JP2003339754A - 人体用保冷材 - Google Patents
人体用保冷材Info
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- Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
- Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)
Abstract
リセロール又はそれらの混合を保冷薬剤とし、容器の主
たる2面の一面に断熱性を持たせる。
Description
蓄冷材に関する。
いては、温度が氷点以下であると凍傷の恐れがあるた
め、0℃〜25℃の温度帯のいずれかの温度であること
が要求される。又、中身の保冷薬剤については、安全性
が求められ、特に、顔、目、頭部を冷却する用途では絶
対の安全性が条件となる。さらに、保冷有効時間も相応
のものでなければならない。これら3点を満足するもの
はこれまで見い出されていない。例えば、よく用いられ
るアイスノンでは、冷凍庫(−21℃)で凍結させるた
め第一の条件に合致しない。ロッテ電子製のヒアロンで
は、硝酸アンモニウムを寒剤として用いてあり、安全性
に問題がある上、繰り返し利用できない。このように、
人体用の保冷材は条件が厳しく、これまで実用化が遅れ
ていた。なお、本発明では、中身を保冷薬剤、容器を含
めて保冷材と呼ぶ。
切な温度を長く保持する保冷材を得る。
絶対的であり、かつ、環境安全性も高く、さらに温度が
人体冷却に適切である保冷薬剤として、ポリエチレング
リコール及びグリセロールを見い出した。ポリエチレン
グリコールのうち分子量が300〜600のいずれか及
びグリセロールは、0〜25℃という条件を満足するの
で、本発明にはこれらの薬剤からなるものでなければな
らない。又、これらを2〜3種類混合(例えばポリエチ
レングリコール300と400、300とグリセロール
など)したものでもよい。
後、400は7℃、600は17℃、グリセロールは1
7℃であり、ポリエチレングリコール600のみ、グリ
コールのみでは温度が17℃であるためやや温度が高
く、容器に入れると、人体に対する冷却感に劣ることが
ある。そこで、最も快適冷却温度が得られる13℃前後
を得ることが望ましい。それには、平均分子量を例えば
500〜550とする方法もあるが製法が難しい。そこ
で本発明では、製法の容易なポリエチレングリコール4
00と600を混合して、12℃前後を得ることに成功
した。
それらの混合剤では保持時間がやや短いという欠点があ
る。そこで、発明者は人体用保冷材の主たる2面におい
て、皮膚に接する面以外の面は冷却に関与しないうえ、
反対の面を手で持って押さえるため、手からの熱の流入
があって、それが保冷材の保持時間を著しく縮める点に
着目した。又、手で押さえない場合でも、接触面以外の
面からは大量の熱が流入してしまう。以上から、少なく
とも接触面と反対面、望ましくは、接触面以外の面をす
べて断熱性とすれば保持時間を長くすることができる。
家庭用冷蔵庫での凍結は、冷却力が弱い冷蔵庫では凍結
しないことがある)〜600、グリセロール、及びそれ
らの混合薬剤は家庭用冷蔵庫で凍結するため、人体用と
いう用途からして申し分はない。しかし、片面を断熱性
とすることにより、凍結するのに要する時間が極端に長
くなり、実用的でないという恐れがあった。幸い、例え
ばポリエチレングリコールとグリセロールは凍結体とな
る時間が、250gで5〜6時間程度と短いため、片面
断熱性より1.5倍かかったとしても9時間で氷結体と
なり、1晩もかからないことになる。このように、片面
断熱としても実用性に問題がないことがわかった。
ングリコール及びグリセロールの人体用条件の保冷材
は、すべての条件を満足する。
法と、不織布又はスポンジを形成する方法との2つがあ
る。前者では、例えば図1のように硬質容器の片面表面
にくぼみをつくり、その上に脱着可能な板状のものを重
ねて2重とし、その間に空洞を形成する方法がある。凍
結させる時は、はずして、冷蔵庫に入れて、凍結時間を
短くすることができる。後者では、片面表面に不織布、
又はスポンジ(発泡体)を接着する(熱融着を含む)
か、粘着剤ではりあわせるなどの方法の他に、保冷剤を
入れた袋をそれを収容する別の袋の中に入れ、保冷剤を
入れた袋の片面に、発泡体の断熱材を単にあて収納する
袋との間にはさみ、片面断熱とする方法もある。本発明
では、人体接触面は断熱性とすることはできない。しか
し、これはあくまで使用時であって、接触面にも不織布
やスポンジをつけておき、これは、片方からめくれるよ
うにしておき、人体接触するときはめくり、そうでない
ときはかぶせて、すべての表面を断熱性とすることがで
きる。
度両面において優れている。ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ウレタン等のスポンジ、不織布あるいは、発泡体
を用いる場合は、スポンジ外表面を、プラスチック等の
フィルム又はアルミラミネートなどの方法で強化し、耐
摩耗、耐衝撃性を持たせると良い。特にアルミラミネー
トは、熱線を反射するので、屋外使用に適する。発泡ポ
リウレタンは、スプレーするか塗布して表面をスポンジ
状とすることができるので簡便に作製でき、かつ断熱性
も良いという利点がある。
ルムは熱伝導率がポリエチレン、ポリプロピレン等に比
較して1/2以下であるので、これらのフィルムを片面
表面に張り合わせて半断熱性としても、効果を得ること
ができる。これらは、半断熱であるので、人体接触面を
もポリエステル又はポリ塩化ビニル容器としてもよい。
冷材のほぼ中央で2つに折り曲げるもの(図2)があ
る。又、2つ折りは、手のひらによく合うため、折り曲
げてとじやすく、最適の形状といえる。これは、人体に
