JP2003343651A - トーショナルダンパ - Google Patents

トーショナルダンパ

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JP2003343651A
JP2003343651A JP2002155265A JP2002155265A JP2003343651A JP 2003343651 A JP2003343651 A JP 2003343651A JP 2002155265 A JP2002155265 A JP 2002155265A JP 2002155265 A JP2002155265 A JP 2002155265A JP 2003343651 A JP2003343651 A JP 2003343651A
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damper
spring
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intermediate support
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Satoshi Kono
訓 河野
Masanori Sato
正典 佐藤
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Valeo Kapec Japan KK
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Valeo Unisia Transmission KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力部材と出力部材の捩れが中立位置を超え
て変動するときの衝突音の発生を確実に無くし、静粛性
を高める。 【解決手段】 ダンパプレート28にばね支持壁36
a,36bを円周方向に離間して設け、ハブフランジ2
7に支持壁36a,36b間に延出する中間支持壁38
を設ける。中間支持壁38と支持壁36a,36bの間
に夫々ばね部材40,40を予備圧縮した状態で収容す
る。ダンパプレート28とハブフランジ27は中間支持
壁38の両側のばね部材40,40の付勢バランスによ
って中立位置が維持され、トルクの伝達時には一方のば
ね部材40が圧縮され、他方のばね部材40が伸び変形
する。両ばね部材40,40はダンパプレート28とハ
ブフランジ27が中立位置を超えて変動する場合にも中
間支持壁38と支持壁36a,36bに対して接触状態
を維持される。この結果、衝突音は発生しなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、車両のエ
ンジンとトランスミッションの間に介装されて駆動伝達
系の捩り振動を低減するトーショナルダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のトーショナルダンパとして、特
開平9−21445号公報に示されるようなものが案出
されている。
【0003】このトーショナルダンパは、図5に示すよ
うに、動力入力部である摩擦板1に結合された一対のサ
イドプレート2a,2bの間にダンパプレート3が介装
され、このサイドプレート2a,2bとダンパプレート
3が剛性の高いばね部材4を介して回動方向で連結さ
れ、これらのプレート2a,2b,3とばね部材4によ
って主ダンパ5が構成されている。そして、ダンパプレ
ート3の内周縁部には一対のガイドプレート6a,6b
が結合され、動力出力部であるハブ7の外周部にはプリ
ダンパプレート8が結合されており、ガイドプレート6
a,6bとプリダンパプレート8が剛性の低いばね部材
9を介して回動方向で連結されている。これらのプレー
ト6a,6b,8とばね部材9はプリダンパ10を構成
している。
【0004】このトーショナルダンパの場合、プリダン
パ10のばね剛性が低いことから、ある程度以上大きい
トルクを伝達する通常走行時には、プリダンパ10のば
ね部材9が所定量押し縮められてプリダンパプレート8
とガイドプレート6a,6bの相対回動が図外のストッ
パによって規制され、このとき主ダンパ5のばね部材4
が吸振効果を発揮しつつサイドプレート2a,2bから
ハブ7に動力を伝達する。一方、アイドリング時や低負
荷走行時等のように伝達トルクが小さいときには、プリ
ダンパ10の低剛性のばね部材9が回動規制範囲内で主
として伸縮変形し、このときプリダンパ10が吸振効果
を発揮しつつサイドプレート2a,2bからハブ7に動
力を伝達する。
【0005】また、プリダンパ10のばね部材9は、図
6に示すようにガイドプレート6a,6bとプリダンパ
プレート8に形成された各窓11,12に跨って収容さ
