JP2003337912A - 携帯端末、流通サーバ、提供サーバ、電子書籍流通システム、及び電子書籍流通方法 - Google Patents

携帯端末、流通サーバ、提供サーバ、電子書籍流通システム、及び電子書籍流通方法

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JP2003337912A
JP2003337912A JP2002145045A JP2002145045A JP2003337912A JP 2003337912 A JP2003337912 A JP 2003337912A JP 2002145045 A JP2002145045 A JP 2002145045A JP 2002145045 A JP2002145045 A JP 2002145045A JP 2003337912 A JP2003337912 A JP 2003337912A
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健 坂村
Noboru Koshizuka
登 越塚
Hiroshi Aono
博 青野
Kazuhiko Ishii
一彦 石井
Kensaku Mori
謙作 森
Setsuyuki Hongo
節之 本郷
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NTT Docomo Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子書籍を構成単位毎に取得可能にして、電
子書籍を利用する際の利便性を向上することである。 【解決手段】 本発明に係る携帯端末20は、電子図書
券格納部22と、書籍データ受信部24と、電子図書券
減額部25と、復号鍵A復号化部26とを備える。電子
図書券格納部22は、複数の頁データを含む書籍データ
の取得に使用される電子図書券を、複数の頁データの復
号化に使用され互いに異なる複数の復号鍵Aの、復号化
に使用される復号鍵Bと共に格納する。書籍データ受信
部24は、書籍データを複数の復号鍵Aと共に電子書籍
提供サーバ30から受信する。電子図書券減額部25
は、読出しを要求された頁データに対応する復号鍵Aに
応じた金額の電子価値を電子図書券から減額する。復号
鍵A復号化部26は、上記電子価値の減額に伴い、復号
鍵Bを用いて複数の復号鍵Aを復号化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯端末、流通サ
ーバ、提供サーバ、電子書籍流通システム、及び電子書
籍流通方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、紙媒体の書籍と比較して携帯性や
検索性に優れ、音声収録も可能な電子書籍(電子ブック
(商標)ともいう。)が実用化されている。電子書籍と
は、パーソナルコンピュータやPDA(Personal Digit
al Assistance)等の端末を利用して購読可能に電子化
された書籍である。電子書籍は、提供形態に応じて大き
く二種類に分類され、CD-ROMやFD等の記録媒体
に書籍データが格納されたパッケージ型と、インターネ
ット等のネットワークを介して送受信されるネットワー
ク型とがある。
【0003】特に、ネットワーク型の電子書籍に関して
は、以下に示す流通形態が主流である。すなわち、携帯
端末のユーザが、図書券発行会社が管理する流通サーバ
から電子図書券を購入する。続いて、ユーザは、購入し
た電子図書券を利用して、電子書籍の出版社が管理する
提供サーバから所望の電子書籍を携帯端末にダウンロー
ドする。携帯端末は、ダウンロードされた電子書籍を表
示し、ユーザがこれを購読する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、電子書籍は書籍単位(冊単位)で流通され
るので、販売冊数に応じた印税や販売手数料が容易な反
面、以下に示すような問題点があった。すなわち、ユー
ザが所望する構成単位(頁単位や章単位等)で電子書籍
をダウンロードして購読することはできなかった。例え
ば、ユーザが購読する前に、電子書籍の全頁をダウンロ
ードしたにも拘わらず、途中で購読を中止する場合があ
る。この様な場合には、ユーザが未だ購読していない頁
に対してまで課金されることになり、電子図書券の浪費
になる。
【0005】そこで、本発明は上記問題点に鑑みて、電
子書籍を構成単位毎に取得可能にして、電子書籍を利用
する際の利便性を向上した携帯端末、流通サーバ、提供
サーバ、電子書籍流通システム、及び電子書籍流通方法
を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明に係る携帯端末は、複数の構成単位データを含む
書籍データの取得に使用される電子バリューを、前記複
数の構成単位データの復号化に使用され互いに異なる複
数の第1の復号鍵の、復号化に使用される第2の復号鍵
と共に格納する電子バリュー格納手段と、前記書籍デー
タを前記複数の第1の復号鍵と共に提供サーバから受信
する書籍データ受信手段と、前記書籍データ受信手段に
より受信された前記書籍データに含まれる構成単位デー
タの読出し要求に応じて、読出しを要求された構成単位
データに応じた金額の電子価値を、一の構成単位データ
の金額の電子価値毎(アトミック)に前記電子バリュー
から減額する減額手段と、前記減額手段による前記構成
単位データに応じた金額の電子価値の減額に伴い、前記
第2の復号鍵を用いて、前記複数の第1の復号鍵を一の
第1の復号鍵毎に復号化する第1の復号鍵復号化手段と
を備える。
【0007】本発明に係る提供サーバは、書籍データに
含まれる複数の構成単位データの復号化に使用され互い
に異なる複数の第1の復号鍵を、各第1の復号鍵毎に暗
号化する第1の復号鍵暗号化手段と、前記書籍データ
を、前記第1の復号鍵暗号化手段により暗号化された前
記複数の第1の復号鍵と共に、上述した携帯端末に送信
する書籍データ送信手段とを備える。
【0008】また、本発明に係る電子書籍流通方法は、
携帯端末が情報を処理する電子書籍流通方法であって、
複数の構成単位データを含む書籍データの取得に使用さ
れる電子バリューを、前記複数の構成単位データの復号
化に使用され互いに異なる複数の第1の復号鍵の、復号
化に使用される第2の復号鍵と共に格納手段に格納する
電子バリュー格納工程と、前記書籍データを前記複数の
第1の復号鍵と共に提供サーバから受信する書籍データ
受信工程と、前記書籍データ受信工程にて受信された前
記書籍データに含まれる構成単位データの読出し要求に
応じて、読出しを要求された構成単位データに応じた金
額の電子価値を、一の構成単位データの金額の電子価値
毎に前記電子バリューから減額する減額工程と、前記減
額工程にて前記構成単位データに応じた金額の電子価値
の減額に伴い、前記第2の復号鍵を用いて前記複数の第
1の復号鍵を一の第1の復号鍵毎に復号化する第1の復
号鍵復号化工程とを含む。
【0009】また、本発明に係る電子書籍流通方法は、
提供サーバが情報を処理する電子書籍流通方法であっ
て、書籍データに含まれる複数の構成単位データの復号
化に使用され互いに異なる複数の第1の復号鍵を、各第
1の復号鍵毎に暗号化する第1の復号鍵暗号化工程と、
前記書籍データを、前記第1の復号鍵暗号化工程にて暗
号化された前記複数の第1の復号鍵と共に、上述した携
帯端末に送信する書籍データ送信工程とを含む。
【0010】これらの発明によれば、書籍データに対し
て構成単位データ毎の減額処理、つまり課金がアトミッ
クに行われる。このため、提供サーバは、携帯端末に対
して構成単位毎に電子書籍を提供することができる。し
たがって、携帯端末のユーザは、所望する構成単位(頁
や章)のみを購読できる。また、取得された書籍データ
の内、購読を希望しない構成単位データに対してまで購
読料が課金されることがなく、電子バリューの浪費を軽
減できる。その結果、電子書籍を利用する際の利便性が
向上する。
【0011】書籍データは、その構成要素である各構成
単位データ毎に暗号化されており、各構成単位データを
復号化するための複数の第1の復号鍵は、各第1の復号
鍵毎に更に暗号化されている。また、各構成単位データ
を復号化するためには、復号化される第1の復号鍵に応
じた金額の電子価値が電子バリューから必然的に減額さ
れる。このため、構成単位データの復号化及び表示に際
