JP2003503680A - 偏波モード分散の検出装置 - Google Patents

偏波モード分散の検出装置

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JP2003503680A
JP2003503680A JP2001506171A JP2001506171A JP2003503680A JP 2003503680 A JP2003503680 A JP 2003503680A JP 2001506171 A JP2001506171 A JP 2001506171A JP 2001506171 A JP2001506171 A JP 2001506171A JP 2003503680 A JP2003503680 A JP 2003503680A
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/25Arrangements specific to fibre transmission
    • H04B10/2507Arrangements specific to fibre transmission for the reduction or elimination of distortion or dispersion
    • H04B10/2572Arrangements specific to fibre transmission for the reduction or elimination of distortion or dispersion due to forms of polarisation-dependent distortion other than PMD

Abstract

(57)【要約】 光データ信号(OS)の偏波モード分散を検出する装置であって、この装置は、偏波モード分散によって歪んだベースバンド信号(BB)自己相関関数の少なくとも1つの値(AKFj;j=1...n)を測定するための、少なくとも1つのEXORゲート(EXj;j=1...n)及び中間装置(LPj;j=1...n)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、請求項1の上位概念による光データ信号の偏波モード分散の検出装
置に関する。
【0002】 光学伝送技術においては、長距離の光導波体伝送区間が使用される。光導波体
は製造に起因して完全には等方性ではなく、弱く複屈折している。伝送区間が長
いために周波数に依存した偏光変換(偏波モード分散または偏波分散と称される
、略してPMD)が生じる。これは、光周波数及び(それに伴い)種々異なる周
波数に依存した伝搬遅延時間の関数として光信号の偏光が変化することによって
、送信パルスが拡がり、これによって受信側ではそのパルスの識別性が劣化し、
このことにより伝送されるデータレートは制限される。「主偏光状態(principl
e states-of-polarization)」、以下PSPまたは主偏光とは、光周波数が変化
する際に一次近似においては変化しない、2つの互いに直交する偏光である。
【0003】 偏光を受ける光導波体においては、主偏光は主軸と一致する。すなわち主偏光
は水平方向と垂直方向である。しかしながら通常主偏光は、楕円形に偏光する直
交する任意のペアである。主偏光は異なる群遅延を有し、その差は「differenti
al group delay」、以下DGDまたは群遅延差、と称される。光信号が主偏光を
用いて伝送されると、一次の近似においてはパルスの拡がりは生じない。光信号
が、2つの主偏光により分ければそこでは同一の出力成分に対応する偏光を用い
て伝送されると、パルスの拡がりは最大となる。何故ならば、DGDの大きさの
伝搬遅延時間差を持つ2つの同じ強さのパルスが重畳されているからである。
【0004】 光周波数の関数として主偏光が変化すると、所定の周波数と対応する主偏光を
受信側で使用しても、周波数の関数として出力偏光がそれにもかかわらず変化す
るが、しかしながら一次よりも高い次数においてようやく変化するようになる。
これを高次のPMDと称す。通常は高次のPMDが生じるが、しかしながらここ
では一次のPMDがその影響によって優位であり、またしたがって補償する必要
がある。
【0005】 困難なことに、温度が変化したりまたは機械的な応力によって、区間の伝送特
性またしたがってPMDも変化する、という事情が加わる。したがって伝送経路
に挿入される適応型のPMD補償器が使用される。この補償器を制御するために
、光受信機においてはPMDの歪みが検出されなければならない。補償器はこの
場合、例えば勾配アルゴリズムを用いて最適に調整される。
【0006】 「Electronic Letters」1994年2月17日、30巻、4号、348頁から
349頁には、データ信号をフィルタリングするための帯域フィルタが記載され
ており、そのデータ信号のPMDを検出しようというものである。フィルタ出力
側での出力検出器は、PMDの歪みが小さければ小さいほど、高い信号を供給す
る。「Electron. Lett」34(1998)23、2258頁から2259頁には
