JP2003503529A - 音響管理において使用するためのインターポリマー組成物 - Google Patents

音響管理において使用するためのインターポリマー組成物

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JP2003503529A JP2001505614A JP2001505614A JP2003503529A JP 2003503529 A JP2003503529 A JP 2003503529A JP 2001505614 A JP2001505614 A JP 2001505614A JP 2001505614 A JP2001505614 A JP 2001505614A JP 2003503529 A JP2003503529 A JP 2003503529A
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Abstract

(57)【要約】 エチレンおよび/またはα−オレフィン/ビニルまたはビニリデンのインターポリマーおよび有機酸および充填剤の新規な組成物が開示される。また、エチレンおよび/またはα−オレフィン/ビニルまたはビニリデンのインターポリマー、有機酸、種々の加工剤、カップリング剤および充填剤を含む組成物が開示される。本明細書に開示する組成物は音響管理の用途、または絶縁体において特に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、α−オレフィン/ビニルまたはビニリデンのインターポリマー、有
機酸および必要に応じて1種または2種以上のカップリング剤および必要に応じて
1種または2種以上の充填剤を含有する、ある種の新規な組成物に関する。特許請
求された発明の組成物の中に含有されるインターポリマーは、重合性エチレン系
不飽和モノマーをさらに含有するか、あるいは追加のポリマーとブレンドするこ
とができる。本発明は、また、音響管理におけるこのような組成物の使用に関す
る。
【0002】 実質的にランダムのα−オレフィン/ビニル芳香族モノマーのインターポリマ
ーのような材料を包含する、α−オレフィン/ビニルまたはビニリデンモノマー
の実質的にランダムのインターポリマーの一般的クラス、およびそれらの製造法
は、例えば、米国特許第5,703,187号(EP416,815A2)、および米国特許第5,872,
201号に記載されているように、この分野において知られている。
【0003】 これらの材料は、それらを種々の用途に有効とする、広い範囲の材料の構造お
よび性質を提供する。これらの実質的にランダムのインターポリマーの有効な用
途の例は、アスファルト変性剤または米国特許第5,460,818号に記載されている
ように、ポリエチレンおよびポリスチレンのブレンドのための相溶化剤としての
それらの使用を包含する。また、α−オレフィン/ビニルまたはビニリデンモノ
マーの実質的にランダムのインターポリマーを含有する材料は、米国特許第5,24
4,996号に記載されているように、すぐれた弾性特性およびエネルギー消散能力
を表し、こうしてまた、接着剤系として有効である。
【0004】 これらの用途および他の用途において有効であるが、α−オレフィン/ビニル
またはビニリデンモノマーの実質的にランダムのインターポリマーを含有する材
料の応用性を拡大しかつ改良することが工業的に絶えず探求されている。ある種
の用途においてすぐれた性能を有するために、インターポリマーを含有する材料
の性質を変更することが望ましいことがある。例えば、これらのインターポリマ
ーを利用できる温度の範囲を拡張することが望ましい。変更するために望ましい
他の性質は、一次加工および/または二次加工特性、ガラス転移温度(Tg)、モ
ジュラス、硬度、粘度、伸び率、難燃剤、密度、メルトインデックス(MI)、引
張強さ、組成物中の他の材料との相溶性、および事実上任意の他の性質を包含す
る。また、他の好ましいポリマーの性質に悪影響を与えないで、種々の物理的パ
ラメーターを達成することが工業的に関心がもたれている。コスト的に有効な方
法において達成される場合、任意の好都合な変更は特に有効である。
【0005】 高度に充填することができるインターポリマーの開発は、特に、音響管理の用
途において探求されている。特に音響管理の用途のために有効である組成物を配
合する先行技術の試みは、高度に充填されたエチレン−酢酸ビニルコポリマー(
EVA)を使用する。しかしながら、これらの高度に充填されたブレンドは欠陥を
有し、それらは利用可能な二次加工技術を制限する物理的性質を有する。例えば
、EVAに基づく配合物は、分解を防止するために、加工温度を185℃以下に保持し
なくてはならない。
【0006】 こうして、これらの制限をもたない他の材料が要求されている。例えば、非改
質ポリマーおよび先行技術よりすぐれた性能特性を有する、α−オレフィン/ビ
ニルまたはビニリデンモノマーの実質的にランダムのインターポリマーに基づく
材料が要求されている。特に、高度に加工可能である、このクラスの材料の経済
的形態が強く要求されている。
【0007】 本明細書に記載されかつ特許請求されている組成物は、特に音響管理を必要と
する用途のために、有効である、経済的かつ好都合な形態を工業的に提供する。
典型的には、本発明により提供される組成物は遮音および制振の両方に対して有
効である。一般に、組成物は、広い範囲の二次加工技術に適用可能な、きわめて
すぐれた物理的性質を表し、しばしばリサイクル可能であり、こうして種々の用
途に再使用または再適用可能である。
【0008】 本発明は、エチレンおよび/または少なくとも1種のC3-20α−オレフィンと、
少なくとも1種のビニルまたはビニリデンの芳香族モノマー、または少なくとも1
種の立体障害性脂肪族または脂環族ビニルまたはビニリデンモノマー、または少
なくとも1種のビニルまたはビニリデンの芳香族モノマーおよび少なくとも1種の
立体障害性脂肪族または脂環族ビニルまたはビニリデンモノマーの組合わせとか
ら誘導されたポリマー単位を含んでなる実質的にランダムのインターポリマーを
含んでなる組成物に関する。開示された組成物のインターポリマー成分は、追加
のかつ異なるエチレン系不飽和重合性モノマーから誘導されたポリマー単位をさ
らに含むこともできる。開示された組成物のインターポリマー成分は1種または2
種以上の他のポリマーとブレンドすることさえできる。
【0009】 組成物はなおさらに、インターポリマーに加えて、有機酸を含んでなる。それ
らの組成物は、また、加工剤、充填剤、または両方、ならびに他の添加剤を含ん
でなることができる。
【0010】 追加の態様において、本発明は、開示された組成物を製造する方法を提供する
。なお他の態様において、本発明は、開示された組成物から作られた製品、およ
び開示された方法により製造された製品を提供する。それ以上の態様は、開示さ
れた組成物を使用しておよび開示された方法に従い製作された音響管理組成物を
提供する。
【0011】 本発明は、技術水準を越えた有意な改良を提供する。実質的にランダムのエチ
レンおよび/またはα−オレフィン/ビニルまたはビニリデンのインターポリマ
ー、および有機酸を含んでなる新規な組成物が提供される。インターポリマーは
、ターポリマー、またはより高いレベルのポリマーを生成するために追加のモノ
マーを含んでなることができる。また、それらを追加のポリマーとブレンドする
ことができ、さらに種々の加工剤および充填剤を含むことができる。また、個々
のモノマー、または特許請求されているインターポリマーおよびポリマーのブレ
ンドが互いにまたは特許請求されている組成物の他の構成成分のいずれかと相互
作用して、初期成分の反応生成物としていっそう適切に同定される組成物を形成
することがある。すべてのこのような組成物は本発明の範囲内に入ることが特別
に考えられる。
【0012】 本発明の組成物は、種々の環境において音響を管理する新しいかつ新規な手段
として特に有効であることが証明される。エチレンおよび/またはα−オレフィ
ンおよびビニルまたはビニリデンの実質的にランダムのインターポリマーおよび
有機酸を含んでなる組成物が本発明において提供される。さらに、音響管理にお
いてこれらの組成物を使用する方法が提供される。
【0013】 用語「インターポリマー」は、2またはそれ以上の異なるモノマーが重合され
てインターポリマーが生成されているポリマーを示すために本明細書において使
用される。
【0014】 エチレンおよび/またはα−オレフィンおよびビニルまたはビニリデンのモノ
マーからなる実質的にランダムのインターポリマーにおける用語「実質的にラン
ダムの」は、本明細書において使用するとき、下記の文献に記載されているよう
に、前記インターポリマーのモノマーの分布がベルヌーイの統計モデルまたは一
次または二次のマルコルの統計モデルにより記載することができることを意味す
る:J. C. Randall、POLYMER SEQUENCE DETERMINATION、Carbon13 NMR Me
thod、Academic Press、New York、1977、pp. 71−78。好ましくは、α−オ
レフィンおよびビニルまたはビニリデンモノマーからなる実質的にランダムのイ
ンターポリマーは、3単位より多いブロックの中に15%より多い量のビニルまた
はビニリデンモノマーを含有しない。より好ましくは、インターポリマーは高度
のアイソタクシティまたはシンジオタクシティにより特徴づけられない。これが
意味するように、実質的にランダムのインターポリマーのCarbon13 NMRスペク
トルにおいて、メソジアド(diad)配列またはラセミ体ジアド配列を表す主鎖の
メチレンおよびメチン炭素に対応するピーク領域は、主鎖のメチレンおよびメチ
ン炭素の全ピーク領域の75%を超えないであろう。
【0015】 用語「組成物」は、本明細書において使用するとき、組成物、ならびに組成物
を含んでなる材料の反応または分解により形成した生成物を含んでなる材料の混
合物を包含する。詳しくは、本発明の組成物の範囲内に、カップリング剤が存在
し、1種または2種以上のインターポリマーの少なくとも一部分および/または1
種または2種以上の充填剤の少なくとも一部分と反応する、グラフトまたはカッ
プリングした組成物が包含される。
【0016】 用語「から誘導された」は、特定した材料から作られたまたは混合されたこと
を意味するが、それらの材料の簡単な混合物から必ずしも構成されることは必要
ではない。特定した材料「から誘導された」組成物は、もとの材料の簡単な混合
物であることができ、そしてまた、それらの材料の反応生成物を包含することが
できるか、あるいはもとの材料の反応または分解生成物の完全に構成されること
さえできる。
【0017】 本明細書に記載する任意の値は、任意のより低い値から任意のより高い値の間
で少なくとも2単位の分離が存在するかぎり、1単位の増分でより低い値からより
高い値までのすべての値を包含する。1例として、成分の量またはプロセスの変
数、例えば、温度、圧力、時間の値が、例えば、1〜90、好ましくは20〜80、よ
り好ましくは30〜70であると述べる場合、15〜85、22〜68、43〜51、30〜32のよ
うな値はこの明細書において明白に数えられることが意図される。1より小さい
値について、1単位は適当に0.0001、0.01または0.1であると考える。これらは特
別に意図するものの例であり、そして数えた最低の値と最高の値との間の数値の
すべての可能な組合わせは同様な方法においてこの出願に明白に述べられている
と考えるべきである。
【0018】 本発明のポリマーは、エチレンおよび/またはα−オレフィンモノマーおよび
ビニルまたはビニリデンモノマーから誘導されたインターポリマーを包含する。
理想的には、本発明のインターポリマーは少なくともコポリマーであり、構成成
分のコモノマーは実質的にランダムに分布して実質的にランダムのインターポリ
マーを形成している。また、3以上のモノマー種を重合することによって製造さ
れた実質的にランダムのインターポリマーが本発明において考えられる。開示さ
れた組成物のインターポリマーを形成するために重合するモノマーは、重合プロ
セスの間に実質的に完全に止まるか、あるいは重合プロセスの間に実質的に変換
または相互作用することができる。
【0019】 本発明のインターポリマーにおいて使用するために許容できるモノマーは、例
えば、エチレンおよび/または任意のα−オレフィンおよび任意のビニルまたは
ビニリデンモノマーを包含する。適当なα−オレフィンは、例えば、3〜20、好
ましくは3〜12、より好ましくは3〜8個の炭素原子を含有するα−オレフィンを
包含する。エチレン、プロピレン、ブテン−1、4−メチル−1−ペンテン、ヘキ
セン−1およびオクテン−1は特に適当である。これらのα−オレフィンは芳香族
部分を含有しない。
【0020】 使用可能なビニルまたはビニリデンモノマーの例は、ビニルまたはビニリデン
の芳香族モノマー、脂環族モノマー、および任意の立体障害性ビニルまたはビニ
リデンモノマーを包含する。本発明のインターポリマーは、また、1種または2種
以上の追加の重合性エチレン系不飽和モノマーを包含することができる。
【0021】 本発明の組成物において使用するインターポリマーの製造に使用できる、適当
なビニルまたはビニリデンの芳香族モノマーは、例えば、下記式により表される
ものを包含する:
【0022】
【化1】
【0023】 式中R1は水素および1〜4個の炭素原子を含有するアルキル基、好ましくは水素
またはメチルから成る群から選択される;各R2は水素および1〜4個の炭素原子を
含有するアルキル基、好ましくは水素またはメチルから成る群から独立して選択
される;Arはフェニル基であるか、あるいはハロ、C1-4アルキル、およびC1-4 ハロアルキルから成る群から選択される1〜5つの置換基で置換されたフェニル基
である;そしてnは0〜4、好ましくは0〜2、最も好ましくは0の値である。ビニル
またはビニリデンの芳香族モノマーは、スチレン、ビニルトルエン、α−メチル
スチレン、1−ブチルスチレン、クロロスチレン、ならびにこれらの化合物のす
べての異性体を包含する。特に適当なモノマーは、スチレンおよびそれらの低級
アルキルまたはハロゲン置換誘導体を包含する。好ましいモノマーは、スチレン
、α−メチルスチレン、スチレンの低級アルキル−(C1−C4)またはフェニル
環置換誘導体、例えば、オルト−、メタ−、およびパラ−メチルスチレン、環ハ
ロゲン化スチレン、パラ−ビニルトルエンまたはそれらの混合物を包含する。よ
り好ましい芳香族ビニル又はビニリデンモノマーはスチレンである。
【0024】 また、ヒンダード脂肪族または脂環族ビニルまたはビニリデン化合物が包含さ
れ、これらは付加重合性ビニルまたはビニリデンモノマーが下記式に対応するこ
とを意味する:
【0025】
【化2】
【0026】 式中A1は20個までの炭素のヒンダード脂肪族または脂環族置換基であり、R1
水素および1〜4個の炭素原子を含有するアルキル基、好ましくは水素またはメチ
ルから成る群から選択される;各R2は水素および1〜4個の炭素原子を含有するア
ルキル基、好ましくは水素またはメチルから成る群から独立して選択される;あ
るいはR1およびA1は一緒になって環系を形成し、ここでエチレン系不飽和を有す
る炭素原子の1つは第三級または第四級置換されている。
【0027】 用語「ヒンダード」は、この置換基を支持するモノマーがエチレン重合に匹敵
する速度で標準チーグラー−ナッタ重合触媒による付加重合を常態で行うことが
できないことを意味する。このような置換基の例は、環状脂肪族基、例えば、シ
クロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロオクテニル、またはそれらのアルキル
またはアリール置換誘導体、t−ブチル、ノルボルニルである。最も好ましいヒ
ンダード脂肪族または脂環族ビニルまたはビニリデン化合物は、シクロヘキセニ
ルおよび置換シクロヘキセニル、および5−エチリデン−2−ノルボルネンの種々
の異性体のビニル環置換誘導体である。1−、3−、および4−ビニルシクロヘキ
センは特に適当である。例えば、3〜20個の炭素原子を含有するα−オレフィン
、例えば、プロピレン、ブテン−1、4−メチル−1−ペンテン、ヘキセン−1また
はオクテン−1を包含する、簡単な線状非分枝鎖状α−オレフィンは、立体障害
性脂肪族または脂環族ビニルまたはビニリデン化合物の例ではない。
【0028】 他の任意の1種または2種以上の重合性エチレン系不飽和モノマーは、張力環オ
レフィン、例えば、ノルボルネンおよびC1-10アルキルまたはC6-10アリール置
換ノルボルネンを包含し、典型的なインターポリマーはエチレン/スチレン/ノ
ルボルネンである。
