JP2003503906A - インターレース法で生成されるイメージシーケンスのピクチャ周波数を2逓倍する方法 - Google Patents

インターレース法で生成されるイメージシーケンスのピクチャ周波数を2逓倍する方法

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Abstract

(57)【要約】 フィールドのイメージシーケンスであってインターレースにより生成されるイメージシーケンスのピクチャ周波数を画素信号の形態で2逓倍する方法であって、それぞれカレントフィールド(A)に先行するフィールド(H)が記憶されることと、カレントフィールド(A)の画素信号を記憶されるフィールド(H)の画素信号と比較することにより、カレントフィールド(A)を補完する第1のフィールドが画素毎に生成されることと、各画素に垂直方向で隣接するカレントフィールド(A)の画素の2つの画素信号を平均化することにより、カレントフィールド(A)を補完する第2のフィールドを画素毎に生成することと、画素及び垂直方向隣接画素の画素信号の空間的及び時間的変化に従い、第1又は第2の補完フィールドの画素を選択することを有する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、カレントフィールドに先行する少なくとも1つのフィールド(H)
が記憶され、且つ、カレントフィールドの画素信号と記憶されるフィールド(H
)の画素信号とを比較することによりカレントフィールドを補完する第1のフィ
ールドが画素毎に生成され、フィールドのイメージシーケンスであってインター
レースにより生成されるイメージシーケンスのピクチャ周波数を画素信号の形態
で2逓倍する方法に関する。
【0002】 そのような方法は、例えば、テレビジョンセット又はコンピュータモニタで使
用される。現在、毎秒25ピクチャがテレビジョンセットに送信される。25H
zのいわゆるピクチャ周波数の場合、観察者はほとんど、分離した個々のピクチ
ャとしてイメージシーケンスを認知し、そこでは強いフリッカが感知される。こ
のフリッカを低減するために、各ピクチャを連続的に送信される2つのフィール
ドとして送信する、いわゆるインターレース走査が使用される。ピクチャの2つ
のフィールドはそれぞれ、偶数番目のライン及び奇数番目のラインを含む。そう
するとき、フィールドは50Hzのフィールド周波数で送信され、TVの画面上
に表示される。観察者は、これらのフィールドを別々には認知せず、各ピクチャ
を一緒に置く。そうするとき、個々のピクチャは、もはや別々には認知され得ず
、これにより、主観的に感知されたフリッカがはっきりと低減される。
【0003】 このインターレース走査の場合、しかし、大画面での効果を妨害する広域フリ
ッカ及びラインフリッカのような幾つかのフリッカ干渉が残っている。それゆえ
、現在、大画面を有するTVに対しヨーロッパで広く使用されている、いわゆる
100Hz法によりフリッカ干渉を除去することが、しばしば試みられている。
この場合、フィールド周波数は100Hzであり、それはフィールド周波数が2
倍になっていることを意味し、ピクチャ周波数もまた、25Hzから50Hzに
2倍にされる。そうするとき、個々のフィールドは繰り返されるか、又は、各フ
ィールドに対する補完フィールドが生成される。2つのフィールドは一緒に1つ
のピクチャを形成する。カレントフィールド及び補完フィールドが、インターレ
ース走査に従い交互に表示されるか、又は、いわゆるプログレッシブ走査法によ
り全ピクチャが表示される。
【0004】 ピクチャ周波数を2逓倍する知られた簡単な方法は、いわゆるピクチャ反復法
である。そこでは、先行ピクチャの2つのフィールドが記憶され、そして、各カ
レントフィールドを補完する記憶フィールドがスクリーンに送信される。この方
法は、静止画像部分に適している。しかし、動きのあるイメージ領域では、ジグ
ザグに形成された垂直の歪みが発生し、動き部分の表示をぼんやりしたものにす
る。
【0005】 別の周知の方法は、フィールドの失われたラインを、カレントフィールドの隣
接する2ラインから画素毎に内挿する、いわゆる垂直内挿法である。この方法は
、補完フィールドがカレントフィールドから内挿されるので、フィールド反復と
たとえることができる。ふつう、情報は内挿により失われるので、ピクチャ反復
法と対比すると、完全な垂直解像度は達成できない。
【0006】 上述の2つの方法の組み合わせがしばしば使用され、その場合、変化検出器の
結果に従い、一方又は他方の方法が、それぞれ、静止又は動き部分に対して使用
される。ピクチャ反復とフィールド反復とを切り換えるためには、非常に精密な
変化検出器を必要とするという問題がある。変化検出器における僅かなエラーが
、主観的に目立つ内挿エラーをもたらす。更に、ごく僅かな動きの場合に垂直内
挿に切り換えられると、垂直解像度が失われ、隠蔽効果が発生する。
【0007】 もう一つの知られた方法は、いわゆる非線形メジアンフィルタを使用すること
である。この方法では、カレントフィールドを補完するフィールドが、カレント
フィールドの隣接する画素信号を先行フィールドの画素信号と比較することによ
り画素毎に生成される。この方法は容易に実行でき、移動物体が均一なテキスチ
ャを具備し、且つ、前景と背景が充分に互いに異なる場合に限り、良好な結果を
もたらす。この方法により、垂直輝度ジャンプが良好に表現される。この方法の
問題は、垂直方向に移動する垂直方向の輝度ジャンプで、強いエッジのフリッカ
が起こることである。更に、この方法を適用した後に、1ラインの幅で細く長い
マークが失われる。特に、挿入された書き込みの場合、これは、はっきりと見え
る歪みをもたらす。
【0008】 本発明の目的は、画像周波数を2逓倍する方法であって、フリッカ干渉、歪み
及び垂直方向の解像度劣化を低減する方法を提示することである。
【0009】 この目的は、明細書の始めに記述した方法において、カレントフィールドを補
完する第2フィールドを、各画素に垂直方向に隣接するカレントフィールドの画
素の2つの画素信号を平均化することにより画素毎に生成することと、画素及び
垂直隣接画素の画素信号の空間的及び時間的変化に従い、第1の補完フィールド
又は第2の補完フィールドが選択されることにより、解決される。
【0010】 このような方法において、第1の補完フィールドに加えて、第2の補完フィー
ルドが、カレントフィールドの垂直方向に隣接する画素間の垂直内挿により生成
される。内挿されるべき画素の空間的及び時間的変化に従い、第1又は第2の方
法が使用される。
【0011】 ほとんどの場合、第1の補完フィールドは、良好な結果をもたらす。本発明に
従い、垂直方向に移動する垂直輝度ジャンプで生じるエッジフリッカ、細長いマ
ークの消失及び挿入書き込みの歪みは、第1の補完フィールドが満足すべき結果
をもたらさない場合には常に第2の補完フィールドの画素を使用することにより
、低減される。
【0012】 これには、第1の補完フィールドがほとんどの場合に良好な結果をもたらすの
で、隣接画素間の内挿への切替えが、大きな時間的な変化の場合にのみ必要にな
るという利点がある。変化検出の僅かなエラーは、特別に妨害的ではない。特に
、垂直方向に移動する垂直輝度ジャンプの生成時に、カレントフィールドでの隣
接画素間の内挿に切り換えることにより、妨害的なエッジフリッカを回避できる
【0013】 本発明の一実施例では、画素及び隣接画素の空間的及び時間的変化に従い、重
みファクタが生成され、その重みファクタに従い、第1の補完フィールドの画素
信号の値と第2の補完フィールドのそれとの間で値が選択される。これは、画素
毎に生成された第1の補完フィールドと第2の補完フィールドとの間で重みファ
クタに対応するスムーズな遷移を示す。すなわち、2つの補完フィールドの間で
の急激な切換えの場合に起こる不自然さを回避できる。
【0014】 好ましくは、画素信号の輝度値は、重みファクタに従って選択される。輝度信
号は白黒ピクチャを生成するために提供されるので、生成される補完フィールド
画素の輝度値の生成の間の僅かなエラーが、主観的に大きく感じる乱れになる。
