は、アルキル化反応流出物から分離された第1炭化水素相を含むよ
うに操作可能であり、第1セトラー110の下部116は、アルキル化反応流出
物から分離された第1触媒相を含むように操作可能である。 第1セトラー110の下部1l6は、前記第1触媒相をアルキル化反応器10
0に戻し第1触媒として使用するため、導管106を介して、アルキル化反応器
100と流体流れ伝達関係にある連結によって、操作可能に関連づけられている
【0037】 第1セトラー110の上部114は、第1セトラー110の上部114から第
1炭化水素相の少なくとも一部を取り出し、第1炭化水素相の少なくとも一部を
エダクター120に導入するための第4導管手段を提供する導管1l8へ、流体
流れ伝達関係にある連結によって、操作可能に関連づけられている。エダクター
120は、導管122を介して、流体流れ伝達関係にある連結によって、上部l
28、中間部l29及び下部130を有する第2沈降ゾーンを画する内壁126
を有する第2セトラー124に、操作可能に関連づけられている。導管122は
、揮発性低減添加剤とフッ化水素酸を含む第2触媒相の少なくとも一部を第2セ
トラー124の下部130から取り出し、その第2触媒相の少なくとも一部をエ
ダクターl20に導入して、導管118を経てエダクター120に導入された第
1炭化水素相の少なくとも一部と混合し、それにより、炭化水素触媒混合物を調
製する、第5導管手段を提供する。
【0038】 エダクターl20は、流体流れ伝達関係にある連結によって、炭化水素触媒混
合物をエダクター120から取り出し、その炭化水素触媒混合物を第2セトラー
124の中間部129に導入するための第6導管手段を提供する導管132へ、
操作可能に関連づけられている。第2セトラー124の上部128は、炭化水素
触媒混合物から分離された第2炭化水素相を含むように操作可能であり、第2セ
トラー124の下部130は、炭化水素触媒混合物から分離された第2触媒相を
含むように操作可能である。 第2セトラーl24の上部128は、第2炭化水素相の少なくとも一部を第2
セトラーl24の上部128から取り出し、それにより、炭化水素生成物流を生
成するための第7導管手段を提供する導管134へ、流体流れ伝達関係で連結す
ることにより、操作可能に関連づけられている。
【0039】 さらに、本発明の系すなわち装置10は、第2触媒相中に存在する揮発性低減
添加剤の濃度を変え、炭化水素生成物流の少なくとも1つの処理変数を制御する
ための制御手段を提供する第2セトラー124と操作可能に関連した制御系を含
むことができる。 この好ましい実施態様においては、破線(図面ではシグナル・ラインを示して
いる)は電気又は圧空によるものである。しかし、本発明は、また、情報伝達用
の機械的、油圧的、又は他のシグナル手段にも適用可能である。ほとんどすべて
の制御系において、これらの型のシグナルのいくつかの組み合わせが使われるこ
とであろう。しかしながら、いかなる型の他のシグナル伝達の使用も、使用する
プロセスと設備に適合していれば、本発明の範囲内に含まれる。 この発明の好ましい実施態様では、ディジタル・コンピュータを用いて、コン
ピュータに供給されるプロセスパラメーター測定値並びに設定点に基づき、必要
な制御シグナルを計算する。本発明では、外部変数の読みとりとシグナル伝送が
リアルタイム環境の操作でできるソフトウェアを有するいかなるコンピュータ制
御系も使用に適している。 シグナル・ラインはディジタル・コンピュータにおいて実行された計算の結果
を表示するためにも利用され、「シグナル」という語はこのような結果を指すの
に使用される。すなわち、「シグナル」という語は単に電流又は空気圧力を指す
だけでなく、計算値又は測定値のバイナリな表示を指すのにも使われる。
【0040】 ここで示したコントローラーは、比例、比例−積分、比例−微分、又は比例−
積分−微分などの様々なモードを利用できる。この好ましい実施態様においては
、比例−積分−微分コントローラーが利用されるが、2個の入力シグナルを受け
入れ、換算出力シグナル(2個の入力シグナルの比較を表現する)を出すことが
できるコントローラーはいずれも、本発明の範囲内にある。 コントローラーによる出力シグナルのスケーリングは制御系技術では良く知ら
