JP2003506440A - 中枢神経系に関連する疾患の処置のための1,4−ジアゼピン誘導体 - Google Patents

中枢神経系に関連する疾患の処置のための1,4−ジアゼピン誘導体

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JP2003506440A
JP2003506440A JP2001515312A JP2001515312A JP2003506440A JP 2003506440 A JP2003506440 A JP 2003506440A JP 2001515312 A JP2001515312 A JP 2001515312A JP 2001515312 A JP2001515312 A JP 2001515312A JP 2003506440 A JP2003506440 A JP 2003506440A
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carboxy
alkyl
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ケネス カリー,
ホッシェン パジョヘッシュ,
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プレサイエント ニューロファーマ インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I)の、治療的に活性な新規の1,4−ベンゾジアゼピン化合物およびその誘導体に関する。式(I)において、R31または/およびR32は、少なくともカルボキシ基もしくはアミノ基、またはその両方を含む。式(I)の化合物を調製する方法、およびこの化合物を含む薬学的組成物もまた、提供される。この新規化合物は、代謝生成物産性グルタメートレセプターの調節因子として作用し、そしてそれ自体で、代謝生成物産性グルタメートレセプター系に関連する中枢神経系の疾患を処置する際に、有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、治療的に活性な1,4−ベンゾジアゼピン化合物の分野に関し、そ
して詳細には、カルボキシ基もしくはアミノ基、またはその両方を含む1,4−
ベンゾジアゼピン化合物に関する。
【0002】 (発明の背景) 哺乳動物の脳および脊髄、または中枢神経系(CNS)における数十億の細胞
(ニューロン)は、神経伝達物質として知られる化学物質を、その細胞膜を通し
て放出することにより、情報を細胞から細胞へと伝達する。その放出に続いて、
神経伝達物質は、標的細胞の膜上の異なるクラスのレセプターと相互作用するこ
とにより、その標的細胞からの応答を誘発する。誘発された応答は、抑制性、興
奮性または調節性であり得、そしてイオン(例えば、ナトリウム、カリウム、塩
化物およびカルシウム)の細胞膜を横切る制御された移動の結果として起こる。
【0003】 神経伝達における欠陥または細胞膜を横切るイオンの制御されない移動は、神
経病理学的状態をもたらし得、逆もまた正しい。ニューロンのナトリウム過負荷
およびカルシウム過負荷は、大脳虚血(無酸素症)(例えば、発作または外傷性
頭部損傷の間に起こる)に続く細胞死をもたらす病理学的状態の開始において重
要な因子であると考えられる。ニューロンの虚血は、関連する細胞腫脹、カルシ
ウム取り込み、関連する損傷を伴うミトコンドリアにおけるカルシウム蓄積、神
経伝達物質の遊離およびカルシウム依存性酵素の活性化を伴う、脱分極、カリウ
ム損失、ナトリウム取り込みをもたらす。
【0004】 急性神経学的障害を処置するための新規な薬物の必要性は重要である。例えば
、カナダだけでも、およそ50,000のカナダ人が毎年発作を罹患し、そして
このうち15,000人が死亡すると推定される。残り(同様に毎年15,00
0人が頭部損傷のある形態を罹患する)は、種々の程度の永続的な障害が残り、
この障害は、個人に並外れた苦難を負わせ、そして国に驚異的な量の健康管理費
用を負わせる。
【0005】 現在の神経学的障害を処置するための薬学的選択肢はまた、その作用において
非常に全身的かつ非特異的になる傾向があり、これらは、特定の神経学的障害に
関連する臨床的症状を低減させ得るが、これらはまた、患者の中枢神経系の正常
機能に不利に影響し得る。従って、その作用においてより特異的である新規な細
胞標的および薬物を同定しそして開発する必要がある。
【0006】 酸性アミノ酸L−グルタミン酸(L−Glu)は、CNSにおける主要な興奮
性神経伝達物質として認められている。L−Gluが、「速い」(イオンチャネ
ル型(ionotropic))神経伝達作用、および8種の異なるレセプター
サブクラスにより誘発されるより遅い(代謝生成物産性)調節性効果の両方を有
するということが、研究により明らかにされた。
【0007】 イオンチャネル型グルタメートレセプターは、一体型の(integral)
カチオン特異的イオンチャネルを含み、一方代謝生成物産性レセプターは、Gタ
ンパク質と結合し、そして細胞間メッセンジャーの産生を調節する。イオンチャ
ネル型レセプターは、その選択的アゴニストに従って、N−メチル−D−アスパ
ルテート(NMDA)レセプターおよびα−アミノ−3−ヒドロキシ−5−メチ
ル−4−イソオキサゾールプロピオネート(AMPA)−カイニン酸レセプター
に分類され得る。
【0008】 この分野における現在の研究の多くは、新しいクラスの脳レセプターと相互作
用する化学物質の開発に集まっている。これらの代謝生成物産性グルタメートレ
セプター(mGluR)(8種の異なる型が存在する)は、最近の10年以内に
同定されたのみである。レセプターサブタイプは、その薬理学的プロファイルお
よびそれらが誘発する細胞内第2メッセンジャーの効果により区別される。例え
ば、mGluR1およびmGluR5サブクラスのレセプターにおけるL−Gl
u相互作用は、ホスホリパーゼCおよびそれに続くGタンパク質を介するイノシ
トールリン酸カスケードを活性化する。
【0009】 mGluRに関する研究により、mGluRが、脳および脊髄における多数の
通常のならびに病理学上のメカニズムに関連し得ることが示され始めている。例
えば、ニューロンでのこれらのレセプターの活性化は、:敏捷さ、注意、および
認知のレベルに影響を与え得;虚血、低血糖、および酸素欠乏から引き起こされ
る興奮毒性の損傷から神経細胞を保護し得;ニューロンの興奮レベルを調整し得
;運動制御に関係する中心機構に影響を与え得;痛みへの感受性を減少させ得;
不安のレベルを減少させ得る。
【0010】 これらのレセプター部位において相互作用する化学物質の設計の重要性は、以
下のような標的領域に対する有効性を有する治療剤を開発することが可能である
ということである:学習および記憶;発作および頭部損傷;てんかん;パーキン
ソン病およびハンティングトン舞踏病に関連する運動障害;疼痛;不安;AID
S痴呆;アルツハイマー病。
【0011】 従って、イオンチャネル型グルタメートレセプターのリガンドの継続している
研究に加えて、mGluRに対する特異的結合特性を示す化学化合物についての
必要性が残っている。
【0012】 (発明の要旨) 本発明の目的は、新規な1,4−ベンゾジアゼピン化合物およびその誘導体を
提供することである。これらの化合物は、種々の代謝生成物産性グルタメートレ
セプターにおいて活性を示す。本発明の局面に従って、以下の式(I):
【0013】
【化53】 の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に受容可能な塩もしくは水和物が
提供され、ここで: R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9は、同一かまたは異
なり、そしてH、ニトロ、アミノ、ハロゲン、トリチウム、トリフルオロメチル
、トリフルオロアセチル、スルホ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル
またはその受容可能なエステルからなる群から選択され; R10は、(C1〜C6)アルキル(直鎖もしくは分枝鎖);(C6〜C10)ア
リール[必要に応じて(C1〜C6)アルキル基で置換される];アリールが必要
に応じて(C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カル
ボキシ基、もしくはニトロ基で置換される、アリールアルキル基;複素環芳香族
基;またはRが(C1〜C6)アルキルまたは(C6〜C10)アリールである、−
O−C(O)Rからなる群より選択され; R31は、Hであるか、またはR32と一緒になってスピロ環を形成するかの
いずれかであり; R32は、以下:
【0014】
【化54】 からなる群から選択され、ここでmは0もしくは1であるか、 またはR31とR32とが一緒になってスピロ環を形成する場合には、このス
ピロ環は、以下:
【0015】
【化55】 からなる群から選択され、 R41は、XYまたは−CR11XYであり; R42は、XまたはYまたは−CR11XYであり; R11は、H;(C1〜C6)アルキル(直鎖もしくは分枝鎖);[必要に応じ
て(C1〜C6)アルキル基で置換される](C6〜C10)アリール;アリール基
が必要に応じて(C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン
、カルボキシ基、もしくはニトロ基で置換される、アリールアルキル基;(C4
〜C9)複素環式基(芳香族もしくは非芳香族)であり; Xは、Hであるか、またはカルボキシ、ホスホノ、ホスフィノ、スルホノ、ス
ルフィノ、ボロノ、テトラゾル、イソオキサゾル、−(CH2n−カルボキシ、
−(CH2n−ホスホノ、−(CH2n−ホスフィノ、−(CH2n−スルホノ
、−(CH2n−スルフィノ、−(CH2n−ボロノ、−(CH2n−テトラゾ
ル、および−(CH2n−イソオキサゾルからなる群より選択される酸性基であ
り、ここでnは、2、3、4、5、もしくは6であり;あるいは Yは、Hであるか、または一級アミノ、二級アミノ、三級アミノ、四級アンモ
ニウム塩、脂肪族一級アミノ、脂肪族二級アミノ、脂肪族三級アミノ、脂肪族四
級アンモニウム塩、芳香族一級アミノ、芳香族二級アミノ、芳香族三級アミノ、
芳香族四級アンモニウム塩、イミダゾル、グアニジノ、ボロノアミノ、アリル、
ウレア、チオウレアからなる群より選択される塩基性基であり、ただし、(i)
XまたはYの少なくとも一方は、Hではなく、そして(ii)R32が−(CH 2mR42であり、R42がCOOHである場合、mが1である。
【0016】 本発明の別の局面に従って、上記の式(I)の化合物、またはその受容可能な
代謝不安定なエステルもしくはアミド、またはその薬学的に受容可能な塩を調製
するためのプロセスが提供される。
【0017】 本発明の別の局面に従って、薬学的に受容可能なキャリア、希釈剤または賦形
剤および以下の式(I):
【0018】
【化56】 の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に受容可能な塩もしくは水和物を
含む薬学的組成物が提供され、ここで: R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9は、同一かまたは異
なり、そしてH、ニトロ、アミノ、ハロゲン、トリチウム、トリフルオロメチル
、トリフルオロアセチル、スルホ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル
またはその受容可能なエステルからなる群から選択され; R10は、(C1〜C6)アルキル(直鎖もしくは分枝鎖);(C6〜C10)ア
リール[必要に応じて(C1〜C6)アルキル基で置換される];アリール基が必
要に応じて(C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カ
ルボキシ基、もしくはニトロ基で置換される、アリールアルキル基;複素環芳香
族基;またはRが(C1〜C6)アルキルまたは(C6〜C10)アリールである、
−O−C(O)Rからなる群より選択され; R31は、Hであるか、またはR32と一緒になってスピロ環を形成するかの
いずれかであり; R32は、以下:
【0019】
【化57】 からなる群から選択され、ここでmは0もしくは1であるか、 またはR31とR32とが一緒になってスピロ環を形成する場合には、このス
ピロ環は、以下:
【0020】
【化58】 からなる群から選択され、 R31は、XYまたは−CR11XYであり; R41は、XまたはYまたは−CR11XYであり; R11は、H;(C1〜C6)アルキル(直鎖もしくは分枝鎖);[必要に応じ
て(C1〜C6)アルキル基で置換される](C6〜C10)アリール;アリール基
が必要に応じて(C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン
、カルボキシ基、もしくはニトロ基で置換される、アリールアルキル基;(C4
〜C9)複素環式基(芳香族もしくは非芳香族)であり; Xは、Hであるか、またはカルボキシ、ホスホノ、ホスフィノ、スルホノ、ス
ルフィノ、ボロノ、テトラゾル、イソオキサゾル、−(CH2n−カルボキシ、
−(CH2n−ホスホノ、−(CH2n−ホスフィノ、−(CH2n−スルホノ
、−(CH2n−スルフィノ、−(CH2n−ボロノ、−(CH2n−テトラゾ
ル、および−(CH2n−イソオキサゾルからなる群より選択される酸性基であ
り、ここでnは、2、3、4、5、もしくは6であり;あるいは Yは、Hであるか、または一級アミノ、二級アミノ、三級アミノ、四級アンモ
ニウム塩、脂肪族一級アミノ、脂肪族二級アミノ、脂肪族三級アミノ、脂肪族四
級アンモニウム塩、芳香族一級アミノ、芳香族二級アミノ、芳香族三級アミノ、
芳香族四級アンモニウム塩、イミダゾル、グアニジノ、ボロノアミノ、アリル、
ウレア、チオウレアからなる群より選択される塩基性基である。
【0021】 本発明の別の局面に従って、哺乳動物において代謝生成物産性グルタメートレ
セプターの活性を調節する方法が提供され、この方法は、調節された興奮性アミ
ノ酸神経伝達を必要とする哺乳動物に、薬理学的有効量の式(I)の化合物を投
与する工程を包含する。本発明の別の局面に従って、代謝生成物産性グルタメー
トレセプター系に関連する中枢神経系の疾患を処置する際の、式(I)の化合物
を含む薬学的組成物の使用が提供される。
【0022】 (発明の詳細な説明) 本発明の実施例に使用される用語および略語は、他に指示しない限り、それら
の通常の意味を有する。例えば、「℃」とは、摂氏度を意味し;「N」とは、規
定または規定度を意味し;「mmol」とは、ミリモルを意味し;「g」とは、
グラムを意味し;「ml]とは、ミリリットルを意味し;「M]とは、モル濃度
(molar or molarity)を意味し;「p−」とは、パラを意味
し;「MS」とは、質量分析を意味し;「IR」とは、赤外分光法を意味し;そ
して「NMR」とは、核磁気共鳴分光法を意味する。
【0023】 式Iの化合物の合成を通じて当業者に理解されるように、化合物の他の官能基
を反応させながら、反応的に影響を受けやすいアミノまたはカルボキシ官能基を
可逆的に維持するためには、アミノ−保護基またはカルボキシ−保護基を使用す
ることは必要であり得る。
【0024】 このようなアミノ−保護基の例には、ホルミル、トリチル、フタルイミド、ト
リクロロアセチル、クロロアセチル、ブロモアセチル、ヨードアセチル、および
ウレタン型ブロック基(例えば、ベンジルオキシカルボニル、4−フェニルベン
ジルオキシカルボニル、2−メチルベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベ
ンジルオキシカルボニル、4−フルオロベンジルオキシカルボニル、4−クロロ
ベンジルオキシカルボニル、3−クロロベンジルオキシカルボニル、2−クロロ
ベンジルオキシカルボニル、2,4−ジクロロベンジルオキシカルボニル、4−
ブロモベンジルオキシカルボニル、3−ブロモベンジルオキシカルボニル、4−
ニトロベンジルオキシカルボニル、4−シアノベンジルオキシカルボニル、t−
ブトキシカルボニル、2−(4−キセニル)−イソプロポキシカルボニル、1,
1−ジフェニルエタ−1−イルオキシカルボニル、1,1−ジフェニルプロパ−
1−イルオキシカルボニル、2−フェニルプロパ−2−イルオキシカルボニル、
2−(p−トルイル)−プロパ−2−イルオキシカルボニル、シクロペンタニル
オキシ−カルボニル、1−メチルシクロペンタニルオキシカルボニル、シクロヘ
キサニルオキシカルボニル、1−メチルシクロヘキサニルオキシカルボニル、2
−メチルシクロヘキサニルオキシカルボニル、2−(4−トルイルスルホニル)
−エトキシカルボニル、2−(メチルスルホニル)エトキシカルボニル、2−(
トリフェニルホスフィノ)−エトキシカルボニル、フルオレニルメトキシカルボ
ニル(「FMOC」)、2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル、アリル
オキシカルボニル、1−(トリメチルシリルメチル)プロパ−1−エニルオキシ
カルボニル、5−ベンズイソキサリルメトキシカルボニル、4−アセトキシベン
ジルオキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2−エチ
ニル−2−プロポキシカルボニル、シクロプロピルメトキシカルボニル、4−(
デシルオキシ(decycloxy))ベンジルオキシカルボニル、イソボルニ
ルオキシカルボニル、1−ピペリジルオキシカルボニル(carbonlyl)
など);ベンゾイルメチルスルホニル基、2−ニトロフェニルスルフェニル、ジ
フェニルホスフィンオキシド、などのアミノ保護基が挙げられる。誘導体化され
たアミノ基が、中間体分子の他の位置での引き続く反応(単数または複数)の条
件に対して安定であり、そして任意の他のアミノ−保護基(単数または複数)を
含む分子の残りを分解(disrupt)することなく、適切な箇所で選択的に
除去され得る限り、使用されるアミノ−保護基の種類は重要でない。好ましいア
ミノ−保護基は、t−ブトキシカルボニル(t−Boc)、アリルオキシカルボ
ニルおよびベンジルオキシカルボニル(CbZ)である。これらの基のさらなる
例は、E.HaslamのProtecting Groups in Org
anic Chemistry(McOmie、J.G.W.編 1973)、
第2章;ならびにGreene、T.W.およびWuts、P.G.M、Pro
tective Groups in Organic Synthesis、
(1991)第7章に見出される。
【0025】 このようなカルボキシ−保護基の例には、メチル、p−ニトロベンジル、p−
メチルベンジル、p−メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、2,4
−ジメトキシベンジル、2,4,6−トリメトキシベンジル、2,4,6−トリ
メチルベンジル、ペンタメチルベンジル、3,4−メチレンジオキシベンジル、
ベンズヒドリル、4,4’−ジメトキシベンズヒドリル、2,2’,4,4’−
テトラメトキシベンズヒドリル、t−ブチル、t−アミル、トリチル、4−メト
キシトリチル、4,4’−ジメトキシトリチル、4,4’,4’’−トリメトキ
シトリチル、2−フェニルプロパ−2−イル、トリメチルシリル、t−ブチルジ
メチルシリル、フェナシル、2,2,2−トリクロロエチル、β−(ジ(n−ブ
チル)メチルシリル)エチル、p−トルエンスルホニルエチル、4−ニトロベン
ジルスルホニルエチル、アリル、シンナミル、1−(トリメチルシリルメチル)
プロパ−1−エン−3−イルなどの部分が挙げられる。好ましいカルボキシ−保
護基は、アリル、ベンジルおよびt−ブチルである。これらの基のさらなる例は
、E.Haslam、前出、第5章およびT.W.GreeneおよびP.G.
