JP2003344338A - ガスセンサ及びガスセンサの被検知ガス流量調整方法 - Google Patents

ガスセンサ及びガスセンサの被検知ガス流量調整方法

Info

Publication number
JP2003344338A
JP2003344338A JP2002151484A JP2002151484A JP2003344338A JP 2003344338 A JP2003344338 A JP 2003344338A JP 2002151484 A JP2002151484 A JP 2002151484A JP 2002151484 A JP2002151484 A JP 2002151484A JP 2003344338 A JP2003344338 A JP 2003344338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
casing
forming
passage
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002151484A
Other languages
English (en)
Inventor
Takamasa Osawa
敬正 大澤
Kazuto Hirai
一人 平井
Yuichi Kamiyama
雄一 神山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2002151484A priority Critical patent/JP2003344338A/ja
Publication of JP2003344338A publication Critical patent/JP2003344338A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 流量調整のための設計変更に安価にかつ柔軟
に対応できるガスセンサを提供する。 【解決手段】 車両用ガスセンサ1は、ガスセンサ素子
11と、該ガスセンサ素子11に被検知ガスを導くガス
流路を形成する流路形成体19と、流量調整部材23と
を有する。流量調整部材23は、流路形成体19の少な
くとも一部をなす被取付体22,21とは別体に構成さ
れ、ガス流路を流れる被検知ガスの設定すべき流量に応
じて、複数種類のものの中から一つを選択する形で、被
取付体21,22に取り付けられる。そして、ガス流路
の断面積及び/又はガス流路へのガス導入口の位置が、
選択する流量調整部材23の種別に応じて特有の状態に
設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガスセンサと、
ガスセンサの被検知ガス流量調整方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】多くの自動車は、車内につながるダクト
に外気を取り入れるダクト(外気用ダクト)と内気を取
り入れ循環させるダクト(内気用ダクト)とを備えてい
る。これらのダクトの切り換えにはフラップが用いられ
ており、車外の空気が比較的清浄な場合はフラップで内
気用ダクトを閉じて外気を取り込み、逆に交通量の多い
道路を走行したりトンネル内を走行する時には、排気ガ
スを多く含んだ外気が車内に入り込まないようにフラッ
プで外気用ダクトを閉じて内気を循環させるようにして
いる。このフラップの開閉による内外気モードの切り換
えは、一般の自動車では手動式であり、運転者や同乗者
が走行環境に応じて適宜操作を行なうものである。
【0003】しかし、手動による切換は往々にして忘れ
がちであり、外気モードのままトンネルに入って車内に
排気ガスの臭いが立ち込めてから慌てて内気モードに切
り換えるといったケースもしばしば起こりうる。そこ
で、外気中の排気ガス濃度の変化をガスセンサにより検
出し、所定レベル以上の排気ガスの濃度変化が検出され
た場合には自動的にフラップの開閉を切り換えて内外気
モードを制御する機構が、最近のハイグレードの車種等
に搭載されている。このような目的に使用されるガスセ
ンサは、例えば特開平8−192617号公報に提案さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報のガスセンサ
では、車種によって外気用ダクト内の取付位置が相違
し、また、ダクトの断面積も異なるので、ケーシング内
に取り入れる外気の流量も、取付仕様に応じて変更する
必要がある。しかし、そのためには、外気取り入れ用の
開口部の開口面積や開口位置を変更しなければならない
が、従来のガスセンサは、こうした流量調整のための設
計変更に必ずしも柔軟に対応できず、部品形状の大幅な
変更を伴なうため、コスト高となる欠点がある。
【0005】本発明の課題は、流量調整のための設計変
更に安価にかつ柔軟に対応できるガスセンサと、それを
用いたガスセンサの被検知ガス流量調整方法とを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記の課
題を解決するために、本発明のガスセンサは、ガスセン
サ素子と、該ガスセンサ素子に被検知ガスを導くガス流
路を形成する流路形成体と、流路形成体の少なくとも一
部をなす被取付体とは別体に構成され、ガス流路を流れ
る被検知ガスの設定すべき流量に応じて、複数種類のも
のの中から一つを選択する形で、被取付体に取り付けら
れる流量調整部材と、を有し、ガス流路の断面積及び/
又はガス流路へのガス導入口の位置が、選択する流量調
整部材の種別に応じて特有の状態に設定されることを特
徴とする。
【0007】また、本発明のガスセンサの被検知ガス流
量調整方法は、ガスセンサ素子への被検知ガスのガス流
路を形成する流路形成体の少なくとも一部を被取付体と
し、他方該被取付体とは別体に構成され、流量調整機能
が各々相違する複数種類の流量調整部材を用意し、ガス
流路を流れる被検知ガスの設定すべき流量に応じて、そ
れら流量調整部材の中から一つを選択する形で、被取付
体に取り付けることを特徴とする。
【0008】上記本発明によると、流量調整部材を、流
路形成体の少なくとも一部をなす被取付体と別体に構成
し、被検知ガスの設定すべき流量に応じて、ガス流路の
断面積及び/又はガス流路へのガス導入口の位置の異な
る複数種類の流量調整部材から、取付仕様に最適のもの
を選択し、これを被取付体に取り付けて用いる。従っ
て、流量調整部材のみを別仕様のものに変更すればよ
く、流路形成体をなす被取付体は共通化できるので、流
量調整のための設計変更に安価にかつ柔軟に対応でき
る。
