JP2003348324A - 多重電子透かし処理方法、多重電子透かし処理装置、並びに多重電子透かし処理プログラム及びその処理プログラムを記録した記憶媒体 - Google Patents

多重電子透かし処理方法、多重電子透かし処理装置、並びに多重電子透かし処理プログラム及びその処理プログラムを記録した記憶媒体

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JP2003348324A JP2002154517A JP2002154517A JP2003348324A JP 2003348324 A JP2003348324 A JP 2003348324A JP 2002154517 A JP2002154517 A JP 2002154517A JP 2002154517 A JP2002154517 A JP 2002154517A JP 2003348324 A JP2003348324 A JP 2003348324A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多重電子透かし埋め込み処理を行う際の劣化
を極力減らすこと。 【解決手段】 多重電子透かし処理装置1の第2副情報
付加部40は、コンテンツ記憶部22に記憶された埋め
込み対象のコンテンツに加え、原コンテンツなどの参照
対象のコンテンツを参照して、副情報を付加したコンテ
ンツ候補を生成し、該候補から参照対象のコンテンツか
らの劣化を評価する関数を用いて選定することで、劣化
の少ない候補を選択できる仕組みを構築した。この仕組
みにより、利用者の視聴する評価よりも、正確かつ客観
的な候補選定が可能となる。また、コンテンツを参照せ
ずに候補を生成する第1副情報付加部30及び埋め込み
処理の実行回数を監視する副情報付加回数判定部50を
有することで、第1又は第2の副情報付加手段を任意回
数組み合わせた、複雑な副情報の付加処理が可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静止画、動画、音
声等のデジタルコンテンツへの多重電子透かし処理方
法、多重電子透かし処理装置、並びに多重電子透かし処
理プログラム及びその処理プログラムを記録した記憶媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、静止画や動画等のコンテンツに別
の情報を付加する電子透かし技術が、コンテンツの管
理、著作権保護等の目的を実現するための技術として注
目を集めている。例えば、コンテンツに著作者を特定す
る情報を付加して著作権が保護されたコンテンツは、通
信回線を利用して売買される。また、コンテンツが配布
される経路をコンテンツに付加することで、流通経路を
調査する用途に利用されることもある。さらに、コンテ
ンツに付加された情報を元に、コンテンツが視聴できる
かどうかを、コンテンツ受信側の演奏手段が決定するこ
とにより、例えば、未成年者に対して視聴が禁止される
コンテンツの視聴を防止することができる。
【0003】電子透かしは、静止画や動画等のコンテン
ツに微小量の改変を加えることによって副情報を付加す
る技術である。
【0004】この電子透かしは、基本的には、1つの電
子透かし方式を用いて1つの情報を埋め込むという形態
で利用されるものが主であるが、特開平13−2578
65号公報“電子透かしを用いた情報埋め込み方法およ
び抽出方法”にあるように、電子透かし埋め込み処理
を、複数回施すという利用形態もある。なお、本明細書
においては、コンテンツに副情報を付加することを、副
情報を「埋め込む」と呼び、コンテンツから付加された
副情報を読み取ることを、副情報を「検出する」と呼
ぶ。また本明細書においては、1つの電子透かし方式を
用いて1つの情報の埋め込みを施すことを、「単一電子
透かし埋め込み」処理を施すと呼び、同じ方式または異
なる方式の電子透かしによる埋め込み処理を、2回以上
施すことを「多重電子透かし埋め込み」処理を施すと呼
ぶ。また、多重電子透かし埋め込み処理を施す前のコン
テンツを「原コンテンツ」と呼ぶ。
【0005】特開平13−257865号公報において
は、埋め込む副情報に加えて、原コンテンツに副情報を
埋め込む際に用いた、電子透かし埋め込み処理の方式を
特定又は断定するための情報も、第2の情報として副情
報を埋め込んだ後のコンテンツに埋め込んでいる。この
ように原コンテンツに2回の埋め込み処理を行うことに
より、副情報の検出側で、2回目に埋め込まれた副情報
を検出し、その副情報を用いることで、1回目の副情報
の埋め込み処理に用いた方式を特定又は断定することが
可能となる。よって、複数の埋め込み処理方式を順に試
行錯誤して埋め込み方式を断定する方式に比べ、検出側
の検出に必要な作業量が節約できる。また、副情報を埋
め込んだ後のコンテンツの候補が複数生成される場合、
利用者は提示されたコンテンツの候補と原コンテンツと
を視聴し、比較することで情報劣化が少ないコンテンツ
候補を選定することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、電子透かし
は、基本的には微小量の改変を加えることによって情報
を埋め込むものであるから、上記に示した様に、多重電
子透かし埋め込みを施す場合、単一埋め込み処理を重ね
るごとに、より原コンテンツからの劣化が増していくこ
とになる。
【0007】そこで本発明は、上記を鑑み、多重電子透
かし埋め込み処理の際の劣化を極力減らすことを目的と
して考えられたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために創案されたものであり、まず、請求項1に
記載の多重電子透かし処理方法は、デジタルコンテンツ
に副情報の付加を複数回行う多重電子透かし処理方法に
おいて、既に副情報の付加が行われている付加済みデジ
タルコンテンツに更に副情報を付加して多重電子透かし
を行う際に、前回副情報が付加される以前のデジタルコ
ンテンツを参照して、当該処理対象のデジタルコンテン
ツに更に副情報を付加すること、を特徴とする。
【0009】かかる方法によれば、埋め込み処理に使用
するパラメータの値を、副情報が付加される以前のデジ
タルコンテンツに応じて設定することで、副情報を付加
した後のコンテンツが、前回副情報が付加される以前の
デジタルコンテンツからどれだけ劣化しているかを考慮
に入れた副情報の付加処理が可能となる。
【0010】また、請求項2に記載の多重電子透かし処
理方法は、請求項1に記載の多重電子透かし処理方法に
おいて、前記以前のデジタルコンテンツを参照して更に
副情報を付加する場合において、副情報を付加した付加
済みデジタルコンテンツの候補を生成し、この候補と前
記参照するデジタルコンテンツを所定の評価関数を用い
て評価し、前記候補の中から付加済みデジタルコンテン
ツを選定すること、を特徴とする。
【0011】かかる方法によれば、付加済みデジタルコ
ンテンツの候補それぞれについて、提示されたコンテン
ツの候補と原コンテンツとを利用者が視聴し候補を選定
する方式に比べ、コンテンツへの評価を客観的に行うこ
とができ、また利用者に候補を選定する負担をかけずに
済むので、利用者に選定させた候補よりも多くの候補か
ら選定することが可能となる。
【0012】さらに、請求項3に記載の多重電子透かし
処理方法は、請求項2に記載の多重電子透かし処理方法
