JP2003348443A - デジタルカメラ - Google Patents

デジタルカメラ

Info

Publication number
JP2003348443A
JP2003348443A JP2002156971A JP2002156971A JP2003348443A JP 2003348443 A JP2003348443 A JP 2003348443A JP 2002156971 A JP2002156971 A JP 2002156971A JP 2002156971 A JP2002156971 A JP 2002156971A JP 2003348443 A JP2003348443 A JP 2003348443A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camera shake
gain
shutter time
photographing
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002156971A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4000911B2 (ja
Inventor
Tetsuya Hashimoto
徹也 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2002156971A priority Critical patent/JP4000911B2/ja
Publication of JP2003348443A publication Critical patent/JP2003348443A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4000911B2 publication Critical patent/JP4000911B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 手振れ軽減を優先するか、あるいは画質を優
先する撮影を行うかをコントロールする機能を備え、一
般ユーザであっても、撮影状態にあった適正な撮影が行
えるようにしたデジタルカメラを提供する。 【解決手段】 CPU121は、操作部123における
シャッタボタンで撮影指示があった場合で、かつ設定さ
れたシャッタ秒時が手振れシャッタ秒時以下であると判
断した場合、可変利得増幅器105の利得を増加させ、
しかし、リモコン,セルフタイマによる撮影時の場合に
は、設定されたシャッタ秒時が手振れシャッタ秒時以下
であると判断した場合でも、前記可変利得増幅器105
の利得を増加させないように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラに
係り、特に撮影時の手振れを防止する手振れ防止機能を
備えたデジタルカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラにおける小型化,軽量化
の傾向から、カメラの手持ち撮影時に手振れを起こしや
すく、撮影画像の全体にピントが合わず、全体的にぼや
けた映像が撮れやすい傾向にある。そこで、手持ち撮影
に際して手振れを防止するための各種の手段が提案さ
れ、手振れ防止機能を備えたデジタルカメラも市販され
ている。
【0003】例えば特開平4−57481号公報に記載
のビデオカメラ装置では、シャッタ速度切替可能な固体
撮像素子を用い、該固体撮像素子のシャッタ速度を切り
替えるシャッタ速度制御手段と、カメラ振れ補正を行う
カメラ振れ補正手段と、該シャッタ速度制御手段とカメ
ラ振れ補正手段の動作を共に制御する制御手段により、
カメラ振れ補正の動作に連動してシャッタ速度の切替が
可能な構成として、カメラ振れ補正時の映像の解像度の
劣化防止を図っている。
【0004】また特開平11−215432号公報に記
載されたデジタルカメラでは、手振れ軽減撮影モード時
には、設定されたシャッタ秒時が手振れシャッタ秒時以
下である場合には、画像信号の信号レベルを補正する可
変利得増幅器の利得を、あらかじめ設定されている規定
値まで増加させる構成にして、手振れ画像になることを
防いでいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
4−57481号公報に記載のビデオカメラ装置では、
手振れを避けるための複雑な回路を必要とし、構成が複
雑になると共に、高コストになるという問題がある。
【0006】特開平11−215432号公報に記載さ
れたデジタルカメラでは、手動で手振れ軽減撮影モード
に設定しなければならなかった。また、可変利得増幅器
の利得を増加させることにより、画像信号の信号レベル
を補正することは、手振れを軽減させる解決法にはなる
が、可変利得増幅器の利得レベルを上げるとノイズも増
え、画質(例えば解像力)が劣化する。高画質を望む場
合は、低レベルの利得を設定することにより、より高画
質の画像を得ることができる。しかし、これらのことを
