JP2003338736A - サンプリング回路 - Google Patents

サンプリング回路

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JP2003338736A
JP2003338736A JP2002144971A JP2002144971A JP2003338736A JP 2003338736 A JP2003338736 A JP 2003338736A JP 2002144971 A JP2002144971 A JP 2002144971A JP 2002144971 A JP2002144971 A JP 2002144971A JP 2003338736 A JP2003338736 A JP 2003338736A
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signal
clock
input
sampling circuit
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Akihiko Morishita
昭彦 森下
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、撮像素子の出力信号をサンプリン
グするためのサンプリング回路に関し、遅延量の変動を
伴うことができ、正確な画像の取り込みを行うことがで
きるサンプリング回路を提供する。 【解決手段】 クロック信号CLKを発生するクロック
発生部2と、このクロック発生部2からのクロック信号
CLKが入力されるサンプルホールド信号発生部3と、
このサンプルホールド信号発生部3で発生するサンプル
ホールド信号の遅延量を制御する遅延制御部を有する遅
延部7とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像素子の出力信
号をサンプリングするためのサンプリング回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、画像の取り込み手段として使用さ
れている撮像素子のアナログ信号をサンプリングする方
法として、撮像素子を駆動するクロック信号(以下、シ
ステムクロックという)を分周してサンプルホールド信
号を生成し、このサンプルホールド信号から一定の遅延
を持たせた信号を生成し、撮像素子のアナログ信号のタ
イミングに合わせてサンプリングを行う方法が知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなサンプリング方法では、以下のような問題があ
った。すなわち、近年の画質向上の要望により画像情報
量が増大傾向にあるが、これに伴い情報の取り込みスピ
ードの向上が要求され、システムクロックの周波数が高
くなってきた。そのため、実際のシステムクロックの周
波数波形は、正規の周波数波形に対して大きくずれるよ
うになってきた。このずれには、周期的な周波数のずれ
と一時的な周波数のずれとが含まれる。
【0004】ところで、このシステムクロックに同期し
て、撮像素子からアナログ信号が出力されるが、このア
ナログ信号をサンプリングするサンプルホールド信号
は、システムクロックを論理回路に取り込んでその幅と
周期を整えることで生成される。そして、サンプルホー
ルド信号は、遅延素子によりアナログ信号のタイミング
に合わせられた後、出力される。しかしながら、遅延素
子による遅延量は一定であるため、システムクロックの
ずれによる撮像素子からのアナログ信号の変動に対して
十分に追従することができないという問題があった。
【0005】以下、この問題を図12を用いて具体的に
説明する。図12(a)は、正規のシステムクロック
(実線)に対して実際のシステムクロック(破線)の周
期が長くなったときの図である。サンプルホールド信号
SH1は、正規のシステムクロックに同期して論理回路
から出力される信号であり、正規のシステムクロックの
立ち上がりに対して遅延量Xを有している。そして、シ
ステムクロックが実線から破線のように変化すると、点
線で示すサンプルホールド信号SH2が出力される。こ
のサンプルホールド信号SH2は、遅延素子による遅延
量が一定のため実際のシステムクロックの立ち上がりに
対して遅延量Xを有している。しかしながら、実際のシ
ステムクロックに対しては、二点鎖線で示すような遅延
量Yを有したサンプルホールド信号SH3が要求され
る。
【0006】図12(b)は、正規のシステムクロック
(実線)に対して実際のシステムクロック(破線)の周
期が短くなったときの図である。サンプルホールド信号
SH1は、正規のシステムクロックに同期して論理回路
から出力される信号であり、正規のシステムクロックの
立ち上がりに対して遅延量Xを有している。そして、シ
ステムクロックが実線から破線のように変化すると、点
