JP2003340268A - 気液接触板構造と気液接触装置 - Google Patents
気液接触板構造と気液接触装置Info
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Abstract
気液接触板の幅方向に広がる気液接触板を提供するこ
と。 【解決手段】 ガス吸収塔に用いられる気液接触板2に
吸収液が上方から下方へ流れ、吸収液は気液接触板2に
形成された凹凸2a,2b形状によって、気液接触板の
左右幅方向に広がる。また、樹脂製の気液接触板2の表
面にはプラズマ処理され、親水性が向上しさらに幅方向
への吸収液が広がるようになる。
Description
収させる目的で用いられる気液接触板及び気液接触装置
に関する。さらに詳しくは、ガス及び液体の接触面積を
増大させて効率的なガス吸収を実現する気液接触板及び
気液接触装置に関する。
装置として、吸収液を利用した気液接触装置が知られて
いる。主に化学プラント等では、排出される二酸化炭素
(CO2)等のガスの吸収効率を向上させるために、例
えば円筒状や矩形塔状の吸収塔を用い、塔の内部に気液
接触板を配設してガス及び吸収液の接触面積を増やすこ
とが行われている。一般に、気液接触性能は、液膜の総
表面積に依存することが知られている。高い気液接触性
能を得るためには、気液接触板の表面において、液がで
きるだけ濡れ広がることが好ましい。なお、液が広く濡
れ広がることを、濡れ性能が良好であると表現する。そ
の気液接触板の材料は、主として金属材料が使用されて
いた。
の容器内に配設されノズルにより吸収液が噴霧される
が、吸収液を容器内に均等に噴霧することは困難であ
り、容器内に複数枚配設されている気液接触板の全表面
に対して濡れ性能を均一化することが困難であった。ま
た、気液接触板を金属製にすると、気液接触塔全体とし
ての重量が大きくなり、気液接触塔を支える構造部品も
大型化してしまうといった問題がある。一方、金属に代
わる気液接触板の材料としては、たとえば樹脂等の高分
子材料が考えられる。高分子材料は軽量で、かつ加工性
がよく、さらに安価であるが、工業用材料として用いら
れる高分子材料はほとんどが疎水性であり、前記した濡
れ性能が得られにくいといった問題がある。
有する、いわゆる親水性ポリマーも知られている。親水
性ポリマーを気液接触板の材料として使用すれば、軽量
で、かつ加工性がよく、しかも前記した濡れ性能が得や
すい。しかし、親水性ポリマーは、疎水性の高分子材料
に比べて一般に高価であったり、フィルム等成形体の成
形性が悪いといった問題がある。また、親水性ポリマー
は水と接触すると水分を吸収して、強度の低下すること
が知られている点も問題である。本発明はこのような事
情に鑑みてなされたもので、軽量で、加工性に優れ、安
価で、濡れ性能が気液接触板の幅方向に広がる気液接触
板を提供することを目的とする。
表面の少なくとも一部に表面加工を施してなる気液接触
用の充填物を提供する。前記の気液接触用の充填物は、
高い濡れ性能を有する。
気液接触板及び気液接触装置について、図面を参照しな
がら詳細に説明する。図1は、気液接触装置としての吸
収塔1の概略図である。吸収塔1は、例えば化学プラン
トの一設備として備えられ、プラント内で発生したガス
中に含まれる二酸化炭素、ハロゲン化水素やアンモニア
などの水溶性ガス成分を水による吸収で浄化するための
吸収塔、あるいは脱臭装置として有利に使用することが
できる。また、これらのガス成分を水中に溶かして水溶
液を製品として得るための溶かし込み装置としても使用
することができる。
下方向に向くように配置され、吸収塔1の内部では、図
2に示す気液接触板2を容器1aの中間位置の高さに配
置させている。ガスは、吸収塔1の塔底に設置されたガ
ス供給口4から導入されて、吸収塔1の内部を下から上
に流れ、吸収塔1の塔頂に設置されたガス排出口5から
塔外に排出されて、次行程で処理される。一方、液は、
吸収塔1の上部に設置された液供給口6から容器1a内
に導入されて、水平方向に伸びた供給管を通り、多数配
設されているノズル7によって噴霧される。気液接触板
2は、ガス及び液体の流れ方向に沿って、すなわち板面
が容器1aの軸方向に平行になるように、縦に複数枚並
べて配置している。この気液接触板2は、気液接触板2
の下部に配置されている円板状の支持体3によって固定
されている。ノズル7は、塔内での各々の気液接触板2
に対して液を散布するために設ける装置であり、供給間
の軸方向に間隔をおいて互い違いに両側に配列されてい
る。液は吸収塔1の内部を上から下に流れ、吸収塔1の
塔底に設置された液溜め8に溜められたのち、液排出口
9から塔外へ出る。液溜め8は、吸収塔1と同じ径を有
する円盤や漏斗状の逆円錐形である。ここで、液は気液
接触板2の表面及び裏面並びに吸収塔1の内面に沿って
流下する。
る。気液接触板2は、長方形の板材であって樹脂等高分
子材料で形成されている。特に、高分子材料に限定され
るものではなく金属製のものであってもよいが、本実施
の形態では、ポリプロピレン(以下、PPとも呼ぶ)ま
たはアクリルニトリルブタジエンスチレン樹脂(以下、
ABSとも呼ぶ)を使用している。図3は、気液接触板
2の表面の断面形状である。図に示すように、気液接触
板2の表面は矩形の凹凸2a,2b形状であって、凹部
高さがaであって、先端長がbであって、底面長がcで
あり、これらの凹凸2a,2b形状が水平方向に延在
し、また凸部2bがピッチbで凹部2aがピッチcで、
これらの凹凸が同様に連続して縦方向に形成されてい
る。この凹凸2a,2bが気液接触板2の表裏両面の全
表面に形成されている。
凹凸2a,2bの断面形状の他の形態を示す。図4の
(a)は、断面を三角形状に形成した凸部を有する凹凸
2a,2bであり、図4の(b)は、断面を台形状に形
成した凸部を有する凹凸2a,2bであり、図4の
(c)は、断面をV字形状に形成した凹部を有する凹凸
2a,2bであり、図4の(d)は、断面を湾曲状に形
成した形状を有する凹凸2a,2bである。
板2の凹凸2a,2bの延在方向の他の形態を示す。図
5の(a)は、気液接触板2の幅方向に対して凹凸2
a,2bの延在方向が、気液接触板2の中心部から左右
両側へいずれも低くなるように、凹凸2a,2bを傾斜
させて、この凹凸2a,2bを上下方向に複数条併設し
ている。図5の(b)は、気液接触板2の幅方向に対し
て一方の側から他方の側へ、また他方の側から一方の側
へ低くなるようにして凹凸2a,2bを傾斜させて、互
い違いに凹凸2a,2bを形成し、上下方向に複数条併
設している。
対して一端側から他端側へ凹凸2a,2bを傾斜させ
て、他端側が低くなるように凹凸2a,2を形成し、こ
れを上下方向に複数条併設している。図5の(d)は、
気液接触板2の幅方向に対して凹凸2a,2bの延在方
向が、気液接触板2の中心部から左右両側へ、いずれも
低くなるように凹凸部2a,2bを湾曲状に形成し、こ
の凹凸部2a,2bを上下方向に複数条併設している。
形機21によって形成される。すなわち、樹脂製の気液
接触板2を成形するのであれば、樹脂原料をホッパー2
2に投入し、押し出し成形機21により加熱して撹拌さ
せて溶融し、押出成形機21の押出口から溶融樹脂24
をロール25間に押し出して、樹脂板の表裏両面に凹凸
2a,2bを連続的に形成する。そして、気液接触板2
の表裏面を親水性処理するためプラズマ照射機26によ
りプラズマ接触処理する。
電現象を利用する表面処理である。プラズマ接触処理と
しては、例えば低温プラズマ(low tempera
ture plasma, LTP)が知られている。
たとえば、ポリエチレンを酸素低温プラズマ接触処理す
ると水接触角が90度から43度に、アルゴン低温プラ
ズマ接触処理すると水接触角が90度から60度に、ポ
リエチレンテレフタレートを酸素低温プラズマ接触処理
すると水接触角が77度から32度に変化するなど、濡
れ性能が向上する(高分子学会編、“高分子新素材便
覧”、丸善(1989)、p.513)ことが知られて
いる。このように、プラズマ接触処理によれば、高い濡
れ性能を有する高分子材料が得られるので、気液接触板
として好適となる。また、プラズマ接触処理は材料の表
面を処理する技術であるので、材料全体としての機械的
強度はほぼ保たれる。高分子材料の種類には限定はな
く、たとえばポリプロピレン、ナイロン、塩化ビニル、
ポリエステル等が利用できる。
する。図3の(b)は、図3の(a)と同様に気液接触
板2の表面拡大図である。気液接触板2の材質について
は、高分子材料であっても金属製材料であってもよく、
気液接触板2自体には、親水性処理はされていない。こ
の気液接触板の凹部2aには、親水性材料2cを塗布
し、凸部2bには撥水性材料2dを塗布している。気液
接触板2が樹脂製であるような場合は、通常は撥水性で
あるので、凸部2bはそのままの状態にしておいてもよ
い。また、親水性処理については、周知の物理的、化学
的処理をすればよい。このような構成により、ガス吸収
液が気液接触板2面上を流れると、凸部2bに流れてき
た処理水が撥水性材料2dに弾かれるようにして凹部2
aに流れ込み、凹部2aには親水性材料2cが塗布され
ているので、凹部2aの溝内に処理水がしみ込むように
して入り込むことができる。こうして、気液接触板2の