において、前記評価関数は、前記参照するデジタルコン
テンツからみた前記候補の品質劣化度合いを用いるこ
と、を特徴とする。
【0013】かかる方法によれば、前記候補のコンテン
ツによって、前記候補の種類に適した品質劣化度合いを
用いることができる。
【0014】また、請求項4に記載の多重電子透かし処
理方法は、請求項2又は請求項3に記載の多重電子透か
し処理方法において、前記生成される候補は、コンテン
ツを表現する値の量子化を用いた電子透かし埋め込み方
法における、同じ情報の埋め込みを表現するコンテンツ
の集合とすること、を特徴とする。
【0015】かかる方法によれば、候補の生成は、例え
ば、前記処理対象のデジタルコンテンツにおける成分値
の上下にある、一番近い、所望の値を表現する区間の
内、前記参照するデジタルコンテンツにおける同成分値
に最も近い値を含む区間を候補として選ぶことができ
る。また、別の選び方の例としては、所望の値を表現す
る区間の内、前記参照するデジタルコンテンツにおける
同成分値に最も近い値を含む区間を選ぶといった方法が
ある。
【0016】さらに、請求項5に記載の多重電子透かし
処理方法は、請求項2又は請求項3に記載の多重電子透
かし処理方法において、前記生成される候補は、変形し
ても同じ副情報を表現するパターンをコンテンツに足し
込むことによる電子透かし埋め込み方法における、同じ
情報の埋め込みを表現する様に変形されたパターンを足
し込んで作られるコンテンツの集合とすること、を特徴
とする。
【0017】かかる方法によれば、候補の生成は、例え
ば、前記参照するデジタルコンテンツと処理対象のデジ
タルコンテンツを入力とし、視覚的な劣化を評価する関
数を用いて、その評価結果を活用した候補コンテンツと
することができる。
【0018】また、請求項6に記載の前記課題を解決し
た本発明の多重電子透かし処理装置は、デジタルコンテ
ンツに副情報の付加を複数回行う多重電子透かし処理装
置であって、デジタルコンテンツに副情報を付加する第
1の副情報付加手段と、原デジタルコンテンツ及び/又
は前記原デジタルコンテンツに少なくとも1回は副情報
が付加された付加済みデジタルコンテンツを参照デジタ
ルコンテンツとして記憶する参照デジタルコンテンツ記
憶手段と、nを2以上の整数としたときのn回目の副情
報の付加を処理対象のデジタルコンテンツに対して行う
際に、前記参照デジタルコンテンツ記憶手段から副情報
の付加回数がn−2回以下である参照デジタルコンテン
ツを参照して、前記処理対象のデジタルコンテンツに副
情報を付加する第2の副情報付加手段と、を含んで構成
されることを特徴とする。
【0019】かかる構成によれば、副情報を付加した後
のコンテンツが、前回副情報が付加される以前のデジタ
ルコンテンツからどれだけ劣化しているかを考慮に入れ
た副情報の付加処理が可能となる。また、前記特徴によ
り、副情報を付加する度に、第1の副情報付加手段と第
2の副情報付加手段とから使用する副情報付加手段を選
択できることができ、第1の副情報付加手段及び/又は
第2の副情報付加手段を任意回数実行する副情報の付加
処理が可能となる。もちろんこの発明においては、参照
デジタルコンテンツが原コンテンツのみである場合、つ
まり原コンテンツしか参照できない構成でもよい。
【0020】さらにまた、請求項7に記載の多重電子透
かし処理装置は、請求項6に記載の多重電子透かし処理
装置において、前記第2の副情報付加手段は、前記処理
対象のデジタルコンテンツに副情報を付加した付加済み
デジタルコンテンツの候補を生成する手段と、この候補
と前記参照するデジタルコンテンツを所定の評価関数を
用いて評価し、前記候補の中から付加済みデジタルコン
テンツを選定する手段と、を含んで構成されることを特
徴とする。
【0021】かかる構成によれば、付加済みデジタルコ
ンテンツの候補それぞれについて、提示されたコンテン
ツの候補と原コンテンツとを利用者が視聴し候補を選定
する方式に比べ、コンテンツへの評価を客観的に行うこ
とができ、また利用者に候補を選定する負担をかけずに
済むので、利用者に選定させた候補よりも多くの候補か
ら選定することが可能となる。
【0022】また、請求項8に記載の多重電子透かし処
理プログラムは、デジタルコンテンツに副情報の付加を
複数回行う多重電子透かしを実現するプログラムであっ
て、デジタルコンテンツに副情報を付加する第1の副情
報付加機能と、原デジタルコンテンツ及び/又は前記原
デジタルコンテンツに少なくとも1回は副情報が付加さ
れた付加済みデジタルコンテンツを参照デジタルコンテ
ンツとして記憶する参照デジタルコンテンツ記憶機能
と、nを2以上の整数としたときのn回目の副情報の付
加を処理対象のデジタルコンテンツに対して行う際に、
前記参照デジタルコンテンツ記憶手段から副情報の付加
回数がn−2回以下である参照デジタルコンテンツを参
照して、前記処理対象のデジタルコンテンツに副情報を
付加する第2の副情報付加機能と、を有することを特徴
とする。
【0023】かかる構成によれば、埋め込み処理に使用
するパラメータの値を、副情報が付加される以前のデジ
タルコンテンツに応じて設定することで、副情報を付加
した後のコンテンツが、前回副情報が付加される以前の
デジタルコンテンツからどれだけ劣化しているかを考慮
に入れた副情報の付加処理を電子計算機に実行させるこ
とが可能となる。
【0024】また、請求項9に記載の多重電子透かし処
理プログラムを記録した記憶媒体は、デジタルコンテン
ツに副情報の付加を複数回行う多重電子透かしを実現す
るためのプログラムが記憶された記憶媒体であって、前
記プログラムは、電子計算機により前記記憶媒体から読
み取られ、実行されることで、デジタルコンテンツに副
情報を付加する第1の副情報付加手段と、原デジタルコ
ンテンツ及び/又は前記原デジタルコンテンツに少なく
とも1回は副情報が付加された付加済みデジタルコンテ
ンツを参照デジタルコンテンツとして記憶する参照デジ
タルコンテンツ記憶手段と、nを2以上の整数としたと
きのn回目の副情報の付加を処理対象のデジタルコンテ
ンツに対して行う際に、前記参照デジタルコンテンツ記
憶手段から副情報の付加回数がn−2回以下である参照
デジタルコンテンツを参照して、前記処理対象のデジタ
ルコンテンツに副情報を付加する第2の副情報付加手段
と、を前記電子計算機上に構築することを特徴とする。
【0025】かかる構成によれば、埋め込み処理に使用
するパラメータの値を、副情報が付加される以前のデジ
タルコンテンツに応じて設定することで、副情報を付加
した後のコンテンツが、前回副情報が付加される以前の
デジタルコンテンツからどれだけ劣化しているかを考慮
に入れた副情報の付加処理を記憶媒体を読み込んだ電子
計算機に実行させることが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の多重電子透かし
処理装置の第1実施形態について、図面を参照して詳細
に説明する。
【0027】まず、多重電子透かし処理装置1の構成を
説明する。多重電子透かし処理装置1は、多重電子透か
し処理方法、多重電子透かし処理プログラムを実行する
ものである。図1は多重電子透かし処理装置1の概略構
成図である。図1に図示するように、多重電子透かし処
理装置1は、入力部10と、記憶部20と、第1副情報
付加部30と、第2副情報付加部40と、副情報付加回
数判定部50と、副情報付加後コンテンツ出力部60
と、を有する。
