JP2003344475A - 地絡検出装置 - Google Patents

地絡検出装置

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JP2003344475A
JP2003344475A JP2002154779A JP2002154779A JP2003344475A JP 2003344475 A JP2003344475 A JP 2003344475A JP 2002154779 A JP2002154779 A JP 2002154779A JP 2002154779 A JP2002154779 A JP 2002154779A JP 2003344475 A JP2003344475 A JP 2003344475A
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Japan
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transmission
annular
core
magnetic flux
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JP2002154779A
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English (en)
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Junichi Matsuda
純一 松田
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Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
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  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地絡箇所の検出を容易に行うことができると
共に、簡単な構成で測定の自由度の高い地絡検出装置を
提供する。 【解決手段】 送配電線a,b,cの各線にそれぞれ取
り付けられ、各線から発生する磁束を検出する環状検出
コア1ab,1bb,1cbと、その環状検出コア1a
b,1bb,1cbのそれぞれに巻装されるボビンコイ
ル1ac,1bc,1ccと、このボビンコイル1a
c,1bc,1ccの個々に電気的に接続される導体線
5a,5b,5cと、この導体線5a,5b,5cの個
々から発生する磁束を合成する環状合成コア21と、そ
の合成された磁束に対応する電流を発生するコイル22
と、そのコイル22からの電流を監視して地絡の発生を
判別する電流検知部3と、その判別結果の発生を表示す
る表示部4と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送配電線の地絡箇
所を検出する地絡検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、相互に異なる複数の相よりなる交
流電力を伝送する送配電線において、地絡が発生した場
合には、その地絡の発生箇所を、零相変流器により特定
していた。この零相変流器は、高透磁率の磁性材料より
なる空芯状の環状コアと、この環状コアの周壁に巻装さ
れる二次巻線とを備えて形成されている。この零相変流
器は、環状コアの空芯部に、地絡が発生していると予想
される箇所の送配電線がまとめて挿入されて設置され
る。このとき、この環状コアに巻装された二次巻線から
出力(零相電流)があれば、その取り付け箇所におい
て、地絡が発生していると判断し、逆に、二次巻線から
の出力がなければ、その取り付け箇所においては、地絡
が発生していないと判断していた。漏電遮断器は、この
ような零相変流器を搭載し、地絡事故が発生したり人体
に感電があった場合に、即時に給電を遮断し、回路や人
命を保護するよう形成されている。
【0003】しかし、このような零相変流器は、その環
状コアの形状が真円に近いほど、また、挿入される送配
電線の配置位置が環状コアの中心に近いほど、その検出
精度が向上する、という特性を有する。そのため、送配
電線の施設状況によっては、零相変流器の取り付けに支
障が生じることがあった。そのような状況の一つとして
は、例えば、送配電線が分電盤内に施設されている場合
には、送配電線と分電盤の壁面との間隙が非常に小さく
なり、環状コアの中心位置に送配電線を配置することが
困難になるということがある。さらに、送配電線が、相
互に間隔を有して、壁面に沿って施設されている場合に