れている。本質的に、コントローラーの出力は、任意の所望の因子又は変数を出
力するために換算してもよい。この一例は、所望の流速と実際の流速をコントロ
ーラーによって比較する場合である。この出力は、実際の流れを所望の流れに等
しくするのに必要なある液体の流速の望ましい変化を表示するシグナルであって
も良い。一方、同じ出力シグナルを、百分率を表すように換算したり、実際の流
れを所望の流れに等しくするために必要な温度変更を表示するように換算するこ
とができる。もしコントローラー出力が、0ボルトから10ボルト(典型的な値
であるが)の範囲にあるならば、5.0ボルトの電圧レベルを有する出力シグナ
ルが或る特定の流速の50パーセントに対応するように、出力を換算することが
できる。
【0041】 プロセスを特徴付けるパラメータやそれにより発生する種々のシグナルを測定
するために使用される様々な変換手段は、種々の形態又はフォーマットを取るこ
とができる。例えば、系の制御要素は、電気アナログ、ディジタルエレクトロニ
ック、空気圧、油圧、機械型の装置又はそれらに類する他の同様な型の装置、又
は1個以上のそのような型の装置の組合せを使って実装できる。本発明の好まし
い実施態様では、好ましくは、空気圧式最終制御要素を電気アナログシグナル処
理及び変換装置と組み合わせて使用されるが、本発明の装置と方法は、プロセス
制御技術分野の当業者に利用可能、かつ、理解される種々の特定の設備を使って
実施することができる。
【0042】 同様に、様々なシグナルのフォーマットは、特定の装置、安全係数、計量又は
制御装置の物理的特性及び他の同様な因子のシグナルフォーマット要件に適合さ
せるために、大幅に修正することができる。例えば、差圧オリフィス流量計で得
られる生の流れの測定シグナルは、普通は、実際の流速の自乗に一般に比例した
関係を表すことであろう。他の測定機器類は、測定パラメーターと比例したシグ
ナルを発生することもあり、さらに他の変換手段は、測定パラメーターに対して
、より複雑ではあるが既知の関係を有するシグナルを発生するかもしれない。シ
グナルフォーマット又はシグナルとそれが表現しているパラメータとの正確な関
係とは関わりなく、プロセスパラメーター測定値のシグナル代表値又は所望プロ
セス値の代表値の各々は、パラメーター測定値又は所望値に対してある関係を有
し、特有なシグナル値により、特定の測定値又は所望値の指定が可能となる。従
って、プロセス測定値又は所望プロセス値の代表であるシグナルは、シグナルユ
ニットと測定又は所望プロセスユニット間の厳密な数学的な関係の有無に関わら
ず、そこから測定値又は所望値に関する情報が容易に取り出されうるものである
【0043】 再び図1を参照すると、制御系は、第2セトラー124の下部130へ、流体
流れ伝達関係にある連結によって操作可能に関連づけられた導管136を備えて
いる。導管136は、フッ化水素酸流を第2触媒相に導入するための第8導管手
段を提供し、流体流れ伝達関係にある連結によって第2セトラー124の下部1
30へ操作可能に関連づけられた導管138は、揮発性低減添加剤流を第2触媒
相に導入するための第9導管手段を提供する。導管136内のフッ化水素酸流は
、第2セトラー124の下部130に含まれている第2触媒相への導入に先立っ
て、導管138中の揮発性低減添加剤流と合わせることができる。導管140は
、第2セトラー124の下部130へ、流体流伝達関係にある連結により操作可
能に関連づけられており、第2触媒相からパージ流を抜き出す第10導管手段を
提供する。
【0044】 導管136は、その中に設置され、導管136を通して流れるフッ化水素酸流
の流速を調整するための第1調節弁手段を提供する第1調節弁142と操作可能
に関連している。導管138は、その中に設置され、導管138を通して流れる
揮発性低減添加剤流の流速を調整するための第2調節弁手段を提供する第2調節
弁144と操作可能に関連している。導管140は、その中に設置され、導管1
40を通して流れるパージ流の流速を調整するための第3調節弁手段を提供する