【0028】入力部10は、原コンテンツに埋め込む副
情報を入力する副情報入力部11と、副情報を埋め込む
原コンテンツを入力する原コンテンツ入力部12と、電
子透かしを埋め込む際の電子透かし方式を入力する電子
透かし方式入力部13と、を有し、例えば図示しないC
D−R装置、マウス及びキーボードから副情報入力部1
1、原コンテンツ入力部12、並びに電子透かし方式入
力部13に各データを入力する機能を有する。
【0029】記憶部20は一般的なハードディスク等に
構成される記憶領域であり、原コンテンツに埋め込む副
情報を記憶する副情報記憶部21と、原コンテンツ及び
/又は副情報を埋め込まれたコンテンツを記憶するコン
テンツ記憶部22と、電子透かしを埋め込む際の電子透
かし方式を記憶する電子透かし方式記憶部23と、を有
する。副情報記憶部21、コンテンツ記憶部22、並び
に電子透かし方式記憶部23は、ハードディスク内の特
定のファイル名を持つ、ファイルとしてそれぞれ実現さ
れる。
【0030】第1副情報付加部30及び第2副情報付加
部40は、それぞれコンテンツに副情報を付加する手段
を有し、図示しないCPU(Central Processing Uni
t)とRAM(Random Access Memory)により構成され
る。具体的には、第1副情報付加部30及び第2副情報
付加部40は、原コンテンツに副情報の付加を行う電子
透かし機能に加えて、既に副情報の付加が行われている
付加済みデジタルコンテンツに更に副情報を付加する多
重電子透かし機能を有する。さらに第2副情報付加部4
0は、多重電子透かし機能の際に、原コンテンツを参照
して、処理対象のコンテンツに更に副情報を付加する機
能を有する。よって、第1副情報付加部30と第2副情
報付加部40との差異は、副情報を付加する際に原コン
テンツを参照するか(第2副情報付加部40)、また
は、原コンテンツを参照しない(第1副情報付加部3
0)ことである。以下、副情報付加部とは、第1副情報
付加部30及び第2副情報付加部40を示す。
【0031】第2副情報付加部40は、コンテンツ候補
生成部41と、コンテンツ候補生成部41と、を有す
る。コンテンツ候補生成部41及びコンテンツ評価部4
2は、前記したRAM上に読み込まれ、前記したCPU
により実行されるプログラムとしてそれぞれ実現され
る。
【0032】コンテンツ候補生成部41は、前回副情報
が付加される以前のデジタルコンテンツを参照して更に
副情報を付加する場合において、副情報を付加した付加
済みデジタルコンテンツの候補を生成する機能を有す
る。ここでデジタルコンテンツの候補を生成する方法と
して、コンテンツを表現する値の量子化を用いた電子透
かし埋め込み方法における、生成された候補と同じ情報
の埋め込みを表現するコンテンツの集合とする方法を下
記第2実施形態に、また、変形しても同じ副情報を表現
するパターンをコンテンツに足し込むことによる電子透
かし埋め込み方法における、生成された候補と同じ情報
の埋め込みを表現する様に変形されたパターンを足し込
んで作られるコンテンツの集合とする方法を下記第3実
施形態に、それぞれより具体的に説明する。
【0033】コンテンツ評価部42は、前記候補とコン
テンツ記憶部22に記憶された原コンテンツとを評価関
数により評価し、前記候補の中から付加済みコンテンツ
を選定する機能を有する。評価関数のより具体的な例に
ついては、第2実施形態及び第3実施形態で説明する。
【0034】副情報付加回数判定部50は、副情報付加
部において行われた副情報付加処理の回数を記憶し、か
つ副情報付加処理後に、実行した副情報付加処理の回数
と、装置利用者が指定した副情報付加処理の回数とを比
較することで、再度副情報付加処理を行うかどうかを判
定する。再度付加処理を行うと判定したときは、該当す
る第1副情報付加部30又は第2副情報付加部40に付
加処理の指示を与える。
【0035】副情報付加後コンテンツ出力部60は、多
重電子透かし処理装置1に指定された回数の副情報付加
手段を行った後のコンテンツを出力する手段を有する。
副情報付加後コンテンツ出力部60は、コンテンツの出
力先と多重電子透かし処理装置1とを接続する通信回線
の接続口として実現される。
【0036】次に図2を参照して多重電子透かし処理装
置1の動作を説明する。まず、装置利用者は、入力部1
0にCD−Rを挿入する。CD−Rには、副情報、原コ
ンテンツ、並びに電子透かし方式のプログラムが記録さ
れている。装置利用者は、CD−Rに記憶されたファイ
ルの中から、マウスを用いて、副情報、原コンテンツ、
並びに電子透かし方式のファイルを指定することで、副
情報が副情報入力部11に、原コンテンツが原コンテン
ツ入力部12に、電子透かし方式が電子透かし方式入力
部13に、それぞれ入力される(S101)。
【0037】次に、入力部10に入力されたファイルの
内容は、記憶部20へと転送され、記憶部20のハード
ディスクに記憶される。ハードディスクは、副情報記憶
部21、コンテンツ記憶部22、並びに電子透かし方式
記憶部23それぞれのファイルを有する。そして、副情
報入力部11の副情報を副情報記憶部21に、原コンテ
ンツ入力部12の原コンテンツをコンテンツ記憶部22
に、電子透かし方式入力部13の電子透かし方式を電子
透かし方式記憶部23に、それぞれ格納して後に続く処
理の前準備とする(S102)。
【0038】ここで、電子透かし方式記憶部23に格納
された電子透かし方式のプログラムは、副情報付加の前
準備として、第1副情報付加部30及び第2副情報付加
部40のRAMへと読み込まれる(S102)。
【0039】そして、コンテンツ記憶部22に記憶され
た副情報付加処理対象のコンテンツ及び副情報記憶部2
1に記憶された副情報を、第1副情報付加部30又は第
2副情報付加部40へ読み込む。いずれの副情報付加部
30、40を使用するかは、装置使用者の設定した選択
に依存する(S103)。但し、本実施形態の多重電子
透かし処理装置1では、入力が副情報、原コンテンツ、
並びに電子透かし方式の3つであることから、最初の副
情報の付加は、第1副情報付加部30が選択される。
【0040】ここで、第1副情報付加部30を使用する
場合(S103、第1)は、コンテンツ記憶部22に記
憶された副情報付加処理対象のコンテンツをコンテンツ
記憶部22から、付加する副情報を副情報記憶部21か
ら、それぞれ第1副情報付加部30へと読み込む。第1
副情報付加部30のCPUは、電子透かし方式記憶部2
3から第1副情報付加部30のRAMに読み込まれた副
情報付加処理のプログラムを動作させることで、副情報
付加処理のアルゴリズムは起動される。起動されたアル
ゴリズムは、副情報記憶部21から読み込んだ副情報
を、コンテンツ記憶部22から読み込んだ副情報付加処
理対象のコンテンツへと付加する(S104)。なお、
付加処理の際、コンテンツ記憶部22に記憶されている
原コンテンツは参照されない。副情報を付加されたコン
テンツは、コンテンツ記憶部22へと書き戻される(S
108)。
【0041】一方、第2副情報付加部40を使用する場
合(S103、第2)は、コンテンツ記憶部22に記憶
された副情報付加処理対象のコンテンツ及び原コンテン
ツをコンテンツ記憶部22から、付加する副情報を副情
報記憶部21から、それぞれコンテンツ候補生成部41
へと読み込む。第2副情報付加部40のCPUは、電子
透かし方式記憶部23から第2副情報付加部40のRA