M.Wuts、前出、第5章に見出される。
【0026】 本発明は、式(I):
【0027】
【化59】 の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に受容可能な塩もしくは水和物を
提供する。
【0028】 ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9は、同一か
または異なり、そしてH、ニトロ、アミノ、ハロゲン、トリチウム、トリフルオ
ロメチル、トリフルオロアセチル、スルホ、カルボキシ、カルバモイル、スルフ
ァモイルまたはその受容可能なエステルからなる群から選択され; R10は、(C1〜C6)アルキル(直鎖もしくは分枝鎖);(C6〜C10)ア
リール[必要に応じて(C1〜C6)アルキル基で置換される];アリールが必要
に応じて(C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カル
ボキシ基、もしくはニトロ基で置換される、アリールアルキル基;複素環芳香族
基;またはRが(C1〜C6)アルキルまたは(C6〜C10)アリールである、−
O−C(O)Rからなる群より選択され; R31は、Hであるか、またはR32と一緒になってスピロ環を形成するかの
いずれかであり; R32は、以下:
【0029】
【化60】 からなる群から選択され、ここでmは0もしくは1であるか、 またはR31とR32とが一緒になってスピロ環を形成する場合には、このス
ピロ環は、以下:
【0030】
【化61】 からなる群から選択され、 R41は、XYまたは−CR11XYであり; R42は、XまたはYまたは−CR11XYであり; R11は、H;(C1〜C6)アルキル(直鎖もしくは分枝鎖);[必要に応じ
て(C1〜C6)アルキル基で置換される](C6〜C10)アリール;アリール基
が必要に応じて(C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン
、カルボキシ基、もしくはニトロ基で置換される、アリールアルキル基;(C4
〜C9)複素環式基(芳香族もしくは非芳香族)であり; Xは、Hであるか、またはカルボキシ、ホスホノ、ホスフィノ、スルホノ、ス
ルフィノ、ボロノ、テトラゾル、イソオキサゾル、−(CH2n−カルボキシ、
−(CH2n−ホスホノ、−(CH2n−ホスフィノ、−(CH2n−スルホノ
、−(CH2n−スルフィノ、−(CH2n−ボロノ、−(CH2n−テトラゾ
ル、および−(CH2n−イソオキサゾルからなる群より選択される酸性基であ
り、ここでnは、2、3、4、5、もしくは6であり;あるいは Yは、Hであるか、または一級アミノ、二級アミノ、三級アミノ、四級アンモ
ニウム塩、脂肪族一級アミノ、脂肪族二級アミノ、脂肪族三級アミノ、脂肪族四
級アンモニウム塩、芳香族一級アミノ、芳香族二級アミノ、芳香族三級アミノ、
芳香族四級アンモニウム塩、イミダゾル、グアニジノ、ボロノアミノ、アリル、
ウレア、チオウレアからなる群より選択される塩基性基であり、ただし、(i)
XまたはYの少なくとも一方は、Hではなく、そして(ii)R32が−(CH 2mR42でり、R42がCOOHである場合、mが1である。
【0031】 本発明の化合物は、以下の例示的な分子:
【0032】
【化62】 を含むがこれらに限定されない。
【0033】 全ての式Iの化合物が代謝生成物産性グルタミン酸レセプター(mGluR)
で活性を示すと考えられるが、特定の群の式Iの化合物が、そのような使用のた
めより好ましい。
【0034】 上記のように、本発明は、式Iにより定義される化合物の薬学的に受容可能な
塩を含む。本発明の化合物は、十分に酸性、十分に塩基性、またはその両方の官
能基を有し得、従って、任意の多数の有機および無機塩基、ならびに無機および
有機酸と反応して薬学的に受容可能な塩を形成し得る。
【0035】 本明細書中で使用される場合の用語「薬学的に受容可能な塩」とは、生体に実
質的に非毒性である上記の式の化合物の塩を意味する。典型的な薬学的に受容可
能な塩には、本発明の化合物と薬学的に受容可能な鉱酸または有機酸、あるいは
有機または無機塩基との反応により調製される塩が挙げられる。このような塩は
、酸付加塩および塩基付加塩として知られている。
【0036】 酸付加塩を形成するために一般に使用される酸は、無機酸(例えば、塩酸、臭
化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、リン酸など)および有機酸(例えば、p−トル
エンスルホン酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、p−ブロモフェニルスルホン酸
、炭酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸、酢酸など)である。このような薬学的
に受容可能な塩の例は、硫酸塩、ピロ硫酸塩、硫酸水素塩、亜硫酸塩、亜硫酸水
素塩、リン酸塩、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸
塩、塩化物塩、臭化物塩、ヨー化物塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、
カプリル酸塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、塩酸塩、二塩酸塩、イソ酪酸塩、カプロ
ン酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオレート(propiolate)、シュウ酸塩
、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイ
ン酸塩、ブチン−1,4−ジオエート(butyne−1,4−dioate)
、ヘキシン−1,6−ジオエート(hexyne−1,6−dioate)、安
息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メト
キシ安息香酸塩、フタル酸塩、キシレンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニ
ルプロピオン酸塩、フェニル酪酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、γ−ヒドロキシ酪酸
塩、グリコール酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、プロパンスルホン酸塩、
ナフタレン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、マンデル酸塩
などである。
【0037】 好ましい薬学的に受容可能な酸付加塩は、塩酸および臭化水素酸などの鉱酸を
用いて形成される塩、ならびにマレイン酸およびメタンスルホン酸のような有機
酸を用いて形成される塩である。
【0038】 アミン基の塩はまた、そのアミノ窒素が適切な有機基(例えば、アルキル、ア
ルケニル、アルキニルまたはアラルキル部分)を保有する四級アンモニウム塩を
包含し得る。
【0039】 塩基付加塩には、無機塩基(例えば、アンモニウムあるいはアルカリまたはア
ルカリ土類金属の水酸化物、カーボネート、ビカーボネートなど)から誘導され
る塩が挙げられる。従って、本発明の塩を調製する際に有用なこのような塩基に
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、炭酸カリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸化カルシウム、
炭酸カルシウムなどが挙げられる。カリウムおよびナトリウム塩形態が特に好ま
しい。
【0040】 本発明の任意の塩の一部を形成する特定の対イオンは通常、その塩が全体とし
て薬理学的に受容可能である限り、そしてその対イオンが所望されない特性をそ
の塩に全体として提供しない限り、重要な性質でないと理解されるべきである。
【0041】 本発明はさらに、式Iの化合物の薬学的に受容可能な溶媒和物を包含する。多
くの式Iの化合物は、溶媒(例えば、水、メタノール、エタノールおよびアセト
ニトリル)と組み合わせられ得、薬学的に受容可能な溶媒和物(例えば、対応す
る水和物、メタノレート、エタノレートおよびアセトニトリレート)を形成する
【0042】 本発明の化合物は、複数の不斉(キラル)中心を有する。これらのキラル中心
の結果として、本発明の化合物は、ラセミ体、エナンチオマーの混合物として、
そして個々のエナンチオマー、ならびにジアステレオマーおよびジアステレオマ
ーの混合物として生じる。全ての不斉形態、個々の異性体およびそれらの組み合
わせは、本発明の範囲内である。
【0043】 接頭語「R」および「S」は、有機化学において通常使用されるように、Ca
hn−Ingold−Prelogシステムに従って、キラル中心の絶対配置を
表示するため、本明細書中で使用される。立体化学記述子R(rectus)と
は、最も低い優先順位の基に対して反対の側から見た場合に、最も高い優先順位
から二番目に低い優先順位へたどる路が時計回りの関係の基を有するキラル中心
の配置を意味する。立体化学記述子S(sinister)とは、最も優先順位
の低い基に対して反対側から見た場合に、最も高い優先順位から二番目に低い優
先順位へたどる路が反時計回りの関係の基を有するキラル中心の配置を意味する
。基の優先順位は、Cahnら、Angew.Chem.、78、413〜44
7、1966およびPrelog,V.およびHelmchen,G.;Ang
ew.Chem.Int.Ed.Eng.、21、567〜583、1982に
記載された配列規則を使用して決定される。
【0044】 キラル中心の絶対配置を表示するため使用されるR、Sシステムに加えて、よ
り古いD−Lシステムがまた、特に、アミノ酸およびアミノ酸誘導体に関して相
対配置を表示するため本明細書中で使用される。このシステムにおいて、化合物
のFischer投影図は、主鎖の炭素1が頂部であるように配向される。接頭
語「D」は、官能(決定)基がキラル中心の炭素原子の右側に存在する異性体の
相対配置を表すために使用され、そして「L」は、それが左側に存在する異性体
の相対配置を表す。
【0045】 予想されるように、式Iの化合物の立体化学は、アゴニストとしてのそれらの
効力に重要である。相対的な立体化学は好ましくは合成中の初期に確立され、こ
れは、そのプロセスにおける後の立体異性体の分離問題を回避する。次いで、引
き続く合成工程は、好ましい配置を維持するために立体特異的な手順を使用する
。本発明の好ましい方法は、好ましい化合物を使用する方法である。
【0046】 式Iの化合物の非毒性で代謝的に不安定なエステルおよびアミドは、インビボ
で加水分解されて上記式Iの化合物および薬学的に受容可能なアルコールまたは
アミンを与える、式Iの化合物のエステルあるいはアミド誘導体である。代謝的
に不安定なエステルの例には、アルカノール部分が必要に応じて(C1〜C8)ア
ルコキシ基により置換され得る(C1〜C6)アルカノール(例えば、メタノール
、エタノール、プロパノールおよびメトキシエタノール)を用いて形成されるエ
ステルが挙げられる。代謝的に不安定なアミドの例には、メチルアミンのような
アミンを用いて形成されるアミドが挙げられる。
【0047】 (式(I)の化合物の調製) 別の局面に従って、本発明は、式Iの化合物、またはその薬学的に受容可能な
代謝的に不安定なエステルもしくはアミド、またはその薬学的に受容可能な塩の
調製のためのプロセスを提供し、このプロセスは、以下の工程を包含する: (a)以下の式(II)の化合物:
【0048】
【化63】 を加水分解する工程であって、ここで: R1〜R10は、上記定義の通りであり、 R33は、Hであるか、もしくはR34と一緒になってスピロ環を形成し、 R34は、以下を含む群:
【0049】
【化64】 (ここで:m=0である)から選択されるか、 またはR33もしくはR34が、一緒になってスピロ環を形成する場合、該スピ
ロ環は、以下を含む群:
【0050】
【化65】 から選択され、 R43は、以下であり: R44は、以下であり:
【0051】
【化66】 ここで:R11は、上記の通りであり、R12は、酸エステルであり、Yは、上
記の通りである(好ましいYの意味は、HまたはNH2である)、工程; (b)式(III)の化合物:
【0052】
【化67】 を脱保護する工程であって、ここで: R1〜R10は、上記の通りであり、 R35は、Hであるか、もしくはR36と一緒になってスピロ環を形成し、 R36は、以下を含む群:
【0053】
【化68】 (ここで、m=0,1である)から選択されるか、 または、R35とR36が一緒になって、スピロ環を形成する場合、該スピロ環
は、以下からなる群:
【0054】
【化69】 から選択され、 R45は、以下であり:
【0055】
【化70】 R46は、以下であり:
【0056】
【化71】 ここで:R11は、上記の通りであり、R13は、水素原子もしくはカルボキシ
ル保護基、またはそれらの塩を表し、そしてR14は、水素原子もしくは窒素保
護基を表す、工程; (c)式(IV)の化合物:
【0057】
【化72】 を加水分解する工程であって、ここで: R1〜R10は、上記定義の通りであり; R37は、Hであるか、もしくはR38と一緒になってスピロ環を形成し; R38は、以下を含む群:
【0058】
【化73】 (ここで:m=0,1である)から選択されるか、 あるいは、R37とR38が一緒になって、スピロ環を形成する場合、該スピロ
環は、以下を含む群:
【0059】
【化74】 から選択され、 R47は、以下であり:
【0060】
【化75】 R48は、以下であり:
【0061】
【化76】 ここで:R11は、上記の通りであり、R15およびR16は、各々独立して、
水素原子、(C2−C6)アルカノイル基、(C1−C4)アルキル基、(C3−C4 )アルケニル基、もしくはフェニル(C1−C4)アルキル基(ここで、フェニル
は、無置換であるか、またはハロゲン、(C1−C4)アルキルもしくは(C1
4)アルコキシで置換される)、またはそれらの塩を表す、工程;あるいは (d)式(V)の化合物:
【0062】
【化77】 を加水分解する工程であって、ここで: R1〜R10は、上記の通りであり; R39は、Hであるか、またはR40と一緒になって、スピロ環を形成し; R40は、以下を含む群:
【0063】
【化78】 から選択されるか、またはR39とR40とが一緒になって、スピロ環を形成し
、該スピロ環は、以下を含む群:
【0064】
【化79】 (ここで、m=0,1である)から選択され、 R49は、以下であり:
【0065】
【化80】 R50は、以下であり:
【0066】
【化81】 ここで、R11は、上記の定義の通りであり、R17は、水素原子またはアシル
基(好ましくはR17の意味は、水素および(C2−C6)アルカノイル基(例え
ば、アセチル))を表す、工程、 その後、必要であるかそして/または所望であれば、以下の工程が実施される: (i)式Iの化合物を分割する工程; (ii)式Iの化合物を、その非毒性で代謝的に不安定なエステルまたはアミ
ドに変換する工程;および/あるいは (iii)該式Iの化合物、またはその非毒性で代謝的に不安定なエステルも
しくはアミドを、その薬学的に受容可能な塩に変換する工程。
【0067】 カルボン酸およびアミン基の保護は、一般に、McOmie、Protect
ing Groups in Organic Chemistry、Plen
um Press、NY,1973、ならびにGreeneおよびWuts、P
rotective Groups in Organic Synthesi
s、第2版、John Wiley&Sons、NY、1991に記載される。
カルボキシ保護基の例には、アルキル基(例えば、メチル、エチル、t−ブチル
およびt−アミル);アラルキル基(例えば、ベンジル、4−ニトロベンジル、
4−メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、2,4−ジメトキシベン
ジル、2,4,6−トリメトキシベンジル、2,4,6−トリメチルベンジル、
ベンズヒドリルおよびトリチル);シリル基(例えば、トリメチルシリルおよび
t−ブチルジメチルシリル);ならびにアリル基(例えば、アリル)、ならびに
1−(トリメチルシリルメチル)プロパ−1−エン−3−イルが挙げられる。ア
ミン保護基の例には、式−C(O)R14の基のようなアシル基が挙げられ、こ
こで、R14は、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C10)シクロアルキル、フェ
ニル(C1〜C6)アルキル、フェニル(C1〜C6)アルコキシ、または(C3
10)シクロアルコキシを表し、ここで、フェニル基は必要に応じて、アミノ、
ヒドロキシ、ニトロ、ハロゲノ、(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキ
シ、カルボキシ、(C1〜C6)アルコキシカルボニル、カルバモイル、(C1
6)アルカノイルアミノ、(C1〜C6)アルキルスルホニルアミノ、フェニル
スルホニルアミノ、トルエンスルホニルアミノおよび(C1〜C6)フルオロアル
キルから独立して選択される1または2個の置換基により置換され得る。
【0068】 式IIの化合物は、酸(例えば、塩酸または硫酸)あるいはアルカリ金属水酸
