JP2003501076A - ヒトcmvに対するワクチン接種のためのペプチド - Google Patents

ヒトcmvに対するワクチン接種のためのペプチド

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Abstract

(57)【要約】 以下の配列群: 【表1−1】 【表1−2】 [配列中、RNは−Hまたはアミノ保護基であり、RCは−OHまたはカルボキシ保護基である]から選択される、IE−1またはpp65タンパク質の断片であり得るペプチド。本発明のペプチドは、HCMV感染に対するワクチンのための医薬、またはHCMVに対する免疫応答を同定するための診断薬の製造に使用し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明はヒトサイトメガロウィルス(HCMV)に対するワクチン接種に有用
な、あるいは患者がHCMVに対する免疫応答を作り出すか、または既に作って
いるかを試験することができる、患者を診断するのに有用なペプチドまたはペプ
チド誘導体に関する。
【0002】 ヒトサイトメガロウィルス(HCMV)はヘルペスウィルスに属する一群の関
連ウィルスである(Lutz Schneider, 1990, Pharmazie, Vol. 135, No. 27, 2396
-2400)。初感染の後、ウィルスは潜伏状態で体内に留まる。身体的または心理的
ストレスによって潜伏HCMVの再活性化が引き起こされ得る。このウィルスは
遍在している。中央ヨーロッパでは人口に対する汚染率はおよそ65%である。
細胞媒介性免疫応答はHCMV感染に対する制御および防御について重要な役割
を果たす。提供者からHCMVに特異的なCD8+T細胞をHCMVに苦しむ患
者へ移入させた場合に、HCMV感染に対する免疫応答が見られた(P.D. Greenb
erg et al., 1991, インビトロにおいて増殖させた提供者由来のCMV特異的T
細胞クローンの養子移入にる、骨髄移植受容者におけるヒトサイトメガロウィル
ス (CMV) 感染についての処置計画の開発 Ann. N.Y. Acad. Sci., Vol.: 636, p
p 184-195)。残念なことに、CD8+T細胞によって特異的に認識されるHCM
Vのエピトープは2,3個しか知られていない。この免疫応答は55kDの即時
型(immediate-early)タンパク質1(IE−1)および65kDの低マトリックス
リンタンパク質(pp65)によって本質的に支配されていることが想定される (
N.J. Alp et al., 1991, ヒトサイトメガロウィルス即時型1タンパク質に対す
るヒトの細胞免疫応答の高度な特異性, J. Virol., Vol: 65, pp 4812-4820; お
よび E.H. McLaughlin-Taylor et al., 1994, CD8+ウィルスに特異的な細胞
毒Tリンパ球に対する標的として主要な遅延(late)ヒトサイトメガロウィルスマ
トリックスタンパク質pp65の同定, J. Med. Virol., Vol.: 43, pp 103-110
; そしてさらに, M. Wills et al., 1996, サイトメガロウィルスに対するヒト
細胞毒Tリンパ球(CTL)応答は構造タンパク質pp65によって支配される:
pp65に特異的なCTLの頻度、特異性およびT細胞受容体使用, J. Virol.