【0029】 本発明において使用するために最も好ましい実質的にランダムのインターポリ
マーは、エチレン/スチレンおよびエチレン/プロピレン/スチレンのインター
ポリマーである。
【0030】 本発明において使用する1種または2種以上のα−オレフィンと1種または2種以
上のビニルまたはビニリデンの芳香族モノマーおよび/または1種または2種以上
のヒンダード脂肪族または脂環族ビニルまたはビニリデンモノマーのインターポ
リマーは、実質的にランダムのポリマーである。これらのインターポリマーは、
通常0.5〜65、好ましくは5〜55、より好ましくは8〜50モル%の少なくとも1種の
ビニルまたはビニリデンの芳香族モノマーおよび/またはヒンダード脂肪族また
は脂環族ビニルまたはビニリデンモノマーと、35〜99.5、好ましくは45〜95、よ
り好ましくは50〜92モル%のエチレンおよび/または少なくとも1種の3〜20個の
炭素原子を有する脂肪族α−オレフィンとを含有する。
【0031】 実質的にランダムのインターポリマーのメルトインデックス、I2、(ASTM D
−1238、190℃/2.16kg)は、0.01〜100、好ましくは0.1〜30、より好ましくは0
.3〜15g/10分である。
【0032】 また、他のポリマーとブレンドされた組成物中のインターポリマーは本発明の
範囲内に入る。本発明に従いインターポリマーとのブレンドに、任意の他のポリ
マーを使用することができる。本発明のインターポリマーとブレンドされる追加
のポリマーは、全組成物の性質および/または加工性を操作するとき特に有効で
あることを証明することができる。例えば、特許請求されている組成物を音響管
理物品に成形するとき、造形プロセスにある程度の機械的強度を必要とする。こ
れらの要件が満足されない場合、造形プロセスは劣化し、熱成形プロセスの自動
化は不可能である。特許請求されている組成物中のブレンドされたポリマー−イ
ンターポリマー成分を形成するために追加のポリマーを使用すると、いっそう好
ましい機械的強度または引張強さの特性を得ることができる。当業者は、組成物
を含有する最終のブレンドにある種の所望の特性を付与するポリマーを選択する
であろう。
【0033】 インターポリマーを他のポリマーとブレンドするとき得られる追加の有利な結
果は事実経済的である。特許請求されている組成物のインターポリマーは、所望
の特性を表すブレンドされた組成物において、安価なポリマーと組合わせるとき
、原価効率を増加させることができる。事実、特許請求されている組成物の中に
安価な材料を統合させることによって提供されるコストの節約は、開示された組
成物の重要な製造上の利点として認められる。したがって、本発明の1つの属性
は、特許請求されている組成物のインターポリマー成分が他のポリマーとのブレ
ンドに特に適用可能であることである。例えば、現在の配合物の使用からα−オ
レフィン/ビニルまたはビニリデンのインターポリマーを含有する組成物の使用
に製造業者を転向させるとき重要な因子は、その製造業者が現在使用している材
料との相溶性である。製造業者が現存する配合物と一緒に本明細書に開示するイ
ンターポリマー組成物を使用する場合、1つの材料を次のメタクリル酸に移行さ
せる間に作られた任意の混合物は販売可能な品質を有し、よりすぐれた特性を表
すことさえある。さらに、提供されたインターポリマーを他の製造スクラップ、
例えば、へり−トリムまたは工場内の不合格部品、または過去の消費者の廃棄物
またはリサイクル車両部品からのスクラップとブレンドして、特に経済的組成物
を得ることができる。
【0034】 以上の記載から明らかなように、本発明は、全体として組成物に望ましい品質
を付与するために必要な量のインターポリマーと追加のポリマーをブレンドされ
た、組成物を包含する。あるいは、また、組成物の特性の測定可能な変化が観測
されないように、微量の追加のポリマーを組成物のインターポリマーと「ブレン
ド」することが考えられる。開示されたインターポリマー組成物が以前に合成さ
れたポリマーを残留量でなお含有する系において製造されるか、あるいはそうで
なければその系において加工されるとき、この態様は好都合である。同様に、現
在開示された組成物の他の利点は、それらを任意の数のこのような材料を製造プ
ロセスにおいて混合できることである。
【0035】 特許請求されているインターポリマーとブレンドするために許容できるポリマ
ーは、スチレンのホモポリマーおよびコポリマー、およびエチレンのホモポリマ
ーおよびコポリマー、例えば、HDPE、LDPEおよびLLDPEである。好ましいポリマ
ーは下記のものを包含する:EngageTM(Du Pont Dow Elastomersの商標およ
び製品)、ポリオレフィン(PO)およびポリオレフィンのエラストマー(POE)
、例えば、任意のコポリマー、例えば、エチレン/オクテン、エチレン/ヘキセ
ンおよびエチレン/ブテン、エチレン/プロピレン、EDPM、ExactTMポリマー(E
xxon Chemicalの商標および製品)、非常に−または超−低密度ポリエチレン(
VLDPEまたはULDPE)、例えば、EnichemのClearflexTM、スチレン−ブタジエンラ
ンダムコポリマー(SBR)または(SBS)またはスチレンのブロックポリマー、エ
チレン酢酸ビニル(EVA)、AffinityTM(The Dow Chemical Companyの商標お
よび製品)ポリオレフィンプラストマー(POPs)、およびナイロン、およびまた
プロピレンのホモポリマーおよびインターポリマー、下記のものを包含するが、
これらに限定されない:ポリプロピレン(PP)、およびポリプロピレンのコポリ
マー(CPP)。
【0036】 特に、これらのすべてを特許請求されているインターポリマーと混合して、所
望の性質を喪失させないで音響管理組成物を形成することができる。この結果は
驚くべきことである。なぜなら、インターポリマーが単独およびブレンドとして
組合わせの両方において支持することができる極端なレベルで、これらの追加の
ポリマーは、単独で使用するとき、充填剤を支持することができないからである
。例えば、EngageTM、またはEVA、またはEngageTM/EVAの重い層は、52〜55容量
%の充填剤において、本明細書に開示するポリマーおよびポリマーのブレンドと
ともに使用しないとき、機械的性質、例えば、引張強さまたは伸び率の鋭い低下
を示す。このレベルより上において、80℃における破断点伸びは熱成形のために
必要な100%より低く、そしてシートは破断するか、あるいはピンホールを形成
する。対照的に、特許請求されている組成物は65容量%またはそれより高く充填
することができる。さらに、特許請求されている組成物はなお他のポリマーを添
加したときでさえ高度に充填する能力を維持して、ブレンドされたポリマーのイ
ンターポリマーを含有する組成物を形成する。これらの追加のポリマーを開示さ
れたインターポリマーとブレンドする能力はさらに好都合である。なぜなら、ブ
レンドに適用可能である他のポリマーは一般にインターポリマー単独よりも安価
であるからである。
【0037】 スクラップまたはリサイクルポリマーを組成物に添加することができるか、あ
るいはこれらのポリマーを未使用の形態で添加することによって、プラントおよ
び製造された製品の経済性を非常に好適なレベルに保持することができ、そして
プラント内の廃棄物の流れを分離する必要性を排除される(開示された組成物に
さらに経済性を加える)。したがって、これらの組成物においてブレンドポリマ
ーを使用すると、組成物の質量当たりの価値が増加し、種々の用途に適用可能な
極めて原価効率的な組成物のブレンドを可能とする。
【0038】 実質的にランダムのインターポリマーを製造する間、後述するように、高温に
おいて、製造プロセスにおけるある点において、ビニルまたはビニリデンの芳香
族モノマーがホモ重合するために、ある量のアタクチックビニルまたはビニリデ
ンの芳香族ホモポリマーが形成することがある。ビニルまたはビニリデンの芳香
族ホモポリマーの存在は一般に本発明の目的に対して有害でなく、許容すること
ができる。ビニルまたはビニリデンの芳香族ホモポリマーは、所望ならば、抽出
技術により、例えば、インターポリマーまたはビニルまたはビニリデンの芳香族
ホモポリマーの非溶媒を使用する溶液からの選択的沈澱により、インターポリマ
ーから分離することができる。本発明の目的に対して、ビニルまたはビニリデン
の芳香族ホモポリマーのレベルは組成物のポリマー成分の全質量の20質量%以下
、好ましくは15質量%より少ない、より好ましくは10質量%より少ないことが好
ましい。
【0039】 実質的にランダムのインターポリマーは、典型的なグラフト、水素化、官能化
、架橋または当業者によく知られている他の反応により変性することができる。
ポリマーは、確立された技術に従い、容易にスルホン化または塩素化して官能化
された誘導体を生成することができる。
【0040】 実質的にランダムのインターポリマーは、メタロセンまたは拘束された幾何学
的触媒の存在下に重合性モノマーの混合物を重合することによって製造される。
例えば、それらは米国特許出願第545,403号、1990年7月3日提出(EP−A−0,416,
815に対応する)、James C. Stevens他、および米国特許第5,872,201号に記載
されているように製造することができる。このような重合反応のための好ましい
操作条件は、大気圧から3000気圧(300MPa)および−30℃〜200℃の温度である
【0041】 実質的にランダムのインターポリマーを製造するために適当な触媒および方法
の例は下記の文献に開示されている:EP−A−416,815;EP−A−514,828;EP−A
−520,732;米国特許出願第241,523号、1994年5月12日提出;ならびに米国特許
第5,055,438号;第5,057,475号;第5,096,867号;第5,064,802号;第5,132,380
号;第5,189,192号;第5,321,106号;第5,347,024号;第5,350,723号;第5,374,
696号;および第5,399,635号。
【0042】 実質的にランダムのα−オレフィン/ビニルまたはビニリデンの芳香族インタ
ーポリマーは、また、下記の文献に記載されているようにして製造することがで
きる:John G. Bradfute他(W. R. Grace & Co.)WO 95/32095;R. B.
Pannell(Exxon Chemical Patents,Inc.)WO 94/00500;およびPlastics
Technology、p. 25(September 1992)。
【0043】 実質的にランダムのα−オレフィン/ビニルまたはビニリデンの芳香族インタ
ーポリマーは、また、下記の一般式により表される化合物を使用するJP 07/27
8230に記載されている方法により製造することができる:
【0044】
【化3】
【0045】 式中Cp1およびCp2は互いに独立してシクロペンタジエニル基、インデニル基、
フルオレニル基、またはこれらの置換基である;R1およびR2は互いに独立して水
素原子、ハロゲン原子、1〜12個の炭素原子を有する炭化水素基、アルコキシル
基、またはアリールオキシル基である;Mは基IV金属、好ましくはZrまたはHf、
最も好ましくはZrである;そしてR3はCp1およびCp2を架橋させるために使用する
アルキレン基およびシランジイル基である。
【0046】 また、WO 98/09999に開示されている少なくとも1種のα−オレフィン/ビニ
ル芳香族/ビニル芳香族/α−オレフィンテトラドを有する、実質的にランダム
のインターポリマーは適当である。これらのインターポリマーはピーク/ピーク
のノイズより大きい強度を有する追加のシグナルを含有する。これらのシグナル
は化学シフトの範囲43.75〜44.25ppmおよび38.0〜38.5ppmで出現する。詳しくは
、主要なピークは44.1、43.9および38.2ppmにおいて観測される。プロトン試験N
MR実験において、化学シフトの領域43.75〜44.25ppmにおけるシグナルはメチン
炭素であり、そして領域38.0〜38.5ppmにおけるシグナルはメチレン炭素である
ことが示される。
【0047】 これらのインターポリマーの炭素−13 NMR化学シフトを測定するために、下
記の手順および条件を使用する。50容量%の1,1,2,2−テトラクロロエタン−d2
および50容量%の1,2,4−トリクロロベンゼン中の0.10モルのクロミウムトリス
(アセチレンアセトアセトネート)から成る混合物中で、5〜10質量%のポリマ
ー溶液を調製する。130℃において逆転ゲーテッドデカップリング配列、90°の
パルス幅および5秒またはそれ以上のパルス遅延を使用して、NMRスペクトルを獲
得する。スペクトルを30,000ppmにおいて割り当てられたポリマーの単離された
メチレンシグナルに対して参照する。
【0048】 これらの新しいシグナルは2つの頭・尾ビニル芳香族モノマーおよび引き続く
少なくとも1種のα−オレフィン挿入を含む配列、例えば、エチレン/スチレン
エチレンテトラドのためであり、ここで前記テトラドのスチレンモノマーの挿入
はもっぱら1,2(頭・尾)の方法で起こると考えられる。当業者は理解するよう
に、スチレン以外のビニル芳香族モノマーおよびエチレン以外のα−オレフィン
を含む、このようなテトラドについて、エチレン/ビニル芳香族モノマー/ビニ
ル芳香族モノマー/エチレンテトラドは同様な炭素−13 NMRピークに対して発
生するが、化学シフトはわずかに異なる。
【0049】 これらのインターポリマーは、−30℃〜250℃の温度において下記式により表
される触媒のような触媒、および必要に応じて、しかし好ましくは、活性化助触
媒、の存在下に重合を実施することによって製造される:
【0050】
【化4】
【0051】 式中各Cpは、互いに独立して、Mにπ結合した置換シクロペンタジエニル基で
ある;EはCまたはSiである;Mは基IV金属、好ましくはZrまたはHf、最も好まし
くはZrである;各Rは、互いに独立して、H、約30個まで、好ましくは1〜20個、
より好ましくは1〜10個の炭素またはケイ素原子を含有するヒドロカルビル、シ
ラヒドロカルビル、またはヒドロカルビルシリルである;各R’は、互いに独立
して、H、ハロ、約30個まで、好ましくは1〜20個、より好ましくは1〜10個の炭
素またはケイ素原子を含有するヒドロカルビル、ヒドロカルビルオキシ、シラヒ
ドロカルビル、ヒドロカルビルシリルであるか、あるいは2つのR’基は一緒にな
ってC1-10ヒドロカルビル置換1,3−ブタジエンであることができる;mは1また
は2である。特に、適当な置換シクロペンタジエニル基は下記式により表される
基を包含する:
【0052】
【化5】
【0053】 式中各Rは、互いに独立して、H、約30個まで、好ましくは1〜20個、より好ま
しくは1〜10個の炭素またはケイ素原子を含有するヒドロカルビル、シラヒドロ
カルビル、またはヒドロカルビルシリルであるか、あるいは2つのR基は一緒にな
ってこのような基の2価の誘導体を形成する。好ましくは、Rは、互いに独立して
、(適当ならばすべての異性体を包含する)水素、メチル、エチル、プロピル、
ブチル、ペンチル、ヘキシル、ベンジル、フェニルまたはシリルであるか、ある
いは(適当ならば)2つのこのようなR基は一緒になって融合した環系、例えば、
インデニル、フルオレニル、テトラヒドロインデニル、テトラヒドロフルオレニ
ル、またはオクタヒドロフルオレニルを形成する。
【0054】 特に好ましい触媒は、例えば、下記のものを包含する:ラセミ体の(ジメチル
シランジイル)−ビス−(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジ
クロライド、ラセミ体の(ジメチルシランジイル)−ビス−(2−メチル−4−フ
ェニルインデニル)ジルコニウム1,4−ジフェニル−1,3−ブタジエン、ラセミ体
の(ジメチルシランジイル)−ビス−(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジ
ルコニウムジC1-4アルキル、ラセミ体の(ジメチルシランジイル)−ビス−(2
−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジC1-4アルコキシド、または
それらの任意の組合わせ。
【0055】 実質的にランダムのインターポリマーの他の製造方法は文献に記載されてきて
いる。LongoおよびGrassi(Makromol. Chme.、Vol. 191、pp. 2387−2396[1
990])およびD'Anniello他(Journal of Applied Polymer Science、Vol.
