JP2003342085A - コンクリート構造物用表面処理剤および表面処理方法 - Google Patents

コンクリート構造物用表面処理剤および表面処理方法

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JP2003342085A JP2002153727A JP2002153727A JP2003342085A JP 2003342085 A JP2003342085 A JP 2003342085A JP 2002153727 A JP2002153727 A JP 2002153727A JP 2002153727 A JP2002153727 A JP 2002153727A JP 2003342085 A JP2003342085 A JP 2003342085A
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concrete
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surface treatment
agent
waterproof
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Yutaka Tomita
豊 冨田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート構造物にひび割れ、空隙等が生
じた場合、容易かつ迅速に、しかも確実に補修でき、ま
た、併せて耐久性をも向上させ得るコンクリート構造物
用表面処理剤および表面処理方法を提供する。 【解決手段】 防水用表面処理剤と耐久用表面処理剤と
を備え、前記防水用表面処理剤の主成分はナトリウムシ
リケート、水を含有してなり、前記耐久用表面処理剤の
主成分はSiO,Mg(OH)からなり、コンクリ
ートに対し、吹付け、塗布または注入し、浸透散水後、
乾燥させ、ひび割れや空隙内に防水層を形成する。ま
た、表面に硬化層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばビル、マ
ンション、トンネル、防波堤等のコンクリート構造物の
防水、防食のための表面処理剤および表面処理方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】各種建造物や土木工事や護岸工事の基礎
部材、山岳トンネル等にコンクリートが使用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなコンクリー
ト構造物は、硬化時の収縮、施工不良、経年劣化等によ
りひび割れが生じ、ひび割れ部分から雨等が侵入し、劣
化が進行したり、甚だしい場合にはマンションやビル等
において雨漏りが生じたりする、という課題がある。
【0004】また、これらに加え、近年、自動車の排ガ
ス、工場から排出される排ガス、冷暖房装置の排ガス等
による大気汚染が深刻な問題になっており、この大気汚
染による酸性雨等によってもコンクリート構造物の表面
が劣化したり、ひび割れ部分から酸性雨等が侵入し、内
部へ劣化が進行し、耐久性が低下する、という課題があ
る。
【0005】この発明は上記のことに鑑み提案されたも
ので、その目的とするところは、コンクリート構造物に
ひび割れ、空隙等が生じた場合、容易かつ迅速に、しか
も確実に補修でき、また、併せて耐久性をも向上させ得
るコンクリート構造物用表面処理剤を提供することにあ
る。
【0006】また、ひび割れが生じなくても表面に塗布
することで、表面を保護するとともに耐久性を向上させ
酸性雨等による表面劣化を防止し得るコンクリート構造
物用表面処理剤を提供することにある。
【0007】また、その表面処理剤を用いた作業性の良
好な表面処理方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、防水用表面
処理剤と耐久用表面処理剤とを備え、前記防水用表面処
理剤の主成分はナトリウムシリケート、水を含有してな
り、前記耐久用表面処理剤の主成分はSiO,Mg
(OH)からなる構成として上記目的を達成してい
る。
【0009】また、コンクリートに対し請求項1記載の
表面処理剤を吹付け、塗布または注入し、浸透散水後、
乾燥させ、防水層、耐汚染および耐久性を有する硬化層
を形成する構成として上記目的を達成している。
【0010】
【実施例1】本発明の表面処理剤は、防水機能を有する
防水用表面処理剤と、これに耐久性を付与する表面処理
剤とを備えて構成されている。
【0011】防水用表面処理剤としては、日本RCG株
式会社製の商品名「RCガード」を基本的な基材として
いる。この防水用表面処理剤は、次の成分からなってい
る。
【0012】(組成および成分) ナトリウムシリケート 30〜60% 水 40〜70% 有機化合物 微量 この有機化合物は必要に応じ混入され、C,Hの2元素
からなるもの、C,H,OまたはC,H,Nの3元素か
らなるもの、C,H,N,Oの4元素からなるもの、こ
れにS,P,ハロゲンやB,Siや各種の金属を含むも
の等適宜のものが選択される。
【0013】(物理的/化学的性質) 外観 :液体 色 :無色 臭い :なし又は石鹸のような臭い 水に対する溶解度:非常に良く溶ける 沸点 :摂氏100度 比重(20℃) :1.27g/ml(2倍濃縮品) :1.135g/ml(通常品) 蒸気圧 :0.00025−0.0001Pa
/摂氏999度 ph値 :11.4 粘度 :1−5 CPS/摂氏20度
【0014】これに混入する耐久性を付与する表面処理
剤の主成分および物性は次の通りである。
【0015】外観 :半透明1液 主成分 :SiO Mg(OH) 加熱残分(%):15〜17 比重(20℃):1.1〜1.2 粘度C・P :6〜8 pH :10〜11 稀釈剤 :清水
【0016】前者の防水用表面処理剤と、これと共に用
いる耐久用表面処理剤は、共に液体であり、かつpH値
もほぼ同じであるため、両者の相性は良好である。
【0017】すなわち、防水用表面処理剤は、無機質で
安全性の高いシリカを主原料にした浸透性防水剤であ