判断して撮影を行うことは、一般ユーザとって容易なこ
とではない。
【0007】本発明は、前記従来の課題を解決し、簡単
かつ低コストの構成で、手振れを避けることが可能で、
しかも手振れ軽減を優先するか、あるいは画質を優先す
る撮影を行うかをコントロールする機能を備え、一般ユ
ーザであっても、撮影状態にあった適正な撮影が行える
ようにしたデジタルカメラを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、シャッタ秒時を設定する
シャッタ秒時設定手段と、光学系を介した被写体光を設
定されたシャッタ秒時で撮像して、画像信号として出力
する撮像素子と、前記画像信号の信号レベルを補正する
可変利得増幅器と、設定されたシャッタ秒時が、撮影時
に手振れを引き起こす可能性のある手振れシャッタ秒時
以下であるか否かを判定する手振れ秒時判定手段と、シ
ャッタボタンで撮影指示があった場合の撮影時に、設定
されたシャッタ秒時が手振れシャッタ秒時以下であると
前記手振れ秒時判定手段により判断された場合、前記規
定値まで前記可変利得増幅器の利得を増加させ、またリ
モコン,セルフタイマによる撮影時には、設定されたシ
ャッタ秒時が手振れシャッタ秒時以下であると前記手振
れ秒時判定手段により判断された場合でも、前記可変利
得増幅器の利得を増加させないように制御する利得制御
手段とを備えたことを特徴とし、この構成によって、撮
影に際してユーザが、手振れ軽減を優先するか、あるい
は画質を優先するかを選択しなくとも、手持ち撮影時は
前記のように利得を増加させ、手振れを軽減する撮影モ
ードになり、また、三脚を用いたり、カメラ据え置き状
態にするリモコン,セルフタイマなどを用いた撮影で
は、手振れ軽減処理を行う必要がないため、利得を増加
させずに高画質撮影を行う撮影モードになる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
デジタルカメラにおいて、規定値を設定する規定値設定
手段を備えたことを特徴とし、この構成によって、ユー
ザが、利得を増加する規定値を設定できるようにするこ
とにより、手振れ軽減と画質のバランスを設定すること
が可能となる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のデジタルカメラにおいて、ストロボ装置を備え、利得
制御手段は、ストロボ光を発して撮影を行う場合には、
設定されたシャッタ秒時が、手振れシャッタ秒時以下で
あると判断された場合でも、可変利得増幅器の利得を増
加させないことを特徴とし、この構成によって、オート
ストロボでは、手振れ軽減撮影モードが設定されていて
も禁止することにより、AGC増加によるストロボ光で
の露出オーバーを防止することが可能となる。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1記載の
デジタルカメラにおいて、可変利得増幅器の利得を増加
させて撮影を行う場合に、表示手段に、利得を増加させ
て撮影を行う旨を表示させる表示制御手段を備えたこと
を特徴とし、この構成によって、利得を増加して撮影す
る際に、その旨を表示することにより、画質が通常より
も低下して撮影されることをユーザに認知させることが
できる。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4記載の
デジタルカメラにおいて、表示制御手段は、可変利得増
幅器の利得を増加させて撮影を行う場合に、手振れシャ
ッタ秒時以下で撮影される際には、手振れシャッタ秒時
以下で撮影される旨を表示することを特徴とし、この構
成によって、手振れが発生する可能性が高いことをユー
ザに報知することができる。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項1記載の
デジタルカメラにおいて、光学系の焦点距離に応じて、
手振れシャッタ秒時を可変させることを特徴とし、この
構成によって、利得を増加して手振れの軽減を行う範囲
を、焦点距離に応じて適切に設定されることになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0015】図1は本発明の実施形態を説明するための
デジタルカメラの構成図であり、100はデジタルカメ
ラを示しており、デジタルカメラ100は、レンズ系1
01aおよび101b、絞り・フィルタ部などのメカニ
カル機構102、撮像素子であるCCD(電荷結合素
子)103、CDS(相関2重サンプリング)回路10
4、可変利得増幅器(AGCアンプ:VG(可変)アン
プ)105、A/D(アナログ/デジタル)変換器10
6、IPP(Image Pre-Processor)107、DCT(D
iscrete Cosine Transform)108、コーダー(Huffma
n Encoder/Decoder)109、MCC(Memory Card Con
troller)110、DRAM111、PCカードインタ