1996, Vol. 70, pp 7569-79)。
【0003】 機能的免疫系を有する成人において、この感染症は不顕性であり、せいぜい疲
労感および体温のわずかな上昇などの非特異的な症状を示すにとどまる。免疫不
全の成人では、HCMVの感染後に、肺疾患および網膜炎が蔓延する。AIDS
患者においては、CMV感染は多くの死亡の要因である。
【0004】 種々の薬物がサイトメガロウィルスに対する処置に用いられる。例えば、フォ
スカーネット(Foscarnet)は、ヒトヘルペスウィルス、例えば単純ヘルペス、水
痘帯状ヘルペス、エプスタイン−バーおよびサイトメガロウィルス、および肝炎
ウィルスに対する、細胞培養において確立された選択活性を示す抗ウィルス剤で
ある。この抗ウィルス活性はウィルス酵素、例えばDNAポリメラーゼおよび逆
転写酵素の阻害に基づく。サイトメガロウィルスに対してフォスカーネットは有
毒な効果を示すが、このウィルスを死滅させることはできない(Lutz Schneider,
1991, Neue Arzneistoffe, Vol 136, No. 46)。サイトメガロウィルス感染に生
じるその他の問題は、恒久的、時には一生を通じて患者を処置することが必要な
ことである(とりわけAIDSにおいては)。さらに不利なことに、サイトメガロ
ウィルスは近年、通常用いられている抗ウィルス剤に対してより耐性になってい
ることがある(例えば., Stanat et al., 1991, Antimicrob. Agents, Chemother
. Vol 35, No. 11: 2191-2197 and Knox et al., 1991, Lancet, Vol 337: 1292
-1293)。
【0005】 55kDの即時型タンパク質1(IE−1)の配列は、A. Akrigg, G.W.G. Wilk
inson, J.D. Oram (1985)、ヒトサイトメガロウィルス株AD169の主要な即
時遺伝子の構造, Virus Res., 2:107-121に記載され、規定されている。55k
Dの即時型タンパク質1の配列は、P13202(=初期受託番号)で欧州生物情
報協会(European Bioinformatics Institute)のスイスポート・データベース(Sw
iss-Prot Data Base)に寄託されている。65kDの低マトリックスリンタンパ
ク質(pp65)はB. Rueger, S. Klages, B. Walla et al. (1987), 1次構造お
よびヒトサイトメガロウィルスの2つのビリオンリンタンパク質pp65および
pp71をコードする遺伝子の転写, J. Virol. 61:446-453に記載されている。
65kDの低マトリックスリンタンパク質の配列は、P06725(=初期受託
番号)で欧州生物情報協会のスイスポート・データベースに寄託されている。両
タンパク質の配列はM.S. Chee, A.T. Bankier, S. Becks et al. (1990), ヒト
サイトメガロウィルス株AD169の配列のタンパク質がコードする内容物の分
析, Curr. Top. Mircrobiol. Immunol. 154:125-169に記載されている。
【0006】 本発明の目的は、特にHCMV免疫を有し、適当なHLA型を有する被験者由
来のCD8+T細胞におけるインターフェロン−γまたは腫瘍懐死因子−α(TN
F−α)の産生を誘導するペプチドまたはそれらの誘導体を提供することである
。このペプチドおよびこの誘導体はワクチン用薬剤に適している。また、これは
HCMVに対する細胞性免疫応答が被験者に現れるかどうかを明らかにすること
、およびそれを定量することができる診断に適している。
【0007】 本目的は以下の配列群から選択されるペプチドまたはそのペプチド誘導体:
【表3】 [配列中、 RNは−Hまたはアミノ保護基、あるいは該ペプチドまたはペプチド誘導体の
外側のさらに少なくとも1つのアミノ酸を表し; RCは−OHまたはカルボキシ保護基、あるいは該ペプチドまたはペプチド誘
導体の外側のさらに少なくとも1つのアミノ酸を表す] によって達成され、 当該ペプチド誘導体は既述配列の1個、2個若しくは3個のアミノ酸の欠失、
挿入または置換を有し、あるいは該配列は9個の隣接するアミノ酸に切断され、
そして該欠失はN−末端および/またはC−末端欠失であり、 当該ペプチド誘導体は基本的に以下:
【表4】 (以上の配列のそれぞれを参照配列と称す) に明記するペプチドの1つの機能、即ち特にHCMV免疫を有し、適当なHLA