Mに読み込まれた副情報付加処理のプログラムを動作さ
せることで、副情報付加処理のアルゴリズムは起動され
る。起動されたアルゴリズムは、コンテンツ記憶部22
に記憶されている原コンテンツを参照して、副情報記憶
部21から読み込んだ副情報を、コンテンツ記憶部22
から読み込んだ副情報付加処理対象のコンテンツへと付
加し、コンテンツの候補を生成する(S105)。
【0042】そして、生成されたコンテンツの候補、及
び原コンテンツは、コンテンツ候補生成部41からコン
テンツ評価部42へと転送される。コンテンツ評価部4
2は、原コンテンツとコンテンツの候補とを評価関数を
用いて評価する(S106)。装置利用者が設定した評
価基準を評価結果が満たしている場合は(S107、Y
es)、評価したコンテンツ候補を、副情報を付加する
コンテンツとして選定し、副情報を付加したコンテンツ
は、コンテンツ記憶部22へと書き戻される(S10
8)。一方、装置利用者が設定した評価基準を評価結果
が満たしていない場合(S108、No)は、評価した
コンテンツの候補とは別の候補を生成するため、再びコ
ンテンツ候補生成部41の候補生成処理(S105)に
戻る。ここで、評価基準を満たさなかった候補とは別の
候補を生成するために、次回の候補生成処理には別のパ
ラメータを用いる。
【0043】以上、第1副情報付加部30又は第2副情
報付加部40により副情報を付加されたコンテンツは、
コンテンツ記憶部22へと書き戻される(S108)。
なお、この副情報が付加されたコンテンツは、請求項の
“付加済みデジタルコンテンツ”にも“処理対象のコン
テンツ”にも相当する。
【0044】次に、装置利用者が規定した回数の副情報
付加処理が行われたかどうかの判定を行う。まず、副情
報付加部から、副情報付加回数判定部50へ処理の実行
を行ったことが通知される。次に、副情報付加回数判定
部50は、内部に記憶している、実行した副情報付加回
数に1を加える。そして、実行した副情報付加回数が、
装置利用者の規定した回数に達したかを判定する(S1
09)。規定した回数の副情報付加処理が終了した場合
(S109、Yes)、副情報を付加されたコンテンツ
は、副情報付加後コンテンツ出力部60を用いて、装置
より出力される(S110)。一方、規定した回数の副
情報付加処理が終了していない場合(S109、No)
は、再び、第1副情報付加部30又は第2副情報付加部
40を用いて副情報の付加処理を行うため、副情報付加
部の選択(S103)に戻る。なお、何回目の付加処理
のときに、どのような付加処理(埋め込み)を行うか
は、予め設定することができる(図3参照)。
【0045】次に図3を用いて装置利用者が、装置に入
力する画面を説明する。この画面により、何回目の付加
処理のときに、どのような付加処理(埋め込み)を行う
かを予め設定することができる。例えば、装置利用者は
2回目に第2副情報付加方法を用い、埋め込む副情報と
して“1234”という4桁の数字を入力する場合を考
える。
【0046】まず、装置利用者は、画面上部にある“編
集中の埋め込み回数”の表示の右にある上又は下のボタ
ンを押すことで、編集する埋め込み回数を指定する。上
のボタンを押すことで回数は増加し、下のボタンを押す
ことで値は減少する。指定された編集する埋め込み回数
は、上又は下のボタンの左側に表示される。本例では、
2回目に埋め込む副情報を指定したいので、埋め込み回
数を示す数字が2となるまで上下のボタンを押す。
【0047】次に、装置利用者は、“副情報付加方法”
の表示の右にあるボタンを押すことで、第1又は第2副
情報付加方法を指定する。本例では、第2副情報付加方
法を用いるので、“第2”の表示に対応するボタンを押
す。なお、初期設定は“第1”に設定されており、装置
利用者の“副情報付加方法”への変更がなされなかった
場合、第1副情報付加方法が指定される。
【0048】さらに、装置利用者は、“埋め込む副情報
を指定してください”の表示の下にある長方形の入力欄
に対し、埋め込む副情報を入力する。本例では、“12
34”という4桁の数字を入力する。
【0049】以上で、埋め込む副情報の入力について説
明した。なお、“編集中の埋め込み回数”を指定する際
に、指定された回数における既に入力された項目は、回
数を指定した時に項目入力欄に表示することで、装置利
用者は既に入力された項目の確認ができ、入力の重複を
避けることができる。また、項目入力欄の長方形の右に
ある“参照”というボタンを押すことで、入力項目を直
接入力する代わりに、ファイル名などの参照先のデータ
を選択し、入力する手間を省くことができる。なお、図
3に示されるように、アルゴリズムの指定や、コンテン
ツの出力先も指定できるようになっている。
【0050】以上、本発明の1実施形態について説明し
た。この第1実施形態によれば、入力として副情報、原
コンテンツ並びに電子透かし方式に対応しているので、
原コンテンツの種類(動画、音声、画像など)に対応し
た電子透かし方式を入力することで、原コンテンツの種
類に依存しない副情報付加処理が利用可能となる。
【0051】また、第1副情報付加部30又は第2副情
報付加部40によって副情報が付加されたコンテンツを
コンテンツ記憶部22に書き戻すことで、書き戻された
任意回数の付加処理後コンテンツを、新たにコンテンツ
を付加する際の参照とする対象のコンテンツとして利用
でき、また、装置利用者の指定回数のコンテンツ付加処
理を実行している際に、指定回数の途中でコンテンツ付
加処理が中断されても、コンテンツ記憶部22に書き戻
された処理結果を活かすことで、コンテンツ付加処理を
再開できる。
【0052】さらに、装置に入力する画面として“編集
中の埋め込み回数”を指定できるようにしたことで、複
数の副情報付加処理において、処理が始まる前に全ての
副情報付加処理回数における処理手順を設定でき、その
設定により、複数の副情報付加処理が連続して実行され
るので、副情報付加処理ごとに次の副情報付加処理に関
する項目を入力する方式に比べ、装置利用者は処理実行
中にその終了を監視する必要がなくなる。
【0053】なお、例えば図2のフローチャートはプロ
グラムとして把握されるものであり、該プログラムは記
憶媒体に記憶される。
【0054】以下に、本発明の第2実施形態について説
明する。第2実施形態は、上記第1実施形態において、
生成したデジタルコンテンツの候補は、コンテンツを表
現する値の量子化を用いた電子透かし埋め込み方法にお
ける、同じ情報の埋め込みを表現するコンテンツの集合
としたものである。
【0055】第2実施形態は、前記第1実施形態の多重
電子透かし処理装置1において、電子透かし方式記憶部
23に格納される電子透かし方式のアルゴリズム、第1
副情報付加部30、並びに第2副情報付加部40に以下
に述べる方法を用いるもので、多重電子透かし処理装置
1を構成する他の構成要素は第1実施形態と同様とす
る。従って、第1実施形態と同様の構成要素について
は、同じ符号を付して説明を省略する。
【0056】まず、電子透かし方式記憶部23に格納さ
れる電子透かし方式のアルゴリズムについて、コンテン
ツを表現する値の量子化を用いた電子透かし埋め込み方
法を利用する。その例としては、本出願人による特開平
10−150517号公報“著作権保護方法及びシステ
ム”における埋め込み処理がある。
【0057】以下、図4に示すフローチャートを用い
て、本実施形態で使用する埋め込みの処理の説明を行