【0009】本発明のガスセンサは、センサ基板と、該
センサ基板に一体的に組み付けられるガスセンサ素子と
を備えたセンサユニットを有するものとして構成でき
る。この場合、流路形成体は、センサユニットの収容空
間を形成するケーシングに兼用することができる。高分
子材料の射出成型にて製造されることが多いセンサのケ
ーシングは、流量調整のための僅かな形状変更であって
も、金型交換などに多額の費用を要する。しかし、上記
の構成によると、流量調整に際して、ケーシングの、流
量調整部材となる一部分のみを設計変更すればよく、金
型についても流量調整部材を成型するためのものだけを
交換すればよいから、設計変更に際してのコスト削減効
果が大きい。
【0010】この場合、ケーシングは、被検知ガスを導
入するためのケーシングガス入口を備え、流量調整部材
は、ケーシングガス入口の開口面積及び/又は形成位置
を変更するものとすれば、ガス入口の開口面積や形成位
置により流量設計値の把握が容易であり、設計精度も高
くできる。また、ケーシングにおけるケーシングガス入
口の形成部位が、流量調整部材として該ケーシングの残
余の部位とは別体形成された構成を採用すると、ケーシ
ングガス入口の形成部分のみ流量調整部材として別体形
成すればよく、ケーシングの主要な部分を被取付体とし
て共通化できるので、設計変更対応時のコストメリット
をより顕著なものとすることができる。
【0011】本発明のガスセンサは、より具体的には、
以下のように構成することができる。すなわち、ケーシ
ングには、センサ基板の外周縁を取り囲むケーシング周
側面の外側に、該ケーシング周側面の周方向における少
なくとも一部区間をなす領域と対向する通路形成壁を一
体的に設け、通路形成壁とケーシング周側面との間に、
ケーシング外部空間と連通する側方ガス通路を形成す
る。ケーシング周側面には、側方ガス通路の形成領域に
ケーシングガス入口を開口させ、また、ケーシング周側
面の周方向においてケーシングガス入口と異なる位置
に、収容空間から被検知ガスを流出させるケーシングガ
ス出口を開口させる。側方ガス通路は、通路形成壁の高
さ方向における第一端側及び第二端側がいずれも開放し
た貫通形態に形成され、第一端側が被検知ガスの受入口
とされ、他方、第二端側の開口の一部又は全部が、流量
調整部材の構成要素をなす遮蔽部によって塞がれる。そ
して、ケーシング周側面の周方向において遮蔽部に対応
する位置にケーシングガス入口が形成される。遮蔽部
は、通路形成壁と別体に形成されるとともに、側方ガス
通路の第二端側開口に対する遮蔽面積及び/又は遮蔽位
置に応じて、ケーシングガス入口に流入する被検知ガス
の流量を調整する。
【0012】上記の構成によると、ケーシング周側面の
外側に通路形成壁を設けてケーシングの外部に側方ガス
通路を形成し、該通路形成壁に覆われたケーシングの周
側面にケーシングガス入口を開口させている。その結
果、側方ガス通路からケーシング周側面に形成されたケ
ーシングガス入口を経る曲がった経路にて被検知ガスが
ケーシング内に導入されるので、ケーシングガス入口か
らケーシング内部に水滴が侵入する確率を低減できる。
また、曲がったガスの導入経路が、ケーシング外部に形
成された側方ガス通路により形成されるので、ケーシン
グ自体は内部構造が複雑化することなく、コストアップ
を生じにくい。
【0013】また、側方ガス通路の第一端側から被検知
ガスが側方ガス通路内にスムーズに進入でき、さらに、
遮蔽部に当たることでケーシングガス入口に向けてガス
流を確実にケーシング内部に導くことができる。他方、
ガスよりも比重の高い水滴は遮蔽部に当たることで、ケ
ーシング内部への侵入を効果的にブロックできる。そし
て、第二端側の開口の一部又は全部を塞ぐものとして、
遮蔽部を通路形成壁と別体に形成し、ガス流を受ける遮
蔽部の面積や形成位置を変更することにより、ケーシン
グ内部へのガス流量をきわめて簡単に設計調整できる。
さらに、側方ガス通路部分を一旦貫通形態にて形成する
ことで、高分子材料の射出成型等の適用が容易となり、
別体形成された遮蔽部を後付にて取り付ければよいの
で、製造能率の向上に寄与でき、結果的にコスト削減を
図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態であ
る車両に取り付けて使用されるガスセンサ1(以下、ガ
スセンサ1ともいう)の一例を示す斜視図である。ま
た、図2は、図1の三面図であり、図3は、同じく分解
斜視図、さらに、図4は、組立状態のガスセンサ1の内
部構造を示す正面断面図である。
【0015】図3に示すように、ガスセンサ1は、基本
的にセンサユニット9とケーシング19との2つの部分
からなる。センサユニット9は、センサ基板3と、該セ
ンサ基板3に一体的に組み付けられるセンサ素子モジュ
ール5及び該センサ素子モジュール5からの出力信号を
処理するためのセンサ出力処理回路部7とを有する。ま
た、ケーシング19は、センサ素子モジュール5に組み
込まれたガスセンサ素子11が被検知ガスと接触するこ
とを許容するためのケーシングガス入口13と、ガスセ
ンサ素子11からの出力信号を、センサ出力処理回路7
を介して取り出すためのコネクタ部15とを有し、内部
がセンサユニット9の収容空間17とされている。
【0016】図4に示すように、センサ素子モジュール
5は、被検知ガス取入口53aが形成されたプラスチッ
クないし金属製のキャップ53の内部に排気ガス成分
(NO などの酸化性ガス成分やCO,HCなどの還元
性ガス成分)の吸着により電気抵抗値を変化させるSn
やWOといった公知の金属酸化物半導体からなる
ガスセンサ素子11が組み込まれている。センサ素子1
1は、センサ基板3に一体的に組み付けられたセンサ出
力処理回路7に接続されている。センサ出力処理回路7
は、図7のブロック図を用いて示すように、例えば、セ
ンサ素子11の電気抵抗値変化を検出するためのセンサ
抵抗値変換回路71、センサ抵抗値変換回路71からの
出力(センサ出力電圧)を所定のサンプリングレートで
デジタル化するA/D変換回路73、このA/D変換回路
73からのセンサ出力値を入力してその出力値の変化が
所定レベルを超えたか否かを判定し、フラップを駆動す
るための後述する制御部100を制御するためのガス濃
度信号LVを出力するマイクロコンピュータ75などを
含む。なお、センサ素子モジュール5は、センサ素子1
1と、該センサ素子11をセンサ基板3の板面から突出
配置するための周辺要素とを含む概念であるが、センサ
素子11単独で上記突出配置のための機能も兼ねている
