JP2003500207A - シュウ酸カルシウム沈殿物の防止剤としてのマレイン酸のコポリマーの使用 - Google Patents

シュウ酸カルシウム沈殿物の防止剤としてのマレイン酸のコポリマーの使用

Info

Publication number
JP2003500207A
JP2003500207A JP2000621292A JP2000621292A JP2003500207A JP 2003500207 A JP2003500207 A JP 2003500207A JP 2000621292 A JP2000621292 A JP 2000621292A JP 2000621292 A JP2000621292 A JP 2000621292A JP 2003500207 A JP2003500207 A JP 2003500207A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
weight
calcium oxalate
monomer
copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000621292A
Other languages
English (en)
Inventor
ポットホフ−カール ビルギット
ドイビッヒ ローラント
ゾイフェルト ミヒャエル
キステンマッハー アクセル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2003500207A publication Critical patent/JP2003500207A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F5/00Softening water; Preventing scale; Adding scale preventatives or scale removers to water, e.g. adding sequestering agents
    • C02F5/08Treatment of water with complexing chemicals or other solubilising agents for softening, scale prevention or scale removal, e.g. adding sequestering agents
    • C02F5/10Treatment of water with complexing chemicals or other solubilising agents for softening, scale prevention or scale removal, e.g. adding sequestering agents using organic substances

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (a)マレイン酸および/または無水マレイン酸10〜80質量%、(b)アクリル酸20〜90質量%、および(c)モノマー(a)と(b)と共重合可能な少なくとも1つの他のモノマー0〜20質量%を組込重合された形で含有し、かつ25000〜250000の重量平均分子量を有するコポリマーのシュウ酸カルシウム沈殿物の防止剤としての使用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、シュウ酸カルシウム沈殿物のための防止剤としてのマレイン酸のコ
ポリマーの使用に関する。
【0002】 シュウ酸カルシウム沈殿物は、パルプおよび紙の製法に不利に影響するが、し
かし、限定的ではなくとも特にクラフトパルプおよび砕木パルププラントの漂白
工程において生じる。
【0003】 シュウ酸カルシウムの問題は、少量の下水を扱う近代のプラントが酸素含有の
漂白剤と組合わされる場合に特に深刻化する。シュウ酸カルシウム沈殿物は、例
えばパイプラインの内部表面、濾布上、ポンプ上、例えば、エバポレーター装置
またはダイジェスター中の熱交換器の表面上で生じる。しばしば他の無機沈殿物
、例えば、炭酸カルシウムまたは硫酸カルシウムと結合して生じる沈殿物は、熱
交換を減少させ、かつ流路の収縮または閉塞をまねく。沈殿物の部分が分離され
ると、後続のプロセス、例えば、製紙において重大な欠陥が生じ得る。
【0004】 シュウ酸は、木材中で例えば、約0.1〜0.5kg/tの濃度で生じる。さ
らに、シュウ酸は漂白工程の間に、リグニンおよびモノ−、オリゴ−またはポリ
サッカリド、例えば、キシレンの酸化崩壊により形成される。
【0005】 カルシウムイオンは、この木材により系中に導入される。木材中の一般的なカ
ルシウムイオン濃度は、例えば、0.2〜1.0kg/tである。
【0006】 一度シュウ酸カルシウムが形成されてしまうと、シュウ酸カルシウム沈殿物は
、その低い溶解度のために、再び除去するのが著しく困難である。実際に、この
ことは、大概は酸で洗浄するかまたは高濃度で錯化剤を使用することにより機械
的に行われる。この方法の場合の欠点は、生産の欠陥、腐蝕および機械的負荷に
よるプラントの損傷もしくは出発材料の高いコストである。その上、シュウ酸カ
ルシウム沈殿物は、製糖の際にエバポレーター装置中でも生じる。
【0007】 沈殿物の形成を制御するために、すでに種々の沈殿物を防止する物質が使用さ
れている。従って、例えば、JP-A-04/018184からはマレイン酸と低
級のアルキルアクリレートと酢酸ビニルとのコポリマーを沈殿物の防止剤として
使用することは公知である。US-A-4575425では、シュウ酸カルシウム
を水性系中で防止するための方法を記載しているが、その際、防止剤として、(
