JP2003348795A - アウターローター送風機 - Google Patents
アウターローター送風機Info
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- JP2003348795A JP2003348795A JP2002149813A JP2002149813A JP2003348795A JP 2003348795 A JP2003348795 A JP 2003348795A JP 2002149813 A JP2002149813 A JP 2002149813A JP 2002149813 A JP2002149813 A JP 2002149813A JP 2003348795 A JP2003348795 A JP 2003348795A
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- Japan
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- blower
- resin
- outer rotor
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Brushless Motors (AREA)
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 アウターローター送風機のコストダウン及び
軽量化を図り、かつ振動、騒音の発生を軽減する。 【解決手段】 ブラシレス直流モータ3を内蔵するアウ
ターローター送風機1において、ローター20は、樹脂
によりブレード23と回転子用ヨーク部21とを一体成
形し、前記一体成形と同時にシャフト24と回転子用マ
グネット22とを前記樹脂により保持する。
軽量化を図り、かつ振動、騒音の発生を軽減する。 【解決手段】 ブラシレス直流モータ3を内蔵するアウ
ターローター送風機1において、ローター20は、樹脂
によりブレード23と回転子用ヨーク部21とを一体成
形し、前記一体成形と同時にシャフト24と回転子用マ
グネット22とを前記樹脂により保持する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシレス直流モ
ータを内蔵するアウターローター送風機に関する。
ータを内蔵するアウターローター送風機に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、例えば、ハイブリットカーに積
載されるバッテリーの冷却用に好適に使用される、ブラ
シレス直流モータを内蔵するシロッコファンを備えた従
来のアウターローター送風機100のケーシングを省略
した縦断面図である。
載されるバッテリーの冷却用に好適に使用される、ブラ
シレス直流モータを内蔵するシロッコファンを備えた従
来のアウターローター送風機100のケーシングを省略
した縦断面図である。
【0003】図に示すように、アウターローター送風機
100は、鉄心111と巻線112とからなるリング状
の固定子110とモータ駆動回路部113とをブラケッ
ト114に設け、また固定子110の外周に配された永
久磁石122と回転子用ヨーク部121とが回転子12
8を構成したブラシレス直流モータ101を備えてい
る。
100は、鉄心111と巻線112とからなるリング状
の固定子110とモータ駆動回路部113とをブラケッ
ト114に設け、また固定子110の外周に配された永
久磁石122と回転子用ヨーク部121とが回転子12
8を構成したブラシレス直流モータ101を備えてい
る。
【0004】ローター120は前記回転子128の周囲
にブレード123を設けてシロッコファンを形成したも
ので、ブラケット114及び固定子鉄心111に設けら
れた2個のボールベアリング126及びシャフト124
を介して固定子110の内径部に回転自在に支持されて
いる。
にブレード123を設けてシロッコファンを形成したも
ので、ブラケット114及び固定子鉄心111に設けら
れた2個のボールベアリング126及びシャフト124
を介して固定子110の内径部に回転自在に支持されて
いる。
【0005】従来のローター120は、鋼板製の回転子
用ヨーク部121と、この回転子用ヨーク部121に固
定した永久磁石122と、側板129及び連結部127
を鋼板製ブレード123の両翼のカシメ部131及び1
32においてカシメ固定し形成したシロッコファン13
0と、鋼製のシャフト124とからなり、それぞれが別
部品により構成されている。
用ヨーク部121と、この回転子用ヨーク部121に固
定した永久磁石122と、側板129及び連結部127
を鋼板製ブレード123の両翼のカシメ部131及び1
