JP2003345991A - 地震デリバティブシステム及びその方法 - Google Patents

地震デリバティブシステム及びその方法

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JP2003345991A
JP2003345991A JP2002148467A JP2002148467A JP2003345991A JP 2003345991 A JP2003345991 A JP 2003345991A JP 2002148467 A JP2002148467 A JP 2002148467A JP 2002148467 A JP2002148467 A JP 2002148467A JP 2003345991 A JP2003345991 A JP 2003345991A
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earthquake
insurance
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electromagnetic
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JP2002148467A
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Yoshiharu Saito
好晴 齊藤
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Original Assignee
NEC Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震前兆電磁気現象観測データに基づき地震
直前警報、注意報を作成し、通報することにより、誰で
も、いつでも、どの地域でもきめの細かい保険に加入す
ることを可能とした地震デリバティブ方式を得る。 【解決手段】 地殻変動現象に加えて、直流帯域から高
周波帯域までの複数周波数帯域における地震前兆電磁気
現象を、各地観測点100a〜100nで、同時に観測する。こ
れ等観測結果を用いて、地震前兆電磁気現象観測センタ
ー400 で地震予知を行い、少なくともこの地震予知情報
と、地震保険のための保険料及び保険金算定情報とを、
予め登録された有料会員800a〜800nに対して、保険機関
700 を介して配信する。これ等配信情報を参照した有料
会員による保険料支払を含む保険加入申し込みに応答し
て、保険加入者として登録する。地震発生の後の保険金
支払は、公的機関900 から発表された実際の震度情報に
基づき算出して支払われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地震デリバティブシ
ステム及びその方法に関し、特に地震による人的及び物
的被害に対する損害を補償するための地震デリバティブ
方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地震デリバティブビジネス方式の一例
が、安田火災、三井住友海上のホームページに掲載され
ている。また、地震保険料等の金額演算装置やその方法
等につき、特開2001−357213号公報に開示さ
れている。
【0003】これ等従来のビジネス方式の特徴は、震源
が一定地域内(全国で10ヶ所程度)にあり、マグニチ
ュードが一定以上(概ねM=7.1)かつ震源の深さが
一定の値よりも浅い(概ね60km)ことを条件とし
て、トリガーイベント(上記条件を満たす地震)が発生
した時、事故査定、損害の証明を行うことなく、あらか
じめ契約した補償金を自動的に支払うというものであ
る。
【0004】現在、地震予知に対する公式見解は、不可
能ということになっている。その根拠としては、平成9
年6月27日文部大臣の諮問機関である測地学審議会が
地震予知計画の目標を、地震発生を直前に予測し警報を
出す「予知実用化」から、より着実な基礎研究に転換す
るよう求めた同審議会地震火山部会の評価報告を了承し
たことに拠っている。その内容は下記のホームページに
詳述されている。 http://www.shinmai.co.jp/news/1997/06/28/001.htm
【0005】現在までの地震学的アプローチによる研究
成果としては、平成13年6月8日、政府の地震調査研
究推進本部、地震調査委員会発表の「長期的な地震発生
確率の評価手法について」によると、各地の地震発生間
隔、30年以内等の地震発生確率の予想ができるように
なってきている。この内容は下記ホームページに詳述さ
れている。 http://www.jishin.go.jp/main/choukihyoka/01b/chouk
i010607.pdf
【0006】過去に発生した地震の概要として、上記ホ
ームページの表3.1〜3.6によると、南海地震の平
均発生間隔は約157年、宮城県沖地震は約37年、阿
寺断層(岐阜県)は約1814年、丹那断層(静岡県)
は約1165年、跡津川断層(岐阜県、富山県)は約2
471年、長野盆地西縁断層は約1095年ということ
が判明している。
【0007】また、将来発生する地震の概要として、上
記ホームページの表C.1〜C.3によると、宮城県沖
地震マグニチュード(以下、Mと称する)7.5〜8が
今後30年以内に発生する確率は約98%、糸魚川−静
岡構造線断層帯でのM=8の確率は14%、神縄・国府
津−松田断層帯でのM=8の確率は3.6%、富士川河
口断層帯でのM=8の確率は0.2〜11%、鈴鹿東縁
断層帯でのM=7.5の確率は0.5%、生駒断層帯で
のM=7〜7.5の確率は0.14%以下ということが
判明している。しかしながら、発生確率が低いと言って
大地震の発生がないとは言い切れない。
【0008】上記ホームページの28ページによると、
1995年の兵庫県南部地震(M=7.3)の発生直前
の30年確率は0.38〜7.8%であった。
【0009】上述のように中・長期的な地震予知研究成
果は大なるものがあるが、一方、地震学とは違うアプロ
ーチによると、短期・直前地震予知研究成果もあがって
いる。それは、地震直前電磁気現象観測によるもので、
顕著な成果は以下の2つの研究グループによりあがって
いる。
【0010】その1として、地震国際フロンティア研究
グループがある。内容は下記ホームページに詳述され
る。 http://yochi.iord.u-tokai.ac.jp/eprc/ 平成8年10月〜平成13年9月に中間評価報告書に、
その成果が発表されている。地震学者により構成される
公的評価として、地震国際フロンティア研究(IFRE
Q)評価報告要約も当ホームページに掲載されている。
さらに詳細な研究成果が下記書籍にまとめられている。 長尾年恭著 「地震予知研究の新展開」 近未来社発行 http://www.d1.dion.ne.jp/~kinmirai/13-Jishinyochi.
