JP2003505499A - 緑内障の治療のための2−アミノテトラリン誘導体 - Google Patents

緑内障の治療のための2−アミノテトラリン誘導体

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JP2003505499A
JP2003505499A JP2001513397A JP2001513397A JP2003505499A JP 2003505499 A JP2003505499 A JP 2003505499A JP 2001513397 A JP2001513397 A JP 2001513397A JP 2001513397 A JP2001513397 A JP 2001513397A JP 2003505499 A JP2003505499 A JP 2003505499A
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ラゼツテイ,ロベルタ
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キエシ・フアルマチエウテイチ・ソチエタ・ペル・アチオニ
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Abstract

(57)【要約】 【化1】 眼の障害の治療用製薬学的組成物の製造のための、式(I)[式中、RはHもしくはCH3である]によって表されるラセミまたは光学活性化合物およびそれらの塩の使用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、眼の障害の治療用製薬学的組成物の製造のための、式I
【0002】
【化2】
【0003】 [式中、RはHもしくはCH3である] によって表されるラセミまたは光学活性化合物およびそれらの塩の使用に関する
【0004】 より具体的には、本発明は、緑内障の治療用の眼用製剤製造における(±)−
(R,S)−5,6−ジイソブチロイルオキシ−2−メチルアミノ−テトラリン
またはその(−)−(S)−鏡像異性体の使用に関する。
【0005】 緑内障は、乳頭の陥凹および退化を惹起する増大した眼内圧を特徴とする眼の
障害である。得られた治療上の進歩にもかかわらず、病因がまだ完全には解明さ
れてない緑内障は、不可逆的な盲目の主要原因の1つである。
【0006】 緑内障の3タイプが知られている:第1次、第2次および先天的緑内障。第1
次緑内障は、順に、急性の鬱血性もしくは角閉鎖(angle−closure
)緑内障および単純慢性もしくは開放角(open−angle)緑内障に分類
される。高い眼内圧(IOP)は、眼の前室からの水性体液の不十分な流出によ
る。したがって、対症療法は、通常、眼内圧を減少させることを目的とし、3つ
のメカニズム:i)直接的な副交換神経刺激剤またはコリンエステラーゼ阻害剤
の使用による水性体液の流出増強;ii)浸透剤、例えば尿素もしくはマンニト
ールの使用による眼球の脱水;iii)有毛上皮による水性体液生産における減
退;を介して達成でき:多くの薬物、例えばカルボニックアンヒドラーゼ阻害剤
およびβ−ブロッカーがこのメカニズムにしたがって作用する。
【0007】 上記の種々の種類の薬物は、単独でも、またそれらの組み合わせ物においても
投与することができる。
【0008】 交感神経刺激剤は、主として開放角緑内障の治療において過去に広く使用され
てきた。これらの薬物は、アドレナリン受容体の直接刺激によっても、またアド
レナリン作用性神経末端のシナプス小胞からのカテコールアミン放出によっても
作用する。それらは、特異受容体への選択性およびそれらが引き起こすアドレナ
リン応答の強さの両方において異なる。好ましくは係わる受容体のタイプに応じ
て、それらは、水性体液の流出を促進することによっても、またその生産を減少
させることによっても作用できる。しかしながら、そのような薬物は、それらの
非特異性に主に関連する多くの副作用を誘起し、したがってアドレナリンまたは
その対応するプロドラッグ・ジピベフリンのような薬物の使用は、β−ブロッカ
ーが禁忌とされる患者における組み合わせ療法に限定される。副作用の発生を減
少させるために、研究は、特にシナプス前α2−アドレノセプターに対して、よ
り高い選択性をもつ薬物に集中されてきた。α2−作動剤は、水性体液の流出を
