JP2003340493A - 生物汚泥の処理装置、及び液状物質の加熱装置 - Google Patents

生物汚泥の処理装置、及び液状物質の加熱装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚泥に含まれる微生物の細胞壁を破壊して汚
泥を可溶化する処理の効率を簡易な構成で向上させる。 【解決手段】 複数の抵抗体23・24が配設された静
止型混合器3に汚泥と撹拌用気体とを流通させて攪拌す
ることで微生物の細胞壁に物理的に損傷を加えると共
に、ケーシング20の外周に設けたヒータ26で、内部
を流通する汚泥を加熱して微生物の細胞壁破壊を促進す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汚泥に含まれる微
生物の細胞壁を破壊して汚泥を可溶化する処理装置、及
び内部を流通する液状物質を加熱する加熱装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】有機性排水の生物処理方法として多用さ
れている活性汚泥法では、大量の余剰汚泥が発生し、そ
の余剰汚泥は脱水及び焼却などの中間処理の後に埋立処
分されるが、その処分量を削減するために汚泥を減容化
する技術が種々提案されている。例えば超音波法、酸化
還元反応法、水熱法、ミル粉砕法、高速回転ディスク法
などがあり、これらの方法では、化学的あるいは物理的
なプロセスで汚泥に含まれる微生物の細胞壁を破壊して
細胞中の有機物を放出させるようにしており、この汚泥
の可溶化により改質された汚泥を生物処理工程に返送し
て処理することで、最終的に焼却・埋立処分される汚泥
量を削減することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
汚泥の可溶化処理はいずれも効率が良いとは言い難く、
処理能力を高めるために大規模な設備を必要としたり、
設備構成が煩雑化したりするなどして、イニシャルコス
ト及びランニングコストが嵩む難点を有しており、汚泥
の可溶化処理の効率を簡易な構成で向上させることが可
能な生物汚泥の処理装置が望まれる。
【0004】また、液状物質を加熱する加熱装置が多様
な分野で利用されているが、例えば空気などの気体を注
入する処理が併せて行われる場合、注入気体の影響で比
較的低い温度でも液状物質が沸騰状態となることがあ
り、高い温度で安定した運転を行うことができないとい
った制限がある。さらに単に液状物質を加熱する場合で
も、液状物質の一部が気化して生成した蒸気が管路内に
停滞してガス溜まりが生じることがあり、これは効率の
低下や過熱の原因となることから設計段階で配慮する必
要があり、装置の小型化・高効率化を図る上での制約と
なっている。このような観点から、注入気体によって加
熱温度が低く制限されることがなく、また生成蒸気によ
って円滑な流れが阻害されることがない液状物質の加熱
装置が望まれる。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明において
は、請求項1に示すとおり、汚泥に含まれる微生物の細
胞壁を破壊して汚泥を可溶化する生物汚泥の処理装置の
構成を、汚泥が流通する管路内に複数の抵抗体が配設さ
れ、汚泥と撹拌用気体とを攪拌して微生物の細胞壁に物
理的に損傷を加える撹拌手段と、管路内を流通する汚泥
を加熱して微生物の細胞壁破壊を促進する加熱手段とを
備えたものとした。
【0006】これによると、撹拌手段による衝撃作用に
より物理的に微生物の細胞壁に損傷を加えると共に、加
熱手段による熱により微生物の細胞壁破壊を促進するこ
とで、簡易な構成で可溶化処理の効率を飛躍的に高める
ことができる。この場合、静止型混合器内で適切な攪拌
処理が行われるように、所要の流速及び圧力を確保する
ことが必要で、これにはポンプ圧送する構成とすれば良
い。
【0007】特に撹拌用気体に空気などの酸素含有ガス
を用いると、汚泥が好気状態に保持され、高温でも生息
可能な嫌気性菌の繁殖を抑制し、悪臭を防止することが
できる。この他、本発明における撹拌用気体として、オ
ゾンガスなどの細胞破壊作用を有する酸化性気体なども
可能である。
【0008】前記生物汚泥の処理装置においては、請求
項2に示すとおり、撹拌手段が、円筒状のケーシングの
内部の流路中に複数の抵抗体が配設され、この複数の抵
抗体が、共に内周面側から中心部に向けて板状に突出さ
れ、下流側に傾斜した状態で互いに接触しないように軸
線方向に所定の間隔をおき、かつ周方向に順次所定角度
ずつずらして設けられたものとすると良い。
【0009】これによると、所要の圧力及び流速で汚泥
と撹拌用気体とを撹拌手段(静止型混合器)に導入する
ことで、汚泥と撹拌用気体との混合物に激しい乱流を発
生させ、これに伴って生じる圧力変動による衝撃作用に
より物理的に微生物の細胞壁に損傷を加える現象が顕著
に生起する。この場合、汚泥を撹拌手段とタンクとの間
で循環させながら撹拌手段の上流側で汚泥中に撹拌用気
体を注入して撹拌する構成とすると良い。
【0010】前記の撹拌手段においては特に、一対の抵
抗体が概ねハ字形状をなすように筒状体の互いに対向す
る内周面から舌状に突出され、かつその一方の抵抗体が
筒状体の中心線と交差するように他方より長尺に形成さ
れた抵抗体エレメントを有し、この抵抗体エレメント
は、複数のものが周方向に順次所定角度ずつずらしなが
ら軸線方向に列べて内部に挿設された構成とすると良
い。
【0011】これによると、抵抗体が舌状をなすことか
ら、抵抗体に衝突した流れは抵抗体の周囲に多方向に分
散され、抵抗体の背面側で巻き込みによる渦流(伴流)
が生じ、この抵抗体による流通流体の衝突、分散並びに
巻き込みが次々と繰り返されることで、強力な乱流が発
生して流通流体が激しく撹拌される。さらに、抵抗体エ
レメントを流れ方向に沿って周方向に所定角度ずつずら
しながら配置することで、筒状体の中心線と交差するよ
うに長尺に形成された抵抗体が全体として螺旋状に配置
され、その作用によって流通流体に筒状体の中心線を中
心とした旋回流が発生し、下流部で継続して撹拌が行わ
れる。
【0012】その上、抵抗体を流れに逆らわないように
下流側に傾斜した状態で筒状体の内周面から突出させた
単純な構成であるため、繊維状あるいは粒子状の固形物
が引っかかったり堆積したりするところがなく、固形物
を大量に含む汚泥でも目詰まりを起こすことなく安定し
て撹拌処理を行うことができる。
【0013】また、本発明においては、請求項3に示す
とおり、液状物質の加熱装置の構成を、管路内を流通す
る液状物質を外部から加熱する加熱手段と、管路内を流
通する液状物質を撹拌する撹拌手段とを備え、この撹拌
手段は、管路内に複数の抵抗体が配設され、この複数の
抵抗体が、共に内周面側から中心部に向けて板状に突出
され、互いに接触しないように軸線方向に所定の間隔を
おき、かつ周方向に順次所定角度ずつずらして設けられ
たものとした。
【0014】これによると、液状物質に気体を注入する
場合には、撹拌手段により管路内に強力な乱流が発生し
て液状物質や注入気体が激しく撹拌されることで注入気
体が微細気泡化し、高い温度でも沸騰状態になることな
く加熱することができる。また、単に液状物質を加熱す
る場合には、撹拌手段により生成蒸気の気泡の粗大化が
抑制され、ガス溜まりやピストン流れを形成する不都合
を回避することができる。さらに乱流により管路の内周
面の伝熱境膜が破壊され、総括伝熱係数を向上させる効
果も得られる。
【0015】前記液状物質の加熱装置においては、請求
項4に示すとおり、加熱手段が、筒状体と抵抗体とが一
体に形成されたエレメントを収容するケーシングの外周
に配置された電熱ヒータである構成をとることができ
る。
【0016】これによると、簡単な構成で被処理流体を
効率良く加熱することができ、しかも配置スペースを削
減することができる上に、メンテナンスが容易であり、
小規模な場合に好適である。なお、この他に、加熱手段
をエレメントとケーシングとの間に介装する態様も可能
である。
【0017】なお、本発明における加熱手段は、電熱ヒ
ータが簡易であるが、この他に、スチームを用いた構成
でも良く、例えば内部にスチームが導入されるジャケッ
トを筒状体の外周側に設ければ良い。また、誘導加熱を
利用した加熱手段も可能であり、この場合には、誘導コ
イルを筒状体の外周側に設けて導電性材料からなる筒状
体を誘導電流により発熱させる構成とすれば良い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明の構成を詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明による生物汚泥の処理装置
の概略構成を示す模式図である。この処理装置には、汚
泥と撹拌用気体とを撹拌しつつ加熱して汚泥に含まれる
微生物の細胞壁を破壊して汚泥を可溶化する可溶化処理
部1が設けられている。この可溶化処理部1では空気が
撹拌用気体として用いられている。
【0020】可溶化処理部1は、処理すべき汚泥が送り
込まれるタンク2と、汚泥と空気とを撹拌する静止型混
合器3と、タンク2から汚泥を引き抜いて静止型混合器
3に送り込むポンプ4とを有し、静止型混合器3から送
り出された汚泥がタンク2に戻され、タンク2と静止型
混合器3との間で汚泥を循環させながら、静止型混合器
3で所要の時間に渡って連続的に汚泥と空気とが撹拌さ
れる。これにより、汚泥中の微生物の細胞壁に物理的に
損傷を加えることができる。ここでは、加圧された空気
が静止型混合器3の上流側で汚泥中に注入される。
【0021】この可溶化処理部1の静止型混合器3には
ヒータを備えたものが用いられており、内部を流通する
汚泥を加熱して微生物の細胞壁破壊を促進する。静止型
混合器3の上流側にはサーモスタット5が設けられてお
り、汚泥が設定温度(例えば60℃)を超えると静止型
混合器3のヒータへの給電を停止するようになってお
り、これにより汚泥が所定の温度域に保持される。
【0022】さらにこの処理装置では、可溶化処理部1
の後段に、可溶化処理部1のタンク2から引き抜いた汚
泥が導入されるタンク7と、汚泥と空気とを撹拌する静
止型混合器8と、タンク7から汚泥を引き抜いて静止型
混合器8に送り込むポンプ9とを有している。タンク7
では、所要の時間に渡って汚泥が滞留し、微生物の細胞
破壊で放出された有機物を含む改質汚泥が引き抜かれて
原水槽または調整槽に返送され、再度生物処理される。
他方、微生物の細胞破壊で分離された細胞壁などの沈降
性固形物がタンク7の底部に沈殿し、この沈殿物は可溶
化処理部1に返送するか、あるいは脱水機に送って脱水
処理された後、焼却処理される。静止型混合器8での空
気との撹拌処理は、前処理部2に返送した後の再処理の
効率を高め、また脱水機に送った際の脱水効率を高める
他、好気性状態に保持して悪臭を抑制するのに有効であ
る。
【0023】図2は、図1に示した加熱型の静止型混合
器を示す断面図である。この静止型混合器3は、円筒状
のケーシング20内に多数の抵抗体エレメント21を挿
設してなっている。この抵抗体エレメント21は、円形
断面をなす筒状体22の互いに対向する内周面から第1
・第2の一対の抵抗体23・24がそれぞれ中心部に向
けて舌状に突出されたものであり、筒状体22が連続し
て流路を形成する。
【0024】ケーシング20の外周面には電熱ヒータ2
6が配置されている。この電熱ヒータ26は、発熱線
(ニクロム線)を絶縁材(マグネシア粉末)が充填され
たさや管(シースパイプ)内に収容したシーズヒータで
あり、ケーシング20の外径に合わせて螺旋を描くよう
に曲成され、ケーシング20に対して巻き付けるように
外装されている。この電熱ヒータ26は、外周側からケ
ーシング20及び抵抗体エレメント21を加熱し、これ
からの伝熱で内部を流通する汚泥(液状物質)が加熱さ
れる。ケーシング20の周囲には、電熱ヒータ26を包
囲して大気中への放熱を抑制するためにラギングジャケ
ット27が設けられている。
【0025】抵抗体23・24は、共に下流側に向けて
傾斜した状態でハ字形状に配置されており、両抵抗体2
3・24間に所要の間隔が確保されるように軸線方向に
ずらして設けられている。上流側の第1の抵抗体23は
筒状体22の中心線と交差しないように短尺に、下流側
の第2の抵抗体24は筒状体22の中心線と交差するよ
うに長尺に形成されている。
【0026】筒状体22の軸線方向の端部には、図3及
び図4に示すように、凹凸が形成され、隣接するものに
対して45度ずつずらして結合されるようになってい
る。また、軸線方向に沿った分割線により一対の抵抗体
23・24がそれぞれ形成された2つの分割体22a・
22bに分割可能になっている。これにより製造を容易
にすると共に、表面に付着した障害物を簡単に除去する
ことができる。
【0027】このようにしてなる抵抗体エレメント21
は、ケーシング20内に挿設するにあたり、図5中に想
像線で示す直前の抵抗体エレメント21に対して周方向
に45度ずらして配置される。以下、後続の抵抗体エレ
メント21もそれぞれ、直前のものに対して45度ずつ
同一方向にずらして配置され、最初の抵抗体エレメント
21に対してはそれぞれ、周方向に45度、90度、1
35度、180度といった角度位置となる。したがっ
て、全体として見ると、ハ字形状に対をなす抵抗体23
