JP2003344473A - パッケージ評価装置 - Google Patents

パッケージ評価装置

Info

Publication number
JP2003344473A
JP2003344473A JP2002155422A JP2002155422A JP2003344473A JP 2003344473 A JP2003344473 A JP 2003344473A JP 2002155422 A JP2002155422 A JP 2002155422A JP 2002155422 A JP2002155422 A JP 2002155422A JP 2003344473 A JP2003344473 A JP 2003344473A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
package
conductor layer
dielectric substrate
conductor
transmission line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002155422A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Kaizaki
康裕 貝崎
Seiichi Baba
清一 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2002155422A priority Critical patent/JP2003344473A/ja
Publication of JP2003344473A publication Critical patent/JP2003344473A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/481Disposition
    • H01L2224/48151Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/48221Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/48245Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being metallic
    • H01L2224/48247Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being metallic connecting the wire to a bond pad of the item
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/49Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of a plurality of wire connectors
    • H01L2224/491Disposition
    • H01L2224/4912Layout
    • H01L2224/49171Fan-out arrangements
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/10Details of semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/11Device type
    • H01L2924/13Discrete devices, e.g. 3 terminal devices
    • H01L2924/1304Transistor
    • H01L2924/1305Bipolar Junction Transistor [BJT]
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/30Technical effects
    • H01L2924/301Electrical effects
    • H01L2924/30107Inductance
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/30Technical effects
    • H01L2924/301Electrical effects
    • H01L2924/3011Impedance

Landscapes

  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の形状を有するパッケージの高周波特性
を容易かつ正確に評価することができるパッケージ評価
装置を提供することである。 【解決手段】 パッケージ評価装置10の誘電体基板1
1は、パッケージ1に実装されるデバイスと同じ形状お
よび同じ大きさを有する。誘電体基板11の表面に形成
されたボンディングパッド12,13は、実際のデバイ
スにおけるボンディングパッドと同等の厚みおよび大き
さを有し、実際のデバイスにおけるボンディングパッド
と同じ位置に配置されている。パッケージ評価装置10
をパッケージ1に実装した状態でパッケージ1のワイヤ
ボンドされた任意のリードピン2,3間の高周波特性を
測定することにより、パッケージ1にデバイスを実装し
た場合におけるデバイスのボンディングパッドまでのパ
ッケージ1のオープン状態の特性を評価することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デバイスを収納す
るパッケージの特性を評価するパッケージ評価装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイス等のデバイスの設計の際
には、デバイスを収納するパッケージの寄生成分が内蔵
するデバイスに与える影響を考慮する必要がある。特
に、マイクロ波領域では、パッケージの寄生成分がデバ
イスに与える影響が顕著に現れる。そのため、ワイヤを
含めたパッケージの特性を評価し、デバイスの設計に反
映させる方法が採用されている。
【0003】マイクロ波帯用のパッケージにおいては、
各構成要素を集中定数で記述しやすい構造を作製する方
法がある。このような方法を用いた場合、一般にパッケ
ージが高価となり、大量生産品には用いられない。その
ため、樹脂でモールドしたパッケージが用いられること
が多いが、このようなパッケージは、形状が複雑であ
り、各構成要素を分離して等価回路にすることが困難で
ある。
【0004】そのため、パッケージの形状をもとに3次
