JP2003337786A - シリアルインタフェース装置 - Google Patents
シリアルインタフェース装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シリアルインタフェース装置の製造段階で装
置毎にユニークなシリアル番号を設定しなくても、シリ
アルインタフェース装置をホスト装置から識別可能にす
ること。 【解決手段】 シリアルインタフェースを介してホスト
装置（20）と通信を行うシリアルインタフェース装置で
あって、前記ホスト装置（20）により設定されて前記シ
リアルインタフェースを介して受信した固有のアドレス
を記憶する記憶手段（1）と、前記ホスト装置（20）か
ら本シリアルインタフェース装置（10）を識別するため
のシリアル番号の取得を要求されて、前記記憶手段
（1）に記憶した前記固有のアドレスに対応する値をシ
リアル番号として前記ホスト装置（20）に前記シリアル
インタフェースを介して返信する手段とを備えることに
よる。
置毎にユニークなシリアル番号を設定しなくても、シリ
アルインタフェース装置をホスト装置から識別可能にす
ること。 【解決手段】 シリアルインタフェースを介してホスト
装置（20）と通信を行うシリアルインタフェース装置で
あって、前記ホスト装置（20）により設定されて前記シ
リアルインタフェースを介して受信した固有のアドレス
を記憶する記憶手段（1）と、前記ホスト装置（20）か
ら本シリアルインタフェース装置（10）を識別するため
のシリアル番号の取得を要求されて、前記記憶手段
（1）に記憶した前記固有のアドレスに対応する値をシ
リアル番号として前記ホスト装置（20）に前記シリアル
インタフェースを介して返信する手段とを備えることに
よる。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ＵＳＢ(Universal
Serial Bus)等のシリアルインタフェースを介してホス
ト装置と通信するシリアルインタフェース装置に関し、
特に、シリアルインタフェース装置を識別可能にする情
報をホスト装置に通知する技術に係わる。 【０００２】 【従来の技術】コンピュータとその周辺機器とを接続す
るシリアルインタフェースの一つであるＵＳＢは、コン
ピュータの電源を切らなくてもケーブルの抜き差しが可
能（ホットプラグ）、周辺機器の接続に伴うコンピュー
タ側の設定が不要（プラグ＆プレイ）等、多くの利点を
有することから、現在までに広く普及している。なお、
ＵＳＢのトポロジーでは、バス転送を制御する１台のマ
スタ機器（ホスト装置）がシステム内に存在し、それ以
外の装置はスレーブ機器（デバイス）となる。そして、
通常、ホスト装置の役割はコンピュータが担うことにな
る。そこで以下では、コンピュータ及びＵＳＢを介して
コンピュータに接続される周辺機器をそれぞれホスト装
置及びデバイスと表現する。 【０００３】ＵＳＢを利用して構築されるシステムにお
いては、ホスト装置は、そのＵＳＢコネクタにデバイス
が接続されたことを検知すると、デバイスに対しデバイ
スディスクリプタの送信を要求する。このデバイスディ
スクリプタとは、図５（ａ）に示すようなＵＳＢ規格で
定義されたデータ構造を有するデータであり、データの
中にはベンダＩＤ（idvendor）、プロダクトＩＤ（idPr
oduct）、デバイスの構成や属性等に関する情報が記録
されている。 【０００４】そして、ホスト装置からの要求に応じて、
デバイスがホスト装置にデバイスディスクリプタを送信
すると、ホスト装置は、ディスクリプタ内のデータを参
照して、デバイスに適したクライアントドライバをロー
ドする。またこの時、ホスト装置は、デバイスディスク
リプタ内に記述されているベンダＩＤ、プロダクトＩ
Ｄ、及び「iSerialNumberパラメータ」により指定され
るストリングディスクリプタ（図５（ｂ）参照）の「bS
tringフィールド」内でユニコード（UNICODE）により表
現されているシリアル番号を参照して、接続したデバイ
