JP2003343237A - 内燃機関の排ガス浄化装置およびその製造方法 - Google Patents

内燃機関の排ガス浄化装置およびその製造方法

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JP2003343237A JP2002157666A JP2002157666A JP2003343237A JP 2003343237 A JP2003343237 A JP 2003343237A JP 2002157666 A JP2002157666 A JP 2002157666A JP 2002157666 A JP2002157666 A JP 2002157666A JP 2003343237 A JP2003343237 A JP 2003343237A
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combustion engine
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Makoto Saito
誠 斉藤
Yurio Nomura
由利夫 野村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマ発生装置を用いて、PMの捕集、除
去を効率よく行うことのできる排ガス浄化装置を、簡易
な構成で実現する。 【解決手段】 内燃機関の排気管内に配置され、電極間
に電源より交流電圧を印加することによりプラズマを発
生させて排ガスを浄化するプラズマ発生装置を、同心状
に配した中心電極21と外周電極22の間に、導入され
る排ガス中のパティキュレートをトラップするとともに
プラズマ発生空間を構成する筒状のトラップ部23を配
置した構成とする。トラップ部23は、多数の誘電体セ
ラミック粒子3を互いに融着させて一体化し、誘電体セ
ラミック粒子3の間の空隙4にて非直線状の排ガス通路
を形成するとともに、隣り合う誘電体セラミック粒子3
の粒界に微小な電極構造5を多数有する誘電性の多孔質
構造体で構成され、捕集面積が大きく、プラズマ発生効
率に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排出ガ
スに含まれるパティキュレートを捕集し、浄化するプラ
ズマ発生装置を備える排ガス浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の排ガスに含まれる有害ガスを
浄化するために、プラズマ発生装置を備えた排ガス浄化
装置が提案されている。その一例を図4に示すと、プラ
ズマ発生装置は、一対の電極間に図示しない電源から交
流電圧を印加することにより、電極間にプラズマを発生
させるもので、排ガス通路となるプラズマの発生空間内
に排ガスを通過させることで、排ガス中の有害ガスをプ
ラズマと反応させて、浄化することができる。また、図
4に示すように、電極間に、多数のくびれ形状を有する
誘電体を配置すると、電荷のアンバランスによってくび
れ部に微小な電極構造が形成され、プラズマ放電部が増
加することが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年、ディーゼ
ルエンジンから排出される粒子状物質であるパティキュ
レート(PM)の低減が大きな課題となっている。そこ
で、排ガスに含まれるPMを除去するために、プラズマ
発生装置を備える排ガス浄化装置を用いることが検討さ
れている。ところが、上記図4のプラズマ発生装置構成
では、電極間に微小な電極構造を形成するために、多数
のくびれ形状の間に排ガス通路となる空隙を有するブロ
ック状の誘電体を設置しており、形状が複雑で、成形が
容易でない。また、PMの捕集面積が小さく、微小な電
極よりなるプラズマ放電部の構成数も限られているため
に、内燃機関から排出されるPMを確実に捕集し、かつ
十分なプラズマを発生させてPMを効率よく除去するこ
とは困難であった。
【0004】簡単な構成で、電極間に多数の微小な電極