、出力検出器が接続された複数の帯域フィルタの組み合わせが使用されており、
ここでは個々の信号の代わりに、信号の線形の組み合わせも使用してもよい。種
々異なる中心周波数の帯域フィルタによって、同時にいっそう大きなPMDの歪
みも検出することが可能となり、このこの歪みは例えば信号のビット持続時間を
上回る。しかしながら帯域フィルタは、モノリシックの集積、例えばSiまたは
SiGeへの集積にはあまり適していない。その上、帯域フィルタにおける群遅
延の歪みは避けられないので、PMDを最適に検出することができず、またした
がって等化が最適に行われない。
【0007】 「Proceeding OEC 94」、14e-12、258頁から259頁、幕張メッセ、日本
1994には、別の方法が使用されており、この方法では判定器出力側と判定器入力
側との間の差分信号の出力が評価される。しかしながら例えば、DGDがビット
持続時間を上回るような強いPMDの歪みの場合には、誤った判定がなされる可
能性があり、その結果得られた信号はそのような場合においては、PMDの歪み
が存在することに対する適当な判定基準ではない。
【0008】 本発明の課題は、一方では群遅延差のより大きな値に対しても信頼できる検出
器を提供することであり、この検出器は、簡単なやり方で集積することが可能で
あり、また帯域フィルタとは異なり群遅延の歪みによる本来的な歪みを受けない
【0009】 この課題は、請求項1による偏波モード分散を検出する装置によって解決され
る。
【0010】 本発明の有利な実施形態は従属請求項に記載されている。
【0011】 本発明によれば排他的論理和ゲート(EXOR)または乗算器が使用され、そ
れを用いて光受信機の電気的な部分にあるベースバンド信号の自己相関関数の実
質的部分が決定される。本発明では、EXORゲートを簡単にモノリシックに集
積できるということは殊に有利である。
【0012】 遅延線によって分離されているEXORゲートを用いて、遅延時間が異なる場
合には自己相関関数値が生じる。
【0013】 有利な実施例においては、反対方向に通る2つの遅延線が使用され、これは殊
にスペースを取らないやり方で実現することができ、さらにその上少なくとも近
似的に線路の損失を補償調整する。
【0014】 本発明の実施例を図面に基づき説明する。ここで図1は、PMD補償器及び別
のコンポーネントを備えたPMDを検出するための本発明による装置である。図
2は、状態の悪い及び状態の良好な自己相関関数である。図3は、PMDを検出
する装置の別の実施例である。図4は、遅延線の変形である。図5は、遅延線の
別の変形である。図6は、制御器に接続された再生器である。
【0015】 図1は、光学的にPMDを補償するためのシステムを示す。このシステムは光
入力側IN及び光出力側OUTを有する。光の波OSは、入力側INから到来し
、まず調整可能な光PMD補償器PMDCを通り、次に出力分割器LTを通る。
出力分割器の一方の出力側はシステムの光出力側OUTを形成し、他方の出力側
はホトダイオードPDを制御する。アンプVにおいて電気的な増幅を行った後に
、ベースバンド信号BBが電気的な出力分割器LTEに供給される。
【0016】 電気的な出力分割器の出力側は、タップされた2つの遅延線LZ1、LZ2に
案内される。遅延線の終端には、特性インピーダンスに対応する終端抵抗R1、
R2が設けられている。線路LZ1のタップA1j(j=1...n)はそれぞ
れEXORゲートEXj(j=1...n)の一方の入力側に案内され、線路L
Z2のタップA2j(j=1...n)はそれぞれEXORゲートEXj(j=
1...n)の他方の入力側に案内される。
【0017】 EXORゲートの代わりに、任意の別の全ての乗算回路も適している。例えば
EXORゲート/乗算器として、ギルバート乗算器も適している。ここでは電界
効果トランジスタを有する適当な回路は、例えば「Electronics Letters」、1
991年8月15日、27巻、17号、1529頁から1532頁、しかもその
図3に示されている。
【0018】 タップは、線路の一方(LZ1)では昇順、線路(LZ2)の他方では降順の
インデクスjに従って並べられている。これによって、EXORゲートEXjの
入力側での信号間の遅延差は昇順のインデクスjでもって単調に変化することに
なる。隣接する全てのタップ間の線路長がそれぞれ同じ大きさの線路であれば、
インデクスjによって単調に変化する等間隔の遅延差が生じる。EXORゲート
EXjの出力側には、それぞれローパスフィルタLPj(j=1...n)が接
続されている。ローパスフィルタの代わりに、規定された時間にわたって積分す
る積算器のような、平均値の形成に使用することができる他の回路も適している
。そのようなものは、「積分とダンプ(Integrate-and-Dump)」回路とも称され
る。ローパスフィルタの出力信号は、異なる遅延差において測定された電気信号
BBの自己相関関数の値を表す。
【0019】 タップA1j、A2jでの損失を補償調整し、遅延線LZ1、LZ2上で多重
反射が起こることを抑え、また所定の範囲での比較的大きな信号遅延を達成する
ために、遅延線LZ1、LZ2にバッファアンプV1j、V2j(j=1...