第3調節弁146と操作可能に関連している。 導管136、138及び140の各々と操作可能に関連づけられているのは、
それぞれ、流量変換器148、150及び152であり、それらの各々が流量シ
グナル154、156及び158を発信するが、それぞれのシグナルは、その関
連づけられた導管内を通して運ばれる材料の体積流速を表している。流量変換器
148、150及び152は、体積流速を測定するための導管136、l38及
び140内部にそれぞれ設置された流量測定装置(例、オリフィス板)を備える
ことができる。
【0045】 分析器160(好ましくはクロマトグラフである)は、炭化水素生成物流の少
なくとも一つの処理変数シグナルの実際値を表わす処理変数シグナル162を確
定するための手段を提供する。好ましくは、分析器160は、導管134から新
鮮な炭化水素生成物流の試料を採り、炭化水素生成物流の分析に呼応する、炭化
水素生成物流の少なくとも一つの処理変数の実際値を表す処理変数シグナル16
2を配送するように適合させる。分析器160は炭化水素生成物流の試料のオフ
ライン分析を含むことができる。
【0046】 コンピュータ計算ブロック164(好ましくは、割り当てられた制御系と結ば
れている)は、そこへの入力として、流速シグナル154、156及び158、
処理変数シグナル162並びに導管134を流れる炭化水素生成物流の少なくと
も一つの処理変数に対する所望値を表す、オペレータ入力シグナル166を受け
取る。コンピュータ計算ブロック164は、シグナルl54、156及び158
並びにシグナル162と166との差にそれぞれ対応する出力シグナル168、
l70及びl72を確定する。シグナル168、170及び172は、シグナル
162で表される少なくとも一つの処理変数の実際値を、シグナル166で表さ
れる少なくとも一つの処理変数の所望値と実質上等しく維持するのに必要とされ
る、それぞれ導管136のフッ化水素酸流、導管138の揮発性低減添加剤流及
び導管140のパージ流の流速を表すように換算される。
【0047】 シグナル168は、流量コントローラ174への設定点入力として提供される
。また、流量コントローラ174への処理変数入力として提供されるのは、導管
136内のフッ化水素酸の実際の流速を表す流速シグナル154である。流量コ
ントローラ174は、シグナルl68と154の差に対応する出力シグナル17
6を提供する。シグナル176は、シグナル154で表される流速をシグナル1
68で表される流速と実質上等しく維持するために必要とされる、第1調節弁1
42の位置を表すように換算される。
【0048】 シグナル170は、流量コントローラl78への設定点入力として提供される
。また、流量コントローラ178への処理変数入力として提供されるのは、導管
138中の揮発性低減添加剤の実際の流速を表す流速シグナル156である。流
量コントローラ178は、シグナル170と156の差に対応する出力シグナル
180を提供する。シグナル180は、シグナル156により表される流速をシ
グナル170により表される流速と実質上等しく維持するために必要な第2調節
弁144の位置を表すように換算される。 シグナル172は、流量コントローラ182への設定点入力として提供される
。また、流量コントローラー182への処理変数入力として提供されるのは、導
管140のパージ流の実際の流速を表す流速シグナル158である。流量コント
ローラー182は、シグナル172と158の差に対応する出力シグナルl84
を提供する。シグナル184は、シグナル158により表される流速をシグナル
l72により表される流速と実質上等しく維持するために必要な第3調節弁14
6の位置を表すように換算される。
【0049】 以下の例は本発明をさらに説明するために提供されるものであり、本発明の範
囲を不当に限定するものと考えてはならない。 (例) この例は、炭化水素混合物中の有機フッ素化合物レベルを減少させるのに、フ
ッ化水素酸と揮発性低減添加剤とを含む触媒を使用することについて説明するも
のである。 フッ化水素酸とスルホランのレベルを変化させてHF/スルホラン触媒の定常
状態評価ができるように反応器を構成した。この反応器は、長さ2フィート、直
