JP2003339677A - 非拘束生体活動計測装置 - Google Patents

非拘束生体活動計測装置

Info

Publication number
JP2003339677A
JP2003339677A JP2002150123A JP2002150123A JP2003339677A JP 2003339677 A JP2003339677 A JP 2003339677A JP 2002150123 A JP2002150123 A JP 2002150123A JP 2002150123 A JP2002150123 A JP 2002150123A JP 2003339677 A JP2003339677 A JP 2003339677A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light source
measuring device
subject
unit
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002150123A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Eda
英雄 江田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Communications Research Laboratory
Original Assignee
Communications Research Laboratory
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Communications Research Laboratory filed Critical Communications Research Laboratory
Priority to JP2002150123A priority Critical patent/JP2003339677A/ja
Publication of JP2003339677A publication Critical patent/JP2003339677A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】NIRS法を利用した生体活動計測時に、光フ
ァイバ自体が計測時における被験者の運動の障害となら
ず、光ファイバによって被験者に不快感を与えることな
く、さらにその影響を本来の計測結果にも及ぼすことの
ない非拘束生体活動計測装置を提供する。 【解決手段】所定波長の近赤外線を計測対象領域に照射
する光源Lと、計測対象領域で反射した近赤外線を受光
し電気計測信号に変換するディテクタDとを、被験者T
の計測対象領域に装着する装着具3の一部に配置する構
成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脳活動等の生体の
機能を示す生体活動を好適に測定するための生体活動計
測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、脳等の生体の一部の活動を非侵襲
的に計測し生体機能を解析する装置やシステムが種々開
発されてきている。例えば、機能的核磁気共鳴法(fM
RI;functional magnetic resonance imaging)、ポ
ジトロン断層法(PET;positron emission tomograp
hy)等が代表例である。しかしながら、このような方法
では、被験者をほぼ閉塞された装置内に収容し、その装
置内で生体活動を計測するため、例えば被験者の体を動
かしながら運動中における生体活動を計測することは困
難である。
【0003】このような問題を解決する方法として、近
赤外線分光法(NIRS;near-infrared spectroscop
y)を利用した脳活動等の計測方法が開発され注目され
るようになっている。NIRS法では、被験者の頭部に
照射用光ファイバを通じて所定波長の近赤外線を照射
し、それに対応して脳で反射した近赤外線を検出用光フ
ァイバを通じて検知する方法が採用されている。具体的
には、皮膚組織や骨組織を透過し且つ脳の血管における
血液中のオキシヘモグロビン及びデオキシヘモグロビン
に吸収される波長の近赤外線を利用して、この近赤外線
を被験者の頭部に装着したホルダに接続した光ファイバ
を介して伝達することで、血液中のオキシヘモグロビン
濃度、デオキシヘモグロビン濃度及びそれらの総和であ
る総ヘモグロビン濃度を測定し、これらの経時的な濃度
変化から導き出される脳内の血行動態変化によって、運
動中又は静止状態における被験者の脳活動を計測し、或
いは画像化する。また、NIRS法によれば、運動機能
に障害を有する被験者が、その障害を有する部位を動か
しているようにイメージする場合の脳活動を計測するこ
とで、脳の活動パターンを明らかにするとともに、リハ
ビリテーションにも役立っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来から採
用されているNIRS法に基づく計測装置では、被験者
の頭部等の身体における計測対象領域に近赤外線を照射
するための光源や、被験者の計測対象領域で反射した近
赤外線を検出するためのディテクタが、その検出した近
赤外線に基づいて生体機能画像等を生成する装置本体側
に設けられており、光源及びディテクタと被験者の計測
対象領域との間を多数本の光ファイバで接続した構成を
有している。このため、光ファイバの荷重が被験者に直
接作用するため、それによる影響が目的とする生体活動
の計測結果に反映されてしまう可能性を排除することが
困難であり、また、被験者が光ファイバの荷重により不
快感を覚える場合もあり、また光ファイバの存在が被験
者の運動の邪魔になるという問題がある。
【0005】そこで本発明は、以上のような問題に鑑み
て、NIRS法を利用した生体活動計測時に、光ファイ
バ自体が計測時における被験者の運動の障害とならず、
光ファイバによって被験者に不快感を与えることなく、
さらにその影響を本来の計測結果にも及ぼすことのない
生体活動計測装置を提供することを主たる目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の非拘
束生体活動計測装置は、被験者の身体における計測対象
領域に近赤外線を照射し、当該計測対象領域で反射した
近赤外線を計測することにより近赤外線分光法を利用し
て被験者の生体機能を示す生体活動を計測する生体活動
計測装置において、被験者の計測対象領域に装着する装
着具と、所定波長の近赤外線を計測対象領域に照射する