58、pp. 1701−1706[1995])は、エチレン−スチレンコポリマーを製造す
るためにメチルアルモキサン(MAO)およびシクロペンタジエニルチタニウムト
リクロライド(CpTiCl3)を使用することを報告した。XuおよびLin(Polymer P
reprints、Am. Chem. Soc. Div. Polym. Chem.)Vol. 35、pp. 686、687
[1994])は、スチレンおよびプロピレンのランダムコポリマーを製造するTiCl 4 /NdCl3/Al(iBu)3触媒を使用する共重合を報告した。Lu他(Journal of A
pplied Polymer Science、Vol. 53、pp. 1453−1460[1994])は、TiCl4
NdCl3/MgCl2/Al(Et)3触媒を使用するエチレン−スチレンの共重合を記載し
た。SernetzおよびMulhaupt(Macromol. Chem. Phys.、Vol. 197、pp. 1071
−1083[1997])は、Me2Si(Me4Cp)(N−t−ブチル)TiCl2/メチルアルミノ
キサン触媒を使用するスチレンの共重合に対する重合条件の影響を記載した。α
−オレフィン/ビニル芳香族モノマーのインターポリマー、例えば、エチレン/
スチレン、プロピレン/スチレンおよびブテン/スチレンの製造は、米国特許第
5,244,996号(Mitsui Petrochemical Indusries,Ltd.)に記載されているか
、あるいはDE 197 11 339 A1および米国特許第5,883,213号(両方ともDenki
Kagaku Kogyo KK.)に開示されている。また、Toru他、Polymer Preprints
、Vol. 39、No. 1、March 1998に開示されているようにエチレンおよびスチ
レンのランダムコポリマーを本発明のブレンド成分として使用することができる
【0056】 重合は溶液、スラリー、または気相の重合反応において実施することができる
。さらに、重合はバッチ式または連続的重合プロセスとして実施することができ
る。連続的重合プロセスとして実施することができる。連続的プロセスにおいて
、エチレン、ビニルまたはビニリデンの芳香族モノマーまたはヒンダード脂肪族
ビニルまたはビニリデンモノマー、および溶媒および任意のプロピレンまたは別
の第3モノマーを反応ゾーンに連続的に供給し、そしてポリマー生成物を連続的
にそれから除去する。
【0057】 一般に、実質的にランダムのインターポリマーはチーグラー−ナッタまたはカ
ミンスキイ−シン型重合反応のための条件、すなわち、大気圧〜3500気圧(355M
Pa)の範囲の圧力において重合することができる。反応温度は典型的には−30℃
〜200℃であろう。好ましくは、反応器の温度は50℃より高い、典型的には70℃
〜200℃、好ましくは80℃〜150℃であり、この範囲の上限の温度、すなわち、10
0℃より高い温度は低分子量のポリマーの形成に好適である。それぞれのモノマ
ーの自動重合より高い温度における重合および未反応モノマーの除去は、遊離基
重合から生ずるホモポリマーの重合生成物をある量で形成させる。
【0058】 スラリー重合プロセスの場合において、実質的にランダムのインターポリマー
は上に定義した不活性支持体、例えば、シリカに支持された触媒を使用して製造
することができる。実際的制限として、スラリー重合はポリマー生成物が実質的
に不溶性である液状希釈剤中で実施される。好ましくは、スラリー重合のための
希釈剤は5個より少ない個の炭素原子を有する1種または2種以上の炭化水素であ
る。所望ならば、飽和炭化水素、例えば、エタン、プロパンまたはブタンを希釈
剤として全体でまたは一部分で使用することができる。同様に、α−オレフィン
モノマーまたは異なるα−オレフィンモノマーの混合物を希釈剤として全体でま
たは一部分で使用することができる。最も好ましくは、希釈剤は、少なくとも主
要な部分において、重合すべき1種または2種以上のモノマーを含んでなる。
【0059】 いったん製造されると、実質的にランダムのインターポリマーを追加のポリマ
ーと、特定の配合者の要求に従い、ブレンドして有効なブレンドされたポリマー
組成物を形成することができる。本発明のインターポリマーは他のポリマーとブ
レンドして種々の型のブレンドを形成することができる。本明細書に開示する組
成物において有効なブレンドの型は機械的ブレンドを含み、ここでポリマーをそ
れぞれアモルファスまたは結晶質のポリマーのTgまたはTmより高い温度において
混合する。また、ポリマーの分解を引き起こすために十分に高い剪断速度で混合
する、機械化学的ブレンドが包含される。機械化学的ブレンドを使用するとき、
グラフトまたはブロック組成物を包含する複雑な混合物を形成する、生ずるフリ
ーラジカルの組合わせをコントロールするように注意しなくてはならない。溶液
注型ブレンドおよびラテックスブレンド、ならびに種々の相互浸透性ポリマーの
ネットワークブレンドは本発明に従いまた有効である。
【0060】 本発明のポリマーのブレンドは、任意の慣用の配合操作、例えば、一軸および
二軸スクリュー押出機、バンバリーミキサー、ブラベンダーミキサー、ファレル
連続的ミキサー、および二本ロール機により製造することができる。混合順序お
よび混合すべきブレンド成分の形態は決定的ではない;むしろ、それは特定の要
件または個々の配合者の要求に依存する変化させることができる。混合温度は好
ましくは成分の均質なブレンドが得られるような温度である。典型的な温度は、
成分の少なくとも1種の軟化点または融点より高く、より好ましくはすべての成
分のすべての軟化点または融点より高い。
【0061】 前述のインターポリマーまたはインターポリマー−ポリマーのブレンドに加え
て、有機酸は混合装置に必要なトルクを低下させるか、あるいは組成物の残部の
粘度を低下させるか、あるいはそうでなければ一次加工または二次加工の間の組
成物の流れを改良するために、または両方のために十分な量で添加される。例え
ば、0.3質量%程度に少ないステアリン酸の添加は、混合ローター上にトルクを5
0%またはそれ以上まで減少することができる。また、組成物に充填剤を添加す
るとき見られる極端なトルクピークは、酸を使用しない場合に関して、減少可能
である。組成物の追加の成分に依存して、酸は他の機能的有効性を有することが
ある。例えば、極めて高いレベルの充填剤を組成物に添加するとき、有機酸は分
散剤として働き、組成物を通して充填剤成分をいっそう均一に分布させる。酸は
製造プロセスにおいて任意の点に添加することができるか、あるいは段階的に添
加することができる。あるいは、さらに、酸は組成物への他の添加剤、例えば、
充填剤のコーティングとして添加することができる。このようなコーティングさ
れた充填剤を使用するとき、充填剤を組成物の他の成分と混合する前に、充填剤
を酸で一般にコーティングする。
【0062】 C6一塩基性飽和カルボン酸、例えば、カプロン酸から長鎖型、例えば、C22
ベヘン酸)脂肪酸までの、広い範囲の飽和酸の型の有機酸は、伸びを増強しかつ
メルトインデックスを増加するとき高度に有効である。さらに、前述したように
、有機酸の添加は組成物全体を通した充填剤、または他の添加剤の分散を促進す
る。
【0063】 モノマーの有機酸に加えて、54個までの炭素原子を有する、いわゆる「二量体
」および「三量体」の酸(より簡単な直鎖状の二量体および三量体)もまた高度
に有効である。前述の酸の混合物、ならびに本明細書に開示する任意の酸型の混
合物を使用することができる。
【0064】 また、飽和多塩基酸、ならびに一または多不飽和有機酸、例えば、C12〜C20
ノ−およびジカルボン酸、特にオレイン酸(一不飽和C18型脂肪酸)は高度に有
効である。
【0065】 脂肪酸の環状有機酸「類似体」は本発明の実施においてまた有効である。脂環
式(飽和)および芳香族(カルボン酸基を有する、不飽和の、ベンゼンに関係す
る環構造)の両方を使用することができる。本発明の組成物において使用する酸
を選択するとき、この分野において知られている、すべてのこれらの酸の種々の
属性を考慮する。
【0066】 有機酸の1、2および3価の金属塩、特に脂肪酸のカルシウム、マグネシウムお
よび亜鉛の塩は、本発明の目的を達成するために非常に有効である。有機酸の存
在数は多数である;この分野において知られているように、上に列挙した例の代
わりに他の密接な類似体を使用して、本発明の精神から逸脱しないですぐれた抵
抗を得ることができる。
【0067】 好ましい有機酸は、6〜54個の炭素原子を有する飽和のモノ−、ジ−およびト
リカルボン酸;12〜20個の炭素原子を有する不飽和のモノ−およびジカルボン酸
;および前記酸のカルシウム、マグネシウムおよび亜鉛の塩から成る群から選択
される。最も好ましい有機酸は、パルミチン酸、ステアリン酸およびオレイン酸
、それらの二量体および三量体、およびこれらの酸の混合物から成る群から選択
される。
【0068】 本発明の組成物において記載した型の有機酸を使用するとき、好ましい量は0.
01〜5質量%、好ましくは0.05〜2質量%である。より好ましくは、特に有効であ
る脂肪酸を使用するとき、量は0.1〜1.0質量%である。
【0069】 組成物が油および1種または2種以上の実質的にランダムのインターポリマーの
みを含んでなるとき、実質的にランダムのインターポリマーは組成物の4.9〜99.