型を有する被験者由来のCD8+T細胞においてインターフェロン−γまたはT
NF−α産生を誘導する機能を有する。
【0008】 適当なHLA(ヒト白血球抗原)型は、ここに記載のペプチドを提示できる1つ
またはそれ以上のMHC(主要組織適合複合体)クラスI分子の組み合わせである
。適当なHLA型が存在する場合にのみ、特定のペプチドが提示され、そしてこ
の場合においてのみ、刺激が生じ得る。以下は、このようなHMCおよびT細胞
の抗原認識についての好適な文献である:Abdul K. Abbas, Cellular and Molec
ular Immunology/A.K. Abbas, A.H. Lichtman, J.S. Prober, Chapters 5 and 6
, 1991, W.B. Saunders, Philadelphia, ISBN 0-7216-3032-4。
【0009】 ワクチンを接種し得る患者の多くはすでに感染していることがあり得る。従っ
て、このような患者においては、免疫応答を増強(「ブースト」)し得る。この感染
症は潜在し、または活動的に顕在化し得る。潜在性ウィルスを有する被験者もま
た「感染している」と考えられる。
【0010】 好ましい参照配列は:
【表5】 で示される配列である。
【0011】 個々のアミノ酸はそれぞれの部位で種々の優先傾向を有する。
【0012】 異なるアミノ酸間における比較は、規定された部位のアミノ酸を交換した上で
、その他の残る部位のアミノ酸をそのままにすることによって行なわれる。一般
に、複数置換も可能である。
【0013】 以下に記載するアミノ酸と比較して置換に対して保存的ではない置換基を選択
する場合、ペプチドまたはペプチド誘導体の機能は実質的に変更される。即ち、
置換基GlyおよびSerはアミノ酸Alaに類似し、置換基Lysはアミノ酸Argに類似す
る。置換基GlnおよびHisはアミノ酸Asnに類似し;置換基Gluはアミノ酸Aspに類
似し;置換基Serはアミノ酸Cysに類似し;置換基Asnはアミノ酸Glnに類似し;置
換基Aspはアミノ酸Gluに類似し;置換基Thrはアミノ酸Serに類似し;置換基Ser
はアミノ酸Thrに類似し;置換基Tyrはアミノ酸Trpに類似し;置換基AlaおよびPr
oはアミノ酸Glyに類似し;置換基AsnおよびGlnはアミノ酸Hisに類似し;置換基L
euおよびValはアミノ酸Ileに類似し;置換基IleおよびValはアミノ酸Leuに類似
し;置換基Arg,GlnおよびGluはアミノ酸Lysに類似し;置換基Leu,TyrおよびIle
はアミノ酸Metに類似し;置換基Met,LeuおよびTyrはアミノ酸Pheに類似し;置換
基TrpおよびPheはアミノ酸Tyrに類似し;置換基IleおよびLeuはアミノ酸Valに類
似する。
【0014】 このような置換基の変更は、構造および官能基のより異なるアミノ酸と置換す
ることで行ない得る。この置換基変更の効果は3次元構造の有意な変化および/
または、例えばシート構造または螺旋構造に対する影響である。荷電と疎水鎖と
の間の相互作用もこの変更において見られる。
【0015】 このような置換を通じた分析は容易に達成し得る。即ち、一度に1つの部位の
1つのアミノ酸を、好ましくはアラニンまたはその他のアミノ酸と変更する。こ
の修正タンパク質の合成の後に、改変したタンパク質の機能を測定する。このよ
うな機能および測定を実施例に例示する。複数置換も可能である。
【0016】 定義 本明細書中で用いる省略形は、IUPAC−IUB協会によって確立された生
化学命名法(Biochemistry 11: 1726 (1972), and Biochem. J. 219: 345 (1984)
)の規則に従って定める。以下通常の省略形を用いる:Ala=A=アラニン; Arg=R=
アルギニン;Asn=N=アスパラギン;Asp=D=アスパラギン酸;Cys=C=システイン;
Gln=Q=グルタミン;Glu=E=グルタミン酸;Gly=G=グリシン;His=H=ヒスチジン;
Ile=I=イソロイシン;Leu=L=ロイシン;Lys=K=リシン;Met=M=メチオニン;Phe=
F=フェニルアラニン;Pro=P=プロリン;Ser=S=セリン;Thr=T=スレオニン;Trp=
W=トリプトファン;Tyr=Y=チロシンおよびVal=V=バリン。
【0017】 RN残基の保護基は1〜10個の炭素原子を有するアルキル、アリール、アル
キルアリール、アラルキル、アルキルカルボニルまたはアリールカルボニル基、
好ましくはナフトイル、ナフチルアセチル、ナフチルプロピオニル、ベンゾイル
基、あるいは1〜7個の炭素原子を有するアシル基から構成され得る。