光源と、計測対象領域で反射した近赤外線を受光し電気
計測信号に変換するディテクタとを備え、前記光源及び
ディテクタを共に装着具の一部に配置していることを特
徴とするものである。
【0007】このような構成の非拘束型の生体活動計測
装置であれば、従来は光ファイバによって被験者の動き
が制限される可能性があったのに対して、そのような光
ファイバに拘束されることなく被験者の生体活動を計測
できるようになるため、被験者が感じていた不快感や違
和感を取り払うとともに、それにより及ぼされる計測結
果への影響をなくし、より多様な運動状態における被験
者の生体活動を適正に測定することができる。
【0008】好ましい非拘束生体活動計測装置の態様と
しては、光源に発光させる近赤外線を制御する光源制御
信号を無線により受信する受信部と、受信部で受信した
光源制御信号に基づいて光源を駆動する光源駆動部と、
前記電気計測信号を通信信号に変換し無線により送信す
る送信部とを、被験者の身体側に設けたものが挙げられ
る。
【0009】このような構成に基づいて、光ファイバ等
により拘束されない非拘束状態で被験者の生体活動の計
測を実現し得る非拘束生体活動計測装置の好適な具体的
態様としては、以下のようなものを挙げることができ
る。
【0010】すなわち、まず第1の態様としては、受信
部、光源駆動部及び送信部を、被験者の身体における計
測対象領域とは異なる部位に装着される第2の装着具に
配置したものが挙げられる。この場合、光源駆動部と光
源、及び送信部とディテクタを、それぞれ通信線により
通信可能に接続する構成や、或いは、装着部に光源及び
ディテクタとそれぞれ通信可能な通信中継部を設けると
ともに、第2の装着具に光源駆動部及びディテクタとそ
れぞれ通信可能な通信中継部を設け、装着具の通信中継
部と第2の装着具の通信中継部とを、無線により通信可
能に接続する構成とすることが好ましい。
【0011】次に、第2の態様としては、光源駆動部を
前記装着具に配置するとともに、受信部及び送信部を被
験者の身体における計測対象領域とは異なる部位に装着
される第2の装着具に配置し、前記装着具に、受信部と
光源駆動部との間の光源制御信号の通信、及び送信部と
ディテクタとの間の電気通信信号の通信を中継する通信
中継部をさらに配置したものが挙げられる。この場合
も、通信中継部と受信部及び送信部との間を、通信線に
より通信可能に接続する構成や、通信中継部、受信部及
び送信部に、それぞれ無線通信機能を設け、通信中継部
と受信部及び送信部とを前記各無線通信機能を利用して
通信可能に接続する構成とすることが望ましい。
【0012】また、第3の態様として、受信部、光源駆
動部及び送信部を、前記装着具に配置するようにして
も、被験者を非拘束状態で生体活動の計測を好適に実現
することができる。
【0013】上述の各種の構成に対して、非拘束生体活
動計測装置には、前記受信部へ無線により光源制御信号
を送信するとともに前記送信部から無線により送信され
た電気計測信号に基づく通信信号を受信する無線通信手
段と、この通信手段で受信した通信信号に基づいて被験
者の生体活動を計測する情報処理手段とを有する計測装
置本体を更に備えるとよい。
【0014】このような計測装置本体を有する場合、被
験者の身体の状態を適切に計測するための好適な計測装
置本体の構成としては、通信手段で受信した前記通信信
号に基づいて、被験者の計測対象領域における生体機能
に寄与する物質であるパラメータ物質の分布や濃度変化
等の動態を示す又は示唆するパラメータ物質動態データ
を生成するパラメータ物質動態データ生成手段と、この
パラメータ物質動態データ生成手段で生成したパラメー
タ物質動態データを表示する表示手段とを備えたものが
好ましい。
【0015】特に、検知した近赤外線に基づいて生体機
能を視覚的に把握、判別できるようにするには、計測装
置本体において、パラメータ物質動態データ生成手段で
生成したパラメータ物質動態データを、生体機能画像デ
ータとして加工する生体機能画像データ加工手段を更に
備え、前記表示手段が、生体機能画像データ加工手段で
加工した生体機能画像データを表示する機能を有するも
のとすればよい。ここで、パラメータ物質としては、ヘ
モグロビン(オキシヘモグロビンやデオキシヘモグロビ
ン)、糖(グルコース等)を例示することができる。さ
らに、計測装置本体には、パラメータ物質動態データ加
工手段で加工した生体機能画像データを蓄積する生体機
能画像データ蓄積手段を更に設けることによって、被験
者の生体活動の計測結果を、以前の計測結果や将来の計
測結果と比較したり、他の被験者の計測結果と比較する
など、計測結果の有効利用を図ることができる。
【0016】また、CTスキャンやMRI等の他の医療
画像診断装置で得られた脳の形態画像や、fMRI等の
他の医療画像診断装置で得られた脳の機能画像と併用し
て、より詳細な脳活動のデータ収集を容易なものとする
には、表示手段に、生体機能画像データ加工手段で加工
した生体機能画像データを、他の医療画像診断装置で生
成された当該被験者の計測対象領域の生体形態画像デー
タ又は生体機能画像データと重ね合わせて表示する機能
を設けるとよい。
【0017】特に、この非拘束生体活動計測装置で得ら
れる生体機能画像データとして好適な具体例には、被験
者の計測対象領域における血行動態変化を示す画像を挙
げることができる。より具体的に好ましくは、パラメー
タ物質動態データ生成手段が、パラメータ物質としてオ
キシヘモグロビン及びデオキシヘモグロビンの動態を示
すヘモグロビン動態データを生成するものである場合、
表示手段を、生成されたヘモグロビン動態データを前記
血行動態変化を示す画像として表示するものとすること
が望ましい。この場合、オキシヘモグロビンとデオキシ
ヘモグロビンとのより正確な動態変化を把握するには、
オキシヘモグロビン及びデオキシヘモグロビンのそれぞ
れの分子吸光係数が異なる少なくとも2つ以上の波長の
近赤外線を光源から照射し、且つそれらの波長の近赤外
線をディテクタで受光するように構成するとよい。さら
に、これら検知した2波長以上の近赤外線に基づく脳活
動の解析を行い、脳の機能情報をより詳細に得るために
は、計測装置本体において、ディテクタで受光した前記
2つ以上の異なる波長の近赤外線から変換された電気計
測信号に基づく通信信号に対応して、各ヘモグロビン動
態データ、又は当該ヘモグロビン動態データに基づく血
行動態変化を示す各画像を、組み合わせ、抽出し、又は
変換するなどの演算処理を行う演算処理手段を更に設け
るとよい。
【0018】さらに、運動状態における被験者の生体活
動を好適に計測するには、この非拘束生体活動計測装置
に、被験者が略定位置で脚部を動作可能なトレッドミル