線で示すサンプルホールド信号SH2が出力される。こ
のサンプルホールド信号SH2は、遅延素子による遅延
量が一定のため実際のシステムクロックの立ち上がりに
対して遅延量Xを有している。しかしながら、実際のシ
ステムクロックに対しては、二点鎖線で示すような遅延
量Zを有したサンプルホールド信号SH3が要求され
る。
【0007】従って、システムクロックのずれによる撮
像素子からのアナログ信号の変動に対して追従すること
が望まれるが、遅延素子は遅延量の変動を伴うことがで
きないため、正確な画像の取り込みを行うことができな
いという問題があった。本発明は、かかる従来の問題を
解決するためになされたもので、遅延量の変動を伴うこ
とができ、正確な画像の取り込みを行うことができるサ
ンプリング回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のサンプ
リング回路は、クロック信号を発生するクロック発生部
と、このクロック発生部からの前記クロック信号が入力
されるサンプルホールド信号発生部と、このサンプルホ
ールド信号発生部で発生するサンプルホールド信号の遅
延量を制御する遅延制御部とを有することを特徴とす
る。
【0009】請求項2に記載のサンプリング回路は、請
求項1に記載のサンプリング回路において、前記サンプ
ルホールド信号発生部は、パルス発生部と、このパルス
発生部からのパルス信号が入力される遅延部とを有し、
前記パルス発生部と前記遅延部とには、前記クロック発
生部より前記クロック信号が入力されることを特徴とす
る。
【0010】請求項3に記載のサンプリング回路は、ク
ロック信号を発生するクロック発生部と、このクロック
発生部からの前記クロック信号が入力されるパルス発生
部と、前記クロック発生部からの前記クロック信号が入
力され、且つ前記パルス発生部に接続された遅延部とを
有するサンプリング回路であって、前記遅延部は、前記
パルス発生部で発生するパルス信号が入力される信号修
正部と、前記クロック信号が入力されるF/V変換部
と、前記信号修正部からの修正信号および前記F/V変
換部からの電圧信号が入力される比較部とを有すること
を特徴とする。
【0011】請求項4に記載のサンプリング回路は、請
求項3に記載のサンプリング回路において、前記F/V
変換部は複数設けられ、前記遅延部に設けられた選択部
により、前記複数のF/V変換部のうちいずれか一方が
選択され、この選択されたF/V変換部は前記比較部と
接続されることを特徴とする。請求項5に記載のサンプ
リング回路は、請求項4に記載のサンプリング回路にお
いて、前記選択部には、前記比較部の出力信号が入力さ
れ、前記選択部は、前記比較部の出力信号に基づき前記
複数のF/V変換部のうちいずれか一方を選択すること
を特徴とする。
【0012】請求項6に記載のサンプリング回路は、請
求項5に記載のサンプリング回路において、前記選択部
は、前記比較部からの出力信号が入力される判断部と、
この判断部により制御される切替部とを有し、この切替
部により前記複数のF/V変換部のうちいずれか一方が
選択されることを特徴とする。請求項7に記載のサンプ
リング回路は、クロック信号を発生するクロック発生部
と、このクロック発生部からの前記クロック信号が入力
されるパルス発生部と、前記クロック発生部からの前記
クロック信号が入力され、且つ前記パルス発生部に接続
された複数の遅延部とを有することを特徴とする。
【0013】請求項8に記載のサンプリング回路は、ク
ロック信号を発生するクロック発生部と、このクロック
発生部からの前記クロック信号が入力されるパルス発生
部と、前記クロック発生部からの前記クロック信号が入
力され、且つ前記パルス発生部に接続された複数の遅延
部とを有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いて詳細
に説明する。
【0015】図1は、本発明のサンプリング回路の一実
施形態を示している。このサンプリング回路1は、撮像
素子の駆動を行うためのクロック信号CLKを発生する
クロック発生部2と、このクロック発生部2からクロッ
ク信号CLKが入力されるサンプルホールド信号発生部
3とを有している。サンプルホールド信号発生部3は、
パルス発生部5と、このパルス発生部5からのパルス信
号が入力される遅延部7とを有している。このパルス発
生部5と遅延部7とには、クロック発生部2よりクロッ
ク信号CLKが入力される。
【0016】図2は、パルス発生部5の詳細を示してい
る。パルス発生部5は、2個の分周器9,11と、2個
のNANDゲート13,15とインバータ17とを有し
ている。分周器9には、クロック発生部2よりクロック
信号CLKが入力される。この分周器9の出力側は分周
器11とNANDゲート13,15とに接続されてい
る。また、分周器11の出力側は、NANDゲート13
とインバータ17とに接続されている。また、インバー