99質量%を構成する。
【0070】 開示された組成物の利点の1つは、非常に高い充填剤レベルで望ましい二次加
工特性を維持する、それらの能力である。本発明のインターポリマーを安価なポ
リマーとブレンドすることに加えて、充填剤を使用することによって、原価効率
的な組成物の配合は促進される。適切な機械的性質を維持しながら、ほぼ50容量
%またはそれ以上の充填剤の配合を達成することは、経済的組成物の配合に好適
であり、そして音響管理の用途に特に有効な組成物を生ずる。有機酸の添加は組
成物中の充填剤の分散を改良し、こうして経済的方法で好ましい充填剤の配合レ
ベルの達成をさらに促進する。現在開示された組成物の新規性の点は、高度に充
填しかつ有機酸を使用して充填剤を均一に分散する、それらの能力を包含する。
【0071】 特許請求されている組成物、およびそれらが先行技術を越えた改良を提供する
、他の例、の追加の利点は、広い範囲の充填剤レベルにわたって所望の機械的性
質を維持する、それらの能力である。特許請求されている新規な組成物への中程
度のレベルの充填剤の添加は、最終物品にきわめてすぐれた触感を提供すること
ができる。さらに、前述したように、開示された組成物が高いレベルの充填剤の
添加を持続する能力は、音響管理の材料の製造においてそれらを特に有効とする
【0072】 本発明の組成物の中に含めることができる充填剤の質量%は、主として充填剤
の密度の関数である。また、充填剤の粒度および形状は組成物の性質に影響を与
えるであろう。例えば、超微粒子の充填剤(1ミクロンより小さい平均粒度)は
一般により高いブレンド密度を生ずる傾向を有し、また、いっそう高価である。
好ましい充填剤は炭酸カルシウムおよび硫酸バリウム、またはそれらの組合わせ
である。本発明の組成物中の充填剤の存在量は、組成物の0.01〜95質量%である
。好ましくは、充填剤は5〜90質量%を表す。最も好ましくは、中程度の密度の
充填剤を使用するとき、充填剤の量は30〜85質量%である。最高の密度の充填剤
を使用するとき、充填剤の量は30〜95質量%である。
【0073】 ブレンド組成物中の充填剤のレベルを質量または体積で記載することができる
。充填剤の容量%は下記の方程式により推定することができる:
【0074】 容量%F=[(質量%F/ρF)×100%]/[(質量%F/ρF) +Σ(質量%i/ρi)]
【0075】 ここで容量%Fが最終組成物中の充填剤の容量%に等しい場合、質量%Fは充填
剤の質量%に等しい;ρFはg/立方センチメートル(g/cm3)で測定した充填剤
の密度である;質量%iは第j番目の成分の質量%である;ρiはg/立方センチメ
ートル(g/cm3)で測定した第j番目の成分の密度である。例えば、80質量%の
充填剤(密度=2.7g/cm3)、19.7質量%のインターポリマー(密度=0.95g/cm 3 )、および0.3質量%の有機酸(密度=0.97g/cm3)として特徴づけられる配合
物は下記の容量%を有するであろう:
【0076】 (80/2.7)100%/{(80/2.7)+(19.7/0.95)+(0.3/0.97)}=58.5
容量%
【0077】 この特許における基本的教示を変更しないで、多数の型の充填剤またはそれら
の組合わせの使用はもちろん可能である。例えば、難燃性または低煙の傾向性の
ブレンドを望むとき、アルミナ三水和物(ATH、Al2O3・3H2O)は高度に望ましい
。超密なブレンドを望むとき、重い充填剤、例えば、粉末状鉄または鉛、または
それらの酸化物または削り屑を使用することができる。同様に、軽い密度のブレ
ンドが好ましいとき、密度が低い鉱物、例えば、炭酸マグネシウム、酸化マグネ
シウム、水酸化マグネシウム、硫酸カルシウム、シリカ、フライアッシュ、およ
びセメントダスト、または有機充填剤、例えば、糸、木材粉末、堅果殻、もみ殻
、コーンミールを使用することができる。最後に、高度に針状(例えば、珪灰石
)から丸い(例えば、ガラスビーズ)までの、種々のアスペクト比を有する充填
剤、例えば、タルク、雲母をまた使用して、関係、例えば、引張強さまたは伸び
率を変更することができる。
【0078】 本発明の追加の面は、インターポリマー、非発火耐性充填剤、カップリング剤
、および必要に応じて開始剤を含んでなる組成物を包含する。発火耐性充填剤を
含んでなる組成物は、本願と同一日に提出され、発明者、S. R. Betso他、発
明の名称「改良された点火耐性を有する組成物(Compositions Having Improv
ed Ingniton Resistance)」の特許出願に記載されている。本発明のカップリ
ング剤および/または開始剤の量は、組成物を使用すべき最終用途に従い変化さ
せることができる。しかしながら、存在する場合、カップリング剤および/また
は開始剤の量は一般に組成物の0.1〜10質量%を構成する。
【0079】 また、カップリング剤および/または開始剤は、組成物を使用すべき最終用途
に従い変化させることができる。典型的には、カップリング剤および/または開
始剤は、有機過酸化物、シラン、チタン酸塩、ジルコニウム酸塩、多官能ビニル
化合物、有機アジ化物、およびそれらの混合物から選択される。理論により拘束
されたくないが、ある条件下に、充填剤は、インターポリマーまたはグラフトす
ることができる組成物の他のポリマーにカップリングするようになる、すなわち
、グラフトするようになることができると考えられる。同様に、充填剤は少なく
とも1種の充填剤にカップリングする(すなわち、グラフトする)ようになる。
こうして、充填剤は、下記の成分にカップリングすることができる、カップリン
グ剤としてしばしば働く: (a) インターポリマーまたはポリマー/他のインターポリマーまたはポリ
マー; (b) 充填剤/他の充填剤; (c) 充填剤/インターポリマーまたはポリマー;または (d) それらの組合わせ。
【0080】 インターポリマーは典型的にはビニル基を介してカップリング剤上にグラフト
するが、カップリング剤上の活性極性基は通常カップリング剤を充填剤に結合さ
せると考えられる。
【0081】 存在する場合、カップリングの程度は、成分の量および型および成分を暴露さ
せる条件に依存して変化する。好ましくは、成分の量、型および条件は、少なく
とも1種の充填剤の少なくとも一部分が少なくとも1種のインターポリマーまたは
組成物の中に存在することがある他のポリマー成分の少なくとも一部分に結合す
るようなものである。
【0082】 本発明の組成物において適当な前述の1種または2種以上のインターポリマーは
、通常熱可塑性である、すなわち、インターポリマーは成形するか、あるいはそ
うでなければ造形することができ、そしてそれらの融点または軟化点以上の温度
において再加工することができる。しかしながら、カップリング剤が組成物の中
に存在するとき、インターポリマーは多少の架橋を行うことができる。こうして
、熱可塑性組成物を望む場合、カップリング剤の量は少なくとも所望量のカップ
リングまたはグラフトを発生させるために必要な量であるが、組成物の熱可塑特
質を危うくするほど多くない。
【0083】 熱可塑物質は一般に好ましいが、非熱可塑性組成物を望む場合、標準的実施に
よるか、あるいは硬化するとき、組成物が熱可塑性でないような量の充填剤の添
加により、架橋を実施することができる。
【0084】 任意の慣用法によりカップリング剤をインターポリマーにグラフトすることが
できる。このような方法およびカップリング剤は、例えば、下記の文献に記載さ
れている:K. Kircher、″Chemical Reactions in Polymer Processing″
、pp. 62−63、Hanser Press、1987、およびG. Witucki、″A Silane Prim
er:Chemistry and Apllications of Alkoxy Silanes″、J. Coatings a
nd Technology、Vol. 65、No. 822、p. 57,July 1993。
【0085】 このような方法は典型的には遊離基開始剤、例えば、過酸化物またはアゾ化合
物またはイオン化放射線の存在を包含する。有機開始剤、特に過酸化物の開始剤
は好ましい。過酸化物の開始剤は下記のものを包含する:ジクミルペルオキシド
、ジ−t−ブチルペルオキシド、過安息香酸t−ブチル、過酸化ベンゾイル、ク
メンヒドロペルオキシド、t−ブチルペルオクトエート、メチルエチレンケトン
ペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、ア
ルリルペルオキシド、ジ(t−ブチルペルオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサン、および過酢酸t−ブチル。適当なアゾ化合物は、アゾ−ビス−イソブチ
ルニトライトである。あるいは、カップリング剤を1種または2種以上の充填剤上
にコーティングすることができ、そしてビニル基はインターポリマーと適合性の
基と置換することができる。
【0086】 適当なカップリング剤は、インターポリマーにグラフトすることができる、任
意の因子を包含する。このようなカップリング剤は、例えば、シラン、チタン酸
塩、ジルコニウム酸塩、多官能ビニル化合物、およびそれらの混合物を包含する
。典型的なチタン酸塩およびジルコニウム酸塩は、例えば、Ken−React Refere
nce Manul、Kenrich Petrochemical Inc. 1985に記載されている。好ましい
カップリング剤は、シラン、ビニルアルコキシチタン酸塩、ジルコニウム酸塩、
またはビニル置換アルコキシまたはアリールオキシチタン酸塩またはジルコニウ
ム酸塩を包含する。特に好ましいカップリング剤は、後述するものを包含する。
【0087】 本発明のインターポリマーに効果的にグラフトする、任意のシラン、またはシ
ランの混合物を本発明におけるシラン部分として使用することができる。適当な
シランは下記式のものを包含する: CH2=CR’−(C(O)−O)x(CnH2nySiR3
【0088】 式中R’は水素原子またはメチル基である;xおよびyは0または1であり、ただ
しxが1であるとき、yは1である;nは1〜12、好ましくは1〜4の整数であり、そし
て各Rは独立して加水分解性有機基、例えば、置換または非置換のC1−12アルコ
キシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、ブトキシ、およびその他)、置換または
非置換のアリールオキシ基(例えば、ベンジルオキシ、およびその他)、置換ま
たは非置換のC1-12脂肪族アシルオキシ基(例えば、ホルミルオキシ、アセチル
オキシ、プロパノイルオキシ、およびその他)、アミノ基または適当な置換基、
例えば、アルキルまたはアリールで置換されたアミノ基、または置換または非置
換の低級アルキル(C1-6)基であり、ただし3つのR基のうちの2以下はアルキル
(例えば、ビニルジメチルメトキシシラン)である。下付き範囲を有する「C」
の使用は、例えば、低級アルキル基中の炭素原子の数を意味する。
【0089】 また、ケトキシミノ加水分解性基を有するシラン、例えば、ビニルトリス(メ
チルエチルケトアミノ)シランは有効である。特に有効なシランは、エチレン系
不飽和ヒドロカルボキシル基、例えば、ビニル、アリル、イソプロピル、ブチル
、シクロヘキセニルまたはガンマ−(メト)アクリロキシアリル基、および加水
分解性基、例えば、ヒドロカルビルオキシ、ヒドロカルボニルオキシ、またはヒ
ドロカルビルアミノ基を含んでなる不飽和シランを包含する。加水分解性基の例
は、メトキシ、エトキシ、ホルミルオキシ、アセトキシ、プロピオニルオキシ、
およびアルキルまたはアリールアミノ基を包含する。好ましいシランは、インタ
ーポリマー上にグラフトすることができる不飽和アルコキシシラン、例えば、ト
リメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ガンマ−(メト)アクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン、およびそれらの混合物である。
【0090】 ある場合において、カップリング剤を特別に添加しないで、インターポリマー
の少なくとも一部分を充填剤の少なくとも一部分にカップリングすることができ
る。これは、例えば、インターポリマーまたは充填剤が強くカップリングするこ
とができる官能基を有する場合に可能である。換言すると、固有にカップリング
されることができるインターポリマーおよび充填剤を製造することができる。
【0091】 インターポリマーまたはインターポリマー−ポリマーのブレンドのコア成分、
および有機酸に加えて。本発明の組成物は種々の加工剤の任意の1つまたは組合
わせをさらに含有することができる。加工剤の例は、粘着付与剤、油、可塑剤、
および酸化防止剤またはそれらの組合わせとして機能する物質である。このよう
な物質は、配合者の要求、および最終組成物の所望の特性に依存して使用するた
めに選択される。また、必要に応じて配合者の要求に適合させるために、種々の
追加の他の成分を添加することができる。
【0092】 本発明において加工剤を使用するとき、それらは単独で、または他の加工剤と
組合わせて使用して、同様な性質を相乗的に達成するか、あるいは最終組成物に
おいて異なる性質の発生を達成することができる。本発明において加工剤の有効
量は、特定の加工剤および個々の配合者が開発する組成物中のその役割に依存し
て、組成物の0.25〜50質量%の範囲である。より好ましくは、加工剤の量は0.3
〜35、最も好ましくは0.5〜25質量%の範囲である。
【0093】 組成物が加工剤および/または充填剤および1種または2種以上の実質的にラン
ダムのインターポリマーおよび1種または2種以上の他のポリマーを含んでなると
き、前記インターポリマーは25〜95質量%を構成し、そして前記他のポリマーは
5〜75質量%を表す(前記インターポリマーおよび前記他のポリマーの質量に基
づく)。
【0094】 本発明において有効である粘着付与剤は、商業的に入手可能でありかつこの分
野においてよく知られているもの、例えば、米国特許第3,484,405号に記載され
ているものを包含する、任意の数の物質であることができる。一般に、天然また
は合成の樹脂材料、およびロジン材料は十分に働く。粘着付与剤の好ましい量は
、組成物の1〜50質量%である。より好ましい濃度は組成物の5〜25質量%の範囲
であり、最も好ましい濃度は10〜20質量%の範囲である。
【0095】 本発明に従い使用できる樹脂は、一般に明確な融点および結晶化する傾向をも
たない有機化合物の混合物の形態の、液体、半固体〜固体の、複雑なアモルファ
ス材料である。このような樹脂は水の中に不溶性であり、植物または動物由来で
あることができるか、あるいは合成樹脂であることができる。使用する樹脂は組
成物に実質的なかつ改良された粘着性を提供する。適当な粘着付与剤は、後述す
る樹脂を包含するが、これらに必ずしも限定されない。粘着付与剤組成物として
使用できる樹脂成分のクラスは、クマロン−インデン樹脂、例えば、パラクマロ
ン−インデン樹脂である。一般に、使用できるクマロン−インデン樹脂は500〜5
,000の範囲の分子量を有する。商業的に入手可能な、この型の樹脂の例は、’Pi
cco’−25および’Picco’−100として市販されている材料を包含する。
【0096】 粘着付与剤として使用できる樹脂の他のクラスは、またスチレン化テルペンを
包含する、テルペン樹脂である。これらのテルペン樹脂は、600〜6,000の分子量
を有することができる。この型の典型的な商業的に入手可能な樹脂は、’Piccol
yte’S−100、’Staybelite Wster’#10(これは水素化ロジンのグリセロール
エステルである)および’Wingtack’95(これはポリテルペン樹脂である)とし
て販売されている。
【0097】 さらに、500〜5,000の範囲の分子量を有するブタジエン−スチレン樹脂を粘着
付与剤として使用することができる。この型の典型的な商品は’Buton’100とし
て市販されており、これは約2,500分子量を有する液状ブタジエン−スチレンコ
ポリマーである。粘着付与剤として使用できる樹脂の第4クラスは、500〜5,000
の範囲の分子量を有するポリブタジエン樹脂である。この型の商業的に入手可能
な製品は’Buton’150であり、これは2,000〜2,500の分子量を有するポリブタジ
エン樹脂である。
【0098】 粘着付与剤として使用できる樹脂の他の有効なクラスは、石油の精製において
得られる選択した留分の接触重合により製造され、500〜5,000の分子量範囲を有
する、いわゆる炭化水素樹脂である。このような樹脂の例は、’Piccopale’−1
00、および’Amoco’および’Velsicol’樹脂として市販されている樹脂である
。同様に、イソブチレンの重合から得られたポリブタジエンを粘着付与剤として
添加することができる。
【0099】 また、粘着付与剤は、ロジン材料、低分子量スチレン硬質樹脂、例えば、’Pi
ccolastic’A−75、不均化ペンタエリトリットエステル、および’Velsicol’WX
−1232として市販されている型の芳香族および脂肪族モノマーのコポリマーを包
含することができる。本発明において使用できるロジンはガム、木材またはタル
油ロジンであることができるが、好ましくはタル油ロジンである。また、ロジン
材料は変性されたロジン、例えば、二量体化ロジン、水素化ロジン、不均化ロジ
ン、またはロジンのエステルであることができる。エステルは2〜6つのアルコー
ル基を含有する多価アルコールでロジンをエステル化させることによって製造で
きる。
【0100】 有効な粘着付与剤は、低い軟化点を有する樹脂を包含する芳香族炭化水素樹脂
、例えば、PiccovarTM;および脂肪族、低分子量炭化水素樹脂、例えば、Piccop
aleTM、および高い軟化点を有する樹脂、例えば、PiccotacTMを包含する。追加
の有効な粘着付与剤は、合成ポリテルペン樹脂、例えば、WingtackTM、および水
素化ロジン、グリセロールエステル樹脂、例えば、ForalTMを包含する。文字通