場合には、センサ素子モジュール5とセンサ素子11と
が同一概念となることもありえる。
【0017】センサ出力処理回路7(マイクロコンピュ
ータ75)からのガス濃度信号LVは、コネクタ部15
を介して接続されたCPU等を主体とする制御部100
に入力される。制御部100は、マイクロコンピュータ
75からのガス濃度信号LVをもとに、アクチュエータ
103を動作させフラップ105を移動させ、内気を循
環させるための内気取り入れ用ダクト109と外気を導
入するための外気取り入れ用ダクト107とのいずれか
を、メインダクト101に接続させる。なお、メインダ
クト101内には、空気を圧送するファン111が設置
されている。
【0018】図1に戻り、ケーシング19において、セ
ンサ基板3の外周面3p(図3)を取り囲むケーシング
周側面2pの外側には、該ケーシング周側面2pの周方
向の一部区間をなす領域と対向する通路形成壁4が一体
的に設けられている。そして、該通路形成壁4とケーシ
ング周側面2pとの間には、ケーシング外部空間と連通
する側方ガス通路2が形成されている。本実施形態で
は、ケーシング19は内部に配置されるセンサ基板3の
厚さ方向に扁平な直方体状であり、その周側面2pの隣
接する2辺部をなす領域に通路形成壁4が対向配置され
ている。
【0019】ケーシング周側面2pには、側方ガス通路
2の形成領域にケーシングガス入口13が開口し、該ケ
ーシング周側面2pの周方向においてケーシングガス入
口13と異なる位置、本実施形態では、通路形成壁4の
非形成区間をなす領域に、収容空間17から被検知ガス
を流出させるケーシングガス出口14が開口している。
図3に示すように、ケーシングガス出口14は、収容空
間17を挟んでケーシングガス入口13と反対側に形成
されている。本実施形態においては、直方体状のケーシ
ング19の周側面2pの、1つの長辺部長手方向におけ
る一方の端部側において、高さ方向の一方の端縁寄りに
ケーシングガス入口13が形成され、これと反対側の長
辺部の対応する位置にケーシングガス出口14が形成さ
れている。
【0020】ケーシング19は、収容空間17を挟んで
互いに対向する底部31及び頂面部22と、それら底部
31及び頂面部22の周縁同士を連結する形で収容空間
17を取り囲むように形成された、ケーシング周側面2
pを形成する側壁部33とを有する。底部31、頂面部
22及び側壁部33は収容空間形成体19aを形成する
ものである。収容空間17へ被検知ガスを直接流入させ
る収容空間ガス入口55は、頂面部22にのみ形成され
る(つまり、底部31には収容空間ガス入口55が形成
されていない)。
【0021】ケーシング19には、主ガス通路形成部材
23により、側方ガス通路2からの被検知ガスを収容空
間ガス入口55に導く主ガス通路8が形成されている。
そして、その主ガス通路形成部材23にケーシングガス
入口13が、側方ガス通路2と主ガス通路8との接続位
置に形成されている。図5に示すように、通路形成壁4
の高さ方向端面4aは、収容空間ガス入口55の形成さ
れない底部31の外底面31aに面一とされている。
【0022】図2に示すように、側方ガス通路2は、通
路形成壁4の高さ方向における第一端PE側が開放して
被検知ガスの受入口6とされ、他方、第二端SE側の開
口の一部(全部でもよい)が、図2に示す遮蔽部16に
よって塞がれる。そして、図2に示すように、ケーシン
グ周側面2pの周方向において遮蔽部16に対応する位
置にケーシングガス入口13が形成されている。なお、
ケーシング19の各部(21,22,23)及び通路形
成壁4は、それぞれナイロン66等の熱可塑性プラスチ
ックによる射出成形体として構成されている。
【0023】側方ガス通路2は、第一端PE側及び第二
端SE側がいずれも開放した貫通形態に形成されてい
る。また、遮蔽部16は第二端SE側の開口の一部又は
全部を塞ぐものとして、通路形成壁4と別体に形成され
ている。なお、通路形成壁4及びケーシング19の側方
ガス通路2の形成部位(図2では、本体部21)とは高
分子材料(例えばナイロン樹脂)を射出成型することに
より形成されたものである。そして、図2に示すよう
に、側方ガス通路2の内面形状は、通路形成壁4の高さ
方向において、射出成型時に第一端側PE側及び/又は
第二端SE側の開口から、側方ガス通路2の内面を形成
するためのコアが引抜き離脱可能な形状とされている。
【0024】遮蔽部16は、ケーシングガス入口13に
流入する被検知ガスの流量を、最適な値に設定するため
に、側方ガス通路2の第二端SE側の開口に対する遮蔽
面積及び/又は遮蔽位置が定められている。本実施形態
では、図8に示すように、本体部21の側壁部33に沿
った遮蔽部16の形成長さLにより、側方ガス通路2の
第二端SE側の開口(右側のガスセンサ1の平面図にお
いて、ハッチングを付与した領域が、該開口の領域であ
る)に対する遮蔽面積が調整されている。この構成は、
遮蔽部16の形成長さLにより、ケーシングガス入口1
3に流入が見込まれる被検知ガスの流量を容易に把握で
き、流量調整精度も高い利点がある。なお、図8におい
ては、ケーシング周側面2pの周方向における遮蔽部1
6の長さに応じて、ケーシングガス入口13の形成長さ
L’も変化させるようにしている。これにより、遮蔽部
16の形成長さLに応じた流量調整精度を一層高めるこ
とができる。
【0025】図4に示すように、ケーシング19の本体
部21は、底部31と、その底部31の外縁から立ち上
がる側壁部33とを有する。そして、通路形成壁4は、
本体部21に一体化され、側壁部33は、高さ方向にお
ける底部31と反対側の端が解放して本体開口部35と
されている。そして、図1〜図4に示すように、その本
体開口部35が本体部21とは別体の蓋23によって塞
がれている。前述の遮蔽部16は、側壁部33よりも側
方ガス通路2の第二端SE側に張り出す、蓋23の延出
部として形成されている。蓋23に遮蔽部16が一体化
されることで、部品点数の削減が図られている。また、
本体部21の本体開口部35に取り付けるだけで、側方
ガス通路2側からケーシングガス入口13側に被検知ガ
スを導くための遮蔽部16の組み付けも終えることがで
き、組立が容易である。
【0026】図8に示すように、蓋23は、ケーシング
周側面2pの周方向における遮蔽部16及びケーシング
ガス入口13の形成長の互いに相違する複数種類のもの
から1つのものが選択されて本体部21に取り付けられ
る。すなわち、遮蔽部16の長さLのみ相違する種々の
蓋23,23’,23”を用意しておき、設計上要求さ
れる流量に応じて、最適の遮蔽部長さLを有した蓋(2
