JP2003507100A - エアフィルタ - Google Patents

エアフィルタ

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JP2003507100A
JP2003507100A JP2001516634A JP2001516634A JP2003507100A JP 2003507100 A JP2003507100 A JP 2003507100A JP 2001516634 A JP2001516634 A JP 2001516634A JP 2001516634 A JP2001516634 A JP 2001516634A JP 2003507100 A JP2003507100 A JP 2003507100A
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ペイン,ジョン・デビッド
ハイド,ヘレン
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D39/00Filtering material for liquid or gaseous fluids
    • B01D39/14Other self-supporting filtering material ; Other filtering material
    • B01D39/16Other self-supporting filtering material ; Other filtering material of organic material, e.g. synthetic fibres
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 微生物学的に有効な量の高分子性ビグアニド又はその塩を含有する濾過材を含む循環及び/又は再循環空気系用エアフィルタ。エアフィルタを用いる循環又は再循環空気系内での臭気及び/又は空中微生物を減少させる方法、微生物学的に有効な量の高分子性ビグアニド又はその塩を濾過材中又は濾過材上に組み込むことによる微生物分解から空気濾過材を保護する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、微生物学的に有効量の高分子性ビグアニドを含有する濾過材を含む
循環空気系及び/又は再循環空気系用のエアフィルタに関する。本発明はさらに
、微生物学的に有効量の高分子ビグアニドを含有する濾過材を通過させることを
含む臭気及び空中微生物を減少させる方法に関する。
【0002】 エアフィルタは、広範囲な空気循環系での粒子状物質除去に一般的に用いられ
ている。これらは、空気が吹き抜けるバッグ又はエンベロープの形態(サックフ
ィルタ(Sack filter)として一般的に知られている)であっても、フレーム中
で用いられるパッド又はペーパーであってもよい。サックフィルター(Sack fil
ter)は、塵などの粒子及びたばこの煙などの燃焼生成物除去に対する高い集塵
効率を有する。エアフィルタ中に用いられている濾過材は、広範囲の材料から作
られているが、最も一般的には織布又は不織布から作られている。
【0003】 これらのフィルタを組み込んでいる空気系の例としては、住居、オフィス、レ
クリエーション建築物、飛行機、自動車及び病院のエアコンディショナー及びセ
ントラルヒーティングシステムを挙げることができる。異なる環境の濾過要求は
大幅に変動する。空気濾過は、産業用クリーンルーム及び特に病棟や手術室など
病院環境において、特に重要である。
【0004】 空中微生物は、空気濾過系に特定の問題を引き起こしかねない。なぜなら、空
気流からの除去後にも、空中微生物は濾過材上に生存可能に残ることができるか
らである。この結果、これらの微生物の繁殖を引き起こし、空気循環系の汚染を
拡大させることになる。これは、次いで、発香性の微生物副産物からの悪臭の発
生に対する濾過効率減少により効果を大幅に変動させることになる。加えて、再
循環空気中の多量の病原菌の存在は、「シックビルディング症候群」を引き起こ
す可能性と密接に関連している。これらの問題を解決するために、濾過材を抗菌
物質で処理してもよく、細菌、真菌、ウィルス、藻類、酵母菌及び原生動物など
の病原菌の成長を阻害する。
【0005】 病院環境における特定の問題は、病原体の制御又は排斥、特にグラム陽性病原
体、例えば、ブドウ球菌(Staphylococci)、エンテロコッカス(Enterococci)
、連鎖球菌(Streptococci)及びミコバクテリウム(mycobacteria)などの制御