う。なお、上記広報における埋め込みの処理は、第1副
情報付加部30の処理として下記に説明される。
【0058】まず、副情報を付加する対象のコンテンツ
として、画素ごとの輝度成分の数値から構成される行列
データを入力とする(S201)。
【0059】次に、画素の行列データに対し、離散コサ
イン変換などの直交変換手段により、画素の行列データ
から周波数成分により構成される行列を作成する(S2
02)。
【0060】ここで、得られた周波数成分の行列の中か
ら、副情報を埋め込む行列成分の選択を行う(S20
3)。このとき、1つの行列成分には1ビットの情報を
埋め込むことができるので、埋め込む副情報の情報量に
よって、選択する行列成分を変化させることができる。
また、選択する各行列成分について、過去の副情報付加
処理によって副情報が既に埋め込まれているものでもよ
いし、まだ副情報が埋め込まれていないものでもよい。
【0061】そして、選択した行列成分について、1ビ
ットの情報を埋め込むために、選択した行列成分がもつ
周波数成分の値から、埋め込んだ情報を表現する表現値
への写像関数を選択する(S204)。それにより、副
情報の抽出側において、選択された写像関数と同じ関数
を用いることで、埋め込み側において副情報の埋め込み
処理として変更された周波数成分の値から、埋め込んだ
表現値を一意に抽出することができる。
【0062】さらに、選択された写像関数の結果が変更
すべき表現値を示すように周波数成分値を算出する。そ
して、選択された行列成分の値を、算出された周波数成
分値へと変更することにより、副情報の埋め込みを行う
(S205)。なお、図5及び図6に示す写像関数の選
択及び周波数成分値の算出による、第1副情報付加部3
0又は第2副情報付加部40において行われる副情報付
加処理の違いについては、下記により具体的に説明す
る。
【0063】以上で、選択された行列成分のうち、1つ
の行列成分について、副情報の埋め込み処理を行った。
さらに、選択された別の行列成分について、副情報の埋
め込み処理を行っていない行列成分があり、副情報の埋
め込みが終了していなければ(S206、No)、再度
副情報の埋め込み処理を行うために、写像関数の選択
(S204)へと処理が戻る。
【0064】一方、選択された全ての行列成分につい
て、副情報の埋め込み処理を終了した場合(S206、
Yes)、周波数成分の行列データに対し、離散コサイ
ン変換などの直交変換手段により、画像の輝度から構成
された行列データを復元する(S207)。そして、画
像の行列データを副情報を埋め込んだコンテンツとして
出力することで(S208)、埋め込み処理を終了す
る。
【0065】以下、図5を参照して、周波数成分の値を
規定する成分空間及び成分空間を用いた表現値への写像
関数について説明する。
【0066】成分空間101は、周波数成分の値がとり
うる範囲を規定している。つまり、画像の行列データに
対し、直交変換手段により生成された周波数成分の行列
の各成分値は、成分空間101により定められた空間内
の任意の値となる。ここで、成分空間101は複数の領
域に分割され、それぞれ分割された領域を100A、1
00B、100C、100D、100Eとする。そし
て、1ビット(0または1)の表現値を領域ごとに1つ
割り当てることで、ある領域内の任意の周波数成分の値
は、領域が割り当てられている表現値へと写像される。
以上のように、写像関数は、成分空間101を分割する
領域と各領域が割り当てられている表現値との組として
定義される。
【0067】以下、写像関数として、例えば、隣接する
領域には異なるビットを割り当てる。例えば、表現値と
して0を割り当てた領域を、100A、100C、並び
に100Eとし、表現値として1を割り当てた領域を、
100B、及び100Dとする。ある成分値110が領
域100Bに属しているとすると、成分値110から写
像される表現値は、100Bに割り当てられている1と
なる。
【0068】以下、図6を用いて、第1副情報付加部3
0又は第2副情報付加部40において行われる副情報付
加処理の違いについて具体的に説明する。ここで、原コ
ンテンツの成分値110は領域100Bに属し、領域1
00Cよりも領域100Aとの距離が短い。また、副情
報付加対象の成分値120は領域100Dに属し、領域
100Cよりも領域100Eとの距離が短い。そして、
副情報の付加として1から0への表現値の変更を行うと
する。すると、0の表現値が割り当てられている領域1
00A、100C並びに100Eが変更先の成分値の候
補となる。
【0069】まず、第1副情報付加部30が行う成分値
の変更は、変更先となる領域の成分値の候補のうち、副
情報付加対象の成分値120から最小距離となる領域を
選択するので、領域100Eが選択される。そして、変
更先の成分値として領域100Eの区間の中心となる成
分値130Aが選択される。
【0070】一方、第2副情報付加部40が行う成分値
の変更は、変更先の領域となる成分値の候補のうち、変
更前の成分値が属する領域に隣接し、かつ原コンテンツ
との距離が短いものを選択することにより、領域100
Cが選択される。又は、原コンテンツから最短となる領
域を選択することにより、領域100Aが選択される。
そして、変更先の成分値として領域100C又は領域1
00Aの区間の中心となる成分値130B又は成分値1
30Cが選択される。
【0071】ここで、原コンテンツからの劣化を測定す
る評価関数として、成分空間101内の、原コンテンツ
の成分値と、変更後の成分値との距離を用いる。周波数
成分値の変化と画像劣化とは相関しているので、距離が
短いほど、原コンテンツからの劣化が少ないこととな
る。
【0072】それにより、第1副情報付加部30が選択
した領域100Eの成分値130Aに比べ、第2副情報
付加部30が選択した領域100Cの成分値130B又
は領域100Aの成分値130Cのほうが、原コンテン
ツとの間の距離が短くなり、原コンテンツからの劣化が
少なくて済む。
【0073】以上、本発明の第2実施形態について説明
した。本実施形態により、例えば、処理対象のデジタル
コンテンツにおける成分値に隣接している区間の内、参
照するデジタルコンテンツにおける同成分値との距離が
短い区間、又は、例えば、参照するデジタルコンテンツ
からの距離が最も短い区間を選ばれた候補とすることが
できる。それにより、提示されたコンテンツの候補と原
コンテンツとを利用者が視聴し候補を選定する方式に比
べ、候補の種類に適した品質劣化度合いを用いること
で、コンテンツへの評価を客観的に行うことができ、ま
た利用者に候補を選定する負担をかけずに済むので、利
用者に選定させた候補よりも多くの候補から選定するこ
とが可能となる。なお、特開平10−150517号公
報“著作権保護方法及びシステム”は、本実施形態と違
い、参照するデジタルコンテンツを用いず、処理対象の
デジタルコンテンツのみから候補を選定するので、参照
するデジタルコンテンツとの距離は考慮されない。この
ため、参照するデジタルコンテンツから情報がより劣化
する候補を選択してしまう可能性が高い。
【0074】以下に、本発明の第3実施形態について説
明する。第3実施形態は、上記第1実施形態において、
デジタルコンテンツの候補を生成する方法として、変形
しても同じ副情報を表現するパターンをコンテンツに足
し込むことによる電子透かし埋め込み方法における、同
じ情報の埋め込みを表現する様に変形されたパターンを