化物のような塩基(例えば、水酸化ナトリウム)の存在下で、簡便に加水分解さ
れる。この加水分解は、水のような水性溶媒中でそして50〜200℃の範囲の
温度で、簡便に実施される。
【0069】 式IVの化合物は、従来の方法により脱保護され得る。従って、アルキルカル
ボキシル保護基は、加水分解によって除去され得る。この加水分解は、塩基、例
えば、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまた
は水酸化カリウム)、あるいはアルカリ土類金属水酸化物(例えば、水酸化バリ
ウム)、あるいは酸(例えば、塩酸)のいずれかの存在下で、式IVの化合物を
加熱することにより簡便に行なわれ得る。この加水分解は、10〜300℃の範
囲の温度で簡便に実施される。アリールアルキルカルボキシル保護基は、水素化
分解によって簡便に除去され得る。この水素化分解は、VIII族の金属触媒(
例えば、チャコール担持パラジウムのようなパラジウム触媒)の存在下で、式I
Vの化合物を水素と反応させることにより、簡便に行なわれ得る。この反応のた
めの適切な溶媒には、エタノールのようなアルコールが挙げられる。この反応は
、0〜100℃の範囲の温度で簡便に実施される。アシルアミン保護基はまた、
例えば、アルキルカルボキシル保護基の除去について記載したような加水分解に
よって簡便に除去される。
【0070】 式Vの化合物は、塩基、例えば、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化リチ
ウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム)、あるいはアルカリ土類金属水
酸化物(例えば、水酸化バリウム)の存在下で、簡便に加水分解される。適切な
反応媒体は、水である。温度は、50〜150℃の範囲が好都合である。
【0071】 式(II)の化合物は、以下の式(VI)の化合物と一般式(VII)の化合
物:
【0072】
【化82】 を縮合することによって、合成され得、ここで: R1〜R10、R33およびR34は、上記の定義の通りであり、R18は、O
HもしくはFであり、そしてR19は、HまたはFmocである。
【0073】 式(II)の化合物(ここで: R43は、以下であり:
【0074】
【化83】 そしてR44は、以下であり:
【0075】
【化84】 ここで:YおよびR12は、上記の定義の通りであり、R11は、上記の定義の
通りであるが、Hではない)は、式(II)の化合物から調製され得、ここで、
R43は、以下であり:
【0076】
【化85】 そして、R44は、以下であり:
【0077】
【化86】 それぞれ、当業者に公知の標準的手順によって調製される。例えば: (a)α−ハロゲン化、引き続いて、アンモニアもしくは適切なアミンによる
、得られたハロゲン化物のアンモノリシスによって調製される。必要である場合
、得られた化合物のさらなるアルキル化もしくはアシル化もしくはハロゲン化、
引き続いて、当業者に公知の標準手順を使用する、得られた化合物のさらなる操
作によって調製されるか、または (b)α−アルキル化もしくはアシル化もしくはハロゲン化、引き続いて、得
られた生成物のα−ハロゲン化、引き続いて、アンモニアまたは適切なアミンに
よる、得られた生成物のα−ハロゲン化物のアンモノリシスによって調製される
【0078】 式(III)の化合物は、以下の式(VI)の化合物と一般式(VIII)の
化合物:
【0079】
【化87】 を縮合することによって合成され得、ここで、R1〜R10、R18、R19、
R35およびR36は、上記の定義の通りであり; 式(III)の化合物(ここで、R45は、以下であり:
【0080】
【化88】 そして、R46は、以下であり:
【0081】
【化89】 ここで、R13およびR14は、上記の定義の通りであり、R15は、上記の定
義の通りであるが、Hではない)はまた、当業者に公知の標準的な反応条件を使
用して、式(IX)の化合物:
【0082】
【化90】 から調製され得、ここで、R1〜R10は、上記の定義の通りであり、 R51は、Hであるか、もしくはR52と一緒になってスピロ環を形成し、 R52は、以下を含む群
【0083】
【化91】 (ここで:m=0、1である)から選択されるか、 または、R51とR52が一緒になって、スピロ環を形成する場合、該スピロ環
は、以下を含む群:
【0084】
【化92】 から選択され、 R61は、以下であり:
【0085】
【化93】 ここで、m1は、0〜3であり、R20は、−CO2R13であるかOHであり、
そしてR13は、上記の定義の通りである。式(III)の化合物は、例えば: (a)化合物IX(ここで、R20は、−CO2R13である)のα−ハロゲ
ン化、引き続いて、得られたハロゲン化物のアンモノリシスから調製される。必
要な場合、得られた化合物のさらなるアルキル化もしくはアシル化もしくはハロ
ゲン化、引き続いて、当業者に公知の標準手順を使用する、得られた化合物のさ
らなる操作によって調製されるか、または (b)化合物IX(ここで、R20は、CO2R13である)のアルキル化も
しくはアシル化もしくはハロゲン化、引き続いて、得られた化合物のα−ハロゲ
ン化、次いで、アンモニアまたは適切なアミンの使用による、得られたハロゲン
化物のアンモノリシスによって調製され、 (c)化合物IX(ここで、R20は、CO2R13であり、ここでR13は
、H以外である)の加水分解、引き続いて、アミド形成、次いで得られた化合物
をHofmann分解条件に供し、引き続いて、当業者に公知の標準手順を使用
する、得られた化合物のさらなる操作によって調製されるか、または (d)化合物IX(ここで、R20は、CO2R13である)のα−アルキル
化もしくはアシル化もしくはハロゲン化、R13は、H以外である場合、得られ
た化合物の加水分解、引き続いて、アミド形成、次いで、得られた化合物をHo
fmann分解反応に供し、引き続いて、当業者に公知の標準手順を使用する、
得られた化合物のさらなる操作によって調製されるか、または (e)化合物IX(ここで、R20は、OHである)のハロゲン化、引き続い
て、アンモニアもしくは適切なアミンを用いた得られたハライドのアンモノリシ
ス、またはマロン酸エステルもしくはマロン酸ジエチルアセトアミド(diet
hyacetamido)および関連化合物から生成したアニオンとハロゲン化
物との反応、引き続いて、当業者に公知の標準反応を使用する、得られた化合物
のさらなる操作によって調製される。
【0086】 式IVの化合物は、化合物Xとアルカリ金属シアン化物(例えば、シアン化リ
チウム、シアン化ナトリウムもしくはシアン化カリウム、および炭酸アンモニウ
ムもしくはカルバミン酸アンモニウム)との反応によって形成され得る。共通溶
媒としては、アルコール(例えば、メタノール、水性メタノールおよび水性エタ
ノール)が挙げられる。都合の良いことは、この反応は、10〜150℃の範囲
の温度で行われる。次いで、所望の場合、式IVの化合物は、例えば、適切な塩
化アルキル、塩化アリール、または塩化アシルを使用してアルキル化され得る。
【0087】
【化94】 ここで: R1〜R10は、上記の定義の通りであり: R53は、Hであるか、またはR54と一緒になって、スピロ環を形成し; R54は、以下を含む群:
【0088】
【化95】 (ここで、m=0、1である)から選択されるか、 または、R53とR54とが一緒になって、スピロ環を形成する場合、該スピロ
環は、以下を含む群:
【0089】
【化96】 から選択され、 R62は、以下であり:
【0090】
【化97】 ここで、R11は、上記の定義の通りである。
【0091】 式Vの化合物は、アルカリ金属シアン化物(例えば、シアン化リチウム、シア
ン化ナトリウムもしくはシアン化カリウム)および水性アルコール(例えば、水
性エタノール)中の炭酸アンモニウムもしくはハロゲン化アンモニウム(例えば
、塩化アンモニウム)のいずれかと式Xの化合物とを、都合のよいことは、超音
波の存在下で反応させることによって調製され得る。この反応が、炭酸アンモニ
ウムで行われる場合、この反応は、35〜150℃の範囲の温度で都合よく実施
される。次いで、所望の場合、式Vの化合物は、例えば、適切な塩化アルキル、
塩化アリールもしくは塩化アシルを使用して、アルキル化され得る。本明細書中
でより詳細に記載されるが、アルキル化化合物は、そのジアステレオマーに容易
に分離され得る。この反応がハロゲン化アンモニウムで超音波の存在下で行われ
る場合、このハロゲン化アンモニウムは、適切な希釈剤(例えば、アセトニトリ
ル)の存在下でクロマトグラフィー等級のアンモニアと混合される。
【0092】 式Vの化合物の個々の異性体は、キラル剤(S)−フェニルグリシノールおよ
び(R)−フェニルグリシノールの立体異性体ならびに反応性シアン化物(例え
ば、シアン化トリメチルシリル)と式Xの化合物とを反応させ、以下の式XIの
中間化合物:
【0093】
【化98】 を形成することによって生成され、ここで:R1〜R10は、上記の定義の通り
であり; R55は、Hであるか、もしくはR56と一緒になってスピロ環を形成し; R56は、以下を含む群:
【0094】
【化99】 から選択されるか、 または、R55とR56が一緒になって、スピロ環を形成する場合、該スピロ環
は、以下を含む群:
【0095】
【化100】 (ここで、m=0、1である)から選択され、 R63は、以下であり:
【0096】
【化101】 R64は、以下であり:
【0097】
【化102】 ここで、R11は、上記の定義の通りである。
【0098】 式(VI)、(VII)および(VIII)の化合物は、市販されているか、
もしくは当業者に公知の標準的な手順を使用して市販されている他の出発物質か
ら調製され得るかのいずれかである。例えば、式(VII)の化合物(ここで、
R43は、以下であり:
【0099】
【化103】 そして、R44は、以下であり:
【0100】
【化104】 ここで、R12およびYは、上記の定義の通りであり、R11は、上記の定義の
通りであるが、Hではない)は、式(II)の化合物から調製され得、ここで、
R43は、以下であり:
【0101】
【化105】 そして、R44は、以下であり:
【0102】
【化106】 それぞれ、以下: (a)α−ハロゲン化、引き続いて、アンモニアもしくは適切なアミンによる
、得られたハロゲン化物のアンモノリシスによって調製される。必要な場合、得
られた化合物のさらなるアルキル化もしくはアシル化もしくはハロゲン化、引き
続いて、当業者に公知の標準手順を使用する、得られた化合物のさらなる操作に
よって調製されるか、または (b)α−アルキル化もしくはアシル化もしくはハロゲン化、引き続いて、得
られた生成物のα−ハロゲン化、引き続いて、アンモニアもしくは適切なアミン
による得られたハロゲン化物のアンモノリシスによって調製される。
【0103】 式(VIII)の化合物(ここでR45は:
【0104】
【化107】 であり、そしてR46は:
【0105】
【化108】 であり、ここで:R11、R13およびR14は上記定義のとおりである)は、
式(XII):
【0106】
【化109】 の化合物(ここで:m1は0〜3であり、R18、R19およびR20は上記定
義のとおりである)から以下によって調製され得る: (a)化合物IX(ここで、R20は−CO2R13である)のα−ハロゲン化
、続いて、アンモニアまたは適切なアミンを用いる、得られたハロゲン化物の加
アンモニア分解。必要な場合、得られた化合物のさらなるアルキル化またはアシ
ル化またはハロゲン化、続いて、当業者に公知の標準的な手順を用いる、得られ
た化合物のさらなる操作、あるいは (b)化合物IX(ここで、R20は−CO2R13である)のα−アルキル化
またはアシル化またはハロゲン化、続いて、得られた化合物のα−ハロゲン化、
次いで、アンモニアまたは適切なアミンを用いる、得られたハロゲン化物の加ア
ンモニア分解、 (c)化合物IX(ここで、R20は−CO2R13である)の加水分解、そし
てR13がH以外の場合は、続いてアミド形成、次いで得られた化合物をHof
mann減成条件に供し、続いて、当業者に公知の標準的な手順を用いる、得ら
れた化合物のさらなる操作、あるいは (d)化合物IX(ここで、R20は−CO2R13である)のアルキル化また
はアシル化またはハロゲン化、R13がH以外の場合は、得られた化合物の加水
分解、続いてアミド形成、次いで得られた化合物をHofmann減成反応に供
し、続いて、当業者に公知の標準的な反応を用いる、得られた化合物のさらなる
操作、あるいは (e)化合物IX(ここで、R20はOHである)のハロゲン化、続いて、アン
モニアまたは適切なアミンを用いる、得られたハロゲン化物の加アンモニア分解
、またはこのハロゲン化物と、マロン酸エステルもしくはマロン酸ジエチルアセ
トアミドおよび関連化合物から発生したアニオンとの反応、続いて、当業者に公
知の標準的な手順を用いる、得られた化合物のさらなる操作。
【0107】 式Xのいくつかの化合物は、以下により調製され得る: (a)式XIII:
【0108】
【化110】 の化合物の還元(ここで:R1〜R10は上記定義のとおりであり; R57は、HであるかまたはR58と一緒になってスピロ環を形成し; R58は、以下:
【0109】
【化111】 (ここで:m=0、1である)を含む群から選択されるか、あるいは R57がR58と一緒になってスピロ環を形成する場合、このスピロ環は、以下
【0110】
【化112】 を含む群から選択され; R65は:
【0111】
【化113】 (ここで:Rは、H、(C1−C6)アルキル、フェニル、ベンジルまたは任意の
他のカルボキシル保護基である)である);あるいは (b)式XIV:
【0112】
【化114】 の化合物の酸化(ここで:R1〜R10は上記で定義され; R59はHであるか、またはR60と一緒になってスピロ環を形成し; R60は、以下:
【0113】
【化115】 を含む群から選択されるか、またはR59およびR60が一緒になってスピロ環
を形成する場合、このスピロ環は、以下:
【0114】
【化116】 (ここで:m=0、1である)を含む群から選択され、 R66は:
【0115】
【化117】 であり、ここで:R11は、上記定義のとおりである);あるいは (c)式XV:
【0116】
【化118】 の化合物のSOCl2での処理、続いて、適切なアルキル化剤での得られた化合
物のアルキル化(ここで:R1〜R10は上記で定義され; R71は、HであるかまたはR72と一緒になってスピロ環を形成し; R72は、以下:
【0117】
【化119】 (ここで:m=0、1である)を含む群から選択されるか、あるいは R71がR72と一緒になってスピロ環を形成する場合、このスピロ環は、以下
【0118】
【化120】 を含む群から選択され、 R67は
【0119】
【化121】 である)。
【0120】 (代謝生成物産生レセプターのクローン化されたサブタイプを使用する機能ア
ッセイ) 本発明の化合物の薬理学的特性は、組換え代謝生成物産生グルタミン酸レセプ
ターを用いる適切な機能アッセイにより決定され得る。例えば、標準的な手順を
用いて実施される、アデニル酸シクラーゼアッセイまたはホスファチジルイノシ
トール加水分解アッセイは、mGluRに対するアゴニスト活性またはアンタゴ
ニスト活性を決定するために使用され得る。
【0121】 (インビトロ試験:) 一般的なインビトロアッセイ方法は、適切なmGluRを発現する細胞株にお
いて、アデニル酸シクラーゼ活性およびホスファチジルイノシトール加水分解を
モニターすることを含む。アデニル酸シクラーゼ活性およびホスファチジルイノ
シトール加水分解を研究するために使用され得る、多くのインビトロアッセイが
存在し、その数例が以下に提供される。
【0122】 ((a)アデニル酸シクラーゼ活性) アデニル酸シクラーゼ活性は、トランスフェクトされた哺乳動物細胞における
標準的な技術を用いる最初の実験において決定される。例えば、N.Adham
ら、前出;R.L.Weinshankら、Proc.Natl.Acad.S
ci.(USA),89:3630−3634(1992)およびそこで引用さ
れる参考文献を参照のこと。
【0123】 哺乳動物細胞(細胞株AV12−664が特に好ましい)は、クローン化され
た代謝生成物産生グルタミン酸レセプターを含むプラスミドで安定にトランスフ
ェクトされる。この細胞を、適切な培地(例えば、5%透析ウシ胎仔血清、10
mM HEPES緩衝液(pH7.3)、1mMピルビン酸ナトリウム、1mM
グルタミン、および200μg/mLハイグロマイシンを含有するDulbec
co’s Modified Eagle’s Medium(DMEM)から
なる培地)中に維持する。このアッセイのために、この細胞を、トリプシンを含
む保存培養フラスコから取り出し、24ウェルプラスチック組織培養ディッシュ
(15mmウェル)に500,000〜700,000細胞/ウェルの密度で、
同じ培養培地を用いてプレートする。加湿CO2インキュベーター中での24時
間のインキュベーション後、細胞単層を緩衝液(例えば、0.5mM IBMX
および3mMグルコースを含有するDulbeccoのリン酸緩衝化生理食塩水
)で洗浄し、次いで同じ緩衝液中で37℃で30分間インキュベートする。次い
で、この単層を緩衝液で6回洗浄する。
【0124】 緩衝液中に溶解した試験化合物とフォルスコリン、またはフォルスコリン単独
を、最後の洗浄の後に添加する。37℃で20分間インキュベートした後、0.