又は排斥である。これらの病原体の多くは、耐性菌種(resistant strains)、
例えばメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin resistant staphylococcus
(MRSA))、メチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(methicillin resista
nt coagulase negative staphylococci (MRCNS))、ペニシリン耐性肺炎連鎖球
菌(penicillin resistant Streptococcus pneumoniae)及び 多剤耐性Enteroco
ccus faeciumに進化している。ひとたび確立されると、これらの耐性菌種を処理
及び病院環境から根絶することは困難である。なぜなら、これらの耐性菌種は、
ペニシリンやメタシリン(methacillin)などの慣用の抗生物質に抵抗を示すか
らである。エアフィルタ濾過材に収集された粒子状物質、特に有機物は、このよ
うな耐性病原体に対する栄養源として作用し得るので、結果的に、フィルタ上及
びフィルタを通過する空気流中の両者での耐性病原体の繁殖を引き起こす。した
がって、このような病原体の成長を阻害又は排斥するエアフィルタが必要とされ
ている。これまで、この問題を解決することは困難であるとされてきた。
【0006】 我々は、エアフィルタ中に用いる濾過材中又は濾過材上に高分子性ビグアニド
又はその塩を組み込むことで、ある範囲の微生物に対する優れた活性を示す濾過
材が得られること及びこのような濾過材を通過した空気は臭気の減少及び/又は
空中微生物の減少を示すことを知見した。これらのビグアニド類は、幅広い活性
スペクトル、低い毒性、濾過材上へ適用が容易で直接性(substantivity)があ
るなど、別の抗菌物質を越える利点を示す。
【0007】 本発明の第1の側面によれば、微生物学的に有効な量の高分子性ビグアニド又
はその塩を含有する濾過材を含む空気系を循環及び/又は再循環するためのエア
フィルタが提供される。
【0008】 好ましくは、高分子性ビグアニドは、少なくとも1のメチレン基を含む橋かけ
基により架橋されている式(1)
【0009】
【化5】
【0010】 のビグアニド単位を少なくとも2個含む。橋かけ基は、場合によっては、酸素、
硫黄又は窒素などのヘテロ原子で置換されていてもよいポリメチレン鎖を含むも
のでもよい。橋かけ基は、飽和又は不飽和のいずれでもよい1以上の環状核を含
むものでもよい。好ましくは、橋かけ基は、2個の隣接する式(1)のビグアニド
単位の間に直接介在する炭素原子が少なくとも3個、特に少なくとも4個あるも
のである。好ましくは、2個の隣接する式(1)のビグアニド単位の間に直接介在
する炭素原子は、10個以下、特に8個以下である。
【0011】 高分子性ビグアニドは、ヒドロカルビル基又は置換ヒドロカルビル基又はアミ
ン基又はシアノグアニジン基であってもよい任意の適切な基で終わっていてもよ
い。
【0012】
【化6】
【0013】 末端基がヒドロカルビル基である場合には、アルキル、シクロアルキル又はア
ラルキルであってもよい。 末端基が置換ヒドロカルビル基である場合には、置換基は、高分子性ビグアニ
ドの微生物特性に望ましくない影響を示さない任意の置換基でよい。このような
置換基又は置換ヒドロカルビル基の例としては、アリルオキシ、アルコキシ、ア
シル、アシルオキシ、ハロゲン及びニトリルを挙げることができる。
【0014】 高分子性ビグアニドが式(1)のビグアニド基を2個含む場合、2個のビグアニ
ド基は、好ましくは、ポリメチレン基、特にヘキサメチレン基を介して架橋され
ており、ビグアニドはビスビグアニドである。
【0015】 このようなビスビグアニドにおける末端基は、好ましくは、直鎖又は枝分かれ
でもよいC1-10-アルキルであり、場合によっては置換アリル、特に場合によって
は置換フェニルである。このような末端基としては、2-エチルヘキシル及び4-ク
ロロフェニルを挙げることができる。このようなビスビグアニドの特別の例とし
ては、遊離塩基形態での式(2)
【0016】
【化7】
【0017】 及び式(3)
【0018】
【化8】
【0019】 で表される化合物を挙げることができる。 高分子性ビグアニドは、好ましくは、式(1)のビグアニド単位を2個以上含み
、式(4)
【0020】
【化9】
【0021】 (式中、X及びYは、橋かけ基を示し、X及びYにより架橋された窒素原子対の間に