スを識別する。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記デバイ
スディスクリプタ内に含まれる情報の多くは、その使用
目的がホスト装置に対し対応するクライアントドライバ
を指定することにあるために、同一機種のデバイスにお
いてはデバイスディスクリプタ内に含まれる情報は同じ
内容となる。しかしながら、上記ストリングディスクリ
プタによりホスト装置に通知されるシリアル番号は、ホ
スト装置がデバイスを識別することができるように、デ
バイス毎に固有の値でなければならない。 【０００６】このような理由から、デバイスベンダは、
同一機種のデバイスを製造する場合であっても、製造段
階においてＥＥＰＲＯＭ（Electrically Erasable Prog
rammable Read-Only Memory）等のデバイス内の記憶媒
体中にデバイス毎に固有のデータ（例えば、シリアル番
号等）を書き込まなければならず、このことがデバイス
の製造工程数の増加やコスト上昇を招いている。 【０００７】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、シリアルインタフ
ェース装置の製造段階で装置毎にユニークなシリアル番
号を設定しなくても、シリアルインタフェース装置を識
別可能にする情報をホスト装置に通知することができる
シリアルインタフェース装置を提供することにある。 【０００８】 【課題を解決するための手段】本発明によるシリアルイ
ンタフェース装置（10）は、シリアルインタフェースを
介してホスト装置（20）と通信を行うシリアルインタフ
ェース装置であって、前記ホスト装置（20）により設定
されて前記シリアルインタフェースを介して受信した固
有のアドレスを記憶する記憶手段（1）と、前記ホスト
装置（20）から本シリアルインタフェース装置（10）を
識別するためのシリアル番号の取得を要求されて、前記
記憶手段（1）に記憶した前記固有のアドレスに対応す
る値をシリアル番号として前記ホスト装置（20）に前記
シリアルインタフェースを介して返信する手段とを備え
ることを特徴とする。 【０００９】つまり、ホスト装置（20）からのシリアル
番号取得要求に応じて、シリアルインタフェース装置
（10）がホスト装置（20）により設定されたシリアルイ
ンタフェース装置アドレスに対応する値をホスト装置
（20）に返信する。そして、ホスト装置（20）は、この
シリアルインタフェース装置アドレスと関連付けされた
値を参照して、接続されているシリアルインタフェース
装置（10）を識別する。このような構成によれば、シリ
アルインタフェース装置（10）の製造段階で装置毎に固
有の情報を設定しなくても、シリアルインタフェース装
置（10）を識別可能にする情報をホスト装置（20）に通
知することができる。 【００１０】 【発明の実施の形態】本発明に係るシリアルインタフェ
ース装置は、例えば図１に示すようなＵＳＢデバイス１
０に適用することができる。 【００１１】［ＵＳＢデバイスの構成］本発明の実施の
形態となるＵＳＢデバイス１０は、図１に示すように、
デバイスアドレス記憶部１，メモリカードコントローラ
２，ＵＳＢデバイスコントローラ３，及びＣＰＵ（Cent
ral Processing Unit）４を備える。 【００１２】デバイスアドレス記憶部１は、半導体メモ
リにより構成され、ＣＰＵ４を介したホスト装置２０か
らの指示に従って、後述する装置固有のデバイスアドレ
スを格納する。また、メモリカードコントローラ２は、
ＣＰＵ４からの指示に従って、メモリカード５へのデー
タの書き込み／読み出し処理を制御する。 【００１３】ＵＳＢデバイスコントローラ３は、ＵＳＢ
デバイスとしてのハードウェア機能を司るエンティティ
であり、ＵＳＢコネクタ６を介してホスト装置２０と接
続する。また、このＵＳＢデバイスコントローラ３は、
ＣＰＵ４が実行するソフトウェアプログラムと協調して
ＵＳＢバスインタフェイスを提供する。 【００１４】ＣＰＵ４は、一般的なプロセッサにより構
成され、所定のソフトウェアプログラムに従って、デバ