もしも、輝度値が重みファクタに従って選択されるならば、このような乱れを容
易に回避できる。
【0015】 本方法の別の実施例は、第2の補完フィールドの各画素に対し、その輝度値、
並びにカレントフィールド及び先行フィールドにおける各画素に隣接する画素の
輝度値に従い、差値が決定される。この差値は、画素における画素信号の時間的
変化を測定するのに使用される。すなわち、簡単な方法で、2つの補完フィール
ドのどちらが各画素に関してより適しているかを決定する条件を得ることができ
る。
【0016】 ある実施例では、補完フィールドの各画素に対して、各画素に隣接するカレン
トフィールドの画素の輝度値の第1の垂直方向差値が決定される。この垂直方向
差値は、簡単な方法で垂直方向の輝度ジャンプの発生を示すことができる。
【0017】 別の実施例では、第2の補完フィールドの各画素に対し、各画素及びその各画
素に垂直方向で隣接する先行フィールドの画素に対応する画素の輝度値の第2及
び第3の差値が決定される。その際、補完フィールドの生成された画素の付近で
の垂直方向輝度ジャンプが、簡単な方法で先行フィールドにおいて示される。
【0018】 好ましくは、3つの垂直差値を所定閾値と比較することにより、対応位置での
輝度ジャンプの存在及び方向をそれぞれ示す3つの2進垂直差値及び3つうの関
連する2進方向値が生成される。3つの2進垂直差値と3つの関連する2進方向
値を比較することより、発生する輝度ジャンプが静的か又は垂直方向に移動して
いるかどうかを容易に決定できる。
【0019】 3つの垂直差値と3つの2進方向値を比較することにより、補完フィールドの
画素の位置での輝度ジャンプを示す2進ジャンプ値、及び、輝度ジャンプが静的
であるかどうかを示す2進運動値が生成され得る。
【0020】 それから、この2進ジャンプ値及び2進運動値に従い、第1の補完フィールド
の画素信号の値及び第2の補完フィールドのそれとの間で選択可能である。
【0021】 好ましくは、重みファクタは、差値、2進ジャンプ値及び2進運動値に従って
決定される。すなわち、重みファクタは、非常に簡単に選択され得る。
【0022】 本発明の別の実施例では、カレントフィールドを補完するフィールドの画素信
号のクロマ値は、各画素に垂直方向で隣接するカレントフィールドの2つの画素
を平均化することにより、画素毎に生成される。人の目は輝度値のエラーよりも
クロマ値のエラーに鈍感なので、こうすることにより、ピクチャ周波数の2逓倍
を一層容易に実現できる。
【0023】 本発明の別の実施例は、カレントフィールドの別のライン及びそれを補完する
ラインが画素毎に生成されることを特徴とする。これにより、各フィールドのラ
インパターンがスクリーンのラインパターンに適合し得る。その際、送信される
ピクチャの少なくとも一部が、拡大形式で表示される。
【0024】 別のラインは、線形内挿により垂直方向に隣接する画素から生成される。これ
は、画素信号のクロマ値が、垂直方向に隣接する2つの画素のクロマ値により生
成される場合に、特に有用である。この場合、拡大に必要とされる全コンポーネ
ントは、少なくともクロマ値に対して既に入手できており、この特色は、特に簡
単に実現され得る。
【0025】 本発明の別の実施例では、補完フィールドの生成は、抑圧され得る。例えば、
あるビデオシーケンスは既に高い繰り返し周波数でフィールドを提供するので、
その場合、本発明に従う方法を抑圧するのに役立つ。
【0026】 以下、図面を参照して、本発明の一実施例を詳細に説明する。
【0027】 図1(a),(b),(c)は、ピクチャの連続する2つのフィールド及び結
果としてのピクチャを示し、各時間を概略図で示す。
【0028】 図2(a),(b)は、それぞれに関連する補完フィールドと一緒に第1フィ
ールド及び第2フィールドを示す。
【0029】 図3は、ピクチャ周波数を2逓倍する方法のフローチャートを示す。
【0030】 図4は、補完輝度値を生成するステップを示す。
【0031】 図5は、重みファクタの決定に必要とされる値を生成するステップを示す。
【0032】 図6は、図5に示すステップの続きを示す。
【0033】 図7は、重みファクタを生成するステップを示す。
【0034】 図8は、生成すべき画素に垂直方向で隣接するカレントフィールドの2つの画
素と、先行フィールドの3つの画素を示す。
【0035】 図9は、差値の関数としての重みファクタの関係の図を示す。
【0036】 図10は、ピクチャ周波数を2逓倍する方法を実装する装置の概略ブロック図
を示す。
【0037】 図11は、図10に従う装置のいくつかのコンポーネントの詳細な図を示す。
【0038】 図12は、図11に従うフィールド発生器のコンポーネントのブロック図を示
す。
【0039】 図13は、差値afdを生成する変化検出器のブロック図を示す。
【0040】 図14は、図12に従い2進ジャンプ値及び2進運動値を生成する構成のブロ
ック図を示す。
【0041】 図15は、重みファクタを決定する構成のブロック図を示す。
【0042】 図16は、輝度値の重み付き決定のための構成のブロック図を示す。
【0043】 図17は、カレントフィールドの画素を先行フィールドのそれと比較する構成
のブロック図を示す。
【0044】 図18は、補完フィールドの生成されるべき画素に値を割り当てるテーブルを
示す。
【0045】 図19は、2つの画素のクロマ値の間でクロマ値を線形内挿する構成のブロッ
ク図を示す。
【0046】 図20は、隣接する画素の輝度値の間で輝度値を線形内挿する構成のブロック
図を示す。
【0047】 図1(a)及び(b)は、インターレース法で生成されるピクチャの、対とな
る2つのフィールドを示す。各フィールドのラインは、互いに入れ違っている。
これらを相前後して映像表示すると、2つのフィールドの組み合わせとして、図
1(c)に示すようなピクチャが与えられる。
【0048】 図2(a)及び(b)は、それぞれ、図1(a),(b)のフィールドを示す
。そこでは、2つのフィールドの各画素が、実線の円として図示されている。図
2(a),(b)では、各フィールドに対し、補完的なフィールドが描かれてお
り、そこでは、互いの補完フィールドの各画素が破線の円として描かれている。
この方法では、原イメージシーケンスの各フィールドから、図2(a),(b)
に示すように又はインターレース法により完全状態で図示されるピクチャが生成
される。これにより、先ず、図2(a)のフィールドが、次に、これへの補完画
像が、その後に図2(b)に従う補完フィールドが、そして、図2(b)のフィ
ールドが、描画される。
【0049】 図3は、本発明によるピクチャ周波数の2逓倍法のフローチャートを示す。ス
テップS10でシーケンスがスタートする。最初に、ステップS12で、輝度Y
及びクロマC,Cを含むフィールド信号の結果として、フィールドAが収容
される。次に、ステップS14では、補完フィールドBの輝度値Y’が、後で詳
細に説明するように、画素毎に生成される。
【0050】 ステップS16では、補完フィールドBのクロマC’,C’が、画素毎に
フィールドAの垂直方向に隣接する画素のクロマ値の内挿により生成される。ス
テップS18では、輝度値Y’及びクロマ値C’,C’に対する画素信号の
結果として、フィールドBが導出される。次に、ステップS20で、カレントの
フィールドAが、一時的なフィールドHとして代入される。
【0051】 しばしば、スクリーンのライン数は、転送されるライン数と一致しない。それ
ゆえ、次のステップS22では、隣接ライン間の線形内挿により、必要数のライ
ンが画素毎に生成される。これらの方法により、各フィールドA,Bのラインパ
ターンが、スクリーンのラインパターンに揃う。方法ステップS22は更に、描
画されるピクチャの拡張に役立つ。内挿された画素Xは、垂直方向に隣接する
画素X,Xから以下の式に従って、 X=X+W(X−X) 計算される。ここで、Wは、ラインラスタのパターンの変更と前述の拡張に従
って選択される。具体的には、Wは、古いラインパターン内のXとX間の
