JP2003503290A - ロールペーパー・ホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明の目的は、巻きほどくことができる材料のロール用のホルダー、特に、ロールペーパー用のホルダー、好適には、シリンダー状のロッド（１）、基板（５）、および上記ロールペーパーの自由端用の本質的には周知のピボット状の保持装置により、水平面上に垂直にロールペーパーを立てるためのロールペーパー用のホルダーにより、ロールが、安定した状態でホルダー上に保持され、異なる幅の紙が使用される場合に使用するためのホルダーを提供することである。この場合、簡単な構造と、部材の数が少ないために製造コストを低減することができる。上記目的は、保持ロッドの軸に沿って移動する取り外すことができるカバー（３）に回転できるように取り付けられていて、同様に、保持ロッドに沿って軸方向に移動するシリンダー状のスカート（４）を備える保持装置（２）により達成される。この場合、カバーの直径方向の大きさは、使用中、カバーが、現在使用中のロールペーパーの端部に接触し、その少なくとも一部を覆うようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、巻きほどくことができる材料のロール用のホルダーに関し、特に、
ロールペーパー用のホルダー、好適には、シリンダー状のロッド、フットおよび
ロールペーパーの自由端用のピボット状の保持装置により、水平面上に垂直にロ
ールペーパーを立てるためのロールペーパー用のホルダーに関する。

【０００２】 （発明の背景）

【０００３】 スウェーデンの特許出願第４５００８３号が、上記ホルダーについて開示して
いる。この特許出願の場合には、基板上に垂直に装着されたシャフトと、基板の
周辺から出ている切り取り部材は、協力して、ロールペーパーの自由端を保持す
ることができる。この場合、切り取り部材も、ロールから紙を切り取る働きをす
る。この周知のホルダーの欠点は、最も広く使用されているタイプより幅の広い
、幅がまちまちのロールペーパーには使用できないことである。

【０００４】 国際公開ＷＯ９７／２８７２９は、ピンと張るための装置が、紙が自然にほど
けるのを防止する類似の可動ロールペーパー・ホルダーを開示している。ピンと
張るための装置には、垂直ホルダーのシャフトに対して直角な力が加わり、その
結果、ピンと張るための装置は、ロールペーパーに対して圧力を加える。この力
は、引き綱、プーリおよびカウンタウェイトにより生じる。この構造の欠点は、
複雑でそのためコストが高いことである。さらに、このロール・ホルダーは、水
平面上に上に置いた時だけしか機能しないので、カウンタウェイトは、重力加速
度により軸方向に移動し、それにより引き綱が引かれる。

【０００５】 米国特許第４，７９２，１０２号は、類似のロールペーパー・ホルダーを開示
している。しかし、このホルダーの場合には、ロール用の垂直なシャフトと、ブ
レーキ・カバー用の案内手段の両方を備える。上記案内手段は、適当なドリルで
あけた孔部を通してシャフトおよび案内手段上をスライドすることができる。こ
の発明は、複雑で、製造コストが高い。何故なら、機械加工した部材と、直径が
変化する、ドリルであけた孔部を持つ部材の両方を使用しているからである。ま
た、このロールペーパー・ホルダーの場合には、用途が水平面での使用に限定さ
れる。何故なら、この場合、重力加速度もブレーキ・カバーに対して軸方向に力
を加えなければならないからである。

【０００６】 さらに、ドイツ特許第３６ １３ ９８８号は、中空のシリンダー状のシャフ
ト内で軸方向に移動することができる、シリンダー状のカバー・ホルダーを備え
るカバー用の案内を開示している。上記中空のシャフトは、種々の軸方向の位置
にカバー・ホルダーを保持するためのロック手段を含む。このロール・ホルダー
は、使用中、片手だけでカウンタから持ち上げるのに適しているが、ロールペー
パーの回転にブレーキを掛けるための手段を備えていないために、このロール・
ホルダーの用途も、水平面上だけの使用に限定される。何故なら、この場合には
、重力加速度が、カバーおよびカバー・ホルダーに対して軸方向に力を加えなけ
ればならないからである。