フェース112、CPU121、表示部122、操作部
123、SG(制御信号生成)部126、ストロボ装置
127、バッテリ128、DC−DCコンバータ12
9、EEPROM130、フォーカスドライバ131、
パルスモータ132、ズームドライバ133、パルスモ
ータ134、モータドライバ135を具備して構成され
ている。また、PCカードインタフェース112を介し
て着脱可能なPCカード150が接続されている。
【0016】レンズユニットは、レンズ101系、絞り
・フィルター部等を含むメカ機構102からなり、メカ
ニカル機構102のメカニカルシャッタは2つのフィー
ルドの同時露光を行う。レンズ系101は、例えば可変
フォーカスレンズからなり、フォーカスレンズ系101
aとズームレンズ系101bとで構成されている。
【0017】フォーカスドライバ131は、CPU12
1から供給される制御信号に従って、パルスモータ13
2を駆動して、フォーカスレンズ系101aを光軸方向
に移動させる。ズームドライバ131は、CPU121
から供給される制御信号に従って、パルスモータ132
を駆動して、ズームレンズ系101bを光軸方向に移動
させる。また、モータドライバ135は、CPU121
から供給される制御信号に従ってメカニカル機構102
を駆動し、例えば絞りの値を設定する。
【0018】CCD103は、レンズユニットを介して
入力した映像を電気信号(アナログ画像データ)に変換
する。CDS回路104は、CCD型撮像素子に対する
低雑音化のための回路である。
【0019】AGCアンプ105は、CDS回路104
で相関2重サンプリングされた信号のレベルを補正す
る。なお、AGCアンプ105のゲイン(利得)は、C
PU121がEEPROM130に格納されたコントロ
ール電圧と出力ゲインとの関係を定めたデータを用い
て、CPU121が内蔵するD/A変換器を介して設定
データ(コントロール電圧)として設定される。
【0020】A/D変換器106は、AGCアンプ10
5を介して入力したCCD10からのアナログ画像デー
タをデジタル画像データに変換する。すなわち、CCD
103の出力信号は、CDS回路104およびAGCア
ンプ105を介し、またA/D変換器106により、最
適なサンプリング周波数(例えばNTSC信号のサブキ
ャリア周波数の整数倍)にてデジタル信号に変換され
る。
【0021】デジタル信号処理部であるIPP107,
DCT108およびコーダー109は、A/D変換器1
06から入力したデジタル画像データについて、色差
(Cb,Cr)と輝度(Y)に分けて各種処理,補正お
よび画像圧縮/伸長のためのデータ処理を施す。コーダ
ー109は、例えばJPEG準拠の画像圧縮・伸長の一
過程である直交変換、並びにJPEG準拠の画像圧縮・
伸長の一過程であるハフマン符号化・復号化などを行
う。
【0022】MCC110は、圧縮処理された画像を一
旦蓄えてPCカードインタフェース112を介してPC
カード150への記録を行ったり、PCカード150か
らの読み出しを行う。
【0023】CPU121は、CPU121のROMに
格納されたプログラムに従ってCPU121のRAMを
作業領域として使用し、操作部123からの指示、ある
いは図示しないリモコンなどの外部動作指示に従い,前
記デジタルカメラ内部の全動作を制御する。具体的に
は、CPU121により、撮像動作,自動露出(AE)
動作,自動ホワイトバランス(AWB)調整動作,AF
動作、あるいはシャッタ秒時の設定などの制御、さらに
は手振れシャッタ秒時の判定,AGCアンプ105のゲ
イン制御などが行われる。
【0024】またカメラ電源はバッテリ128、例えば
NiCd,ニッケル水素,リチウム電池などから、DC
−DCコンバータ129に入力され、当該デジタルカメ
ラ内部に供給される。
【0025】表示部122は、LCD,LED,ELな
どからなっており、各種動作モードの設定表示,警告表
示,撮影したデジタル画像データ、あるいは伸長処理さ
れた記録画像データなどの表示を行う。操作部123
は,機能選択,撮影指示,AGCアンプ105のゲイン
の規定値に対する設定変化、およびその他の各種設定を
外部から行うための設定用のボタン(シャッタボタンを
含む)を備えている。EEPROM130には、CPU
121がデジタルカメラの動作を制御する際に使用する
調整データ等が書き込まれている。
【0026】前記構成のデジタルカメラ100(CPU
121)は、モニタリングモードと、撮影(記録)モー
ド(手振れ軽減撮影モードと通常撮影モード)と、表示
モードとを備えている。ここで撮影(記録)モードは、
被写体を撮像して得られる画像データをPCカード15
0に記録するモードであり、手振れの軽減を行わない通
常撮影モードと、AGCアンプ105のゲインを増加さ
せて撮影を行う手振れ軽減撮影モードがある。
【0027】図3はAGCアンプ105のコントロール
電圧(CONTROL VOLTAGE)と出力ゲイン(Measured Gai
n)との関係を示す図である。図3において、横軸はA
