JP2003506528A - ポリマー成形法 - Google Patents

ポリマー成形法

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JP2003506528A
JP2003506528A JP2001514994A JP2001514994A JP2003506528A JP 2003506528 A JP2003506528 A JP 2003506528A JP 2001514994 A JP2001514994 A JP 2001514994A JP 2001514994 A JP2001514994 A JP 2001514994A JP 2003506528 A JP2003506528 A JP 2003506528A
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copolymer
gel
solution
solvent
solid
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JP2001514994A
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ベゼメル,イエロエン,マティース
ウィーン,ヨースト,ロベルト デ
ニエウエンフイス,ヤン
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イソティス エヌ.ブイ.
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    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J3/00Processes of treating or compounding macromolecular substances
    • C08J3/20Compounding polymers with additives, e.g. colouring
    • C08J3/205Compounding polymers with additives, e.g. colouring in the presence of a continuous liquid phase
    • C08J3/21Compounding polymers with additives, e.g. colouring in the presence of a continuous liquid phase the polymer being premixed with a liquid phase
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    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L27/00Materials for grafts or prostheses or for coating grafts or prostheses
    • A61L27/14Macromolecular materials
    • A61L27/18Macromolecular materials obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • AHUMAN NECESSITIES
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    • C08J2367/00Characterised by the use of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Derivatives of such polymers
    • C08J2367/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds

Abstract

(57)【要約】 本発明は、ポリアルキレングリコールテレフタレートと芳香族エステルとのコポリマーを成形する方法に関し、a)適切な第一の溶媒中のコポリマーの溶液を製造すること、及びb)該溶液のゲルを形成することの段階を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリマーを成形するための方法に関する。更に詳細には、本発明は
、ポリアルキレングリコールテレフタレートと芳香族エステルとのコポリマーを
成形するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリアルキレングリコールテレフタレートと芳香族エステルとのコポリマーは
、非常に好ましい性質、例えば、生分解性及び生適合性を有することが分ってい
る。これらの理由のために、それらは、組織エンジニアリング適用、例えば、種
々のタイプの細胞を接種するための足場の機能における適用を獲得しつつある。
特に、Polyactive(商標)の名称で知られているところの、ポリエチレングリコ
ールテレフタレート(PEGT)とポリブチレンテレフタレートとのコポリマー
が、これに関して裏付けのある結果を与えることが見出されている。
【0003】 これらの適用における使用に適するコポリマーのために、それらの形状が本質
的に制御され得ることが必要である。種々の形状の固体が、いくつかの手法によ
り、これらのコポリマーから形成されることができ、かつ実際に、通常ポリマー