は、送配電線の全てを環状コア内に挿入することさえ困
難な状態になることがあり、この場合には、検出精度の
低下といった問題以前に、地絡を検出すること自体が困
難になる。
【0004】そこで、このような問題を回避するため、
複数の送配電線をまとめて環状コアの空芯部内に挿入す
るのではなく、その送配電線の各線のそれぞれに変流器
を取り付けると共に、その個々の変流器からの出力をベ
クトル和作成回路によりベクトル合成して地絡を検出す
るものがある。このようなものとして、特開昭57−7
5522号公報に記載の保護継電装置や、特開昭57−
93268号公報に記載の地絡相の検出装置がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
保護継電装置や、地絡相の検出装置においては、各線に
取り付けた変流器からの出力を、電子回路よりなるベク
トル和作成回路で合成するため、その検出できる零相電
流の大きさは、電子回路の耐性に影響されていた。その
ため零相電流の検出範囲が狭くなり、大きな零相電流を
計測することが困難になる場合があった。また、変流器
からの出力線にのったノイズが、地絡の検出精度に影響
を及ぼすこともあり、そのノイズ対策を施すことも必要
であった。
【0006】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、簡単な構成で、
測定の自由度が大きく、零相電流値の大小に係わりな
く、幅広い電流値の零相電流を検出することができる地
絡検出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の地絡検出装置は、以下の構成を備える。すな
わち、請求項1の発明では、相互に異なる相の交流電力
を伝送する複数の送配電線における地絡を検出する地絡
検出装置であって、各送配電線のそれぞれに取り付け可
能に形成されると共に、その各送配電線に発生する磁束
を検出する複数の環状検出コア、並びに、環状検出コア
に巻装される二次巻線及び、その二次巻線に電気的に接
続されて閉回路を形成する導体線を、前記環状検出コア
ごとに有し、各環状検出コアが検出する磁束に応じた二
次電流をそれぞれ生成する複数の電流発生手段、並び
に、複数の前記導体線の全てがまとめて貫挿される中空
部を有すると共に、その中空部に貫挿された導体線のそ
れぞれに発生する磁束をベクトル合成する環状合成コ
ア、並びに、その環状合成コアに巻装されると共に、そ
のベクトル合成された磁束に応じた電流を発生する合成
電流発生巻線、並びに、その合成電流発生巻線に発生す
る電流値と、所定の値とを比較して、地絡の発生を判別
する判別手段、を備えることを特徴とする。
【0008】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記環状検出コアは、周壁の一部が分割自在に形
成されてなり、その分割部分を介して、中空部に送配電
線を貫挿自在になることを特徴とする。
【0009】請求項3の発明では、請求項1又は請求項
2の発明において、前記判別手段が判別した判別結果を
報知する報知手段をも備えることを特徴とする。
【0010】請求項4の発明では、請求項1乃至請求項
3のいずれかに記載の発明において、前記判別手段が判
別した判別結果を、無線信号で発信する発信部をも備え
ることを特徴とする。
【0011】請求項5の発明では、請求項3又は請求項
4のいずれかに記載の発明において、前記判別手段で一
旦地絡の発生と判別した場合、前記報知手段による報知
又は前記発信部による発信を継続させるラッチリレーを
も備えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0013】(第1実施形態)本発明に係わる地絡検出
装置の第1の実施の形態を、図1を参照して以下に説明
する。本実施の形態における地絡検出装置は、三相の交
流電力を相互に位相を異ならせて伝送する3つの送配電
線a,b,cに、それぞれ取り付けられる3つの環状検
出コア1ab,1bb,1cbと、この環状検出コア1
ab,1bb,1cbのそれぞれに巻装される電流発生
手段としてのボビンコイル1ac,1bc,1cc及び
導体線5a,5b,5cと、この導体線5a,5b,5
cのそれぞれから発生する磁束をベクトル合成する環状
合成コア21と、この環状合成コア21の周壁に巻装さ
れると共に、ベクトル合成された磁束に応じた電流を発
生する合成電流発生巻線としてのコイル22と、コイル
22から出力される電流に応じて、地絡の発生を判別す
る判別手段としての電流検知部3と、地絡の発生を視覚
的に報知する報知手段としての表示部4と、を備えて形
成されている。送配電線a,b,cを流れる送電流のベ
クトル値Ia0,Ib0,Ic0は、その大きさが相互