表面全体に処理水を広げることができる。
する。 [実験例1]次に、本発明の凹凸部に関する濡れ性評価
試験の実験例を詳細に説明する。図7は、実験室での試
験に用いた評価試験装置の概略外観図である。アクリル
製ダクト10は、吸収塔1の容器1aを模したものであ
り、形状は四角筒であって、天井面及び底面は開放され
ている。アクリル製ダクト10の中央部には、気液接触
板2を垂直に一枚設置している。気液接触板2の直上に
は内径1mmのノズル7を下向きに設けている。液とし
ては64℃の蒸留水を用い、ポンプ11を使用して2m
l/minの速度で供給し、気液接触板2の表面および
裏面を流下させた。また、ガスとして空気を使用し、ア
クリル製ダクト10の内部を線速度2.5m/sで下か
ら上に向けて流すようにしている。このような、試験装
置により、図8に示す試験例1から試験例5のパターン
形状を備えた気液接触板2を用い試験を行った。気液接
触板2はポリプロピレン製であり、比較材として表面処
理を行わないものと、実施例としてプラズマ表面処理を
行ったものとを供試し、気液接触板2の幅方向における
吸収液の広がり幅をみた。そして、蒸留水を流し始めて
から10分後に、蒸留水の水平方向の流路幅を測定し
て、濡れ性の評価とした。表1に試験装置のシュミレー
ションデータを示し、表2に濡れ性評価試験の結果を示
す。
試験例5は菱形パターンのものを用いた。その結果、全
ての試験例でプラズマ処理したものが吸収液の広がり幅
が大きいという結果がでた。また、形状では試験例4及
び試験例5のような菱形パターン形状のほうが矩形のも
のより広がり幅が大きい結果が得られた。また、菱形パ
ターン形状では、一辺が大きいものの方が広がり幅が大
きい結果が得られた。
図3の(a)に示す凹凸2a,2bの寸法がa〜cを有
する矩形断面の気液接触板2により、上記実験例1と同
様の条件で濡れ性評価試験を行った。実施例としてプラ
ズマ処理を行った気液接触板2を用い、比較例としてプ
ラズマ処理を行なっていない気液接触板2を用いた。ま
た、試験例6〜試験例10としてABSを用い、試験例
11としてPPを用いた。なお、試験例6は凹凸を形成
しない気液接触板2を用いた。各々の試験結果を表3に
示す。
吸収液の広がり幅が大きくなった。溝の幅cについて
は、狭い方が広がり幅を大きい結果が得られた。
図3の(a)に示す凹凸2a,2bの寸法がa〜cを有
する矩形断面の気液接触板2により、上記実験例1と同
様の条件で濡れ性評価試験を行った。実施例としてプラ
ズマ処理を行った気液接触板2を用い、今回は、凹凸2
a,2bの矩形形状についてさらに詳しく、吸収液の広
がり幅を考察してみた。各々の試験結果を表4に示す。
2の5cmの上下長さに対する凹凸2a,2bの段数
[(b+c)/5]と吸収液の広がり幅を示している。
グラフの縦線は吸収液の広がり幅を表し、横線は凹凸2
a,2bの段数を表している。結果として段数が大きい
方が吸収液の広がり率が大きい結果を得た。図10は、
同じく表4の結果を考察したものであり、気液接触板2
の底面長cに対する吸収液の広がり幅を考察した。グラ
フの縦線は吸収液の広がり幅を表し、横線は底面長の長
さである。結果として底面長cの間隔の小さいものが吸
収液の広がり率が大きい結果を得た。
存することなく、底面長cの寸法を極小化することが、
吸収液を気液接触板2の幅方向に広げるために最も有効
であると考えられる。底面長cが小さい方が液拡散幅が
拡大する要因として、毛細管現象と連動した凹部2aを
形成する各辺(3辺)の親水性効果によるものと考えら
れる。凹部2aの溝が保持できる液量について考察する
と、表4のV1の試験例14に示すように、凹部高さa
が0.2mm、先端長bが0.2mm、底面長cが1m
mであるときが最適であり、底面長cが1mmのときが
最適である。また、気液接触板2の全体に焦点をあてる
と、すなわち、気液接触板2の単位長さあたりの液保持
量を考察すると表4のV2の試験例14に示すように、
凹部高さaが0.2mm、先端長bが0.2mm、底面
長cが1mmであるときが最適であり、底面長cが1m
mのときが最適である。
触板2の板厚は、例えば自重やガスの圧力変動に耐える
程度の適度な剛性を確保するためには一定の厚みが必要
である一方で、厚すぎる板は充填物の単位重量あたりの
表面積が少なくなって不利である。これらを考慮した好
ましい板厚は0.5mm以上2.0mm以下であり、さ
らに好ましくは0.5mm以上1.0mm以下である。
これらの板厚で製造された気液接触板の単位表面積あた
りの質量はたとえば1kg/m2以下となる。従来の金
属製の気液接触板では同じく2ないし4kg/m2程度
であったので、半分以下あるいは4分の1以下の軽量化