3,23’及び23”のいずれか)を選択して本体部2
1の本体開口部35に取り付ければよい。すなわち、流
量調整を行なう際には、蓋23を別のものに交換すれば
よいので、流量の設計仕様への適合を極めて容易に図る
ことができる。すなわち、蓋23は、流量調整部材の役
割を果たしている。
【0027】なお、図7において、外気ダクト107内
を流れる外気(被検知ガス)の流量は、流路断面内にお
いて一様ではなく、断面内のどの位置にガスセンサ1を
取り付けるかによって、ガスセンサ1が受けるガスの流
量も相違する。従って、外気ダクト107内に取り付け
られたガスセンサ1は、遮蔽部16による遮蔽面積や、
ケーシングガス入口13の開口面積以外にも、それらの
形成位置を変更することにより、ケーシング19内に取
り込まれるガス流量を調整できる場合がある。図9は、
遮蔽部16及びケーシングガス入口13の、側方ガス通
路2の長手方向における位置(すなわち、第二端SE側
の開口に対する遮蔽位置)を種々に設定した蓋23,2
3’,23”を用意しておき、設計上要求される流量に
応じて、最適のものを選択する実施形態を示すものであ
る。
【0028】図6は、蓋23の裏面側(すなわち、本体
部21に面する側)の構造の一例を示すものである。蓋
23には、遮蔽部16をなす延出部を含めた外周縁に沿
って本体部21側に突出する補強壁部23aが形成され
ている。そして、図3に示すように、遮蔽部16の延出
基端位置において蓋23の内面(本体部21側の面)
と、本体部21の側壁部33の端面39との間に、ケー
シングガス入口13が形成される。なお、本体部21の
側壁部33の端面39が、ケーシングガス入口13の内
周面の一部を直接形成する形としてもよいが、本実施形
態においては、後述する中蓋22の主表面の、端面39
に対応する外周縁部がケーシングガス入口13の内周面
の一部を形成している。ケーシングガス入口13の内周
面が、蓋23と、本体部21あるいは中蓋22などの別
部材とにより分担形成されていると、ケーシングガス入
口13を一度に形成するのと比較して、射出成型による
製造が容易であり、金型も単純化できるのでコスト削減
に寄与する。また、図6に示すように、ケーシングガス
出口14も、補強壁部23aの一部を切り欠く形で形成
しておくと、同様に製造が容易となる。
【0029】図2及び図4に示すように、本実施形態に
おいて蓋23は、側方ガス通路2からの被検知ガスを収
容空間ガス入口55に導く主ガス通路8を形成する、主
ガス通路形成部材に兼用されている。該蓋23によりケ
ーシングガス入口13が、側方ガス通路2と主ガス通路
8との接続位置に形成される。そして、本体部21と蓋
23との間には中蓋22が配置され、該中蓋22が前述
の頂面部となって、本体部21とともに収容空間形成体
19aを形成している。また、収容空間17へ被検知ガ
スを直接流入させる収容空間ガス入口55は、中蓋22
に形成され、蓋23と中蓋22との間に主ガス通路8が
隙間状に形成される。ケーシング19の内部に、収容空
間17に先立つ主ガス通路8を形成することで、収容空
間17への水滴等の侵入が抑制できる。しかし、主ガス
通路8を形成する分、ケーシング19の内部構造は複雑
化することになる。しかし、上記のように、蓋23と本
体部21との間に中蓋22を設けることにより、主ガス
通路8を隙間状(あるいは平面状)形態にて容易に形成
できる。また、組立も、本体部21に対し、中蓋22及
び蓋23を順次取り付けるだけで容易に行なうことがで
きる。
【0030】また、収容空間ガス入口55は、シート状
のフィルタ70にて覆われている。収容空間ガス入口5
5から収容空間17内に導入する被検知ガスは、薄いシ
ート状のフィルタ70を厚さ方向に透過することで、収
容空間17内のガス交換を効率的に行なうことができ
る。本実施形態では、センサ素子モジュール5は、セン
サ基板3からの突出方向において、その先端面53側か
ら被検知ガスを受け入れるようになっている。そして、
フィルタ70は、該突出方向と自身の厚さ方向とが一致
するように、センサ素子モジュール5の先端面53と対
向配置されている。この構成によると、フィルタ70を
透過したガスは、フィルタ70に対向するセンサ素子モ
ジュール5の先端面53から直ちにその内部に取り込ま
れるので、応答性を高めることができる。フィルタ70
は、例えばポリテトラフルオロエチレンの多孔質繊維構
造体等の撥水性高分子材料からなる撥水性フィルタであ
る。
【0031】また、主ガス通路8において、ケーシング
ガス入口13と収容空間ガス入口55との間には、ケー
シングガス入口13から侵入した水滴が収容空間ガス入
口55に直接向かうことを阻止する入口側保護仕切り部
60が設けられている。このような入口側保護仕切り部
60を設けることで、ケーシングガス入口13側から収
容空間17への水滴の侵入が効果的に抑制される。
【0032】他方、ケーシングガス出口14と収容空間
ガス入口55との間には、ケーシングガス入口13から
侵入した水滴が収容空間ガス入口55に直接向かうこと
を阻止する出口側保護仕切り部62が設けられている。
このような出口側保護仕切り部62を設けることで、ケ
ーシングガス出口14側から収容空間17への水滴の侵
入が効果的抑制される。入口側保護仕切り部60あるい
は出口側保護仕切り部62は、収容空間ガス入口55を
挟むリブ状に形成されている。保護仕切り部60,62
は、蓋23の裏面側に一体化された形で設けられてい
る。なお、保護仕切り部60,62は、水滴遮断効果を
高めるために、頂面が中蓋22の主表面に当接させるこ
とが望ましい。他方、保護仕切り部60,62は、中蓋
22と一体的に設けてもよく、この場合は、その頂面が
蓋23の主裏面に当接させることが望ましい。
【0033】本実施形態では、図6のように、蓋23を
上下方向に立てた姿勢で収容空間ガス入口55側が下と
なるようにガスセンサ1を配置したとき、ケーシングガ
ス出口14は、該ケーシングガス出口14の下端縁が、
底側となる補強壁部23aの内面位置14’と一致する
ように形成されている。これにより、ケーシングガス出
口14からの排水が容易となり、ケーシング19内に水
滴が残留しにくくなる。また、リブ状の入口側保護仕切
り部60あるいは出口側保護仕切り部62の端部との間
には、迂回通路13aが形成されている。上記のように
ガスセンサ1を配置したとき、入口側保護仕切り部60
や出口側保護仕切り部62を超えて収容空間ガス入口5
5側に仮に水滴が進入しても、水滴は迂回通路13a側
に流れ落ち、ケーシングガス出口14から容易に排出で