元電磁界シミュレータでその高周波特性を解析し、解析
結果に基づいて等価回路を導出する方法が用いられてい
る。このようなパッケージの等価回路の決定方法は、例
えば特開平8−51134号公報に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】パッケージの特性を評
価して等価回路を導出するためには、デバイスをパッケ
ージに実装したときのオープン(open;開放)状態、シ
ョート(short ;短絡)状態およびスルー(through;
通過)状態を作り出す。そして、それらの状態での高周
波特性からパッケージの等価回路を求めることができ
る。
【0006】従来は、電磁界シミュレータで用いる解析
空間の境界条件の設定により、オープン状態、ショート
状態およびスルー状態を再現していた。しかしながら、
パッケージの小型化および高機能化の要求により、マイ
クロ波デバイスでも、信号ピンの間隔が狭くなる傾向に
あり、従来よりもパッケージの寄生成分の影響が大きく
なっている。そのため、パッケージの評価の際に解析精
度の向上が求められている。
【0007】3次元電磁界解析を正確に行うためには、
パッケージの正確な形状データの他に、パッケージを構
成するフレームおよびモールド材の電気的特性が必要に
なる。しかし、マイクロ波帯では、フレームおよびモー
ルド材の電気的特性が周波数によって変化する上、それ
らの特性を特定するのは一般的に困難である。
【0008】そのため、電磁界シミュレータによるパッ
ケージの等価回路の導出では、パッケージの形状を正確
に再現することの困難性の他に、フレームおよびモール
ド材の材料の電気的特性の扱いが解析精度に大きく影響
するという課題がある。
【0009】本発明は、任意の形状および任意の材料か
らなるパッケージの高周波特性を容易かつ正確に評価す
ることができるパッケージ評価装置を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
に係るパッケージ評価装置は、デバイスが実装されるパ
ッケージの特性を評価するパッケージ評価装置であっ
て、パッケージに実装されるデバイスと同等の大きさを
有する誘電体基板上にデバイスのボンディングパッドに
相当する導体薄膜を備えたものである。
【0011】本発明に係るパッケージ評価装置をパッケ
ージに搭載するとともに誘電体基板上の導体薄膜にワイ
ヤボンティングを行うことにより、パッケージ評価装置
をパッケージに実装する。それにより、パッケージの任
意のリードピンにおけるオープン状態、ショート状態、
スルー状態、共振状態等の特定の状態を作り出すことが
できる。この特定の状態において、パッケージのリード
ピンにおける高周波特性を測定することにより、任意の
形状および任意の材料からなるパッケージの高周波特性
を容易かつ正確に評価することができる。
【0012】導体薄膜は、誘電体基板の表面に形成され
たワイヤボンティング用の第1の導体層と、誘電体基板
の表面に形成されたワイヤボンティング用の第2の導体
層とを含んでもよい。
【0013】この場合、パッケージ評価装置をパッケー
ジに搭載するとともに誘電体基板上の第1の導体層およ
び第2の導体層とパッケージの任意のリードピンとをワ
イヤボンティングすることにより、パッケージの任意の
リードピンにおけるオープン状態を作り出すことができ
る。このオープン状態において、パッケージのリードピ
ンにおける高周波特性を測定することにより、任意の形
状および任意の材料からなるパッケージの高周波特性を
容易かつ正確に評価することができる。
【0014】導体薄膜は、誘電体基板の表面に形成され
たワイヤボンディング用の導体層を含み、誘電体基板の
裏面に接地用の導体層をさらに備え、誘電体基板は、ワ
イヤボンディング用の導体層と接地用の導体層とを電気
的に接続するための貫通孔を有してもよい。
【0015】この場合、パッケージ評価装置をパッケー
ジに搭載するとともに誘電体基板上のワイヤボンディン
グ用の導体層とパッケージの任意のリードピンとをワイ
ヤボンティングすることにより、パッケージの任意のリ
ードピンにおけるショート状態を作り出すことができ
る。このショート状態において、パッケージのリードピ
ンにおける高周波特性を測定することにより、任意の形
状および任意の材料からなるパッケージの高周波特性を
容易かつ正確に評価することができる。
【0016】導体薄膜は、誘電体基板の表面に形成され
たワイヤボンディング用の第1の導体層と、誘電体基板
の表面に形成されたワイヤボンディング用の第2の導体
層と、第1の導体層と第2の導体層とを電気的に接続す
る線状の導体層とを含み、誘電体基板の裏面に接地用の
導体層をさらに備えてもよい。
【0017】この場合、パッケージ評価装置をパッケー
ジに搭載するとともに誘電体基板上のワイヤボンディン
グ用の第1の導体層および第2の導体層とパッケージの
任意の2本のリードピンとをワイヤボンティングするこ
とにより、パッケージの任意の2本のリードピン間にお
けるスルー状態を作り出すことができる。このスルー状
態において、パッケージのリードピンにおける高周波特
性を測定することにより、任意の形状および任意の材料
からなるパッケージの高周波特性を容易かつ正確に評価
することができる。
【0018】導体薄膜は、誘電体基板の表面に形成され
たワイヤボンティング用の第1の導体層と、誘電体基板
の表面に形成されたワイヤボンティング用の第2の導体
層と、誘電体基板の表面に交互に配置されかつ第1およ
び第2の導体層にそれぞれ電気的に接続された線状の第
3および第4の導体層とを含み、誘電体基板の裏面に接
地用の導体層をさらに備えてもよい。
【0019】この場合、パッケージ評価装置をパッケー
ジに搭載するとともに誘電体基板上のワイヤボンディン
グ用の第1の導体層および第2の導体層とパッケージの
任意の2本のリードピンとをワイヤボンティングするこ
とにより、パッケージの任意の2本のリードピン間にお
ける共振状態を作り出すことができる。この共振状態に
おいて、パッケージのリードピンにおける高周波特性を
測定することにより、任意の形状および任意の材料から
なるパッケージの高周波特性を容易かつ正確に評価する
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】(1)第1の実施の形態 図1(a)は本発明の第1の実施の形態によるパッケー
ジ評価装置の平面図、図1(b)は図1(a)のパッケ
ージ評価装置の断面図、図1(c)は図1(a),
(b)のパッケージ評価装置をパッケージに実装した状
態を示す平面図である。本実施の形態のパッケージ評価
装置は、パッケージの任意の1本のリードピンのオープ