GCアンプ105のコントロール電圧(Control Voltag
e)を、縦軸はAGCアンプ105の出力ゲイン(Measu
red Gain)を夫々示している。この図3に示す特性曲線
のデータは、数値化されて図1に示すEEPROM13
0に格納される。
【0028】図2は前記IPP107の具体的構成の一
例を示す図である。IPP107は、A/D変換器10
6から入力したデジタル画像データをR,G,Bの各色
成分に分離する色分離部1071と、分離されたR,
G,Bの各画像データを補間する信号補間部1072
と、R,G,Bの各画像データの黒レベルを調整するペ
デスタル調整部1073と、R,Bの各画像データの白
レベルを調整するホワイトバランス調整部1074と、
CPU121により設定されたゲインでR,G,Bの各
画像データを補正するデジタルゲイン調整部1075
と、R,G,Bの各画像データのガンマ変換を行うγ変
換部1076と、R,G,Bの画像データを色差信号
(Cb,Cr)と輝度信号(Y)とに分離するマトリッ
クス部1077と、色差信号(Cb,Cr)と輝度信号
(Y)とに基づいてビデオ信号を作成し表示部122に
出力するビデオ信号処理部1078とを備えている。
【0029】さらに、IPP107は、ペデスタル調整
部1073によるペデスタル調整後の画像データの輝度
データ(Y)を検出するY演算部1079と、Y演算部
1079で検出した輝度データ(Y)の所定周波数成分
のみを通過させるBPF1080と、BPF(帯域フィ
ルタ)1080を通過した輝度データ(Y)の積分値を
AF(自動フォーカス)評価値としてCPU121に出
力するAF評価値回路1081と、Y演算部1079で
検出した輝度データ(Y)に応じたデジタルカウント値
をAE(自動露光)評価値としてCPU121に出力す
るAE評価値回路1082と、ホワイトバランス調整部
1074によるゲイン調整後のR,G,Bの各画像デー
タの輝度データ(Y)を検出するY演算部1083と、
Y演算部1083で検出した各色の輝度データ(Y)を
それぞれカウントして各色のAWB評価値としてCPU
121に出力するAWB(ホワイトバランス)評価値白
抽出設定回路1084と、CPU121とのインターフ
ェースであるCPU I/F1085と、DCT108
とのインターフェースであるDCT I/F1086な
どを備えている。
【0030】前記AE評価値回路1082は、画面(C
CD103の受光画面)を、6つのAEエリアに分割し
た場合の各エリアの輝度値を重み付け演算して得られる
AE評価値を出力する。より具体的には、Y演算部10
79は、画像データの各画素ごとの輝度データをAE評
価値回路1082に出力し、AE評価値回路1082
は、前記各AEエリア内の輝度データを、それぞれ積算
した値を輝度値として算出し、算出した各AEエリアの
輝度値を、重み付け演算した値をAE評価値としてCP
U121に出力する。
【0031】次に、本実施形態におけるCPU121に
よるAE制御動作について説明する。
【0032】AE制御は、AE評価値が適正露光時の基
準値となるようにCCDのシャッタ速度とAGCアンプ
105の利得を制御する。なお、本動作例では、絞りを
固定(F4;Av4)として説明を行う。
【0033】以下、モニタリング中,通常撮影モード,
手振れ軽減撮影モードのそれぞれにおけるAE制御を、
その各々に対応したEV線図を参照して説明する。
【0034】一般的に、EV線図は、目的の露出値EV
(Exposure Value)にするための開口値AV(Aperture
Value)と時間値TV(Time Value)の組み合わせを表
す図であり、これら露出調整における露出値Ev,開口
値Avおよひ時間値Tvの間には、Ev=Av+Tvの
関係がある。また輝度値LV(Light Value)は測光値
であり、適正露出ではEV=Lvである。なお、1/T
は「2」のTv乗に等しく,またFNo.(絞り値)の2
乗は2のAv乗に等しいという関係がある。
【0035】ここでは、EV線図としているが、BV線
図とした方が正しいかもしれないが一般的ではないの
で、ここではEV線図とする。なお、BV線図は、Bv
=Ev−Sv(ISO感度)=Av+Tv−SvからA
vが一定であれば、BvはTvとSvの組み合わせで対
応できる。輝度(明るさ)により、シャッタ秒時(T
v)とISO感度(Sv)を組み合わせて設定すれば適
正露出にできる。
【0036】(モニタリングモード)図4は、内蔵され
た表示部122のLCDモニタ(図1参照)に、記録前
の画像を表示(モニタリング)するためのAE制御に使
用するEV線図である。ここでのISO感度は、映像出
力を補正するためにAGCアンプ105に設定されたゲ
インで決定される。
【0037】EV線図は、適正露出時にCCD103の
感度とAGCアンプ105に設定されたゲインで決定さ
れる。適正露出時にCCDの映像出力がIPP107に
良好に出力されるAGCアンプ105のゲインを、図3
に示すように0dB;0.3Vとし、そのときのISO
感度を100とする。またISO感度を100〜200