a)ホスフェートまたはホスホネートおよび(b)アニオン性の水溶性高分子電
解質から成る混合物が使用されている。使用される高分子電解質は、1000〜
5000の範囲内の分子量を有するのが有利である。US-A-4804476か
らは、シュウ酸カルシウム沈殿物を防止する方法が公知であるが、その際、防止
剤として、ヘキサメタリン酸ナトリウムと平均分子量7000〜9000を有す
るポリアクリル酸とから成る混合物が推奨されている。US-A-4872995
は、シュウ酸カルシウムを防止するための(メタ)アクリル酸とアリルエーテル
化合物とのコポリマーを記載している。EP-A-0276464からは、送水系
中の湯垢の析出および水硬化剤の沈殿を減少させるための水処理剤としてのマレ
イン酸のコポリマーの使用は公知であり、例えば、7〜20のK値を有するマレ
イン酸コポリマー(25℃およびpH7で5%濃度の水溶液中で測定)は、海水
および淡塩水を蒸留または膜法により脱塩する際および糖蜜を濃縮する際に使用
される。
【0008】 EP-A-0350985では、湯垢の沈殿を制御するための無水マレイン酸と
ジアリルジメチルアンモニウムクロリドとから成るコポリマーの使用が推奨され
ている。US-A-5320757には、少なくとも7.0のpHで、マレイン酸
/エチルアクリレート/酢酸ビニルから成る加水分解されたターポリマーの使用
下にシュウ酸カルシウムを防止する方法が記載されている。US-A-54095
71は、クラフトパルプの製造において使用するための沈殿物防止剤に関し、そ
の際、前記防止剤は、マレイン酸/アクリル酸および次亜リン酸の単位から成る
ターポリマーを含有する。
【0009】 WO-A-9629291からは、無機沈殿物を防止するための(a)アニオン
性有機ポリマー(b)ポリホスフェートおよび(c)有機ホスホン酸から成る混
合物が公知である。JP-A-10025684によれば、マレイン酸/アクリル
酸/アクリルアミドプロパンスルホン酸から成るターポリマーをパルプの製造の
際に沈殿物防止剤として使用している。JP-A-10/180293からは、カ
ルボキシル基含有のポリマー、例えば、ポリアクリル酸をパルプ製造の際にシュ
ウ酸カルシウムの沈殿物防止剤として使用することが公知である。US-A-57
55971は、リグニンスルホネートとホスフェートの使用下にシュウ酸カルシ
ウム沈殿物を阻止する方法に関する。
【0010】 先行技術から公知の沈殿物防止剤は、その作用に関して改善を必要とする。そ
れというのも、該防止剤を使用しているにもかかわらず、シュウ酸カルシウム沈
殿物の形成が十分に阻止できていないからである。特に不満足なことは、7を下
回るpHを有する水性系における状況である。このpHの範囲では、先行技術か
ら公知の製品を用いても、制御不可能な大量のシュウ酸カルシウム沈殿物の形成
が頻繁に検出されてしまう。
【0011】 従って、本発明は、公知の防止剤よりも効果的にシュウ酸カルシウム沈殿物を
防止する物質を提供するという課題に基づく。
【0012】 前記の課題は、本発明により、 (a)マレイン酸および/または無水マレイン酸10〜80質量%、 (b)アクリル酸20〜90質量%、 (c)モノマー(a)と(b)と共重合可能な少なくとも1つの他のモノマー0
〜20質量% を組込重合された形で含有し、かつ25000〜250000の重量平均分子量
を有するコポリマーを、シュウ酸カルシウム沈殿物の防止剤として使用すること
により解決された。これらを使用するために、 (a)マレイン酸20〜60質量%、 (b)アクリル酸40〜80質量%、および (c)モノマー(a)と(b)と共重合可能な少なくとも1つの他のモノマー0
〜20質量% を組込重合された形で含有するコポリマーが有利である。重量平均分子量が25
000〜150000であるコポリマーが特に有利である。
【0013】 モノマー(c)としては、例えば次の化合物: メタクリル酸、フマル酸、イタコン酸、メサコン酸、メチレンマロン酸、シトラ
コン酸、モノメチルマレエート、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、スチ
レン、メチルアクロレート、エチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチ
ルメタクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、アルキルポリエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、 アリルアルコール、モル質量80〜1500を有するポリエチレングリコール
のポリエチレングリコールモノアリルエーテル、 アクリルアミド、メタクリルアミド、N−ジメチルアクリルアミド、 ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸、スチレンスルホ
ン酸、2−アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸、 酢酸ビニル、ビニルプロピオネート、 ビニルホスホネート、アリルホスホネート、 N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルホルムアミド
、ビニルホスホン酸、N−ビニルイミダゾール、N−ビニル−2−メチルイミダ
ゾリン、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド、 ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジ
メチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレートなら
びにこれらの塩基性モノマーと、無機または有機酸、例えば、塩酸、硫酸、リン