イスアドレス記憶部１，メモリカードコントローラ２，
及びＵＳＢデバイスコントローラ３を制御する。 【００１５】このように構成されたＵＳＢデバイス１０
は、以下に示すように動作して、デバイスアドレス記憶
部１内に装置固有のデバイスアドレスを記憶し、このデ
バイスアドレスに対応する値をホスト装置２０に送信す
る。 【００１６】［ＵＳＢデバイスの動作］ 〔デバイスアドレスの設定〕一般に、ＵＳＢ上には最大
１２７台のＵＳＢデバイスを接続することができ、図２
に示すように、ホスト装置２０は各ＵＳＢデバイス１０
ａ〜１０ｆに対し装置固有のデバイスアドレスを設定す
る。図２では、ＵＳＢハブ１５ａ〜１５ｃを介してＵＳ
Ｂデバイス１０ａ〜１０ｅがホスト装置２０に接続され
ている状態のところへ、新たにＵＳＢデバイス１０ｆを
接続する例を示している。既に接続されているＵＳＢデ
バイス１０ａ〜１０ｅには、ホスト装置２０からデバイ
スアドレス＃１〜＃５がそれぞれ割り当てられている。 【００１７】以下、図３に示すフローチャートを参照し
て、新たにホスト装置２０に接続されるＵＳＢデバイス
１０ｆに、デバイスアドレスを設定する際のホスト装置
２０及びＵＳＢデバイス１０ｆの処理動作について説明
する。 【００１８】図３に示すフローチャートは、ＵＳＢデバ
イス１０ｆがＵＳＢを介してホスト装置２０と接続する
ことで開始となり、ステップＳ１の処理に進む。 【００１９】ステップＳ１の処理において、ホスト装置
２０は、ＵＳＢデバイス１０ｆに対してデバイスアドレ
スを割り当てるために「SET_ADDRESSリクエスト」を送
信する。これにより、このステップＳ１の処理は完了
し、ステップＳ１の処理からステップＳ２の処理に進
む。 【００２０】ステップＳ２の処理において、ＵＳＢデバ
イス１０ｆは、ホスト装置２０から送信された「SET_AD
DRESSリクエスト」を受信する。これにより、このステ
ップＳ２の処理は完了し、ステップＳ２の処理からステ
ップＳ３の処理に進む。 【００２１】ステップＳ３の処理において、ＵＳＢデバ
イス１０ｆは、自身に割り当てられたデバイスアドレス
＃６をデバイスアドレス記憶部１に格納する。これによ
り、このステップＳ３の処理は完了し、一連の設定処理
は終了する。 【００２２】〔ＵＳＢデバイスの識別処理〕上記のよう
にしてデバイスアドレス記憶部１内に装置固有のデバイ
スアドレスが格納されると、ＵＳＢデバイス１０ｆは、
ホスト装置２０から送信されるシリアル番号取得リクエ
ストに応じて、デバイスアドレスに対応する値を擬似シ
リアル番号としてホスト装置２０に送信する。そして、
ホスト装置２０のクライアントドライバは、この擬似シ
リアル番号に基づいてＵＳＢデバイス１０ｆを識別す
る。以下、図４に示すフローチャートを参照して、この
識別処理の際のホスト装置２０及びＵＳＢデバイス１０
ｆの動作について説明する。 【００２３】図４に示すフローチャートは、ＵＳＢデバ
イスのデバイスアドレス記憶部１内に装置固有のデバイ
スアドレスが格納されることで開始となり、この識別処
理はステップＳ１１の処理に進む。 【００２４】ステップＳ１１の処理において、ホスト装
置２０は、ＵＳＢデバイス１０ｆのシリアル番号が格納
されているストリングディスクリプタを返信することを
要求するシリアル番号取得リクエストをＵＳＢデバイス
１０ｆに送信する。これにより、このステップＳ１１の
処理は完了し、ステップＳ１１の処理からステップＳ１
２の処理に進む。 【００２５】ステップＳ１２の処理において、ＵＳＢデ
バイス１０ｆは、ホスト装置２０から送信されたシリア
ル番号取得リクエストを受信する。これにより、このス
テップＳ１２の処理は完了し、ステップＳ１２の処理か
らステップＳ１３の処理に進む。 【００２６】ステップＳ１３の処理において、ＵＳＢデ
バイス１０ｆは、デバイスアドレスに対応する値を擬似
シリアル番号としてホスト装置２０に送信する。これに
より、このステップＳ１３の処理は完了し、ステップＳ
１３の処理からステップＳ１４の処理に進む。 【００２７】ここで、ＵＳＢデバイス１０ｆを識別する