促進することおよびその生産を減少することの両方によって作用する。近年、こ
の薬物学的タイプに属する2種のクロニジン同族体、すなわちブリモニジンおよ
びアプラクロニジンが療法に導入された。また、緑内障の治療のための薬物への
探索は、ドーパミン作動薬物に加えて、α−アドレノセプターを刺激するそれら
の能力に関してドーパミン同族体に対向されている。この2つの作用によって、
眼内圧における減少は、多数の作用メカニズムを介して生じることができる。多
くの実験的研究において、ある種のDA2−作動剤が特に活性があることが見い
出された;それらは、眼におけるカテコールアミン放出の抑制を誘導するので、
機能的にβ−ブロッカーに直接作用すると考えられる。ドーパミン作用薬物の中
では、多くのアミノテトラリン誘導体が、数種の研究および特許出願の目的であ
った。
【0009】 Burke Jら(J.Auton.Pharmac.4,185−192,
1984)は、点眼剤として投与された6,7−ジヒドロキシ−2−アミノテト
ラリンおよびN,N−ジメチル−6,7−ジヒドロキシ−2−アミノテトラリン
が、ウサギにおいて眼の低血圧を起こすことを報告している。Thoerig
Lら(Ophthalmic Res.17,362−372,1985)によ
る同じ実験モデルで実施されたその後の研究は、N,N−ジメチル−5,6−ジ
ヒドロキシ−2−アミノテトラリン(M−7)が、眼内圧を低下させることに同
様に活性があるが、濃度0.1%では既に眼の刺激を誘起することを示した。一
般的な点では、カテコール誘導体は、それらの成功裏の薬物学的使用には悪影響
を及ぼす固有の安定性問題を特徴とする。さらに、遊離のカテコール基をもつ2
−アミノテトラリンの分配係数(logPapp)は、通常は、眼の吸収のために
は最適ではない(Schoenwald R D et al.J.Pharm
.Sci.72,1266−1272,1983およびJ.Pharm.Sci
.67,787−789,1978)。
【0010】 Synthelacoの名において米国特許第4,588,747号は、N,
N−プロピル−6−ヒドロキシ−ホルミルアミノ−2−アミノテトラリンの使用
を特許請求している。
【0011】 Nelson R & Dの名において米国特許第4,657,925号は、
DA2受容体に作用する、種々の置換N−アルキル、N−アリールアルキル−2
−アミノテトラリン類の使用を特許請求している。より具体的には、2−(N−
プロピル−N−2−チエニルエチル編みを)−5−ヒドロキシテトラリンが請求
される。しかしながら、該誘導体は、長期の持続作用を発揮するけれども、また
、眼の刺激を誘起することがある。
【0012】 Alconの名において米国特許第4,722,933号は、心臓血管系に及
ぼす副作用を欠如している5,6−アシロイルオキシ−1−ヒドロキシ−2−ア
ミノテトラリン誘導体の使用を特許請求している。
【0013】 米国特許第5,382,596号、欧州特許第163458号、米国特許第5
,430,056号、欧州特許第627407号、米国特許第5,140,04
0号、米国特許第5,086,074号は、緑内障を含む多くの病気において利
用できる他のアミノテトラリン誘導体を特許請求しており、これらはドーパミン
作用性薬物に基づく治療に役立つとしている。該文書は、該疾病の治療における
有効性を支持するデータを報告していない。
【0014】 これらの化合物のいずれも、今日まで、治療には導入されていない。したがっ
て、特に、心臓血管系に対して有意な副作用を惹起することなく、上昇したIO
Pの強い制御を提供する、緑内障の治療のためのアミノテトラリン誘導体への要
求が存在している。特に、水性媒質において可溶性であり、また安定である、良
好な局部の許容性と局所的な生物学的利用能をもち、そして長期投与において許
容性を示さない誘導体に対する要求が存在する。
【0015】 発明の目的 (±)−(R,S)−5,6−ジイソブチリルオキシ−2−メチルアミノテト
ラリン(これ以降、CHF1035と呼ばれる)は、英国特許第2,123,4
10号において一連の、潜在的に抗気管支痙攣性のアミノテトラリン誘導体の中
で最初に開示され;その後、心疾患、特に鬱血性心不全の治療における該化合物
の使用が特許請求された。
【0016】 CHF1035は、局所投与を通じて緑内障の治療に効果的に使用できること
が、ここに見い出された。