径1インチのモネルスケジュール40断面管であって、その一端でモネルサイト
ゲージと1/4″モネル配管を介して接合され、他端で0.01インチ直径のオ
リフィスを有する供給物導入ノズルと1/8″モネル配管を介して接合されたも
のであった。 触媒は、この反応器とモネルサイトゲージを通って、約50mL/分から約1
00mL/分の範囲の流速で循環させた。触媒組成は、運転ごとに表に示すよう
に変更した。イソブタン/アルキル化物の2/1重量比混合物を含む炭化水素供
給原料は、供給筒へ混合して仕込んだ。前記アルキル化物は精製装置のアルキル
化ユニットから得た。炭化水素供給原料は、運転のたびごとに、原料導入ノズル
を通して反応器内へ約300mL/時の速度でポンプ送液した。反応器流出液は
モネルサイトゲージに流し入れられ、そこで炭化水素製品と触媒残留物を分離し
た。 この炭化水素製品を適当な試料筒に抜き取り、周囲温度で(遊離HFを吸着さ
せるため)アルミナ上を通過させ、収集し、軽質物質が失われないようにGC試
料注入弁を用いて標準的なガスクロマトグラフィにより分析した。各運転に対す
る試験データ結果を表にまとめた。
【0050】 表に示した試験データから、運転番号1〜5におけるフッ化水素酸とスルホラ
ンとを含む触媒の使用は、炭化水素原料中に含まれる2−フルオロプロパンのレ
ベルを著しく減少させるとともに、炭化水素製品のRONの低下をスルホランを
使用しなかった運転番号6のそれよりも小さくしたことが分かる。 本発明の運転番号5の触媒中において12重量%のスルホランを使用すると、
2−フルオロプロパンは100%変換、炭化水素製品のRONは91.1となっ
たが、これに対し、対照運転番号6では、2−フルオロプロパンの変換率は同じ
く100%であったが、RONはわずか90.6であった。
【0051】 合理的な変更、修正及び適用は、本発明の範囲から離れることなく、本開示及
び添付の請求項の範囲内で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施態様を表す、概略フローダイアグラムである。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年1月17日(2001.1.17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化水素混合物中に存在する有機フッ素化合物のレベルを低
    減させる方法であって、 前記炭化水素混合物をエダクターに供給する工程、 前記炭化水素混合物中に、揮発性低減添加剤及びフッ化水素酸を含む触媒をエ
    ダクトし、それにより、炭化水素触媒混合物を生成させる工程、 前記炭化水素触媒混合物を相分離させ、それにより、前記炭化水素混合物より
    低い、少なくとも一種の有機フッ素化合物の濃度を有する炭化水素相を生成させ
    、かつ、それにより触媒相を生成させる工程、 前記触媒相の少なくとも一部を、触媒として使用するために抜き出す工程、及
    び 前記炭化水素相の少なくとも一部を取り出し、炭化水素生成物流を生成させる
    工程、 を含む、上記方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、前記揮発性低減添加剤が、
    スルホン、アンモニア、メチルアミン類、エチルアミン類、プロピルアミン類、
    ブチルアミン類、ペンチルアミン類、ピリジン、アルキルピリジン類、ピコリン
    、メラミン、ヘキサメチレンテトラミン、及びそれらの任意の2種以上の混合物
    からなる群より選択される化合物である、上記方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の方法であって、前記揮発性低減添加剤がス
    ルホンである、上記方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の方法であって、前記揮発性低減添加剤が、
    触媒中に、その触媒の全重量を基準として約0重量%より大きく約50重量%ま
    での範囲の量存在する、上記方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の方法であって、前記触媒相の少なくとも一