から形成されることができる。周知の例は、射出成形及び押出しを含む。
【0004】 ポリマー物質に所望の形状を与えるための殆どの方法は、ポリマーの溶融物が
所望の形状に形成され得るように、ポリマーの溶融物を製造する段階を含む。一
度、所望の形状に形成されれば、それは、固められ又は硬化される。溶融物を製
造するために、溶融物を得るために要求される非常に高い温度において作業する
ことが通常必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ある状況において、溶融物を得るために要求される高い温度にポリマーを付す
ことなしに、ポリマーの固体を製造し得ることが所望される。しばしば、押出し
中にポリマー状物質に加えられる熱歪は所望されない。とりわけ、ポリマー状物
質の(部分)酸化は避けられるべきである。従って、温和な条件下に所望の形状
の固体に効率的な方法で導くところの、ポリアルキレングリコールテレフタレー
トと芳香族エステルとのコポリマーを成形する方法を提供することが本発明の目
的である。
【0006】 更に、とりわけ、コポリマーの適用に関する上記観点において、形成されるべ
き固体に(生物活性の)添加物を組込み得ることがしばしば所望される。例えば
、成長因子の存在は、細胞成長又は細胞分化を促進するためにおおいに所望され
得る。これらの生活性添加物の多くは、非常に繊細な化合物であるので、温和な
条件下における作業の必要性がより一層重要になる。温和な条件下において、ポ
リアルキレングリコールテレフタレートと芳香族エステルとのコポリマーを成形
するための方法であって、形成されるべき固体に添加物を組込むために便利に適
合し得る方法を提供することが、本発明の更なる目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
驚くべきことに、ポリアルキレングリコールテレフタレートと芳香族エステル
とのコポリマーの性質が、ゲル成形法においてそれらの固体を製造することを可
能にすることが今分った。
【0008】 従って、本発明は、 a)適切な第一の溶媒中のコポリマーの溶液を製造すること、及び b)該溶液のゲルを形成すること の段階を含む、ポリアルキレングリコールテレフタレートと芳香族エステルとの
コポリマーを成形するための方法に関する。
【0009】 本発明の方法は、コポリマーの溶融物の製造を含まない。本発明に従って、コ
ポリマーが、非常に温和な条件下に任意の所望する形状に成形され得ることが分
った。使用された溶媒は有利に回収されかつ循環される。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に従って、固体に形成されるところのコポリマーは、ポリアルキレング
リコールテレフタレートと芳香族ポリエステルとのコポリマーである。好ましく
は該コポリマーは、20〜90重量%、より好ましくは40〜70重量%のポリ
アルキレングリコールテレフタレート、及び80〜10重量%、より好ましくは
60〜30重量%の芳香族ポリエステルを含む。本発明に従うコポリマーの好ま
しいタイプは、ブロックコポリマーの群より形成される。
【0011】 ポリアルキレングリコールテレフタレートは、約150〜約4000の重量平
均分子量を有し得る。好ましくは、ポリアルキレングリコールテレフタレートは
、200〜1500の重量平均分子量を有する。芳香族ポリエステルは好ましく
は、200〜5000、より好ましくは250〜4000の重量平均分子量を有
する。コポリマーの重量平均分子量は好ましくは、10,000〜300,00
0、より好ましくは40,000〜120,000にある。
【0012】 重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によ
り適切に測定され得る。それ自体公知であるところのこの技術は例えば、溶媒と
してクロロホルム及び外部標準としてポリスチレンを使用することにより達成さ
れ得る。あるいは、重量平均分子量のための測定は、粘度法を使用することによ
り得られ得る(NEN−EN−ISO 1628−1を参照せよ)。この技術は例えば、溶媒と
してクロロホルムを使用することにより25℃でなされ得る。好ましくは、コポ
リマーの固有粘度は、0.2289〜1.3282dL/gであり、これは、1
0,000〜200,000の重量平均分子量に相当する。同様に、上記のGP
Cにより測定された重量平均分子量のより好ましい範囲はまた、固有粘度により
表現され得る。
【0013】 好ましい実施態様において、ポリアルキレングリコールテレフタレート成分は
、式
【化1】 −OLO−CO−Q−CO− (ここで、Oは酸素を表し、Cは炭素を表し、Lはポリ(オキシアルキレン)グ
リコールから末端ヒドロキシ基を取り除いた後に残る二価の有機残基であり、か
つQは二価の有機残基である) の単位を有する。
【0014】 好ましいポリアルキレングリコールテレフタレートは、ポリエチレングリコー
ルテレフタレート、ポリプロピレングリコールテレフタレート、及びポリブチレ
ングリコールテレフタレート並びにそれらのコポリマー、例えば、ポロキサマー
(poloxamer)の群から選ばれる。非常に好ましいポリアルキレングリコールテレ
フタレートはポリエチレングリコールテレフタレートである。
【0015】 術語アルキレン及びポリアルキレンは通常、任意の異性体構造を言う。即ち、
プロピレンは、1,2−プロピレン及び1,3−プロピレンを含み、ブチレンは
、1,2−ブチレン、1,3−ブチレン、2,3−ブチレン、1,2−イソブチ
