JP2003504114A - ひよこ及び同種の鳥の予防接種のための自動機械 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ひよこ及び同種の鳥の多数の予防接種のための自動機械であって、予防接種をするひよこ（８）を受け取るための少なくとも一対の並んだホルダー（１０）によって構成することによって特徴付けられる、各ホルダーが予防接種されるひよこ（８）の頭を手で挿入する座席部（１２）、前記座席部（１２）へ挿入されたひよこの頭を自動的に固定する手段（１４）、注射を効果的なものにするため、ひよこの首の部分を安定させるために、ひよこに作動する押さえ（２２）、前記押さえ部材に関し、ひよこの頭が挿入され、固定される、前記座席部（１２）の垂直移動のための手段、前記関連した動作を終結したときに、前記押さえ（２２）が自動的に作動するための手段、ひよこの首の皮膚下への挿入のための、前記座席部（１２）及び前記押さえ（２２）の間で安定させたひよこに関連して移動できる部材（３０）に設けられる少なくとも１つの針（２４）、ひよこ（８）が下に敷設されている集合手段の上へ自然に落ちることを可能にする、注射が行われた後の前記針（３４）、前記押さえ（２２）、前記固定手段（１４）を戻すための手段からなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明はひよこ及び同種の鳥の予防接種のための自動機械に関する。ひよこの
予防接種の機械は周知である。これらの機械では、ふ卵器から出てきた新しく生
まれたひよこは、まず手で雄と雌に分けられ、それから手で取り除かれ個別もし
くはペアで頭部を自動機械の連続的に回転しているバスケットに設けられた、適
した座席部に挿入する。この回転しているバスケットの各座席部はひよこの頭を
保持するフォークに設けられ、一方、ひよこの胴体は外側へぶら下がったままで
ある。

【０００２】 バスケットが回転している間ひよこは予防接種をする位置の前へ通され、皮膚
の下への予防接種のため、一本もしくはそれ以上の針を首へ挿入される。 この周知の機械はひよこを自動的に予防接種することが可能であるが、現在で
は、本発明が取り除こうと提案する様々な欠点がある。

【０００３】 これらの欠点のうちの１つは、自動予防接種サイクルを効果的にするために要
求される自動コントロールの数と複雑さに主に起因する、機械の高い製造費用で
ある。 別の欠点は機械の立ち上げ、ひよこの首への正確な針の挿入を確実にすること
に関連した、移動部品の正確な調整を含めた操作の困難さである。

【０００４】 さらなる欠点は、複雑な作動サイクルが正確に実行されることを確実にするた
めの日常の注意深いメンテナンスが必要なことである。 さらなる欠点は、様々な部品が被るかなりの消耗であり、従って消耗した部品
の頻繁な取り替えが必要なことである。

【０００５】 さらなる欠点は、実質上バスケットの回転によって強いられる作業速度に適応
する際オペレーターが直面する困難さであって、特にひよこを移動部材に入れる
際等、人的作業固有の避けることができない不正確さに対して順応することがで
きないことである。 さらなる欠点は、連続的に移動している部材、すなわち本件では回転するバス
ケットの潜在的な危険性である。

【０００６】 さらなる欠点は、しばしば許容限度に達する、この機械のかなりの騒音レベル
である。 これら全ての欠点は、請求項１に記載されるようにひよこ及び同種の鳥に予防
接種をするための自動機械による本発明により排除される。

【０００７】 本発明の好適な実施例を、以下、添付の図を参照しつつ限定されない例を通し
て詳述される。 図に示すように本発明の機械は、土台２の上の、一対の予防接種を行う部分か
らなり、各々に、予防接種される一対のひよこ８を取り扱うユニット６がスライ
ドする事ができる、２つの垂直のガイド支柱４が設けられている。

【０００８】 ユニット６は、図１の右側部分に示される下側の準備位置から図１の左側部分
に示される上側作動位置へ動かすことができる図示していないアクチュエーター
によって垂直の動きで駆動される。 各処理ユニット６は予防接種する、ひよこ８の頭を収容するのに適している寸
法の各空洞１２を構成する一対のホルダー１０を構成する。