新しいラインパターンでのXの位置により決定される。すなわち、 W=abst/Zr ここで、Zrは、元のラインパターンの互いに離れた画素X,X間の距離で
あり、abstは、画素Xの画素Xからの距離である。次のステップS24
では、更なるフィールドを処理すべきかどうかが調べられる。ステップS24で
、更なるフィールドAを処理すべきと判断された場合には、S12に戻る。そう
でなければ、ステップS26に進み、この手順を終了する。
【0052】 図4は、図3のステップS14に従い、補完フィールドBの各画素の輝度値Y
’を生成する個別ステップを示す。より明確に図示する目的で、図8は、補完フ
ィールドの画素Xに隣接するカレントフィールドの画素A,Aと、補助フ
ィールドの3つの隣接画素H,H,Hを示す。
【0053】 図4に示されるように、ステップS28では、実際のフィールドAの隣接する
画素A,Aの輝度値の平均値Mが下記式に従って、 M=(A+A)/2 計算される。
【0054】 次に、ステップS30では、前述のフィールドAが、既に補助フィールドHと
して記憶されているかどうかを調べる。記憶されていない場合、ステップS32
で、画素Xiに輝度値Y’として平均値Mを割り当てる。
【0055】 ステップS30で、処理されるべきフィールドAが補助フィールドHとして記
憶されていることが分かると、ステップS34に進む。ステップS34では、カ
レントフィールドの垂直方向に隣接する画素A,Aを補助フィールドHの画
素Hと比較することにより、第2の補完フィールドの値Nが決定される。ここ
で、サイズに従い、画素A,A,Hの輝度Yが並べられる。中間の輝度値
Yは、値Nとして与えられる。
【0056】 ステップS36では、どの程度に画素Hの値Yから画素Xの値Nが離れて
いるか、及びどの程度に画像Xに近い位置でカレントフィールドAが補助フィ
ールドHから異なるかを決定する。このために、絶対差値afdが、下記式に従
って、 afd=|H−N|+|3(H−A)+(H−A)|/4 計算される。
【0057】 ステップS38では、カレントフィールドA又は補助フィールドHにおける画
素Xの範囲で、垂直方向の輝度ジャンプが有効であり、その輝度変化がどの方
向を持ち、かつまた、その輝度ジャンプが安定的かどうかを調べる。この目的の
ため、2進ジャンプ値eと2進運動値feが、後で詳細に説明するように、決定
される。画素Xで輝度ジャンプが検出されるときに、eはそれを示す値1にな
る。それ以外では、eは0になる。輝度ジャンプが静的であると認識されたとき
に、2進運動値feは1になり、垂直方向で輝度ジャンプが動くとき、それは0
になる。
【0058】 ステップS40では、絶対差値afd、2進ジャンプ値e及び2進運動値fe
から重みファクタWが決定される。輝度ジャンプの変動が画素Xで存在する
場合、例えば、e=1でfe=0の場合、重みファクタに値1が割り当てられる
。それ以外では、重みファクタWと差値afdの間に図9に示すような関係が
ある。横軸は差値afdを、縦軸は重みファクタWを示す。閾値T以下では重
みファクタWは0であり、境界値T+D以上では、重みファクタWは1にな
る。TとT+Dの間のafdに対して、重みファクタWは0から1の間で線形
に変化する。図9では、代表的に値TとDが示されている。ステップS38にお
いて位置Xで静的な輝度ジャンプが確認されたかどうかに従い、例えば、e=
1でfe=1の場合、ステップS40では、値TLS,DLSが採用される。輝
度ジャンプが確認されない場合、例えば、e=0の場合、TKS,DKSが採用
される。
【0059】 ステップS42では、補完フィールドの画素Xの輝度値Y’は、下記式に従
って、 Y’=N+W(M−N) 計算される。結果として、重みファクタWが0であるとき、Y’がNになり、
重みファクタWが1のときには、Y’が値Mになることを示す。重みファクタ
が0から1の値を持つときには、Y’の値は、NからMの間で変化する。
【0060】 図5は、2進ジャンプ値e及び2進運動値feを生成するステップを示し、そ
こでは、図4のステップS38がまとめて示されている。先ず、ステップS44
では、画素Aと画素Aの輝度値の差dが計算され、そして、閾値Tと比
較される。この垂直方向の差値dがその量として閾値Tを越えると、次に、
ステップS46で2進垂直差値eに1が代入される。その後にステップS48
が続く。ステップS44で垂直差値dがその量として閾値Tより大きくない
場合には、次にステップS50で2進垂直差値eに値0が代入される。その後
に、同様に、ステップS48が続く。
【0061】 ステップS48では、垂直差値dがTより大きいかどうかが調べられる。
そうである場合、次のステップS52で2進方向値sに1が代入される。その
後にステップS54が続く。ステップS48で垂直差値dがTより大きくな
い場合、ステップS56で2進方向値sに値0が代入される。その後にステッ
プS54が続く。
【0062】 ステップS54では、類似した方法で、補助フィールドの画素HとHの輝
度値間の差dが計算され、同じ閾値Tと比較される。垂直差値dがその量
として閾値Tより大きい場合、次のステップS58で、2進垂直差値eに1
が代入される。その後にステップS60が続く。ステップS54で垂直差値d がその量としてTより大きくない場合、次のステップS62で、2進垂直差値
に0が代入される。その後にステップS60が続く。
【0063】 ステップS60では、垂直差値dが閾値Tより大きいかどうかが調べられ
る。そうである場合、次のステップS64で2進方向値sに1が代入される。
その後にステップS66が続く。ステップS60で垂直差値dが閾値Tより
大きくないときには、次のステップS68で2進方向値sに0が代入される。
その後にステップS66が続く。
【0064】 ステップS66では、補助フィールドの画素H,Hの輝度値の垂直差値d が閾値Tと比較される。垂直差値dがその量として閾値Tを越える場合
、次のステップS70では、2進垂直差値eに1が代入される。その後にステ
ップS72が続く。ステップS66で垂直差値dがその量として閾値Tより
も大きくない場合、ステップS74で2進垂直差値eに0が代入される。その
後にステップS72が続く。
【0065】 ステップS72では、垂直差値が絶対的に閾値Tより大きいかどうかが調べ
られる。そうである場合、次にステップS76が続く。ここでは、2進方向値s に1が代入され、その後に図6のS80が続く。ステップS72で垂直差値d が、閾値Tよりも絶対的に大きくない場合、次にステップS78で2進方向
値sに0が代入される。その後に図6のステップS80が続く。
【0066】 図6は、2進ジャンプ値e及び2進運動値feの決定のために、図4に従いス
テップS38に所属する、図5の方法ステップの続きを示す。ステップS80で
は、2進運動値feにひとまず0が代入される。次に、ステップS82で2進方
向値sと2進方向値sが等しいかどうかが調べられる。そうである場合、ス
テップS84で、2進垂直差値eと2進垂直差値eが共に1に等しいかどう
かが調べられる。等しい場合、その次のステップS86で、2進運動値feに1
が代入される。その後にS88が続く。ステップS82で2進方向値s,s が等しくない場合、又は、ステップS84で2進垂直差値e,eが共に1に
等しいのではない場合、直接、ステップS88に進む。
【0067】 ステップS88では、2進方向値sが2進方向値sと等しいかどうかが調
べられる。等しい場合、次のステップS90で、2進垂直差値eと2進垂直差
値eが共に1に等しいかどうかが調べられる。等しい場合、次のステップS9
2で、2進運動値feに1が代入される。その後、ステップS94に進み、そこ
では、2進ジャンプ値eに2進垂直差値eの値が代入される。ステップS88
で2進方向値sが2進方向値sと等しくない場合、又は、ステップS90で
2進垂直差値eと2進垂直差値eの何れかが1に等しくない場合、直接、ス
テップS94に進む。その後に図4のステップS40に続く。
【0068】 図7は、図4でステップS40に従って説明した、重みファクタWを生成す
る個々のステップを示す。先ずステップS96で、2進ジャンプ値eが1である