直接介在する炭素原子の総数は、9よりも大きく17よりも小さい。) により表される繰り返し高分子鎖を有する好ましくは直鎖高分子性ビグアニドで
ある。
【0022】 橋かけ基X及びYは、場合によってはヘテロ原子、例えば酸素、硫黄又は窒素が
割り込んでいてもよいポリメチレン鎖からなるものでもよい。X及びYは、さらに
、飽和又は不飽和でもよい環状核を組み込むものでもよい。この場合、X及びYに
より架橋されている窒素原子対の間に直接介在している炭素原子の数は、最も短
い環状基又は複数の環状基のセグメントを含むものとして扱われる。よって、基
【0023】
【化10】
【0024】 の中で窒素原子の間に直接介在している炭素原子の数は4であり8ではない。 式(4)の繰り返し高分子性単位を有する直鎖高分子性ビグアニドは、典型的に
は、高分子鎖が異なる長さを有する高分子の混合物として得られる。好ましくは
、個々の式
【0025】
【化11】
【0026】 のビグアニド単位の数は、合計で3〜約80であり、X及びYは上記で定義されたも
のである。 好ましくはX及びYは、それぞれ独立に、ポリメチレン鎖であり、特にヘキサメ
チレン(すなわち -(CH2)6-)である。
【0027】 好ましい直鎖高分子性ビグアニドは、遊離塩基形態での式(5)
【0028】
【化12】
【0029】 (式中、nは4〜40であり、特に4〜15である) で表される高分子鎖の混合物である。nの平均値は12であることが特に好ましい
。好ましくは、遊離塩基形態での高分子の平均分子量は、1100〜3300である。
【0030】 直鎖ビグアニドは、式
【0031】
【化13】
【0032】 を有するビスジシアンジアミドとジアミン H2N-Y-NH2(式中、X及びYは、上記定
義の通り)との反応により、又は式
【0033】
【化14】
【0034】 を有するジアミン塩又はジシアンイミドと、ジアミン H2N-Y-NH2(式中X及びYは
上記定義の通り)との間の反応により調製することができる。これらの調製方法
は、英国特許明細書(UK specification)第702,268及び第1,152,243にそれぞれ
記載されており、そこに記載されている任意の高分子性ビグアニドを用いること
ができる。
【0035】 既述したように、直鎖高分子性ビグアニドの高分子鎖を、アミノ基又はシアノ
グアニジン基のいずれかによって終わらせても良い。
【0036】
【化15】
【0037】 このシアノグアニジン基は、グアニジン末端基を得る直鎖高分子性ビグアニド
の調製中に、加水分解することもできる。末端基は、各高分子鎖上で同一でも異
なっていてもよい。
【0038】 上述のように、高分子性ビグアニドの調製時に、少ない比率で、第一アミン R
-NH2(式中、Rは1〜18個の炭素原子を含むアルキル基を示す)がジアミン H2N-
Y-NH2 と共に含まれていてもよい。第一モノアミンは、連鎖停止剤として作用し
、したがって、高分子性ビグアニド高分子鎖の一方の末端又は両末端が-NHR基で
終わっていてもよい。これらの連鎖停止高分子性ビグアニドもまた用いることが
できる。
【0039】 高分子性ビグアニドは、無機酸及び有機酸の両者で容易に塩を形成する。酸の
選択は、一次的に、エアフィルタの調製にとって、高分子性ビグアニドの水溶性
塩又は不溶性塩のいずれが望ましいかに依存する。塩の選択は、フィルタとして
用いる濾過材のタイプに大きく依存するであろう。多くの例において、高分子性
ビグアニドの水溶性塩を用いることが簡便であろう。高分子性ビグアニドが、遊
離塩基形態の式(2)の化合物で表される場合には、好ましい水溶性塩は、ジグル
コネート(digluconate)である。高分子性ビグアニドが遊離塩基形態の式(3)の
化合物で表される場合には、好ましい水溶性塩はジアセタート(diacetate)で
あり、もっと好ましい高分子性ビグアニドが遊離塩基形態の式(5)により表され
る直鎖高分子の混合物である場合には、好ましい塩は塩酸塩である。
【0040】 高分子性ビグアニドは、さらに、4〜30個の炭素原子を含む有機酸と溶媒可溶
性塩を形成するであろう。高分子性ビグアニドと溶媒可溶性塩を形成する有機酸
としては、ホスホン基(phosphonic)、リン酸基(phosphoric)、スルホン基又
は硫酸基を含むことができるが、好ましくはカルボキシル酸基を含む。有機酸は
、芳香族であってもよいが、好ましくは脂環式を含む脂肪族である。有機酸が脂
肪族である場合、有機酸の脂肪族鎖は、直鎖又は枝分かれでもよく、飽和又は不
飽和でもよく、これらの混合物を含む。好ましくは、脂肪族鎖は、直鎖であり、
さらに好ましくは、有機酸は脂肪族カルボキシル酸である。