n)を挿入することができる。しかしながらそれらは必ずしも必要とはされない
【0020】 差分入力及びプッシュプル出力を有する対称的な回路技術は多数の利点を提供
するので、これらをここでも使用することは好適である。例えば、アンプV、出
力分割器LTE、遅延線LZ1、LZ2、バッファアンプV1k、V2k、タッ
プA1j、A2j、終端抵抗R1、R2、EXORゲートEXj及びローパスフ
ィルタLPjを対称的に設計することができる。如何にしてこのことが、例えば
EXORゲートに対して起こるかが、上述の文献に記載されている。
【0021】 EXORゲートEXj、及びタップA1j、A2j及び終端抵抗R1、R2を
含む遅延線の少なくとも一部分ならびに、もしあれば、バッファアンプV1k、
V2kは、自己相関ユニットAKEを形成する。これらは例えば、残りの遅延線
LZ1、LZ2、電気的な出力分割器LTE及びアンプVを含むこともできる。
自己相関ユニットAKE1はスペースを取らずに半導体チップ上に、例えばSi
Ge、GaAsまたはInPに、モノリシックに集積することができる。
【0022】 タップによって実際は、遅延線LZ1、LZ2において損失が生じる。しかし
ながら全てのEXORゲートの入力信号は、合計すると、同じ個数のタップを通
過しているので、すなわち線路LZ1上で通過するタップと線路LZ2上で通過
するタップとを加算しまた適切に設計した場合には、合計すると、同じ長さの線
路部分を通過するので、この入力信号の受けた減衰係数の積は一定である。この
ことはバッファアンプV1k、V2kが無い場合でも当てはまる。これにより有
利には、異なるEXORゲートEXjの出力信号が、少なくとも近似的に同一の
比例係数でもって、それぞれの遅延時間に対応する値に比例して、自己相関関数
に対応するということになる。
【0023】 図1の実施例においては、電気的な出力分割器LTEの出力側とタップA11
ないしA21との間の信号遅延は等しい。このやり方ではローパスフィルタLP
1の出力側では、遅延時間0におけるベースバンド信号BBの自己相関関数の値
AKF1が生じる。隣接するタップ点A1k及びA1(k+1)(k=1...
n−1)間においては信号遅延は等しく、また値DT1を有する。それぞれ隣接
するタップ点A2(k+1)及びA2k(k=1...n−1)間においては、
信号遅延は等しく、また値DT2を有する。遅延線LZ1、LZ2はEXORゲ
ートの領域においては逆方向に通っているので、残りのローパスフィルタLP2
...LPnの出力側では、遅延時間DT、2*DT、...、(n−1)*DT
におけるベースバンド信号BBの自己相関関数の値AKF2、AKF3、...