html 上田 誠也著 「地震予知はできる」 岩波書店発行 http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/3/0065790.html
【0011】その2として、電気通信大学 早川研究室
がある。内容は下記ホームページに詳述される。 http://precursor.ee.uec.ac.jp/japanese/index.html 上記以外にも、数種類の周波数帯または違う方式にて地
震予知の成果をあげている研究グループもある。以上よ
り地震発生直前予測は十分可能と評価されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の地震デリバティブビジネスのシステムでは、次
のような問題がある。第1の問題点は、日本全国どこで
も大地震が発生する可能性がある状況にも関わらず、保
険加入地域が限定されていることである。つまり、後述
するが、大地震発生の危険性が高いと思われるにもかか
わらず、地震デリバティブ保険に加入できないという問
題が存在する。
【0013】第2の問題点は、震源の位置及び地震の規
模(マグニチュード)と被害の程度は一致しないことで
ある。つまり、地震による被害は震源からの距離、震源
の深さ、等より影響を受ける震度への依存性が強く、震
源が規定地域から少しでも外れると、マグニチュードが
大きく、被害を受けても保障されないことになる。逆
に、震源が規定地域内でもマグニチュードが規定より若
干でも下回り、大被害を受けても保障されない問題もあ
る。また、被害がなくても高額の保険金を受け取れると
いう矛盾がある。
【0014】第3の問題点は、5年程の期間限定である
ため、期間内に大地震がない場合、掛け捨てが大量に発
生してしまい、その後の契約継続が大幅に減少する可能
性があることである。第4の問題点は、地方、離島等過
疎地域では有力企業等がないため、保険加入が見込め
ず、デリバティブシステムが成り立たないことである。
【0015】第5の問題点は、大地震発生時期が分から
ないため、顧客に危機感がなく保険加入意欲を起こさせ
ることがなかったことである。第6の問題点は、地震に
先立って適切な処置がとれず、被害をいたずらに拡大し
てしまうことである。
【0016】近い将来発生の可能性がある大地震は、政
府発行の平成6年度版防災白書で観測強化地域、特定観
測地域の表現で指定されている。また、平成13年度版
防災白書の第2章で述べられる東海地震は最も危険度が
高いと言われている。しかしながら、現在の地震デリバ
ティブ保険ではカバーされていない地域があるという問
題がある。
【0017】一例として、安田火災の地震デリバティブ
保険でカバーされる地域は、札幌、新潟、仙台、東京、
金沢、名古屋、大阪/神戸、高松、広島、福岡の10ヶ
所である。
【0018】平成6年度版防災白書で指定される観測強
化地域は南関東、東海であり、特定観測地域は北海道東
部、秋田県西部/山形県西北部、宮城県東部/福島県東
部、新潟県南西部/長野県北部、長野県西部/岐阜県東
部、名古屋・京都・大阪・神戸地区、島根県東部、伊予
灘・日向灘周辺である。つまり肝心の危険地域がカバー
されていないことが分かる。
【0019】詳細は以下のホームページにて参照でき
る。 http://www.bousai.go.jp/hakusho/h13hakusho.html http://www.ms-ins.com/art/arthp/200_jishin/main.ht
ml 一方過去に発生した地震についても着目してみると、最
近発生した以下の被害地震は地域か規模が規定から外れ
るため、全てカバーされていないということが言える。
【0020】・昭和39年(1964年)新潟県沖「新
潟地震」M=7.5 ・昭和43年(1968年)「十勝沖地震」M=7.9 ・昭和53年(1978年)「伊豆大島近海地震」M=
7.0 ・昭和53年(1978年)「宮城県沖地震」M=7.