かどうかが調べられる。そうである場合、次のステップS98で、2進運動値f
eが0であるかどうかが調べられる。そうである場合、ステップS100で重み
ファクタWに1を代入し、図4のステップS42に進む。
【0069】 ステップS98で2進運動値feが0に等しくなく、従って、静的な輝度ジャ
ンプが位置Xで起きている場合、閾値Tに値TLSが代入され、値Dに値D が代入される。その次に、ステップS104で重みファクタWが下記式で、 W=(afd−T)/D 計算される。
【0070】 ステップS96で2進ジャンプ値eが1に等しくない場合、位置Xでは、輝
度ジャンプが起きていないことになる。その場合、ステップS106に進み、そ
こでは、閾値Tに値TKSが代入され、値Dに値DKS が代入される。次に、
重みファクタWの計算が、前述の式に従って行なわれる。
【0071】 続くステップS108では、重みファクタWが0より大きいかどうかが調べ
られる。そうである場合、ステップS110で、重みファクタWが1より小さ
いかどうかが調べられる。そうである場合、図4のステップS42に進む。そう
でない場合、ステップS112で重みファクタWに1が代入され、その後、図
4のステップS42に進む。ステップS108で重みファクタWが0以下であ
る場合、ステップS114で重みファクタWに0を代入する。その後、同様に
図4のステップS42に進む。
【0072】 図10は、実施例として、ピクチャ周波数の2逓倍法を実施する装置のブロッ
ク図を概略表現で示す。この装置は受信部10を具備し、受信部10は、信号線
Sを介してフィールドメモリ12に接続する。フィールドメモリ12は、2本の
信号線S1,S2を介して分離器14に接続する。分離器14は、信号線S1を
介して中間ライン発生器16に接続し、2本の信号線S1,S2を介してフィー
ルド発生器18に接続する。別の中間ライン発生器20が、3本の信号線S1,
S2,S3を介してフィールド発生器18に接続すると共に、別の信号線Sを介
して合波器22に接続する。中間ライン発生器16は、信号線S1を介して同様
に合波器22に接続し、合波器22は、信号線Sを介して制御装置24に接続す
る。この装置は更に、中間ライン発生器16,20及びフィールド発生器18と
それぞれ接続する制御装置26と、制御装置26及びフィールドメモリ12に接
続するメモリ制御装置28を具備する。
【0073】 受信部10は、画素信号の形式でイメージシーケンスの各フィールドをライン
毎に受信し、これらを信号線Sを介してフィールドメモリ12に供給する。これ
は、カレントフィールドAを一時的に保存し、信号線S1を介して分離器14に
供給する。信号線S2を介して、フィールドメモリ12は、カレントフィールド
Aに先行して記憶されるフィールドHを同様に、分離器14に供給する。分離器
14は、供給されたフィールドA,Hの画素信号を輝度YとクロマC,C
割合で分離する。カレントフィールドAの画素のクロマC,Cは信号線S1
を介して中間ライン発生器16に供給される。
【0074】 中間ライン発生器16は、カレントフィールドAに対する補完画像のラインの
クロマ値C’,C’を画素毎に計算する。これにより、補完フィールドの各
ラインが、このラインに隣接するカレントフィールドAの2本のラインを持つよ
うに、カレントフィールドのラインに対して補完フィールドのラインがオフセッ
トされる。補完フィールドの1ラインの生成された画素のクロマ値C’,C ’は、カレントフィールドAのそれぞれ垂直に隣接する画素からの線形内挿によ
り、計算される。補完フィールドの画素のそのように計算されたクロマ値C
,C’は、信号線S1を介して合波器22に供給される。
【0075】 分離器14は、カレントフィールドAの輝度Yを信号線S1を介してフィール
ド発生器18に供給し、先行フィールドHの輝度値Yを信号線S2を介してフィ
ールド発生器18に供給する。補完フィールドの輝度値Y’を画素毎に生成する
ために、フィールド発生器18は、ステップS14で代表される図4のステップ
S28乃至S42を実行する。
【0076】 信号線S1,S2,S3を介して、カレントフィールドA、補完フィールド及
び先行フィールドHの輝度値は、中間ライン発生器20に供給され、中間ライン
発生器20は、必要ならば、図3のステップS22に従い、ピクチャ全体の拡張
のために別のラインの輝度値Y,Y’を計算する。関連するクロマ値C、C ,C’,C’は、中間ライン発生器16により生成される。カレントフィー
ルドA及びその補完フィールドの画素のクロマ値C,C,C’,C’及
び輝度値Y,Y’は、信号線S1,Sを介して合波器22に印加される。これは
、それぞれ対をなす輝度値Y,Y’とクロマ値C、C,C’,C’を合
波し、それにより生成される画素信号を信号線Sを介して制御装置24に供給し
、それは、テレビ視聴の画面上のピクチャの生成を制御する。制御装置26は、
2つの中間ライン発生器16,20、フィールド発生器18及び、フィールドメ
モリ12のメモリ制御装置28を制御する。
【0077】 図11は、図10に示す装置の構成要素の一部の詳細な図解を示す。フィール
ドメモリ12は、スイッチ30、第1のフィールドメモリ32、第2のフィール
ドメモリ34及び二重スイッチ36を具備する。分離器14は、第1の分離回路
38及び第2の分離回路40を具備する。フィールド発生器18は、フィールド
発生回路42とバイパススイッチ44を具備する。
【0078】 スイッチ30は、供給されるフィールドを第1のフィールドメモリ32及び第
2のフィールドメモリ34に交互に印加する。二重スイッチ36は、カレントフ
ィールドAが第1の分離回路38に供給され、各先行フィールドHが符合するフ
ィールドメモリ32,34から第2の分離回路40に供給されるように、互い違
いにトグル動作する。
【0079】 分離回路40は、先行フィールドHの画素の輝度値をフィールド発生回路42
に供給する。追加的に、バイパススイッチ44の一方の接点に先行フィールドの
画素の輝度値が供給される。このようにして、カレントフィールドAに対する補
完フィールドがピクチャの画質の改善につながらないような場合には、バイパス
スイッチ44を使って、フィールド発生回路42を迂回する。このようにして、
両方のフィールドが同じピクチャから導出されることにより、例えばフィルムモ
ードを実現できる。この場合、フィールド発生回路42は不要であり、バイパス
スイッチ44で迂回できる。図11に示す状態では、フィールド発生回路42は
、バイパススイッチ44により迂回されていない。
【0080】 第1の分離回路38は、カレントフィールドAの画素の輝度値Yをフィールド
発生回路42に供給する。フィールド発生回路42は、カレントフィールドA及
び先行フィールドHの輝度値Yから補完フィールドの輝度値Y’を生成し、これ
をバイパススイッチ44の1つの接点に供給する。カレントフィールドの垂直方
向に隣接する2つの画素と、補完フィールドのそれらの間に位置する画素の輝度
値Y,Y’が、それぞれ、ライン毎に中間ライン発生器20に供給される。
【0081】 中間ライン発生器20は、必要な場合に、カレントフィールド又は補完フィー
ルドのラインパターンをディスプレイのラインパターンに合わせるために、又は
、表示されるピクチャの拡張のために必要となる画素の輝度値を、図3のステッ
プS22に対応する線形内挿により生成し、そして、各フィールドに対してこの
ように生成した画素信号を合波器22に供給する。第1の分波器38は、カレン
トフィールドの画素のクロマ値C,Cを中間ライン発生器16に供給し、中
間ライン発生器16は、中間ライン発生器20と類似した方法で、変更したライ
ンパターン又は所望の拡張を線形内挿により生成する。ここで、中間ライン発生
器16は、カレントフィールド及び補完フィールドのラインを画素毎に生成する
だけでなく、必要な場合に、画像の拡張に対して必要な追加ラインを画素毎に生
成する。画素のクロマC,C,C’,C’はそれぞれ、合波器22に供
給される。スイッチ30及び二重スイッチ36の適切な切替えシーケンスにより
、実施例のフィールドA及び補完フィールドが相前後して供給され、それにより