【０００９】 ２つの固定部材は、各々ホルダー１０に対してちょうつがいで取り付けられた
アーム１６に搭載された垂直な止め鉤１４から構成され、空洞１２の横に設けら
れる。 ２つのアーム１６は、それらを両端の間で互いに反対方向に動かす図示されて
いないアクチュエーターと結合し、その一端は２つの止め鉤１４が空洞１２の開
口部を完全に自由になるよう最大間隔離れかつワクチンが体内に挿入されるひよ
この頭を受け入れる位置であり、他端は２つの止め鉤１４がひよこを逃がさず、
しかも首を締めない範囲で閉じる位置にある。

【００１０】 ２つの止め鉤１４の２つのアーム１６上で作動するアクチュエーターに対する
稼動命令は、空洞１２の中に備えられかつ該空洞に挿入されたひよこ８のくちば
しにより稼動するセンサー１８によって与えられる。

【００１１】 該当する処理ユニット６の移動範囲の端の上部位置すぐ上に、各予防接種をす
る位置の２つのガイド４に固定されるバスケット状サポート２０があり、そこに
２つの端位置、すなわちホルダー１０の該当空洞１２にひよこの頭を挿入して２
匹のひよこ８の首を軽く静止するための外側静止位置および内側作動位置、の間
で水平方向に移動可能であり本質的に水平な押さえ部材２２がちょうつがいで取
り付けられ、後者が移動範囲の端の上部位置にあるとき、次に続く予防接種のた
めにひよこを安定させる。特に、前記押さえ部材は２つの垂直なスリット３６を
備える板の形状である。

【００１２】 押さえ部材２２は図示されないアクチュエーターにより駆動される。 各ペアの２つのガイド支柱４の１つは、他のペアの支柱と共に、往復体３０の
垂直ガイド２８を支える往復体２６の水平ガイド２４を支えるためにバスケット
状サポート２０を越えて上方向に延びる。 それに対して、接種するワクチンを含む別々のボトルにより与えられる１つ又
はそれ以上の針のための２つの支持部３２が固定される。

【００１３】 ２つのサポート３２の軸間の距離は、各ホルダー１０の２つの空洞１２の軸間
の距離に等しい。 図示されない別々のアクチュエーターによって、往復体２６はガイド２４に沿
って垂直に駆動されかつ往復体３０はガイド２８に沿って垂直に駆動される。

【００１４】 本発明の機械は、以下に述べる全体の作動サイクルを実行することを可能とす
べく一連の自動制御機、リミットスイッチ、センサー等をも含む。より明瞭にす
るために、 −処理ユニット６は一番低い位置にあり、かつ各空洞１２と結合した２つの止め
鉤１４は最大の間隔を開け、 −押さえ２２は静止状態、すなわち最大に拡張して外側に突出し、 −往復体２６は右側予防接種する位置の作動範囲外にあり、かつ −往復体３０が持ち上げられた、 状態下で、図１の右手ユニットに対応する始動状態から２つの処理ユニット６の
内１つだけを参照する。

【００１５】 この状態からの始動において、機械の前面に位置する作業者は、２匹のひよこ
を取り、かつ同時にそれらの頭を処理ユニット６の２つの空洞１２の挿入する。
該当する空洞１２のセンサー１８でひよこのくちばしを静止したらすぐに、２つ
のアーム１６が同時に作動し始め、これにより２つの止め鉤１４は、空洞１２の
中でその頭を保持するようにひよこの首に近づく。 止め鉤１４の両方のペアが稼動したとき、続く自動命令は処理ユニット６を持
ち上げさせ、その移動の終りにおいて針３４が挿入される場所を安定するために
自動的に２匹のひよこの首に付着する押さえ２２が稼動する。特に、処理ユニッ
ト６の上側への移動の直後に押さえ２２が作動し、２匹のひよこは略垂直に、す
なわち続く安定化のための正しい場所に位置する。