5mLの8mM EDTAを各ウェルに添加する。次いで、プレートを沸騰水浴
中に約4分間置く。上清液をウェルから取り出し、凍結乾燥する。サイクリック
AMP(cAMP)決定を、市販のラジオイムノアッセイキットを用い、製造者
の指示に従って、凍結乾燥したサンプルについて行う。次いで、試験化合物を含
むウェルにおけるcAMPレベルを、フォルスコリンコントロールと比較する。
【0125】 ((b)ホスファチジルイノシトールアッセイ) ホスファチジルイノシトール加水分解は、クローン細胞株(例えば、AV12
)(グルタメートアゴニストの添加に応答してクローン化された代謝生成物産生
グルタミン酸レセプターを発現するプラスミドを有する)において、D.Sch
oepp,Trends in Pharmaceutical Scienc
es,11:508,1990に従う、代謝生成物産生グルタミン酸レセプター
活性についての機能アッセイとして測定される。
【0126】 24ウェル組織培養容器に、適切な培地(例えば、2mMグルタミンおよび1
0%透析ウシ胎仔血清を含有する、Dulbecco’s Minimal E
ssential Media(D−MEM)(グルタミン酸の非存在下))中
の約250,000細胞/ウェルを播種する。37℃で24時間の増殖後、培地
を除去し、4マイクロキュリーの[3H]ミオイノシトール/ウェルを含有する
新鮮な培地で置き換え、そしてこの培養物をさらに16〜20時間インキュベー
トする。次いで、培地を除去し、各ウェル中の細胞を、10mM塩化リチウム、
10mMミオイノシトール、および10mM HEPESを含有する無血清培地
で洗浄する(2×1mLの洗浄)。最後の洗浄後、適切な濃度の試験化合物を含
有する0.5mLの洗浄溶液を添加する。
【0127】 特定のアッセイもまたアンタゴニストを試験する場合、アンタゴニストのイン
キュベーションの前に10分間のインキュベーションを行う。細胞を、95%:
5% O2:CO2中、37℃で約1時間、または時間経過にふさわしいようにイ
ンキュベートする。培地を除去して1mLの冷1:1 アセトン:メタノールを
加え、続いて氷上で最低6分間インキュベートすることにより、反応を終結させ
る。
【0128】 次いで、これらの抽出物を収集し、1.5mL遠心分離管中に配置する。各ウ
ェルを0.5mLの水で洗い、この洗浄液を適切な抽出物に加える。混合および
遠心分離後、各水性上清を、QMA SEP−PAK(登録商標)カラム(これ
は、10mLの水、続いて8mLの1M炭酸水素トリエチルアンモニウム(TE
AB)、続いて10mLの水をカラムに通すことによって、予め湿らされ、平衡
化されている)上のクロマトグラフィーによって処理する。
【0129】 水溶性[3H]イノシトールリン酸を含有するアッセイ上清をカラムに通す。
この後、10mLの水洗浄液および0.02M TEABを含む4mLの洗浄液
を通し、[3H]イノシトール前駆体を除去する。[3H]イノシトールリン酸を
、4mLの0.1M TEABでシンチレーションバイアル中に溶出し、シンチ
レーションカクテルの存在をカウントする。各サンプル中の全タンパク質を、標
準的な手順を用いて測定する。測定は、タンパク質1ミリグラムあたりの放出さ
れた[3H]イノシトールリン酸の量として行う。
【0130】 このアッセイは、試験されている化合物の非存在下および存在下で行う。1ミ
リグラムのタンパク質当たりの[3H]イノシトールリン酸の測定を、試験され
ている化合物のアゴニスト活性およびアンタゴニスト活性を確認するために比較
する。
【0131】 これらの型のアッセイ(クローン化された代謝生成物産生レセプターの異なる
サブタイプを発現する細胞株を使用する)を使用して、これらが他のサブタイプ
よりも大きな活性を有するレセプターの1つのサブタイプを調節するという点で
、選択的親和性を有している化合物を決定し得る。
【0132】 ((c)チャイニーズハムスター細胞株における試験) mGluR、mGluR2およびmGluRレセプターを発現するチャ
イニーズハムスター卵巣細胞株は、以前に記載されている(Amaroriおよ
びNakanishi,Neuron 8,757−765,1992;Tan
abeら、Neuron 8,169−179,1992、およびJ.Neur
ochem.63,2038−2047,1993)。これらを、加湿5%CO 2 インキュベーター中で、Dubecco’s Modified Eagle
Medium(DMEM)(減少した濃度の(S)−グルタミン(2mM)を
含有し、1%プロリン、ペニシリン(100U/mL)、ストレプトマイシン(
100mg/mL)および10%透析ウシ胎仔血清(すべてGIBCO,Pai
sley)を補充)中、37℃で維持する。アッセイの2日前、1.8×106
細胞を、24ウェルプレートのウェルに等しく分配する。
【0133】 ホスファチジルイノシトール(PI)加水分解を、以前に記載されたように(
Hayashiら、Nature 366,687−690,1992、および
J.Neuroscience 14,3370−3377,1994)測定し
得る。簡潔には、アッセイの24時間前に、細胞を[3H]イノシトール(2μ
Ci/ml)で標識する。アゴニストアッセイのために、細胞を、リン酸緩衝化
生理食塩水(PBS)−LiCl中に溶解した試験化合物と共に20分間インキ
ュベートする。アゴニスト活性を、試験化合物の非存在下で生じたレベルと比較
した、生じた3H標識したモノイノシトールリン酸、ビスイノシトールリン酸お
よびトリスイノシトールリン酸のレベル(イオン交換クロマトグラフィーに従っ
て測定する)から決定する。アンタゴニストアッセイのために、細胞を、PBS
−LiCl中に溶解したリガンドと共に20分間プレインキュベートし、その後
、試験化合物および10μM (S)−Gluと共に20分間インキュベートす
る。次いで、アンタゴニスト活性を、(S)−Glu媒介応答の阻害作用として
決定する。
【0134】 サイクリックAMP形成のアッセイは、以前に記載されたように(Hayas
hiら、1992,1994)行われ得る。簡潔には、細胞を、試験化合物なら
びに10μMフォルスコリンおよび1mM 3−イソブチル−1−メチルキサン
チン(IBMX)(いずれも、Sigma,St.Louis,MO,USA)
を含有するPBS中で、10分間インキュベートする。次いで、アゴニスト活性
を、フォルスコリン誘導サイクリックAMP形成に対する阻害作用として決定す
る。アンタゴニストアッセイについては、細胞を、1mM IBMXを含有する
PBS中に溶解したリガンドと共に20分間プレインキュベートし、その後、試
験化合物、20μM(mGlu2)または50μM(mGlu4a)(S)−G
lu、10μMフォルスコリンおよび1mM IBMXを含有するPBS中で1
0分間インキュベートする。次いで、アンタゴニスト活性を、フォルスコリン誘
導サイクリックAMP形成に対する相乗作用として決定する。
【0135】 (インビボ試験:) 代表的なmGluレセプターサブタイプに対する、特定の化合物の薬理学的活
性の実証のためのインビボ試験は、Sprague Dawleyラット組織を
用いて行われ得る。Sprague dawleyラット組織の代わりに、mG
luRを発現する任意の動物組織を本明細書中に記載されるように使用し得るこ
とは、当業者に容易に理解されるべきである。
【0136】 ホスファチジルイノシトール(PI)加水分解は、以下に記載されるように測
定され得る: 簡潔には、新生仔のSprague Dawleyラット組織(齢:p7〜p1
4)からクロスチョップした(cross−chopped)切片を調製する。
この切片を、[3H]ミオイノシトールでプレ標識(pre−label)する
。プレ標識後、この切片を、試験薬物および標準(公知のグループIアゴニスト
(すなわち、ACPD))と共に45分間インキュベートする。インキュベーシ
ョンを、クロロホルム/メタノール/HCl(100:200:2)の添加によ
り終結させる。得られた混合物を、クロロホルムおよび蒸留水の添加によって2
相に分離する。水性画分をイオン交換カラムに適用し、800mMギ酸アンモニ
ウム/100mMギ酸を用いてイノシトールリン酸を溶出する。次いで、溶出液
を、液体シンチレーション計数を用いて分析する。イノシトールリン酸蓄積の量
は、ACPDによって誘導されるイノシトールリン酸のパーセンテージとして表
される。
【0137】 サイクリックAMP形成のアッセイは、以前に記載されたように(Tovey
ら、Clinica Chimica Acta,56,221−234,19
74)行われ得る。このアッセイは、Amershamから入手可能なサイクリ
ックAMPアッセイキットを手本にして行われ得、これは次いで、Toveyら
によって作成されたアッセイに基づく。簡潔には、Sprague Dawle
yラット(225〜250g)皮膚切片からサンプルを調製する。切片を、薬物
と共にインキュベートし、次いでフォルスコリンでチャレンジしてサイクリック
AMP放出を誘導する。沸騰によって反応を終結させた後、この切片をホモジナ
イズおよび遠心分離する。次いで、上清のサンプルを、公知の量の[3H]cA
MPおよび結合タンパク質と共に2〜3時間インキュベートする。インキュベー
ションが完了したとき、結合サイクリックAMPを、活性炭と共に遠心分離する
ことにより、遊離サイクリックAMPから分離する。次いで、得られた上清(遊
離サイクリックAMPを含有する)を、液体シンチレーション計数によって分析
する。非結合サイクリックAMPの量は、遊離サイクリックAMPの種々のサン
プルを用いて以前に決定した標準曲線から計算され得る。
【0138】 本発明の化合物のいくつかを用いてこのような実験を行うことにより、本発明
のいくつかの化合物は、cAMP結合代謝生成物産生グルタミン酸レセプターの
調節因子として作用することが示されたが、ホスファチジルイノシトール結合代
謝生成物産生グルタミン酸レセプターとのより低い活性を示し、そしてその逆も
同様である。
【0139】 (式(I)の化合物の生物学的活性および治療活性) 本発明の式Iの化合物は、特定の代謝生成物産性グルタメートレセプター(m
GluR)に対してアゴニスト活性またはアンタゴニスト活性を示す。従って、
本発明の別の局面は、哺乳動物におけるmGluRの活性を調節する方法を提供
し、この方法は、調節された興奮性アミノ酸神経伝達を必要とする哺乳動物に薬
理学的に有効量の式Iの化合物を投与する工程を包含する。用語「薬理学的有効
量」は、mGluRに影響を及ぼすことが可能である本発明の化合物の量を表す
ために使用される。mGluR活性を調節することによって、本発明の化合物は
、mGluRのアゴニストまたはアンタゴニストとして作用している。本発明の
化合物がアゴニストとして作用する場合、この化合物と興奮性アミノ酸レセプタ
ーとの相互作用は、このレセプターとその天然リガンド(すなわち、L−グルタ
ミン酸)との相互作用の応答を模倣する。本発明の化合物がアンタゴニストとし
て作用する場合、この化合物と興奮性アミノ酸レセプターとの相互作用は、この
レセプターのその天然リガンド(すなわち、L−グルタミン酸)との相互作用の
応答をブロックするかまたは弱める。
【0140】 本発明に従って投与される化合物の特定の用量は、勿論、その問題を取り囲む
特定の情況(投与される化合物、投与経路、処置される特定の症状、および同様
の考察を含む)によって決定される。これらの化合物は、以下に挙げられる種々
の経路によって投与され得る:経口的、直腸的、経皮的、皮下的、静脈内、筋肉
内、または鼻腔内経路。あるいは、これらの化合物は、連続的な輸液によって投
与され得る。典型的な1日の用量は、本発明の活性化合物を約0.001mg/
kg〜約100mg/kgを含む。好ましくは、1日あたりの用量は、約0.0
5mg/kg〜約50mg/kg、より好ましくは、約0.1mg/kg〜約2
0mg/kgである。
【0141】 種々の生理学的な機能は、興奮性アミノ酸伝達の過剰な刺激または不適切な刺
激による影響を被ることが示されている。本発明の式Iの化合物を使用して、温
血哺乳動物において、異常な興奮性アミノ酸伝達に関連した以下に挙げられるが
これらに限定されない種々の神経障害を(mGluRにおけるそれらの相互作用
により)処置し得る:急性神経障害(例えば、心臓バイパス手術および移殖後の
大脳の欠損)、大脳虚血(例えば、発作および心臓停止)、脊椎外傷、頭部外傷
、周産期低酸素症、および低血糖神経損傷。本発明の式Iの化合物を使用して、
mGluR活性の調節により、以下の種々の慢性神経障害を処置し得る:例えば
、アルツハイマー病、ハンチングトン舞踏病、筋萎縮性側索硬化症、AIDS−
誘発痴呆、眼球損傷および網膜症、認知障害、ならびに突発性および薬物誘導パ
ーキンソン病。本発明はまた、これらの障害を処置するための方法を提供し、こ
の方法は処置を必要とする患者に有効量の式Iの化合物を投与する工程を包含す
る。
【0142】 本発明の式Iの化合物をまた試用して、(mGluR活性の調節により)哺乳
動物において、以下に挙げられるグルタミン酸機能不全に関連する種々の他の神
経障害を処置し得る:筋萎縮、痙攣、片頭痛、尿失禁、精神病、薬物耐性、禁断
症状、ならびに中断(すなわち、アヘン剤、ベンゾジアゼピン、ニコチン、コカ
イン、またはエタノール)、喫煙中止、不安および関連障害(例えば、パニック
発作)、嘔吐、脳水腫、慢性疼痛、睡眠障害、ツレット症候群、注意欠陥障害、
および遅発性ジスキネジー。従って、本発明はまた、これらの障害を処置するた
めの方法を提供し、この方法は、処置を必要とする患者に有効量の式Iの化合物
を投与する工程を包含する。
【0143】 本発明の式Iの化合物をまた使用して、以下の種々の精神医学的障害を(mG
luR活性の調節により)処置し得る:例えば、分裂言語症、不安および関連障
害(例えば、パニック発作)、うつ病、双極性障害、精神病、および脅迫性障害
。本発明はまた、これらの障害を処置するための方法を提供し、この方法は、処