、合波器22は、インターレース法で画像を転送する。カレントフィールドA及
び補完フィールドのラインは、交互に合波器22に供給され、これにより、いわ
ゆるプログレッシブスキャン法によるピクチャが生成される。
【0082】 図12は、図11に示すフィールド発生回路42の要素のブロック図を示す。
平均値モジュール46は、図11の第1の分離回路38と直接、接続すると共に
、スイッチ48及びラインメモリ50を介して第1の分離回路38と接続する。
メジアンモジュール52は、スイッチ54及びラインメモリ56を介して図11
の第2の分離回路40と接続する。メジアンモジュール52は、直接、第1の分
離回路38と接続するだけでなく、スイッチ48及びラインメモリ50を介して
も第1の分離回路38と接続する。ラインメモリ50はまた、図11の中間ライ
ン発生器20にも接続する。平均値モジュール46及びメジアンモジュール52
は、それぞれ、重み回路58と接続する。
【0083】 重みファクタWを生成する回路60は、変化検出器62、輝度ジャンプ検出
器64及び評価回路66を具備する。変化検出器62は、直接、図11の第1の
分離回路38と第2の分離回路40と接続するだけでなく、それぞれスイッチ4
8及びラインメモリ50、並びにスイッチ54及びラインメモリ56を介して図
11の第1の分離回路38と第2の分離回路40と接続する。輝度ジャンプ検出
器62も同様になっている。変化検出器62はまた、メジアンモジュール52に
も接続する。変化検出器62と輝度ジャンプ検出器64は、評価回路66と接続
し、評価回路66は重み回路58と接続する。
【0084】 平均値モジュール46は画素毎に、カレントフィールドAの直接供給されるラ
インとラインメモリ50に記憶される対応する先行ラインの垂直方向に隣接する
画素A,Aの輝度Yの平均値Mを計算する。平均値Mは、補完フィールドの
各画素に対して重み回路58に供給される。
【0085】 後でも説明するように、メジアンモジュール52は、図4のステップS34に
従い、カレントフィールドの連続する2ラインの垂直方向の隣接画素A,A の輝度と、先行フィールドHでの位置の画素Hの輝度とを比較することにより
画素毎に値Nを計算する。補完フィールドの各画素に対する値Nは、重み回路4
8と変化検出器62に供給される。
【0086】 変化検出器62は、カレントフィールドAの連続する2ラインの画素A,A の輝度を受信し、先行フィールドHの連続する2ラインの画素H,Hの輝
度を受信し、生成された画素に対する値Nを受信する。これは、それらから、後
でも説明するように、図4のステップS36に従い、下記式によって、 afd=|H−N|+|3(H−A)+(H−A)|/4 差値afdを計算する。差値afdは評価回路66に供給される。輝度ジャンプ
検出器64は、垂直方向の輝度ジャンプに関して図4のステップS38に記載さ
れる評価を実行し、確かめた2進ジャンプ値e及び2進運動値feを評価回路6
6に供給する。
【0087】 評価回路66は、絶対差値afd、2進ジャンプ値e及び2進運動値feに従
い、図4のステップS40にあるように重みファクタWを生成する。この重み
ファクタWは重み回路58で供給され、重み回路58は、重みファクタW
依存して、図4のステップS42に従い、下記式により、 Y’=N+W(M−N) 値N,Mから補完フィールドの各画素の輝度Y’を計算する。
【0088】 図13は、図12に示す変化検出器62のブロック図を示す。加算器68の1
つの入力は、図12にあるラインメモリ56と接続する。加算器68の別の入力
には、メジアンモジュール52の出力信号が反転状態で入力する。加算器68の
出力は、総和を計算するモジュール70に接続する。モジュール70の出力は、
加算器72の入力に接続する。
【0089】 加算器74の1つの入力は、図12にあるラインメモリ56と接続する。その
別の入力には、図11の第1の分離回路38の符号反転信号が入力する。加算器
74の出力は、乗算器76の入力に接続する。乗算器76の出力は、加算器78
に接続する。
【0090】 別の加算器80はその入力に、図11の第2の分離回路40が接続する。加算
器80の第2の入力には、図12のラインメモリ50の符号反転信号が入力する
。加算器78の出力は、入力を4で除算する除算器82に接続する。
【0091】 除算器82の出力は、総和を計算するモジュール84に接続する。加算器72
の第2の入力には、モジュール84の出力が接続する。加算器72の出力は、図
12の評価回路66に接続する。
【0092】 加算器68は、図8の画素Hの輝度値に図12のメジアンモジュールの符号
反転出力信号Nを加算する。モジュール70はこの差の総和を計算し、それを加
算器72に供給する。加算器74は、図8の画素Aの符号反転輝度値を画素H の輝度値に加算する。乗算器76は、その差値に3を乗算し、その結果を加算
器78に供給する。加算器80は、図8の画素Aの符号反転輝度値を画素H の輝度値に加算し、その差値を加算器78に供給する。加算器78は、上述の2
つの入力値を加算し、その結果を除算器82に供給する。除算器82は、この値
を4で除算し、モジュール84は、除算器82の出力値から総和を計算し、加算
器72に供給する。加算器72は2つの入力値を加算し、その結果を差値afd
として図12の評価回路66に供給する。
【0093】 図14は、図12に示す輝度ジャンプ検出器64のブロック図を示す。加算器
86の入力は、図11の第1の分離回路38に接続する。加算器86の別の入力
には、符号反転を介して図12のラインメモリ50に接続する。加算器86の出
力は、比較器88に接続すると共に比較器90に接続する。比較器88,90は
、入力回路92にそれぞれ接続する。比較器88,90の出力は、オア素子94
に接続する。オア素子94の出力は、図12の評価回路66に接続する。
【0094】 加算器96の1入力は、図11の第2の分離回路40に接続する。加算器96
の別の入力は、符号反転器を介して図12のラインメモリ56に接続する。加算
器96の出力は、2つの比較器98,100のそれぞれに接続する。比較器98
,100もまた、入力回路92に接続する。比較器98,100の出力は、オア
素子102に接続する。比較器98の出力は、反転出力を有する排他的オア素子
104に接続すると共に、スイッチ106を介して中間メモリ108と接続する
。中間メモリ108は、反転出力を有する別の排他的オア素子110に接続する
。排他的オア素子104,110の別の入力は、それぞれ、比較器90の出力に
接続する。
【0095】 比較器104の反転出力は、3入力のアンド素子112に接続する。アンド素
子112の別の2つの入力には、オア素子102とオア素子94がそれぞれ接続
する。
【0096】 排他的オア素子110の反転出力は、3入力のアンド素子114の1つの入力
に接続する。オア素子102は、スイッチ116及び中間メモリ118を介して
アンド素子114の第2入力に接続する。アンド素子114の第3入力は、オア
素子94の出力に接続する。
【0097】 アンド素子112の出力及びアンド素子114の出力はそれぞれ、オア素子1
20の入力に接続する。オア素子120の出力は、図12の評価回路66に接続
する。
【0098】 加算器86は、図8の画素Aの輝度値に画素Aの符号反転輝度値を加算す
る。この差dは、2つの比較器88,90に印加される。比較器88,90は
、入力回路92から入力される閾値Tと値dを比較する。入力回路92は例
えば、プログラマブルレジスタからなる。
【0099】 比較器88は、値dが−Tより小さいと判断すると、2進出力値としてオ
ア素子94の入力に1を印加する。比較器90は、値dがTより大きいと判
断すると、2進出力値としてオア素子94の入力に1を印加する。それ以外では
、比較器88,90は、2進値0を出力する。
【0100】 一方の比較器88,90が出力値としてオア素子94に1を出力する場合、図
8の位置Xで輝度ジャンプがあったことになる。オア素子94は、そのとき、
1に等しい2進差値eを出力する。それ以外では、eは0に等しい。2進差