酸、ギ酸、酢酸またはプロピオン酸との塩が好適である。塩基性モノマーは、4
級化された形でも使用できる。
【0014】 モノマー単位(c)は、場合により、(a)マレイン酸または無水マレイン酸
と(b)アクリル酸のコポリマーを、C1〜10−アルコールまたはアルキルポ
リアルキレングリコール、例えば、2〜45の平均エトキシ化度を有するメチル
ポリエチレングリコール、アルキルポリエチレングリコール−ブロック−ポリプ
ロピレングリコール、例えば、40個までのエチレンオキシド単位および5個ま
でのプロピレンオキシド単位を有するメチルポリエチレングリコール−ブロック
−ポリプロピレングリコール、C1〜10−アミンまたはポリアルキレングリコ
ールアミン、例えば、5〜50の平均エトキシ化度を有するメチルポリエチレン
グリコールアミンと反応させることにより(a)と(b)のコポリマーに組み込
ませることができる。
【0015】 マレイン酸とアクリル酸から成るコポリマーをモノマー単位(c)を用いて変
性する場合には、これらの単位は、メタクリル酸、ビニルスルホネート、モル質
量200〜2500を有するメチルポリエチレングリコールのメチルポリエチレ
ングリコールメタクリレートまたはこれらの混合物から誘導されるのが有利であ
る。コポリマーの酸基含有のモノマー単位(a)、(b)、場合により(c)は
、アルカリ金属塩基またはアンモニアで部分的または完全に中和できる。部分的
な中和とは、共重合における酸基の中和度が、例えば、1〜99%、有利には3
0〜75%であることを示す。
【0016】 本発明により使用されるポリマーの製造は、エチレン性不飽和モノマー(a)
、(b)、場合により(c)をラジカル性重合反応させることにより行われる。
重合すべきモノマーは、重合容器中に装入するか、または少量ずつ、有利には連
続的に反応バッチへ添加することもできる。有利には、マレイン酸または無水マ
レイン酸の大部分および特に少なくとも90質量%を反応容器中に装入し、かつ
モノマー(b)、場合により(c)の大部分は反応バッチに連続的に添加する。
重合は、塊状重合、溶液重合、または反応媒体中でのモノマーの溶解度が小さい
場合には、乳化重合、分散重合または懸濁重合により行うことができる。同様に
、ポリマーが反応媒体中で僅かな溶解度を有する場合には、重合を沈殿重合によ
り行うこともできる。反応は、水中で溶液重合させるのが有利である。この場合
、酸基含有のモノマーは、その酸の形で存在するか、または部分的もしくは完全
に中和されて塩として存在する。中和剤として、例えば、水酸化ナトリウム溶液
、水酸化カリウム溶液、アンモニア、トリエタノールアミンまたはジエタノール
アミンが使用でき、水酸化ナトリウム溶液が有利である。このような方法は、例
えば、EP-A-075820、EP-A-076992、EP-A-0103254、EP-A-0106111、EP-A-0106991
およびWO-A-9731036から公知である。
【0017】 反応媒体として、有利には水が使用されるが、水と、混合物に対して80質量
%までのOH基含有の溶剤とから成る混合物を使用することもできる。このよう
な溶剤は、例えば、C1〜C4−アルカノール、C2〜C10−アルキレングリ
コールの群から成るが、その際、アルキレン鎖は1個以上の隣り合わない酸素原
子、およびC2〜C10−アルキレングリコールとC1〜C4−アルカノールの
モノエーテルにより中断されていてもよい。
【0018】 好適なOH含有溶剤の例は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n
−ブタノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、メチルジグリコー
ル、ジプロピレングリコール、ブチルグリコール、ブチルジグリコール、トリエ
チレングリコール、前記グリコールのメチルエーテルならびに4〜6個のエチレ
ンオキシド単位を有するエチレンオキシドから成るオリゴマー、3個〜6個のプ
ロピレンオキシド単位を有するプロピレンオキシドから成るオリゴマーおよびポ
リエチレングリコール−ポリプロピレングリコール−コオリゴマーである。さら
に、水性反応媒体は、水と混合可能な溶剤、例えば、アセトン、メチルエチルケ
トン、テトラアヒドロフラン、ジオキサン、N−メチルピロリドン、ジメチルホ
ルムアミドなどを含有することができる。
【0019】 反応媒体としては:環状エーテル、例えば、テトラヒドロフランまたはジオキ
サン、ケトン、例えば、アセトン、メチルエチルケトンまたはシクロヘキサノン
、脂肪族カルボン酸とC1〜C4−アルカノールとのエステル、例えば、酢酸エ
チルまたはn−ブチルアセテート、芳香族炭化水素、例えば、トルエン、キシレ
ン、クメン、クロロベンゼン、エチルベンゼンおよびアルキル芳香族、シクロヘ
キサンの工業用混合物および工業用脂肪族混合物が好適である。
【0020】 モノマーが反応媒体中に僅かにしか溶解しない場合には、重合を乳化重合また
は懸濁重合により行うことができる。このような重合法は、当業者に公知であり
、かつ本発明によるポリマーの製造に関しては、通常の方法で行うことができる
。本発明によるポリマーの製造を水性ラジカル乳化重合により行う場合には、反
応媒体中に界面活性剤または保護コロイドを添加するのがよい。好適な乳化剤お
よび保護コロイドのリストは、例えば、Houben Weyl、Methoden der organische
n Chemie, 第XIV/1巻、Makromolekulare Stoffe, Georg Thieme Verlag, Stuttg
art 1961, 411ページ以降に記載されている。
【0021】 ラジカル重合に使用される重合開始剤は、反応媒体中に溶解するのが有利であ