レン、1,3−イソブチレン及び1,4−イソブチレン(テトラメチレン)を含
み、かつより高級なアルキレン同族体についても同様である。ポリアルキレング
リコールテレフタレート成分は好ましくは、ポリエステル成分に結合を提供する
ことが必要なら、ジカルボン酸残基−CO−Q−CO−により停止される。基Q
は、Rと同じ定義を有する芳香族基であり得、又は脂肪族基、例えば、エチレン
、プロピレン、ブチレン等であり得る。
【0016】 ポリエステル成分は好ましくは、単位
【化2】 −O−E−O−CO−R−CO− (ここで、Oは酸素を表し、Cは炭素を表し、Eは2〜8個の炭素原子を有する
、置換又は非置換のアルキレン又はオキシジアルキレン残基であり、かつRは、
置換又は非置換の二価の芳香族残基である) を有する。
【0017】 好ましい実施態様において、ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート、
ポリプロピレンテレフタレート及びポリブチレンテレフタレートの群から選ばれ
る。非常に好ましいポリエステルは、ポリブチレンテレフタレートである。
【0018】 コポリマーの製造は今、ポリエチレングリコールテレフタレート/ポリブチレ
ンテレフタレートコポリマーのための例により説明されるであろう。この説明に
基いて、当業者は、上記種類の任意の所望のコポリマーを製造し得るであろう。
ポリアルキレングリコールテレフタレート/ポリエステルコポリマーを製造する
ための別の方法が、米国特許第3,908,201号明細書に開示されている。
【0019】 ポリエチレングリコールテレフタレート/ポリブチレンテレフタレートコポリ
マーは、ジメチルテレフタレート、ブタンジオール(過剰)、ポリエチレングリ
コール、酸化防止剤及び触媒の混合物から合成され得る。該混合物は、反応器中
に入れられ、そして約180℃に加熱され、そしてメタノールが、エステル交換
反応が進行しているときに蒸留される。エステル交換反応の間に、メチルとのエ
ステル結合が、ブチレン及び/又はポリエチレングリコールとのエステル結合で
置換えられる。エステル交換反応の後に、温度が約245℃にゆっくりと上げら
れ、かつ真空(最終的に0.1ミリバールより低い)が達成された。過剰のブタ
ンジオールが留去され、そしてブタンジオールテレフタレートのプレポリマーが
ポリエチレングリコールと縮合されて、ポリエチレン/ポリブチレンテレフタレ
ートコポリマーを形成する。テレフタレート部分は、ポリエチレングリコール単
位を、コポリマーのポリブチレンテレフタレート単位に結合し、そして従って、
そのようなコポリマーはまた時々、ポリエチレングリコールテレフタレート/ポ
リブチレンテレフタレートコポリマー(PEGT/PBTコポリマー)と言われる。
【0020】 本発明に従って、コポリマーはまず適切な溶媒に溶かされ、それにより、コポ
リマー及び該適切な溶媒の、実質的に均一な一つの相の混合物が製造されること
を意味する。コポリマーと溶媒の性質に依存して、コポリマーを溶解するために
高められた温度で操作することが必要であり得る。しかし、この段階のために要
求される温度は常に、コポリマーの溶融物を製造するために必要とされるであろ
う温度と比較して低いであろう。従って、本発明の方法は、温和な条件下でのコ
ポリマーの成形を可能にする。該溶液を製造するための適切な温度は、溶媒の沸
点より低く、好ましくは20〜200℃、より好ましくは30〜100℃であろ
う。
【0021】 使用されるべき溶媒は、コポリマーを溶解するために適さなければならない。
また、ポリマーを含む溶液をゲルにすることが可能であるべきである。この目的
のために有用であることが分っている溶媒は、比較的極性のある有機溶媒である
。好ましい例は、コポリマーの溶解を促進するところの比較的高沸点の溶媒であ
る。N−メチルピロリドン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキサン及びこれ
らの組合わせが特に好ましい。N−メチルピロリドンが最も好ましい。
【0022】 コポリマーの比較的濃縮された溶液が、ゲルの形成を促進するために製造され
ることが好ましい。好ましくは、該溶液が、該溶液の重量に基いて5〜90重量
%のコポリマー、好ましくは50〜80重量%のコポリマーを含むような、コポ
リマーと溶媒の関係量を使用することにより、該溶液が製造される。
【0023】 コポリマーの溶液は次いでゲルに変換される。これに関して、術語「ゲル」は
、コロイド状溶液を言うと意図される。コポリマーの溶液をゲルに変換すると、
粘度は著しく上昇するであろう。好ましくは粘度は、成形可能な生地状の固体が
得られるほど高い。ゲル形成は、溶液を僅かに冷却することにより達成され得る
。溶液が高められた温度で製造される場合には、溶液を室温に放冷することで通
常足りるであろう。通常、冷却がゲル化より速く進行するであろうことが所望さ
れる。
【0024】 溶液がゲル化される前に、ゲル中に、そして従ってまた、形成されるべき固体
に組込まれるであろうところの添加物を溶液に混合することができる。この段階
において、溶液は未だ比較的低い粘度を有するので、溶液全体に添加物を均一に
分散させることができる。従って、添加物は均一な状態で、形成されるべき固体
の全体に存在するであろう。換言すれば、コポリマーは、一つ又は複数の添加物
が均一に分散されているところのマトリックスを形成する。
【0025】 添加物は性質において、広範で変えることができる。原則として、その性質又