値eは、2進ジャンプ値eとして図12の評価回路66に印加される。比較器
90の2進出力は、更に、反転出力を有する排他的オア素子110の入力に2進
方向値sとして印加される。
【0101】 加算器96は、図8の画素Hの符号反転輝度値を画素Hの輝度値を加算す
る。この差値d2は、各比較器98,100の一方の入力に印加される。各比較
器98,100は、入力回路92から供給される閾値Tと差値dを比較する。
【0102】 値dが−Tより小さい場合、比較器100は、2進値1をオア素子102
に印加する。値dが−Tより大きい場合、比較器98は、2進値1をオア素
子102に印加する。もし、比較器98,100の出力値の一方が1である場合
、図8の画素H,Hd間に輝度ジャンプがあったことになり、オア素子102
は、1に等しい2進差値eを出力する。比較器98の出力値は、2進方向値s として出力される。
【0103】 先のステップで、図8の画素He,Hdの輝度値の間の差値が形成され、閾値
と比較される。得られた2進差値e及び2進方向値sが、それぞれ、中
間メモリ118,108に格納される。
【0104】 反転出力を具備する排他的オア素子104は、2進方向値sを2進方向値s と比較する。2つの方向値s,sが等しい場合、排他的オア素子104は
、アンド素子112に2進値1を供給する。同様に、反転出力を有する排他的オ
ア素子110は、2進方向値sと2進方向値sが同じ値を有する場合、アン
ド素子114に1を供給し、それ以外では値0を供給する。2つの2進値e
が共に1であり、且つ、反転出力を有する排他的オア素子104から値1が
アンド素子112に供給される場合、アンド素子112は、2進値1をオア素子
120に供給する。これは、図8にそれぞれ示す画素A,A及びH,H 間に同じ方向の輝度ジャンプがあるケースである。
【0105】 排他的オア素子110の出力値及び2つの2進差値e0,e1がそれぞれ2進
値1である場合、アンド素子114は、同様にオア素子120に2進値1を供給
する。アンド素子112,114の出力値の少なくとも一方が、2進値1である
場合、オア素子120は、図12の評価回路66に2進運動値feとして2進値
1を供給し、それ以外では、0に等しい値feを出力する。
【0106】 図15は、図12に示す評価回路66のブロック図を示す。加算器122の1
つの入力は、図13の加算器72の出力に接続する。加算器122の別の入力は
、符号反転を介してマルチプレクサ124の出力に接続する。マルチプレクサ1
24の制御入力は、図14のオア素子94に接続する。更に、マルチプレクサ1
24は、入力回路126に接続する。加算器122の出力及びマルチプレクサ1
2の別の出力が、それぞれ、除算器128に接続する。除算器128の出力はモ
ジュール130に接続し、モジュール130の出力は、マルチプレクサ132の
入力に接続する。マルチプレクサ132の別の入力には、2進値1が印加される
。アンド素子134の1つの入力は、図14のオア素子94に接続する。アンド
素子134の別の入力は、反転器を介して図14のオア素子120に接続する。
アンド素子134の出力は、マルチプレクサ132の制御入力に接続する。マル
チプレクサ132の出力は、図12の重み回路58に接続する。
【0107】 マルチプレクサ124は、その制御入力を介して図14のオア素子94から1
に等しい2進ジャンプ値を受信する場合、加算器122に反転符号のTLSに等
しい値Tを供給すると共に、除算器128にDLSに等しい値Dを供給する。e
が0に等しい場合、マルチプレクサ124は、加算器122に反転符号のTKS に等しい値Tを供給すると共に、除算器128にDKSに等しい値Dを供給する
。加算器122は、マルチプレクサ124からの反転符号の値Tを、図13の加
算器72からの絶対差値afdに加算する。除算器128は、この差afd−T
を、マルチプレクサ124から送信される値Dで除算し、この値をモジュール1
30に供給する。モジュール130は、入力値が0より大きく1より小さい場合
には、入力値をそのまま出力し、入力値が0より小さい場合には0を出力し、入
力値が1より大きい場合には1を出力する。モジュール130のこの値及び値1
がマルチプレクサ132に供給される。
【0108】 図14のオア素子94からの2進ジャンプ値eは、アンド素子134の入力に
転送される。図14のオア素子120からの2進運動値feは、アンド素子13
4の他の入力に反転符号器を介して転送される。これは、2進ジャンプ値eが値
1であり、2進運動値feが値0である場合、アンド素子134が、マルチプレ
クサ132に値1を出力することを意味する。マルチプレクサ132は、図12
の重み回路58に重みファクタWとして値1を出力する。それ以外では、アン
ド素子134は、マルチプレクサ132に値0を出力する。この場合、マルチプ
レクサ132は、モジュール130から供給される値を重みファクタWとして
図12の重み回路58に供給する。
【0109】 図16は、図12に従う重み回路58のブロック図を示す。加算器136の入
力は、図12の平均値モジュール46の出力に接続する。加算器136の別の入
力は、図12のメジアンモジュール52の出力に符号反転器を介して接続する。
加算器136の出力は、乗算器138の入力に接続する。乗算器138の別の入
力は、図15のマルチプレクサ132に接続する。乗算器138の出力は、加算
器140の一方の入力に接続する。加算器140の別の入力は、図12のメジア
ンモジュール52の出力に接続する。加算器140の出力は、図11のバイパス
スイッチ44の接点に接続する。
【0110】 加算器136は、図12のメジアンモジュール52で形成される符号反転メジ
アン値を、図12の平均値モジュール46で形成される平均値Mに加算する。乗
算器138は、図15のマルチプレクサ132からの重みファクタWを差M−
Nに乗算する。加算器140は、この値に、図12のメジアンモジュール52に
より形成されるメジアン値Nを加算し、補完フィールドの対応画素に対するこの
ように形成される輝度値Y’を、バイパススイッチ44に供給する。
【0111】 図17は、図12のメジアンモジュール52のブロック図を示す。比較器14
2の一方の入力は、図11の第1の分離回路38に接続する。比較器142の別
の入力は、図12のラインメモリ50に接続する。比較器142の出力はモジュ
ール144に接続する。
【0112】 別の比較器146の一方の入力はまた、図12のラインメモリ50に接続する
。比較器146の別の入力は、図12のラインメモリ56に接続する。比較器1
46の出力はモジュール144に接続する。
【0113】 第3の比較器148の一方の入力は、図12のラインメモリ56に接続し、別
の入力は、図11の分離回路38に接続する。比較器148の出力は、モジュー
ル144に接続する。
【0114】 モジュール144の出力は、マルチプレクサ150に接続し、マルチプレクサ
150の出力は、図12の重み回路58及び変化検出器62に接続する。マルチ
プレクサ150の3つの入力は、図11の分離回路38及び図12のラインメモ
リ50,56にそれぞれ接続する。
【0115】 比較器142は、分離回路38から丁度、供給されるカレントフィールドのラ
インの画素Aの輝度値を、先行して供給されラインメモリ50に格納されたカ
レントフィールドAのラインの画素Aの輝度値と比較する。画素Aの輝度値
が画素Aの輝度値よりも大きい場合、比較器142は、2進値1に対応する信
号をモジュール144に供給する。比較器146は、画素Aの輝度値を、ライ
ンメモリ56に記憶された先行フィールドHのラインの画素Hの輝度と比較し
、比較器148は、画素Aの輝度値を画素Hの輝度値と比較する。画素Hd
の輝度値が画素Adの輝度値より大きい場合、比較器146は、モジュール14
4への信号として2進値1を出力し、画素Acの輝度値が画素Hdの輝度値より
大きい場合、比較器148は、2進値1に対応する信号をモジュール144に出
力する。これ以外では、各比較器142,146,148は、2進値0をモジュ
ール144に出力する。
【0116】 詳細は後述するが、モジュール144は、比較器142,146,148によ