ホスト装置２０のクライアントドライバにとっては、Ｕ
ＳＢデバイス１０ｆから送信される情報はＵＳＢ上でそ
のＵＳＢデバイス１０ｆをユニークに識別できるもので
あればよい。従って、ＵＳＢデバイス１０がホスト装置
２０に送信する情報は、デバイスアドレスから一意に導
かれる重複しない値であればどのようなものでもよく、
デバイスアドレスそのものの値を利用しても構わない。 【００２８】ステップＳ１４の処理において、ホスト装
置２０は、ＵＳＢデバイス１０ｆから送信された擬似シ
リアル番号を受信し、この擬似シリアル番号に基づいて
ＵＳＢデバイス１０ｆを識別する。これにより、このス
テップＳ１４の処理は完了し、一連の識別処理は完了す
る。 【００２９】以上の説明から明らかなように、本発明の
実施の形態となるＵＳＢデバイスは、ホスト装置からの
シリアル番号取得要求に応じて、デバイスアドレスに関
連付けられた値を擬似シリアル番号としてホスト装置に
送信し、ホスト装置は、この擬似シリアル番号を参照し
てＵＳＢデバイスを識別する。このような構成によれ
ば、ＵＳＢデバイスのベンダはＵＳＢデバイスの製造段
階で機器毎に固有のデータを設定する必要がないので、
製造工程数の増加やコスト上昇を招くことなく、ＵＳＢ
デバイスを識別可能にする情報をホスト装置に通知する
ことができるようになる。 【００３０】尚、本実施の形態では、ＵＳＢインタフェ
ースを介してホスト装置と通信するＵＳＢデバイスをモ
デルに説明したが、本発明の技術的思想は他のシリアル
インタフェースを介してホスト装置と通信するシリアル
インタフェース装置にも適用することができる。 【００３１】このように、本発明は、その精神または主
要な特徴から逸脱することなく、他の色々な形で実施す
ることができる。そのため、前述の実施例はあらゆる点
で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。
本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであ
って、明細書本文には何ら拘束されない。更に、特許請
求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明
の範囲内のものである。 【００３２】 【発明の効果】本発明によれば、シリアルインタフェー
ス装置の製造段階で装置毎に固有の情報を設定する必要
がなくなり、シリアルインタフェース装置製造工程数の
増加やコスト上昇を抑制することができる。
Serial Bus)等のシリアルインタフェースを介してホス
ト装置と通信するシリアルインタフェース装置に関し、
特に、シリアルインタフェース装置を識別可能にする情
報をホスト装置に通知する技術に係わる。 【０００２】 【従来の技術】コンピュータとその周辺機器とを接続す
るシリアルインタフェースの一つであるＵＳＢは、コン
ピュータの電源を切らなくてもケーブルの抜き差しが可
能（ホットプラグ）、周辺機器の接続に伴うコンピュー
タ側の設定が不要（プラグ＆プレイ）等、多くの利点を
有することから、現在までに広く普及している。なお、
ＵＳＢのトポロジーでは、バス転送を制御する１台のマ
スタ機器（ホスト装置）がシステム内に存在し、それ以
外の装置はスレーブ機器（デバイス）となる。そして、
通常、ホスト装置の役割はコンピュータが担うことにな
る。そこで以下では、コンピュータ及びＵＳＢを介して
コンピュータに接続される周辺機器をそれぞれホスト装
置及びデバイスと表現する。 【０００３】ＵＳＢを利用して構築されるシステムにお
いては、ホスト装置は、そのＵＳＢコネクタにデバイス
が接続されたことを検知すると、デバイスに対しデバイ
スディスクリプタの送信を要求する。このデバイスディ
スクリプタとは、図５（ａ）に示すようなＵＳＢ規格で
定義されたデータ構造を有するデータであり、データの
中にはベンダＩＤ（idvendor）、プロダクトＩＤ（idPr
oduct）、デバイスの構成や属性等に関する情報が記録
されている。 【０００４】そして、ホスト装置からの要求に応じて、
デバイスがホスト装置にデバイスディスクリプタを送信