4 ・昭和58年(1983年)秋田・青森県沖「日本海中
部地震」M=7.7 ・昭和59年(1984年)「長野県西部地震」M=
6.8 ・平成 5年(1993年)「北海道南西沖地震」M=
7.8 ・平成 6年(1994年)「三陸はるか沖地震」M=
7.6 ・平成 7年(1995年)阪神・淡路島「兵庫県南部
地震」M=7.3 ・平成12年(2000年)「鳥取県西部地震」M=
7.3 ・平成13年(2001年)安芸灘「芸予地震」M=
6.4
【0021】また、東京大学地震研究所の理科年表ホー
ムページでの検索によると、最近100年間のM=6以
上の被害地震は71件あり、そのうち既存の保険でカバ
ーされる地震は皆無であった。詳細は下記で参照でき
る。 http://wwweprc.eri.u-tokyo.ac.jp/rika/rika.html
【0022】本発明の第1の目的は、地震発生直前また
は短期の地震警報、地震注意報を出すことにより、顧客
が事前対処をとることで地震被害を最小限に食い止める
ことであり、かつデリバティブ保険運用機関にとってリ
スクを最小限に回避できる地震デリバティブシステム及
びその方法を提供することにある。
【0023】本発明の第2の目的は上記情報により、全
国どこでも、いつでも、誰でも速やかに保険に加入でき
るようにし、地震復興を促進することに貢献することで
ある。
【0024】本発明の第3の目的は短期地震予測情報の
導入で付保期間を短くして、保険料を最低限に抑え顧客
の付加価値を高め大量の保険加入者を獲得することによ
り地震デリバティブ保険運用を安定化させることであ
る。
【0025】本発明の第4の目的は、実際の地震発生に
際しては、気象庁等地震観測公的機関が発表した市町村
単位の各地震度を被害補償のベースにすることにより、
被害の程度に概ね比例した補償が受けられるようにする
ことである。
【0026】本発明の第5の目的は、あらかじめ各地の
活断層による大地震を想定し、地震被害想定シミュレー
ションにより求める被害情報を公開することにより、顧
客が事前に被害を最小限にするための対処を取れるよう
にすることである。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明による地震デリバ
ティブシステムは、地殻変動現象に加えて、直流帯域か
ら高周波帯域までの複数周波数帯域における地震前兆電
磁気現象を同時に観測する手段と、これ等観測結果を用
いて地震予知をなす手段と、少なくともこの地震予知情
報と、地震保険のための保険料及び保険金算定情報と
を、予め登録された有料会員に対して配信する手段と、
これ等配信情報を参照した前記有料会員による保険料支
払を含む保険加入申し込みに応答して、保険加入者とし
て登録する手段とを含むことを特徴とする。
【0028】また、地震発生後に、前記保険加入者に対
する保険料算定を、実際の震度に基づいてなす手段を、
更に含むことを特徴とする。更に、前記地震予知情報を
用いて地域毎に被害想定シミュレーションを行った結果
を配信する手段を含むことを特徴とする。更に、不特定
多数に対して前記保険料及び保険金算定情報の他に、少
なくとも過去に発信した地震予知情報とそのあたり/は
ずれの実績情報をも配信する手段と、配信情報を参照し
た前記不特定多数による会費支払を含む会員申し込みに
応答して、前記有料会員として登録する手段とを含むこ
と特徴とする。
【0029】本発明による地震デリバティブ方法は、地
殻変動現象に加えて、直流帯域から高周波帯域までの複
数周波数帯域における地震前兆電磁気現象を同時に観測
するステップと、これ等観測結果を用いて地震予知をな
すステップと、少なくともこの地震予知情報と、地震保
険のための保険料及び保険金算定情報とを、予め登録さ
れた有料会員に対して配信するステップと、これ等配信
情報を参照した前記有料会員による保険料支払を含む保
険加入申し込みに応答して、保険加入者として登録する
ステップとを含むことを特徴とする。
【0030】また、地震発生後に、前記保険加入者に対
する保険料算定を、実際の震度に基づいてなすステップ
を、更に含むことを特徴とする。更に、前記地震予知情
報を用いて地域毎に被害想定シミュレーションを行った
結果を配信するステップを含むことを特徴とする。更
に、不特定多数に対して前記保険料及び保険金算定情報
の他に、少なくとも過去に発信した地震予知情報とその
あたり/はずれの実績情報をも配信するステップと、配
信情報を参照した前記不特定多数による会費支払を含む
会員申し込みに応答して、前記有料会員として登録する
ステップとを含むこと特徴とする。
【0031】本発明の作用を述べる。従来の地震デリバ
ティブ保険では、加入者数が多くなければ、制度が成り
立たないため、大都市に限定せざるを得なかった。前記
第1、第4の問題点は、精度の高い地震発生予測情報を
常に低料金で全国配信するという付加価値を付け、常時
保険加入予備会員を多数募集することにより、一旦地震
警報・注意報発信時には瞬時に全国で多数保険加入者を
獲得できる仕組みを作ることにより解決する。
【0032】第2の問題点は、震源の位置及び規模と被
害との不一致は、保険による補償を気象庁等地震観測公
的機関が発表した市町村単位の各地震度を被害補償のベ
ースにすることにより、被害の程度に概ね比例した補償
が受けられるようにすることで解決する。
【0033】第3、第5の問題点は、短期間限定である
ため、掛け捨ての大量発生等による契約継続が大幅に減