ン状態を作り出すために用いられる。
【0021】図1(a),(b)において、パッケージ
評価装置10は、Si(シリコン)、セラミック等から
なる誘電体基板11を備える。誘電体基板11は、パッ
ケージに実装されるデバイスと同じ形状および同じ大き
さを有する。誘電体基板11の表面には、金属、合金等
の導体薄膜からなる1個のボンディングパッド12およ
び複数個のボンディングパッド13が形成されている。
【0022】ボンディングパッド12は誘電体基板11
の一方の側辺の側に配置され、ボンディングパッド13
は誘電体基板11の他方の側辺の側に配置されている。
ボンディングパッド12,13は、実際のデバイスにお
けるボンディングパッドと同等の厚みおよび大きさを有
し、実際のデバイスにおけるボンディングパッドと同じ
位置に配置されている。図1(b)に示すように、誘電
体基板11の裏面には、金属、合金等の導体薄膜からな
る接地層16が形成されている。
【0023】図1(c)において、パッケージ1は、樹
脂等からなる略長方形のパッケージ本体4および複数本
のリードピン2,3を備える。複数本のリードピン2
は、パッケージ本体4の一方の側辺から外方に突出する
ように互いに平行に設けられている。複数本のリードピ
ン3は、パッケージ本体4の他方の側辺から外方に突出
するように互いに平行に設けられている。パッケージ本
体4上には、パッケージ1にデバイスを固着するための
ダイフレーム5が設けられている。
【0024】本実施の形態では、ダイフレーム5上にパ
ッケージ評価装置10が固着される。パッケージ評価装
置10のボンディングパッド12は、導体ワイヤ6によ
りパッケージ1の任意の1本のリードピン2に接続さ
れ、パッケージ評価装置10のボンディングパッド13
は、導体ワイヤ7によりパッケージ1の任意の複数本の
リードピン3に接続される。この状態で、パッケージ本
体4上のパッケージ評価装置10が樹脂等によりモール
ドされる。
【0025】パッケージ評価装置10をパッケージ1に
実装した状態でパッケージ1のワイヤボンドされた任意
のリードピン2,3間の高周波特性(例えばSパラメー
タ)を測定することにより、パッケージ1にデバイスを
実装した場合におけるデバイスのボンディングパッドま
でのパッケージ1のオープン状態の特性を評価すること
ができる。また、隣接する複数のリードピン3間の影響
を評価することもできる。
【0026】なお、図1(b)に示す接地層16は、図
1(c)に示すパッケージ1のダイフレーム5にパッケ
ージ評価装置10を固着するために設けられている。パ
ッケージ評価装置10をパッケージ1に固着する際に接
地層16が必要ない場合には、接地層16を設けなくて
もよい。
【0027】(2)第2の実施の形態 図2(a)は本発明の第2の実施の形態によるパッケー
ジ評価装置の平面図、図2(b)は図2(a)のパッケ
ージ評価装置の断面図、図2(c)は図2(a),
(b)のパッケージ評価装置をパッケージに実装した状
態を示す平面図である。本実施の形態のパッケージ評価
装置は、パッケージの任意のリードピンのショート状態
を作り出すために用いられる。
【0028】図2(a),(b)において、パッケージ
評価装置20は、Si、セラミック等からなる誘電体基
板21を備える。誘電体基板21は、パッケージに実装
されるデバイスと同じ形状および同じ大きさを有する。
誘電体基板21の表面には、金属、合金等の導体薄膜か
らなるボンディングパッド22および金属、合金等の導
体薄膜からなる矩形の導体層23が形成されている。
【0029】ボンディングパッド22および導体層23
は一体的に形成されている。ボンディングパッド22は
誘電体基板21の一方の側辺の側に配置され、導体層2
3は誘電体基板21の中央部から他方の側辺の側に配置
されている。ボンディングパッド22は、実際のデバイ
スにおけるボンディングパッドと同等の厚みおよび同等
の大きさを有し、実際のデバイスにおけるボンディング
パッドと同じ位置に配置されている。
【0030】図2(b)に示すように、誘電体基板21
の裏面には、金属、合金等の導体薄膜からなる接地層2
6が形成されている。また、誘電体基板21の表面の導
体層23から裏面の接地層26まで貫通するように複数
のスルーホール(貫通孔)24が設けられている。スル
ーホール24の内面には、導体層23と接地層26とを
電気的に接続するための金属、合金等の導体薄膜が形成
されている。
【0031】図2(c)に示すパッケージ1は、図1
(c)に示したパッケージ1と同様の構造を有する。本
実施の形態では、図2(c)に示すように、パッケージ
1のダイフレーム5上にパッケージ評価装置20が固着
される。パッケージ評価装置20のボンディングパッド
22は、導体ワイヤ6によりパッケージ1の任意の1本
のリードピン2に接続される。また、パッケージ評価装
置20の導体層23は、複数本の導体ワイヤ7によりパ
ッケージ1の複数本のリードピン3にそれぞれ接続され
る。それにより、パッケージ1のリードピン2,3がパ
ッケージ1の接地電位を形成するダイフレーム5と電気
的にショート(短絡)される。この状態で、パッケージ
本体4上のパッケージ評価装置20が樹脂等によりモー
ルドされる。
【0032】なお、パッケージ1のダイフレーム5が接
地電位にならない場合には、ダイフレーム5を接地され
るリードピン2または3に導体ワイヤにより接続する。
【0033】パッケージ評価装置20をパッケージ1に
実装した状態でパッケージ1のワイヤボンドされた任意
のリードピン2,3の高周波特性(例えばSパラメー
タ)を測定することにより、パッケージ1にデバイスを
実装した場合におけるデバイスのボンディングパッドで
ショートされた状態のパッケージ1の特性を評価するこ
とができる。また、隣接する複数のリードピン3間の影
響を評価することもできる。
【0034】なお、パッケージ評価装置20の導体層2
3のインダクタンス成分および抵抗成分をできる限り低
減するために、加工精度が許容する限りにおいて多くの
数のスルーホール24を形成することが好ましい。
【0035】また、ボンディングパッド22の形状と導
体層23との形状が明確に区分されている必要はなく、
ボンディングパッド22および導体層23を一体的に形
成してもよい。例えば、ボンディングパッド22および
導体層23を含む全体の領域の形状を矩形状に形成して
もよい。ただし、導体ワイヤ6のボンディング位置を容
易に特定するためには、図2に示すように、ボンディン
グパッド22と導体層23とを区分可能な形状に形成す
ることが好ましい。
【0036】(3)第3の実施の形態 図3(a)は本発明の第3の実施の形態によるパッケー
ジ評価装置の平面図、図3(b)は図3(a)のパッケ