足し込んで作られるコンテンツの集合としたものであ
る。
【0075】第3実施形態は、前記第1実施形態の多重
電子透かし処理装置1において、電子透かし方式記憶部
23に格納される電子透かし方式のアルゴリズム、第1
副情報付加部30、並びに第2副情報付加部40に以下
に述べる方法を用いるもので、多重電子透かし処理装置
1を構成する他の構成要素は第1実施形態と同様とす
る。従って、第1実施形態と同様の構成要素について
は、同じ符号を付して説明を省略する。
【0076】まず、電子透かし方式記憶部23に格納さ
れる電子透かし方式のアルゴリズムについて、コンテン
ツに、副情報を表現するパターンを足し込むことによる
電子透かし埋め込み方法を利用する。その例としては、
本出願人による特開平12−287073号公報“電子
透かし埋込方法及び電子透かし検出方法及び電子透かし
埋込装置、及び電子透かし検出装置、及び電子透かし埋
込プログラムを格納した記憶媒体、及び電子透かし検出
プログラムを格納した記憶媒体、及び電子透かしシステ
ム及び集積回路”における埋め込み処理がある。
【0077】以下、図7に示す画像の行列成分を用い
て、本実施形態で使用する埋め込みの処理の説明を行
う。
【0078】まず、副情報を入力する対象となる画像は
2次元の行列として入力され、その画像を領域分割す
る。図7の例では、3行3列の行列として領域分割す
る。行をx、列をyとすると、行列成分は、F(x,
y)と表記される。また、以下の説明のために、原コン
テンツをF0(x,y)、副情報付加処理対象のコンテ
ンツをF1(x,y)、並びに、副情報付加処理後のコ
ンテンツをF2(x,y)と表記する。
【0079】まず、副情報である電子透かしパターン
を、画像として準備する。以下、1行2列分の大きさを
もつパターンを副情報の画像パターンとする。
【0080】そして、副情報付加処理対象のコンテンツ
F1(x,y)は、原コンテンツF0(x,y)に対
し、領域F0(1,1)を起点とした1行2列の領域2
00Aに対し、副情報のパターンを埋め込んだものとす
る。言い換えると、領域F0(1,1)及び領域F1
(1,1)並びに領域F0(1,2)及び領域F1
(1,2)は、副情報のパターンが埋め込まれているの
で、画素の値が異なっている可能性があり、他の領域に
ついては、原コンテンツF0(x,y)と副情報付加処
理対象のコンテンツF1(x,y)とは同じ画素値を持
つとする。
【0081】ここで、副情報付加処理対象のコンテンツ
F1(x,y)から、副情報である電子透かしパターン
を付加して、副情報付加処理後のコンテンツF2(x,
y)を生成する際、電子透かしパターンを付加する起点
を選択する必要がある。
【0082】まず、第1副情報付加部30では、副情報
付加処理対象のコンテンツF1(x,y)から最小の画
像劣化となるように電子透かしパターンの付加する起点
を選択する。ここで、領域F1(2,1)は、原コンテ
ンツの領域F0(2,1)と副情報付加処理対象のコン
テンツの領域F1(2,1)との差異が生じる領域であ
る。もし、領域F1(2,1)及び領域F1(2,2)
に対し電子透かしパターンを付加した後の副情報付加処
理対象のコンテンツの領域F1(x,y)からの画像劣
化が最小となれば、領域F1(2,1)が電子透かしパ
ターンを付加する際の起点として選択され、1行2列の
領域200Bに電子パターンが付加される。しかし、例
えば原コンテンツF0(x,y)から最小の画像劣化と
なる起点の候補が領域200Cとして別に存在すれば、
領域200Bは原コンテンツF0(x,y)からみて、
最小の画像劣化となる起点にはならない。
【0083】一方、第2副情報付加部40では、原コン
テンツを参照した副情報付加処理を行うので、原コンテ
ンツF0(x,y)から最小の画像劣化となる起点を選
択することで、領域200Cが選択され、原コンテンツ
F0(x,y)からの画像劣化を最小とすることができ
る。なお、最小の画像劣化となる起点を選択する際に
は、例えば原コンテンツF0(x,y)と、副情報付加
処理後のコンテンツをF2(x,y)との相関を計算す
る評価関数を用い、相関値が最大となるように最小の画
像劣化となる起点を選択する。
【0084】以上、本発明の第3実施形態について説明
した。本実施形態により、例えば、参照するデジタルコ
ンテンツと、副情報付加処理後との相関を計算し、相関
値が最大となるものを選ばれた候補とすることができ
る。それにより、提示されたコンテンツの候補と原コン
テンツとを利用者が視聴し候補を選定する方式に比べ、
候補の種類に適した品質劣化度合いを用いることで、コ
ンテンツへの評価を客観的に行うことができ、また利用
者に候補を選定する負担をかけずに済むので、利用者に
選定させた候補よりも多くの候補から選定することが可
能となる。
【0085】なお、本実施形態について用いた構成要素
については、以下の効果がある。
【0086】まず、副情報付加部にCPU及びRAM上
でプログラムを実行させることについて、予め決められ
たアルゴリズムをハードウェアとして実現する方式に比
べ、電子計算機上で動作するプログラムの中から任意の
アルゴリズムを実現したプログラムを副情報付加処理と
して採用することができるので、技術革新により新たに
作成された、副情報付加処理プログラムを適宜採用する
ことができる。
【0087】次に、出力部として外部装置との通信手段
を用いることで、記憶媒体を介さないコンテンツ提供が
可能になるので、記憶媒体を介する場合に比べ、記憶媒
体のコストがかからなくて済む。
【0088】以上説明した本発明は、発明の趣旨を逸脱
しない範囲で広く変形実施することができる。
【0089】例えば、入力部10を構成する要素におい
て、CD−R上に記憶された個々のファイルの替わり
に、DVD(Digital Versatile Disc)や、ICカード
などの読み込み可能な他の記憶媒体を用いてもよい。ま
た、通信回線を用いて入力してもよい。また、キーボー
ドなどの入力装置によりデータを直接入力してもよい。
また、前記入力方法の組み合わせにより、入力する情報
に応じて入力手段を使い分けてもよい。例えば、通信回
線を用いる場合は図8に示すように、多重電子透かし処
理装置1とコンテンツサーバ2とを通信回線で接続し、
コンテンツサーバ2からコンテンツを入力することがで
きる。
【0090】また、副情報入力部11から入力される副
情報には、それぞれの副情報付加ごとに違う情報を指定
できてもよいし、同じ情報を指定できてもよい。
【0091】また、記憶部20を構成する要素におい
て、ハードディスク上に記憶された個々のファイルを記
憶手段とする替わりに、DVDや、ICカード、RAM
など、読み書き可能な他の記憶媒体を用いてもよい。
【0092】また、副情報付加部の処理を実現する方法
において、CPU,RAM上で実行するプログラムの替
わりに、副情報付加処理を実現した電子回路として構成
してもよい。
【0093】また、電子透かし方式入力部13から入力
される電子透かし方式は、副情報付加ごとに各々が違う
アルゴリズムでもよいし、同じアルゴリズムのものでも
よい。
【0094】また、副情報付加部において、副情報の付
加処理に鍵の入力が必要な場合、その鍵を外部から与え
てもよいし、単一電子透かし埋め込み処理部の内部であ
らかじめ決められた鍵を保持しておいてそれを使用して
もよい。
【0095】また、副情報付加部において、デジタルコ
ンテンツに複数回副情報の付加を行う際、以前のデジタ