り供給される2進値をテーブルに格納されている値と比較する、所謂、ルックア
ップテーブルである。これら入力される2進値に従い、テーブルに格納されてい
る値が、語長2ビットの2進値STに割り当てられ、マルチプレクサ150に送
信される。この2進値STに従い、マルチプレクサ150は、画素A,A
はHの輝度値を、メジアン値Nとして図12の重み回路58及び変化検出器6
2に供給する。
【0117】 図18は、モジュール144が比較器142,146,148から入力される
値に従い2進値STを決定する基礎となるテーブルを示す。テーブルの第1欄に
は、比較器142の出力値が入力され、第2欄には比較器146の出力値が入力
され、第3欄には比較器148の出力値が入力される。第4欄には、これら3つ
の出力値からもたらされる2進値STが収容される。更に、図18のテーブルの
第5欄には、各画素が示され、その画素の輝度値が、2進値STに従いメジアン
値Nとして重み回路58及び変化検出器62に供給される。
【0118】 このテーブルに基づき、各時点で、3つの画素A,A,Hの内のどの1
つが、これら3つの画素A,A,Hdの中央輝度値を具備するかどうかが決
定される。この中央値がメジアン値Nとして供給される。
【0119】 図19は、図11の中間ライン発生器16のブロック図を示す。加算器152
の一方の入力は、図11の第1の分離回路38に接続する。加算器152の別の
入力は、符号反転器を介してラインメモリ154に接続し、ラインメモリ154
はまた、スイッチ156を介して第1の分離回路38に接続する。加算器152
の出力は、乗算器158の入力に接続し、乗算器158の別の入力は、除算器1
60を介して図10の制御装置26に接続する。乗算器158の出力は、除算器
162の入力に接続し、除算器162の別の入力は、図10の制御装置26に接
続する。除算器162の出力は加算器164の一方の入力に接続する。加算器1
64の別の入力はラインメモリ154に接続する。加算器164の出力は図11
の合波器22に接続する。中間ライン発生器16は、2つのクロマC,C
それぞれに対して図19に示すような1つの回路を具備する。
【0120】 加算器152は、ラインメモリ154に格納され先行して送信されたラインの
垂直方向に隣接する画素の符号反転クロマ値を、丁度、送信されたラインの画素
のクロマ値に加算する。この差は、乗算器158に送信される。図10の制御装
置26は、除算器160に値abstを送信し、除算器160はこの値を2で除
算し、値abst/2を乗算器158に供給する。値abstは、挿入されるべ
き画素と、カレントフィールドの先行画素Aとの間の距離に対応する。すなわ
ち、abstは、0と、オリジナルのラインパターンの2倍に対応する値との間
の値を具備する。乗算器158は、2つの入力値を乗算し、結果としての積を除
算器162に供給する。除算器162は、図10の制御装置26から、ピクチャ
のオリジナルのラインパターンに対応する値Zrを受信する。除算器162は、
乗算器158から送信された値を値Zrで除算し、その結果を加算器164に供
給する。加算器164は、除算器162からの値に、ラインメモリ154から送
信される値を加算する。加算器164は、挿入されるべき画素に対するクロマ値
としてこの和を図11の合波器22に供給する。数ラインの画素が、カレントフ
ィールドAの連続するライン間に挿入されるべき場合、スイッチ156はカレン
トラインのクロマ値が中間ライン発生器16に送信される前に開かれ、その結果
、ラインメモリ154の先行ラインのクロマ値は、カレントラインのクロマ値に
より上書きされない。
【0121】 図20は、図11の中間ライン発生器20のブロック図を示す。マルチプレク
サ166の第1の入力は、図11の第2の分離回路38に接続し、別の入力は、
図12のラインメモリ50に接続する。マルチプレクサ166の出力は、加算器
168に接続し、符号反転器を介して加算器170に接続する。加算器170は
、更に、図12の重み回路に接続する。加算器170の出力は乗算器172に接
続する。
【0122】 加算器174の一方の入力は、図10の制御装置26に直接、接続し、別の入
力は、符号反転器を介して制御装置26に接続する。加算器174の出力は符号
反転器を介して加算器176に接続し、加算器176の別の入力は、図10の制
御装置26に接続する。加算器176の出力は、マルチプレクサ178に接続し
、マルチプレクサ178の第2の入力は図10の制御装置26に接続する。比較
器180の入力は、加算器174に接続する。比較器180の出力は、マルチプ
レクサ166,178の両制御入力に接続する。
【0123】 マルチプレクサ178の出力は、乗算器172の別の入力に接続し、乗算器1
72の出力は除算器182の入力に接続する。除算器182の第2入力は、図1
0の制御装置26に接続する。除算器182の出力は加算器168の第2入力に
接続し、加算器168の出力は図11の合波器22に接続する。
【0124】 加算器174は、図10の制御装置26から供給される値abstから、制御
装置26からの値Zrを減算する。加算器176は、図10の制御装置26から
受信する値Zrから、加算器174からのabst−Zrを減算する。すなわち
、加算器176は、値(2Zr−abst)を形成する。加算器176は、この
値をマルチプレクサ178の入力に送信し、マルチプレクサ178は、その第2
入力で値abstを受信する。比較器180が、加算器174から受信する差a
bst−Zrが0より大きいと判定した場合、比較器180は2進値1を2つの
マルチプレクサ166、178の制御入力に送信する。マルチプレクサ166は
、第1の分離回路38から受信した画素Aの輝度値を2つの加算器168,1
70に送信する。加算器170は、図12の重み回路58から受信した輝度値Y
’から画素Aの輝度値を減算し、この差を乗算器172に送信する。加算器1
72は、マルチプレクサ178から値(2Zr−abst)を受信し、この値に
加算器170から受信する値を乗算する。除算器182は、乗算器172から受
信する値を、図10の制御装置26から受信する値Zrで除算する。除算器は、
結果の値を加算器168に送信し、加算器168は、更に、画素Aの輝度値を
加算し、その結果を、挿入すべき画素の輝度値として合波器22に送信する。
【0125】 比較器180は、値abst−Zrが0より小さいと判定すると、マルチプレ
クサ166,178の制御入力に2進値0を送信する。この場合、マルチプレク
サ166は、図12のラインメモリ50から受信する画素Aの輝度値を2つの
加算器168,170に送信する。加算器170は、図12の重み回路58から
受信する輝度値Y’から画素Aの輝度値を減算し、この差を乗算器172に送
信する。この場合、乗算器172は、図10の制御装置26により入力される値
abstをマルチプレクサ178から受信し、2つの入力値を乗算する。乗算器
172はその結果を除算器182に供給し、除算器182は、図10の制御装置
26から受信する値Zrでこの値を除算する。除算器182は、その結果を加算
器168に供給し、加算器168は、その結果にマルチプレクサ166から受信
する画素Aの輝度値を加算する。この和は、挿入すべき画素の輝度値として、
加算器168から図11の合波器22に送信される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a),(b),(c)は、ピクチャの連続する2つのフィールド
及び結果としてのピクチャを示し、各時間を概略図で示す。
【図2】 (a),(b)は、それぞれに関連する補完フィールドと一緒に第
1フィールド及び第2フィールドを示す。
【図3】 ピクチャ周波数を2逓倍する方法のフローチャートを示す。
【図4】 補完輝度値を生成するステップを示す。
【図5】 重みファクタの決定に必要とされる値を生成するステップを示す。
【図6】 図5に示すステップの続きを示す。
【図7】 重みファクタを生成するステップを示す。
【図8】 生成すべき画素に垂直方向で隣接するカレントフィールドの2つの