れている。したがって、トルクの伝達時に同図中の実線
矢印A,A’で示すようにガイドプレート6a,6bと
プリダンパプレート8が相対回動する(捩れる)と、こ
のとき両者の窓11,12のずれによってばね部材9が
圧縮され、それによってばね部材9が吸振効果を発揮す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のトーショナルダンパは、ばね部材9を入力部材であ
るガイドプレート6a,6bと出力部材であるプリダン
パプレート8の各対応する窓11,12に跨らせて収容
する構造となっているため、ガイドプレート6a,6b
とプリダンパプレート8が、捩れ角がゼロとなる中立位
置を超えて逆向きに相対回動しようとすると(図6中の
破線矢印B,B’参照。)、今まで離反していた側の窓
11,12の端部11a,12aがばね部材9の端部に
激しく当たり、このとき衝突音を発することが問題とな
る。特に、この窓11,12の当接端部11a,12a
の切り換りはアイドリング時や低負荷走行時等のエンジ
ン音の比較的小さい条件下で起こるため、上記の衝突音
の発生は乗員にとって耳障りとなり易い。
【0007】そこでこの出願の発明は、入力部材と出力
部材の捩れが中立位置を超えて変動するときの衝突音の
発生を確実に無くし、静粛性に優れたトーショナルダン
パを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、この出願の発明は、入力部材と出力
部材をばね部材を介して回動方向で連結し、そのばね部
材の弾性によって捩り振動を低減するトーショナルダン
パにおいて、入力部材と出力部材のうちの一方の部材
に、複数のばね支持壁を円周方向に離間して設けると共
に、入力部材と出力部材のうちの他方の部材に、前記一
方の部材の隣接するばね支持壁間に延出する中間支持壁
を設け、この中間支持壁とその円周方向前後の各ばね支
持壁との間に、ばね部材を夫々予備圧縮した状態で収容
するようにした。
【0009】この発明の場合、入力部材と出力部材は、
各一端をばね支持壁に支持されたばね部材の他端が中間
支持壁を両側から押圧することにより、両者の捩れ角が
ゼロになる中立位置に維持される。この状態からトルク
の入力によって入力部材と出力部材が一方に相対回動す
ると、中間支持壁の一方側のばね部材が押し縮められる
と同時に他方側のばね部材が中間支持壁の変位に追従し
て伸び変形し、入力部材と出力部材が逆向きに相対回動
すると、同様に中間支持壁の他方側のばね部材が押し縮
められ、一方側のばね部材が伸び変形する。したがっ
て、トルクの変動によって入力部材と出力部材が中立位
置を超えて相対回動する場合にも、ばね部材はばね支持
壁と中間支持壁に対し当接状態を維持される。
【0010】前記各ばね部材は、入力部材と出力部材の
回動規制範囲内で自由長に達しないように中間支持壁と
ばね支持壁の間に収容することが望ましい。このように
した場合、入力部材と出力部材が中立位置を通過する回
動領域のみならず、回動規制範囲内の全域において、ば
ね部材がばね支持壁と中間支持壁に常時当接することと
なる。
【0011】また、回転入力側と出力側を剛性の高いば
ね部材によって連結する主ダンパと、回転入力側と出力
側を剛性の低いばね部材によって連結するプリダンパと
を備え、この主ダンパとプリダンパが直列に連結されて
成るトーショナルダンパにおいて、プリダンパ側に前記
ばね支持壁と中間支持壁とを設け、中間支持壁とその両
側のばね支持壁との間に夫々低剛性のばね部材を予備圧
縮した状態で収容するようにしても良い。
【0012】通常の運転条件下で機能する主ダンパと、
小トルクの入力される条件下で機能するプリダンパを備
えたトーショナルダンパの場合、プリダンパ側に小トル
クの変動に対する充分な振動吸収代が確保されるが、こ
のことは小トルクの変動時に中立位置を跨いだ入,出力
部材の変動が大きくなることを意味する。したがって、
この種のトーショナルダンパにおいては、プリダンパ側
に上記のばね支持壁、中間支持壁、ばね部材を備えた構
造を採用することにより、中立位置を跨ぐ変動による大
きな衝突音の発生を有効に防止することができる。ま
た、この場合、主ダンパ側のばね部材の支持構造とし
て、例えば、ばね部材を入力部材と出力部材の各窓に跨
らせて配置する構造を採用したとしても、主ダンパ側の
ばね部材と窓との衝突衝撃をプリダンパ側のばね部材の
弾性によって緩和することができる。
【0013】また、プリダンパ側に、前記のばね支持壁
と中間支持壁と、これらに対するばね部材の組付構造を
採用する場合には、主ダンパのばね部材を、プリダンパ
の作動範囲内で主ダンパが作動しないように予備圧縮し
た状態で組付けることが望ましい。このようにした場
合、主ダンパのばね部材を入力側と出力側の各窓に跨ら
せて配置したとしても、プリダンパの入力部材と出力部