ージ評価装置の断面図、図3(c)は図3(a),
(b)のパッケージ評価装置をパッケージに実装した状
態を示す平面図である。本実施の形態のパッケージ評価
装置は、パッケージの任意のリードピンのスルー状態を
作り出すために用いられる。
【0037】図3(a),(b)において、パッケージ
評価装置30は、Si、セラミック等からなる誘電体基
板31を備える。誘電体基板31は、パッケージに実装
されるデバイスと同じ形状および同じ大きさを有する。
誘電体基板31の表面には、金属、合金等の導体薄膜か
らなる1対のボンディングパッド32,33および金
属、合金等の導体薄膜からなる所定幅のライン導体層3
4が形成されている。
【0038】ボンディングパッド32は誘電体基板31
の一方の側辺の側に配置され、ボンディングパッド33
は誘電体基板31の他方の側辺の側に配置されている。
ボンディングパッド32,33間にライン導体層34が
配置されている。ボンディングパッド32,33は、実
際のデバイスにおけるボンディングパッドと同等の厚み
および同等の大きさを有し、実際のデバイスにおけるボ
ンディングパッドと同じ位置に配置されている。ライン
導体層34は、任意の特性インピーダンスを有し、ボン
ディングパッド32とボンディングパッド33とを電気
的に接続する。図3(b)に示すように、誘電体基板3
1の裏面に、金属、合金等の導体薄膜からなる接地層3
6が形成されている。
【0039】図3(c)に示すパッケージ1は、図1
(c)に示したパッケージ1と同様の構造を有する。本
実施の形態では、パッケージ1のダイフレーム5上にパ
ッケージ評価装置30が固着される。パッケージ評価装
置30のボンディングパッド32は、導体ワイヤ6によ
りパッケージ1の任意の1本のリードピン2に接続さ
れ、パッケージ評価装置31のボンディングパッド33
は、導体ワイヤ7によりパッケージ1の任意の1本のリ
ードピン3に接続される。この状態で、パッケージ本体
4上のパッケージ評価装置30が樹脂等によりモールド
される。
【0040】パッケージ評価装置30をパッケージ1に
実装した状態でパッケージ1のワイヤボンドされた任意
の2本のリードピン2,3間の高周波特性(例えばSパ
ラメータ)を測定することにより、デバイスを実装した
場合におけるパッケージ1のスルー状態の特性を評価す
ることができる。それにより、通過損失を評価すること
ができる。
【0041】(4)第4の実施の形態 図4(a)は本発明の第4の実施の形態によるパッケー
ジ評価装置の平面図、図4(b)は図4(a)のパッケ
ージ評価装置の断面図、図4(c)は図4(a),
(b)のパッケージ評価装置をパッケージに実装した状
態を示す平面図である。本実施の形態のパッケージ評価
装置は、ボンディングワイヤおよびパッケージのモール
ド体のインダクタンス成分と共振する共振系を作り出す
ために用いられる。
【0042】図4(a),(b)において、パッケージ
評価装置40は、Si、セラミック等からなる誘電体基
板41を備える。誘電体基板41は、パッケージに実装
されるデバイスと同じ形状および同じ大きさを有する。
誘電体基板41の表面には、金属、合金等の導体薄膜か
らなる1対のボンディングパッド42,43および金
属、合金等の導体薄膜からなる所定幅の1対の導体層4
4,45、金属、合金等の導体薄膜からなる複数本の直
線状の電極47,48および金属、合金等の導体薄膜か
らなる1対のコの字状の接地層49,50が形成されて
いる。
【0043】ボンディングパッド42は誘電体基板41
の一方の側辺の側に配置され、ボンディングパッド43
は誘電体基板41の他方の側辺の側に配置されている。
ボンディングパッド42,43は、実際のデバイスにお
けるボンディングパッドと同等の厚みおよび同等の大き
さを有し、実際のデバイスにおけるボンディングパッド
と同じ位置に配置されている。導体層44,45は誘電
体基板41の一方および他方の側辺に沿って延び、所定
間隔を隔てて配置されている。ボンディングパッド4
2,43は、それぞれ導体層44,45と一体的に形成
されている。導体層44から複数本の直線状の電極47
が等間隔で互いに平行に延び、電極層45から複数本の
直線状の電極48が等間隔で互いに平行に延びている。
電極47と電極48とは交互に配置されている。ボンデ
ィングパッド42,43、導体層44,45および電極
47,48により櫛型コンデンサまたは櫛型フィルタが
構成される。
【0044】導体層44,45および電極47,48の
領域の周囲を取り囲むように、接地層49,50が配置
されている。図4(b)に示すように、誘電体基板41
の裏面には、金属、合金等の導体薄膜からなる接地層4
6が形成されている。
【0045】図4(c)に示すパッケージ1は、図1に
示したパッケージ1と同様の構造を有する。本実施の形
態では、パッケージ1のダイフレーム5上にパッケージ
評価装置40が固着される。パッケージ評価装置40の
ボンディングパッド42は、導体ワイヤ6によりパッケ
ージ1の任意の1本のリードピン2に接続され、パッケ
ージ評価装置40のボンディングパッド43は、導体ワ
イヤ7によりパッケージ1の任意の1本のリードピン3
に接続される。この状態で、パッケージ本体4上のパッ
ケージ評価装置40が樹脂等によりモールドされる。
【0046】パッケージ評価装置40をパッケージ1に
実装した状態でパッケージ1のワイヤボンドされた任意
の2本のリードピン2,3間での導体ワイヤ6,7を含
めた共振特性を測定することにより、デバイスを実装し
た場合における導体ワイヤ6,7およびモールド体4の
インダクタンス成分の影響を正確に評価することができ
る。それにより、第1〜第3の実施の形態のパッケージ
評価装置を用いて求めた等価回路を検証することができ
る。
【0047】(5)バラン回路 FET(電界効果トランジスタ)またはバイポーラトラ
ンジスタを用いた増幅回路として差動増幅回路がある。
この差動増幅回路は、大容量のコンデンサを用いること
なく作製することができるため、集積回路内の増幅回路
として広く用いられている。また、差動増幅回路の出力
電圧は入力電圧差に依存するため、差動増幅回路は周囲
温度によるFETまたはバイポーラトランジスタの電流
変化の影響を受けないという特徴を有し、携帯電話を初
めとする通信機器の増幅器としても多用されている。
【0048】プッシュプル型増幅器のように入力信号に
平衡信号を必要とするシステムでは、単一信号である不
平衡信号を相補的信号である平衡信号に変換する必要が
ある。一般に、不平衡信号(不平衡電圧)を平衡信号
(平衡電圧)に変換しまたは平衡信号(平衡電圧)を不
平衡信号(不平衡電圧)に変換するために、バラン回路