ルコンテンツを参照して副情報を付加する処理を、毎回
行うこととしてもよいし、1回のみ行うこととしてもよ
い。また、図1に示した多重電子透かし処理装置1で
は、副情報の付加を複数回繰り返すことができ、以前の
コンテンツを参照するか否か(第1/第2)を任意に選
択でき、かつ参照コンテンツを任意に選定できる構成と
したが、副情報の付加を、例えば原コンテンツを参照し
て1回しか行うことができない単機能的な構成としても
よい。かかる構成でも本発明の技術的範囲に属するのは
いうまでもない。この場合、処理対象のコンテンツと参
照するコンテンツ(原コンテンツ)とを、コンテンツの
入力とする。
【0096】また、副情報付加部において、参照される
コンテンツが副情報の付加されていない原コンテンツで
ある替わりに、副情報の付加されたコンテンツとしても
よい。
【0097】また、副情報付加後コンテンツ出力部60
において、外部装置との通信手段を用いる替わりに、I
Cカードなど書き込み可能な記憶媒体への出力を用いて
もよい。
【0098】また、副情報を付加する対象となるコンテ
ンツ、及び副情報を付加する為に参照するコンテンツと
して、画像を例としたが、画像の替わりに、動画、音
声、並びにその他の種別のコンテンツを用いてもよい。
該コンテンツと、該コンテンツの種別に応じた電子透か
し方式を、多重電子透かし処理装置1へ入力することに
より、本発明はコンテンツの種別に依存しない副情報付
加処理が可能となる。
【0099】
【発明の効果】請求項1に記載した発明により、埋め込
み処理に使用するパラメータの値を、副情報が付加され
る以前のデジタルコンテンツに応じて設定することで、
副情報を付加した後のコンテンツが、前回副情報が付加
される以前のデジタルコンテンツからどれだけ劣化して
いるかを考慮に入れた副情報の付加処理が可能となる。
その結果、副情報が付加される以前のデジタルコンテン
ツを参照しないで副情報を付加したコンテンツに比べ、
参照して副情報を付加したコンテンツは、より副情報が
付加される以前のデジタルコンテンツに類似したものと
することができ、前回副情報が付加される以前のデジタ
ルコンテンツからの劣化をおさえることが可能となる。
【0100】請求項2に記載した発明により、付加済み
デジタルコンテンツの候補それぞれについて、提示され
たコンテンツの候補と原コンテンツとを利用者が視聴し
候補を選定する方式に比べ、評価関数を算出することに
よってコンテンツの候補を選定する方式は、コンテンツ
への評価を客観的に行うことができ、また利用者に候補
を選定する負担をかけずに済むので、利用者に選定させ
た候補よりも多くの候補から選定することが可能とな
る。その結果、利用者に選定された候補より、より劣化
が少ないコンテンツ候補を選定することができ、前回副
情報が付加される以前のデジタルコンテンツからの劣化
をおさえることが可能となる。
【0101】請求項3に記載した発明により、前記候補
のコンテンツによって、前記候補の種類に適した品質劣
化度合いを用いることができ、前記候補の品質劣化を人
間が視聴して確認する場合に比べ、客観的かつ正確にデ
ジタルコンテンツの候補を選定することができる。
【0102】請求項4に記載した発明により、候補の生
成は、例えば、前記処理対象のデジタルコンテンツにお
ける成分値の上下にある、一番近い、所望の値を表現す
る区間の内、前記参照するデジタルコンテンツにおける
同成分値に最も近い値を含む区間を候補として選ぶこと
ができる。また、別の選び方の例としては、所望の値を
表現する区間の内、前記参照するデジタルコンテンツに
おける同成分値に最も近い値を含む区間を選ぶといった
方法がある。よって、原コンテンツと生成した候補との
周波数成分値の距離を評価関数として用いることで、前
記候補の視覚的な劣化を人間が目視して確認する場合に
比べ、客観的かつ正確にデジタルコンテンツの候補を選
定することができる。
【0103】請求項5に記載した発明により、候補の生
成は、例えば、前記参照するデジタルコンテンツと処理
対象のデジタルコンテンツを入力とし、視覚的な劣化を
評価する関数を用いて、その評価結果を活用した候補コ
ンテンツとすることができ、そして上記の視覚的な劣化
を評価する関数として、例えば、前記参照するデジタル
コンテンツと候補コンテンツとの相関を計算し、その相
関値の符号を反転されたものを出力とする関数を用いる
ことで、前記候補の視覚的な劣化を人間が目視して確認
する場合に比べ、客観的かつ正確にデジタルコンテンツ
の候補を選定することができる。
【0104】請求項6に記載した発明により、前回副情
報が付加される以前のデジタルコンテンツからどれだけ
劣化しているかを考慮に入れた副情報の付加処理が可能
となる。もちろんこの発明においては、参照デジタルコ
ンテンツが原コンテンツのみである場合、つまり原コン
テンツしか参照できない構成でもよい。また、副情報を
付加する度に、第1の副情報付加手段と第2の副情報付
加手段とから使用する副情報付加手段を選択できること
ができ、第1の副情報付加手段及び/又は第2の副情報
付加手段を任意回数実行する副情報の付加処理が可能と
なるので、第1の副情報付加手段と第2の副情報付加手
段とを任意回数組み合わせた、複雑な副情報の付加処理
を行いたい利用者のニーズを満たすことができる。
【0105】請求項7に記載した発明により、付加済み
デジタルコンテンツの候補それぞれについて、提示され
たコンテンツの候補と原コンテンツとを利用者が視聴し
候補を選定する方式に比べ、評価関数を算出することに
よってコンテンツの候補を選定する方式は、コンテンツ
への評価を客観的に行うことができ、また利用者に候補
を選定する負担をかけずに済むので、利用者に選定させ
た候補よりも多くの候補から選定することが可能とな
る。その結果、利用者に選定された候補より、より劣化
が少ないコンテンツ候補を選定することができ、前回副
情報が付加される以前のデジタルコンテンツからの劣化
をおさえることが可能となる。
【0106】請求項8に記載した発明により、埋め込み
処理に使用するパラメータの値を、副情報が付加される
以前のデジタルコンテンツに応じて設定することで、副
情報を付加した後のコンテンツが、前回副情報が付加さ
れる以前のデジタルコンテンツからどれだけ劣化してい
るかを考慮に入れた副情報の付加処理を電子計算機に実
行させることが可能となる。その結果、副情報が付加さ
れる以前のデジタルコンテンツを参照しないで副情報を
付加したコンテンツに比べ、参照して副情報を付加した
コンテンツは、より副情報が付加される以前のデジタル
コンテンツに類似したものとすることができ、前回副情
報が付加される以前のデジタルコンテンツからの劣化を
おさえることが可能となる。
【0107】請求項9に記載した発明により、埋め込み
処理に使用するパラメータの値を、副情報が付加される
以前のデジタルコンテンツに応じて設定することで、副
情報を付加した後のコンテンツが、前回副情報が付加さ
れる以前のデジタルコンテンツからどれだけ劣化してい
るかを考慮に入れた副情報の付加処理を記憶媒体を読み
込んだ電子計算機に実行させることが可能となる。その
結果、副情報が付加される以前のデジタルコンテンツを
参照しないで副情報を付加したコンテンツに比べ、参照
して副情報を付加したコンテンツは、より副情報が付加
される以前のデジタルコンテンツに類似したものとする
ことができ、前回副情報が付加される以前のデジタルコ