にするにはAGCアンプ105に設定するゲインを0d
B〜6dBにし、200〜400にするには6dB〜1
2dBとすればよい。
【0038】Ev9〜Ev17までは、シャッタ秒時の
設定(Tv5;1/30秒からTv13;1/800
0)のみを変えることによりAV制御を行う(ISO1
00;Sv5〜ISO400;Sv7)を変える。
【0039】ワイド(広角撮影),テレ(望遠撮影)共
に、Ev9(1/30秒)以下で、AGCアンプ105
のゲインを増加(CCDISO感度を上げる)すること
により、シャッタ秒時を最大2Ev分まで保持して画面
を適正な明るさにする(CCDISO100〜ISO4
00まで変化する)。ワイドレンズの場合、手振れシャ
ッタ秒時1/60秒以下の場合でも、モニタ時に使用す
ることができる最低のシャッタ秒時が1/30秒以上の
場合はAGCアンプ105のゲインはアップさせない。
テレレンズの場合も、手振れシャッタ秒時1/250秒
時以下の場合でも、1/30秒以上の場合はAGCアン
プ105のゲインはアップさせない。
【0040】このように、モニタリング時はモニタリン
グに設定可能なシャッタ秒時1/30秒より高速のシャ
ッタ秒時において、AGCアンプ105のゲインがアッ
プさせないようにすることにより、AGCアンプ105
のゲインアップによるAE,AF,AWBの制御異常を
防止している。
【0041】(通常撮影モード(セルフタイマ,リモコ
ンによる撮影の場合))図5は、通常撮影モードでのA
E制御に使用するEV線図である(CCDISO感度1
00とする)。通常撮影モードの記録時は、Ev9以下
においてもAGCアンプ105のゲインをアップせず、
シャッタ秒時の設定のみを変更することによりAEを行
う(Ev9以下のTv5以下では、1Vd期間以上のロ
ングシャッタ秒時となる)。ただし、高速シャッタ速度
(Tv9以上)において、電子シャッタの単位63.5
5μsecにより生じる制御量子化誤差をAGCアンプ
105により補正を行う(最大+1Ev)。ストロボオ
ートモード時はシャッタ秒時が規定の秒時以下になる時
は、ストロボ装置127を駆動させて、規定のシャッタ
秒時としてストロボを発光して撮影する。規定秒時はワ
イドの場合1/60秒、テレの場合1/250秒であ
り、ストロボ・オフモードの場合はストロボを発光しな
いでシャッタ秒時を1/4秒まで使用して撮影する。ス
トロボ・オンモードではシャッタ秒時に関係なく、スト
ロボを発光して撮影する。
【0042】(手振れ軽減撮影モード(レリーズボタン
による撮影の場合))図6は、手振れ軽減撮影モードで
のAE制御に使用するEV線図である(シャッタ速度;
CCDISO感度100とする)。ワイド(Ev10
(1/60秒)),テレ(Ev12(1/250秒))
以下で、AGCアンプ105のゲインをアップ(CCD
ISO感度を上げる)することにより、シャッタ秒時を
最大2Ev分まで保持して手振れの発生を避ける。以
下、ワイドの場合、テレの場合、焦点距離がワイドとテ
レの間の場合について説明する。
【0043】 ワイドの場合 Ev10〜Ev17までは、シャッタ秒時の設定(Tv
6;1/60秒からTv13;1/8000)のみを変
えることによりAE制御を行う(Ev=Av+Tv;A
v=4固定)。またEv8〜Ev10までは、シャッタ
秒時をTv6;1/60秒として、AGCアンプ105
に設定するゲイン(ISO100;Sv5〜ISO40
0;Sv7)を変えることによりAE制御を行う。Ev
8以下の場合はゲイン設定をISO400としてシャッ
タ秒時の設定を1/15秒より遅い範囲で変える。
【0044】テレの場合 Ev12〜Ev17までは、シャッタ秒時の設定(Tv
8;250秒からTv13;1/8000)のみを変え
ることによりAE制御を行う(Ev=Av+Tv;Av
=4固定)。また、Ev10〜Ev12までは、シャッ
タ秒時をTv8;1/250秒として、AGCアンプ1
05に設定するゲイン(ISO100;Sv5〜ISO
400;Sv7)を変えることによりAE制御を行う。
また、Ev6〜Ev10までは、CDS104に設定す
るゲインをISO400;Sv7として、シャッタ秒時
の設定(Tv4.1、1/15秒からTv8;1/25
0)を変えることによりAE制御を行う。
【0045】 焦点距離がワイドとテレの間(ミー
ン)の場合 ワイドおよびテレの場合のAE制御が、Tvを変化する
ことにより行われる制御から、Svを変化する制御に移
行するEvのポイントを、(表1)に示すように設定さ
れている焦点距離とワイド,テレの焦点距離の比により
変えてAE制御を行う。
【0046】
【表1】
【0047】焦点距離がワイドとテレの間のレンズの場
合、Ev11以上でシャッタ秒時を設定を1/125秒
以上の範囲で変え、Ev9〜11でシャッタ秒時を1/
125秒としてAGCアンプ105のゲインをアップ
し、Ev9以下でAGCアンプ105のゲインをISO
400としてシャッタ秒時の設定を1/30秒より遅い
範囲で変える。
【0048】次に、手振れ軽減撮影モード時の設定/表
示方法について説明する。図7〜図10は、表示装置1