【0018】 RC残基の保護基は1〜10個の炭素原子を有するアルコキシまたはアリール
オキシ基、あるいはアミノ基から構成され得る。
【0019】 RNおよびRCの両方についてのさらなる保護基は、Houben-Weyl (1974), Georg
Thieme Verlag, 4th Editionに記載されている。記載した文献中の保護基の記載
は引用により本明細書中に包含される。
【0020】 本発明に基づくペプチド配列またはペプチド誘導体は、N−末端および/また
はC−末端における保護基の代わりに、さらなる側面アミノ酸配列を連結し得る
。このさらなる側面アミノ酸配列は、本発明に基づくペプチドまたはペプチド誘
導体の機能に重要ではないが、例えば酵素機能を含む他の機能を担い得る。この
ような側面アミノ酸配列は天然に存在する。例えば超可変領域間に位置する抗体
の可変領域の配列であり得る。この配列は枠組み(フレームワーク)配列と呼ばれ
る。さらに既知の側面アミノ酸配列として、細菌において発現される分泌型真核
タンパク質の非切断シグナル配列が挙げられる。このようなシグナル配列は、後
のタンパク質の機能に影響を与えない。本発明に基づくペプチドまたはペプチド
誘導体は連続的に個々の配列間に提供される側面アミノ酸配列と連結することも
できる。また、融合タンパク質はペプチドがN−末端またはC−末端とペプチド
結合を通じて連結したものとして知られる。このような融合タンパク質は細菌ま
たは真核細胞によって発現し得る。
【0021】 特定の場合において、少なくとも1つの側面アミノ酸および/または少なくと
も1つの保護基を有する本発明のペプチドまたはペプチド誘導体が本発明の対象
に属するかどうかを決定するためには、 (i)側面アミノ酸配列および/または保護基を有するペプチドまたはペプチド誘
導体と (ii)側面アミノ酸配列および/または保護基を有しない同じペプチドまたはペ
プチド誘導体とを比較する。
【0022】 これら両方の分子は参照配列群のペプチドと実質的に同じ機能、即ち特にHC
MV免疫を有し、適当なHLA型を有する被験者由来のCD8+T細胞において
インターフェロンγまたはTNF−αの産生を誘導する機能を有するはずである
【0023】 記載したアミノ酸は天然または人工アミノ酸である。人工アミノ酸はHouben-W
eyl (1974), Georg Thieme Verlag, 4th Editionに記載されている。記載してい
るアミノ酸を天然または人工アミノ酸群に属する他のアミノ酸と変更するのは容
易に行ない得る。試験系および以上に明記した参照配列群のペプチドの1つとの
比較に基づき、見い出した物質の効果と同等または類似する効果を示すかどうか
を本発明に基づいて調査することは容易である。合成によって調製 (Houben-Wey
l) し得る全D−アミノ酸およびアミノ酸の全てもまた保護範囲に該当する。当
業者にとって、試験において確認し得る機能を維持するための必須の成分を保ち
ながら、この分子構造を修飾することは容易である。このような機能的に同等の
分子もペプチド誘導体の概念に該当する。
【0024】 長所 本発明のペプチドまたはペプチド誘導体はヒトサイトメガロウィルスによる感
染症に対するワクチンを選択的に製造し得る。ペプチドおよびペプチド誘導体は
、試験される被験者、特に適当なHLA型を持つ被験者が本発明に基づく薬剤に
よってインターフェロン−γまたはTNF−α(腫瘍懐死因子α)の産生を誘導
するCD8+T細胞を有するかどうかを検出する診断薬としても使用され得る。
【0025】 好ましい態様 好ましい配列は上記の長い配列またはその誘導体を、9個の隣接するアミノ酸
に切断することによって形成されるノナマー(9マー)を含む。該欠失にはN−末
端およびC−末端欠失があり得る。参照配列群のペプチドの機能を実質的に満た
すことが重要である。ノナマーがCD8+T細胞の大変強力な刺激物である理由
は、MHCクラスIの提示するペプチドが典型的に9アミノ酸長を有するためで
ある。(K.O. Falk et al. (1991), MHC分子から溶出した自己ペプチドの配列に
よって明らかにされた対立遺伝子に特異的なモチーフ, Nature, Vol. 351, pp 2
90-296, and H.G. Rammensee et al. (1999), MHCリガンドおよびペプチドモチ
ーフについてのインターネットデータベース, http://134.296.221/scripts/hla
server.dll/home.htm)。
【0026】 上記ノナマーがペプチド結合を介してさらなるアミノ酸と連結され、少なくと