が用いられる。以下、不平衡信号から平衡信号への変換
または平衡信号から不平衡信号への変換を平衡−不平衡
変換と呼ぶ。
【0049】100MHz程度までの比較的低い周波数
では、フェライト−トランスを用いたバラン回路が使用
されるが、このようなフェライト−トランスを用いたバ
ラン回路は、高周波領域ではフェライトの透磁率の低下
等の問題が生じるため使用されない。
【0050】一方、同軸ケーブルを用いたバラン回路
は、高周波領域でも非常に良好な特性を有するが、同軸
ケーブルの長さにより特性が決定されるため、加工精度
の問題を有する上、基板上への実装が困難で自動化等の
妨げになっている。
【0051】また、集積回路等への内蔵が必要なシステ
ムで用いられるフェーズシフタ(移相器)では、抵抗お
よびコンデンサの寄生成分により高周波領域での特性が
変化するという問題がある。そこで、積層基板を用いた
積層構造のバラン回路が提案されている。
【0052】図14は従来の積層構造のバラン回路の等
価回路図である。図14のバラン回路は、例えば特公平
8−28607号公報に記載されている。
【0053】図14に示すように、バラン回路は、伝送
線路TL31,TL32,TL33により構成される。
伝送線路TL32,TL33は等しい電気長を有する。
また、伝送線路TL31は、伝送線路TL32,TL3
3の2倍の電気長を有する。伝送線路TL31は、伝送
線路TL32,TL33に電磁的に結合している。
【0054】伝送線路TL31の一端は第1の端子P3
1に接続され、他端は接地されている。伝送線路TL3
2の一端は第2の端子P32に接続され、他端は接地さ
れている。伝送線路TL33の一端は第3の端子P33
に接続され、他端は接地されている。
【0055】第1の端子P31に不平衡信号が入力され
ると、伝送線路TL31と伝送線路TL32との電磁結
合および伝送線路TL31と伝送線路TL33との電磁
結合により第2の端子P32および第3の端子P33か
ら180度位相が異なる平衡信号が出力される。また、
第2の端子P32および第3の端子P33に180度位
相が異なる平衡信号が入力されると、伝送線路TL32
と伝送線路TL31との電磁結合および伝送線路TL3
3と伝送線路TL31との電磁結合により第1の端子P
31から不平衡信号が出力される。
【0056】このような積層構造のバラン回路は高周波
領域で良好な特性を有する。また、積層型のバラン回路
は基板内に容易に作製することができる。
【0057】しかしながら、積層型のバラン回路では、
一般に狭い帯域の特性しか得られないという課題があ
る。また、積層型のバラン回路では、高い周波数では良
好な特性を示すが、1〜5GHz程度の比較的低い周波
数では伝送線路間の電磁結合が弱いため、平衡−不平衡
変換における損失が大きくなる。
【0058】そこで、以下の第1の例では、広帯域で利
用することができる積層型のバラン回路を提供する。ま
た、第2の例および第3の例では、広帯域で利用するこ
とができるとともに、平衡−不平衡変換の効率が向上さ
れた積層型のバラン回路を提供する。
【0059】第1の例のバラン回路 図5は第1の例のバラン回路の等価回路図である。図6
は第1の例のバラン回路の斜視図である。図7(a)は
図6のバラン回路の第1の導体層の平面図、図7(b)
は図6のバラン回路の第2の導体層の平面図である。
【0060】図5に示すように、第1の例のバラン回路
は、互いに電磁的に結合する一組の伝送線路TL1,T
L3および互いに電磁的に結合する他の一組の伝送線路
TL2,TL4により構成される。伝送線路TL1の一
端は第1の端子P1に接続され、他端は接続点N1を介
して接地されている。伝送線路TL2の一端は接続点N
1に接続され、他端は接地されている。伝送線路TL3
の一端は第2の端子P2に接続され、他端は接地されて
いる。伝送線路TL4の一端は第2の端子P2に接続さ
れ、他端は第3の端子P3に接続されている。
【0061】図6において、積層基板であるセラミック
等からなる誘電体基板(図示せず)内に金属等の導体薄
膜からなる第1の導体層100および金属等の導体薄膜
からなる第2の導体層200が互いに平行に形成されて
いる。
【0062】図7(a)に示すように、第1の導体層1
00は、第1の端子P1、伝送線路TL1,TL2およ
び接地層G1を含む。伝送線路TL1,TL2は、それ
ぞれコの字状に形成され、互いに等しい電気長を有す
る。伝送線路TL1の一端は第1の端子P1に接続さ
れ、他端は接続点N1を介して接地層G1に接続されて
いる。伝送線路TL2の一端は接続点N2を介して接地
層G1に接続され、他端は接続点N1を介して接地層G
1に接続されている。伝送線路TL1,TL2の周囲を
取り囲むように接地層G1が略矩形状に形成されてい
る。接地層G1は接地される。接続点N2またはその近
傍にスルーホールHが形成されている。
【0063】図7(b)に示すように、第2の導体層2
00は、第2の端子P2、第3の端子P3、伝送線路T
L3,TL4および接地層G21,G22を含む。伝送
線路TL3,TL4は、それぞれコの字状に形成され、
互いに等しい電気長を有する。伝送線路TL3の一端は
第2の端子P2に接続され、他端にはスルーホールHが
設けられている。伝送線路TL4の一端は第2の端子P
2に接続され、他端は第3の端子P3に接続されてい
る。伝送線路TL3,TL4の外側をそれぞれ取り囲む
ようにコの字状の接地層G21,G22が形成されてい
る。接地層G21,G22は接地される。
【0064】第1の導体層100の伝送線路TL1およ
び第2の導体層200の伝送線路TL3は、互いに対向
するように垂直方向において同じ位置に配置されてい
る。また、第1の導体層100の伝送線路TL2および
第2の導体層200の伝送線路TL4は、互いに対向す
るように垂直方向において同じ位置に配置されている。
また、第1の導体層100の伝送線路TL2の端部と第
2の導体層200の伝送線路TL3の端部とはスルーホ
ールHを介して互いに電気的に接続されている。
【0065】このバラン回路においては、第1の端子P
1に不平衡信号が入力されると、伝送線路TL1と伝送
線路TL3との電磁結合および伝送線路TL2と伝送線
路TL4との電磁結合により第2の端子P2および第3
の端子P3から180度位相が異なる平衡信号が出力さ
れる。また、第2の端子P2および第3の端子P3に1
80度位相が異なる平衡信号が入力されると、伝送線路
TL3と伝送線路TL1との電磁結合および伝送線路T
L4と伝送線路TL2との電磁結合により第1の端子P
1から不平衡信号が出力される。
【0066】この場合、第1の端子P1に入力される信
号が同位相分だけ反転された信号が第2の端子P2およ