【０００７】 （発明の概要）

【０００８】 本発明の目的は、巻きほどくことができる材料のロール用のホルダー、特に、
ロールが、安定した状態でホルダー上に保持され、異なる幅の紙が使用される場
合に使用するための、ロールペーパー用のホルダーを提供することである。この
場合、簡単な構造と、部材の数が少ないために製造コストを低減することができ
る。

【０００９】 上記目的は、保持ロッドの軸に沿って移動する、取り外すことができるカバー
に回転できるように取り付けられていて、同様に、保持ロッドに沿って軸方向に
移動するシリンダー状のスカートを備える保持装置により、本発明に従って達成
される。この場合、カバーの直径方向の大きさは、使用中、カバーが、現在使用
中のロールペーパーの端部に接触し、その少なくとも一部を覆うようになってい
る。このような実施形態の場合には、ロール・ホルダーは、保持装置を備え、す
べての普通幅のキッチン・ロールに対して使用できるようになる。さらに、上記
ロール・ホルダーの用途は、水平カウンタ上の使用に限定されないで、例えば、
海上の船舶上でも使用することができる。

【００１０】 好適な実施形態の場合には、保持ロッドおよびスカートは、ロールペーパーを
交換するときに解放することができる、相互に関連を持つロック手段を持つこと
ができる。そのため、片手だけでロール・ホルダーを持ち上げることができるよ
うになり、容易に使用することができるようになる。

【００１１】 水平でない面上でロール・ホルダーを使用する場合には、スプリングの力で押
されるような状態で設置すると、保持装置の回転運動を有利に行うことができる
。このようにすれば、ホルダーがどの方向を向いていても、ウェブの自由端を信
頼できる方法で、継続的に保持することができる。

【００１２】 保持ロッドの場合、その断面が、円形のエンベロープに接触した状態に保持さ
れていると有利である。何故なら、差込みソケットの場合のように、両者を一緒
に回転することにより、スカートでカバーを固定することができるからである。

【００１３】 保持ロッドとカバー・スカートとの間を固定するためには、ロッドおよびその
部材の立場からは、その断面図が楕円形のエンベロープと接触していると有利で
ある。

【００１４】 従属請求項が、もう一つの実施形態を記述している。

【００１５】 図面を参照しながら、上記実施形態についてさらに詳細に説明する。

【００１６】 （好適な実施形態の詳細な説明）

【００１７】 本発明によれば、ロール・ホルダーは、その頂面上に、本実施形態の場合は、
相互に直角であり、その断面において十字を形成している２つの面からできてい
る垂直な保持ロッド（１）を支持している基板（５）からなる。基板に対して平
行な面が、適当な間隔を置いて装着される。これらの面は、相互に直角な上記２
つの面を補強し、その交差する面は、保持ロッドの縦軸を形成する。保持ロッド
は、通常、強化面まで延びる。

【００１８】 保持ロッドの頂部上には、スカート（４）を備えるカバー（３）が位置してい
て、上記スカートは、ロッドから下に少し延びる。それにより、ロールペーパー
・ホルダーを、ウェブの幅の異なるロールペーパーに対して使用することができ
る。カバーの頂部には、保持装置（２）が取り付けられていて、この実施形態の
場合には、上記保持装置は、端部がボールになっていて、水平軸を中心にして回
転できるように装着されている湾曲したフープからなる。

【００１９】 スカート（４）は、図の実施形態の場合には、円形のエンベロープと接触して
いる断面を持つ、保持ロッドの直径に対応する内径を持つ。外径は、上記内径に
壁部の厚さを加えたものに対応する。この実施形態の場合には、スカートは、波
形になっていて、ピストン状の保持ロッドを収容できるシリンダの形をしている
。

