JP2003500815A - 光起電的に自己充電する蓄電システム - Google Patents

光起電的に自己充電する蓄電システム

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JP2003500815A
JP2003500815A JP2000620646A JP2000620646A JP2003500815A JP 2003500815 A JP2003500815 A JP 2003500815A JP 2000620646 A JP2000620646 A JP 2000620646A JP 2000620646 A JP2000620646 A JP 2000620646A JP 2003500815 A JP2003500815 A JP 2003500815A
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アンドレアス ゲオルグ,
アンネケ ハウフ,
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、第1のレドックス系を形成する第1の材料(1)と、第2のレドックス系を形成する第2の材料(2)と、感光材料(3)とが、第1(4)と第2(5)の導電層中またはこれらの間に配置される、層構造を有する光起電的に自己充電する蓄電システムに関する。少なくとも1つの導電層(4、5)は可視光線に対して透過性である。第1および第2の材料(1、2)は、それぞれ導電層(4、5)の1つと電気的に接触しており、感光材料(3)が光の作用でレドックス反応Aox+Bred→Ared+Boxを引き起こすような方法で層構造に配置されている。この反応は光が停止すると逆転できる。第1(1)および/または第2(2)の材料が覆って延びる層の厚さは、電気消費装置を作動させるために充分な電荷蓄積を可能にするような形で構成される。追加的な触媒材料の導入によって前記逆反応が加速されることにより、正反応と逆反応との空間的な分離が可能になる。本発明のシステムは、単純な層構造を有利な方法で使用して、光起電変換および電荷蓄積を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、第1のレドックス系を形成する第1の材料と、第2のレドックス系
を形成する第2の材料と、感光材料とが、第1の導電層と第2の導電層の中また
はこれらの間に配置される、層構造を有する光起電的に自己充電する蓄電システ
ムに関する。このシステムは、光照射されたときに電気エネルギーを電気化学的
に蓄え、後で電気消費装置を作動させるために電気エネルギーを放出することが
できる多層システムである。
【0002】 電気消費装置を作動させる上述の応用例の場合、現況技術は、目下のところ、
必要とされるエネルギーを消費装置に直接放出する光起電システムを提供してい
る。後々までエネルギーが必要とされない場合、これらのシステムは蓄電用に追
加の電池を必要とする。
【0003】 さらに、DE 29 24 079は、固体電解質と共にp−n接合を利用し
て電荷を発生させ、それを蓄積する構成を開示している。しかし、この種のシス
テムは、構造が比較的複雑で、材料の選択が非常に限られているという不都合を
有する。
【0004】 本発明の目的は、単純構造を有し、電気消費装置の作動のために供給されるエ
ネルギーを光起電によって蓄えることを可能にする光起電的に自己充電する蓄電
システムを提供することである。
【0005】 この目的は、有効な請求項1の光起電的に自己充電する蓄電システムで解決さ
れる。有利な実施形態およびこのシステムの更なる進展は、従属クレームの内容
である。
【0006】 本発明の主要な要素は、光起電的に自己充電する蓄電システムが層構造を有し
、第1のレドックス系Aox/Aredを形成する第1の材料、第2のレドック
ス系Box/Bredを形成する第2の材料、および感光材料が、第1および第
2の導電層の中またはそれらの間に配置され、その少なくとも1つの導電層が可
視光線に対して透過性であることである。第1の材料と第2の材料はそれぞれ導
電層の1つと電気的に接触する。さらに、第1の材料、第2の材料、および感光
材料は、光の作用により感光材料が第1のレドックス系に電子を放出し、それら
を第2のレドックス系から再度拾い上げ、それにより、レドックス反応Aox+
Bred→Ared+Box(正反応)を引き起こし、光が停止した場合は逆転
(逆反応)することができ、逆反応が正反応よりも実質的に遅いような形で選択
され、層構造内に配置される。当業者はこの目的に適した材料の組合せに通じて
いる。第1および/または第2の材料が覆って延びる層の厚さは、正反応によっ