は使用される量が、コポリマーのゲル形成能により妨害されない限り、任意のタ
イプの添加物が組込まれ得る。コポリマーの固体の意図されている適用に依存し
て、添加物が、生物学的活性剤の群から選ばれ得る。コポリマーはインビボで生
分解性であるので、添加物は、制御された方法で固体の周囲に放出されるであろ
う。コポリマーのこの挙動は、欧州特許出願公開第830859号公報に既に開
示されている。これらの添加物は、0〜50重量%、好ましくは1〜20重量%
の範囲の量で溶液に加えられ得る。
【0026】 本明細書において使用されている術語「生物学的活性剤」は、治療又は予防の
効果を提供するところの剤を意味する。そのような剤は、限定されるものではな
いが、抗微生物剤(抗菌剤及び抗かび剤を含む)、抗ウィルス剤、抗腫瘍剤、ホ
ルモン免疫剤、成長因子、脂質及びリポポリサッカライドを含む。
【0027】 組込まれ得るところの生物学的活性剤は、限定されるものではないが、非ペプ
チド、非タンパク質の小寸法の薬剤を含む。これらは、通常、1500より小さ
い、とりわけ500より小さい分子量を有する。生物学的活性剤の第二の重要な
群は、生物学的に活性なペプチド及びタンパク質である。
【0028】 組込まれ得るところの、非ペプチド、非タンパク質の小寸法の薬剤は、限定さ
れるものではないが下記のものを含み得る。
【0029】 1.抗腫瘍剤:アルトレタミン、フルオロウラシル、アムサクリン、ヒドロキシ
カルバミド、アスパラギナーゼ、イホスフアミド、ブレオマイシン、ロムスチン
、ブスルファン、メルファラン、クロラムブシル、メルカプトプリン、クロロメ
チン、メトトレキサート、シスプラチン、マイトマイシン、シクロホスホアミド
、プロカルバジン、サイタラビン、テニポシド、ダカルバジン、チオテパ、ダク
チノマイシン、チオグアニン、ダウノルビシン、トレオスルファン、ドキソルビ
シン、チオホスホアミド、エストラムシン、ビンブラスチン、エトグルシド、ビ
ンクリスチン、エトポシド、ビンデシン
【0030】 2.抗微生物剤 2.1 抗生物質 ペニシリン:アンピシリン、ナフシリン、アモキシシリン、オキサシリン、アズ
ロシリン、ペニシリンG、カルベニシリン、ペニシリンV、ジクロキサシリン、
フェネチシリン、フロキサシリン、ピペラシリン、メシリナム、スルベニシリン
、メチシリン、チカルシリン、メズロシリン セファロスポリン:セファクラー、セファロチン、セファドロキシル、セファピ
リン、セファマンドール、セフラジン、セファトリジン、セフスロジン、セファ
ゾリン、セフタジディム、セフォラニデ、セフトリアキソン、セフォキシチン、
セフロキシム、セファセトリル、ラタモキセフ、セファレキシン アミノグリコシド:アミカシン、ネオマイシン、ジベカシン、カナマイシン、ゲ
ンタマイシン、ネチルマイシン、カナマイシン、トブラマイシン マクロライド:アンフォテリシンB、ノボビオシン、バシトラシン、ニスタチン
、クリンダマイシン、ポリミキシン、コリスチン、ロバマイシン、エリトロマイ
シン、スペクチノマイシン、リンコマイシン、バンコマイシン テトラサイクリン:クロロテトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、デメク
ロサイクリン、ロリテトラサイクリン、ドキシサイクリン、テトラサイクリン、
ミノサイクリン 他の抗生物質:クロランフェニコール、リファマイシン、リファンピシン、チア
ンフェニコール
【0031】 2.2 化学療法剤 スルホンアミド:スルファジアジン、スルファメチゾール、スルファジメトキシ
ン、スルファメトキサゾール、スルファジミジン、スルファメトキシピリダジン
、スルファフラゾール、スルファフェナゾール、スルファレン、スルフィソミジ
ン、スルファメラジン、スルフィソキサゾール、スルファメトキサゾール又はス
ルファメトロールを持つトリメトプリム 尿路防腐剤:メタンアミン、キノロン(ノルフロキサシン、シノキサシン)、ナ
リジクス酸(nalidixic acid)、ニトロ化合物(ニトロフラントイン、ニフルト
イノール)、オキソリニック酸 嫌気性感染:メトロニダゾール
【0032】 3.結核用薬剤:アミノサリチル酸、イソニアジド、シクロセリン、リファンピ
シン、エタンブトール、チオカルライド、エチオナミド、ビオマイシン
【0033】 4.らい病用薬剤:アミチオゾン、リファンピシン、クロファジミン、ナトリウ
ムスルホキソン、ジアミノジフェニルスルホン(DDS、ダプソン)
【0034】 5.抗真菌性剤:アンホテリシンB、ケトコナゾール、クロトリマゾール、ミコ
ナゾール、エコナゾール、ナタマイシン、フルシトシン、ニスタチン、グリセオ
フルビン
【0035】 6.抗ウィルス剤:アシクロビール、イドクスリジン、アマンチジン、メチサゾ
ン、シタラビン、ビダラビン、ガンシクロビール
【0036】 7.アメーバー症の化学療法:クロロキン、ヨードキノール、クリオキノール、
メトロニダゾール、ジヒドロエメチン、パロモマイシン、ジロキサニド、フロア
テチニダゾール、エメチン
【0037】 8.抗マラリア剤:クロロキン、ピリメタミン、ヒドロキシクロロキン、キニン
、メフロキン、スルファドキシン/ピリメタミン、ペンタミジン、ナトリウムス
ラミン、プリマキン、トリメトプリム、プロガニル
【0038】 9.抗ぜん虫病剤:アンチモンカリウム酒石酸塩、ニリダゾール、アンチモンナ
トリウムジメルカプトコハク酸塩、オキサムニキン、ベフェニウム、ピペラジン
、ジクロロフェン、プラジカンテル、ジエチルカルバマジン、ピランテルパルモ
エート、ヒカントン、ピリビウムパーモエート、レバミゾール、スチボフェン、