材が中立位置を跨いで変動するときに、主ダンパ側のば
ね部材と窓の間で衝突が起こる不具合を確実に防止する
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、この出願の発明の一実施形
態を図1〜図4に基づいて説明する。
【0015】この実施形態は、エンジンとCVT等のト
ランスミッションの間にこの出願の発明にかかるトーシ
ョナルダンパ20を介装したものである。図2は、トー
ションルダンパ20のクランクシャフト側の連結部の構
造を拡大して示した断面図であり、同図において、21
は、図示しないクランクシャフトの端部に円板状のドラ
イブプレート22を介して結合されたフライホイールで
ある。フライホイール21は円環状に形成され、その内
周側にトーショナルダンパ20が配置されると共に、そ
の前端面に同ダンパ20の動力入力部であるサイドプレ
ート23aの外周縁部がボルト結合されている。
【0016】トーショナルダンパ20は、図3,図4に
示すように、軸方向に離間した状態で相互にピン24に
よって連結された一対の円板状のサイドプレート23
a,23bを有し、そのサイドプレート23a,23b
の内周側に動力出力部であるハブ25が配置されてい
る。このハブ25は内周面にスプライン26を有し、そ
のスプライン26によって図示しないトランスミッショ
ンの入力部に連結されている。また、ハブ25の外周の
軸方向略中央部には後に詳述するハブフランジ27が突
設され、そのハブフランジ27が前記サイドプレート2
3a,23bの間に配置されている。
【0017】また、サイドプレート23a,23bの間
には、前記ハブフランジ27と共に円板状のダンパプレ
ート28が配置され、サイドプレート23a,23bに
入力された動力がこのダンパプレート28を介してハブ
25に伝達されるようになっている。即ち、サイドプレ
ート23a,23bとダンパプレート28、ダンパプレ
ート28とハブ25の各間には、トルクの入力時全般で
機能する主ダンパ29と、小トルクの入力時にのみ機能
するプリダンパ30とが夫々構成され、サイドプレート
23a,23bからハブ25にはこれらのダンパ機能部
を通して動力が伝達されるようになっている。
【0018】両サイドプレート23a,23bの外周縁
部には、円弧状の膨出部31aと切込み部31b(図4
参照。)とから成る4つのばね受容部31が円周方向に
離間して設けられ、これらの各ばね受容部31に剛性の
高い第1のばね部材32が収容されている。この実施形
態の場合、ばね受容部31は円周方向の長さの異なるも
のが二対設けられ、第1のばね部材32は初期長の異な
るものが2種用いられている。
【0019】一方、ダンパプレート28の外周縁部に
は、図1,図4に示すようにサイドプレート23a,2
3bのばね受容部31に対応する4つ窓33が形成され
ており、各ばね受容部31内の第1のばね部材32がこ
れらの窓33内に配置され、各窓33の端部が第1のば
ね部材32の端部に当接するようになっている。この4
つ窓33はすべて同一円周方向長さに形成され、サイド
プレート23a,23bとダンパプレート28が相対回
動したときに、2組の第1のばね部材32を2段階に伸
縮作動させるようになっている。主ダンパ29は、サイ
ドプレート23a,23bと、ダンパプレート28と、
これらのばね受容部31と窓33に跨って収容される第
1のばね部材32とによって構成されている。
【0020】また、前記ハブフランジ27の外周縁部に
は、図1に示すように深さの深い一対の切欠き34と、
深さの浅い同様の一対の切欠き35が円周方向の対角位
置に夫々設けられており、深さの深い側の切欠き34の
対向壁はばね支持壁36a,36bを構成し、浅い側の
切欠き35の対向壁はストッパ壁37a,37bを構成
している。一方、これに対しダンパプレート28の内周
縁部には、前記ばね支持壁36a,36bの間(深い側
の切欠き34)に配置される略扇状の中間支持壁38が
径方向内側に向かって突設されると共に、ストッパ壁3
7a,37bの間に配置される凸状片39が同様に径方
向内側に向かって突設されている。凸状片39とストッ
パ壁37a,37bの間には所定の変位許容スペースが
設定され、ダンパプレート28とハブフランジ27の相
対回動角度が設定角度以上に達したときに凸状片39と
ストッパ壁37a,37bが当接し、それによって両者
の相対回動を規制するようになっている。
【0021】そして、前記各ばね支持壁36a,36b
と中間支持壁38の各間には、主ダンパ29のばね部材
32に比較して剛性の低い第2のばね部材40が予備圧
縮した状態で収容されている。したがって、隣接するば
ね支持壁36a,36b間に配置される2つばね部材4
0は夫々一端がばね支持壁36a,36bに当接すると
共に他端が中間支持壁38に当接し、中間支持壁38に