も10個のアミノ酸配列を形成することも可能である。該配列もCD8+T細胞
においてインターフェロン−γまたはTNF−αの産生を誘導する機能を有する
。従って、本発明の保護範囲には、特にHCMV免疫を有し、適当なHLA型を
有する被験者由来のCD8+T細胞においてインターフェロン−γまたはTNF
−α産生を誘導する機能を有する、少なくとも1つのノナマーのアミノ酸によっ
て拡張された(extended)アミノ酸も含まれる。拡張されたノナマーが、特にHC
MV免疫を有し、適当なHLA型を有する被験者由来のCD8+T細胞において
インターフェロン−γまたはTNF−α産生を誘導する機能を有することも重要
である。
【0027】 ペプチドの調製 さらに、本発明のペプチドまたはペプチド誘導体を容易に調製し得る。このよ
うな短いペプチドまたはペプチド誘導体は、ペプチド合成の分野における当業者
に周知の技術を用いて調製し得る。この多くの技術調査は、J.M. Stewart およ
び J.D. Young, San Francisco, 1969; 並びに J. Meierhofer, Hormonal Prote
ins and Peptides, Vol. 2, p 46, Academic Press (New York), 1973, for the
solid-phase method, 並びに E. Schroder および K. Lubke, The Peptides, V
ol. 1, Academic Press (New York), 1965, for the liquid-phase method から
見出すことができる。この合成工程は、EP-A 0 097 031 に記載されている。本
明細書中に記載するように本発明のペプチドまたはペプチド誘導体の合成を類推
することによって、欧州の刊行物由来の一般的なプロセス工程を移行させ得る。
さらに固相法に関する文献には:Solid Phase Synthesis, E. Atherton and R.C
. Sheppard (1989), IRL Press, ISBN 1-85221-133-4, and Amino Acid and Pep
tide Synthesis, J. Jones, Oxford Science Publication (1992), ISBN 0-19-8
55668-3 が挙げられる。
【0028】 残基の用語におけるさらなる態様 本発明のペプチドのアミノ酸配列またはペプチド誘導体の修正に加えて、残基
NおよびRCを変更することも可能である。しかし、この残基は機能に影響を及
ぼさないことが必要である。それにも関わらず、例えば安定性、pH依存性、生
物分解性および融合タンパク質の天然部分との相互作用などのパラメーターは、
保護基によって有意に影響され得る。
【0029】 本発明のペプチドまたはペプチド誘導体中の残基RNは−Hまたはアミノ保護
基であり、RCは−OHまたはカルボキシ保護基であることが好ましい。
【0030】 本発明のペプチドまたはペプチド誘導体中の残基RNは−Hまたはアシル基で
あり、RCは−OHまたはアミノ基であることがさらに好ましい。
【0031】 本発明のペプチドまたはペプチド誘導体中の残基RNは−Hであり、RCは−O
Hであることが最も好ましい。
【0032】 本発明のペプチドの調製方法 本発明は、本発明のペプチドまたはペプチド誘導体を還元剤の存在下でN−α
−保護ω−アミノ−α−アミノ酸をジアルデヒドと反応させ、側鎖を保護し、場
合によってはN−末端および/またはC−末端を脱保護して調製することをさら
に包含する。
【0033】 本発明は、本発明のペプチドまたはペプチド誘導体がアミノ酸を均一相(homog
eneous phase)または固相法により濃縮する; [本プロセス中、アミノ基および場合によっては側鎖の官能基が保護基を有す
るカップリングされるアミノ酸のカルボキシ末端を、カップリングされるアミノ
酸の遊離アミノ末端または還元剤の存在下においてカップリングされるペプチド
と反応させる、そして 非末端アミノ酸の場合には、カップリングされたアミノ酸のα−アミノ酸保護
基を続いて開裂させ、その他のアミノ酸を上記2つの工程に従い、ペプチド鎖に
対してカップリングさせて合成するか、 非末端アミノ酸の場合、場合によってはカップリングされたアミノ酸のα−ア
ミノ保護基を続いて開裂させ、 固相法の場合、末端のアミノ酸をカップリングさせた後に、固相からペプチド
またはペプチド誘導体を開裂させる] によって製造されるプロセスにも関する。