きる。なお、入口側保護仕切り部60と出口側保護仕切
り部62とは、上記の配置において、下側に向かうほど
間隔が狭くなるように(本実施形態では、傾斜した配置
にて)形成され、迂回通路13a側に水滴を集めて流下
しやすくしてある。
【0034】なお、図8においては、各蓋23,2
3’、23”は、遮蔽部16及びケーシングガス入口1
3の形成長に応じて、入口側保護仕切り部60の形成長
をも変化させている。また、図9の各蓋23,23’、
23”は、遮蔽部16及びケーシングガス入口13の形
成位置に応じて、入口側保護仕切り部60の形成位置を
変化させている。このように構成することで、どのよう
な仕様の蓋23を用いても、入口側保護仕切り部60に
よる水滴遮断効果を最適化することができる。本実施形
態においては、入口側保護仕切り部60を蓋23に一体
化し、中蓋22からは分離している。これにより、入口
側保護仕切り部60の形成長や形成位置も蓋交換により
同時に変更でき、便利である。
【0035】以下、本実施形態にて採用しているケーシ
ング19の、細部構造について説明する。図3〜図5に
示すように、本体部21の側壁部33の内面に沿って嵌
め合わせガイド部47が突出形成されている。これによ
り、本体部21にセンサユニット9をスムーズに挿入で
き、引っかかり等も生じにくい。本実施形態では、嵌め
合わせガイド部47は、長方形状の平面形態をなす本体
部21の4つの角部と、対向する2辺部(本実施形態で
は、長辺部)とに設けられている。各嵌め合わせガイド
部47は、側壁部33の高さ方向において上端側が、セ
ンサ基板3の挿入をガイドするテーパ状のガイド面47
aとされ、その下側に一定の距離を置いて、センサ基板
3を、本体部21内にて底上げした形で支持する段面状
の支持面47bが形成されている。
【0036】また、図3に示すように、センサ基板3を
板面方向に挟む形で、本体部21の内底面には1対の基
板保持体44が設けられている(2つのうち1つは図面
に表れていない)。基板保持体44は、センサ基板3の
外側に配置され、図5に示すように、嵌め合わせガイド
部47の支持面47bよりも、センサ基板3の板厚に相
当する高さだけ上方においてその内面に、係合突起44
bが突出形成されている。係合突起44bの内面上端部
がガイド用のテーパ面44aとされている。センサ基板
3を両基板保持体44,44(図3)の間に上方から押
し込むと、テーパ面44aにおいてセンサ基板3の外縁
により基板保持体44,44が押し広げられるように弾
性変形し、センサ基板3が係合突起44bの下側に来る
と弾性復帰して、センサ基板3が抜け止めされる。
【0037】図3及び図4に示すように、本体部21と
中蓋22とは、本体部21の側壁部33の端面39を嵌
め合わせ面として(以下、嵌め合わせ面39ともいう)
互いに一体的に嵌め合わされる。嵌め合わせ面39は、
本体部21の側壁部33の上端面であり、その外縁に沿
って本体部21と中蓋22との間をシールするゴム製の
シールリング27が配置される。本実施形態では、嵌め
合わせ面39は、シールリング27を位置決め保持する
ため溝状に形成されている。
【0038】本体部21と中蓋22とは、本体部側係合
部45と中蓋側第一係合部25との係合により嵌め合わ
せ状態で固定される。本実施形態では、図5に示すよう
に、本体部側係合部45は側壁部33の外面から突出す
る小突起とされている。また、図3に示すように、中蓋
側第一係合部25は、板状の中蓋本体22mの周縁部に
対し、本体部21側へ延出する形態で一体化されてお
り、突起状の本体部側係合部45を係合させるための係
合面25aを有する。本実施形態では、板状に形成され
た中蓋側第一係合部25に貫通窓25wを形成し、該貫
通窓25wの、中蓋本体22mの板面と平行な2縁のう
ち、中蓋本体22mから遠い側のものを係合面25aと
して利用する。
【0039】中蓋側第一係合部25は、中蓋本体22m
の周方向に複数個、本実施形態においては、長方形状の
中蓋本体22mの各辺部に設けられている(より詳しく
は、中蓋本体22mの各辺部にそれぞれ複数個設けら
れ、中蓋本体22mの周方向に断続的な壁部を形成して
いる)。他方、本体部21の側壁部33の開口側上縁部
には、前記した突起状の本体部側係合部45が、各中蓋
側第一係合部25に一対一に対応する形で周方向に複数
個形成されている。中蓋22を本体部21に取り付ける
際には、中蓋本体22mの周方向に並ぶ上記中蓋側第一
係合部25の列の内側に本体部21の開口側上縁部を挿
入し、その状態で中蓋22を本体部21に向けて押し込
む。すると、中蓋側第一係合部25が各々本体部側係合
部45を弾性的に乗り越えた後、貫通窓25wが本体部
側係合部45の位置に来ると弾性復帰し、係合面25a
に本体部側係合部45が係合して抜け止めがなされる。
【0040】次に、図2及び図3に示すように、蓋23
にも蓋側係合部26が設けられ、中蓋側第二係合部46
との係合により嵌め合わせ固定される(ただし、中蓋2
2をまたいで本体部21側に蓋23の係合部を設けても
よい)。蓋側係合部26は、板状の蓋本体23mの周縁
部に対し、中蓋22側(あるいは本体部21側)へ延出
する形態で一体化される。そして、貫通窓26w及び係
合面26aを有し、中蓋側第一係合部25と同様に、突
起状の中蓋側第二係合部46と係合する。本実施形態に
おいては、蓋側係合部26は、長方形状の中蓋本体22
mの対向する2辺部に設けられている。なお、符号28
はガイド部である。
【0041】蓋側係合部26は、中蓋側第一係合部25
と干渉しない位置にて中蓋側第二係合部46と係合して
いる。具体的には、蓋側係合部26は、中蓋本体22m
の側面周方向において互いに隣接する中蓋側第一係合部
25,25間に挿入される形で中蓋側第二係合部46と
係合する。ケーシング19を組立てる際には、本体部2
1内にセンサ基板3を組み付け、次いで中蓋22を本体
部21に嵌め合わせ、続いてその中蓋22に蓋23を嵌
め合わせればよい。
【0042】また、前記した通路形成壁4は、以下に説
明するごとく、本体部側係合部45を形成するためのス
ペース確保にも寄与している。近年、本発明が対象とす
るガスセンサは、自動車等におけるダクト内や自動車の
フロントグリル後部等の取付スペースが限られてきてお
り、小型化への要求も厳しくなっている。本実施形態の
ガスセンサ1は、図1に示すように、センサ全体の小型
化を図るために、センサ基板3の厚さ方向に扁平なケー
シング19を用い、かつ、ケーシング19の厚さ方向寸
法をできるだけ減ずることができるよう、コネクタ部1
5を、ケーシング19の側面に突出させる構成としてい