タ17の出力側は、NANDゲート15に接続されてい
る。
【0017】パルス発生部5内の信号の流れについて
は、先ず、クロック発生部2からクロック信号CLKが
分周器9に入力され、周波数が1/2にされる。次い
で、分周器9から出力される信号19Sが、分周器11
とNANDゲート13,15とに入力される。ここで、
分周器11に入力された信号19Sは、周波数が1/2
にされる。この分周器11は、信号21Sを出力する。
この信号21Sは、NANDゲート13とインバータ1
7とに入力される。インバータ17に入力された信号2
1Sは、反転した信号23Sを出力し、この信号23S
はNANDゲート15に入力される。次いで、NAND
ゲート13は、信号19Sと信号21Sとが入力される
ことによりパルス信号である信号25Sを出力し、NA
NDゲート15は、信号19Sと信号23Sとが入力さ
れることによりパルス信号である信号27Sを出力す
る。この信号25Sは、黒レベルのサンプリングをする
ために使用される。一方、信号27Sは、黒レベルを含
んだ信号レベルをサンプリングするために使用される。
【0018】図3は、パルス発生部5に入力されるクロ
ック信号CLKと、パルス発生部5内で発生する信号1
9S,21S,23S,25S,27Sとを示してい
る。信号19Sは、分周器9の出力信号であるため、ク
ロック信号CLKの1/2の周波数を有している。信号
21Sは、分周器11の出力信号であるため、信号19
の1/2の周波数、すなわちクロック信号CLKの1/
4の周波数を有している。信号23Sは、インバータ1
7の出力信号であるため、信号21Sを反転した信号と
なっている。信号25Sは、NANDゲート13の出力
信号であるため、信号19Sと信号21Sとが共にH信
号のときに、L信号となっている。信号27Sは、NA
NDゲート15の出力信号であるため、信号19Sと信
号23Sとが共にH信号のときに、L信号となってい
る。
【0019】図4は、遅延部7の詳細を示している。遅
延部7は、パルス発生部5で発生した信号25S,27
Sが入力される信号修正部であるローパス部29と、ク
ロック信号CLKが入力される第1F/V変換部37お
よび第2F/V変換部39とを有している。ローパス部
29には、図5(a)に示すような、高次正弦波成分を
含む矩形信号25S,27Sが入力される。そして、ロ
ーパス部29により高次正弦波成分が除去され、図5
(b)に示すような傾斜部分を有する修正信号33Sが
出力される。なお、図5(a)および図5(b)はそれ
ぞれ信号25S,27Sと修正信号33Sの立ち上がり
部分を示しているが、立ち下がり部分も立ち上がり部分
と同様の修正が行われる。
【0020】また、第1F/V変換部37には、不図示
の反転増幅器が設けられ、同様に第2F/V変換部39
には、非反転増幅器が設けられている。そのため、第1
F/V変換部37の出力電圧V1と第2F/V変換部3
9の出力電圧V2とは、後述する図8に示すように、そ
れぞれ所定の基準値Mを中心に反転した値T(B’)と
B(T’)とになる。
【0021】また、遅延部7は、選択部41と、ローパ
ス部29からの修正信号33Sおよび選択部41からの
電圧信号35Sが入力される比較部であるコンパレータ
36とを有している。この選択部41は、第1F/V変
換部37と第2F/V変換部39とのうちいずれか一方
を選択し、この選択した第1F/V変換部37または第
2F/V変換部39をコンパレータ36と接続する。ま
た、第1F/V変換部37と第2F/V変換部39とう
ちのいずれか一方の選択は、選択部41に入力されるコ
ンパレータ36の出力信号であるサンプルホールド信号
43Sに基づいて行われる。
【0022】なお、第1F/V変換部37と第2F/V
変換部39と選択部41とによりサンプルホールド信号
43Sの遅延量が制御されており、遅延制御部45を形
成している。図6は、第1F/V変換部37を示してい
る。第1F/V変換部37は、微分回路47とI−V変
換部49とを有している。微分回路47は、入力された
クロック信号CLKを微分し、図8に示すような電流D
IF1を出力する。ここで、クロック信号CLKの周波
数が高くなると、所定時間当たりのクロック信号CLK
の数が増加し、クロック信号CLKの波形は図8中、左
側に移動する。すると、微分された電流DIF1も図8
中、左側に移動し、I−V変換部49へ単位時間当たり
に入力する電流量が増加する。そして、I−V変換部4
9に入力されるこの電流量の増加に応じて、I−V変換
部49からの出力電圧V1が図8中、M値からB値へ減
少する。
【0023】一方、クロック信号CLKの周波数が低く
なると、所定時間当たりのクロック信号CLKの数が減
少し、クロック信号CLKの波形は図8中、右側に移動
する。すると、微分された電流DIF2も図8中、右側
に移動し、I−V変換部49へ単位時間当たりに入力す
る電流量が減少する。そして、I−V変換部49に入力