り数百の論理的候補が存在するので、これらは典型的な例としてのみ見なすべき
である。使用できる粘着付与剤のいっそう包括的なリストは下記の文献に記載さ
れている:TAPPI CA Report #55、February 1975、pp. 13−20、a publi
cation of the Technical Association of the Pulp and Paper Indu
stry、ジョージア州アトランタ、これには200を超える商業的に入手可能な粘着
付与剤樹脂が列挙されている。
【0101】 使用において、配合者は一般にエチレンをベースとするコポリマーおよび粘着
付与剤樹脂を選択しようとし、これらは相互に相溶性である;相溶性を示す、化
学的類似性を手引きのために使用できる。また、配合者は不相溶性系を使用する
ことを選択することがある。最後に、逆の効果を探求することができる。例えば
、異常に滑る表面を望む場合、少量のスリップ助剤、例えば、Armid Oの添加は
有益であることがある。
【0102】 さらに、本発明の組成物において可塑剤物質の任意の1つまたは組合わせ使用
することが有効であることがある。α−オレフィン/ビニルまたはビニリデンの
実質的にランダムのインターポリマーにおける可塑剤の使用はこの分野において
知られている。例えば、米国特許第5,739,200号において、α−オレフィン/ビ
ニルまたはビニリデンのインターポリマーにおける可塑剤の使用が説明されてお
り、そしてα−オレフィン/ビニルまたはビニリデンのインターポリマーを含有
する組成物において特に有効である可塑剤が列挙されている。可塑剤の好ましい
濃度は0.25〜50質量%である。より好ましい濃度は0.3〜35質量%の範囲であり
、最も好ましい濃度は0.5〜25質量%の範囲である。
【0103】 本発明において使用できる適当な可塑剤は、フタレートエステル、トリメリテ
ートエステル、ベンゾエート、脂肪族ジエステル(アジペートアゼレートおよび
セバケートを包含する)、エポキシ化合物、ホスフェートエステル、グルタレー
ト、ポリマーの可塑剤(グリコールおよび脂肪族ジカルボン酸のポリエステル)
および油から成る群から選択される少なくとも1種の可塑剤を包含する。
【0104】 特に適当なフタレートエステルは、例えば、ジアルキルC4−C18フタレートエ
ステル、例えば、ジエチル、ジブチルフタレート、ジイソブチルフタレート、ブ
チル2−エチルヘキシルフタレート、ジオクチルフタレート、ジイソオクチルフ
タレート、ジノニルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジデシルフタレート
、ジイソデシルフタレート、ジウンデシルフタレート、混合脂肪族エステル、例
えば、ヘプチルノニルフタレート、ジ−(n−ヘキシル、n−オクチル、n−デシ
ル)フタレート(P610)、ジ(n−オクチル、n−デシル)フタレート(P810)、
および芳香族フタレートエステル、例えば、ジフェニルフタレートエステル、ま
たは混合脂肪族−芳香族エステル、例えば、ベンジルブチルフタレートまたはそ
れらの任意の組合わせを包含する。
【0105】 特に適当なトリメリテートエステルは、例えば、トリ−(2−エチルヘキシル
)トリメリテート、トリ−(ヘプチル,ノニル)トリメリテート、トリイソオク
チルトリメリテート、トリイソデシルトリメリテート、トリ−(オクチル,デシ
ル)トリメリテートを包含する。特に適当なベンゾエートは、例えば、ジエチレ
ングリシルジベンゾエートおよびジプロピレングリコールジベンゾエートを包含
する。特に適当なエポキシ化合物は、例えば、エポキシ化植物油、例えば、エポ
キシ化大豆油およびエポキシ化アマニ油を包含する。
【0106】 特に適当なホスフェートエステルは、例えば、トリアリール、トリアルキル、
混合アルキルアリールホスフェート、例えば、トリブチルホスフェート、トリオ
クチルホスフェート、トリ−(2−エチルヘキシル)ホスフェート、トリブトキ
シエチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレシルホスフェート
、イソプロピルフェニルジフェニルホスフェート、t−ブチルフェニルジフェニ
ルホスフェート、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェートおよびイソデシル
ジフェニルホスフェートを包含する。
【0107】 また、油を本発明の組成物において使用して組成物の特性を操作することがで
きる。商業的油は一般にある範囲の成分を含有し、ここで油の組成はナフテン系
、パラフィン系および芳香族の油の百分率として報告されている。適当な油は事
実上任意の既知の油であり、ナフテン系、パラフィン系および芳香族の油を包含
し、さらに、例えば、鉱油および天然油を包含する。油は一般にそれらの引火点
および組成により特徴づけられる。油の分類および引火点に従い、当業者は本発
明の組成物において所望の特性を最良に達成するであろう。好ましい油は名称Sh
ellflexTM6371、ShellflexTM6702、およびShellflexTM2680で商業的に入手可能
な油を包含する。
【0108】 さらに、本発明により得られた組成物において所望の性質を効果的に達成する
ために、可塑剤と加工油の混合物をまた使用することができる。例えば、任意の
加工油をエポキシド化油、ポリエーテル、またはポリエステルと組合わせて、組
成物の特性を操作することができる。事実、可塑剤と油との組合わせを使用して
、組成物のインターポリマーの構成部分またはポリマーのブレンド成分に依存し
て、単独で使用するときよりも望ましい性質を達成することができる。
【0109】 粘着付与剤、可塑剤および油以外の、他の有用な添加剤は酸化防止剤(例えば
、ヒンダードフェノール、例えば、IrganoxTM1010、Chiba Geigyの登録商標)
、ホスファイト(例えば、IrgafosTM1680、Chiba Geigyの登録商標)、紫外線
安定剤、粘着添加剤(例えば、PIB)、粘着防止剤、スリップ剤、着色剤、顔料
、発泡剤、発火遅延添加剤、Tinuvin、ポリイソブチレン、二酸化チタン、鉄酸
化物顔料を本発明の組成物に添加することもできる。
【0110】 添加剤はこの分野において知られている機能的量で使用される。酸化防止剤の
使用量は、ポリマーの加工、貯蔵、および究極的最終用途の間に使用される温度
および環境において、ポリマーまたはポリマーのブレンドが酸化するのを防止す
る量である。酸化を防止することによって、生成物の老化は遅延される。酸化防
止剤の量は、組成物のポリマーまたは有機成分の質量に基づいて通常0.01〜10、
好ましくは0.05〜5、より好ましくは0.1〜2質量%の範囲である。
【0111】 同様に、任意の他の列挙した成分、ならびに添加剤の量は機能的量、例えば、
ポリマーまたはポリマーのブレンドを非粘着性とし、所望の結果を発生させるた
めに所望の充填剤配合量を生成し、着色剤または顔料から所望の色を発生させる
ための量である。特に、このような添加剤は適当にはポリマーまたはポリマーの
ブレンドの質量に基づいて0.05〜50、好ましくは0.1〜35、より好ましくは0.2〜
20質量%の範囲で使用することができる。
【0112】 成分の混合順序は通常決定的ではない。好ましい混合順序は、出発点としてポ
リマー成分を含み、これに油を添加することができる。次いで有機酸または他の
カップリング剤または開始剤を添加し、次いで充填剤および他の加工剤または添
加剤、例えば、可塑剤、粘着付与剤および/または追加の油を添加する。例えば
、組成物のインターポリマーまたはインターポリマー−ポリマーのブレンド成分
の構成成分に依存して、組成物に油を添加するか、あるいは添加することは不必
要である。あるいは、混合するとき、成分の添加順序を変更して、所望の組成物
の性質を首尾よく達成することができる。当業者は認識するように、所望の組成
物の個々の構成部分の性質は、成分を段階的にまたは徐々に、または、実際に、
一度に添加すべきかどうかを包含する、成分を組成物に添加する方法に影響を与
えるであろう。例えば、本発明の有機酸は無機成分の添加前に組成物に好都合に
添加できることを出願人は発見した。あるいは、有機酸は添加される任意の充填
剤のコーティングとして添加することができる。さらに、手引きは米国特許第4,
263,196号の中に見出すことができ、ここにはポリマーのブレンドの性質に対す
る充填剤の粒度の効果が詳述されている。
【0113】 開示されたα−オレフィン/ビニルまたはビニリデンのインターポリマーを含
有する組成物は、種々の音響管理または他の絶縁体の用途において使用すること
ができる。例えば、開示された組成物は同様におよび/または独立に音波を遮断
し、かつ音波を発生する振動源を減衰することができる。また、本発明は、開示
された組成物が広い、有効な温度範囲にわたって振動を減衰し、そして音波を遮
断しおよび/または吸収するように配合することができることを示す。開示され
た組成物は、また、得られるコンパウンドの密度が音響を遮断するレベルに上昇
させる、高いレベルに、不活性充填剤、例えば、硫酸バリウムおよび/または炭
酸カルシウムの充填剤を含むことができる。さらに、これらの組成物は種々の二
次加工技術、例えば、回転成形、慣用のプラスチック成形技術、例えば、シート
の形成、異形材の押出、熱成形、射出成形により有用な物品に容易に成形するこ
とができる。これらの高度に充填されたコンパウンドはそれらの非充填対応物に
等しく十分にまたはそれよりよく音響を管理する能力を維持し、さらに有用な物
品に容易に成形される能力を維持することを、本発明は示した。
【0114】 一般に、音響を最小するか、あるいは「管理」することができる、3つの方法
が存在する。音波を遮断し、振動を減衰するか、あるいは雑音を吸収することが
できる。これらの種々の方法で音響を管理するために、異なる特性を有する物品
を必要とする。
【0115】 種々の音響管理物品を開発するとき考慮することが重要である因子は、管理す
る音波の振動数、および音響管理物品を使用する温度範囲を包含する。これらの
パラメーターは、組成物のインターポリマーまたはインターポリマー−ポリマー
のブレンド成分の望ましいTgを主として決定する。こうして、音響減衰の用途の
ために、組成物のインターポリマーまたはインターポリマー−ポリマーのブレン
ド成分のTgを減衰される音響の振動数および物品が機能する温度と相関させ、こ
うして組成物が音響の減衰において最も有効であるようにする。ある態様におい
て、現在開示された組成物はほぼ室温のTgを有し、これは材料に固有の音響減衰
能力を付与する傾向がある。
【0116】 特に有効なTg変性剤は、フタレートエステル可塑剤、例えば、ジオクチルフタ
レート(DOP)を包含する。音響減衰の用途において重要な追加の因子は、引張
強さ、圧縮可能性、および曲げモジュラスならびに最終物品のインターポリマー
成分の形状寸法を包含する。さらに、音響減衰物品は音響を発生する物体と密接
に接触しなくてはならないので、音響減衰物品は高い接着性および熱成形性をも
たなくてはならない。音響減衰物品の目標とするパラメーターはできるだけ高い
複合喪失(composite loss)ファクターを有することを包含し、共鳴エネルギ
ー/入射エネルギーの目標とする比(ηc)はほぼ0.1またはそれより大きい。
【0117】 音響吸収用途において、組成物のインターポリマーまたはインターポリマー−
ポリマーのブレンド成分の形状寸法または形態はいっそう重要であり、増加した
表面積を有するものは好ましい。また、このような好ましい性質は組成物の「粒
度」により表することができる。
【0118】 音波遮断用途において好ましい特徴ある性質は、0.15g/cm3より大きい密度を
有する物品を包含する。有効な音響遮断物品について好ましい密度は、ほぼ15〜
約2.6g/cm3の範囲である。組成物の中間は、再び物品を製作する温度に関係し
、また重要である。さらに、音響遮断物品はコンパウンド可能な、加工可能な、
かつ成形可能な組成物から作ることが好ましい。開示された組成物の認められる
利点は、それらが高い充填剤の配合を支持することができ、その上好適な性質の
バランスを保持することができることである。さらに、充填剤はいっそう経済的
であり、かつ最終組成物の密度を増加させる(1.5g/cm3より大きく)ので、音
響を遮断するために必要な材料の厚さは最小とされる。シートに二次加工すると
き、現在開示された組成物は0.05インチ程度に薄いシート厚さにおいて効果的に
音響を管理し、特に有効なシート厚さは約0.13インチにおいて得られる。
【0119】 音響減衰において使用するために層状とするとき、開示された組成物は特に二
次加工に適用可能である。特に、開示された組成物をベースとする物品の減衰層
は熱成形に典型的な中間温度において顕著な性質を有し、ここで開示された組成
物は従来の重い層よりもすぐれた形状を保持するので、自動化装置により熱成形
ツールの上にドレープすることができる。これはこれらのコンパウンドが含有す
るように配合される、極端な充填剤レベルにかかわらず、可能である。高い充填
剤レベルにおいてさえ、開示された組成物が維持することが望ましい、製造機械
的性質は、造形または成形の両方の温度ならびに使用温度において望ましい、伸
び特性を包含する。さらに、減衰層またはシートは一般に伝統的EVAの重い層よ
りも柔軟である。自動車工業において、音響および振動の管理においてよりすぐ
れた、より柔軟なバリヤー層の必要性が増加している。
【0120】 典型的には、EngageTMまたはEVAまたはEngageTM/EVAの重い層は、52〜55容量
%の充填剤において機械的性質を鋭く減少させる。このレベルより上において、
80℃における破断点伸びは熱成形を必要とする100%より低く、そしてシートは
破断するか、あるいはピンホールを形成する。対照的に、開示された組成物は、
性質、特に伸び性質が許容されえないレベルに劣化する前に、65容量%に充填す
ることができる。
【0121】 従来の材料の機械的性質が劣化するより高い充填剤レベルは経験により一般に
約52容量%であることが見出され、そして異常に高い品質の充填剤を使用すると
き、56容量%程度に高くあることができる。対照的に、開示された組成物は、機
械的性質が劣化する前に、65容量%およびそれより高い経済的充填剤と結合する
ことができる。前述したように、開示された組成物から作られた物品はまた顕著
に柔軟であり、きわめてすぐれたドレープ性を有する。
【0122】 実質的にランダムのインターポリマーのこの充填剤結合性質を使用すると、下
流の造形プロセスにおける加工性が改良されかつ自動化が可能となり、および/
またはいっそう経済的処方および充填剤の型の使用が可能となる。
【0123】 開示された組成物は、経済的な音響管理物品を製造する、広い範囲の製作技術
に好都合に適用可能である。開示された組成物が容易に成形されるように、成分
の量および型を調節することによって、それらを操作することができる。本発明
による開示された組成物は、ブローフィルム、シート、成形物、発泡シート、発
泡プランク、発泡可能なおよび発泡可能な粒子、成形可能なビーズ、および射出
成形された物品を包含する、フィルムに慣用のプロセスにより二次加工すること
ができる。また、組成物は繊維、フォームおよび格子、ならびに接着剤およびシ
ーラント配合物の製作において使用することができる。
【0124】 本発明の組成物は、この分野において知られている任意の適当な手段により物
品に成形することができ、そして所望の性質が有効である、任意の用途において
使用することができる。本明細書に開示する組成物を成形する入手可能な手段の
中には、事実上任意の典型的な成形、押出、カレンダー加工または注型が包含さ
れる。有用な二次加工法の特定の例は、圧縮および射出成形、例えば、反応射出
成形および強化反応射出成形;カレンダー加工;押出コーティング;シートラミ
ネート法;およびシートの熱成形を包含する。追加の利用可能な二次加工法は、
所望の比率におけるペレット化形態の乾式ブレンドおよび引き続くスクリュー押
出機(例えば、バンバリーミキサー)、カレンダー加工またはロールミル、等を
包含する。他の適当な方法は、射出成形、圧縮成形、押出、および熱成形、例え
ば、好ましくは、自動化熱成形を包含する。物品は1工程プロセスまたは2工程プ
ロセスで製造することができる。混合工程およびブレンド工程を組合わせ、適切
な混合能力を有する装置により連続的に実行する。2工程プロセスにおいて、ブ
レンドをまず粒子の形態で適当な混合およびペレット化手段により製造し、次い
で慣用の二次加工プロセスに付す。すぐれた分散性質を有する本発明の相溶化剤
を使用することによって、より経済的な1工程プロセスを使用することができる
【0125】 シート物品は典型的には、例えば、米国特許第4,386,187号に記載されている
ように、1工程において押出し、しばしば熱成形に付す。フィルム物品は押出お
よび熱成形により製造することができるが、また、注型またはフィルムブローウ
ィングにより製造することができる。吹込成形フィルムは、好ましくは別の工程
において製造される、組成物のポリマー成分のためにインターポリマーそれ自体
、または比較的均質に混合されたインターポリマー−ポリマーのブレンドを必要
とする。
【0126】 音響管理物品として、開示された組成物は、自動車および他の用途のための、
高度に充填された音響減衰コンパウンドのための結合剤として有効である。物理
的性質を許容されえない劣化を引き起こさないで、これらのコンパウンドが結合
できる充填剤のレベルは、実質的にランダムでない、多数の他のポリマーよりも
有意に高いことが発見された。
【0127】 本発明の組成物は、音響バリヤー層の用途において使用するとき、一般にフォ
ームまたは繊維のフェルトの分離層と組合わせて使用される。本発明の組成物そ
れ自体の高い密度は、音響振動の透過に対するバリヤーとして作用する。さらに
、分離層の使用(前記高い密度のバリヤー層と組合わせた)は、支持体からバリ
ヤー層を通した音響振動の直接的透過(音響バリヤー層が支持体に直接的に添付
されている場合、これは起こるであろう)を防止する。音響バリヤー層は通常1.