メベンダゾール、テトラミゾール、メトリホネート、チオベンダゾール、ニクロ
サミド
【0039】 10.抗炎症剤:アセチルサリチル酸、メフェナミック酸、アクロフェナック、
ナプロキセン、アゾプロパノン、ニフルミック酸、ベンジダミン、オキシフェン
ブタゾン、ジクロフェナック、ピロキシカム、フェノプロフェン、ピルプロフェ
ン、フルルビプロフェン、ナトリウムサリチル酸塩、イブプロフェンスリンダッ
ク、インドメタシン、チアプロフェニック酸、ケトプロフェン、トルメチン
【0040】 11.抗痛風剤:コルキシン、アロプリノール
【0041】 12.中枢作用(オポイド(opoid))鎮痛剤:アルフェンタニル、メタドン、
ベジトラミド、モルフィン、ブプレノルフィン、ニコモルフィン、ブトルファノ
ール、ペンタゾシン、コデイン、ペチジン、デキストロモラミド、ピリトラニド
、デキストロプロボキシフェン、スフェンタニル、フェンタニル、
【0042】 13.局部麻酔:アルチカイン、メピバカイン、ブピバカイン、プリロカイン、
エチドカイン、プロカイン、リドカイン、テトラカイン
【0043】 14.パーキンソン病用薬剤:アマンチジン、ジフェニルドラミン、アポモルフ
ィン、エトプロパジン、ベンズトロピンメシレート、レルゴトリル、ビペリデン
、レボドパ、ブロモクリプチン、リスライド、カルビドパ、メチキセン、クロロ
フェノキサミン、オルフェナドリン、シクリミン、プロシクリジン、デキセチミ
ド、トリヘキシフェニジル
【0044】 15.中枢作用筋肉し緩剤:バクロフェン、カリソプロドール、クロルメザノン
、クロルゾキサゾン、シクロベンザプリン、ダントロレン、ジアゼパン、フェバ
ルバメート、メフェノキサロン、メフェネシン、メトキサロン、メトカルバモル
、トルペリゾン
【0045】 16.ホルモン及びホルモン拮抗薬 16.1 コルチコステロイド 16.1.1 ミネラロコルチコステロイド:コルチゾル、デソキシコルチコス
テロン、フルロヒドロコルチゾン 16.1.2 グルココルチコステロイド:ベクロメタゾン、ベータメタゾン、
コルチゾン、デキサメタゾン、フルオシノロン、フルオシノニド、フルオコルト
ロン、フルオロメトロン、フルプレドニソロン、フルランドレノリド、ハルシノ
ニド、ヒドロコルチゾン、メドリゾン、メチルプレドニゾロン、パラメタゾン、
プレドニゾロン、プレドニゾン、トリアンシノロン(アセトニド)
【0046】 16.2 アンドロゲン 16.2.1 治療において使用されるアンドロゲンステロイド:ダナゾール、
フルオキシメステロン、メステロン、メチルテストステロン、テストステロン及
びその塩 16.2.2 治療において使用される同化ステロイド:カルステロン、ナンド
ロロン及びその塩、ドロモスタノロン、オキサンドロロン、エチルエステレノー
ル、オキシメトロン、メタンドリオール、スタノゾロール メタンドロステノロ
ン、テストラクトン 16.2.3 抗アンドロゲン:シプロテロンアセテート
【0047】 16.3 エストロゲン 16.3.1 治療において使用されるエストロゲンステロイド:ジエチルスチ
ルベストール、エストラジオール、エストリオール、エチニルエストラジオール
、メストラノール、キネストール 16.3.2 抗エストロゲン:クロロトリアニゼン、クロミフェン、エタモキ
シトリフェトール、ナホキシジン、タモキシフェン 16.4 プロゲスチン:アリルエストレノール、デソゲストレル、ジメチステ
ロン、ジドロゲステロン、エチニルエストレノール、エチステロン、エチナジオ
ール ジアセテート、エチノジオール、ヒドロキシプロゲステロン、レボノルゲ
ストレル、リネストレノール、メドロキシプロゲステロン、メゲストロールアセ
テート、ノレチンドロン、ノレチステロン、ノレチノドレル、ノルゲストレル、
プロゲステロン
【0048】 17.甲状腺薬剤 17.1 治療において使用される甲状腺薬剤:レボチロニン、リオチロニン 17.2 治療において使用される抗甲状腺薬剤:カルビマゾール、メチマゾー
ル、メチルチオウラシル、プロピルチオウラシル
【0049】 上記の非ペプチド、非タンパク質、小寸法薬剤が組込まれるべきとき、コポリ
マーのポリアルキレングリコールテレフタレート成分は好ましくは、約200〜
400の分子量を有している。また、ポリアルキレングリコールテレフタレート
成分は、コポリマー重量の20〜90重量%、好ましくはコポリマー重量の約4
0〜約70重量%の量でコポリマー中に存在する。通常、芳香族ポリエステルは
、コポリマー重量の10〜80重量%、好ましくはコポリマー重量の約30〜約
60重量%の量でコポリマー中に存在する。
【0050】 例えば、ステロイドホルモンのような疎水性の小寸法の薬剤が組込まれるとき
、好ましくは少なくとも一つの疎水性酸化防止剤が存在する。使用され得るとこ
ろの疎水性酸化防止剤は、限定されるものではないが、トコフェロール、例えば
、α‐トコフェロール、β‐トコフェロール、γ‐トコフェロール、δ‐トコフ
ェロール、ε‐トコフェロール、ζ1‐トコフェロール、ζ2‐トコフェロール、
及びη‐トコフェロール;並びに1−アスコルビン酸6−パルミテートを含む。
そのような疎水性酸化防止剤はコポリマーの分解を遅らせ、かつ生物学的活性剤
の放出を遅らせる。従って、疎水性又は親油性酸化防止剤の使用は、例えば、5
00より小さい分子量を有する小寸法の薬剤分子のようなミクロスフェアーから
迅速に放出される傾向にあるところの薬剤を含むマトリックスの形成にとりわけ
適用し得る。少なくとも一つの疎水性酸化防止剤は、マトリックスの全重量の約