る。これらは、重合で使用されるモノマーに対して30質量%まで、有利には0
.05〜15質量%、特に有利には1.5〜10質量%の量で使用される。重合
が水含有の溶剤または水中で行われる場合には、水溶性重合開始剤、例えば、過
硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素、t−ブチ
ルヒドロペルオキシド、2,2’−アゾビス(2−アミドイソプロパン)ジヒド
ロクロリド、2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)
ジヒドロクロリドおよび2,2’−アゾビス(4−シアノペンタン酸)を使用す
るのが有利である。開始剤は、単独または混合物の形で使用されるが、前記混合
物は、例えば、過酸化水素と過硫酸ナトリウムとの混合物から成る。
【0022】 公知のレドックス開始剤系は、重合開始剤としても使用できる。このようなレ
ドックス開始剤系は、レドックス共開始剤、例えば、還元作用をする硫黄化合物
、例えば、アルカリ金属およびアンモニウム化合物の亜硫酸水素塩、亜硫酸塩、
チオ硫酸塩、ジチオネートまたはテトラチオネート、ナトリウムヒドロキシメタ
ンスルフィネート−二水和物および/またはチオ尿素と組合せられた少なくとも
1種のペルオキシド含有化合物を含有する。従って、ペルオキソ二硫酸塩とアル
カリ金属−または亜硫酸水素アンモニウムの組合せ物、例えば、ペルオキソ二硫
酸アンモニウムおよび二亜硫酸アンモニウムを使用することができる。ペルオキ
シド含有化合物対レドックス共開始剤の質量比は、有利には30:1〜0.05
:1である。
【0023】 開始剤またはレドックス開始剤系との組合せでは、付加的に遷移金属触媒、例
えば、鉄−、ニッケル−、コバルト−、マンガン−、銅−、バナジウム−または
クロム塩、例えば、硫化鉄(II)、塩化コバルト(II)、硫酸ニッケル(I
I)、塩化銅(I)、酢酸マンガン(II)、酢酸バナジウム(III)または
塩化マンガン(II)を使用することもできる。これらの遷移金属塩は、一般的
にはモノマーに対して0.1〜1000ppmの量で使用される。従って、過酸
化水素と鉄(II)塩の組合せ物は、例えば、過酸化水素0.5〜30%および
モール塩0.1〜500ppmの量で使用できる。
【0024】 非水溶性媒体中での重合のために、開始剤、例えば、過酸化ジベンゾイル、ジ
シクロヘキシルペルオキソジカルボネート、ジラウリルペルオキシド、メチルエ
チルケトンペルオキシド、アセチルアセトンペルオキシド、t−ブチルヒドロペ
ルオキシド、クミルヒドロペルオキシド、t−ブチルペルネオデカノエート、t
−アミルペルピバレート、t−ブチルペルピバレート、t−ブチルペルネオヘキ
サノエート、t−ブチルペル−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルペルベン
ゾエート、2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)−
ジヒドロクロリド、2,2’−アゾビス−(イソブチロニトリル)、4,4’−
アゾビス(4−シアノバレリアン酸)を使用するのが有利である。これらの開始
剤と組合わせて、還元剤、例えば、ベンゾイン、ジメチルアニリン、アスコルビ
ン酸ならびに場合により反応媒体中に溶解する遷移金属の錯体および塩を使用で
きる。反応混合物が、重合に好適な温度範囲の下限で初期に重合され、引き続き
より高い温度で重合が完了する場合には、異なる温度で分解され、その結果それ
ぞれの温度間隔で十分な濃度のラジカルが得られる少なくとも2個の異なる種類
の開始剤を使用するのが適切である。
【0025】 重合反応は、例えば、30〜300℃、有利には50〜160℃、特に有利に
は100〜150℃の温度範囲で行われる。この場合、酸素の不在下に、有利に
は窒素流中で操作するのが有利である。通常は、重合を常圧で行うが、しかし、
特にモノマーおよび/または溶剤の沸点の上にある重合温度を使用する場合には
低圧または高圧の使用も可能である。
【0026】 ポリマーの所望の分子量を調節するために、分子量調節剤の存在で、すなわち
常用の鎖停止剤の存在で重合させる必要がある。好適な分子量調節剤は、例えば
、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、n−ブチルア
ルデヒド、イソブチルアルデヒド、ギ酸、ギ酸アンモニウム、ヒドロキシルアミ
ンならびにそれらの硫酸塩、酸化物またはリン酸塩;SH−基含有化合物、例え
ば、チオグリコール酸、メルカプトプロピオン酸、メルカプトエタノール、メル
カプトプロパノール、メルカプトブタノール、メルカプトヘキサノール、チオマ
レイン酸、チオフェノール、4−t−ブチルチオフェノール、n−ドデシルメル
カプタンおよび/またはt−ドデシルメルカプタンを含む。重合調節剤の他の例
は、アリルアルコール、ブタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソ
ブタノール、グリコール、グリセロール、ペンタエリトリトール、次亜リン酸お
よびその塩、例えば、次亜リン酸ナトリウム、亜リン酸およびその塩、例えば、
亜リン酸ナトリウムである。これらの使用が必要である場合には、重合調節剤は
、モノマーに対して20質量%までの量で使用される。有利には、重合はモノマ
ーに対してSH基含有の重合調節剤0.5〜15質量%の存在で行う。
【0027】 分枝または架橋ポリマーの使用も使用目的に適っている。架橋ポリマーは、前
記モノマーとジエチレン性またはポリエチレン性不飽和化合物との共重合による
か、またはポリマー中のカルボキシル基、無水物基またはヒドロキシル基と好適
な多官能価化合物との後続の架橋により得られる。架橋をポリエチレン性不飽和