32においてカシメ固定し形成したシロッコファン13
0と、鋼製のシャフト124とからなり、それぞれが別
部品により構成されている。
【0006】そしてローター120は、回転子用ヨーク
部121中央の挿入孔125にシャフト124が圧入さ
れ、回転子用ヨーク部121の内周に永久磁石122が
圧入又は接着により固定され、さらにシロッコファン1
30の連結部127端部133により回転子用ヨーク部
121の外周に溶接により一体に組み立てられている。
部121中央の挿入孔125にシャフト124が圧入さ
れ、回転子用ヨーク部121の内周に永久磁石122が
圧入又は接着により固定され、さらにシロッコファン1
30の連結部127端部133により回転子用ヨーク部
121の外周に溶接により一体に組み立てられている。
【0007】このために、従来のローター120は、多
くの部品点数からなり、その部品製造の工程や、また部
品同士の溶接等の煩雑な作業を伴ってローター120の
組み立てに工数がかかり生産性が悪く、アウターロータ
ー送風機のコストアップの要因となっていた。
くの部品点数からなり、その部品製造の工程や、また部
品同士の溶接等の煩雑な作業を伴ってローター120の
組み立てに工数がかかり生産性が悪く、アウターロータ
ー送風機のコストアップの要因となっていた。
【0008】また、溶接などにより組み立てることによ
り、回転子用ヨーク部121や連結部127が「いび
つ」になり、ローター120の真円度が低下し振動や騒
音発生の原因になっている。
り、回転子用ヨーク部121や連結部127が「いび
つ」になり、ローター120の真円度が低下し振動や騒
音発生の原因になっている。
【0009】さらに、回転子用ヨーク部121やブレー
ド123が鋼板製であるため、アウターローター送風機
自体の重量が重くなり、さらにそれを用いたハイブリッ
トカー等の軽量化を妨げているという問題がある。ま
た、回転子用ヨーク部121やブレード123が重いた
め、その回転により発生する振動が送風機の振動や騒音
発生の原因にもなっている。
ド123が鋼板製であるため、アウターローター送風機
自体の重量が重くなり、さらにそれを用いたハイブリッ
トカー等の軽量化を妨げているという問題がある。ま
た、回転子用ヨーク部121やブレード123が重いた
め、その回転により発生する振動が送風機の振動や騒音
発生の原因にもなっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ブラシレス
直流モータを内蔵するアウターローター型送風機のロー
ター部を改良するもので、アウターローター送風機の部
品精度向上、コストダウン及び軽量化を図り、かつ振
動、騒音の発生を軽減するアウターローター送風機を提
供するものである。
直流モータを内蔵するアウターローター型送風機のロー
ター部を改良するもので、アウターローター送風機の部
品精度向上、コストダウン及び軽量化を図り、かつ振
動、騒音の発生を軽減するアウターローター送風機を提
供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ブラ
シレス直流モータを内蔵するアウターローター送風機に
おいて、 ローターは、樹脂によりブレードと回転子用
ヨーク部とを一体成形し、前記一体成形と同時にシャフ
トと回転子用マグネットとを前記樹脂により保持したこ
とを特徴とするアウターローター送風機である。
シレス直流モータを内蔵するアウターローター送風機に
おいて、 ローターは、樹脂によりブレードと回転子用
ヨーク部とを一体成形し、前記一体成形と同時にシャフ
トと回転子用マグネットとを前記樹脂により保持したこ
とを特徴とするアウターローター送風機である。
【0012】請求項2の発明は、ブラシレス直流モータ
を内蔵するアウターローター送風機において、ローター
は、磁性樹脂によりブレードと回転子用ヨーク部と回転
子用マグネット部とを一体成形し、前記一体成形と同時
にシャフトを前記磁性樹脂により保持したことを特徴と
するアウターローター送風機である。
を内蔵するアウターローター送風機において、ローター
は、磁性樹脂によりブレードと回転子用ヨーク部と回転
子用マグネット部とを一体成形し、前記一体成形と同時
にシャフトを前記磁性樹脂により保持したことを特徴と
するアウターローター送風機である。
【0013】請求項3の発明は、シロッコファン型送風
機、又は軸流ファン型送風機、又はターボファン型送風
機であることを特徴とする請求項1又は2に記載のアウ
ターローター送風機である。
機、又は軸流ファン型送風機、又はターボファン型送風
機であることを特徴とする請求項1又は2に記載のアウ
ターローター送風機である。
【0014】請求項4の発明は、車載バッテリーの冷却