る。しかし、高さ方向寸法の小さいケーシング周側面2
pに、軸断面積の大きいコネクタ部15を直接突出させ
ると、ケーシング周側面2pに本体部側係合部45を形
成するにはスペースが不足しやすく、結果として本体部
側係合部45の数を減らさなければならなかったり、あ
るいは、係合部非形成となる区間が長くなりすぎたりし
て、中蓋22と本体部21との間に、十分な嵌合状態を
確保できなくなる可能性もある。
【0043】そこで、図1に示すように、ケーシング周
側面2pの外側に、結合壁122を介して通路形成壁4
を一体化し、その通路形成壁4の外面にコネクタ部15
を突出させている。図5に示すように、コネクタ部15
は、本体部21の側壁部33を板厚方向に貫通する端子
線57を有している。そして、該端子線57の収容空間
17側に突出する端部57aは、センサ基板3に形成さ
れた金具挿通孔3hに挿通され、はんだ付けされてい
る。ケーシング周側面2pと通路形成壁4との間には、
端子線57の引き出し部15bを形成する必要がある
が、この引き出し部15bは、ケーブル接続用のコネク
タ部15よりは軸断面積を小さくすることができる。従
って、ケーシング周側面2pに上記の本体部側係合部4
5の形成スペースを確保しやすくなる。
【0044】本実施形態では、図8に示すように、本体
部21の側壁部33と通路形成壁4との間に形成された
結合壁122は、側壁部33と通路形成壁4との連結部
を兼ねるとともに、側方ガス通路2を長手方向において
複数部分に区画するための区画結合壁122とされてい
る。そして、遮蔽部16は、区画結合壁122による側
方ガス通路2の区画長を単位として長さ設定がなされて
いる。このようにすると遮蔽部16が配置された側方ガ
ス通路2は、通路形成壁4と区画結合壁122とによっ
ても遮蔽され、ケーシングガス入口13へ被検知ガスを
より無駄なく誘導することができる。そして、遮蔽部1
6の寸法(長さL)も、区画結合壁122による区画長
の整数倍に限られるので、管理が容易である。
【0045】また、図2に示すように、蓋23を本体部
21に取り付けたとき、遮蔽部16の周縁に形成された
補強壁部23aの端面が、通路形成壁4及び区画結合壁
122の対応するものの端面に重なるように位置決めさ
れている。これにより、通路形成壁4と区画結合壁12
2とによって区切られた側方ガス通路2の領域の、第二
端SE側の開口と遮蔽部16との間の密閉性が、補強壁
部23aの存在により向上し、ケーシングガス入口13
への被検知ガスの誘導効率がさらに高められる。
【0046】また、本実施形態では、図1に示すよう
に、ケーシング周側面2p上に本体部側係合部45を形
成するためのスペース確保をさらに図るため、自動車の
外気取入ダクト側あるいは自動車のフロントグリル後部
等に形成された図示しない取付部にガスセンサ1を取り
付けるためのセンサ取付部73も、通路形成壁4の外面
から突出させている。本実施形態では、長方形状の本体
部21の底面の、隣接する長辺と短辺のそれぞれに対応
させる形で通路形成壁4を設け、各々側方ガス通路2を
形成するとともに、各辺部に対応する通路形成壁4に、
コネクタ部15(本実施形態では短辺側)とセンサ取付
部73(本実施形態では長辺側)とを振り分けて配置し
ている。遮蔽部16が設けられない側の通路形成壁4
(短辺側)は、ケーシングガス入口13に被検知ガスを
導くガス流路としては機能しないが、コネクタ部15や
センサ取付部73等のスペース形成に寄与する、いわば
スペース拡張持壁部としての機能を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスセンサの一例を示す斜視図。
【図2】図1の正面図、平面図及び側面図。
【図3】図1の分解斜視図。
【図4】図1の正面断面図。
【図5】本体部の正面断面図。
【図6】蓋の裏面図。
【図7】本発明のガスセンサを用いたフラップ自動切換
え機構の一例を概念的に示す図。
【図8】遮蔽部の長さ(面積)により、ケーシング内に
取り込む被検知ガスを流量調整する方法の説明図。
【図9】遮蔽部の位置により、ケーシング内に取り込む
被検知ガスを流量調整する方法の説明図。
【符号の説明】
1 ガスセンサ 2 側方ガス通路 PE 第一端 SE 第二端 2p ケーシング周側面 3 センサ基板 4 通路形成壁 4a 高さ方向端面 8 主ガス通路 9 センサユニット 11 ガスセンサ素子 13 ケーシングガス入口 14 ケーシングガス出口 16 遮蔽部 17 収容空間 19 ケーシング 19a 収容空間形成体 22 中蓋(頂面部) 23 蓋(流量調整部材、主ガス通路形成部材) 23a 補強壁部 31 底部 31a 外底面 33 側壁部 55 収容空間ガス入口 60 入口側保護仕切り部 62 出口側保護仕切り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神山 雄一 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 Fターム(参考) 2G046 AA03 AA11 AA13 AA22 AA23 BA09 BG01 BH01 FB02 FE39 FE46 2G052 AA02 AB03 AB05 AB07 AC02 AD02 AD22 AD42 BA05 BA21 CA04 CA38 DA12 DA22 EA03 GA23 HA15 HB06 HC02 HC17 HC28 JA07 JA09 JA16

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスセンサ素子(11)と、 該ガスセンサ素子(11)に被検知ガスを導くガス流路
    を形成する流路形成体(19)と、 前記流路形成体(19)の少なくとも一部をなす被取付
    体(22,21)とは別体に構成され、前記ガス流路を
    流れる前記被検知ガスの設定すべき流量に応じて、複数
    種類のものの中から一つを選択する形で、前記被取付体
    (21,22)に取り付けられる流量調整部材(23)
    と、 を有し、前記ガス流路の断面積及び/又は前記ガス流路
    へのガス導入口の位置が、選択する前記流量調整部材
    (23)の種別に応じて特有の状態に設定されることを
    特徴とするガスセンサ。
  2. 【請求項2】 センサ基板(3)と、該センサ基板
    (3)に一体的に組み付けられる前記ガスセンサ素子
    (11)とを備えたセンサユニット(9)を有し、 前記流路形成体は、前記センサユニット(9)の収容空