AKFnがそれぞれ生じる。ここでDT=DT1+DT2である。チップ面積を
最小限にするために、DT1=DT2を選択することは有利である。さらに、D
Tがベースバンド信号BBのシンボル持続時間Tと同じに、またはそれよりも短
く選択することは好適である。使用されることの最も多い2進信号の場合には、
シンボル持続時間Tはビット持続時間と同じである。実際の信号の自己相関関数
はまさに対称であるので、逆方向の遅延時間を有する自己相関関数の値を測定す
る必要はない。最大遅延時間(n−1)*DTは、可能な限り、PMDに起因す
る光伝送区間の群遅延差とPMD補償器PMDCによって形成された群遅延差と
の合計と少なくとも同じであるべきである。
【0024】 ローパスフィルタLPjの出力側は制御器Rに案内されている。すなわちここ
では値AKF1...AKFnによってサンプリングされた自己相関関数AKF
が得られる。PMDが存在しそして等化されていなければ、値AKF1はしばし
ば最大で可能な値よりも小さく、そして値AKF2...AKFnは、ベースバ
ンド信号のシンボル持続時間Tよりも大きい遅延時間DT...(n−1)*D
Tに対応するときには、0とは異なる。そのような状態の悪い自己相関関数AK
FBADが図2に示されている。自己相関関数の片側半分のみが示されており、
これはつまり対称であるので、残りの半分は測定する必要はない。
【0025】 制御器RはPMD補償器PMDCの制御信号SPMDCを、自己相関関数が歪
められていないベースバンド信号の自己相関関数と少なくとも近似的に等しくな
るように制御する。NRZ信号の場合には、これは遅延時間0を中心に置いた三
角形のパルスであり、このパルスは1つのビット持続時間Tの遅延の場合には値
0に達し、それよりも大きな遅延時間に対してはそこのままである。そのような
状態の良好な自己相関関数AKFGOODも図2に示されている。この場合、値
AKF1は最大であり、値AKF2...AKFnは、遅延時間DT...(n
−1)*DTがベースバンド信号のシンボル持続時間Tと少なくとも同じ大きさ
であるときは、少なくともほぼ0に等しい。このことは図2においては値2*D
T...(n−1)*DTについても当てはまる。この場合においてはPMDは
理想的に等化される。光出力側OUTでは、したがって理想的に等化された信号
が生じる。
【0026】 光出力分割器LTは省略しても良く、その結果PMD補償器PMDCは出力側
において直接ホトダイオードPDに接続される。この場合においては、電気的な
出力分割器LTEは、図1に示したように、別の電気的な出力側LTEORを有
する。この電気的な出力側LTEORでは電気的なデータ再生器REG(いわゆ
る3R再生器)が接続されている。その出力側ODでは、再生されたデータ信号
が供給され、このデータ信号は少なくとも近似的にPMDによるビット誤りを有
さない。
【0027】 図3はPMDを検出する装置の別の実施例を示す。ここでは単に、図1の自己
相関関数ユニットAKE及び出力分割器LTEが示されている。図3においては
、EXORゲートに沿った遅延線LZ1、LZ2での信号が流れる方向は、図1
のように逆方向ではなく、同じ方向である。このことはまた、終端抵抗R2が正
反対に置かれていることや、バッファアンプV2jが正反対の位置に設けられて
いることからも見て取れる。図1の場合と同様に、バッファアンプは必ずしも必
要ではなく、ないしは例えば幾つかの位置だけに設けることができる。
【0028】 遅延時間DT1は図3においては、図1と同様に規定される。図3におけるそ
れぞれ隣接するタップ点A2kとA2(k+1)(k=1...n−1)との間
では信号遅延は等しく、また値DT3を有する。相前後する相関器の入力側間の
遅延差はしたがって、0、DT、2*DT...(n−1)*DTであり、ここで
DTは値DT=DT1−DT3を有する。異なるDT1、DT3を得るために、
バイパス線Um(m=2...n)が設けられている。
【0029】 タップされた遅延線LZ1、LZ2の代わりに、異なる長さの複数の遅延線L
Z1j、LZ2j(j=1...n)を使用することもできる。このために出力
分割器LTEは相応に複数の出力側を有する。n=4である適当な実施例の略図
が図4に示されている。遅延線LZ1j、LZ2jは、EXORゲート入力側に
接続されまた図1及び2におけるタップ点であった、同一の点A1j、A2jに
おいて終端している。点のペア(A11、A21)、(A12、A22)、(A
13、A23)、(A14、A24)間の遅延差は、0、DT、2*DTないし
は3*DTであり、ここでDT=DT1+DT2である。
【0030】 図5には、実施例の一部である遅延線LZ1のみが図示されている。それぞれ