    部を、揮発性低減添加剤、フッ化水素酸、及びそれらの混合物からなる群より選
    択される化合物を含むメークアップ触媒で置き換える工程を更に含む、上記方法
  6. 【請求項6】 オレフィン類及びイソパラフィン類を含む炭化水素供給原料
    の少なくとも一部をアルキル化する方法であって、 前記炭化水素供給原料をアルキル化反応ゾーンへ導入する工程、 前記炭化水素供給原料を、揮発性低減添加剤とフッ化水素酸を含む第1触媒と
    、前記アルキル化反応ゾーンにおいて接触させ、それにより、前記オレフィン類
    及びイソパラフィン類の少なくとも一部のアルキル化物をアルキル化反応流出物
    の形で生成させる工程、 このようにして生成させた、前記アルキル化反応ゾーンからのアルキル化反応
    流出液を、第1沈降ゾーンに供給し、相分離を起こさせて、第1触媒相を生成さ
    せ、かつ、前記第1炭化水素相の全重量を基準として約150ppmwから約1
    0,000ppmwの範囲の、少なくとも一種類の有機フッ素化合物の濃度を有
    し、約85から約98の範囲のRONを有する第1炭化水素相を生成させる工程
    、 前記第1炭化水素相の少なくとも一部を、揮発性低減添加剤及びフッ化水素酸
    を含む第2触媒と接触させ、それにより、第1炭化水素相より低い、少なくとも
    一種以上の有機フッ素化合物濃度を有する炭化水素生成物流を生成させる工程、 を含む、上記方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の方法であって、前記第1触媒及び第2触媒
    の揮発性低減添加剤が、スルホン、アンモニア、メチルアミン類、エチルアミン
    類、プロピルアミン類、ブチルアミン類、ペンチルアミン類、ピリジン、アルキ
    ルピリジン類、ピコリン、メラミン、ヘキサメチレンテトラミン、及びそれらの
    任意の2種以上の混合物からなる群より選択される化合物である、上記方法。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の方法であって、前記揮発性低減添加剤がス
    ルホンである、上記方法。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の方法であって、前記第2触媒中の揮発性低
    減添加剤の濃度が、前記第1触媒中の揮発性低減添加剤の濃度より低い、上記方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項6に記載の方法であって、前記第1炭化水素相の少
    なくとも一部を前記第2触媒と接触させる工程が、 前記第1炭化水素相の少なくとも一部をエダクターに供給する工程、 前記第1炭化水素相の少なくとも一部にエダクターを通して第2触媒をエダク
    トさせ、それにより、炭化水素触媒混合物を生成させる工程、 前記炭化水素触媒混合物を第2沈降ゾーンに供給して相分離させ、それにより
    、第2炭化水素相及び第2触媒相を生成させる工程、 前記第2触媒相の少なくとも一部を前記第2触媒として使用するために抜き出
    す工程、及び、 前記第2炭化水素相の少なくとも一部を取り出し、前記炭化水素生成物流を生
    成させる工程、 を含む、上記方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の方法であって、前記炭化水素生成物流
    の少なくとも1つの処理変数を制御するために、前記第2触媒中に存在する揮発
    性低減添加剤の量を変更する工程を更に含む、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の方法であって、前記少なくとも1つの
    処理変数が、前記少なくとも一種の有機フッ素化合物の濃度である、上記方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の方法であって、 前記第2触媒中に存在する前記揮発性低減添加剤の量を、前記炭化水素生成物