0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約0.5重量%〜約2重量%の量でマ
トリックス中に存在し得る。
【0051】 マトリックスが、親水性の小寸法の薬剤、例えば、アミノグリコシドを含むと
き、マトリックスはまた、疎水性酸化防止剤に加えて、疎水性分子、例えば、コ
レステロール、エルゴステロール、リトコール酸、コール酸、ジノステロール、
ベチュリン、又はオレアノール酸を含み得る。ここで、これらは、コポリマーマ
トリックスからの該剤の放出速度を遅らせるために使用され得る。そのような疎
水性分子は、マトリックスへの水の浸入を防止するが、マトリックスの分解性を
害さない。加えて、そのような分子は、150℃〜200℃の溶融点を有し、又
は放出されるべき生物学的活性剤、例えば、小薬剤分子のためのマトリックス拡
散係数を減じる。従って、そのような疎水性分子は、マトリックスからの生物学
的活性剤のより持続する放出を提供する。少なくとも一つの疎水性分子は、約0
.1重量%〜約20重量%、好ましくは1.0重量%〜5.0重量%の量でマト
リックス中に存在し得る。
【0052】 もし、ポリマーの親水性を増加すること、そしてそれにより、コポリマーの分
解速度及び薬剤放出速度を増加することが所望されるなら、コポリマーは、芳香
族部分を脂肪族部分、例えば、コハク酸エステルで部分的に置換えることにより
、及び/又はアルキレンをジオキシエチレンで部分的に置換えることにより変性
され得る。例えば、テレフタレートは、出発成分としてのジメチルテレフタレー
トをコハク酸ジメチルで部分的に置換えることにより、約0.1モル%〜約20
モル%、好ましくは約0.1モル%〜約5モル%の量でコハク酸エステルにより
置換えられる。他の例として、ブチレンが、1,4−ブタンジオールを出発成分
としてのジメチレングリコールで置換えることにより、約0.1モル%〜約20
モル%、好ましくは約0.5モル%〜約2モル%の量でオキシジエチレンにより
置換えられる。
【0053】 マトリックス中に有利に含まれ得るところのペプチド又はタンパク質の例は、
限定されるものではないが、免疫原性ペプチド又は免疫原性タンパク質を含み、
そしてそれは限定されるものではないが下記のものを含む。
【0054】 成長因子:骨形態形成たんぱく質、変形性成長因子、繊維芽細胞成長因子、表
皮性成長因子等
【0055】 毒素:ジフテリア毒素、テタヌス毒素
【0056】 ウィルス表面抗原又はウィルスの部分: アデノウィルス、エプステイン‐バー
ルウィルス、A型肝炎ウィルス、B型肝炎ウィルス、ヘルペスウィルス、HIV-1
、HIV-2、HTLV-III、インフルエンザウィルス、日本脳炎ウィルス、麻疹ウィル
ス、乳頭腫ウィルス、パラミクソウィルス、ポリオウィルス、狂犬病ウィルス、
風疹ウィルス、種痘(天然痘) ウィルス、黄熱病ウィルス
【0057】 バクテリア表面抗原又はバクテリアの部分:Bordetella pertussis、Helicobac
ter pylori、Clostridium tetani、Corynebacterium diphtheria、Escherichia
coli、Haemophilus influenza、Klebsiella種、Legionella pneumophila、Mycob
acterium bovis、Mycobacterium leprea、Mycobacterium tuberculosis、Neisse
ria gonorrhoeae、Neisseria meningitidis、Proteus種、Pseudomonas aerugino
sa、Salmonella 種、Shigella種、Staphylococcus aureus、Streptococcus pyog
enes、Vibrio cholera、Yersinia pestis
【0058】 病気を引起す寄生生物又は寄生生物の部分の表面抗原:Plasmodium vivax-マラ
リア、Plasmodium falciparum-マラリア、Plasmodium ovale-マラリア、Plasmod
ium malariae-マラリア、Leishmania tropica-リーシュマニア症、Leishmania d
onovani、リーシュマニア症、Leishmania branziliensis-リーシュマニア症、Tr
ypanosoma rhodescense-睡眠病、Trypanosoma gambiense-睡眠病、Trypanosoma
cruzi-シャーガス病、Schistosoma mansoni-住血吸虫症、Schistosoma heamatob
ium-住血吸虫症、Schistosoma japonicum-住血吸虫症、Trichinella spiralis-
トリキネラ症、Stronglyloides duodenale-鉤虫、Ancyclostoma duodenale-鉤虫
、Necator americanus-鉤虫、Wucheria bancrofti-フィラリア症、Brugia malay
a-フィラリア症、Loa loa- フィラリア症、Dipetalonema perstaris-フィラリア
症、Dracuncula medinensis-フィラリア症、Onchocerca volvulus-フィラリア症
【0059】 免疫グロブリン:IgG、IgA、IgM、Antirabies immunoglobulin、Antivaccinia
immunoglobulin
【0060】 抗毒素:ボツリヌス抗毒素、ジフテリア抗毒素、ガス壊疽抗毒素、破傷風抗毒