しては課金が不可欠となり、構成単位データの不正コピ
ー及び不正課金を未然に防止できる。
【0012】また、書籍データを構成する複数の構成単
位データが暗号化されているのは勿論のこと、暗号化さ
れた複数の構成単位データを復号化するための複数の第
1の復号鍵も、各第1の復号鍵毎に暗号鍵によってそれ
ぞれ暗号化されている。すなわち、提供サーバと携帯端
末間で送受信される構成単位データには、二重の暗号化
が施されている。更に、複数の第1の復号鍵はそれぞれ
互いに異なる鍵である。したがって、書籍データに関す
るセキュリティレベルが一層向上する。
【0013】また、例えば、第1の復号鍵を暗号化又は
復号化するためのアルゴリズムとしては、解読が困難な
複雑かつ強力なものを使用し、構成単位データを暗号化
又は復号化するためのアルゴリズムとしては、解読が比
較的容易な単純かつ簡易なものを使用する。このよう
に、相互に異なる複数の暗号化を使用することにより、
それらの組み合わせに応じた多種多様な暗号化が可能と
なる。その結果、要求される性能やセキュリティレベル
等の条件に合わせた暗号化が可能となり、暗号化方法の
柔軟性が向上する。
【0014】本発明に係る携帯端末において、好ましく
は、前記電子バリューを前記第2の復号鍵と共に、流通
サーバから受信する電子バリュー受信手段を更に備え、
前記電子バリュー格納手段は、前記電子バリュー受信手
段により受信された前記電子バリュー及び前記第2の復
号鍵を格納する。
【0015】本発明に係る流通サーバは、電子バリュー
を第2の復号鍵と共に格納する電子バリュー格納手段
と、前記電子バリューを前記第2の復号鍵と共に、上述
した携帯端末に送信する電子バリュー送信手段とを備え
る。
【0016】本発明に係る電子書籍流通方法において、
好ましくは、前記電子バリューを前記第2の復号鍵と共
に、流通サーバから受信する電子バリュー受信工程を更
に含み、前記電子バリュー格納工程では、前記電子バリ
ュー受信工程にて受信された前記電子バリュー及び前記
第2の復号鍵を格納手段に格納する。
【0017】また、本発明に係る電子書籍流通方法にお
いて、好ましくは、流通サーバが情報を処理する電子書
籍流通方法であって、電子バリューを第2の復号鍵と共
に、上述した携帯端末に送信する電子バリュー送信工程
を含む。
【0018】これらの発明によれば、流通サーバから送
信された電子バリューが携帯端末によって受信される。
したがって、携帯端末のユーザは、ネットワークを介し
て電子バリューを簡易迅速に取得できる。
【0019】更に、本発明に係る携帯端末において好ま
しくは、前記書籍データ受信手段は、前記提供サーバか
ら前記書籍データを構成単位データ毎に受信する。
【0020】更に、本発明に係る提供サーバにおいて好
ましくは、 前記書籍データ送信手段は、前記携帯端末
に対して前記書籍データを構成単位データ毎に送信す
る。
【0021】本発明に係る電子書籍流通方法において好
ましくは、前記書籍データ受信工程では、前記携帯端末
は、前記提供サーバから前記書籍データを構成単位デー
タ毎に受信する。
【0022】本発明に係る電子書籍流通方法において好
ましくは、前記書籍データ送信工程では、前記提供サー
バは、前記携帯端末に対して前記書籍データを構成単位
データ毎に送信する。
【0023】これらの発明によれば、提供サーバから携
帯端末に送信された書籍データは、一冊毎にではなく、
一構成単位毎に分割されたデータとして受信される。携
帯端末は、パーソナルコンピュータ等の端末装置と比較
して、使用可能な無線リソースや一度に処理又は記憶可
能なデータ容量が少ない。このため、一冊分の書籍デー
タの様に大容量のデータを一括してダウンロードするの
は、移動通信網の通信負荷や携帯端末の処理能力の観点
から現実的でない場合もある。そこで、受信する書籍デ
ータを適度に細分化することで、通信負荷の低減を図る
と共に、処理能力に見合った容量のデータの送受信を実
現できる。
【0024】本発明に係る携帯端末において、より好ま
しくは、前記構成単位データ及び前記金額を特定するた
めの情報を、課金情報として流通サーバに送信する課金
情報送信手段を更に備える。
【0025】本発明に係る流通サーバにおいて、好まし
くは、上述した携帯端末から前記課金情報を受信する課
金情報受信手段と、前記課金情報受信手段により受信さ
れた前記課金情報を、前記携帯端末の識別情報と対応付
けて格納する課金情報格納手段とを備える。
【0026】本発明に係る電子書籍流通方法において、
より好ましくは、前記携帯端末は、前記構成単位データ
及び前記金額を特定するための情報を、課金情報として
流通サーバに送信する課金情報送信工程を更に含む。
【0027】また、本発明に係る電子書籍流通方法にお
いて、より好ましくは、流通サーバが情報を処理する電
子書籍流通方法であって、上述した携帯端末から前記課
金情報を受信する課金情報受信工程と、前記課金情報受
信工程にて受信された前記課金情報を、前記携帯端末の
識別情報と対応付けて格納手段に格納する課金情報格納
工程とを含む。
【0028】これらの発明によれば、課金情報が携帯端
末から流通サーバに送信される。課金情報は、復号化さ
れる構成単位データを特定するための情報と、構成単位
データの復号化に先立って電子バリューから減額される
金額を特定するための情報とを少なくとも含む情報であ
る。したがって、携帯端末は、電子書籍の流通に伴って
発生する利益を適切に分配するために必要な情報を、流
通サーバに容易に通知できる。その結果、流通サーバ
は、当該情報に基づいて、電子書籍の出版社及び販売会
社、著作者等に対して利益を適切に分配できる。
【0029】本発明に係る流通サーバにおいて、より好
ましくは、上述した携帯端末から前記課金情報を受信す
る課金情報受信手段と、前記課金情報受信手段により受
信された前記課金情報を前記書籍データ毎の集金額と対
応付けて、集金情報として格納する集金情報格納手段
と、前記集金情報格納手段に格納されている前記集金情
報に基づいて、所定の比率で前記集金額の配分を行う利
益配分手段とを備える。
【0030】本発明に係る電子書籍流通方法において、
より好ましくは、流通サーバが情報を処理する電子書籍
流通方法であって、上述した携帯端末から前記課金情報
を受信する課金情報受信工程と、前記課金情報受信工程
にて受信された前記課金情報を前記書籍データ毎の集金
額と対応付けて、集金情報として格納手段に格納する集
金情報格納工程と、前記集金情報格納工程にて格納され
た前記集金情報に基づいて、所定の比率で前記集金額の
配分を行う利益配分工程とを含む。
【0031】これらの発明によれば、携帯端末から流通
サーバに送信された課金情報と、書籍データ毎の集金額
とが、少なくとも対応付けられた集金情報に基づいて前
記集金額の配分が行われる。集金額は書籍データ毎に集
計されているので、流通サーバの管理者は元より、書籍
データ(電子書籍)の著者や提供者に還元するための利
益の算定及び配分先の特定が容易である。書籍データ毎
の集金額管理は、流通される書籍データが多数存在し、
かつ、各書籍データ毎に著者や出版社が異なる場合に特
に効果的である。これにより、書籍データの流通に伴う
適切な利益配分を簡易迅速に行うことができる。
【0032】本発明に係る携帯端末において、好ましく
は、前記課金情報送信手段は、前記流通サーバに対する
前記電子バリューのチャージ要求に伴って、前記課金情
報を流通サーバに送信する。
【0033】本発明に係る電子書籍流通方法において、
好ましくは、前記課金情報送信工程では、前記携帯端末
は、前記流通サーバに対する前記電子バリューのチャー
ジ要求に伴って、前記課金情報を流通サーバに送信す
る。
【0034】これらの発明によれば、前記課金情報は、
前記流通サーバに対する前記電子バリューのチャージ要
求に伴って、携帯端末から流通サーバに送信される。携
帯端末が電子バリューのチャージを要求するのは、電子
バリューの有する電子価値の金額が小額になった場合、
すなわち電子価値が相当量使用された場合であることが
多い。したがって、この様な場合に携帯端末から流通サ
ーバに課金情報を送信することで、電子バリューの取得
からチャージまでに使用された電子価値に応じた利益配
分が確実に、かつ、一括して行われる。また、チャージ
要求と課金情報とをそれぞれ個別に送信する場合に比べ
て、データ送信の回数が1回と少なく、無線資源を効率
的に使用できる。
【0035】本発明に係る携帯端末において、より好ま