【００２０】 有利な実施形態の場合には、ロールペーパーが保持ロッド（１）に装着され、
スカート（４）がその上に下降した後で、ロック手段（図示せず）により、また
は単に固く係合させることにより保持ロッドにロックされるようになっている。
これにより、ロールペーパーのユーザは、片手だけでロール・ホルダーを確実に
操作することができる。何故なら、フープ（２）をハンドルとして使用すること
ができるからである。

【００２１】 保持ロールがシリンダー状の実施形態の場合には、スカートは、原則として、
ロッドを中心にして自由に回転することができる。また、カバー（３）をロール
ペーパーに対してブレーキとして使用する場合には、保持ロッドまたはその部材
は、楕円形のエンベロープに接触している断面を持ち、スカートは対応する断面
を持っている。それにより、スカートに対して、またカバーに対して自由に回転
できなくなり、そのため、ロールペーパーに対してブレーキとしての働きをする
。そのような場合、保持ロッドとスカートとの間の固い係合は、スカートをロッ
クするための適当な手段になるが、断面図を異なる形状にすることにより、ロー
ルペーパーのユーザが、この場合も同様に片手でロール・ホルダーを操作するこ
とができる適当な間隔を持ったロック手段を提供することができる。

【００２２】 本発明によれば、ロール・ホルダーは、保持装置（２）により、ロールペーパ
ーの中心の方向に内側向きの圧力を掛け、それにより、ロールペーパーは自然に
巻きほどけることはできない。通常の家庭用以外のロール・ホルダーの用途の場
合には、半径方向の圧力は、内側向きの半径方向の圧力を維持しているスプリン
グ（図示せず）の力に逆らう保持装置の回転運動により保持することができる。
このようなことは、カウンタが何時でも水平に保たれていない船舶上で起こるこ
とがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】テーブルで使用するように配置した本発明のロール・ホルダーの斜
視図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＢＺ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ， ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，Ｋ Ｅ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ， ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 巻きほどくことができる材料のロール用のホルダー、好適に
   は、ロールペーパー用のホルダー、好適には、シリンダー状のロッド（１）、基
   板（５）、および前記ロールペーパーの自由端用の本質的には周知のピボット状
   の保持装置により、水平面上に垂直にロールペーパーを立てるためのロールペー
   パー・ホルダーであって、前記保持装置（２）が、前記保持ロッドの軸に沿って
   移動する取り外すことができるカバー（３）に回転できるように取り付けられて
   いて、同様に、前記保持ロッドに沿って軸方向に移動するシリンダー状のスカー
   ト（４）を備えていて、前記カバーの直径方向の大きさが、使用中、前記カバー
   が、現在使用中の前記ロールペーパーの端面に接触していて、その少なくとも一
   部を覆うようになっていることを特徴とするホルダー。
2. 【請求項２】 請求項１記載のロール用のホルダーにおいて、前記保持ロッ
   ド（１）および前記スカート（４）が、前記ロールペーパーを交換するとき、解
   放することができる相互に関連するロック手段を持つことを特徴とするロール用
   ホルダー。
3. 【請求項３】 請求項１および／または請求項２記載のロール用ホルダーに
   おいて、前記保持装置（２）の回転運動が、スプリングの力に逆らって行われる
   ことを特徴とするロール用ホルダー。
4. 【請求項４】 前記請求項の何れか記載のロール用ホルダーにおいて、前記
   保持ロッド（１）が、円形エンベロープと接触している断面を持つことを特徴と
   するロール用ホルダー。
5. 【請求項５】 請求項１−請求項３の何れか記載のロール用ホルダーにおい
   て、前記保持ロッド（１）またはその部材が、楕円形のエンベロープに接触して
   いる断面を持つことを特徴とするロール用ホルダー。
6. 【請求項６】 請求項１−請求項３および請求項５の何れか記載のロール用
   ホルダーにおいて、前記スカート（４）またはその内部部材が、楕円形のエンベ
   ロープに接触している断面を持つことを特徴とするロール用ホルダー。