少する可能性は、低料金の予備会員期間を長期にし、危
険期間のみの短期付保にすることにより顧客の利益を最
大限守ることにより解決する。第6の問題点は、被害を
いたずらに拡大してしまうことは、あらかじめ地震被害
軽減処置法を啓蒙し、地震警報、予報を発信することに
より、顧客が地震直前に自分自身の判断で適切な予防措
置をとり、被害を最小限に食い止めることにより解決す
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について詳述する。本発明の実施の形態を説
明する前に、まず、地震直前発生予測システムの例につ
いて、説明するが、この例は、本発明者が平成13年7
月26日に特願2001−225241号として提案し
たものである。
【0035】まず、図1を参照すると、地震前兆磁気現
象の発生原理の概要を説明するための図であり、本発生
原理については全て公知の事実であり、よってその詳細
は述べないが、簡単に説明することにする。
【0036】震源域1において、地震直前に岩盤に加わ
る圧力によって、各種電磁波2が発生してそれが地中を
伝播して地上に現れたり(電磁波15で示す)、また断
層(良導電層)14中を地電流3となって伝わり地上へ
伝播する。更に、帯水層4を経由して地上に電荷の帯電
が発生し、この電荷がラドン濃度5を変化させて、結果
的に大気中のイオン濃度の変化をもたらす。これ等大気
中のイオン濃度変化や電磁波15を測定することによ
り、地震前兆を知ることができる。
【0037】更に、上記の電荷は電離層12の擾乱を発
生させ、震源域1の真上の電離層部分12′のみその高
度に変化をきたすことになる。オメガ等のVLF帯の電
波6が地上と電離層12との間を反射しつつ進行して、
高度に変化をきたした電離層12′の部分で反射される
とき、通常時(正常時)と比べて時間差が生ずることに
なる。この電波6が地上に到達して受信機10にて受信
される際に位相差として検出される。よって、この位相
差を観測することによって地震前兆を知ることができ
る。
【0038】別の周波数帯、例えばFM波による放送電
波7は、通常電離層12を突き抜けて地上へは戻ってこ
ないが、電離層の擾乱によって電荷密度が変化してそこ
から反射されて地上へ戻ってくることがある。通常は受
信できそうにない遠方の放送局のFM波7をFM受信機
11により待ち受けて観測することにより、地震前兆を
知ることができる。
【0039】図1において、9は地電流3による地電位
の変化を検出するものであり、DC帯域での測定をなす
ものであり、例えばVAN(Varotsos, Alexopoulos, N
omicos の3人のギリシャ人学者のイニシャル)法を用
いることができる。8は地中を伝播する電磁界変動を観
測するものであり、ULF−VLF帯の地中電磁界変動
検出機器である。13は地中のULF帯磁場変動を検出
するための機器である。18はHF帯地電流の変動を検
出するための機器である。17はELF―LF帯電磁放
射を検出する機器である。
【0040】更に、人工衛星16を用いて、震源域1か
らの直接放射電磁波15や、電離層擾乱12′を全地球
規模で観測することもできる。
【0041】図2は、図1で説明した、直流(DC)帯
域から高周波(VHF)帯域までの幅広い周波数帯域で
の地震前兆電磁気現象を同時に測定するようにしたシス
テムの例である。20はある観測地点での観測装置を示
しており、DC帯測定器21と、VLF帯/VHF帯及
び大気イオン濃度測定器23との他に、中波帯(MF)
電磁波測定器22をも有している。
【0042】DC帯測定器21は図1に示したDC測定
9に相当するものであり、地電流3による地電位の変化
を検出している。このDC測定の手法としては、種々の
法が提案されているが、例えば図1で述べた如く、VA
N法を用いることができる。
【0043】DC帯測定器21はこの地電位の変化を検
出して、地電流観測・処理システム24へデジタルデー
タとして伝送するものであり、よって、このDC帯測定
器21は地電流を測定する機能と、この測定結果(アナ
ログ)をデジタル化するA/D変換機能と、このデジタ
ルデータを地電流観測・処理システム24へ伝送する伝
送機能とを有している。
【0044】中波帯電磁波測定器22は、震源域1から
発生した中波帯の電磁波(自然ノイズ)を観測するもの
であり、その観測範囲は、昼間は半径300km程度、
夜間は電離層の反射の影響で半径1000km程度の地
震に対応して発生するMF帯電磁波を観測することがで
き、特許第3188609号公報に開示されている。こ
のMF帯電磁波測定器(MF受信機)22はその測定結
果を中波帯前兆信号処理システム25へ伝送する。
【0045】VLF帯/VHF帯及び大気イオン濃度測
定器23は、VLF帯の電波6の位相差検出(10)、
ELF−LF帯電磁放射17の検出、地中のULF帯電
磁場変動13の検出、ULF―VLF帯地中電磁界変動
8の検出、FM波7の受信(11)、HF帯地電流変動
18の検出及び大気イオン(5)の濃度観測等をなすも
のである。これ等測定結果はデジタルデータとして各種
信号処理システム26へ伝送される。
【0046】地電流観測・処理システム24、中波帯前
兆信号処理システム25及び各種信号処理システム26
は、DC帯測定器21、中波帯電磁波測定器22、VL
F帯/VHF帯及び大気イオン濃度測定器23からのデ
ジタルデータを受信して、次段の地震前兆電磁気現象観
測・表示装置へのインタフェースをなす機能を有してい