【0034】 医薬としての使用 本発明のペプチドまたはペプチド誘導体は、医薬または診断薬として用いるの
に好ましい。
【0035】 ヒトサイトメガロウィルスに対するワクチン接種用の医薬を調製するために、
ペプチドまたはペプチド誘導体を用いることは最も好ましい。
【0036】 HCMVに対する細胞免疫応答を同定するための診断薬を調製するのに、本発
明のペプチドまたはペプチド誘導体を用いることもまた有利である。従って、患
者のT細胞を、本発明のペプチドおよびペプチド誘導体を用いてインビトロで刺
激し得る。CD8+T細胞においてインターフェロン−γまたはTNF−α産生
の誘導に伴い、HCMVに対する免疫応答が検出された。当該刺激がHCMV免
疫を有し、適当なHLA型を有する被験者のCD8+T細胞におけるインターフ
ェロン−γまたはTNF−αを誘導しないことは、該被験者がHCMVに対する
CD8+T細胞応答を作り出せない、または刺激として用いたエピトープに対し
てCD8+T細胞応答を示さないことを意味し得る。
【0037】 免疫不全の被験者において、HCMVに対する免疫応答を同定するための診断
薬を調製するのに、本発明のペプチドまたはペプチド誘導体を用いることは特に
有利である。
【0038】 CD8+T細胞におけるインターフェロン−γまたはTNF−αの誘導を通じ
て同定されるHCMVに対する免疫応答は、細胞質分裂を誘導するCD8+T細
胞の数を決定することによって定量し得る。この数は絶対値(出発物質当たりの
量)または相対値(例えば、全てのCD8+T細胞に基づく)として表される。この
定量は、例えばフローサイトメトリーまたはその他の好ましい方法によって達成
され得る。
【0039】 医薬としては、本発明のペプチドまたはペプチド誘導体と製薬的に許容される
助剤および担体を含む組成を形成することが好ましい。この助剤および担体はRe
mington's Pharmaceutical Science, 15th Ed., Mack Publishing Company, Eas
t Pennsylvania (1980) に記載されている。この組成物は既知の方法によって調
製され得る。
【0040】 後に医薬として患者に投与することとなる装填 (loading) 樹上細胞に、プチ
ドまたはペプチド誘導体を用いることは有利である。後に医薬として患者に投与
することとなるHLA同定または部分的にHLAが同定された装填樹上細胞にペ
プチドまたはペプチド誘導体を用いることはさらに有利である。
【0041】 ペプチドを装填した樹上細胞のワクチンとしての使用は、Brugger et al., An
n. N.Y. Acad. Sci., Vol. 872, pp 363-371に記載されている。
【0042】 本発明のペプチドまたはペプチド誘導体は薬理学的性質を有するため、製薬的
に活性な薬物または診断薬、とりわけワクチンまたは診断薬として用いられ得る
。本発明は本発明のペプチドまたはペプチド誘導体を含む医薬にも関する。
【0043】 インビトロ試験の実験結果は、本発明のペプチドまたはペプチド誘導体を医薬
として、または薬物療法のために使用し得ることを示す。この実験結果によって
、インビトロ試験系からインビボ系への移行を問題なく行ない得る。
【0044】 本発明は、 (i) 本発明のペプチドまたはペプチド誘導体 (医薬を製造としての) のHC
MV感染に対するワクチンとしての使用 (ii) 処置または予防のために、本発明のペプチドまたはペプチド誘導体お
よび少なくとも1つの助剤および/または担体を含有する、HCMV感染に対す
るワクチンとしての医薬組成物をさらに提供する。
【0045】 治療効果を提供するための種々の用量が好ましい。これは、例えば用いられる
塩、宿主、投与の種類並びに処置するタイプおよび容態の重篤度に依存する。
【0046】 本発明のペプチドまたはペプチド誘導体を組み合わすこともできる。
【0047】 さらに本発明は上述のアミノ酸配列およびその誘導体の1つをコードするDN
A(デオキシリボ核酸)に関する。
【0048】 当該DNAはベクターまたはプラスミドに有効に組み込むことができる。この
ベクターはヒト細胞中に導入することができ、そこでタンパク質の生合成を始め
る。この形態において、ヒトのタンパク質の生合成機構は望むペプチドを合成し
、分泌するのに用いることができる。
【0049】 異なるコードDNAを有するベクターはD. Salmon-Ceron et al. (1999), AID
S Res. Hum. Retroviruses, Vol. 15/7, pp 633-645, および F. Dorner et al.