【0041】 高分子性ビグアニドと共に溶媒可溶性塩を形成する有機酸は、酸基を含まない
炭素原子を8個以上、より好ましくは10個以上、特に12個以上含むことが好まし
い。好ましくは、有機酸は、酸基を含まない炭素原子を24個以下、より好ましく
は20個以下、特に18個以下含む。
【0042】 高分子性ビグアニドと共に溶媒可溶性塩を形成する有機酸は、1個以上の酸基
を含むものでもよいが、1個の酸基のみが存在することが好ましい。 高分子性ビグアニドと共に溶媒可溶性塩を形成する有機酸は、ハロゲン又は特
にヒドロキシル基で置換されていてもよい。しかし、有機酸は、置換基を含まな
いことが好ましい。
【0043】 いくつかの脂肪族カルボキシル基は、例えば獣脂及び植物油から得られる混合
物として市販されており、飽和及び不飽和脂肪族鎖の両者を含む。これらもまた
有用であることが知見されており、特にC14-18-アルキルカルボキシル酸やこれ
らの完全飽和類似体又は水素化類似体が有用である。
【0044】 場合によっては置換されていてもよいカルボキシル酸の例としては、吉草酸、
ヘキサン酸、オクタン酸、2-オクタン酸、ラウリン酸、5-ドデカン酸、 ミリス
チン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、エイコサ
ン酸、ヘプタデカン酸、パルミトオレイン酸、リシノール酸、12-ヒドロキシス
テアリン酸、16-ヒドロキシヘキサデカン酸、2-ヒドロキシカプロン酸、12-ヒド
ロキシドデカン酸、5-ヒドロキシドデカン酸、5-ヒドロキシデカン酸、4-ヒドロ
キシデカン酸、 ドデカジエン酸、ウンデカンジエン酸、セバシン酸、安息香酸
、ヒドロキシ安息香酸及びテレフタル酸(teraphthalic acid)を挙げることが
できる。好ましい有機脂肪族カルボキシル基は、ステアリン酸である。
【0045】 高分子性ビグアニドの有機酸溶媒可溶性塩は、当該技術分野で公知の任意の方
法により作ることができるが、アルカリ性条件下で、有機酸の添加により、水溶
液からビグアニドの沈殿を形成させることにより作ることが好ましい。水不混和
性である適切な有機液体中に溶解させて、水で有機相を洗浄して残りの水溶性塩
を除去することにより、ビグアニドの有機酸塩を更に精製してもよい。
【0046】 濾過材は、天然高分子又は合成高分子性プラスチック物質からなるものでもよ
い。天然高分子性物質の例は、ビスコース、ウッドパルプなどのセルロース;ガ
ラスなどのシリケート;及びウールである。合成高分子性プラスチック物質の例
としては、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル類;ナイロン6,6や
ナイロン6,10などのポリアミド類;ポリウレタン類;カルボキシル基やスルホン
酸基を含むポリアクリルアミド類;及びポリエチレンやポリプロピレンなどのポ
リオレフィン類を含む。好ましい高分子性物質は、セルロースである。
【0047】 濾過材は、空気を通過させることができる任意の物理的形態にある高分子性物
質を含むものでもよい。よって、高分子性物質は、シート、ファイバー、フレー
ク、チップ及び顆粒及びこれらの組合せを含む形態であってもよい。濾過材がフ
ァイバーから作られたものである場合には、織布又は不織布のいずれであっても
よい。不織布ファイバーは、乾式レイド(dry-laid)又は湿式レイド(wet-laid
)のいずれでもよく、フェルト又はシートの形態であることが好ましい。ファイ
バーは織布であることが好ましい。特に好ましいファイバーは、セルロース、例
えば綿布又はビスコースファイバーである。
【0048】 濾過材に含まれる高分子性ビグアニド又はその塩の量は、広範な限度を超えて
変動してもよい。好ましくは、高分子性ビグアニドの量は、濾過材の質量を基準
として、0.0001%以上、より好ましくは0.05%以上、特に0.3%以上である。高分子
性ビグアニドの量は、濾過材の質量を基準として、10%以下、より好ましくは5%
以下、特に1%以下であることが更に好ましい。有用な効果は、高分子性ビグアニ
ドの量が濾過材の質量を基準として0.4%〜2%の場合に得られる。
【0049】 高分子性ビグアニドを当該分野で公知の任意の手段によって、濾過材に適用す
ることができる。よって、高分子性ビグアニド又はその塩が固体である場合、濾
過材に添加して、撹拌又は振とうなどで混合することによって均一に分散させる
ことができる。しかし、好ましくは、高分子性ビグアニドを、溶液又は適切な液
体媒体中分散液から濾過材に添加する。高分子性ビグアニド又はその塩が水溶性