構造を形成するには、例えば、誘電体セラミック片を、
電極間に充填することが考えられる。しかしながら、こ
のような構成では、誘電体セラミック片の摩耗等が生じ
て、排ガス通路の形状や電極構造が変化するといった不
具合があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、プラズマ発生装
置を用いた排ガス浄化装置において、PMの捕集面積が
大きく、多数の微小な電極構造を有して、PMの捕集、
除去を効率よく行うことができるとともに、簡易な構成
で、製作が容易な内燃機関の排ガス浄化装置を実現する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、内燃
機関の排気管内に、電極間に電源より交流電圧を印加す
ることによりプラズマを発生させて排ガスを浄化するプ
ラズマ発生装置を配置した排ガス浄化装置であり、上記
プラズマ発生装置は、同心状に配した中心電極および外
周電極の間に、導入される排ガス中のパティキュレート
をトラップするとともにプラズマ発生空間を構成する筒
状のトラップ部を備えている。上記トラップ部は、多数
の誘電体セラミック粒子を互いに融着させて一体化し、
上記誘電体セラミック粒子の間の空隙にて非直線状の排
ガス通路を形成するとともに、隣り合う上記誘電体セラ
ミック粒子の粒界に微小な電極構造を多数有する誘電性
の多孔質構造体で構成される。
【0007】上記構成において、排ガス中のパティキュ
レートは、筒状の上記トラップ部の一方の端面から内部
に導入され、誘電体セラミック粒子の間の空隙で形成さ
れる非直線状の排ガス通路を通過する間に、誘電体セラ
ミック粒子の表面に付着、捕集される。また、上記誘電
体セラミック粒子の粒界に多数の微小な電極を有するの
で、上記中心電極と外周電極の間に電源より交流電圧を
印加すると、上記トラップ部内のプラズマ発生空間全体
で均一にプラズマが発生し、トラップしたパティキュレ
ートを燃焼除去できる。この時、電極を径方向に対向さ
せて配置したので、排ガスの流れが妨げられず、電極面
積も確保できる。
【0008】このように、本発明では、上記トラップ部
を多孔質構造体で構成したので、捕集面積が大きく、ま
た、微小な電極構造を多数形成することができるので、
PMの捕集、除去を効率よく行うことができる。さら
に、簡易な構成で、製作が容易であり、一体構造で安定
した性能を長期に渡り実現できる。
【0009】請求項2のように、具体的には、上記トラ
ップ部を構成する誘電性の多孔質構造体は、誘電体セラ
ミック粉体と高温で焼失する粉体の混合焼成体で構成す
ることができる。この時、上記高温で焼失する粉体の焼
失部位が、互いに連通して上記排ガス通路を形成する上
記空隙となる。
【0010】請求項3のように、上記誘電体セラミック
粉体を、平均粒径の異なる複数種類のセラミック粉体と
すると、平均粒径が小さいセラミック粉体を介して平均
粒径が大きいセラミック粉体が結合し、微小な電極構造
を形成するくびれ部の構造を安定にする。よって、強度
が高くなり耐久性が向上する。
【0011】請求項4のように、好ましくは、上記誘電
体セラミック粉体を、平均粒径が小さく融点が低いセラ
ミック粉体と、平均粒径が大きく融点が高いセラミック
粉体とする。このようにすると、融点が低いセラミック
粉体が先に溶融し、融点の高いセラミック粉体の粒界が
残るので、電荷の偏析が鮮明になる。よって、上記請求
項3の効果に加え、微小な電極でのプラズマ発生効率を
向上させる効果が得られる。
【0012】請求項5のように、上記トラップ部を構成
する誘電性の多孔質構造体に、必要に応じ、排ガスの流
れ方向に形成される複数の略平行な排ガス通路を形成す
ることもでき、圧損を低減することができる。
【0013】請求項6の発明は、内燃機関の排気管内
に、電極間に電源より交流電圧を印加することによりプ
ラズマを発生させて排ガスを浄化するプラズマ発生装置
を配置した排ガス浄化装置の製造方法であって、上記プ
ラズマ発生装置を、上記電極間に、誘電体からなり排ガ
ス中のパティキュレートをトラップするとともにプラズ