されるこの電流量の減少に応じて、I−V変換部49か
らの出力電圧V1が図8中、M値からT値へ増加する。
【0024】図7は、第2F/V変換部39を示してい
る。第2F/V変換部39は、微分回路47AとI−V
変換部49Aとを有している。微分回路47Aは、入力
されたクロック信号CLKを微分し、図8に示すような
電流DIF2を出力する。ここで、クロック信号CLK
の周波数が高くなると、所定時間当たりのクロック信号
CLKの数が増加し、クロック信号CLKの波形は図8
中、左側に移動する。すると、微分された電流DIF2
も図8中、左側に移動し、I−V変換部49へ単位時間
当たりに入力する電流量が増加する。
【0025】ここで、第2F/V変換部39を第1変換
部37と比較すると、上述したように第1F/V変換部
37には反転増幅器が設けられているのに対して、第2
F/V変換部39には非反転増幅器が設けられている点
で異なっているため、I−V変換部49Aに入力される
この電流量の増加に応じて、I−V変換部49Aからの
出力電圧V2が図8中、M値からT値へ増加する。
【0026】一方、クロック信号CLKの周波数が低く
なると、所定時間当たりのクロック信号CLKの数が減
少し、クロック信号CLKの波形は図8中、右側に移動
する。すると、微分された電流DIF2も図8中、右側
に移動し、I−V変換部49Aへ単位時間当たりに入力
する電流量が減少する。そして、I−V変換部49Aに
入力されるこの電流量の減少に応じて、I−V変換部4
9Aからの出力電圧V2が図8中、M値からB値へ減少
する。
【0027】図9は、選択部41の詳細を示している。
選択部41は、切替部51とこの切替部51の切替側を
判断する判断部53とを有している。切替部51は、コ
ンパレータ36と第1F/V変換部37との間またはコ
ンパレータ36と第2F/V変換部39との間を接続す
る役割を果たす。判断部53には、コンパレータ36か
らサンプルホールド信号43Sが入力され、判断部53
は、このサンプルホールド信号43Sに基づき、コンパ
レータ36に入力される修正信号33Sの変化を判断
し、切替部51を作動させる。より具体的には、切替部
51は、コンパレータ36に入力される修正信号33S
が立ち上がるタイミングに合わせて第1F/V変換部3
7側を選択し、修正信号33Sが立ち下がるタイミング
に合わせて第2F/V変換部39側を選択する。そし
て、コンパレータ36に電圧信号35Sが入力される。
このとき、クロック信号CLKの周波数が高くなった場
合には、図8に示したB値の電圧信号35Sが出力さ
れ、クロック信号CLKの周波数が低くなった場合に
は、T値の電圧信号35Sが出力される。
【0028】コンパレータ36では、修正信号33Sと
電圧信号35Sとの比較が行われる。そして、修正信号
33Sが電圧信号35Sよりも大きい場合に、コンパレ
ータ36はHigh信号を出力し、修正信号33Sが電
圧信号35Sよりも小さい場合に、コンパレータ36は
Low信号を出力する。そして、図10に示すように修
正信号33Sの立ち上がり時において、コンパレータ3
6に入力されるクロック信号CLKの周波数が高い場合
は、電圧信号35SがB値となることにより波形HWを
出力し、コンパレータ36に入力されるクロック信号C
LKの周波数が低い場合は、電圧信号35SがT値とな
ることにより波形LWを出力する。一方、修正信号33
Sの立ち下がり時において、コンパレータ36に入力さ
れるクロック信号CLKの周波数が高い場合は、電圧信
号35SがB’値となることにより波形HWを出力し、
コンパレータ36に入力されるクロック信号CLKの周
波数が低い場合は、電圧信号35SがT’値となること
により波形LWを出力する。すなわち、クロック信号C
LKの周波数が高くなった場合には、遅延量が小さい波
形が出力され、逆にクロック信号CLKの周波数が低く
なった場合には、遅延量が大きい波形が出力される。
【0029】この実施形態のサンプリング回路では、ク
ロック発生部2と、このクロック発生部2からのクロッ
ク信号CLKが入力されるサンプルホールド信号発生部
3と、このサンプルホールド信号発生部3で発生するサ
ンプルホールド信号43Sの遅延量を制御する遅延制御
部45とを設けたので、クロック信号CLKのタイミン
グに基づき出力される撮像素子等からのアナログ信号
が、クロック信号CLKが周期的または一時的に変動す
ることにより揺らいでも、サンプルホールド信号43S
の遅延量を遅延制御部45で的確に制御すれば、画像の
劣化を伴わない正確な画像の取り込みを行うことが可能
である。ひいては、クロック信号CLKを用いた電子回
路から放出される高調波周波数のノイズ電波を、クロッ
ク信号CLKの周波数を自発的に変動させてクロック信
号CLKの周波数帯を広げることで、低減することがで
きる。
【0030】また、この実施形態のサンプリング回路で
は、サンプルホールド信号発生部3には、パルス発生部