である場合には、液体媒体は好ましくは水であり、高分子性ビグアニドが有機液
体可溶性である場合には、液体媒体は好ましくは、C1-4-アルカノール類、ケト
ン類、エーテル類、エステル類、芳香族及び脂肪族炭化水素類及びこれらのハロ
ゲン化誘導体を含む有機溶媒である。所望により、油中水エマルジョン又は水中
油エマルジョンであってもよいエマルジョンから高分子性ビグアニドを適用して
もよい。分散液又はエマルジョンとして高分子性ビグアニドを濾過材に適用する
場合には、適切な分散剤又は乳化剤により連続相を貫通して均一に分散させるこ
とが好ましい。濾過材が合成高分子性プラスチック物質である場合には、高分子
性ビグアニドで顆粒、チップ又はフレークをコーティングするなど当該分野で公
知の任意の手段により、高分子性ビグアニドをプラスチック物質を貫通して均一
に分散させることができる。高分子性ビグアニドを液体媒体から適用する場合に
は、液体を好ましくは蒸発により除去する。コーティングされた顆粒、チップ又
はフレークを、溶融押出及び溶融紡糸などの適切な熱処理によって、シート又は
ファイバーに加工してもよい。しかし、高分子性ビグアニドを濾過材の表面に適
用することが好ましい。
【0050】 濾過材がセルロースファイバーを含み、高分子性ビグアニドがその塩酸塩形態
のPHMBであることが特に好ましい。PHMBを水溶液から適用することも好ましい。 本発明の好ましい実施形態において、エアフィルタは、さらに臭気制御剤を含
む。我々は、濾過中の空気が臭気成分により汚染されている場合に、高分子性ビ
グアニドと結合しての臭気制御剤の存在が、臭気の制御に特に効果的であること
を知見した。臭気成分の例としては、たばこ製品から発生する煙などの燃焼生成
物;食品の調理時に発生する脂肪及びグリース;及び化学物質の取り扱い及び処
理から発生するガス/揮発性放出物を挙げることができる。
【0051】 適切な臭気制御剤は、活性炭、ゼオライト、シクロデキシトリン及びウンデシ
レン酸及びこれらの誘導体を含む。 臭気制御剤は、簡便な手段によってフィルタに組み込むことができる。例えば
、高分子性ビグアニドの組み込みに関して上述して方法を用いることができる。
好ましい方法は、臭気制御剤を含有する溶液又は分散液を濾過材に含浸させるこ
とである。臭気制御剤を含有する溶液又は分散液は、高分子性ビグアニドよりも
前、後又は同時に適用してもよい。しかし、臭気制御剤を用いる場合には、高分
子性ビグアニドを含有する濾過材とは別にフィルタに組み込むことが好ましい。
これは、例えば、臭気制御剤を含浸させた追加の濾過材をフィルタに組み込むこ
とによって達成することができる。
【0052】 活性炭などの固体臭気制御剤を組み込む好ましい方法は、フィルタ内に層とし
て組み込むことである。 本発明の好ましい実施形態において、濾過材は、高分子性ビグアニドを含有す
る上述の濾過材と、臭気制御剤を含有する層と、を含む。好ましくは、臭気制御
剤を含有する層は、上述の濾過材の1種以上を含む内層及び外層の間にサンドイ
ッチされている。ここで、内層及び外層の少なくとも一方又は好ましくは両方は
、高分子性ビグアニド又はその塩を含む。内層及び外層が、PHMB(好ましくは塩
酸塩の形態で)含浸セルロースファイバー(特に綿布又は不織布ビスコース)を
含むことが特に好ましい。臭気制御剤は、活性炭及びシクロデキストリンから選
択されることがさらに特に好ましい。
【0053】 有機栄養及び水の存在下で微生物が成長し繁殖すること、及び微生物の成長は
微生物が微生物活性化合物と接触することによって阻害されることは知られてい
る。この接触は、一般的に、水によって媒介される。現在、循環及び/又は再循
環空気系の濾過材内での微生物の成長は、「乾燥」条件下で成長し繁殖し、「乾
燥」条件下で、高分子性ビグアニド含有濾過材と微生物とを接触させることによ
って阻害され得ることが知見されている。「乾燥」条件とは、空気が20%〜80%の
間の相対湿度を有することを意味する。高分子性ビグアニド含有濾過材は、循環
空気の相対湿度が55%±15%である場合に、臭気の制御及び微生物の成長に対して
特に有効であることが知見された。
【0054】 上述のように、高分子性ビグアニド含有濾過材は、高分子性ビグアニド含有濾
過材を貫通して循環する空気中の臭気を減少させ及び/又は空中微生物の量を減
少させることが知見された。よって、本発明のさらなる側面によれば、高分子性
ビグアニド含有濾過材を貫通して空気を通過させることを含む循環及び/又は再
循環空気中の臭気及び/又は空中微生物を減少させる方法が提供される。
【0055】 再度、上述したように、循環及び/又は再循環空気系のエアフィルタ上での微