り、吹付け、塗布等を行い、散水を行い、水分を取り込
むことでコンクリートに浸透し、コンクリートの空隙に
プリン状の防水層を形成し、コンクリート内部の水酸化
カルシウムが存在する限り、それと反応し高い防水効果
を得ることができ、水をシャットアウトすることができ
る。但し、コンクリート中に存在するいわゆるナノ(1
−9)の世界の微細な孔は塞がれることはないため、
空気の流通は可能である。
【0018】また、耐久用表面処理剤は、同様に吹付
け、塗布等を行うことにより、ケイ酸マグネシウムの硬
化膜が生成され、この硬化膜は大気汚染に起因する汚染
された空気、雨水等に対し優れた耐汚染性(耐候性、耐
酸性、耐アルカリ性、耐有機薬品性)を有する。
【0019】化学反応式は次の通りである。 SiO+Mg(OH) → MgSiO+H
【0020】また、コンクリートの表面に塗布すると、
内部に含浸され、コンクリート成分である水酸化カルシ
ウムと反応し、いわゆるケイ酸マグネシウムカルシウム
(MgCaSiO)層が生成され、水酸化カルシウム
(アルカリ)の溶出を抑え、コンクリートの中性化を防
止できる。
【0021】この化学反応式は次の通りである。 SiO+Mg(OH)+Ca(OH) → Mg
CaSiO+2H
【0022】両者からなる表面処理剤(商品名ライフコ
ントロール)は、施工によって次の特徴を得ることがで
きる。
【0023】コンクリートのひび割れに対し、形成さ
れるプリン状の防水層により、防水効果が得られる。 コンクリート面に対してエフロン現象を防ぎ、防塵効
果が得られる。 ケイ酸マグネシウムの硬化膜が形成されるため、強度
が向上し、かつ耐候性に優れる。 耐塩水・耐酸・耐アルカリ・耐有機薬品性が良い。 高密度・高硬度膜で、耐磨耗性が良い。
【0024】両者の使用の割合は約1:1とすると好ま
しいが、防水機能を多く持たせたい場合は防水用表面処
理剤を多く用いれば良い。良好な耐久機能を得たい場合
には耐久用表面処理剤を十分施工すれば良い。また、原
液でも良いが、被塗布面に応じ水で約1.5〜4.5倍
の範囲で稀釈して用いても良い。
【0025】稀釈範囲を約1.5〜4.5倍としたの
は、1.5倍以下では稀釈効果が薄く、また、4.5倍
以上とすると表面処理剤としての十分な効果が期待でき
なくなるおそれがあるためである。
【0026】次に本発明の表面処理剤を用いた表面処理
方法の一例について説明する。
【0027】図1のフローチャートに示すように、ま
ず、必要に応じ、汚れを落とすなどの防水下地修正を行
う。ついで、表面処理剤を吹付けまたは塗布する。しか
る後、浸透散水、乾燥させれば良い。
【0028】吹付けまたは塗布は概ね1回で良い。この
ため、作業が煩雑でなく、作業性が良い。
【0029】吹付けはスプレーで行えば良い。また、塗
布はローラ、刷毛等で行えば良い。なお、吹付け、塗布
に限らず、コンプレッサを用いた注入でも良く、深いひ
び割れに対しては注入が効果的である。
【0030】浸透散水は、表面処理剤自体はもともと水
を含有しているため、数回にわたる必要はなく、約1〜
2回程度で良く、この点においても作業性が良い。
【0031】乾燥工程において硬化膜が形成される。こ
の乾燥は数日間にわたっての自然乾燥でも良いが、周知
の乾燥装置を用いることにより、工期を短縮することが
できる。
【0032】図2は表面処理の概念図である。図中1は
建物2のコンクリート面、3はひび割れ、4は空隙、5
はひび割れ3や空隙4等に形成された防水用表面処理剤
によるプリン層であり、ひび割れ3、空隙4はプリン層
5によって塞ぐことができる。6は表面に形成された硬
化層であり、プリン層5によって防水効果が得られ、硬
化層6によって耐汚染性等を得ることができる。また、
ひび割れ3や空隙4内にも硬化層6を形成することがで
きる。
【0033】
【実施例2】前述の実施例では、表面処理剤は、防水用
表面処理剤と耐久用表面処理剤とが混合された構成とし
たが、別々とし、施工にあたって、現場で使用の割合い
を調合したり、あるいはまず防水用表面処理剤を吹付
け、塗布または注入するなどして処理し、その後、耐久
用表面処理剤を吹付け、塗布または注入して施工を行う
ことも可能である。
【0034】なお、本発明はコンクリート構造物のみな
らず、例えばコンクリート管、テトラポッド(登録商
標)のようなコンクリート製品にも適用することができ
る。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明の商品名ライフコ
ントロールによれば、防水用表面処理剤と耐久用表面処
理剤とを備えてなるため、防水効果に加え、耐汚染性、
耐久性等にも優れ、コンクリート構造物の長寿命化を図
ることができる。
【0036】また、吹付け、塗布または注入工程、浸透
散水工程、乾燥工程で簡単に表面処理を行うことがで
き、施工が容易で作業性が良く、工期の短縮化、コスト
ダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の施工工程の説明図を示
す。
【図2】 本発明の一実施例の施工状態の概念図を示
す。
【符号の説明】
1 コンクリート面 2 建物 3 ひび割れ 4 空隙 5 プリン層 6 硬化層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防水用表面処理剤と耐久用表面処理剤と
    を備え、前記防水用表面処理剤の主成分はナトリウムシ
    リケート、水を含有してなり、前記耐久用表面処理剤の
    主成分はSiO,Mg(OH)からなることを特徴
    とするコンクリート構造物用表面処理剤。
  2. 【請求項2】 コンクリートに対し請求項1記載の表面
    処理剤を吹付け、塗布または注入し、浸透散水後、乾燥
    させ、防水層、耐汚染、耐久性の硬化層を形成すること
    を特徴とするコンクリート構造物の表面処理方法。
JP2002153727A 2002-05-28 2002-05-28 コンクリート構造物用表面処理剤および表面処理方法 Pending JP2003342085A (ja)

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