すると、ホスト装置は、ディスクリプタ内のデータを参
照して、デバイスに適したクライアントドライバをロー
ドする。またこの時、ホスト装置は、デバイスディスク
リプタ内に記述されているベンダＩＤ、プロダクトＩ
Ｄ、及び「iSerialNumberパラメータ」により指定され
るストリングディスクリプタ（図５（ｂ）参照）の「bS
tringフィールド」内でユニコード（UNICODE）により表
現されているシリアル番号を参照して、接続したデバイ
スを識別する。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記デバイ
スディスクリプタ内に含まれる情報の多くは、その使用
目的がホスト装置に対し対応するクライアントドライバ
を指定することにあるために、同一機種のデバイスにお
いてはデバイスディスクリプタ内に含まれる情報は同じ
内容となる。しかしながら、上記ストリングディスクリ
プタによりホスト装置に通知されるシリアル番号は、ホ
スト装置がデバイスを識別することができるように、デ
バイス毎に固有の値でなければならない。 【０００６】このような理由から、デバイスベンダは、
同一機種のデバイスを製造する場合であっても、製造段
階においてＥＥＰＲＯＭ（Electrically Erasable Prog
rammable Read-Only Memory）等のデバイス内の記憶媒
体中にデバイス毎に固有のデータ（例えば、シリアル番
号等）を書き込まなければならず、このことがデバイス
の製造工程数の増加やコスト上昇を招いている。 【０００７】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、シリアルインタフ
ェース装置の製造段階で装置毎にユニークなシリアル番
号を設定しなくても、シリアルインタフェース装置を識
別可能にする情報をホスト装置に通知することができる
シリアルインタフェース装置を提供することにある。 【０００８】 【課題を解決するための手段】本発明によるシリアルイ
ンタフェース装置（10）は、シリアルインタフェースを
介してホスト装置（20）と通信を行うシリアルインタフ
ェース装置であって、前記ホスト装置（20）により設定
されて前記シリアルインタフェースを介して受信した固
有のアドレスを記憶する記憶手段（1）と、前記ホスト
装置（20）から本シリアルインタフェース装置（10）を
識別するためのシリアル番号の取得を要求されて、前記
記憶手段（1）に記憶した前記固有のアドレスに対応す
る値をシリアル番号として前記ホスト装置（20）に前記
シリアルインタフェースを介して返信する手段とを備え
ることを特徴とする。 【０００９】つまり、ホスト装置（20）からのシリアル
番号取得要求に応じて、シリアルインタフェース装置
（10）がホスト装置（20）により設定されたシリアルイ
ンタフェース装置アドレスに対応する値をホスト装置
（20）に返信する。そして、ホスト装置（20）は、この
シリアルインタフェース装置アドレスと関連付けされた
値を参照して、接続されているシリアルインタフェース
装置（10）を識別する。このような構成によれば、シリ
アルインタフェース装置（10）の製造段階で装置毎に固
有の情報を設定しなくても、シリアルインタフェース装
置（10）を識別可能にする情報をホスト装置（20）に通
知することができる。 【００１０】 【発明の実施の形態】本発明に係るシリアルインタフェ
ース装置は、例えば図１に示すようなＵＳＢデバイス１
０に適用することができる。 【００１１】［ＵＳＢデバイスの構成］本発明の実施の
形態となるＵＳＢデバイス１０は、図１に示すように、
デバイスアドレス記憶部１，メモリカードコントローラ
２，ＵＳＢデバイスコントローラ３，及びＣＰＵ（Cent
ral Processing Unit）４を備える。 【００１２】デバイスアドレス記憶部１は、半導体メモ
リにより構成され、ＣＰＵ４を介したホスト装置２０か
らの指示に従って、後述する装置固有のデバイスアドレ
スを格納する。また、メモリカードコントローラ２は、