に用いる冷却用送風機であることを特徴とする請求項1
〜3のいずれかに記載のアウターローター送風機であ
る。
に用いる冷却用送風機であることを特徴とする請求項1
〜3のいずれかに記載のアウターローター送風機であ
る。
【0015】請求項1に記載のアウターローター送風機
によれば、ローターを構成するブレードと回転子用ヨー
ク部とが樹脂により一体成形され、その一体成形時にシ
ャフトと回転子用マグネットが同時に回転子用ヨーク部
にモールドされ保持されるので、ローターの部品点数の
削減及びその組み立て工程が簡略化されると同時に軽量
となり、かつ部品精度が向上しローターの真円度が改善
され振動や騒音の発生も軽減される。
によれば、ローターを構成するブレードと回転子用ヨー
ク部とが樹脂により一体成形され、その一体成形時にシ
ャフトと回転子用マグネットが同時に回転子用ヨーク部
にモールドされ保持されるので、ローターの部品点数の
削減及びその組み立て工程が簡略化されると同時に軽量
となり、かつ部品精度が向上しローターの真円度が改善
され振動や騒音の発生も軽減される。
【0016】請求項2に記載のアウターローター送風機
によれば、ローターを構成するブレードと回転子用ヨー
ク部と回転子用マグネット部とが磁性樹脂により一体成
形され、その一体成形時にシャフトが同時に回転子用ヨ
ーク部にモールドされ保持されるので、回転子用マグネ
ットは別部品として不要であり、部品点数の削減及びそ
の組み立て工数の簡略化がさらに促進され、マグネット
の脱落防止及び部品精度の向上と軽量化が図られ、振
動、騒音発生も軽減される。
によれば、ローターを構成するブレードと回転子用ヨー
ク部と回転子用マグネット部とが磁性樹脂により一体成
形され、その一体成形時にシャフトが同時に回転子用ヨ
ーク部にモールドされ保持されるので、回転子用マグネ
ットは別部品として不要であり、部品点数の削減及びそ
の組み立て工数の簡略化がさらに促進され、マグネット
の脱落防止及び部品精度の向上と軽量化が図られ、振
動、騒音発生も軽減される。
【0017】請求項3のアウターローター送風機によれ
ば、高精度で軽量、低振動のシロッコファン型送風機、
又は軸流ファン型送風機、又はターボファン型送風機が
安価に得られる。
ば、高精度で軽量、低振動のシロッコファン型送風機、
又は軸流ファン型送風機、又はターボファン型送風機が
安価に得られる。
【0018】請求項4に記載のアウターローター送風機
によれば、低振動、低騒音である車載バッテリーの冷却
用送風機を安価に提供し、かつ車両の軽量化を図ること
ができる。
によれば、低振動、低騒音である車載バッテリーの冷却
用送風機を安価に提供し、かつ車両の軽量化を図ること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0020】(第1の実施形態)図1は、第1の実施形
態であるブラシレス直流モータ3を内蔵するシロッコフ
ァンを備えたアウターローター送風機1のケーシングを
省略した縦断面図である。
態であるブラシレス直流モータ3を内蔵するシロッコフ
ァンを備えたアウターローター送風機1のケーシングを
省略した縦断面図である。
【0021】図1に示すように、アウターローター送風
機1は、鉄心11と巻線12とからなるリング状の固定
子10とモータ駆動回路部13とをブラケット14に設
けてその一方側をカバー15で覆い、固定子10の外周
に配された永久磁石22と回転子用ヨーク部21とが回
転子25を構成するブラシレス直流モータ3を備えてい
る。
機1は、鉄心11と巻線12とからなるリング状の固定
子10とモータ駆動回路部13とをブラケット14に設
けてその一方側をカバー15で覆い、固定子10の外周
に配された永久磁石22と回転子用ヨーク部21とが回
転子25を構成するブラシレス直流モータ3を備えてい
る。
【0022】ローター20は、前記回転子25を構成す
る回転子用ヨーク部21の周囲にブレード23を設けて
シロッコファンを形成したもので、ブラケット14及び
固定子鉄心11に設けられた2個のボールベアリング2
6にシャフト24を挿入してリングで脱落を防ぎ、固定
子10の内径部に回転自在に支持されている。
る回転子用ヨーク部21の周囲にブレード23を設けて
シロッコファンを形成したもので、ブラケット14及び
固定子鉄心11に設けられた2個のボールベアリング2
6にシャフト24を挿入してリングで脱落を防ぎ、固定
子10の内径部に回転自在に支持されている。
【0023】図に示すように、ローター20は鋼製のシ
ャフト24と、永久磁石22と、ブレード23と回転子
用ヨーク部21との一体品の3部品からなっている。
ャフト24と、永久磁石22と、ブレード23と回転子
用ヨーク部21との一体品の3部品からなっている。