    流中の前記少なくとも一種の有機フッ素化合物の濃度の、前記炭化水素生成物流
    中の前記少なくとも一種の有機フッ素化合物の所望の濃度を超える増加に対応し
    て減らし、それにより、前記炭化水素生成物流中の前記少なくとも一種の有機フ
    ッ素化合物の濃度を下げ、或いは、 前記第2触媒中に存在する前記揮発性低減添加剤の量を、前記炭化水素生成物
    流中の前記少なくとも一種の有機フッ素化合物の濃度の、所望の濃度未満への低
    下に対応して増やし、それにより、前記炭化水素生成物流中の前記少なくとも一
    種の有機フッ素化合物の濃度を上げる、 上記方法。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載の方法であって、前記一つ以上の処理変
    数がそのRONである、上記方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の方法であって、 前記第2触媒中に存在する前記揮発性低減添加剤の量を、前記炭化水素生成物
    流中の前記RONの、前記炭化水素生成物流の所望RONを超える増加に対応し
    て減らし、それにより、前記炭化水素生成物流中の前記RONを下げ、或いは、 前記第2触媒中に存在する前記揮発性低減添加剤の量を、前記炭化水素生成物
    流の前記RONの、その所望RON未満への低下に対応して増やし、それにより
    、前記炭化水素生成物流の前記RONを上げる、 上記方法。
  16. 【請求項16】 請求項6に記載の方法であって、前記揮発性低減添加剤が
    、前記第2触媒中に、約85から約98の範囲のRON、及び、少なくとも一種
    の有機フッ素化合物の濃度であって、前記炭化水素生成物流の全重量を基準とし
    て、約0%から約65%の範囲の前記第1炭化水素相の前記少なくとも一種の有
    機フッ素化合物の濃度を有する前記炭化水素生成物流を生成するのに十分な量存
    在する、上記方法。
  17. 【請求項17】 請求項6に記載の方法であって、前記揮発性低減添加剤が
    、前記第2触媒中に、前記第2触媒の全重量を基準として、約0重量%より大き
    く約50重量%までの範囲の量で存在する、上記方法。
  18. 【請求項18】 炭化水素混合物のRON及び少なくとも一種の有機フッ素
    化合物の濃度を制御するための方法であって、 前記炭化水素混合物を、揮発性低減添加剤及びフッ化水素酸を含む触媒と接触
    させ、それにより、炭化水素生成物流を生成させる工程、及び、 前記触媒中に存在する前記揮発性低減添加剤の量を調整して、前記RONを所
    望値に保ち、かつ、前記炭化水素生成物流の全重量を基準とした、前記炭化水素
    生成物流中に存在する前記少なくとも一種の有機フッ素化合物の濃度を、所望レ
    ベルに制御する工程、 を含む、上記方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の方法であって、前記揮発性低減添加剤
    が、スルホン、アンモニア、メチルアミン類、エチルアミン類、プロピルアミン
    類、ブチルアミン類、ペンチルアミン類、ピリジン、アルキルピリジン類、ピコ
    リン、メラミン、ヘキサメチレンテトラミン、及びそれらの任意の2種以上の混
    合物からなる群より選択される化合物である、上記方法。
  20. 【請求項20】 請求項18に記載の方法であって、前記揮発性低減添加剤
    がスルホンである、上記方法。
  21. 【請求項21】 請求項18に記載の方法であって、前記炭化水素混合物と
    前記触媒との接触が、 前記炭化水素混合物の少なくとも一部をエダクターに供給する工程、 前記炭化水素混合物の少なくとも一部の中に、前記触媒をエダクトし、それに
    より、炭化水素触媒混合物を生成させる工程、 前記炭化水素触媒混合物を相分離させ、それにより、炭化水素生成物相及び触
    媒相を生成する工程、 前記触媒相の少なくとも一部を、触媒として使用するために抜き出す工程、及
    び、 前記炭化水素生成物相の少なくとも一部分を取り出し、前記炭化水素生成物流