しくは、前記電子バリューをチャージするためのチャー
ジ情報を、流通サーバから受信するチャージ情報受信手
段を更に備え、前記電子バリューは、前記チャージ情報
受信手段により受信された前記チャージ情報によりチャ
ージされる。
【0036】本発明に係る電子書籍流通方法において、
より好ましくは、前記電子バリューをチャージするため
のチャージ情報を、携帯端末が流通サーバから受信する
チャージ情報受信工程を更に含み、前記電子バリュー
は、前記チャージ情報受信工程にて受信されたチャージ
情報によりチャージされる。
【0037】これらの発明によれば、流通サーバから送
信されたチャージ情報が携帯端末によって受信され、受
信されたチャージ情報により電子バリューがチャージさ
れる。したがって、携帯端末のユーザは、電子バリュー
の残額が小額となった場合等に、ネットワークを介して
電子バリューを充足することで、所望の電子書籍を簡易
迅速に購入できる。
【0038】本発明に係る携帯端末において、より好ま
しくは、前記構成単位データは頁データである。本発明
に係る電子書籍流通方法において、より好ましくは、前
記構成単位データは頁データである。
【0039】これらの発明によれば、書籍データに対し
て頁データ毎の減額処理、つまり課金が行われる。この
ため、提供サーバは、電子書籍を頁単位で提供すること
ができる。したがって、携帯端末のユーザは、所望する
頁のみを購読できる。すなわち、携帯端末のユーザは、
書籍データの中から購読を希望する箇所の選択を木目細
やかに行うことが可能となる。また、取得された書籍デ
ータの内、購読を希望しない頁データに対してまで課金
されることがなく、電子バリューの浪費を低減できる。
その結果、電子書籍を利用する際の利便性が一層向上す
る。
【0040】本発明に係る流通サーバにおいて、より好
ましくは、前記電子バリューは電子図書券である。本発
明に係る電子書籍流通方法において、より好ましくは、
前記電子バリューは電子図書券である。なお、電子バリ
ューは、電子マネーであってもよく、入場券、乗車券等
が電子データ化された電子チケットであってもよい。
【0041】携帯端末のユーザが電子書籍を購入する際
には、購入の対象として電子書籍が予定されており、電
子マネーと比較して不正使用される恐れの少ない電子図
書券が使用されることが多い。流通サーバは、この様な
電子図書券を流通させることで、より安全かつ効率的に
電子書籍を販売できる。
【0042】本発明に係る携帯端末が備える電子バリュ
ー格納手段は、耐タンパー装置により構成され、前記第
1の復号鍵復号化手段は、前記電子バリュー格納手段の
内部で前記複数の第1の復号鍵を一の第1の復号鍵毎に
復号化することが好ましい。
【0043】本発明によれば、複数の第1の復号鍵、及
び複数の構成単位データすなわち書籍データは、耐タン
パー装置に格納されている第2の復号鍵を用いて、耐タ
ンパー装置の内部で一の第1の復号鍵毎に復号化され
る。したがって、専用ブラウザ等のアプリケーションソ
フトウェアやICカードリーダ付のハードウェアの内部
で復号化される場合に比べて、高いセキュリティを確保
できる。
【0044】本発明に係る流通サーバが備える電子バリ
ュー格納手段は、耐タンパー装置により構成され、前記
電子バリューは、前記流通サーバの電子バリュー格納手
段と、上述した携帯端末の電子バリュー格納手段との間
で、前記流通サーバと前記携帯端末との間で規定された
通信規約に則って送受信されることが好ましい。
【0045】本発明によれば、電子バリューは、流通サ
ーバの備える電子バリュー格納手段と、携帯端末の備え
る電子バリュー格納手段との間で、前記流通サーバと前
記携帯端末との間で規定された通信規約に則って送受信
され、これらの格納部内に常時存在する。各格納部は、
共に耐タンパー装置であるので、電子バリュー内のデー
タの第三者による複製や改竄などの不正を未然に防止で
きる。その結果、電子バリューについて高い安全性を確
保できる。
【0046】また、上述した携帯端末と、上述した流通
サーバと、上述した提供サーバとにより構成され、前記
携帯端末と前記流通サーバとの間、及び前記携帯端末と
前記提供サーバとの間で通信を行うことを特徴とする電
子書籍流通システムを構築及び運用してもよい。
【0047】電子書籍流通システムを構築及び運用する
場合において、好ましくは、上述した携帯端末と、上述
した提供サーバとにより構成され、前記携帯端末が備え
る電子バリュー格納手段に格納されている前記第2の復
号鍵と、前記提供サーバが備える前記第1の復号鍵暗号
化手段が暗号化に使用する暗号鍵とは異なる鍵である。
【0048】本発明によれば、書籍データの暗号化に使
用される鍵と、書籍データの復号化に使用される鍵とは
それぞれ異なる。すなわち、書籍データの暗号化及び復
号化に際して公開鍵暗号化方式を採る。公開鍵暗号化方
式は、秘密(共通)鍵暗号化方式に比べて、鍵を安全な
経路で送信する必要性が低いため、鍵の管理が容易で安
全性が高い。したがって、書籍データに関して、より高
いセキュリティレベルを確保できる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
に係る電子書籍流通システムについて説明する。まず、
構成を説明する。図1は、本実施形態における電子書籍
流通システム1の全体構成の一例を示す模式図である。
図1に示すように、電子書籍流通システム1は、電子図
書券流通サーバ10(流通サーバに対応)と、携帯端末
20(携帯端末に対応)と、電子書籍提供サーバ30
(提供サーバに対応)とにより概略構成されている。
【0050】また、携帯端末20は、基地局B及びネッ
トワークNを経由して電子図書券流通サーバ10に接続
されており、携帯端末20と電子図書券流通サーバ10
とは相互にデータの送受信が可能である。同様に、携帯
端末20は、基地局B及びネットワークNを経由して電
子書籍提供サーバ30に接続されており、携帯端末20
と電子書籍提供サーバ30とは相互にデータの送受信が
可能である。
【0051】次に、電子書籍流通システム1を構成する
各端末装置のハードウェア構成について説明する。図2
は、電子図書券流通サーバ10のハードウェア構成図で
ある。電子図書券流通サーバ10は、CPU10a、R
AM(Random Access Memory)などのメモリ10b、ハ
ードディスクなどの格納装置10c、携帯端末20との
間でデータの送受信を行う通信カードなどの送受信装置
10d、キーボード、マウスなどの入力装置10e、デ
ィスプレイなどの表示装置10fを備えて構成される。
また、CPU10a、メモリ10b、格納装置10c、
送受信装置10d、入力装置10e、表示装置10f
は、バス10gを介して各種信号の入出力が可能な様に
電気的に接続されている。
【0052】次いで、携帯端末20のハードウェア構成
について図3を参照して説明する。図3は、携帯端末2
0のハードウェア構成図である。携帯端末20は、制御
装置20a、入力装置20b、RAM20c、表示装置
20d、ICカード21eを着脱自在に有する記憶装置
20e、無線通信装置20f、及び音声処理装置20g
を備えて構成される。また、これら各装置は、それぞれ
バス20hによって電気的に接続されており、相互に各
種信号の送受信が可能となっている。
【0053】携帯端末20は、本発明に係る電子書籍流
通システムの主要部を構成する端末であるので、以下、
各装置のハードウェア構成について、より詳細に説明す
る。制御装置20aは、記憶装置20eに記憶されてい
るプログラムをRAM20cに読み出し、当該プログラ
ムに従って各部を集中制御する。すなわち、制御装置2
0aは、入力装置20bからの入力信号とRAM20c
に読み出されたプログラムとに従って、電子図書券から
の電子価値減額処理、書籍データの復号化処理等の各種
処理を実行し、その処理結果をRAM20cに一時的に
記憶する。そして、RAM20cに記憶された処理結果
を必要に応じて記憶装置20e内部の所定の領域に格納
させる。
【0054】入力装置20bは、電源のON/OFF、機能の
選択等を指示する各種操作釦を備えて構成され、これら
各種操作釦は、単独で又は組み合せて押下されることに
より、指示内容に応じた入力信号を制御装置20aに出
力する。
【0055】RAM(Random Access Memory)20c
は、揮発性の半導体メモリにより構成され、制御装置2