ンテンツからの劣化をおさえることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2並びに第3実施形態である
多重電子透かし処理装置の概略構成図である。
【図2】本発明の第1、第2並びに第3実施形態である
多重電子透かし処理装置のフローチャートである。
【図3】本発明の第1、第2並びに第3実施形態である
多重電子透かし処理装置の入力画面である。
【図4】本発明の第2実施形態における電子透かし方式
の多重電子透かし処理装置のフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態における電子透かし方式
のアルゴリズムの説明図である。
【図6】本発明の第2実施形態における電子透かし方式
のコンテンツ候補生成の説明図である。
【図7】本発明の第3実施形態における電子透かし方式
のコンテンツの説明図である。
【図8】本発明の第1、第2並びに第3実施形態である
多重電子透かし処理装置へのコンテンツの入力として、
コンテンツサーバを用いた構成図である。
【符号の説明】
1…多重電子透かし処理装置 10…入力部 20…記憶部 30…第1副情報付加部 40…第2副情報付加部 50…副情報付加回数判定部 60…副情報付加後コンテンツ出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 智広 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 高嶋 洋一 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5B057 CB19 CE08 CE09 CG07 CH11 CH18 5C053 FA13 GB06 JA21 LA06 LA11 5C076 AA14 BA06 5J104 AA14 BA04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デジタルコンテンツに副情報の付加を複数
    回行う多重電子透かし処理方法において、既に副情報の
    付加が行われている付加済みデジタルコンテンツに更に
    副情報を付加して多重電子透かしを行う際に、前回副情
    報が付加される以前のデジタルコンテンツを参照して、
    当該処理対象のデジタルコンテンツに更に副情報を付加
    すること、を特徴とする多重電子透かし処理方法。
  2. 【請求項2】前回副情報が付加される以前のデジタルコ
    ンテンツを参照して更に副情報を付加する場合におい
    て、副情報を付加した付加済みデジタルコンテンツの候
    補を生成し、この候補と前記参照するデジタルコンテン
    ツを所定の評価関数を用いて評価し、前記候補の中から
    付加済みデジタルコンテンツを選定すること、を特徴と
    する請求項1に記載の多重電子透かし処理方法。
  3. 【請求項3】前記評価関数は、前記参照するデジタルコ
    ンテンツからみた前記候補の品質劣化度合いを用いるこ
    と、を特徴とする請求項2に記載の多重電子透かし処理
    方法。
  4. 【請求項4】前記生成される候補は、コンテンツを表現
    する値の量子化を用いた電子透かし埋め込み方法におけ
    る、同じ情報の埋め込みを表現するコンテンツの集合と
    すること、を特徴とする請求項2又は請求項3に記載の
    多重電子透かし処理方法。
  5. 【請求項5】前記生成される候補は、変形しても同じ副
    情報を表現するパターンをコンテンツに足し込むことに
    よる電子透かし埋め込み方法における、同じ情報の埋め
    込みを表現する様に変形されたパターンを足し込んで作
    られるコンテンツの集合とすること、を特徴とする請求
    項2又は請求項3に記載の多重電子透かし処理方法。
  6. 【請求項6】デジタルコンテンツに副情報の付加を複数
    回行う多重電子透かし処理装置であって、デジタルコン
    テンツに副情報を付加する第1の副情報付加手段と、原
    デジタルコンテンツ及び/又は前記原デジタルコンテン
    ツに少なくとも1回は副情報が付加された付加済みデジ
    タルコンテンツを、参照デジタルコンテンツとして記憶
    する参照デジタルコンテンツ記憶手段と、2以上の整数
    であるn回目の副情報の付加を処理対象のデジタルコン
    テンツに対して行う際に、前記参照デジタルコンテンツ
    記憶手段から副情報の付加回数がn−2回以下である参
    照デジタルコンテンツを参照して、前記処理対象のデジ
    タルコンテンツに副情報を付加する第2の副情報付加手
    段と、を含んで構成されることを特徴とする多重電子透
    かし処理装置。
  7. 【請求項7】前記第2の副情報付加手段は、前記処理対
    象のデジタルコンテンツに副情報を付加した付加済みデ
    ジタルコンテンツの候補を生成する手段と、この候補と
    前記参照するデジタルコンテンツを所定の評価関数を用
    いて評価し、前記候補の中から付加済みデジタルコンテ
    ンツを選定する手段と、を含んで構成されることを特徴
    とする請求項6に記載の多重電子透かし処理装置。
  8. 【請求項8】デジタルコンテンツに副情報の付加を複数
    回行う多重電子透かしを実現するプログラムであって、
    デジタルコンテンツに副情報を付加する第1の副情報付
    加機能と、原デジタルコンテンツ及び/又は前記原デジ
    タルコンテンツに少なくとも1回は副情報が付加された
    付加済みデジタルコンテンツを参照デジタルコンテンツ
    として記憶する参照デジタルコンテンツ記憶機能と、n
    を2以上の整数としたときのn回目の副情報の付加を処
    理対象のデジタルコンテンツに対して行う際に、前記参
    照デジタルコンテンツ記憶手段から副情報の付加回数が
    n−2回以下である参照デジタルコンテンツを参照し
    て、前記処理対象のデジタルコンテンツに副情報を付加
    する第2の副情報付加機能と、を有することを特徴とす
    る多重電子透かし処理プログラム。
  9. 【請求項9】デジタルコンテンツに副情報の付加を複数
    回行う多重電子透かしを実現するためのプログラムが記
    憶された記憶媒体であって、前記プログラムは、電子計
    算機により前記記憶媒体から読み取られ、実行されるこ
    とで、デジタルコンテンツに副情報を付加する第1の副
    情報付加手段と、原デジタルコンテンツ及び/又は前記
    原デジタルコンテンツに少なくとも1回は副情報が付加
    された付加済みデジタルコンテンツを参照デジタルコン
    テンツとして記憶する参照デジタルコンテンツ記憶手段
    と、nを2以上の整数としたときのn回目の副情報の付
    加を処理対象のデジタルコンテンツに対して行う際に、
    前記参照デジタルコンテンツ記憶手段から副情報の付加
    回数がn−2回以下である参照デジタルコンテンツを参
    照して、前記処理対象のデジタルコンテンツに副情報を
    付加する第2の副情報付加手段と、を前記電子計算機上
    に構築することを特徴とする多重電子透かし処理プログ
    ラムを記録した記憶媒体。
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