置を必要とする患者に有効量の式Iの化合物を投与する工程を包含する。
【0144】 (式(I)の化合物の投与) 別の局面によると、本発明は、温血哺乳動物において1つ以上のmGluRの
機能を調節する方法を提供し、この方法は、有効量の式Iの化合物、あるいは、
非毒性の代謝的に不安定なそのエステルもしくはアミド、または、その薬学的に
受容可能な塩を投与する工程を含む。
【0145】 本発明の化合物は好ましくは、投与される前に処方される。従って、本発明の
別の局面は、式Iの化合物および薬学的に受容可能なキャリア、希釈剤、または
賦形剤を含む薬学的処方物である。本発明の薬学的処方物は、周知かつ容易に入
手可能な成分を使用して公知の手順によって調製される。本発明の組成物を製造
する際、活性成分は通常、キャリアと混合されるか、または、キャリアによって
希釈されるか、あるいはキャリア中に封入され、そしてカプセル状、小袋状、紙
状、または他の容器の形態であり得る。キャリアが希釈剤として作用する場合、
これは固体、半固体、あるいはビヒクル、賦形剤、または活性成分のための媒体
として作用する液体物質であり得る。
【0146】 式Iの化合物は通常、薬学的組成物の形態で投与される。これらの化合物は、
経口的、直腸的、経皮的、皮下的、静脈内、筋肉内、および鼻腔内を含む種々の
経路によって投与され得る。これらの化合物は、注射可能および経口組成物の両
方として有効である。このような組成物は、薬学分野において周知の様式で調製
され、そして、少なくとも1つの活性化合物を含む。
【0147】 本発明はまた、特許請求の範囲に開示されるような化合物を、1つ以上の薬学
的に受容可能であり、不活性または生理学的に活性な希釈剤またはアジュバント
と組み合わせて含む、薬学的組成物を提供する。本発明の化合物は、凍結乾燥さ
れ得、所望であれば、投与のための処方物を調製するための他の薬学的に受容可
能な賦形剤と組み合わされ得る。これらの組成物は、予定の投与経路に適切な任
意の形態で提供され得る。非経口的および静脈内経路は、投与の好ましい経路で
ある。
【0148】 一般式Iの化合物は、吸入またはスプレーによって経口的、局所的、非経口的
に投与され得るか、あるいは、従来の非毒性の薬学的に受容可能なキャリア、ア
ジュバントおよびビヒクルを含む投薬単位の処方物で直腸的に投与され得る。本
明細書中に使用される用語「非経口的に」は、皮下注射、静脈内、筋肉内、胸骨
内注射または、輸液技術を含む。さらに、一般式Iの化合物および薬学的に受容
可能なキャリアを含む薬学的な処方物が提供される。一般式Iの化合物の1つ以
上は、1つ以上の非毒性の薬学的に受容可能なキャリアおよび/または希釈剤お
よび/またはアジュバントならびに、所望であれば、他の活性成分と関連して提
供され得る。一般式Iの化合物を含む薬学的組成物は、経口使用に適切な形態(
例えば、錠剤、トローチ、ロゼンジ、水性もしくは油性懸濁液、分散性粉末もし
くは顆粒、エマルジョン、硬質もしくは軟質カプセル、あるいはシロップまたは
エリキシル剤)であり得る。
【0149】 経口使用が意図される組成物は、薬学的組成物の製造の当該分野に公知の任意
の手順に従って調製され得、そして、このような組成物は、薬学的にエレガント
、かつ嗜好性の調製物を提供するために、甘味剤、香味剤、着色剤および、保存
剤からなる群から選択される1つ以上の薬剤を含み得る。錠剤は、活性成分を錠
剤の製造に適切な非毒性の薬学的に受容可能な賦形剤との混合物中に含む。これ
らの賦形剤は、例えば、不活性希釈剤(例えば、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウ
ム、ラクトース、リン酸カルシウムまたはリン酸ナトリウム):顆粒化および崩
壊剤(例えば、コーンスターチ、またはアルギン酸):結合剤(例えば、デンプ
ン、ゼラチンもしくはアカシア)、および滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネ
シウム、ステアリン酸またはタルク)であり得る。錠剤は、コーティングされな
くても良く、またはそれらは、胃腸管における崩壊および吸収を遅延させ、それ
によって、さらに長い期間にわたって持続する作用を提供するために、公知技術
によってコーティングされ得る。例えば、時間遅延物質(例えば、グリセリルモ
ノステアレートまたはグリセリルジステアレート)が使用され得る。
【0150】 経口使用のための処方物はまた、硬質ゼラチンカプセル(ここで、活性成分は
、不活性な固体希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムまたはカオ
リンと混合される)、あるいは、軟質ゼラチンカプセル(ここで、活性成分は、
水あるいは、例えば落花生油、流動パラフィン、またはオリーブ油のような油性
媒体と混合される)として提供され得る。
【0151】 水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に適切な賦形剤との混合物中に活性物質を含
む。このような賦形剤は、懸濁剤(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、メチルセルロース、ヒドロプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリ
ウム、ポリビニルピロリドン、ガム状トラガカント、およびゴム状アカシア)で
ある:分散剤または湿潤剤は、天然のホスファチド(例えば、レシチン)、また
はアルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物(例えば、ポリオキシエチレンス
テアレート)、またはエチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物
(例えば、ヘプタ−デカエチレンオキシセタノール)、またはエチレンオキシド
と、脂肪酸およびヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生成物(例
えば、ポリオキシエチレンソルビトールモノオレート)、またはエチレンオキシ
ドと、脂肪酸およびヘキシトール無水物から誘導された部分エステルとの縮合生
成物(例えば、ポリエチレンソルビタンモノオレート)であり得る。水性懸濁液
はまた、1つ以上の保存剤(例えば、エチル−p−ヒドロキシベンゾエート、ま
たはn−プロピル−p−ヒドロキシベンゾエート)、1つ以上の着色剤、1つ以
上の香味剤または1つ以上の甘味剤(例えば、スクロースまたはサッカリン)を
含み得る。
【0152】 油性懸濁液は、植物油(例えば、落花生油、オリーブ油、ゴマ油、またはココ
ナッツ油)中、または鉱油(例えば、流動パラフィン)中に活性成分を懸濁させ
ることによって処方され得る。油性懸濁液は、濃化剤(例えば、蜜蝋、硬質パラ
フィン(hard paraffin)またはセチルアルコール)を含み得る。
上記に示すような甘味剤、および香味剤が添加され、口に合う経口調製物を提供
し得る。これらの組成物は、抗酸化剤(例えば、アスコルビン酸)の添加によっ
て保存され得る。
【0153】 水の添加による水性懸濁液の調製に適切な分散性粉末および顆粒は、分散剤ま
たは湿潤剤、懸濁剤および1つ以上の保存剤との混合物中に活性成分を提供する
。適切な分散剤または湿潤剤および懸濁剤は、既に上述されたものによって例示
される。追加の賦形剤(例えば、甘味剤、香味剤および着色剤)がまた、存在し
得る。
【0154】 本発明の薬学的組成物はまた、水中油エマルジョンの形態であり得る。油相は
、植物油(例えば、オリーブ油、または落花生油)、または鉱油(例えば、流動
パラフィン)あるいはその混合物であり得る。適切な乳化剤は、天然ゴム(例え
ば、ガム状アカシアまたはガム状トラガカント)、天然ホスファチド(例えば、
ダイズ、レシチン)および脂肪酸およびヘキシトール無水物から誘導されるエス
テルもしくは部分エステル(例えば、ソルビタンモノオレート)、および上記部
分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物(例えば、ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノオレート)であり得る。エマルジョンはまた、甘味剤および香味剤
を含み得る。
【0155】 シロップおよびエリキシル剤は、甘味剤(例えば、グリセロール、プロピレン
グリコール、ソルビトールまたはスクロース)と共に処方され得る。このような
処方物はまた、粘滑剤、保存剤ならびに香味剤および着色剤を含み得る。薬学的
組成物は、滅菌の注射可能な水性または油性の懸濁液の形態であり得る。この懸
濁液は、上述した適切な分散剤または湿潤剤および懸濁剤を使用して公知の技術
に従って処方され得る。滅菌の注射可能な調製物はまた、非毒性の非経口的に受
容可能な希釈剤または溶媒における滅菌の注射可能な溶液または懸濁液であり得
る(例えば、1,3−ブタンジオール溶液)。受容可能なビヒクルおよび溶媒の
うち用いられ得るものは、水、リンガー液および等張塩化ナトリウム溶液である
。さらに、滅菌された不揮発性油は、溶媒または懸濁媒体として従来使用される
。この目的のために、任意の無刺激不揮発性油は、合成モノ−またはジグリセリ
ドを含んで使用され得る。さらに、脂肪酸(例えば、オレイン酸)は、注射可能
液の調製に用いられることが見出される。
【0156】 一般式Iの化合物(単数または複数)は、薬剤の直腸的投与のための坐剤の形
態で、共に、または別個に投与され得る。これらの組成物は、通常の温度では固
体であるが、直腸の温度では液体である適切な非刺激性賦形剤と薬剤を混合する
ことによって調製され得、それ故、直腸で溶解して薬剤を放出する。このような
物質は、カカオバターおよびポリエチレングリコールである。
【0157】 一般式Iの化合物(単数または複数)は、滅菌媒体中で、共にまたは別個に、
非経口的に投与され得る。薬剤は、ビヒクルおよび用いられる濃度に依存し、こ
のビヒクル中に懸濁されるか、または溶解されるかのいずれかであり得る。首尾
よく、アジュバント(例えば、局所麻酔剤)、保存剤および緩衝化剤は、ビヒク
ル中に溶解され得る。
【0158】 ヒト癌患者におけるタキソールの投与の様式、用量およびスケジュールは、広
範に研究された(Ann.Int.Med.111:273 1989を参照の
こと)。本発明の化合物については、投与されるべき用量は(単一用量、複数用
量、または1日の用量に関わらず)、使用される特定の化合物に伴って変化する
。用量レジメンを決定する際に考慮する因子としては、その化合物の効力、投与
の経路、レシピエントの大きさおよび患者の状態の性質が挙げられる。
【0159】 投与される用量は、規定された制限に必ずしも当てはまらず、通常は、有効量
である。これは通常、その所望の薬理学的および生理学的効果を達成するために
活性遊離薬剤を代謝放出する際の投薬処方物から生成される、薬理学的に活性な
遊離形態のモル基準における当量である。
【0160】 (実施例) 本明細書中に記載される本発明のより良い理解を得るために、以下の実施例が
記載される。これらの実施例は、例示の目的のみのためであることが理解される
べきである。従って、これらの実施例は、いずれの様式でも本発明の範囲を制限
するべきではない。
【0161】 以下の略語が実施例で使用される:EtOAc、酢酸エチル;THF、テトラ
ヒドロフラン;EtOH、エタノール;TLC、薄層クロマトグラフィー;GC
、ガスクロマトグラフィー;HPLC、高速液体クロマトグラフィー;DMF、
N,N−ジメチルホルムアミド;Fmoc、9−フルオレニルメトキシカルボニ
ル(flurenylmethoxycarbonyl);Et2O、ジエチル
エーテル;DMSO、ジメチルスルホキシド;DBU、1,8−ジアザビシクロ
−[5.4.0]ウンデク−7−エン;MTBE、メチルt−ブチルエーテル;
およびFDMS、電場脱着質量分析法。
【0162】 (実施例1)
【0163】
【化122】 (ジメチル−L−アスパラギン酸ヒドロクロリド(化合物2)の調製) 8.35gの塩化チオニルを、メタノール(38mL)中の6.65gのL−
アスパラギン酸の懸濁液に、0℃で滴下し、そして得られた混合物を、室温で4
5時間撹拌した。残った油状物を濃縮し、そしてエーテルで粉砕した。得られた
白色固体を濾過し、そして冷却エーテルで洗浄し、そして乾燥して、7.65g
(95%)の化合物2を得た。
【0164】 ((7−クロロ−5−フェニル−1,3−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾジ
アゼピン−2−ケト)−3−メチルアセテート(化合物3)の調製) 4.63g(0.1mol)の5−クロロ−2−アミノベンゾフェノン、およ
び5.92g(0.15mol)のジメチルL−アスパラギン酸ヒドロクロリド
(化合物2)の溶液を、200mLのピリジン中で15時間還流した。初めの4
時間、20〜50mLの溶媒をゆっくりと蒸留し、そして新しい乾燥ピリジンで
置き換えた(この反応の間に生成する幾分かの水およびアルコールを除去するた
め)。15時間後、この混合物を減圧下で濃縮し、そして水とエーテルとの間で
分配した。水層を、2NのNaOHを用いてアルカリ性にし、次いでエーテルで
抽出した。エーテル層を合わせ、洗浄し、そしてMgSO4で乾燥した。赤褐色
の油状の生成物を、いくらかの酢酸エチルに溶解し、次いで、シリカゲルを使用
するカラムクロマトグラフィーにかけ、そして酢酸エチルおよびヘキサン(1:
1)で溶離した。2.36g(24%)の化合物3を、油状物として単離し、こ
れをエーテル/ヘキサンを添加することによって固化して、黄白色の固体を得た
【0165】 ((7−クロロ−5−フェニル−1,3−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾジ
アゼピン−2−ケト)−2−酢酸(化合物4)の調製) THF:CH3OH:水(3:1:1)中の250mgの化合物3に、91.