0aにより実行される各種処理において、後述する記憶
装置20eから読み出されたプログラムやデータを一時
的に格納する。また、RAM20cは、表示装置20d
に表示されるデータを一時的に記憶するVRAM(Vide
o RAM)の機能も併有する。
【0056】表示装置20dは、LCD(Liquid Cryst
al Display)やEL(Electro Luminescence)等により
構成され、制御装置20aから入力される表示信号に従
って画面上に表示データの表示を行う。
【0057】記憶装置20eは、EEPROM(Electr
ically Erasable and ProgrammableROM)等の不揮発性
の半導体メモリにより構成され、各種処理の実行に際し
て必要なデータや各種処理の実行の結果生成されたデー
タ等を記憶する。また、記憶装置20eは、IC(Inte
grated Circuit)カード21eを着脱自在に備える。I
Cカード21eは、後述する電子図書券を格納可能であ
る。
【0058】無線通信装置20fは、基地局Bとの無線
通信の制御を行う。詳細には、無線通信装置20fは、
信号の変調及び復調を行う変復調部(図示せず)と、信
号の符号化及び復号化を行う符復号化部(図示せず)と
を有する回路であり、アンテナAを備える。アンテナA
は、携帯端末20の筐体上部に伸縮可能に設けられ、基
地局Bとの間で電波の送受信を行う。
【0059】音声処理装置20gは、変換器、増幅器等
により構成され、マイクM及びスピーカSを備える。音
声処理装置20gは、通話時に、制御装置20aから入
力される音声データを変換器(図示せず)でアナログ信
号に変換し、増幅器(図示せず)を介してスピーカSか
ら放音する。また、音声処理装置20gは、通話時に、
マイクMから入力される音声信号を変換器によりデジタ
ル信号に変換し、制御装置20aに出力する。
【0060】また、同じく電子書籍流通システム1の構
成要素である電子書籍提供サーバ30のハードウェア構
成は、電子図書券流通サーバ10のハードウェア構成と
同様である。したがって、電子書籍提供サーバ30の構
成要素には、電子図書券流通サーバ10の構成要素と同
列の符号を付し、その図示及び詳細な説明は省略する。
すなわち、電子書籍提供サーバ30は、CPU30a、
メモリ30b、格納装置30c、送受信装置30d、入
力装置30e、表示装置30fを備え、これら各装置は
バス30gを介して各種信号の入出力が可能なように電
気的に接続されている。
【0061】図4は、本実施形態における電子書籍流通
システム1の機能的構成を示すシステム構成図である。
図4に示すように、電子図書券流通サーバ10は、電子
図書券格納部11と、電子図書券送信部12と、課金情
報受信部13と、集金情報DB(Data Base)14と、
チャージ情報送信部15と、利益配分処理部16とを有
する。電子図書券流通サーバ10は、電子図書券をプリ
ペイド方式で販売する電子図書券流通会社が管理するサ
ーバ装置である。
【0062】以下、書籍と、書籍の構成単位である頁と
を明確に区別すべく、前者を電子データ化したものを
「書籍データ」と記し、後者を電子データ化したものを
「頁データ」と記す。すなわち、書籍データは複数の頁
データより構成される。なお、個々に電子データ化され
る、書籍の構成単位は、頁(ページ)に限らず章や段落
などであってもよい。
【0063】電子図書券格納部11には、電子バリュー
としての電子図書券が格納されている。電子図書券格納
部11は、電子図書券内部のデータの秘匿性や信頼性の
観点から、ICカード相当の耐タンパー装置により構成
されることが好適である。電子図書券は、複数の構成単
位データとしての複数の頁データを含む書籍データの取
得に使用される。また、電子図書券は、暗号化された複
数の復号鍵を復号化するための復号鍵、及び電子価値の
残額を示す残額情報を有する。好適な実施例では、電子
図書券には、その正当性を保証すると共にその出所を明
示するために、認証機関によって発行されたデジタル署
名が付加されている。
【0064】電子図書券送信部12は、携帯端末20か
らの要求に応じて、電子図書券格納部11から読み出さ
れた電子図書券を携帯端末20に対して送信する。
【0065】課金情報受信部13は、携帯端末20の課
金情報送信部28から送信された課金情報を受信する。
課金情報は、頁データと当該頁データを復号化するため
の復号鍵の復号化に対する課金額とを特定するための情
報を少なくとも含む。以下、図5を参照して、課金情報
受信部13によって受信される課金情報について詳細に
説明する。図5は、携帯端末20から送信される課金情
報131の構成例を示す図である。図5に示す様に、課
金情報131には、電子書籍ID格納領域131aと、
既使用復号鍵格納領域131bと、課金額格納領域13
1cとが含まれている。
【0066】電子書籍ID格納領域131aには、携帯
端末20が電子書籍提供サーバ30から取得した電子書
籍の識別情報(例えば、“00001”,“00002”,“0000
4”)が、「電子書籍ID」として格納されている。電
子書籍IDは、例えば、国籍・出版社・タイトル等を特
定可能な国際標準図書番号(ISBN;International
Standard Book Number)であってもよい。
【0067】既使用復号鍵格納領域131bには、携帯
端末20が電子図書券を使用して復号化した復号鍵の識
別情報(例えば、“A1,A2,A3,A4,A5”,“B1,B2,
B3”,“D1,D2,D3,D4”)が「既使用復号鍵」として
格納されている。
【0068】課金額格納領域131cには、携帯端末2
0が電子図書券を使用して復号化した復号鍵に対して課
金される金額データ(例えば、“7.5”,“3.5”,“6.
0”、単位は円)が、「課金額」として格納されてい
る。この課金額は、復号鍵の復号化に先立って電子図書
券から減額される金額であり、対応する電子書籍の復号
鍵単価に既使用復号鍵数を乗算して得られる。例えば、
電子書籍ID“00001”に対応する電子書籍の復号鍵単
価が1.5円であり、同既使用復号鍵が“A1,A2,A3,A
4,A5”の5データである場合、1.5×5=7.5であるの
で、当該電子書籍に関する課金額は“7.5円”と算出
される。このように、課金額の最小単位は1円未満であ
ってもよい。
【0069】集金情報DB14には、課金情報受信部1
3により受信された課金情報が、課金年月日及び集金額
と対応付けられて「集金情報」として格納される。ここ
で、課金情報は携帯端末のユーザ(すなわち、電子書籍
の購読者)毎に独立した情報であるのに対して、集金情
報は電子書籍毎に独立した情報である。
【0070】図6は、携帯端末20を含む3機の携帯端
末に関する集合情報の構成例を示す図である。以下、図
6を参照して、携帯端末20に対応する集合情報につい
て代表的に説明する。図6に示す様に、課金情報141
には、電子書籍ID格納領域141aと、課金日格納領
域141bと、既使用復号鍵格納領域141cと、課金
額格納領域141dと、集金額格納領域141eとが含
まれている。
【0071】電子書籍ID格納領域141aには、上述
した課金情報131の電子書籍ID格納領域131aか
ら抽出された電子書籍IDが格納される。また、既使用
復号鍵格納領域141cには、課金情報131の既使用
復号鍵格納領域131bから抽出された既使用復号鍵が
格納される。更に、課金額格納領域141dには、課金
情報131の課金額格納領域131cから抽出された課
金額が格納される。
【0072】課金日格納領域141bには、対応する電
子書籍に関して課金が行われた年月日、すなわち頁デー
タを復号化するための復号鍵が復号化された年月日を示
す情報(例えば、“02.02.27”,“02.02.28”,“02.0
3.04”)が、「課金日」として格納されている。
【0073】集金額格納領域141eには、対応する電
子書籍に関して課金された金額の合計金額データ(例え
ば、“18.0”,…、単位は円)が、「集金額」として格
納されている。この集金額は、対応する復号鍵の復号化
に先立って電子図書券から減額された金額の合計であ
り、電子書籍の売上金額に相当する。集金額は、課金額
格納領域141dに格納されている全ての課金額を加算
して算定される。本実施の形態においては、電子書籍I
D“00001”に対応する課金額は、“7.5円,4.5円,6.0
円”であるので、当該電子書籍に関する集金額は“18.0