22の表示される操作モード設定画面の表示例を示して
いる。操作部123は、図示はしないが、「△」,
「▽」,「DATE」ボタンなどを備えている。
【0049】先ず、操作部123の「△」と「DAT
E」スイッチが同時にONされると、CPU121は、
表示装置122に図7に示すような操作モード設定画面
を表示する。そして操作部123の「△」「▽」でゲイ
ンレベルアップの値を設定する。「△」ボタンを押すこ
とにより、「ゲインレベルアップ 0.5」→「ゲイン
レベルアップ 1.0」→「ゲインレベルアップ 1.
5」→「ゲインレベルアップ 2.0」と順次表示さ
れ、「▽」ボタンを押すことにより、表示を順次逆方向
に表示する。
【0050】手振れ軽減モード(レリーズによる撮影
時)の場合に、操作部123のシャッターレリースボタ
ンをレリース1のステップまで押すと、表示装置122
に(表2)に従った表示を行う。
【0051】
【表2】
【0052】すなわち、前記(表2)において、Evが
となる場合には、図7に示す如く、「AGC LEV
EL UP」および「スローシャッター」を表示し、E
vがとなる場合には、図8に示す如く、「AGC L
EVEL UP」を表示し、Evがとなる場合には、
図9に示す如く、「AGC LEVEL UP」および
「スローシャッター」を表示しない。
【0053】セルフタイマ,リモコン撮影の場合には、
操作部123のレリーズ1がONされると、表示装置1
22に(表3)に従った表示を行う。
【0054】
【表3】
【0055】すなわち、前記(表3)において、Evが
となる場合には、図10に示す如く、「スローシャッ
ター」を表示し、Evがとなる場合には、図9に示す
如く、「AGC LEVEL UP」および「スローシ
ャッター」を表示しない。
【0056】以上説明したように、本実施形態において
は、手振れ軽減撮影モードにおいて、設定されたシャッ
タ秒時が、手振れシャッタ秒時以下である場合には、規
定値までAGCアンプの利得を増加させる構成であるの
で、手振れを簡単かつ低コストの構成で避けることが可
能となる。
【0057】とこで、銀塩フィルムを使用するカメラで
は、フィルムの種類を変えることによりISO感度を変
更することが可能であり、ISO感度の高いフィルムを
用いることにより、暗い場所での手持ち撮影における手
ぶれを軽減することができるが、デジタルカメラでは、
フィルムに相当するCCDを交換することは困難である
ので、本実施形態にて説明したように、AGCアンプ1
05のゲインを増加することによって、銀塩フィルムを
使用するカメラにおいて高感度フィルムを使用するのと
同じような効果を得ることができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シャッタボタンで撮影指示があった場合の撮影時には、
設定されるシャッタ秒時が手振れシャッタ秒時以下の場
合、画像信号の信号レベルを補正する可変利得増幅器の
利得を増加させ、またリモコン,セルフタイマによる撮
影時には、設定されるシャッタ秒時が手振れシャッタ秒
時以下である場合でも、前記可変利得増幅器の利得を増
加させないように制御することによって、撮影に際して
ユーザが、手振れ軽減を優先するか、あるいは画質を優
先するかを選択しなくとも、手持ち撮影時は前記のよう
に利得を増加させて、手振れを軽減する撮影モードにな
り、また、三脚を用いたり、カメラ据え置き状態にする
リモコン,セルフタイマなどを用いた撮影では、手振れ
軽減処理を行う必要がないため、利得を増加させずに高
画質撮影を行う撮影モードになり、撮影状態にあった適
正な撮影が行えるようにしたデジタルカメラを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するためのデジタルカ
メラの構成を示すブロック図
【図2】本実施形態におけるIPPの具体的構成の一例
を示すブロック図
【図3】本実施形態におけるAGCアンプのコントロー
ル電圧と出力ゲインとの関係を示す図
【図4】本実施形態におけるモニタリングの際のAE制
御に使用するEV線図
【図5】本実施形態におけるセルフタイマー,リモコン
撮影でのAE制御に使用するEV線図
【図6】本実施形態におけるレリーズ撮影でのAE制御
に使用するEV線図
【図7】本実施形態におけるレリーズ撮影での表示画面
の表示例を示す図
【図8】本実施形態におけるレリーズ撮影での表示画面
の表示例を示す図
【図9】本実施形態におけるレリーズ撮影での表示画面
の表示例を示す図
【図10】本実施形態におけるレリーズ撮影でない場合
の表示画面の表示例を示す図
【符号の説明】
100 デジタルカメラ 101a,101b レンズ系 102 メカニカル機構 103 CCD(電荷結合素子) 104 CDS(相関2重サンプリング)回路 105 可変利得増幅器(AGCアンプ) 107 IPP(Image Pre-Processor) 111 DRAM 121 CPU 122 表示部 123 操作部 127 ストロボ装置 130 EEPROM