    間(17)を形成するケーシング(19)に兼用されて
    いる請求項1記載のガスセンサ。
  3. 【請求項3】 前記ケーシング(19)は、前記被検知
    ガスを導入するためのケーシングガス入口(13)を備
    え、前記流量調整部材(23)は、前記ケーシングガス
    入口(13)の開口面積及び/又は形成位置を変更する
    ものである請求項2記載のガスセンサ。
  4. 【請求項4】 前記ケーシング(19)における前記ケ
    ーシングガス入口(13)の形成部位が、前記流量調整
    部材(23)として、該ケーシング(19)の残余の部
    位とは別体形成されている請求項3記載のガスセンサ。
  5. 【請求項5】 前記ケーシング(19)には、前記セン
    サ基板(3)の外周縁を取り囲むケーシング周側面(2
    p)の外側に、該ケーシング周側面(2p)の周方向に
    おける少なくとも一部区間をなす領域と対向する通路形
    成壁(4)が一体的に設けられ、該通路形成壁(4)と
    前記ケーシング周側面(2p)との間に、ケーシング外
    部空間と連通する側方ガス通路(2)が形成されるとと
    もに、前記ケーシング周側面(2p)には、前記側方ガ
    ス通路(2)の形成領域に前記ケーシングガス入口(1
    3)が開口し、また、前記ケーシング周側面(2p)の
    周方向において前記ケーシングガス入口(13)と異な
    る位置に、前記収容空間(17)から前記被検知ガスを
    流出させるケーシングガス出口(14)が開口してな
    り、 前記側方ガス通路(2)は、前記通路形成壁(4)の高
    さ方向における第一端(PE)側及び第二端(SE)側
    がいずれも開放した貫通形態に形成され、前記第一端
    (PE)側が前記被検知ガスの受入口(6)とされ、他
    方、前記第二端(SE)側の開口の一部又は全部が、前
    記流量調整部材(23)の構成要素をなす遮蔽部(1
    6)によって塞がれるとともに、前記ケーシング周側面
    (2p)の周方向において前記遮蔽部(16)に対応す
    る位置に前記ケーシングガス入口(13)が形成されて
    なり、 前記遮蔽部(16)は、前記通路形成壁(4)と別体に
    形成されるとともに、前記側方ガス通路(2)の前記第
    二端(SE)側開口に対する遮蔽面積及び/又は遮蔽位
    置に応じて、前記ケーシングガス入口(13)に流入す
    る前記被検知ガスの流量を調整する請求項3又は4のい
    ずれか1項に記載のガスセンサ。
  6. 【請求項6】 前記ケーシング(19)は、底部(3
    1)と、その底部(31)の外縁から立ち上がる側壁部
    (33)とを有する本体部(21)を備え、前記本体部
    (21)の前記側壁部(33)に沿った前記遮蔽部(1
    6)の形成長さに応じて、前記側方ガス通路(2)の前
    記第二端(SE)側開口に対する遮蔽面積が調整される
    請求項5記載のガスセンサ。
  7. 【請求項7】 前記ケーシング周側面(2p)の周方向
    における前記遮蔽部(16)の長さに応じて、前記ケー
    シングガス入口(13)の形成長さが変更される請求項
    6記載のガスセンサ。
  8. 【請求項8】 前記ケーシング(19)は、前記通路形
    成壁(4)が該本体部(21)に一体化され、前記側壁
    部(33)は、高さ方向における前記底部(31)と反
    対側の端が解放して本体開口部(35)とされ、その本
    体開口部(35)が前記本体部(21)とは別体の蓋
    (23)によって塞がれるとともに、 前記遮蔽部(16)は、前記側壁部(33)よりも前記
    側方ガス通路(2)の前記第二端(SE)側に張り出
    す、前記蓋(23)の延出部として形成されてなる請求
    項6又は7に記載のガスセンサ。
  9. 【請求項9】 前記蓋(23)には、前記遮蔽部(1
    6)をなす前記延出部を含めた外周縁に沿って前記本体
    部(21)側に突出する補強壁部(23a)が形成さ
    れ、前記遮蔽部(16)の延出基端位置において前記蓋
    (23)の内面と、前記本体部(21)の前記側壁部
    (33)の端面との間に前記ケーシングガス入口(1
    3)が形成されてなる請求項8記載のガスセンサ。
  10. 【請求項10】 前記本体部(21)の前記側壁部(3
    3)と前記通路形成壁(4)との間には、前記側壁部
    (33)と前記通路形成壁(4)との連結部を兼ねると
    ともに、前記側方ガス通路(2)を長手方向において複
    数部分に区画するための区画結合壁(22)が設けら
    れ、前記遮蔽部(16)は、前記区画結合壁(22)に
    よる前記側方ガス通路(2)の区画長を単位として長さ
    設定がなされてなり、 前記蓋(23)を前記本体部(21)に取り付けたと
    き、前記遮蔽部(16)の周縁に形成された前記補強壁
    部(23a)の端面が、前記通路形成壁(4)及び前記
    区画結合壁(22)の対応するものの端面に重なるよう
    に位置決めされる請求項9記載のガスセンサ。
  11. 【請求項11】 前記ケーシング(19)は、前記収容
    空間(17)を挟んで互いに対向する前記底部(31)
    及び頂面部(22)と、それら底部(31)及び頂面部
    (22)の周縁同士を連結する形で前記収容空間(1
    7)を取り囲むように形成された、前記ケーシング周側
    面(2p)を形成する前記側壁部(33)とを有した収
    容空間形成体(19a)を備え、前記収容空間(17)
    へ被検知ガスを直接流入させる収容空間ガス入口(5
    5)が、前記頂面部(22)にのみ形成されるととも
    に、 前記ケーシング(19)は、前記側方ガス通路(2)か
    らの前記被検知ガスを前記収容空間ガス入口(55)に
    導く主ガス通路(8)を形成する主ガス通路形成部材
    (23)を有し、前記ケーシングガス入口(13)が、
    該主ガス通路形成部材(23)における、前記側方ガス
    通路(2)と前記主ガス通路(8)との接続位置に形成
    されるとともに、 前記本体部(21)と前記蓋(23)との間に中蓋(2
    2)が配置され、該中蓋(22)が前記頂面部となって
    前記本体部(21)とともに前記収容空間形成体(19
    a)を形成し、前記収容空間(17)へ前記被検知ガス
    を直接流入させる前記収容空間ガス入口(55)が前記