円”と算出される。
【0074】チャージ情報送信部15は、携帯端末20
からの要求に応じて、携帯端末20に対してチャージ情
報を送信する。チャージ情報は、電子図書券の残額が小
額となった場合等に電子図書券の残額を充足するための
電子価値が記録された情報である。
【0075】利益配分処理部16は、集金情報DB14
に格納されている集金情報に基づいて、書籍データ毎の
集金額を所定の比率で配分する処理を実行する。配分金
額の決定は、被配分者と配分比率とが対応付けられたテ
ーブル(図示せず)を参照して、集金額に所定の配分比
率を乗算することにより行われる。
【0076】図4に示すように、携帯端末20は、電子
図書券受信部21と、電子図書券格納部22と、電子書
籍要求送信部23と、書籍データ受信部24と、電子図
書券減額部25と、復号鍵A復号化部26と、書籍デー
タ復号化部27と、課金情報送信部28と、チャージ情
報受信部29とを有する。
【0077】電子図書券受信部21は、電子図書券流通
サーバ10の電子図書券送信部12から送信される電子
図書券を受信する。
【0078】電子図書券格納部22は、電子図書券受信
部21によって受信された電子図書券を所定の領域に格
納する。この電子図書券には、書籍データを復号化する
ための復号鍵A1,A2,A3(以下、纏めて「復号鍵
A」と記す。)を復号化するための復号鍵B、及び電子
価値の残額を示す残額情報が格納されている。電子図書
券格納部22は、内部に格納されたデータの秘匿性や信
頼性等の観点から、ICカードと同等若しくはそれ以上
の耐タンパー性を有する装置間でのみ電子図書券を流通
させるべく、ICカード又はICカード相当の耐タンパ
ー装置により構成されることが好適である。
【0079】電子書籍要求送信部23は、電子書籍提供
サーバ30に対して電子書籍の送信要求を送信する。
【0080】書籍データ受信部24は、電子書籍提供サ
ーバ30から送信される書籍データを受信する。書籍デ
ータには、上述した電子書籍IDが含まれている。
【0081】電子図書券減額部25は、書籍データ受信
部24によって受信された書籍データに含まれる頁デー
タの読出し要求に応じて、読出しを要求された頁データ
を復号化する復号鍵Aに応じた金額の電子価値を電子図
書券から減額する。
【0082】復号鍵A復号化部26は、読出しを要求さ
れた頁データを復号化する復号鍵Aに応じた金額の電子
価値が電子図書券減額部25により電子図書券から減額
されたことに伴って、当該頁データを復号化するための
復号鍵Aを復号化する。例えば、第1頁データ及び第3
頁データに対する読み出し要求があった場合には、復号
鍵A1及び復号鍵A3を復号化する。当該復号化処理
は、電子図書券受信部21によって受信された電子図書
券に含まれる復号鍵Bを用いて行われる。
【0083】書籍データ復号化部27は、復号鍵A復号
化部26により復号鍵Aが復号化されたことに伴って、
読出しを要求された頁データを復号化する。当該復号化
処理は、復号鍵A復号化部26によって復号化された復
号鍵Aを用いて行われる。
【0084】課金情報送信部28は、電子図書券流通サ
ーバ10に対するチャージ要求の送信に伴って、復号化
された復号鍵に対応した課金情報を生成し、電子図書券
流通サーバ10に送信する。チャージ要求は、電子価値
の不足分を電子図書券にチャージするために送信される
が、必ずしも電子価値の残額が0になった場合に送信さ
れるとは限らず、送信されるタイミングは任意である。
【0085】チャージ情報受信部29は、電子図書券流
通サーバ10から、上述したチャージ情報を受信する。
【0086】図4に示すように、電子書籍提供サーバ3
0は、書籍データ格納部31と、電子書籍要求受信部3
2と、書籍データ暗号化部33と、復号鍵A暗号化部3
4と、書籍データ送信部35とを有する。電子書籍提供
サーバ30は、電子書籍を発行する出版社や電子書籍を
提供する販売代理会社などが管理するサーバ装置であ
る。
【0087】書籍データ格納部31には、電子書籍とし
て提供対象となる書籍データが格納されている。好適な
実施例では、書籍データには、その出所を明示するため
に認証機関によって発行されたデジタル署名が付加され
ている。
【0088】電子書籍要求受信部32は、携帯端末20
の電子書籍要求送信部23から送信される電子書籍送信
要求を受信する。
【0089】書籍データ暗号化部33は、電子書籍要求
受信部32が電子書籍送信要求を受信したことに伴っ
て、送信を要求された書籍データに含まれる複数の頁デ
ータを各頁データ毎に暗号化する。ここで暗号化された
複数の頁データは、複数の復号鍵Aによって復号化可能
である。複数の復号鍵Aは、それぞれ互いに異なる鍵で
あり、ここでは復号鍵A1,A2,A3と表現する。な
お、提供対象となる書籍データは、頁データ毎に予め暗
号化され、書籍データ格納部31に格納されているもの
としてもよい。この場合には、書籍データ暗号化部33
は、本発明に係る提供サーバにおいて、必ずしも必須の
構成要素ではない。
【0090】復号鍵A暗号化部34は、書籍データ暗号
化部33が複数の頁データを各頁データ毎に暗号化した
ことに伴って、各頁データの復号化に必要な複数の復号
鍵Aを各復号鍵毎に暗号化する。暗号化は、暗号鍵Bを
用いて行われる。なお、送信対象となる復号鍵Aは復号
鍵毎に予め暗号化され、頁データと対応付けられて書籍
データ格納部31に格納されているものとしてもよい。
この場合には、復号鍵A暗号化部34は、本発明に係る
提供サーバにおいて、必ずしも必須の構成要素ではな
い。
【0091】書籍データ送信部35は、送信を要求され
た書籍データを携帯端末20に送信する。なお、書籍デ
ータは、1冊分のデータ毎に送信されるとは限らず、携
帯端末20のユーザからの要求に応じて、頁や章毎に分
割されたデータとして送信されるもとのしてもよい。携
帯端末20は、パーソナルコンピュータ等の端末装置と
比較して、使用可能な無線リソースや一度に処理又は記
憶可能なデータ容量が少ない。このため、1冊分の書籍
データの様に大容量のデータを一括してダウンロードす
るのは、移動通信網の通信負荷や携帯端末の処理能力の
観点から非現実的な場合も想定される。そこで、受信す
る書籍データを適度に細分化することで、通信負荷の低
減を図ると共に、処理能力に見合った容量のデータを送
受信できる。
【0092】次に、本実施形態における電子書籍流通シ
ステム1の動作について説明し、併せて、本発明に係る
電子書籍流通方法について説明する。以下に示す各工程
は、図2に示した格納装置10c、図3に示した記憶装
置20e、及び格納装置30cに格納されているプログ
ラムが、CPU10a、制御装置20a、及びCPU3
0aによってそれぞれ実行されることにより実現する。
【0093】図7は、電子書籍流通システム1によって
実行される情報処理の流れを示す概念図である。まず携
帯端末20から電子図書券流通サーバ10に対して、電
子図書券50の送信要求があると、送信を要求された電
子図書券50が電子図書券格納部11から読み出され
る。読み出された電子図書券50は、電子図書券送信部
12によって携帯端末20に送信される。送信された電
子図書券50は、携帯端末20の電子図書券受信部21
によって受信される(S1)。受信された電子図書券5
0は、電子図書券格納部22に格納される。なお、電子
図書券の販売に伴う決済処理は、図示しない外部の決済
専用サーバによって実行される。
【0094】S1で送受信される電子図書券50には、
暗号化された電子書籍を復号化するための復号鍵Aを復
号化するための復号鍵Bが含まれている。電子図書券5
0は、電子図書券格納部11と、電子図書券格納部22
間で、電子図書券流通サーバ10と携帯端末20との間
で規定された通信規約に則って送受信され、常にこれら
各格納部内に存在する。上述した様に、これら各格納部
は共に耐タンパー装置であるので、電子図書券内部のデ
ータの第三者による複製や改竄などの不正を未然に防止
できる。
【0095】携帯端末20が電子図書券50を取得する
と、携帯端末20のユーザは、電子書籍の購入が可能と
なる。ユーザが電子書籍を購入する際には、携帯端末2
0の電子書籍要求送信部23から電子書籍提供サーバ3
0に対して、電子書籍要求が送信される。送信された電
子書籍要求は、電子書籍提供サーバ30の電子書籍要求
受信部32によって受信される(S2)。
【0096】電子書籍要求が受信されると、要求された