て層構造内に生じる電荷の蓄積が電気消費装置を作動させるために充分な容量で
可能になるような形で構成される。
【0007】 本発明の蓄電システムは、光起電性素子と電気化学的蓄電を有利な方法で層構
造に組み合せる。感光材料、好適には色素、および2つのレドックス対Aox、
AredおよびBox、Bredが適切な方法で組み合わされ、2つの導電層間
に配置される。当然ながら、この材料のうちの1つは、導電層内にそれぞれ埋め
込まれてそれ自体が導電層を形成することもできる。蓄電システムの充電は、光
を受けた感光材料(例えば、色素)によって開始される反応Aox+Bred→
Ared+Boxによって行われる。色素(F)は光によって励起され、電子e を直接、または半導体を介してAoxに放出することができ、その結果、Ao
xの還元が起る。色素の電荷補償のために、後者は電子をBredから拾い上げ
(直接的または間接的)、それによってBredを酸化する。このプロセスは、
以下の式によって表わすことができる。
【0008】 (1)F+フォトン→F(色素の励起) (2)F+A→F(色素からAへのeの急速注入、Aの酸化) (3)F+B→F+B(Bから色素へのeの注入、Bの還元) 蓄電システムの機能原理は、感光材料が光を受けて強力に励起された電荷担体
(キャリア)を直接的に、または別の材料を介して間接的に(例えば、請求項4
を参照のこと)レドックス対A内に注入し、そこでレドックス反応を導くことで
ある。電子注入の場合はAが還元される。レドックス対Bから、感光材料は電荷
担体(キャリア)を再度受け取る。電子注入の場合はBが酸化される。それぞれ
の層の順序(例えば、請求項6、9、および13を参照のこと)を有する層構造
に応じて、AredおよびBoxが、例えば、(感光材料による電子注入の場合
は)直接的に隣接し、電気化学的な2層を形成することができ、あるいはレドッ
クス対の構成要素の1つに対する対イオンが反対側に渡り、この方法で感光材料
による電荷移動を補償する。後者の場合、レドックス対の間に存在することのあ
る中間層は、対イオンに対して透過性でなければならない。
【0009】 レドックス反応では、この正反応の他に常に逆反応が同時に発生する。しかし
、これは材料の選択によって大幅に防止すべきである。本発明のシステムを蓄電
システムとして機能させるために、正反応が発生する領域では遅い逆反応速度が
必要となる。当業者には、これらの性質を有する多数の材料は周知である。例え
ば、無機ルテニウム化合物を感光材料とし、また炭酸プロピレン中のLiIを第
2レドックス系として組み合わされる第1のレドックス系としてのWOまたは
TiOの組合せは、非常に遅い逆反応速度を呈する。
【0010】 逆反応はシステムの放電のための前提条件である。遅い逆反応は、非常に電流
要件の低い消費装置の作動を可能にするだけである。適切な層構造と組み合わさ
れたこのシステムの適切な外部回路は、以下でより詳細に説明するように、正反
応と逆反応との間に空間的な分離をもたらすことができる。層構造における逆反
応に対して逆反応の個所に触媒材料が提供される場合、外部回路に基づいて逆反
応を実質的に加速することができ、したがって、より大きな電流強度を供給する
ことができる。上記で説明したレドックス系の逆反応では、プラチナの添加物は
僅かであっても触媒として働く。
【0011】 本発明の蓄電システムの機能は、第1または第2のレドックス系が延びる層の
厚さが、電気消費装置を作動させるために充分な量の電荷を蓄えることができる
ほど充分に厚いことを必要とする。0.01から1mmまたはそれ以上の層の厚
さを利用することが好ましい。
【0012】 したがって、請求項1による光起電蓄電システムによって、光エネルギーは光
起電的に変換され、単純な層構造内に蓄電されて、そのエネルギーによって即座
に、または少し後で電気消費装置を作動させる。単純な構造に加え、このシステ
ムは、電荷蓄積のためにもはや追加の電池を必要としないという、現況技術に勝
る大きな利点を有する。
【0013】 色素で感光する太陽電池、エレクトロクロミック・システム、およびエレクト
ロクロミック色素で感光する太陽電池に使用されるような材料を、層構造に利用
することができる。これらのシステムは、光照射または外部回路によって光学的
性質または電気的性質を可逆的に変えることができる光学的構成要素である。こ
のような光学的構成要素は、例えば、「Photoelectrochromi
c Window and Displays」C.Bechinger他、N
ature,Vol.383,17,Oct.1996,pp.608〜610
に記載されている。このシステムでは、層構造は、本発明に類似の2つのレドッ