あてるのを中断したときに図のように折り曲げると上下
とも断熱面となり接触面が外気で暖められるのを防ぎ、
保持時間が長くなる。人体用保冷材で、温度が15℃以
下ではかなり冷たく、人体にあてたままにしておけない
ので、あてたり、はずしたりする必要がある。又、ゴル
フなどのスポーツをしている途中では、一度、はずして
ポケットにしまう必要が生じる。その間に、保冷力が消
失するのをこの折り曲げ方式は防ぐことができるので有
用である。
るようにしてもよい。折り曲げたとき、ボタン、フッ
ク,マジックテープ(登録商標)、などの止めをつけて
おけば、折り曲げ状態を保つことができる。又、折り曲
げることのできる回数は3回〜6回などであってもよ
い。
水や水にゲル剤を混ぜた水ゲル、高吸水性高分子に水を
含ませたものがあり、本発明の形状により保冷剤となり
うる。
00と600を1:4(v/v)又は1:1(v/v)
で混合したものと600のみとを家庭用冷蔵庫で凍結
後、室内(24℃)に戻し、温度変化を測定した(表
1)。この結果、1:4と1:1は600のみより温度
が低い。なお1:4は、1:1よりも融解までの時間が
長く、600のみと融解時間にほとんど差がなかったの
で保冷剤として好ましい。
8cm、横12cmの平面袋で、液体500mlを入れ
た時、厚み3cmとなる袋の外面の一方に、(株)エポ
ック製の2液混合軟質発泡ウレタンを厚み2mmとなる
ように塗布し乾燥させた。液体が入るようにネジ口部が
あり、そこから、和光純薬工業株式会社製ポリエチレン
グリコール600(平均分子量600、融点17℃)液
を350ml入れて、片面断熱保冷材を得た。
m、厚み0.5mm)に、ポリエチレングリコール(平
均分子量400、融点7℃)液250mlを入れた。こ
の保冷材の片面に両面テープを貼り、その上から、ポリ
エチレン発泡体で、厚み3mmで、表面にアルミラミネ
ートした保温シート20cm×13cmを貼りつけ、片
面断熱保冷材を得た。これは、人体にあてる状態で融解
して液温25℃となるまで約20分かかり、ロッテ電子
製のヒアロンと同等の保持時間であり実用に供すること
ができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 ポリエチレングリコール(平均分子量3
00〜600)又はグリセロールからなる保冷薬剤を容
器に入れた人体用保冷材。 - 【請求項2】 保冷薬剤が前記薬剤の混合からなる請求
項1記載の人体用保冷材。 - 【請求項3】 前記薬剤の混合がポリエチレングリコー
ル400と600である請求項2記載の人体用保冷材。 - 【請求項4】 前記容器において、人体接触面以外の面
のうち、少なくとも接触面の反対面が断熱性である請求
項1又は3記載の人体用保冷材。 - 【請求項5】 ほぼ中央で人体接触面側へ2つに折り曲
げることが可能な請求項4記載の人体用保冷材。 - 【請求項6】 折り曲げ数が3以上である請求項4記載
の人体用保冷材。 - 【請求項7】 折り曲げた状態を保つための止めがつい
た請求項5又は6記載の人体用保冷材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002207582A JP2003339754A (ja) | 2002-03-18 | 2002-06-12 | 人体用保冷材 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002-119928 | 2002-03-18 | ||
JP2002119928 | 2002-03-18 | ||
JP2002207582A JP2003339754A (ja) | 2002-03-18 | 2002-06-12 | 人体用保冷材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003339754A true JP2003339754A (ja) | 2003-12-02 |
JP2003339754A5 JP2003339754A5 (ja) | 2005-09-22 |
Family
ID=29781993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002207582A Pending JP2003339754A (ja) | 2002-03-18 | 2002-06-12 | 人体用保冷材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003339754A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018179308A (ja) * | 2017-04-03 | 2018-11-15 | ワコン株式会社 | 保冷システムおよび蓄冷体 |
JP2020103627A (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-09 | サンスター株式会社 | 冷却療養具 |
-
2002
- 2002-06-12 JP JP2002207582A patent/JP2003339754A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018179308A (ja) * | 2017-04-03 | 2018-11-15 | ワコン株式会社 | 保冷システムおよび蓄冷体 |
JP2020103627A (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-09 | サンスター株式会社 | 冷却療養具 |
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