化合物を用いる共重合法により行う場合には、前記化合物は、重合すべきモノマ
ーに対して、0.01〜20質量%、有利には0.1〜5質量%の量で使用する
。ポリマー中の官能基と多官能性反応化合物との後続の架橋の場合には、一般的
には、これらはポリマーに対して0.2〜20質量%、特に0.5〜10質量%
の量で使用される。
【0028】 好適なジエチレン性またはポリエチレン性不飽和化合物は、少なくとも1種の
二価の飽和アルコールのジアクリレートまたはジメタクリレート、例えば、エチ
レングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,2
−プロピレングリコールジアクリレート、1,2−プロピレングリコールジメタ
クリレート、ブタンジオール1,4−ジアクリレート、ブタンジオール1,4−
ジメタクリレート、ヘキサンジオールジアクリレート、ヘキサンジオールジメタ
クリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコール
ジメタクリレート、3−メチルペンタンジオールジアクリレートおよび3−メチ
ルペンタンジオールジメタクリレート;2個以上のOH基を有するアルコールの
アクリレートおよびメタクリレート、例えば、トリメチロールプロパントリアク
リレート、トリメチロールプロパントリメタクリレートおよびグリセロールトリ
(メタ)アクリレート;それぞれ分子量200〜9000を有するポリエチレン
グリコールまたはポリプロピレングリコールのジアクリレートまたはジメタクリ
レート、例えば、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコール
ジメタクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリ
コールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、テトラエ
チレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレ
ート、ジプロピレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジア
クリレートおよびポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート;エチレン性
不飽和C3〜C6−カルボン酸のビニルエステル、例えば、ビニルアクリレート
、ビニルメタクリレートおよびビニルイタコネート;少なくとも2個のカルボキ
シル基を有する飽和カルボン酸のビニルエステルならびに少なくとも2価アルコ
ールのジビニルエーテルおよびポリビニルエーテル、例えば、ジビニルアジペー
ト、ブタンジオールジビニルエーテルおよびトリメチロールプロパントリビニル
エーテル;エチレン性不飽和カルボン酸のアリルエステル、例えば、アリルアク
リレートおよびアリルメタクリレート;多価アルコールのアリルエーテル、例え
ば、ペンタエリトリトールトリアリルエーテル、トリアリルスクロース、ペンタ
アリルスクロース;メチレンビス(メタ)アクリルアミド、ジビニルエチレン尿
素、ジビニルプロピレン尿素、ジビニルベンゼン、ジビニルジオキサン、トリア
リルシアヌレート、テトラアリルシランおよびテトラビニルシラン、ビス−およ
びポリアクリロイルシロキサン、ジアリルフタレート、アリルビニルエーテルお
よび/またはジアリルフマレートである。後続の架橋に使用できる多官能性で反
応性の架橋化合物としては、特にポリヒドロキシ化合物のジグリシジルエーテル
またはジカルボン酸またはポリカルボン酸のグリシジルエステルが好適である。
好適な架橋化合物の例は、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチ
レングリコールジグリシジルエーテル、ペンタエリトリチルポリグリシジルエー
テル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコール
ジグリシジルエーテル、レソルシノールジグリシジルエーテル、ジグリシジルo
−フタレートおよびジグリシジルアジペートを含む。
【0029】 重合を水性媒体中で行う場合には、モノマーの濃度は一般的には10〜70、
有利には20〜60質量%である。
【0030】 特に、シュウ酸カルシウム沈殿物が他の無機または有機沈殿物、例えば、炭酸
カルシウム、硫酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、リン酸カルシウム、水酸化マ
グネシウム、硫酸バリウムまたは樹脂酸カルシウムを伴って生じる場合には、他
の成分との混合物として調製される本発明により使用されるべきコポリマーを使
用することも適切である。このような調製物の成分の例は: (a) 縮合された線状および環状のポリリン酸塩、例えば、三リン酸ナトリウ
ムおよびヘキサメタリン酸ナトリウム、 (b) ホスホネート、例えば、2−ホスホノ−1,2,4−トリカルボン酸、
アミノトリ(メチレンホスホン酸)、1−ヒドロキシエチレン(1,1−ジホス
ホン酸)、エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸、ヘキサメチレンジアミ
ンテトラメチレンホスホン酸およびジエチレントリアミンペンタメチレンホスホ
ン酸、 (c) アミノカルボキシレート、例えば、ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン
四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢
酸およびメチルグリシン二酢酸、 (d) 水溶性ポリマー、例えば、500〜15000の範囲内の重量平均分子