5〜2.6g/cm3の密度を有する。通常、バリヤー層のコンパウンドは、それが適用
される車両、アプライアンスまたは他の構造物の輪郭に適合するように、熱成形
前にシートにカレンダー加工または押出される。次いでバリヤー層をフォームま
たは充填層で「ラミネート」し、また、しばしばカーペットまたは他の装飾層で
層状化する。支持体は音響管理を必要とする物品の構築材料であり、典型的には
金属、プラスチック、ガラス、天然繊維、合成繊維、および木材である。
【0128】 このような熱可塑性エチレンおよび/またはα−オレフィン/ビニルまたはビ
ニリデンのインターポリマーを含有する組成物は、下記のものを包含するが、こ
れらに限定されない多数の音響管理の用途を有する:下記の消音用途において成
形可能な音響バリヤーとして使用すべき押出シート、輸送システム、例えば、自
動車、モーターサイクル、バス、トラクター、電車、航空機、自動ドアーおよび
トラックのライナー、後部座席ストレーナー、ホイールウェルカバー、カーペッ
トの下層、成形ダッシュ絶縁体、ダッシュマット、構築物、壁紙/カバー、およ
び紙/繊維材料の工業、小型および大型のアプライアンス、例えば、皿洗浄器、
冷蔵庫、エアーコンディショナー、家庭用品、例えば、ブレンダーのハウジング
、パワーツール、芝生および庭の用品、例えば、葉のブロワー、雪のブロワー、
小型エンジン、例えば、船外モーター、ジェットスキー、およびその他。追加の
用途は下記のものを包含する:ドラムの音響を変更する装置、ラウドスピーカー
システム、複合音響壁、音響減衰ディスクのドライブシステム、マッフラー、熱
成形可能な音響マット組成物、真空クリーニング機の音響減衰ユニット、水中ビ
ヒクルの抗力および雑音を減少させるシステム、音響減衰自動車用囲い、例えば
、オイルパン、高熱の、音響減衰金属−ポリマーのラミネート、消音バッキング
を有する成形されたカーペットアセンブリー、制振拘束層構築物、コンベヤーベ
ルトおよび材料輸送システム、音響遮断成形可能なカーペット、非スクイールデ
ィスクブレーキパッド、およびその他。それ以上の用途は、種々の電子、データ
通信およびケーブルまたはワイヤのコーティングが望ましい同様な領域における
ワイヤおよびケーブルのためのコーティングを包含する。
【0129】 実施例 下記の実施例は本発明の例示であるが、本発明を限定するものと解釈すべきで
はない。
【0130】 特記しない限り、下記の試験手順を使用した:本発明において使用するポリマ
ー組成物の分子量は、ASTM D−1238、条件190℃/2.16kg(形式的に「条件(E
)」として知られており、またI2として知られている)に従うメルトインデック
スの測定を使用して好都合に示される。
【0131】 本発明において使用する実質的にランダムのインターポリマーのメルトフロー
性質を示すか、あるいは測定するために有効な他の方法はゴットフェルト(Gott
fert)メルトインデックス(G#、cm3/10分)であり、これは自動化プラストメ
ーターについてASTM D1238手順を使用し、溶融密度を190℃におけるポリエチレ
ンの溶融密度である0.7632に設定して、メルトインデックス(I2)についてと同
様な方式で得られる。
【0132】 エチレン−スチレンのインターポリマーのスチレン含量に対する溶融密度の関
係を、29.8〜81.8質量%のスチレンインターポリマーの範囲について190℃にお
いて、全スチレン含量の関数として、測定した。これらの試料中のアタクチック
ポリスチレンのレベルは典型的には10%またはそれより低い。アタクチックポリ
スチレンの影響は、低いレベルのために、最小であると仮定した。また、アタク
チックポリスチレンの溶融密度および高度に全スチレン含量を有する試料の溶融
密度は非常に類似する。溶融密度を測定するために使用した方法は、溶融密度パ
ラメーターを0.7632に設定したゴットフェルトメルトインデックス機を使用し、
そしてI2重りが有効である間に時間の関数として溶融ストランドの収集物を使用
した。各溶融ストランドについての重りおよび時間を記録し、g/10分で質量を
生ずるように正規化した。また、計器の計算したI2メルトインデックス値を記録
した。実際の溶融密度を計算するために使用した方程式は次の通りである: δ=δ0.7632×I2/I2Gottfert ここでδ0.7632=0.7632かつI2Gottfert=表示されたメルトインデックス。
【0133】 計算した溶融密度/全スチレン含量の線形最小二乗フィッティングは、下記の
方程式について0.91の相関係数を使用して方程式に導く: δ=0.00299×S+0.723 ここでS=ポリマー中のスチレンの質量%。スチレン含量が既知である場合、
これらの方程式を使用して、全スチレン/溶融密度の関係を利用して実際のメル
トインデックスを決定することができる。
【0134】 それゆえ全スチレン含量が73%であるポリマーについて測定したメルトフロー
(「ゴットフェルト数」)を使用すると、計算は次のようになる: δ=0.00299×73+0.723=0.9412 ここで0.9412/0.7632=I2/G#(測定した)=1.23
【0135】 本発明において使用する実質的にランダムのインターポリマーの密度はASTM
D−792に従い決定した。試料を周囲条件下に24時間アニーリングした後、測定を
行う。
【0136】 プロトン核磁気共鳴(1H NMR)により、インターポリマーのスチレン含量お
よびアタクチックポリスチレン濃度を決定した。すべてのプロトンNMR試料を1,1
,2,2−テトラクロロエタン−d2(TCE−d2)中で調製した。生ずる溶液は1.6〜3.
2%のポリマーである。こうしてI2が2g/10分であるとき、40mgのインターポリ
マーを使用した;I2が1.5〜2g/10分であるとき、30mgのインターポリマーを使
用した;そしてI2が1.5g/10分より小さいとき、20mgのインターポリマーを使用
した。インターポリマーを直接5mmの試料管の中に秤量して入れた。TCE−d2の0.
75mlのアリコートを注射器により添加し、締り嵌めポリエチレンキャップを使用
して管に蓋をした。混合するために、加熱ガンを使用して、蓋をした試料を時々
還流させた。
【0137】 80℃において試料プローブを使用してプロトンNMRスペクトルをVarian VXR
300上に蓄積し、5.99ppmにおいてTCE−d2の残留プロトンに対して参照した。遅
延時間を1秒の間で変化させ、データを三重反復実験において各試料について収
集した。インターポリマーの試料を分析するために、下記の計装条件を使用した
: Varian VXR 300、標準1H: スイープ幅、5000 Hz 獲得時間、8 μsec 周波数、300 MHz 遅延、1 sec 過渡的、16 全分析時間/試料は約10分であった。
【0138】 最初に、ポリスチレン、StyronTM680(Dow Chemical Company、ミシガン州
ミドランドから入手可能である)の試料についての1H NMRスペクトルは1秒の遅
延時間で獲得された。プロトンは「標識化」した:示されるように、b、分枝鎖
;a、アルファ;o、オルト;m、メタ;p、パラ:
【0139】
【化6】
【0140】 上記標識化プロトンの回りの積分を測定する:「A」はaPSを表示する。積分A7 .1 (芳香族、約7.1ppm)は3つのオルト/パラプロトンであると考えられる;そ
して積分A6.6(芳香族、約6.6ppm)は3つのメタプロトンであると考えられる。
αと標識化する2つの脂肪族プロトンは1.5ppmにおいて共鳴する;そしてbと標識
化する単一のプロトンは1.9において共鳴する。脂肪族範囲は0.8〜2.5ppmを積分
し、Aalと呼ぶ。A7.1:A6.6:Aalについての理論比は3:3:3または1.5:1:1.5
であり、1秒のいくつかの遅延時間についてStyronTM680試料について観測された
回転と適切に相関する。積分をチェックし、ピーク割りあてを検証するために使
用した比の計算は、適当な積分を積分A6.6で割ることによって実行した。比Ar
A7.1/A6.6である。
【0141】 領域A6.6に1の値を割り当てた。比Alは積分Aal/A6.6である。収集したすべて
のスペクトルは(o+p):m:(α+b)の1.5:1:1.5の期待された積分比を有
する。芳香族プロトン/脂肪族プロトンの比は5/3である。2/1の脂肪族比は、
第1図においてそれぞれαおよびbと標識化したプロトンに基づいて予測された。 また、2つの脂肪族ピークを別々に積分するとき、この比は観測された。
【0142】 エチレン/スチレンのインターポリマーについて、1秒の遅延時間使用1H NMR
スペクトルは、規定された積分C7.1、C6.6およびCalを有し、こうして7.1ppmに
おけるピークの積分はコポリマーのすべての芳香族プロトンならびにaPSの0およ
びpプロトンを含んだ。同様に、インターポリマーのスペクトル中の脂肪族領域C al の積分はaPSおよびインターポリマーの両方からの脂肪族プロトンを含み、い
ずれかのポリマーからのシグナルを解明する明瞭な基線は存在しなかった。6.6p
pmのC6.6におけるピークの積分を他の芳香族シグナルから解明し、そしてそれは
aPSホモポリマー(多分メタプロトン)のみのためであると考えられる。(6.6pp
m(積分A6.6)におけるアタクチックポリスチレンについてのピークの割りあて
は、真正な試料StyronTM680に対する比較に基づいてを行った。)これは合理的
な仮定である。なぜなら、アタクチックポリスチレンの非常に低いレベルにおい
て、非常に弱いシグナルのみがここで観測されるからである。したがって、コポ
リマーのフェニルプロトンはこのシグナルに寄与しない。この仮定を使用すると
、積分A6.6はaPS含量を定量的に決定するための基準となる。
【0143】 次いで下記の方程式を使用して、エチレン/スチレンのインターポリマーの試
料中のスチレン組込みの程度を決定した:
【数1】
【0144】 そして下記の方程式を使用して、インターポリマー中のエチレンのモル%および
スチレンのモル%を計算した:
【0145】
【数2】 および
【0146】
【数3】
【0147】 ここでscおよびecはインターポリマー中のそれぞれスチレンおよびエチレンの
プロトンであり、そしてScおよびEはインターポリマー中のそれぞれスチレンモ
ノマーおよびエチレンモノマーのモル分率である。
【0148】 次いでインターポリマー中のaPSの質量%を下記の方程式により決定した:
【0149】
【数4】
【0150】 また、定量的フーリエ変換赤外分光光度測定法(FTIR)により、全スチレン含
量を測定した。
【0151】 触媒A:(1H−シクロペンタ[1]フェナントレン−2−イル)ジメチル(t−
ブチルアミド)シランチタン1,4−ジフェニルブタジエン)の製造
【0152】 1) リチウム1H−シクロペンタ[1]フェナントレン−2−イルの製造 1.42g(0.00657mol)の1H−シクロペンタ[1]フェナントレンおよび120mlの
ベンゼンを含有する250mlの丸底フラスコに、4.2mlの混合ヘキサン中のn−ブチ
ルリチウムの1.60Mの溶液を滴下した。この溶液を一夜撹拌した。リチウム塩を
濾過により単離し、25mlのベンゼンで2回洗浄し、真空下に乾燥した。単離した
収量は1.426g(97.7%)であった。1H NMR分析は、優勢を占める異性体が2位に
おいて置換されていることを示した。
【0153】 2) (1H−シクロペンタ[1]フェナントレン−2−イル)ジメチルクロロシラ
ンの製造 4.16g(0.0322mol)のジメチルジクロロシラン(Me2SiCl2)および250mlのテ
トラヒドロフラン(THF)を含有する500mlの丸底フラスコに、THF中の1.45g(0.