生物の成長は、微生物の成長及び/又は濾過材の分解により引き起こされるフィ
ルタを貫通する空気の流の阻害により、エアフィルタの効率を劣化させてしまう
。エアフィルタ中への高分子性ビグアニドの組み込みは、このような効率劣化を
緩和する。よって、本発明のさらなる側面によれば、微生物学的に有効な量の高
分子性ビグアニド又はその塩を濾過材中に又は濾過材上に組み込むことを含む微
生物分解から循環及び/又は再循環空気系の濾過材を保護する方法が提供される
【0056】 当該分野で公知の簡便な方法、例えば本発明の第1の側面に関して上述されて
いるような方法を用いることにより、高分子性ビグアニドを濾過材に適用するこ
とができる。
【0057】 以下の非限定的な実施例により、本発明をさらに説明する。以下の実施例にお
いて、特にことわらない限り、すべての値は重量部及び重量%である。
【0058】
【実施例1】 実施例1は、湿潤条件下で、「乾燥」綿布空気濾過材上で細菌が生存できるこ
とを示す。
【0059】 黄色ブドウ球菌 - オックスフォード株(Oxford Strain)(NCTC 6571)の24時
間培養液培養を、血球計算器を用いてカウントして、生理食塩水で107 cells/ml
まで希釈した。
【0060】 ポリプロピレンボックス(透明な蓋付で、深さ約5cm、高さ6cm)を滅菌して、
滅菌蒸留水で飽和させたバーミキュライトの深さ3cmの層で充填した。設定した
ままの系を、本質的に湿度室として作用させた。
【0061】 接種処置(inoculum procedure)を確認するため、以下の実験を行った。固体
寒天培地を含む7個のペトリ皿を2個の湿度室の各々内の飽和バーミキュライト
の表面上に置いた。ペトリ皿の蓋を外して、湿度室蓋を所定位置にシールした。
湿度室蓋は、一方の短い側面にカットして設けた4cm×2cmの「窓」を有していた
。この「窓」を通して、圧縮空気スプレイガンを用いて接種材料をスプレイした
。接種後、「窓」をシールして閉めて、2個の湿度室を37℃で24時間、培養した
。この時間の最後に、寒天ペトリ皿中の接種材料の生存及び分布を評価した。
【0062】
【表1】
【0063】 Table 1の結果は、実験プロトコルにおいて、接種材料が均一に分布したこと
を示す。 次に、このシステム中での綿布空気濾過材上の微生物の生存及び湿度室内での
位置の影響を以下のように評価した。5個の逆さにした滅菌ペトリ皿の底を飽和
バーミキュライトに押しつけて、綿布用の乾燥プラットフォームを設けた。不飽
和綿布の5cm2 (0.24g)片を各ペトリ皿底に置いて、湿度室の蓋を所定位置にシー
ルした。2個の湿度室を準備した。次に、湿度室に上述のように接種して、シー
ルして、室温で1時間、培養した。次に、湿度室を開けて、綿布片を以下の2つ
の方法の一方で処理した。 希釈カウント -5枚の綿布片の各々を不活化液(2%ポリソルベート+0.3%アゼオ
レクチン(azolectin)PHMB用不活化液)10ml中に置いて、生理食塩水による寒
天培地への段階希釈混釈プレートカウント(a serial dilution pour plate cou
nt)を行った。次に、これらのプレートを37℃で24時間、培養した。 オーバーレイ方法(Overlay Method) - 5枚の綿布片の各々を寒天培地の表面
に置いて、さらに、これらを完全に覆うように冷たいモルテン寒天培地(cool m
olten agar)を上に注いだ。これらのプレートも、37℃で、24 時間、培養した
。結果をTable 2に示す。
【0064】
【表2】
【0065】 Table 2の結果は、湿度室内の「乾燥」物質上で微生物が生存し得ることを示
し、接種材料が湿度室全体に均一に拡散していることを確認する。
【0066】
【実施例2】 実施例2は、未処理対照サンプルと対比した場合の1% PHMB 塩酸塩で処理した
綿布濾過材の細菌阻害性能を示す。
【0067】 4個の湿度室及び黄色ブドウ球菌の接種材料107 cells/mlを実施例1に記載し
たように準備した。3個の未処理綿布 (5cm2)サンプル及び3個のPHMB 塩酸塩溶
液にディップして空気乾燥させた綿布サンプルを、各湿度室内の6個の逆さにし
たペトリ皿底上に置いた。各湿度室に接種して、実施例 1に記載したように培養
した。2個の未処理綿布片及び処理綿布片を15分、1時間 及び4時間の間隔で取
り除いた。綿布片を実施例 1に記載したように、希釈カウント法及びオーバーレ
イ方法で処理した。
【0068】
【表3】
【0069】 Table 3に示す結果は、PHMBが、綿布空気濾過材上に接種された黄色ブドウ球