【0061】 カプセル詰めにされ得る他のペプチド又はタンパク質は、限定されるものでは
ないが、口蹄液病に対する免疫性応答を引き出す抗原、ホルモン及び成長因子、
例えば、小泡刺激ホルモン、プロラクチン、アンジオゲニン、表皮性成長因子、
カルシトニン、エリトロポイエチン、甲状腺親和性放出ホルモン、インスリン、
成長ホルモン、インスリン様成長因子1及び2、骨格成長因子、ヒト絨毛膜ゴナ
ドトロピン、黄体形成ホルモン、神経成長因子、副腎皮質刺激性ホルモン(ACTH
)、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)、傍甲状腺ホルモン(PTH)、チロ
トロピン放出ホルモン(TRH)、バソプレシン、コレシストキニン、及びコルチ
コトロピン放出ホルモン;サイトカイニン、例えば、インターフェロン、インタ
ーロイキン、コロニー刺激因子、及び腫瘍壊死因子:フィブリン溶解性酵素、例
えば、ウロキナーゼ、腎プラスミノゲン活性剤;並びに凝血因子、例えば、Prot
ein C、Factor VIII、Factor IX、Factor VII及びAntithrombin IIIを含む。
【0062】 カプセル詰めにされ得る他のタンパク質又はペプチドは、限定されるものでは
ないが、アルブミン、房ナトリウム排泄増加因子、レニン、スペロキサイドジス
ムターゼ、α1−アンチトリプシン、肺界面活性剤タンパク質、バシトラシン、
ベスタチン、シドスポリン、デルタ睡眠誘発ペプチド(DSIP)、エンドルフィン、
グルカゴン、グラミシジン、メラノサイト抑制因子、ニューロテンシン、オキシ
トシン、ソモスタチン、テルプロチド、血清チミド因子、チモシン、DDAVP、デ
ルモルフィン、Met-エンケファリン、ペプチドグリカン、サチエチン、チモペン
チン、フィブリン分解生成物、des-エンケファリン-α-エンドルフィン、ゴナド
トロピン放出ホルモン、リュープロライド、α‐MSH、及びメトケファミドを含
む。しかし、本発明の範囲は、任意の特定のペプチド又はタンパク質に限定され
るものではないと理解されるべきである。
【0063】 コポリマーの固体に、より構造的性質の添加物を組込むことがまた見出された
。従って、本発明はまた、室温において複合材料を製造するための方法を提供す
る。この点においてとりわけ適切な添加物はセラミック物質である。そのような
セラミック物質の好ましい例は、リン酸カルシウムであり、生細胞におけるイン
プラントとして使用されるために十分に生適合性及び十分に生分解性の両方であ
るところのそれらが使用され得る。好ましいリン酸カルシウムは、オクタリン酸
カルシウム、アパタイト、例えば、ヒドロキシアパタイト及びカルボネートアパ
タイト、ウィトロック石、例えば、α‐トリリン酸カルシウム及びβ‐トリリン
酸カルシウム、及びそれらの組合わせである。これらのセラミックは、0〜75
重量%、好ましくは40〜60重量%の範囲の量において溶液に加えられ得る。
【0064】 上記のように、一つ又はそれ以上の上記添加物を任意的に含んでいて良い溶液
がゲルに形成され、これは、該溶液を僅かに冷却することにより簡便に達成され
得る。該溶液が、高められた温度で製造されるなら、好ましくは、該溶液を室温
に放冷するで通常足りるであろう。
【0065】 このようにして得られたゲルは次いで、適切な第一溶媒を除去することにより
固体に形成され得る。適切な第一溶媒の性質に依存して、それを達成する一つの
方法はフリーズドライイングによることである。第一の適切な溶媒を除去する他
の方法は、第二の適切な溶媒中にゲルを入れることによる。第二の適切な溶媒の
性質は、第一の適切な溶媒がその中に容易に溶解するように選ばれるべきである
。また、コポリマー自体は、第二の適切な溶媒中に溶解しないことが重要である
。従って、第二の適切な溶媒中にゲルを入れることにより、ゲルに存在する第一
の溶媒が、第二の溶媒に拡散して、コポリマーの固体をもたらす。適切な溶媒の
例は、水及び水性溶液、例えば、体液、エタノール及びイソプロパノールを含む
【0066】 第二の溶媒が体液から成り得るので、患者の体にゲルをそのまま使用すること
及びそれを注入することがまた可能である。第一の溶媒は、体液中に移動し、そ
して患者の循環系により取り除かれるであろう。もちろん、使用される第一の溶
媒は生適合性であることが注意されなければならない。第一の溶媒が拡散した後
、ゲルは硬化しそして固体に変えられるであろう。注入し得るゲルの使用は、例
えば、整形外科手術又は矯正手術におけるたくさんの適用に非常に有利である。
コポリマーの有利な性質のために、ゲルが、骨欠陥中に注入されることができ、
又はメニスカス修理に使用され得ることが考えられる。
【0067】 紡糸又は射出成形装置においてゲルを使用すること、例えば、物質の繊維を製
造することが更に可能である。
【0068】 任意の添加物、例えば、ゲル中に組込まれたところの生物学的活性剤は、所望
されるなら、固体へのゲルの形質転換の間にコポリマーマトリックスに実質的に
完全に残るであろうことが分った。もちろん、ある場合に、添加物は、ゲル中に
完全には溶解しないであろうし、かつ二相系が得られる。有利に、第二の溶液中
に浸漬された後に形成される固体は実質的にゲル自体と同一の形状を有するであ
ろうことが分った。寸法の少しの減少が生じ得るけれども、当業者は、それらの
状況にゲルの寸法を調節するために問題を有しないであろう。
【0069】 使用されるべき第二の溶媒の量は、当業者により容易に最適化され得るであろ
う。通常、十分な溶媒が、浸漬されるべきゲルのために使用されなければならな