ＣＰＵ４からの指示に従って、メモリカード５へのデー
タの書き込み／読み出し処理を制御する。 【００１３】ＵＳＢデバイスコントローラ３は、ＵＳＢ
デバイスとしてのハードウェア機能を司るエンティティ
であり、ＵＳＢコネクタ６を介してホスト装置２０と接
続する。また、このＵＳＢデバイスコントローラ３は、
ＣＰＵ４が実行するソフトウェアプログラムと協調して
ＵＳＢバスインタフェイスを提供する。 【００１４】ＣＰＵ４は、一般的なプロセッサにより構
成され、所定のソフトウェアプログラムに従って、デバ
イスアドレス記憶部１，メモリカードコントローラ２，
及びＵＳＢデバイスコントローラ３を制御する。 【００１５】このように構成されたＵＳＢデバイス１０
は、以下に示すように動作して、デバイスアドレス記憶
部１内に装置固有のデバイスアドレスを記憶し、このデ
バイスアドレスに対応する値をホスト装置２０に送信す
る。 【００１６】［ＵＳＢデバイスの動作］ 〔デバイスアドレスの設定〕一般に、ＵＳＢ上には最大
１２７台のＵＳＢデバイスを接続することができ、図２
に示すように、ホスト装置２０は各ＵＳＢデバイス１０
ａ〜１０ｆに対し装置固有のデバイスアドレスを設定す
る。図２では、ＵＳＢハブ１５ａ〜１５ｃを介してＵＳ
Ｂデバイス１０ａ〜１０ｅがホスト装置２０に接続され
ている状態のところへ、新たにＵＳＢデバイス１０ｆを
接続する例を示している。既に接続されているＵＳＢデ
バイス１０ａ〜１０ｅには、ホスト装置２０からデバイ
スアドレス＃１〜＃５がそれぞれ割り当てられている。 【００１７】以下、図３に示すフローチャートを参照し
て、新たにホスト装置２０に接続されるＵＳＢデバイス
１０ｆに、デバイスアドレスを設定する際のホスト装置
２０及びＵＳＢデバイス１０ｆの処理動作について説明
する。 【００１８】図３に示すフローチャートは、ＵＳＢデバ
イス１０ｆがＵＳＢを介してホスト装置２０と接続する
ことで開始となり、ステップＳ１の処理に進む。 【００１９】ステップＳ１の処理において、ホスト装置
２０は、ＵＳＢデバイス１０ｆに対してデバイスアドレ
スを割り当てるために「SET_ADDRESSリクエスト」を送
信する。これにより、このステップＳ１の処理は完了
し、ステップＳ１の処理からステップＳ２の処理に進
む。 【００２０】ステップＳ２の処理において、ＵＳＢデバ
イス１０ｆは、ホスト装置２０から送信された「SET_AD
DRESSリクエスト」を受信する。これにより、このステ
ップＳ２の処理は完了し、ステップＳ２の処理からステ
ップＳ３の処理に進む。 【００２１】ステップＳ３の処理において、ＵＳＢデバ
イス１０ｆは、自身に割り当てられたデバイスアドレス
＃６をデバイスアドレス記憶部１に格納する。これによ
り、このステップＳ３の処理は完了し、一連の設定処理
は終了する。 【００２２】〔ＵＳＢデバイスの識別処理〕上記のよう
にしてデバイスアドレス記憶部１内に装置固有のデバイ
スアドレスが格納されると、ＵＳＢデバイス１０ｆは、
ホスト装置２０から送信されるシリアル番号取得リクエ
ストに応じて、デバイスアドレスに対応する値を擬似シ
リアル番号としてホスト装置２０に送信する。そして、
ホスト装置２０のクライアントドライバは、この擬似シ
リアル番号に基づいてＵＳＢデバイス１０ｆを識別す
る。以下、図４に示すフローチャートを参照して、この
識別処理の際のホスト装置２０及びＵＳＢデバイス１０
ｆの動作について説明する。 【００２３】図４に示すフローチャートは、ＵＳＢデバ
イスのデバイスアドレス記憶部１内に装置固有のデバイ
スアドレスが格納されることで開始となり、この識別処
理はステップＳ１１の処理に進む。 【００２４】ステップＳ１１の処理において、ホスト装
置２０は、ＵＳＢデバイス１０ｆのシリアル番号が格納
されているストリングディスクリプタを返信することを
要求するシリアル番号取得リクエストをＵＳＢデバイス
１０ｆに送信する。これにより、このステップＳ１１の
処理は完了し、ステップＳ１１の処理からステップＳ１
２の処理に進む。 【００２５】ステップＳ１２の処理において、ＵＳＢデ