菌を効果的に根絶したことを示す。
【0070】
【実施例3】 これらの実験は、別のプロトコルで評価した場合のPHMB塩酸塩で処理された空
気濾過材の抗菌効果を示す。
【0071】 黄色ブドウ球菌の細菌細胞懸濁液を滅菌食塩水中で調製して、最終公称濃度10 6 cells/mlの懸濁液を得た。細胞懸濁液のアリコート(0.1ml)を8個の寒天培地
プレートの表面を横断して分離するように拡散させ、プレートを滅菌条件下で乾
燥させた。4枚の未処理綿布片(2.5cm2)及び4枚の1%PHMB塩酸塩にディップして
空気乾燥させた綿布片をこれらの上に分離させて置いた(1片/プレート)。
【0072】 0分、15分、1時間及び4時間の接触時間にて、綿布の未処理片及び処理片を
寒天表面から取り除いた。すべての綿布片を取り除いた後、プレートを37℃で48
時間培養し、綿布が寒天表面と接触している領域について、生存可能な黄色ブド
ウ球菌のコロニーを調べた。
【0073】 成長は、未処理綿布と接触していた領域において確立されるようになった。す
べての接触時間において、成長は、PHMB処理綿布と接触していた寒天表面上の領
域では排除された。
【0074】 テスト結果は、この寒天接触方法の条件下で、 a)未処理綿布濾過材は、黄色ブドウ球菌の成長を防止しないこと b) PHMBの1%溶液で処理した綿布濾過材は、黄色ブドウ球菌に対する細菌活性を
示すこと を示す。
【0075】
【実施例4】 空気濾過材を、PHMB塩酸塩の0.4%水溶液中に浸漬させて、乾燥させた。サンプ
ルを用いて2個のエアフィルタを作製し、そのうち一方のエアフィルタを未使用
のまま保存し、他方のエアフィルタをオフィス内で2週間、空気清浄機中で運転
した。両方のサンプルについて、以下のプロトコルで、PHMB塩酸塩で処理しなか
った対照との比較で細菌及び真菌の両者により、汚染物質の程度を評価した。
【0076】 各フィルタから小さなサンプルを切り出して、細菌検出用の寒天培地上及び真
菌検出用の麦芽寒天培地(malt agar)上に置いた。寒天培地を48時間、37℃で
培養し、麦芽寒天培地を7日間、25℃で培養した。
【0077】
【表4】
【0078】
【表5】
【0079】 Table 4及び5は、PHMB処理空気濾過材が、使用前後の両者で、真菌及び細菌の
成長を制御し得ることを示す。
【0080】
【実施例5】 実施例4に記載したサンプルの公認産業テスト(recognised industry test)A
ATCC テスト方法147による評価。黄色ブドウ球菌の培養物を一晩、栄養培養液中
で成長させ、滅菌水中で1:10に希釈した。接種ループに接種材料を付けて、長さ
約60mmで、10mm間隔で、5筋となるように、寒天培地のペトリ皿の表面を横断さ
せた。寒天表面が壊れないように注意して、ループを再度つけることはしなかっ
た。プレートを滅菌条件下で空気中で乾燥させた。濾過材のストリップ25×65mm
を、5筋を無菌的に横断するように移動させて、滅菌ループで寒天表面上に優し
く押しつけた。
【0081】 プレートを37℃で24時間、培養し、フィルタ上及びフィルタを取り巻く阻害剤
の領域上での細菌の成長を評価した。
【0082】
【表6】
【0083】 よって、PHMB処理空気濾過材は、再循環空気系内での使用前後の両者で、黄色
ブドウ球菌の成長を阻害する。
【0084】
【実施例6】 確立された産業試験方法AATCCテスト方法30を用いる、PHMB処理空気濾過材の
抗菌性効果と、3(トリメトキシシリル)プロピルオクタデシルジメチルアンモニ
ウムクロライド処理空気濾過材の抗菌性効果と、の対比。
【0085】 アスペルグルスニガー(Aspergillus niger)の子実体培養菌(fruiting cult
ure)を滅菌綿布菌芽(sterile cotton bud)で胞子(spores)に塗った。胞子
を、滅菌水50mlと数個のガラスビーズとを含むコニカルフラスコ中に分散させた
。胞子分散液1mlをツァベックドックス培地(Czapek Dox agar)を含むペトリ皿
表面上にピペットで分取した。サンプル(2.5×2.5cm)を 接種済培地の表面上
に置いた。さらに胞子懸濁液0.2mlをサンプル表面上にピペットで分取した。接
種済プレートを暗室中、25℃で7日間培養した。真菌成長を評価した。3個のサ
ンプル:未処理綿布; 0.25% PHMBに浸漬して乾燥させた処理済綿布;0.55% 3-
(トリメトキシシリル)プロピルオクタデシルジメチルアンモニウムクロライド
に浸漬して乾燥させて100-120℃で硬化させた処理済綿布を評価した。.