89mg(2.19mol)のLiOH・H2Oを添加した。この反応物を4℃
で15分間撹拌し、そして室温で6時間撹拌した。この混合物を減圧下で濃縮し
、そして水に溶解し、1N HClを用いてpH2まで酸性化し、橙色固体を沈
殿させ、これを濾過し、そして冷却ヘキサンで洗浄した。この生成物を、シリカ
ゲルクロマトグラフィー(230〜400メッシュ)で精製し、そして酢酸エチ
ル+ヘキサン(1:1)、次いでEtOAc+ヘキサン+メタノール(2:2:
1)、最後にEtOAc+ヘキサン+メタノール(2:1:1)で溶離した。こ
の生成物は、黄色の固体として単離した。収量2.27(100%)。 分析。化合物4の計算値:C;62.11,H;3.99,N;8.52.実測
値:C;61.87,H;4.20,N;8.35.1 H NMR(D2O)δ2.8−3.1(t,2H),3.95−4.2(dd
,1H),7.5−8.1(m,8H)。
【0166】 (実施例2)
【0167】
【化123】 (ジメチルL−グルタミン酸ヒドロクロリド(化合物6)の調製) 8.33gの塩化チオニルを、40mLのメタノール中の7.35gのL−グ
ルタミン酸の懸濁液に、0℃で滴下し、そしてこの溶液を室温で45時間撹拌し
た。濃縮後、残った油状物をエーテルで粉砕し、そして得られた白色固体を濾過
し、そして冷却エーテルで洗浄し、そして乾燥して、8.3g(95%)の化合
物6を得た。
【0168】 ([7−クロロ−5−フェニル−1,3−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾジ
アゼピン−2−ケト]3−メチルプロピオン酸(化合物7)の調製) 4.6g(0.1mol)の5−クロロ−2−アミノベンゾフェノン、および
6.4g(0.15mol)の化合物6の溶液を、200mLのピリジン中で1
5時間還流した。最初の1時間で、20〜50mLの溶媒をゆっくりと蒸留し、
そして新しい乾燥ピリジンで置き換えた(これは、この反応中に生成した幾分か
の水およびアルコールを除去するために行った)。15時間後、この混合物を減
圧下で濃縮し、そして水とエーテルとの間で分配した。水層を、2N NaOH
でアルカリ性にし、次いでエーテルで抽出した。エーテル層を合わせ、洗浄し、
そしてMgSO4で乾燥した。赤褐色の油状の生成物を、酢酸エチルに溶解し、
次いで、シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィーに通し、そして酢酸エ
チルおよびヘキサン(1:1)で溶離して、1.95g(15%)の予想される
化合物7を得た。
【0169】 ([7−クロロ−5−フェニル−1,3−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾジ
アゼピン−2−ケト]−3−プロピオン酸(化合物8)の調製) 3mLのTHF中の400mgの化合物7、1mLのメタノール、および1m
Lの水を、141mg(3.36mmol)のLiOH・H2Oで処理した。こ
の混合物を室温で3時間撹拌し、減圧下で濃縮し、そして水に再溶解し、そして
1N HClを用いてpH3まで酸性にした。生成物を濾過し、そして[酢酸エ
チル:ヘキサン:メタノール(2:2:1)]で精製して、0.38g(100
%)の所望の化合物8を得た。 分析。化合物8の計算値:C;63.07,H;4.41,N;8.17.実測
値:C;62.77,H;4.65,N;8.01.1 H NMR(D2O)δ2.2−2.8(m,4H),3.6−3.7(dd,
1H),7.3−7.4(m,3H),7.6(s,5H)。
【0170】 (実施例3)
【0171】
【化124】 (4−カルボキシフェニル−5’−ヒダントイン(化合物10)の調製) 100mLのエタノール:水(1:1)中の、3.65g(0.024mol
)の4−カルボキシベンズアルデヒド(化合物9)、9.0gの炭酸アンモニウ
ム、および3.2gのKCNの溶液を、70℃で5時間撹拌した。この溶液を、
濃HClを用いて、固体が形成するまで酸性化した。生成物を濾過によって回収
し、4.5gのヒダントイン(化合物10)を得、これは、さらに精製すること
なく使用した。
【0172】 (4−カルボキシフェニルグリシン(化合物11)の調製) 粗化合物10(4g)を、100mLの1N NaOHと共に一晩還流した。
得られた溶液を、HClを用いて、pH2まで酸性化して、沈殿物を得、これを
濾過によって回収して、3.2gの所望の化合物11を得た。
【0173】 (ジエチル−4−カルボキシフェニルグリシンヒドロクロリド(化合物12)
の調製) 15mLの無水エタノール中の0.85gの塩化チオニル、および1g(0.
01mol)の化合物11を、室温で30時間撹拌した。エバポレートして、1
.5gの所望の化合物12を、固体として得、これは、さらに精製することなく
使用した。
【0174】 (エチル−7−クロロ−5−フェニル−1,3−ジヒドロ−2H−1,4−ベ
ンゾジアゼピン−2−ケト]3,4’−ベンゾエート(化合物13)の調製) 15mLのピリジン中の1.3g(0.004mol)の化合物12、および
0.61g(0.0026mol)の5−クロロベンゾフェノンを、一晩還流し
た。この混合物を減圧下でエバポレートし、そして生成物を、ヘキサン:EtO
Ac(3:1)を使用してシリカゲルで精製し、不要な物質を除去した。ヘキサ
ン:EtOAc(1:1)を使用して溶離を続けて、300mg(12%)の所
望の化合物13を単離した。
【0175】 (3−(4−カルボキシフェニル)−7−クロロ−5−フェニル−1,3−ジ
ヒドロ−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン(化合物14)の調製) 300mgの化合物13を、90mgのLiOH−H2Oを含むTHF:H2
(4mL:2mL)に溶解し、そして一晩撹拌した。溶媒をエバポレートした後
、残渣を15mLの水に溶解し、そして2N HClを用いてpH2まで酸性化
して、粗化合物14を黄色の固体として沈殿させた。この生成物をヘキサン−E
tOAc(1:2)を使用するシリカゲルで精製して、280mg(100%)
の化合物14を得た。 分析。化合物14の計算値:C;67.61,H;3.87,N;7.17.実
測値:C;67.24,H;3.95,N;6.98.1 H NMR(D2O)δ5.05(s,1H),7.3−8.4(m,12H)
【0176】 (実施例4)
【0177】
【化125】 ((化合物16)の調製) 1.73gの1−アミノ−1,3−シクロペンタンジカルボン酸(化合物15
)を10mLのHCl飽和メタノールに溶解し、そして一晩撹拌した。得られた
溶液を、乾固するまでエバポレートして、1.54g(80.2%)のモノメチ
ルエステル(化合物16)を得た。
【0178】 ((化合物17)の調製) 上記の化合物16を、Et3N(0.1mL)を含む10mLのCH2Cl2
、0℃で溶解し、そして5mLのCH2Cl2中の9−フルオレニルメチルカルボ
ニルクロリド(2.33g)の溶液を撹拌しながら添加した。この混合物を室温
で一晩撹拌した。得られた溶液を、さらに50mLのCH2Cl2にとり、そして
1M HCl(3×10mL)で抽出し、乾燥し、そして濃縮して、ゴム状物を
得、これを、シリカ(EtOAc:ヘキサン、1:9〜5:5)で精製して、2
.87g(85%)の化合物17を得た。
【0179】 ((化合物18)の調製) Fmocアミノ酸エステル(化合物17)を、5mLの乾燥CH2Cl2および
50μLの乾燥ピリジンに溶解し、次いで、0.66gのシアヌル酸フルオリド
を添加し、そしてこの混合物を、窒素下で4時間還流した。白色の沈殿物を分離
し、そしてこの混合物を水(2×10mL)で抽出した。有機層をMgSO4
乾燥し、そしてエバポレートして白色固体を得、これを再結晶して、2.01g
(70%)の化合物18を得た。
【0180】 ((化合物20)の調製) Fmocアミノ酸フルオリドエステル(化合物18)を、30μLの4−メチ
ル−2,6−ジ−tert−ブチルピリジンおよび1.15gの2−アミノ−5
−クロロベンゾフェノンを含む10mLの乾燥CH2Cl2に溶解した。得られた
溶液を、窒素下で一晩撹拌し、そして乾固するまでエバポレートした。残渣を、
DMF中20%ピペリジン(5mL)に取り、そして30分間撹拌して、N保護
基を除去した。この混合物を50mLの水で希釈し、そしてCH2Cl2で抽出し
、有機抽出物をMgSO4で乾燥し、そしてエバポレートした。残渣を、DMF
中5%酢酸にとり、そして2日間撹拌した。この反応混合物を水(50mL)に
注ぎ入れて、化合物20の沈殿物を得、これを濾過によって回収した。得られた
生成物を、メタノール/水からの再結晶によって精製した。 分析。化合物20の計算値:C;65.13,H;4.65,N;7.60.実
測値:C;64.93,H;4.76,N;7.60.1 H NMR(D2O)δ1.8−2.6(m,6H),2.8−3.3(m,1
H),6.9−8.0(m,8H)。
【0181】 (実施例5)
【0182】
【化126】 ((化合物22)の調製) 1.59g(10mmol)のアミノ酸21を、10mLのHCl飽和メタノ
ールに溶解し、そして一晩撹拌した。得られた溶液を乾固するまでエバポレート
して、1.47g(85%)のモノメチルエステル(化合物22)を得た。
【0183】 ((化合物23)の調製) 上記の化合物22を、Et3N(0.1mL)を含む10mLのCH2Cl2
0℃で溶解し、そして5mLのCH2Cl2中の9−フルオレニルメチルカルボニ
ルクロリド(2.33g)を撹拌しながら添加した。この混合物を室温で一晩撹
拌した。得られた溶液を50mLのCH2Cl2にとり、そして1M HCl(3
×10mL)で抽出し、乾燥し、そして濃縮して、ゴム状物を得、これをシリカ
(EtOAc:ヘキサン、1:9〜5:5)で精製して、3.3g(90%)の
所望の化合物23を得た。
【0184】 ((化合物24)の調製) Fmocアミノ酸エステル(化合物23)を、5mLの乾燥CH2Cl2および
50μLの乾燥ピリジンに溶解した。0.66gのシアヌル酸フルオリドを添加
し、そしてこの混合物を、窒素下で4時間還流した。白色の沈殿物を分離し、そ
してこの混合物を水(2×10mL)で抽出した。有機層をMgSO4で乾燥し
、そしてエバポレートして白色固体を得、これを、CH2Cl2/ヘキサンから再
結晶して、2.38g(72%)の所望の化合物24を得た。
【0185】 ((化合物26)の調製) Fmocアミノ酸フルオリドエステル(化合物24)を、30μLの4−メチ
ル−2,6−ジ−tert−ブチルピリジンおよび1.15gの2−アミノ−5
−クロロベンゾフェノンを含む10mLの乾燥CH2Cl2に溶解した。得られた
溶液を、窒素下で一晩撹拌し、そして乾固するまでエバポレートした。残渣をD
MF中20%ピペリジン(50mL)にとり、そして30分間撹拌して、N保護
基を除去した。この混合物を50mLの水で希釈し、そしてCH2Cl2で抽出し
、有機抽出物をMgSO4で乾燥し、そしてエバポレートした。残渣を、DMF
中5%酢酸にとり、そして2日間撹拌した。この反応混合物を50mLの水に注
ぎ入れて、生成物を沈殿させ、これを濾過によって回収した。この粗生成物を、
メタノール/水からの再結晶によって精製して、1.56g(80%)の化合物
26を得た。 分析。化合物26の計算値:C;64.32,H;4.26,N;7.90.実
測値:C;64.14,H;4.36,N;7.66.1 H NMR(D2O)δ1.1−1.5(m,2H),1.6−2.05(m,
2H),3.8(d,1H),6.9−8.0(m,8H)(異性体の混合物)
【0186】 (実施例6:代表的な化合物のインビボ試験:サイクリックAMPアッセイ) (原理) II/III群の代謝生成物産性グルタミン酸レセプター(mGluR)は、
アデノシンシクラーゼにネガティブに連結され、これらのレセプターのアゴニス
トは、細胞内サイクリックAMPの蓄積を減少させる。
【0187】 (方法) このアッセイは、Amershamから入手可能なサイクリックAMPアッセ
イキットを見本にした。次いで、このキットは、Toveyら(1974)によ
って作製させたアッセイに基づいた。簡潔には、サンプルは、Sprague
Dawleyラット(225〜250g)皮質スライスから調製した。スライス
を試験化合物(薬物)と共にインキュベートし、次いで、フォルスコリンを用い
てサイクリックAMPの放出を引き起こすことを試みた。煮沸による反応の終結
に続いて、このスライスをホモジナイズし、そして遠心分離した。次いで、上清
のサンプルを2〜3時間、既知量の[3H]cAMPおよび結合タンパク質と共
にインキュベートした。インキュベートが完了すると、結合したサイクリックA
MPを遊離サイクリックAMPから、木炭を用いて遠心分離することによって分
離した。得られた上清(遊離サイクリックAMPを含む)を次いで、液体シンチ
レーション計算によって分析した。未結合のサイクリックAMPの量を、遊離サ
イクリックAMPの様々なサンプルを用いて以前に決定された標準曲線から算出
した。
【0188】 (結果の解釈) 試験された薬物がフォルスコリン誘導性サイクリックAMP蓄積を阻害する場
合、これらは、II/III群アゴニストであるとみなされる。逆に、これらが
、グルタミン酸によって引き起こされるフォルスコリン誘導性サイクリックAM
P蓄積の減少を阻害する場合、これらは、II/III群アンタゴニストである
とみなされる。
【0189】
【表1】 (ホスファチジルイノシトールアッセイ) (原理) I群代謝生成物産性グルタミン酸レセプター(mGluR)は、リン酸イノシ
トール代謝産物にポジティブに連結される。これらのレセプターのアゴニストは
、細胞内遊離リン酸イノシトールの増加をもたらし、一方、アンタゴニストは、
標準アゴニスト(すなわち、ACPD)によって引き起こされる細胞内遊離リン
酸イノシトールの増加を阻害する。
【0190】 (方法) クロスチョップ(cross−chopped)スライスを、新生児Spra
gue Dawleyラット組織(齢:p7−p14)から調製した。これらの
スライスを、[3H]ミオ−イノシトールで予め標識した。予備標識に続いて、
これらのスライスを、試験化合物および標準物(既知のI群アゴニスト、すなわ
ち、ACPD)と共に45分間インキュベートした。このインキュベーションを
、クロロホルム/メタノール/HCl(100:200:2)を添加することに
よって終結させた。得られた混合物を、クロロホルムおよび蒸留水を添加するこ
とによって2相に分離した。水性画分をイオン交換カラムに適用し、そしてリン
酸イノシトールを、800mM ギ酸アンモニウム/100mM ギ酸を使用し
て溶離した。次いで、溶離液を、液体シンチレーション計算によって分析した。
リン酸イノシトールの蓄積量を、ACPDによって誘導される蓄積量の割合とし
て表した。
【0191】 (結果の解釈) 薬物が、細胞内遊離リン酸イノシトールの蓄積の増加を引き起こす場合、これ
らはI群アゴニストであるとみなされる。これらが、ACPDによって引き起こ
される細胞内遊離リン酸イノシトールの蓄積の増加を阻害する場合、これらはI
I群アンタゴニストであるとみなされる。
【0192】
【表2】 従って、本発明は、多くの様式で変更され得ることが明らかであることを記載
する。このような変更は、本発明の精神および範囲からの逸脱であるとみなされ
ず、全てのこのような改変は、当業者に明らかであり、そして上記の特許請求の
範囲内に含まれることが意図される。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年12月7日(2001.12.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
【化53】 の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に受容可能な塩もしくは水和物が
提供され、ここで: R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9は、同一かまたは異
なり、そしてH、ニトロ、アミノ、ハロゲン、トリチウム、トリフルオロメチル
、トリフルオロアセチル、スルホ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル
またはその受容可能なエステルからなる群から選択され; R10は、H;(C1〜C6)アルキル(直鎖もしくは分枝鎖);必要に応じて (C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボキシ基 、もしくはニトロ基で置換されるアリール基 ;アリールが必要に応じて(C1
6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボキシ基、もし
くはニトロ基で置換される、アリールアルキル基;複素環芳香族基;またはRが
(C1〜C6)アルキルまたは(C6〜C10)アリールである、−O−C(O)R
からなる群より選択され; R31は、Hであるか、またはR32と一緒になってスピロ環を形成するかの
いずれかであり; R32は、以下:
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
【化55】 からなる群から選択され、 R41は、XYまたは−CR11XYであり; R42は、XまたはYまたは−CR11XYであり; R11は、H;(C1〜C6)アルキル(直鎖もしくは分枝鎖);必要に応じて (C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボキシ基 、もしくはニトロ基で置換されるアリール基 ;アリール基が必要に応じて(C1
〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボキシ基、も
しくはニトロ基で置換される、アリールアルキル基;(C4〜C9)複素環式基(
芳香族もしくは非芳香族)であり; Xは、Hであるか、またはカルボキシ、ホスホノ、ホスフィノ、スルホノ、ス
ルフィノ、ボロノ、テトラゾル、イソオキサゾル、−(CH2n−カルボキシ、