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッタ秒時を設定するシャッタ秒時設
    定手段と、 光学系を介した被写体光を設定されたシャッタ秒時で撮
    像して、画像信号として出力する撮像素子と、 前記画像信号の信号レベルを補正する可変利得増幅器
    と、 設定されたシャッタ秒時が、撮影時に手振れを引き起こ
    す可能性のある手振れシャッタ秒時以下であるか否かを
    判定する手振れ秒時判定手段と、 シャッタボタンで撮影指示があった場合の撮影時に、設
    定されたシャッタ秒時が手振れシャッタ秒時以下である
    と前記手振れ秒時判定手段により判断された場合、前記
    規定値まで前記可変利得増幅器の利得を増加させ、また
    リモコン,セルフタイマによる撮影時には、設定された
    シャッタ秒時が手振れシャッタ秒時以下であると前記手
    振れ秒時判定手段により判断された場合でも、前記可変
    利得増幅器の利得を増加させないように制御する利得制
    御手段とを備えたことを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記規定値を設定する規定値設定手段を
    備えたことを特徴とする請求項1記載のデジタルカメ
    ラ。
  3. 【請求項3】 ストロボ装置を備え、前記利得制御手段
    は、ストロボ光を発して撮影を行う場合には、設定され
    たシャッタ秒時が、手振れシャッタ秒時以下であると判
    断された場合でも、前記可変利得増幅器の利得を増加さ
    せないことを特徴とする請求項1記載のデジタルカメ
    ラ。
  4. 【請求項4】 前記可変利得増幅器の利得を増加させて
    撮影を行う場合に、表示手段に、利得を増加させて撮影
    を行う旨を表示させる表示制御手段を備えたことを特徴
    とする請求項1記載のデジタルカメラ。
  5. 【請求項5】 前記表示制御手段は、前記可変利得増幅
    器の利得を増加させて撮影を行う場合に、手振れシャッ
    タ秒時以下で撮影される際には、手振れシャッタ秒時以
    下で撮影される旨を表示することを特徴とする請求項4
    記載のデジタルカメラ。
  6. 【請求項6】 光学系の焦点距離に応じて、手振れシャ
    ッタ秒時を可変させることを特徴とする請求項1記載の
    デジタルカメラ。
JP2002156971A 2002-05-30 2002-05-30 デジタルカメラ Expired - Fee Related JP4000911B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002156971A JP4000911B2 (ja) 2002-05-30 2002-05-30 デジタルカメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002156971A JP4000911B2 (ja) 2002-05-30 2002-05-30 デジタルカメラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003348443A true JP2003348443A (ja) 2003-12-05
JP4000911B2 JP4000911B2 (ja) 2007-10-31