【0086】
【表7】
【0087】
【実施例7】病院環境で用いた場合のPHMB処理空気濾過材の効果 未処理フィルタと対比した場合のPHMB処理フィルタの効果をテストするため、
エアフィルタをMacclesfield General Hospital(英国United Kingdom)の空き
病棟にセットアップして運転した。
【0088】 テストに用いた濾過材は、2枚の織綿布の間にサンド一致した活性炭の層から
なるものであった。処理フィルタは、PHMB塩酸塩の20%溶液の均一なコーティン
グを、濾過材の空気流入側の綿布に塗布して、続いて空気乾燥することによって
、PHMB処理したものであった。
【0089】 空気サンプルは、標準のフィルタ又はPHMB処理フィルタのいずれかで運転する
空気洗浄フィルタユニットで、病棟内部の種々のポイントで採取した。空中微生
物個体群に対するフィルタの効果を以下のプロトコルに従って評価した。空気中微生物個体群の決定 病院病棟から採取した一定容量空気中の培養可能な微生物の数をM Air T 空気
サンプラーを用いて決定した。空気サンプラーを、空気1000リットル(1 m3)を
採取(約5分かかる)するように予め設定した。採取した空気を、広範囲の微生
物の成長を支持する一般目的培地であるトリプトンソーヤ培地(tryptone soya
agar)上に通過させた。次に、細菌コロニーの目視評価及び計数の前に、接種し
たプレートを室温で4日間、培養した。
【0090】 空気サンプラーを、空気サンプルの各セットに対する病棟内の同じ位置に位置
づけて、空気サンプルを採取する前に、連続7日間運転させた。別のテストの前
に、フィルタのいかなる効果も消失させるために、テストの各部分の間に2〜3
日のギャップを設けた。各フィルタに対して、2個の空気サンプルを採取して、
各テストを繰り返した。4回の計測の平均をTable 8に示す。
【0091】
【表8】
【0092】 Table 8は、明らかに、PHMB処理フィルタが、未処理フィルタと比較して、空
中微生物数を約60%減少させたことを示す。用いたフィルタのグラム当たりの回収された微生物の数 病院内の種々の位置での上述の処理フィルタ及び未処理フィルタからのサンプ
ルについて、7日間及び10日間の連続使用後の細菌による汚染の度合を以下の
プロトコルに従って評価した。
【0093】 小さなサンプルを各フィルタから切り出して、トリプトンソーヤ培地(trypto
ne soya agar)上に置いて、室温にて4日間培養した。フィルタのグラム当たり
の細菌計数をTable 9に示す。.
【0094】
【表9】
【0095】 Table 9中「-」は、細菌計数を行わなかったことを示す。 Table 9は、PHMB処理濾過材上の細菌数が、未処理濾過材上の細菌数と比較し
て、約98%減少したことを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08G 73/00 C08G 73/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C080 AA05 AA06 BB02 BB05 CC01 JJ06 KK08 MM05 MM28 NN22 NN24 QQ03 4D019 AA01 BA04 BA12 BA13 BB10 BC06 BC10 4H011 AA01 BB19 DD05 DH08 4J043 PA01 PA15 PA18 PB07 QC30 RA01 SA01 SA02 ZA60 ZB60

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物学的に有効な量の高分子性ビグアニド又はその塩を含有す
    る濾過材を含む循環空気系及び/又は再循環空気系用のエアフィルタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のエアフィルタであって、前記高分子性ビグアニ
    ドは、少なくとも1のメチレン基を含む橋かけ基によって架橋されている式(1) 【化1】 の少なくとも2のビグアニド単位を含むエアフィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のエアフィルタであって、前記高分
    子性ビグアニドは、式(4) 【化2】 (式中、X及びYは、橋かけ基を示し、X及びYにより架橋されている窒素原子対の
    間に直接介在する炭素原子の総数は、9より大きく17より小さい) で表される繰返し高分子鎖を有する線状高分子ビグアニドの混合物であるエアフ
    ィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のエアフィルタであって、それぞれ、式 【化3】 のビグアニド単位の数が合計で3〜約80である高分子の混合物であるエアフィル
    タ。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4のいずれか1に記載のエアフィルタであっ
    て、高分子性ビグアニドはポリ(ヘキサメチレンビグアニド)であり、X及びYは
    共に-(CH2)6-であるエアフィルタ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれか1に記載のエアフィルタであって
    、前記高分子性ビグアニドは、式(5) 【化4】 (式中、nは4〜40である) のポリマーの混合物であるエアフィルタ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のエアフィルタであっ
    て、前記高分子性ビグアニドは、塩酸塩の形態であるエアフィルタ。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のエアフィルタであっ
    て、前記濾過材は、天然高分子又は合成プラスチック材料から作られているエア
    フィルタ。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のエアフィルタであって、前記天然高分子はセル
    ロースであるエアフィルタ。
  10. 【請求項10】 請求項1〜請求項9のいずれか1に記載のエアフィルタであっ
    て、濾過材に含まれる高分子性ビグアニドの量は、濾過材の質量を基準として0.
    0001%〜10%であるエアフィルタ。
  11. 【請求項11】 請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載のエアフィルタで
    あって、さらに、臭気制御剤を含むエアフィルタ。
  12. 【請求項12】 循環空気及び/又は再循環空気中の臭気及び/又は空中微生物
    を減少させる方法であって、高分子性ビグアニド又はその塩を含む濾過材を通過
    させる工程を含む方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の方法であって、空気は、20%〜80%の間の相
    対湿度を有する方法。
  14. 【請求項14】 濾過材中又は濾過材上に微生物学的に有効な量の高分子性ビグ
    アニド又はその塩を組み込むことを含む循環空気系及び/又は 再循環空気系の
    濾過材を微生物分解から保護する方法。
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