に等しく、その位相が120度づつずれて伝送されてい
る。
【0014】図2(a)に示すように、環状検出コア1
abは、透磁性を有すると共に、送配電線aを挿入自在
な中空部を有して形成されている。その環状検出コア1
abに巻装されるボビンコイル1acは、導体線5aと
電気的に接続されて、閉回路をなしている。図2(b)
に示すように、環状検出コア1abは、磁性材料よりな
る2つの半円弧状の磁性体1adよりなり、この2つの
磁性体1adの両端部に設けられた平坦面1aeを付き
合わせるようにして形成されている。ボビンコイル1a
cは、予め導線をボビンに巻回して螺旋状に形成してお
いたものを、付き合わせる前の磁性体1adに装着させ
ることで、環状検出コア1abに巻装される。このよう
に送配電線aに取り付ける環状検出コア1abを分割型
としたので、環状検出コア1abを送配電線aに取り付
けるときに、2つの磁性体1adを送配電線aの側方の
両側から挟むようにして取り付けることで、送配電線a
を流れる電力の伝送を停止、すなわち、動力や電灯の各
回線を停電させることなく、活線状態で容易に取り付け
ることができる。なお、この環状検出コア1abは、必
ずしも、その全周がつながっている必要はなく、その一
部がない状態、すなわち、断面C字形状でもよいが、こ
の場合には、地絡の検出精度が低下するということがあ
る。なお、環状検出コア1bb,1cbについても同様
に構成されている。
【0015】この環状検出コア1abの中空部に送配電
線aが挿入されたときの、この環状検出コア1abとボ
ビンコイル1acと導体線5aの動作を説明する。送配
電線aに送電流Ia0が流れると、この送配電線aの周
囲には、その送電流Ia0の大きさに対応した磁束が発
生する。この発生した磁束を環状検出コア1abが検出
すると、環状検出コア1abの周壁に巻装されたボビン
コイル1acに、検出した磁束に応じた二次電流Ia1
が誘導される。すなわち、ボビンコイル1acは、送配
電線aに流れる送電流Ia0の大きさに応じた二次電流
Ia1を発生すると共に、導体線5aに伝送する。な
お、環状検出コア1bbとボビンコイル1bcと導体線
5b、並びに、環状検出コア1cbとボビンコイル1c
cと導体線5c、についても同様の動作になるようにし
ている。
【0016】環状合成コア21は、3つの導体線5a,
5b,5cの全てをまとめて挿入自在な中空部を有する
環状に形成されていると共に、その周壁にコイル22が
巻装されている。この環状合成コア21は、その中空部
に挿入された導体線5a,5b,5cのそれぞれに発生
する磁束をベクトル合成して検出する。コイル22は、
このベクトル合成された磁束に対応する電流を発生す
る。すなわち、ベクトル合成された磁束が零であれば、
コイル22から出力される電流も零となり、ベクトル合
成された磁束が零でなければ、コイル22は、その合成
磁束に対応する電流を出力することになる。
【0017】この環状合成コア21の材料としては、パ
ーマロイ、珪素鋼、鉄系及びコバルト系アモルファス合
金等、様々な磁性材料を用いることができ、高価な高透
磁率の材料を用いなくてもよい。また、その形状におい
ても、真円形状だけでなく、楕円形状、長円形状、四角
形状等、様々な形状に形成することができる。例えば、
図3に示すように、環状合成コア21を、四角形の筒体
形状に形成すると共にその側壁の一部をその軸方向の全
長に亘って開放した磁性筒体23と、この磁性筒体23
の開放された部分に挟持される磁性直方体25とを備え
るように形成してもよい。この場合には、コイル22
は、磁性直方体25に巻装するようにするとよい。この
ようにすることで、コイル22を環状合成コア21に巻
装する際にも、磁性直方体25にまっすぐな導線を直接
巻回し、螺旋状のコイル22に形成し、その後でこの磁
性直方体25を、磁性筒体23に挟持させるようにする
だけで済むようになる。また、この環状合成コア21
は、必ずしも、その全周がつながっている必要はなく、
その一部がない状態、すなわち、断面C字形状でもよい
が、この場合には、地絡の検出精度が低下するというこ
とがある。
【0018】次に、本実施の形態における地絡検出装置
の動作について以下に説明する。送配電線の一部に地絡
の発生したことが、警報等により報知された場合、地絡
検出装置を携帯して、地絡警報のあった送配電線の施設
場所へ向かう。送配電線施設場所に到着したら、地絡発
生箇所と予想される部分に、環状検出コア1ab,1b
b,1cbを取り付ける。
【0019】この取り付け後の検出動作について、ま
ず、地絡が発生していない部分に取り付けた場合の検出
動作を説明し、次に、地絡が発生している部分に取り付
けた場合の検出動作を説明する。