    を形成させる工程、 を含む、上記方法。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の方法であって、前記触媒中に存在する
    前記揮発性低減添加剤の量が、前記触媒の少なくとも一部分を、揮発性低減添加
    剤、フッ化水素酸、及びそれらの混合物からなる群より選択される化合物を含む
    メークアップ触媒と置き換えることによって調整される、上記方法。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の方法であって、前記揮発性低減添加剤
    が、前記触媒中に、前記触媒の全重量を基準として約0重量%より大きく約50
    重量%までの範囲の量で存在する、上記方法。
  24. 【請求項24】 アルキル化反応器、 上部、中間部、及び下部を有する第1セトラー、 エダクター、 上部、中間部、及び下部を有する第2セトラー、 前記アルキル化反応器と操作可能に関連する、オレフィン類及びイソパラフィ
    ン類を含む炭化水素供給原料を前記アルキル化反応器に導入するための第1導管
    手段、 前記アルキル化反応器と操作可能に関連する、揮発性低減添加剤及びフッ化水
    素酸を含む第1触媒を前記アルキル化反応器に導入するための第2導管手段、 前記アルキル化反応器と操作可能に関連し、前記第1セトラーと操作可能に関
    連する、アルキル化反応流出液をアルキル化反応器から取り出し、そのアルキル
    化反応流出液を前記第1セトラーの中間部に導入するための第3導管手段(前記
    第1セトラーの上部は、前記アルキル化反応流出液から分離された第1炭化水素
    相を含むために操作可能であり、前記第1セトラーの下部は、前記アルキル化反
    応流出液から分離された第1触媒相を含むために操作可能である)、 前記第1セトラーと操作可能に関連し、前記エダクターと操作可能に関連する
    、前記第1セトラーの上部から前記第1炭化水素相の少なくとも一部を取り出し
    、その第1炭化水素相の少なくとも一部を前記エダクターに導入するための第4
    導管手段、 前記第2セトラーと操作可能に関連し、前記エダクターと操作可能に関連する
    、揮発性低減添加剤及びフッ化水素酸を含む第2触媒相の少なくとも一部を前記
    第2セトラーの下部から取り出し、その第2触媒相の少なくとも一部を前記エダ
    クターに導入し、前記第1炭化水素相の少なくとも一部と混合し、それにより、
    炭化水素触媒混合物を生成させるための第5導管手段、 前記エダクターと操作可能に関連し、前記第2セトラーと操作可能に関連する
    、前記炭化水素触媒混合物を前記エダクターから取り出し、その炭化水素触媒混
    合物を前記第2セトラーの中間部に導入するための第6導管手段(前記第2セト
    ラーの上部は前記炭化水素触媒混合物から分離された第2炭化水素相を含むため
    に操作可能であり、前記第2セトラーの下部は前記炭化水素触媒混合物から分離
    された前記第2触媒相を含むために操作可能である)、及び 前記第2セトラーと操作可能に関連する、前記第2炭化水素相の少なくとも一
    部を前記第2セトラーから取り出し、それにより、炭化水素生成物流を生成させ
    るための第7導管手段 を含む系。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載の系であって、前記揮発性低減添加剤が
    、スルホン、アンモニア、メチルアミン類、エチルアミン類、プロピルアミン類
    、ブチルアミン類、ペンチルアミン類、ピリジン、アルキルピリジン類、ピコリ
    ン、メラミン、ヘキサメチレンテトラミン、及びそれらの任意の2種以上の混合
    物からなる群より選択される化合物である、上記系。
  26. 【請求項26】 請求項24に記載の系であって、前記揮発性低減添加剤が
    スルホンである、上記系。
  27. 【請求項27】 請求項24に記載の系であって、前記第2セトラーに操作
    可能に関連する、前記第2触媒相中に存在する前記揮発性低減添加剤の濃度を変