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bild. Qualitaetssich., Vol. 92, pp 681-683, および M. Giese (1998), Viru
s Genes, Vol. 17, pp 219-232に記載されている。
【0050】 実施例 方法 規定されたHLA型の抗−HCMV−IgG−血清反応陽性の血液提供者から
クエン酸塩添加血を得た。Ficoll−Paque密度勾配法を行なった。こ
の細胞を滅菌PBSで洗浄し、0.1%BSAおよび2mMグルタミンを含むP
RMI1640に再懸濁した。この細胞を1ml当たり107の細胞に調節した
。この細胞懸濁液およびペプチド溶液(RPMI/BSA中の1mlあたり10
μg)200μlをCellstar(登録商標)ポリスチレンチューブに充填し
、インキュベーター中で保管した。
【0051】 1時間後、12.5%FCS、50mMグルタミンおよび12.5μg/mlブ
レフェルジンAを含む1600μlのRPMI1640を添加した。さらに5時
間後、この細胞をコールドPBSで洗浄し、1mM EDTAを含むPBS中に
再懸濁し、さらに37℃で10分間インキュベートし、再びコールドPBSで洗
浄した。
【0052】 モノクローナル抗体を用いて4℃で30分間、暗室で表面標識した後、この細
胞を4%パラフォルムアルデヒドを含むPBS中に37℃で4分間固定した後、
PBSで洗浄した。その後、この細胞をBecton Dickinson (Heidelberg)の透過
化処理溶液を用いて透過化した後、さらにPBSで洗浄した。
【0053】 次にインターフェロン−γおよび/またはTNF−αに対するモノクローナル
抗体を用いて細胞内標識した後、この細胞を再びPBS中で洗浄し、CellQuestT M ソフトウェアーを使用するFACScalibur(登録商標)フローサイトメーター(Becto
n Dickinson)を用いて分析した。コントロールとして無刺激試料を用いた。
【0054】 結果 本発明に基づく薬物はCD8+T細胞を刺激した。従って、この薬物はワクチ
ンとして好ましい。さらに、HCMVに応答し得る細胞を同定する診断薬として
使用するのに好ましい。HCMVに応答する患者の不能性または能力または既に
発生しているHCMV免疫がこの診断態様によって立証される。CD8+T細胞
の刺激を、細胞内維持されたインターフェロン−γまたは腫瘍壊死因子α(TN
F−α)の存在によって決定した。
【0055】 ペプチドの調製 ペプチドまたはペプチド誘導体の合成は、ABIMED製の複数ペプチド合成
機(Multiple Peptide Synthesizer)(MPS)AMS422(Langenfeld) (H. Gau
sepohl et al. (1992), Peptide Research 5/6: 315-320)で行なうことができる
【0056】 固体がペプチド合成を支持するように、ワットマン(Whatman) (Maidstone, Gr
eat Britain)製の硬化セルロース(Whatman 540; Catalogue No. 1540917)および
ラップ・ポリマー(Rapp Polymere) (Tuebingen, Germany)製のポリスチレン残基
Tenta Gel SRAM (capacity 0.25 meq/g)を使用し得る。
【0057】 固相ペプチド合成はRudolf Volkmer-Engert, Berit Hoffmann, および Jens S
chneider-Mergener (1997), 平行固相スポット合成のための連続セルロース膜(C
ontinuous Cellulose Membranes)に対する好ましい付着HMBリンカー, Tetrah
edron Letter, Vol. 38,6; pp 1029-1032に明記されている。