び第3の端子P3から出力される。
【0067】ここで、平衡−不平衡変換すべき周波数に
対応する波長をλとすると、伝送線路TL1,TL2,
TL3,TL4を波長λの4分の1の電気長に設定す
る。それにより、波長λ/4に対応する周波数での変換
効率が最大となる。本例では、伝送線路TL1,TL
2,TL3,TL4が等しい電気長λ/4に設定され
る。
【0068】第1の例のバラン回路は、高周波領域で良
好な特性を有するとともに、広帯域で利用することがで
きる。また、第1の例のバラン回路は、誘電体基板内に
作製することができるので、組み立て実装を容易に行う
ことができる。また、伝送線路TL1,TL2,TL
3,TL4の長さにより、平衡−不平衡変換すべき周波
数を任意に設定することができる。
【0069】なお、第1の例のバラン回路では、第1の
導体層100の伝送線路TL1,TL2および第2の導
体層200の伝送線路TL3,TL4が共通の軸を中心
とする略同心円状に形成されているが、第1の導体層1
00の伝送線路TL1と第2の導体層200の伝送線路
TL3とが上下方向の位置関係を保ちかつ第1の導体層
100の伝送線路TL2と導体層200の伝送線路TL
4とが上下方向の位置関係を保つ限りにおいては、伝送
線路TL1〜TL4をミアンダ状その他の形状に形成し
てもよい。また、伝送線路TL1〜TL4を四角形、六
角形等の他の多角形状に形成してもよい。
【0070】第2の例のバラン回路 図8は第2の例のバラン回路の等価回路図である。図9
は第2の例のバラン回路の断面図である。図10は第2
の例のバラン回路の斜視図である。図11(a)は図1
0のバラン回路の第1の導体層の平面図、図11(b)
は図10のバラン回路の第2の導体層の平面図、図11
(c)は図10のバラン回路の第3の導体層の平面図で
ある。
【0071】図8に示すように、第2の例のバラン回路
は、伝送線路TL11,TL12,TL13、キャパシ
タンC1およびインダクタL1により構成される。伝送
線路TL12,TL13は互いに等しい電気長を有す
る。伝送線路TL11は伝送線路TL12,TL13の
2倍の電気長を有する。伝送線路TL11は伝送線路T
L12,TL13に電磁的に結合している。
【0072】伝送線路TL11の一端は第1の端子P1
1に接続され、他端は接続点N11を介して接地されて
いる。伝送線路TL12の一端は第2の端子P12に接
続され、他端は接続点N12に接続されている。伝送線
路TL13の一端は第3の端子P13に接続され、他端
は接続点N12に接続されている。
【0073】キャパシタC1は後述する電極層EL1,
EL2により構成されている。インダクタL1は、後述
する伝送線路TL14により構成されている。キャパシ
タC1の電極層EL1は接続点N12に接続され、電極
層EL2は伝送線路TL14を介して接地されている。
キャパシタC1およびインダクタL1によりLC直列回
路が形成される。
【0074】図9および図10に示すように、積層基板
であるセラミック等からなる誘電体基板300内に金属
等の導体薄膜からなる第1の導体層110、金属等の導
体薄膜からなる第2の導体層120および金属等の導体
薄膜からなる第3の導体層130が互いに平行に形成さ
れている。
【0075】図11(a)に示すように、第1の導体層
110は、第1の端子P11、伝送線路TL11および
接地層G11を含む。伝送線路TL11は略正方形状に
形成されている。伝送線路TL11の一端は第1の端子
P11に接続され、他端は接続点N11を介して接地層
G11に接続されている。接地層G11は、伝送線路T
L11の周囲を取り囲むように略正方形状に形成されて
いる。接地層G11は接地される。
【0076】図11(b)に示すように、第2の導体層
120は、第2の端子P12、第3の端子P13、伝送
線路TL12,TL13および電極層EL1を含む。伝
送線路TL12,TL13はそれぞれコの字状に形成さ
れ、互いに等しい電気長を有する。伝送線路TL12の
一端は第2の端子P12に接続され、伝送線路TL13
の一端は第3の端子P13に接続されている。伝送線路
TL12の他端および伝送線路TL13の他端は互いに
接続され、接続点N12を介して電極層EL1に接続さ
れている。
【0077】図11(c)に示すように、第3の導体層
130は、電極層EL2および伝送線路TL14を含
む。伝送線路TL14はミアンダ状に形成されている。
伝送線路TL14の一端は電極層EL2に接続され、他
端は接地されている。伝送線路TL14は、伝送線路T
L11,TL12,TL13の特性インピーダンスより
も高い特性インピーダンスを有するように形成される。
なお、伝送線路TL14をスパイラル状に形成してもよ
い。
【0078】第2の導体層120の伝送線路TL12は
第1の導体層110の伝送線路TL11の約半分に対向
するように垂直方向において同じ位置に配置され、第2
の導体層120の伝送線路TL13は第1の導体層11
0の伝送線路TL11の残りの半分に対向するように垂
直方向において同じ位置に配置されている。第2の導体
層120の電極層EL1、第3の導体層130の電極層
EL2およびそれらの間の誘電体が図8のキャパシタC
1を構成している。また、伝送線路TL14が図8のイ
ンダクタL1を構成している。
【0079】このバラン回路においては、第1の端子P
11に不平衡信号が入力されると、伝送線路TL11と
伝送線路TL12との電磁結合および伝送線路TL11
と伝送線路TL13との電磁結合により第2の端子P1
2および第3の端子P13から180度位相が異なる平
衡信号が出力される。また、第2の端子P12および第
3の端子P13に180度位相が異なる平衡信号が入力
されると、伝送線路TL12と伝送線路TL11との電
磁結合および伝送線路TL13と伝送線路TL11との
電磁結合により第1の端子P11から不平衡信号が出力
される。
【0080】この場合、キャパシタC1およびインダク
タL1からなるLC直列回路の共振周波数を平衡−不平
衡変換すべき周波数に設定する。それにより、平衡−不
平衡変換すべき周波数での平衡−不平衡変換の効率を改
善することができる。
【0081】ここで、第2の導体層120の電極層EL
1および第3の導体層130の電極層EL2により構成
されるキャパシタC1の容量成分の値をCとし、伝送線
路TL14により構成されるインダクタL1のインダク
タンス成分の値をLとすると、平衡−不平衡変換される
信号の中心周波数Fは次式により表される。
【0082】F=1/{2π√(LC)}第2の例のバ
ラン回路は、高周波領域で良好な特性を有するととも
に、広帯域で利用することができる。また、第2の例の