る。更に、地殻変動観測システム28が設けられてお
り、周知の地殻変動の観測を行う装置である。
【0047】地震前兆電磁気現象観測・表示装置27は
コンピュータにより構成される。この装置27において
は、各測定器からのデジタルデータを受信し、時系列
に、全てのデータが同一画面上で比較できる様にグラフ
表示するものである。各データ毎に、閾値レベル(異常
レベル)を予め設定しておき、この閾値レベルを超えた
場合にアラーム音を発生するようになっているものとす
る。この閾値レベルの設定は可変である。この場合、2
以上の観測データが同時に閾値レベルを越えたときに
は、それぞれ別の音色でアラムー音を発生するようにし
ておく。また、これ等閾値レベルを越えた異常レベル出
現を記録しておく機能と、これ等異常レベルの出現を検
出する機能とを有す様構成されている。
【0048】更に、この装置27は各生データを一定時
間毎にサンプリングした数値情報や、グラフ画像デー
タ、アラーム状態等を、インターネットやイントラネッ
ト等の通信網30を介して地震前兆電磁気現象観測情報
処理装置32へ伝送する機能を有している。
【0049】図3はかかる地震前兆電磁気現象観測・表
示装置27の機能ブロック図である。地電流観測・処理
システム24、中波帯前兆信号処理システム25及び各
種信号処理システム26や地殻変動観測システム28か
らのデジタルデータを受信するデータ受信部41と、こ
れ等受信データを処理する信号処理制御部(CPU)4
2と、データ処理結果を表示する表示部43と、異常レ
ベルが発生したときにアラームを生成して警報を発生す
るアラーム発生部44と、各測定データに対する閾値レ
ベル(47)を格納し、また異常レベルの出現記録(4
6)のためのメモリ45と、データ処理結果を通信網3
0へ送出する送信部48とを有している。
【0050】以上述べた各構成要素21〜28により、
ある一地点の観測点における観測システムが構成され、
直流からVHFに到る広範囲の周波数帯域で、震源域か
ら発生される直接波や、間接的に引き起こされる電離層
擾乱により到達する反射波により得られるデータや、地
殻変動によるデータなどが処理される。各地の観測点は
同一規格とされて同一観測システムにて同時に、常時観
測が行われる様構成されている。
【0051】各地に設置された観測点(20)から通信
網30を介して地震前兆電磁気現象情報処理装置32に
データ収集される。このとき、全国に設置されているM
F帯観測データをも、MF帯観測情報処理センター31
にて収集して、通信網30を介して装置32へ送信さ
れ、更には、衛星アンテナ33を介して人工衛星16に
より地球規模で観測された震源域からの直接放射電磁波
及び電離層擾乱のデータをも、衛星受信システム34を
介して収集し、これ等各種観測データが全て考慮される
ようになっている。
【0052】この装置32でのデータ処理の目的は、地
震発生の時刻、場所、規模(マグニチュード)等を予測
することであり、各地観測点20から伝送されてきた各
測定データ、提携先である他の観測センター31からの
危険度状態信号、人工衛星からのデータ(33,34)
を受付けて、以下の様に処理する。
【0053】アラーム状態はアラーム発生と同時に音
響アラームを発し、どの場所のどのデータが異常かを端
末に表示する。これにより運用者は夜中の仮眠中であっ
ても異常に気付き監視強化体制に入ることができる。
【0054】各種電磁気現象の一定時間毎にサンプリ
ングされた生データの数値情報をデータベーステーブル
に一定時間毎にまとめて格納し、この数値により地図上
に各地ごとに異常レベルにより色分け表示をする。この
色分け表示は一定時間毎に自動更新し、時々刻々地震発
生危険度を監視することができる。また地図上の危険度
に応じた色表示分布を見ることにより、地震発生場所特
定の参考にする。
【0055】各地のグラフ画像データを同一時間系列
に並べ端末に表示する。この処理により、危険度の高い
地域周辺を集中的に時間の推移とともに監視ができ、地
震発生日時特定の参考にできる。
【0056】異常の運用状況を記録する機能を有す
る。
【0057】最終的には図4に示す例のように自動及
び手動修正により危険度情報を作成する。予想されるマ
グニチュードにより円の線色を変える。
【0058】なお、人工衛星による観測データをも用い
ることの利点について述べると、先ず地球規模での観測
が可能であるために、地震予測の研究促進が図れると共
に、衛星はデータを内部メモリに蓄積可能であり、直接
通信範囲外のデータは、上空通過時にこのメモリから取
得することで、地上の観測データとの比較研究が可能と
なり、また面的な観測を行うために、地震発生場所の特
定がし易いという利点がある。
【0059】次に、上述した地震前兆発生予測システム
を使用した地震デリバティブシステムの本発明の実施の
形態につき詳細に説明する。図5は本発明の実施の形態
の概略システム構成が示されている。図5において、1
00a〜100nは全国各地に設置される地震前兆電磁
気現象観測システムであり、図2の20で示した装置と
等価であるものとする。
【0060】図5において、全国各地に設置される地震
前兆電磁気現象観測システムからの観測データは、逐次
インターネット等の通信網200を経由して、地震前兆
電磁気現象観測センター400に伝送され、地震前兆電
磁気現象観測衛星受信システム300からのデータと合
わせてデータ処理される。観測員が異常データを発見し