バイス１０ｆは、ホスト装置２０から送信されたシリア
ル番号取得リクエストを受信する。これにより、このス
テップＳ１２の処理は完了し、ステップＳ１２の処理か
らステップＳ１３の処理に進む。 【００２６】ステップＳ１３の処理において、ＵＳＢデ
バイス１０ｆは、デバイスアドレスに対応する値を擬似
シリアル番号としてホスト装置２０に送信する。これに
より、このステップＳ１３の処理は完了し、ステップＳ
１３の処理からステップＳ１４の処理に進む。 【００２７】ここで、ＵＳＢデバイス１０ｆを識別する
ホスト装置２０のクライアントドライバにとっては、Ｕ
ＳＢデバイス１０ｆから送信される情報はＵＳＢ上でそ
のＵＳＢデバイス１０ｆをユニークに識別できるもので
あればよい。従って、ＵＳＢデバイス１０がホスト装置
２０に送信する情報は、デバイスアドレスから一意に導
かれる重複しない値であればどのようなものでもよく、
デバイスアドレスそのものの値を利用しても構わない。 【００２８】ステップＳ１４の処理において、ホスト装
置２０は、ＵＳＢデバイス１０ｆから送信された擬似シ
リアル番号を受信し、この擬似シリアル番号に基づいて
ＵＳＢデバイス１０ｆを識別する。これにより、このス
テップＳ１４の処理は完了し、一連の識別処理は完了す
る。 【００２９】以上の説明から明らかなように、本発明の
実施の形態となるＵＳＢデバイスは、ホスト装置からの
シリアル番号取得要求に応じて、デバイスアドレスに関
連付けられた値を擬似シリアル番号としてホスト装置に
送信し、ホスト装置は、この擬似シリアル番号を参照し
てＵＳＢデバイスを識別する。このような構成によれ
ば、ＵＳＢデバイスのベンダはＵＳＢデバイスの製造段
階で機器毎に固有のデータを設定する必要がないので、
製造工程数の増加やコスト上昇を招くことなく、ＵＳＢ
デバイスを識別可能にする情報をホスト装置に通知する
ことができるようになる。 【００３０】尚、本実施の形態では、ＵＳＢインタフェ
ースを介してホスト装置と通信するＵＳＢデバイスをモ
デルに説明したが、本発明の技術的思想は他のシリアル
インタフェースを介してホスト装置と通信するシリアル
インタフェース装置にも適用することができる。 【００３１】このように、本発明は、その精神または主
要な特徴から逸脱することなく、他の色々な形で実施す
ることができる。そのため、前述の実施例はあらゆる点
で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。
本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであ
って、明細書本文には何ら拘束されない。更に、特許請
求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明
の範囲内のものである。 【００３２】 【発明の効果】本発明によれば、シリアルインタフェー
ス装置の製造段階で装置毎に固有の情報を設定する必要
がなくなり、シリアルインタフェース装置製造工程数の
増加やコスト上昇を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態となるＵＳＢデバイスの構
成を示すブロック図である。 【図２】ホスト装置とＵＳＢデバイスの接続関係を説明
するための模式図である。 【図３】図１に示すＵＳＢデバイスにデバイスアドレス
を設定する際の処理動作を示すフローチャートである。 【図４】図１に示すＵＳＢデバイスを識別可能な情報を
ホスト装置に通知する際の処理動作を示すフローチャー
トである。 【図５】デバイスディスクリプタ及びストリングディス
クリプタのデータ構造を示す図である。 【符号の説明】 １…デバイスアドレス記憶部、２…メモリカードコント
ローラ、３…ＵＳＢデバイスコントローラ、４…ＣＰ
Ｕ、５…メモリカード、６…ＵＳＢコネクタ、１０…Ｕ
ＳＢデバイス、２０…ホスト装置
成を示すブロック図である。 【図２】ホスト装置とＵＳＢデバイスの接続関係を説明
するための模式図である。 【図３】図１に示すＵＳＢデバイスにデバイスアドレス