を更に設けることが望ましい。
【0019】従来は運動状態における被験者の脳活動を
計測するのは前述したように様々な制約があったが、以
上のような非拘束生体活動計測装置において、被験者の
脳活動を有効に計測し得るようにするためには、装着具
を被験者の頭部に装着する頭部装着具として、被験者の
生体活動として脳活動を計測するようにするとよい。こ
のようにすることで、特に被験者に体を動かすことをイ
メージさせることに基づく脳の一部を活性化させるニュ
ーロリハビリ時の脳活動の計測にも大いに役立つことと
なる。
【0020】また、以上のような無線を用いた非拘束生
体活動計測装置の他にも、光源に発光させる近赤外線を
制御する光源制御情報を読み取る光源制御情報読み取り
と、光源制御情報読み取り部で読み出した光源制御情報
に基づいて光源を駆動する光源駆動部と、前記電気計測
信号又はそれに基づき変換された検出情報を格納する検
出情報格納部とを、被験者の身体側に設けた構成として
も、非拘束での生体活動の計測を好適に実現することが
できる。ここで、光源制御情報格納部や検出情報格納部
としては、メモリスティックや小型のハードディスク
等、被験者の身体に負担を与えないような記憶媒体を採
用するとよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。
【0022】<第1実施形態> 図1及び図2に示す本
発明の第1実施形態は、被験者Tの脳、特に大脳皮質を
計測対象領域とし、特に運動中における被験者Tの脳活
動を近赤外線分光法(NIRS法)を利用して測定する
ための非拘束型の生体活動計測装置たる脳活動計測装置
1である。
【0023】この脳活動計測装置1は、計測装置本体
2、計測対象領域たる頭部に装着される頭部装着具3、
頭部以外の被験者の身体に装着される第2の装着具たる
胴部装着具4、トレッドミル5等から主として構成され
る。
【0024】まず計測装置本体2は、図3に示す概略的
な機能構成図に基づいて説明すると、光源制御信号の生
成やディテクタDで検知した近赤外線の計測等を実行す
る情報処理手段たる情報処理装置21、無線通信手段た
る無線通信装置22、ディスプレイ23、プリンタ24
等からなるものである。情報処理装置21は、例えば専
用コンピュータや所定のソフトウェアプログラムを組み
込んだ汎用コンピュータであって、図示しないが、CP
U、内部メモリ、HDD等の記憶装置、キーボードやマ
ウス等の入力デバイス、外部機器との通信インタフェー
ス等を備えている。そして、この情報処理装置21は、
前記プログラムに従って各部が作動し、図3に示すよう
に、光源制御信号生成手段211、測定対象であるパラ
メータ物質たるヘモグロビンの動態データを生成するヘ
モグロビン動態データ生成手段212、脳機能画像デー
タ加工手段213、脳機能画像データ蓄積手段214、
演算処理手段215、表示手段216等として機能す
る。なお、無線通信装置22は、後述する胴部装着具4
に設けられる通信手段41と所定規格の無線通信を行う
ものである。具体的には、以下に説明する光源制御信号
生成手段211で生成された光源制御信号を通信信号に
変換して前記通信手段41に送信する機能や、ディテク
タDで検出された検出光に基づいて通信手段41から送
信された通信信号を受信し情報処理装置21で読み込み
可能な電気信号に変換する機能等を有している。また、
無線の規格は特に限定されないが、人体に及ぼす影響が
比較的小さいものを適用することが望ましい。また、無
線は上述のように電波を用いたものでも良いが、光を用
いたもので実現しても良い。
【0025】以下、情報処理装置21における各手段に
ついて簡単に説明する。光源制御信号生成手段211
は、後述する頭部装着具2に設けられた光源Lを所定の
プログラム通りに発光させるための光源制御信号を生成
する。光源制御信号は、具体的には例えば光源Lに対し
て、所定間隔のパルス光又は定常光を発するように制御
する情報からなるものである。ヘモグロビン動態データ
生成手段212は、検出された近赤外線に基づいて前記
無線通信装置22で受信し変換された電気信号に基づい
て、被験者Tの脳の各部におけるオキシヘモグロビン及
びデオキシヘモグロビンの分布や経時的な濃度変化等の
動態を示すヘモグロビン動態データを生成する。演算手
段215は、生成されたオキシヘモグロビン動態データ
及びデオキシヘモグロビンの動態データに基づき、それ
らの総和である総ヘモグロビンの動態データを生成し、
又はそれらオキシ総ヘモグロビン動態データ、デオキシ
総ヘモグロビン動態データ、及び総ヘモグロビン動態デ
ータを経時的なグラフとしたり、複数回の測定値を平均
化するなどの処理を行う。脳機能画像データ加工手段2
13は、上記複数の光源・検出チャンネルから取得し、
ヘモグロビン動態データ生成手段212で生成したオキ
シヘモグロビン動態データ及びデオキシヘモグロビン動
態データや、演算手段215で処理した総ヘモグロビン
動態データ等を解析し、脳機能画像データとして加工す
る。また、脳機能画像データ蓄積手段214は、脳機能
画像データ加工手段213で加工した脳機能画像データ
をHDD等に蓄積する。表示手段215は、主として脳
機能画像データ加工手段213で加工した脳機能画像デ
ータに基づき、ヘモグロビンの動態に基づく血行動態変
化画像としてディスプレイ23に表示出力、又はプリン
タ24に印刷出力するなどの処理を行う。また、この表
示手段216では、画像データに加工される前のヘモグ
ロビン動態データを表示又は印刷出力したり、脳機能画
像データをCTスキャン等による被験者Tの頭部の断層
形態画像やfMRI等による脳機能画像等と組み合わせ
又は重ね合わせて表示又は印刷出力する機能を有してい
る。
【0026】頭部装着具3は、被験者Tの頭部に被せる
ものであり、熱可塑性樹脂素材からなる頭部装着部31
と、この頭部装着具31に設けられる光源L及びディテ
クタDとを主体として構成される。頭部装着具31は、
被験者Tごとの頭部の形状に対応してオーダメイドで作
成したものであり、具体的には、熱可塑性樹脂からなる
シート材を加熱して軟化させた状態で予め型取りした被
験者Tの頭部の模型等にあてがって密着させ、頭部の形
状を前記シート材に写し取り、冷却して硬化させる。こ
のようにして形成された頭部装着部31は、図1及び図
2に示すように、被験者Tの額から側頭部、頭頂部、後
頭部に亘って連続的に頭部のほぼ全域を覆う形状とな
る。さらにこの頭部装着具31には、光源Lを保持する
複数の光源ホルダ32と、ディテクタDを保持する複数
のディテクタホルダ33とを、測定箇所の数に対応して
形成している。具体的には、光源ホルダ32及びディテ
クタホルダ33はその位置において、光源L及びディテ