マ発生空間を構成するトラップ部を配設して形成する。
さらに、上記トラップ部を、誘電体セラミック粉体と高
温で焼失する粉体を混合して成形した後、上記誘電体セ
ラミック粉体が融着する温度で焼成して、上記高温で焼
失する粉体を焼失させることによりその焼失部位に形成
される空隙を連通させて非直線状の排ガス通路を形成
し、かつ隣り合う上記誘電体セラミック粉体を融着させ
て、その粒界に多数の微小な電極構造を形成した誘電性
の多孔質構造体にて構成する。
【0014】このように、プラズマ発生装置にパティキ
ュレートのトラップ部を設け、上記トラップ部を、誘電
体セラミック粉体に高温で焼失する粉体を添加、混合し
たものを焼成して構成することで、非直線状の排ガス通
路を有し、多数の微小な電極構造を形成した誘電性の多
孔質構造体を容易に製造することができ、PMの浄化性
能に優れるプラズマ発生装置が容易に実現できる。
【0015】請求項7のように、上記製造方法におい
て、原料となる上記誘電体セラミック粉体として、平均
粒径の異なる複数種類のセラミック粉体を用いると、微
小な電極構造を形成するくびれ部の構造を安定化させて
強度を高め、耐久性を向上できる。
【0016】請求項8のように、好ましくは、上記製造
方法において、原料となる上記誘電体セラミック粉体と
して、平均粒径が小さく融点が低いセラミック粉体と、
平均粒径が大きく融点が高いセラミック粉体を用い、上
記平均粒径が小さく融点が低いセラミック粉体が融着す
る温度で焼成する。このようにすると、融点の大きいセ
ラミック粉体の粒界が残るので、電荷の偏析が鮮明にな
るため、プラズマ発生効率が高まり、強度、耐久性も向
上する。
【0017】請求項9のように、具体的には、上記高温
で焼失する粉体として、カーボン粉体を用いることがで
きる。または、請求項10のように、上記高温で焼失す
る粉体として、樹脂材料の粉体を用いてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図面に基づいて説明する。図1(a)はディーゼルエ
ンジンの排ガス浄化装置の全体構成を示すもので、エン
ジン1の排気管11内に、プラズマ発生装置2が設置さ
れている。プラズマ発生装置2は、図1(a)、(b)
に示すように、排気管11内の排ガスの流れ方向に延び
る中心電極21と、該中心電極21と同心状に配設され
る外周電極22の間に、導入される排ガス中のパティキ
ュレートをトラップするとともにプラズマ発生空間を構
成する筒状のトラップ部23を配設してなる。中心電極
21は交流電源24に接続され、外周電極22は接地さ
れており、これら電極21、22間に交流電源24から
交流高電圧を印加することにより、プラズマを発生させ
る構成となっている。
【0019】トラップ部23は、誘電性の多孔質構造体
で構成され、図2に模式的に示すように、多数の誘電体
セラミック粒子3がランダムに並び、互いに融着して一
体化した構造を有している。融着した誘電体セラミック
粒子3の間には多数の空隙4が形成され、これら多数の
空隙4は互いに連通して、排ガスが流通する非直線状の
ガス通路を形成している。トラップ部23を構成する誘
電体セラミックとしては、例えば、高温使用時の構造安
定性が高く、比較的入手が容易なコーディエライトが好
適に用いられ、その他、アルミナ、チタニア、チタン酸
バリウム等、種々のセラミックを用いることができる。
【0020】エンジンからの排出ガスは、トラップ部2
3の入口側端面に開口している空隙4からガス通路内に
入り、誘電体セラミック粒子3の間に形成される非直線
状のガス通路を流通する間に、パティキュレート(P
M)が誘電体セラミック粒子3に付着し、捕集される。
特に、本発明のトラップ部23は、多数の誘電体セラミ
ック粒子3が空隙4を有して結合した構成であるため、
捕集面積が大きく、また、誘電体セラミック粒子3の融
着部に多数のくびれ構造を有しているため、PMを保持
しやすく、捕集能力が大きい。
【0021】また、トラップ部23は、多数の誘電体セ
ラミック粒子3の融着部において、隣合う誘電体セラミ