Family

ID=29773015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002156971A Expired - Fee Related JP4000911B2 (ja) 2002-05-30 2002-05-30 デジタルカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4000911B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7911499B2 (en) 2006-02-09 2011-03-22 Ricoh Company, Ltd. Digital camera

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7911499B2 (en) 2006-02-09 2011-03-22 Ricoh Company, Ltd. Digital camera

Also Published As

Publication number Publication date
JP4000911B2 (ja) 2007-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7295243B2 (en) Autofocus apparatus having a flash synchronized to an autofocus sampling time
US8488006B2 (en) Imaging apparatus capable of detecting motion amount of an object and control method thereof
US7606476B2 (en) Imaging device and imaging method
US20050001924A1 (en) Image capturing apparatus
US6603508B1 (en) Method, system, and computer readable medium for controlling a digital camera to avoid blurring of a photograph
US20110001841A1 (en) Imaging apparatus and imaging method
JP5123137B2 (ja) 撮像装置および撮像方法
JP2007019973A (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP2010074813A (ja) 撮像装置および撮像方法
JP5015677B2 (ja) 撮影装置及びその制御方法
US8319864B2 (en) Imaging apparatus and imaging method
JPH03204281A (ja) 撮像装置
JP5223686B2 (ja) 撮像装置および撮像方法
JPH11215426A (ja) オートフォーカス装置
EP2161938A2 (en) Imaging apparatus, imaging method and computer readable recording medium storing programs for executing the imaging method
JP2002290828A (ja) カメラボディ、デジタルカメラおよび露出制御方法
JPH11215432A (ja) デジタルカメラ
JP2006333052A (ja) 露出調整装置
JP4388906B2 (ja) 撮像装置
JP2005244423A (ja) 撮影装置
US10674092B2 (en) Image processing apparatus and method, and image capturing apparatus
JP4000911B2 (ja) デジタルカメラ
JP2010093780A (ja) 撮像装置および撮像方法
JP5355124B2 (ja) 撮像装置及びそのシーン判別方法
JP4890701B2 (ja) 撮像装置、撮像装置の制御方法、及びコンピュータプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070710

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070806

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110824

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110824

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120824

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120824

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130824

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees