JP2003338964A - 撮像装置、撮像アダプタ装置、情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents

撮像装置、撮像アダプタ装置、情報処理装置および情報処理方法

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JP2003338964A
JP2003338964A JP2003080036A JP2003080036A JP2003338964A JP 2003338964 A JP2003338964 A JP 2003338964A JP 2003080036 A JP2003080036 A JP 2003080036A JP 2003080036 A JP2003080036 A JP 2003080036A JP 2003338964 A JP2003338964 A JP 2003338964A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像装置を小型化、薄型化、軽量化し、さら
にその組み込みおよび取扱いを容易にすることができる
ようにする。 【解決手段】 基板1には、ホルダ2に設けられた結像
レンズ4により結像された光を光電変換し、画像信号を
出力するCCDベアチップ12が装着されている。ホル
ダ2には、結像レンズ4が設けられており、その外装
は、周辺光線を遮断する絞り効果を有し、外光を遮断す
るパッケージ2Aとされている。また、パッケージ2A
には、結像レンズ4に、被写体からの光を入射させるた
めの円形状の穴3が設けられている。以上のような基板
1にホルダ2が装着され、撮像装置が構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置、撮像ア
ダプタ装置、情報処理装置および情報処理方法に関し、
特に、画像を取り込む、例えばビデオカメラなどを小型
化かつ軽量化し、低価格で提供することができるように
する撮像装置、撮像アダプタ装置、情報処理装置および
情報処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図54は、従来のビデオカメラの一例の
構成を示している。このビデオカメラは、レンズモジュ
ール101およびカメラ本体111で構成されている。
また、レンズモジュール101は、フォーカスレンズ1
04を含む結像レンズ102、およびアイリス調整機構
103で構成され、カメラ本体111は、光学LPF
(ローパスフィルタ)112、イメージセンサ113、
およびカメラ処理回路114で構成されている。
【0003】結像レンズ102に入射された被写体から
の光は、アイリス調整機構103、および光学LPF1
12を介して、イメージセンサ113に出射され、これ
により、イメージセンサ113の受光面上には、被写体
の像が結像される。イメージセンサ113は、例えば電
荷結合素子(以下、適宜、CCDという)などでなり、
その受光面で受光された被写体の像としての光を光電変
換し、その結果得られる被写体に対応する画像信号を、
カメラ処理回路114に出力する。カメラ処理回路11
4では、イメージセンサ113からの画像信号に対し、
所定の信号処理が施され、その後、例えばビデオテープ
などの記録媒体に記録されたり、あるいは、例えばモニ
タなどに出力されて表示されたり、さらにはまた、所定
の処理を施すためにコンピュータなどに供給される。
【0004】なお、イメージセンサ113には、カメラ
処理回路114からドライブ信号が供給されるようにな
されており、イメージセンサ113は、このドライブ信
号にしたがって、画像信号の出力などの所定の処理を行
う。また、アイリス調整機構103は、イメージセンサ
113上に結像される像の明るさを調整したり、また、
結像レンズ102から出射された、結像に不要な周辺光
線を遮断するようになされている。さらに、フォーカス
レンズ104は、イメージセンサ113上に結像される
像のフォーカスを調整するようになされている。また、
光学LPF112は、そこに入射される光の偏光面によ
って異なる屈折率を有する光学素子で、例えば光学異方
性のある結晶性の水晶などでなり、フォーカスレンズ1
04からの光の空間周波数の高域成分を抑制し、これに
より、イメージセンサ113で生じる折り返し歪を低減
するようになされている。
【0005】ところで、ビデオカメラを、例えばコンピ
ュータに画像を入力するためや、自動車の監視のためな
どに用いる場合、あるいは、いわゆるテレビ電話機や、
テレビ会議システムなどに適用する場合などには、ビデ
オカメラから得られる画像が高画質なものであること
は、あまり要求されない。すなわち、通常、画質はそれ
ほど高いものでなくても、その組み込みおよび取扱いが
容易なビデオカメラが要求される。
【0006】しかしながら、従来、組み込みおよび取扱
いを容易にしようとすると、製造時に光学的な調整が必
要となるため、製造工程が複雑化するとともに、装置が
大型化し、またその価格も高くなる。
【0007】さらに、従来のビデオカメラでは、イメー
ジセンサ113に入射する光の空間周波数を制限するた
め、図54に示したように光学LPF112が必要とな
るが、この厚みdは、イメージセンサ113の画素ピッ
チに比例した厚さにする必要があった。このため、イメ
ージセンサ113として、画素ピッチの小さなものを用
いた場合には、イメージセンサ113の価格が高くな
り、また画素ピッチの大きなものを用いた場合には、厚
さdの厚い光学LPF112を設ける必要があり、装置
が大型化する。
【0008】そこで、より小型化かつ低コスト化したビ
デオカメラとして、例えば図55に示すような構成のも
のが知られている。この例においては、基板404の上
にCCD撮像素子403が固定されている。また、鏡筒
402には、1つの結像レンズ401が固定されてお
り、この鏡筒402が、基板404に対して固定され
る。基板404の裏側には、各種の部品405が取り付
けられている。
【0009】なお、図55の例において、光量を調整す
る調整機構などの構成は、その図示が省略されている。
【0010】ここにおけるCCD撮像素子403は、図
56に示すように構成されている。すなわち、CCD撮
像素子403は、入力された光を光電変換するCCDベ
アチップ403Aを備える。このCCDベアチップ40
3Aは、その光入射面側に、R,G,B(補色の場合も
ある)の所定の色の波長の光のみを通過させるカラーフ
ィルタ(図示せず)を有している。CCDベアチップ4
03Aは、プラスチックなどよりなるパッケージ403
Bの内部に収容され、パッケージ403Bの上端には、
カバーガラス403Cが配置されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図55
に示す構成例においては、結像レンズ401の上端か
ら、CCD撮像素子403の上面までの距離が約30m
m、CCD撮像素子403の厚さが5mm、そして、基板
404の上面から部品405の下端までの距離が15mm
程度となり、その合計が約50mmとなる。
【0012】従って、図55に示すような構成を、例え
ばPCカードなどに組み込み、携帯用のパーソナルコン
ピュータなどにおいて用いるようにすることができない
課題があった。
【0013】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、組み込みおよび取扱いが容易で、小型か
つ軽量の装置を、低価格で提供することができるように
するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の撮像装置は、光
を結像させる少なくとも1つの結像レンズが設けられ
た、外光を遮断するホルダと、少なくとも、結像レンズ
により結像された光を光電変換し、画像信号を出力する
光電変換素子が装着された基板とを備え、結像レンズ
は、ホルダの一部に形成され、ホルダと基板とは一体化
されており、ホルダの一方の対抗する脚部が有する切り
欠き部は、光電変換素子の2辺の部分に嵌合されている
ことを特徴とする。
【0015】本発明の撮像装置は、光を結像させる少な
くとも1つの結像レンズが設けられた、周辺光線を遮断
する絞り効果を有し、外光を遮断する外装のホルダと、
少なくとも、結像レンズにより結像された光を光電変換
し、画像信号を出力する光電変換素子が装着された基板
とを備える撮像装置であって、ホルダと基板とは一体化
されていることを特徴とする。
【0016】本発明の撮像装置の製造方法は、入射され
た光を光電変換し、画像信号を出力する光電変換素子を
基板に装着するステップと、光電変換素子上に光を結像
させる1つの結像レンズに対して周辺光線を遮断する部
分を形成するステップと、結像レンズを基板に対して一
体化するステップとを備えることを特徴とする。
【0017】本発明の撮像装置は、光を結像させる1つ
の結像レンズと、少なくとも、結像レンズにより結像さ
れた光を光電変換し、画像信号を出力する光電変換素子
が装着された基板とを備える撮像装置であって、結像レ
ンズの瞳径Dと焦点距離fで規定されるFナンバーをF
とするとき、光電変換素子は、その有効画素のピッチ
が、撮像有効領域の1/(200F)より大きい値に設
定されていることを特徴とする。
【0018】本発明の撮像装置は、光を結像させる1つ
の結像レンズと、結像レンズにより結像された光を光電
変換し、画像信号を出力する光電変換素子とを備え、結
像レンズは、その一部が光電変換素子と直接接触してい
ることを特徴とする。
【0019】本発明の撮像装置は、受光面に入射する光
を光電変換し、画像信号を出力する光電変換素子と、光
電変換素子より出力される画像信号をA/D変換するA
/D変換器とを備え、光電変換素子およびA/D変換器
は、1つのパッケージに組み込まれていることを特徴と
する。
【0020】本発明の信号処理装置は、電荷結合素子よ
り出力された画像信号をA/D変換したディジタルの画
像データを処理する信号処理装置であって、画像データ
が、電荷結合素子が画像信号を出力する周期の1/2の
周期を有するクロックのタイミングで、画像信号をA/
D変換したものであるとき、画像データを1クロック分
だけ遅延する遅延手段と、画像データと、遅延手段の出
力との差分を演算する演算手段と、演算手段より出力さ
れる差分を、1つおきに出力する出力手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0021】本発明の信号処理方法は、電荷結合素子よ
り出力された画像信号をA/D変換したディジタルの画
像データを処理する信号処理方法であって、画像データ
が、電荷結合素子が画像信号を出力する周期の1/2の
周期を有するクロックのタイミングで、画像信号をA/
D変換したものであるとき、画像データを1クロック分
だけ遅延するステップと、画像データと、1クロック分
だけ遅延した画像データとの差分を演算するステップ
と、差分を、1つおきに出力するステップとを備えるこ
とを特徴とする。
【0022】本発明の撮像アダプタ装置は、情報処理装
置に着脱自在に装着される筐体と、筐体に収容される撮
像装置とを備え、撮像装置は、光を結像させる1つの結
像レンズが設けられた、周辺光線を遮断する絞り効果を
有し、外光を遮断する外装のホルダと、結像レンズによ
り結像された光を光電変換し、画像信号を出力する光電
変換素子が装着され、ホルダと一体化された基板とを備
えることを特徴とする。
【0023】本発明の情報処理装置は、撮像装置からの
画像信号を取り込む取込手段と、取込手段により取り込
まれた画像信号を処理する処理手段とを備えることを特
徴とする。
【0024】本発明の情報処理方法は、撮像装置からの
画像信号を取り込むステップと、取り込まれた画像信号
を処理するステップとを備えることを特徴とする。
【0025】本発明の撮像装置においては、ホルダは、
その外装が周辺光線を遮断する絞り効果を有し、外光を
遮断するようになされており、そこには、光を結像させ
る少なくとも1つの結像レンズが設けられている。基板
には、少なくとも、結像レンズにより結像された光を光
電変換し、画像信号を出力する光電変換素子が装着され
ている。そして、これらのホルダと基板とは一体化され
ている。
【0026】本発明の撮像装置の製造方法においては、
入射結像された光を光電変換し、画像信号を出力する光
電変換素子が装着された基板に、光電変換素子上に光を
結像させる1つの結像レンズが設けられた、周辺光線を
遮断する絞り効果を有し、外光を遮断する外装のホルダ
を装着するようになされている。
【0027】本発明の撮像装置においては、光電変換素
子の有効画素のピッチは、撮像有効領域の1/(200
F)より大きい値に設定されている。
【0028】本発明の撮像装置においては、光を結像さ
せる1つの結像レンズの一部が、その結像レンズにより
結像された光を光電変換し、画像信号を出力する光電変
換素子と直接接触するようになされている。
【0029】本発明の撮像装置においては、光電変換素
子は、受光面に入射する光を光電変換し、画像信号を出
力するようになされている。A/D変換器は、光電変換
素子より出力される画像信号をA/D変換するようにな
されている。そして、これらの光電変換素子およびA/
D変換器は、1つのパッケージに組み込まれている。
【0030】本発明の信号処理装置および信号処理方法
においては、画像データを1クロック分だけ遅延し、画
像データと、1クロック分だけ遅延した画像データとの
差分を演算し、差分を、1つおきに出力するようになさ
れている。
【0031】本発明の撮像アダプタ装置においては、筐
体に撮像装置が収容され、撮像装置には、結像レンズと
絞りを有するホルダが、光電変換素子が装着されている
基板と一体化されている。
【0032】本発明の情報処理装置および情報処理方法
においては、筐体に収容されている撮像装置の光電変換
素子より出力された画像信号が取り込まれ、処理され
る。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例について説明する。
【0034】[第1実施例]図1は、本発明を適用した
撮像装置の第1実施例の構成を示す斜視図である。この
撮像装置は、基板1にホルダ2が装着(嵌合)されるこ
とにより、それらが一体化されて構成されている。基板
1には、後述する図3を参照して説明するように、少な
くとも、ホルダ2に設けられた結像レンズ4により結像
された光を光電変換し、画像信号を出力する光電変換素
子としての、例えばCCDベアチップ12が装着されて
いる。また、ホルダ2には、光を結像させる1つの結像
レンズ4が設けられており、その外装は、結像レンズ4
に周辺光線が入射しないように、そのような周辺光線を
遮断する絞り効果を有し、さらに外光を遮断するパッケ
ージ2Aとされている。なお、パッケージ2Aには、結
像レンズ4に、被写体からの光を入射させるための円形
状の穴(絞り)3が設けられている。また、この実施例
では、穴3は、パッケージ2Aの上部の、ほぼ中央に設
けられており、固定アイリスとして機能する。
【0035】次に、図2は、図1の撮像装置の平面図で
あり、また、図3は、図2におけるA−A’部分(図2
において断面線で示す部分)の断面図である。基板1上
には、上述したように、CCDベアチップ12が装着さ
れている他、そのCCDベアチップ12をドライブする
ドライバ13、CCDベアチップ12の出力をA/D変
換するA/D変換器14、その他必要なチップが装着さ
れている(詳細は、図18を参照して後述する)。な
お、CCDベアチップ12は、基板1にホルダ2が装着
されたときに、ホルダ2に設けられた穴3と対向するよ
うな位置に装着されている。但し、基板1の設計上、C
CDベアチップ12の装着位置が制限される場合には、
先に、CCDベアチップ12の装着位置を決定し、その
後、CCDベアチップ12と対向する位置に、穴3を設
けるようにすることができる。
【0036】さらに、基板1の側面には、外部へ信号を
出力し、また外部から信号を入力するため(例えば、C
CDベアチップ12より出力され、所定の処理が施され
た画像信号を取り出したり、あるいは基板1に装着され
た各チップに電源を供給したりするためなど)のリード
5が設けられている。なお、図1においては、リード5
の図示を省略してある。
【0037】基板1に装着された各チップは、必要に応
じて、接続線によって接続されている。なお、図3で
は、ドライバ13から引き出されている接続線13Aの
みを図示してあり、その他のチップから引き出されてい
る接続線は、図が煩雑になるため省略してある。
【0038】図4は、CCDベアチップ12の構成例を
表している。この実施例においては、CCDベアチップ
12は、入力された光に対応する電気信号を出力するC
CD素子(電荷結合素子)12Aと、CCD素子12A
上に形成され、R,G,B(補色の場合もある)などの
所定の波長の光を通過させるカラーフィルタ12Bとで
構成されている。但し、カラーフィルタ12Bは、省略
される場合もある。
【0039】この図4に示されているCCDベアチップ
12と、図56に示したCCD撮像素子403とを比較
して明らかなように、図4に示したCCDベアチップ1
2には、図56に示したセラミックやプラスチックより
なるパッケージ403Bが省略された構成となされてい
る。従って、その大きさは、図56に示すCCD撮像素
子403に較べてより小さいものとすることができる。
【0040】結像レンズ4は、脚部11とともにレンズ
部10を構成している。ここで、図5は、レンズ部10
の詳細構成を表した斜視図である。レンズ部10は、透
明な材料としての、例えば透明なプラスチック(例え
ば、PMMAなど)でなり、平行平板に4つの脚が設け
られたような、いわばテーブル形状をしている。すなわ
ち、平行平板の中心部分には、単玉レンズとしての結像
レンズ4が形成され、さらに、その平行平板の4隅に
は、結像レンズ4の光軸と平行な方向に延びた、例えば
水平断面の形状が長方形である角柱形状の4つの脚部1
1が設けられている。そして、この4つの脚部11のそ
れぞれの下部であって、結像レンズ4の光軸と対向する
角の部分は、角柱状にくり貫かれ、これにより切欠き1
1Aが形成されている。なお、4つの脚部11のそれぞ
れは、その4つの側面のうちの2つ(その2つの側面で
構成される角の部分)が、結像レンズ4の光軸と対向す
るように設けられている。
【0041】CCDベアチップ12は、その上面(撮像
面)から見た形状が、例えば長方形状のチップであり、
4つの切欠き11Aのそれぞれは、CCDベアチップ1
2の4角に精度良く嵌合するようになされている。
【0042】なお、レンズ部10は、プラスチックを、
例えばモールド成形することで構成されており(従っ
て、結像レンズ4はプラスチックモールド単玉レンズで
ある)、これにより結像レンズ4の主点に対する、レン
ズ部10の各部の寸法の相対的な精度は、充分に高くさ
れている。
【0043】図2および図3に示すように、以上のよう
に構成されるレンズ部10は、ホルダ2の外装を構成す
る、蓋形状のパッケージ2Aの内側であって、穴3と対
応する位置に、結像レンズ4の光軸が穴3の中心を通る
ように嵌合されている。そして、レンズ部10の4つの
脚部11は、その切欠き11Aのそれぞれが、CCDベ
アチップ12の4角の部分に嵌合されることにより、C
CDベアチップ12に直接接触している。
【0044】ホルダ2の外装を構成するパッケージ2A
は、遮光性の材料としての、例えばポリカーボネイト樹
脂などでなり、同じく遮光性の充填剤(接着剤)20に
よって基板1と接着されており、これにより、基板1と
ホルダ2とが一体化されている。
【0045】図6は、脚部11とCCDベアチップ12
とが接触している部分の断面を拡大した拡大図(図3に
おいて点線で囲んである部分Zの拡大図)である。同図
に示すように、脚部11の下端が、基板1から若干浮い
た状態で、切欠き11Aの底面と側面が、CCDベアチ
ップ12の受光面(図中、S1で示す部分)とその側面
(図中、S2で示す部分)に、ある程度の圧力をもっ
て、直接接触している(従って、脚部11は、CCDベ
アチップ12に、いわば突き当てられた状態とされ
る)。なお、この圧力は、ホルダ2を基板1に嵌合した
後、所定の圧力をかけながら、充填剤20を充填するこ
とにより基板1とホルダ2とを接着、封止することで生
じるようになされている。
【0046】ホルダ2の、基板1と嵌合させる部分の寸
法は、基板1の外形より幾分大きめとされており、従っ
て、基板1とホルダ2とは、脚部11をCCDベアチッ
プ12に接触させる精度を優先する形で接着されてい
る。
【0047】以上のように、少なくともCCDベアチッ
プ12が装着された基板1と、結像レンズ4が設けられ
た、絞り効果を有する外装(パッケージ2A)のホルダ
2とが一体にされているので、撮像装置を、例えばテレ
ビ会議システムなどに適用する場合などの応用時に、結
像レンズ4とCCDベアチップ12との間などの光学的
調整が不要であり、従って、その組み込みおよび取扱い
が容易になる。その結果、このような撮像装置を用いた
装置の製造コストを低減することが可能となる。
【0048】さらに、上述したように、レンズ部10の
各部の寸法の、結像レンズ4の主点に対する相対的な精
度は充分に高くされているとともに、その脚部11(切
欠き11A)は、CCDベアチップ12の受光面に直接
突き当てられているので、結像レンズ4は、その主点
が、CCDベアチップ12の受光面と所定の位置関係を
満たすように、特別の調整をすることなしに、精度良く
配置される。すなわち、結像レンズ4を、低コストで、
かつ精度良くマウントすることができる。さらに、この
場合、結像レンズ4を精度良くマウントするための調整
機構が不要であるから、撮像装置の小型化、軽量化を図
ることができる。
【0049】なお、CCDベアチップ12の撮像面を押
圧する脚部11の切欠き11A面に、突起11Aaを生
成し、この突起11AaによりCCDベアチップ12を
押圧するようにすることもできる。この突起11Aaを
半球状または円筒状とすることにより、CCDベアチッ
プ12と脚部11との間の接触が、理論的には点または
線で行われるようになるため、CCDベアチップ12や
脚部11の面の精度に拘らず、確実にCCDベアチップ
12を押圧することが可能となる。
【0050】あるいはまた、図8に示すように、脚部1
1の切欠き11Aにテーパ面11Abを形成し、このテ
ーパ面11Abで、CCDベアチップ12の上端部のエ
ッジを押圧するようにしてもよい。このようにすると、
CCDベアチップ12の形状のばらつきに拘らず、CC
Dベアチップ12を確実に押圧することが可能となる。
【0051】次に、図9および図10を参照して、結像
レンズ4の光学特性と脚部11の寸法(長さ)について
説明する。図9(A)に示すように、結像レンズ4の合
焦位置(結像面)f1は、破線で示すように湾曲する。
そして、CCDベアチップ12の受光面(撮像面)は、
結像面f1と、結像レンズ4の光軸上において接する理
想的像面(湾曲しない平坦な面)f2上の位置に配置さ
れる(そのような配置関係になるように、脚部11の長
さが設定されている)。
【0052】しかしながら、そのままだと、撮像面の中
央付近(結像面f1と理想的像面f2が接する点の近
傍)においては合焦するが、撮像面の中央から離れるほ
ど(図9において、結像面f1と理想的像面f2が接す
る点から上下方向に離れるほど)、結像面f1の合焦位
置撮像面(理想的像面f2)からのデフォーカス量が大
きくなる。すなわち、撮像面上の中央部の画像は、フォ
ーカスの合った明瞭な画像となるが、それに較べて周辺
部の画像は、所謂ピンボケの画像となる。
【0053】そこで、撮像面の全体において、均一なデ
フォーカス量が得られるように、結像レンズ4の光軸上
において、球面収差が生じるように、結像レンズ4が設
計される。これにより、図9(A)に示すように、本来
(球面収差が発生していなければ)、結像面f1と理想
的像面f2の接点近傍において集束すべき光が、その位
置より、例えば、より遠い位置で集束するようになる。
その結果、撮像面の中央部においても、所謂若干ピンボ
ケの状態となり、結局、撮像面全体において、ほぼ均一
なフォーカス状態の画像が得られることになる。
【0054】すなわち、これにより、点光源に対する結
像レンズ4の応答の半値幅が、図9(B)および図9
(D)に示すように、CCDベアチップ12の受光面上
の中央部(図9(B))においても、また、周辺部(図
9(D))においても一定で、かつ、CCDベアチップ
12の画素ピッチより大きくなるようになされている。
【0055】ここで、図9(A)または図9(C)は、
CCDベアチップ12の中央部または周辺部に平行光線
が収束している状態をそれぞれ表しており、図9(B)
または図9(D)は、図9(A)または図9(C)に示
した場合のCCDベアチップ12の受光面上における光
の強度(無限遠にある点光源に対する応答)を表してい
る。本実施例では、CCDベアチップ12の中央部また
は周辺部それぞれにおける点光源応答の半値幅w1また
はw2は、いずれもCCDベアチップ12の画素ピッチ
のほぼ2倍(好ましくは、例えば1.8倍乃至3倍程
度)とされている(CCDベアチップ12の受光面のそ
の他の位置についても同様)。これにより、CCDベア
チップ12としては、水平方向が360画素、垂直方向
が480画素の、約17万画素の低画素数の素子を用い
ることができる。
【0056】このように、点光源応答の半値幅をCCD
ベアチップ12の画素ピッチの2倍とすることにより、
結像レンズ4の空間周波数応答特性は、図10に示すよ
うに、CCDベアチップ12のナイキスト限界の空間周
波数fn以上の入射成分を充分 に抑圧する特性となる。
従って、従来は、図52で説明したように、折り返し歪
を低減するための光学LPF112が必要であったが、
図1の撮像装置では、そのような光学素子を設けること
なく、折り返し歪を低減することができる。その結果、
装置の小型化、軽量化、低コスト化を図ることができ
る。
【0057】なお、図9においては、光軸近傍の光を、
結像レンズ4の結像面f1(理想的像面f2)から所定
の距離だけ、結像レンズ4から離れる方向に合焦させる
ようにしたが、これとは逆に、結像レンズ4に近づく方
向に合焦させるようにすることも可能である。
【0058】また、本実施例では、結像レンズ4は、焦
点距離の短いもの(例えば、4mm程度)とされ、さら
に絞りとして機能する穴3が小さいもの(例えばその直
径は、1.2mm程度のもの)とされている。これによ
り、被写界深度が深くなり、被写体までの距離が変化し
ても、ボケの度合いが小さくなる。また、この撮像装置
には、例えばいわゆるオートフォーカス機構などのフォ
ーカス機構を設けずに済むようになり、この点でも、装
置の小型化、軽量化、低コスト化が図られている。な
お、撮像装置を望遠用とする場合には、結像レンズ4と
しては、焦点距離の長いものを用いるようにし、また、
穴3はさらに小さいものとするようにすれば良い。
【0059】以上の結像面と撮像面の関係をまとめる
と、図11に示すようになる。すなわち、結像レンズ4
の結像面f1は、理想的像面f2に対して湾曲するが、
上記実施例においては、この理想的像面f2上に、CC
Dベアチップ12の撮像面203を配置したことにな
る。
【0060】しかしながら、このようにすると、撮像面
203の中央部に較べて、周辺部のデフォーカス量が大
きくなるため、上述したように、中央部において、球面
収差を発生させることで、撮像面203上の全体の画像
を均一なフォーカスの画像となるようにしている。
【0061】しかしながら、この実施例の場合、中央部
に較べて、周辺部におけるデフォーカス量が大きくなり
すぎる傾向がある。
【0062】そこで、例えば、図12に示すように、結
像レンズ4の結像面f1のほぼ中央(図12の水平方向
の中央)にCCDベアチップ12の撮像面203を配置
するようにすることもできる。このようにすれば、周辺
部と中央部におけるデフォーカス量が、方向は反対とな
るが、その絶対値はほぼ同一の値となる。但し、この場
合、撮像面203と結像面f1の交差する点Aの近傍に
おけるフォーカス状態が、他の位置におけるフォーカス
状態に較べて良好なものとなる。そこで、この点A近傍
において、多くの収差が発生するように、結像レンズ4
を設計するようにすることができる。このようにすれ
ば、撮像面203の全体において、ほぼ均一なフォーカ
ス状態の画像を得ることができる。
【0063】次に、図12に示す例に従って、撮像面2
03の全体において、均一な画像を得るための条件につ
いてさらに詳細に説明する。
【0064】いま、図13に示すように、CCDベアチ
ップ12の有効画素領域の水平方向の長さ(長辺の長
さ)Lhを2.0mmとし、垂直方向の長さ(短辺の長
さ)Lvを1.5mmとすると、その対角長Ldの長さ
は、約2.5mmとなる。
【0065】結像レンズ4の焦点距離fを4.0mmとす
ると、長辺方向の画角は、次式より約28度と求められ
る。 長辺方向の画角=2×atan(2.0/(2×4.
0))
【0066】なお、ここで、atanは、逆正接関数を
意味する。
【0067】また、結像レンズ4の焦点距離fと、瞳径
Dで規定されるFナンバー(=f/D)を2.8とす
る。
【0068】湾曲した結像面f1の半径Rは、ペッツバ
ール和Pの逆数に等しい。すなわち、ペッツバール和P
は、次式で表される。なお、ここで、nは、結像レンズ
4の屈折率を表す。 P=Σ1/(nf)
【0069】いまの場合、結像レンズ4は1個だけであ
るので、実施の像面201の半径Rは、屈折率nを1.
5とすると、次式より求められる。 R=1/P=n×f=1.5×4.0=6.0
【0070】いま、図13に示すように、有効画素領域
の中心から、対角長Ldの1/2の70%までの範囲を
均一にすることを考える。この中心から対角長Ldの1
/2の70%の位置Lmは、次式から求めることができ
る。 Lm=0.7×Ld/2=0.4375×Lh=0.8
75mm
【0071】図14に示すように、結像面f1の中心を
O、結像レンズ4の光軸と理想的像面f2との交点を
S、点Sから距離Lmだけ離間した理想的像面f2上の
点をQ、結像面f1と、理想的像面f2から結像レンズ
4側に距離Zmだけ離れた位置の線205との交点を
T、線205と光軸との交点をUとするとき、点T,
O,Uで構成される角度θは、ほぼatan(Lm/
R)で近似される。従って、点OとUの距離は、結像面
f1の半径をR(点OとTの距離=点OとSの距離)と
するとき、次式で求められる。 R×cos{atan(Lm/R)}
【0072】従って、理想的像面f2上の光軸上の点S
からの距離がLmである(像高がLmである)点Qの位
置における結像面f1の理想的像面f2からの湾曲量Z
mは、R=0.6mm,Lm=0.875mmとして、次式
より求めることができる。 Zm=R×(1−cos{atan(Lm/R)})=
0.0628mm
【0073】いま、撮像面203を、理想的像面f2か
ら結像レンズ4側にZm/2の位置に配置するものとす
れば、画面の終端部近傍(像高Lmの位置)と画面の中
央部において、それぞれZm/2の焦点ズレが発生す
る。この焦点ズレにより発生する錯乱円の直径αは、 F=f/D=(Zm/2)/α の関係から、次式より求めることができる。 α=(Zm/2)/F=0.0314/Fmm
【0074】さらに、円開口によるMTFは、次式より
求めることができる。 M(ω)=[J1{πα(k/Lh)}]/{πα(k
/Lh)}
【0075】ここで、J1は、一次の第1種ベッセル関
数を表し、k/Lhは、水平方向の空間周波数を表す。
従って、kは、水平方向の長さLhを分割する数に対応
する。なお、垂直方向の解像特性は、テレビジョンシス
テムの走査線で決定されるので、ここでは、水平方向だ
けについて考察する。
【0076】一次の第1種ベッセル関数J1が最初に0
になるときの値は3.83であるから、次式が成立す
る。 πα(k/Lh)=3.83
【0077】従って、上記式から、図10に示すMTF
のトラップポイントfn(=k/Lh)を求めると、次
のようになる。 (k/Lh)=3.83/(πα)=38.8F
【0078】従って、kは、次のように求めることがで
きる。 k=38.8×F×Lh=38.8×2×F=77.6
【0079】従って、上記空間周波数を確保するのに、
必要な最低画素数Gは、サンプリング定理に従って、次
式より求めることができる。 G=2k=2×77.6F=155F
【0080】なお、上記演算は、結像レンズ4の屈折率
nを1.5として求めたものであるが、もっと高い値
(例えば、1.9)とすれば、次式が得られる。 G=2k=200F
【0081】すなわち、CCDベアチップ12の有効画
素ピッチが、有効領域の長辺の1/(200F)より大
きいことが、均一な画像を得るための条件となる。この
ことは、換言すれば、水平方向の有効画素数が200F
より小さいことを意味する。
【0082】なお、図14において、錯乱円の径αは、
結像レンズ4の開口の端部と点Tを結ぶ線が、撮像面2
03と交差する点の距離として求めることができる。
【0083】従って、図15に模式的に示すように、図
3に示すCCDベアチップ12の撮像面の画素211の
ピッチPPは、上記条件を満足するように形成される。
【0084】次に、1つの結像レンズ4を用いて、最も
近い距離Sから無限大(∞)までの距離の被写体を、で
きるだけピンボケが少なくなるようにして撮像するため
の焦点距離fの条件について説明する。いま、図16に
示すように、無限遠の被写体の結像レンズ4による結像
位置と、至近の距離Sの被写体の結像レンズ4による結
像位置とのずれ量をgとすると、結像の公式より次式が
成立する。 g×(S−f)=f2
【0085】距離Sは、焦点距離fより十分大きいこと
を利用して上式を整理すると、次式が得られる。 g=f2/(S−f)=f2/S
【0086】このズレ量gの範囲において、全体的に焦
点のずれ量を少なくするには、CCDベアチップ12の
撮像面203を、ずれ量gの中間点(g/2の位置)に
設定するようにすればよい。
【0087】図13における場合と同様に、撮像素子の
画面の長辺をLh、像面湾曲の半径をR(=n×f)と
するとき、像高Lにおける像面の湾曲量Zは、次式より
求めることができる。 Z=R×(1−R2−L21/2 ここで、L2/R2は、1より十分小さいので、上記式は
次のように整理することができる。 Z=R×(1−(1−L2/(2×R2))) =L2/(2×R)=L2/(2×n×f)
【0088】総合的なピントずれ量Dの自乗は、g/2
とZの間に相関関係が存在しないため、次式に示すよう
に、それらの自乗和として表すことができる。 D2=(g/2)2+Z2 =(f2/2×S)2+(L2/(2×n×f))2 =(f4/4×S2)+L4/(4×n2×f2
【0089】上記式で得られるD2の極小値を与えるf
を求めるために、上記D2をfで微分した式を0とおく
と、次式が得られる。 f3/S2−L4/(2×n2×f3)=0
【0090】この式を解いて、次式が得られる。 f=((S2×L4)/(2×n2))(1/6)
【0091】すなわち、上記式で与えられる焦点距離f
を結像レンズ4で得るようにすればよいのであるが、厳
密に上記式で与えられる値に設定しなくとも、ある幅を
持たせることが可能である。
【0092】すなわち、一般的に、画像で重要なのは、
画面の中心から画面の対角長の1/2の7割までである
から、この範囲を均一にピンボケが生じないようにする
には、像高Lを対角長の1/2の長さの0.35倍乃至
0.5倍の長さに設定すればよい。画面のアスペクト比
を4:3とすると、対角長の1/2の長さは、(5/
8)×Lhとなるので、像高Lは、次の範囲に設定すれ
ばよいことになる。 0.35×(5/8)×Lh =0.219Lh<L<0.5×(5/8)×Lh =0.312Lh
【0093】また、テレビ会議などへの応用を考慮する
と、上記した至近距離Sは、200mm乃至300mmであ
ればよい。さらに、結像レンズ4の屈折率nは、 n=1.4乃至1.9 である。これらの条件を上記焦点距離fの式に代入して
整理すると、次式が得られる。 1.53×(Lh(2/3))<f<2.46×Lh(2/3)
【0094】すなわち、上記式で規定される範囲に1枚
の結像レンズ4の焦点距離fを設定すれば、至近距離S
から無限遠に存在する被写体をピンボケさせずに撮像す
ることができる。
【0095】図17は、焦点距離f(横軸)と総合的な
ピントずれ量Dの自乗の平方根((D21/2)(縦軸)
の計算例を表している。この場合においては、L=0.
63mm,S=200mm,n=1.5とされている。
【0096】すなわち、この例においては、焦点距離f
を約4mmに設定すると、ピントずれ量が最も少ないこと
がわかる。
【0097】次に、図18および図19を参照して、図
1と図3に示す撮像装置の製造方法について説明する。
まず、図18に示すように、基板1上にCCDベアチッ
プ12、さらには必要に応じてその他のチップを装着
し、必要に応じて電気的に接続する。本実施例では、そ
の他のチップとして、ドライバ13,A/D変換器1
4、タイミングジェネレータ15、メモリ(2ポートメ
モリ)16、および信号処理回路17が装着されてい
る。さらに、基板1に、必要なリード5を設け、必要に
応じて、基板1上に装着されたチップとの電気的な接続
を行う。
【0098】一方、図19に示すように、遮光性の材料
または透明の材料を用い、穴3を設けたパッケージ2A
またはレンズ部10をそれぞれモールド成形して、パッ
ケージ2Aの穴3の部分に、レンズ部10を嵌合するこ
とで一体化し、ホルダ2を製造する。
【0099】そして、基板1とホルダ2とを、レンズ部
10の脚部11を、CCDベアチップ12に突き当てた
状態で、図3に示したように充填剤20を充填すること
で一体化する。
【0100】上述したように、基板1とホルダ2とを一
体化する際には、特別の調整をする必要がないので、容
易かつ低コストで、撮像装置を製造することができる。
【0101】なお、上述の場合には、パッケージ2Aま
たはレンズ部10を、それぞれ別にモールド成形した
後、これらを一体化することでホルダ2を製造するよう
にしたが、この他、例えば図20に示すように、ホルダ
2は、遮光性の材料および透明の材料を用いて、パッケ
ージ2Aおよびレンズ部10を同時にモールド成形する
ことによって製造するようにすることも可能である。さ
らに、この場合、図21に示すように、レンズ部10の
脚部11は、透明の材料ではなく、遮光性の材料を用い
て構成するようにすることができる。この場合、脚部1
1における光の反射を防止することができ、その結果、
フレアを低減することが可能となる。
【0102】図22は、図1の撮像装置を適用したビデ
オカメラの電気的構成例を表している。被写体からの光
は、穴3を介して結像レンズ4に入射し、結像レンズ4
は、その光を、CCDベアチップ12の受光面に結像さ
せるようになされている。CCDベアチップ12は、ド
ライバ13から供給される各種のタイミング信号yv,
yh,ysにしたがって動作するようになされており、
結像レンズ4により結像された光を光電変換し、その結
果得られる画像信号を、cds処理回路(相関2重サン
プリング処理回路)21に出力するようになされてい
る。ドライバ13は、タイミングジェネレータ15より
供給される、CCDベアチップ12をドライブするため
のタイミング信xv,xh,xsを、そのレベルを変換
するとともに、インピーダンスの変換を行うことで、タ
イミング信号yv,yh,ysとする。そして、これを
CCDベアチップ12に与えることで、CCDベアチッ
プ12をドライブするようになされている。
【0103】A/D変換器14は、タイミングジェネレ
ータ15から供給されるサンプリングクロックpaにし
たがって、cds処理回路21からの画像信号をサンプ
リングし、これにより画像信号をディジタルの画像デー
タとして、メモリ16およびアキュームレータ22に出
力するようになされている。なお、A/D変換器14
は、外部から供給されるリファレンス電圧vrefを基
準に、サンプル値に割り当てるビットを決定するように
なされている。タイミングジェネレータ15は、外部の
クロック発生回路31から供給されるクロックに基づい
て、各種のタイミング信号を生成するようになされてい
る。すなわち、タイミングジェネレータ15は、CCD
ベアチップ12で発生された電荷を垂直または水平方向
にそれぞれ転送するためのタイミング信号xvまたはx
h、CCDベアチップ12で発生された電荷をディスチ
ャージする(CCDベアチップ12のサブストレートに
排出する)ためタイミング信号(いわゆるシャッタパル
ス)xs、cds処理回路21を動作させるためのタイ
ミング信号sh、A/D変換器14でのサンプリングの
タイミングを与えるためのサンプリングクロックpa、
およびメモリ16での画像データの書き込みのタイミン
グを与えるためのタイミング信号wを生成するようにな
されている。
【0104】メモリ16は、例えば、データの読み出し
と書き込みとが同時に可能な2ポートメモリで、A/D
変換器14からの画像データを、タイミングジェネレー
タ15から供給されるタイミング信号wにしたがって記
憶するようになされている。メモリ16に記憶された画
像データは、外部のMPU(マイクロプロセッサユニッ
ト)32によって読み出されるようになされている。な
お、MPU32による、メモリ16からの画像データの
読み出しは、MPU32が、アドレスバスadrsを介
して、メモリ16に所定のアドレスを与えることによ
り、そのアドレスに記憶された画像データが、データバ
スdata上に出力され、これをMPU32が取り込む
ことによって行われるようになされている。
【0105】cds処理回路21は、タイミングジェネ
レータ15から供給されるタイミング信号shにしたが
って動作するようになされており、CCDベアチップ1
2からの画像信号に対し、いわゆる相関2重サンプリン
グ(correlative double sampling)処 理およびその他
の必要な処理を施し、これにより画像信号に含まれる雑
音成分を低減して(あるいは取り除いて)、A/D変換
器14に出力するようになされている。
【0106】アキュームレータ22は、A/D変換器1
4から出力される画像データのうち、CCDベアチップ
12の受光面の主要部(例えば、中心部分など)に対応
するものの積算値を演算し、タイミングジェネレータ1
5に出力するようになされている。タイミングジェネレ
ータ15は、アキュームレータ22から供給される積算
値が所定の規定値から大きくずれないように、CCDベ
アチップ12で発生された電荷をディスチャージするた
めのタイミング信号、すなわちシャッタパルスxsのタ
イミングを制御するようになされており、これにより電
子的にアイリスの調整が行われるようになされている。
すなわち、積算値が大きくなったら、露光時間(電荷蓄
積時間)を短くし、積算値が小さくなったら、露光時間
を長くする。なお、アキュームレータ22は、フィール
ド周期(場合によってはフレーム周期)でリセットされ
るようになされている。従って、アキュームレータ22
からは、1フィールド(または1フレーム)ごとの画像
データの積算値が出力される。
【0107】クロック発生回路31は、リード5を介し
て、タイミングジェネレータ15と接続されており、ビ
デオカメラを動作させるためのクロックを発生し、タイ
ミングジェネレータ15に供給するようになされてい
る。MPU32は、アドレスバスadrsまたはデータ
バスdataとリード5とを介して、撮像装置(メモリ
16)から画像データを読み出し、所定の信号処理を施
すようになされている。
【0108】また、外部からは、リード5を介して、各
チップの電源となる電圧Vd、グランドとしての所定の
基準電圧gnd、およびCCDベアチップ12をドライ
ブするための電圧Vhが供給されるようになされてい
る。
【0109】なお、cds処理回路21およびアキュー
ムレータ22は、図18の信号処理回路17に相当す
る。
【0110】次に、その動作について説明する。被写体
からの光は、固定絞りとして機能する穴3を介して、結
像レンズ4に入射し、この光は、結像レンズ4によって
CCDベアチップ12の受光面上に結像される。
【0111】ここで、図23は、結像レンズ4から出射
された、撮像対象外の光Lが、脚部11の手前側の面で
反射された状態を示している。上述したように、脚部1
1は、その2つの側面が、結像レンズ4の光軸と対向し
ており、さらに、その断面は長方形であるから、その2
つの面で構成される角の部分の角度aは、直角である。
従って、同図に示すように、撮像対象外の光Lが、脚部
11の側面で反射された場合には、その反射光は、CC
Dベアチップ12の受光面に到達することはない。よっ
て、脚部11が設けられていることによるフレアの増加
は、ほとんどない。
【0112】なお、角度aは、直角の他、鋭角であって
も良い。ただし、角度aを鈍角にすると、図23におい
て、脚部11の手前側の面で反射された光が、次第にC
CDベアチップ12側に入射するようになるので好まし
くない。
【0113】また、脚部11には、例えば遮光性の塗料
を塗布するなどして、そこに入射した光をCCDベアチ
ップ12に到達させないようにすることも可能である。
さらに、脚部11の断面の形状は、長方形以外の四角
形、あるいは三角形、五角形などにすることも可能であ
る。但し、フレアの増加の防止のためには、脚部11の
側面のうち、少なくとも1つの隣接する側面が構成する
角の部分の角度は直角または鋭角とし、その角の部分
が、結像レンズ4の光軸と対向するようにする必要があ
る。
【0114】図22に戻り、CCDベアチップ12で
は、そこで受光された光が光電変換され、その光に対応
する画像信号が、ドライバ13からのタイミング信号に
したがって、cds処理回路21に出力される。cds
処理回路21では、CCDベアチップ12からの画像信
号に対し、相関2重サンプリング処理が施され、A/D
変換器14に出力される。A/D変換器14では、cd
s処理回路21からの画像信号がサンプリングされ、こ
れによりディジタルの画像データとされて、アキューム
レータ22に供給される。アキュームレータ22では、
A/D変換器14からの画像データのうち、上述したよ
うな所定のものが積算され、その積算値がタイミングジ
ェネレータ15に出力される。タイミングジェネレータ
15は、クロック発生回路31からのクロックに基づい
て、各種のタイミング信号を生成しており、アキューム
レータ22から積算値が供給されると、その積算値が所
定の規定値から大きくはずれないように、シャッタパル
スxsの発生タイミングを変化させる。
【0115】また、A/D変換器14から出力された画
像データは、アキュームレータ22の他、メモリ16に
も供給されて記憶される。MPU32では、必要なとき
に、メモリ16から画像データが読み出され、所定の処
理が施される。
【0116】撮像装置としての1つのパッケージには、
光電変換を行い、画像信号を出力するCCDベアチップ
12、CCDベアチップ12の出力をA/D変換するA
/D変換器14、A/D変換器14の出力を記憶するメ
モリ16が設けられているため、MPU32から撮像装
置を見た場合、撮像装置はメモリと等価であり、従っ
て、撮像装置とその外部のブロックとの同期関係を意識
する必要がない。その結果、撮像装置を、上述したよう
なビデオカメラ、あるいはその他の装置に適用する場合
に、その組み込みや取扱いを容易に行うことができる。
【0117】この他、メモリ16に代えて、NTSCエ
ンコーダ等のカメラ回路を配置し、画像データをNTS
C方式のビデオ信号に変換して出力するようにしてもよ
い。
【0118】なお、本実施例においては、結像レンズ4
からの光を光電変換する光電変換素子として、CCDの
ベアチップを用いるようにしたが、光電変換素子として
は、その他、例えばCMOS型撮像素子などのコンデン
サにチャージされた電荷を画像信号として読み出す破壊
読み出し型撮像素子のベアチップを用いることも可能で
ある。さらに、光電変換素子としては、破壊読み出し型
撮像素子以外のものを用いることも可能である。CCD
以外の光電変換素子を用いる場合には、cds処理回路
21は設けずに済むようになる。
【0119】また、本実施例では、メモリ16を2ポー
トメモリとしたが、メモリ16としては、そのような2
ポートメモリでない、通常のメモリを用いることも可能
である。但し、メモリ16が2ポートメモリでない場
合、CPU32よる画像データの読み出しと、A/D変
換器14による画像データの書き込みとの調整を図るた
めの回路が必要となる。
【0120】さらに、本実施例においては、レンズ部1
0の4つの脚部11のそれぞれを、CCDベアチップ1
2の4角に直接接触させるようにしたが、この4つの脚
部11は、例えばCCDベアチップ12の4辺(図2に
おいて、▲印を付してある部分)のそれぞれに接触させ
るように設けることなどが可能である。但し、この場
合、脚部11で反射された反射光がCCDベアチップ1
2に入射することによりフレアを生じ、またCCDベア
チップ12からの接続線が引き出しにくくなるので、脚
部11は、本実施例で説明したように、CCDベアチッ
プ12の4角に接触させるように設けるのが好ましい。
【0121】あるいはまた、図24に示すように、レン
ズ部10の脚部11を2つとし、図2において、▲印を
付して示した辺のうち、対向する2つの辺を切欠き11
Aで保持するようにすることも可能である。さらに、こ
の場合においても、図7または図8に示した突起11A
aまたはテーパ面11Abを設けることもできる。
【0122】また、図3の実施例においては、レンズ部
10をパッケージ2A(ホルダ2)と一体化するように
したが、図25に示すように、両者の間に間隙を設ける
ようにすることも可能である。この場合、脚部11の下
端は充填剤20で基板1に装着される。このようにすれ
ば、ホルダ2に対して、外から圧力が加わったような場
合に、それがレンズ部10に直接伝達されることが少な
くなり、レンズ部10の破損を抑制することが可能とな
る。この実施例の場合、穴3による絞りの位置が結像レ
ンズ4と離れるが、絞りの効果はそれ程敏感ではないの
で、実用上、殆ど問題はない。
【0123】ところで、一般的に、合成樹脂は、ガラス
に比べて、熱膨張率が約10倍大きく、かつ、屈折率の
温度変化がガラスの約100倍大きい。その結果、結像
レンズ4を合成樹脂で形成すると、温度が変化したと
き、焦点距離が変化してしまい、調整機構を設けずに、
広い温度変化にわたって使用できるようにすることが困
難になる。そこで、本実施例においては、例えば次のよ
うにして、この調整機構を実質的に設けるようにしてい
る。
【0124】すなわち、図26に示すように、温度が上
昇すると、脚部11の長さL11が長くなる。また、凸レ
ンズの屈折率nと焦点距離fとの間には、ほぼ以下の式
が成立する。 f=K/(2(n−1)) なお、ここで、Kは、レンズ球面の曲率に関係する係数
である。
【0125】従って、温度が高くなると、図26に示す
結像レンズ4の焦点距離fが変化する。
【0126】いま、単位温度変化に対する屈折率変化を
a(/度)、脚部11の線膨張係数をb(/度)とす
る。通常、樹脂レンズのaは負の値であり、そのオーダ
は10 -5乃至10-4であり、bは正の値であり、そのオ
ーダは10-5乃至10-4である。
【0127】いま、常温において、温度がT(度)だけ
上昇したときの焦点位置変化をΔfとすると、焦点位置
変化Δfは、次のように表すことができる。 Δf=K/(2(n−1+a×T))−R/(2(n−1)) =−a×T×K/(2(n−1+a×T)×(n−1)) =−a×T×f/(n−1+a×T)
【0128】但し、 R=2×(n−1)×f である。
【0129】通常、n−1≫a×Tが成立するから、上
記式は次のように表すことができる。 Δf=−a×T×f/(n−1)
【0130】また、温度がTだけ上昇したとき、脚部1
1の長さL11の増加量ΔLは、次式で表すことができ
る。 ΔL=b×T×L11
【0131】従って、実際の焦点距離面の移動量Δh
は、次のようになる。 Δh=Δf−ΔL
【0132】そこで、Δhが結像レンズ4の焦点深度Δ
Zに収まるように設計を行うことにより、すなわち、次
式 |−a×f/(n−1)−b×L11|<(ΔZ/T) を満足するように設計を行うことにより、温度が変化し
たとしても、合焦位置f1をCCDベアチップ12の受
光面上に位置させることが可能となる。
【0133】また、上記実施例では、レンズの収差など
を利用して入射光像の空間周波数を制限し、CCDベア
チップ12上で発生する折り返し歪みを低減させるよう
にしている。しかしながら、カメラの用途によっては、
単板カラーカメラで発生する色モアレを充分に抑圧する
ことが要求される。この場合、特定の空間周波数のみを
鋭く抑圧する必要があるが、上記した実施例のような空
間周波数制限法では、特定の空間周波数のみを鋭く抑圧
することは困難である。
【0134】そこで、例えば図27に示すように、結像
レンズ4をその中心を通る水平面で2分割して、結像レ
ンズ4Aと4Bとし、その分割面上で、結像レンズ4A
を結像レンズ4Bに対して水平方向に角度θだけ回動し
て、不連続面4Cを形成した構成のレンズを用いること
ができる。この結像レンズ4を上面からみると、図28
に示すようになる。
【0135】この場合、被写体からの光が上方の結像レ
ンズ4Aを透過した後、CCDベアチップ12に結像す
る位置と、下方の結像レンズ4Bを透過してCCDベア
チップ12上に結像する位置とは、距離Qだけ水平方向
に離れている。すなわち、このとき、次式が成立する。 θ=2×atan(Q/2f)
【0136】その結果、この結像レンズ4A,4Bによ
るMTFは、図29に示すようになり、空間周波数が1
/(2Q)において、鋭く低下する特性となる。
【0137】なお、このような特性を得るには、結像レ
ンズ4の不連続面の方向を必ずしも水平方向にする必要
はなく、図30に示すように、垂直方向(図30
(A))あるいは斜め方向(図30(B))にしてもよ
い。
【0138】さらに、上記実施例においては、レンズ部
10の脚部11をCCDベアチップ12上に直接当接す
るようにしたが、基板1上に当接させるようにすること
も可能である。図31は、この場合の例を表している。
【0139】すなわち、図31の実施例においては、基
板1にCCDベアチップ12より若干大きい形状の凹部
1Aが形成されている。そして、CCDベアチップ12
は、充填剤20により、この凹部1Aに接着されてお
り、レンズ部10の脚部11は、その切欠き11Aが基
板1の凹部1Aの角部に係止されている。そして、脚部
11の外周は、充填剤20により基板1に接着されてい
る。その他の構成は、図3における場合と同様である。
【0140】図32は、図31の実施例における、CC
Dベアチップ12とレンズ部10を基板1に取り付ける
ための工程を表している。
【0141】すなわち、最初に、図32(A)に示すよ
うに、吸着型のICチップをつかむための治具501に
より、CCDベアチップ12の撮像面を吸着する。そし
て、図32(B)に示すように、基板1の凹部1Aに予
め充填剤20を塗布しておき、図32(C)に示すよう
に、治具501に保持されているCCDベアチップ12
を基板1の凹部1A内にダイボンディングする。このと
き、基板1の上面1Bと治具501の面501Aが当接
し、CCDベアチップ12の撮像面は、基板1の上面1
Bと同一の高さに位置決めされる。
【0142】次に、図32(D)に示すように、レンズ
部10の切欠き11Aを、基板1の凹部1Aを形成する
ことにより形成される角部に係合する。そして、さらに
図32(E)に示すように、脚部11の外周と基板1の
上面との間に、充填剤20を充填して、接着する。
【0143】なお、この実施例の場合、CCDベアチッ
プ12を凹部1A内にダイボンディングしているので、
CCDベアチップ12の撮像面の高さを正確に位置決め
することが可能であるが、水平面内(XY平面内)にお
ける取り付け精度は若干低下する。しかしながら、CC
Dベアチップ12の撮像面から離れた位置にレンズ部1
0の脚部11を配置することができるため、CCDベア
チップ12のボンディングワイヤ(図示せず)があった
としても、これを容易に回避して、レンズ部10を取り
付けることができる。また、脚部11における不良反射
による影響を軽減することができる。
【0144】さらに、例えば、レンズ部10の脚部11
を、図33に示すような、四方の面が囲まれている箱型
形状の脚部とし、ゴミなどが内部に進入するのを防止す
るようにすることができる。また、このとき、図33に
示すように、脚部11の底面に突起11Aaを設けるこ
とができる。あるいはまた、例えば図34に示すよう
に、対向する2つの脚部を設ける構成としてもよい。そ
して、この場合において、脚部11の底面に円筒上の突
起11Aaを形成することができる。
【0145】図35は、図22に示した撮像装置の他の
構成例を示している。すなわち、この実施例において
は、図22におけるクロック発生回路31が、撮像装置
の内部に収容されているとともに、メモリ16の代わり
にカメラ処理回路511が設けられ、A/D変換器14
の出力が供給されている。そして、カメラ処理回路51
1において、輝度信号と色差信号、あるいは、R,G,
B信号などが生成される。さらに、ここにエンコーダを
内蔵させ、例えばNTSC方式のフォーマットのビデオ
データに変換させるようにしてもよい。その出力は、F
IFOメモリ512に供給され、一旦記憶された後、所
定のタイミングで読み出される。FIFOメモリ512
より読み出されたデータは、パラレルシリアル(P/
S)変換器513に入力され、パラレルデータがシリア
ルデータに変換され、ドライバ515を介して、出力端
子517から、正相のデータおよび逆相のデータとして
出力される。
【0146】一方、入力端子518から入力された正相
および逆相のデータは、レシーバ516で同相成分が除
去された後、調停回路514に入力される。調停回路5
14は、入力された制御データに対応して、FIFOメ
モリ512を制御し、カメラ処理回路511からのデー
タを書き込み、所定のタイミングで読み出す制御を行う
とともに、ドライバ515を制御し、パラレルシリアル
変換器513からのデータを出力させる。
【0147】このドライバ515とレシーバ516は、
IEEE1394に規定されているシリアルバスの標準
規格に準拠するものである。この他、例えば、USDに
準拠するようにすることも可能である。
【0148】このように、シリアルにデータを出力し、
また入力を受けるように構成することで、パラレルデー
タを入出力する場合に較べて、撮像装置が大型化するこ
とを防止することができる。
【0149】なお、A/D変換器14より前段の動作
は、図22における場合と同様であるので、その説明は
省略する。
【0150】[第2実施例]図36は、本発明を適用し
た撮像装置の第2実施例の構成を示す斜視図である。こ
の撮像装置も、第1実施例の撮像装置と同様に、基板5
1にホルダ(パッケージ)52が装着(嵌合)されるこ
とにより、それらが一体化されて構成されている。但
し、この撮像装置は、第1実施例の撮像装置より、さら
に小型化、軽量化、低価格化を図るために、ホルダ52
には、その一部として、光を結像するための1つの結像
レンズ54が上部に形成されており(従って、このホル
ダ52は、第1実施例におけるレンズ部10に相当す
る)、また、基板51には、結像レンズ54により結像
された光を光電変換し、画像信号を出力するCCDベア
チップ12(図37乃至図39)のみが装着されてい
る。なお、ホルダ52は、透明の材料(例えば、透明な
プラスチック(例えば、PMMAなど)など)でなり、
その、結像レンズ54の部分を除いた外装部分には、C
CDベアチップ12に、それほど重要でない周辺光線が
入射しないように、そのような周辺光線を遮断する絞り
効果を有する遮光性の遮光膜61が形成(コーティン
グ)されている。また、CCDベアチップ12は、第1
実施例における場合と同様のものである。
【0151】図37は、図36の撮像装置の平面図であ
り、また、図38または図39は、それぞれ図36にお
けるB−B’部分またはC−C’部分の断面図である。
基板51上には、上述したように、CCDベアチップ1
2のみが装着されている。なお、CCDベアチップ12
は、基板51にホルダ52が装着されたときに、ホルダ
52の一部として形成されている結像レンズ54と対向
するような位置に装着されている。
【0152】さらに、基板51の側面には、基板1と同
様に、外部へ信号を出力し、また外部から信号を入力す
るためのリード55が設けられている。なお、図36、
図38、および図39においては、リード55の図示を
省略してある。
【0153】基板51に装着されたCCDベアチップ1
2からは、信号の授受のための接続線12Aが引き出さ
れており、各接続線12Aは、所定のリード55と接続
されている。
【0154】ホルダ52は、上述したように、透明な材
料でなり、その形状は、その水平方向の断面が長方形で
ある箱型(図38に示す状態において、上下を逆にした
場合)とされている。そして、その底面(撮像装置の上
部)の中心部分には、単玉レンズとしての結像レンズ5
4が形成されており、その結像レンズ54の部分を除
き、内側も含めて無反射コーティングがなされている。
すなわち、ホルダ52には、遮光性の塗料が塗布され、
またはこれに準ずる加工がなされており、これにより遮
光膜61が形成されている。
【0155】いま、図37に示すように、CCDベアチ
ップ12の接続線12Aが引き出されている方の辺(図
37において垂直方向の辺)の長さは、引き出し線12
Aのない方の辺(図37において水平方向の辺)の長さ
より長い。従って、ホルダ52の4つの側面である、対
向する2組の脚部62のうち、図37において水平方向
で対向する脚部62どうしの距離は、図38に示すよう
に、短いものとなり、また、図37において垂直方向で
対向する脚部62どうしの距離は、図39に示すよう
に、長いものとなる。そして、一方の対向する脚部62
は、内側の部分がくり貫かれ、これにより切欠き62A
が形成されている。そして、この切欠き62Aの部分
は、CCDベアチップ12の縦の2辺の部分に精度良く
嵌合するようになされている。
【0156】なお、本実施例では、ホルダ52は、例え
ば透明なプラスチックをモールド成形することで構成さ
れており(従って、結像レンズ54も、結像レンズ4と
同様に、プラスチックモールド単玉レンズである)、こ
れにより結像レンズ54の主点に対する、ホルダ52の
各部の寸法の相対的な精度は、充分に高くされている。
【0157】ホルダ52の一方の対向する脚部62は、
その切欠き62Aの部分のそれぞれが、CCDベアチッ
プ12の図37における縦の2辺の部分に嵌合されるこ
とにより、CCDベアチップ12に直接接触している。
この一方の対向する脚部62の長さ(図38における垂
直方向の長さ)は、他方の対向する脚部62の長さ(図
39における垂直方向の長さ)より幾分短くされてい
る。これにより、一方(図38)の対向する脚部62の
下端が、基板51から若干浮いた状態で、切欠き62A
が、CCDベアチップ12の受光面とその側面に、ある
程度の圧力をもって、直接接触している(従って、一方
(図38)の脚部62は、CCDベアチップ12に突き
当てられた状態とされる)。なお、この圧力は、ホルダ
52を基板51に嵌合した後、所定の圧力をかけなが
ら、充填剤20を充填することにより基板51とホルダ
52とを接着、封止することで生じるようになされてい
る。
【0158】ホルダ52の、他方(図39)の対向する
脚部62は、一方(図38)の対向する脚部62より幾
分長めであるが、切欠き62Aが、CCDベアチップ1
2の受光面に突き当てられたときに、その下部が基板5
1に接触しない程度の長さとされている。従って、基板
51とホルダ52とは、一方(図38)の対向する脚部
62をCCDベアチップ12に接触させる精度を優先す
る形で接着されている。
【0159】なお、結像レンズ54の光学特性、および
CCDベアチップ12に突き当てられる2つの脚部(一
方(図38)の対向する脚部)62の寸法(長さ)は、
図11または図12で説明した場合と同様になされてい
る。
【0160】以上のように、この実施例においても、C
CDベアチップ12が装着された基板51と、結像レン
ズ54および絞り効果を有する遮光膜61が形成された
ホルダ52とを一体化するようにしたので、撮像装置の
応用時の組み込みおよび取扱いが容易になり、製造コス
トを低減することが可能となる。
【0161】さらに、ホルダ52の各部の寸法の、結像
レンズ54の主点に対する相対的な精度は充分に高くさ
れているとともに、その一方(図38)の対向する脚部
62は、CCDベアチップ12の受光面に直接突き当て
られているので、結像レンズ54は、第1実施例の結像
レンズ4における場合と同様に、特別の調整をすること
なしに、精度良く配置することができ、これにより、撮
像装置の小型化、軽量化を図ることができる。
【0162】また、ホルダ52には、その一部として、
結像レンズ54を形成し、基板51には、CCDベアチ
ップ12のみを装着するようにしたので、第1実施例に
おける場合に比較して、撮像装置のさらなる小型化、軽
量化、低価格化を図ることができる。
【0163】さらに、図39に示すように、ホルダ52
の、他方の対向する脚部62どうしの距離は、CCDベ
アチップ12の図37における水平方向の長さよりも長
いものとされているので、接続線12Aの引き回しを容
易に行うことができる。
【0164】次に、図36乃至図39に示した撮像装置
の製造方法について説明する。まず、基板51上にCC
Dベアチップ12を装着するとともに、リード55を設
け、必要に応じて、CCDベアチップ12の接続線12
Aとリード55との接続を行う。一方、透明の材料を用
い、結像レンズ54を有し、脚部62に切欠き62Aを
設けたホルダ52をモールド成形した後、遮光膜61を
形成する。そして、基板51とホルダ52とを、一方の
対向する脚部62を、CCDベアチップ12に突き当て
た状態で、図38および図39に示したように充填剤2
0を充填することで一体化する。
【0165】基板51とホルダ52とを一体化する際に
は、第1実施例の場合と同様に、特別の調整をする必要
がないので、容易かつ低コストで、撮像装置を製造する
ことができる。
【0166】なお、この場合においても、透明の材料と
遮光性の材料を用いて、ホルダ52(結像レンズ54)
をモールド成形することができる。これにより、図40
に示すように、結像レンズ54を透明材料で形成し、脚
部62を遮光性材料で形成することができる。
【0167】あるいはまた、図41に示すように、透明
材料で結像レンズ54を脚部62を含めて成形し、その
外周側と内周側に、それぞれ外シート91と内シート9
2をかぶせるようにして、ホルダ52を形成するように
してもよい。この外シート91と内シート92は、それ
ぞれ遮光性材料で、結像レンズ54の外周側と内周側の
形状に対応して形成されている。あるいは、外シート9
1と内シート92をかぶせる代わりに、黒く塗装するよ
うにしてもよい。
【0168】この他、例えば図42に示すように、CC
Dベアチップ12を基板51上に装着し、さらに結像レ
ンズ54を基板51上に装着した状態で、基板51と結
像レンズ54の外周を黒色の樹脂66でモールドするよ
うにすることもできる。
【0169】また、この撮像装置は、図22に示したド
ライバ13より出力される信号を、外部から、リード5
5を介して入力することでドライブし、その結果、やは
りリード55を介して得られる画像信号は、外部におい
て、必要に応じて信号処理される。
【0170】さらに、本実施例においては、結像レンズ
54からの光を光電変換する光電変換素子として、CC
Dベアチップ12を用いるようにしたが、光電変換素子
としては、第1実施例で説明したように、例えば破壊読
み出し型撮像素子やその他のものを用いることが可能で
ある。
【0171】なお、図39の実施例における基板51
を、図43に示すように大きくし、その基板51上に各
種の部品67を配置するようにすることもできる。
【0172】また、結像レンズとしては、1段の構成だ
けではなく、図44に示すように、結像レンズ54A
(凸レンズ)と結像レンズ54B(凹レンズ)の2段の
構成とすることもできる。もちろん、3段以上の構成と
することも可能である。
【0173】[第3実施例]図45は、本発明を適用し
た撮像装置100を組み込んだビデオカメラの構成例を
示している。なお、図中、図22における場合と対応す
る部分については、同一の符号を付してある。撮像装置
100は、第1実施例または第2実施例の撮像装置と同
様に構成されている。但し、基板1(または51)に
は、CCDベアチップ12とA/D変換器70が装着さ
れている。なお、本実施例では、撮像装置100は、第
1実施例の撮像装置と同様に構成されているものとす
る。
【0174】A/D変換器70は、シリアル出力型のA
/D変換器で、CCDベアチップ12より出力される画
像信号を、その出力周期(ある画素に対応する画像信号
が出力されてから、次の画素に対応する画像信号が出力
されるまでの時間)の1/2の周期を有するサンプリン
グクロックp1のタイミングでA/D変換し、その結果
得られるディジタルの画像データを、シリアルデータの
形で出力するようになされている。
【0175】なお、A/D変換器70は、外部から供給
されるリファレンス電圧vrefを基準に、サンプル値
に割り当てるビットを決定するようになされている。
【0176】また、A/D変換器70としては、サンプ
リングの結果得られた画像データを、パラレルデータの
形で出力するパラレル出力型のA/D変換器を用いるこ
とも可能である(この場合、後述するS/P変換器71
は不要となる)。但し、A/D変換器70として、パラ
レル出力型のA/D変換器を用いた場合、パラレルデー
タの形で出力する画像データのビット数分のリード5を
設ける必要があるのに対し、A/D変換器70をシリア
ル出力型のA/D変換器とした場合には、画像データを
出力するために必要なリード5は1つで済む。従って、
A/D変換器70としては、シリアル出力型のものを用
いた方が、撮像装置100を小型に構成することができ
る。
【0177】S/P(シリアル/パラレル)変換器71
は、撮像装置100(A/D変換器70)より出力され
るシリアルの画像データをパラレルの画像データに変換
し、D−FF(遅延型フリップフロップ)72および減
算回路73に出力するようになされている。D−FF7
2は、サンプリングクロックp1と同一の周期を有する
クロックp2にしたがって、S/P変換器71からの画
像データを1クロック分だけ遅延し、減算回路73に出
力するようになされている。減算回路73は、S/P変
換器71からの画像データと、D−FF72の出力との
差分を演算し、その差分値をD−FF74に出力するよ
うになされている。D−FF74は、クロックp2の2
倍の周期(画素の出力周期と同一の周期)を有するクロ
ックp3にしたがい、減算回路73から出力される差分
値を、1つおきにラッチして、カメラ信号処理回路75
に出力するようになされている。
【0178】カメラ信号処理回路75は、D−FF74
の出力に所定の信号処理を施すようになされている。
【0179】タイミングジェネレータ76は、図示せぬ
クロック発生回路から供給されるクロックに基づいて、
各種のタイミング信号を生成するようになされている。
すなわち、タイミングジェネレータ76は、図22のタ
イミングジェネレータ15と同様に、CCDベアチップ
12をドライブするためのタイミング信号を生成し、ド
ライバ13に供給する。さらに、タイミングジェネレー
タ76は、上述したような周期のクロックp1,p2,
p3を生成し、A/D変換器70,D−FF72,73
にそれぞれ供給する。また、タイミングジェネレータ7
6は、S/P変換器71が動作するのに必要なクロック
を生成し、S/P変換器71に供給する。なお、タイミ
ングジェネレータ76が出力する各種のタイミング信号
は、相互に同期のとれたものとされている(クロック発
生回路からのクロックに同期したものとされている)。
【0180】次に、図46のタイミングチャートを参照
して、その動作について説明する。被写体からの光は、
結像レンズ4に入射し、この光は、結像レンズ4によっ
てCCDベアチップ12の受光面上に結像される。CC
Dベアチップ12では、そこで受光された光が光電変換
され、その光に対応する画像信号outが、ドライバ1
3からのタイミング信号にしたがって、A/D変換器7
0に出力される。ここで、図46(A)は、CCDベア
チップ12より出力される画像信号outを示してい
る。
【0181】A/D変換器70では、CCDベアチップ
12より出力された画像信号outが、その出力周期の
1/2の周期を有するサンプリングクロックp1(図4
6(B))の、例えば立ち上がりエッジのタイミングで
A/D変換され、その結果得られるディジタルの画像デ
ータsa(図46(C))が、シリアルデータの形で、
S/P変換器71に出力される。S/P変換器71で
は、A/D変換器70からのシリアルの画像データsa
がパラレルの画像データsb(図46(E))に変換さ
れ、D−FF72および減算回路73に出力される。
【0182】なお、S/P変換器71では、変換処理に
1クロック分の時間を要し、このため、画像データsb
(図46(E))は、画像データsa(図46(C))
より1クロックだけ遅れたものとなる。
【0183】D−FF72では、タイミングジェネレー
タ76より供給される、サンプリングクロックp1と同
一の周期を有するクロックp2(図46(D))の、例
えば立ち上がりエッジのタイミングで、S/P変換器7
1からの画像データsbがラッチされ、これにより1ク
ロック分だけ遅延され、図46(F)に示すような画像
データscとされて、減算回路73に出力される。
【0184】ここで、サンプリングクロックp1と同一
の周期を有するクロックp2は、CCDベアチップ12
が画像信号outを出力する周期の1/2の周期を有す
るから、画像データsbを、クロックp2の1周期分だ
け遅延した画像データscは、画像データsbよりも、
CCDベアチップ12の画素ピッチの半分に対応する時
間だけ位相の遅れたものとなる。そこで、画像データs
cを、以下、適宜、半画素遅延データscという。
【0185】減算回路73では、S/P変換器71より
出力された画像データsbから、D−FF72より出力
された半画素遅延データscが減算され、その減算値
(差分値)sd(図46(G))が、D−FF74に出
力される。D−FF74では、減算回路73からの減算
値sdが、タイミングジェネレータ76から供給され
る、クロックp2の2倍の周期を有するクロックp3
(図46(H))の、例えば立ち上がりエッジのタイミ
ングでラッチされ、これにより、図46(I)に示すよ
うな画像データseが、カメラ信号処理回路75に出力
される。すなわち、D−FF74では、減算回路73か
らの減算値sdが、1つおきにラッチされ、カメラ信号
処理回路75に出力される。
【0186】ここで、図47は、CCDベアチップ12
の内部構成例(いわゆるFDA(Floating Diffusion A
mplifier)の部分の構成例)を示している。CCDベア
チップ12の受光面で発生した電荷は、コンデンサCに
チャージ(蓄積)され、これにより出力バッファBUF
からは、コンデンサCに蓄積された電荷に対応した電圧
変化が、画像信号として出力される。そして、スイッチ
SWがオンにされ、これによりコンデンサCに、正の電
圧Eが印加されることで、コンデンサCがディスチャー
ジされ(基準電位にチャージされ)、その後、スイッチ
SWがオフにされ、コンデンサCは、次の画素に対応す
る電荷をチャージすることが可能な状態となる。
【0187】CCDベアチップ12では、以上のような
動作が繰り返されることで、画像信号が出力されるが、
スイッチSWをオン、オフする際には、熱雑音が発生
し、その熱雑音に対応する電圧がコンデンサCで保持さ
れる。また、出力バッファBUFでは、いわゆる1/f
ノイズ(揺らぎのノイズ)が発生する。このため、スイ
ッチSWがオンされ、さらにオフされた後(このような
スイッチSWの動作を、以下、適宜、リセットとい
う)、出力バッファBUFの出力レベル(このようなリ
セット後の出力バッファBUFの出力レベルを、以下、
適宜、プリチャージレベルという)は、所定の基準レベ
ル(例えば、黒レベルなど)とはならず、上述したよう
な熱雑音および1/fノイズ(以下、両方含めて、雑音
成分という)の影響を反映したレベルとなる。
【0188】そこで、通常は、CCDベアチップ12の
出力に対し、A/D変換処理などを施す前に、第1実施
例で説明したような相関2重サンプリング処理を施すこ
とによって、雑音成分を低減した画像信号を得るように
なされている。
【0189】しかしながら、CCDベアチップ12を内
蔵する撮像装置100を、できるだけ小型化し、かつ、
出力として、ディジタルの画像データを得たいような場
合に、CCDベアチップ12の出力を、相関2重サンプ
リング処理するための、例えば図22に示したcds処
理回路21を、撮像装置100に内蔵させたのでは、小
型化の要請に沿わないことになる。
【0190】そこで、図45のビデオカメラでは、この
ような要請に応えるべく、CCDベアチップ12の出力
を、A/D変換器70でディジタルの画像データとした
後、次のようにして、雑音成分を低減するようになされ
ている。
【0191】すなわち、CCDベアチップ12から出力
される画像信号outは、上述したことから、図46
(A)に示したように、プリチャージレベルとなるプリ
チャージ部(図中、点線で示す部分)と、コンデンサC
にチャージされた電荷に対応するレベル(信号レベル)
となる信号部(図中、実線で示す部分)とからなる。そ
して、上述の雑音成分の発生原理から、ある信号部に含
まれる雑音成分と、その直前のプリチャージ部に含まれ
る雑音成分には相関性がある。すなわち、ある信号部に
含まれる雑音成分と、その直前のプリチャージレベルと
はほぼ等しい。従って、ある信号部の信号レベルから、
その直前のプリチャージレベルを減算すれば、その信号
部の真の信号成分が得られることになる。
【0192】D−FF72、減算回路73、およびD−
FF74では、A/D変換器70からの画像データsa
に対し、上述の原理に対応する処理を施すことで、雑音
成分を低減した画像データを得るようになされている。
【0193】すなわち、A/D変換器70では、上述し
たように、CCDベアチップ12からの画像信号out
が、その出力周期の1/2の周期を有するサンプリング
クロックp1(図46(B))のタイミングでA/D変
換されるため、その結果得られるディジタルの画像デー
タsaは、図46(C)に示すように、信号レベル(v
i)とプリチャージレベル(fi)とが交互に並んだも
のとなる。なお、図46(C)(図46(E)および図
46(F)においても同様)では、信号レベルまたはプ
リチャージレベルを、それぞれvまたはfに数字を付し
て示してある。また、組になるべき信号レベルおよびプ
リチャージレベル(ある信号レベルと、その直前のプリ
チャージレベル)には、同一の数字を付してある。
【0194】そして、減算回路73に入力される画像デ
ータsbまたは半画素遅延データscは、画像データs
a(但し、パラレルデータの形に変換したもの)を、そ
れぞれ1クロックまたは2クロック分だけ遅延したもの
であるから、図46(E)または図46(F)に示した
ようになる。さらに、減算回路73では、画像データs
bから、半画素遅延データsbが減算されるから、その
減算値sdのうち、組になるべき信号レベルおよびプリ
チャージレベルから求められたものは、雑音成分が低減
された画像データ(以下、適宜、真の画像データとい
う)となる。すなわち、減算値sdは、図46(G)に
おいてv’に数字を付して示すように、1つおきに、真
の画像データとなる。なお、図46(G)において、
v’#i(#iは整数)は、v#i−f#iの演算結果
を表しており、xは無効なデータを表している。
【0195】従って、D−FF74において、減算値s
dを、図46(H)に示したようなクロックp3のタイ
ミングで、1つおきにラッチすることにより、カメラ信
号処理回路75には、真の画像データse(図46
(I))のみが供給されることになる。
【0196】なお、減算回路73における減算処理によ
れば、有効なビット数を低下させることとなるが、これ
による影響は、A/D変換器70に与える基準電圧vr
efを適切に設定することで、ほとんど無視することが
できる。
【0197】カメラ信号処理回路75では、画像データ
seが、例えば図46(J)に示すようにアナログ信号
に変換され、ビデオテープなどに記録される。
【0198】以上のように、撮像装置100からは、デ
ィジタルで、画像データが出力されるので、これを組み
込んだ装置を容易に構成することが可能となる。
【0199】また、A/D変換器70では、CCDベア
チップ12からの画像信号outの出力周期の1/2の
周期を有するサンプリングクロックp1のタイミングで
A/D変換を行うようにしたので、その後に、画像デー
タに含まれる雑音成分を容易に低減することができる。
その結果、撮像装置100に、そのような雑音成分を低
減するための回路を設ける必要がなくなり、ディジタル
の画像データを出力する、小型の撮像装置を実現するこ
とができる。
【0200】[第4実施例]以上のような撮像装置をパ
ーソナルコンピュータに装着して使用することが考えら
れる。図48は、このようなパーソナルコンピュータの
外観構成を示している。すなわち、ノートブックタイプ
のパーソナルコンピュータ240の本体241側の上面
には、キーボード242が形成されており、その本体2
41の側面には、FD装着部244とPCカード装着部
245が形成されている。PCカード装着部245に
は、PCカード246を必要に応じて装着し、また、使
用しない場合、これを取り出すことができるようになさ
れている。また、LCD243は、本体241に対して
回動自在に支持されており、所定の文字、図形など、画
像情報を表示するようになされている。
【0201】図49は、PCカード246の外観構成を
示している。この実施例においては、PCカード246
は、長さが85.6mm、幅が54.0mm、高さ(厚さ)
が10.5mmとされている。この形状は、PCMCIA
(パーソナルコンピュータ・メモリカード・インタナシ
ョナルアソシエーション)標準のタイプ3のカードとし
て規定されているものである。
【0202】このPCカード246は、図50に示すよ
うに、筐体301を有しており、この筐体301に対し
て、スライド部材302がスライド自在に保持されてい
る。そして、このスライド部材302には、支持部材3
03を介して撮像装置100が回動自在に支持されてい
る。スライド部材302を筐体301の内部に進入させ
たとき、撮像装置100も筐体301の内部に完全に収
容されるようになされている。
【0203】そして、例えば、パーソナルコンピュータ
240を電話回線などの通信回線に接続し、テレビ電話
やテレビ会議を行う場合、図50に示すように、PCカ
ード246をPCカード装着部245に装着し、筐体3
01に対して、スライド部材302をスライドさせるこ
とにより、撮像装置100をパーソナルコンピュータ2
40の外部に引き出す。さらに、図51に示すように、
撮像装置100を、支持部材303を支点として、約6
0度乃至90度の範囲に回動し、撮像装置100の穴3
(結像レンズ4)をユーザ(被写体)に指向させる。
【0204】図52は、このようにPCカード246の
筐体301内に収容する撮像装置100の内部の構成
例、すなわち、第4の実施例を表している。
【0205】この実施例は、基本的に、図3に示した第
1の実施例と同様の構成とされている。但し、CCDベ
アチップ12は、基板1の裏側(結像レンズ4と反対
側)に、フリップチップ実装法により、その受光面(撮
像面)(図52において、上側の面)が、基板1に形成
された穴231を介して、結像レンズ4に対向するよう
に装着されている。基板1には、このCCDベアチップ
12を装着する位置を規制するために、突起233が形
成されている。
【0206】また、基板1の図中上面側(CCDベアチ
ップ12を装着する面と反対側)には、結像レンズ4が
取り付けられている。基板1には、この結像レンズ4の
取り付け位置を規制するために、突起232が形成され
ている。CCDベアチップ12を突起233をガイドと
して所定の位置に取り付け、かつ、結像レンズ4を突起
232をガイドとして所定の位置に取り付けることによ
り、結像レンズ4とCCDベアチップ12は、基板1の
穴231を介して所定の相対位置に対向配置されるよう
になされている。
【0207】また、基板1の上面には、ドライバ13と
A/D変換器14が配置され、基板1の下面側には、そ
の他の部品234が取り付けられている。
【0208】パッケージ2Aの所定の位置には、絞りと
して機能する穴3が形成されており、このパッケージ2
Aを充填剤20を介して基板1に接着したとき、穴3を
介して入射された光が、結像レンズ4に入射される。こ
の光は結像レンズ4で集光されて、基板1の穴231を
介して、CCDベアチップ12の受光面(撮像面)に入
射されるようになされている。
【0209】また、この実施例においては、パッケージ
2Aと結像レンズ4との間に所定の間隙が設けられ、パ
ッケージ2Aが外力を受けたとき、その力が結像レンズ
4に直接伝達されないようになされている。
【0210】この実施例においては、パッケージ2Aの
上端部から結像レンズ4の上端部までの距離を1.5m
m、結像レンズ4の厚さを2.0mm、結像レンズ4の下
端面から基板1の上面までの距離を4.0mm、基板1の
厚さを0.5mm、基板1の下面から、基板1の下面側に
装着されたCCDベアチップ12、部品234などの下
端部までの距離を1.0mmとすることができる。特に、
CCDベアチップ12を、基板1を介して結像レンズ4
と本体側に装着することにより、結像レンズ4の焦点距
離内に基板1を配置することができるので、図3に示す
実施例に較べて、より薄型化が可能となる。その結果、
この実施例の合計の厚みは、9.0mmとなる。また、こ
の撮像装置100の水平方向の長さと垂直方向の長さ
は、15mmとすることができる。従って、図50と図5
1に示したように、撮像装置100を、厚さが10.5
mmのPCカード246の筐体301の内部に収容するこ
とが可能となる。
【0211】図53は、パーソナルコンピュータ240
の内部の電気的構成例を示している。CPU311は、
ROM312に記憶されているプログラムに従って、各
種の処理を実行するようになされている。RAM313
には、CPU311が各種の処理を実行する上において
必要なプログラムやデータなどが適宜記憶される。
【0212】バスを介してCPU311に接続されてい
る入出力インタフェース314には、キーボード242
の他、PCカードドライバ315、FDドライバ31
6、モデム318が、それぞれ接続されている。PCカ
ードドライバ315は、PCカード246が装着された
とき、PCカード246に対して、各種のデータなどを
授受するようになされている。また、FDドライバ31
6は、フロッピィディスク(FD)317が装着された
とき、フロッピィディスク317に対してデータを記録
または再生するようになされている。モデム318は、
電話回線などの通信回線に接続されており、通信回線を
介して入力されたデータを受信復調し、これをCPU3
11に出力したり、CPU311から供給されたデータ
を変調し、通信回線に出力するようになされている。
【0213】入出力インタフェース314にはまた、L
CD243を駆動するLCDドライバ319が接続され
ている。また、マイクロホン320より入力された音声
信号が、A/D変換器321でA/D変換された後、入
出力インタフェース314に取り込まれるようになされ
ている。また、入出力インタフェース314より出力さ
れた音声データが、D/A変換器322でD/A変換さ
れた後、スピーカ323から出力されるようになされて
いる。
【0214】次に、その動作について説明する。例え
ば、所定の相手とテレビ電話を行うとき、ユーザはPC
カード246をPCカード装着部245に装着し、撮像
装置100をPCカード246から引き出し、さらに所
定の角度に回動して、図51に示すように、自分の方向
に指向させる。
【0215】次に、ユーザは、キーボード242を操作
して相手側の電話番号を入力する。CPU311は、こ
の電話番号の入力を受けたとき、入出力インタフェース
314を介してモデム318を制御し、その電話番号に
対する発呼動作を実行させる。
【0216】モデム318は、CPU311の指令に対
応して、相手先に対する発呼動作を行い、相手先がこの
発呼動作に応じたときは、その旨をCPU311に通知
する。
【0217】このとき、CPU311は、PCカードド
ライバ315を介してPCカード246を制御し、画像
信号を取り込ませる。
【0218】撮像装置100においては、結像レンズ4
を介してユーザの画像をCCDベアチップ12で光電変
換した後、A/D変換器70でA/D変換し、PCカー
ドドライバ315に出力する。PCカードドライバ31
5は、PCMCIA標準に従ったフォーマットのデータ
に変換した画像データを、入出力インタフェース314
を介してCPU311に出力する。CPU311は、こ
の画像データを、入出力インタフェース314を介して
モデム318に供給し、通信回線を介して相手側に送信
させる。
【0219】一方、同様の装置を有する相手側の画像デ
ータが通信回線を介して送られてくると、モデム318
は、これを受信復調し、CPU311に出力する。CP
U311は、この画像データの入力を受けると、これを
LCDドライバ319に出力し、LCD243に表示さ
せる。これにより、LCD243に、相手方の画像が表
示されることになる。
【0220】一方、ユーザが、相手方に向かって喋る音
声信号は、マイクロホン320で取り込まれ、A/D変
換器321でA/D変換される。モデム318は、CP
U311の制御の下に、この音声データを、通信回線を
介して相手側に送信する。
【0221】また、相手側から送信されてきた音声デー
タは、モデム318で復調される。この復調音声データ
は、D/A変換器322でD/A変換された後、スピー
カ323から放音される。
【0222】このようにして、ユーザは、パーソナルコ
ンピュータ240に撮像機能を有するPCカード246
を装着するだけで、簡単にテレビ電話を行うことができ
る。
【0223】なお、以上の実施例においては、結像レン
ズを1つのレンズで構成するようにしたが、結像レンズ
は、図44に示すように、複数のレンズで構成するよう
にすることも可能である。
【0224】
【発明の効果】本発明によれば、その外装が外光を遮断
するとともに、周辺光線を遮断する絞り効果を有し、光
を結像させる1つの結像レンズが設けられているホルダ
と、少なくとも、結像レンズにより結像された光を光電
変換し、画像信号を出力する光電変換素子が装着されて
いる基板とが一体化されている。従って、撮像装置を小
型化、薄型化、軽量化することが可能となり、その組み
込みおよび取扱いを容易にすることができる。また、低
画素数の光電変換素子を用いることが可能となる。
【0225】本発明によれば、有効画素のピッチを、撮
像有効領域の1/(200F)より大きい値に設定する
ようにしたので、低コストで薄型化が可能な撮像装置を
実現することができる。
【0226】本発明によれば、光を結像させる1つの結
像レンズの一部が、その結像レンズにより結像された光
を光電変換し、画像信号を出力する光電変換素子と直接
接触しているので、撮像装置を小型化、薄型化、軽量化
することが可能となり、その組み込みおよび取扱いを容
易にすることができる。また、低画素数の光電変換素子
を用いることが可能となるばかりでなく、結像レンズと
光電変換素子との間の光学的調整をせずに済むようにな
る。
【0227】本発明によれば、光電変換素子、およびA
/D変換器が、1つのパッケージに組み込まれている。
従って、撮像装置を小型化、薄型化、軽量化することが
可能となり、その組み込みおよび取扱いを容易にするこ
とができる。また、低画素数の光電変換素子を用いるこ
とが可能となるばかりでなく、ディジタルの画像データ
を出力する小型の撮像装置の提供が可能となる。
【0228】本発明によれば、画像データが、電荷結合
素子が画像信号を出力する周期の1/2の周期を有する
クロックのタイミングで、画像信号をA/D変換したも
のであるとき、画像データが1クロック分だけ遅延さ
れ、画像データと、1クロック分だけ遅延された画像デ
ータとの差分が演算される。そして、その差分が、1つ
おきに出力される。従って、電荷結合素子が出力する画
像信号に含まれる雑音成分を低減することができる。
【0229】本発明によれば、基板とホルダとを一体化
した撮像装置を筐体に収容するようにしたので、小型
化、薄型化、軽量化、さらに低コスト化が可能となる。
【0230】本発明によれば、撮像アダプタ装置の撮像
装置より出力された画像信号を取り込み、処理するよう
にしたので、任意の場所で簡単に画像信号を伝送するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した撮像装置の一実施例の構成を
示す斜視図である。
【図2】図1の撮像装置の平面図である。
【図3】図2の撮像装置のA−A’部分の断面図であ
る。
【図4】図3におけるCCDベアチップ12の構成例を
示す図である。
【図5】レンズ部10の構成を示す斜視図である。
【図6】図3のZで示す部分の拡大図である。
【図7】図6の実施例の他の構成例を示す図である。
【図8】図6の実施例のさらに他の構成例を示す図であ
る。
【図9】結像レンズ4の光学特性および脚部11の寸法
(長さ)を説明するための図である。
【図10】結像レンズ4の空間周波数応答特性を示す図
である。
【図11】撮像面の配置位置を説明する図である。
【図12】撮像面の他の配置例を示す図である。
【図13】画像の均一化を図る範囲を説明する図であ
る。
【図14】結像面の湾曲を説明する図である。
【図15】CCDベアチップ上の画素を説明する図であ
る。
【図16】結像位置の変化を説明する図である。
【図17】焦点距離とピントずれ量との関係を示す図で
ある。
【図18】図1の撮像装置の製造方法を説明するための
図である。
【図19】図1の撮像装置の製造方法を説明するための
図である。
【図20】ホルダの形成例を示す図である。
【図21】ホルダの他の形成例を示す図である。
【図22】図1の撮像装置を適用したビデオカメラの構
成例を示すブロック図である。
【図23】結像レンズ4から出射された、撮像対象外の
光Lが、脚部11で反射された様子を示す図である。
【図24】レンズ部の他の構成例を示す図である。
【図25】撮像装置の他の構成例を示す図である。
【図26】レンズ部の焦点距離と脚部の変化を説明する
図である。
【図27】結像レンズ4に不連続面を形成した場合の例
を示す図である。
【図28】図27の実施例の上方から見た場合の構成を
示す図である。
【図29】図27の実施例のMTF特性を示す図であ
る。
【図30】結像レンズ4の不連続面の他の形成例を示す
図である。
【図31】CCDベアチップとレンズ部の基板に対する
他の組立例を示す図である。
【図32】図31の実施例の組立工程を示す図である。
【図33】図31のレンズ部の構成例を示す図である。
【図34】図31のレンズ部の他の構成例を示す図であ
る。
【図35】撮像装置の他の構成例を示すブロック図であ
る。
【図36】撮像装置の他の実施例の構成を示す斜視図で
ある。
【図37】図36の撮像装置の平面図である。
【図38】図37の撮像装置のB−B’部分の断面図で
ある。
【図39】図37の撮像装置のC−C’部分の断面図で
ある。
【図40】ホルダの他の形成例を示す図である。
【図41】ホルダのさらに他の形成例を示す図である。
【図42】ホルダの他の形成例を示す図である。
【図43】図39の実施例の変形例を示す図である。
【図44】結像レンズの他の構成例を示す図である。
【図45】本発明を適用したビデオカメラの構成例を示
すブロック図である。
【図46】図45のビデオカメラの動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図47】CCDベアチップ12の内部構成例を示す図
である。
【図48】PCカードの使用状態を説明する図である。
【図49】PCカードの構成を示す図である。
【図50】PCカードをパーソナルコンピュータに装着
した状態を示す図である。
【図51】パーソナルコンピュータにおいて撮像装置を
利用する状態を説明する図である。
【図52】図50の撮像装置の内部の構成例を示す図で
ある。
【図53】図48のパーソナルコンピュータの内部の構
成例を示すブロック図である。
【図54】従来のビデオカメラの一例の構成を示す図で
ある。
【図55】従来の撮像装置の構成例を示す図である。
【図56】図55のCCD撮像素子の構成例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 基板, 2 ホルダ, 2A パッケージ, 3
穴, 4 結像レンズ, 10 レンズ部, 11 脚
部, 11A 切欠き, 12 CCDベアチップ(電
荷結合素子), 13 ドライバ, 14 A/D変換
器, 15 タイミングジェネレータ, 16 メモリ
(2ポートメモリ), 21 cds(相関2重サンプ
リング)処理回路, 22 アキュームレータ, 51
基板,52 ホルダ, 54 結像レンズ, 61
遮光膜, 62 脚部, 62A 切欠き, 70 A
/D変換器, 71 S/P変換器, 72 D−FF
(Dフリップフロップ), 73 減算回路, 74
D−FF, 76 タイミングジェネレータ, 100
撮像装置, 101 レンズモジュール, 102
結像レンズ, 103 アイリス調整機構, 104
フォーカスレンズ, 111 カメラ本体, 112
光学LPF(ローパスフィルタ), 113 イメージ
センサ, 114 カメラ処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 7/02 G02B 7/02 Z G03B 17/02 G03B 17/02 H04N 5/335 H04N 5/335 V

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を結像させる少なくとも1つの結像レ
    ンズが設けられた、外光を遮断するホルダと、少なくと
    も、前記結像レンズにより結像された光を光電変換し、
    画像信号を出力する光電変換素子が装着された基板とを
    備え、 前記結像レンズは、前記ホルダの一部に形成され、前記
    ホルダと基板とは一体化されており、前記ホルダの一方
    の対抗する脚部が有する切り欠き部は、前記光電変換素
    子の2辺の部分に嵌合されていることを特徴とする撮像
    装置。
  2. 【請求項2】 情報処理装置に着脱自在に装着される筐
    体と、 前記筐体に収容される撮像装置とを備え、 前記撮像装置は、 光を結像させる1つの結像レンズが設けられた、周辺光
    線を遮断する絞り効果を有し、外光を遮断する外装のホ
    ルダと、 前記結像レンズにより結像された光を光電変換し、画像
    信号を出力する光電変換素子が装着され、前記ホルダと
    一体化された基板とを備えることを特徴とする撮像アダ
    プタ装置。
  3. 【請求項3】 前記撮像装置は、前記筐体に対して、ス
    ライド自在とされていることを特徴とする請求項2に記
    載の撮像アダプタ装置。
  4. 【請求項4】 前記撮像装置は、前記筐体に対して、回
    動自在とされていることを特徴とする請求項2に記載の
    撮像アダプタ装置。
  5. 【請求項5】 前記撮像アダプタ装置は、PCカードを
    構成することを特徴とする請求項2に記載の撮像アダプ
    タ装置。
  6. 【請求項6】 筐体に収容された撮像装置を備え、 前記撮像装置は、 光を結像させる1つの結像レンズが設けられた、周辺光
    線を遮断する絞り効果を有し、外光を遮断する外装のホ
    ルダと、 前記結像レンズにより結像された光を光電変換し、画像
    信号を出力する光電変換素子が装着され、前記ホルダと
    一体化された基板とを備える撮像アダプタ装置が装着さ
    れる情報処理装置において、 前記撮像装置からの画像信号を取り込む取込手段と、 前記取込手段により取り込まれた前記画像信号を処理す
    る処理手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  7. 【請求項7】 筐体に収容された撮像装置を備え、 前記撮像装置は、 光を結像させる1つの結像レンズが設けられた、周辺光
    線を遮断する絞り効果を有し、外光を遮断する外装のホ
    ルダと、 前記結像レンズにより結像された光を光電変換し、画像
    信号を出力する光電変換素子が装着され、前記ホルダと
    一体化された基板とを備える撮像アダプタ装置が装着さ
    れる情報処理装置の情報処理方法において、 前記撮像装置からの画像信号を取り込むステップと、 取り込まれた前記画像信号を処理するステップとを備え
    ることを特徴とする情報処理方法。
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