量を有するアクリル酸のホモポリマーおよびコポリマー;スルホ基含有モノマー
のホモポリマーおよびコポリマー、例えば、2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸、500〜15000の範囲内の重量平均分子量を有するスチ
レンスルホン酸またはビニルスルホン酸ならびにナフタレンスルホン酸−フォル
ムアルデヒド−重縮合物のホモポリマーおよびコポリマーである。
【0031】 上記の成分(a)〜(d)は、場合により、さらに他の調製成分、例えば、界
面活性剤、分散剤、消泡剤、腐蝕防止剤、脱酸素剤、殺生剤、アルカリおよび/
または漂白剤と一緒に使用される。
【0032】 上記のコポリマーは、シュウ酸カルシウム沈殿物を防止するために使用される
。これらのコポリマーは、カルシウムイオンおよびシュウ酸またはシュウ酸の水
溶性の塩を含有する送水系中でのシュウ酸カルシウム沈殿物の形成もしくは湯垢
の沈殿物を阻害もしくは減少させる。コポリマーは、例えば、水性系に対して1
〜2000、有利には2〜200ppmの量で使用される。それにもかかわらず
沈殿物が生じてしまう場合でも、沈殿物は容易に洗い流すことができ、かつ水中
で微細に分散されて除去される。このことにより、熱交換器、管またはポンプ構
成部分の内壁は沈殿物を含まなくなり、かつその腐蝕傾向も同時に回避される。
特に、シュウ酸カルシウム沈殿物の沈着または湯垢の析出により一般的に生じる
孔食のリスクは、効果的に減少される。微生物の繁殖も本発明により使用される
コポリマーの存在で阻害される。送水系中のコポリマーの使用は、プラントの寿
命を延ばし、かつ洗浄プラント部分の休止時間を短くする。
【0033】 送水系は、例えば、発電所または化学プラントの開いたまたは閉じた冷却循環
系、例えば、反応器、蒸留装置および熱交換器のことである。例えば、海水を脱
塩する際に使用される膜プロセスの場合でも、本発明により使用されるべきコポ
リマーは、シュウ酸カルシウムを晶出することによる膜への障害を阻止すること
ができる。さらに前記コポリマーは、サトウキビまたはビートから糖蜜を濃縮す
る際に沈殿物防止剤として使用される。特に興味深いことは、パルプ製造および
製紙における本発明により使用されるべきコポリマーの使用である。それという
のも、すでに先行技術で説明されたように、紙原料と一緒に、相当量のカルシウ
ムイオンおよびシュウ酸が送水系にもたらされるからである。
【0034】 本発明により使用されるべきコポリマーは、実際に有利であるpHの全範囲、
例えば、2〜12の範囲内で使用できる。今日まで使用されてきた防止剤と比較
して、本発明による防止剤は、8より下のpH、有利には7よりも下のpHでも
十分な効果を有する。
【0035】 試験方法 平均分子量の測定 平均分子量の測定は、室温で水性溶出液[pH7.0の蒸留水+0.15M
NaCl+0.01M NaN中の0.08M TRIS緩衝液(TRISは
、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンである)]を用いてゲル透過クロマ
トグラフィー(=GPC)により行った。試料は、0.1質量%の濃度cを有し
、かつ注入容積はVinj=200μLであった。検量線の作成は、広い分布を
用いてナトリウムポリアクリレート検量混合物中で行った。クロマトグラフィー
カラムは、TSK PW-XL 3000およびTSK PW-XL 500(TosoHaas 社製)であった。検
出のために示差屈折計を使用した。
【0036】 シュウ酸カルシウム防止剤の測定 塩化カルシウム二水和物114.5ppm、シュウ酸ナトリウム105ppm
および試験すべきポリマー10ppm含有の水溶液を2%濃度の塩酸もしくは2
%濃度の水酸化ナトリウム溶液を用いて所望のpHにした。この溶液を還流冷却
器を備えた丸底フラスコ中で撹拌しながら70℃に加熱した。3時間後に、この
溶液を冷却し、そこから150mlを取り出し、かつ濾過した。濾液中のカルシ
ウムイオン濃度c(Ca)[ppm]は、原子吸光分析を用いて測定した。ポリ
マーに特異的な阻害IPは、次の式: IP[%]=( c(Ca)×100 )/31.2 を用いて計算した。
【0037】 上記の方法により表1に挙げられているコポリマーのシュウ酸カルシウム阻害
は、記載されたpH値と同様に測定した。得られた阻害IPの結果は、表1中に
記載されている。
【0038】
【表1】
【0039】 表中の略語は、次の意味を有する: AA:アクリル酸 AM:アクリルアミド MA:マレイン酸 MAA:メタクリル酸 VSNa:ビニルスルホン酸ナトリウム MPEGMA:モル質量1000のメチルポリエチレングリコールメタクリレー
ト 比較のために、阻害IPは、ポリマーの不在下ならびに公知の防止剤の存在で
上記の試験方法により測定した。比較試験の試験条件および結果は、表2中に挙
げられている。
【0040】
【表2】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年4月11日(2001.4.11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 222/02 C08F 222/02 222/06 222/06 (72)発明者 ミヒャエル ゾイフェルト ドイツ連邦共和国 バート デュルクハイ ム ヴェルスリング 32 (72)発明者 アクセル キステンマッハー ドイツ連邦共和国 バート デュルクハイ ム ヴェルスリング 138 Fターム(参考) 4J100 AJ02P AJ09P AK32P CA03 DA01 JA18 JA21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)マレイン酸および/または無水マレイン酸10〜80