0064mol)のリチウム1H−シクロペンタ[1]フェナントレン−2−イルの溶液を
滴下した。この溶液をほぼ16時間撹拌し、次いで音響振動を減圧下に除去すると
、油状固体が残り、これをトルエンで抽出し、ケイ藻土濾過助剤(CeliteTM)を
通して濾過し、トルエンで2回洗浄し、減圧下に乾燥した。単離した収量は1.98g
(99.5%)であった。
【0154】 3) (1H−シクロペンタ[1]フェナントレン−2−イル)ジメチル(t−ブチ
ルアミノ)シランの製造 1.98g(0.0064mol)の(1H−シクロペンタ[1]フェナントレン−2−イル)ジ
メチルクロロシランおよび250mlのヘキサンを含有する500mlの丸底フラスコに、
2.00mlの(0.0160mol)のt−ブチルアミンを添加した。反応混合物を数日間撹拌
し、次いでケイ藻土濾過助剤(CeliteTM)を使用して濾過し、ヘキサンで2回洗
浄した。残留溶媒を減圧下に除去することによって、生成物を単離した。単離し
た収量は1.98g(88.9%)であった。
【0155】 4) ジリチオ(1H−シクロペンタ[1]フェナントレン−2−イル)ジメチル(
t−ブチルアミド)シランの製造 1.03g(0.0030mol)の(1H−シクロペンタ[1]フェナントレン−2−イル)ジ
メチル(t−ブチルアミノ)シラン)および120mlのベンゼンを含有する250mlの
丸底フラスコに、3.90mlの混合ヘキサン中の1.6mlのn−ブチルリチウムの溶液を
滴下した。反応混合物をほぼ16時間撹拌した。生成物を濾過により単離し、ベン
ゼンで2回洗浄し、減圧下に乾燥した。単離した収量は1.08g(100%)であった
【0156】 5) (1H−シクロペンタ[1]フェナントレン−2−イル)ジメチル(t−ブチ
ルアミド)シランチタンジクロライドの製造 1.17g((0.0030mol)のTiCl3・3THFおよび約120mlのTHFを含有する250mlの丸
底フラスコに、1.08gのジリチオ(1H−シクロペンタ[1]フェナントレン−2−
イル)ジメチル(t−ブチルアミド)シランの約50mlのTHF溶液を速い滴下速度
で添加した。この混合物を約20℃において1.5時間撹拌し、この時間において0.5
5g(0.002mol)の固体状PbCl2を添加した。さらに1.5時間撹拌した後、THFを真
空下に除去し、残留物をトルエンで抽出し、濾過し、減圧下に乾燥すると、オレ
ンジ色固体が得られた。収量は1.31g(93.5%)であった。
【0157】 6) (1H−シクロペンタ[1]フェナントレン−2−イル)ジメチル(t−ブチ
ルアミド)シランチタン1,4−ジフェニルブタジエンの製造 70℃のみが約80mlのトルエン中の(1H−シクロペンタ[1]フェナントレン−2
−イル)ジメチル(t−ブチルアミド)シランチタンジクロライド(3.48g、0.0
075mol)および1.551g(0.0075mol)の1,4−ジフェニルブタジエンのスラリーに
、9.9mlのn−ブチルリチウムの1.6M溶液(0.0150mol)を添加した。この溶液は
直ちに暗色化した。温度を増加させて混合物を還流させ、混合物をその温度に2
時間維持した。この混合物を約−20℃に冷却し、揮発性物質を減圧下に除去した
。残留物を60mlの混合ヘキサン中で約20℃においてほぼ16時間スラリー化した。
この混合物を約−25℃に約1時間冷却した。固体を真空濾過によりフリットガラ
ス上に集め、減圧下に乾燥した。乾燥した固体をガラス繊維の円筒濾紙中に入れ
、ソックスレー抽出器を使用して固体をヘキサンで連続的に抽出した。6時間後
、結晶質固体が沸騰するポットの中に観測された。この混合物を約−20℃に冷却
し、冷混合物から濾過により単離し、減圧下に乾燥すると、1.62gの暗色結晶質
固体が得られた。濾液を廃棄した。抽出器中の固体を撹拌し、追加量の混合ヘキ
サンで連続的に抽出すると、追加の0.46gの所望生成物が暗色結晶質固体として
得られた。
【0158】 連続的に作動するループ型反応器(36.8ガロン、139リットル)中で、ESI 1
を製造した。Ingersoll−Dresser二軸スクリューポンプで混合した。ほぼ25分の
滞留時間で475psig(3,275kPa)において液体を満たして反応器を運転した。イ
ンジェクターおよびKenics静止ミキサーを通して、原料および触媒/助触媒のみ
が流れを二軸スクリューポンプの吸引口に供給した。二軸スクリューポンプは直
径2インチ(5.1cm)のラインに排出し、このラインは直列の2つのChemineer−Ke
nics 10−68型BEM Multi−Tube熱交換器を供給する。これらの交換器の管は熱
伝達を増加するためにねじれたテープを含有した。最後の交換器を出ると、ルー
プ流れはインジェクターおよび静止ミキサーを通してポンプの吸引口に戻る。熱
伝達油は交換器のジャケットを通して循環して、第1交換器直前に位置するルー
プ温度のプローブをコントロールした。2つの交換器の間で、ループ反応器の出
口流は引取られた。Micro Motionにより、出口流の流れおよび溶液密度を測定
した。
【0159】 反応器への溶媒供給物は2つの異なる源により供給された。Micro Motionフロ
ーメーターで速度を測定する、8480−S−E Pulsafeederダイヤフラムポンプか
らのトルエンの新鮮な流れを使用して、反応器シール(20lb/時(9.1kg/時)
のためのフラッシュ流れを提供した。5台の8480−S−E Pulsafeederダイヤフラ
ムポンプの吸引側で、リサイクル溶媒を非抑制スチレンモノマーと並列に混合し
た。これらの5台のPulsafeederポンプは溶媒およびスチレンを反応器に650psig
(4,583kPa)において供給した。新鮮なスチレン流をMicro Motionフローメー
ターで測定し、そして全リサイクル溶媒/スチレン流を別のMicro Motionフロ
ーメーターで測定した。エチレンを反応器に687psig(4,838kPa)において供給
した。エチレン流をMicro Motionフローメーターで測定した。Brooksフローメ
ーター/コントローラーを使用して、エチレンコントロール弁の出口においてエ
チレン流の中に水素を送出した。
【0160】 エチレン/水素混合物を溶媒/スチレン流と周囲温度において組合わせた。反
応器ループに入るときの全供給流の温度は、ジャケットの中に−10℃のグリコー
ルを有する交換器により2℃に低下した。3種類の触媒成分の製造は3つの別の槽
中で実施した;新鮮な溶媒および濃厚触媒/助触媒プレミックスをそれらのそれ
ぞれの運転槽に添加し、混合し、可変速度の680−S−AEN7 Pulsafeederダイヤ
フラムポンプを介して反応器に供給した。前述したように、3成分の触媒系はイ
ンジェクターおよび静止ミキサーを通して反応器ループに入り二軸スクリューポ
ンプの吸引側の中に入った。また、原料供給流は触媒注入点より下流であるが、
二軸スクリューポンプの吸引口より上流におけるインジェクターおよび静止ミキ
サーを通して反応器ループに供給された。
【0161】 溶液密度を測定するMicro Motionフローメーター後に反応生成物ラインの中
に触媒失活剤(水と溶媒との混合物)を添加して、重合を停止させた。ライン中
の静止ミキサーは反応器流出液流中で触媒失活剤および添加剤を分散させた。こ
の流れは次に反応器後のヒーターに入った。このヒーターは溶媒除去のフラッシ
ュのための追加のエネルギーを提供した。流出液が反応器後のヒーターを出ると
き、このフラッシュは起こり、圧力は475psig(3,275kPa)から反応器圧力コン
トロール弁において450mmHg(60kPa)の絶対圧に低下した。
【0162】 フラッシュされたポリマーは2つの熱油ジャケット付き脱蔵装置の第1に入った
。第1脱蔵装置からフラッシュされた揮発性物質はグリコールジャケット付き交
換器で凝縮され、真空ポンプの吸引口を通過し、溶媒およびスチレン/エチレン
分離器に排出された。溶媒およびスチレンをこの分離器の底からリサイクル溶媒
として取出しが、エチレンは上部から排出された。エチレン流をMicro Motion
質量フローメーターで測定した。排出されたエチレンの測定+溶媒/スチレン流
中の溶解ガスの計算を使用して、エチレンの変換率を計算した。脱蔵装置におい
て分離されたポリマーおよび残留溶媒をギヤポンプで第2脱蔵装置に送った。第2
脱蔵装置中の圧力を5mmHg(0.7kPa)の絶対圧において作動させて、残留溶媒を
フラッシュさせた。この溶媒をグリコール熱交換器中で縮合させ、他の真空ポン
プを通して送り、廃棄のために廃棄物槽に輸送した。乾燥ポリマー(<100ppm全
揮発性物質)をギヤポンプで6ホールダイ付き水中ペレット化装置に送り、ペレ
ット化し、回転乾燥し、1000lb(453kg)のボックスの中に集めた。
【0163】 6ガロン(22.7リットル)の油ジャケット付きオートクレーブの連続的に撹拌
された槽型反応器(CSTR)中で、ESI #2および3を製造した。Lightning A−3
20羽根車を有する磁気的にカップリングされた撹拌機で混合した。反応器を475p
sig(3,275kPa)において液体を充填して運転した。プロセス流を底に入れ、上
部から排出させた。熱伝達油を反応器のジャケットを通して循環させて、反応熱
の一部分を除去した。反応器出口に、流および溶液密度を測定する微小流フロー
メーターを存在させた。反応器出口におけるすべてのラインを50psi(344.7kPa
)の流で追跡し、絶縁した。
【0164】 トルエン溶媒を反応器に30psig(207kPa)で供給した。反応器への供給をMicr
o−Motion質量フローメーターで測定した。可変速度のダイヤフラムポンプによ
り、供給速度をコントロールした。溶媒ポンプの排出側において、側面流を取っ
て触媒注入ライン(1 lb/時(0.45kg/時))および反応器撹拌機(0.75 lb
/時(0.45kg/時))のためのフラッシュ流を提供した。これらの流を差圧フロ
ーメーターで測定し、微小流ニードル弁で手動調節によりコントロールした。非
抑制スチレンモノマーを反応器に30psig(207kPa)で供給した。反応器の供給を
Micro−Motion質量フローメーターで測定した。可変速度のダイヤフラムポンプ
により、供給速度をコントロールした。スチレン流を残留溶媒流と混合した。
【0165】 エチレンを反応器に600psig(4,137kPa)で供給した。流をコントロールするR
esearch弁の直前において、エチレン流をMicro−Motion質量フローメーターによ
り測定した。Brookフローメーター/コントローラーを使用して、エチレンコン
トロール弁の出口においてエチレン流の中に水素を送出した。エチレン/水素混
合物を周囲温度において溶媒/スチレン流と組合わせる。溶媒/モノマーが反応
器に入るときのその温度は、ジャケットの中に−5℃のグリコールを有する交換
器により約5℃に低下した。この流は反応の底に入った。
【0166】 また、3成分の触媒系およびその溶媒フラッシュは、モノマー流と異なる口を
通して、反応器の底に入った。触媒成分の調製を不活性大気圧のブローブボック
ス中で実施した。希釈した成分を窒素パッデッドシリンダーの中に入れ、プロセ
ス領域における触媒運転槽に供給した。これらの運転槽から、ピストンポンプで
触媒を加圧し、流れをMicro−Motion質量フローメーターで測定した。単一注入
ラインを通して反応器の中へ入る直前において、これらの流れを互いにおよび触
媒フラッシュ溶媒と組合わせる。
【0167】 溶液密度を測定する微小運動フローメーター後に反応生成物ラインの中に触媒
失活剤(水と溶媒との混合物)を添加して、重合を停止させた。他のポリマー添
加剤を触媒失活剤とともに添加することができる。ライン中の静止ミキサーは反
応器流出液流中で触媒失活剤および添加剤を分散させた。この流れは次に反応器
後のヒーターに入った。このヒーターは溶媒除去のフラッシュのための追加のエ
ネルギーを提供した。流出液が反応器後のヒーターを出るとき、このフラッシュ
は起こり、圧力は475psig(3,275kPa)から反応器圧力コントロール弁において
約250mmの絶対圧に低下した。フラッシュされたポリマーは熱油ジャケット付き
脱蔵装置に入った。脱蔵装置においてポリマーから揮発性物質のほぼ85%が除去
された。揮発性物質は脱蔵装置の上部から出た。流れはグリコールジャケット付
き交換器で凝縮され、真空ポンプの吸引口を通過し、溶媒およびスチレン/エチ
レン分離器に排出された。溶媒およびスチレンをこの分離器の底からリサイクル
溶媒として取出し、エチレンを上部から取出した。エチレン流をMicro−Motion
質量フローメーターで測定し、組成について分析した。排出されたエチレンの測
定+溶媒/スチレン流中の溶解ガスの計算を使用して、エチレンの変換率を計算
した。脱蔵装置において分離されたポリマーをギヤポンプでZSK−30脱蔵装置に
送った。乾燥ポリマーは単一ストランドとして押出機を出た。このストランドは
水浴を通して引かれるとき、冷却された。空気で過剰の水をストランドから吹き
飛ばし、ストランドをストランドチョッパーでペレットに細断した。
【0168】 種々の個々のエチレンスチレンインターポリマー(ESI #1〜3)を製造する
ために使用した種々の触媒、助触媒およびプロセス条件を表1に要約し、そして
それらの性質を表2に要約する。
【0169】
【表1】
【0170】
【表2】
【0171】 実施例1および比較例1:(有機酸は比較例1に関して伸び率を改良する。) 180gのESI 1の試料をHaakeミキサーの中に180℃、80rpmにおいて5分間入れた
。溶融したポリマーを取出し、均一な厚さのシートをテトラヘドロン・プレス(
Tetrahedron Press)で製造した。0.3gのステアリン酸を混合物中の179.7gの同
一ポリマーに添加する以外、酸を含有するブレンドにおいて試料手順を使用した
【0172】 これらの2つのブレンドの試料について、85gをテトラヘドロン・プレス中の2
枚のテフロン(登録商標)被覆した布帛の間のチェースの中に入れた。下記のプ ログラムを使用してプラックを作った:1)10,000psi(68900kPa)、350゜F(17 7℃)において5分間、2)50,000psi(344,500kPa)、375゜F(190℃)において5 分間、および3)50,000psi(344,500kPa)、150゜F(65℃)において10秒間。
【0173】 引張りバーをプラックから切断し、ASTM D−638型4に従い試験し、10インチ
/分(2.54cm/分)で引いた。各試料についてのデータは5つの試験片の平均で
ある。
【0174】
【表3】
【0175】 実施例2〜3および比較例2:(有機酸はミキサーのトルクを減少させる。) 180℃に予熱した実験室規模の内部ミキサーに7.77質量%のESI #1および3.8
9質量%のEngageTM8100を添加することによって、組成物を調製した。ポリマー
が溶融した後、4.7質量%のShellflexTM371パラフィン系油を添加し、次いで82.