ック粒子3との間に多数の対向面を有する構成となって
いる。このため、中心電極21と外周電極22の間に交
流高電圧を印加し、電界が発生した場合には、これら対
向面に多数の微小な電極構造5が形成される。印加され
る電圧が所定のレベル以上であれば、これら多数の微小
電極5にてプラズマが発生するので、トラップ部23の
全体にプラズマを発生させて、捕集されたPMを効率よ
く浄化することができる。
【0022】このような、誘電性の多孔質構造体からな
るトラップ部23は、図3(a)に示すように、誘電体
セラミック粉体31と、高温で焼失する粉体32の混合
物を、成形、焼成することにより製造することができ
る。高温で焼失する粉体32材料としては、具体的に
は、カーボン粉体、樹脂粉体等を用いることができ、こ
れをコーディエライト、アルミナ等の誘電体セラミック
粉体31と混合し、通常の方法で混練したものを、筒状
に成形した後、焼成することにより、誘電体セラミック
粉体31同士を融着させ、高温で焼失する粉体32を焼
失させて多数の空隙4を形成する。
【0023】この時、誘電体セラミック粉体31と高温
で焼失する粉体32の混合割合によって、トラップ部2
3の気孔率を調整することができる。気孔率は、通常、
10ないし90%の範囲で選択され、気孔率が大きいほ
ど圧損が低減できる。ただし、気孔率が大きくなると、
捕集面積が低下するため、必要性能に応じた所望の気孔
率となるように、高温で焼失する粉体32の混入量を適
宜決定すればよい。誘電体セラミック粉体31、高温で
焼失する粉体32の粒径は、特に制限されないが、通
常、平均粒径が1ないし50μmの粉体を用いるのがよ
い。焼成温度は、高温で焼失する粉体32が焼失し、誘
電体セラミック粉体31同士が融着する温度以上であれ
ばよい。例えば、コーディエライトであれば、通常、1
300ないし1500℃、アルミナで900ないし11
00℃、チタニアで1600ないし1900℃、チタン
酸バリウムで1500ないし1800℃程度とする。
【0024】このようにして多数の誘電体セラミック粒
子3が互いに融着し、これら誘電体セラミック粒子3の
間に、互いに連通する多数の空隙4にて形成される非直
線状のガス通路を有する誘電性の多孔質構造体からなる
トラップ部23が構成される。このトラップ部23は、
誘電体セラミック粒子3の融着部に多数のくびれ構造を
有するので、中心電極21と外周電極22の間に、さら
に多数の微小電極5を緻密に構成することが可能であ
る。また、誘電体セラミック粒子3を融着した多孔体か
らなり、誘電体セラミック粒子3の間に、非直線状で通
路長さが長いガス通路を形成するため、捕集面積が増大
し、PMを確実にトラップすることができる。
【0025】上記構成の排ガス浄化装置の作動を説明す
る。PM捕集時は、プラズマ発生装置2に電圧を印加せ
ず、エンジン1から排出される排ガスが、プラズマ発生
装置2のトラップ部23内に形成されるガス通路を通過
する間に、PMを捕集する。この時、ガス通路が非直線
状で、PMが通路を構成する誘電体セラミック粒子3表
面に衝突しやすく、捕集面積も大きいので、PMが捕集
されずにすり抜けてしまうのを防止できる。次に、PM
が堆積し、PMの燃焼除去が必要となった時に、プラズ
マ発生装置2の中心電極21と外周電極22の間に、交
流電源24から交流高電圧を印加すると、中心電極21
と外周電極22の間に存在する多数の微小電極5におい
てプラズマが発生し、捕集されたPMがプラズマと反応
して燃焼する。この時、多数の微小電極5によって、ト
ラップ部23内の全体で均一にプラズマが発生するの
で、捕集したPMを効果的に燃焼除去できる。よって、
簡単な構成で、PM捕集効率、燃焼効率ともに優れたプ
ラズマ発生装置2を実現することができる。
【0026】なお、プラズマ発生装置2による処理の時
期は、例えば、トラップ部23の上流側と下流側の排気
管11圧力の差からPMの堆積量を知ることで、判断す
ることができる。そして、PMの堆積量が所定量を越え
た時に、プラズマ発生装置2に交流電圧を印加して、所