【0017】 正圧性ウサギならびに水で増強されたIOPをもつウサギにおいて実施された
研究は、点眼剤の形態のCHF1035が単回投与後に眼内圧を有意に減少させ
ることを示した。
【0018】 正圧性ウサギにおける研究に関して、有利には、ブリモニジンと比較して有意
なIOPの減少は未処置の眼では観察されず、ほとんど、または全く全身性吸収
が起きないことを示した。該参照化合物に比較して、CHF1035は、作用の
やや遅い開始を示すが、より長期の作用は示さない。
【0019】 さらなる結果は、CHF1035が反復投与後にIOPにおける持続的減少を
誘起することを証明する。
【0020】 5,6−ジイソブチロイルオキシ−2−メチルアミノ−テトラリン誘導体は、
5,6位において遊離なカテコール基をもつ化合物か、または他の類似する化合
物(M−7)と比較して、より高い分配係数n−オクタノール/バッファーpH
7.4(logPapp=0.75対−0.9)によって証明されるように、化学
的安定性および眼の生物学的利用能という点で、より良好な特性をもつ。良好な
化学的安定性は、出発材料の取り扱いを容易にし、また生理学的値に近いpHを
もち、そのためにより良く許容される眼用液剤の製造を可能にする。
【0021】 さらにまた、先行技術(Jaervinen T et al.Adv.Dr
ug Deliv.Rev.1996,19,203−224)に述べられたこ
とに反して、角膜の透過性を改善するほかに、対応するジイソブチロイルオキシ
誘導体の生成をとおしてカテコール基の保護が、薬物の眼の許容性を増大するこ
とは驚くべきことであった。薬物は、事実5%濃度まで良好に許容され、そして
刺激症候、例えば発赤および瞬きも、また他の望ましくない副作用も惹起しない
。Chetoni P et al.Int.J.Pharm.105,147
−155,1994は、例えば、アルブテロールの場合には、対応するエステル
化プロドラッグの合成は、有効性を増強するけれども、その刺激効果を防げない
と報告している。ジピバロイルエステルの形態でアドレナリンのプロドラッグと
して市場に導入されたジピベフリンは、眼および眉毛弓における疼痛ならびに長
期使用の間に角膜の血管新生および混濁化のような副作用を起こす。(Salm
inen L et al.J.Ocul.Pharmacol.Ther.1
1,37−40,1995)。ピロカルピンのプロドラッグのイン・ビボ使用は
、眼の刺激に関連している(Saarinen−Savolainen P e
t al.Int.J.Pharm.133,171−178,1996;Su
honen P et al.Int.J.Pharm.127,85−94,
1996)。
【0022】 その好ましい特性のために、CHF1035は、緑内障の治療における眼用の
組成物の製造のために有利に使用することができる。なお一層好適には、対応す
る(−)−(S)鏡像異性体の使用であり、これはラセミ体よりもα2およびD
2受容体に対して約2倍強く選択的である。
【0023】 本発明は、CHF1035のほかに、また、アミノ基においてメチル基のない
同族誘導体を含む。本発明の化合物は、無機酸との塩、例えば塩化水素塩もしく
は臭化水素塩、または有機酸との塩、例えば酢酸塩、酒石酸塩およびクエン酸塩
の形態で使用することができる。
【0024】 使用される有効成分の量は、患者の年齢および緑内障の重篤度により変えられ
る。
【0025】 一般に、有効成分の濃度は、0.001〜5%、好ましくは0.01〜1.0
%の範囲である。
【0026】 眼の投与では、化合物は、慣用の添加物および補助剤を用いることによって、
水溶液として、または軟膏剤、クリーム剤もしくはゲル剤の形態で製剤化するこ
とができる。
【0027】 本発明の化合物のための好適なキャリヤーは、点眼剤の形態における投与のた
めには、粘度増強剤、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース、安定化剤、
例えばEDTAもしくは亜硫酸ナトリウム、保存剤、例えば塩化ベンズアルコニ
ウムもしくはクロロブタノールを含有する無菌の等張水溶液からなるものである
【0028】 有利には、眼科用組成物のpHは、慣用の緩衝化剤、例えば硼酸塩、炭酸塩も
しくはリン酸塩を用いて3.0〜7.5に調整される。好ましくは、それは、前
角膜領域の生理的環境を可能な限り操作しないために、バッファーを避けて4.