たときは、各観測方式の研究機関500に速やかに通報
し、判断を仰ぎ、地震発生の短期または直前の異常状態
と判断されれば、地震警報または地震注意報を作成す
る。
【0061】地震前兆電磁気現象観測センター400
は、各情報を、常時保険機関700を通じてあらかじめ
募集登録されている会員・保険加入者800a〜800
nに対して、地震前兆電磁気現象観測実況データ、過去
情報、地震警報または注意報、地震被害想定等の情報を
公開する。詳細は後述する。尚、地震被害想定情報は地
震被害想定シミュレーションシステム研究機関600か
らの情報を基に地震前兆電磁気現象観測センター400
で作成される。
【0062】あらかじめ規定した以上の大規模地震が発
生した場合は、各地の震度発表公的機関900からの震
度情報を基に、保険機関700が規定に基づき保険金を
計算し、該当する保険加入者800に速やかに支払う。
この計算方法の詳細については後述するが、一例とし
て、特開2001−357213号公報に公知となって
いる方法を利用できる。保険機関700は、リスク回避
のために、地震が起こったとき利益を得る建設事業者等
のリスクヘッジ機関1000と提携するようにしておく
ものとする。
【0063】以上述べた地震前兆電磁気現象観測センタ
ーは、その運営経費、地震発生予測情報料、予報が当た
った場合の成功報奨等を保険機関から受けるようにす
る。従って本発明では、地震前兆電磁気現象観測データ
を基に作成した地震警報または注意報を、地震デリバテ
ィブ保険と組み合わせること、及び保険金の計算に震度
情報を用いることを特徴としている。
【0064】次に、図6を用いて本発明の重要ポイント
の一つである保険加入募集フローを説明する。図6にお
いて、本ビジネスを広告等により全国から地震に興味の
ある不特定多数の個人、法人に対して、本ビジネスを構
成する地震前兆電磁気現象観測センターのホームページ
(以下、HPと称す)を無料で情報公開する(ステップ
S1)。希望者には、HPに代えFAX、郵送等により
資料提供もできるようにする。この段階で公開可能な情
報は簡易な情報であり、以下に列挙された情報である。
【0065】(1)過去に発信した地震警報または地震
注意報とあたり/はずれの実績情報及びその統計情報
(図7に一例を示す) (2)全国の地震危険地帯情報 (3)保険料/保険金算定表(図8に一例を示す) (4)有料会員(予備会員)、保険加入者向け公開情報
の概要紹介
【0066】上記簡易情報に満足すれば(ステップS
2)、保険加入予備会員として登録し、低料金の会費を
支払い有料会員となることができる(ステップS3,S
4)。会費の支払方法としては、一般に知られている金
融機関からの振込み、クレジットカード、Webマネ
ー、コンビニ端末、通信事業者の集金代行等の方法にて
行うことができる。登録内容は住所、氏名の他至急連絡
先として電子メールアドレス、FAX番号等である。
【0067】有料会員は、上記簡略化情報の詳細内容を
ID管理によるログインをすることにより、閲覧するこ
とができる(ステップS5)。希望者には、HP閲覧に
代えて、定期的にFAX、郵送等により資料提供もでき
るようにする。この有料会員に対する公開情報として
は、上記(1)〜(4)の不特定多数に対する公開情報
に加えて、更に下記の情報とする。
【0068】(5)リアルタイム地震前兆電磁気現象観
測データ (6)過去に地震警報または地震注意報を発信すること
なく発生した地震の実績情報 (7)地震警報または地震注意報発信時の対処方法 (8)各地の活断層を震源とした地震被害想定情報 (9)保険加入者向け公開情報の概要紹介
【0069】上記(5)に示した「リアルタイム地震前
兆電磁気現象観測データ」である地震発生予測情報が発
信されると、これを閲覧した有料会員は、図9のフロー
にしたがって保険加入者となる登録処理がなされること
になる。図9を用いて本発明の保険加入/保険金支払い
フローを説明する。地震警報または地震注意報を受信し
た有料の個人、法人会員は、HP上に表示されたまたは
送られた資料により、自己が属する地域の震度予測およ
び被害想定シミュレーション、保険料/保険金を参照す
る(ステップS11)。保険料と保険金は1口単位で決
められ、希望の保険金に合わせて何口でも加入できる。
但し上限の制限条件は付ける。
【0070】保険期間は、地震発生時期予測がずれるこ
とを考慮して、1週間から1ヶ月まで延長契約ができ
る。実際の地震発生後の契約受付、延長はできないよう
にする。
【0071】保険金は実際の震度が予め規定された値を
超えた場合に、被害の程度を査定することなく自動的に
保険加入者に支払われる。契約期間内に発生した余震は
本震にて代表させ、特に保険金の支払いは行わない。但
し、余震の震度が本震より大きい場合はこれを考慮す
る。保険金支払いの詳細は後述する。
【0072】有料の個人、法人会員は前記保険条件を勘
案し、地震デリバティブ保険に加入するかどうかの意思
決定を行う(ステップS12)。加入の意思決定をした
場合には(ステップS13)、保険機関に対して申し込
み契約を行い、保険料を支払う。保険料の支払方法は前
述の会費支払いと同様の方法にて行い、短期間に加入登
録できるようにする。尚、この契約には情報を第3者に
漏洩しない旨、秘密保持契約も含む。保険機関では保険
料支払いの確認後に、保険加入登録を行う(ステップS
14,S15)。
【0073】保険加入者が属する各市町村において、事