クス系および色素によって実現される。外部回路の1つを開閉することにより、
この層構造内部のエレクトロクロミックWOの着色を保持または逆転させるこ
とが可能になる。
【0014】 しかし、設けられている層の1μmよりも厚さが薄いと、電気消費装置を作動
させるための電荷蓄積は不可能になる。相当に厚い層が必要となる。
【0015】 本発明に利用される材料は、層構造内に異なる層の形式の混合または積層とし
て配置することができる。さらに、追加の材料を、これらの材料に混合すること
も、あるいは層構造に追加の層として形成することもできる。例えば、第1のレ
ドックス系に対する感光材料の結合を向上させるため、または逆反応の速度を高
めるためのこの種の追加的な材料により、プロセスの反応速度とシステムの安定
性を高めることができる。
【0016】 レドックス系を形成する材料の例としては、AoxとしてのTiOまたはW
と、BoxおよびBredとしてのI およびIが挙げられる。レドッ
クス系Bは、例えば、アセトニトリル層内に溶解されたLiIおよびIの形態
で存在する。感光材料は、例えば、色素で感光する太陽電池に利用される無機ル
テニウム化合物、アントシアニン、クロロピルル、ペリレン色素などの色素であ
る。
【0017】 単一システムは、上述のように、直接的に隣接した層であり、電気化学的二重
層を形成することができる。
【0018】 別の実施形態では、レドックス反応において、レドックス系の構成要素に対す
る対イオンがこのレドックス系の相から別のレドックス系の相に移動でき、この
ようにして、感光材料による電荷転送を補償できることが規定される場合がある
【0019】 この一例として、無機ルテニウム化合物の単層を感光材料(色素)としてその
上に加えられる、第1のレドックス系としてのナノ多孔質WO層がある。WO 層の細孔は、塩としてLiIおよびLiIを含む電解液によって飽和される
(第2のレドックス系)。露光されると、色素はIからI に酸化し、Li イオンは色素からの付加的な電子を含むWO中に移動する。第2のレドック
ス系は次いでW(+6)+Li+e→LiW(+5)となる。第1
のレドックス系への色素の結合を向上させるために、WO上に配置された追加
のTiO層上に色素を加えることができる。
【0020】 本発明の蓄電システムの好ましい実施形態では、第1の材料、第2の材料、お
よび感光材料は、導電層、第1の材料、感光材料、第2の材料、任意選択により
触媒層、および第2の導電層の層の順序で配置される異なる層を形成する。任意
選択で、例えば、感光材料と第1の材料との結合を向上させるために第1の材料
と感光材料の間に中間層を置くことができる。レドックス系を形成する材料の1
つは、好適には0.01(Ωcm)−1より大きな良好な伝導率を有し、他の不
十分な伝導率は10−4(Ωcm)−1よりも小さい。これは、外部接続した消
費装置を介して電流が流れることを防止するが、むしろ内部的に2つの導電層間
で防止する。
【0021】 第2の好ましい実施形態では、層の順序が導電層、任意選択で中間層、感光材
料、任意選択で触媒層、第2の材料、第1の材料、および別の導電層によって実
現される層構造が形成される。この場合も、2つのレドックス材料を形成する材
料の1つは良好な伝導率を有し、他方は不十分な伝導率を有する。好適な伝導値
は前の実施形態に関して記述した。したがって、どちらの実施形態においても、
外部の消費装置を介した電流の伝導を可能にする正反応と逆反応との間の空間的
な分離は、適切な層構造によって達成される。
【0022】 さらに、光学的性質と電気的性質を電荷状態によって変える材料を利用するこ
とができる。これらは、例えば、色素で感光する太陽電池に使用されるような材
料である。本発明では、このような方法でこれら周知の光学システムのさらなる
効果も利用することができる。
【0023】 本発明は、以下で次の図面を参照しながら好ましい実施形態を使用すると、よ
り明らかになろう。
【0024】 図1に、第1のレドックス対Aを形成する材料1と第2のレドックス対Bを形
成する材料2が、相互に直接接触を有する異なる層である本発明の蓄電システム
の好ましい実施形態を示す。この例では、レドックス対A層上に色素3が直接的
に加えられている。2つの材料1、2は2つの導電基板4、5の間に配置される
。導電層4、5は、電気消費装置8と回路素子9の両方を含む外部導体7を介し
て接続されている。レドックス対Bのレドックス反応の逆反応を非常に速く行う
ことができる薄い触媒層6が、層2とそれに隣接する導電基板5との間に設けら
れる。レドックス対Aは、導電層4、5および外部導体7を介してこの触媒層に
電気的に接続される。