EXORゲートの一方の入力側に接続されている点A1jは、遅延線LZ1に沿
って一列に並んでいる。それぞれEXORゲートの他方の入力側に接続されてい
る点A2jは全て重なっており、また点A11とも一致している。このやり方で
、EXORゲート入力側間の遅延差0、DT、2*DT...(n−1)*DTが
達成される。
【0031】 ビット誤り率を最適に減らすために、このビット誤り率の量を制御器Rが使用
できるようにすることは好適である。このことは、電気的な再生器REGが設け
られていれば簡単なやり方で可能となる。したがって、等化された光信号の出力
分割器LT及び光出力側OUTが設けられている場合でも、再生器REGを設け
ることは好適であろう。
【0032】 図6には再生器REGが図示されている。クロックリカバリが通常必要とされ
るが、しかしながらここでは明瞭にするために示されていない。再生されたデー
タ信号DSは、D型フリップフロップDFFの出力側でもある出力側ODで発生
し、このD型フリップフロップDFFの入力側にベースバンド信号BBが供給さ
れる。第2の判定器(D型フリップフロップ)DFF2には、同様にベースバン
ド信号が供給される。
【0033】 この実施例においては、判定器の閾値は調整装置EGを介して以下のようにし
て広く調整することができる。すなわち、第1の判定器DFFが依然として実質
的に誤りのないデータ信号DSを送出しているときに、この判定器は誤りのある
データ補助信号DHを既に供給する。出力信号は、排他的論理和ゲートEXOR
において相互に調整され、そしてそのようにして得られた誤り信号FSは同様に
PMD補償器PMDCを制御するための制御器Rに供給される。
【0034】 制御信号ST2を介して制御器Rによって制御されている調整装置EGを用い
て、第2の判定器の閾値をずらすことにより、達成可能なビット誤り率を考慮し
た信号の品質がどれだけ良いものかということに対する基準が、恒常的に発生さ
れる。最適値から閾値がずれる際にデータ補助信号の誤り率が低くなればなるほ
ど、信号品質はますます良くなる。おおよそ、遅延時間が0である場合の自己相
関関数AKF1の最大値、及びシンボル持続時間Tよりも大きい遅延時間に対す
る自己相関関数の零値は、最小のビット誤り率も発生させる。
【0035】 これに対して判定器DFFのビット誤り率をより低くする正確な評価は、誤り
信号FSを使用した際に生じる。しかしながらデータ補助信号DHがデータ信号
DSから偏差することは推計学上生じるので、殊に良好なS/N比またしたがっ
て最適な補償を得るために、誤り信号FSの比較的長い測定時間または平均化時
間が必要とされる。第2の判定器を用いて得られた付加的な情報は、制御器Rの
制御アルゴリズムを適応的に修正するために使用され、この制御器Rは自己相関
関数測定値AKF1、AKF2、...AKFnを用いてPMD補償器PMDC
を調整する。
【0036】 例えば僅かに負である値AKF3は値0より好適であろう。この適応される動
作形式は、個体のばらつき、温度の変動、非線形の影響の発生などを許容できる
ようにするためには、殊に好適であろう。この実施形態の大きな利点は、自己相
関関数の測定された値によって既に迅速なPMD補償が可能であり、またフィル
タの伝送関数の微調整及び調整のために十分に時間を使用することができる。
【0037】 例えば、PMD補償器PMDCの素早い調整が問題ではない場合においては、
しかしながら誤り信号FSだけを使用することも可能である。ここで電気的な出
力分割器LTE、自己相関ユニットAKE及びローパスフィルタLPjを省略す
ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 PMD補償器及び別の構造体を備えた、PMDを検出するための本発明による
装置である。
【図2】 状態の悪い及び状態の良好な自己相関関数である。
【図3】 PMDを検出する装置の別の実施例である。
【図4】 遅延線の変形である。
【図5】 遅延線の別の変形である。
【図6】 制御器に接続された再生器である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年6月8日(2001.6.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的なベースバンド信号(BB)を評価することによって
    光データ信号(OS)の偏波モード分散を検出する装置において、 少なくとも1つの乗算器(EXj;j=1...n)が設けられており、 該乗算器は前記ベースバンド信号(BB)の値に、場合によっては遅延された
    ベースバンド信号の値を乗算し、引き続き平均化装置(LPj;j=1...n
    )において平均化することによって、前記ベースバンド信号(BB)の自己相関