クタDが被験者Tの頭皮に接触するように、頭部装着部
31を貫通させた態様としている。
【0027】光源Lは、本実施形態では、オキシヘモグ
ロビン及びデオキシヘモグロビンに吸収される近赤外線
の波長に対応する780nm、805nm、830nm
付近の3波長の半導体レーザダイオードからなるもので
あり、前記光源制御信号に基づいて所定間隔のパルス光
又は定常光を発するように制御するものである。なお、
光源Lは、780nm及び830nmの2波長のレーザ
ダイオードから構成してもよい。また、光源としてはL
ED等を採用することもできる。一方、ディテクタD
は、各光源Lと対にして設けられるものであり、光源L
から照射した近赤外線の波長に対応して反射した近赤外
線を受光し、電気計測信号に変換するシリコンフォトダ
イオード等からなるものである。本実施形態では、この
ような複数の光源Lと複数のディテクタDとをそれぞれ
組にして、頭部装着部31における光源ホルダ32及び
ディテクタホルダ33に装着している。なお、頭部から
の発汗等によりこれらの電気素子が影響を受けないよう
に、生体との間は完全に絶縁するものとする。
【0028】第2の装着具たる胴部装着具4は、被験者
Tの計測対象領域である頭部以外の部位として胴部に巻
き付けて装着されるベルト状の胴部装着部40を主体と
するものである。そしてこの胴部装着部40には、図3
に示すように、通信手段41と、光源駆動部42と、そ
の他図示しないが通信手段41及び光源駆動部42に電
源を供給する電源や、アンプ等を設けている。これら通
信手段41、光源受動部42、電源及びアンプ等は、例
えば図1及び図2に示すように1つのユニット40xに
内蔵しておくことができる。通信手段41はさらに、受
信部411と送信部412とを有している。受信部41
1は、計測装置本体2の無線通信装置22から発信され
た光源制御信号を無線により受信する機能を有してい
る。そして、この受信部411で受信した光源制御信号
は、光源駆動部42において電気信号に変換され、有線
である通信線43を通じて光源Lへ伝達される。一方、
送信部412は、ディテクタDで変換された電気計測信
号を通信線44を通じて受信し、さらに無線通信信号に
変換した上で前記無線通信装置22へ送信する機能を有
している。なお、通信線43、44は、ユニット40x
から頭部装着部31における被験者Tの後頭部に該当す
るまでの間を、図1及び図2に示すように1又は少数の
束にまとめておき、頭部装着部31の後頭部に該当する
部位で固定しておくと、被験者Tの動きの障害となりに
くい。また、頭部装着具3上においては、通信線43、
44を、頭部装着部31に縫着又は接着して固定してお
いてもよい。また、送信部412で受信した電気計測信
号は、アンプにより増幅した後、無線通信信号として送
信するとよい。
【0029】トレッドミル5は、回転ベルト51上を被
験者Tがほぼ定位置で歩行又は走行できるようにした通
常のものである。回転ベルト51を停止した際には、被
験者Tは静止又は足踏み運動を行うことができる。
【0030】以上のような構成からなる脳活動計測装置
1によれば、被験者Tには、頭部装着具3及び胴部装着
具4、並びに衣服以外のものは装着しないので、従来の
NIRS法による脳活動計測装置のように多数の光ファ
イバで拘束されない。したがって、被験者Tの体の動き
の自由度を飛躍的に高めることができ、様々な運動状態
における脳活動の計測を行うことができる。また、光フ
ァイバに拘束されないことは、被験者Tが感じていた不
快感や、光ファイバの存在による測定結果への影響をも
排除することができるため、従来のものと比較して遙か
に正確な計測を行うことができる。
【0031】なお、上述した第1実施形態は、図4に示
す変形例のような態様に変更することができる。ただ
し、この変形例は、上記第1実施形態とは頭部装着具3
及び胴部装着具4に備えられる機器構成が異なるもので
あり、頭部装着部31やベルト状の胴部装着部自体の構
成、計測装置本体2、トレッドミル5等の各部について
は第1実施形態のものとほぼ同様である。したがって、
以下では図4に基づいて、頭部装着具3及び胴部装着具
4に設けられる機器について説明する。
【0032】すなわち、この変形例では、頭部装着具3
に、前述のものと同様の光源ホルダに装着した光源L及
びディテクタホルダに装着したディテクタDに加えて、
有線による通信機能を有する通信中継部34を、頭部装
着部に固定して設けている。一方、胴部装着具4には、
受信部411及び送信部412を有する通信手段41に
加えて、光源駆動部42と、有線による通信機能を有す
る通信中継部45とを、1ユニット40xとして設けて
いる。
【0033】頭部装着具3における通信中継部34は、
光源L及びディテクタDと電気的に接続されており、胴
部装着具4の通信中継部45と通信線43を介して相互
通信可能に接続されている。一方、胴部装着具4におい
て、受信部411は、上記実施形態の受信部411とほ
ぼ同一の機能を有するが、無線により受信した光源制御
信号を光源駆動部42へ伝達する。この光源制御信号は
光源駆動部42から電気信号として、通信中継部45及
び通信線43並びに頭部装着具3の通信中継部43を経
て光源Lへ送信されることになる。また、ディテクタD
で受光した近赤外線は電気計測信号に変換され、通信中
継部34へ送信されると、通信線43を経て胴部装着具
4の通信中継部45へ送信され、さらに送信部412へ
送信される。送信部412は、この電気計測信号を無線
通信信号として、計測装置本体2の無線通信装置22へ
送信する。
【0034】このような構成を採用することで、この変
形例においても、上述した第1実施形態のものと同様に
有用な効果を奏する。特に、頭部装着具3と胴部装着具
4との間には、単一の通信線43しか存在しないため、
被験者Tの運動時の制約をさらに緩和することができ
る。
【0035】<第2実施形態> 本発明の第2実施形態
は、上述した第1実施形態とは頭部装着具及び胴部装着
具に備えられる機器構成が異なるものであり、頭部装着
部やベルト状の胴部装着具自体の構成、計測装置本体
2、トレッドミル5等の各部については第1実施形態の
ものとほぼ同様である。したがって、以下では図5に基
づいて、頭部装着具130及び胴部装着具140に設け
られる機器について説明する。
【0036】頭部装着具130には、前述のものと同様
の光源ホルダに装着した光源L及びディテクタホルダに
装着したディテクタDに加えて、光源駆動部134を、
頭部装着部に固定して設けている。一方、胴部装着具1
40には、受信部1411及び送信部1412を有する
通信手段141を、1つの通信ユニット140xとして