    質量%、 (b)アクリル酸20〜90質量%、 (c)モノマー(a)と(b)と共重合可能な少なくとも1つの他のモノマー0
    〜20質量% を組込重合された形で含有し、かつ25000〜250000の重量平均分子量
    を有するコポリマーの、シュウ酸カルシウム沈殿物の防止剤としての使用。
  2. 【請求項2】 コポリマーは、 (a)マレイン酸20〜60質量%、 (b)アクリル酸40〜80質量%、および (c)モノマー(a)と(b)と共重合可能な少なくとも1つの他のモノマー0
    〜20質量% を組込重合された形で含有している、請求項1に記載の使用。
  3. 【請求項3】 コポリマーの重量平均分子量が25000〜150000で
    ある、請求項1または2に記載の使用。
  4. 【請求項4】 コポリマーは、モノマー(c)として、メタクリル酸、ビニ
    ルスルホネート、200〜2500のモル質量を有するメチルポリエチレングリ
    コールのメチルポリエチレングリコールメタクリレートまたはその混合物を組込
    重合された形で含有している、請求項1から3までのいずれか1項に記載の使用
  5. 【請求項5】 コポリマーの酸基含有のモノマー単位(a)、(b)および
    場合により(c)は、部分的または完全にアルカリ金属塩基またはアンモニアで
    中和されている、請求項1から4までのいずれか1項に記載の使用。
JP2000621292A 1999-05-28 2000-05-24 シュウ酸カルシウム沈殿物の防止剤としてのマレイン酸のコポリマーの使用 Withdrawn JP2003500207A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE1999124706 DE19924706A1 (de) 1999-05-28 1999-05-28 Verwendung von Copolymeren der Maleinsäure als Inhibitor von Calciumoxalatbelägen
DE19924706.4 1999-05-28
PCT/EP2000/004719 WO2000073218A1 (de) 1999-05-28 2000-05-24 Verwendung von copolymeren der maleinsäure als inhibitor von calciumoxalatbelägen

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003500207A true JP2003500207A (ja) 2003-01-07

Family

ID=7909627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000621292A Withdrawn JP2003500207A (ja) 1999-05-28 2000-05-24 シュウ酸カルシウム沈殿物の防止剤としてのマレイン酸のコポリマーの使用

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP1181251A1 (ja)
JP (1) JP2003500207A (ja)
CA (1) CA2375338A1 (ja)
DE (1) DE19924706A1 (ja)
WO (1) WO2000073218A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009060966A1 (en) * 2007-11-09 2009-05-14 Nippon Shokubai Co., Ltd. Cleaning compositions with monocarboxylic acid monomers, dicarboxylic monomers, and monomers comprising sulfonic acid groups
WO2009060965A1 (en) * 2007-11-09 2009-05-14 Nippon Shokubai Co., Ltd. Copolymer composition and method of producing the composition
JP2009132918A (ja) * 2007-11-28 2009-06-18 Rohm & Haas Co ポリマーの製造法
JP2009525858A (ja) * 2006-02-08 2009-07-16 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 珪酸塩含有の水性系の濃稠化の制御
JP2009526110A (ja) * 2006-02-08 2009-07-16 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 水性系の濃稠化を制御する方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3233777A1 (de) * 1982-09-11 1984-03-15 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Verfahren zur herstellung von copolymeren aus monoethylenisch ungesaettigten mono- und dicarbonsaeuren(anhydride)
IT1230862B (it) * 1989-06-06 1991-11-08 Ausidet Spa Copolimeri idrosolubili dell'anidride maleica.