【0025】 蓄電システムの充電は、光の作用下で、開いたスイッチ9によりレドックス反
応(正反応)を誘導することによって行われる。色素層の電荷補償は、色素3へ
の界面層でレドックス対Bによって行われる。レドックス対Bによる層2の導電
性の低さのため、逆反応はスイッチ9が開いたときに触媒層6で非常に小さい度
合いでしか発生することができない。レドックス対Aから外部導体7および基板
5を介した、触媒6の作用によるレドックス対Bの層2領域内への電荷転送は、
スイッチ9が閉じるまで発生することはできない。これは、それによって作動す
る電気消費装置8によるシステムの放電に対応している。
【0026】 この場合、触媒層6および外部回路7は、正反応と逆反応との空間的分離をも
たらし、電気消費装置を作動させるための本発明の蓄電システムの有利な使用を
可能にする。
【0027】 蓄電能力をそれぞれに高めるために、色素からレドックス対Aへの電荷担体(
キャリア)接合部の結合、すなわちレドックス対Aを有する層1と色素を有する
層3との間に追加の層を配置することができる。
【0028】 図2による別の好ましい実施形態において、色素3は、2つのレドックス対を
有する層の間ではなく、レドックス対Bを有する層2と導電基板5との間に設け
られている。色素から導電基板への電子の転送を向上させ、かつ/または色素を
配置する表面を拡大することが目的である、すなわちその目的が光の吸収である
、図にも示した中間層10は、省略することも可能である。任意選択で、逆反応
に対する触媒を、層2の蓄電側である色素側面上、したがって逆反応の速度すな
わち電流の放出は高めるが充電電流を減少させるレドックス対Aを含む層の側面
上に設けることができる。この実施形態では、2つのスイッチ9aと9bが、2
つの導電基板4、5を接続する外部導体7内に並列に設けられている。消費機器
8は、外部導体7の2つの並列した分岐の1つに接続される。対応するスイッチ
の位置により、消費機器8には、蓄電システムを充電する電池を充電せずに、光
を受けた電流を直接的に供給することができる。
【0029】 上述の好ましい実施形態のどちらの変形形態でも、2つの導電基板4、5の少
なくとも1つは光に対して透過性でなければならない。この性質を有する適切な
材料の一例としては、ガラス上のフッ素でドープしたスズがある。
【0030】 図示した蓄電システムの2つの好ましい実施形態において、2つのレドックス
系AおよびBは別個の層内にある。しかし、2つのレドックス系が相互に浸透す
る別の実施形態も可能である。LiIを有する電解液をレドックス系Bとしてそ
の細孔に取り入れている第1のレドックス系Aとして、ナノ結晶体TiO層を
設けることによってこれを行うことができる。蓄電システムのこのようなタイプ
の実施形態では、正反応と逆反応の空間的分離も可能である。この実施形態では
、2つのレドックス系を含む層を挟んだ2つの対抗する側面の一方には色素、も
う一方には触媒材料が、層とそれぞれの電解質との間に加えられる。2つの電解
質の外部回路によって、蓄電システムの充電と放電の間の切替が可能になる。
【0031】 本発明のシステムに関して特別なことは、光電池としての使用を可能にするそ
の蓄電容量である。この蓄電容量は、具体的には電荷蓄積材料の層の厚さを増す
ことによってさらに高めることができる。したがって、色素で感光する太陽電池
にも使用されるTiOの蓄電能力を、適合させた構造によって、すなわち、例
えば、色素で感光する太陽電池に通例のコロイド状のナノ結晶質構造ではなく、
多孔性のポリマー構造によって、また、色素で感光する太陽電池と比較して例え
ば100μm以上の実質上厚い層によって個別に向上させることができる。当然
ながら、同様のことは他の蓄電材料にも適用される。
【0032】 システムの蓄電能力は、層構造への良好なイオン蓄積特性を有する追加材料を
導入することによってさらに高めることができる。この蓄電材料は、さらに、電
池がそれ自体で短時間に放電することがないように、レドックス対Bのレドック
ス反応の逆反応が遅くなるよう保証すべきである。材料TiOとWOの組合
せは上述の要件を特に満たすものである。
【0033】 本発明の光起電的に自己充電する蓄電システムの実際の大きさは、それぞれの
応用分野の条件によって異なる。必須の要因は、電気消費装置を作動させるため
に必要とされる電力ならびにその消費装置が作動する時間の長さである。以下で
、蓄電材料の層の厚さの可能な大きさを、特定の条件における一例として記述す
る。
【0034】 例えば、一日の太陽エネルギーを夜間用に蓄電する場合、エネルギー変換効率
を4%、光の照射を400W/mと想定したときの要求される蓄電容量は電圧