前に規定した震度以上の大地震が実際に発生した場合、
公的機関により観測された震度に従い、保険機関は保険
加入者に保険金を支払う(ステップS17)。規定以下
の震度の場合は保険金の支払いは行われない(ステップ
S18)。
【0074】保険料の算定は、震度5弱、5強、6弱、
6強、7と震度に応じて求める。また、加入希望者は自
分が被害を被ると思われる最低震度を決め、1例とし
て、期間1週間、震度5弱以上保障の1口の保険料を5
千円とし、5強以上ならば4千円、6弱以上ならば3千
円、6強以上ならば2千円、7以上ならば千円というよ
うに、震度に逆比例させる。その理由は、低震度の地域
は広く、保険加入者の居住場所での発生確率は高いが、
高震度の地域は狭く、保険加入者の居住場所での発生確
率は低くなるためである。申し込み可能な口数は原則自
由とするが、個人/法人毎に上限は設ける。
【0075】1口当たりの保険金の算定は、実際の地震
発生後に公的機関が発表し、確定した地域ごとの震度に
基づき、1例として震度5弱ならば10万円、5強なら
ば20万円、6弱ならば30万円、6強ならば40万
円、7ならば50万円と震度に応じて求める。但し、実
際の確定震度が契約時の最低震度以下であった場合、保
険金は支払われない。
【0076】以上のように、保険料と支払われる保険金
が逆比例することにより、加入者に割徳感が出て、保険
への加入意欲を促進させる効果が期待できることにな
る。つまり、弱い地震でも被害を被る可能性があると判
断すれば、高額で低震度から付保するよう申し込みを行
い、強い震度でないと被害を被らないと判断すれば、低
額で高震度のみ付保するように申し込みを行えば良い。
また、広い低震度地域は多数の加入の高額保険料でカバ
ーし、狭い高震度地域は少数加入の低額保険料でカバー
することにより、保険料収入合計と支払い保険金合計と
は、適度のバランスがとれるようになる。
【0077】大地震発生予測情報が高ければ高いほど、
予測が当った場合、保険機関の保険金支払いが増えると
いうリスクが大きくなるという矛盾が生ずる。この矛盾
は、予測の誤差を勘案して危険地域を誤差範囲の限度最
大地域に対して警報、注意報を発信し、多くの加入者を
募ること、及びリスクヘッジのために、地震が発生した
場合に利益をあげられる事業者(一例として、建設、土
木会社や、木材、建材、石材会社等の建設関連業者)と
連携し、予測が外れたときには、保険期間からこれ等の
建設関連業者に保険金を支払い、予測が当った場合、建
設関連業者から保険機関に支援金を支払うような仕組み
を構築することにより解決する。
【0078】図10は、図5における保険機関7に設置
されるべき情報処理装置(サーバ)の概略ブロック図で
あり、中央処理装置(制御部であるCPU)71と、操
作者とのインタフェース機能を有する入力部72及び出
力部73と、作業用メモリ74と、各種情報を格納した
データベース75とを有している。
【0079】データベース75には、不特定多数の者に
対する閲覧情報、有料会員に対する閲覧情報、保険加入
者に対する閲覧情報が格納されており、図11に示す内
容が格納されるものとする。図11における「No.」
は、上述した各閲覧情報(1)〜(10)にそれぞれ対
応しているものとする。これ等各情報が、不特定多数の
者、有料会員、加入者の各段階におけるアクセス者に応
じて、データベース5から抽出されてアクセス者の端末
に表示されるのである。
【0080】データベース75には、特に図示しない
が、上記の各情報に加えて、有料会員、保険加入者会員
の各登録や認証に必要な情報が格納されていることは勿
論である。
【0081】本発明の他の実施例として、その基本的構
成は図5および上述の通りであるが、地震前兆電磁気現
象観測システムとして複数の方式ではなく、単一または
2以上の方式を組み合わせて地震発生予測を行うことも
できる。また、地震予測情報作成を各方式の研究機関に
委託することなく、観測者が独自に作成することもでき
る。但しいずれの場合も予測精度は劣化する。
【0082】保険金支払い基準を、実際の公的機関によ
る確定震度によらず、地震の規模(マグニチュード)及
び震源の深さを基準として決定することもできる。短期
のみならず、各地の活断層を震源とした地震被害想定情
報、全国の地震危険地帯情報を基にした長期保険制度も
可能である。この場合、1年毎の自動継続契約形態をと
る。
【0083】低額の有料会員には、一定以上の震度の地
域に居住するか、居合わせた場合には見舞金を支払う制
度の運用も可能である。大規模テーマパーク、劇場、百
貨店等大勢の集客がある施設等にも付保し、地震警報、
注意報が出たときには、避難誘導員を増員したり、臨時
避難訓練を実施したりする。実際に一定以上の震度の地
震が発生したときには傷害者等に見舞金を支払うことも
できる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、次のような効果を奏する。第1の効果は、全国どの
地域でも誰でも保険に加入できることにある。その理由
は、予め予備会員になっていれば、地震直前警報、注意
報により直ちに保険に加入できるようにしたためであ
る。
【0085】第2の効果は、保険加入者を多数獲得でき
ることにある。その理由は、地震直前警報、注意報を採
用することにより、保険期間を短期間にし保険料を廉価
にすることができるためである。
【0086】第3の効果は、実際の被害の程度と補償の
不公平を少なくすることができることにある。従って被