【0020】まず、地絡が発生していない場合を説明す
る。地絡が発生していない場合、送配電線a,b,cに
流れる送電流のベクトル値をそれぞれIa0,Ib0,
Ic0としているので、このそれぞれの送電流は、その
大きさが等しく、その位相が120度づつずれている。
そのため、Ia0+Ib0+Ic0=0となる。このと
き、この送配電線a,b,cに取り付けられる環状検出
コア1ab,1bb,1cbに巻装されたボビンコイル
1ac,1bc,1ccは、それぞれ送電流Ia0,I
b0,Ic0に対応したベクトル値の二次電流Ia1,
Ib1,Ic1を生成すると共に、導体線5a,5b,
5cに伝送する。この二次電流Ia1,Ib1,Ic1
もまた、Ia1+Ib1+Ic1=0の関係を満たすも
のとなる。
【0021】この状態において、導体線5a,5b,5
cが貫挿された環状合成コア21は、導体線5a,5
b,5cの周囲に発生する磁束をベクトル合成するので
あるが、導体線5a,5b,5cをそれぞれ流れる二次
電流が、上記のようなIa1+Ib1+Ic1=0の関
係であるので、その導体線5a,5b,5cからそれぞ
れ発生する磁界も、相互に打ち消しあうことになり、そ
の磁束のベクトル合成により、環状合成コア21を通過
する磁束も、零となる。従って、コイル22には電流は
発生せず、電流検知部3による電流検知結果も、零とな
る。このとき表示部4には、0.0Aと表示されるの
で、この取り付け箇所においては、地絡は発生していな
いと、判別される。
【0022】次に、地絡が発生している場合を説明す
る。例えば、送配電線aに地絡が発生しているとする
と、Ia=0となる。このとき、送配電線a,b,cを
それぞれ流れる送電流のベクトル和は、Ia0+Ib0
+Ic0=Ib0+Ic0となる。しかし、Ib0とI
c0はそれぞれ零ではなく、また相互に完全には打ち消
しあえないので、このベクトル和の結果は、零にはなら
ない。
【0023】このとき、環状検出コア1ab内を通過す
る磁束は零となると共に、ボビンコイル1acに発生す
る二次電流Ia1も零となる。一方、環状検出コア1b
b,1cbは、送電流Ib0,Ic0に対応する磁束を
それぞれ検出すると共に、ボビンコイル1bc,1cc
は、その検出された磁束に応じた二次電流Ib1,Ic
1を生成する。従って、Ia1+Ib1+Ic1=Ib
1+Ic1となり、このベクトル和の結果も、零にはな
らない。また、環状合成コア21も、導体線5a,5
b,5cを流れる二次電流による磁束を合成するのであ
るが、二次電流Ia1,Ib1,Ic1を合成した結果
が、零ではないので、その磁束同士も、相互に完全に打
ち消しあえず、Ib1+Ic1のベクトル和電流値に対
応した磁束が、環状合成コア21内を通過することにな
る。コイル22は、この磁束に対応する電流を発生し、
この電流値を電流検知部3が検出することで、この取り
付け箇所において、地絡が発生していると判断する。表
示部4は、この電流値を表示して、地絡検出装置の使用
者に、地絡の発生を報知する。
【0024】以上の検出動作を、地絡が発生していると
予想される箇所ごとに行うことで、地絡の発生箇所を特
定することができる。
【0025】なお、本実施の形態では、報知手段とし
て、地絡の発生を電流値で表示する表示部4を用いた
が、同じように視覚的に表示するものとして、地絡の判
別結果を発光により表示する発光部を備えるようにして
もよい。さらに、表示だけでなく、鳴動して報知する鳴
動部を備えるようにしてもよく、これにより地絡箇所の
確認がさらに容易になる。
【0026】上記のように、分電盤内の送配電線a,
b,cが地絡した場合に、操業などに大きな支障となる
停電状態にすることなく、地絡の検出を行うことができ
ると共に、高価な零相変流器を用いていないので、コス
トを低減して地絡検出を行うことができる。また、4線
の送配電線の地絡を検出する場合にも、本実施の形態に
おいて、環状検出コアとボビンコイルと導体線とを、一
つづつ新たに追加するだけで、他の構成の大きな変更を
伴うことなく構成できるので、送配電線の数に柔軟に対
応することが可能となる。
【0027】(第2実施形態)本発明に係わる第2の実
施の形態を図4を参照して以下に説明する。本実施の形
態においては、無線信号により地絡の発生を発信する発
信部6と、この発信部6による地絡の発信を継続して行
わせるラッチングリレー7とを備えて形成されるものと
している。なお、第1の実施の形態と同じものには同じ
符号を付している。
【0028】ラッチングリレー7としては、一旦動作し
た後には、その状態を保持する自己保持型のものとして
おり、数十〜数百mA程度の電流により動作可能なもの
を用いている。これにより、地絡が発生した後、送配電
線の状態により、偶然にその地絡が解消され、零相電流