1Vで100C/cmである。層構造内の蓄電材料としてWOが利用される
場合、この値はW原子1つあたり0.5Liイオンを蓄電すると仮定するとW
に約1mmの層の厚さを必要とする(Li0.5WO)。
【0035】 しかし、1時間の日射量分だけを蓄電する場合、要求される蓄電容量は減り、
これに相応して層の厚さも約10分の1に減る。
【0036】 1日に蓄電されたエネルギーが1時間で除去される場合、これは電荷を約10
0C/cmとして、約10mA/cmの電流に相当する。このような設計の
蓄電システムでは、個々のセルが直列または並列に接続される場合、電気消費装
置を、蓄電層の1cm面積あたりの電流約10mA、電圧約1Vで、それぞれ
10mW/cmの電力で1時間作動させることができる。
【0037】 図1の実施形態では、触媒層で電圧の低下が0.1ボルトより大きくならない
ようにするために、触媒の浸透抵抗を好適には10オーム・cmよりも小さく
すべきである。この値は、レドックス反応I⇔I +2eに対する触媒と
してプラチナの薄い層(約1nmの厚さ)を用いて容易に達成することができる
【0038】 図1の触媒と反対側の側面上のイオン蓄積層の浸透抵抗は、電解質中のレドッ
クス反応のために、電解質に対して約1000オーム・cmよりも大きくすべ
きである。このようにして、この界面を介した自己放電による電荷損失を電荷全
体の3分の1より少なくすべきである。これらの要件は、レドックス系としてW
またはTiOを用いることによっても容易に達成することができる。
【0039】 10mA/cmという所望の放電電流の前記場合において、レドックス対の
担体材料のイオン伝導率は約0.01(オーム・cm)−1にすべきである。こ
のようにして、0.1Vの電圧の最大低下は層を介して保証される。1mmの層
の厚さでは、これは10−7cm/sの拡散係数に相当する。
【0040】 当然ながら、この寸法の決め方は、(所与の条件で)夜間用に1日の太陽エネ
ルギーを蓄電し、1時間以内の放電を10mA/cmの電流とする特別な場合
だけに適用されるものである。勿論、エネルギーを丸1日蓄電する必要はなく、
例えば1時間またはそれ以下のより短い期間だけ蓄電すればよい他の応用例もあ
る。個々のセルが直列または並列に接続される場合、それぞれ10mW/cm 、約1Vで10mA/cmという前述の例よりも実質的に少ない電力しか必要
としない電気消費装置、または1時間より短期間または長期間の間作動させるこ
とができる電気消費装置を作動させることもできる。当業者には、変更された要
件に対して前述の層の厚さを適応させることは問題のないことである。蓄電シス
テムの好ましい実施形態の他の寸法は、小さい消費装置に対しては数cm、電
力供給のない家屋などの大きな消費装置に対しては数mまである。
【0041】 勿論、レドックス対などのエレクトロクロミック材料の使用により、システム
は、光学的性質ならびに電気エネルギーの蓄積と放出を変化させることができ、
したがってこのシステムは、加熱またはグレア(まぶしさ)から保護するため、
または光記憶装置用に、様々な透過率または反射率を有する素子として使用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の好ましい実施形態による光起電的に自己充電する蓄電システム
の一例を示す図である。
【図2】 本発明の第2の好ましい実施形態による光起電的に自己充電する蓄電システム
の一例を示す図である。
【手続補正書】
【提出日】平成13年11月20日(2001.11.20)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 層構造を有する光起電的に自己充電する蓄電システムであっ
て、 第1のレドックス系Aox/Aredを形成する第1の材料(1)と、第2の
レドックス系Box/Bredを形成する第2の材料(2)と、感光材料(3)
とが第1の導電層(4)と第2の導電層(5)の中、または、これらの間に配置
され、 前記第1の導電層(4)と第2の導電層(5)の少なくとも1つが可視光線に
対して透過性であり、 前記第1の材料(1)および前記第2の材料(2)のそれぞれが、前記第1の
導電層(4)と第2の導電層(5)の1つとそれぞれ接触し、 前記第1の材料(1)と、前記第2の材料(2)と、前記感光材料(3)とが
、光の作用を受けると、前記感光材料(3)が前記第1のレドックス系に電子を
放出し、前記第2のレドックス系から電子を再度拾い上げることによって、レド
ックス反応Aox+Bred→Ared+Boxを正反応として引き起こし、 記レドックス反応が、 光が停止すると、前記正反応よりも遅く進む逆反応が起る ような形で逆転できるように、選択されて、 前記第1の材料(1)および/または前記第2の材料(2)が延びる層の厚さ