い。また、ゲル中に存在する第一の溶媒が第二の溶媒に本質的に完全に溶解する
ために第二の溶媒の十分な量でなければならない。第二の溶媒の典型的な量は、
ゲルの体積に対して、少なくとも300体積%であろう。
【0070】 形成された固体は種々の適用を有し得る。手術器具及び補助器具、例えば、骨
フィラーセメントの分野において機能するためにとりわけ有用であることが分っ
た。加えて、本発明の固体は、それが細胞を接種するための足場として使用され
得るところの組織エンジニアリングの分野において非常に良好な結果をもたらす
ことが分った。
【0071】 本発明は今、下記の限定するものでない実施例により説明されるであろう。
【0072】
【実施例】
【実施例1】 ビーカー中に、ポリエチレングリコールテレフタレート(PEGT、Mw=11
48)とポリブチレンテレフタレート(PBT)とのコポリマーの100グラム
(ここで、PEGT対PBTの重量比は60対40であった)が、手で攪拌しな
がら100℃の温度で200ミリリットルのN−メチルピロリドン(NMP)中
に溶解された。約30分間後、均一な溶液が得られた。
【0073】 該溶液は、室温まで放冷され、その後、ゲルが形成された。ゲルはビーカーか
ら切り離され、そして脱塩水の5リットルを有する容器に入れられた。NMPは
ゲルから水中へと移動し、そして固体状物質が形成された。ここで該物質は、乾
燥状態及び湿潤状態において優れた機械的性質を示した。
【0074】
【実施例2】 約100ミリリットルのヒドロキシアパタイトが、室温に冷却される前に溶液
に加えられたことを除いて、実施例1の手順が繰り返された。
【0075】 脱塩水中にゲルを入れた後、コポリマーとヒドロキシアパタイトとの均一な複
合材が形成された。該物質は、乾燥及び湿潤状態で優れた機械的性質を示した。
【0076】
【実施例3】 約100ミリリットルのクエン酸ナトリウムが、室温に冷却される前に溶液に
加えられたことを除いて、実施例1の手順が繰り返された。
【0077】 エタノール中にゲルを入れた後、コポリマーのポリマー状マトリックスが得ら
れた。ここで、クエン酸ナトリウムは、該マトリックス中に均一に分散された。
該物質は、乾燥及び湿潤状態で優れた機械的性質を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ニエウエンフイス,ヤン オランダ国,4207 ケーディー ゴリンヘ ム,アーゲー デケンストラート 6 Fターム(参考) 4C081 AB04 AB11 BA13 CA161 CA162 CA181 CA182 CC01 CE02 CF032 DA11 DA12 EA05 4J029 AB04 AC03 AE06 BA03 BA04 BA05 BA08 BA09 CB06A JA263 JB173 JF033 JF143 KA01 KH06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアルキレングリコールテレフタレートと芳香族エステルと
    のコポリマーを成形する方法において、 a)適切な第一の溶媒中のコポリマーの溶液を製造すること、及び b)該溶液のゲルを形成すること の段階を含むところの方法。
  2. 【請求項2】 第一の溶媒が、N−メチルピロリドン、1,4−ジオキサン、
    1,3−ジオキサン及びこれらの組合わせより成る群から選ばれるところの請求
    項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 該溶液が、20〜200℃の温度で製造されるところの請求項
    1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 該溶液が、該溶液の重量に基いて5〜90重量%のコポリマー
    を含むところの請求項1〜3のいずれか一つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 リン酸カルシウム及び生物学的活性剤より成る群から選ばれる
    添加物が、該溶液に加えられるところの請求項1〜4のいずれか一つに記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法により得られ得るゲ
    ル。
  7. 【請求項7】 該ゲルが第二の適切な溶媒中に入れられて、コポリマーの固体
    を得るところの請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法。
  8. 【請求項8】 第二の溶媒が、水、エタノール、イソプロパノール、体液及び
    これらの組合わせより成る群から選ばれるところの請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 該ゲルが、該ゲルの体積に対して、少なくとも300体積%の
    量の第二の溶媒中に入れられるところの請求項7又は8記載の方法。
  10. 【請求項10】 該ゲルがフリーズドライされて、コポリマーの固体を得ると
    ころの請求項1〜6のいずれか一つに記載の方法。
  11. 【請求項11】 請求項7〜10のいずれか一つに記載の方法により得られ得
    る固体。
  12. 【請求項12】 組織エンジニアリング用足場又は骨フィラーセメントとして
    請求項10記載の固体を使用する方法。
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