【配列表】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ニコーレ・ファウルハーバー ドイツ連邦共和国デー−47509ロイルト、 ファザネンシュトラーセ15番 (72)発明者 インゴルフ−パスカル・ズレル ドイツ連邦共和国デー−10315ベルリン、 マリー−キュリー−アレー16番 (72)発明者 イーラム・カタムザス ドイツ連邦共和国デー−10405ベルリン、 クリストブルガー・シュトラーセ41番 Fターム(参考) 4B024 AA01 AA14 BA80 CA04 DA03 EA04 FA02 4C084 AA02 AA07 BA01 BA08 BA17 BA18 BA23 MA01 NA14 ZB032 ZB052 ZB332 4H045 AA10 AA20 AA30 BA15 BA16 BA17 CA01 DA86 EA20 EA31 EA50 FA10 FA72 FA74 【要約の続き】 【表1−2】 [配列中、RNは−Hまたはアミノ保護基であり、RCは −OHまたはカルボキシ保護基である]から選択され る、IE−1またはpp65タンパク質の断片であり得 るペプチド。本発明のペプチドは、HCMV感染に対す るワクチンのための医薬、またはHCMVに対する免疫 応答を同定するための診断薬の製造に使用し得る。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の配列群から選択されるペプチドまたはそのペプチド誘
    導体: 【表1−1】 【表1−2】 [配列中、 RNは−Hまたはアミノ保護基、あるいは該ペプチドまたはペプチド誘導体の
    外側のさらに少なくとも1つのアミノ酸を表し; RCは−OHまたはカルボキシ保護基、あるいは該ペプチドまたはペプチドは
    誘導体の外側のさらに少なくとも1つのアミノ酸を表す] であって; 当該ペプチド誘導体は上記配列の1個、2個若しくは3個のアミノ酸の欠失、
    挿入または置換を有し、あるいは該配列は9個の隣接するアミノ酸に切断され、
    そして該欠失はN−末端および/またはC−末端欠失であり; 当該ペプチド誘導体は基本的に以下: 【表2】 (以上の配列のそれぞれを参照配列と称す) に明記するペプチドの1つの機能、即ち特にHCMV免疫を有し、適当なHLA
    型を有する被験者由来のCD8+T細胞においてインターフェロン−γまたはT
    NF−α産生を誘導する機能を有する、当該ペプチドまたはペプチド誘導体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のペプチドまたはペプチド誘導体の断片であ
    って、当該断片は請求項1に記載の長い配列を9個の隣接するアミノ酸に切断す
    ることによって形成されるノナマーであり、欠失はN−末端および/またはC−
    末端欠失であり、そして当該ノナマーは参照配列群の少なくとも1つのペプチド
    の機能を実質的に満たしている、請求項1に記載のペプチドまたはペプチド誘導
    体の断片。
  3. 【請求項3】 RNが−Hまたはアミノ保護基であり、RCが−OHまたはカ
    ルボキシ保護基である、上記請求項のいずれかに記載のペプチドまたはペプチド
    誘導体。
  4. 【請求項4】 残基RNが−Hまたはアシル基であり、RCが−OHまたはア
    ミノ基である、請求項3に記載のペプチドまたはペプチド誘導体。
  5. 【請求項5】 残基RNが−Hであり、RCが−OHである、請求項4に記載
    のペプチドまたはペプチド誘導体。
  6. 【請求項6】 医薬または診断薬としての上記請求項のいずれかに記載のペ
    プチドまたはペプチド誘導体。
  7. 【請求項7】 HCMV感染に対するワクチン用の医薬を製造するための上
    記請求項のいずれかに記載のペプチドまたはペプチド誘導体の使用。
  8. 【請求項8】 HCMVに対する細胞性免疫系の応答を同定するための診断
    薬を製造するための請求項1〜6のいずれかに記載のペプチドまたはペプチド誘
    導体の使用。
  9. 【請求項9】 HCMVに対する細胞性免疫系の応答を定量するための診断
    薬を製造するための請求項1〜6のいずれかに記載のペプチドまたはペプチド誘
    導体の使用。
  10. 【請求項10】 請求項1〜5のいずれかに記載のアミノ酸配列およびその
    誘導体の1つをコードするDNA。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のDNAを組み込んだベクターまたはプ
    ラスミド。
  12. 【請求項12】 医薬としての請求項10または11に記載のDNA、プラ
    スミドまたはベクター。
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