5と、このパルス発生部5からの信号25S,27Sが
入力される遅延部7とを設け、このパルス発生部5と遅
延部7とにクロック発生部2より同一のクロック信号C
LKを入力するようにしたので、パルス発生部5からの
信号25S,27Sの出力タイミングを遅延部7で確実
に知ることができ、遅延部7による信号25S,27S
の制御を的確に行うことができる。すなわち、クロック
信号CLKのタイミングに基づき出力される撮像素子等
からのアナログ信号が、クロック信号CLKが周期的ま
たは一時的に変動することにより揺らいでも、的確な遅
延量を有するサンプルホールド信号43Sを生成するこ
とができるので、画像の劣化を伴わない正確な画像の取
り込みを行うことができる。
【0031】さらに、この実施形態のサンプリング回路
では、パルス発生部5で発生する信号25S,27Sが
入力されるローパス部29と、クロック信号CLKが入
力される第1F/V変換部37および第2F/V変換部
39と、ローパス部29からの修正信号33Sと第1F
/V変換部37または第2F/V変換部39からの択一
的な電圧信号35Sとが入力されるコンパレータ36
と、を遅延部7に設けたので、ローパス部29からの修
正信号33SのHighとLowとの間に傾斜を持たせ
た上に、択一的な電圧信号35Sを適宜選択するように
すれば、コンパレータ36からのサンプルホールド信号
43Sの遅延量を的確に制御することができる。
【0032】また、この実施形態のサンプリング回路で
は、コンパレータ36からのサンプルホールド信号43
Sが入力される判断部53と、この判断部53により制
御される切替部51とを選択部41に設け、この切替部
51により第1F/V変換部37または第2F/V変換
部39がコンパレータ36と接続するようにしたので、
ローパス部29からの修正信号33Sの立ち上がりと立
ち下がりとにタイミングを合わせて第1F/V変換部3
7と第2F/V変換部39との間の切替を行うことがで
き、サンプルホールド信号43Sの立ち上がりの遅延量
と立ち下がりの遅延量をともに制御することができ、画
像の劣化を伴わない正確な画像の取り込みを行うことが
できる。
【0033】さらに、この実施形態のサンプリング回路
では、第1F/V変換部37に反転増幅器を設け、第2
F/V変換部39に非反転増幅器を設けたので、クロッ
ク信号CLKの周波数が変動しても、第1F/V変換部
37の出力電圧V1と第2F/V変換部39の出力電圧
V2は、一方は増加し他方は減少するので、容易な構成
によりコンパレータ36へ択一的な電圧信号35Sの入
力を行うことができる。
【0034】なお、上述した実施形態では、遅延部7に
第1F/V変換部37と第2F/V変換部39とを設け
た例について説明したが、3つ以上の出力特性の異なる
F/V変換部を設け、遅延量の制御をより細やかに行う
ようにしても良い。また、上述した実施形態では、1つ
の遅延部7を設けた例について説明したが、図11に示
すように2つの遅延部7を設けても良い。或いは、3つ
以上設けても良い。そして、このような構成にすれば、
サンプルホールド信号が複数出力され、相関多重サンプ
リングを行うことができる。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のサンプリン
グ回路では、クロック発生部と、このクロック発生部か
らのクロック信号が入力されるサンプルホールド信号発
生部と、このサンプルホールド信号発生部で発生するサ
ンプルホールド信号の遅延量を制御する遅延制御部とを
設けたので、クロック信号のタイミングに基づき出力さ
れる撮像素子等からのアナログ信号が、クロック信号が
周期的または一時的に変動することにより揺らいでも、
サンプルホールド信号の遅延量を遅延制御部で的確に制
御すれば、画像の劣化を伴わない正確な画像の取り込み
を行うことが可能である。ひいては、クロック信号を用
いた電子回路から放出される高調波周波数のノイズ電波
を、クロック信号の周波数を自発的に変動させてクロッ
ク信号の周波数帯を広げることで、低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサンプリング回路の一実施形態を示す
説明図である。
【図2】図1のパルス発生回路の詳細を示す説明図であ
る。
【図3】図2のパルス発生回路内での信号波形を示す説
明図である。
【図4】図1の遅延部の詳細を示す説明図である。
【図5】図4のローパス部での入力信号と出力信号との
関係を示す説明図であり、(a)は入力信号を示し、
(b)は出力信号を示している。
【図6】図4の第1F/V変換部を示す説明図である。
【図7】図4の第2F/V変換部を示す説明図である。
【図8】図4の第1F/V変換部および第2F/V変換
部内の信号を示す説明図である。
【図9】図4の選択部の詳細を示す説明図である。
【図10】図4のコンパレータでの入力信号と出力信号