設けている。光源駆動部134と通信ユニット140
x、及びディテクタDと通信ユニット140xとは、そ
れぞれ有線からなる通信線143、144によって電気
的に接続されている。
【0037】胴部装着部140において、受信部141
1は、計測装置本体2の無線通信装置22から発信され
た光源制御信号を無線により受信し、それを電気信号に
変換して、通信線143を介して光源駆動部134に伝
達する。光源駆動部134は、この光源制御信号に基づ
いて光源Lの駆動を制御する。また、ディテクタDで
は、受光した近赤外線を電気計測信号に変換し、通信線
144を介して送信部144へ伝達する。一方、送信部
1412は、この電気計測信号を無線通信信号に変換
し、無線により計測装置本体2の無線通信装置22へ送
信する。
【0038】このような構成としても、上記第1実施形
態のものと同様に、リハビリ時等における運動中の脳活
動の計測に適したものとすることができる。
【0039】なお、この第2実施形態についても、図6
に示すような変形例を採用することができる。すなわ
ち、この変形例では、図5に示した第2実施形態の構成
に加えて、頭部装着具130及び胴部装着具140に、
相互に無線通信可能な通信中継部135、142を設け
ている。このような構成において、胴部装着具140の
受信部1411が計測装置本体2の無線通信装置22か
ら光源制御信号を受信すると、受信部1411はその光
源制御信号を電気信号に変換して、通信中継部142へ
送信する。通信中継部142はその電子信号をさらに無
線通信信号に変換し、頭部装着具130の通信中継部1
35へ無線で送信する。一方、通信中継部135は、こ
の受信した無線通信信号を電気信号に変換し、光源駆動
部134へ送信する。光源駆動部134では、この電子
信号を光源制御信号として光源Lを制御する。そして、
ディテクタDが脳で反射した近赤外線を受光し電気計測
信号に変換すると、それを通信中継部135へ伝達す
る。通信中継部135はこの電気計測信号を無線通信信
号に変換して胴部装着具140の通信中継部142へ無
線で送信する。これに対して通信中継部142は、受信
した無線通信信号を電気計測信号に変換して送信部14
12へ伝達する。送信部1412は、この電気計測信号
をさらに無線通信信号に変換して、計測装置本体2の無
線通信装置22へ送信する。
【0040】このような変形例の構成であっても、上述
した第1及び第2実施形態と同様に有用な脳機能計測装
置とすることができる。特に第1実施形態における変形
例と同様に、被験者Tの体は非常に自由な状態であるの
で、被験者Tの運動時の制約を有効に緩和することがで
きる。
【0041】<第3実施形態> 本発明の第3実施形態
は、上述した第1及び第2実施形態とは異なり、胴部装
着具を適用せず、頭部装着具230のみを被験者Tの身
体に装着するように構成したものである。すなわち、こ
の第3実施形態では、頭部装着具230に、光源ホルダ
に保持された光源L、ディテクタホルダに保持されたデ
ィテクタDに加えて、受信部2341及び送信部234
2を有する通信手段234、及び光源駆動部235を設
けている。なお、これら、通信手段234及び光源駆動
部235は、被験者Tの頭部に過大な負荷を掛けない程
度に軽量のものを採用することが望ましい。
【0042】受信部2341は、計測装置本体2の無線
通信装置22から無線で送信された光源制御信号を受信
して電気信号に変換し、光源駆動部235へ伝達する。
この光源駆動部235は、受信した光源駆動信号に基づ
いて光源Lの制御を行う。一方、脳で反射してディテク
タDで受光された近赤外線は、当該ディテクタDで電気
計測信号に変換され、送信部2342へ伝達される。送
信部2342はこの電気計測信号を無線通信信号に変換
して、計測装置本体2の無線通信装置22へ無線で送信
する。
【0043】このような構成とすれば、被験者Tの身体
に装着されるのは、実質的に脳機能の計測に必要とされ
る頭部装着具230のみであり、頭部装着具230と計
測装置本体2との間で無線による通信が行われるため、
被験者Tの動きの自由度を極めて高いものとし、運動中
の脳活動の計測に非常に有用なものとすることができ
る。
【0044】<第4実施形態> 本発明の第4実施形態
は、計測装置本体2との無線による通信機能を有さない
頭部装着具330を有している。一方、計測装置本体2
には、無線通信装置に代えて、リムーバブルデータ記憶
装置320を設けている。リムーバブルデータ記憶装置
320は、光源制御信号生成手段211で生成された光
源制御信号を、光源制御情報としてメモリスティック等
のリムーバブルデータ記憶媒体Rに記録し、又はリムー
バブルデータ記憶媒体Rから電気計測情報を読み出す機
能を有する。一方、頭部装着具330には、図8に示す
ように、光源L及びディテクタDに加えて、リムーバブ
ルデータ記憶媒体Rから光源制御情報読み取り部334
1及びリムーバブルデータ記憶媒体Rに電気計測情報を
格納する電気計測情報格納部3342とを有するデータ
読み書き部334と、光源駆動部335とを設けてい
る。光源制御情報読み取り部3341は、リムーバブル
データ記憶媒体Rに記録された光源制御情報を読み出
し、その光源制御情報を電気信号である光源制御信号に
変換して光源駆動部335へ伝達する。光源駆動部33
5は、この光源制御信号に基づいて光源Lを制御する。
一方、電気計測情報格納部3342は、ディテクタDか
ら受けた電気計測信号を、電気計測情報としてリムーバ
ブルデータ記憶媒体Rに格納する。そして、必要なとき
に、このリムーバブルデータ記憶媒体Rから電気計測情
報を計測装置本体2のリムーバブルデータ記憶装置32
0で読み出すようにしている。
【0045】このように構成することによっても、運動
中の被験者Tの脳機能を非接触で好適に計測することが
できる。特に、被験者Tは計測装置本体2の近くにいる
必要がないため、例えば日常生活を行いながら頭部装着
具330を装着して、脳機能の計測のためのデータを収
集することができる。また、本実施形態は、胴部装着具
を用い、データ読み書き部334及び光源駆動部33
5、又はデータ読み書き部334のみをその胴部装着具
に配置するように変更することが可能である。
【0046】なお、本発明は、上述した各実施形態及び
その変形例のように、対象領域として被験者の脳にのみ
適用されるものではなく、被験者の身体の何れの箇所を
も対象領域とすることができるものである。また、無線
を使用する際には、被験者に電磁波を防止するアースス
ルーベストを着用させることもできる。さらに、第1〜
第3実施形態において説明した各受信部が受信する光源
制御信号や、各受信部が受信する電気計測信号は、携帯
電話等の通信機器を介して計測装置本体の無線通信装置
と通信を行うことで、第4実施形態のように日常生活中
での生体機能の計測を可能とすることができる。その
他、第2の装着具を被験者の胴部以外の部位に装着する
ようにするなど、各部の具体的構成についても上記実施
形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しな
い範囲で種々変形が可能である。
【0047】
【発明の効果】本発明は以上に詳述したように、NIR
S法を利用した生体活動の計測において、被験者の身体
に装着した装着具から従来の生体機能計測装置に設けら
れていた光ファイバ群をなくすようにしたことで、その
ような光ファイバに拘束されることなく被験者の生体活
動を計測できるようになるため、より多様な運動状態に
おける被験者の生体活動を適正に測定することができ
る。また、従来の生体機能計測装置における光ファイバ
により被験者が感じていた不快感や違和感を取り払うと
ともに、それにより及ぼされる計測結果への影響をなく
し、さらに正確な計測を実現することが可能である。
【0048】また、以上の構成に加え、被験者の頭部で
反射した近赤外線の測定値に基づいて脳の機能画像を生
成し、又は加工等を図るようにすることで、運動時の脳
機能の診断やニューロリハビリにも大いに役立つことが
できる。
【0049】このように、本発明は、運動中の脳をはじ
めとする生体活動の計測時における被験者の負担を減ら
して好適な計測を実現することができるのは勿論のこ
と、従来多数の光ファイバケーブルを要していたため生
体活動の計測が困難であった寝たきり等の重症患者のモ
ニタリングも可能となるなど、臨床的にも多大なメリッ
トをもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る脳活動計測装置全
体を被験者の背後から見た状態を示す図。
【図2】同脳活動計測装置を被験者の側方から見た状態
を示す図。
【図3】同実施形態の計測装置本体、頭部装着具及び胴
部装着具の概略的機能構成図。
【図4】同実施形態の一変形例における概略的機能構成
図。
【図5】本発明の第2実施形態における計測装置本体、
頭部装着具及び胴部装着具の概略的機能構成図。
【図6】同実施形態の一変形例における概略的機能構成
図。
【図7】本発明の第3実施形態における計測装置本体及
び頭部装着具の概略的機能構成図。
【図8】本発明の第4実施形態における計測装置本体及
び頭部装着具の概略的機能構成図。
【符号の説明】
D…ディテクタ L…光源 1…生体機能計測装置(脳機能計測装置) 2…計測装置本体 3、130、230、330…装着具(頭部装着具) 4、140、240…第2の装着具(胴部装着具) 5…トレッドミル

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被験者の身体における計測対象領域に近赤
    外線を照射し、当該計測対象領域で反射した近赤外線を
    計測することにより近赤外線分光法を利用して被験者の
    生体機能を示す生体活動を計測する生体活動計測装置に
    おいて、 被験者の計測対象領域に装着する装着具と、所定波長の
    近赤外線を計測対象領域に照射する光源と、計測対象領
    域で反射した近赤外線を受光し電気計測信号に変換する
    ディテクタとを備え、前記光源及びディテクタを共に装
    着具の一部に配置していることを特徴とする非拘束生体
    活動計測装置。
  2. 【請求項2】光源に発光させる近赤外線を制御する光源
    制御信号を無線により受信する受信部と、受信部で受信
    した光源制御信号に基づいて光源を駆動する光源駆動部
    と、前記電気計測信号を通信信号に変換し無線により送
    信する送信部とを、被験者の身体側に設けている請求項
    1記載の非拘束生体活動計測装置。
  3. 【請求項3】受信部、光源駆動部及び送信部を、被験者
    の身体における計測対象領域とは異なる部位に装着され
    る第2の装着具に配置している請求項2記載の非拘束生
    体活動計測装置。
  4. 【請求項4】光源駆動部と光源、及び送信部とディテク
    タを、それぞれ通信線により通信可能に接続している請
    求項3記載の非拘束生体活動計測装置。
  5. 【請求項5】前記装着部に、光源及びディテクタとそれ
    ぞれ通信可能な通信中継部を設けるとともに、第2の装
    着具に、光源駆動部及びディテクタとそれぞれ通信可能
    な通信中継部を設け、装着具の通信中継部と第2の装着
    具の通信中継部とを、無線により通信可能に接続してい
    る請求項3記載の非拘束生体活動計測装置。
  6. 【請求項6】光源駆動部を前記装着具に配置するととも
    に、前記受信部及び送信部を被験者の身体における計測
    対象領域とは異なる部位に装着される第2の装着具に配
    置し、前記装着具に、受信部と光源駆動部との間の光源
    制御信号の通信、及び送信部とディテクタとの間の電気
    通信信号の通信を中継する通信中継部をさらに配置して
    いる請求項2記載の非拘束生体活動計測装置。
  7. 【請求項7】通信中継部と受信部及び送信部との間を、
    通信線により通信可能に接続している請求項6記載の非
    拘束生体活動計測装置。
  8. 【請求項8】通信中継部と受信部及び送信部とに、それ
    ぞれ無線通信機能を設け、通信中継部と受信部及び送信
    部とを前記各無線通信機能を利用して通信可能に接続し
    ている請求項6記載の非拘束生体活動計測装置。
  9. 【請求項9】受信部、光源駆動部及び送信部を、前記装
    着具に配置している請求項2記載の非拘束生体活動計測
    装置。
  10. 【請求項10】前記受信部へ無線により光源制御信号を
    送信するとともに前記送信部から無線により送信された
    電気計測信号に基づく通信信号を受信する無線通信手段
    と、この通信手段で受信した通信信号に基づいて被験者
    の生体活動を計測する情報処理手段とを有する計測装置
    本体を更に備えている請求項2乃至9記載の非拘束生体
    活動計測装置。
  11. 【請求項11】計測装置本体が、通信手段で受信した前
    記通信信号に基づいて、被験者の計測対象領域における
    生体機能に寄与する物質であるパラメータ物質の分布や
    濃度変化等の動態を示す又は示唆するパラメータ物質動
    態データを生成するパラメータ物質動態データ生成手段
    と、このパラメータ物質動態データ生成手段で生成した
    パラメータ物質動態データを表示する表示手段とを備え