を設定する際の処理動作を示すフローチャートである。 【図４】図１に示すＵＳＢデバイスを識別可能な情報を
ホスト装置に通知する際の処理動作を示すフローチャー
トである。 【図５】デバイスディスクリプタ及びストリングディス
クリプタのデータ構造を示す図である。 【符号の説明】 １…デバイスアドレス記憶部、２…メモリカードコント
ローラ、３…ＵＳＢデバイスコントローラ、４…ＣＰ
Ｕ、５…メモリカード、６…ＵＳＢコネクタ、１０…Ｕ
ＳＢデバイス、２０…ホスト装置
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 シリアルインタフェースを介してホスト
装置と通信を行うシリアルインタフェース装置であっ
て、 前記ホスト装置により設定されて前記シリアルインタフ
ェースを介して受信した固有のアドレスを記憶する記憶
手段と、 前記ホスト装置から本シリアルインタフェース装置を識
別するためのシリアル番号の取得を要求されて、前記記
憶手段に記憶した前記固有のアドレスに対応する値をシ
リアル番号として前記ホスト装置に前記シリアルインタ
フェースを介して返信する手段とを備えることを特徴と
するシリアルインタフェース装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002146116A JP2003337786A (ja) | 2002-05-21 | 2002-05-21 | シリアルインタフェース装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002146116A JP2003337786A (ja) | 2002-05-21 | 2002-05-21 | シリアルインタフェース装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003337786A true JP2003337786A (ja) | 2003-11-28 |
Family
ID=29705198
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002146116A Pending JP2003337786A (ja) | 2002-05-21 | 2002-05-21 | シリアルインタフェース装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003337786A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007140813A (ja) * | 2005-11-17 | 2007-06-07 | Kawasaki Microelectronics Kk | Ｕｓｂデバイス |
| CN108282545A (zh) * | 2017-12-26 | 2018-07-13 | 北京航天测控技术有限公司 | 一种串口号自定义重配方法和装置 |
-
2002
- 2002-05-21 JP JP2002146116A patent/JP2003337786A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007140813A (ja) * | 2005-11-17 | 2007-06-07 | Kawasaki Microelectronics Kk | Ｕｓｂデバイス |
| JP4666369B2 (ja) * | 2005-11-17 | 2011-04-06 | 川崎マイクロエレクトロニクス株式会社 | Ｕｓｂデバイス |
| CN108282545A (zh) * | 2017-12-26 | 2018-07-13 | 北京航天测控技术有限公司 | 一种串口号自定义重配方法和装置 |
| CN108282545B (zh) * | 2017-12-26 | 2020-12-01 | 北京航天测控技术有限公司 | 一种串口号自定义重配方法和装置 |
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