定時間、プラズマ処理を行って、PMを燃焼させること
で、再び、トラップ部23にPMを捕集することが可能
となる。
【0027】トラップ部23は、図3(b)に示すよう
に、平均粒径の異なる誘電体セラミック粉体31a、3
1bと、高温で焼失する粉体32の混合物を、成形、焼
成することにより製造してもよい。平均粒径の異なる誘
電体セラミック粉体31a、31bは、例えば、平均粒
径の大きい誘電体セラミック粉体31aを、平均粒径1
ないし50μmの粉体、平均粒径の小さい誘電体セラミ
ック粉体31bを、平均粒径1μm以下の粉体とし、平
均粒径の小さい誘電体セラミック粉体31bが、10な
いし90重量%となるように混合する。誘電体セラミッ
ク粉体31a、31b材料としては、上述したコーディ
エライト、アルミナ等が用いられ、誘電体セラミック粉
体31aと誘電体セラミック粉体31bは、同じ材料で
あっても、異なる材料としてもよい。
【0028】このようにすると、平均粒径の大きい誘電
体セラミック粉体31a間に、平均粒径の小さい誘電体
セラミック粉体31bが入り込み、融着部のくびれ構造
が安定する。よって、トラップ部23の強度が向上し、
耐久性が高まる。
【0029】トラップ部23は、図3(c)に示すよう
に、平均粒径が小さく融点が低い誘電体セラミック粉体
31cと平均粒径が大きく融点が高い誘電体セラミック
粉体31dを用い、これらセラミック粉体31c、31
dと、高温で焼失する粉体32の混合物を、成形、焼成
することにより製造してもよい。例えば、平均粒径が小
さく融点が低い誘電体セラミック粉体31cを、平均粒
径1μm以下のコーディエライト粉体、平均粒径が大き
く融点が高い誘電体セラミック粉体31dを、平均粒径
1ないし50μmのチタニア粉体とし、誘電体セラミッ
ク粉体中の平均粒径の小さいコーディエライト粉体の割
合を10ないし90重量%として、高温で焼失する粉体
32と混合する。焼成温度は、融点が低い誘電体セラミ
ック粉体31cが溶融する温度以上、例えば、コーディ
エライトであれば1300ないし1500℃とする。
【0030】このようにすると、まず、平均粒径が小さ
く融点が低い誘電体セラミック粉体31cが溶融し、こ
れを介して、平均粒径が大きく融点が高い誘電体セラミ
ック粉体31dが融着する。この時、平均粒径が大きく
融点が高い誘電体セラミック粉体31dの粒界が残り、
電荷の偏析が鮮明になるために、微小電極5でのプラズ
マの発生効率が向上し、PM燃焼効率を向上させること
ができる。また、上記図3(b)の構成と同様、平均粒
径が小さく融点が低い誘電体セラミック粉体31cによ
って、くびれ構造が安定するので、強度、耐久性に優れ
る。
【0031】なお、必要に応じ、トラップ部23に、入
口側と出口側の端面を貫通する複数の略平行な排ガス通
路を設けることもできる。このようにすると、圧損を低
減することができる。この排ガス通路は、成形時に容易
に形成することができ、通路径や数を調整することで、
低圧損化と高い捕集能力を両立させることが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態における内
燃機関の排ガス浄化装置の全体概略構成図、(b)は
(a)のA−A線断面図である。
【図2】プラズマ発生装置の主要部の構造を示す図であ
る。
【図3】筒状構造体の製造方法を説明するための模式的
な図で、(a)はセラミック粉体を一種類とした場合、
(b)は平均粒径の異なるセラミック粉体を用いた場
合、(c)は平均粒径が小さく融点が低いセラミック粉
体と平均粒径が大きく融点が高いセラミック粉体を用い
た場合を示す図である。
【図4】従来のプラズマ発生装置の主要部の構造を示す
図である。
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関) 11 排気管 2 プラズマ発生装置 21 中心電極 22 外周電極 23 トラップ部 24 交流電源 3 誘電体セラミック粒子 31 誘電体セラミック粉体 32 高温で焼失する粉体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気管内に、電極間に電源よ