−(CH2n−ホスホノ、−(CH2n−ホスフィノ、−(CH2n−スルホノ
、−(CH2n−スルフィノ、−(CH2n−ボロノ、−(CH2n−テトラゾ
ル、および−(CH2n−イソオキサゾルからなる群より選択される酸性基であ
り、ここでnは、2、3、4、5、もしくは6であり;あるいは Yは、Hであるか、または一級アミノ、二級アミノ、三級アミノ、四級アンモ
ニウム塩、脂肪族一級アミノ、脂肪族二級アミノ、脂肪族三級アミノ、脂肪族四
級アンモニウム塩、芳香族一級アミノ、芳香族二級アミノ、芳香族三級アミノ、
芳香族四級アンモニウム塩、イミダゾル、グアニジノ、ボロノアミノ、アリル、
ウレア、チオウレアからなる群より選択される塩基性基であり、ただし、(i)
XまたはYの少なくとも一方は、Hではなく、そして(ii)R32が−(CH 2mR42であり、R42がCOOHである場合、mが1である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
【化56】 の化合物、その立体異性体、またはその薬学的に受容可能な塩もしくは水和物を
含む薬学的組成物が提供され、ここで: R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9は、同一かまたは異
なり、そしてH、ニトロ、アミノ、ハロゲン、トリチウム、トリフルオロメチル
、トリフルオロアセチル、スルホ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル
またはその受容可能なエステルからなる群から選択され; R10は、H;(C1〜C6)アルキル(直鎖もしくは分枝鎖);必要に応じて (C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボキシ基 、もしくはニトロ基で置換されるアリール基 ;アリール基が必要に応じて(C1
〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボキシ基、も
しくはニトロ基で置換される、アリールアルキル基;複素環芳香族基;またはR
が(C1〜C6)アルキルまたは(C6〜C10)アリールである、−O−C(O)
Rからなる群より選択され; R31は、Hであるか、またはR32と一緒になってスピロ環を形成するかの
いずれかであり; R32は、以下:
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
【化58】 からなる群から選択され、 R41は、XYまたは−CR11XYであり; R42は、XまたはYまたは−CR11XYであり; R11は、H;(C1〜C6)アルキル(直鎖もしくは分枝鎖);必要に応じて (C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボキシ基 、もしくはニトロ基で置換されるアリール基 ;アリール基が必要に応じて(C1
〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボキシ基、も
しくはニトロ基で置換される、アリールアルキル基;(C4〜C9)複素環式基(
芳香族もしくは非芳香族)であり; Xは、Hであるか、またはカルボキシ、ホスホノ、ホスフィノ、スルホノ、ス
ルフィノ、ボロノ、テトラゾル、イソオキサゾル、−(CH2n−カルボキシ、
−(CH2n−ホスホノ、−(CH2n−ホスフィノ、−(CH2n−スルホノ
、−(CH2n−スルフィノ、−(CH2n−ボロノ、−(CH2n−テトラゾ
ル、および−(CH2n−イソオキサゾルからなる群より選択される酸性基であ
り、ここでnは、2、3、4、5、もしくは6であり;あるいは Yは、Hであるか、または一級アミノ、二級アミノ、三級アミノ、四級アンモ
ニウム塩、脂肪族一級アミノ、脂肪族二級アミノ、脂肪族三級アミノ、脂肪族四
級アンモニウム塩、芳香族一級アミノ、芳香族二級アミノ、芳香族三級アミノ、
芳香族四級アンモニウム塩、イミダゾル、グアニジノ、ボロノアミノ、アリル、
ウレア、チオウレアからなる群より選択される塩基性基である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】 ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9は、同一か
または異なり、そしてH、ニトロ、アミノ、ハロゲン、トリチウム、トリフルオ
ロメチル、トリフルオロアセチル、スルホ、カルボキシ、カルバモイル、スルフ
ァモイルまたはその受容可能なエステルからなる群から選択され; R10は、H;(C1〜C6)アルキル(直鎖もしくは分枝鎖);必要に応じて (C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボキシ基 、もしくはニトロ基で置換されるアリール基 ;アリールが必要に応じて(C1
6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボキシ基、もし
くはニトロ基で置換される、アリールアルキル基;複素環芳香族基;またはRが
(C1〜C6)アルキルまたは(C6〜C10)アリールである、−O−C(O)R
からなる群より選択され; R31は、Hであるか、またはR32と一緒になってスピロ環を形成するかの
いずれかであり; R32は、以下:
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
【化61】 からなる群から選択され、 R41は、XYまたは−CR11XYであり; R42は、XまたはYまたは−CR11XYであり; R11は、H;(C1〜C6)アルキル(直鎖もしくは分枝鎖);必要に応じて (C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボキシ基 、もしくはニトロ基で置換されるアリール基 ;アリール基が必要に応じて(C1
〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボキシ基、も
しくはニトロ基で置換される、アリールアルキル基;(C4〜C9)複素環式基(
芳香族もしくは非芳香族)であり; Xは、Hであるか、またはカルボキシ、ホスホノ、ホスフィノ、スルホノ、ス
ルフィノ、ボロノ、テトラゾル、イソオキサゾル、−(CH2n−カルボキシ、
−(CH2n−ホスホノ、−(CH2n−ホスフィノ、−(CH2n−スルホノ
、−(CH2n−スルフィノ、−(CH2n−ボロノ、−(CH2n−テトラゾ
ル、および−(CH2n−イソオキサゾルからなる群より選択される酸性基であ
り、ここでnは、2、3、4、5、もしくは6であり;あるいは Yは、Hであるか、または一級アミノ、二級アミノ、三級アミノ、四級アンモ
ニウム塩、脂肪族一級アミノ、脂肪族二級アミノ、脂肪族三級アミノ、脂肪族四
級アンモニウム塩、芳香族一級アミノ、芳香族二級アミノ、芳香族三級アミノ、
芳香族四級アンモニウム塩、イミダゾル、グアニジノ、ボロノアミノ、アリル、
ウレア、チオウレアからなる群より選択される塩基性基であり、ただし、(i)
XまたはYの少なくとも一方は、Hではなく、そして(ii)R32が−(CH 2mR42でり、R42がCOOHである場合、mが1である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0135
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0135】 (エキソビボ試験:) 代表的なmGluレセプターサブタイプに対する、特定の化合物の薬理学的活
性の実証のためのインビボ試験は、Sprague Dawleyラット組織を
用いて行われ得る。Sprague dawleyラット組織の代わりに、mG
luRを発現する任意の動物組織を本明細書中に記載されるように使用し得るこ
とは、当業者に容易に理解されるべきである。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0186
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0186】 (実施例6:代表的な化合物のエキソビボ試験:サイクリックAMPアッセイ
) (原理) II/III群の代謝生成物産性グルタミン酸レセプター(mGluR)は、
アデノシンシクラーゼにネガティブに連結され、これらのレセプターのアゴニス
トは、細胞内サイクリックAMPの蓄積を減少させる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/16 A61P 25/16 25/18 25/18 25/22 25/22 25/28 25/28 43/00 111 43/00 111 C07D 243/30 C07D 243/30 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 パジョヘッシュ, ホッシェン カナダ国 ブイ5エイチ 1アール2 ブ リティッシュ コロンビア, バーナバ イ, ナンバー507, グレインジ スト リート 4758 Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 AA03 BC56 MA01 MA04 MA05 MA52 MA59 MA60 MA63 MA66 NA14 ZA02 ZA06 ZA16

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)の化合物: 【化1】 、その立体異性体、またはその薬学的に受容可能な塩もしくは水和物であって、
    ここで: R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9は、同じであるかま
    たは異なり、そしてH、ニトロ、アミノ、ハロゲン、トリチウム、トリフルオロ
    メチル、トリフルオロアセチル、スルホ、カルボキシ、カルバモイル、スルファ
    モイルまたはその受容可能なエステルからなる群より選択され; R10は、H;(C1〜C6)アルキル(直鎖もしくは分枝鎖);必要に応じて
    (C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボキシ基
    、もしくはニトロ基で置換される(C6〜C10)アリール;アリールが必要に応
    じて(C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボキ
    シ基、もしくはニトロ基で置換される、アリールアルキル基;複素環芳香族基;
    またはRが(C1〜C6)アルキルまたは(C6〜C10)アリールである、−O−
    C(O)Rからなる群より選択され; R31は、Hであるか、またはR32と一緒になってスピロ環を形成するかの
    いずれかであり; R32は、以下: 【化2】 からなる群より選択され、ここでmは0もしくは1であるか、 またはR31とR32とが一緒になってスピロ環を形成する場合には、該スピ
    ロ環は、以下: 【化3】 からなる群より選択され、 R41は、XYまたは−CR11XYであり; R42は、XまたはYまたは−CR11XYであり; R11は、H;(C1〜C6)アルキル(直鎖もしくは分枝鎖);必要に応じて
    (C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボキシ基
    、もしくはニトロ基で置換される、(C6〜C10)アリール;アリール基が必要
    に応じて(C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カル
    ボキシ基、もしくはニトロ基で置換される、アリールアルキル基;(C4〜C9
    複素環式基(芳香族もしくは非芳香族)であり; Xは、Hであるか、またはカルボキシ、ホスホノ、ホスフィノ、スルホノ、ス
    ルフィノ、ボロノ、テトラゾル、イソオキサゾル、−(CH2n−カルボキシ、
    −(CH2n−ホスホノ、−(CH2n−ホスフィノ、−(CH2n−スルホノ
    、−(CH2n−スルフィノ、−(CH2n−ボロノ、−(CH2n−テトラゾ
    ル、および−(CH2n−イソオキサゾルからなる群より選択される酸性基であ
    り、ここでnは、2、3、4、5、もしくは6であり;そして Yは、Hであるか、または一級アミノ、二級アミノ、三級アミノ、四級アンモ
    ニウム塩、脂肪族一級アミノ、脂肪族二級アミノ、脂肪族三級アミノ、脂肪族四
    級アンモニウム塩、芳香族一級アミノ、芳香族二級アミノ、芳香族三級アミノ、
    芳香族四級アンモニウム塩、イミダゾル、グアニジノ、ボロノアミノ、アリル、
    ウレア、チオウレアからなる群より選択される塩基性基であり; 但し: i)XもしくはYの少なくとも一方は、Hではないか、あるいは ii)R32が−(CH2mR42であって、ここで a)R42がXである場合は、XはH、カルボキシ、−(CH2n−カルボ
    キシではなく;または b)R42がYである場合は、YはHでも一級アミノでもなく;または c)R42が−CR11XYである場合は、Xがカルボキシまたは−(CH 2nカルボキシである場合にはYはHではなく、そしてYが一級アミノである場
    合にはXはHではなく;または d)R42がXであり、Xがホスホノであり、R1、R2、R4、R6、R
    7、R8、およびR9がHであり、そしてR10がHまたは低級アルキルである
    場合は、R3およびR9は、H、ハロゲン、およびCF3ではなく、そしてR5
    は、Hでもハロゲンでもない、 化合物。
  2. 【請求項2】 YがHであり、Xが、カルボキシ、ホスホノ、ホスフィノ、
    スルホノ、スルフィノ、ボロノ、テトラゾル、イソオキサゾル、−(CH2n
    カルボキシ、−(CH2n−ホスホノ、−(CH2n−ホスフィノ、−(CH2
    n−スルホノ、−(CH2n−スルフィノ、−(CH2n−ボロノ、−(CH2n−テトラゾル、および−(CH2n−イソオキサゾルからなる群より選択さ
    れる酸性基であって、ここでnが2、3、4、5、または6である、請求項1に
    記載の化合物。
  3. 【請求項3】 XがHであり、そしてYが、一級アミノ、二級アミノ、三級
    アミノ、四級アンモニウム塩、脂肪族一級アミノ、脂肪族二級アミノ、脂肪族三
    級アミノ、脂肪族四級アンモニウム塩、芳香族一級アミノ、芳香族二級アミノ、
    芳香族三級アミノ、および芳香族四級アンモニウム塩からなる群より選択される
    塩基性基である、請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 YがHであり、そしてXがCO2HまたはCH2CO2Hであ
    る、請求項2に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 前記化合物が、以下: 【化4】 からなる化合物の群より選択される、請求項1また2に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 式(I)の化合物: 【化5】 、その立体異性体、またはその薬学的に受容可能な塩もしくは水和物の調製のた
    めのプロセスであって、ここで: R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9は、同じであるかま
    たは異なり、そしてH、ニトロ、アミノ、ハロゲン、トリチウム、トリフルオロ
    メチル、トリフルオロアセチル、スルホ、カルボキシ、カルバモイル、スルファ
    モイルまたはその受容可能なエステルからなる群より選択され; R10は、H;(C1〜C6)アルキル(直鎖もしくは分枝鎖);必要に応じて
    (C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボキシ基
    、もしくはニトロ基で置換される(C6〜C10)アリール;アリール基が必要に
    応じて(C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボ
    キシ基、もしくはニトロ基で置換される、アリールアルキル基;複素環芳香族基
    ;またはRが(C1〜C6)アルキルまたは(C6〜C10)アリールである、−O
    −C(O)Rからなる群より選択され; R31は、Hであるか、またはR32と一緒になってスピロ環を形成するかの
    いずれかであり; R32は、以下: 【化6】 からなる群より選択され、ここでmは0もしくは1であるか、 またはR31とR32とが一緒になってスピロ環を形成する場合には、該スピ
    ロ環は、以下: 【化7】 からなる群より選択され、ここで R41は、XYまたは−CR11XYであり; R42は、XまたはYまたは−CR11XYであり; R11は、H;(C1〜C6)アルキル(直鎖もしくは分枝鎖);必要に応じて
    (C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボキシ基
    、もしくはニトロ基で置換される、(C6〜C10)アリール;アリール基が必要
    に応じて(C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カル
    ボキシ基、もしくはニトロ基で置換される、アリールアルキル基;(C4〜C9
    複素環式基(芳香族もしくは非芳香族)であり; Xは、Hであるか、またはカルボキシ、ホスホノ、ホスフィノ、スルホノ、ス
    ルフィノ、ボロノ、テトラゾル、イソオキサゾル、−(CH2n−カルボキシ、
    −(CH2n−ホスホノ、−(CH2n−ホスフィノ、−(CH2n−スルホノ
    、−(CH2n−スルフィノ、−(CH2n−ボロノ、−(CH2n−テトラゾ
    ル、および−(CH2n−イソオキサゾルからなる群より選択される酸性基であ
    り、ここでnは、2、3、4、5、もしくは6であり;そして Yは、Hであるか、または一級アミノ、二級アミノ、三級アミノ、四級アンモ