電子書籍に対応する書籍データが書籍データ格納部31
から読み出される。読み出された書籍データ60は、書
籍データ暗号化部33によって暗号鍵A(図示せず)を
用いて暗号化される。書籍データ60の暗号化処理は、
頁データ毎に行われる(S31〜S33)。
【0097】本実施の形態では、説明の便宜上、三頁か
ら成る書籍を想定する。すなわち、書籍データ60は、
第1頁データ61、第2頁データ62、及び第3頁デー
タ63により構成される。S3の暗号化処理の結果、書
籍データ60が暗号鍵Aを用いて暗号化され、「書籍デ
ータ60×鍵A」が生成される。ここで、「X×Y」
は、“X”が“Y”を用いて暗号化されたデータを示
す。例えば、「データ×鍵A」は、データが暗号鍵Aを
用いて暗号化されたデータを示す。書籍データ60×鍵
Aは、第1〜第3頁データがそれぞれ暗号鍵Aを用いて
暗号化されたデータである。したがって、書籍データ×
鍵Aは、第1頁データ×鍵A、第2頁データ×鍵A、及
び第3頁データ×鍵Aから構成されるデータである。
【0098】次に、書籍データ×鍵Aを復号化するため
の復号鍵Aが、復号鍵A暗号化部34によって暗号鍵B
を用いて暗号化される。復号鍵Aの暗号化処理は、復号
鍵A1,A2,A3毎に行われる(S41〜S43)。
その結果、書籍データ60を復号化するための復号鍵A
が暗号鍵Bを用いて暗号化されたデータ、書籍データ×
鍵A×鍵B70が生成される。書籍データ×鍵A×鍵B
70は、第1頁データ×鍵A×鍵B71、第2頁データ
×鍵A×鍵B72、及び第3頁データ×鍵A×鍵B73
から構成されるデータである。また、第1頁データ×鍵
A×鍵B71、第2頁データ×鍵A×鍵B72、及び第
3頁データ×鍵A×鍵B73には、それぞれ復号鍵A
1,A2,A3が付加されている。
【0099】書籍データ×鍵A×鍵B70は、書籍デー
タ送信部35によって、携帯端末20に対して送信され
る。送信された書籍データ×鍵A×鍵B70は、携帯端
末20の書籍データ受信部24によって受信される(S
5)。受信された書籍データ×鍵A×鍵B70に対し
て、少なくとも1つの頁データの読出し要求があると、
読出しを要求された頁データを復号化するための復号鍵
Aに応じた金額の電子価値が、電子図書券減額部25に
よって電子図書券50から減額される。
【0100】書籍データ×鍵A×鍵B70に関して、電
子価値減額処理が完了すると、まず復号鍵Aが、復号鍵
A復号化部26によって復号化される。復号鍵Aの復号
化処理は、電子図書券50に含まれる復号鍵Bを用いて
復号鍵A1,A2,A3毎に行われる。
【0101】ここで、当該復号化処理は、電子図書券格
納部22としてのICカードの内部で実行される。IC
カードは耐タンパー装置であるので、復号鍵Aは、耐タ
ンパー装置に格納されている復号鍵Bを用いて、耐タン
パー装置の内部で復号化されることになる。したがっ
て、専用ブラウザソフト等のアプリケーションソフトウ
ェアやICカードリーダ付のハードウェアの内部で復号
化される場合に比べて、高いセキュリティを確保でき
る。
【0102】復号鍵Aの復号化処理が完了すると、続い
て書籍データ×鍵A×鍵B70、すなわち、第1頁デー
タ×鍵A×鍵B71、第2頁データ×鍵A×鍵B72、
及び第3頁データ×鍵A×鍵B73が、書籍データ復号
化部27によって復号化される。書籍データ×鍵A×鍵
B70の復号化処理は、上記復号化された復号鍵Aを用
いて、暗号化処理と同様に頁データ毎に行われる。(S
61〜S63)。当該復号化処理は、電子図書券格納部
22としてのICカードの内部で実行されることが望ま
しい。
【0103】次いで、書籍データ復号化部27によって
復号化された頁データは、図3に示した表示装置20d
の所定の表示領域に表示され、携帯端末20のユーザの
購読に供される。
【0104】上述した復号鍵Aの復号化処理は、電子価
値減額処理の完了に伴って実行される。換言すれば、電
子価値減額処理が完了しない限り、復号鍵Aは復号化さ
れない。したがって、電子図書券50内の電子価値の残
額が、復号化の対象となる書籍データの金額よりも少な
い場合には復号鍵Aは復号化されず、その結果、書籍デ
ータも復号化されない。このため、携帯端末20は当該
書籍データを表示できない。これにより、携帯端末20
のユーザによる電子書籍の購読が電子価値の残額に応じ
て制限される。
【0105】そこで、携帯端末20のユーザが、所望す
る書籍データの購読を継続する場合には、電子図書券に
電子価値をチャージする必要がある。電子価値のチャー
ジは、携帯端末20が電子図書券流通サーバ10に対し
てチャージ要求を送信することで開始されるが、課金情
報送信部28によって、復号化された復号鍵Aに関する
課金情報が、このチャージ要求と共に電子図書券流通サ
ーバ10に送信される(S7)。送信された課金情報
は、課金情報受信部13によって受信され、上述した様
に集金情報の生成に使用される。
【0106】したがって、携帯端末20のユーザが、電
子図書券の有する電子価値の不足分を補う際には、当該
ユーザによって購読された電子書籍に関する情報が集金
情報DBに必然的に反映されることになる。これによ
り、電子図書券の取得からチャージまでに使用された電
子価値に応じた利益配分が確実に、かつ、一括して行わ
れる。
【0107】以上説明した様に、本発明に係る電子書籍
流通システム1によれば、書籍データ60の復号化に際
して、携帯端末20に対して頁データ毎の減額処理、つ
まり課金が行われる。このため、電子書籍提供サーバ3
0は、電子書籍を頁毎に提供することができる。したが
って、携帯端末20のユーザは、所望する書籍の内、所
望する頁のみを購読できる。また、取得された書籍の
内、購読を希望しない頁に対してまで購読料が課金され
ることがなく、電子図書券の浪費を軽減できる。その結
果、電子書籍を利用する際の利便性が向上する。
【0108】また、本発明に係る電子書籍流通システム
1によれば、書籍データを構成する複数の頁データはそ
れぞれ暗号化されている。更に、暗号化された複数の頁
データを復号化するための複数の復号鍵A1,A2,A
3は、暗号鍵Bによってそれぞれ暗号化されている。す
なわち、端末間で送受信される頁データに二重の暗号化
が施されることになる。更に、複数の復号鍵A1,A
2,A3は、それぞれ互いに異なる鍵である。これによ
り、書籍データに関するセキュリティレベルを向上でき
る。
【0109】更に、各復号鍵Aの復号化に先立って、復
号化される復号鍵Aのデータ数に応じた金額の電子価値
が電子図書券から減額される。このため、頁データの復
号化及び表示に際しては課金が不可欠となり、頁データ
の不正コピー及び不正課金を未然に防止できる。
【0110】また、電子図書券流通サーバ10の管理者
は、集金情報DB14に格納されている電子書籍IDを
参照することで、電子図書券及び電子書籍の流通に伴う
利益の配分先を容易に特定できる。また、電子図書券流
通サーバ10の管理者は、集金情報DB14に格納され
ている集金額を参照することで、上記利益の内、各配分
先に配分される金額を簡易迅速に算定できる。
【0111】例えば、上記利益の配分先が、電子図書券
流通サーバ10の管理者、電子書籍の出版社、及び電子
書籍の著作者の三者であり、これら被分配者に対する上
記利益の配分比率がそれぞれ3割,5割,2割である場
合には、当該電子書籍に対応する集金額が3:5:2の
割合で各被分配者に分配されることになる。なお、電子
書籍提供サーバ30の管理者と電子書籍の出版社とが異
なる場合には、電子書籍提供サーバ30の管理者に対し
ても利益分配が行われる。
【0112】上記各実施形態に記載の態様は、本発明に
係る電子書籍流通システムの好適な例であり、本発明は
これらの態様に限定されるものではない。例えば、上記
何れの実施形態においても、暗号鍵Bと復号鍵Bとは同
じもの(秘密鍵暗号化方式)であっても、異なるもの
(公開鍵暗号化方式)であってもよい。但し、書籍デー
タに関して、より高いセキュリティレベルを確保するた
め、秘密(共通)鍵暗号化方式に比べて、鍵の管理が容
易で安全性が高い公開鍵暗号化方式を採ることが望まし
い。
【0113】また、課金情報は、チャージ要求と共に送
信されるものとしたが、課金情報の送信タイミングは任
意であり、電子価値の減額処理に伴って送信されるもの
としてもよい。例えば、本実施形態において、第1〜第
3頁までの暗号化された頁データの内、第1頁データ×
鍵A×鍵B71及び第2頁データ×鍵A×鍵B72に対