が流れなくなった場合であっても、地絡の発生信号が、
途絶えることなく継続して発信されるので、地絡箇所の
特定をより容易に行うことができる。さらに、コイル2
2から出力される電流が、数十〜数百mAの電流値であ
れば、この電流により駆動可能であるので、このラッチ
ングリレー7を駆動させるための電源を設ける必要がな
くなり、より簡単な構成で形成することができる。
【0029】発信部6としては、固有のIDを有すると
共に、FM無線信号を発信するアンテナ部(図示せず)
を備えたものとしている。この発信部6は、自身のID
を発信信号として、FM変調し、アンテナ部を介して大
気中を伝播させ、遠隔地にある監視センターDに設けら
れた受信装置D1に送信するものとしている。なお、発
信部から発信される無線信号は、FM無線信号に限定さ
れるものではなく、無線で信号を送信できるものであれ
ば、どのようなものでもよく、FM無線信号の他に、A
M無線信号等がある。
【0030】この発信部6は、発信動作のための電力供
給部(図示せず)を備えているが、ラッチングリレー7
が作動していない(OFF)時には、この電力供給部と
の電気的な接続が切断された状態になっている。しか
し、地絡が発生して、ラッチングリレー7が、作動した
(ON)場合には、発信部6には、そのラッチングリレ
ー7を介して、電源供給部からの電力が継続して供給さ
れ、発信動作もその電力供給が継続される限り継続する
ように形成されている。そのため、この発信部6は、ラ
ッチングリレー7がON状態である限り、発信動作を継
続して行うことができる。
【0031】集中監視センターDは、受信装置D1と、
集中監視装置D2を備えてなり、発信部6からのFM無
線信号を受信した受信装置D1は、複数の電力系統の監
視を集中して行うことのできる集中監視装置D2まで、
地絡の発生を示す信号dを、EMIT(Embedde
d Micro InternetworkingTe
chnology)信号により、伝送する。
【0032】また、受信装置D1から遠距離にある複数
の分電盤内の送配電線に、地絡検出装置を施設しておけ
ば、各地絡検出装置の発信部6からの地絡を伝送するF
M無線信号が、受信装置D1を介して、集中監視装置D
2に送信され、集中監視センターDで集中監視が可能に
なる。
【0033】上記のように、集中監視装置D2で、遠隔
地に施設された分電盤内に収納された送配電線における
地絡の発生箇所を、遠隔監視できると共に、複数の送配
電線が遠隔地に点在する場合には、そのそれぞれの送配
電線に地絡検出装置を設けるようにしておけば、一括し
て集中管理することができ、電力系統の保守管理にかか
る労力を大きく低減することが可能となる。
【0034】以上、本発明の好適な実施の形態を説明し
たが、本発明はこの実施の形態に限らず、種々の形態で
実施することができる。
【0035】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に記載の
地絡検出装置は、相互に異なる相の交流電力を伝送する
複数の送配電線における地絡を検出する地絡検出装置で
あって、各送配電線のそれぞれに取り付け可能に形成さ
れると共に、その各送配電線に発生する磁束を検出する
複数の環状検出コア、並びに、環状検出コアに巻装され
る二次巻線及び、その二次巻線に電気的に接続されて閉
回路を形成する導体線を、前記環状検出コアごとに有
し、各環状検出コアが検出する磁束に応じた二次電流を
それぞれ生成する複数の電流発生手段、並びに、複数の
前記導体線の全てがまとめて貫挿される中空部を有する
と共に、その中空部に貫挿された導体線のそれぞれに発
生する磁束をベクトル合成する環状合成コア、並びに、
その環状合成コアに巻装されると共に、そのベクトル合
成された磁束に応じた電流を発生する合成電流発生巻
線、並びに、その合成電流発生巻線に発生する電流値
と、所定の値とを比較して、地絡の発生を判別する判別
手段、を備えるので、簡単な構成で地絡箇所を容易に特
定することができる、という効果を奏する。
【0036】本発明の請求項2記載の地絡検出装置によ
れば、上記の効果に加えて、前記環状検出コアは、周壁
の一部が分割自在に形成されてなり、その分割部分を介
して、中空部に送配電線を貫挿自在になるので、送配電
線を伝送される電力の供給を停止させることなく、送配
電線に環状検出コアを取り付けることができる、という
効果を奏する。
【0037】本発明の請求項3記載の地絡検出装置によ
れば、上記の効果に加えて、前記判別手段が判別した判
別結果を報知する報知手段をも備えるので、地絡の発生
を容易に確認できる、という効果を奏する。
【0038】本発明の請求項4記載の地絡検出装置によ
れば、上記の効果に加えて、前記判別手段が判別した判