0〜5.0に調整される。
【0029】 本発明は、次の実施例によって詳細に具体的に説明される。
【0030】 実施例1−見掛けの分配係数の決定 CHF1035の見掛けの分配係数(logPapp)は、1−オクタノールと
リン酸バッファー溶液(50mM;pH1.4,5.5,6.5および7.4)
との間の化合物の分布から決定された。リン酸バッファー溶液および1−オクタ
ノールは、分配の検討前に、24時間激しく振盪することによって互いに飽和さ
れた。リン酸バッファー溶液中既知濃度のCHF1035が、飽和1−オクタノ
ールの適当量とともに60分間振盪された。振盪後、相が遠心によって分離され
、そしてバッファー相中のCHF1035の濃度が、分配前後のHPLCによっ
て決定された。平均値±SD(標準偏差)として表された結果が表1において報
告される。
【0031】
【表1】
【0032】 CHF1035は、pKa=9.4をもつ塩基であり、そのlogPapp値は
pHの増加とともに増加する。より高い見掛けの分配係数は、眼の吸収にはより
好ましいであろう。しかしながら、酸水溶液は、そのようなpH範囲におけるC
HF1035の良好な化学的安定性のために、点眼投与では媒質として使用され
るべきである。対応するエステル化されてない誘導体の理論的logPappは、
pH7.4では−0.9であることがわかった。
【0033】 実施例2−正圧性のウサギにおける単一用量後の眼内圧(IOP)研究 水(pH4.5,塩化ナトリウムにより等張にした)がIOP研究のための媒
質として選択された。前角膜領域の生理的環境を可能な限り操作しないために、
バッファー溶液は使用されなかった。pH4.5は、CHF1035の良好な安
定性を与えるよう選ばれた。
【0034】 CHF1035の5濃度(0.01,0.05,0.2,0.5および1.0
%w/v)が試験された。ブリモニジン(0.2%w/v)がポジティブとして
、そして媒質(水pH4.5)がネガティブ対照として使用された。
【0035】 使用された試験動物は各性別の正圧性Dutch Beltedウサギ(n=
6)であった。試験溶液の1滴(25μl)が、片側、左眼(処置眼)中に滴下
された。ウサギのIOP(処置および未処置眼)が、局所点眼剤投与前1および
0時間に、そして投与後0.5,1,2,3,4,5,6および7時間に測定さ
れた。点眼投与の時期(0時間)におけるIOPが基礎値として使用された。I
OPはBioRad Pneumatonometerを用いて測定された。I
OP測定操作のより詳細な記述は、Pharm.Res.14,1738−17
43,1997およびCurr.Eye Res.14,791−797,19
95において見い出すことができる。すべての研究は、無作為交差配列を用いて
設定された。少なくとも72時間のウオッシュアウト時間が投薬間の各ウサギに
与えられた。滴下された点眼剤によって惹起された刺激は、局所点眼剤投与後の
まぶたの閉鎖の度合いを記録することによって評価された。
【0036】 基準線からの変化(mmHg)として表された効果が、平均値±SEM(平均
値の標準誤差)として表2および3において報告される。
【0037】 CHF1035は、正圧性ウサギへの局所投与後、処置された眼におけるIO
Pを有意に減少させる。しかしながら、有効であると見なされる有意なIOP減
少は未処置の眼では観察されない。未処置眼における小さなIOP効果は、わず
かな全身的吸収を意味すると思われ、そして重い全身性副作用に対する危険を低
下した。
【0038】 CHF1035は、そのプロドラッグ性に起因するかも知れない作用の遅い開
始を示す。IOPにおける最大減少は、0.2%〜1.0%の用量によって5〜
6時間に生じる。より小用量(すなわち、用量0.01%〜0.05%)の場合
は、IOPにおける最大減少はより早期になる傾向である。またプロドラッグ性
は、CHF1035の作用期間を引き伸ばすであろう。
【0039】 CHF1035の典型的な投与(単一用量)は、ウサギにおける有意な眼の刺
激を惹起せず:まぶたの閉鎖は、0.5%,0.2%,0.05%および0.0
1%CHF1035溶液の局所投与(25μl)後に観察されななかった。