・24がそれぞれ、抵抗体エレメント21のずらし角度
に応じたリード角をもって螺旋を描くように配置され
る。
【0028】このため、流体が内部に導入されると、最
初の抵抗体エレメント21の抵抗体23・24に相対す
る流れはこれらの抵抗体23・24に衝突して周囲に分
散され、これらの抵抗体23・24に相対しない流れも
ショートパスすることなく下流側の抵抗体エレメント2
1の抵抗体23・24のいずれかに衝突して多方向に分
散され、内部に強力な乱流が発生する。
【0029】このようにして、所要の圧力及び流速で汚
泥と撹拌用気体(空気など)とを静止型混合器に導入す
ることで、汚泥と撹拌用気体との混合物に激しい乱流を
発生させ、これに伴って生じる圧力変動による衝撃作用
により物理的・機械的に微生物の細胞壁に損傷を加える
現象が顕著に生起する。
【0030】さらに、静止型混合器内では、強力な乱流
による撹拌作用で空気の微細気泡が高密度で生成して接
触効率が大幅に高められる。しかもその微細気泡が粗大
化することなく持続するため、静止型混合器から送り出
された後にタンク内で継続して汚泥の液層中への酸素の
溶解が進行し、気液接触反応が促進される。
【0031】図6は、本発明による液状物質の加熱装置
が適用された油分除去装置の概略構成を示す模式図であ
る。この油分除去装置は、魚肉の加工において油脂分の
除去を行うものであり、被処理物(液状物質)が送り込
まれるタンク31と、被処理物と空気とを撹拌・加熱す
る、図2に示したものと同様の加熱型の静止型混合器3
2と、タンク31から被処理物を引き抜いて静止型混合
器32に送り込むポンプ33とを有し、静止型混合器3
2から送り出された被処理物がタンク31に戻され、タ
ンク31と静止型混合器32との間で被処理物を循環さ
せながら、静止型混合器32で所要の時間に渡って連続
的に被処理物と空気とが撹拌されつつ加熱される。これ
により、被処理物内に分散する油分が空気の微細気泡の
作用で集合して分離除去される。このような水を主成分
とする被処理物に対して空気を注入して油分を分離する
処理では、従来は80℃が限界であるが、この構成によ
れば生成気泡の径が小さいために94℃まで加熱が可能
であり、94.5℃で沸騰状態となり安定した運転が困
難になる。なお、タンク31には、保温のためにラギン
グジャケット34が設けられている。
【0032】図7は、本発明による液状物質の加熱装置
が適用された水管ボイラの概略構成を示す模式図であ
る。ここでは、水管41内に、図3に示したものと同様
の抵抗体エレメント42が挿設されている。水管41に
はポンプ43から水が送入され、バーナ(加熱手段)4
4の発する火炎並びに燃焼ガスによる外部からの伝熱に
より水管41を流通する水を加熱して水蒸気が得られ
る。この場合、抵抗体エレメント42の抵抗体によって
生じる乱流により水が攪拌されて生成蒸気の気泡が粗大
化するのを抑えると同時に気泡を細かく粉砕するため、
生成蒸気によるガス溜まりを抑制することができる。な
お、抵抗体エレメント42は水管41の全長に渡って配
設する必要はなく、ガス溜まりが生じるおそれのある部
分あるいはその上流側に所要の個数設ければ良い。
【0033】図8は、本発明による液状物質の加熱装置
の他の態様を示している。ここでは、図2示したものと
同様の静止型混合器51のケーシング52の周囲に、電
熱ヒータに代わって誘導加熱装置(加熱手段)53が設
けられている。この誘導加熱装置53は、ケーシング5
2の外周に誘導コイル54が配置され、図3に示したも
のと同様の抵抗体エレメント55並びにケーシング52
に誘導電流が発生してこれらが発熱する。この場合、ケ
ーシング52並びに抵抗体エレメント55が所要の導電
性並びに電気抵抗特性を有する材料で形成される。な
お、ケーシング52並びに抵抗体エレメント55の一方
にのみ誘導発熱を発生させる構成も可能である。
【0034】図9は、本発明による液状物質の加熱装置
の他の態様を示している。ここでは、図2示したものと
同様の静止型混合器61のケーシング62の周囲に、電
熱ヒータに代わってスチームジャケット63が設けられ
ている。このスチームジャケット63は、ケーシング6
2の外周に内部にスチームが導入される外筒部64が配
置され、スチームから伝熱で抵抗体エレメント65並び
にケーシング62が加熱される。この構成では、熱交換
特性を向上させるために内部にフィンを設けたり、大気
中への放熱を抑制するために外側に保温材を配置するよ