画素と、先行フィールドの3つの画素を示す。
【図9】 差値の関数としての重みファクタの関係の図を示す。
【図10】 ピクチャ周波数を2逓倍する方法を実装する装置の概略ブロック
図を示す。
【図11】 図10に従う装置のいくつかのコンポーネントの詳細な図を示す
【図12】 図11に従うフィールド発生器のコンポーネントのブロック図を
示す。
【図13】 差値afdを生成する変化検出器のブロック図を示す。
【図14】 図12に従い2進ジャンプ値及び2進運動値を生成する構成のブ
ロック図を示す。
【図15】 重みファクタを決定する構成のブロック図を示す。
【図16】 輝度値の重み付き決定のための構成のブロック図を示す。
【図17】 カレントフィールドの画素を先行フィールドのそれと比較する構
成のブロック図を示す。
【図18】 補完フィールドの生成されるべき画素に値を割り当てるテーブル
を示す。
【図19】 2つの画素のクロマ値の間でクロマ値を線形内挿する構成のブロ
ック図を示す。
【図20】 隣接する画素の輝度値の間で輝度値を線形内挿する構成のブロッ
ク図を示す。
【手続補正書】
【提出日】平成13年4月23日(2001.4.23)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正の内容】

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれカレントフィールド(A)に先行するフィールド(H)
    が記憶され、且つ、カレントフィールド(A)の画素信号と記憶されるフィール
    ド(H)の画素信号とを比較することにより、カレントフィールド(A)を補完
    する第1のフィールドが画素毎に生成され、フィールドのイメージシーケンスで
    あってインターレースにより生成されるイメージシーケンスのピクチャ周波数を
    画素信号の形態で2逓倍する方法であって、 各画素に垂直方向で隣接するカレントフィールド(A)の画素の2つの画素信
    号を平均化することにより、カレントフィールド(A)を補完する第2のフィー
    ルドを画素毎に生成することと、 画素及び垂直方向隣接画素の画素信号の空間的及び時間的変化に従い、第1又
    は第2の補完フィールドの画素を選択する ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 画素及び隣接画素の空間的及び時間的変化に従い、重みファクタ
    (W)が生成されること、並びに、重みファクタ(W)に従い第1の補完フ
    ィールドの画素信号の値(N)及び第2の補完フィールドの値(M)が選択され
    ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 画素信号の輝度値が重みファクタ(W)に従って選択されるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 第1の補完フィールドの各画素に対し、カレントフィールド(A
    )及び先行フィールド(N)の各画素の輝度値及び各画素に隣接する画素の輝度
    値に従い、差値(afd)が決定されることを特徴とする請求項3に記載の方法
  5. 【請求項5】 差値(afd)は、変化の基準として使用されることを特徴とす
    る請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 補完フィールドの各画素に対して、各画素に隣接するカレントフ
    ィールド(A)の画素の輝度値の第1の垂直方向差値(d)が決定されること
    を特徴とする請求項2乃至5の何れか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 補完フィールドの各画素に対して、先行フィールド(H)の各画
    素に対応する画素の輝度値と各画素に隣接する先行フィールド(H)の画素の輝
    度値との第2及び第3の差値(d1,d2)が決定されることを特徴とする請求
    項2乃至6の何れか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 3つの差値(d,d,d)を所定閾値(T)と比較する
    ことにより、それぞれ、対応する位置における輝度ジャンプの存在と方向を示す
    3つの2進垂直差値(e,e,e)及び3つの関連する2進方向値(s ,s,s)が生成されることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 3つの2進垂直差値(e,e,e)及び3つの2進方向値
    (s,s,s)を比較することにより、補完フィールドの画素の位置での
    輝度ジャンプを示す2進ジャンプ値(e)及び、輝度ジャンプが静的かどうかを
    示す2進運動値(fe)が生成されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 重みファクタ(W)が、差値(afd)、2進ジャンプ値(
    e)及び2進運動値(fe)に従って決定されることを特徴とする請求項9に記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 カレントフィールド(A)を補完するフィールドの画素信号の
    クロマ値が、各画素に垂直方向で隣接するカレントフィールド(A)の2つの画
    素のクロマ値間の線形内挿により画素毎に生成されることを特徴とする請求項1
    乃至10の何れか1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 カレントフィールド(A)の別のライン及びそれを補完するフ
    ィールドの別のラインが画素毎に生成されることを特徴とする請求項1乃至11
    の何れか1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 その別のラインは、垂直方向に隣接する画素から線形内容に生
    成されることを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 補完フィールドの生成が抑制可能であることを特徴とする請求
    項1乃至13の何れか1項に記載の方法。
  15. 【請求項15】 カレントフィールド(A)及びその補完フィールドをインター
    レースにより連続的に出力することにより、ピクチャ周波数が2逓倍されること
    を特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 カレントフィールド(A)及びその補完フィールドを一緒にフ
    レームとして出力することにより、ピクチャ周波数が2逓倍されることを特徴と
    する請求項1乃至14の何れか1項に記載の方法。
  17. 【請求項17】 各カレントフィールド(A)に先行する各フィールド(H)を
    記憶する少なくとも1つのフィールドメモリ(32,34)と、カレントフィー
    ルド(A)の画素信号と記憶されるフィールド(H)の画素信号とを比較するこ
    とにより、カレントフィールド(A)を補完する第1のフィールドを画素毎に生
    成するメジアンモジュール(52)とを具備し、フィールドのイメージシーケン
    スであってインターレースにより生成されるイメージシーケンスのピクチャ周波
    数を画素信号の形態で2逓倍する装置であって、 平均値モジュール(46)が、各画素に垂直方向で隣接するカレントフィール
    ド(A)の画素の2つの画素信号を平均化することにより、カレントフィールド
    (A)を補完する第2のフィールドを画素毎に生成することと、 画素及び垂直方向隣接画素の画素信号の空間的及び時間的変化を検出するユニ
    ット(60)であって、検出される空間的及び時間的変化に従い第1又は第2の
    補完フィールドの画素を選択するユニット(60)を具備する ことを特徴とする装置。
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