とを示す説明図である。
【図11】本発明のサンプリング回路の変形例を示す説
明図である。
【図12】従来のサンプルホールド信号を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 サンプリング回路 2 クロック発生部 3 サンプルホールド信号発生部 5 パルス発生部 7 遅延部 25S,27S 信号 29 ローパス部 33S 修正信号 35S 電圧信号 36 コンパレータ 37 第1F/V変換部 39 第2F/V変換部 41 選択部 43S サンプルホールド信号 45 遅延制御部 51 切替部 CLK クロック信号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック信号を発生するクロック発生部
    と、 このクロック発生部からの前記クロック信号が入力され
    るサンプルホールド信号発生部と、 このサンプルホールド信号発生部で発生するサンプルホ
    ールド信号の遅延量を制御する遅延制御部と、 を有することを特徴とするサンプリング回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のサンプリング回路にお
    いて、 前記サンプルホールド信号発生部は、パルス発生部と、
    このパルス発生部からのパルス信号が入力される遅延部
    とを有し、 前記パルス発生部と前記遅延部とには、前記クロック発
    生部より前記クロック信号が入力されることを特徴とす
    るサンプリング回路。
  3. 【請求項3】 クロック信号を発生するクロック発生部
    と、 このクロック発生部からの前記クロック信号が入力され
    るパルス発生部と、 前記クロック発生部からの前記クロック信号が入力さ
    れ、且つ前記パルス発生部に接続された遅延部と、 を有するサンプリング回路であって、 前記遅延部は、 前記パルス発生部で発生するパルス信号が入力される信
    号修正部と、 前記クロック信号が入力されるF/V変換部と、 前記信号修正部からの修正信号および前記F/V変換部
    からの電圧信号が入力される比較部と、 を有することを特徴とするサンプリング回路。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のサンプリング回路にお
    いて、 前記F/V変換部は複数設けられ、 前記遅延部に設けられた選択部により、前記複数のF/
    V変換部のうちいずれか一方が選択され、この選択され
    たF/V変換部は前記比較部と接続されることを特徴と
    するサンプリング回路。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のサンプリング回路にお
    いて、 前記選択部には、前記比較部の出力信号が入力され、 前記選択部は、前記比較部の出力信号に基づき前記複数
    のF/V変換部のうちいずれか一方を選択することを特
    徴とするサンプリング回路。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のサンプリング回路にお
    いて、 前記選択部は、前記比較部からの出力信号が入力される
    判断部と、この判断部により制御される切替部とを有
    し、 この切替部により前記複数のF/V変換部のうちいずれ
    か一方が選択されることを特徴とするサンプリング回
    路。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし請求項6のいずれか1項
    に記載のサンプリング回路において、 前記複数のF/V変換部は、第1F/V変換部と第2F
    /V変換部との2個からなり、 前記第1F/V変換部には、反転増幅器が設けられ、 前記第2F/V変換部には、非反転増幅器が設けられる
    ことを特徴とするサンプリング回路。
  8. 【請求項8】 クロック信号を発生するクロック発生部
    と、 このクロック発生部からの前記クロック信号が入力され
    るパルス発生部と、 前記クロック発生部からの前記クロック信号が入力さ
    れ、且つ前記パルス発生部に接続された複数の遅延部
    と、 を有することを特徴とするサンプリング回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101761156B1 (ko) * 2015-12-28 2017-07-25 한국 천문 연구원 인터라인 ccd센서를 이용한 머신 비전 시스템
KR101763581B1 (ko) * 2015-12-28 2017-08-02 한국 천문 연구원 다양한 이미지센서를 지원하는 머신 비전 시스템

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