を達成できる。なお、気液接触板2を作成するにあた
り、プラズマ処理の代わりにグロー放電処理やコロナ放
電処理を行って、気液接触板2の表面に親水性を保持す
るようにしてもよい。グロー放電処理は、プラズマをつ
くるのにグローを利用するものであり、その効果はプラ
ズマ接触処理と同様である。また、コロナ放電処理は、
プラズマを作るのにコロナを利用するものであり、その
効果はプラズマ接触処理と同様である。
たが、勿論、本発明は上記実施の形態に限らず本発明の
技術的思想に基づいて、種々の変形及び変更が可能であ
る。例えば、上記実施の形態では気液接触板2の表裏両
面の全体に凹凸2a,2bを形成したが、凹凸2a,2
bを形成する部位は部分的であってもよく、気液接触板
2aの上部のみに形成しても効果がある。気液接触板2
の形状、大きさ及び枚数は特に限定されるものではな
く、組み合わせる吸収塔1の形状、大きさ及び設置箇所
等を考慮して好ましく定められるものである。気液接触
板2の材質は高分子材料の他、アルミニウムやステンレ
スであっても上記した凹凸2a,2bを設ければ、濡れ
性能が向上する。
気液接触板の幅方全体にガス吸収液が広がりながら流下
するので、気液が接触する界面を広く確保でき、効果的
な気液接触が行われる。本発明によれば、高分子材料を
用いることで、軽量かつ加工が簡単な気液接触板の提供
でき、この気液接触板を用いた気液接触装置の製造を安
価にすることができる。
た吸収塔の概略斜視図である。
(左側)と断面図(右側)である。
る。(b)は変形例による気液接触板の拡大断面図であ
る。
凹凸形状の変形例による各断面図である。
凹凸形状の延在方向を示す正面図である。
成形設備の概略図である。
の概略斜視図である。
板の表面パターンを示す図である。図中の単位は(m
m)である。
する吸収液の広がり幅を示すグラフである。
の広がり幅を示すグラフである。
Claims (7)
- 【請求項1】 上側から下側方向に処理水が流れる気液
接触板上で、処理水に接触したガスが該処理水に吸収さ
れる気液接触板構造において、気液接触板の表面に左右
幅方向に延びる凹凸形状の線条を設け、該線条を上下方
向に複数本を配列し、処理水が気液接触板表面を左右幅
方向に広がるような形状に形成したことを特徴とする気
液接触板構造。 - 【請求項2】 前記線条は、前記気液接触板の左右幅方
向の一端部から他端部に亘って連続的に形成してなるこ
とを特徴とする請求項1に記載の気液接触板構造。 - 【請求項3】 前記凹凸形状の線条が矩形の凹凸形状で
あって、気液接触板の幅方向に延在させたことを特徴と
する請求項1または2に記載の気液接触板構造。 - 【請求項4】 前記気液接触板の表面の材質がポリプロ
ピレンまたはアクリルニトリルブタジエンスチレン樹脂
であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
記載の気液接触板構造。 - 【請求項5】 前記凹凸形状の頂部が撥水性を有し、凹
凸形状の底面部に親水性を有するようにしたことを特徴
とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の気液
接触板構造。 - 【請求項6】 前記気液接触板の表面をプラズマ接触処
理により親水性を有するように処理したことを特徴とす
る請求項1〜4のいずれか1項に記載の気液接触板構
造。 - 【請求項7】 筒状体と、該筒状体の上方部に設けられ
た液供給手段と、該筒状体の底部付近に設けられた液排
出手段と、前記液排出手段の上方に設けられたガス供給
手段と、表面に左右幅方向に延びる凹凸形状の線条を設
け、該線条を上下方向に複数本を配列し、処理水が左右
幅方向に広がるような形状に形成した気液接触板と、前
記筒状体の頂部付近に設けられたガス排出手段とを備
え、前記気液接触板は前記ガス供給手段と前記液供給手
段の中間に設置してなることを特徴とする気液接触装
置。
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JP2002151852A JP3854538B2 (ja) | 2002-05-27 | 2002-05-27 | 気液接触板構造と気液接触装置 |
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- 2002-05-27 JP JP2002151852A patent/JP3854538B2/ja not_active Expired - Lifetime
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