【0024】このブレード23と回転子用ヨーク部21
とは樹脂により一体成形され、一つの部品を形成したも
のである。
とは樹脂により一体成形され、一つの部品を形成したも
のである。
【0025】また、シャフト24と永久磁石22は、上
記ブレード23と回転子用ヨーク部21との樹脂による
一体成形と同時に、回転子用ヨーク部21の中央部及び
固定子10の外周部に樹脂によりモールドし保持され、
ローター20に一体化されている。
記ブレード23と回転子用ヨーク部21との樹脂による
一体成形と同時に、回転子用ヨーク部21の中央部及び
固定子10の外周部に樹脂によりモールドし保持され、
ローター20に一体化されている。
【0026】従って、ローター20は、上記ブレード2
3と回転子用ヨーク部21との一体成形時に、シャフト
24と永久磁石22を成形金型内にセットして溶融樹脂
を注入することで、1回の樹脂成形工程により作製され
たものである。
3と回転子用ヨーク部21との一体成形時に、シャフト
24と永久磁石22を成形金型内にセットして溶融樹脂
を注入することで、1回の樹脂成形工程により作製され
たものである。
【0027】この一体成形加工は、熱硬化性樹脂或いは
熱可塑性樹脂の通常の成形方法である、例えばトランス
ファー成形法や射出成形法などにより行うことができ
る。
熱可塑性樹脂の通常の成形方法である、例えばトランス
ファー成形法や射出成形法などにより行うことができ
る。
【0028】樹脂としては、強度、耐衝撃性等の機械特
性、耐熱性や成形性などが優れたものであれば使用する
ことができ、また送風機の使用条件に応じて熱硬化性樹
脂或いは熱可塑性樹脂の何れを用いてもよく、さらにそ
の樹脂にガラス繊維等の補強材を充填した強化プラスチ
ックを用いてもよい。
性、耐熱性や成形性などが優れたものであれば使用する
ことができ、また送風機の使用条件に応じて熱硬化性樹
脂或いは熱可塑性樹脂の何れを用いてもよく、さらにそ
の樹脂にガラス繊維等の補強材を充填した強化プラスチ
ックを用いてもよい。
【0029】アウターローター送風機1では、ブラシレ
ス直流モータ3に通電するとローター20が回転し、ブ
レード23の吸気、遠心作用が働きローター20内側に
吸い込んだ空気をブレード23の外側に吹き出し送風す
る。
ス直流モータ3に通電するとローター20が回転し、ブ
レード23の吸気、遠心作用が働きローター20内側に
吸い込んだ空気をブレード23の外側に吹き出し送風す
る。
【0030】このローター20は、ブレード23と回転
子用ヨーク部21とが樹脂により一体化され、それぞれ
を別部品として準備する必要がなくなり部品点数が削減
され、その部品の製造工程も省略される。
子用ヨーク部21とが樹脂により一体化され、それぞれ
を別部品として準備する必要がなくなり部品点数が削減
され、その部品の製造工程も省略される。
【0031】さらに、その一体成形時にシャフト24と
永久磁石22が同時にローター20に一体化されるの
で、ローター20の組み立てが樹脂成形工程に含まれ従
来の組み立て工程が省略され、部品圧入や溶接等の煩雑
な作業も無くなり生産性が向上する。
永久磁石22が同時にローター20に一体化されるの
で、ローター20の組み立てが樹脂成形工程に含まれ従
来の組み立て工程が省略され、部品圧入や溶接等の煩雑
な作業も無くなり生産性が向上する。
【0032】同時に、部品の溶接などに伴う回転子用ヨ
ーク部21やブレード23に「いびつ」が生じることが
なく部品精度が向上し、ローター20の真円度が改善さ
れ振動や騒音の発生を低減できる。
ーク部21やブレード23に「いびつ」が生じることが
なく部品精度が向上し、ローター20の真円度が改善さ
れ振動や騒音の発生を低減できる。
【0033】また、ブレード23と回転子用ヨーク部2
1が従来の鋼板製から樹脂製となってローター20が軽
くなり、アウターローター送風機1自体及びそれを組み
込むハイブリットカー等の装置の軽量化が可能となる。
1が従来の鋼板製から樹脂製となってローター20が軽
くなり、アウターローター送風機1自体及びそれを組み
込むハイブリットカー等の装置の軽量化が可能となる。
【0034】さらに、ローター20の樹脂化によりブレ
ード23が軽量になり、回転中のブレード23の振動発
生が軽減され、送風機1の振動や騒音発生が低減され
る。
ード23が軽量になり、回転中のブレード23の振動発
生が軽減され、送風機1の振動や騒音発生が低減され
る。
【0035】(第2の実施形態)図2は、第2の実施形
態であるブラシレス直流モータ3を内蔵するシロッコフ
ァンを備えたアウターローター送風機2のケーシングを
省略した縦断面図である。
態であるブラシレス直流モータ3を内蔵するシロッコフ
ァンを備えたアウターローター送風機2のケーシングを
省略した縦断面図である。