が、電気消費装置(8)を作動させるために充分な、前記正反応によって達成さ
れる少なくとも100mC/cm電荷の蓄積を可能にするほどの厚さで、選 択される ことを特徴とする蓄電システム。
【請求項】 前記第1の導電層(4)と第2の導電層(5)とが、外部の
切り替え可能な導電性の接続(7)を介して相互に接続されていることを特徴と
する請求項1に記載の蓄電システム。
【請求項】 前記第1の材料(1)および/または前記第2の材料(2)
の電気接点が、直接接触、または導電性の中間層(10)を介して、それぞれ前
記第1の導電層(4)と第2の導電層(5)の1つによって生成されることを特
徴とする請求項1または請求項2に記載の蓄電システム。
【請求項】 前記第1の材料(1)および第2の材料(2)が、2つの異
なる層を形成する、または、2つの異なる層に埋め込まれている、ことを特徴と
する請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の蓄電システム。
【請求項】 前記層構造が、第1の導電層(4)、第1の材料(1)、感
光材料(3)、第2の材料(2)、および第2の導電層(5)の層の順序を有し
、 前記第1の材料(1)が高い導電性を有し、 前記第2の材料(2)が低い導電性を有するか、または、その逆である、こと
を特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の蓄電システム。
【請求項】 前記第1の材料(1)と前記感光材料(3)との間に、特に
前記感光材料(3)のより良好な結合のために、更なる層が設けられることを特
徴とする請求項に記載の蓄電システム。
【請求項】 前記第2の材料(2)と前記第2の導電層(5)との間に、
前記逆反応のための触媒材料(6)が提供されることを特徴とする請求項また
は請求項に記載の蓄電システム。
【請求項】 前記層構造が、前記第2の導電層(5)、前記感光材料(3
)、前記第2の材料(2)、前記第1の材料(1)、および前記第1の導電層(
4)の層の順序を有し、 前記第1の材料(1)が高い導電性を有し、 前記第2の材料(2)が低い導電性を有するか、または、その逆である、こと
を特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の蓄電システム。
【請求項】 前記第2の導電層(5)と、前記感光材料(3)との間に、
更なる層(10)が提供されることを特徴とする請求項に記載の蓄電システム
【請求項10】 前記感光材料(3)と前記第2の材料(2)との間に、前
記逆反応のための触媒材料が提供されることを特徴とする請求項または請求項 に記載の蓄電システム。
【請求項11】 前記第1の材料(1)と前記第2の材料(2)が混合さ
れていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の蓄電シ
ステム。
【請求項12】 前記第1の材料(1)が多孔質相にあり、前記第2の材料
(2)が前記多孔質相の細孔を少なくとも部分的に充填することを特徴とする請
求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の蓄電システム。
【請求項13】 前記第1の導電層(4)および第2の導電層(5)の1つ
と、それぞれ細孔を充填する混合によって作製された前記第1の材料(1)およ
び前記第2の材料(2)の前記結合された層との間に、前記逆反応を加速するた
めの触媒材料があり、 前記結合された層が前記第2の材料(2)だけが前記触媒材料と接触するよう
な形で配置されていることを特徴とする請求項11または請求項12に記載の蓄
電システム。
【請求項14】 前記第1および第2のレドックス系の1つの一構成要素が
イオンであり、前記層構造内に逆の電荷を帯びた対イオンがあり、 前記第1および第2のレドックス系の他の1つが、前記レドックス反応中に電
荷を中性に維持するように前記対イオンを蓄えることができる相にあることを特
徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の蓄電システム。
【請求項15】 前記感光材料(3)が色素であることを特徴とする請求項
1乃至請求項14のいずれか1項に記載の蓄電システム。
【請求項16】 前記層構造が、追加の層中にさらなる材料を含むか、また
は、既存の層の1つに対する添加物として更なる材料を含む、ことを特徴とする
請求項1乃至請求項15のいずれか1項に記載の蓄電システム。
【請求項17】 前記第1および第2レドックス系の一方、または、両方が