73質量%(62.92容量%)の15μmの粒度のカルサイト(Calcicoll W15、Alpha
Calciteから入手した、ドイツ国)を0.5質量%のカーボンブラックと一緒に添
加した。
【0176】 充填剤を段階的に添加して、剪断ピンの過度に高いトルクおよび破損を防止し
た。ミキサーを定常状態に到達させ、45rpmにおいて140Nmのトルクが記録された
(比較例2)。0.28質量%(0.55容量%)のステアリン酸をミキサーに添加し、
トルクは79Nmに急速に低下した(実施例2)。
【0177】 実施例3について、充填剤およびステアリン酸を一緒に添加し、トルクピーク
は非常にいっそう適度であり(<90Nm)、加工の間にスパイク波形を示さず、こ
うしてミキサーの完全性に対する危険を表さなかった。充填剤の添加前にステア
リン酸を添加した場合、充填剤を一度に添加した。
【0178】
【表4】
【0179】 実施例4〜8:(他のポリマーとブレンドするとき、組成物は望ましい性質を維
持する。) 150℃に予熱した実験室規模の内部ミキサーに11.1質量%のESI #1を添加す
ることによって、組成物を調製した。ポリマーが溶融した後、6.5質量%のShell
flexTM371パラフィン系油を添加し、次いで82質量%の15μmの粒度のカルサイト
(Calcicoll W15、Alpha Calciteから入手した、ドイツ国)を0.3質量%のス
テアリン酸および0.5質量%のカーボンブラックと一緒に添加した。
【0180】 十分な量の油(ポリマーの量よりも50質量%より大きい、すなわち、>no油
:ポリマー比)およびステアリン酸の存在は所望の性質を有する防振シートの製
造を促進する。
【0181】 成分を4分間混合し、次いで塊は150〜156℃に到達した。ミキサーブレード上
に発生したトルクにより測定される粘度は高くなく、同一条件下に典型的なEVA
をベースとする配合物よりも、わずかに20%高いだけであった。熱い塊を常温練
りロール機に1回通過させて2mmの厚さのシートを作り、次いでテーブル上にフラ
ットに横たえて冷却する。
【0182】 α−オレフィン/ビニルまたはビニリデン(この場合においてエチレン/スチ
レン)のインターポリマーのあるものの代わりに、EngageTM(DuPont Dow Ela
stomersの製品および商標)、ExactTM(Exxonの製品および商標)、ElvaxTMEVA
(E. I. DuPont de Nemoursの製品および商標)またはClearflexTM(Eniche
mの製品および商標)を使用した。
【0183】
【表5】
【0184】 狭い限界内で、これらの配合物の性質を類似し、所望の要件を満足することが
理解される。ミキサー上のトルクは成分の粘度に比例し、EVAの粘着性ならびにE
VAを含有する配合物における硬度の小さい増加はEVAの物理化学的性質である。
【0185】 実施例9および10および比較例3:(組成物は音響を減衰する。) 試験を掴み具上で実施して、ランダム雑音信号を使用して被験試料の振動のモ
ードを測定した。結果はオベルストのバー試験方法を使用して得られた複合喪失
ファクター(Composite Loss Factor)による(第1図参照)。複合喪失ファク
ターは、雑音を引き起こす振動を停止させる材料の能力の測度である。複合喪失
ファクターがより高いほど、振動を停止させる能力はよりすぐれる。
【0186】 複合喪失ファクター(ηc)の計算に必要な各モードの共鳴周波数および半力
バンド幅(共鳴ピークからの3dB傾斜点間の周波数の差)を、二重チャンネルシ
グナル解析器(B&K 2032型)から直接読んだ。
【0187】 被験試料を圧縮成形により鋼製オベルストのバーに結合させた。オベルストの
バーをチェースの中央に配置し、解放されたポリマーを金属バー上に横たえた。
チェースの両側をマイラーでカバーし、圧縮成形機の中に入れた。加熱サイクル
はASTM標準規格D1325に従う。過剰のポリマーをかみそりの刃でオベルストから
切断した。
【0188】 バーの寸法は次の通りであった:全長225mm、自由長さ200mm、厚さ0.8mm、お
よび幅12.7mm。試験手順はある例以外を除いて下記に従った:SAE Recommended
Practice J1637、Laboratory Measurement of the Composite Vibratio
n Damping Properties of Materials on a Supporting Steel Bar(第
1図参照)。
【0189】 すべて25℃において試験した比較4およびESI #2、およびESI #3について
の共鳴周波数(Hz)および生ずる複合喪失ファクター(ηc)を表6に示す。これ
らの結果が示すように、ESI #2は工業的標準である比較4に匹敵する複合喪失
ファクターを有する。しかしながら、ESI #3は比較4よりすぐれた複合喪失フ
ァクターを有する。
【0190】
【表6】
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1図は、自由長さL、全長Lr、幅W、振動方向の厚さH2、および制振材料の厚
さH1を有するオベルスト(Oberst)試験のバットの断面図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年7月11日(2001.7.11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】 高度に充填することができるインターポリマーの開発は、特に、音響管理の用
途において探求されている。特に音響管理の用途のために有効である組成物を配
合する先行技術の試みは、高度に充填されたエチレン−酢酸ビニルコポリマー(
EVA)を使用する。しかしながら、これらの高度に充填されたブレンドは欠陥を
有し、それらは利用可能な二次加工技術を制限する物理的性質を有する。例えば
、EVAに基づく配合物は、分解を防止するために、加工温度を185℃以下に保持し
なくてはならない。 WO−A−9900449には、充填された実質的にランダムのインターポリマーおよび 添加剤、例えば、ステアリン酸または前記酸の金属塩を含んでなる音響減衰組成 物が記載されている。 WO−A−9607681には、充填された熱硬化された(架橋された)実質的にランダ ムのインターポリマーの組成物およびそれらの加硫物が記載されているが、音響 管理物品の製造または開示された配合物の遮音材としての使用は開示されていな い。 米国特許第4,434,285号には、充填剤および0.05〜約5重量%の少なくとも1種
の有機酸と少なくとも5〜60重量%の極性コモノマーを有するポリマーとの組合
わせてを含んでなる音響減衰組成物が記載されている。 最後にEP-A-0467549には、音響減衰材料として使用する、ジカルボン酸又はそ の無水物により処理された無機固体で充填されたポリプロピレンのごとき熱可塑 性ポリマー組成物が記載されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0170
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0170】
【表2】 G#は測定されたゴットファー数であり、そしてAPSはポリマーのアタクチック ポリスチレン含量である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0189
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0189】 すべて25℃において試験した比較4およびESI #2、およびESI #3(両方ESI 試料は0.5重量%のステアリン酸を含有する) についての共鳴周波数(Hz)およ
び生ずる複合喪失ファクター(ηc)を表6に示す。これらの結果が示すように、
ESI #2は工業的標準、KeldaxTM265(Du Pontの製品および登録商標)である
比較4に匹敵する複合喪失ファクターを有する。しかしながら、ESI #3は比較4
よりすぐれた複合喪失ファクターを有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/34 C08K 3/34 3/36 3/36 5/09 5/09 5/10 5/10 5/14 5/14 5/28 5/28 5/541 7/20 7/20 C08L 101/00 C08L 101/00 C08K 5/54 G10K 11/16 G10K 11/16 A 11/162 D (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,S E,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT ,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA, ZW (72)発明者 ベッツォ,スティーブン アール. ドイツ連邦共和国,デー−04109 ライプ ツィヒ,フェルディナント−ラッサーレ− シュトラーセ 15 (72)発明者 ホーニグ,スティーブン エム. アメリカ合衆国,テキサス 77566,レー ク ジャクソン,ティンバークリーク コ ート 63 Fターム(参考) 4J002 AA00W AA00X AA00Y AC08X AE05Y AF02Y BB00X BB02X BB03X BB04W BB05X BB06X BB11X BB12X BB14X BB15W BB15X BB16X BC02W BC02X BD03X DE078 DE088 DE108 DE128 DE138 DE148 DE188 DE189 DE238 DG048 DJ008 DJ018 DJ048 DL008 EF056 EG026 EG036 EG046 EH147 EK029 EK039 EK049 EK059 EK069 EK079 EX019 EX079 FA048 FA088 FD018 FD027 FD34Y GL00 GM00 GN00 GQ00 GR00 5D061 AA02 AA06 BB01

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分を含んでなる組成物: (1) 下記のポリマー単位を含んでなる1種または2種以上の実質的にランダ
    ムのインターポリマー: a) 下記のモノマーから誘導されたポリマー単位: i) 少なくとも1種のビニルまたはビニリデンの芳香族モノマー;また
    は ii) 少なくとも1種のヒンダード脂肪族または脂環族ビニルまたはビ
    ニリデンモノマー;または iii) 少なくとも1種のビニルまたはビニリデンの芳香族モノマーと少
    なくとも1種のヒンダード脂肪族または脂環族ビニルまたはビニリデンモノマー
    との組合わせ;および b) 下記のモノマーから誘導されたポリマー単位: i) エチレン;または ii) 1種または2種以上のC3-20α−オレフィン;または iii) エチレン;および/または1種または2種以上のC3-20α−オレフ
    ィン;および (2) 少なくとも1種の有機酸またはその塩。
  2. 【請求項2】 加工剤、または充填剤、または両方をさらに含む、請求項1
    に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 実質的にランダムのインターポリマーが(1)(a)または(1
    )(b)以外の1種または2種以上のエチレン系不飽和重合性モノマーをさらに含
    む、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記インターポリマーとブレンドされた、第2ポリマー成分
    をさらに含む、請求項1および2に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 a) 前記実質的にランダムのインターポリマーが1種または
    2種以上のエチレン/スチレンのインターポリマー、エチレン/プロピレン/ス
    チレンのインターポリマー、またはエチレン/スチレン/ノルボルネンのインタ
    ーポリマーであり;そして b) 前記第2ポリマー成分が1種または2種以上の任意のエチレンおよび/また
    はC3−C20α−オレフィンのホモポリマーまたはインターポリマー、スチレンの
    ホモポリマー、コポリマーまたはブロックコポリマーであるか、あるいは酢酸ビ
    ニルの官能性、またはハロゲンを含有する基を含んでなる、 請求項4に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記第2ポリマー成分がエチレン−酢酸ビニル(EVA)、ポリ
    オレフィン(PO)、低密度ポリエチレン(LDPE)、エチレンプロピレンジエンモ
    ノマー(EPDM)、スチレンブタジエンコポリマー(SBSコポリマー)、スチレン
    ブタジエンランダムポリマー(SBR)、エチレンオクテンコポリマー(EO)、ポ
    リプロピレン(PP)、ポリプロピレンコポリマー(CPP)、およびポリ塩化ビニ
    ル(PVC)、またはそれらの混合物から成る群から選択される、請求項4に記載の
    組成物。
  7. 【請求項7】 前記実質的にランダムのインターポリマーが全組成物の4.9
    〜99.99質量%構成する、請求項1に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 実質的にランダムのインターポリマーが25〜95質量%を構成
    し、そして前記他のポリマーが5〜75質量%構成する(前記インターポリマーお
    よび前記第2ポリマーの質量に基づく)、請求項4に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 前記有機酸が全組成物の0.01〜5質量%を構成する、請求項1
    に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 前記加工剤が全組成物の0.25〜50質量%を構成する、請求
    項2に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 前記充填剤が全組成物の0.01〜95質量%を構成する、請求
    項2に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 前記有機酸が6〜60個の炭素原子を有する飽和モノ−、ジ
    −およびトリ−カルボン酸、およびを有する不飽和モノ−、ジ−およびトリ−カ
    ルボン酸から成る群から選択される、請求項1に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 前記有機酸がステアリン酸、パルミチン酸、及びオレイン
    酸またはそれらの塩から成る群から選択される、請求項1に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 有機酸がステアリン酸またはその塩である、請求項13に
    記載の組成物。
  15. 【請求項15】 前記一種または2種以上の有機酸またはそれらの塩がステ
    アリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸
    アンモニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アミド、オレイン酸カルシウム
    、オレイン酸マグネシウム、及びオレイン酸亜鉛、またはそれらの混合物から成
    る群から選択される、請求項1に記載の組成物。
  16. 【請求項16】 前記加工剤が粘着付与剤、油、可塑剤、及びそれらの混合
    物から成る群から選択される、請求項2に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 前記粘着付与剤が天然または合成の樹脂材料、ロジン材料
    、及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項16に記載の組成物。
  18. 【請求項18】 前記油が鉱油、ナフテン系油、芳香族油、及びパラフィン
    系油から成る群から選択される、請求項16に記載の組成物。
  19. 【請求項19】 前記可塑剤がフタレートエステル、トリメリテートエステ
    ル、ポリマー可塑剤、及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項1
    6に記載の組成物。
  20. 【請求項20】 前記充填剤が三水和アルミナ、水酸化マグネシウム、水酸
    化カルシウム、タルク、炭酸カルシウム、石灰石、ガラス繊維、大理石ダスト、
    セメントダスト、粘土、長石、シリカまたはガラス、ヒュームドシリカ、アルミ
    ナ、酸化マグネシウム、酸化アンチモン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、ケイ酸アル
    ミニウム、ケイ酸カルシウム、二酸化チタン、チタン酸塩、ガラス微小球、チョ
    ーク、及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項2に記載の組成物
  21. 【請求項21】 前記充填剤が炭酸カルシウム、硫酸バリウム、および三水
    和アルミナ、およびそれらの混合物から成る群から選択される、請求項2に記載
    の組成物。
  22. 【請求項22】 前記実質的にランダムのインターポリマーが8モル%〜50
    モル%のスチレンを含んでなる、請求項1に記載の組成物。
  23. 【請求項23】 前記インターポリマーおよび/または前記第2ポリマーが
    架橋されている、請求項4に記載の組成物。
  24. 【請求項24】 支持体と、遮音層とを含んでなり、前記遮音層が請求項1
    、2、または4に記載の組成物を含んでなる、音響管理物品。
  25. 【請求項25】 支持体が金属、プラスチック、ガラス、天然繊維、合成繊
    維及び木材からなる群から選択される、請求項24に記載の音響管理物品。
  26. 【請求項26】 下記の成分を含んでなる組成物する方法: (1) 下記のポリマー単位を含んでなる1種または2種以上の実質的にランダ
    ムのインターポリマー: a) 下記のモノマーから誘導されたポリマー単位: i) 少なくとも1種のビニルまたはビニリデンの芳香族モノマー;また
    は ii) 少なくとも1種のヒンダード脂肪族または脂環族ビニルまたはビ
    ニリデンモノマー;または iii) 少なくとも1種のビニルまたはビニリデンの芳香族モノマーと少
    なくとも1種のヒンダード脂肪族または脂環族ビニルまたはビニリデンモノマー
    との組合わせ;および b) 下記のモノマーから誘導されたポリマー単位: i) エチレン;または ii) 1種または2種以上のC3-20α−オレフィン;または iii) エチレン;および/または1種または2種以上のC3-20α−オレフ
    ィン;および (2) 少なくとも1種の有機酸またはその塩。
  27. 【請求項27】 下記の成分を含んでなる組成物: (A) 1種または2種以上のα−オレフィンモノマーと、1種または2種以上の
    ビニルまたはビニリデンの芳香族モノマー、および必要に応じて1種または2種以
    上の他の重合性エチレン系不飽和モノマーとを合させることによって製造された
    少なくとも1種の実質的にランダムのインターポリマー5〜90質量%; (B) タルク、炭酸カルシウム、ガラス繊維、大理石ダスト、セメントダス
    ト、粘土、長石、シリカまたはガラス、ヒュームドシリカ、アルミナ、酸化マグ
    ネシウム、酸化アンチモン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、ケイ酸アルミニウム、ケ
    イ酸カルシウム、二酸化チタン、チタン酸塩、ガラス微小球およびチョークから
    選択される少なくとも1種10〜94.9質量%; (C) 有機酸またはその塩0.01〜5質量%;および (D) 有機過酸化物、シラン、チタン酸塩、ジルコニウム酸塩、多官能ビニ
    ル化合物および有機アジ化物から成る群から選択される少なくとも1種の開始剤
    または少なくとも1種のカップリング剤0.1〜10質量%; (ここで、(A)、(B)、(C)および(D)の量は(A)、(B)、(C)および
    (D)の全質量に基づく。)。
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