対して円周方向前後からばね力を作用させるようになっ
ている。この実施形態の場合、第2のばね部材40はダ
ンパプレート28とハブフランジ27が回動規制範囲内
の全域において自然長に達しない長さに設定されてい
る。プリダンパ30は、ダンパプレート28と、ハブフ
ランジ27と、これらのばね支持壁36a,36b、中
間支持壁38間に介装される第2のばね部材40とによ
って構成されている。
【0022】尚、この実施形態においては、ダンパプレ
ート28がこの出願の発明における出力部材を構成し、
ハブフランジ27が出力部材を構成している。また、図
2,図3中41,42は、サイドプレート23a,23
bとダンパプレート28間、サイドプレート23a,2
3bとハブフランジ27間に夫々介装されて、接触部相
互の相対回動によって摩擦減衰力を発生するフリクショ
ンプレートである。
【0023】この実施形態のトーショナルダンパ20は
以上のような構成であるため、クランクシャフトからの
回転動力がフライホイール21を介してサイドプレート
23a,23bに入力されると、主ダンパ29とプリダ
ンパ30のいずれかが主となって吸振効果を発揮しつ
つ、これらを介してハブ25からさらにトランスミッシ
ョン側へと動力を伝達する。
【0024】即ち、ある程度以上に伝達トルクの大きい
通常走行時等においては、ダンパプレート28とハブフ
ランジ27が凸状片39とストッパ壁37aまたは37
bの当接によって相対回動を規制され、この状態で主ダ
ンパ29の第1のばね部材32が伸縮することによって
捩り振動を低減する。また、アイドリング時や低負荷走
行時等には、プリダンパ30の剛性の低い第2のばね部
材40がダンパプレート28とハブフランジ27の回動
規制範囲内で伸縮し、このときプリダンパ30が主とな
って捩り振動を低減する。
【0025】プリダンパ30は、ダンパプレート28側
の中間支持壁38が円周方向前後の2つの第2のばね部
材40,40に押圧され、両ばね部材40,40の付勢
バランスのよってダンパプレート28とハブフランジ2
7の中立状態を維持する構造となっているため、ダンパ
プレート28とハブフランジ27が一方側に相対回動す
ると、一方のばね部材40が圧縮されると同時に他方の
ばね部材40がそれと同量だけ伸び変形し、ダンパプレ
ート28とハブフランジ27が逆向きに相対回動する
と、一方のばね部材40と他方のばね部材40の圧縮と
伸びが入れ代わって同様に変形する。そして、このプリ
ダンパ30は中立位置からいずれ側に相対回動する場合
にも、ばね部材40の両端部がばね支持壁36a(36
b)と中間支持壁38から離反せずに常時当接状態を維
持されるため、中立位置を挟んでのトルク変動があって
もばね部材40の端部と相手座面(ばね支持壁36a,
36b、及び、中間支持壁38)との間で衝突が生じる
ことがない。
【0026】また、この実施形態の場合、中立位置の付
近のみならずダンパプレート28とハブフランジ27の
回動規制範囲の全域において各ばね部材40が自由長に
達しないように設定されているため、回動規制範囲内の
いずれの領域においてもばね部材40の衝突は生じな
い。ただし、中立位置付近は、ばね部材40によるダン
パ効果がほとんど得られずダンパプレート28とハブフ
ランジ27の相対回動速度が最も大きくなる領域である
ため、中立位置を跨ぐ位置でばね部材40が自由長に達
するように設定しておきさえすれば、衝突音の低減効果
は得ることができる。
【0027】さらに、上記の実施形態のものは、主ダン
パ29とプリダンパ30による2段のダンパ機能を備え
たトーショナルダンパ20であるが、1段のダンパ機能
のみを有するトーショナルダンパであっても良い。ただ
し、上記の実施形態のように2段のダンパ機能を備えた
トーショナルダンパにおいては、低トルク域での振動吸
収代が大きく確保され、中立位置を挟んでの変動が大き
くなるため、この出願の発明にかかるダンパの構造を採
用することは衝突音の低減の観点からは非常に有効とな
る。また、この実施形態においては、主ダンパ29のば
ね支持構造としてサイドプレート23a,23bのばね
受容部31とダンパプレート28の窓33に第1のばね
部材32を跨らせる構造を採用しているため、サイドプ
レート23a,23bとダンパプレート28の捩れ角が
ゼロとなる付近でばね部材32とばね受容部31や窓3
3との衝突が起こるが、この衝突衝撃はプリダンパ30
のばね部材40の弾性によって緩和することができる。
【0028】また、上記のサイドプレート23a,23
bとダンパプレート28の捩れ角がゼロとなる付近での
ばね部材32とばね受容部31や窓33との衝突を防止
する対策としては、主ダンパ29側のばね部材32を予
備圧縮した状態でばね受容部31内に収容することで、
プリダンパ30の作動範囲内で主ダンパ29が作動しな