して読み出し要求があると、2復号鍵分の電子価値が電
子図書券から減額される。これに伴い、復号鍵A1及び
復号鍵A2が既使用復号鍵として記載された課金情報
が、電子図書券流通サーバ10に送信される。このとき
送信される課金情報の課金対象に関しては、復号鍵は勿
論、書籍データの単複を問わない。
【0114】これにより、課金情報は、復号鍵Aの復号
化に先立って電子図書券流通サーバ10に送信されるの
で、復号化された書籍データに対応する課金情報は、全
て集金情報DBに反映されることになる。すなわち、復
号鍵Aの復号化と集金情報の更新との間にタイムラグが
生じることがない。したがって、電子図書券流通サーバ
10の管理者は、常時最新の集合情報に基づいて、利益
の分配を適確かつ迅速に行うことができる。
【0115】更に、上記何れの実施形態においても、携
帯端末20が1冊分の電子書籍を一旦受信して、復号鍵
の復号化処理及び電子価値の減額処理(課金処理)を頁
単位で実行するものとしたが、受信を含めて頁単位で行
うものとしてもよい。すなわち、携帯端末20のユーザ
が送信を要求する電子書籍を頁単位(例えば、書籍Xの
P1〜P10)で指定し、指定された頁データを復号鍵
Aと共に電子書籍提供サーバ30が携帯端末20に対し
て送信する。これにより、携帯端末20のユーザが購読
を所望する頁が予め定まっている場合に、必要のない頁
データまで送受信されることがない。したがって、無線
リソースの消費に伴う通信負荷を軽減できると共に、書
籍データの格納領域を節約できる。
【0116】最後に、本発明に係る電子書籍流通技術を
実現するためのプログラム、及び当該プログラムを記録
したコンピュータ読取り可能な記録媒体(以下、単に
「記録媒体」と記す。)について説明する。記録媒体と
は、汎用コンピュータ等のハードウェア資源に備えられ
ている読取り装置に対して、プログラムの記述内容に応
じて、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き
起こし、それに対応する信号の形式で、読取り装置にプ
ログラムの記述内容を伝達できるものである。かかる記
録媒体としては、例えば、UIM等のICカード、磁気
ディスク、光ディスク、光磁気ディスクの様にコンピュ
ータ(携帯端末、PHS等を含む)に着脱可能に装着さ
れるものの他に、コンピュータに固定的に内蔵されるH
D(Hard Disk)や一体に固着されたファームウェア等
の不揮発性半導体メモリなどが該当する。
【0117】また、上記プログラムは、その一部若しく
は全部を他の機器から通信回線等の伝送媒体を介して、
本発明に係る各端末装置が備える通信手段により受信さ
れ、記録される構成にしてもよい。反対に、上記プログ
ラムは、本発明に係る各端末装置から伝送媒体を介して
他の機器に伝送され、インストールされる構成としても
よい。
【0118】
【発明の効果】本発明によれば、書籍データに対して構
成単位データ毎の減額処理、つまり課金が行われる。こ
のため、提供サーバは、携帯端末に対して構成単位毎に
電子書籍を提供することができる。したがって、携帯端
末のユーザは、所望する構成単位のみを購読できる。ま
た、取得された書籍データの内、購読を希望しない構成
単位データに対してまで購読料が課金されることがな
く、電子バリューの浪費を軽減できる。その結果、電子
書籍を利用する際の利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子書籍流通システムのハードウェア構成を示
す模式図である。
【図2】電子図書券流通サーバのハードウェア構成を示
す模式図である。
【図3】携帯端末のハードウェア構成を示す模式図であ
る。
【図4】電子書籍流通システムの機能的構成を示す概念
図である。
【図5】携帯端末から送信される課金情報の構成例を示
す図である。
【図6】携帯端末に関する集合情報の構成例を示す図で
ある。
【図7】電子書籍流通システムによって実行される処理
の流れを示す概念図である。
【符号の説明】
1…電子書籍流通システム、10…電子図書券流通サー
バ、13…課金情報受信部、14…集金情報DB、20
…携帯端末、25…電子図書券減額部、26…復号鍵A
復号化部、27…書籍データ復号化部、28…課金情報
送信部、30…電子書籍提供サーバ、50…電子図書
券、60…書籍データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 9/08 H04L 9/00 601B 9/10 621A (72)発明者 坂村 健 東京都品川区大崎4−9−2 (72)発明者 越塚 登 東京都武蔵野市西久保2−27−20 (72)発明者 青野 博 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 石井 一彦 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 森 謙作 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 本郷 節之 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 Fターム(参考) 5J104 AA16 EA15 PA01 PA10 PA11 PA12

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の構成単位データを含む書籍データの
    取得に使用される電子バリューを、前記複数の構成単位
    データの復号化に使用され互いに異なる複数の第1の復
    号鍵の、復号化に使用される第2の復号鍵と共に格納す
    る電子バリュー格納手段と、 前記書籍データを前記複数の第1の復号鍵と共に提供サ
    ーバから受信する書籍データ受信手段と、 前記書籍データ受信手段により受信された前記書籍デー
    タに含まれる構成単位データの読出し要求に応じて、読
    出しを要求された構成単位データに応じた金額の電子価
    値を、一の構成単位データの金額の電子価値毎に前記電
    子バリューから減額する減額手段と、 前記減額手段による前記構成単位データに応じた金額の
    電子価値の減額に伴い、前記第2の復号鍵を用いて、前
    記複数の第1の復号鍵を一の第1の復号鍵毎に復号化す
    る第1の復号鍵復号化手段とを備えることを特徴とする
    携帯端末。
  2. 【請求項2】前記電子バリューを前記第2の復号鍵と共
    に、流通サーバから受信する電子バリュー受信手段を更
    に備え、 前記電子バリュー格納手段は、前記電子バリュー受信手
    段により受信された前記電子バリュー及び前記第2の復
    号鍵を格納することを特徴とする請求項1に記載の携帯
    端末。
  3. 【請求項3】前記書籍データ受信手段は、前記提供サー
    バから前記書籍データを構成単位データ毎に受信するこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末。
  4. 【請求項4】前記構成単位データ及び前記金額を特定す
    るための情報を、課金情報として流通サーバに送信する
    課金情報送信手段を更に備えることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の携帯端末。
  5. 【請求項5】前記課金情報送信手段は、前記流通サーバ
    に対する前記電子バリューのチャージ要求に伴って、前
    記課金情報を流通サーバに送信することを特徴とする請
    求項4に記載の携帯端末。
  6. 【請求項6】前記電子バリューをチャージするためのチ
    ャージ情報を、流通サーバから受信するチャージ情報受
    信手段を更に備え、 前記電子バリューは、前記チャージ情報受信手段により
    受信された前記チャージ情報によりチャージされること
    を特徴とする請求項5に記載の携帯端末。
  7. 【請求項7】前記構成単位データは、頁データであるこ
    とを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の携帯
    端末。
  8. 【請求項8】前記電子バリュー格納手段は耐タンパー装
    置により構成され、 前記第1の復号鍵復号化手段は、前記電子バリュー格納
    手段の内部で前記複数の第1の復号鍵を一の第1の復号