    えて、前記炭化水素生成物流の一つ以上の処理変数を制御するための制御手段を
    更に含む、上記系。
  28. 【請求項28】 請求項27に記載の系であって、前記第2触媒相中に存在
    する前記揮発性低減添加剤の濃度を変えるための前記制御手段が、 前記第2セトラーの下部と操作可能に関連する、フッ化水素酸流を前記第2触
    媒相に導入するための第8導管手段、 前記第2セトラーの下部と操作可能に関連する、揮発性低減添加剤流を前記第
    2触媒相に導入するための第9導管手段、 前記第2セトラーの下部と操作可能に関連する、前記第2触媒相からパージ流
    を抜き出すための第10導管手段、 前記第8導管手段と操作可能に関連する、前記フッ化水素酸流の実際の流速を
    表す第1シグナルを確定するための手段、 前記第9導管手段と操作可能に関連する、前記揮発性低減添加剤流の実際の流
    速を表す第2シグナルを確定するための手段、 前記第10導管手段と操作可能に関連する、前記パージ流の実際の流速を表す
    第3シグナルを確定するための手段、 前記炭化水素生成物流の前記少なくとも1つの処理変数の所望の値を表す第4
    シグナルを確定するための手段、 前記第7導管手段と操作可能に関連する、前記炭化水素生成物流の前記少なく
    とも1つの処理変数の実際の値を表す第5シグナルを確定するための手段、 前記第5シグナルを前記第4シグナルと比較し、それぞれ、前記第1シグナル
    、前記第2シグナル、前記第3シグナルに対応し、第5シグナルと第4シグナル
    との差に対応する、第6シグナル、第7シグナル及び第8シグナルを確定するた
    めのコンピュータ手段(前記第6シグナル、第7シグナル及び第8シグナルは、
    それぞれ、前記第5シグナルで表される前記少なくとも1つの処理変数の実際の
    値を前記第4シグナルで表される前記少なくとも一つの処理変数の所望の値に実
    質上等しく保つのに必要とされる、前記フッ化水素酸流、揮発性低減添加剤流及
    びパージ流の流速を代表するように決められる)、 前記第1シグナルと前記第6シグナルを比較し、前記第1シグナルと第6シグ
    ナルとの差に対応する第9シグナルを確定するための手段、 前記第8導管手段に操作可能に設けられた、前記第9シグナルに応じて前記フ
    ッ化水素酸流の流速を調整するための第1調節弁手段、 前記第2シグナルと前記第7シグナルを比較し、前記第2シグナル及び第7シ
    グナルの差に対応する第10シグナルを確定するための手段、 前記第9導管手段に操作可能に設けられた、前記第10シグナルに対応して前
    記揮発性低減添加剤流の流速を調整するための第2調節弁手段、 前記第3シグナルと前記第8シグナルを比較し、前記第3シグナル及び第8シ
    グナルの差に対応する第11シグナルを確定するための手段、及び、 前記第10導管手段に操作可能に設けられた、前記第11シグナルに対応して
    前記パージ流の流速を調整するための第3調節弁手段、 を含む、上記系。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載の系であって、前記揮発性低減添加剤流
    及び前記第2触媒の前記揮発性低減添加剤が、スルホン、アンモニア、メチルア
    ミン類、エチルアミン類、プロピルアミン類、ブチルアミン類、ペンチルアミン
    類、ピリジン、アルキルピリジン類、ピコリン、メラミン、ヘキサメチレンテト
    ラミン、及びそれらの任意の2種以上の混合物からなる群より選択される化合物
    である、上記系。
  30. 【請求項30】 請求項28に記載の系であって、前記揮発性低減添加剤流
    及び前記第2触媒の前記揮発性低減添加剤がスルホンである、上記系。
  31. 【請求項31】 請求項28に記載の系であって、前記少なくとも1つの処
    理変数が有機フッ素化合物の濃度である、上記系。
  32. 【請求項32】 請求項28に記載の系であって、前記少なくとも1つの処
    理変数がRONである、上記系。
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