【0036】図2に示すように、アウターローター送風
機2は、鉄心11と巻線12とからなるリング状の固定
子10とモータ駆動回路部13とをブラケット14に設
けてその一方側をカバー15で覆い、回転子用ヨーク部
31が固定子10の外周部分に回転子用マグネット部3
2を含んで回転子35を構成するブラシレス直流モータ
3を備えている。
機2は、鉄心11と巻線12とからなるリング状の固定
子10とモータ駆動回路部13とをブラケット14に設
けてその一方側をカバー15で覆い、回転子用ヨーク部
31が固定子10の外周部分に回転子用マグネット部3
2を含んで回転子35を構成するブラシレス直流モータ
3を備えている。
【0037】ローター30は、前記回転子35を構成す
る回転子用ヨーク部31の周囲にブレード33を設けて
シロッコファンを形成したもので、ブラケット14及び
固定子鉄心11に設けられた2個のボールベアリング3
6にシャフト34を挿入してリングで脱落を防ぎ、固定
子10の内径部に回転自在に支持されている。
る回転子用ヨーク部31の周囲にブレード33を設けて
シロッコファンを形成したもので、ブラケット14及び
固定子鉄心11に設けられた2個のボールベアリング3
6にシャフト34を挿入してリングで脱落を防ぎ、固定
子10の内径部に回転自在に支持されている。
【0038】図に示すように、ローター30は鋼製のシ
ャフト34と、ブレード33と回転子用ヨーク部31と
回転子用マグネット部32との一体品の2部品からなっ
ている。
ャフト34と、ブレード33と回転子用ヨーク部31と
回転子用マグネット部32との一体品の2部品からなっ
ている。
【0039】ブレード33と回転子用ヨーク部31と回
転子用マグネット部32とは磁性樹脂により一体成形さ
れ、一つの部品を形成したものである。
転子用マグネット部32とは磁性樹脂により一体成形さ
れ、一つの部品を形成したものである。
【0040】また、シャフト34は、上記磁性樹脂によ
る一体成形と同時に、回転子用ヨーク部31中央部に磁
性樹脂によりモールドし保持され、ローター30に一体
化されている。
る一体成形と同時に、回転子用ヨーク部31中央部に磁
性樹脂によりモールドし保持され、ローター30に一体
化されている。
【0041】従って、ローター30は、上記ブレード3
3と回転子用ヨーク部31と回転子用マグネット部32
との一体成形時に、シャフト34を成形金型内にセット
して溶融樹脂を注入することで、1回の成形工程により
作製されたものである。
3と回転子用ヨーク部31と回転子用マグネット部32
との一体成形時に、シャフト34を成形金型内にセット
して溶融樹脂を注入することで、1回の成形工程により
作製されたものである。
【0042】この一体成形加工は、上記第1の実施形態
と同様に、トランスファー成形法や射出成形法などの通
常の樹脂成形方法により行うことができる。
と同様に、トランスファー成形法や射出成形法などの通
常の樹脂成形方法により行うことができる。
【0043】磁性樹脂としては、強度、耐衝撃性等の機
械特性、耐熱性や成形性などが優れた熱硬化性樹脂或い
は熱可塑性樹脂に粉末状の磁性材料を混合したものであ
り、さらにガラス繊維等の補強材を充填した強化プラス
チックを母材に用いたもでも使用でき、その樹脂材料は
送風機の使用条件に応じて選択することができる。
械特性、耐熱性や成形性などが優れた熱硬化性樹脂或い
は熱可塑性樹脂に粉末状の磁性材料を混合したものであ
り、さらにガラス繊維等の補強材を充填した強化プラス
チックを母材に用いたもでも使用でき、その樹脂材料は
送風機の使用条件に応じて選択することができる。
【0044】そして、図3のローター30の正面図に示
すように、回転子用ヨーク部31に円筒状に形成された
回転子用マグネット部32を周上等間隔に分割しN極と
S極に交互に着磁することにより、従来別部品として必
要であった永久磁石が不要となる。
すように、回転子用ヨーク部31に円筒状に形成された
回転子用マグネット部32を周上等間隔に分割しN極と
S極に交互に着磁することにより、従来別部品として必
要であった永久磁石が不要となる。
【0045】このアウターローター送風機2では、ブラ
シレス直流モータ3に通電するとローター30が回転
し、ブレード33の吸気、遠心作用が働きローター30
内側に吸い込んだ空気をブレード33の外側に吹き出し
送風する。
シレス直流モータ3に通電するとローター30が回転
し、ブレード33の吸気、遠心作用が働きローター30
内側に吸い込んだ空気をブレード33の外側に吹き出し
送風する。
【0046】このローター30は、ブレード33と回転
子用ヨーク部31と回転子用マグネット部32とが磁性
樹脂により一体化されたものと、シャフト34の2点の