    関数(AKF)の値(AKFj;j=1...n)を計算することを特徴とする
    、偏波モード分散を検出する装置。
  2. 【請求項2】 遅延線(LZ1、LZ2)にはタップ(A1j、A2j;j
    =1...n)が設けられており、 該タップ(A1jないしA2j)は、異なる遅延時間(0、DT、2*DT、
    ...(n−1)*DT)でもってそれぞれ前記乗算器(EXj)の入力側に接
    続されている、請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 2つの遅延線(LZ1、LZ2)が設けられており、 前記乗算器(EXj)の入力側を介して該遅延線(LZ1、LZ2)が相互に
    対応付けられている領域においては、該遅延線(LZ1、LZ2)は前記ベース
    バンド信号(BB)を正反対の方向へと通し、 隣接する乗算器(EXk及びEX(k+1);k=1...n−1)間で生じ
    た遅延時間(DT1、DT2)を加算して該乗算器間の遅延時間差(DT=DT
    1+DT2)を形成する、請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】 2つの遅延線(LZ1、LZ2)が設けられており、 該遅延線が、前記乗算器(EXj)の入力側を介して対応づけられている領域
    においては、同一の方向に通されており、 隣接する乗算器(EXk及びEX(k+1);k=1...n−1)間で生じ
    た遅延時間(DT1、DT3)を減算して該乗算器間の遅延時間差(DT=DT
    1−DT3)を形成する、請求項2記載の装置。
  5. 【請求項5】 異なる長さの複数の遅延線(LZ1j、LZ2j;j=1.
    ..n)が設けられており、 該遅延線の終端(A1j、A2j;j=1...n)には、前記乗算器(EX
    j)の入力側が接続されている、請求項1記載の装置。
  6. 【請求項6】 バイパス線(Um;m=2...n)またはバッファアンプ
    (V1j、V2j;j=1...n)が、遅延線(LZ1、LZ2、LZ1j、
    LZ2j;j=1...n)に設けられている、請求項2から5のいずれか1項
    記載の装置。
  7. 【請求項7】 生じる遅延時間(0、DT、2*DT、...(n−1)*D
    T)は、等間隔であり、一定した遅延時間差(DT)を有する、請求項2から5
    のいずれか1項記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記遅延時間差(DT)は少なくとも、前記ベースバンド信
    号(BB)のシンボル持続時間(T)に近似的に等しい、請求項2から7のいず
    れか1項記載の装置。
  9. 【請求項9】 PMD補償器(PMDC)を制御する制御器(R)が設けら
    れている、請求項1から8のいずれか1項記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記制御器(R)は自己相関関数の遅延していない値(A
    KF1)を少なくとも近似的に最大にし、 自己相関関数の少なくとも1つのシンボル持続時間(T)だけ遅延した値(A
    KF2、AKF3...AKFn)を少なくとも近似的に値0へと調整する、請
    求項9記載の装置。
  11. 【請求項11】 受信信号を故意に劣化させた際、または第2の決定段(D
    FF2)の閾値を変更させた際のビット誤り率を測定する測定装置(EG;DF
    F2;EXOR)が設けられており、 該測定装置の誤り信号(FS)は、前記制御器(R)を介してPMD補償器(
    PMDC)を制御する、請求項1から10のいずれか1項記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記制御器(R)によって、付加的に自己相関関数(AK
    Fj;j−1...n)の得るべき値が適応的に調整される、請求項1から11
    のいずれか1項記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記乗算器(EXj)はEXORゲートまたはギルバート
    乗算器である、請求項1から12のいずれか1項記載の装置。
JP2001506171A 1999-06-28 2000-04-14 偏波モード分散の検出装置 Pending JP2003503680A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

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