    鍵毎に復号化することを特徴とする請求項1〜7の何れ
    か一項に記載の携帯端末。
  9. 【請求項9】電子バリューを第2の復号鍵と共に格納す
    る電子バリュー格納手段と、 前記電子バリューを前記第2の復号鍵と共に、請求項2
    に記載の携帯端末に送信する電子バリュー送信手段とを
    備えることを特徴とする流通サーバ。
  10. 【請求項10】請求項4に記載の携帯端末から前記課金
    情報を受信する課金情報受信手段と、 前記課金情報受信手段により受信された前記課金情報
    を、前記携帯端末の識別情報と対応付けて格納する課金
    情報格納手段とを備える流通サーバ。
  11. 【請求項11】請求項4に記載の携帯端末から前記課金
    情報を受信する課金情報受信手段と、 前記課金情報受信手段により受信された前記課金情報を
    前記書籍データ毎の集金額と対応付けて、集金情報とし
    て格納する集金情報格納手段と、 前記集金情報格納手段に格納されている前記集金情報に
    基づいて、所定の比率で前記集金額の配分を行う利益配
    分手段とを備えることを特徴とする流通サーバ。
  12. 【請求項12】前記電子バリューは、電子図書券である
    ことを特徴とする請求項10に記載の流通サーバ。
  13. 【請求項13】前記電子バリュー格納手段は、耐タンパ
    ー装置により構成され、 前記電子バリューは、前記電子バリュー格納手段と、請
    求項8に記載の携帯端末の前記電子バリュー格納手段と
    の間で、前記流通サーバと前記携帯端末との間で規定さ
    れた通信規約に則って送受信されることを特徴とする請
    求項9に記載の流通サーバ。
  14. 【請求項14】書籍データに含まれる複数の構成単位デ
    ータの復号化に使用され互いに異なる複数の第1の復号
    鍵を、各第1の復号鍵毎に暗号化する第1の復号鍵暗号
    化手段と、 前記書籍データを、前記第1の復号鍵暗号化手段により
    暗号化された前記複数の第1の復号鍵と共に、請求項1
    に記載の携帯端末に送信する書籍データ送信手段とを備
    えることを特徴とする提供サーバ。
  15. 【請求項15】前記書籍データ送信手段は、前記携帯端
    末に対して前記書籍データを構成単位データ毎に送信す
    ることを特徴とする請求項14に記載の提供サーバ。
  16. 【請求項16】請求項1に記載の携帯端末と、請求項1
    0に記載の流通サーバと、請求項15に記載の提供サー
    バとにより構成され、前記携帯端末と前記流通サーバと
    の間、及び前記携帯端末と前記提供サーバとの間で通信
    を行うことを特徴とする電子書籍流通システム。
  17. 【請求項17】請求項1に記載の携帯端末と、請求項1
    4に記載の提供サーバとにより構成され、前記携帯端末
    が備える電子バリュー格納手段に格納されている前記第
    2の復号鍵と、前記提供サーバが備える前記第1の復号
    鍵暗号化手段が暗号化に使用する暗号鍵とは異なる鍵で
    あることを特徴とする電子書籍流通システム。
  18. 【請求項18】携帯端末が情報を処理する電子書籍流通
    方法であって、 複数の構成単位データを含む書籍データの取得に使用さ
    れる電子バリューを、前記複数の構成単位データの復号
    化に使用され互いに異なる複数の第1の復号鍵の、復号
    化に使用される第2の復号鍵と共に格納手段に格納する
    電子バリュー格納工程と、 前記書籍データを前記複数の第1の復号鍵と共に提供サ
    ーバから受信する書籍データ受信工程と、 前記書籍データ受信工程にて受信された前記書籍データ
    に含まれる構成単位データの読出し要求に応じて、読出
    しを要求された構成単位データに応じた金額の電子価値
    を、一の構成単位データの金額の電子価値毎に前記電子
    バリューから減額する減額工程と、 前記減額工程にて前記構成単位データに応じた金額の電
    子価値の減額に伴い、前記第2の復号鍵を用いて、前記
    複数の第1の復号鍵を一の第1の復号鍵毎に復号化する
    第1の復号鍵復号化工程とを含むことを特徴とする電子
    書籍流通方法。
  19. 【請求項19】前記電子バリューを前記第2の復号鍵と
    共に、流通サーバから受信する電子バリュー受信工程を
    更に含み、 前記電子バリュー格納工程では、前記電子バリュー受信
    工程にて受信された前記電子バリュー及び前記第2の復
    号鍵を格納手段に格納することを特徴とする請求項18
    に記載の電子書籍流通方法。
  20. 【請求項20】前記書籍データ受信工程では、前記携帯
    端末は、前記提供サーバから前記書籍データを構成単位
    データ毎に受信することを特徴とする請求項18又は1
    9に記載の電子書籍流通方法。
  21. 【請求項21】前記構成単位データ及び前記金額を特定
    するための情報を、課金情報として流通サーバに送信す
    る課金情報送信工程を更に含むことを特徴とする請求項
    18又は19に記載の電子書籍流通方法。
  22. 【請求項22】前記課金情報送信工程では、前記携帯端
    末は、前記流通サーバに対する前記電子バリューのチャ
    ージ要求に伴って、前記課金情報を流通サーバに送信す
    ることを特徴とする請求項21に記載の電子書籍流通方
    法。
  23. 【請求項23】前記電子バリューをチャージするための
    チャージ情報を、流通サーバから受信するチャージ情報
    受信工程を更に含み、 前記電子バリューは、前記チャージ情報受信工程にて受
    信された前記チャージ情報によりチャージされることを
    特徴とする請求項22に記載の電子書籍流通方法。
  24. 【請求項24】前記構成単位データは、頁データである
    ことを特徴とする請求項18〜23の何れか一項に記載
    の電子書籍流通方法。
  25. 【請求項25】流通サーバが情報を処理する電子書籍流
    通方法であって、 電子バリューを第2の復号鍵と共に、請求項2に記載の
    携帯端末に送信する電子バリュー送信工程、を含むこと
    を特徴とする電子書籍流通方法。
  26. 【請求項26】流通サーバが情報を処理する電子書籍流
    通方法であって、 請求項4に記載の携帯端末から前記課金情報を受信する
    課金情報受信工程と、 前記課金情報受信工程にて受信された前記課金情報を、
    前記携帯端末の識別情報と対応付けて格納手段に格納す
    る課金情報格納工程とを含む電子書籍流通方法。
  27. 【請求項27】流通サーバが情報を処理する電子書籍流
    通方法であって、 請求項4に記載の携帯端末から前記課金情報を受信する
    課金情報受信工程と、 前記課金情報受信工程にて受信された前記課金情報を前
    記書籍データ毎の集金額と対応付けて、集金情報として
    格納手段に格納する集金情報格納工程と、 前記集金情報格納工程にて格納された前記集金情報に基
    づいて、所定の比率で前記集金額の配分を行う利益配分
    工程とを含むことを特徴とする電子書籍流通方法。
  28. 【請求項28】前記電子バリューは、電子図書券である
    ことを特徴とする請求項26に記載の電子書籍流通方
    法。
  29. 【請求項29】提供サーバが情報を処理する電子書籍流
    通方法であって、 書籍データに含まれる複数の構成単位データの復号化に
    使用され互いに異なる複数の第1の復号鍵を、各第1の
    復号鍵毎に暗号化する第1の復号鍵暗号化工程と、 前記書籍データを、前記第1の復号鍵暗号化工程にて暗
    号化された前記複数の第1の復号鍵と共に、請求項1に
    記載の携帯端末に送信する書籍データ送信工程とを含む
    ことを特徴とする電子書籍流通方法。
  30. 【請求項30】前記書籍データ送信工程では、前記提供
    サーバは、前記携帯端末に対して前記書籍データを構成
    単位データ毎に送信することを特徴とする請求項29に
    記載の電子書籍流通方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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