バラン回路は、誘電体基板内に作製することができるの
で、組み立て実装を容易に行うことができる。また、伝
送線路TL11,TL12,TL13,TL14の長さ
により、平衡−不平衡変換すべき周波数を任意に設定す
ることができる。
【0083】さらに、伝送線路TL12,TL13の接
続点N12が平衡−不平衡変換すべき周波数で共振する
LC直列回路を介して接地されているので、平衡−不平
衡変換すべき周波数での変換効率が向上する。それによ
り、比較的低い周波数でも、平衡−不平衡変換の効率が
高くなる。
【0084】なお、電極層EL1と電極層EL2とに挟
まれた空間に周辺の誘電体基板300の誘電率よりも高
い誘電率を有する誘電体層125を設けることによりキ
ャパシタC1を小型化することが可能となる。
【0085】また、第3の導体層130を第1の導体層
110と第2の導体層120との間に配置してもよく、
あるいは、第3の導体層130を第1の導体層110と
同一面に配置してもよい。
【0086】第3の例のバラン回路 図12は第3の例のバラン回路の等価回路図である。図
13は第3の例のバラン回路の断面図である。
【0087】図12に示すように、第3の例のバラン回
路においては、伝送線路TL11の他端が接続点N1
1、キャパシタC2およびインダクタL2を介して接地
されている。キャパシタC2は、電極層EL3,EL4
により構成されている。インダクタL2は、伝送線路T
L15により構成されている。キャパシタC2およびイ
ンダクタL2は、キャパシタC1およびインダクタL1
と同様の構成を有する。図12のバラン回路の他の部分
の構成は、図8のバラン回路の構成と同様である。
【0088】図13に示すように、誘電体基板300内
に、第1の導体層110、第2の導体層120および第
3の導体層130に加えて第4の導体層140が形成さ
れている。第3の例のバラン回路の第1の導体層11
0、第2の導体層120および第3の導体層130の構
成は第2のバラン回路の第1の導体層110、第2の導
体層120および第3の導体層130と同様である。第
4の導体層140は、図12の電極層EL3,EL4お
よび伝送線路TL15を含む。伝送線路TL15は、伝
送線路TL11,TL12,TL13の特性インピーダ
ンスよりも高い特性インピーダンスを有するように形成
される。第4の導体層140は、第2の導体層120と
同一面に配置してもよく、あるいは、第2の導体層12
0と異なる面に配置してもよい。
【0089】第3の例のバラン回路においては、第2の
例のバラン回路と同様の効果に加えて、より正確に平衡
−不平衡変換を行うことができるという効果が得られ
る。
【0090】なお、電極層EL3と電極層EL4とに挟
まれた空間に周辺の誘電体基板300の誘電率よりも高
い誘電率を有する誘電体層135を設けることによりキ
ャパシタC2を小型化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるパッケージ評
価装置の平面図、断面図およびパッケージに実装した状
態を示す平面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態によるパッケージ評
価装置の平面図、断面図およびパッケージに実装した状
態を示す平面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態によるパッケージ評
価装置の平面図、断面図およびパッケージに実装した状
態を示す平面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態によるパッケージ評
価装置の平面図、断面図およびパッケージに実装した状
態を示す平面図である。
【図5】第1の例のバラン回路の等価回路図である。
【図6】第1の例のバラン回路の斜視図である。
【図7】図6のバラン回路の第1の導体層および第2の
導体層の平面図である。
【図8】第2の例のバラン回路の等価回路図である。
【図9】第2の例のバラン回路の断面図である。
【図10】第2の例のバラン回路の斜視図である。
【図11】図10のバラン回路の第1の導体層、第2の
導体層および第3の導体層の平面図である。
【図12】第3の例のバラン回路の等価回路図である。
【図13】第3の例のバラン回路の断面図である。
【図14】従来のバラン回路の等価回路図である。
【符号の説明】
1 パッケージ 2,3 リードピン 4 パッケージ本体 5 ダイフレーム 6,7 導体ワイヤ 10,20,30,40 パッケージ評価装置 11,21,31,41,300 誘電体基板 12,13,22,32,33,42,43 ボンディ
ングパッド 16,26,36,46,49,50,G1,G11,
G21,G22 接地層 23,44,45 導体層 24 スルーホール 34 ライン導体層 47,48 電極 P1,P11 第1の端子 P2,P12 第2の端子 P3,P13 第3の端子 TL1,TL2,TL3,TL4,TL11,TL1
2,TL13,TL14,TL15 伝送線路 H スルーホール EL1,EL2 電極層 C1,C2 キャパシタ L1,L2 インダクタ N1,N11,N12 接続点 100,110 第1の導体層 120,200 第2の導体層 130 第3の導体層 140 第4の導体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G003 AB00 AH05 2G028 AA01 AA02 AA04 BD00 CG00 2G036 AA28 BB22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デバイスが実装されるパッケージの特性
    を評価するパッケージ評価装置であって、 前記パッケージに実装されるデバイスと同等の大きさを
    有する誘電体基板上に前記デバイスのボンディングパッ
    ドに相当する導体薄膜を備えたことを特徴とするパッケ
    ージ評価装置。
  2. 【請求項2】 前記導体薄膜は、前記誘電体基板の表面
    に形成されたワイヤボンティング用の第1の導体層と、
    前記誘電体基板の表面に形成されたワイヤボンティング
    用の第2の導体層とを含むことを特徴とする請求項1記
    載のパッケージ評価装置。
  3. 【請求項3】 前記導体薄膜は、前記誘電体基板の表面
    に形成されたワイヤボンディング用の導体層を含み、 前記誘電体基板の裏面に接地用の導体層をさらに備え、 前記誘電体基板は、前記ワイヤボンディング用の導体層
    と前記接地用の導体層とを電気的に接続するための貫通
    孔を有することを特徴とする請求項1記載のパッケージ