    ている請求項10記載の非拘束生体活動計測装置。
  12. 【請求項12】計測装置本体が、パラメータ物質動態デ
    ータ生成手段で生成したパラメータ物質動態データを、
    生体機能画像データとして加工する生体機能画像データ
    加工手段を更に備え、前記表示手段が、生体機能画像デ
    ータ加工手段で加工した生体機能画像データを表示する
    機能を有している請求項11記載の非拘束生体活動計測
    装置。
  13. 【請求項13】計測装置本体が、パラメータ物質動態デ
    ータ加工手段で加工した生体機能画像データを蓄積する
    生体機能画像データ蓄積手段を更に備えている請求項1
    2記載の非拘束生体活動計測装置。
  14. 【請求項14】表示手段が、生体機能画像データ加工手
    段で加工した生体機能画像データを、他の医療画像診断
    装置で生成された当該被験者の計測対象領域の生体形態
    画像データ又は生体機能画像データと重ね合わせて表示
    する機能を有している請求項12又は13記載の非拘束
    生体活動計測装置。
  15. 【請求項15】生体機能画像データが、被験者の計測対
    象領域における血行動態変化を示す画像である請求項1
    2乃至14記載の非拘束生体活動計測装置。
  16. 【請求項16】パラメータ物質動態データ生成手段が、
    パラメータ物質としてオキシヘモグロビン及びデオキシ
    ヘモグロビンの動態を示すヘモグロビン動態データを生
    成するものであって、表示手段が、生成されたヘモグロ
    ビン動態データを前記血行動態変化を示す画像として表
    示するものである請求項15記載の非拘束生体活動計測
    装置。
  17. 【請求項17】オキシヘモグロビン及びデオキシヘモグ
    ロビンのそれぞれの分子吸光係数が異なる少なくとも2
    つ以上の波長の近赤外線を光源から照射し、且つそれら
    の波長の近赤外線をディテクタで受光するようにしてい
    る請求項16記載の非拘束生体活動計測装置。
  18. 【請求項18】計測装置本体が、ディテクタで受光した
    前記2つ以上の異なる波長の近赤外線から変換された電
    気計測信号に基づく通信信号に対応して、各ヘモグロビ
    ン動態データ、又は当該ヘモグロビン動態データに基づ
    く血行動態変化を示す各画像を、組み合わせ、抽出し、
    又は変換するなどの演算処理を行う演算処理手段を更に
    備えている請求項17記載の非拘束生体活動計測装置。
  19. 【請求項19】被験者が略定位置で脚部を動作可能なト
    レッドミルを更に備えている請求項1乃至18記載の非
    拘束生体活動計測装置。
  20. 【請求項20】前記装着具が被験者の頭部に装着する頭
    部装着具であり、被験者の生体活動として脳活動を計測
    するようにしている請求項1乃至19記載の非拘束生体
    活動計測装置。
  21. 【請求項21】光源に発光させる近赤外線を制御する光
    源制御情報を読み取る光源制御情報読み取り部と、光源
    制御情報読み取り部で格納した光源制御情報に基づいて
    光源を駆動する光源駆動部と、前記電気計測信号又はそ
    れに基づき変換された検出情報を格納する検出情報格納
    部とを、被験者の身体側に設けている請求項1記載の非
    拘束生体活動計測装置。
JP2002150123A 2002-05-24 2002-05-24 非拘束生体活動計測装置 Pending JP2003339677A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002150123A JP2003339677A (ja) 2002-05-24 2002-05-24 非拘束生体活動計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002150123A JP2003339677A (ja) 2002-05-24 2002-05-24 非拘束生体活動計測装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003339677A true JP2003339677A (ja) 2003-12-02

Family

ID=29768050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002150123A Pending JP2003339677A (ja) 2002-05-24 2002-05-24 非拘束生体活動計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003339677A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006123457A1 (ja) * 2005-05-18 2006-11-23 Hitachi Medical Corporation 生体光計測装置
US7239903B2 (en) 2004-06-07 2007-07-03 National Institute Of Information And Communications Technology Brain function measurement device, brain function measurement method, and brain function measurement program
JP2008510560A (ja) * 2004-08-25 2008-04-10 モトリカ リミテッド 脳の可塑性による運動訓練
WO2010004835A1 (ja) 2008-07-08 2010-01-14 株式会社日立製作所 光計測装置
JP2011218029A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Hitachi Medical Corp 生体光計測装置および生体光計測方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7239903B2 (en) 2004-06-07 2007-07-03 National Institute Of Information And Communications Technology Brain function measurement device, brain function measurement method, and brain function measurement program
JP2008510560A (ja) * 2004-08-25 2008-04-10 モトリカ リミテッド 脳の可塑性による運動訓練
WO2006123457A1 (ja) * 2005-05-18 2006-11-23 Hitachi Medical Corporation 生体光計測装置
JPWO2006123457A1 (ja) * 2005-05-18 2008-12-25 株式会社日立メディコ 生体光計測装置
JP4646980B2 (ja) * 2005-05-18 2011-03-09 株式会社日立メディコ 生体光計測装置
US8229531B2 (en) 2005-05-18 2012-07-24 Hitachi Medical Corporation Optical bioinstrumentation devices
WO2010004835A1 (ja) 2008-07-08 2010-01-14 株式会社日立製作所 光計測装置
US9339191B2 (en) 2008-07-08 2016-05-17 Hitachi, Ltd. Optical measurement apparatus
JP2011218029A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Hitachi Medical Corp 生体光計測装置および生体光計測方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Bunce et al. Functional near-infrared spectroscopy
US9504394B2 (en) Electro-optical system, apparatus, and method for ambulatory monitoring
US11096620B1 (en) Wearable module assemblies for an optical measurement system
Coyle et al. Brain–computer interface using a simplified functional near-infrared spectroscopy system
EP1219241B1 (en) Stethoscope
Saikia et al. WearLight: toward a wearable, configurable functional NIR spectroscopy system for noninvasive neuroimaging
US20040236226A1 (en) Biological measurement probe, biological optical measurement instrument using the same, and brain function measurement instrument
JPH06510920A (ja) 被験者の代謝状態測定用ヘモグロビン計等の計器
JP3221096U (ja) スマート検査測定設備
JP3711385B2 (ja) 生体活動計測装置
Saikia et al. A configurable wireless optical brain monitor based on internet-of-things services
JPH09140715A (ja) 生体光計測装置
JP4651186B2 (ja) 生体光計測装置
JP2003339677A (ja) 非拘束生体活動計測装置
Saikia Internet of things-based functional near-infrared spectroscopy headband for mental workload assessment
JP2003322612A (ja) 脳活動計測装置、脳活動計測用頭部装着具
KR101190351B1 (ko) 근적외선 분광 검출 유니트, 근적외선 분광 검출 장치 및 이의 제어 방법
Yamamoto et al. Noninvasive measurement of language function by using optical topography
Bronkhorst et al. Functional near infrared spectroscopy (fNIRS) in pigmented subjects: a maneuver to confirm sufficient transcutaneous photon transmission for measurement of hemodynamic change in the anterior cortex
Tellis et al. Use of diffuse correlation spectroscopy to measure brain blood flow differences during speaking and nonspeaking tasks for fluent speakers and persons who stutter
Saikia A Wearable, Configurable Functional Near-Infrared Spectroscopy System for Wireless Neuroimaging
KR101801473B1 (ko) 다발형 광소자를 이용하는 휴대용 뇌 영상장치
Liu et al. A Wearable Fiber-free Optical Sensor for Continuous Monitoring of Cerebral Blood Flow in Freely Behaving Mice
Liu et al. Wearable fiber-free optical sensor for continuous monitoring of neonatal cerebral blood flow and oxygenation
Arivudaiyanambi et al. Design of a wearable four-channel near-infrared spectroscopy system for the measurement of brain hemodynamic responses

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040810

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041006

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041102