    中蓋(22)に形成され、 前記蓋(23)と前記中蓋(22)との間に前記主ガス
    通路(8)が形成され、 前記蓋(23)は、前記ケーシング周側面(2p)の周
    方向における前記遮蔽部(16)及び前記ケーシングガ
    ス出口(13)の形成長及び/又は形成位置が互いに相
    違する複数種類のものから1つのものが選択されて前記
    本体部(21)に取り付けられ、 前記主ガス通路(8)において、前記ケーシングガス入
    口(13)と前記収容空間ガス入口(55)との間に、
    前記ケーシングガス入口(13)から侵入した水滴が前
    記収容空間ガス入口(55)に直接向かうことを阻止す
    る入口側保護仕切り部(60)が、前記ケーシングガス
    入口(13)に対応した位置及び長さにて形成されてな
    る請求項9又は10に記載のガスセンサ。
  12. 【請求項12】 前記入口側保護仕切り部(60)は前
    記蓋(23)に一体化され、前記中蓋(22)からは分
    離されている請求項11に記載のガスセンサ。
  13. 【請求項13】 ガスセンサ素子(11)に被検知ガス
    を導くガス流路を形成する流路形成体(19)の少なく
    とも一部を被取付体(22,21)とし、他方該被取付
    体(22,21)とは別体に構成され、流量調整機能が
    各々相違する複数種類の流量調整部材(23)を用意
    し、前記ガス流路を流れる前記被検知ガスの設定すべき
    流量に応じて、それら流量調整部材(23)の中から一
    つを選択する形で、前記被取付体(21,22)に取り
    付けることを特徴とするガスセンサの被検知ガス流量調
    整方法。
JP2002151484A 2002-05-24 2002-05-24 ガスセンサ及びガスセンサの被検知ガス流量調整方法 Pending JP2003344338A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002151484A JP2003344338A (ja) 2002-05-24 2002-05-24 ガスセンサ及びガスセンサの被検知ガス流量調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002151484A JP2003344338A (ja) 2002-05-24 2002-05-24 ガスセンサ及びガスセンサの被検知ガス流量調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003344338A true JP2003344338A (ja) 2003-12-03

Family

ID=29769070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002151484A Pending JP2003344338A (ja) 2002-05-24 2002-05-24 ガスセンサ及びガスセンサの被検知ガス流量調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003344338A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007071604A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Ngk Spark Plug Co Ltd ガス検出装置
JP2009244074A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Riken Keiki Co Ltd 多成分ガス検知装置
JP2017116298A (ja) * 2015-12-21 2017-06-29 新コスモス電機株式会社 ガス供給アダプタ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007071604A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Ngk Spark Plug Co Ltd ガス検出装置
JP4728071B2 (ja) * 2005-09-05 2011-07-20 日本特殊陶業株式会社 ガス検出装置
JP2009244074A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Riken Keiki Co Ltd 多成分ガス検知装置
JP2017116298A (ja) * 2015-12-21 2017-06-29 新コスモス電機株式会社 ガス供給アダプタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2502031A1 (en) Sensing apparatus for a vehicle
US7344578B2 (en) Breather valve device for the container for an electronic control unit
CN112185055A (zh) 警报装置
JP4610776B2 (ja) ガスセンサ
KR102015133B1 (ko) 복합센서 하우징
JPH08192617A (ja) 車両用ガス検出装置
JP2008249684A (ja) ガスセンサ装置
JP2003344338A (ja) ガスセンサ及びガスセンサの被検知ガス流量調整方法
JP4728071B2 (ja) ガス検出装置
JP5003463B2 (ja) 車体構造
JP3924202B2 (ja) ガスセンサ
US7189363B2 (en) Gas detector
JP2002318216A (ja) ガスセンサ
JP3587326B2 (ja) ガス検出装置
JP2003344337A (ja) 電子回路構造体
CN103295814B (zh) 开关装置
JP4195466B2 (ja) 自動車用ガス検出装置
JP4133505B2 (ja) ガスセンサユニット
JP2011211852A (ja) 電気接続箱
JP2003057203A (ja) ガスセンサ
JPH09207691A (ja) 電子部品の冷却構造
JP2003054246A (ja) ガスセンサ
JP2009006891A (ja) 空調コントロールユニット
CN220403114U (zh) 用于雾化设备的供电装置和雾化设备
JP3762616B2 (ja) 筐体装置