    評価装置。
  4. 【請求項4】 前記導体薄膜は、前記誘電体基板の表面
    に形成されたワイヤボンディング用の第1の導体層と、
    前記誘電体基板の表面に形成されたワイヤボンディング
    用の第2の導体層と、前記第1の導体層と前記第2の導
    体層とを電気的に接続する線状の導体層とを含み、 前記誘電体基板の裏面に接地用の導体層をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1記載のパッケージ評価装置。
  5. 【請求項5】 前記導体薄膜は、前記誘電体基板の表面
    に形成されたワイヤボンティング用の第1の導体層と、
    前記誘電体基板の表面に形成されたワイヤボンティング
    用の第2の導体層と、前記誘電体基板の表面に交互に配
    置されかつ前記第1および第2の導体層にそれぞれ電気
    的に接続された線状の第3および第4の導体層とを含
    み、 前記誘電体基板の裏面に接地用の導体層をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1記載のパッケージ評価装置。
JP2002155422A 2002-05-29 2002-05-29 パッケージ評価装置 Pending JP2003344473A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002155422A JP2003344473A (ja) 2002-05-29 2002-05-29 パッケージ評価装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002155422A JP2003344473A (ja) 2002-05-29 2002-05-29 パッケージ評価装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003344473A true JP2003344473A (ja) 2003-12-03

Family

ID=29771952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002155422A Pending JP2003344473A (ja) 2002-05-29 2002-05-29 パッケージ評価装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003344473A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3158345A1 (en) * 2014-06-20 2017-04-26 Xcerra Corporation Test socket assembly and related methods

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3158345A1 (en) * 2014-06-20 2017-04-26 Xcerra Corporation Test socket assembly and related methods
JP2017518505A (ja) * 2014-06-20 2017-07-06 エクセラ・コーポレーションXcerra Corp. テストソケットアセンブリおよび関連する方法
US11088051B2 (en) 2014-06-20 2021-08-10 Xcerra Corporation Test socket assembly and related methods
EP3158345B1 (en) * 2014-06-20 2023-11-15 Xcerra Corporation Test socket assembly and related methods

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6285273B1 (en) Laminated balun transformer
JP4500840B2 (ja) 積層型バラン及び混成集積回路モジュール並びに積層基板
US4063201A (en) Printed circuit with inductively coupled printed coil elements and a printed element forming a mutual inductance therewith
US6504444B1 (en) High frequency integrated circuit including an isolator and dielectric filter
JPH0637521A (ja) 共振器構造および高周波フィルタ
JP3663898B2 (ja) 高周波モジュール
JPS59143406A (ja) 混成マイクロ波サブシステム
JP2001308660A (ja) 高周波増幅器
JP2003344473A (ja) パッケージ評価装置
JPH03145803A (ja) 誘電体フィルタ
JPH09186504A (ja) デュプレックス誘電体フィルター
JP2001060809A (ja) 回路素子およびプリント配線板
US4622528A (en) Miniature microwave filter comprising resonators constituted by capacitor-coupled rejector circuits having tunable windows
JPH0451602A (ja) 誘電体フィルタ
JP4626041B2 (ja) チップ型コイル部品
JPH04242301A (ja) 誘電体フィルタ
Minnis Classes of sub-miniature microwave printed circuit filters with arbitrary passband and stopband widths
US6724276B2 (en) Non-reciprocal circuit device and communication apparatus
JPS63961B2 (ja)
US6930566B2 (en) Small nonreciprocal circuit element that can be easily wired
JPS62142395A (ja) 多機能回路基板
JP2809003B2 (ja) モールド型半導体装置
JP2529778Y2 (ja) マイクロ波集積回路
JPH0262064A (ja) セラミックパッケージ
JPH024496Y2 (ja)