、前記レドックス反応中にその電気的性質、および/または、光学的性質を変え
ることを特徴とする請求項1乃至請求項16のいずれか1項に記載の蓄電システ
ム。
【請求項18】 前記第1および第2のレドックス系の一方、または、
が、エレクトロクロミックであることを特徴とする請求項17に記載の蓄電シス
テム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】 電気消費装置を作動させる上述の応用例の場合、現況技術は、目下のところ、
必要とされるエネルギーを消費装置に直接放出する光起電システムを提供してい
る。後々までエネルギーが必要とされない場合には、これらのシステムは蓄電用
に追加の電池を必要とする。WO91/16719は、Gratzel電池とし ても知られている、それぞれ光起電性である色素感光性太陽光電池に関するもの である。前述の電池は、0.1から50μmの間の厚さを有するTiO層を第 1のレドックス系として使用する、請求項1の包括的部分による構造を有する。 この刊行物は、そのようなタイプの太陽電池の効率を感光材料の選択によって向 上させるための加工を特に取り扱っている。しかし、このシステムでも、後の電 気消費装置の作動を可能にする電気エネルギー用の蓄電は開示していない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 Leonrodstrasse 54, D −80636 Munchen Deuchl and (72)発明者 ゲオルグ, アンドレアス ドイツ国 フライブルク デー−79104, リヒャルト−ワグネル−シュトラーセ 37 (72)発明者 ハウフ, アンネケ ドイツ国 フライブルク デー−79111, オベルガッセ 1 Fターム(参考) 5H032 AA05 AA06 AS06 AS11 AS16 BB07 CC14 CC16 EE02 HH08

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 層構造を有する光起電的に自己充電する蓄電システムであっ
    て、 第1のレドックス系Aox/Aredを形成する第1の材料(1)と、第2の
    レドックス系Box/Bredを形成する第2の材料(2)と、感光材料(3)
    とが第1の導電層(4)と第2の導電層(5)の中またはこれらの間に配置され
    、 前記第1の導電層(4)と第2の導電層(5)の少なくとも1つが可視光線に
    対して透過性であり、 前記第1の材料(1)および前記第2の材料(2)のそれぞれが、前記第1の
    導電層(4)と第2の導電層(5)の1つとそれぞれ接触し、 前記第1の材料(1)、前記第2の材料(2)と前記感光材料(3)とが、 光の作用を受けると、前記感光材料(3)が前記第1のレドックス系に電子
    を放出し、前記第2のレドックス系から電子を再度拾い上げることによって、レ
    ドックス反応Aox+Bred→Ared+Box(正反応)を引き起こし、 光が停止すると、直ちに前記正反応よりも遅く進むような形で前記正反応を
    逆転(逆反応)させることができるように、選択されて前記層構造内に配置され
    、 前記第1の材料(1)および/または前記第2の材料(2)が延びる層の厚さ
    が、電気消費装置(8)を作動させるために充分な、前記正反応によって達成さ
    れる電荷の蓄積を可能にするような形で構成されていることを特徴とする蓄電シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記層の厚さが、少なくとも100mC/cmの電荷蓄積
    を可能にすることを特徴とする請求項1に記載の蓄電システム。
  3. 【請求項3】 前記第1の導電層(4)と第2の導電層(5)とが、外部の
    切り替え可能な導電性の接続(7)を介して相互に接続されていることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の蓄電システム。
  4. 【請求項4】 前記第1の材料(1)および/または前記第2の材料(2)
    の電気接点が、直接接触、または導電性の中間層(10)を介して、それぞれ前
    記第1の導電層(4)と第2の導電層(5)の1つによって生成されることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の蓄電システム。
  5. 【請求項5】 前記第1の材料(1)および第2の材料(2)が、2つの異
    なる層を形成するか、または、2つの異なる層に埋め込まれている、ことを特徴
    とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の蓄電システム。
  6. 【請求項6】 前記層構造が、第1の導電層(4)、第1の材料(1)、感
    光材料(3)、第2の材料(2)、および第2の導電層(5)の層の順序を有し
    、 前記第1の材料(1)が高い導電性を有し、 前記第2の材料(2)が低い導電性を有するか、またはその逆である、ことを
    特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の蓄電システム。
  7. 【請求項7】 前記第1の材料(1)と前記感光材料(3)との間に、特に
    前記感光材料(3)のより良好な結合のために、更なる層が設けられることを特
    徴とする請求項6に記載の蓄電システム。
  8. 【請求項8】 前記第2の材料(2)と前記第2の導電層(5)との間に、
    前記逆反応のための触媒材料(6)が提供されることを特徴とする請求項6また
    は請求項7に記載の蓄電システム。
  9. 【請求項9】 前記層構造が、前記第2の導電層(5)、前記感光材料(3
    )、前記第2の材料(2)、前記第1の材料(1)、および前記第1の導電層(
    4)の層の順序を有し、 前記第1の材料(1)が高い導電性を有し、 前記第2の材料(2)が低い導電性を有するか、またはその逆である、ことを
    特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の蓄電システム。
  10. 【請求項10】 前記第2の導電層(5)と前記感光材料(3)との間に、
    更なる層(10)が提供されることを特徴とする請求項9に記載の蓄電システム
  11. 【請求項11】 前記感光材料(3)と前記第2の材料(2)との間に、前
    記逆反応のための触媒材料が提供されることを特徴とする請求項9または請求項
    10に記載の蓄電システム。
  12. 【請求項12】 前記第1の材料(1)と前記第2の材料(2)が混合され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の蓄電シス
    テム。
  13. 【請求項13】 前記第1の材料(1)が多孔質相にあり、前記第2の材料
    (2)が前記多孔質相の細孔を少なくとも部分的に充填することを特徴とする請
    求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の蓄電システム。
  14. 【請求項14】 前記第1の導電層(4)および第2の導電層(5)の1つ
    と、それぞれ細孔を充填する混合によって作製された前記第1の材料(1)およ
    び前記第2の材料(2)の前記結合された層との間に前記逆反応を加速するため
    の触媒材料があり、 前記結合された層が前記第2の材料(2)だけが前記触媒材料と接触するよう
    な形で配置されていることを特徴とする請求項12または請求項13に記載の蓄
    電システム。
  15. 【請求項15】 前記第1および第2のレドックス系の1つの一構成要素が
    イオンであり、前記層構造内に逆の電荷を帯びた対イオンがあり、 前記第1および第2のレドックス系の他の1つが、前記レドックス反応中に電
    荷を中性に維持するように前記対イオンを蓄えることができる相にあることを特
    徴とする請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載の蓄電システム。
  16. 【請求項16】 前記感光材料(3)が色素であることを特徴とする請求項
    1乃至請求項15のいずれか1項に記載の蓄電システム。
  17. 【請求項17】 前記層構造が、追加の層中にさらなる材料を含むか、また
    は、既存の層の1つに対する添加物としてさらなる材料を含む、ことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項16のいずれか1項に記載の蓄電システム。
  18. 【請求項18】 前記第1および第2のレドックス系の一方、または、両方
    が、前記レドックス反応中にその電気的性質、および/または、光学的性質を変
    えることを特徴とする請求項1乃至請求項17のいずれか1項に記載の蓄電シス
    テム。
  19. 【請求項19】 前記第1および第2のレドックス系の一方、または、方が
    、エレクトロクロミックであることを特徴とする請求項18に記載の蓄電システ
    ム。
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