    ニウム塩、脂肪族一級アミノ、脂肪族二級アミノ、脂肪族三級アミノ、脂肪族四
    級アンモニウム塩、芳香族一級アミノ、芳香族二級アミノ、芳香族三級アミノ、
    芳香族四級アンモニウム塩、イミダゾル、グアニジノ、ボロノアミノ、アリル、
    ウレア、チオウレアからなる群より選択される塩基性基であり; 但し: i)XもしくはYの少なくとも一方は、Hではないか、あるいは ii)R32が−(CH2mR42であって、ここで a)R42がXである場合は、XはH、カルボキシ、−(CH2n−カルボ
    キシではなく;または b)R42がYである場合は、YはHでも一級アミノでもなく;または c)R42が−CR11XYである場合は、Xがカルボキシまたは−(CH 2nカルボキシである場合にはYはHではなく、そしてYが一級アミノである場
    合にはXはHではなく;または d)R42がXであり、Xがホスホノであり、R1、R2、R4、R6、R
    7、R8、およびR9がHであり、そしてR10がHまたは低級アルキルである
    場合は、R3およびR9は、H、ハロゲン、およびCF3ではなく、そしてR5
    は、Hでもハロゲンでもなく、 該プロセスは、以下: (a)式(II)の化合物: 【化8】 を加水分解する工程であって、ここで: R1〜R10は、上記で定義されるとおりであり、 R33は、Hであるか、またはR34と一緒になってスピロ環を形成し、 R34は、以下: 【化9】 からなる群より選択され、ここでmは0であるか、 またはR33とR34とが一緒になってスピロ環を形成する場合には、該スピ
    ロ環は、以下: 【化10】 からなる群より選択され、 【化11】 ここで、R11は、上記で定義されるとおりであり、R12は、酸エステルで
    あり、Yは、上記で定義されるとおりであり、 但し、R34が−(CH2mR44である場合には、R44は、以下: 【化12】 である、工程、あるいは (b)式(III)の化合物: 【化13】 を脱保護する工程であって、ここで: R1〜R10は、上記で定義されるとおりであり、 R35は、Hであるか、またはR36と一緒になってスピロ環を形成し、 R36は、以下: 【化14】 からなる群より選択され、ここでmは0または1であるか、 またはR35とR36とが一緒になってスピロ環を形成する場合は、該スピロ
    環は、以下: 【化15】 からなる群より選択され、 【化16】 ここで、R11は、上記で定義されるとおりであり、R13は、水素原子また
    はカルボキシル保護基もしくはその塩を表し、そしてR14は、水素原子または
    窒素保護基を表し、 但し、R36が−(CH2mR46である場合には、R46は、以下: 【化17】 である、工程;あるいは (c)式(IV)の化合物: 【化18】 またはその塩を加水分解する工程であって、ここで、 R1〜R10は、上記で定義されるとおりであり; R37は、Hであるか、またはR38と一緒になってスピロ環を形成し; R38は、以下: 【化19】 からなる群より選択され、ここで、mは0または1であるか、 またはR37とR38とが一緒になってスピロ環を形成する場合には、該スピ
    ロ環は、以下: 【化20】 からなる群より選択され、 【化21】 ここで、R11は、上記で定義されるとおりであり、R15およびR16は、
    各々独立して、水素原子、(C2〜C6)アルカノイル基、(C1〜C4)アルキル
    基、(C3〜C4)アルケニル基、またはフェニル(C1〜C4)アルキル基であっ
    て、ここで該フェニル基が、非置換であるかまたは水素、(C1〜C4)アルキル
    、もしくは(C1〜C4)アルコキシで置換される、フェニル(C1〜C4)アルキ
    ル基を表す、工程;あるいは (d)式(V)の化合物: 【化22】 を加水分解する工程であって、ここで: R1〜R10は、上記で定義されるとおりであり、 R39は、Hであるか、またはR40と一緒になってスピロ環を形成し; R40は、以下: 【化23】 からなる群より選択されるか、 またはR39とR40とが一緒になってスピロ環を形成する場合には、該スピ
    ロ環は、以下: 【化24】 からなる群より選択され、ここで、mは0または1であり、 【化25】 ここで、R11は、上記で定義されるとおりであり、R17は、水素原子また
    はアシル基を表し、好ましいR17の値は、水素および(C2〜C6)アルカノイ
    ル基であり、 但し、R40が−(CH2mR50である場合には、R50は、以下: 【化26】 である、工程、 を包含し、該工程の後に、必要および/または所望である場合には、以下の工程
    : (i)式Iの化合物を分割する工程; (ii)式Iの化合物を、非毒性の代謝不安定性のエステルもしくはそのアミ
    ドに転換する工程;および/または (iii)式Iの化合物またはその非毒性の代謝不安定性のエステルもしくは
    そのアミドを、その薬学的に受容可能な塩に転換する工程、 を実施する、プロセス。
  7. 【請求項7】 薬学的に受容可能なキャリア、希釈剤または賦形剤、および
    式(I)の化合物: 【化27】 、その立体異性体、またはその薬学的に受容可能な塩もしくは水和物を含有する
    、薬学的組成物であって、ここで: R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9は、同じであるかま
    たは異なり、そしてH、ニトロ、アミノ、ハロゲン、トリチウム、トリフルオロ
    メチル、トリフルオロアセチル、スルホ、カルボキシ、カルバモイル、スルファ
    モイルまたはその受容可能なエステルからなる群より選択され; R10は、H;(C1〜C6)アルキル(直鎖もしくは分枝鎖);必要に応じて
    (C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボキシ基
    、もしくはニトロ基で置換される(C6〜C10)アリール;アリール基が必要に
    応じて(C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボ
    キシ基、もしくはニトロ基で置換される、アリールアルキル基;複素環芳香族基
    ;またはRが(C1〜C6)アルキルまたは(C6〜C10)アリールである、−O
    −C(O)Rからなる群より選択され; R31は、Hであるか、またはR32と一緒になってスピロ環を形成するかの
    いずれかであり; R32は、以下: 【化28】 からなる群より選択され、ここでmは0もしくは1であるか、 またはR31とR32とが一緒になってスピロ環を形成する場合には、該スピ
    ロ環は、以下: 【化29】 からなる群より選択され、ここで R41は、XYまたは−CR11XYであり; R42は、XまたはYまたは−CR11XYであり; R11は、H;(C1〜C6)アルキル(直鎖もしくは分枝鎖);必要に応じて
    (C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボキシ基
    、もしくはニトロ基で置換される、(C6〜C10)アリール;アリール基が必要
    に応じて(C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カル
    ボキシ基、もしくはニトロ基で置換される、アリールアルキル基;(C4〜C9
    複素環式基(芳香族もしくは非芳香族)であり; Xは、Hであるか、またはカルボキシ、ホスホノ、ホスフィノ、スルホノ、ス
    ルフィノ、ボロノ、テトラゾル、イソオキサゾル、−(CH2n−カルボキシ、
    −(CH2n−ホスホノ、−(CH2n−ホスフィノ、−(CH2n−スルホノ
    、−(CH2n−スルフィノ、−(CH2n−ボロノ、−(CH2n−テトラゾ
    ル、および−(CH2n−イソオキサゾルからなる群より選択される酸性基であ
    り、ここでnは、2、3、4、5、もしくは6であり;そして Yは、Hであるか、または一級アミノ、二級アミノ、三級アミノ、四級アンモ
    ニウム塩、脂肪族一級アミノ、脂肪族二級アミノ、脂肪族三級アミノ、脂肪族四
    級アンモニウム塩、芳香族一級アミノ、芳香族二級アミノ、芳香族三級アミノ、
    芳香族四級アンモニウム塩、イミダゾル、グアニジノ、ボロノアミノ、アリル、
    ウレア、チオウレアからなる群より選択される塩基性基であり; 但し: i)XもしくはYの少なくとも一方は、Hではないか、あるいは iii)R32が−(CH2mR42であって、ここで a)R42がXである場合は、XはH、カルボキシ、−(CH2n−カルボ
    キシではなく;または b)R42がYである場合は、YはHでも一級アミノでもなく;または c)R42が−CR11XYである場合は、Xがカルボキシまたは−(CH 2nカルボキシである場合にはYはHではなく、そしてYが一級アミノである場
    合にはXはHではなく;または d)R42がXであり、Xがホスホノであり、R1、R2、R4、R6、R
    7、R8、およびR9がHであり、そしてR10がHまたは低級アルキルである
    場合は、R3およびR9は、H、ハロゲン、およびCF3ではなく、そしてR5
    は、Hでもハロゲンでもない、 組成物。
  8. 【請求項8】 有効量の、以下の式を有する化合物: 【化30】 、またはその薬学的に受容可能な塩もしくは水和物の、温血哺乳動物における1
    以上の代謝生成物産性グルタメートレセプター機能の調節、神経学的な疾患また
    は障害の処置、あるいは精神医学的な疾患または障害の処置における、使用であ
    って、ここで: R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9は、同じであるかま
    たは異なり、そしてH、ニトロ、アミノ、ハロゲン、トリチウム、トリフルオロ
    メチル、トリフルオロアセチル、スルホ、カルボキシ、カルバモイル、スルファ
    モイルまたはその受容可能なエステルからなる群より選択され; R10は、H;(C1〜C6)アルキル(直鎖もしくは分枝鎖);必要に応じて
    (C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボキシ基
    、もしくはニトロ基で置換される(C6〜C10)アリール;アリール基が必要に
    応じて(C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボ
    キシ基、もしくはニトロ基で置換される、アリールアルキル基;複素環芳香族基
    ;またはRが(C1〜C6)アルキルまたは(C6〜C10)アリールである、−O
    −C(O)Rからなる群より選択され; R31は、Hであるか、またはR32と一緒になってスピロ環を形成するかの
    いずれかであり; R32は、以下: 【化31】 からなる群より選択され、ここでmは0もしくは1であるか、 またはR31とR32とが一緒になってスピロ環を形成する場合には、該スピ
    ロ環は、以下: 【化32】 からなる群より選択され、ここで R41は、XYまたは−CR11XYであり; R42は、XまたはYまたは−CR11XYであり; R11は、H;(C1〜C6)アルキル(直鎖もしくは分枝鎖);必要に応じて
    (C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カルボキシ基
    、もしくはニトロ基で置換される、(C6〜C10)アリール;アリール基が必要
    に応じて(C1〜C6)アルキル基、(C1〜C6)アルコキシ基、ハロゲン、カル
    ボキシ基、もしくはニトロ基で置換される、アリールアルキル基;(C4〜C9
    複素環式基(芳香族もしくは非芳香族)であり; Xは、Hであるか、またはカルボキシ、ホスホノ、ホスフィノ、スルホノ、ス
    ルフィノ、ボロノ、テトラゾル、イソオキサゾル、−(CH2n−カルボキシ、
    −(CH2n−ホスホノ、−(CH2n−ホスフィノ、−(CH2n−スルホノ
    、−(CH2n−スルフィノ、−(CH2n−ボロノ、−(CH2n−テトラゾ
    ル、および−(CH2n−イソオキサゾルからなる群より選択される酸性基であ
    り、ここでnは、2、3、4、5、もしくは6であり;そして Yは、Hであるか、または一級アミノ、二級アミノ、三級アミノ、四級アンモ
    ニウム塩、脂肪族一級アミノ、脂肪族二級アミノ、脂肪族三級アミノ、脂肪族四
    級アンモニウム塩、芳香族一級アミノ、芳香族二級アミノ、芳香族三級アミノ、
    芳香族四級アンモニウム塩、イミダゾル、グアニジノ、ボロノアミノ、アリル、
    ウレア、チオウレアからなる群より選択される塩基性基である、 使用。
  9. 【請求項9】 前記神経学的な疾患または障害が、以下:心臓バイパス手術
    および移植に引き続く脳の欠陥、脳虚血、発作、心停止、脊髄損傷、頭部損傷、
    周産期低酸素症、および低血糖性神経障害、アルツハイマー病、ハンチントン舞
    踏病、筋萎縮性側索硬化症、AIDS誘発痴呆、眼球障害、網膜症、認識障害、
    特発性および薬物誘発性パーキンソン病、筋肉攣縮、痙攣、片頭痛、尿失禁、精
    神病、薬物耐性、薬物禁断症状および薬物中断(すなわち、アヘン剤、ベンゾジ
    アゼピン類、ニコチン、コカインまたはエタノール)、喫煙中断、不安および関
    連障害(例えば、パニック発作)、嘔吐、脳浮腫、慢性の疼痛、睡眠障害、ツレ
    ット症候群、注意欠陥障害、および遅発性ジスキネジアからなる群より選択され
    る、請求項8に記載の使用であって、ここで、該使用が、有効量の前記薬学的組
    成物の投与を包含する、使用。
  10. 【請求項10】 前記精神医学的な疾患または障害が、以下:精神分裂病、
    不安および関連障害(例えば、パニック発作)、うつ病、双極性障害、精神病、
    および強迫性障害からなる群より選択される、請求項8に記載の使用であって、
    ここで、該使用が、有効量の前記薬学的組成物の投与を包含する、使用。
  11. 【請求項11】 前記化合物が、以下: 【化33】 からなる化合物の群より選択される、請求項8、9、または10のいずれか1項
    に記載の使用。
  12. 【請求項12】 哺乳動物において、代謝生成物産性グルタメートレセプタ
    ーの活性を調節する方法であって、該方法は、調節された興奮性アミノ酸神経伝
    達を必要とする哺乳動物に、治療有効量の、請求項8に記載の化合物またはその
    薬学的に受容可能な塩もしくは水和物を投与する工程を包含する、方法。
  13. 【請求項13】 式(II)の化合物: 【化34】 であって、ここで: R1〜R10は、上記で定義されるとおりであり、 R33は、Hであるか、またはR34と一緒になってスピロ環を形成し、 R34は、以下: 【化35】 からなる群より選択され、ここでmは0であるか、 またはR33とR34とが一緒になってスピロ環を形成する場合には、該スピ
    ロ環は、以下: 【化36】 からなる群より選択され、ここで、 【化37】 ここで、R11は、上記で定義されるとおりであり、R12は、酸エステルで
    あり、Yは、上記で定義されるとおりであり、 但し、R34が−(CH2mR44である場合には、R44は、以下: 【化38】 である、化合物。
  14. 【請求項14】 YがHまたはNH2である、請求項13に記載の化合物。
  15. 【請求項15】 式(III)の化合物: 【化39】 であって、ここで: R1〜R10は、上記で定義されるとおりであり、 R35は、Hであるか、またはR36と一緒になってスピロ環を形成し、 R36は、以下: 【化40】 からなる群より選択され、ここでmは0または1であるか、 またはR35とR36とが一緒になってスピロ環を形成する場合は、該スピロ
    環は、以下: 【化41】 からなる群より選択され、 【化42】 ここで、R11は、上記で定義されるとおりであり、R13は、水素原子また
    はカルボキシル保護基もしくはその塩を表し、そしてR14は、水素原子または
    窒素保護基を表し、 但し、R36が−(CH2mR46である場合には、R46は、以下: 【化43】 である、化合物。
  16. 【請求項16】 式(IV)の化合物: 【化44】 またはその塩であって、ここで、 R1〜R10は、上記で定義されるとおりであり; R37は、Hであるか、またはR38と一緒になってスピロ環を形成し; R38は、以下: 【化45】 からなる群より選択され、ここで、mは0または1であるか、 またはR37とR38とが一緒になってスピロ環を形成する場合には、該スピ
    ロ環は、以下: 【化46】 からなる群より選択され、 【化47】 ここで、R11は、上記で定義されるとおりであり、R15およびR16は、
    各々独立して、水素原子、(C2〜C6)アルカノイル基、(C1〜C4)アルキル
    基、(C3〜C4)アルケニル基、またはフェニル(C1〜C4)アルキル基であっ
    て、ここで該フェニル基が、非置換であるかまたは水素、(C1〜C4)アルキル
    、もしくは(C1〜C4)アルコキシで置換される、フェニル(C1〜C4)アルキ
    ル基を表す、化合物。
  17. 【請求項17】 式(V)の化合物: 【化48】 であって、ここで: R1〜R10は、上記で定義されるとおりであり、 R39は、Hであるか、またはR40と一緒になってスピロ環を形成し; R40は、以下: 【化49】 からなる群より選択されるか、 またはR39とR40とが一緒になってスピロ環を形成する場合には、該スピ
    ロ環は、以下: 【化50】 からなる群より選択され、ここで、mは0または1であり、 【化51】 ここで、R11は、上記で定義されるとおりであり、R17は、水素原子また
    はアシル基を表し、好ましいR17の値は、水素および(C2〜C6)アルカノイ
    ル基であり、 但し、R40が−(CH2mR50である場合には、R50は、以下: 【化52】 である、化合物。
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