部品に集約され、その部品の製造工程が省略される。
子用ヨーク部31と回転子用マグネット部32とが磁性
樹脂により一体化されたものと、シャフト34の2点の
部品に集約され、その部品の製造工程が省略される。
【0047】また、その一体成形時にシャフト34も同
時にローター30に一体化されるので、ローター30の
組み立てが樹脂成形工程に含まれ、従来の部品圧入や溶
接等の煩雑な作業が無くなり、生産性が向上しコストダ
ウンが図られる。
時にローター30に一体化されるので、ローター30の
組み立てが樹脂成形工程に含まれ、従来の部品圧入や溶
接等の煩雑な作業が無くなり、生産性が向上しコストダ
ウンが図られる。
【0048】さらに、溶接などに伴う部品の「いびつ」
が無くなり部品精度が向上し、ローター30の真円度が
改善され振動や騒音発生を低減することができる。
が無くなり部品精度が向上し、ローター30の真円度が
改善され振動や騒音発生を低減することができる。
【0049】また、回転子用マグネット部32の磁性樹
脂化により、従来別部品であったマグネットが無くなる
ので、マグネット脱落の不具合が解消される。
脂化により、従来別部品であったマグネットが無くなる
ので、マグネット脱落の不具合が解消される。
【0050】さらに、ローター30を構成するシャフト
以外の材料が樹脂製となって軽くなり、アウターロータ
ー送風機2自体及びそれを組み込むハイブリットカー等
の装置の軽量化が可能となる。
以外の材料が樹脂製となって軽くなり、アウターロータ
ー送風機2自体及びそれを組み込むハイブリットカー等
の装置の軽量化が可能となる。
【0051】また、ローター30の樹脂化によりブレー
ド33が軽量となり、その回転振動が軽減され送風機2
の振動や騒音が低減される。
ド33が軽量となり、その回転振動が軽減され送風機2
の振動や騒音が低減される。
【0052】上記第1及び第2の実施形態では、シロッ
コファンを備えたシロッコファン型アウターローター送
風機に基づいて本発明を説明したが、軸流ファン型、又
はターボファン型のアウターローター送風機でもよい。
コファンを備えたシロッコファン型アウターローター送
風機に基づいて本発明を説明したが、軸流ファン型、又
はターボファン型のアウターローター送風機でもよい。
【0053】なお、上記実施形態ではケーシングを省略
した図1及び図2に基づき本発明のアウターローター送
風機を説明したが、吸気口と吐出口を有するケーシング
内に上記アウターローター送風機を収納し送風方向や風
量を調整することはもちろんのことである。
した図1及び図2に基づき本発明のアウターローター送
風機を説明したが、吸気口と吐出口を有するケーシング
内に上記アウターローター送風機を収納し送風方向や風
量を調整することはもちろんのことである。
【0054】(第3の実施形態)第3実施形態は、エン
ジンとモータを動力として併用するハイブリットカーに
上記アウターローター送風機1又は2を用いたものであ
り、この送風機1又は2はモータの電源となる車載バッ
テリーの冷却用送風機として、バッテリー近傍の車両内
に組み込まれ使用されるものである。
ジンとモータを動力として併用するハイブリットカーに
上記アウターローター送風機1又は2を用いたものであ
り、この送風機1又は2はモータの電源となる車載バッ
テリーの冷却用送風機として、バッテリー近傍の車両内
に組み込まれ使用されるものである。
【0055】この冷却用送風機は、従来の送風機よりも
安価に提供され、かつ軽量であるので、ハイブリットカ
ーのコストダウン、車両軽量化を促進することができ、
また振動や騒音の発生を低減することも可能となる。
安価に提供され、かつ軽量であるので、ハイブリットカ
ーのコストダウン、車両軽量化を促進することができ、
また振動や騒音の発生を低減することも可能となる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアウター
ローター送風機であると、ローター部品の樹脂による一
体化により、部品点数及びその製造工程を削減し、ロー
ターの組み立て工程を簡略にしアウターローター送風機
のコストダウンと軽量化を図ることができ、また、一体
化により部品精度が向上しローターの真円度が改善され
軽量化効果と併せて送風機の振動や騒音の発生が低減さ
れる。
ローター送風機であると、ローター部品の樹脂による一
体化により、部品点数及びその製造工程を削減し、ロー
ターの組み立て工程を簡略にしアウターローター送風機
のコストダウンと軽量化を図ることができ、また、一体
化により部品精度が向上しローターの真円度が改善され
軽量化効果と併せて送風機の振動や騒音の発生が低減さ
れる。
【0057】このアウターローター送風機をハイブリッ
トカー等の車載バッテリーの冷却用送風機として用いる