別結果を、無線信号で発信する発信部をも備えるので、
送配電線の地絡発生箇所を遠隔地から特定することがで
きる、という効果を奏する。
【0039】本発明の請求項5記載の地絡検出装置によ
れば、上記の効果に加えて、前記判別手段で一旦地絡の
発生と判別した場合、前記報知手段による報知又は前記
発信部による発信を継続させるラッチリレーをも備える
ので、地絡の発生箇所の特定がより容易になる、という
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる地絡検出装置の第1の実施の形
態を示す図である
【図2】上記地絡検出装置の環状検出コアとボビンコイ
ルと導体線とを示す図である
【図3】上記地絡検出装置における環状合成コアの別の
実施例を示す図である
【図4】本発明に係わる地絡検出装置の第2の実施の形
態を示す図である
【符号の説明】
1ab 環状検出コア 1ac 二次巻線 1bb 環状検出コア 1bc 二次巻線 1cb 環状検出コア 1cc 二次巻線 21 環状合成コア 22 合成電流発生巻線 3 電流検知部 4 表示部 5a 導体線 5b 導体線 5c 導体線 6 発信部 7 ラッチングリレー a 送配電線 b 送配電線 c 送配電線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G014 AA04 AB33 AC19 2G025 AA03 AB14 2G033 AA02 AB01 AC02 AD21 AF05 AG01 5E081 AA06 CC14 5G004 AA02 AB01 BA01 CA02 CA04 DA01 DC04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相互に異なる相の交流電力を伝送する複数
    の送配電線における地絡を検出する地絡検出装置であっ
    て、各送配電線のそれぞれに取り付け可能に形成される
    と共に、その各送配電線に発生する磁束を検出する複数
    の環状検出コア、並びに、環状検出コアに巻装される二
    次巻線及び、その二次巻線に電気的に接続されて閉回路
    を形成する導体線を、前記環状検出コアごとに有し、各
    環状検出コアが検出する磁束に応じた二次電流をそれぞ
    れ生成する複数の電流発生手段、並びに、複数の前記導
    体線の全てがまとめて貫挿される中空部を有すると共
    に、その中空部に貫挿された導体線のそれぞれに発生す
    る磁束をベクトル合成する環状合成コア、並びに、その
    環状合成コアに巻装されると共に、そのベクトル合成さ
    れた磁束に応じた電流を発生する合成電流発生巻線、並
    びに、その合成電流発生巻線に発生する電流値と、所定
    の値とを比較して、地絡の発生を判別する判別手段、を
    備えることを特徴とする地絡検出装置。
  2. 【請求項2】前記環状検出コアは、周壁の一部が分割自
    在に形成されてなり、その分割部分を介して、中空部に
    送配電線を貫挿自在になることを特徴とする請求項1に
    記載の地絡検出装置。
  3. 【請求項3】前記判別手段が判別した判別結果を報知す
    る報知手段をも備えることを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の地絡検出装置。
  4. 【請求項4】前記判別手段が判別した判別結果を、無線
    信号で発信する発信部をも備えることを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれかに記載の地絡検出装置。
  5. 【請求項5】前記判別手段で一旦地絡の発生と判別した
    場合、前記報知手段による報知又は前記発信部による発
    信を継続させるラッチリレーをも備えることを特徴とす
    る請求項3又は請求項4に記載の地絡検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100659236B1 (ko) 2005-09-16 2006-12-20 시영전기 주식회사 고압 전력선용 변류기
EP1930735A1 (de) * 2006-12-08 2008-06-11 HÜTTINGER Elektronik GmbH + Co. KG Vorrichtung und Verfahren zum Messen von Wechselströmen
KR101827303B1 (ko) * 2016-10-04 2018-02-08 한국산업기술시험원 다중 전류변성기 시험 지그

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