EP0516382B1 (en) * 1991-05-31 1997-02-26 Calgon Corporation Polyether polyamino methylene phosphonates for high pH scale control

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009525858A (ja) * 2006-02-08 2009-07-16 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 珪酸塩含有の水性系の濃稠化の制御
JP2009526110A (ja) * 2006-02-08 2009-07-16 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 水性系の濃稠化を制御する方法
WO2009060966A1 (en) * 2007-11-09 2009-05-14 Nippon Shokubai Co., Ltd. Cleaning compositions with monocarboxylic acid monomers, dicarboxylic monomers, and monomers comprising sulfonic acid groups
WO2009060965A1 (en) * 2007-11-09 2009-05-14 Nippon Shokubai Co., Ltd. Copolymer composition and method of producing the composition
US8450261B2 (en) 2007-11-09 2013-05-28 The Procter & Gamble Company Cleaning compositions with monocarboxylic acid monomers dicarboxylic monomers, and monomers comprising sulfonic acid groups
JP2009132918A (ja) * 2007-11-28 2009-06-18 Rohm & Haas Co ポリマーの製造法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1181251A1 (de) 2002-02-27
DE19924706A1 (de) 2001-02-08
WO2000073218A1 (de) 2000-12-07
CA2375338A1 (en) 2000-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7252770B2 (en) Multifunctional calcium carbonate and calcium phosphate scale inhibitor
US4872995A (en) Method for calcium oxalate scale control
JP5890433B2 (ja) 低分子量のリン含有ポリアクリル酸および水搬送システムにおけるスケール抑制剤としてのそれらの使用
RU2608409C2 (ru) Смеси полимеров в качестве ингибиторов образования отложений в водопроводящих системах
JPH07100492A (ja) 含水系中の固着層の析出を防止する方法
US9382377B2 (en) Polymer mixtures as deposit inhibitors in water-bearing systems
US5441602A (en) Process for the prevention of scale formation in wood pulp production
US7960455B2 (en) Use of copolymers containing alkylene oxide units as an additive to aqueous systems
US5232603A (en) Use of water-soluble copolymers of monoethylenically unsaturated carboxylic acids and vinylimidazoles or derivatives thereof for water treatment
JP2003500207A (ja) シュウ酸カルシウム沈殿物の防止剤としてのマレイン酸のコポリマーの使用
US5866012A (en) Multifunctional maleate polymers
WO2012117287A1 (en) Sequestering agents
JP4711976B2 (ja) 脱塩スケール防止剤
AU2007245674B2 (en) Copolymers as scale inhibitors
KR101904716B1 (ko) 말레산-이소프레놀 공중합체 제조 방법
CN114286803A (zh) 水系统的钙系水垢防止剂及水垢防止方法
KR101879183B1 (ko) 이소프레놀, 모노에틸렌성 불포화 모노카르복실산 및 술폰산으로 만들어진 공중합체, 상기의 제조 방법 및 물-보유 시스템에서 침착물 저해제로서의 상기의 용도
US20100171070A1 (en) PROCESS AND POLYMER FOR PREVENTING Ba/Sr SCALE WITH A DETECTABLE PHOSPHORUS FUNCTIONALITY
US20130180926A1 (en) Preparing maleic acid-isoprenol copolymers
DE19950941A1 (de) Verwendung von Polymerisaten der Acrylsäure als Inhibitor für Calciumsulfat-Beläge bei der Holzstoffherstellung und der Altpapieraufarbeitung

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070807