    り交流電圧を印加することによりプラズマを発生させて
    排ガスを浄化するプラズマ発生装置を配置した排ガス浄
    化装置であって、上記プラズマ発生装置が、同心状に配
    した中心電極および外周電極の間に、導入される排ガス
    中のパティキュレートをトラップするとともにプラズマ
    発生空間を構成する筒状のトラップ部を備え、上記トラ
    ップ部が、多数の誘電体セラミック粒子を互いに融着さ
    せて一体化し、上記誘電体セラミック粒子の間の空隙に
    て非直線状の排ガス通路を形成するとともに、隣り合う
    上記誘電体セラミック粒子の粒界に微小な電極構造を多
    数有する誘電性の多孔質構造体で構成されることを特徴
    とする内燃機関の排ガス浄化装置。
  2. 【請求項2】 上記トラップ部を構成する誘電性の多孔
    質構造体が、誘電体セラミック粉体と高温で焼失する粉
    体の混合焼成体からなり、上記高温で焼失する粉体の焼
    失部位を、互いに連通して上記排ガス通路を形成する上
    記空隙とする請求項1記載の内燃機関の排ガス浄化装
    置。
  3. 【請求項3】 上記誘電体セラミック粉体が、平均粒径
    の異なる複数種類のセラミック粉体からなる請求項2記
    載の内燃機関の排ガス浄化装置。
  4. 【請求項4】 上記誘電体セラミック粉体が、平均粒径
    が小さく融点が低いセラミック粉体と、平均粒径が大き
    く融点が高いセラミック粉体とからなる請求項2記載の
    内燃機関の排ガス浄化装置。
  5. 【請求項5】 上記トラップ部を構成する誘電性の多孔
    質構造体が、排ガスの流れ方向に形成される複数の略平
    行な排ガス通路を有する請求項1ないし4のいずれか記
    載の内燃機関の排ガス浄化装置。
  6. 【請求項6】 内燃機関の排気管内に、電極間に電源よ
    り交流電圧を印加することによりプラズマを発生させて
    排ガスを浄化するプラズマ発生装置を配置した排ガス浄
    化装置の製造方法であって、上記プラズマ発生装置を、
    上記電極間に、誘電体からなり排ガス中のパティキュレ
    ートをトラップするとともにプラズマ発生空間を構成す
    るトラップ部を配設して形成し、上記トラップ部を、誘
    電体セラミック粉体と高温で焼失する粉体を混合して成
    形した後、上記誘電体セラミック粉体が融着する温度で
    焼成して、上記高温で焼失する粉体を焼失させることに
    よりその焼失部位に形成される空隙を連通させて非直線
    状の排ガス通路を形成し、かつ隣り合う上記誘電体セラ
    ミック粉体を融着させて、その粒界に多数の微小な電極
    構造を形成した誘電性の多孔質構造体にて構成すること
    を特徴とする内燃機関の排ガス浄化装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記誘電体セラミック粉体として、平均
    粒径の異なる複数種類のセラミック粉体を用いる請求項
    6記載の内燃機関の排ガス浄化装置。
  8. 【請求項8】 上記誘電体セラミック粉体として、平均
    粒径が小さく融点が低いセラミック粉体と、平均粒径が
    大きく融点が高いセラミック粉体を用い、上記平均粒径
    が小さく融点が低いセラミック粉体が融着する温度で焼
    成する請求項6記載の内燃機関の排ガス浄化装置。
  9. 【請求項9】 上記高温で焼失する粉体として、カーボ
    ン粉体を用いる請求項7または8記載の内燃機関の排ガ
    ス浄化装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記高温で焼失する粉体として、樹脂
    材料の粉体を用いる請求項7または8記載の内燃機関の
    排ガス浄化装置の製造方法。
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