害が大きければ高額の補償が得られるようになる。その
理由は、実際の震度に基づき保険金を算定するためであ
る。
【0087】第4の効果は、人身の傷害の補償もできる
ようにすることができることにある。その理由は、個人
でも保険に加入できるよう保険金を設定するためであ
る。第5の効果は、保険加入者は事前に地震対策をとる
ことにより被害を最小限に出来ることにある。その理由
は、保険加入者は大地震発生直前に緊急情報を入手でき
るためである
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用される地震前兆電磁現象の発生原
理の概要を示す図である。
【図2】図1の地震前兆電磁現象の発生原理を使用した
地震前兆電磁現象観測システムの概略図である。
【図3】図2の地震前兆電磁現象観測表示装置の機能ブ
ロック図である。
【図4】図3の地震前兆電磁現象観測表示装置における
地震の危険度表示例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の地震デリバティブシステ
ムの運営組織を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態における保険加入者募集フ
ローを示す図である。
【図7】閲覧情報の例を示す図である。
【図8】閲覧情報の他の例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態における保険加入/保険金
支払いフローを示す図である。
【図10】保険機関のサーバの概略機能図である。
【図11】図10におけるサーバのデータベースの例を
示す図である。
【符号の説明】
100a〜100n 各地観測点 200 通信網 300 衛星受信システム 400 地震前兆電磁気現象観測センター 500 各方式研究機関 600 被害想定シミュレーションシステム研究機関 700 保険機関(サーバ) 800a〜800n 会員、保険加入者(端末) 900 各地震度発表公的機関 1000 リスクヘッジ機関

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地殻変動現象に加えて、直流帯域から高
    周波帯域までの複数周波数帯域における地震前兆電磁気
    現象を同時に観測する手段と、これ等観測結果を用いて
    地震予知をなす手段と、少なくともこの地震予知情報
    と、地震保険のための保険料及び保険金算定情報とを、
    予め登録された有料会員に対して配信する手段と、これ
    等配信情報を参照した前記有料会員による保険料支払を
    含む保険加入申し込みに応答して、保険加入者として登
    録する手段とを含むことを特徴とする地震デリバティブ
    システム。
  2. 【請求項2】 地震発生後に、前記保険加入者に対する
    保険料算定を、実際の震度に基づいてなす手段を、更に
    含むことを特徴とする請求項1記載の地震デリバティブ
    システム。
  3. 【請求項3】 前記地震予知情報を用いて地域毎に被害
    想定シミュレーションを行った結果を配信する手段を、
    更に含むことを特徴とする請求項1または2記載の地震
    デリバティブシステム。
  4. 【請求項4】 不特定多数に対して前記保険料及び保険
    金算定情報の他に、少なくとも過去に発信した地震予知
    情報とそのあたり/はずれの実績情報をも配信する手段
    と、配信情報を参照した前記不特定多数による会費支払
    を含む会員申し込みに応答して、前記有料会員として登
    録する手段とを、更に含むこと特徴とする請求項1〜3
    いずれか記載の地震デリバティブシステム。
  5. 【請求項5】 地殻変動現象に加えて、直流帯域から高
    周波帯域までの複数周波数帯域における地震前兆電磁気
    現象を同時に観測するステップと、これ等観測結果を用
    いて地震予知をなすステップと、少なくともこの地震予
    知情報と、地震保険のための保険料及び保険金算定情報
    とを、予め登録された有料会員に対して配信するステッ
    プと、これ等配信情報を参照した前記有料会員による保
    険料支払を含む保険加入申し込みに応答して、保険加入
    者として登録するステップとを含むことを特徴とする地
    震デリバティブ方法。
  6. 【請求項6】 地震発生後に、前記保険加入者に対する
    保険料算定を、実際の震度に基づいてなすステップを、
    更に含むことを特徴とする請求項5記載の地震デリバテ
    ィブ方法。
  7. 【請求項7】 前記地震予知情報を用いて地域毎に被害
    想定シミュレーションを行った結果を配信するステップ
    を、更に含むことを特徴とする請求項5または6記載の
    地震デリバティブ方法。
  8. 【請求項8】 不特定多数に対して前記保険料及び保険
    金算定情報の他に、少なくとも過去に発信した地震予知
    情報とそのあたり/はずれの実績情報をも配信するステ
    ップと、配信情報を参照した前記不特定多数による会費
    支払を含む会員申し込みに応答して、前記有料会員とし
    て登録するステップとを、更に含むこと特徴とする請求
    項5〜7いずれか記載の地震デリバティブ方法。
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