うにしても良い。
【0035】
【発明の効果】このように本発明によれば、撹拌手段に
よる衝撃作用により物理的に微生物の細胞壁に損傷を加
えると共に、加熱手段による熱により微生物の細胞壁破
壊を促進することで、可溶化処理の効率を飛躍的に高め
ることができ、汚泥の減容化処理のイニシャルコスト及
びランニングコストを削減する上で大きな効果が得られ
る。
【0036】また、撹拌手段により注入気体が微細気泡
化されるため、高い温度でも沸騰状態になることなく加
熱することができ、液状物質の高温加熱処理を安定して
行う上で顕著な効果が得られる。さらに、撹拌手段によ
り生成蒸気の気泡の粗大化が抑制され、ガス溜まりが形
成される不都合を回避することができるため、加熱装置
の効率を高めると共に、ガス溜まり防止のために配管の
形状や配置が制約される不都合が解消され、装置の設計
自由度が高まる。またガス溜まりによる制約がなくなる
ため、運転制御が容易になる利点も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による生物汚泥の処理装置の概略構成を
示す模式図である。
【図2】図1に示した加熱型の静止型混合器を示す断面
図である。
【図3】図1に示した静止型混合器の要部を示す斜視図
である。
【図4】図2に示した抵抗体エレメントを上流側から見
た正面図である。
【図5】図2に示した抵抗体エレメント相互の配置状況
を説明するための図4と同様な正面図である。
【図6】本発明による液状物質の加熱装置が適用された
油分除去装置の概略構成を示す模式図である。
【図7】本発明による液状物質の加熱装置が適用された
水管ボイラの概略構成を示す模式図である。
【図8】本発明による液状物質の加熱装置の他の態様を
示す側面図である。
【図9】本発明による液状物質の加熱装置の他の態様を
示す側面図である。
【符号の説明】
1 可溶化処理部 2・7 タンク 3・8 加熱型静止型混合器 4・9 ポンプ 5 サーモスタット 20 ケーシング 21 抵抗体エレメント 22 筒状体 23・24 抵抗体 26 電熱ヒータ 31 タンク 32 静止型混合器 33 ポンプ 34 ラギングジャケット 41 水管 42 抵抗体エレメント 43 ポンプ 44 バーナ 51 静止型混合器 52 ケーシング 53 誘導加熱装置 54 誘導コイル 55 抵抗体エレメント 61 静止型混合器 62 ケーシング 63 スチームジャケット 64 外筒部 65 抵抗体エレメント

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚泥に含まれる微生物の細胞壁を破壊
    して汚泥を可溶化する生物汚泥の処理装置であって、 汚泥が流通する管路内に複数の抵抗体が配設され、汚泥
    と撹拌用気体とを攪拌して微生物の細胞壁に物理的に損
    傷を加える撹拌手段と、 管路内を流通する汚泥を加熱して微生物の細胞壁破壊を
    促進する加熱手段とを備えたことを特徴とする生物汚泥
    の処理装置。
  2. 【請求項2】 前記撹拌手段が、円筒状のケーシング
    の内部の流路中に複数の抵抗体が配設され、該複数の抵
    抗体が、共に内周面側から中心部に向けて板状に突出さ
    れ、下流側に傾斜した状態で互いに接触しないように軸
    線方向に所定の間隔をおき、かつ周方向に順次所定角度
    ずつずらして設けられたことを特徴とする請求項1に記
    載の生物汚泥の処理装置。
  3. 【請求項3】 管路内を流通する液状物質を外部から
    加熱する加熱手段と、前記管路内を流通する液状物質を
    撹拌する撹拌手段とを備え、 該撹拌手段は、前記管路内に複数の抵抗体が配設され、
    該複数の抵抗体が、共に内周面側から中心部に向けて板
    状に突出され、互いに接触しないように軸線方向に所定
    の間隔をおき、かつ周方向に順次所定角度ずつずらして
    設けられたことを特徴とする液状物質の加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱手段が、前記筒状体と前記抵
    抗体とが一体に形成されたエレメントを収容するケーシ
    ングの外周に配置された電熱ヒータであることを特徴と
    する請求項3に記載の液状物質の加熱装置。
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