ことで、車両のコストダウンと軽量化を促進し、さらに
車両の振動や騒音の低減を図ることができる。
トカー等の車載バッテリーの冷却用送風機として用いる
ことで、車両のコストダウンと軽量化を促進し、さらに
車両の振動や騒音の低減を図ることができる。
【図1】 第1の実施形態の送風機(ケーシングは省
略)の縦断面図である。
略)の縦断面図である。
【図2】 第2の実施形態の送風機(ケーシングは省
略)の縦断面図である。
略)の縦断面図である。
【図3】 第2の実施形態のローターの正面図である。
【図4】 従来例の送風機の縦断面図である。
1,2……アウターローター送風機
3……ブラシレス直流モータ
20,30……ローター
21,31……回転子用ヨーク部
22……永久磁石
32……回転子用マグネット部
23,33……ブレード
24,34……シャフト
25,35……回転子
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
// H02K 1/22 H02K 1/22 A
Fターム(参考) 3H022 AA02 CA50 DA03 DA11 DA19
3H033 AA02 AA15 BB02 BB06 CC01
DD06 DD13 DD25 EE03 EE06
5H002 AA06 AA07 AB07 AC07
5H019 AA06 AA07 AA09 CC04 CC09
DD01 EE01 GG01
5H607 AA04 AA12 BB01 BB04 BB09
BB14 BB17 CC01 CC05 CC09
DD02 DD17 FF04 GG08 JJ01
KK07
Claims (4)
- 【請求項1】ブラシレス直流モータを内蔵するアウター
ローター送風機において、 ローターは、樹脂によりブレードと回転子用ヨーク部と
を一体成形し、前記一体成形と同時にシャフトと回転子
用マグネットとを前記樹脂により保持したことを特徴と
するアウターローター送風機。 - 【請求項2】ブラシレス直流モータを内蔵するアウター
ローター送風機において、 ローターは、磁性樹脂によりブレードと回転子用ヨーク
部と回転子用マグネット部とを一体成形し、前記一体成
形と同時にシャフトを前記磁性樹脂により保持したこと
を特徴とするアウターローター送風機。 - 【請求項3】シロッコファン型送風機、又は軸流ファン
型送風機、又はターボファン型送風機であることを特徴
とする請求項1又は2に記載のアウターローター送風
機。 - 【請求項4】車載バッテリーの冷却に用いる冷却用送風
機であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
載のアウターローター送風機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002149813A JP2003348795A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | アウターローター送風機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002149813A JP2003348795A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | アウターローター送風機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003348795A true JP2003348795A (ja) | 2003-12-05 |
Family
ID=29767859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002149813A Pending JP2003348795A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | アウターローター送風機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003348795A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2002
- 2002-05-23 JP JP2002149813A patent/JP2003348795A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2019078215A1 (ja) * | 2017-10-17 | 2019-04-25 | Ntn株式会社 | 車両用動力装置 |
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