【0040】 また、CHF1035は、ブリモニジンよりもIOP減少において効果的であ
り、そしてブリモニジンよりも長い作用期間をもつことが判明した。
【0041】 有意なIOPの変化は媒質投与後には観察されなかった:IOPの変化は、そ
れぞれ処置および未処置眼において−1.1〜1.4mmHgおよび0.3〜1
.5mmHgであった。
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】 実施例3−水で増強されたIOPを有するウサギにおける単回投与後の眼内圧 (IOP)研究 偽薬に対する研究が、単回投与後のCHF1035の効果を評価するために、
New−Zealand白子ウサギ20匹において実施された。基礎眼内圧(I
OP)は麻酔ウサギにおいて両眼で測定された。各眼は薬物5%を含有する生理
食塩水2滴を受けた。対照動物は生理食塩水のみを受けた。1時間後、動物は、
蒸留水総量200mlを経口的に投与された。IOPは約1時間内に増加し、そ
して約3時間後に正常になった。IOPにおける差異は両眼の間で観察されなか
ったので、それぞれの眼圧曲線は重なった。IOP測定はGoldman眼圧計
を用いて実施され、そして水投与1時間後に繰り返された。
【0045】 図1は、水投与後のウサギの眼内圧(IOP)に及ぼすCHF1035の影響
を示す。値は平均値として表された(SE1=1.6−2.7)。1群当たりの
眼の総数は括弧内である。
【0046】 CHF1035により前処置された動物は、対照動物よりも有意に低いIOP
値を示す。
【0047】 1 標準誤差 実施例4−水で増強されたIOPを有するウサギにおける反復投与後の眼内圧 (IOP)研究 反復投与後のCHF1035の効果が、New−Zealand白子ウサギ2
0匹において偽薬に対する研究で試験された。IOPの慢性的増大を誘導するた
めに、各動物は、5日間α−キモトリプシン0.5mg/dayを眼内に注射さ
れた。処置の初日から開始して、薬物5%を含有する生理食塩水2滴が6時間毎
に各眼に滴下された。対照動物は生理食塩水のみを受けた。
【0048】 IOP測定は、注射前および続いて10日目まで毎日実施例1に記述されたよ
うに行われた。
【0049】 図2は、α−キモトリプシン注射後のウサギのIOPに及ぼすCHF1035
の影響を報告する。値は平均値として表される(SE=1.2−2.6;n=2
0/群)。
【0050】 IOP値はα−キモトリプシン注射前に類似している。しかしながら、CHF
1035により処置された動物は、偽薬で処置された動物よりも有意に低いIO
P値を示した。さらに、薬物は、処置の全周期にわたって良好に許容され、そし
て眼の刺激および/または不快を誘起しないことが分かった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C206 AA01 AA02 DB53 MA01 MA04 MA48 MA78 NA14 ZA33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緑内障の治療用製薬学的組成物の製造のための、式I 【化1】 [式中、RはHもしくはCH3である] の化合物、それらの鏡像異性体およびそれらの塩の使用。
  2. 【請求項2】 Rがメチルである式Iの化合物の、請求項1記載の使用。
  3. 【請求項3】 式Iの化合物が(−)−(S)−5,6−ジイソブチロイル
    オキシ−2−メチルアミノ−テトラリンである、請求項2記載の使用。
  4. 【請求項4】 適当な添加物と組み合わせて式Iの化合物を含有する、緑内
    障の治療における眼科用途のための組成物。
  5. 【請求項5】 濃度範囲が0.001〜5%、好ましくは0.01%〜1%
    であることを特徴とする、請求項4記載の製薬学的組成物。
JP2001513397A 1999-07-30 2000-07-26 緑内障の治療のための2−アミノテトラリン誘導体 Pending JP2003505499A (ja)

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