いようにすることが有効である。即ち、このような構成
とした場合には、問題となる低トルクの伝達時に主ダン
パ29のばね部材32の当接端部の切り換わりが生じな
くなり、衝突音や衝突衝撃の発生を確実に防止すること
ができる。
【0029】尚、この出願の発明の実施形態は以上で説
明したものに限るものでなく、例えば、以上の実施形態
では出力部材であるハブフランジ27側にばね支持壁3
6a,36bを設け、入力部材であるダンパプレート2
8側に中間支持壁38を設けたが、これを逆にして出力
部材側に中間支持壁38、入力部材側にばね支持壁36
a,36bを設けるようにしても良い。
【0030】
【発明の効果】以上のように、この出願の発明は、円周
方向に離間して設けたばね支持壁の間に中間支持壁を配
置し、予備圧縮したばね部材を各ばね支持壁と中間支持
壁の間に収容するようにしたため、入,出力部材のトル
クが中立位置を挟んで変動する場合であっても、予備圧
縮されたばね部材の端部を中間支持壁やばね支持壁に対
して確実に接触状態に維持し、ばね部材が座面に激しく
当接することによる大きな衝突音の発生を防止すること
ができる。したがって、この出願の発明においては、駆
動伝達系の静粛性を確実に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の一実施形態を示すプリダンパ
部分のみを取り出した正面図。
【図2】同実施形態を示すもので、クランクシャフト側
結合部を含めた縦断面図。
【図3】同実施形体を示す図4のC−C断面に対応の縦
断面図。
【図4】同実施形態を示す図3のD矢視に相当する部分
破断正面図。
【図5】従来の技術を示す縦断面図。
【図6】同技術を示す概略正面図。
【符号の説明】
20…トーショナルダンパ 27…ハブフランジ(出力部材) 28…ダンパプレート(入力部材) 29…主ダンパ 30…プリダンパ 32…第1のばね部材 36a,36b…ばね支持壁 38…中間支持壁 40…第2のばね部材(ばね部材)
フロントページの続き Fターム(参考) 3J056 AA58 AA62 BA03 BE27 BE28 CB14 CX02 CX16 CX23 CX36 CX43 CX74 CX82 DA03 GA02 GA12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力部材と出力部材をばね部材を介して
    回動方向で連結し、そのばね部材の弾性によって捩り振
    動を低減するトーショナルダンパにおいて、 入力部材と出力部材のうちの一方の部材に、複数のばね
    支持壁を円周方向に離間して設けると共に、入力部材と
    出力部材のうちの他方の部材に、前記一方の部材の隣接
    するばね支持壁間に延出する中間支持壁を設け、この中
    間支持壁とその円周方向前後の各ばね支持壁との間に、
    ばね部材を夫々予備圧縮した状態で収容したことを特徴
    とするトーショナルダンパ。
  2. 【請求項2】 前記各ばね部材を、入力部材と出力部材
    の回動規制範囲内で自由長に達しないように中間支持壁
    とばね支持壁の間に収容したことを特徴とする請求項1
    に記載のトーショナルダンパ。
  3. 【請求項3】 回転入力側と出力側を剛性の高いばね部
    材によって連結する主ダンパと、回転入力側と出力側を
    剛性の低いばね部材によって連結するプリダンパとを備
    え、この主ダンパとプリダンパが直列に連結されて成る
    トーショナルダンパであって、前記プリダンパ側に前記
    ばね支持壁と中間支持壁とを設け、中間支持壁とその両
    側のばね支持壁との間に夫々低剛性のばね部材を予備圧
    縮した状態で収容したことを特徴とする請求項1または
    2に記載のトーショナルダンパ。
  4. 【請求項4】 前記主ダンパのばね部材を、前記プリダ
    ンパの作動範囲内で主ダンパが作動しないように予備圧
    縮した状態で組付けたことを特徴とする請求項3に記載
    のトーショナルダンパ。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103591170A (zh) * 2013-10-30 2014-02-19 芜湖鸿耀汽车工业有限公司 一种弹性缓冲减振从动盘总成
JP7449762B2 (ja) 2020-04-03 2024-03-14 株式会社エクセディ ダンパ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103591170A (zh) * 2013-10-30 2014-02-19 芜湖鸿耀汽车工业有限公司 一种弹性缓冲减振从动盘总成
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