【００１６】 この段階で、今までに左手側処理ユニットで保持されたひよこのペアで作動し
ていた往復体２６は自動的に右手側処理ユニットに移され、押さえ２２が下降を
終えたときに２つのサポート３２に適用された針が好適に安定された２匹のひよ
この皮膚下に下向きに駆動される。この針の首への挿入は、スリット３６によっ
て針の移動範囲を示された誘導路によりなされる。

【００１７】 注射の後、往復体３０は自動的に持ち上げられ、押さえ２２は再び開放され、
処理ユニット６は降下し、かつ止め鉤１４は下に敷かれたベルトコンベア−（図
示せず）上に２匹のひよこが自然に落下するように開けられ、ひよこを予防接種
機械から開放する。

【００１８】 右手側ユニットで２匹のひよこが処理されている間に、作業者によって予防接
種を受ける別の２匹のひよこが入れられる左手側処理ユニットについて、右手側
処理ユニットに関する先の記述は、必要な局面の置き換えで有効となる。

【００１９】 以上から、本発明の自動機械は利点があり特に： −単純で低コストな構造で安全かつ信頼性のある作動性があり、 −実質上、準備または使用中のメンテナンスが不要で、 −時間当たりひよこ５０００匹にものぼる作業率を作業者に負わせることが可能
であり、 −ほとんど危険性がなく、 −実際上、静かで、 −貴重な針の挿入に関して、処理が安全 であることが明らかである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 移動部分以外を示した、本発明の機械の全体の透視図である。

【図２】 予防接種をするひよこを受け取るため待機しているホルダーの縦断面の略図で
ある。

【図３】 ひよこが挿入された後で、その後の押さえが作動する前のホルダーの同じ図を
示す。

【図４】 針の下降の前の時点におけるホルダーの同じ図を示す。

【図５】 最後の針の挿入の段階を示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ， ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，Ｃ Ｎ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ， ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，Ｋ Ｚ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ， ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，Ｓ Ｌ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ 【要約の続き】 なる。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ひよこ及び同種の鳥の多数の予防接種のための自動機械であっ
   て、予防接種をするひよこ（８）を受け取るための少なくとも一対の並んだホル
   ダー（１０）によって構成されることにより特徴付けられ、各ホルダーが、 予防接種されるひよこ（８）の頭が手で挿入される座席部（１２）、 前記座席部（１２）へ挿入されたひよこの頭を自動的に固定する手段（１４）
   、 注射を効果的なものにするため、ひよこの首の部分を安定させるための、ひよ
   こに作動する押さえ（２２）、 前記押さえの部材に関し、ひよこの頭が挿入され固定される、前記座席部（１
   ２）の垂直移動のための手段、 前記関連した動作を終結したときに、前記押さえ（２２）が自動的に作動する
   ための手段、 ひよこの首の皮膚下への挿入のため、前記座席部（１２）及び前記押さえ（２
   ２）の間で安定させたひよこに関連して移動できる部材（３０）に設けられる少
   なくとも１つの針（２４）、及び 注射が行われた後、ひよこ（８）が下に敷設された集合手段の上へ自然に落ち
   ることを可能にし、前記針（３４）、前記押さえ（２２）、前記固定手段（１４
   ）を戻すための手段からなる。
2. 【請求項２】 固定手段がホルダーにちょうつがいで取り付けられたアーム（
   １６）に設けられた各々の垂直の止め鉤（１４）からなることを特徴とする請求
   項１に記載の機械。
3. 【請求項３】 アーム（１６）が、２つの止め鉤（１４）が空洞（１２）の開
   口を自由とする最大間隔離れている１つの位置と２つの止め鉤が閉鎖されている
   他の位置のこれら両端の位置の間で互いにそれを反対方向に駆動するアクチュエ
   ーターに結合することを特徴とする請求項１に記載の機械。
4. 【請求項４】 空洞（１２）の中に備えられかつ該空洞内に挿入されたときに
   ひよこ（８）のくちばしにより稼動し、固定手段のアクチュエーターを作動する
   ためのセンサー（１８）を特徴とする請求項１に記載の機械。
5. 【請求項５】 前記押さえ（２２）が板の形状でありかつ２つの垂直のスリッ
   ト（３６）を備えることを特徴とする請求項１に記載の機械。